特許第6414923号(P6414923)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6414923
(24)【登録日】2018年10月12日
(45)【発行日】2018年10月31日
(54)【発明の名称】薄物表示体支持用スタンド
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/02 20180101AFI20181022BHJP
   G09F 1/10 20060101ALI20181022BHJP
【FI】
   A01G9/02 101W
   G09F1/10 F
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-116460(P2018-116460)
(22)【出願日】2018年6月19日
【審査請求日】2018年6月19日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507037530
【氏名又は名称】イガラシプロ有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126402
【弁理士】
【氏名又は名称】内島 裕
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 隆夫
【審査官】 坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3130937(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3212036(JP,U)
【文献】 特開2003−230321(JP,A)
【文献】 特開2011−217709(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G9/02
G09F1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性平板により形成される薄物表示体挟持部材と、ストロー状部材と、少なくとも一端側が先細り形状に形成される開放口閉塞部材とを備え、
前記薄物表示体挟持部材は、
薄物表示体を挟んで保持するための切込線が設けられた挟持部と、
先細り形状に形成される挿入部とを備え、
前記挿入部を前記ストロー状部材の一端の開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記開放口閉塞部材の先細り形状に形成される前記一端側を前記ストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合した
薄物表示体支持用スタンド。
【請求項2】
可撓性平板により形成される薄物表示体挟持部材と、第一のストロー状部材と、両端が先細り形状に形成される第一の前記開放口閉塞部材と、第二のストロー状部材と、少なくとも一端側が先細り形状に形成される第二の開放口閉塞部材とを備え、
前記薄物表示体挟持部材は、
薄物表示体を挟んで保持するための切込線が設けられた挟持部と、
先細り形状に形成される挿入部とを備え、
前記挿入部を前記第一のストロー状部材の一端の開放口に挿入して前記第一のストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第一の前記開放口閉塞部材の一端側を前記第一のストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記第一のストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第一の前記開放口閉塞部材の他端側を前記第二のストロー状部材の一端の前記開放口に挿入して前記第二のストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第二の開放口閉塞部材の先細り形状に形成される前記一端側を前記第二のストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記第二のストロー状部材を変形密着させて結合した
薄物表示体支持用スタンド。
【請求項3】
前記薄物表示体挟持部材は、所定の箇所で折り曲げられた状態で、前記挟持部により前記薄物表示体を挟んで保持する
請求項1又は2記載の薄物表示体支持用スタンド。
【請求項4】
可撓性平板により形成される第一の薄物表示体挟持部材と、ストロー状部材と、可撓性平板により形成される第二の薄物表示体挟持部材とを備え、
前記第一の薄物表示体挟持部材および前記第二の薄物表示体挟持部材は、
薄物表示体を挟んで保持するための切込線が設けられた挟持部と、
先細り形状に形成される挿入部とを備え、
前記第一の薄物表示体挟持部材の前記挿入部を前記ストロー状部材の一端の開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第二の薄物表示体挟持部材の前記挿入部を前記ストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合した
薄物表示体支持用スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、花卉の名称などを記載した紙媒体などを挟持して支持する薄物表示体支持用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉢物等の対象となる花卉の名称などを説明するためのカード状説明札が知られている。
当該カード状説明札を支持する支持部が、紙、プラスチック等の棒状や板状の部材を用いて実現されていた。
【0003】
紙、プラスチック等の棒状や板状の部材であってもコストが発生し、一定の強度や耐久性を保持しつつ、できる限り安価に実現することが求められていた。
【0004】
関連技術として、鉢物用花卉説明札は、鉢物の対象となる花卉の花の外形を象るように近似させて形成されたカード状説明札と、カード状説明札を支持する支持部とが、紙、プラスチック等の板状部材の打ち抜き、切り抜き等によって一体的に形成され、このカード状説明札の表面及び/又は裏面には、象られた花の形状に合わせて花の各部が、絵・写真等を印刷・転写したり、手で描いたりすることにより描写され、また、支持部の先端部は先端へいくほど幅狭に形成され、鉢物の土中に指し込まれる差込み部が形成され、視覚的なイメージに訴えることにより、鉢物の対象となる花卉を直感的に把握できる鉢物用花卉説明札を提供する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−70363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、鉢物の対象となる花卉の花の外形を象るように近似させて形成されたカード状説明札と、カード状説明札を支持する支持部とが、紙、プラスチック等の板状部材の打ち抜き、切り抜き等によって一体的に形成されるため、コストの低減には限界があった。
【0007】
また、市販されて広く流通している、プラスチック等で成形されている、いわゆる飲料用のストローを利用すると、コスト削減の効果がもたらされると想定されるが、鉢物の土中に挿し込まれるストローの下端は空気が通るように当然に開放されており、塞がっていないため、容易に、水や土がストローの内部空間に侵入してしまい、見た目が良くなく、取り扱いの際に汚れたりしてしまうという問題点があった。
【0008】
本発明の目的は、一定の強度や耐久性を保持しつつ、低コストで取扱いの容易な薄物表示体支持用スタンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の薄物表示体支持用スタンドは、
可撓性平板により形成される薄物表示体挟持部材と、ストロー状部材と、少なくとも一端側が先細り形状に形成される開放口閉塞部材とを備え、
前記薄物表示体挟持部材は、
薄物表示体を挟んで保持するための切込線が設けられた挟持部と、
先細り形状に形成される挿入部とを備え、
前記挿入部を前記ストロー状部材の一端の開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記開放口閉塞部材の先細り形状に形成される前記一端側を前記ストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合した。
【0010】
また、本発明の薄物表示体支持用スタンドは、
可撓性平板により形成される薄物表示体挟持部材と、第一のストロー状部材と、両端が先細り形状に形成される第一の前記開放口閉塞部材と、第二のストロー状部材と、少なくとも一端側が先細り形状に形成される第二の開放口閉塞部材とを備え、
前記薄物表示体挟持部材は、
薄物表示体を挟んで保持するための切込線が設けられた挟持部と、
先細り形状に形成される挿入部とを備え、
前記挿入部を前記第一のストロー状部材の一端の開放口に挿入して前記第一のストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第一の前記開放口閉塞部材の一端側を前記第一のストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記第一のストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第一の前記開放口閉塞部材の他端側を前記第二のストロー状部材の一端の前記開放口に挿入して前記第二のストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第二の開放口閉塞部材の先細り形状に形成される前記一端側を前記第二のストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記第二のストロー状部材を変形密着させて結合した。
【0011】
また、本発明の薄物表示体支持用スタンドは、
前記薄物表示体挟持部材は、所定の箇所で折り曲げられた状態で、前記挟持部により前記薄物表示体を挟んで保持することであってもよい。
【0012】
また、本発明の薄物表示体支持用スタンドは、
可撓性平板により形成される第一の薄物表示体挟持部材と、ストロー状部材と、可撓性平板により形成される第二の薄物表示体挟持部材とを備え、
前記第一の薄物表示体挟持部材および前記第二の薄物表示体挟持部材は、
薄物表示体を挟んで保持するための切込線が設けられた挟持部と、
先細り形状に形成される挿入部とを備え、
前記第一の薄物表示体挟持部材の前記挿入部を前記ストロー状部材の一端の開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合し、
前記第二の薄物表示体挟持部材の前記挿入部を前記ストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合した。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、一定の強度や耐久性を保持しつつ、低コストで取扱いの容易な薄物表示体支持用スタンドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係る薄物表示体支持用スタンドの構成を示す図である。
図2】本発明の実施の形態に係る薄物表示体支持用スタンドの他の構成を示す図である。
図3】本発明の実施の形態に係る薄物表示体支持用スタンドの他の構成を示す図である。
図4】本発明の実施の形態に係る薄物表示体支持用スタンドの使用態様を示す図である。
図5】本発明の実施の形態に係る薄物表示体支持用スタンドの他の使用態様を示す図である。
図6】本発明の実施の形態に係る薄物表示体支持用スタンドの他の使用態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1を参照すると、本実施形態の薄物表示体支持用スタンド1は、基本的には概略、薄物表示体挟持部材10と、ストロー状部材20と、開放口閉塞部材30とから構成されている。但し、後述する変形例のように各部材が複数用いられたり、用いられない部材があってもよい。
【0016】
薄物表示体挟持部材10は、厚み寸法が0.8mm〜1mm程度の、透明の樹脂であるPET(ポリエチレンテレフタラート)からなり(例えば、横幅寸法25mm、高さ寸法75mmであり、大中小などのサイズ違いがあってもよい。)、挟持部11および挿入部12を有している。なお、PETは、リサイクル容易で、コスト低廉、軽量との利点を有し、材料自体が地球環境に優しく、しかも美麗で高級感を醸し出すことができる。
【0017】
ここで、薄物表示体40とは、例えば、花の名称などを記載した紙媒体などである。素材や大きさ形状等は特に限定されない。
【0018】
薄物表示体挟持部材10は、薄物表示体40を挟んで保持する部材であり、PETの可撓性から任意の箇所で繰り返して折り曲げと折り返しが可能であるという特性を有している。すなわち全体を折り曲げ・復元可能な樹脂に折曲線を設定することなく(設定してもよいが)接着剤などの固定手段を使わずに、その形態を折り曲げることができる。そのため、平板状のものを所定部分で折り曲げなどの作業により簡単に組み立てられるから輸送、集積コストの低減や使用後の分解により簡単に平板状に復することができて良好な使い勝手を実現できる。
【0019】
薄物表示体挟持部材10の挟持部11は、高さ寸法が約42mmであり、所定の半円弧状の切込線(スリット)とその終端部にそれぞれ形成された孔部とからなる。スリットに挿し込まれた薄物表示体40を挟んで保持し、また、2箇所の孔部(径4mm程度)とPETの厚み寸法により実現される留め構造により抜けないようにしっかり挟持する。
従来の段違いのフォーク型の挟持部材に薄物表示体40を挟むことでは抜けやすく、段違いのフォーク型を実現するために溶着工程が必要という欠点があったが、粘着テープ等で薄物表示体40を貼るよりも強固にしっかりと保持することができる。すなわち、図5に示すように、下方に折り曲げて逆さまになっても薄物表示体40が落下しないように保持される。
なお、挟持部11には空白部分に宣伝広告用等の文字(名入れ)・図形等が印刷されていてもよいし、ステッカーシール等が貼られてもよい。これにより、商品としての花などの訴求性を高めることができる。
【0020】
薄物表示体挟持部材10の挿入部12は、高さ寸法が約33mmであり、最大横幅寸法はストロー状部材20の径よりもやや大きく形成され、ストロー状部材20の上端の開放口に挿入されることで、その押圧力によりストロー状部材20を変形させるため挿入部12と隙間なく密着して、接着剤を用いることなく容易に外れない状態で結合することとなる。なお、接着剤は用いることであってもよい。メーカー等によってストロー状部材20の開口の径が異なるので、先細り形状として、ストロー状部材20の開口の径が多少異なっていても対応可能となっている。
【0021】
ストロー状部材20は、市販されて広く流通している、プラスチックや紙等で成形されている、いわゆる飲料用のストローを利用することであっても、中空の専用品を成形することであってもよい。材質は特に限定されない。
透明のストローが好ましいが着色されていてもよい。
例えば、長さ寸法は、ベストモードは30cm程度であるが、用途によっては100cmなどの長いストローが適していることもある。また、各ストローが短くても、後述するように連結(ジョイント)させることで長いストローを実現して対応することもできる。
ストロー状部材20は、市販されて広く流通しているものであれば安価に調達可能であり、また、郵送等の際に一次的に折り曲げても復元力があり嵩張らなくて済むという利点があり、また、ハサミ等でカットして長さ寸法を容易に調整可能であり、さらに、長くても撓まない(PETだと細くて長い形状とすると撓む場合がある。)という特徴を有している。
なお、ストロー状部材20は、図2に示すように、途中に折り曲げ部が形成されていてもよい。この折り曲げ部は、蛇腹状とするなどの周知の技術により実現可能である。
【0022】
開放口閉塞部材30は、厚み寸法が0.8mm〜1mm程度の、透明の樹脂であるPET(ポリエチレンテレフタラート)やその他の素材からなり、一例として略楕円形(横幅寸法9mm、高さ寸法40mm)に形成され、最大横幅寸法はストロー状部材20の径よりもやや大きく形成され、接着剤を用いなくても、ストロー状部材20が可撓性を有するという素材特性により、ストロー状部材20の下端の開放口に挿入されることで、その押圧力によりストロー状部材20を変形させるため開放口閉塞部材30の上部と隙間なく密着して、接着剤を用いることなく容易に外れない状態で結合することとなる。なお、接着剤は用いてもよい。
開放口閉塞部材30は、メーカー等によってストロー状部材20の開口の径が異なるので、先細り形状で、多少径が異なっていても対応可能としている。
ストロー状部材20の下端から飛び出たままの状態の開放口閉塞部材30の下部もまた先細り形状であり、この形状により、鉢物などの土中などに容易に挿し込むことが可能となっている。なお、開放口閉塞部材30の下部は必ずしも先細り形状でなくともよい。
ストロー状部材20の下端は、開放口閉塞部材30の上部と密着して閉塞しているため、水や土がストロー20の内部空間に侵入してしまい、見た目が悪くなったり、取り扱いの際に汚れたりしてしまうことが回避される。
【0023】
また、開放口閉塞部材30は、図3に示すように、複数のストロー状部材20を連結するためのジョイント部材として活用することもできる。すなわち、一のストロー状部材20の下端の開放口に開放口閉塞部材30の上部を挿入し、他のストロー状部材20の上端の開放口に開放口閉塞部材30の下部を挿入することで、それぞれのストロー状部材20が変形して隙間なく密着して容易に外れない状態で結合することとなる。このように複数のストロー状部材20を連結することで、ロングスティックとして使用することが可能となる。
【0024】
次に、本発明の実施形態における薄物表示体支持用スタンド1の使用態様を説明する。
【0025】
図4を参照すると、薄物表示体支持用スタンド1は、薄物表示体挟持部材10の挟持部11に薄物表示体40を挟んで保持している。そして、ストロー状部材20の下端から飛び出たままの状態の開放口閉塞部材30の下部とそれに連なるストロー状部材20の一部が、鉢物の土中に挿し込まれて、略直立状態を維持している。
また、図4を参照すると、薄物表示体挟持部材10は、ストロー状部材20等を無しで単独で薄物表示体支持用スタンドとして、直に鉢物の土中に挿し込まれることであってもよい。
なお、他図を含めて鉢物は例示であり、コップやその他の容器や入れ物等を広く対象とし、土や水の有無は必ずしも問わない。
【0026】
図5を参照すると、薄物表示体支持用スタンド1は、薄物表示体挟持部材10の所定の箇所(薄物表示体40を挟んで保持することが困難な箇所以外であれば任意である。)で、下方に折り曲げられた状態で、逆さまになっても落下しないように薄物表示体40を挟んで保持している。その際、例えば、薄物表示体挟持部材10の下部とそれに覆いかぶさっているストロー状部材20の一部が共に、下方に折り曲げられることであってもよい。なお、PETの撓み・曲げ特性により所定以下の負荷が加えられた場合であっても折り曲げ角度が容易に変化しないように折り曲げ形状が保持される。さらに、薄物表示体挟持部材10が単独で薄物表示体支持用スタンドとなる場合(図4参照)は、鉢物の縁に引っ掛けるようにして使用することもできる。
【0027】
図6を参照すると、薄物表示体支持用スタンド1は、一の薄物表示体挟持部材10をストロー状部材20の上端の開放口に挿入するのみならず、他の薄物表示体挟持部材10を開放口閉塞部材30に代えてストロー状部材20の下端の開放口に挿入する使用態様であってもよい。このようにすると、他の薄物表示体挟持部材10(ストロー状部材20の下端側)の所定の箇所で、略90度の角度に折り曲げられ、その折り曲げて形成された面の上に、鉢物などを重しとして載せることで薄物表示体支持用スタンド1の起立状態を保持することが可能となる。直に鉢物の土中に挿し込むことがないので、土中の植物等への影響がなく、土による汚れが極めて低減されるという効果がある。
【0028】
その他、一々例示はしないが、本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、各構成部分の大きさや形状を含む種々の変更が加えられて実施されてよい。例えば、薄物表示体挟持部材10と、開放口閉塞部材30との全体を透明の樹脂材であるPETにより形成しているが、少なくとも一部分を着色や不透明の材料で形成することであってもよい。
【符号の説明】
【0029】
1 薄物表示体支持用スタンド
10 薄物表示体挟持部材
11 挟持部
12 挿入部
20 ストロー状部材
30 開放口閉塞部材
40 薄物表示体
【要約】
【課題】一定の強度や耐久性を保持しつつ、低コストで取扱いの容易な薄物表示体支持用スタンドを提供すること。
【解決手段】可撓性平板により形成される薄物表示体挟持部材と、ストロー状部材と、少なくとも一端側が先細り形状に形成される開放口閉塞部材とを備え、前記薄物表示体挟持部材は、薄物表示体を挟んで保持するための切込線が設けられた挟持部と、先細り形状に形成される挿入部とを備え、前記挿入部を前記ストロー状部材の一端の開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合し、前記開放口閉塞部材の先細り形状に形成される前記一端側を前記ストロー状部材の他端の前記開放口に挿入して前記ストロー状部材を変形密着させて結合した薄物表示体支持用スタンド。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6