(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔実施形態1〕
以下、本発明に係る一実施形態について、
図1〜
図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0012】
<照明装置100の概要>
図2は、本発明の一実施形態に係る照明装置100の模式的外観斜視図である。また、
図3は、照明装置100の主要部の配置を示す概略図である。照明装置100は、室内を明るくするための可視光を放射するとともに、人体内でのビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する。また、照明装置100は、自装置が配置されている室内にユーザがいる場合にのみ、上記可視光および紫外光を放射する。照明装置100は、天井等の被取付部材(図示せず)に取り付けられるとともに、
図2に示すように、シャーシ1、リングカバー8、センタカバー9および人感センサ(図示せず)を備えている。
【0013】
シャーシ1は、後述する光源部2、アダプタ5、基板カバー6、制御基板7、電源部60およびその他の部品を保持するものであり、中央に円形状の穴部を有する円板状の基部(図示せず)と、該基部の外周縁に設けられた周壁部(図示せず)とを備えている。シャーシ1は、鉄、アルミニウム等の金属製であり、光源部2等の発熱体から熱を放熱するヒートシンクとしての機能も有している。リングカバー8は、光源部2および後述する反射シート4を覆うものであり、中央に円形状の穴部を有する円板状の環状部(図示せず)と、該環状部の外周縁に設けられた周壁部(図示せず)とで構成される。リングカバー8は、その周壁部がシャーシ1の周壁部に取り付けられる。リングカバー8の環状部に設けられた穴部は、円板状の電源カバーとしてのセンタカバー9によって塞がれている。
【0014】
図3に示すように、シャーシ1の基部に設けられた穴部には、アダプタ5が取り付けられる。アダプタ5は、扁平な円柱形状であり、円形の面の一端側に、天井等の被取付部材に設けられた被取付体(引掛シーリングボディ等)の係合穴に係合する引掛刃(図示せず)と、電源部60に接続されるコネクタとを有している。アダプタ5は、上記係合穴に引掛刃を係合させることにより、電気的、機械的に被取付体に接続される。そして、被取付体に接続しているアダプタ5にシャーシ1を取り付けることにより、シャーシ1が天井等の被取付部材に取り付けられることになる。
【0015】
また、シャーシ1の基部におけるリングカバー8と対向する側の面には、光源部2が後述する光源保持部3を介してアダプタ5の四方を取り囲むように(すなわち、略正方形状に)配置されている。光源部2は、
図4に示すように、矩形板状の基板21と、該基板21の長辺に沿って列状に実装された、人体内でのビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する第1光源10と、該第1光源10の列と平行になるよう基板21の長辺に沿って列状に実装された、可視光を放射する第2光源20とを備えている。そして、基板21における長辺を含む面が、シャーシ1の基部におけるリングカバー8と対向する側の面と平行になるように配置される。
【0016】
第1光源10から放射される上記紫外光は、一般にUV−Bと呼ばれ、その波長域が280nm以上315nm以下のものを指す(以下、第1光源10から放射される紫外光を「UV−B」とする)。なお、UV−Bの中でも、その波長域が300nm以上315nm以下の紫外光が人体内でのビタミンDの生成を促進する。また、波長域が300nm以上315nm以下の紫外線は、サンバーン、サンタン、シミ・しわ等の症状の発症を防ぐことができるので、人体に対する安全性が高い。そのため、第1光源10には、300nm以上315nm以下の波長域の紫外光を放射する光源を用いるのが好ましい。さらに、ビタミンDの生成をより促進させるためには、300nm以上310nm以下の波長域の紫外光を放射する光源を用いるのが好ましい。
【0017】
第2光源20としては、例えば、LED素子と、該LED素子を封止する、蛍光体が分散された封止樹脂と、入出力端子とを備える表面実装型LEDが用いられる。なお、第2光源20としては、上記LEDの他、EL(Electro Luminescence)等を用いてもよい。
【0018】
なお、第1光源10および第2光源20の基板21上の配置は、上記の場合に限定されない。例えば、基板21における長辺を含む面の方向を上下方向とした場合に、第1光源10の列と第2光源20の列とを上下逆にしてもよい。また、第1光源10と第2光源20とが、基板21の長辺方向に交互に配置(1列でも複数列でもよい)されてもよい。
【0019】
また、光源部2の個数についても上記の場合に限定されず、例えば、6個または8個用いることで、略正六角形状または略正八角形状に配置してもよい。すなわち、複数の光源部2を多角形状に配することにより、隣接する光源部2間の境界部分が暗くなることが防止され、周方向位置によって輝度の差が生じなければよい。
【0020】
シャーシ1には、光源部2から放射される光(可視光およびUV−B)を反射する反射部としての反射シート4が取り付けられている。反射シート4は、中央に光源部2の配置状態に合わせた正方形状の穴部を有する円板部(図示せず)と、該円板部の外周縁に設けられた周壁部(図示せず)とで構成される。反射シート4は、樹脂製であり、乱反射しやすいように表面加工が施されている。
【0021】
シャーシ1の基部と光源部2とにより形成される空洞内には、矩形板状の制御基板7が取り付けられている。制御基板7は、照明装置100を統括的に制御する制御部40としての役割を果たすものであり、制御用のマイクロコンピュータ、調光回路部品等の電子部品(図示せず)が実装されている。また、制御基板7のアダプタ5に関して反対側の位置には、略C字状の基板に実装された、整流回路およびトランス等を有する電源部60が取り付けられている。電源部60は、光源部2および制御基板7と配線(図示せず)によって電気的に接続されている。そして、制御基板7および電源部60が取り付けられている上記空洞は、基板カバー6によって塞がれる。
【0022】
さらに、
図5に示すように、光源部2は、断面略コの字形状の光源保持部3における、矩形板状の保持板部3aに取り付けられる。また、光源保持部3は、保持板部3aにおける光源部2が取り付けられている面をシャーシ1の外縁部に向けて、保持板部3aが略正方形状の周壁を形成するように、シャーシ1の基部に取り付けられる。このように光源保持部3をシャーシ1に取り付けることにより、光源部2は、基板21がシャーシ1の基部の径方向と略直交するように保持されることになる。また、光源部2を点灯した場合、該光源部2からの光(可視光およびUV−B)は、シャーシ1の基部の中央から外縁部の方向に放射状に出射されることになる。
【0023】
<照明装置100の具体的構成>
次に、照明装置100の具体的構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、照明装置100の具体的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、照明装置100は、光源部2、ユーザ検知部30、制御部40および電源部60を備えている。
【0024】
ユーザ検知部30は、照明装置100が配置された室内においてユーザを検知するものであり、人感センサ30aを備えている。人感センサ30aは、上記室内の温度と温度差のあるものが動いたときに、その動きを検知することによって、上記室内にユーザが存在するか否かを検知する。したがって、例えば、ユーザ検知部30に記憶部を設けて、該記憶部にあらかじめユーザの体温を記憶させておくことにより、上記室内においてユーザを精度高く検知することができる。また、ユーザ検知部30に入力部を設けて、該入力部からユーザが自身の体温を入力できるようにしてもよい。
【0025】
制御部40は、ユーザ検知部30が上記室内においてユーザを検知した場合にのみ光源部2(すなわち、第1光源10および第2光源20)が点灯するよう、光源部2の点灯を制御する点灯制御部50を備えている。この点灯制御部50による点灯制御によって、光源部2は、照明装置100が配置された室内にユーザがいる場合にのみ点灯し、該室内からユーザがいなくなったらその点灯は終了(すなわち消灯)する。
【0026】
また、点灯制御部50は、第1光源10の点灯時間が所定時間を経過した場合、第1光源10の点灯を終了させる。これは、UV−Bといえども一定時間以上人体に照射すれば健康を害することから、人体への悪影響を考慮したものである。紫外線の許容量はスキンタイプによって異なることから、上記所定時間はユーザのスキンタイプに応じて任意に設定可能である。例えば、日本人に多いスキンタイプIIIを基準として所定時間を設定した場合、第1光源10から放射されるUV−Bのパワーを30mWとすれば、所定時間は6分程度となる。ここで、スキンタイプとは、人間の皮膚を紫外線に対する反応性の違いで6種類に分類したものであり、スキンタイプIからスキンタイプVIまである。
【0027】
なお、ユーザが受容可能なUV−Bの最大許容量は、例えば皮膚紅斑量に準じて決定され、スキンタイプがIであるユーザの最大許容量は200J/m
2であり、スキンタイプがII〜VIであるユーザの最大許容量は、順に250、300、450、600、1000J/m
2である。
【0028】
第1光源10から放射されるUV−Bの照射量は、上述した最大許容量以下の値に決定される。一例として、スキンタイプがIであるユーザに対する照射量は120J/m
2であり、スキンタイプがII〜VIであるユーザに対する照射量は、順に150、180、270、360、600J/m
2とする。
【0029】
なお、所定時間は、照明装置100の記憶部(図示せず)にあらかじめ記憶させておいてもよいし、照明装置100の入力部(図示せず)から、ユーザが入力してもよい。また、点灯時間が所定時間を経過した場合に第1光源10の点灯を終了させることは必須ではなく、点灯制御部50は、少なくとも照明装置100が配置された室内にユーザがいる場合にのみ光源部2が点灯するよう、点灯制御できるものであればよい。
【0030】
<照明装置100による光源部2の点灯の制御方法>
次に、
図6を用いて、照明装置100による光源部2の点灯の制御方法について説明する。
図6は、上記制御方法を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、ユーザ検知部30は、照明装置100が配置された室内においてユーザを検知した場合(ステップ100(第1ユーザ検知工程)でYES;以下、「S100でY」と略記する)、その旨の検知結果を点灯制御部50に出力する。一方、ユーザを検知しない場合(S100でNO;以下、「N」と略記する)、ユーザ検知部30は、上記室内にユーザがいるか否かを再び検知する。次に、点灯制御部50は、ユーザ検知部30から上記検知結果が入力された場合、光源部2(すなわち、第1光源10および第2光源20)を点灯させる(S101、光源部点灯工程)。
【0031】
次に、点灯制御部50は、第1光源10の点灯時間が所定時間を経過したか否かを判定する(S102、時間経過判定工程)。S102でYと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10を消灯させる(S103、第1光源消灯工程)。一方、S102でNと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10の点灯を維持するとともに、後述するS104の処理に移行する。
【0032】
点灯制御部50が第1光源10を消灯させた後、ユーザ検知部30が上記室内にユーザがいないことを検知した場合(S104(第2ユーザ検知工程)でY)、点灯制御部50は、第2光源20も消灯させる(S105、光源部消灯工程)。一方、S104でNと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10の消灯および第2光源20の点灯を維持する。
【0033】
また、第1光源10の点灯が維持されている状態で、ユーザ検知部30が上記室内にユーザがいないことを検知した場合(S104でY)、点灯制御部50は、光源部2を消灯させる(S105)。一方、S104でNと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10の点灯時間が所定時間を経過したか否かを再び判定する。
【0034】
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、照明装置100は、UV−Bを放射する光源部2について、ユーザ検知部30がユーザを検知した場合にのみ光源部2を点灯させることから、照明装置100が配置された室内にユーザがいない場合には、光源部2は点灯しない。そのため、UV−Bを放射する光源部2について無駄な点灯を防止することができ、ひいては光源部2の寿命を伸長させることができる。
【0035】
また、照明装置100は、光源部2に備えられる、UV−Bを放射する第1光源10の点灯時間が所定時間を経過した場合、第1光源10を消灯させる。前記所定時間は、ユーザのスキンタイプに応じて任意に設定できることから、UV−Bの過剰照射による人体へのサンバーン、サンタン、シミ・しわ等の症状などの悪影響を防止することができる。そして、第1光源10については、無駄な点灯をより防止できることから、第2光源20に比して、第1光源10の寿命をより伸長させることができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、ユーザは、ユーザ自身の体内でビタミンDの生成を促進することが可能となる。本来、ビタミンDには新しい肌細胞を成長させる効果があると言われている。それゆえ、肌荒れを治したり、コラーゲン生成を促したり、くすみを解消するなどの美肌効果を奏することが可能となる。
【0037】
さらに、本実施形態によれば、ビタミンDの生成を促進する紫外光のうち長波長の紫外光(例えば、波長が300nm〜315nm波長域の光)が、ユーザに照射される。このため、紫外光によるユーザへのサンバーン、サンタン、シミ・しわ等の症状などの悪影響を防止しつつ、ビタミンDの生成を促進することが可能となる。
【0038】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、
図7および
図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0039】
<照明装置200の具体的構成>
照明装置200の具体的構成について、
図7を用いて説明する。
図7は、照明装置200の具体的構成を示すブロック図である。
図7に示すように、本実施形態に係る照明装置200は、ユーザ検知部30に代えてユーザ検知部31を備えている点で、実施形態1に係る照明装置100と異なる。ユーザ検知部31は、撮像部31aおよび存在判定部31bを備えている。
【0040】
撮像部31aは、照明装置200が配置された室内を撮影することで該室内の画像情報を生成し、該画像情報を存在判定部31bに出力するものであり、小型カメラ等が用いられる。存在判定部31bは、上記室内の画像情報に基づいて、上記室内にユーザが存在しているか否かを判定し、判定結果を点灯制御部50に出力する。存在判定部31bによる判定方法としては、例えば、パターンマッチング等の手法を利用することができる。
【0041】
点灯制御部50は、存在判定部31bが上記室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ光源部2を点灯させる。
【0042】
<照明装置200による光源部2の点灯の制御方法>
次に、
図8を用いて、照明装置200による光源部2の点灯の制御方法について説明する。
図8は、上記制御方法を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、撮像部31aは、照明装置200が配置された室内を撮影して画像情報を生成し、該画像情報を存在判定部31bに出力する(S200、第1室内撮影工程)。
【0043】
次に、存在判定部31bは、上記画像情報に基づいて上記室内にユーザが存在すると判定した場合(S201(第1存在判定工程)でY)、その旨の判定結果を点灯制御部50に出力する。一方、S201でNと判定した場合、存在判定部31bは、上記室内にユーザが存在するか否かを再び判定する。次に、点灯制御部50は、存在判定部31bから上記判定結果が入力された場合、光源部2(すなわち、第1光源10および第2光源20)を点灯させる(S202、光源部点灯工程)。
【0044】
次に、点灯制御部50は、第1光源10の点灯時間が所定時間を経過したか否かを判定する(S203、時間経過判定工程)。S203でYと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10を消灯させる(S204、第1光源消灯工程)。一方、S203でNと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10の点灯を維持するとともに、後述するS205の処理に移行する。
【0045】
点灯制御部50が第1光源10を消灯させた場合、撮像部31aは、再び照明装置200が配置された室内を撮影して画像情報を生成し、該画像情報を存在判定部31bに出力する(S205、第2室内撮影工程)。そして、上記画像情報に基づいて上記室内にユーザが存在しないと判定した場合(S206(第2存在判定工程)でY)、点灯制御部50は、第2光源20も消灯させる(S207、光源部消灯工程)。一方、S206でNと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10の消灯および第2光源20の点灯を維持する。
【0046】
また、第1光源10の点灯が維持されている状態でも、撮像部31aは、再び照明装置200が配置された室内を撮影して画像情報を生成し、該画像情報を存在判定部31bに出力する(S205)。そして、上記画像情報に基づいて上記室内にユーザが存在しないと判定した場合(S206でY)、点灯制御部50は、光源部2を消灯させる(S207)。一方、S206でNと判定した場合、点灯制御部50は、第1光源10の点灯時間が所定時間を経過したか否かを再び判定する。
【0047】
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、照明装置200は、該照明装置200が配置された室内の画像情報に基づいて、該室内にユーザが存在するか否かを判定する。画像情報は、撮像対象を精密に映し出すことから、例えば、照明装置200の記憶部(図示せず)にユーザの画像情報を入力しておくことによって、照明装置200は、精度高く上記室内にユーザが存在するか否かを判定することができる。また、画像情報は、上記室内の温度変化の影響を受けないため、照明装置200は、一年を通じて安定した精度で上記室内にユーザが存在するか否かを判定することができる。そのため、より確実に、無駄な光源部2の点灯を防止することができる。
【0048】
また、本実施形態によれば、ユーザは、ユーザ自身の体内でビタミンDの生成を促進することが可能となる。本来、ビタミンDには新しい肌細胞を成長させる効果があると言われている。それゆえ、肌荒れを治したり、コラーゲン生成を促したり、くすみを解消するなどの美肌効果を奏することが可能となる。
【0049】
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、
図9〜
図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0050】
<照明装置300の概要>
図10は、本実施形態に係る照明装置300の模式的外観斜視図である。また、
図11は、照明装置300の主要部の配置を示す概略図である。本実施形態に係る照明装置300は、
図10に示すように、センタカバー9に代えて中央に穴部9bが設けられたセンタカバー9aを備えている点で、実施形態1および2に係る照明装置100および200と異なる。また、照明装置300は、
図10および
図11に示すように、光源部2に代えて第1光源部(光源部)2aおよび第2光源部2bを備えている点でも、照明装置100および200と異なる。
【0051】
第1光源部2aは、
図10に示すように、シャーシ1の基部(図示せず)に設けられ、穴部9bから一部が突出している保持部2cに、可動な状態で保持されている。第1光源部2aは第1光源10を備えており、後述する点灯制御部51によって、照明装置300が配置された室内の全方位にUV−Bを放射できるように作動する。
【0052】
第2光源部2bは、
図11に示すように、光源部2と同様の形状、配置および個数となっている。ただし、第2光源20の列のみで構成されている点が、光源部2と異なる。なお、第2光源20の配置および第2光源部2bの個数については、光源部2と同様のバリエーションを採用することができる。
【0053】
<照明装置300の具体的構成>
照明装置300の具体的構成について、
図9を用いて説明する。
図9は、照明装置300および400の具体的構成を示すブロック図である。照明装置300は、ユーザ検知部31に代えてユーザ検知部32を備えている点で、照明装置200と異なる。また、照明装置300は、制御部40に代えて制御部41(点灯制御部51)を備えている点で、照明装置100および200と異なる。
【0054】
ユーザ検知部32は、存在判定部31bに代えて存在判定部32bを備えている。存在判定部32bは、撮像部31aから入力された画像情報に基づいて、照明装置300が配置された室内にユーザが存在しているか否かを判定する。また、存在判定部32bは、前記室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、上記画像情報に基づいて該室内におけるユーザの存在位置を示す位置情報を生成する。
【0055】
存在判定部32bによる位置情報の生成方法としては、例えば次の方法を挙げることができる。すなわち、撮像部31aから入力された画像情報から、パターンマッチング等の手法を利用してユーザの存在を確認する。そして、確認されたユーザの画像内での大きさ、または、画像に写っている室内の設置物等とユーザとの位置関係からユーザの存在位置を割り出すことにより位置情報を生成するという方法を採用することができる。
【0056】
点灯制御部51は、存在判定部32bから入力された位置情報に基づいて、第1光源部2aにおけるUV−Bの放射方向をユーザの存在位置にのみ向けた後、第1光源部2aを点灯させる。
【0057】
また、点灯制御部51は、存在判定部32bが、照明装置300が配置された室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ第2光源部2bを点灯させる。なお、第1光源部2aの点灯時間が所定時間を経過した場合に第1光源部2aを消灯させる点、前記消灯制御が必須でない点は、点灯制御部50と同様である。
【0058】
<照明装置300による第1光源部2aおよび第2光源部2bの点灯の制御方法>
次に、
図12を用いて、照明装置300による第1光源部2aおよび第2光源部2bの点灯の制御方法について説明する。
図12は、上記制御方法を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、撮像部31aは、照明装置300が配置された室内を撮影して画像情報を生成し、該画像情報を存在判定部32bに出力する(S300、第1室内撮影工程)。
【0059】
次に、存在判定部32bは、上記画像情報に基づいて上記室内にユーザが存在すると判定した場合(S301(第1存在判定工程)でY)、その旨の判定結果を点灯制御部51に出力する。また、存在判定部32bは、上記画像情報に基づいて位置情報を生成し、該位置情報も点灯制御部51に出力する。一方、S301でNと判定した場合、存在判定部32bは、上記室内にユーザが存在するか否かを再び判定する。
【0060】
次に、点灯制御部51は、上記位置情報に基づいて、第1光源部2aにおけるUV−Bの放射方向をユーザの存在位置にのみ向ける(S302、第1光源部作動工程)。
【0061】
なお、S303〜S308の処理は、第1光源部2aを第1光源10と置き換え、第2光源部2bを第2光源20と置き換えれば、
図8のフローチャートにおけるS202〜S207の処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0062】
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、照明装置300は、該照明装置300が配置された室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、位置情報に基づいて、第1光源部2aにおけるUV−Bの放射方向をユーザの存在位置にのみ向ける。そのため、ユーザの存在位置以外の場所にはUV−Bは放射されないことから、第1光源部2aについては、より効果的に無駄な点灯を防止することができる。また、ユーザに対してより確実にUV−Bを放射することができる。
【0063】
また、本実施形態によれば、UV−Bはユーザの存在位置にのみ向け放射され、ユーザの存在位置以外の場所にはUV−Bは放射されないことから、室内にプラスチック製品が置いてある場合、プラスチック製品にUV−Bが過剰に照射され、プラスチック製品が劣化してしまうことを軽減することができる。
【0064】
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、
図9および
図13〜
図15に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0065】
<照明装置400の概要>
図13は、照明装置300の主要部の配置を示す概略図である。本実施形態に係る照明装置400は、
図13に示すように、光源部2に代えて第1光源部(光源部)2a´および第2光源部2bを備えている点で、実施形態1および2に係る照明装置100および200と異なる。また、照明装置400は、第1光源部2aに代えて第1光源部2a´を備えている点で、実施形態3に係る照明装置300とも異なる。
【0066】
第1光源部2a´は、
図13に示すように、UV−Bを放射する第1光源10a〜10dを備えている。第1光源10a〜10dは、4個の第2光源部2bに取り囲まれることにより形成された略正方形状の領域の四隅に配置されるよう、シャーシ1の基部(図示せず)に取り付けられている。なお、第1光源部2a´に備えられる第1光源の個数については、上記4個に限定されない。すなわち、複数の第2光源部2bに取り囲まれることによって形成される領域の形状に併せて、例えば4個より多く配置することができる。
【0067】
<第1光源10a〜10dの点灯態様>
次に、
図13および
図14を用いて、第1光源10a〜10dの点灯態様について説明する。
図14は、照明装置400が配置された室内900の概略図である。
【0068】
照明装置400は、室内900の天井(被取付部材、図示せず)における略中央部に取り付けられる。前記取り付けの際、室内を第1エリア910〜第4エリア940に4等分し、第1エリア910に第1光源10aを最も近接させる。同様に、第2エリア920と第1光源10b、第3エリア930と第1光源10c、第4エリア940と第1光源10dとが最も近接するよう、照明装置400を配置する。
【0069】
そして、後述する点灯制御部52によって、第1エリア910にユーザが存在する場合は第1光源10aが点灯する。同様に、第2エリア920にユーザが存在する場合は第1光源10bが、第3エリア930にユーザが存在する場合は第1光源10cが、第4エリア940にユーザが存在する場合は第1光源10dが、それぞれ点灯する。
【0070】
なお、第1光源10a〜10dの点灯態様は上記場合に限定されない。例えば、第1エリア910と第2エリア920との境界付近ユーザが存在する場合、第1光源10aと第1光源10bとを同時に点灯させる等、複数の第1光源を同時に点灯させてもよい。また、室内900におけるエリアの設定についても、上記第1エリア910〜第4エリア940の4つのエリアに限定されず、第1光源部2a´が備える第1光源の個数に応じてエリアを設定することができる。
【0071】
<照明装置400の具体的構成>
照明装置400の具体的構成について、
図9を用いて説明する。
図9は、照明装置300および400の具体的構成を示すブロック図である。照明装置400は、ユーザ検知部31に代えてユーザ検知部32を備えている点で、照明装置200と異なる。また、照明装置400は、制御部40および41に代えて制御部42(点灯制御部52)を備えている点で、照明装置100〜300と異なる。さらに、照明装置400は、第1光源部2aに代えて第1光源部2a´を備えている点で、照明装置300と異なる。
【0072】
点灯制御部52は、存在判定部32bから入力された位置情報に基づいて、ユーザが第1エリア910〜第4エリア940のいずれのエリアに存在するかを判定する。そして、第1光源10a〜10dのうち、ユーザが存在すると判定されたエリアに対応付けられた第1光源を選択し、点灯させる。換言すれば、点灯制御部52は、存在判定部32bから入力された位置情報に基づいて、第1光源10a〜10dのうちユーザの存在位置に最も近接する第1光源のみを点灯させる。
【0073】
また、点灯制御部52は、存在判定部32bが、照明装置400が配置された室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ第2光源部2bを点灯させる。なお、点灯している第1光源の点灯時間が所定時間を経過した場合に該第1光源を消灯させる点、前記消灯制御が必須でない点は、点灯制御部50および51と同様である。
【0074】
<照明装置400による第1光源部2a´および第2光源部2bの点灯の制御方法>
次に、
図15を用いて、照明装置400による第1光源部2a´および第2光源部2bの点灯の制御方法について説明する。
図15は、上記制御方法を示すフローチャートである。
図15に示すように、点灯制御部52は、存在判定部32bから入力された位置情報に基づいて、ユーザが第1エリア910〜第4エリア940のいずれのエリアに存在するかを判定する。そして、第1光源部2a´に備えられた第1光源10a〜10dのうち、ユーザが存在すると判定されたエリアに対応付けられた第1光源を選択する(S402、第1光源選択工程)。
【0075】
なお、上記S402以外の各ステップにおける処理は、第1光源を第1光源部2aに置き換えれば、
図12のフローチャートにおけるS300、S301、S303〜S308の処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0076】
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、照明装置400は、該照明装置400が配置された室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、位置情報に基づいて、第1光源10a〜10dのうちユーザの存在位置に最も近接する第1光源のみを点灯させる。そのため、第1光源部2a´については、ユーザの存在位置に最も近接する第1光源以外の第1光源は点灯しないことから、より効果的に無駄な点灯を防止することができる。また、ユーザに対してより確実にUV−Bを放射することができる。
【0077】
また、本実施形態によれば、ユーザの存在位置以外の場所にはUV−Bは放射されないことから、室内にプラスチック製品が置いてある場合、プラスチック製品にUV−Bが過剰に照射され、プラスチック製品が劣化してしまうことを軽減することができる。
【0078】
<変形例>
本実施形態では、照明装置400は、UV−Bを放射する光源部と可視光を放射する光源部とが分離した構成になっているが、この構成に限定される訳ではない。例えば、照明装置400には、第1光源10および第2光源20を備える光源部2(実施形態1および2参照)が、第1光源部2a´および第2光源部2bの代わりに備えられていてもよい。
【0079】
この場合、点灯制御部52は、4個の光源部2のうち、ユーザの存在位置に最も近接する光源部2に備えられた第1光源10のみを点灯させる。換言すれば、点灯制御部52は、存在判定部32bから入力された位置情報に基づいて、ユーザの存在位置にのみUV−Bを放射させるものであればよい。
【0080】
点灯制御部52が上記のような点灯制御を行うことにより、ユーザの存在位置以外の場所にUV−Bは放射されない。そのため、UV−Bを放射する光源部について、より効果的に無駄な点灯を防止することができる。また、ユーザに対してより確実にUV−Bを放射することができる。
【0081】
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について、
図16および
図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0082】
<照明システム500の具体的構成>
照明システム500の具体的構成について、
図16を用いて説明する。
図16は、照明システム500の具体的構成を示すブロック図である。照明システム500は、ユーザが屋外で浴びたUV−B照射量(紫外線の照射量)を順次積算することで得られる合計量(累積紫外線照射量)を算出し、該合計量に基づいてユーザに所定量のUV−Bを照射するためのシステムである。照明システム500は、
図16に示すように、指輪型のウエアラブルデバイス(身体装着型の紫外線照射量測定機器)510および照明装置520を備えている。
【0083】
(指輪型のウエアラブルデバイス510の具体的構成)
指輪型のウエアラブルデバイス(以下、「ウエアラブルデバイス」と略記する)510は、ユーザが屋外で浴びた累積紫外線照射量を算出し、該合計量が所定量に達しているか否かを判定するための指輪型の電子機器である(外観については図示せず)。ここで、所定量は、例えば、日本人に多いスキンタイプIIIを基準に所定量を設定した場合、該所定量は180(UV−Bのパワーを30mWとすれば、所定時間は6分)J/m
2となる。ウエアラブルデバイス510は、
図16に示すように、紫外線センサ(紫外線照射量検知部)70、累積紫外線照射量算出部80および所定量判定部90を備えている。
【0084】
紫外線センサ70は、ある時点においてユーザが屋外で浴びたUV−B照射量を検知し、検知結果を累積紫外線照射量算出部80に出力する。累積紫外線照射量算出部80は、紫外線センサ70から入力されたUV−B照射量を順次積算していき、累積紫外線照射量を算出する。そして、算出結果を所定量判定部90に出力する。
【0085】
所定量判定部90は、累積紫外線照射量算出部80から入力された累積紫外線照射量と所定量とを比較することにより、累積紫外線照射量が所定量に達しているか否かを判定し、判定結果を照明装置520に送信する。
【0086】
また、所定量判定部90は、累積紫外線照射量が所定量に達していないと判定した場合、所定量と累積紫外線照射量との差を算出する。次に、所定量判定部90は、算出結果と、あらかじめ所定量判定部90に記憶させておいた第1光源部2aから放射されるUV−Bのパワーとに基づいて、第1光源部2aの点灯時間を算出する。そして、算出した点灯時間も、上記判定結果と併せて照明装置520に送信する。
【0087】
なお、ウエアラブルデバイス510は本実施形態のような指輪型に限定されず、例えば、腕時計型またはヘッドフォン型のものであってもよい。
【0088】
(照明装置520の具体的構成)
照明装置520が備えている制御部43(点灯制御部53)以外の部材については、実施形態3に係る照明装置300と同様であるため、その説明を省略する。
【0089】
点灯制御部53は、所定量判定部90から受信した判定結果に基づいて、第1光源部2aおよび第2光源部2bの点灯を制御する。具体的には、点灯制御部53は、所定量判定部90から累積紫外線照射量が所定量に達しているとの判定結果を受信した場合、第2光源部2bのみを点灯させる(照明装置520が配置された室内にユーザが存在する場合のみ)。また、点灯制御部53は、上記室内からユーザがいなくなった場合は、第2光源部2bを消灯させる。
【0090】
一方、所定量判定部90から累積紫外線照射量が所定量に達していないとの判定結果を受信した場合、点灯制御部53は、併せて受信した点灯時間だけ第1光源部2aを点灯させる。また、点灯制御部53は、上記室内にユーザが存在する場合のみ第1光源部2aおよび第2光源部2bを点灯させ、上記室内からユーザがいなくなった場合は、第1光源部2aおよび第2光源部2bを消灯させる。
【0091】
なお、累積紫外線照射量が所定量に達していない場合における第1光源部2aの点灯制御は、必ずしも、本実施形態のように点灯時間に基づいてなされる必要はない。例えば、所定量判定部90から所定量と累積紫外線照射量との差(以下、「必要量」とする)を受信し、第1光源部2aから放射されるUV−Bが必要量に達したか否かで、第1光源部2aの消灯を制御するようにしてもよい。
【0092】
また、照明装置520が備える光源部としては、第1光源部2aに代えて第1光源部2a´が備えられてもよい。また、第1光源部2aおよび第2光源部2bに代えて光源部2が備えられてもよい。光源部2を用いる場合、照明装置520は、存在判定部32bの代わりに存在判定部31bを備えていてもよいし、撮像部31aおよび存在判定部32bの代わりにユーザ検知部30を備えていてもよい。
【0093】
<照明システム500による第1光源部2aおよび第2光源部2bの点灯の制御方法>
次に、
図17を用いて、照明システム500による第1光源部2aおよび第2光源部2bの点灯の制御方法について説明する。
図17は、上記制御方法を示すフローチャートである。
図17に示すように、まず、紫外線センサ70は、ある時点においてユーザが屋外で浴びたUV−B照射量を検知し、検知結果を累積紫外線照射量算出部80に出力する(S500、紫外線照射量検知工程)。次に、累積紫外線照射量算出部80は、紫外線センサ70から入力されたUV−B照射量を順次積算していき、累積紫外線照射量を算出する。そして、算出結果を所定量判定部90に出力する(S501、積紫外線照射量算出工程)。
【0094】
次に、所定量判定部90は、累積紫外線照射量算出部80から入力された累積紫外線照射量と所定量とを比較した結果、累積紫外線照射量が所定量に達していると判定した場合(S502(所定量判定工程)でY)、その旨の判定結果を点灯制御部53に送信する。一方、累積紫外線照射量が所定量に達していないと判定した場合(S502でN)、所定量判定部90は、第1光源部2aの点灯時間を算出し、算出結果を上記判定結果とともに点灯制御部53に送信する(S504、点灯時間算出工程)。
【0095】
S504〜S512の処理については、
図12のフローチャートにおけるS300〜308の処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0096】
次に、S502でYと判定した場合、撮像部31aは、照明装置520が配置された室内を撮影して画像情報を生成し、該画像情報を存在判定部32bに出力する(S513、第3室内撮影工程)。
【0097】
次に、存在判定部32bは、上記画像情報に基づいて上記室内にユーザが存在すると判定した場合(S514(第3存在判定工程)でY)、その旨の判定結果を点灯制御部53に出力する。一方、S514でNと判定した場合、存在判定部32bは、上記室内にユーザが存在するか否かを再び判定する。
【0098】
次に、点灯制御部53は、存在判定部32bから上記判定結果を入力された場合、第2光源部2bのみを点灯させる(S515、第2光源部点灯工程)。
【0099】
次に、撮像部31aは、再び照明装置520が配置された室内を撮影して画像情報を生成し、該画像情報を存在判定部32bに出力する(S516、第4室内撮影工程)。
【0100】
次に、存在判定部32bは、上記画像情報に基づいて上記室内にユーザが存在しないと判定した場合(S517(第4存在判定工程)でY)、その旨の判定結果を点灯制御部53に出力する。一方、S517でNと判定した場合、存在判定部32bは、上記室内にユーザが存在するか否かを再び判定する。
【0101】
次に、点灯制御部53は、存在判定部32bから上記判定結果を入力された場合、第2光源部2bを消灯させる(S518、第2光源部消灯工程)。
【0102】
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、照明装置520は、該照明装置520が配置された室内にユーザが存在する場合にのみ、第1光源部2aおよび第2光源部2bを点灯させる。そのため、第1光源部2aを含む光源部について、無駄な点灯が生じない照明システムを実現することができる。
【0103】
また、照明装置520は、ウエアラブルデバイス510から累積紫外線照射量が所定量に達していないとの判定結果を受信した場合にのみ、第1光源部2aを点灯させることができる。また、照明装置520は、ウエアラブルデバイス510から累積紫外線照射量が所定量に達していないとの判定結果を受信した場合、ユーザに必要なUV−B照射量に対応する点灯時間だけ、第1光源部2aを点灯させることができる。
【0104】
したがって、ユーザごとの1日当たり必要とされるUV−B照射量を所定量として設定しておくことで、ユーザにとってUV−Bの照射が必要な場合に、必要な量だけ、ユーザは照明装置520からUV−Bの照射を受けることができる。そのため、第1光源部2aについて、より確実に無駄な点灯が生じない照明システムを実現することができる。
【0105】
〔実施形態6〕
本発明の他の実施形態について、
図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
【0106】
<照明システム600の具体的構成>
照明システム600の具体的構成について、
図18を用いて説明する。
図18は、照明システム600の具体的構成を示すブロック図である。本実施形態に係る照明システム600は、
図18に示すように、ウエアラブルデバイス510に代えて指輪型のウエアラブルデバイス610(身体装着型の紫外線照射量測定機器)を備えている点で、実施形態5に係る照明システム500と異なる。また、照明システム600は、照明装置520に代えて照明装置620を備えている点でも、照明システム500と異なる。
【0107】
指輪型のウエアラブルデバイス(以下、「ウエアラブルデバイス」と略記する)610については、所定量判定部90を備えていない点以外は、実施形態5に係るウエアラブルデバイス510と同様であるため、その説明を省略する。なお、本実施形態のような指輪型に限定されず、例えば、腕時計型またはヘッドフォン型のものであってもよい点についても、ウエアラブルデバイス510と同様である。
【0108】
照明装置620についても、さらに所定量判定部90を備えている点以外は、実施形態5に係る照明装置520と同様であるため、その説明を省略する。
【0109】
なお、所定量判定部90から必要量を受信し、第1光源部2aから放射されるUV−Bが必要量に達したか否かで、第1光源部2aの消灯を制御するようにしてもよい点、第1光源部2a´または光源部2が備えられてもよい点も、照明装置520と同様である。さらに、光源部2を用いる場合、存在判定部31bまたはユーザ検知部30を備えていてもよい点についても、照明装置520と同様である。
【0110】
<照明システム600による第1光源部2aおよび第2光源部2bの点灯の制御方法>
照明システム600による第1光源部2aおよび第2光源部2bの点灯の制御方法を示すフローチャートについては、
図17と同様になるため、その説明を省略する。
【0111】
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、照明装置620は、ウエアラブルデバイス610から受信した累積紫外線照射量が所定量に達していないと判定した場合にのみ、第1光源部2aを点灯させることができる。また、照明装置620は、ウエアラブルデバイス610から受信した累積紫外線照射量が所定量に達していないと判定した場合、ユーザに必要なUV−B照射量に対応する点灯時間だけ、第1光源部2aを点灯させることができる。
【0112】
したがって、ユーザごとの1日当たり必要とされるUV−B照射量を所定量として設定しておくことで、ユーザにとってUV−Bの照射が必要な場合に、必要な量だけ、ユーザは照明装置620からUV−Bの照射を受けることができる。そのため、第1光源部2aについて、より確実に無駄な点灯が生じない照明システムを実現することができる。
【0113】
〔ソフトウェアによる実現例〕
照明装置100〜400、520および620の制御ブロック(特に制御部40〜43)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0114】
後者の場合、照明装置100〜400、520および620は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0115】
〔付記事項〕
実施形態1〜6の照明装置100〜400、520および620に用いられる人感センサ30aまたは撮像部31aは、ユーザを検知できれば、照明装置のどの箇所に設置されていてもよい。
【0116】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る照明装置(100、200、300、400)は、
ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部(2、第2光源部2a、第1光源部2a´)と、
自装置が配置された室内においてユーザを検知するユーザ検知部(30、31、32)と、
上記ユーザ検知部が上記室内において上記ユーザを検知した場合にのみ、上記光源部が点灯するよう、上記光源部の点灯を制御する点灯制御部(50、51、52)と、を備えている。
【0117】
上記の構成によれば、点灯制御部は、ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部について、ユーザ検知部が室内においてユーザを検知した場合にのみ光源部が点灯するよう、該光源部の点灯を制御する。したがって、ユーザ検知部がユーザを検知しない場合には、光源部は点灯しない。そのため、人体内でのビタミンDの生成を促進し、美肌効果に優れ、かつ、人体に対する安全性も高い紫外光を放射する光源部について、無駄な点灯を防止することができ、ひいては光源部の寿命を伸長させることができる。
【0118】
本発明の態様2に係る照明装置は、上記態様1において、
上記光源部は、300nm以上315nm以下の波長域の紫外光を放射してもよい。
【0119】
一般に、UV−Bの中でも、300nm以上315nm以下の波長域の紫外光は、人体内でのビタミンDの生成を促進する。上記構成によれば、光源部は、300nm以上315nm以下の波長域の紫外光を放射する。そのため、人体に対する安全性が確保されるとともに、無駄な光源部の点灯を防止することができる照明装置について、より効果的に、人体内でのビタミンDの生成を促進することができる。
【0120】
本発明の態様3に係る照明装置(100)は、上記態様1または2において、
上記ユーザ検知部(30)は、人感センサ(30a)を備えていてもよい。
【0121】
一般に、人感センサは、検知範囲内の温度と温度差のあるものが動いたときに、その動きを検知することによって、検知範囲内に人が存在するか否かを検知するものである。上記構成によれば、ユーザ検知部は人感センサであることから、例えば、あらかじめユーザの体温を入力しておくことにより、室内においてユーザを精度高く検知することができる。そのため、より確実に、無駄な光源部の点灯を防止することができる。
【0122】
本発明の態様4に係る照明装置(200)は、上記態様1または2において、
上記ユーザ検知部(31)は、
上記室内を撮影する撮像部(31a)と、
上記撮像部から入力された上記室内の画像情報に基づいて、上記室内に上記ユーザが存在しているか否かを判定する存在判定部(31b)と、を備え、
上記点灯制御部(50)は、上記存在判定部が上記室内に上記ユーザが存在していると判定した場合にのみ上記光源部(2)が点灯させてもよい。
【0123】
上記の構成によれば、存在判定部は、撮像部から入力された室内の画像情報に基づいて、室内にユーザが存在するか否かを判定する。画像情報は、撮像対象を精密に映し出すことから、例えば、あらかじめ存在判定部にユーザの画像情報を入力しておくことによって、存在判定部は、精度高く室内にユーザが存在するか否かを判定することができる。また、画像情報は、室内の温度変化の影響を受けないため、存在判定部は、一年を通じて安定した精度で室内にユーザが存在するか否かを判定することができる。そのため、より確実に、無駄な光源部の点灯を防止することができる。
【0124】
本発明の態様5に係る照明装置(300、400)は、上記態様4において、
上記存在判定部(32a)は、上記室内に上記ユーザが存在していると判定した場合にのみ、上記室内の画像情報に基づいて、上記室内における上記ユーザの存在位置を示す位置情報を生成し、
上記点灯制御部(51、52)は、上記存在判定部から入力された上記位置情報に基づいて、上記光源部(第1光源部2a、第1光源部2a´)が上記ユーザの存在位置にのみ上記紫外光を放射させてもよい。
【0125】
上記の構成によれば、点灯制御部は、室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、ユーザの存在位置を示す位置情報に基づいて、光源部がユーザの存在位置にのみ紫外光を放射させる。そのため、ユーザの存在位置以外の場所には紫外光は放射されないことから、より効果的に無駄な光源部の点灯を防止することができる。また、ユーザに対してより確実に、人体内でのビタミンDの生成を促進し、美肌効果に優れ、かつ、人体に対する安全性の高い紫外光を放射することができる。また、ユーザの存在位置以外の場所にはUV−Bは放射されないことから、室内にプラスチック製品が置いてある場合に、プラスチック製品にUV−Bが過剰に照射され、プラスチック製品が劣化してしまうことを軽減することができる。
【0126】
本発明の態様6に係る照明装置(300)は、上記態様5において、
上記光源部(第1光源部2a)は、自装置に設けられた保持部(2c)に可動な状態で保持されており、
上記点灯制御部(51)は、上記存在判定部から入力された上記位置情報に基づいて、上記光源部における上記紫外光の放射方向を、上記ユーザの存在位置にのみ向けてもよい。
【0127】
上記の構成によれば、点灯制御部は、室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、ユーザの存在位置を示す位置情報に基づいて、光源部における紫外光の放射方向をユーザの存在位置にのみ向ける。そのため、ユーザの存在位置以外の場所には紫外光は放射されないことから、より効果的に無駄な光源部の点灯を防止することができる。また、ユーザに対してより確実に、人体内でのビタミンDの生成を促進し、美肌効果に優れ、かつ、人体に対する安全性の高い紫外光を放射することができる。また、ユーザの存在位置にのみ向けてUV−Bを放射し、ユーザの存在位置以外の場所にはUV−Bは放射されないことから、室内にプラスチック製品が置いてある場合に、プラスチック製品にUV−Bが過剰に照射され、プラスチック製品が劣化してしまうことを軽減することができる。
【0128】
本発明の態様7に係る照明装置(400)は、上記態様5において、
上記光源部(第1光源部2a´)は、ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する複数の光源(第1光源10a、第1光源10b、第1光源10c、第1光源10d)を含んでおり、
上記点灯制御部(52)は、上記存在判定部から入力された上記位置情報に基づいて、上記複数の光源のうち上記ユーザの存在位置に最も近接する光源(第1光源10a、第1光源10b、第1光源10c、第1光源10d)のみを点灯させてもよい。
【0129】
上記の構成によれば、点灯制御部は、室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、ユーザの存在位置を示す位置情報に基づいて、複数の光源のうちユーザの存在位置に最も近接する光源のみが点灯させる。そのため、ユーザの存在位置に最も近接する光源以外の光源は点灯しないことから、より効果的に無駄な光源部の点灯を防止することができる。また、ユーザに対してより確実に、人体内でのビタミンDの生成を促進し、美肌効果に優れ、かつ、人体に対する安全性の高い紫外光を放射することができる。また、ユーザの存在位置に最も近接する光源のみが点灯させ、ユーザの存在位置に最も近接する光源以外の光源は点灯しないことから、室内にプラスチック製品が置いてある場合に、プラスチック製品にUV−Bが過剰に照射され、プラスチック製品が劣化してしまうことを軽減することができる。
【0130】
本発明の態様8に係る照明システム(500)は、
身体装着型の紫外線照射量測定機器(指輪型のウエアラブルデバイス510)と照明装置(520)とを備えた照明システムであって、
上記身体装着型の紫外線照射量測定機器は、
ある時点においてユーザが浴びた、ビタミンDの生成を促進する紫外線の照射量を検知する紫外線照射量検知部(紫外線センサ70)と、
上記紫外線照射量検知部から入力された上記紫外線の照射量を順次積算していき、累積紫外線照射量を算出する累積紫外線照射量算出部(80)と、
上記累積紫外線照射量算出部から入力された上記累積紫外線照射量が所定量に達しているか否かを判定し、判定結果を上記照明装置に送信する所定量判定部(90)と、を備え、
上記照明装置は、
ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部(2、第1光源部2a、第1光源部2a´)と、
上記所定量判定部から受信した上記判定結果に基づいて、上記光源部の点灯を制御する点灯制御部(53)と、を備えている。
【0131】
上記の構成によれば、身体装着型の紫外線照射量測定機器は、累積紫外線照射量が所定量に達しているか否かを判定し、判定結果を照明装置に送信する。また、照明装置は、身体装着型の紫外線照射量測定機器から受信した判定結果に基づいて、ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部の点灯を制御する。
【0132】
したがって、照明装置は、例えば、身体装着型の紫外線照射量測定機器から累積紫外線照射量が所定量に達していないとの判定結果を受信した場合にのみ、光源部が点灯するよう、光源部の点灯を制御することができる。また、照明装置は、光源部が一旦点灯した後、累積紫外線照射量が所定量に達しているとの判定結果を受信した場合にのみ、光源部の点灯が終了する(すなわち、光源部が消灯する)よう光源部の点灯を制御することができる。
【0133】
したがって、ユーザごとの1日当たり必要とされる紫外線照射量を所定量として設定しておくことで、ユーザにとってビタミンDの生成を促進する紫外線の照射が必要な場合に、必要な量だけ、ユーザは照明装置から上記紫外線の照射を受けることができる。そのため、ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部について、無駄な点灯が生じない照明システムを実現することができる。
【0134】
本発明の態様9に係る照明システム(600)は、
身体装着型の紫外線照射量測定機器(指輪型のウエアラブルデバイス610)と照明装置(620)とを備えた照明システムであって、
上記身体装着型の紫外線照射量測定機器は、
ある時点においてユーザが浴びた、ビタミンDの生成を促進する紫外線の照射量を検知する紫外線照射量検知部(紫外線センサ70)と、
上記紫外線照射量検知部から入力された上記紫外線の照射量を順次積算して累積紫外線照射量を算出し、算出した上記累積紫外線照射量を上記照明装置に送信する累積紫外線照射量算出部(80)と、を備え、
上記照明装置は、
ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部(2、第1光源部2a、第1光源部2a´)と、
上記累積紫外線照射量算出部から受信した上記累積紫外線照射量が、所定量に達しているか否かを判定する所定量判定部(90)と、
上記所定量判定部から入力された判定結果に基づいて、上記光源部の点灯を制御する点灯制御部(53)と、を備えている。
【0135】
上記の構成によれば、身体装着型の紫外線照射量測定機器は、累積紫外線照射量算出部において算出された累積紫外線照射量を照明装置に送信する。また、照明装置は、身体装着型の紫外線照射量測定機器から受信した累積紫外線照射量が所定量に達しているか否かを判定し、その判定結果に基づいて、ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部の点灯を制御する。
【0136】
したがって、照明装置は、例えば、身体装着型の紫外線照射量測定機器から受信した累積紫外線照射量が所定量に達していないと判定した場合にのみ、光源部が点灯するよう、光源部の点灯を制御することができる。また、照明装置は、光源部が一旦点灯した後、身体装着型の紫外線照射量測定機器から受信した累積紫外線照射量が所定量に達していると判定した場合にのみ、光源部の点灯が終了する(すなわち、光源部が消灯する)よう光源部の点灯を制御することができる。
【0137】
したがって、ユーザごとの1日当たり必要とされる紫外線照射量を所定量として設定しておくことで、ユーザにとってビタミンDの生成を促進する紫外線の照射が必要な場合に、必要な量だけ、ユーザは照明装置から上記紫外線の照射を受けることができる。そのため、ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する光源部について、無駄な点灯が生じない照明システムを実現することができる。
【0138】
本発明の態様10に係る照明システム(500、600)は、上記態様8または9において、
上記照明装置(520、620)は、
上記照明装置が取り付けられた室内を撮影する撮像部(31a)と、
上記撮像部から入力された上記室内の画像情報に基づいて、上記室内に上記ユーザが存在しているか否かを判定する存在判定部(32b)と、をさらに備え、
上記存在判定部は、上記室内に上記ユーザが存在していると判定した場合にのみ、上記室内の画像情報に基づいて、上記室内における上記ユーザの存在位置を示す位置情報を生成し、
上記点灯制御部は、上記存在判定部から入力された上記位置情報に基づいて、上記光源部が上記ユーザの存在位置にのみ上記紫外光を放射させてもよい。
【0139】
上記の構成によれば、照明装置は、室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、ユーザの存在位置を示す位置情報に基づいて、光源部がユーザの存在位置にのみ紫外光を放射させる。そのため、ユーザの存在位置以外の場所には紫外光は放射されないことから、より効果的に無駄な光源部の点灯を防止できる照明システムを実現することができる。また、ユーザに対してより確実に、人体内でのビタミンDの生成を促進し、美肌効果に優れ、かつ、人体に対する安全性の高い紫外光を放射できる照明システムを実現することができる。
【0140】
本発明の態様11に係る照明システムは、上記態様10において、
上記光源部(第1光源部2a)は、上記照明装置に設けられた保持部(2c)に可動な状態で保持されており、
上記点灯制御部は、上記存在判定部から入力された上記位置情報に基づいて、上記光源部における上記紫外光の放射方向を、上記ユーザの存在位置にのみ向けさせてもよい。
【0141】
上記の構成によれば、照明装置は、室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、ユーザの存在位置を示す位置情報に基づいて、光源部における紫外光の放射方向をユーザの存在位置にのみ向ける。そのため、ユーザの存在位置以外の場所には紫外光は放射されないことから、より効果的に無駄な光源部の点灯を防止できる照明システムを実現することができる。また、ユーザに対してより確実に、美肌効果に優れ、かつ、人体に対する安全性も高い紫外光を放射できる照明システムを実現することができる。
【0142】
本発明の態様12に係る照明システムは、上記態様10において、
上記光源部(第2光源部2a´)は、ビタミンDの生成を促進する紫外光を放射する複数の光源(第1光源10a、第1光源10b、第1光源10c、第1光源10d)を含んでおり、
上記点灯制御部は、上記存在判定部から入力された上記位置情報に基づいて、上記複数の光源のうち最も上記ユーザの存在位置に近接する光源(第1光源10a、第1光源10b、第1光源10c、第1光源10d)のみを点灯させてもよい。
【0143】
上記の構成によれば、照明装置は、室内にユーザが存在していると判定した場合にのみ、ユーザの存在位置を示す位置情報に基づいて、複数の光源のうちユーザの存在位置に最も近接する光源のみを点灯させる。そのため、ユーザの存在位置に最も近接する光源以外の光源は点灯しないことから、より効果的に無駄な光源部の点灯を防止できる照明システムを実現することができる。また、ユーザに対してより確実に、人体内でのビタミンDの生成を促進し、美肌効果に優れ、かつ、人体に対する安全性の高い紫外光を放射できる照明システムを実現することができる。
【0144】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。