【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
外科用器具であって、該外科用器具は、
ハンドルアセンブリと、
複数のステープルを含むステープルカートリッジと、発射の際に該複数のステープルを形成するアンビルとを備える顎アセンブリと、
該ハンドルアセンブリ内に少なくとも部分的に位置し、該顎アセンブリおよびロックアウト機構に接続されている駆動アセンブリと、
該ハンドルアセンブリ内に配置され、該駆動アセンブリに動作可能に結合されているモータと、
該モータに動作可能に結合されているコントローラであって、該コントローラは、該モータへの電流の供給を制御することと、該モータの電流引き込みを監視することとを行うように構成され、該コントローラは、該顎アセンブリ、該駆動アセンブリ、または、該モータのうちの少なくとも1つの機械的限界を示す、該電流引き込みの変化率に応答して、該モータへの該電流の供給を終了させるようにさらに構成されている、コントローラと
を備える、外科用器具。
(項目1A)
外科用器具であって、該外科用器具は、
ハンドルアセンブリと、
複数のステープルを含むステープルカートリッジと、発射の際に該複数のステープルを形成するアンビルとを備える顎アセンブリと、
該ハンドル内に少なくとも部分的に位置し、該顎アセンブリおよびロックアウト機構に接続されている駆動アセンブリと、
該ハンドルアセンブリ内に配置され、該駆動アセンブリに動作可能に結合されているモータと、
該モータに動作可能に結合されているコントローラであって、該コントローラは、該モータへの電流の供給を制御することと、該モータの電流引き込みを監視することとを行うように構成され、該コントローラは、該顎アセンブリ、該駆動アセンブリ、または、該モータのうちの少なくとも1つの機械的限界を示す、該電流引き込みの変化率に応答して、該モータへの該電流の供給を終了させるようにさらに構成されている、コントローラと
を備える、外科用器具。
(項目2)
前記コントローラは、前記電流引き込みの前記変化率が電流引き込み値の第1の範囲外にあるか否かを決定することによって、モータ電流が不安定であるときを決定するようにさらに構成されている、上記項目に記載の外科用器具。
(項目3)
前記コントローラは、前記電流引き込みの前記変化率が電流引き込み値の第2の範囲内にあるか否かを決定することによって、モータ電流が安定であるか否かを決定するようにさらに構成され、該第2の範囲は、前記第1の範囲内にある、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目4)
前記コントローラは、前記第2の範囲内の電流引き込みサンプルの安定性カウンタを記憶するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目5)
前記コントローラは、前記安定性カウンタが所定の安定性閾値よりも大きいときにモータ電流が安定であることを決定する、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目6)
前記コントローラは、前記モータ電流が安定であり、かつ、前記電流引き込みの前記変化率が第3の範囲内にあるか否かを決定することによって、前記モータが前記機械的限界に到達したときを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目7)
前記第3の範囲は、前記第1の範囲内にあり、前記第2の範囲よりも高い、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目8)
前記コントローラは、前記第3の範囲内の電流引き込みサンプルの事象カウンタを記憶するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目9)
前記コントローラは、前記事象カウンタが所定の事象閾値よりも大きいときに前記モータが前記機械的限界に到達したか否かを決定する、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目10)
外科用器具であって、該外科用器具は、
ハンドルアセンブリと、
複数のステープルを含むステープルカートリッジと、発射の際に該複数のステープルを形成するアンビルとを備える顎アセンブリと、
該ハンドルアセンブリ内に少なくとも部分的に位置し、該顎アセンブリおよびロックアウト機構に接続されている駆動アセンブリと、
該ハンドルアセンブリ内に配置され、該駆動アセンブリに動作可能に結合されているモータと、
該モータに動作可能に結合されているコントローラであって、該コントローラは、機械的限界を示す、該モータによる電流引き込みの変化率に基づいて、該モータが該機械的限界に到達したか否かを決定するように構成されている、コントローラと
を備える、外科用器具。
(項目10A)
外科用器具であって、該外科用器具は、
ハンドルアセンブリと、
複数のステープルを含むステープルカートリッジと、発射の際に該複数のステープルを形成するアンビルとを備える顎アセンブリと、
該ハンドル内に少なくとも部分的に位置し、該顎アセンブリおよびロックアウト機構に接続されている駆動アセンブリと、
該ハンドルアセンブリ内に配置され、該駆動アセンブリに動作可能に結合されているモータと、
該モータに動作可能に結合されているコントローラであって、該コントローラは、機械的限界を示す、該モータによる電流引き込みの変化率に基づいて、該モータが該機械的限界に到達したか否かを決定するように構成されている、コントローラと
を備える、外科用器具。
(項目11)
前記コントローラは、前記電流引き込みの前記変化率が第1の範囲外にあるか否かを決定することによって、モータ電流が不安定であるか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目12)
前記コントローラは、前記電流引き込みの前記変化率の複数のサンプルが第2の範囲内にあるか否かを決定することによって、モータ電流が安定であるか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目13)
前記コントローラは、前記第2の範囲内の電流引き込みサンプルの安定性カウンタを記憶するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目14)
前記コントローラは、前記安定性カウンタが所定の安定性閾値よりも大きいときにモータ電流が安定であることを決定する、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目15)
前記コントローラは、前記モータ電流が安定であり、かつ、前記電流引き込みの前記変化率の複数のサンプルが第3の範囲内にあるか否かを決定することによって、前記モータが前記機械的限界に到達したか否かを決定するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目16)
前記第2の範囲および前記第3の範囲は、前記第1の範囲内にあり、該第3の範囲は、該第2の範囲よりも高い、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目17)
前記コントローラは、前記第3の範囲内の電流引き込みサンプルの事象カウンタを記憶するようにさらに構成されている、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
(項目18)
前記コントローラは、前記事象カウンタが所定の事象閾値よりも大きいときに前記モータが前記機械的限界に到達したことを決定する、上記項目のいずれかに記載の外科用器具。
【0006】
(摘要)
外科用器具が提供される。外科用器具は、ハンドルアセンブリと、複数のステープルを含むステープルカートリッジおよび発射の際に複数のステープルを形成するアンビルを備える顎アセンブリと、ハンドル内に少なくとも部分的に位置し、顎アセンブリおよびロックアウト機構に接続されている駆動アセンブリと、ハンドルアセンブリ内に配置され、駆動アセンブリに動作可能に結合されているモータと、モータに動作可能に結合されているコントローラであって、コントローラは、モータへの電流の供給を制御することと、モータの電流引き込みを監視することとを行うように構成され、コントローラは、顎アセンブリ、駆動アセンブリ、または、モータのうちの少なくとも1つの機械的限界を示す、電流引き込みの変化率に応答して、モータへの電流の供給を終了させるようにさらに構成されている、コントローラとを含む。
【0007】
(概要)
本開示の一実施形態に従って、外科用器具が、提供される。外科用器具は、ハンドルアセンブリと、複数のステープルを含むステープルカートリッジおよび発射の際に複数のステープルを形成するアンビルを備える顎アセンブリと、ハンドル内に少なくとも部分的に位置し、顎アセンブリおよびロックアウト機構に接続されている駆動アセンブリと、ハンドルアセンブリ内に配置され、駆動アセンブリに動作可能に結合されているモータと、モータに動作可能に結合されているコントローラであって、コントローラは、モータへの電流の供給を制御することと、モータの電流引き込みを監視することとを行うように構成され、コントローラは、顎アセンブリ、駆動アセンブリ、または、モータのうちの少なくとも1つの機械的限界を示す、電流引き込みの変化率に応答して、モータへの電流の供給を終了させるようにさらに構成されている、コントローラとを含む。
【0008】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、電流引き込みの変化率が第1の範囲外にあるか否かを決定することによって、モータ電流が不安定であるか否かを決定するようにさらに構成されている、
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、電流引き込みの変化率が電流引き込み値の第2の範囲内にあるか否かを決定することによって、モータ電流が安定であるか否かを決定するようにさらに構成され、第2の範囲は、第1の範囲内にある。
【0009】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、第2の範囲内の電流引き込みサンプルの安定性カウンタを記憶するようにさらに構成されている。
【0010】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、安定性カウンタが所定の安定性閾値よりも大きい場合にモータ電流が安定であることを決定する。
【0011】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、モータ電流が安定であり、かつ、電流引き込みの変化率が第3の範囲内にあるか否かを決定することによって、モータが機械的限界に到達したか否かを決定するようにさらに構成されている。
【0012】
上記の実施形態の一局面に従って、第3の範囲は、第1の範囲内にあり、第2の範囲よりも高い。
【0013】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、第3の範囲内の電流引き込みサンプルの事象カウンタを記憶するようにさらに構成されている。
【0014】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、事象カウンタが所定の事象閾値よりも大きい場合にモータが機械的限界に到達したことを決定する。
【0015】
本開示の別の実施形態に従って、外科用器具が、提供される。外科用器具は、ハンドルアセンブリと、複数のステープルを含むステープルカートリッジおよび発射の際に複数のステープルを形成するアンビルを備える顎アセンブリと、ハンドル内に少なくとも部分的に位置し、顎アセンブリおよびロックアウト機構に接続されている駆動アセンブリと、ハンドルアセンブリ内に配置され、駆動アセンブリに動作可能に結合されているモータと、モータに動作可能に結合されているコントローラであって、コントローラは、機械的限界を示す、モータによる電流引き込みの変化率に基づいて、モータが機械的限界に到達したか否かを決定する、コントローラとを含む。
【0016】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、電流引き込みの変化率が第1の範囲外にあるか否かを決定することによって、モータ電流が不安定であるか否かを決定するようにさらに構成されている。
【0017】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、電流引き込みの変化率の複数のサンプルが第2の範囲内にあるか否かを決定することによって、モータ電流が安定であるか否かを決定するようにさらに構成されている。
【0018】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、第2の範囲内の電流引き込みサンプルの安定性カウンタを記憶するようにさらに構成されている。
【0019】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、安定性カウンタが所定の安定性閾値よりも大きい場合にモータ電流が安定であることを決定する。
【0020】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、モータ電流が安定であり、かつ、電流引き込みの変化率の複数のサンプルが第3の範囲内にあるか否かを決定することによって、モータが機械的限界に到達したか否かを決定するようにさらに構成されている。
【0021】
上記の実施形態の一局面に従って、第2の範囲および第3の範囲は、第1の範囲内にあり、第3の範囲は、第2の範囲よりも高い。
【0022】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、第3の範囲内の電流引き込みサンプルの事象カウンタを記憶するようにさらに構成されている。
【0023】
上記の実施形態の一局面に従って、コントローラは、事象カウンタが所定の事象閾値よりも大きい場合にモータが機械的限界に到達したことを決定する。
【0024】
本開示のさらなる実施形態に従って、外科用器具を制御する方法が、提供される。本方法は、顎アセンブリを作動させるために駆動アセンブリに結合されているモータの電流引き込みを監視することと、電流引き込みの変化率を計算することと、モータによる電流引き込みの変化率に基づいて、モータが機械的限界に到達したか否かを決定することとを含む。
【0025】
上記の実施形態の一局面に従って、本方法は、電流引き込みの変化率が第1の範囲外にあるか否かを決定することにより、モータ電流が安定であるか否かを決定することをさらに含む。
【0026】
上記の実施形態の一局面に従って、本方法は、電流引き込みの変化率の複数のサンプルが第2の範囲内にあるか否かを決定することにより、モータ電流が安定であるか否かを決定することをさらに含む。
【0027】
上記の実施形態の一局面に従って、本方法は、第2の範囲内の電流引き込みサンプルの安定性カウンタを記憶することと、安定性カウンタが所定の安定性閾値よりも大きい場合にモータ電流が安定であることを決定することとをさらに含む。
【0028】
上記の実施形態の一局面に従って、本方法は、モータ電流が安定であり、かつ、電流引き込みの変化率の複数のサンプルが第3の範囲内にあるか否かにより、モータが機械的限界に到達したか否かを決定することをさらに含む。
【0029】
上記の実施形態の一局面に従って、第2の範囲および第3の範囲は、第1の範囲内にあり、第3の範囲は、第2の範囲よりも高い。
【0030】
上記の実施形態の一局面に従って、本方法は、第3の範囲内の電流引き込みサンプルの事象カウンタを記憶することと、事象カウンタが所定の事象閾値よりも大きい場合にモータが機械的限界に到達したことを決定することとをさらに含む。
【0031】
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して、本明細書において説明される。