【文献】
Curr. Opin. Biotechnol.,2011年12月,Vol.22, No.6,p.868-876
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
一実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積または流体力学的サイズを増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、前記ポリペプチドまたはその断片を、前記ポリペプチドまたはその断片のN末端またはC末端上で、少なくとも1つの絨毛性ゴナドトロピンC末端ペプチド(CTP)に融合するステップを含む。
【0012】
一実施形態では、用語「タンパク質」および「ポリペプチド」は、本明細書においては同義的に用いられる。別の実施形態では、用語「目的ポリペプチドまたはその断片」、または「目的タンパク質またはその断片」は、未修飾ポリペプチド(分解生成物、合成ポリペプチドまたは組換えポリペプチド)およびペプチド模倣薬(典型的には、合成ポリペプチド)、並びにポリペプチド類似体であるペプトイドおよびセミペプトイド(semipeptoid)を包含し、これらは、別の実施形態では、本明細書で提供される修飾ポリペプチドを体内においてさらに安定させる、または細胞への透過をより可能にする修飾を有する。さらに、前記用語には、目的ペプチドも含まれる。別の実施形態では、本明細書で提供される少なくとも1つのCTPペプチドは、本明細書で提供される、目的ポリペプチドもしくはその断片、または目的ペプチドに結合される。別の実施形態では、用語「その断片」は、タンパク質またはポリペプチドに関しての場合、目的ペプチドを含む目的タンパク質または目的ポリペプチドの切断型を包含する。
【0013】
別の実施形態では、タンパク質またはポリペプチドの「その断片」という用語は、機能性フラグメントを指す(例えば、親ポリペプチドと比べて、親ポリペプチドが実行するまたは増強するの同程度の、生物活性を有する断片)。その断片の例には、ポリペプチドの変異体、または親ポリペプチド由来のペプチドが含まれ得る。従って、タンパク質またはポリペプチドの「その断片」という用語、および「ペプチド」という用語が本明細書においては同義的に用いられ得ることを理解されたい。
【0014】
一実施形態では、目的のポリペプチドまたはその断片の流体力学的なサイズまたは体積を少なくとも約28kDa増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、前記ポリペプチドまたはその断片を、前記ポリペプチドまたはその断片のN末端またはC末端上で、少なくとも1つの絨毛性ゴナドトロピンC末端ペプチド(CTP)に融合するステップを含む。
【0015】
一実施形態では、目的のポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個の絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)を前記ポリペプチドまたはその断片に結合させることを含み、前記1〜10個のCTPペプチドの前記ポリペプチドまたはその断片への結合は、前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加をもたらす。別の実施形態では、前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積は、前記ポリペプチドまたはその断片への各グリコシル化CTPの結合毎に約28〜53kDa増加され、それにより前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積が増加される。別の実施形態では、前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積は、前記ポリペプチドまたはその断片への各非グリコシル化CTPの結合毎に約8.0〜22kDa増加され、それにより前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積が増加される。別の実施形態では、前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積は、前記ポリペプチドまたはその断片への各非グリコシル化CTPの結合毎に約8.1〜21.6kDa増加し、それにより前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積が増加する。
【0016】
別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個の絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)を前記ポリペプチドまたはその断片に結合することを含み、前記1〜10個のCTPの前記ポリペプチドまたはその断片への結合により前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積は、CTPが結合している特定のポリペプチドまたはその断片に依存する量だけ増加し、それにより前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積が増加する。
【0017】
一実施形態では、前記1〜10個のCTPは前記ポリペプチドのN末端に結合される。別の実施形態では、前記1〜10個のCTPは前記ポリペプチドのC末端に結合される。別の実施形態では、前記1〜10個のCTPは前記ポリペプチドのN末端およびC末端の両方に結合される。別の実施形態では、1つのCTPが前記ポリペプチドのN末端に結合され、2つのCTPが前記ポリペプチドの前記C末端に結合される。別の実施形態では、2つのCTPが前記ポリペプチドのN末端に結合され、2つのCTPが前記ポリペプチドの前記C末端に結合される。
【0018】
一実施形態では、用語「流体力学的サイズ」または「流体力学的体積」は、本明細書においては同義的に用いられ、それぞれ、水溶液中への分子の拡散に基づく分子(例えば、タンパク質分子)の見掛けのサイズを指す。溶液中へのタンパク質の拡散または挙動を処理することで、タンパク質の見掛けのサイズを得ることができ、ここで、サイズはタンパク質粒子の「ストークス半径」または「流体力学的半径」により与えられる。タンパク質の「流体力学的サイズ」は、質量および形(高次構造)の両方に依存するため、同一の分子量を有する2つのタンパク質は、タンパク質の全体的な高次構造に基づいて、異なる流体力学的サイズを有する場合がある。
【0019】
別の実施形態では、グリコシル化の種類はO−グリコシル化である。別の実施形態では、O−グリコシル化の種類は、a−グリコシド結合による、タンパク質鎖内のセリン(Ser)またはスレオニン(Thr)へのGalNAc結合である。別の実施形態では、O−グリコシル化の種類は、タンパク質鎖内のSerまたはThr残基へのN−アセチルグリコサミンアミン(N−acetylglycosamine:GlcNac)結合である。別の実施形態では、O−グリコシル化の種類は、O−フコシル化、O−マンノシル化、コア1O−グリコシル化、コア2O−グリコシル化またはO−グルコシル化である。別の実施形態では、O−グリコシル化はムチン型O−グリコシル化である。別の実施形態では、O−グリコシル化は、セリン、スレオニン、チロシン、ヒドロキシリジン、またはヒドロキシプロリン側鎖のヒドロキシ酸素(hydroxy oxygen)への、O結合型グリカンの結合を含む。別の実施形態では、O−グリコシル化に続いて、ガラクトースおよび/またはシアル酸の付加が行われ、他の実施形態では、O−グリコシル化の後に、目的タンパク質に、少なくとも1つのガラクトース分子が付加され、および/または、少なくとも1つのシアル酸分子が付加される。別の実施形態では、約1〜3個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約1〜3個のシアル酸分子が付加される。別の実施形態では、約1〜5個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約1〜5個のシアル酸分子が付加される。別の実施形態では、約1〜10個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約1〜20個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約21〜30個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約31〜40個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約41〜50個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約51〜60個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約61〜70個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、約1〜10個のシアル酸分子が付加される。別の実施形態では、付加された各ガラクトース分子当たり2個のシアル酸分子が付加される。別の実施形態では、各CTP当たり約1〜5個のガラクトース分子が付加される。別の実施形態では、各CTP当たり約1〜10個のシアル酸分子が付加される。別の実施形態では、それぞれのCTP修飾ポリペプチドまたはその断片につき、合計で、約1〜60個のガラクトース分子が付加され、約1〜120個のシアル酸分子が付加される。
【0020】
別の実施形態では、本明細書で提供されるグリコシル化の種類はN−グリコシル化である。別の実施形態では、N結合型グリカンが、アスパラギン側鎖またはアルギニン側鎖の窒素に結合される。N結合型アミノ酸コンセンサス配列は、Asn−任意のアミノ酸−SerまたはThrであり、ここで任意のアミノ酸はプロリンにはなり得ない。
【0021】
別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、少なくとも1つの非グリコシル化絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)を目的ポリペプチドまたはその断片のN末端またはC末端に結合することを含み、少なくとも1つのCTPの前記ポリペプチドまたはその断片への結合により前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積は、CTPが結合している特定のポリペプチドまたはその断片に依存する量だけ増加し、それにより前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積が増加する。
【0022】
一実施形態では、グリコシル化CTPは、それが結合または融合したタンパク質の流体力学的体積を増加させる。別の実施形態では、非グリコシル化CTPは、それが結合または融合したタンパク質の流体力学的体積を増加させる。
【0023】
一実施形態では、タンパク質の非変性部位にグリカンを含有するCTP修飾タンパク質は、1コピーのグリコシル化CTPの流体力学的体積に対しより大きな増加を寄与し、例えば、本明細書における実施例3/表5は、タンパク質の非変性部位にグリカンを含有するFIXおよびFVIIa−CTP修飾タンパク質が、グリコシル化CTPの1コピーの流体力学的体積により大きな増加を寄与することを示している。
【0024】
本発明の明細書により手引きされた場合、グリコシル化CTPおよび非グリコシル化CTPの組み合わせが、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは体積を増加させるために用いられ得ることは、当業者には明らかである。そのような操作は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積を最適なまたは所望のレベルまで増加させるために実行され得る。一実施形態では、そのような、流体力学的体積における最適なまたは所望のレベルの増加は、目的ポリペプチドまたはその断片の、対象内での滞留時間の延長、対象からの低いクリアランス速度、および生物活性の増強を伴う。一実施形態では、1〜5個のグリコシル化CTPおよび1〜5個の非グリコシル化CTPが、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片に同時に結合される。別の実施形態では、グリコシル化または非グリコシル化CTPペプチドは、N末端もしくはC末端上で直列に結合されるか、またはN末端およびC末端の両方にランダムに結合される。グリコシル化CTPペプチドおよび非グリコシル化CTPペプチドの追加の組み合わせが用いられ得、従って本発明に包含されることは、当業者には明らかである。
【0025】
一実施形態では、用語「結合した」およびその文法上の変異形は、あるタンパク質、ポリペプチドまたはペプチドの、別のタンパク質、ポリペプチドまたはペプチドへの結合を指す。別の実施形態では、そのような結合は、目的のタンパク質、ポリペプチドまたはペプチドの、本明細書で提供される少なくとも1つのCTPペプチドへの結合を指す。別の実施形態では、そのような結合は、目的のタンパク質、ポリペプチドまたはペプチドの、本明細書で提供される1〜10個のCTPペプチドへの結合を指す。そのような結合は多数の手段によって達成され得、例えば、限定はされないが、共有結合、水素結合、イオン結合、金属結合、極性共有結合、非共有結合(ファン・デル・ワールス相互作用、疎水性相互作用、水素結合等)、リンカーの使用による結合等が挙げられる。
【0026】
別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、少なくとも1つの非グリコシル化絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)を目的ポリペプチドまたはその断片のN末端またはC末端に結合することを含み、少なくとも1つのCTPの前記ポリペプチドまたはその断片への結合により前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積は、CTPが結合している特定のポリペプチドまたはその断片に依存する量だけ増加し、それにより前記ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積が増加する。
【0027】
別の実施形態では、本明細書で提供されるCTPは、酵素に基づく糖鎖除去を含むがこれに限定されない、当該技術分野において公知の方法を用いて脱グリコシル化される。
【0028】
用語「非グリコシル化」および「糖鎖除去」並びにそれらの文法上の変異形が本明細書において同義的に用いられることは、当業者には明らかである。
【0029】
別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の、本明細書でさらに提供される、in−vivo生物活性を増加させる、血中半減期を延長させる、生物学的利用能を増加させる、作用強度を増加させる、または曲線下面積(AUC)を拡張する等の方法が本明細書で提供され、前記方法は、少なくとも1つのグリコシル化CTPペプチドをポリペプチドまたはその断片に融合するステップを含み、グリコシル化CTPペプチドのポリペプチドまたはその断片への融合は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積を、無修飾ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積と比較して、少なくとも約28kDa増加させる。
【0030】
別の実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドはより低いin−vitro生物活性を有するが、このより低い活性は、延長された半減期によって補われる。別の実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドは、増加したin−vitro生物活性を有する。
【0031】
別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積の増加は、ポリペプチドまたはその断片の投与頻度を減少させる。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積の増加はまた、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を増加させる。
【0032】
一実施形態では、見掛けの分子量は、当該技術分野において周知の方法を用いて決定され、例えば、限定はされないが、分子ふるいクロマトグラフィー(SEC)、動的光散乱法(DLS)、沈降速度、沈降平衡遠心分離および分光光度検出が挙げられる。別の実施形態では、理論分子量は、当該技術分野において利用可能なプロテオミクスソフトウェアを用いて決定される。そのようなソフトウェアとしては、限定はされないが、Expasy portal、ProteoIQ、Scaffold 3等が挙げられる。別の実施形態では、実際の分子量は、当該技術分野において周知の方法を用いて決定され、例えば、限定はされないが、MALDI−TOFが挙げられる。
【0033】
別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を少なくとも28kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約1〜14kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約15〜27kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約28〜40.0kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約28〜55.0kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約28〜70.0kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約28〜80.0kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約28〜90.0kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約28〜100.0kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPペプチドを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約41.0〜50kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPペプチドを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約51.0〜60kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片に少なくとも1つのCTPペプチドを結合することを含む、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を約61.0〜70kDa増加させる方法が本明細書で提供される。別の実施形態では、CTPはグリコシル化されている。別の実施形態では、CTPは非グリコシル化CTPである。
【0034】
一実施形態では、本明細書で提供される方法は、予想外にも、目的のポリペプチドまたはその断片へのグリコシル化CTPペプチドの後の付加は、目的のポリペプチドまたはその断片へのCTPペプチドの先の付加とおよそ同一の見掛けの分子量を直線的に寄与することを示している(表4参照)。
【0035】
別の実施形態では、少なくとも1つのグリコシル化CTPは、目的タンパク質への各グリコシル化CTP当たり約28〜40kDaを寄与する。別の実施形態では、少なくとも1つのグリコシル化CTPは、付加されるCTPの数に関わらず、目的タンパク質への各グリコシル化CTP当たり約28〜55kDaを寄与する。
【0036】
一実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約2倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約3〜5倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、少なくとも1つのCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約6〜10倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約11〜20倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約21〜30倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含み、少なくとも1つのCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約31〜40倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約41〜50倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、少なくとも1つのCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約51〜60倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約61−70倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量をポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約71〜80倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約81〜90倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の見掛けの分子量を前記ポリペプチドまたはその断片の理論分子量の約91〜100倍に増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、1〜10個のCTPペプチドを前記ポリペプチドまたはその断片に結合させるステップを含む。別の実施形態では、少なくとも1つのCTPペプチドが前記ポリペプチドまたはその断片に結合される。別の実施形態では、1〜5個のCTPペプチドが前記ポリペプチドまたはその断片に結合される。別の実施形態では、1〜15個のCTPペプチドが前記ポリペプチドまたはその断片に結合される。別の実施形態では、1〜20個のCTPペプチドが前記ポリペプチドまたはその断片に結合される。別の実施形態では、少なくとも1つのCTPペプチドがグリコシル化されている。別の実施形態では、少なくとも1つのCTPペプチドが非グリコシル化CTPペプチドである。
【0037】
別の実施形態では、目的ポリペプチドもしくはその断片または目的ペプチドの生物活性、血中半減期、生物学的利用能、作用強度等を増加させる方法は、目的ポリペプチドまたはその断片の総流体力学的体積を、前記ポリペプチドまたはその断片にグリコシル化CTPを結合させることにより、無修飾ポリペプチドまたはその断片と比較して、約28kDa増加させることを含む。別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の生物活性、血中半減期、生物学的利用能等を増加させる方法は、前記ポリペプチドまたはその断片に本明細書で提供されるCTPを結合させることにより、無修飾の目的ポリペプチドまたはその断片と比較して、ポリペプチドまたはその断片の総流体力学的体積を約1〜10kDa、11〜20kDa、21〜30kDa、31〜40kDa、41〜50kDa、51〜60kDa、61〜70kDa、71〜80kDa、81〜90kDa、91〜100kDa、100〜150kDa、151〜200kDa、201〜400kDa、401〜1000kDa、または1001〜5000kDa増加させることを含む。
【0038】
別の実施形態では、本明細書で提供される方法において、少なくとも1つのCTPがグリコシル化されている。別の実施形態では、本明細書で提供される方法において、少なくとも1つのCTPは、本明細書でまた提供されるポリペプチドまたはその断片への各CTP当たり、流体力学的体積に約28.3〜38.7kDaを寄与する。別の実施形態では、グリコシル化CTPは、それがどのポリペプチドまたはその断片に結合するかに関わらず、各CTP当たり28.3〜38.7kDaを寄与する(本明細書の実施例3を参照)。別の実施形態では、グリコシル化CTPは、ポリペプチドに結合されるCTPペプチドの数に関わらず、各CTP当たり28.3〜38.7kDaを寄与する(本明細書の実施例3を参照)。別の実施形態では、少なくとも1つのCTPの寄与は少なくとも20kDaである。別の実施形態では、少なくとも1つのCTPの寄与は少なくとも約20kDa〜27.9kDaである。別の実施形態では、1つのCTPの寄与は少なくとも28kDaである。別の実施形態では、1つのCTPの寄与は約28kDa〜40kDaである。別の実施形態では、1つのCTPの寄与は約41kDa〜50kDaである。別の実施形態では、1つのCTPの寄与は約51kDa〜60kDaである。
【0039】
別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の、血中半減期を延長させるまたは作用強度を増強する方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積を、無修飾ポリペプチドまたはその断片と比較して、約84kDa増加させることを含む。別の実施形態では、約84kDaの流体力学的体積の増加は、本明細書で提供される方法による、3つのグリコシル化CTPペプチドの結合により修飾されているポリペプチドまたはその断片に相当する。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片に結合された3つのグリコシル化CTPペプチドのうち、1つのグリコシル化CTPペプチドはポリペプチドまたはその断片のN末端に結合され、2つのグリコシル化CTPペプチドはポリペプチドまたはその断片のC末端に直列に結合される。
【0040】
一実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の血中半減期を増加させるまたは生物活性を増強する方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、無修飾ポリペプチドまたはその断片と比較して、約84〜159kDa増加させることを含む。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約56〜110kDaの増加は、2個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約84〜162kDaの増加は、3個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約112〜230kDaの増加は、4個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約140〜280kDaの増加は、5個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約168〜330kDaの増加は、6個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約196〜390kDaの増加は、7個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約224〜425kDaの増加は、8個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約252〜480kDaの増加は、9個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。別の実施形態では、流体力学的サイズまたは流体力学的体積の約280〜330kDaの増加は、10個のグリコシル化CTPペプチドを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することにより達成される。
【0041】
一実施形態では、本明細書で提供される方法は、非グリコシル化CTPを目的ポリペプチドまたはその断片に結合することも含む。グリコシル化CTPおよび/または非グリコシル化CTPを用いて目的ポリペプチド(polyptide)またはその断片を修飾する様々な方法が実行され得ることを理解されたい。一実施形態では、目的のポリペプチドまたはその断片は、少なくとも1つのグリコシル化CTPのみ、または少なくとも1つの非グリコシル化CTPのみを用いて修飾される。別の実施形態では、目的のポリペプチドまたはその断片は、少なくとも1つのグリコシル化CTPおよび少なくとも1つの非グリコシル化CTPを用いて修飾される。別の実施形態では、グリコシル化CTPおよび/または非グリコシル化CTPの両方の切断型が、本明細書で提供される方法のために使用される。
【0042】
別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積を特定の量だけ増加させることにより、目的ポリペプチドまたはその断片の生物活性、血中半減期、生物学的利用能、作用強度等を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、少なくとも1つの絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)をポリペプチドのN末端またはC末端に結合することを含み、少なくとも1つの非グリコシル化CTPペプチドの目的ポリペプチドまたはその断片への結合は、ポリペプチドまたはその断片の未修飾形態と比較した場合に、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加をもたらし、前記特定の量は、非グリコシル化CTPが結合している目的ポリペプチドまたはその断片に依存する。別の実施形態では、少なくとも1つの非グリコシル化CTPが目的ポリペプチドまたはその断片に結合される場合、非グリコシル化CTPが結合している目的ポリペプチドは、見掛けの分子量または流体力学的体積における増加量に影響する。別の実施形態では、1つの非グリコシル化CTPがhGHに結合される場合、非グリコシル化CTPは、ヒト成長ホルモン(hGH)の流体力学的サイズまたは流体力学的体積に約8kDaを寄与する。別の実施形態では、1つの非グリコシル化CTPがエリスロポエチン(erythropoeitin)(EPO)に結合される場合、非グリコシル化CTPは、EPOの流体力学的サイズまたは流体力学的体積に約16kDaを寄与する。別の実施形態では、1つの非グリコシル化CTPがアポリポタンパク質−A1(APO−A1)に結合される場合、非グリコシル化CTPは、APO−A1の流体力学的サイズまたは流体力学的体積に約21kDaを寄与する。別の実施形態では、1つの非グリコシル化CTPが第IX因子(FIX)に結合される場合、非グリコシル化CTPは、FIXの流体力学的サイズまたは流体力学的体積に約20kDaを寄与する。別の実施形態では、1つの非グリコシル化CTPが活性化第VII因子(FVIIa)に結合される場合、非グリコシル化CTPは、FIXの流体力学的サイズまたは流体力学的体積に約20kDaを寄与する。
【0043】
一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積を増加させる方法は、ポリペプチドまたはその断片の生物学的利用能を増強する。
【0044】
別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積を増加させる方法は、目的ポリペプチドまたはその断片の投与頻度を減少させる。
【0045】
一実施形態では、本明細書で提供される方法によって修飾されるポリペプチドは、サイトカイン、モノクローナル抗体、増殖因子、ホルモン、サイトカイン、凝固因子、酵素等である。
【0046】
別の実施形態では、少なくとも1つのCTPペプチドが結合するポリペプチドは、エリスロポエチン(EPO)、ヒト成長ホルモン(hGH)、アポリポタンパク質A1(APO−A1)、第IIa因子(FVIIa)、第IX因子(FIX)またはオキシントモジュリン(OXM)である。
【0047】
一実施形態では、少なくとも1つの非グリコシル化CTPはEPOに約16kDaを寄与する。別の実施形態では、少なくとも1つの非グリコシル化CTPは、EPOに結合された場合、EPOの見掛けの分子量に約16kDaを寄与する。別の実施形態では、少なくとも1つの非グリコシル化CTPは、hGHに約8kDaを寄与する。別の実施形態では、少なくとも1つの非グリコシル化CTPは、hGHに結合された場合、hGHの見掛けの分子量に約8kDaを寄与する。別の実施形態では、少なくとも1つの非グリコシル化CTPは、APO−A1に約21kDaを寄与する。別の実施形態では、少なくとも1つの非グリコシル化CTPは、APO−A1に結合された場合、APO−A1の見掛けの分子量に約21kDaを寄与する。
【0048】
一実施形態では、非グリコシル化CTPは、非グリコシル化CTPが連結している各ポリペプチドに異なる流体力学的体積を寄与する。別の実施形態では、この差異は、非グリコシル化CTPが結合しているポリペプチドまたはその断片に依存する(本明細書の実施例3を参照)。別の実施形態では、非グリコシル化CTPは、予想外にも、それぞれの特定のポリペプチドに対し、ポリペプチドに結合している非グリコシル化CTPペプチドの数に関わらず、各CTP当たり同一の流体力学的サイズを寄与する(本明細書の実施例3を参照)。
【0049】
一実施形態では、hGHの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾hGHと比較して約28〜40kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約56〜80kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約2個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約84〜120kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約3個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約112〜160kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約4個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約140〜200kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約5個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約168〜240kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約6個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約196〜280kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約7個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約224〜320kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約8個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約252〜360kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約9個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約280〜400kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、約10個のグリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、1〜10個の切断型または部分的なCTPペプチドが目的ポリペプチドまたはその断片に結合される。
【0050】
一実施形態では、EPOの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾EPOと比較して約28〜40kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約56〜80kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約84〜120kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約112〜160kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約140〜200kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約168〜240kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約196〜280kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約224〜320kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約252〜360kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約280〜400kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個のグリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。
【0051】
一実施形態では、APO−A1の血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾APO−A1と比較して約28〜40kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約56〜80kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約84〜120kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約112〜160kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約140〜200kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約168〜240kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約196〜280kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約224〜320kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約252〜360kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約280〜400kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個のグリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。
【0052】
一実施形態では、FIXの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾FIXと比較して約48〜53kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約96〜106kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約144〜159kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約192〜212kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約240〜265kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約288〜318kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約336〜371kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約384〜424kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約432〜530kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約480〜530kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個のグリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。
【0053】
一実施形態では、FVIIaの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾FVIIaと比較して約43〜50kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約86〜100kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約129〜150kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約172〜200kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約215〜250kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約258〜300kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約301〜350kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約344〜400kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約387〜450kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約430〜500kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個のグリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。
【0054】
一実施形態では、hGHの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾hGHと比較して約8kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約16kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約24kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約32kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約40kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約48kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約56kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約64kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約72kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。別の実施形態では、約80kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個の非グリコシル化CTPペプチドをhGHに結合することにより達成される。
【0055】
一実施形態では、EPOの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾EPOと比較して約16kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約32kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約48kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約16kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約80kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約96kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約112kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約128kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約144kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。別の実施形態では、約160kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個の非グリコシル化CTPペプチドをEPOに結合することにより達成される。
【0056】
一実施形態では、APO−A1の血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾APO−A1と比較して約21kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約42kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約63〜120kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約84kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約105kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約126kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約147kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約168kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約189kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。別の実施形態では、約210kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個の非グリコシル化CTPペプチドをAPO−A1に結合することにより達成される。
【0057】
一実施形態では、FIXの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾FIXと比較して約20kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約40kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約60kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約80kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約100kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約120kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約140kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約160kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約180kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。別の実施形態では、約200kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個の非グリコシル化CTPペプチドをFIXに結合することにより達成される。
【0058】
一実施形態では、FVIIaの血中半減期を延長させるまたは生物活性を増加させる方法が本明細書で提供され、前記方法は、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズまたは流体力学的体積を、未修飾FVIIaと比較して約20kDa増加させるステップを含む。別の実施形態では、約40kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、2個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約60kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、3個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約80kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、4個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約100kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、5個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約120kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、6個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約140kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、7個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約160kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、8個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約180kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、9個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。別の実施形態では、約200kDaの流体力学的サイズまたは流体力学的体積の増加は、10個の非グリコシル化CTPペプチドをFVIIaに結合することにより達成される。
【0059】
一実施形態では、流体力学的体積は、生物試料中の目的タンパク質の滞留時間を延長させる。別の実施形態では、流体力学的体積は、生物試料中の目的タンパク質の曲線下面積(AUC)を拡張する。別の実施形態では、生物試料は、血液、標的組織(例えば、連結部(join)、CNS)、脳脊髄液(CSF)、リンパ液、または血清である。
【0060】
別の実施形態では、流体力学的体積の増加は、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片の生物学的利用能を増加させる。別の実施形態では、ポリペプチドの流体力学的体積の増加はまた、ポリペプチドまたはその断片の血中半減期を延長させる。
【0061】
別の実施形態では、流体力学的体積の増加は、ポリペプチドの生理活性を増加させる。
【0062】
別の実施形態では、用語「CTPペプチド」、「カルボキシ末端ペプチド」および「CTP配列」は、本明細書においては同義的に用いられる。別の実施形態では、カルボキシ末端ペプチドは完全長CTPである。別の実施形態では、カルボキシ末端ペプチドは切断型CTPである。それぞれの可能性は本発明の別々の実施形態を表す。
【0063】
別の実施形態では、米国特許第7,553,940号明細書(特許文献1)(この特許の全体は参照することによって本明細書に組み込まれる)に記載されているように、シグナルペプチドがCTPのアミノ末端に結合される。
【0064】
別の実施形態では、少なくとも1つのCTPがリンカーを介してポリペプチドに結合される。別の実施形態では、リンカーはペプチド結合である。別の実施形態では、融合タンパク質はCTP−修飾ポリペプチドを形成する。一実施形態では、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的体積を増加させる方法は、ポリペプチドまたはその断片のアミノ末端またはカルボキシル末端上で、ポリペプチドまたはその断片を少なくとも1つのCTPペプチドに融合させることを含む。別の実施形態では、CTPはポリペプチドまたはその断片に組換えによって融合される。別の実施形態では、CTPはポリペプチドまたはその断片に化学的に結合される。
【0065】
一実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドは、50個未満のアミノ酸を含むペプチドおよび前記ペプチドのN−(アミノ)またはC−(カルボキシ)末端に結合された少なくとも1つの絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチドを含む。
【0066】
一実施形態では、N末端および/またはC末端に結合された少なくとも単一のCTPを含む本発明の目的改変ポリペプチドは、生物活性の点で、目的の非CTP修飾ポリペプチドと少なくとも同等である。他の実施形態では、N末端および/またはC末端に結合された少なくとも1つのCTPを含む本発明の目的改変ポリペプチドは、薬物動態学および薬力学等の薬理学的基準の面で、目的の非CTP修飾ポリペプチドと少なくとも同等である。
【0067】
一実施形態では、本明細書で提供されるCTP配列は以下を含む:DPRFQDSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPIL(配列番号1)。別の実施形態では、CTP配列は以下を含む:SSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号2)。別の実施形態では、CTP配列は、配列番号1および配列番号2に記載の配列から選択されるアミノ酸配列を含む。さらに別の実施形態では、CTP配列は、配列番号1および配列番号2からなる群から選択される。
【0068】
一実施形態では、本発明のカルボキシ末端ペプチド(CTP)ペプチドは、ヒト絨毛性ゴナドトロピンのアミノ酸112から145位までのアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、本発明のCTP配列は、配列番号2に記載される、ヒト絨毛性ゴナドトロピンのアミノ酸118から145位までのアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、CTP配列はまた、ヒト絨毛性ゴナドトロピンの112〜118位の任意の位置から開始され、145位で終結する。別の実施形態では、CTP配列ペプチドは、28、29、30、31、32、33または34アミノ酸長であり、CTPアミノ酸配列の112、113、114、115、116、117または118位で開始する。
【0069】
一実施形態では、切断型CTPは、配列番号3の最初の10個のアミノ酸を含む。別の実施形態では、配列番号3は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:SSSSKAPPPSLP。
【0070】
一実施形態では、切断型CTPは、配列番号2の最初の11個のアミノ酸を含む。一実施形態では、切断型CTPは、配列番号2の最初の12個のアミノ酸を含む。一実施形態では、切断型CTPは、配列番号2または配列番号3の最初の8個のアミノ酸を含む。一実施形態では、切断型CTPは、配列番号2の最初の13個のアミノ酸を含む。一実施形態では、切断型CTPは、配列番号2の最初の14個のアミノ酸を含む。一実施形態では、切断型CTPは、配列番号2または配列番号3の最初の6個のアミノ酸を含む。一実施形態では、切断型CTPは、配列番号2または配列番号3の最初の5個のアミノ酸を含む。
【0071】
別の実施形態では、CTPペプチドは、米国特許第5,712,122号明細書(特許文献2)(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている、1〜5個の保存的アミノ酸置換により天然CTPと異なる絨毛性ゴナドトロピンCTPの変異体である。別の実施形態では、1個の保存的アミノ酸置換により天然CTPと異なる絨毛性ゴナドトロピンCTPの変異体である。別の実施形態では、CTPペプチドは、2個の保存的アミノ酸置換により天然CTPと異なる絨毛性ゴナドトロピンCTPの変異体である。別の実施形態では、CTPペプチドは、3個の保存的アミノ酸置換により天然CTPと異なる絨毛性ゴナドトロピンCTPの変異体である。別の実施形態では、CTPペプチドは、4個の保存的アミノ酸置換により天然CTPと異なる絨毛性ゴナドトロピンCTPの変異体である。別の実施形態では、CTPペプチドは、5個の保存的アミノ酸置換により天然CTPと異なる絨毛性ゴナドトロピンCTPの変異体である。
【0072】
別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも40%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも50%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも60%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも70%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも80%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも90%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも95%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドアミノ酸配列は、天然CTPアミノ酸配列またはそのペプチドと少なくとも98%相同である。
【0073】
別の実施形態では、本発明のCTPペプチドをコードするポリヌクレオチドは、天然ヒトCTPのDNA配列またはそのペプチドと少なくとも70%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドをコードするポリヌクレオチドは、天然ヒトCTPのDNA配列またはそのペプチドと少なくとも80%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドをコードするポリヌクレオチドは、天然CTPのDNA配列またはそのペプチドと少なくとも90%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドをコードするポリヌクレオチドは、天然CTPのDNA配列またはそのペプチドと少なくとも95%相同である。別の実施形態では、本発明のCTPペプチドをコードするポリヌクレオチドは、天然CTPのDNA配列またはそのペプチドと少なくとも98%相同である。
【0074】
一実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち少なくとも1つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列の両方が切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち2つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち3つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち4つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち5つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち6つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち7つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち8つが切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち2つ以上が切断されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列の全てが切断されている。
【0075】
一実施形態では、本明細書で提供されるCTPペプチドは、リンカーを介して本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片に結合される。一実施形態では、1〜10個のCTPペプチドがリンカーを介して本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片に結合される。一実施形態では、少なくとも1つのCTPがリンカーを介して本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片に結合される。別の実施形態では、リンカーはペプチド結合である。
【0076】
一実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち少なくとも1つがグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列の両方がグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち2つがグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち3つがグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち4つがグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち5つがグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち2つ以上がグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列の全てがグリコシル化されている。
【0077】
一実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち少なくとも1つがグリコシル化されていない。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列の両方がグリコシル化されていない。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち2つがグリコシル化されていない。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち3つがグリコシル化されていない。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち4つがグリコシル化されていない。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち5つがグリコシル化されていない。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち2つ以上がグリコシル化されていない。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列の全てがグリコシル化されていない。
【0078】
一実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、少なくとも1つの糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、2個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、3個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、4個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、5個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、6個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、7個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のグリコシル化CTP配列は、8個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のCTP配列は、1〜4個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のCTP配列は、4〜9個の糖鎖付加部位を含む。別の実施形態では、本発明のCTP配列は、6〜12個の糖鎖付加部位を含む。
【0079】
一実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち少なくとも1つが完全にグリコシル化されている。別の実施形態では、絨毛性ゴナドトロピンCTPアミノ酸配列のうち少なくとも1つが部分的にグリコシル化されている。一実施形態では、部分的にグリコシル化されたとは、CTP糖鎖付加部位の少なくとも1つがグリコシル化されていることを表す。別の実施形態では、糖鎖付加部位はO−糖鎖付加部位である。別の実施形態では、糖鎖付加部位はN−糖鎖付加部位である。
【0080】
一実施形態では、CTP配列修飾は、目的のポリペプチド、薬剤、または作用剤に結合された場合のより低量の投与の使用を可能にすることにおいて有利である。別の実施形態では、CTP配列修飾は、目的のポリペプチド、薬剤、または作用剤の、より少ない回数の投与の使用を可能にすることにおいて有利である。別の実施形態では、CTP配列修飾は、目的のCTP−修飾ポリペプチド、薬剤、または作用剤を投与する場合に、安全な長時間作用性の効果を可能にすることにおいて有利である。
【0081】
別の実施形態では、目的ポリペプチドおよび本明細書におけるCTPペプチドへの修飾としては、限定はされないが、C末端修飾、ポリペプチド結合修飾、例えば、限定はされないが、CH2−NH、CH2−S、CH2−S=O、O=C−NH、CH2−O、CH2−CH2、S=C−NH、CH=CHまたはCF=CH、骨格修飾、および残基修飾が挙げられる。ペプチド模倣化合物を調製するための方法は当該技術分野において周知であり、例えば、Quantitative Drug Design, C.A. Ramsden Gd., Chapter 17.2, F. Choplin Pergamon Press (1992)(本明細書に完全に記載されているかの如く参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されている。この点におけるさらなる詳細は、本明細書における下記で提供される。
【0082】
別の実施形態では、ポリペプチド内のポリペプチド結合(−CO−NH−)は置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合はN−メチル化結合(−N(CH3)−CO−)によって置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合はエステル結合(−C(R)H−C−O−O−C(R)−N−)によって置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合はケトメチレン(ketomethylen)結合(−CO−CH2−)によって置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合は、α−アザ結合(−NH−N(R)−CO−)によって置換されており、式中、Rはあらゆるアルキル、例えば、メチル、カルバ(carba)結合(−CH2−NH−)である。別の実施形態では、ポリペプチド結合は、ヒドロキシエチレン結合(−CH(OH)−CH2−)によって置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合は、チオアミド結合(−CS−NH−)によって置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合は、オレフィン二重結合(−CH=CH−)によって置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合は、レトロアミド結合(−NH−CO−)によって置換されている。別の実施形態では、ポリペプチド結合は、ポリペプチド誘導体(−N(R)−CH2−CO−)によって置換されており、式中、Rは炭素原子上に天然に提示される「通常の」側鎖である。別の実施形態では、これらの修飾は、ポリペプチド鎖上の結合のいずれにおいてにも発生し、一実施形態では、いくつかの(2〜3個の結合)において同時に発生する。
【0083】
一実施形態では、Trp、TyrおよびPhe等のポリペプチドの天然芳香族アミノ酸は、フェニルグリシン、TIC、ナフチルエラニン(naphthylelanine)(Nol)、Pheの環メチル化誘導体、Pheのハロゲン化誘導体またはo−メチル−Tyr等の合成非天然酸に置換されている。別の実施形態では、本発明のポリペプチドには、一つもしくは複数の修飾アミノ酸または一つもしくは複数の非アミノ酸単量体(例えば、脂肪酸、複合糖質等)が含まれる。
【0084】
一実施形態では、「アミノ酸」または「アミノ酸配列」は、20種の自然発生的なアミノ酸;しばしばインビボにおいて翻訳後修飾されるアミノ酸、例えば、ヒドロキシプロリン、ホスホセリンおよびホスホトレオニン;並びに他の通常のものではないアミノ酸、例えば、限定はされないが、2−アミノアジピン酸、ヒドロキシリジン、イソデスモシン、ノルバリン、ノルロイシンおよびオルニチンを含むものと理解される。一実施形態では、「アミノ酸」には、D−アミノ酸およびL−アミノ酸の両方が含まれる。
【0085】
別の実施形態では、本発明の改変されたポリペプチドまたはペプチドは、標準的な固相法の使用等により生化学的に合成される。別の実施形態では、これらの生化学的手法には、排他的な固相合成、部分的な固相合成、フラグメント縮合、または古典的な溶液合成が含まれる。
【0086】
一実施形態では、タンパク質組換え技術が、本発明の目的の改変ポリペプチドまたはその断片を生成するのに用いられる。別の実施形態では、組換え技術は、Bitter et al., (1987) Methods in Enzymol. 153:516−544, Studier et al. (1990) Methods in Enzymol. 185:60−89, Brisson et al. (1984) Nature 310:511−514, Takamatsu et al. (1987) EMBO J. 6:307−311, Coruzzi et al. (1984) EMBO J. 3:1671−1680およびBrogli et al., (1984) Science 224:838−843, Gurley et al. (1986) Mol. Cell. Biol. 6:559−565およびWeissbach & Weissbach, 1988, Methods for Plant Molecular Biology, Academic Press, NY, Section VIII, pp 421−463(これらの全体は参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されている。
【0087】
別の実施形態では、目的のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、50未満のアミノ酸を含むペプチド並びにポリペプチドのN末端またはC末端に結合された少なくとも1つのグリコシル化および/または非グリコシル化絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチドを含む。一実施形態では、本明細書において提供される目的のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、40未満のアミノ酸を含むペプチド並びにポリペプチドのN末端またはC末端に結合された少なくとも1つのグリコシル絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチドを含む。別の実施形態では、本明細書において提供される目的のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、30未満、20未満、または10未満のアミノ酸を含むペプチドを含む。一実施形態では、50未満のアミノ酸を含む目的ポリペプチドまたはその断片には、本明細書で提供されるペプチドが含まれる。別の実施形態では、50未満のアミノ酸を含むペプチドは、hGH、OXM、EPO、アポリポタンパク質A1(APO−A1)、インターフェロン、サイトカインまたは凝固因子である。
【0088】
一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はEPOである。一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はAPOである。一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はFVIIaである。一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はFIXである。一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はインターフェロンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はhGHである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はOXMである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はGLP−1である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はインスリンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はエンケファリンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はACTHである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はグルカゴンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はインスリン様増殖因子である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は上皮増殖因子である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は酸性または塩基性線維芽細胞増殖因子である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は血小板由来増殖因子である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は顆粒球−CSFである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はマクロファージ−CSFである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はIL−2である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はIL−3である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は腫瘍壊死因子である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はLHRHである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はLHRH類似体である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はソマトスタチンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は成長ホルモン放出因子である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はエンドルフィンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は肺胞サーファクタントタンパク質である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はナトリウム利尿因子である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はアドヘシンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はアンジオスタチンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はエンドスタチンである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は受容体ペプチドである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は受容体結合リガンドである。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は抗体である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は抗体断片である。別の実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は、あらゆる改変形態を含むペプチドまたはタンパク質である。
【0089】
別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片は、N末端上に結合された少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよび/またはC末端上に結合された1つのCTPアミノ酸ペプチドをさらに含む。別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片は、以下の列挙から選択される:インスリン、Albutein/アルブミン、Activaseアルテプラーゼ(altiplase)/tPA、アデノシンデアミナーゼ、免疫グロブリン、グルコセレブロシダーゼ、Leukine−サルグラモスチム/GM−CSF、G−CSF、Venoglobulin−S/IgG、Proleukinアルデスロイキン、デオキシリボヌクレアーゼ、第VIII因子、Helixate、L−アスパラギナーゼ、WinRho SDF Rh I、Retavaseレテプラーゼ(retaplase)/tPA、第IX因子、FSH、グロブリン、フィブリン、インターロイキン−11、ベカプレルミン/PDGF、レピルジン/ヒルジン(herudin)、TNF、Thymoglobulin、活性化第VII因子、インターフェロンα−2a、インターフェロンα n−1、インターフェロンα−N3、インターフェロンβ−1b、インターフェロンγ−1b、インターロイキン−2、hGH、またはモノクローナル抗体。
【0090】
一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は、シグナルペプチドをさらに含む。別の実施形態では、目的ポリペプチドまたはその断片は成長ホルモンである。別の実施形態では、成長ホルモンはシグナルペプチドをさらに含む。別の実施形態では、発現および分泌の後、シグナルペプチドが改変ペプチド/ポリペプチドの前駆物質から切断され、その結果、成熟した改変ペプチド/ポリペプチドが得られる。別の実施形態では、シグナル配列には、限定はされないが、内在性シグナル配列が含まれる。
【0091】
別の実施形態では、本発明のポリペプチドおよび方法は、以下のアミノ酸配列を含むシグナルペプチドを追加で有する成長ホルモンを提供する:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSA(配列番号4)。
【0092】
別の実施形態では、本発明のCTP修飾または複合型成長ホルモンは、未修飾成長ホルモンとして同様に用いられる。別の実施形態では、本発明の複合型成長ホルモンは、インビボにおいて、延長された循環血液中半減期および血漿中滞留時間、減少されたクリアランス、並びに増加された臨床活性を有する。別の実施形態では、本明細書に記載の複合型成長ホルモンの特性が向上されることから、これらの複合型は、未修飾成長ホルモンよりもより少ない頻度で投与される。別の実施形態では、本明細書に記載の複合型成長ホルモンは、週1回から2週間に1回投与される。別の実施形態では、本明細書に記載の複合型成長ホルモンは、2週間に1回から3週間に1回投与される。別の実施形態では、本明細書に記載の複合型成長ホルモンは、1日1回から週3回投与される。別の実施形態では、投与頻度の減少は、患者の服薬遵守の改善をもたらし、治療成績の向上、および患者の生活の質の向上に繋がる。別の実施形態では、従来の、ポリ(エチレングリコール)に連結された成長ホルモンの複合体と比較した場合、本発明の複合体の分子量およびリンカー構造を有する成長ホルモンCTP複合体が、向上した作用強度、向上した安定性、増加した曲線下面積(AUC)レベル、および延長された循環血液中半減期を有することが分かっている。別の実施形態では、従来の、ポリ(エチレングリコール)に連結された成長ホルモンの複合体と比較した場合、本発明の複合体の分子量およびリンカー構造を有する成長ホルモンCTPが、向上した作用強度、向上した安定性、増加したAUCレベル、および延長された循環血液中半減期を有することが分かっている。別の実施形態では、従来の、ポリ(エチレングリコール)に連結された成長ホルモンの複合体と比較した場合、本発明の複合体の最適な流体力学的体積を有する成長ホルモンCTPが、向上した作用強度、向上した安定性、増加したAUCレベル、および延長された循環血液中半減期を有することが分かっている。別の実施形態では、複合型成長ホルモンの治療有効量は、インビボにおける測定可能な期待される生物活性に必要な、複合型の量である。別の実施形態では、本発明の教示に従って利用される成長ホルモンは、増加された作用強度を示す。別の実施形態では、成長ホルモンのN末端およびC末端の両方へのCTP配列の結合は、延長されたインビボ活性をもたらす。
【0093】
別の実施形態では、成長ホルモンは当業者に公知のあらゆる成長ホルモンである。別の実施形態では、成長ホルモンはヒト成長ホルモンである。別の実施形態では、成長ホルモンのヌクレオチド配列および/またはアミノ酸配列は、遺伝子バンクデータベースにおいて入手可能である。別の実施形態では、成長ホルモンは、本明細書で提供される成長ホルモンの相同体および/または遺伝子バンクデータベースで提供される成長ホルモンの相同体である。別の実施形態では、相同体はまた、その欠失、挿入、または置換変異体(例えば、アミノ酸置換)および生物学的に活性なそのポリペプチド断片を指す。
【0094】
別の実施形態では、成長ホルモンは、エクソン2、3、4、またはそのあらゆる組み合わせが欠損したhGHの変異体である。別の実施形態では、成長ホルモンはシグナルペプチドを含む。別の実施形態では、成長ホルモンはシグナル切断部位を含む。別の実施形態では、本発明のCTPで修飾されたGHを含むポリペプチドは、組換えGHを含む。
【0095】
別の実施形態では、本明細書に記載の成長ホルモンは、成長ホルモン(GH)様サイトカインのスーパーファミリーのメンバーである。別の実施形態では、本明細書に記載の成長ホルモンはヒト成長ホルモン(hGH)である。別の実施形態では、ヒト成長ホルモンは以下のアミノ酸配列(GeneBank受託番号P01241)を含む:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSAFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGF(配列番号5)。
【0096】
別の実施形態では、ヒト成長ホルモンは以下のアミノ酸配列を含む:MFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGF(配列番号6)。別の実施形態では、ヒト成長ホルモンは以下のアミノ酸配列を含む:MFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLA(配列番号7)。別の実施形態では、hGHは以下のアミノ酸配列を含む:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSAFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKVQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGF(配列番号8)。別の実施形態では、hGHは、hGHの65位のグルタミンがバリンによって置換されている置換変異体である。
【0097】
別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号AAA72260を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号AAK69708を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号CAA01435を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号CAA01329を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号CAA00380を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号AAA72555を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号NP_000506.2を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号NP_072053.1を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号NP_072054.1を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号NP_072055.1を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、受託番号NP_072056.1を有する遺伝子バンクアミノ酸供託配列を含む。
【0098】
別の実施形態では、本明細書に記載の成長ホルモンをコードする核酸分子は、当業者に公知の成長ホルモンのあらゆるアミノ酸配列をコードする。別の実施形態では、本明細書に記載の成長ホルモンをコードする核酸分子はhGHをコードする。別の実施形態では、成長ホルモンをコードする核酸分子は、受託番号NM_000515.3を有する遺伝子バンク核酸供託配列を含む。別の実施形態では、成長ホルモンをコードする核酸分子は、受託番号NM_022559.2を有する遺伝子バンク核酸供託配列を含む。別の実施形態では、成長ホルモンをコードする核酸分子は、受託番号NM_022560.2を有する遺伝子バンク核酸供託配列を含む。別の実施形態では、成長ホルモンをコードする核酸分子は、受託番号NM_022561.2を有する遺伝子バンク核酸供託配列を含む。別の実施形態では、成長ホルモンをコードする核酸分子は、受託番号NM_022562.2を有する遺伝子バンク核酸供託配列を含む。
【0099】
別の実施形態では、本発明の成長ホルモンを含むポリペプチドは、成長ホルモンのC末端に結合された1つのCTPを含み(hGH−CTP)、以下のアミノ酸配列を有する:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSAFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGFSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号9)。
【0100】
別の実施形態では、本発明の成長ホルモンを含むポリペプチドは、成長ホルモンのC末端に結合された2つのCTPを直列に含み(hGH−CTP−CTP)、以下のアミノ酸配列を有する:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSAFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGFSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号10)。
【0101】
別の実施形態では、本発明の成長ホルモンを含むポリペプチドは、成長ホルモンのC末端に直列に結合された2つのCTPおよび成長ホルモンのN末端に結合された1つのCTPを含み(CTP−hGH−CTP−CTP)、以下のアミノ酸配列を有する:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSASSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGFSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号11)。
【0102】
別の実施形態では、本発明の成長ホルモンを含むポリペプチドは、成長ホルモンのC末端に直列に結合された2つのCTPを含み、2つのCTPのうち一方のCTPは切断されており、もう一方のCTPは成長ホルモンのN末端に結合されており(tCTP−hGH−CTP−CTP)、以下のアミノ酸配列を有する:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSASSSSKAPPPSLPFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGFSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号12)。
【0103】
別の実施形態では、本発明の成長ホルモンを含むポリペプチドは、成長ホルモンのC末端に結合された1つのCTPおよび成長ホルモンのN末端に結合された1つのCTPを含み(CTP−hGH−CTP)、以下のアミノ酸配列を有する:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSASSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGFSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号13)。
【0104】
別の実施形態では、成長ホルモンおよび1つのCTPを含むポリペプチドは以下のアミノ酸配列を含む:MATGSRTSLLLAFGLLCLPWLQEGSASSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQFPTIPLSRLFDNAMLRAHRLHQLAFDTYQEFEEAYIPKEQKYSFLQNPQTSLCFSESIPTPSNREETQQKSNLELLRISLLLIQSWLEPVQFLRSVFANSLVYGASDSNVYDLLKDLEEGIQTLMGRLEDGSPRTGQIFKQTYSKFDTNSHNDDALLKNYGLLYCFRKDMDKVETFLRIVQCRSVEGSCGF(配列番号14)。
【0105】
別の実施形態では、CTP−hGH−CTPを有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド分子は、以下の核酸配列を含む:tctagaggacatggccaccggcagcaggaccagcctgctgctggccttcggcctgctgtgcctgccatggctgcaggagggcagcgccagctcttcttctaaggctccacccccatctctgcccagccccagcagactgccgggccccagcgacacacccattctgccccagttccccaccatccccctgagcaggctgttcgacaacgccatgctgagggctcacaggctgcaccagctggcctttgacacctaccaggagttcgaggaagcctacatccccaaggagcagaagtacagcttcctgcagaacccccagacctccctgtgcttcagcgagagcatccccacccccagcaacagagaggagacccagcagaagagcaacctggagctgctgaggatctccctgctgctgatccagagctggctggagcccgtgcagttcctgagaagcgtgttcgccaacagcctggtgtacggcgccagcgacagcaacgtgtacgacctgctgaaggacctggaggagggcatccagaccctgatgggccggctggaggacggcagccccaggaccggccagatcttcaagcagacctacagcaagttcgacaccaacagccacaacgacgacgccctgctgaagaactacgggctgctgtactgcttcagaaaggacatggacaaggtggagaccttcctgaggatcgtgcagtgcagaagcgtggagggcagctgcggcttcagctccagcagcaaggcccctcccccgagcctgccctccccaagcaggctgcctgggccctccgacacaccaatcctgcctcagtgatgaaggtctggatgcggccgc(配列番号15)。
【0106】
別の実施形態では、CTP−hGH−CTP−CTPを有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド分子は、以下の核酸配列を含む:tctagaggacatggccaccggcagcaggaccagcctgctgctggccttcggcctgctgtgcctgccatggctgcaggagggcagcgccagctcttcttctaaggctccacccccatctctgcccagccccagcagactgccgggccccagcgacacacccattctgccccagttccccaccatccccctgagcaggctgttcgacaacgccatgctgagggctcacaggctgcaccagctggcctttgacacctaccaggagttcgaggaagcctacatccccaaggagcagaagtacagcttcctgcagaacccccagacctccctgtgcttcagcgagagcatccccacccccagcaacagagaggagacccagcagaagagcaacctggagctgctgaggatctccctgctgctgatccagagctggctggagcccgtgcagttcctgagaagcgtgttcgccaacagcctggtgtacggcgccagcgacagcaacgtgtacgacctgctgaaggacctggaggagggcatccagaccctgatgggccggctggaggacggcagccccaggaccggccagatcttcaagcagacctacagcaagttcgacaccaacagccacaacgacgacgccctgctgaagaactacgggctgctgtactgcttcagaaaggacatggacaaggtggagaccttcctgaggatcgtgcagtgcagaagcgtggagggcagctgcggcttcagctccagcagcaaggcccctcccccgagcctgccctccccaagcaggctgcctgggccctccgacacaccaatcctgccacagagcagctcctctaaggcccctcctccatccctgccatccccctcccggctgcctggcccctctgacacccctatcctgcctcagtgatgaaggtctggatgcggccgc(配列番号16)。
【0107】
別の実施形態では、CTP−hGH−CTP−CTPを有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド分子は、以下の核酸配列を含む:tctagaggacatggccaccggcagcaggaccagcctgctgctggccttcggcctgctgtgcctgccatggctgcaggagggcagcgccagctcttcttctaaggctccacccccgagcctgcccttccccaccatccccctgagcaggctgttcgacaacgccatgctgagggctcacaggctgcaccagctggcctttgacacctaccaggagttcgaggaagcctacatccccaaggagcagaagtacagcttcctgcagaacccccagacctccctgtgcttcagcgagagcatccccacccccagcaacagagaggagacccagcagaagagcaacctggagctgctgaggatctccctgctgctgatccagagctggctggagcccgtgcagttcctgagaagcgtgttcgccaacagcctggtgtacggcgccagcgacagcaacgtgtacgacctgctgaaggacctggaggagggcatccagaccctgatgggccggctggaggacggcagccccaggaccggccagatcttcaagcagacctacagcaagttcgacaccaacagccacaacgacgacgccctgctgaagaactacgggctgctgtactgcttcagaaaggacatggacaaggtggagaccttcctgaggatcgtgcagtgcagaagcgtggagggcagctgcggcttcagctccagcagcaaggcccctcccccgagcctgccctccccaagcaggctgcctgggccctccgacacaccaatcctgccacagagcagctcctctaaggcccctcctccatccctgccatccccctcccggctgcctggcccctctgacacccctatcctgcctcagtgatgaaggtctggatgcggccgc(配列番号17)。
【0108】
別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、は、成長ホルモンの公知配列と相同である。別の実施形態では、本発明の成長ホルモンは、本明細書に記載される成長ホルモン配列と相同である。別の実施形態では、本発明による相同性には、その欠失、挿入、または置換変異体(例えば、アミノ酸置換)およびその生物学的に活性なポリペプチド断片も包含される。一実施形態では、置換変異体はhGHの65位のグルタミンがバリンで置換されているものである[Gellerfors et al., J Pharm Biomed Anal 1989, 7:173−83]。
【0109】
一実施形態では、成句「ヒト成長ホルモン」(hGH)とは、hGH活性(すなわち、成長の刺激)を示す、GeneBank受託番号P01241に記載されるもの等のポリペプチドを指す。
【0110】
一実施形態では、「ヒト成長ホルモン」(hGH)とは、hGH活性(すなわち、成長の刺激)を示す、GeneBank受託番号P01241に記載されるもの等のポリペプチドを指す。一実施形態では、本発明のhGHは相同体も指す。一実施形態では、本発明のhGHアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号P01241に記載のhGH配列と少なくとも50%相同である。一実施形態では、本発明のhGHアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号P01241に記載のhGH配列と少なくとも60%相同である。一実施形態では、本発明のhGHアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号P01241に記載のhGH配列と少なくとも70%相同である。一実施形態では、本発明のhGHアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号P01241に記載のhGH配列と少なくとも80%相同である。一実施形態では、本発明のhGHアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号P01241に記載のhGH配列と少なくとも90%相同である。一実施形態では、本発明のhGHアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号P01241に記載のhGH配列と少なくとも95%相同である。
【0111】
一実施形態では、本明細書で提供される目的ペプチドはオキシントモジュリンである。別の実施形態では、オキシントモジュリン(OXM)は以下のアミノ酸(AA)配列を含む:HSQGTFTSDYSKYLDSRRAQDFVQWLMNTKRNRNNIA(配列番号18)。別の実施形態では、OXMは、配列番号18のアミノ酸配列から成る。別の実施形態では、OXMは、CAS登録番号62340−29−8に記載のアミノ酸配列を含むか、そのアミノ酸配列から成る。
【0112】
一実施形態では、オキシントモジュリンという用語にはさらに、公知のオキシントモジュリンの相同体も含まれる。一実施形態では、相同体は機能的相同体である。別の実施形態では、用語「機能的」とは、本明細書で提供される相同体、ポリペプチドまたはその断片が食欲を抑制するために有する能力を指す。前記用語はまた、本明細書で提供される相同体、ポリペプチドまたはその断片が別のタンパク質またはペプチドの生物学的半減期を延長させるために有する能力を指す。別の実施形態では、本明細書で提供されるタンパク質、ペプチドまたは相同体の生物学的半減期(T
1/
2)は、前記タンパク質、ペプチドまたは相同体の半分量が、分解されるのに要する時間、または対象内の生体媒質中に存在しなくなるのに要する時間を指す。別の実施形態では、生体媒質は、血清、脳脊髄液、組織、粘膜等である。
【0113】
別の実施形態では、OXMは、ヒトOXMまたはあらゆる哺乳動物OXMである。別の実施形態では、OXMは、グルカゴン−37または生理活性エンテログルカゴンとも称される。別の実施形態では、OXMは、二重ポリペプチド(dual Polypeptide)またはその断片である。別の実施形態では、OXMは、OXMの生物学的に活性な断片である。別の実施形態では、生物学的に活性なOXMは、配列番号18のアミノ酸30からアミノ酸37にわたる。別の実施形態では、生物学的に活性なOXMは、配列番号18のアミノ酸19からアミノ酸37にわたる。別の実施形態では、本発明のOXMは、2つのC末端アミノ酸が欠失しているオクタペプチドに一致する。別の実施形態では、本発明のOXMは、本明細書に記載のOXM活性を保持する配列番号18のあらゆる断片に一致する。別の実施形態では、本発明は、相同体、例えば、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定される、オキシントモジュリンと少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも87%、少なくとも89%、少なくとも91%、少なくとも93%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%相同であるポリペプチドも包含する。
【0114】
他の実施形態では、改変オキシントモジュリンという用語とは、成熟オキシントモジュリンのアミノ酸配列を指す。他の実施形態では、改変オキシントモジュリンという用語は、オキシントモジュリンのシグナル配列またはシグナルペプチドを含むオキシントモジュリンのアミノ酸配列を指す。
【0115】
別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片は、シグナルペプチドまたはシグナル配列を含む。
【0116】
別の実施形態では、「シグナル配列」および「シグナルペプチド」は、本明細書においては同義的に用いられる。別の実施形態では、ポリヌクレオチド分子に関する場合の「配列」とは、コーディング部分を指し得る。それぞれの可能性は本発明の別々の実施形態を表す。
【0117】
一実施形態では、本明細書で提供される目的のポリペプチドはペプチドはエリスロポエチン(EPO)である。別の実施形態では、用語「エリスロポエチン」とは、哺乳類エリスロポエチンを指す。一実施形態では、「エリスロポエチン」とは、GeneBank受託番号AAA52400に記載されるもの等のヒトエリスロポエチンを指す。
【0118】
一実施形態では、本発明のエリスロポエチンまたはEPO配列とは、相同体も指す。一実施形態では、本発明のエリスロポエチンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号AAA52400に記載のエリスロポエチン配列と少なくとも50%相同である。一実施形態では、本発明のエリスロポエチンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号AAA52400に記載のエリスロポエチン配列と少なくとも60%相同である。一実施形態では、本発明のエリスロポエチンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号AAA52400に記載のエリスロポエチン配列と少なくとも70%相同である。一実施形態では、本発明のエリスロポエチンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号AAA52400に記載のエリスロポエチン配列と少なくとも80%相同である。一実施形態では、本発明のエリスロポエチンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号AAA52400に記載のエリスロポエチン配列と少なくとも90%相同である。一実施形態では、本発明のエリスロポエチンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GeneBank受託番号AAA52400に記載のエリスロポエチン配列と少なくとも95%相同である。
【0119】
別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくともさらに1つのCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する配列番号19に記載のEPOペプチドを提供する。別の実施形態では、本発明の方法は、配列番号19に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDRSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号19)。
【0120】
別の実施形態では、EPOペプチドは、貧血症の治療のために、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくとも1つの追加のCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する。別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する配列番号20に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDRSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号20)。
【0121】
別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する、配列番号21に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDRSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号21)。
【0122】
別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する配列番号22に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDRSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDR(配列番号22)。
【0123】
別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する、配列番号23に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDR(配列番号23)。
【0124】
別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する、配列番号24に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDRSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号24)。
【0125】
別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に少なくとも1つのCTPアミノ酸ペプチドを追加で有する、配列番号25に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDR(配列番号25)。
【0126】
別の実施形態では、本発明の方法は、EPOペプチドおよびN末端上の1つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上の2つのCTPアミノ酸ペプチドをコードする、配列番号26に記載の核酸を提供する:tctagaggtcatcatgggggtgcacgaatgtcctgcctggctgtggcttctcctgtcccttctgtcgctccctctgggcctcccagtcctgggctcctcttcctcaaaggcccctcccccgagccttccaagtccatcccgactcccggggccctcggacaccccaatattaccacaagccccaccacgcctcatctgtgacagccgagtcctggagaggtacctcttggaggccaaggaggccgagaatatcacgacgggctgtgctgaacactgcagcttgaatgagaatatcactgtcccagacaccaaagttaatttctatgcctggaagaggatggaggtcgggcagcaggccgtagaagtctggcagggcctggccctgctgtcggaagctgtcctgcggggccaggccctgttggtcaactcttcccagccgtgggagcccctgcagctgcatgtggataaagccgtcagtggccttcgcagcctcaccactctgcttcgggctctgggagcccagaaggaagccatctcccctccagatgcggcctcagctgctccactccgaacaatcactgctgacactttccgcaaactcttccgagtctactccaatttcctccggggaaagctgaagctgtacacaggggaggcctgcaggacaggggacagatcctcttcctcaaaggcccctcccccgagccttccaagtccatcccgactcccggggccctccgacacaccaatcctgccacagagcagctcctctaaggcccctcctccatccctgccatccccctcccggctgcctggcccctctgacacccctatcctgcctcagtgatgaaggtcttctggatccgcggccgc(配列番号26)。別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に2つのCTPアミノ酸ペプチドを有する配列番号66に記載のEPOペプチドを含むアミノ酸配列を提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDR(配列番号66)。
【0127】
別の実施形態では、本発明の方法は、EPOペプチドおよびN末端上の2つのCTPアミノ酸ペプチドをコードする、配列番号67に記載の核酸配列を提供する:ATGGGCGTGCACGAGTGTCCTGCTTGGCTGTGGCTGCTGCTGAGCCTGCTGTCCCTGCCTCTGGGCCTGCCTGTGCTGGGCAGCAGCAGCTCTAAGGCCCCTCCACCCAGCCTGCCCAGCCCTTCTAGACTGCCTGGCCCCAGCGACACCCCCATCCTGCCTCAGAGCAGCAGCAGCAAGGCCCCACCACCATCCCTGCCTAGCCCCAGCAGACTGCCAGGCCCTTCCGATACCCCAATCCTGCCCCAGGCCCCTCCCAGACTGATCTGCGACAGCCGGGTGCTGGAAAGATACCTGCTGGAAGCCAAAGAGGCCGAGAACATCACCACCGGCTGCGCCGAGCACTGCAGCCTGAACGAGAATATCACCGTGCCCGACACCAAAGTGAACTTCTACGCCTGGAAGCGGATGGAAGTGGGCCAGCAGGCCGTGGAAGTGTGGCAGGGACTGGCCCTGCTGAGCGAGGCCGTGCTGAGAGGACAGGCCCTGCTGGTGAACAGCAGCCAGCCCTGGGAGCCCCTGCAGCTGCATGTGGATAAGGCCGTGTCCGGCCTGCGGAGCCTGACCACACTGCTGAGAGCCCTGGGCGCTCAGAAAGAGGCCATCTCTCCCCCTGATGCCGCCTCTGCCGCCCCTCTGAGAACCATCACCGCCGACACCTTCCGGAAGCTGTTCCGGGTGTACAGCAACTTCCTGCGGGGCAAGCTGAAGCTGTACACCGGCGAGGCCTGCCGGACCGGCGATAGATAAGCTTGGCGCGCC(配列番号67)。
【0128】
別の実施形態では、本発明の方法は、N末端上に2つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上に2つのCTPアミノ酸ペプチドを有する、配列番号68に記載のEPOペプチドを提供する:MGVHECPAWLWLLLSLLSLPLGLPVLGSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQAPPRLICDSRVLERYLLEAKEAENITTGCAEHCSLNENITVPDTKVNFYAWKRMEVGQQAVEVWQGLALLSEAVLRGQALLVNSSQPWEPLQLHVDKAVSGLRSLTTLLRALGAQKEAISPPDAASAAPLRTITADTFRKLFRVYSNFLRGKLKLYTGEACRTGDRSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号68)。
【0129】
別の実施形態では、本発明の方法は、EPOペプチドおよびN末端上の2つのCTPアミノ酸ペプチドおよびC末端上の2つのCTPアミノ酸ペプチドをコードする、配列番号69に記載の核酸配列を提供する:ATGGGCGTGCACGAGTGTCCTGCTTGGCTGTGGCTGCTGCTGAGCCTGCTGTCCCTGCCTCTGGGCCTGCCTGTGCTGGGCAGCAGCAGCTCTAAGGCCCCTCCACCCAGCCTGCCCAGCCCTTCTAGACTGCCTGGCCCCAGCGACACCCCCATCCTGCCTCAGAGCAGCAGCAGCAAGGCCCCACCACCATCCCTGCCTAGCCCCAGCAGACTGCCAGGCCCTTCCGATACCCCAATCCTGCCCCAGGCCCCTCCCAGACTGATCTGCGACAGCCGGGTGCTGGAAAGATACCTGCTGGAAGCCAAAGAGGCCGAGAACATCACCACCGGCTGCGCCGAGCACTGCAGCCTGAACGAGAATATCACCGTGCCCGACACCAAAGTGAACTTCTACGCCTGGAAGCGGATGGAAGTGGGCCAGCAGGCCGTGGAAGTGTGGCAGGGACTGGCCCTGCTGAGCGAGGCCGTGCTGAGAGGACAGGCCCTGCTGGTGAACAGCAGCCAGCCCTGGGAGCCCCTGCAGCTGCATGTGGATAAGGCCGTGTCCGGCCTGCGGAGCCTGACCACACTGCTGAGAGCCCTGGGCGCTCAGAAAGAGGCCATCTCTCCCCCTGATGCCGCCTCTGCCGCCCCTCTGAGAACCATCACCGCCGACACCTTCCGGAAGCTGTTCCGGGTGTACAGCAACTTCCTGCGGGGCAAGCTGAAGCTGTACACCGGCGAGGCCTGCCGGACCGGCGATAGAAGCAGCTCCAGCAAGGCTCCACCCCCCAGCCTGCCATCCCCAAGTAGACTGCCCGGGCCCTCTGACACACCTATCCTGCCACAGTCCAGCAGCTCCAAAGCTCCCCCACCATCCCTCCCATCCCCATCCAGACTGCCTGGACCATCCGACACTCCAATTCTGCCTCAGTAAGCTTGGCGCGCC(配列番号69)。
【0130】
一実施形態では、「インターフェロン」とは、哺乳類インターフェロンポリペプチドI型を指す。一実施形態では、「インターフェロン」とは、哺乳類のインターフェロンポリペプチドII型を指す。いくつかの実施形態において、当業者に公知の追加の適切なインターフェロンポリペプチドが利用される。いくつかの実施形態において、インターフェロンはα−インターフェロンである。いくつかの実施形態において、インターフェロンはβ−インターフェロンである。いくつかの実施形態において、インターフェロンはγ−インターフェロンである。いくつかの実施形態において、インターフェロンはω−インターフェロンである。いくつかの実施形態において、インターフェロンは亜種インターフェロンである。一実施形態では、亜種インターフェロン(IFN)はIFN−α2aである。一実施形態では、亜種インターフェロン(IFN)はIFN−α2bである。一実施形態では、亜種インターフェロン(IFN)はIFN−β1aである。一実施形態では、亜種インターフェロン(IFN)はIFN−β1bである。
【0131】
一実施形態では、本発明のインターフェロンは、抗ウイルス活性または抗増殖活性等のインターフェロン活性を示す。いくつかの実施形態における、インターフェロンの非限定例のGenBank受託番号が以下の表1に列挙される。
【0132】
一実施形態では、本発明のインターフェロンは相同体も指す。一実施形態では、本発明のインターフェロンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、表1に列挙されるインターフェロン配列と少なくとも50%相同である。一実施形態では、本発明のインターフェロンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、表1に列挙されるインターフェロン配列と少なくとも60%相同である。一実施形態では、本発明のインターフェロンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、表1に列挙されるインターフェロン配列と少なくとも70%相同である。一実施形態では、本発明のインターフェロンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、表1に列挙されるインターフェロン配列と少なくとも80%相同である。一実施形態では、本発明のインターフェロンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、表1に列挙されるインターフェロン配列と少なくとも90%相同である。一実施形態では、本発明のインターフェロンアミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、表1に列挙されるインターフェロン配列と少なくとも95%相同である。いくつかの実施形態において、本発明による相同性には、その欠失、挿入、または置換変異体(例えば、アミノ酸置換)およびその生物学的に活性なポリペプチド断片も包含される。一実施形態では、インターフェロンβの17位におけるシステインは、セリンで置換されている。
【0133】
下記の表1は、それらの各NCBI配列番号と一緒に、インターフェロンの例を列挙している。
【0134】
別の実施形態では、ペプチドまたはポリペプチドとして本明細書で提供されるインターフェロン(IFN)は、I型インターフェロンである。別の実施形態では、インターフェロン(IFN)はIFN−αである。別の実施形態では、インターフェロン(IFN)はIFN−βである。別の実施形態では、インターフェロン(IFN)はIFN−γである。別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、配列番号27に記載のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、配列番号28は以下のアミノ酸(AA)配列を含む:MTNKCLLQIALLLCFSTTALSMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRN(配列番号27、ヒトインターフェロン−β1a)。別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、ヒトインターフェロンβ1a(hIFNβ1a)のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、GeneBank受託番号NP_002167.1に記載のアミノ酸配列を含む。
【0135】
別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、配列番号28に記載のヌクレオチド酸配列にコードされる。別の実施形態では、配列番号28は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:tctagaggacatgaccaacaagtgcctgctgcagatcgccctgctgctgtgcttcagcaccaccgccctgagcatgagctacaacctgctgggcttcctgcagaggtccagcaacttccagtgccagaagctgctgtggcagctgaacggcaggctggaatactgcctgaaggacaggatgaacttcgacatcccagaggaaatcaagcagctgcagcagttccagaaggaggacgccgccctgaccatctacgagatgctgcagaacatcttcgccatcttcaggcaggacagcagcagcaccggctggaacgagaccatcgtggagaacctgctggccaacgtgtaccaccagatcaaccacctgaaaaccgtgctggaagagaagctggaaaaggaggacttcaccaggggcaagctgatgagcagcctgcacctgaagaggtactacggcagaatcctgcactacctgaaggccaaggagtacagccactgcgcctggaccatcgtgagggtggagatcctgaggaacttctacttcatcaacaggctgaccggctacctgaggaactgatgagtccgcggccgc(配列番号28、ヒトインターフェロン−β1a)。別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、ヒトインターフェロンβ1a(hIFNβ1a)のヌクレオチド酸(NA)分子にコードされる。別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、GeneBank受託番号NM_002176に記載のヌクレオチド酸配列を含むヌクレオチド酸(NA)分子にコードされる。
【0136】
別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、配列番号29に記載のアミノ酸配列を含む。別の実施形態では、配列番号29は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:TF*LQPFEAFALAQQVVGDTVRVVNMTNKCLLQIALLLCFSTTALSMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRN(配列番号29)。
【0137】
別の実施形態では、本明細書に記載のインターフェロン(IFN)ペプチドは、配列番号30に記載のヌクレオチド酸配列にコードされる。別の実施形態では、配列番号30は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:acattctaactgcaacctttcgaagcctttgctctggcacaacaggtagtaggcgacactgttcgtgttgtcaacatgaccaacaagtgtctcctccaaattgctctcctgttgtgcttctccactacagctctttccatgagctacaacttgcttggattcctacaaagaagcagcaattttcagtgtcagaagctcctgtggcaattgaatgggaggcttgaatactgcctcaaggacaggatgaactttgacatccctgaggagattaagcagctgcagcagttccagaaggaggacgccgcattgaccatctatgagatgctccagaacatctttgctattttcagacaagattcatctagcactggctggaatgagactattgttgagaacctcctggctaatgtctatcatcagataaaccatctgaagacagtcctggaagaaaaactggagaaagaagatttcaccaggggaaaactcatgagcagtctgcacctgaaaagatattatgggaggattctgcattacctgaaggccaaggagtacagtcactgtgcctggaccatagtcagagtggaaatcctaaggaacttttacttcattaacagacttacaggttacctccgaaactga(配列番号30)。
【0138】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびC末端に結合されたCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびC末端に結合された少なくとも1つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびN末端に結合されたCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびN末端に結合された少なくとも1つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、N末端に結合された少なくとも1つのCTP単位、および/またはC末端に結合された少なくとも1つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、N末端に結合された少なくとも1つのCTP単位、およびC末端に直列に結合された2つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、N末端に結合された少なくとも1つのCTP単位、およびC末端に結合された2つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、N末端に結合された1つのCTP単位、およびC末端に結合された少なくとも2つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、N末端に結合された1つのCTP単位、およびC末端に直列に結合された少なくとも2つのCTP単位を含む。
【0139】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよび少なくとも3つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよび3つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号31に記載のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列にコードされるインターフェロン(IFN)ペプチド−CTPポリペプチドを含む。別の実施形態では、配列番号31は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:MTNKCLLQIALLLCFSTTALSMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRNSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号31)。
【0140】
別の実施形態では、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびCTPを含む本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号32に記載の核酸分子にコードされる。別の実施形態では、配列番号32は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:tctagaggacatgaccaacaagtgcctgctgcagatcgccctgctgctgtgcttcagcaccaccgccctgagcatgagctacaacctgctgggcttcctgcagaggtccagcaacttccagtgccagaagctgctgtggcagctgaacggcaggctggaatactgcctgaaggacaggatgaacttcgacatcccagaggaaatcaagcagctgcagcagttccagaaggaggacgccgccctgaccatctacgagatgctgcagaacatcttcgccatcttcaggcaggacagcagcagcaccggctggaacgagaccatcgtggagaacctgctggccaacgtgtaccaccagatcaaccacctgaaaaccgtgctggaagagaagctggaaaaggaggacttcaccaggggcaagctgatgagcagcctgcacctgaagaggtactacggcagaatcctgcactacctgaaggccaaggagtacagccactgcgcctggaccatcgtgagggtggagatcctgaggaacttctacttcatcaacaggctgaccggctacctgaggaacagctccagcagcaaggcccctccaccttccctgcccagtccaagccgactccctgggccctccgatacaccaattctgccacagtgatga(配列番号32)。
【0141】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびそのカルボキシ末端に結合された2つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むアミノ酸配列にコードされるインターフェロン(IFN)ペプチド−CTP(×2)を含む。別の実施形態では、配列番号33は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:MTNKCLLQIALLLCFSTTALSMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRNSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号33)。
【0142】
別の実施形態では、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびそのカルボキシ末端に結合された2つのCTP単位を含む本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号34に記載の核酸分子にコードされる。別の実施形態では、配列番号34は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:tctagaggacatgaccaacaagtgcctgctgcagatcgccctgctgctgtgcttcagcaccaccgccctgagcatgagctacaacctgctgggcttcctgcagaggtccagcaacttccagtgccagaagctgctgtggcagctgaacggcaggctggaatactgcctgaaggacaggatgaacttcgacatcccagaggaaatcaagcagctgcagcagttccagaaggaggacgccgccctgaccatctacgagatgctgcagaacatcttcgccatcttcaggcaggacagcagcagcaccggctggaacgagaccatcgtggagaacctgctggccaacgtgtaccaccagatcaaccacctgaaaaccgtgctggaagagaagctggaaaaggaggacttcaccaggggcaagctgatgagcagcctgcacctgaagaggtactacggcagaatcctgcactacctgaaggccaaggagtacagccactgcgcctggaccatcgtgagggtggagatcctgaggaacttctacttcatcaacaggctgaccggctacctgaggaacagctccagcagcaaggcccctccaccttccctgcccagtccaagccgactccctgggccctccgacacaccaatcctgccacagagcagctcctctaaggcccctcctccatccctgccatccccctcccggctgcctggcccctctgacacccctatcctgcctcagtgatgaaggtctggatccgcggccgc(配列番号34)。
【0143】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、IFNのアミノ末端に結合された単一のCTP単位、およびIFNのカルボキシ末端に結合された2つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、IFNのアミノ末端に結合された単一のCTP単位およびIFNのカルボキシ末端に直列に結合された2つのCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、(アミノ末端からカルボキシ末端まで)、配列番号365に記載のアミノ酸配列を含む、CTP(×1)−インターフェロン(IFN)ペプチド−CTP(×2)を含む。別の実施形態では、配列番号35は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:MTNKCLLQIALLLCFSTTALSSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRNSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号35)。
【0144】
別の実施形態では、インターフェロン(IFN)ペプチド、IFNのアミノ末端に結合された単一のCTP単位およびIFNのカルボキシ末端に結合された2つのCTP単位を含む本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号36に記載の核酸分子にコードされる。別の実施形態では、配列番号36は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:tctagaggacatgaccaacaagtgcctgctgcagatcgccctgctgctgtgcttcagcaccaccgccctgagcagcagcagctccaaggccccaccccccagcctgcccagccccagcagactgccaggccccagcgacacccccatcctgccccagatgagctacaacctgctgggcttcctgcagaggtccagcaacttccagtgccagaagctgctgtggcagctgaacggcaggctggaatactgcctgaaggacaggatgaacttcgacatcccagaggaaatcaagcagctgcagcagttccagaaggaggacgccgccctgaccatctacgagatgctgcagaacatcttcgccatcttcaggcaggacagcagcagcaccggctggaacgagaccatcgtggagaacctgctggccaacgtgtaccaccagatcaaccacctgaaaaccgtgctggaagagaagctggaaaaggaggacttcaccaggggcaagctgatgagcagcctgcacctgaagaggtactacggcagaatcctgcactacctgaaggccaaggagtacagccactgcgcctggaccatcgtgagggtggagatcctgaggaacttctacttcatcaacaggctgaccggctacctgaggaacagctccagcagcaaggcccctccaccttccctgcccagtccaagccgactccctgggccctccgacacaccaatcctgccacagagcagctcctctaaggcccctcctccatccctgccatccccctcccggctgcctggcccctctgacacccctatcctgcctcagtgatgaaggtctggatccgcggccgc(配列番号36)。
【0145】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、IFNのアミノ末端に結合された単一のCTP、およびIFNコード配列内に位置する単一のCTPを含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、(アミノ末端からカルボキシ末端まで)、配列番号37に記載のアミノ酸配列を含むCTP(×1)−インターフェロン(IFN)ペプチド(断片1)−CTP−インターフェロン(IFN)ペプチド(断片2)を含む。別の実施形態では、配列番号37は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:MTNKCLLQIALLLCFSTTALSSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRNSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRN(配列番号37)。
【0146】
別の実施形態では、インターフェロン(IFN)ペプチド、IFNのアミノ末端に結合された単一のCTP単位、およびIFNコード配列内に位置する単一のCTP単位を含む本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号38に記載の核酸分子にコードされる。別の実施形態では、配列番号38は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:tctagaggacatgaccaacaagtgcctgctgcagatcgccctgctgctgtgcttcagcaccaccgccctgagcagcagcagctccaaggccccaccccccagcctgcccagccccagcaggctgccaggccccagcgacacccccatcctgccccagatgagctacaacctgctgggcttcctgcagaggtccagcaacttccagtgccagaaactgctgtggcagctgaacggcaggctggaatactgcctgaaggaccggatgaacttcgacatccccgaagagatcaagcagctgcagcagttccagaaagaggacgccgccctgaccatctacgagatgctgcagaacatcttcgccatcttcaggcaggacagcagcagcaccggctggaacgagaccatcgtggagaacctgctggccaacgtgtaccaccagatcaaccacctgaaaaccgtgctggaagagaagctggaaaaagaggacttcaccaggggcaagctgatgagcagcctgcacctgaagaggtactacggcagaatcctgcactacctgaaggccaaagagtacagccactgcgcctggaccatcgtgagggtggagatcctgcggaacttctacttcatcaacaggctgaccggctacctgaggaacagctccagcagcaaggcccctccaccctccctgccctccccaagcagactgcccggaccctccgacacaccaattctgccacagatgtcctacaatctgctcggatttctgcagcgctcctccaactttcagtgtcagaagctcctctggcagctcaatggccgcctggaatattgtctgaaagacagaatgaattttgacatcccagaggaaattaaacagctccagcagtttcagaaagaagatgctgctctcacaatctatgaaatgctccagaatatctttgcaatctttcgccaggacagctcctccaccgggtggaatgagacaattgtcgagaatctgctcgccaatgtctatcatcagatcaatcacctcaagacagtcctcgaagaaaaactcgaaaaagaagatttcacacgcggcaaactgatgtcctccctgcatctgaagcgctactatgggcgcatcctgcattatctgaaagctaaagaatactcccactgtgcttggacaattgtgcgcgtcgagatcctgagaaacttttatttcattaaccgcctgacaggatacctgcgcaactgatgaaggtctggatgcggccgc(配列番号38)。
【0147】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびそのアミノ末端に結合された単一のCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号39に記載のアミノ酸配列を含む、インターフェロン(IFN)ペプチド−CTPを含む。別の実施形態では、配列番号39は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:MTNKCLLQIALLLCFSTTALSSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRN
*(配列番号39)。
【0148】
別の実施形態では、インターフェロン(IFN)ペプチドおよびそのアミノ末端に結合された単一のCTPを含む本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号40に記載の核酸分子にコードされる。別の実施形態では、配列番号40は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:tctagaggacatgaccaacaagtgcctgctgcagatcgccctgctgctgtgcttcagcaccaccgccctgagcagcagcagctccaaggccccaccccccagcctgcccagccccagcaggctgccaggccccagcgacacccccatcctgccccagatgagctacaacctgctgggcttcctgcagaggtccagcaacttccagtgccagaaactgctgtggcagctgaacggcaggctggaatactgcctgaaggaccggatgaacttcgacatccccgaagagatcaagcagctgcagcagttccagaaagaggacgccgccctgaccatctacgagatgctgcagaacatcttcgccatcttcaggcaggacagcagcagcaccggctggaacgagaccatcgtggagaacctgctggccaacgtgtaccaccagatcaaccacctgaaaaccgtgctggaagagaagctggaaaaagaggacttcaccaggggcaagctgatgagcagcctgcacctgaagaggtactacggcagaatcctgcactacctgaaggccaaagagtacagccactgcgcctggaccatcgtgagggtggagatcctgcggaacttctacttcatcaacaggctgaccggctacctgaggaactgatgagtccgcggccgc(配列番号40)。
【0149】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、インターフェロン(IFN)ペプチド、そのアミノ末端に結合された単一のCTP単位、およびそのカルボキシ末端に結合された単一のCTP単位を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号41に記載のアミノ酸配列を含む、インターフェロン(IFN)ペプチド−CTPを含む。別の実施形態では、配列番号41は、以下のアミノ酸(AA)配列を含む:MTNKCLLQIALLLCFSTTALSSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQMSYNLLGFLQRSSNFQCQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRNSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ
*(配列番号41)。
【0150】
別の実施形態では、インターフェロン(IFN)ペプチド、そのアミノ末端に結合された単一のCTP単位、およびそのカルボキシ末端に結合された単一のCTP単位を含む本明細書に記載のポリペプチドは、配列番号42に記載の核酸分子にコードされる。別の実施形態では、配列番号42は、以下のヌクレオチド酸(NA)配列を含む:tctagaggacatgaccaacaagtgcctgctgcagatcgccctgctgctgtgcttcagcaccaccgccctgagcagcagcagctccaaggccccaccccccagcctgcccagccccagcagactgccaggccccagcgacacccccatcctgccccagatgagctacaacctgctgggcttcctgcagaggtccagcaacttccagtgccagaagctgctgtggcagctgaacggcaggctggaatactgcctgaaggacaggatgaacttcgacatcccagaggaaatcaagcagctgcagcagttccagaaggaggacgccgccctgaccatctacgagatgctgcagaacatcttcgccatcttcaggcaggacagcagcagcaccggctggaacgagaccatcgtggagaacctgctggccaacgtgtaccaccagatcaaccacctgaaaaccgtgctggaagagaagctggaaaaggaggacttcaccaggggcaagctgatgagcagcctgcacctgaagaggtactacggcagaatcctgcactacctgaaggccaaggagtacagccactgcgcctggaccatcgtgagggtggagatcctgaggaacttctacttcatcaacaggctgaccggctacctgaggaacagctccagcagcaaggcccctccaccttccctgcccagtccaagccgactccctgggccctccgatacaccaattctgccacagtgatgaaggtctggatgcggccgc(配列番号42)。
【0151】
別の実施形態では、インターフェロンβペプチドは、以下のアミノ酸(AA)配列を含む配列番号43を含む:MSYNLLGFLQRSSNFQSQKLLWQLNGRLEYCLKDRMNFDIPEEIKQLQQFQKEDAALTIYEMLQNIFAIFRQDSSSTGWNETIVENLLANVYHQINHLKTVLEEKLEKEDFTRGKLMSSLHLKRYYGRILHYLKAKEYSHCAWTIVRVEILRNFYFINRLTGYLRN(配列番号43)。
【0152】
一実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片は、グルカゴン様ペプチド−1である。別の実施形態では、グルカゴン様ペプチド−1は、本発明の教示に従って利用される。別の実施形態では、「グルカゴン様ペプチド−1」のアミノ末端およびカルボキシ末端の両方へのCTP配列の結合は、作用強度の増加をもたらす。別の実施形態では、ペプチドのアミノ末端およびカルボキシ末端の両方へのCTPの結合は、インビボ活性の延長をもたらす。別の実施形態では、グルカゴン様ペプチドのアミノ末端およびカルボキシ末端の両方へのCTPの結合は、インビボ活性の延長をもたらす。
【0153】
一実施形態では、「グルカゴン様ペプチド−1」(GLP−1)とは、哺乳類ポリペプチドを指す。一実施形態では、「グルカゴン様ペプチド−1」(GLP−1)とは、ヒトポリペプチドを指す。別の実施形態では、GLP−1は、GLP−1受容体に結合しシグナル伝達経路を惹起しインスリン分泌活性をもたらす能力を有する、グルカゴンプレプロタンパク質(GenBank ID番号NP002045)から切断される。一実施形態では、「インスリン分泌活性」とは、グルコースレベルの上昇に応答してインスリン分泌を刺激し、それにより細胞によるグルコース取り込みを引き起こし、血漿グルコースレベルを減少させる能力を指す。いくつかの実施形態において、GLP−1ポリペプチドには、限定はされないが、米国特許第5,118,666号明細書(特許文献3)(参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されているものが含まれる。
【0154】
一実施形態では、本発明のGLP−1は、GLP−1相同体も指す。一実施形態では、本発明のGLP−1アミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GenBank ID番号NP002045に記載のGLP−1配列と少なくとも50%相同である。一実施形態では、本発明のGLP−1アミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GenBank ID番号NP002045に記載のGLP−1配列と少なくとも60%相同である。一実施形態では、本発明のGLP−1アミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GenBank ID番号NP002045に記載のGLP−1配列と少なくとも70%相同である。一実施形態では、本発明のGLP−1アミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GenBank ID番号NP002045に記載のGLP−1配列と少なくとも80%相同である。一実施形態では、本発明のGLP−1アミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GenBank ID番号NP002045に記載のGLP−1配列と少なくとも90%相同である。一実施形態では、本発明のGLP−1アミノ酸配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定された、GenBank ID番号NP002045に記載のGLP−1配列と少なくとも95%相同である。
【0155】
一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はアポリポタンパク質である。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片は、アポリポタンパク質A1(APO−A1)である。別の実施形態では、アポリポタンパク質は、N末端および/またはC末端上で少なくとも1つのCTPペプチドに結合される。別の実施形態では、アポリポタンパク質(apolipotrotein)は、アポリポタンパク質AI、アポリポタンパク質AII、アポリポタンパク質AIV、またはその類似体もしくは変異体である。
【0156】
一実施形態では、本発明によるアポリポタンパク質構築物は、コレステロールおよび他の脂質と複合体を形成し、これらの化合物の肝臓への輸送を補助するそれらの能力から、大まかにHDL類似体と見なされてもよい。
【0157】
別の実施形態では、天然アポリポタンパク質A−I、A−IIまたはA−IVの機能等価物は、脂質結合アッセイを用いて測定されることが好都合であり得る。哺乳動物において実質的に同一の生理応答を誘発するCTP修飾アポリポタンパク質の能力は、ウサギまたはげっ歯類(例えばマウス)等の試験生物においてコレステロール逆転送を実行する能力の測定によって、測定されることが好都合であり得る。
【0158】
一実施形態では、CTP修飾アポリポタンパク質を含むポリペプチドは、少なくとも1つのCTPの付加により引き起こされる修飾にもかかわらず、インビボにおいて、天然アポリポタンパク質と同等にまたはそれよりずっと良く、コレステロール逆転送を実行することが可能である。別の実施形態では、インビトロにおいて、CTP修飾アポリポタンパク質はより低いインビトロ生物活性を有するが、これは半減期の延長によって補われる。別の実施形態では、CTP修飾アポリポタンパク質の血漿内半減期は、野生型アポリポタンパク質の血漿内半減期と比較して延長されることが好ましい。一実施形態では、半減期の延長は、腎臓を通じた濾過の速度を減少させ得る、アポリポタンパク質構築物の流体力学的サイズによるものである。
【0159】
一実施形態では、APO−A1のアミノ酸配列は、DEPPQSPWDRVKDKATVYVDVLKDSGRDYVSQFEGSAGKGLNLKLLDNWDSVTSTFSKLREQLGPVTQEFWDNLEKETEGLRGEMSKDLEEVKAKVQPYLDDFQKKWQEEMELYRQKVEPLRAELQEGARQKLHELQEKLSPLGEEMRDRARAHVDALRTHLAPYSDELRQRLAARLEALKENGGARLAEYHAKATEHLSTLSEKAKPALEDLRQGLLPVLESFKVSFLSALEEYTKKLNTQ(配列番号44)またはその相同体もしくは変異体である。一実施形態では、本発明の方法は、C末端上に1つのCTPアミノ酸ペプチドを有するAPO−A1ペプチドを構成するアミノ酸配列を提供する:MKAAVLTLAVLFLTGSQARHFWQQDEPPQSPWDRVKDLATVYVDVLKDSGRDYVSQFEGSALGKQLNLKLLDNWDSVTSTFSKLREQLGPVTQEFWDNLEKETEGLRQEMSKDLEEVKAKVQPYLDDFQKKWQEEMELYRQKVEPLRAELQEGARQKLHELQEKLSPLGEEMRDRARAHVDALRTHLAPYSDELRQRLAARLEALKENGGARLAEYHAKATEHLSTLSEKAKPALEDLRQGLLPVLESFKVSFLSALEEYTKKLNTQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号70)。
【0160】
別の実施形態では、本発明の方法は、APO−A1ペプチドおよびC末端上の1つのCTPアミノ酸ペプチドをコードする、配列番号71に記載の核酸配列を提供する:ATGAAGGCCGCCGTGCTGACCCTGGCCGTGCTGTTTCTGACCGGCTCTCAGGCCCGGCACTTCTGGCAGCAGGACGAGCCTCCCCAGTCCCCCTGGGACAGAGTGAAGGACCTGGCCACCGTGTACGTGGACGTGCTGAAGGACTCCGGCAGAGACTACGTGTCCCAGTTCGAGGGCTCTGCCCTGGGCAAGCAGCTGAACCTGAAGCTGCTGGACAACTGGGACTCCGTGACCTCCACCTTCTCCAAGCTGCGCGAACAGCTGGGACCTGTGACCCAGGAATTCTGGGACAACCTGGAAAAAGAGACAGAGGGCCTGAGACAGGAAATGTCCAAGGACCTGGAAGAGGTCAAAGCCAAGGTGCAGCCCTACCTGGACGACTTCCAGAAGAAATGGCAGGAAGAGATGGAACTGTACCGGCAGAAGGTGGAACCCCTGCGGGCCGAGCTGCAGGAAGGCGCTAGACAGAAGCTGCACGAACTGCAGGAAAAGCTGTCCCCCCTGGGCGAGGAAATGCGGGACAGAGCCAGAGCCCACGTGGACGCCCTGAGAACCCACCTGGCCCCCTACTCTGACGAGCTGCGGCAGAGGCTGGCCGCCAGACTGGAAGCCCTGAAAGAGAACGGCGGAGCCCGGCTGGCCGAGTACCACGCTAAGGCTACCGAGCACCTGTCCACCCTGTCCGAGAAGGCCAAGCCCGCCCTGGAAGATCTGCGGCAGGGCCTGCTGCCCGTGCTGGAATCCTTCAAGGTGTCCTTCCTGTCCGCTCTGGAAGAGTACACCAAGAAGCTGAACACCCAGTCCTCCAGCTCCAAGGCCCCTCCACCCTCCCTGCCTAGCCCTAGTAGACTGCCTGGGCCCTCCGACACCCCCATCCTGCCCCAGTGATGAGGATCCGCGGCCGCGAGCTC(配列番号71)。
【0161】
一実施形態では、本発明の方法は、C末端上に2つのCTPアミノ酸ペプチドを有するAPO−A1ペプチドを構成する、アミノ酸配列を提供する:MKAAVLTLAVLFLTGSQARHFWQQDEPPQSPWDRVKDLATVYVDVLKDSGRDYVSQFEGSALGKQLNLKLLDNWDSVTSTFSKLREQLGPVTQEFWDNLEKETEGLRQEMSKDLEEVKAKVQPYLDDFQKKWQEEMELYRQKVEPLRAELQEGARQKLHELQEKLSPLGEEMRDRARAHVDALRTHLAPYSDELRQRLAARLEALKENGGARLAEYHAKATEHLSTLSEKAKPALEDLRQGLLPVLESFKVSFLSALEEYTKKLNTQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号72)。
【0162】
別の実施形態では、本発明の方法は、APO−A1ペプチドおよびC末端上の2つのCTPアミノ酸ペプチドをコードする、配列番号73に記載の核酸配列を提供する:ATGAAGGCCGCCGTGCTGACCCTGGCCGTGCTGTTTCTGACCGGCTCTCAGGCCCGGCACTTCTGGCAGCAGGACGAGCCTCCCCAGTCCCCCTGGGACAGAGTGAAGGACCTGGCCACCGTGTACGTGGACGTGCTGAAGGACTCCGGCAGAGACTACGTGTCCCAGTTCGAGGGCTCTGCCCTGGGCAAGCAGCTGAACCTGAAGCTGCTGGACAACTGGGACTCCGTGACCTCCACCTTCTCCAAGCTGCGCGAACAGCTGGGACCTGTGACCCAGGAATTCTGGGACAACCTGGAAAAAGAGACAGAGGGCCTGAGACAGGAAATGTCCAAGGACCTGGAAGAGGTCAAAGCCAAGGTGCAGCCCTACCTGGACGACTTCCAGAAGAAATGGCAGGAAGAGATGGAACTGTACCGGCAGAAGGTGGAACCCCTGCGGGCCGAGCTGCAGGAAGGCGCTAGACAGAAGCTGCACGAACTGCAGGAAAAGCTGTCCCCCCTGGGCGAGGAAATGCGGGACAGAGCCAGAGCCCACGTGGACGCCCTGAGAACCCACCTGGCCCCCTACTCTGACGAGCTGCGGCAGAGGCTGGCCGCCAGACTGGAAGCCCTGAAAGAGAACGGCGGAGCCCGGCTGGCCGAGTACCACGCTAAGGCTACCGAGCACCTGTCCACCCTGTCCGAGAAGGCCAAGCCCGCCCTGGAAGATCTGCGGCAGGGCCTGCTGCCCGTGCTGGAATCCTTCAAGGTGTCCTTCCTGTCCGCTCTGGAAGAGTACACCAAGAAGCTGAACACCCAGTCCTCCAGCTCCAAGGCCCCTCCACCCTCCCTGCCTAGCCCTAGTAGACTGCCTGGGCCCTCCGACACACCAATCCTGCCACAGAGCAGCTCCTCTAAGGCCCCTCCTCCATCCCTGCCATCCCCCTCCCGGCTGCCTGGCCCCTCTGACACCCCTATCCTGCCTCAGTGATGAAGGTCTGGATCCGCGGCCGC(配列番号73)。
【0163】
一実施形態では、アポリポタンパク質またはその断片の機能的等価物は、少なくとも1つのアミノ酸の付加、置換または欠失によって得られ得る。アミノ酸配列があるアミノ酸の別のアミノ酸への置換を含む場合、そのような置換は保存的アミノ酸置換であり得る。配列番号44の断片は、2個以上のそのような置換、例えば2個の保存的アミノ酸置換、例えば3個または4個保存的アミノ酸置換、例えば5個または6個の保存的アミノ酸置換、例えば7個または8個の保存的アミノ酸置換、例えば10〜15個の保存的アミノ酸置換、例えば15〜25個の保存的アミノ酸置換、例えば25〜75個の保存的アミノ酸置換、例えば75〜125個の保存的アミノ酸置換、例えば125〜175個の保存的アミノ酸置換を含み得る。置換は、いかなる一つまたは複数の所定のアミノ酸群内でもなされ得る。
【0164】
別の実施形態では、アポリポタンパク質の断片は、脂質結合領域を含有する。
【0165】
本発明で用いられる「機能的等価物」は、好ましい一実施形態に従って、本明細書で提供される配列の所定の断片の対応する機能性を参照することにより確立される。
【0166】
本明細書で提供される配列の変異体の機能的等価物は、挿入、欠失および置換(例えば保存的置換)の数および範囲が増加するにつれて、好ましい所定の配列から徐々に相違していくアミノ酸配列を示すと理解される。この差異は、好ましい所定の配列と断片または機能的等価物との間の相同性における減少として測定される。
【0167】
一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片はサイトカインである。別の実施形態では、サイトカインはヘマトポエチンサイトカインである。別の実施形態では、サイトカインはインターフェロンサイトカインである。別の実施形態では、サイトカインはケモカインである。別の実施形態では、サイトカインは腫瘍壊死因子サイトカインである。別の実施形態では、本明細書で使用されるサイトカインは生物活性および臨床効果を含む。別の実施形態では、本明細書で使用されるサイトカインは治療用タンパク質である。
【0168】
アポリポタンパク質の断片または機能的等価物は全て、アポリポタンパク質の好ましい所定の配列に対してそれらが示す相同性の程度に関わらず、本発明の範囲内に含まれる。この理由は、配列番号44の配列のいくつかの領域は、得られる断片の結合活性に対していかなる重要な影響も無く、容易に変異可能である可能性が最も高い、または完全に欠失することが可能であるからである。配列番号44の機能的に等価な変異体を作製する方法は、米国特許第6,897,039号明細書(特許文献4)(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
【0169】
一実施形態では、本明細書で提供される目的ポリペプチドまたはその断片は凝固因子である。別の実施形態では、本発明の凝固因子はタンパク質である。別の実施形態では、本発明の凝固因子はペプチドである。別の実施形態では、本発明の凝固因子はポリペプチドである。別の実施形態では、凝固因子は酵素である。別の実施形態では、凝固因子はセリンプロテアーゼである。別の実施形態では、凝固因子は糖タンパク質である。別の実施形態では、凝固因子はトランスグルタミナーゼである。別の実施形態では、凝固因子は不活性チモーゲンである。別の実施形態では、凝固因子は当業者に公知のあらゆる凝固因子である。別の実施形態では、凝固因子はFVIIIである。別の実施形態では、凝固因子はFVである。別の実施形態では、凝固因子は第XIII因子である。別の実施形態では、凝固因子は第X因子である。別の実施形態では、凝固因子はトロンビンである。別の実施形態では、凝固因子はフィブリンである。別の実施形態では、凝固因子はFVIIaである。別の実施形態では、凝固因子はFVIIである。別の実施形態では、凝固因子はFIXである。別の実施形態では、凝固因子はFXである。別の実施形態では、凝固因子はFXIaである。別の実施形態では、凝固因子はFXIIである。別の実施形態では、凝固因子はFXaである。別の実施形態では、凝固因子はFVaである。別の実施形態では、凝固因子はプロトロンビンである。別の実施形態では、凝固因子はトロンビンである。別の実施形態では、凝固因子はFVである。別の実施形態では、凝固因子はFXIである。別の実施形態では、凝固因子はvWFである。別の実施形態では、凝固因子はFVIIIaである。別の実施形態では、凝固因子はB欠失ドメインFVIII(B−deleted Domain FVIII)(FVIIIBDD)である。別の実施形態では、凝固因子はFIXaである。別の実施形態では、凝固因子はプレカリクレインである。別の実施形態では、凝固因子はカリクレインである。別の実施形態では、凝固因子はFXIIaである。別の実施形態では、凝固因子はフィブリノーゲンである。別の実施形態では、凝固因子はトロンボモジュリンである。別の実施形態では、凝固因子はFIIである。
【0170】
別の実施形態では、凝固因子は糖タンパク質である。別の実施形態では、凝固因子はビタミンK依存性糖タンパク質である。別の実施形態では、凝固因子はビタミンK非依存性糖タンパク質である。別の実施形態では、凝固因子は組換えタンパク質である。別の実施形態では、凝固因子は組換え糖タンパク質である。別の実施形態では、凝固因子は組換え糖タンパク質FVである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFVIである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFVIIである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFVIIIである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFIXである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFXである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFXIである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFXIIである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFvWである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFIIである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFIXaである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFXIaである。別の実施形態では、凝固因子は組換えフィブリンである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFVIIaである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFXaである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFVaである。別の実施形態では、凝固因子は組換えプロトロンビンである。別の実施形態では、凝固因子は組換えトロンビンである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFVIIIaである。別の実施形態では、凝固因子は組換えプレカリクレインである。別の実施形態では、凝固因子は組換えカリクレインである。別の実施形態では、凝固因子は組換えFXIIaである。別の実施形態では、凝固因子はあらゆる公知の凝固因子である。別の実施形態では、シグナルペプチドを含む凝固因子は、あらゆる公知の組換え凝固因子である。別の実施形態では、凝固因子は、C末端に結合された1〜10個のCTP反復を含み、N末端に結合されたCTPを含まない。別の実施形態では、シグナルペプチドを含む凝固因子は、あらゆる公知の組換え凝固因子である。別の実施形態では、凝固因子は、C末端に結合された少なくとも1つのCTPを含み、N末端に結合されたCTPを含まない。別の実施形態では、C末端に結合された1〜10個のCTP反復を含み、N末端に結合されたCTPを含まない凝固因子は、改変凝固因子である。別の実施形態では、C末端に結合された少なくとも1つのCTPを含み、N末端に結合されたCTPを含まない凝固因子は、改変凝固因子である。別の実施形態では、C末端に結合された1〜10個のCTP反復を含み、N末端に結合されたCTPを含まない凝固因子は、複合型凝固因子である。別の実施形態では、C末端に結合された少なくとも1つのCTPを含み、N末端に結合されたCTPを含まない凝固因子は、複合型凝固因子である。
【0171】
別の実施形態では、FIX、FVII、第X因子、プロテインCおよびプロトロンビンのドメイン構成と同様または同一のドメイン構成を含む、凝固因子。別の実施形態では、凝固因子は、N末端プロペプチドを有する前駆物質として合成される。別の実施形態では、本明細書で使用される凝固因子は、不活性プロ酵素の形態にある。別の実施形態では、凝固因子は肝細胞内で産生される。別の実施形態では、凝固因子は、グルタミン酸(Glu)をγカルボキシグルタミン酸(Gla)に変換するγカルボキシラーゼのためのドッキング部位を含む。別の実施形態では、凝固因子は市販の凝固因子である。
[0033] 別の実施形態では、第VII因子のアミノ酸配列は以下のアミノ酸配列を含む:MVSQALRLLCLLLGLQGCLAAVFVTQEEAHGVLHRRRRANAFLEELRPGSLERECKEEQCSFEEAREIFKDAERTKLFWISYSDGDQCASSPCQNGGSCKDQLQSYICFCLPAFEGRNCETHKDDQLICVNENGGCEQYCSDHTGTKRSCRCHEGYSLLADGVSCTPTVEYPCGKIPILEKRNASKPQGRIVGGKVCPKGECPWQVLLLVNGAQLCGGTLINTIWVVSAAHCFDKIKNWRNLIAVLGEHDLSEHDGDEQSRRVAQVIIPSTYVPGTTNHDIALLRLHQPVVLTDHVVPLCLPERTFSERTLAFVRFSLVSGWGQLLDRGATALELMVLNVPRLMTQDCLQQSRKVGDSPNITEYMFCAGYSDGSKDSCKGDSGGPHATHYRGTWYLTGIVSWGQGCATVGHFGVYTRVSQYIEWLQKLMRSEPRPGVLLRAPFP(配列番号45)。
【0172】
別の実施形態では、第VII因子のアミノ酸配列は以下のアミノ酸配列を含む:MVSQALRLLCLLLGLQGCLAAVFVTQEEAHGVLHRRRRANAFLEELRPGSLERECKEEQCSFEEAREIFKDAERTKLFWISYSDGDQCASSPCQNGGSCKDQLQSYICFCLPAFEGRNCETHKDDQLICVNENGGCEQYCSDHTGTKRSCRCHEGYSLLADGVSCTPTVEYPCGKIPILEKRNASKPQGRIVGGKVCPKGECPWQVLLLVNGAQLCGGTLINTIWVVSAAHCFDKIKNWRNLIAVLGEHDLSEHDGDEQSRRVAQVIIPSTYVPGTTNHDIALLRLHQPVVLTDHVVPLCLPERTFSERTLAFVRFSLVSGWGQLLDRGATALELMVLNVPRLMTQDCLQQSRKVGDSPNITEYMFCAGYSDGSKDSCKGDSGGPHATHYRGTWYLTGIVSWGQGCATVGHFGVYTRVSQYIEWLQKLMRSEPRPGVLLRAPFP
*GCGR(配列番号46)。
【0173】
別の実施形態では、第VII因子をコードする核酸配列は、以下の核酸配列を含む:CTCGAGGACATGGTCTCCCAGGCCCTCAGGCTCCTCTGCCTTCTGCTTGGGCTTCAGGGCTGCCTGGCTGCAGTCTTCGTAACCCAGGAGGAAGCCCACGGCGTCCTGCACCGGCGCCGGCGCGCCAACGCGTTCCTGGAGGAGCTGCGGCCGGGCTCCCTGGAGAGGGAGTGCAAGGAGGAGCAGTGCTCCTTCGAGGAGGCCCGGGAGATCTTCAAGGACGCGGAGAGGACGAAGCTGTTCTGGATTTCTTACAGTGATGGGGACCAGTGTGCCTCAAGTCCATGCCAGAATGGGGGCTCCTGCAAGGACCAGCTCCAGTCCTATATCTGCTTCTGCCTCCCTGCCTTCGAGGGCCGGAACTGTGAGACGCACAAGGATGACCAGCTGATCTGTGTGAACGAGAACGGCGGCTGTGAGCAGTACTGCAGTGACCACACGGGCACCAAGCGCTCCTGTCGGTGCCACGAGGGGTACTCTCTGCTGGCAGACGGGGTGTCCTGCACACCCACAGTTGAATATCCATGTGGAAAAATACCTATTCTAGAAAAAAGAAATGCCAGCAAACCCCAAGGCCGAATTGTGGGGGGCAAGGTGTGCCCCAAAGGGGAGTGTCCATGGCAGGTCCTGTTGTTGGTGAATGGAGCTCAGTTGTGTGGGGGGACCCTGATCAACACCATCTGGGTGGTCTCCGCGGCCCACTGTTTCGACAAAATCAAGAACTGGAGGAACCTGATCGCGGTGCTGGGCGAGCACGACCTCAGCGAGCACGACGGGGATGAGCAGAGCCGGCGGGTGGCGCAGGTCATCATCCCCAGCACGTACGTCCCGGGCACCACCAACCACGACATCGCGCTGCTCCGCCTGCACCAGCCCGTGGTCCTCACTGACCATGTGGTGCCCCTCTGCCTGCCCGAACGGACGTTCTCTGAGAGGACGCTGGCCTTCGTGCGCTTCTCATTGGTCAGCGGCTGGGGCCAGCTGCTGGACCGTGGCGCCACGGCCCTGGAGCTCATGGTCCTCAACGTGCCCCGGCTGATGACCCAGGACTGCCTGCAGCAGTCACGGAAGGTGGGAGACTCCCCAAATATCACGGAGTACATGTTCTGTGCCGGCTACTCGGATGGCAGCAAGGACTCCTGCAAGGGGGACAGTGGAGGCCCACATGCCACCCACTACCGGGGCACGTGGTACCTGACGGGCATCGTCAGCTGGGGCCAGGGCTGCGCAACCGTGGGCCACTTTGGGGTGTACACCAGGGTCTCCCAGTACATCGAGTGGCTGCAAAAGCTCATGCGCTCAGAGCCACGCCCAGGAGTCCTCCTGCGAGCCCCATTTCCCTGAGGATGCGGCCGC(配列番号47)。
【0174】
別の実施形態では、第VII因子−CTP(カルボキシ末端に結合)をコードする核酸配列は、以下の核酸配列を含む:CTCGAGGACATGGTCTCCCAGGCCCTCAGGCTCCTCTGCCTTCTGCTTGGGCTTCAGGGCTGCCTGGCTGCAGTCTTCGTAACCCAGGAGGAAGCCCACGGCGTCCTGCACCGGCGCCGGCGCGCCAACGCGTTCCTGGAGGAGCTGCGGCCGGGCTCCCTGGAGAGGGAGTGCAAGGAGGAGCAGTGCTCCTTCGAGGAGGCCCGGGAGATCTTCAAGGACGCGGAGAGGACGAAGCTGTTCTGGATTTCTTACAGTGATGGGGACCAGTGTGCCTCAAGTCCATGCCAGAATGGGGGCTCCTGCAAGGACCAGCTCCAGTCCTATATCTGCTTCTGCCTCCCTGCCTTCGAGGGCCGGAACTGTGAGACGCACAAGGATGACCAGCTGATCTGTGTGAACGAGAACGGCGGCTGTGAGCAGTACTGCAGTGACCACACGGGCACCAAGCGCTCCTGTCGGTGCCACGAGGGGTACTCTCTGCTGGCAGACGGGGTGTCCTGCACACCCACAGTTGAATATCCATGTGGAAAAATACCTATTCTAGAAAAAAGAAATGCCAGCAAACCCCAAGGCCGAATTGTGGGGGGCAAGGTGTGCCCCAAAGGGGAGTGTCCATGGCAGGTCCTGTTGTTGGTGAATGGAGCTCAGTTGTGTGGGGGGACCCTGATCAACACCATCTGGGTGGTCTCCGCGGCCCACTGTTTCGACAAAATCAAGAACTGGAGGAACCTGATCGCGGTGCTGGGCGAGCACGACCTCAGCGAGCACGACGGGGATGAGCAGAGCCGGCGGGTGGCGCAGGTCATCATCCCCAGCACGTACGTCCCGGGCACCACCAACCACGACATCGCGCTGCTCCGCCTGCACCAGCCCGTGGTCCTCACTGACCATGTGGTGCCCCTCTGCCTGCCCGAACGGACGTTCTCTGAGAGGACGCTGGCCTTCGTGCGCTTCTCATTGGTCAGCGGCTGGGGCCAGCTGCTGGACCGTGGCGCCACGGCCCTGGAGCTCATGGTCCTCAACGTGCCCCGGCTGATGACCCAGGACTGCCTGCAGCAGTCACGGAAGGTGGGAGACTCCCCAAATATCACGGAGTACATGTTCTGTGCCGGCTACTCGGATGGCAGCAAGGACTCCTGCAAGGGGGACAGTGGAGGCCCACATGCCACCCACTACCGGGGCACGTGGTACCTGACCGGCATCGTGAGCTGGGGCCAGGGCTGCGCCACCGTGGGCCACTTCGGCGTGTACACCAGGGTGTCCCAGTACATCGAGTGGCTGCAGAAACTGATGAGAAGCGAGCCCAGACCCGGCGTGCTGCTGAGAGCCCCCTTCCCCAGCAGCAGCTCCAAGGCCCCTCCCCCTAGCCTGCCCAGCCCTAGCAGACTGCCTGGGCCCAGCGACACCCCCATCCTGCCCCAGTGAGGATCCGCGGCCGC(配列番号48)。
【0175】
別の実施形態では、第VII因子−CTP(カルボキシ末端に結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MVSQALRLLCLLLGLQGCLAAVFVTQEEAHGVLHRRRRANAFLEELRPGSLERECKEEQCSFEEAREIFKDAERTKLFWISYSDGDQCASSPCQNGGSCKDQLQSYICFCLPAFEGRNCETHKDDQLICVNENGGCEQYCSDHTGTKRSCRCHEGYSLLADGVSCTPTVEYPCGKIPILEKRNASKPQGRIVGGKVCPKGECPWQVLLLVNGAQLCGGTLINTIWVVSAAHCFDKIKNWRNLIAVLGEHDLSEHDGDEQSRRVAQVIIPSTYVPGTTNHDIALLRLHQPVVLTDHVVPLCLPERTFSERTLAFVRFSLVSGWGQLLDRGATALELMVLNVPRLMTQDCLQQSRKVGDSPNITEYMFCAGYSDGSKDSCKGDSGGPHATHYRGTWYLTGIVSWGQGCATVGHFGVYTRVSQYIEWLQKLMRSEPRPGVLLRAPFPSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ
*(配列番号49)。
【0176】
別の実施形態では、第VII因子−CTP−CTP(カルボキシ末端に結合)をコードする核酸配列は、以下の核酸配列を含む:CTCGAGGACATGGTCTCCCAGGCCCTCAGGCTCCTCTGCCTTCTGCTTGGGCTTCAGGGCTGCCTGGCTGCAGTCTTCGTAACCCAGGAGGAAGCCCACGGCGTCCTGCACCGGCGCCGGCGCGCCAACGCGTTCCTGGAGGAGCTGCGGCCGGGCTCCCTGGAGAGGGAGTGCAAGGAGGAGCAGTGCTCCTTCGAGGAGGCCCGGGAGATCTTCAAGGACGCGGAGAGGACGAAGCTGTTCTGGATTTCTTACAGTGATGGGGACCAGTGTGCCTCAAGTCCATGCCAGAATGGGGGCTCCTGCAAGGACCAGCTCCAGTCCTATATCTGCTTCTGCCTCCCTGCCTTCGAGGGCCGGAACTGTGAGACGCACAAGGATGACCAGCTGATCTGTGTGAACGAGAACGGCGGCTGTGAGCAGTACTGCAGTGACCACACGGGCACCAAGCGCTCCTGTCGGTGCCACGAGGGGTACTCTCTGCTGGCAGACGGGGTGTCCTGCACACCCACAGTTGAATATCCATGTGGAAAAATACCTATTCTAGAAAAAAGAAATGCCAGCAAACCCCAAGGCCGAATTGTGGGGGGCAAGGTGTGCCCCAAAGGGGAGTGTCCATGGCAGGTCCTGTTGTTGGTGAATGGAGCTCAGTTGTGTGGGGGGACCCTGATCAACACCATCTGGGTGGTCTCCGCGGCCCACTGTTTCGACAAAATCAAGAACTGGAGGAACCTGATCGCGGTGCTGGGCGAGCACGACCTCAGCGAGCACGACGGGGATGAGCAGAGCCGGCGGGTGGCGCAGGTCATCATCCCCAGCACGTACGTCCCGGGCACCACCAACCACGACATCGCGCTGCTCCGCCTGCACCAGCCCGTGGTCCTCACTGACCATGTGGTGCCCCTCTGCCTGCCCGAACGGACGTTCTCTGAGAGGACGCTGGCCTTCGTGCGCTTCTCATTGGTCAGCGGCTGGGGCCAGCTGCTGGACCGTGGCGCCACGGCCCTGGAGCTCATGGTCCTCAACGTGCCCCGGCTGATGACCCAGGACTGCCTGCAGCAGTCACGGAAGGTGGGAGACTCCCCAAATATCACGGAGTACATGTTCTGTGCCGGCTACTCGGATGGCAGCAAGGACTCCTGCAAGGGGGACAGTGGAGGCCCACATGCCACCCACTACCGGGGCACGTGGTACCTGACCGGCATCGTGAGCTGGGGCCAGGGCTGCGCCACCGTGGGCCACTTCGGCGTGTACACCAGGGTGTCCCAGTACATCGAGTGGCTGCAGAAACTGATGAGAAGCGAGCCCAGACCCGGCGTGCTGCTGAGAGCCCCCTTCCCCAGCAGCAGCTCCAAGGCCCCTCCCCCTAGCCTGCCCAGCCCTAGCAGACTGCCTGGGCCCTCCGACACACCAATCCTGCCACAGAGCAGCTCCTCTAAGGCCCCTCCTCCATCCCTGCCATCCCCCTCCCGGCTGCCAGGCCCCTCTGACACCCCTATCCTGCCTCAGTGATGAAGGTCTGGATCCGCGGCCGC(配列番号50)。
【0177】
別の実施形態では、第VII因子−CTP−CTP(カルボキシ末端に結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MVSQALRLLCLLLGLQGCLAAVFVTQEEAHGVLHRRRRANAFLEELRPGSLERECKEEQCSFEEAREIFKDAERTKLFWISYSDGDQCASSPCQNGGSCKDQLQSYICFCLPAFEGRNCETHKDDQLICVNENGGCEQYCSDHTGTKRSCRCHEGYSLLADGVSCTPTVEYPCGKIPILEKRNASKPQGRIVGGKVCPKGECPWQVLLLVNGAQLCGGTLINTIWVVSAAHCFDKIKNWRNLIAVLGEHDLSEHDGDEQSRRVAQVIIPSTYVPGTTNHDIALLRLHQPVVLTDHVVPLCLPERTFSERTLAFVRFSLVSGWGQLLDRGATALELMVLNVPRLMTQDCLQQSRKVGDSPNITEYMFCAGYSDGSKDSCKGDSGGPHATHYRGTWYLTGIVSWGQGCATVGHFGVYTRVSQYIEWLQKLMRSEPRPGVLLRAPFPSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ
**(配列番号51)。
【0178】
別の実施形態では、第VII因子−CTP−CTP−CTP(カルボキシ末端に3個結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MVSQALRLLCLLLGLQGCLAAVFVTQEEAHGVLHRRRRANAFLEELRPGSLERECKEEQCSFEEAREIFKDAERTKLFWISYSDGDQCASSPCQNGGSCKDQLQSYICFCLPAFEGRNCETHKDDQLICVNENGGCEQYCSDHTGTKRSCRCHEGYSLLADGVSCTPTVEYPCGKIPILEKRNASKPQGRIVGGKVCPKGECPWQVLLLVNGAQLCGGTLINTIWVVSAAHCFDKIKNWRNLIAVLGEHDLSEHDGDEQSRRVAQVIIPSTYVPGTTNHDIALLRLHQPVVLTDHVVPLCLPERTFSERTLAFVRFSLVSGWGQLLDRGATALELMVLNVPRLMTQDCLQQSRKVGDSPNITEYMFCAGYSDGSKDSCKGDSGGPHATHYRGTWYLTGIVSWGQGCATVGHFGVYTRVSQYIEWLQKLMRSEPRPGVLLRAPFPSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号52)。
【0179】
別の実施形態では、第VII因子−CTP(×4)(カルボキシ末端に4個結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MVSQALRLLCLLLGLQGCLAAVFVTQEEAHGVLHRRRRANAFLEELRPGSLERECKEEQCSFEEAREIFKDAERTKLFWISYSDGDQCASSPCQNGGSCKDQLQSYICFCLPAFEGRNCETHKDDQLICVNENGGCEQYCSDHTGTKRSCRCHEGYSLLADGVSCTPTVEYPCGKIPILEKRNASKPQGRIVGGKVCPKGECPWQVLLLVNGAQLCGGTLINTIWVVSAAHCFDKIKNWRNLIAVLGEHDLSEHDGDEQSRRVAQVIIPSTYVPGTTNHDIALLRLHQPVVLTDHVVPLCLPERTFSERTLAFVRFSLVSGWGQLLDRGATALELMVLNVPRLMTQDCLQQSRKVGDSPNITEYMFCAGYSDGSKDSCKGDSGGPHATHYRGTWYLTGIVSWGQGCATVGHFGVYTRVSQYIEWLQKLMRSEPRPGVLLRAPFPSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号53)。
【0180】
別の実施形態では、第VII因子−CTP(×5)(カルボキシ末端に5個結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MVSQALRLLCLLLGLQGCLAAVFVTQEEAHGVLHRRRRANAFLEELRPGSLERECKEEQCSFEEAREIFKDAERTKLFWISYSDGDQCASSPCQNGGSCKDQLQSYICFCLPAFEGRNCETHKDDQLICVNENGGCEQYCSDHTGTKRSCRCHEGYSLLADGVSCTPTVEYPCGKIPILEKRNASKPQGRIVGGKVCPKGECPWQVLLLVNGAQLCGGTLINTIWVVSAAHCFDKIKNWRNLIAVLGEHDLSEHDGDEQSRRVAQVIIPSTYVPGTTNHDIALLRLHQPVVLTDHVVPLCLPERTFSERTLAFVRFSLVSGWGQLLDRGATALELMVLNVPRLMTQDCLQQSRKVGDSPNITEYMFCAGYSDGSKDSCKGDSGGPHATHYRGTWYLTGIVSWGQGCATVGHFGVYTRVSQYIEWLQKLMRSEPRPGVLLRAPFPSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号54)。
【0181】
別の実施形態では、第IX因子をコードする核酸配列は、以下の核酸配列を含む:GCGATCGCCATGCAGCGCGTGAACATGATCATGGCAGAATCACCAGGCCTCATCACCATTGCCTTTTAGGATATCTACTCAGTGCTGAATGTACAGTTTTTCTTGATCATGAAAACGCCAACAAAATTCTGAATCGGCCAAAGAGGTATAATTCAGGTAAATTGGAAGAGTTTGTTCAAGGGAACCTTGAGAGAGAATGTATGGAAGAAAAGTGTAGTTTTGAAGAAGCACGAGAAGTTTTTGAAAACACTGAAAGAACAACTGAATTTTGGAAGCAGTATGTTGATGGAGATCAGTGTGAGTCCAATCCATGTTTAAATGGCGGCAGTTGCAAGGATGACATTAATTCCTATGAATGTTGGTGTCCCTTTGGATTTGAAGGAAAGAACTGTGAATTAGATGTAACATGTAACATTAAGAATGGCAGATGCGAGCAGTTTTGTAAAAATAGTGCTGATAACAAGGTGGTTTGCTCCTGTACTGAGGGATATCGACTTGCAGAAAACCAGAAGTCCTGTGAACCAGCAGTGCCATTTCCATGTGGAAGAGTTTCTGTTTCACAAACTTCTAAGCTCACCCGTGCTGAGACTGTTTTTCCTGATGTGGACTATGTAAATTCTACTGAAGCTGAAACCATTTTGGATAACATCACTCAAAGCACCCAATCATTTAATGACTTCACTCGAGTTGTTGGTGGAGAAGATGCCAAACCAGGTCAATTCCCTTGGCAGGTTGTTTTGAATGGTAAAGTTGATGCATTCTGTGGAGGCTCTATCGTTAATGAAAAATGGATTGTAACTGCTGCCCACTGTGTTGAAACTGGTGTTAAAATTACAGTTGTCGCAGGTGAACATAATATTGAGGAGACAGAACATACAGAGCAAAAGCGAAATGTGATTCGAATTATTCCTCACCACAACTACAATGCAGCTATTAATAAGTACAACCATGACATTGCCCTTCTGGAACTGGACGAACCCTTAGTGCTAAACAGCTACGTTACACCTATTTGCATTGCTGACAAGGAATACACGAACATCTTCCTCAAATTTGGATCTGGCTATGTAAGTGGCTGGGGAAGAGTCTTCCACAAAGGGAGATCAGCTTTAGTTCTCCAGTACCTTAGAGTTCCACTTGTTGACCGAGCCACATGTCTTCGATCTACAAAGTTCACCATCTATAACAACATGTTCTGTGCTGGCTTCCATGAAGGAGGTAGAGATTCATGTCAAGGAGATAGTGGGGGACCCCATGTTACTGAAGTGGAAGGGACCAGTTTCTTAACTGGAATTATTAGCTGGGGTGAAGAGTGTGCAATGAAAGGCAAATATGGAATATATACCAAGGTATCCCGGTATGTCAACTGGATTAAGGAAAAAACAAAGCTCACTTGAACGCGGCCGC(配列番号55)。
【0182】
別の実施形態では、第IX因子のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MQRVNMIMAESPGLITICLLGYLLSAECTVFLDHENANKILNRPKRYNSGKLEEFVQGNLERECMEEKCSFEEAREVFENTERTTEFWKQYVDGDQCESNPCLNGGSCKDDINSYECWCPFGFEGKNCELDVTCNIKNGRCEQFCKNSADNKVVCSCTEGYRLAENQKSCEPAVPFPCGRVSVSQTSKLTRAETVFPDVDYVNSTEAETILDNITQSTQSFNDFTRVVGGEDAKPGQFPWQVVLNGKVDAFCGGSIVNEKWIVTAAHCVETGVKITVVAGEHNIEETEHTEQKRNVIRIIPHHNYNAAINKYNHDIALLELDEPLVLNSYVTPICIADKEYTNIFLKFGSGYVSGWGRVFHKGRSALVLQYLRVPLVDRATCLRSTKFTIYNNMFCAGFHEGGRDSCQGDSGGPHVTEVEGTSFLTGIISWGEECAMKGKYGIYTKVSRYVNWIKEKTKLT
*(配列番号56)。
【0183】
別の実施形態では、第IX因子−CTP(カルボキシ末端に結合)をコードする核酸配列は、以下の核酸配列を含む:GCGATCGCCATGCAGCGCGTGAACATGATCATGGCAGAATCACCAGGCCTCATCACCATCTGCCTTTTAGGATATCTACTCAGTGCTGAATGTACAGTTTTTCTTGATCATGAAAACGCCAACAAAATTCTGAATCGGCCAAAGAGGTATAATTCAGGTAAATTGGAAGAGTTTGTTCAAGGGAACCTTGAGAGAGAATGTATGGAAGAAAAGTGTAGTTTTGAAGAAGCACGAGAAGTTTTTGAAAACACTGAAAGAACAACTGAATTTTGGAAGCAGTATGTTGATGGAGATCAGTGTGAGTCCAATCCATGTTTAAATGGCGGCAGTTGCAAGGATGACATTAATTCCTATGAATGTTGGTGTCCCTTTGGATTTGAAGGAAAGAACTGTGAATTAGATGTAACATGTAACATTAAGAATGGCAGATGCGAGCAGTTTTGTAAAAATAGTGCTGATAACAAGGTGGTTTGCTCCTGTACTGAGGGATATCGACTTGCAGAAAACCAGAAGTCCTGTGAACCAGCAGTGCCATTTCCATGTGGAAGAGTTTCTGTTTCACAAACTTCTAAGCTCACCCGTGCTGAGACTGTTTTTCCTGATGTGGACTATGTAAATTCTACTGAAGCTGAAACCATTTTGGATAACATCACTCAAAGCACCCAATCATTTAATGACTTCACTCGAGTTGTTGGTGGAGAAGATGCCAAACCAGGTCAATTCCCTTGGCAGGTTGTTTTGAATGGTAAAGTTGATGCATTCTGTGGAGGCTCTATCGTTAATGAAAAATGGATTGTAACTGCTGCCCACTGTGTTGAAACTGGTGTTAAAATTACAGTTGTCGCAGGTGAACATAATATTGAGGAGACAGAACATACAGAGCAAAAGCGAAATGTGATTCGAATTATTCCTCACCACAACTACAATGCAGCTATTAATAAGTACAACCATGACATTGCCCTTCTGGAACTGGACGAACCCTTAGTGCTAAACAGCTACGTTACACCTATTTGCATTGCTGACAAGGAATACACGAACATCTTCCTCAAATTTGGATCTGGCTATGTAAGTGGCTGGGGAAGAGTCTTCCACAAAGGGAGATCAGCTTTAGTTCTTCAGTACCTTAGAGTTCCACTTGTTGACCGAGCCACATGTCTTCGATCTACAAAGTTCACCATCTATAACAACATGTTCTGTGCTGGCTTCCATGAAGGAGGTAGAGATTCATGTCAAGGAGATAGTGGGGGACCCCATGTTACTGAAGTGGAAGGGACCAGTTTCTTAACTGGAATTATTAGCTGGGGTGAAGAGTGTGCAATGAAAGGCAAATATGGAATATATACCAAGGTATCCCGGTATGTCAACTGGATTAAGGAAAAAACAAAGCTCACTAGCTCCAGCAGCAAGGCCCCTCCCCCGAGCCTGCCCTCCCCAAGCAGGCTGCCTGGGCCCTCCGACACACCAATCCTGCCACAGTGATGAAGGTCTGGATCCGCGGCCGC(配列番号57)。
【0184】
別の実施形態では、第IX因子−CTP(カルボキシ末端に結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MQRVNMIMAESPGLITICLLGYLLSAECTVFLDHENANKILNRPKRYNSGKLEEFVQGNLERECMEEKCSFEEAREVFENTERTTEFWKQYVDGDQCESNPCLNGGSCKDDINSYECWCPFGFEGKNCELDVTCNIKNGRCEQFCKNSADNKVVCSCTEGYRLAENQKSCEPAVPFPCGRVSVSQTSKLTRAETVFPDVDYVNSTEAETILDNITQSTQSFNDFTRVVGGEDAKPGQFPWQVVLNGKVDAFCGGSIVNEKWIVTAAHCVETGVKITVVAGEHNIEETEHTEQKRNVIRIIPHHNYNAAINKYNHDIALLELDEPLVLNSYVTPICIADKEYTNIFLKFGSGYVSGWGRVFHKGRSALVLQYLRVPLVDRATCLRSTKFTIYNNMFCAGFHEGGRDSCQGDSGGPHVTEVEGTSFLTGIISWGEECAMKGKYGIYTKVSRYVNWIKEKTKLTSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ
**(配列番号58)。
【0185】
別の実施形態では、第IX因子−CTP−CTP(カルボキシ末端に結合)をコードする核酸配列は、以下の核酸配列を含む:GCGATCGCCATGCAGCGCGTGAACATGATCATGGCAGAATCACCAGGCCTCATCACCATCTGCCTTTTAGGATATCTACTCAGTGCTGAATGTACAGTTTTTCTTGATCATGAAAACGCCAACAAAATTCTGAATCGGCCAAAGAGGTATAATTCAGGTAAATTGGAAGAGTTTGTTCAAGGGAACCTTGAGAGAGAATGTATGGAAGAAAAGTGTAGTTTTGAAGAAGCACGAGAAGTTTTTGAAAACACTGAAAGAACAACTGAATTTTGGAAGCAGTATGTTGATGGAGATCAGTGTGAGTCCAATCCATGTTTAAATGGCGGCAGTTGCAAGGATGACATTAATTCCTATGAATGTTGGTGTCCCTTTGGATTTGAAGGAAAGAACTGTGAATTAGATGTAACATGTAACATTAAGAATGGCAGATGCGAGCAGTTTTGTAAAAATAGTGCTGATAACAAGGTGGTTTGCTCCTGTACTGAGGGATATCGACTTGCAGAAAACCAGAAGTCCTGTGAACCAGCAGTGCCATTTCCATGTGGAAGAGTTTCTGTTTCACAAACTTCTAAGCTCACCCGTGCTGAGACTGTTTTTCCTGATGTGGACTATGTAAATTCTACTGAAGCTGAAACCATTTTGGATAACATCACTCAAAGCACCCAATCATTTAATGACTTCACTCGAGTTGTTGGTGGAGAAGATGCCAAACCAGGTCAATTCCCTTGGCAGGTTGTTTTGAATGGTAAAGTTGATGCATTCTGTGGAGGCTCTATCGTTAATGAAAAATGGATTGTAACTGCTGCCCACTGTGTTGAAACTGGTGTTAAAATTACAGTTGTCGCAGGTGAACATAATATTGAGGAGACAGAACATACAGAGCAAAAGCGAAATGTGATTCGAATTATTCCTCACCACAACTACAATGCAGCTATTAATAAGTACAACCATGACATTGCCCTTCTGGAACTGGACGAACCCTTAGTGCTAAACAGCTACGTTACACCTATTTGCATTGCTACAAGGAATACACGAACATCTTCCTCAAATTTGGATCTGGCTATGTAAGTGGCTGGGGAAGAGTCTTCCACAAAGGGAGATCAGCTTTAGTTCTTCAGTACCTTAGAGTTCCACTTGTTGACCGAGCCACATGTCTTCGATCTACAAAGTTCACCATCTATAACAACATGTTCTGTGCTGGCTTCCATGAAGGAGGTAGAGATTCATGTCAAGGAGATAGTGGGGGACCCCATGTTACTGAAGTGGAAGGGACCAGTTTCTTAACTGGAATTATTAGCTGGGGTGAAGAGTGTGCAATGAAAGGCAAATATGGAATATATACCAAGGTATCCCGGTATGTCAACTGGATTAAGGAAAAAACAAAGCTCACTAGCTCCAGCAGCAAGGCCCCTCCCCCGAGCCTGCCCTCCCCAAGCAGGCTGCCTGGGCCCTCCGACACACCAATCCTGCCACAGAGCAGCTCCTCTAAGGCCCCTCCTCCATCCCTGCCATCCCCCTCCCGGCTGCCTGGCCCCTCTGACACCCCTATCCTGCCTCAGTGATGAAGGTCTGGATCCGCGGCCGC(配列番号59)。
【0186】
別の実施形態では、第IX因子−CTP−CTP(カルボキシ末端に結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MQRVNMIMAESPGLITICLLGYLLSAECTVFLDHENANKILNRPKRYNSGKLEEFVQGNLERECMEEKCSFEEAREVFENTERTTEFWKQYVDGDQCESNPCLNGGSCKDDINSYECWCPFGFEGKNCELDVTCNIKNGRCEQFCKNSADNKVVCSCTEGYRLAENQKSCEPAVPFPCGRVSVSQTSKLTRAETVFPDVDYVNSTEAETILDNITQSTQSFNDFTRVVGGEDAKPGQFPWQVVLNGKVDAFCGGSIVNEKWIVTAAHCVETGVKITVVAGEHNIEETEHTEQKRNVIRIIPHHNYNAAINKYNHDIALLELDEPLVLNSYVTPICIADKEYTNIFLKFGSGYVSGWGRVFHKGRSALVLQYLRVPLVDRATCLRSTKFTIYNNMFCAGFHEGGRDSCQGDSGGPHVTEVEGTSFLTGIISWGEECAMKGKYGIYTKVSRYVNWIKEKTKLTSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ
**(配列番号60)。
【0187】
別の実施形態では、第IX因子−CTP(×3)(カルボキシ末端に3個結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MQRVNMIMAESPGLITICLLGYLLSAECTVFLDHENANKILNRPKRYNSGKLEEFVQGNLERECMEEKCSFEEAREVFENTERTTEFWKQYVDGDQCESNPCLNGGSCKDDINSYECWCPFGFEGKNCELDVTCNIKNGRCEQFCKNSADNKVVCSCTEGYRLAENQKSCEPAVPFPCGRVSVSQTSKLTRAETVFPDVDYVNSTEAETILDNITQSTQSFNDFTRVVGGEDAKPGQFPWQVVLNGKVDAFCGGSIVNEKWIVTAAHCVETGVKITVVAGEHNIEETEHTEQKRNVIRIIPHHNYNAAINKYNHDIALLELDEPLVLNSYVTPICIADKEYTNIFLKFGSGYVSGWGRVFHKGRSALVLQYLRVPLVDRATCLRSTKFTIYNNMFCAGFHEGGRDSCQGDSGGPHVTEVEGTSFLTGIISWGEECAMKGKYGIYTKVSRYVNWIKEKTKLTSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号61)。
【0188】
別の実施形態では、第IX因子−CTP(×4)(カルボキシ末端に4個結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MQRVNMIMAESPGLITICLLGYLLSAECTVFLDHENANKILNRPKRYNSGKLEEFVQGNLERECMEEKCSFEEAREVFENTERTTEFWKQYVDGDQCESNPCLNGGSCKDDINSYECWCPFGFEGKNCELDVTCNIKNGRCEQFCKNSADNKVVCSCTEGYRLAENQKSCEPAVPFPCGRVSVSQTSKLTRAETVFPDVDYVNSTEAETILDNITQSTQSFNDFTRVVGGEDAKPGQFPWQVVLNGKVDAFCGGSIVNEKWIVTAAHCVETGVKITVVAGEHNIEETEHTEQKRNVIRIIPHHNYNAAINKYNHDIALLELDEPLVLNSYVTPICIADKEYTNIFLKFGSGYVSGWGRVFHKGRSALVLQYLRVPLVDRATCLRSTKFTIYNNMFCAGFHEGGRDSCQGDSGGPHVTEVEGTSFLTGIISWGEECAMKGKYGIYTKVSRYVNWIKEKTKLTSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号62)。
【0189】
別の実施形態では、第IX因子−CTP(×5)(カルボキシ末端に5個結合)のアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MQRVNMIMAESPGLITICLLGYLLSAECTVFLDHENANKILNRPKRYNSGKLEEFVQGNLERECMEEKCSFEEAREVFENTERTTEFWKQYVDGDQCESNPCLNGGSCKDDINSYECWCPFGFEGKNCELDVTCNIKNGRCEQFCKNSADNKVVCSCTEGYRLAENQKSCEPAVPFPCGRVSVSQTSKLTRAETVFPDVDYVNSTEAETILDNITQSTQSFNDFTRVVGGEDAKPGQFPWQVVLNGKVDAFCGGSIVNEKWIVTAAHCVETGVKITVVAGEHNIEETEHTEQKRNVIRIIPHHNYNAAINKYNHDIALLELDEPLVLNSYVTPICIADKEYTNIFLKFGSGYVSGWGRVFHKGRSALVLQYLRVPLVDRATCLRSTKFTIYNNMFCAGFHEGGRDSCQGDSGGPHVTEVEGTSFLTGIISWGEECAMKGKYGIYTKVSRYVNWIKEKTKLTSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQSSSSKAPPPSLPSPSRLPGPSDTPILPQ(配列番号63)。
【0190】
別の実施形態では、本発明の凝固因子−CTPを発現する細胞にフューリンが添加される。別の実施形態では、フューリンは、細胞内での本発明の凝固因子−CTPの産生効率を増加させる。別の実施形態では、フューリン本発明の凝固因子−CTPのコード配列を含むベクターと一緒に同時形質移入される。別の実施形態では、フューリンは別々のベクターにコードされる。別の実施形態では、フューリンおよび凝固因子−CTPは、1つのベクターにコードされる。別の実施形態では、フューリンのコード配列は、pCI−DHFR内に挿入される。別の実施形態では、フューリンのコード配列は、pCI−dhfr/smaI+NotIに設計される(フューリン/AsisI F.I.+NotI)。
【0191】
別の実施形態では、フューリンをコードする核酸配列は、以下の核酸配列を含む:tctagagtcgacccCGCCATGGAGCTGAGGCCCTGGTTGCTATGGGTGGTAGCAGCAACAGGAACCTTGGTCCTGCTAGCAGCTGATGCTCAGGGCCAGAAGGTCTTCACCAACACGTGGGCTGTGCGCATCCCTGGAGGCCCAGCGGTGGCCAACAGTGTGGCACGGAAGCATGGGTTCCTCAACCTGGGCCAGATCTTCGGGGACTATTACCACTTCTGGCATCGAGGAGTGACGAAGCGGTCCCTGTCGCCTCACCGCCCGCGGCACAGCCGGCTGCAGAGGGAGCCTCAAGTACAGTGGCTGGAACAGCAGGTGGCAAAGCGACGGACTAAACGGGACGTGTACCAGGAGCCCACAGACCCCAAGTTTCCTCAGCAGTGGTACCTGTCTGGTGTCACTCAGCGGGACCTGAATGTGAAGGCGGCCTGGGCGCAGGGCTACACAGGGCACGGCATTGTGGTCTCCATTCTGGACGATGGCATCGAGAAGAACCACCCGGACTTGGCAGGCAATTATGATCCTGGGGCCAGTTTTGATGTCAATGACCAGGACCCTGACCCCCAGCCTCGGTACACACAGATGAATGACAACAGGCACGGCACACGGTGTGCGGGGGAAGTGGCTGCGGTGGCCAACAACGGTGTCTGTGGTGTAGGTGTGGCCTACAACGCCCGCATTGGAGGGGTGCGCATGCTGGATGGCGAGGTGACAGATGCAGTGGAGGCACGCTCGCTGGGCCTGAACCCCAACCACATCCACATCTACAGTGCCAGCTGGGGCCCCGAGGATGACGGCAAGACAGTGGATGGGCCAGCCCGCCTCGCCGAGGAGGCCTTCTTCCGTGGGGTTAGCCAGGGCCGAGGGGGGCTGGGCTCCATCTTTGTCTGGGCCTCGGGGAACGGGGGCCGGGAACATGACAGCTGCAACTGCGACGGCTACACCAACAGTATCTACACGCTGTCCATCAGCAGCGCCACGCAGTTTGGCAACGTGCCGTGGTACAGCGAGGCCTGCTCGTCCACACTGGCCACGACCTACAGCAGTGGCAACCAGAATGAGAAGCAGATCGTGACGACTGACTTGCGGCAGAAGTGCACGGAGTCTCACACGGGCACCTCAGCCTCTGCCCCCTTAGCAGCCGGCATCATTGCTCTCACCCTGGAGGCCAATAAGAACCTCACATGGCGGGACATGCAACACCTGGTGGTACAGACCTCGAAGCCAGCCCACCTCAATGCCAACGACTGGGCCACCAATGGTGTGGGCCGGAAAGTGAGCCACTCATATGGCTACGGGCTTTTGGACGCAGGCGCCATGGTGGCCCTGGCCCAGAATTGGACCACAGTGGCCCCCCAGCGGAAGTGCATCATCGACATCCTCACCGAGCCCAAAGACATCGGGAAACGGCTCGAGGTGCGGAAGACCGTGACCGCGTGCCTGGGCGAGCCCAACCACATCACTCGGCTGGAGCACGCTCAGGCGCGGCTCACCCTGTCCTATAATCGCCGTGGCGACCTGGCCATCCACCTGGTCAGCCCCATGGGCACCCGCTCCACCCTGCTGGCAGCCAGGCCACATGACTACTCCGCAGATGGGTTTAATGACTGGGCCTTCATGACAACTCATTCCTGGGATGAGGATCCCTCTGGCGAGTGGGTCCTAGAGATTGAAAACACCAGCGAAGCCAACAACTATGGGACGCTGACCAAGTTCACCCTCGTACTCTATGGCACCGCCCCTGAGGGGCTGCCCGTACCTCCAGAAAGCAGTGGCTGCAAGACCCTCACGTCCAGTCAGGCCTGTGTGGTGTGCGAGGAAGGCTTCTCCCTGCACCAGAAGAGCTGTGTCCAGCACTGCCCTCCAGGCTTCGCCCCCCAAGTCCTCGATACGCACTATAGCACCGAGAATGACGTGGAGACCATCCGGGCCAGCGTCTGCGCCCCCTGCCACGCCTCATGTGCCACATGCCAGGGGCCGGCCCTGACAGACTGCCTCAGCTGCCCCAGCCACGCCTCCTTGGACCCTGTGGAGCAGACTTGCTCCCGGCAAAGCCAGAGCAGCCGAGAGTCCCCGCCACAGCAGCAGCCACCTCGGCTGCCCCCGGAGGTGGAGGCGGGGCAACGGCTGCGGGCAGGGCTGCTGCCCTCACACCTGCCTGAGGTGGTGGCCGGCCTCAGCTGCGCCTTCATCGTGCTGGTCTTCGTCACTGTCTTCCTGGTCCTGCAGCTGCGCTCTGGCTTTAGTTTTCGGGGGGTGAAGGTGTACACCATGGACCGTGGCCTCATCTCCTACAAGGGGCTGCCCCCTGAAGCCTGGCAGGAGGAGTGCCCGTCTGACTCAGAAGAGGACGAGGGCCGGGGCGAGAGGACCGCCTTTATCAAAGACCAGAGCGCCCTCTGAACGCGGCCGC(配列番号64)。
【0192】
別の実施形態では、フューリンのアミノ酸配列は、以下のアミノ酸配列を含む:MELRPWLLWVVAATGTLVLLAADAQGQKVFTNTWAVRIPGGPAVANSVARKHGFLNLGQIFGDYYHFWHRGVTKRSLSPHRPRHSRLQREPQVQWLEQQVAKRRTKRDVYQEPTDPKFPQQWYLSGVTQRDLNVKAAWAQGYTGHGIVVSILDDGIEKNHPDLAGNYDPGASFDVNDQDPDPQPRYTQMNDNRHGTRCAGEVAAVANNGVCGVGVAYNARIGGVRMLDGEVTDAVEARSLGLNPNHIHIYSASWGPEDDGKTVDGPARLAEEAFFRGVSQGRGGLGSIFVWASGNGGREHDSCNCDGYTNSIYTLSISSATQFGNVPWYSEACSSTLATTYSSGNQNEKQIVTTDLRQKCTESHTGTSASAPLAAGIIALTLEANKNLTWRDMQHLVVQTSKPAHLNANDWATNGVGRKVSHSYGYGLLDAGAMVALAQNWTTVAPQRKCIIDILTEPKDIGKRLEVRKTVTACLGEPNHITRLEHAQARLTLSYNRRGDLAIHLVSPMGTRSTLLAARPHDYSADGFNDWAFMTTHSWDEDPSGEWVLEIENTSEANNYGTLTKFTLVLYGTAPEGLPVPPESSGCKTLTSSQACVVCEEGFSLHQKSCVQHCPPGFAPQVLDTHYSTENDVETIRASVCAPCHASCATCQGPALTDCLSCPSHASLDPVEQTCSRQSQSSRESPPQQQPPRLPPEVEAGQRLRAGLLPSHLPEVVAGLSCAFIVLVFVTVFLVLQLRSGFSFRGVKVYTMDRGLISYKGLPPEAWQEECPSDSEEDEGRGERTAFIKDQSAL
*(配列番号65)。
【0193】
いくつかの実施形態において、凝固因子という用語にはさらに、凝固活性を有する公知の凝固因子の相同体も含まれる。いくつかの実施形態において、本発明による相同性には、その欠失、挿入、または置換変異体(例えば、アミノ酸置換)およびその生物学的に活性なポリペプチド断片も包含される。
【0194】
別の実施形態では、本発明には、凝固活性を有する凝固因子の相同体も含まれる。別の実施形態では、本発明には、凝固活性を有する本明細書に記載の凝固因子の相同体も含まれる。別の実施形態では、相同体、例えば、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定される、凝固因子と少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも87%、少なくとも89%、少なくとも91%、少なくとも93%、少なくとも95%またはそれ以上、例えば99%相同であるポリペプチド。
【0195】
別の実施形態では、本発明にはフューリンの相同体が含まれる。別の実施形態では、相同体、例えば、国立生物工学情報センター(NCBI)のBlastPソフトウェア(初期パラメータ−を使用)を用いて決定される、フューリンと少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも87%、少なくとも89%、少なくとも91%、少なくとも93%、少なくとも95%またはそれ以上、例えば99%相同であるポリペプチド。
【0196】
一実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の相同体とは、その欠失、挿入、または置換変異体(例えばアミノ酸置換)およびその生物学的に活性なポリペプチド断片も指す。
【0197】
別の実施形態では、3個の絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチドが、本明細書で提供されるペプチドまたはポリペプチドのC末端に結合される。別の実施形態では、4個の絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチドが、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片のC末端に結合される。別の実施形態では、5個の絨毛性ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチドが、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片のC末端に結合される。別の実施形態では、1〜10個のCTPが、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片のアミノ末端またはC末端に結合される。別の実施形態では、1〜10個のCTPが、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片のN末端に結合される。別の実施形態では、1〜10個のCTPが、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片のC末端に結合される。
【0198】
本明細書に記載の要素またはステップを含む本発明の組成物および方法が、別の実施形態ではそれらの要素またはステップから成り得、あるいは、別の実施形態ではそれらの要素またはステップから本質的に成り得ることを理解されたい。別の実施形態では、用語「を含む」とは、CTP−修飾ポリペプチドまたはその断片等の指示された活性薬剤の包含、並びに、医薬産業において公知の、他の活性薬剤、および薬剤的または生理学的に許容される担体、賦形剤、皮膚軟化剤、安定剤等の包含を指す。別の実施形態では、用語「から本質的に成る」とは、その唯一の活性成分が指示された活性成分である組成物を指すが、製剤を安定化、保存等するための他の化合物も含まれる場合があり、ただし、これらは指示された活性成分の治療効果には直接的に関与しない。別の実施形態では、用語「から本質的に成る」とは、活性成分の放出を促進する成分を指し得る。別の実施形態では、用語「から成る」とは、活性成分および薬剤的に許容できる担体または賦形剤を含有する組成物を指す。
【0199】
一実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端またはC末端に結合した少なくとも1つのゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。
【0200】
別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した1〜3個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した1〜5個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した1〜10個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した2〜3個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した2〜5個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した2〜10個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した3〜5個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した3〜8個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した3〜10個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した6〜10個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した1個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、本明細書で提供される方法は、ポリペプチドまたはその断片のN末端および/またはC末端に結合した2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)に結合したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、CTPペプチドは、ポリペプチドまたはその断片のいずれかの側(N末端またはC末端)に直列に結合される。
【0201】
一実施形態では、本明細書で提供されるポリヌクレオチドを含む発現ベクターが本明細書で提供される。別の実施形態では、発現ベクターを含む細胞が本明細書で提供される。別の実施形態では、発現ベクターを含む組成物が本明細書で提供される。
【0202】
別の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の細胞を含む組成物を提供する。別の実施形態では、細胞は真核細胞である。別の実施形態では、細胞は原核細胞である。
【0203】
一実施形態では、ポリペプチドまたはその断片のC末端におけるCTP配列は、ポリペプチドまたはその断片の分解に対する増強された保護を与える。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片のC末端におけるCTP配列は、クリアランスに対する増強された保護を与える。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片のC末端におけるCTP配列は、延長されたクリアランス時間を与える。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片のC末端におけるCTP配列は、その最高血中濃度(Cmax)を増強する。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片のC末端におけるCTP配列は、その最高血中濃度到達時間(Tmax)を増強する。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片のC末端におけるCTP配列は、その半減期(T
1/
2)を延長させる。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片のC末端におけるCTP配列は、その曲線下面積(AUC)を拡張する。
【0204】
別の実施形態では、本発明の複合型ポリペプチドまたはその断片は、無修飾ポリペプチドまたはその断片と同じ方法で用いられる。別の実施形態では、本発明のポリペプチドまたはその断片は、無修飾ポリペプチドまたはその断片と同じ方法で用いられる。別の実施形態では、本発明のポリペプチドまたはその断片は、インビボにおいて、延長された循環血液中半減期および血漿中滞留時間、減少したクリアランス、並びに増加した臨床活性を有する。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の向上された特性のために、この複合体は、ポリペプチドまたはその断片よりも低頻度に投与される。
【0205】
別の実施形態では、投与頻度の減少は治療法の改善をもたらし、これは、一実施形態では、患者の服薬遵守の改善に繋がり、そして治療成績の向上、および患者の生活の質の向上に繋がる。別の実施形態では、従来の複合体と比較して、本明細書でさらに提供される流体力学的体積を有する本明細書で提供される複合体は、向上したインビボ作用強度、向上した安定性、上昇したAUCレベル、および延長された循環血液中半減期を有する。
【0206】
別の実施形態では、本発明はさらに、ポリペプチドまたはその断片の、N末端に結合された1つのグリコシル化ゴナドトロピンカルボキシ末端ペプチド(CTP)およびC末端に結合された2つのグリコシル化CTPを含むCTP−修飾ポリペプチドを含む医薬組成物を提供する。
【0207】
別の実施形態では、グリコシル化CTPおよび非グリコシル化CTPの組み合わせが、本明細書でさらに提供される目的ポリペプチドまたはその断片を修飾する際に用いられ得ることを理解されたい。そのような組み合わせには、例えば、ポリペプチドまたはその断片のN末端に結合された少なくとも1つの非グリコシル化CTP、およびポリペプチドまたはその断片のC末端に結合された少なくとも1つのグリコシル化CTP、並びにその逆の場合が含まれ得る。さらに、別の実施形態では、同じ末端(N末端またはC末端)に結合された少なくとも1つのグリコシル化CTPおよび少なくとも1つの非グリコシル化CTPの組み合わせも企図される。これらの組み合わせは、グリコシル化CTPおよび/または非グリコシル化CTPの切断も含み得る。そのような組み合わせは、目的ポリペプチドまたはその断片に最適な流体力学的体積または流体力学的サイズに到達するために、本明細書で提供される本発明により手引きされた当業者によって決定され得る。結果として、最適な流体力学的体積を有する目的ポリペプチドまたはその断片は、最適に所望された特徴、すなわち、向上した作用強度、向上した安定性、上昇したAUCレベル、増強された生物学的利用能および延長された循環血液中半減期を有し得る。
【0208】
一実施形態では、治療有効量の、本明細書で提供される目的のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物が、本明細書で提供される。別の実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の治療有効量は、治療されている特定の状態、治療されている患者の状態、および組成物中のその他の成分等の要素に応じて決定される。別の実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の治療効果は、最適な流体力学的体積に到達するための、グリコシル化CTPペプチドおよび/または非グリコシル化CTPペプチドの付加または除去によって、最適に調整される。そうすることで、当業者は最適な治療効果を有するCTP−修飾ポリペプチドまたはその断片に到達することができることを理解されたい。
【0209】
一実施形態では、本明細書で提供されるCTP−修飾ポリペプチドまたはその断片は、治療的用途を有する。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP−修飾ポリペプチドまたはその断片は、予防的用途を有する。
【0210】
一実施形態では、本明細書で提供される方法に関連して用いられる場合の「減少させる、減少、低下させる等」の用語は、予め測定または決定されたレベルからの、または正常レベルからの100%の減少を指す。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから89〜99%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから79〜88%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから69〜78%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから59〜68%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから49〜58%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから39〜48%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから29〜38%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから19〜28%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから9〜18%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから5〜8%である。別の実施形態では、減少は予め決定されたレベルから1〜4%である。
【0211】
一実施形態では、本発明と共に用いるのに適した組織特異的プロモーターは、一つまたは複数の特異的細胞集団において機能的な配列を含む。例としては、限定はされないが、肝臓特異的であるアルブミン等のプロモーター[Pinkert et al., (1987) Genes Dev. 1:268−277]、リンパ系特異的プロモーター[Calame et al., (1988) Adv. Immunol. 43:235−275];具体的には、T細胞受容体[Winoto et al., (1989) EMBO J. 8:729−733]および免疫グロブリン;[Banerji et al. (1983) Cell 33729−740]のプロモーター、神経フィラメントプロモーター[Byrne et al. (1989) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86:5473−5477]等のニューロン特異的プロモーター、膵臓特異的プロモーター[Edlunch et al. (1985) Science 230:912−916]または乳清プロモーター(米国特許第4,873,316号明細書(特許文献5)および欧州特許出願公開第264,166号公報(特許文献6))等の乳腺特異的プロモーターが挙げられる。本発明と共に用いるのに適した誘導性プロモーターとしては、例えば、テトラサイクリン誘導性プロモーター(Srour, M.A., et al., 2003. Thromb. Haemost. 90: 398−405)が挙げられる。
【0212】
一実施形態では、「ポリヌクレオチド分子」という成句は、単離され、RNA配列、相補的ポリヌクレオチド配列(cDNA)、ゲノムポリヌクレオチド配列および/または複合性ポリヌクレオチド配列(例えば、上記の組み合わせ)の形態で与えられる、一本鎖または二本鎖の核酸配列を指す。
【0213】
一実施形態では、「相補的ポリヌクレオチド配列」とは、逆転写酵素またはあらゆる他のRNA依存性DNAポリメラーゼを用いるメッセンジャーRNAの逆転写から得られる配列を指す。一実施形態では、配列は後に、インビボまたはインビトロにおいて、DNAポリメラーゼを用いて増幅され得る。
【0214】
一実施形態では、「ゲノムポリヌクレオチド配列」とは、染色体に由来する(染色体から単離された)配列を指し、従って、染色体の連続した部分を表す。
【0215】
一実施形態では、「複合性ポリヌクレオチド配列」とは、少なくとも部分的に相補的であり、且つ少なくとも部分的にゲノム性である配列を指す。一実施形態では、複合性配列は、本発明のポリペプチドをコードするのに必要ないくつかのエクソン配列、およびそれらの間に挟まれるいくつかのイントロン配列を含み得る。一実施形態では、イントロン配列は、他の遺伝子のイントロン配列を含む、あらゆる供給源のイントロン配列であり得、典型的には、保存的スプライシングシグナル配列を含む。一実施形態では、イントロン配列は、シス作動性発現調節エレメントを含む。
【0216】
一実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、PCR法、または当業者に公知のあらゆる他の方法または手順を用いて調製される。別の実施形態では、手順には、2つの異なるDNA配列のライゲーションが含まれる(例えば、“Current Protocols in Molecular Biology”, eds. Ausubel et al., John Wiley & Sons, 1992を参照)。
【0217】
一実施形態では、本明細書で提供される目的の改変ポリペプチドまたはその断片をコードする本発明のポリヌクレオチドは、組換えペプチド/ポリペプチドの発現を可能にするために発現ベクター(すなわち、核酸コンストラクト)内に挿入される。一実施形態では、本発明の発現ベクターは、このベクターを原核生物における複製および組込みに適したものにする追加の配列を含む。一実施形態では、本発明の発現ベクターは、このベクターを真核生物における複製および組込みに適したものにする追加の配列を含む。別の実施形態では、本発明の発現ベクターは、このベクターを原核生物および真核生物の両方における複製および組込みに適したものにするシャトルベクターを含む。別の実施形態では、クローニングベクターは、転写開始配列および翻訳開始配列(例えば、プロモーター、エンハンサー)並びに転写終止配列および翻訳終止配列(例えば、ポリアデニル化シグナル)を含む。
【0218】
一実施形態では、種々の原核細胞または真核細胞が、本明細書で提供されるCTP−修飾ポリペプチドまたはその断片を発現するための宿主発現系として用いられ得る。別の実施形態では、これらとしては、限定はされないが、微生物、例えば、前記ポリペプチドコード配列を含有する組換えバクテリオファージDNA、プラスミドDNAまたはコスミドDNA発現ベクターで形質転換された細菌;前記ポリペプチドコード配列を含有する組換え酵母発現ベクターで形質転換された酵母;前記ポリペプチドコード配列を含有する、組換えウイルス発現ベクター(例えば、カリフラワーモザイクウイルス、CaMV;タバコモザイクウイルス、TMV)に感染された、またはTiプラスミド等の組換えプラスミド発現ベクターで形質転換された、植物細胞系が挙げられる。
【0219】
一実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片を発現するために非細菌発現系が用いられる(例えば、CHO細胞等の哺乳類発現系)。別の実施形態では、哺乳類細胞において本発明のポリヌクレオチドを発現するために用いられる発現ベクターは、pCI−dhfrrベクターである。pCI−dhfrrベクターの構築は、一実施形態に従って、下記実施例の材料と方法に記載されている。
【0220】
一実施形態では、本発明の細菌系において、いくつかの発現ベクターは、発現されるポリペプチドに意図される用途に応じて有利に選択され得る。一実施形態では、大量のポリペプチドが望ましい。一実施形態では、恐らくは、発現された産物を、タンパク質産物が容易に精製される細菌のペリプラズムまたは培地に向かわせる疎水性シグナル配列との融合物としての、高レベルのタンパク質産物の発現を指示するベクターが望ましい。一実施形態では、ポリペプチドの回収を助けるために、ある特定の融合タンパク質が特定の切断部位を用いて操作される。一実施形態では、そのような操作に適応可能なベクターとしては、限定はされないが、大腸菌発現ベクターのpET系列が挙げられる[Studier et al., Methods in Enzymol. 185:60−89(1990)]。
【0221】
一実施形態では、酵母発現系が用いられる。一実施形態では、米国特許第5,932,447号明細書(特許文献7)(その特許の全体は参照することによって本願に組み込まれる)に記載されているように、構成的プロモーターまたは誘導性プロモーターを含有するいくつかのベクターが酵母において用いられ得る。別の実施形態では、外来DNA配列の酵母染色体内への組込みを促進するベクターが用いられる。
【0222】
一実施形態では、本発明の発現ベクターは、例えば、配列内リボソーム進入部位(IRES)等の単一のmRNAからのいくつかのタンパク質の翻訳を可能にする追加のポリヌクレオチド配列、およびプロモーター−キメラポリペプチドのゲノム組込みのための配列をさらに含み得る。
【0223】
一実施形態では、哺乳類発現ベクターとしては、限定はされないが、インビトロジェン社から入手できる、pcDNA3、pcDNA3.1(+/−)、pGL3、pZeoSV2(+/−)、pSecTag2、pDisplay、pEF/myc/cyto、pCMV/myc/cyto、pCR3.1、pSinRep5、DH26S、DHBB、pNMT1、pNMT41、pNMT81、プロメガ社から入手できるpCI、ストラタジーン社(Strategene)から入手できるpMbac、pPbac、pBK−RSVおよびpBK−CMV、クロンテック社から入手できるpTRES、並びにこれらの誘導体が挙げられる。
【0224】
一実施形態では、レトロウイルス等の真核生物ウイルス由来の調節エレメントを含有する発現ベクターが、本発明で用いられる。SV40ベクターとしては、pSVT7およびpMT2が挙げられる。別の実施形態では、ウシパピローマウイルス由来のベクターとしてはpBV−1MTHAが挙げられ、エプスタイン・バーウイルス(Epstein Bar virus)由来のベクターとしてはpHEBO、およびp2O5が挙げられる。他の例示的なベクターとしては、pMSG、pAV009/A+、pMTO10/A+、pMAMneo−5、バキュロウイルスpDSVE、およびSV−40初期プロモーター、SV−40後期プロモーター、メタロチオネインプロモーター、マウス乳癌ウイルスプロモーター、ラウス肉腫ウイルスプロモーター、ポリヘドリンプロモーター、または真核細胞内の発現に有効であることが示される他のプロモーターの指示の下での、タンパク質の発現を可能にするあらゆる他のベクターが挙げられる。
【0225】
一実施形態では、組換えウイルスベクターは、水平感染および標的特異性等の利点を与えるため、本発明のペプチド/ポリペプチドのインビボ発現に有用である。一実施形態では、水平感染は、例えば、レトロウイルスの生活環に固有のものであり、単一の感染細胞が、母体から分離し隣接細胞に感染する多くの子孫ウイルス粒子を産生する過程である。一実施形態では、その結果として、その大部分が元のウイルス粒子に最初は感染されていなかった広い領域が、急速に感染状態となる。一実施形態では、側方に伝播することができないウイルスベクターが産生される。一実施形態では、この特徴は、所望の目的が、特定の遺伝子を限定された数の標的細胞のみに導入することである場合に有利であり得る。
【0226】
一実施形態では、本発明の発現ベクターを細胞に導入するために、種々の方法が用いられ得る。そのような方法は、概して、Sambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Springs Harbor Laboratory, New York (1989, 1992), in Ausubel et al., Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley and Sons, Baltimore, Md. (1989), Chang et al., Somatic Gene Therapy, CRC Press, Ann Arbor, Mich. (1995), Vega et al., Gene Targeting, CRC Press, Ann Arbor Mich. (1995), Vectors: A Survey of Molecular Cloning Vectors and Their Uses, Butterworths, Boston Mass. (1988)およびGilboa et at. [Biotechniques 4 (6): 504−512, 1986]に記載されており、例えば、安定または一過性導入、リポフェクション、エレクトロポレーションおよび組換えウイルスベクターによる感染が挙げられる。さらに、ポジティブ・ネガティブ選択法(positive−negative selection method)については、米国特許第5,464,764号明細書(特許文献8)および同第5,487,992号明細書(特許文献9)(参照によって本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
【0227】
一実施形態では、ウイルス感染による核酸の導入は、ウイルスの感染性によりより高いトランスフェクション効率を得ることができることから、リポフェクションおよびエレクトロポレーション等の他の方法に優るいくつかの利点を与える。
【0228】
本明細書で提供される改変ポリペプチドまたはその断片が、あらゆる適切な投与様式(例えば、皮下投与、経口投与、鼻腔内投与、静脈内(intra−venal)投与、またはインビボ遺伝子治療)を用いて、個体に投与された核酸コンストラクトからも発現され得ることは理解されよう。一実施形態では、核酸コンストラクトは、適切な遺伝子送達ビヒクル/方法(トランスフェクション、形質導入、相同組換え等)および必要に応じた発現系によって適切な細胞に導入され、その後、改変細胞は培養液中で増殖され、個体に戻される(すなわち、エキソビボ遺伝子治療)。
【0229】
一実施形態では、植物発現ベクターが用いられる。一実施形態では、ポリペプチドコード配列の発現はいくつかのプロモーターによって駆動される。別の実施形態では、CaMVの35S RNAおよび19S RNAプロモーター等のウイルスプロモーター[Brisson et al., Nature 310:511−514 (1984)]、またはTMVに対するコートタンパク質プロモーター[Takamatsu et al., EMBO J. 6:307−311 (1987)]が用いられる。別の実施形態では、例えば、RUBISCOの小サブユニット[Coruzzi et al., EMBO J. 3:1671−1680 (1984);およびBrogli et al., Science 224:838−843 (1984)]または熱ショックプロモーター、例えば、ダイズhsp17.5−Eまたはhsp17.3−B[Gurley et al.、 Mol. Cell. Biol. 6:559−565 (1986)]等の植物プロモーターが用いられる。一実施形態では、コンストラクトは、Tiプラスミド、Riプラスミド、植物ウイルスベクター、直接DNA形質転換、マイクロインジェクション、エレクトロポレーションおよび当業者に周知の他の手法を用いて植物細胞に導入される。例えば、Weissbach & Weissbach [Methods for Plant Molecular Biology, Academic Press, NY, Section VIII, pp 421−463 (1988)]を参照されたい。当該技術分野において周知の昆虫および哺乳類宿主細胞系等の他の発現系も、本発明により用いられ得る。
【0230】
挿入されたコード配列(ポリペプチドをコード)の転写および翻訳に必要なエレメントを含有する以外に、本発明の発現コンストラクトが、発現ポリペプチドの安定性、産生、精製、収率または活性を最適化するよう操作された配列も含み得ることは理解されよう。
【0231】
一実施形態では、形質転換細胞は、大量の組換え改変オキシントモジュリンペプチドの発現を可能にする効率的な条件下で培養される。別の実施形態では、効率的な培養条件としては、限定はされないが、タンパク質産生を可能にする効率的な培地、バイオリアクター、温度、pHおよび酸素条件が挙げられる。一実施形態では、効率的な培地とは、本発明の組換えポリペプチドを産生するために細胞が培養されるいかなる培地をも指す。別の実施形態では、培地としては、典型的には、同化可能な炭素、窒素およびリン酸供給源、並びに適切な塩、ミネラル、金属並びにビタミン等の他の栄養分を含有する水溶液が挙げられる。本発明の細胞は、従来の発酵バイオリアクター、振盪フラスコ、試験管、マイクロタイターディッシュおよびペトリ皿内で培養され得る。別の実施形態では、培養は、組換え細胞に適した温度、pHおよび酸素含量において行われる。別の実施形態では、培養条件の決定は当業者の専門知識の範囲内である。
【0232】
一実施形態では、産生に用いられるベクターおよび宿主系に応じて、本明細書で提供される、得られるポリペプチドまたはその断片、または、別の実施形態では、得られるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、CTPのグリコシル化を起こすために組換え細胞内で発現されるか、発酵培地中に分泌されるか、または哺乳類細胞の外表面上に保持される。
【0233】
一実施形態では、培養液中での所定の時間の後、組換えポリペプチドまたはその断片の回収が行われる。
【0234】
一実施形態では、句「組換え改変ポリペプチドまたはその断片の回収」とは、前記ポリペプチドまたはその断片を含有する全発酵培地の収集を指し、追加の分離または精製ステップを意味する必要はない。別の実施形態では、当該技術分野において周知の追加の分離または精製ステップが、組換え改変ポリペプチドまたはその断片を回収するために実行される。
【0235】
一実施形態では、本明細書で提供される改変ポリペプチドまたはその断片もしくはその変異体は、限定はされないが、アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、濾過、電気泳動、疎水性相互作用クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、コンカナバリンAクロマトグラフィー、等電点電気泳動および示差的可溶化(differential solubilization)等の種々の標準的なタンパク質精製法を用いて精製される。
【0236】
回収を容易にするために、発現コード配列は、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および融合された切断可能な部分をコードするよう操作され得る。さらに、融合タンパク質は、本ポリペプチドが、アフィニティークロマトグラフィーによって、例えば、切断可能な部分に特異的なカラム上への固定化によって容易に単離可能であるように、設計され得る。切断部位は、改変ポリペプチドまたはその断片間で操作され、切断可能な部分およびポリペプチドは、融合タンパク質をこの部位で特異的に切断する適切な酵素または作用剤を用いた処理により、クロマトグラフィカラムから放出され得る。[例えば、Booth et al., Immunol. Lett. 19:65−70 (1988);およびGardella et al., J. Biol. Chem. 265:15854−15859 (1990)を参照]。
【0237】
一実施形態では、本明細書で提供される操作されたペプチドまたはポリペプチドは、「実質的に純粋な」形態で回収される。
【0238】
一実施形態では、句「実質的に純粋な」とは、本明細書に記載の適用において、本タンパク質の効率的な使用を可能にする純粋さを指す。
【0239】
また、本明細書で提供される改変ポリペプチドまたはその断片は、インビトロ発現系を用いて合成され得る。別の実施形態では、インビトロ合成法は当該技術分野において周知であり、その系の構成要素は市販されている。
【0240】
一実施形態では、組換え改変ポリペプチドまたはその断片は、合成および精製され;インビボまたはインビトロにおいて、それらの治療効果は評価され得る。本発明の組換え改変ポリペプチドまたはその断片の結合活性は、当業者に公知の種々のアッセイを用いて確認され得る。
【0241】
別の実施形態では、本発明のポリペプチドまたはその断片は、個体に単独で提供され得る。一実施形態では、本明細書で提供される改変ポリペプチドまたはその断片は、薬剤的に許容できる担体と混合された医薬組成物の一部として、個体に提供され得る。
【0242】
別の実施形態では、「医薬組成物」とは、生理適合性の担体および賦形剤等の他の化学成分を含有する、本明細書に記載の活性成分のうちの一つまたは複数の調製物を指す。医薬組成物の目的は、生物への化合物の投与を容易にすることである。
【0243】
別の実施形態では、「活性成分」とは、生物学的効果の要因である目的のポリペプチド配列を指す。
【0244】
別の実施形態では、本明細書において同義的に用いられる句「生理学的に許容される担体」および「薬剤的に許容できる担体」とは、重大な刺激作用を生物に引き起こさず、投与された化合物の生物活性および特性を抑制しない、担体または希釈剤を指す。アジュバントはこれらの句に含まれる。一実施形態では、薬剤的に許容できる担体に含まれる成分の1つは、例えば、有機媒体および水性媒体の両方において広範囲の溶解性を有する生体適合性高分子である、ポリエチレングリコール(PEG)であり得る(Mutter et al. (1979))。
【0245】
別の実施形態では、用語「賦形剤」とは、活性成分の投与をさらに容易にするために医薬組成物に加えられる、不活性な物質を指す。一実施形態では、賦形剤としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖類および種々の種類のデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油並びにポリエチレングリコールが挙げられる。
【0246】
薬剤の製剤法および投与法は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、マック出版社(Mack Publishing Co.)、ペンシルバニア州イーストン、最新版(参照により本明細書に組み込まれる)に見出される。
【0247】
用量域の種々の実施形態は、本発明により意図されるものである。本明細書で提供されるCTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、一実施形態では、0.005〜100mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.005〜5mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.01〜50mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.1〜20mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.1〜10mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.01〜5mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.001〜0.01mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.001〜0.1mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.1〜5mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.5〜50mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.2〜15mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は0.8〜65mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は1〜50mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は5〜10mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は8〜15mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は10〜20mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は20〜40mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は60〜120mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は12〜40mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は40〜60mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は50〜100mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は1〜60mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は15〜25mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は5〜10mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は55〜65mg/日の範囲内である。
【0248】
別の実施形態では、投与量は50〜500mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は50〜150mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は100〜200mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は150〜250mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は200〜300mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は250〜400mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は300〜500mg/日の範囲内である。別の実施形態では、投与量は350〜500mg/日の範囲内である。
【0249】
一実施形態では、投与量は20mg/日である。一実施形態では、投与量は30mg/日である。一実施形態では、投与量は40mg/日である。一実施形態では、投与量は50mg/日である。一実施形態では、投与量は0.01mg/日である。別の実施形態では、投与量は0.1mg/日である。別の実施形態では、投与量は1mg/日である。別の実施形態では、投与量は0.530mg/日である。別の実施形態では、投与量は0.05mg/日である。別の実施形態では、投与量は50mg/日である。別の実施形態では、投与量は10mg/日である。別の実施形態では、投与量は20〜70mg/日である。別の実施形態では、投与量は5mg/日である。
【0250】
一実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は1〜5mg/日である。一実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は1〜3mg/日である。別の実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は2mg/日である。
【0251】
別の実施形態では、投与量は1〜90mg/日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/2日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/3日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/4日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/5日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/6日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/週である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/9日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/11日である。別の実施形態では、投与量は1〜90mg/14日である。
【0252】
別の実施形態では、CTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は10〜50mg/日である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/2日である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/3日である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/4日である。別の実施形態では、投与量は10〜50マイクログラム/5日である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/6日である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/週である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/9日である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/11日である。別の実施形態では、投与量は10〜50mg/14日である。
【0253】
別の実施形態では、用量は、mg/kgまたは単位/kgとして与えられ得る。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP−修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、一実施形態では、0.005〜100mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.005〜5mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.01〜50mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.1〜20mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.1〜10mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.01〜5mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.001〜0.01mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.001〜0.1mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.1〜5mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.5〜50mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.2〜15mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、0.8〜65mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、1〜50mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、5〜10mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、8〜15mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、10〜20mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、20〜40mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、60〜120mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、12〜40mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、40〜60mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、50〜100mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、1〜60mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、15〜25mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、5〜10mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。別の実施形態では、投与量は、55〜65mg/kgまたは単位/kgの範囲内である。
【0254】
別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、鼻腔内用剤形に製剤化される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、注射用剤形に製剤化される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、0.0001mg〜0.6mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、0.001mg〜0.005mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、0.005mg〜0.01mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、0.01mg〜0.3mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、0.2mg〜0.6mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片は、そのアミノ末端上にCTPを有さない。
【0255】
別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、0.2mg〜2mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、2mg〜6mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、4mg〜10mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、5mgから、および15mgの範囲で対象に投与される。
【0256】
別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、0.2mg〜2mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、2mg〜6mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、4mg〜10mgの範囲の用量で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、5mgから、および15mgの範囲で対象に投与される。
【0257】
別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を用いて投与される作動薬量と比較して、65%の作動薬量を含有するような投与量である。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を用いて投与される作動薬量と比較して、55%の作動薬量を含有するような投与量である。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を用いて投与される作動薬量と比較して、45%の作動薬量を含有するような投与量である。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を用いて投与される作動薬量と比較して、10%の作動薬量を含有するような投与量である。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を用いて投与される作動薬量と比較して、25%の作動薬量を含有するような投与量である。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を用いて投与される作動薬量と比較して、35%の作動薬量を含有するような投与量である。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を用いて投与される作動薬量と比較して、75%の作動薬量を含有するような投与量である。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の投与量は、非CTP修飾作動薬を用いて投与される作動薬量と比較して、100%の作動薬量を含有するような投与量である。しかし、投与量が非CTP修飾ポリペプチドまたはその断片と同じ作動薬量を含有する場合であっても、通常の作動薬と比較して、その延長された半減期のためにより低頻度に投与されるという点で、対象にとってなお有利である。
【0258】
別の実施形態では、本明細書で提供される複合型ポリペプチドまたはその断片の治療有効量は、1日1回投与される50〜500IU/kg体重である。別の実施形態では、複合型ポリペプチドまたはその断片の治療有効量は、1日1回投与される150〜250IU/kg体重である。別の実施形態では、複合型ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、ヒト患者への種々の手段による投与に有効な強度で製剤化される。
【0259】
一実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片を含むCTP修飾ポリペプチドは、対象において循環中のポリペプチドまたはその断片の活性を20〜30IU/dLに至らせるのに有効な量で投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片を含むCTP修飾ポリペプチドは、対象において循環中のポリペプチドまたはその断片の活性を25〜50IU/dLに至らせるのに有効な量で投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片を含むCTP修飾ポリペプチドは、対象において循環中のポリペプチドまたはその断片の活性を50〜100IU/dLに至らせるのに有効な量で投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片を含むCTP修飾ポリペプチドは、対象において循環中のポリペプチドまたはその断片の活性を100〜200IU/dLに至らせるのに有効な量で投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片を含むCTP修飾ポリペプチドは、対象において循環中のポリペプチドまたはその断片の活性を10〜50IU/dLに至らせるのに有効な量で投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片を含むCTP修飾ポリペプチドは、対象において循環中のポリペプチドまたはその断片の活性を20〜100IU/dLに至らせるのに有効な量で投与される。
【0260】
一実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、週1回の頻度で対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、週2回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、2週間毎(2週間に1回)対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、月2回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、月1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、1日1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片は、2日に1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、3日に1回対象に投与される。
【0261】
別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、4日に1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、5日に1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、6日に1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、7〜14日に1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、10〜20日に1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、5〜15日に1回対象に投与される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、15〜30日に1回対象に投与される。
【0262】
別の実施形態では、本発明の方法は、本明細書の治療で提供されるポリペプチドまたはその断片を必要としている慢性疾患に罹患した患者の服薬率を増加させることを含む。別の実施形態では、本明細書で提供される要素によりCTP修飾ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズを増加させることによって。別の実施形態では、本発明の方法は、ポリペプチドまたはその断片の投与頻度の減少を可能にする。
【0263】
別の実施形態では、服薬率という用語は指示順守度を含む。別の実施形態では、本発明の方法は、本明細書で提供される要素または増加により、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズを増加させて、ポリペプチドまたはその断片の投与頻度の減少をもたらすことによって、治療を必要としている患者の服薬率を増加させることを含む。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の投与頻度における減少は、CTP修飾、およびポリペプチドまたはその断片をより安定なものにする本明細書で提供される要素または増加によるその後の流体力学的サイズの増加により、達成される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の投与頻度における減少は、CTP修飾、およびポリペプチドまたはその断片の半減期(T
1/
2)を延長させる本明細書で提供される要素または増加によるその後の流体力学的サイズの増加により、達成される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の投与頻度における減少は、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片のクリアランス時間の延長またはクリアランス速度の減少をもたらす本明細書で提供される要素または増加により、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズを増加させることによって達成される。
【0264】
別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片の投与頻度における減少は、ポリペプチドまたはその断片のAUC測定値の増加をもたらす本明細書で提供される要素または増加により、ポリペプチドまたはその断片の流体力学的サイズを増加させることによって達成される。
【0265】
経口投与は、一実施形態では、錠剤、カプセル剤、菓子錠剤、咀嚼錠、懸濁剤、乳剤等を含む単位剤形を含む。そのような単位剤形は、安全且つ有効な量の、本明細書で提供される所望のポリペプチドまたはその断片を含み、そのそれぞれは、一実施形態では、約0.7もしくは3.5mg〜約280mg/70kg、または別の実施形態では、約0.5もしくは10mg〜約210mg/70kgである。経口投与用の単位剤形の調製に適した薬剤的に許容できる担体は、当該技術分野において周知である。別の実施形態では、錠剤は、典型的には、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、マンニトール、ラクトースおよびセルロース等の不活性希釈剤;デンプン、ゼラチンおよびスクロース等の結合剤;デンプン、アルギン酸およびクロスカルメロース(croscarmelose)等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸および滑石等の滑沢剤のような、従来の薬剤適合性(pharmaceutically−compatible)アジュバントを含む。一実施形態では、粉末混合物の流動性を向上させるために、二酸化ケイ素等の流動促進剤が用いられ得る。一実施形態では、外観のために、FD&C色素等の着色料が添加され得る。アスパルテーム、サッカリン、メントール、ペパーミント、および果実加香剤等の甘味剤および香味剤は、咀嚼錠にとって有用なアジュバントである。カプセル剤は、典型的には、上記で開示された一つまたは複数の固体希釈剤を含む。別の実施形態では、担体成分の選択は、味、費用、および貯蔵性のような二次的な検討事項に依存するが、これは、本発明の目的にはあまり重要ではなく、当業者によって容易になされ得る。
【0266】
一実施形態では、経口剤形は、所定の放出プロファイルを含む。一実施形態では、本発明の経口剤形は、持続放出性の錠剤、カプセル剤、菓子錠剤または咀嚼錠を含む。一実施形態では、本発明の経口剤形は、徐放性の錠剤、カプセル剤、菓子錠剤または咀嚼錠を含む。一実施形態では、本発明の経口剤形は、即放性の錠剤、カプセル剤、菓子錠剤または咀嚼錠を含む。一実施形態では、経口剤形は、当業者に公知の医薬品活性成分の所望の放出プロファイルに従って、製剤化される。
【0267】
経口組成物は、別の実施形態では、溶液、乳剤、懸濁剤等を含む。別の実施形態では、そのような組成物の調製に適した薬剤的に許容できる担体は、当該技術分野において周知である。別の実施形態では、液状経口組成物は、約0.001%〜約0.933%の1つもしくは複数の所望の化合物を含み、または、別の実施形態では、約0.01%〜約10%の1つもしくは複数の所望の化合物を含む。
【0268】
一実施形態では、本発明の方法で用いられる組成物は、溶液または乳剤を含み、これらは、別の実施形態では、安全且つ有効な量の本発明の化合物および所望により、局所的鼻腔内投与を目的とした他の化合物を含む、水性の溶液または乳剤である。別の実施形態では、組成物は、約0.001%〜約10.0%(w/v)の主題の化合物、より好ましくは、約00.1%〜約2.0の主題の化合物を含み、これは、鼻腔内経路による前記化合物の全身送達に用いられる。
【0269】
別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、筋肉内に注射される(筋肉内注射)。別の実施形態では、ポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、皮膚下に注射される(皮下注射)。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、筋肉内に注射される。別の実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片および少なくとも1つのCTP単位を含むポリペプチドは、皮膚に注射される。別の実施形態では、本明細書に記載の本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片は、全身投与により投与される。別の実施形態では、本明細書に記載の本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片は、静脈内注射により投与される。別の実施形態では、投与は、非経口投与、経肺投与、経口投与、局所的投与、皮内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、静脈内投与、皮下投与、鼻腔内投与、経鼻投与、眼内投与、点眼、硬膜外投与、頬側投与、直腸内投与、経粘膜投与、腸管内投与、または髄内注射およびくも膜下腔内投与もしくは直接脳室内投与を含む非経口送達であり得る。
【0270】
別の実施形態では、調製物は、例えば、患者の身体の特定領域への直接的な調製物の注射により、全身的にではなく、局所的に投与される。
【0271】
一実施形態では、投与経路は経腸経路であり得る。別の実施形態では、経路は、結膜、経皮、皮内、動脈内、膣内、直腸内、腫瘍内、傍癌(parcanceral)、経粘膜、筋肉内、血管内、心室内、頭蓋内、鼻腔内、舌下、またはこれらの組み合わせであり得る。
【0272】
別の実施形態では、医薬組成物は、液状製剤の静脈内、動脈内、または筋肉内注射により投与される。別の実施形態では、液状製剤には、溶液、懸濁剤、分散液、乳剤、油剤等が含まれる。一実施形態では、医薬組成物は静脈内に投与され、それ故、静脈内投与に適した形態に製剤化される。別の実施形態では、医薬組成物は動脈内に投与され、それ故、動脈内投与に適した形態に製剤化される。別の実施形態では、医薬組成物は筋肉内に投与され、それ故、筋内投与に適した形態に製剤化される。
【0273】
さらに、別の実施形態では、医薬組成物は、体表に局所投与され、それ故、局所投与に適した形態に製剤化される。適切な局所製剤には、ゲル剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、滴剤等が含まれる。局所投与において、本発明の化合物は、追加の適切な1つまたは複数の治療薬と組み合わされ、調製され、医薬担体を含有するまたは含有しない生理学的に許容される希釈剤中で溶液、懸濁剤、または乳剤として適用される。
【0274】
一実施形態では、本発明の医薬組成物は、当該技術分野において周知のプロセスにより、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、糖剤製造、研和、乳化、カプセル化、包括または凍結乾燥プロセスにより、製造される。
【0275】
一実施形態では、本明細書に従って使用される医薬組成物は、調剤上用いられ得る、活性成分の調製物への加工を促進する賦形剤および助剤を含む一つまたは複数の生理学的に許容される担体を用いて、従来の方式で製剤化される。一実施形態では、製剤は、選択された投与経路に依存する。
【0276】
一実施形態では、本発明の注射剤は、水溶液中で製剤化される。一実施形態では、本発明の注射剤は、ハンクス液、リンゲル液、または生理食塩緩衝液等の生理適合性緩衝液中で製剤化される。別の実施形態では、経粘膜投与において、浸透されるべき障壁に適した浸透剤が、製剤に用いられる。そのような浸透剤は、当該技術分野において周知である。
【0277】
一実施形態では、本明細書に記載の調製物は、例えば、ボーラス投与または持続点滴による非経口投与用に製剤化される。別の実施形態では、注射用製剤は、所望により追加の保存剤を含有する、例えばアンプル内または複数回投与容器内の単位剤形において、提供される。別の実施形態では、組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁剤、溶液または乳剤であり、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤等の製剤化剤(formulatory agent)を含有する。
【0278】
別の実施形態では、本組成物は、塩化ベンザルコニウムおよびチメロサール等の保存剤;エデト酸ナトリウム等のキレート化剤;リン酸塩、クエン酸塩および酢酸塩等の緩衝液;塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセリン、マンニトール等の等張化剤;アスコルビン酸、アセチルシスチン、メタ重亜硫酸ナトリウム(sodium metabisulfote)等の抗酸化剤;芳香族剤;セルロースおよびその誘導体を含む重合体等の粘度調整剤;並びにポリビニルアルコール、並びにこれらの水性組成物のpHを必要に応じて調整するための酸および塩基も含む。別の実施形態では、本組成物は、局所麻酔薬または他の活性物質も含む。本組成物は、スプレー剤(sprays)、噴霧剤(mists)、滴剤等として用いられ得る。
【0279】
一実施形態では、非経口投与用の医薬組成物としては、水溶性形態の活性調製物の水溶液が挙げられる。さらに、活性成分の懸濁剤は、適切な油性または水性の注射用懸濁剤として調製され得る。別の実施形態では、適切な親油性溶媒またはビヒクルとしては、ゴマ油等の脂肪油、またはオレイン酸エチル、トリグリセリドもしくはリポソーム等の合成脂肪酸エステルが挙げられる。別の実施形態では、水性の注射用懸濁剤は、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキストラン等の、懸濁剤の粘度を増加させる物質を含有する。別の実施形態では、懸濁剤は、活性成分の溶解性を増加させることで高濃度溶液の調製を可能にする適切な安定剤または作用剤も含有する。
【0280】
別の実施形態では、活性化合物は、ベシクル内、具体的にはリポソーム内で送達され得る(Langer, Science 249:1527−1533 (1990); Treat et al., in Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer, Lopez− Berestein and Fidler (eds.), Liss, New York, pp. 353−365 (1989); Lopez−Berestein, ibid., pp. 317−327; J. E. Diederichs and al., Pharm./nd. 56 (1994) 267− 275を参照)。
【0281】
別の実施形態では、放出制御製剤中で送達される医薬組成物は、点滴静注、埋め込み型浸透圧ポンプ、経皮貼布、リポソーム、または他の投与様式用に製剤化される。一実施形態では、ポンプが用いられる(Langer, supra; Sefton, CRC Crit. Ref. Biomed. Eng. 14:201 (1987); Buchwald et al., Surgery 88:507 (1980); Saudek et al., N. Engl. J. Med. 321:574 (1989)を参照)。別の実施形態では、高分子物質が用いられ得る。さらに別の実施形態では、放出制御製剤は、治療標的(すなわち、脳)の近傍に設置され得るため、わずかのみの全身用量を必要とする(例えば、Goodson, in Medical Applications of Controlled Release, supra, vol. 2, pp. 115−138 (1984)を参照)。他の放出制御製剤は、Langerによるレビュー(Science 249:1527−1533 (1990))の中で考察されている。
【0282】
別の実施形態では、活性成分は、使用前に適切なビヒクル(例えば、無菌の発熱性物質除去水溶液)を用いて構成するための、粉末形態である。別の実施形態では、組成物は噴霧(atomization)および吸入投与用に製剤化される。別の実施形態では、組成物は、噴霧手段が結合した容器内に含有される。
【0283】
一実施形態では、本発明の調製物は、例えば、カカオ脂または他のグリセリド等の従来の坐剤基剤を用いて、坐剤または停留浣腸剤等の経直腸組成物に製剤化される。
【0284】
一実施形態では、本発明に照らした使用に適した医薬組成物には、使用目的を達成するのに有効な量で活性成分が含有される組成物が含まれる。別の実施形態では、治療有効量は、疾患の症状を予防、軽減もしくは改善する、または治療中の対象の生存を延長させるのに有効な、活性成分の量を意味する。
【0285】
一実施形態では、治療有効量の決定は、十分に、当業者の能力の範囲内である。
【0286】
薬剤的に許容できる担体またはその成分として機能し得る物質のいくつかの例は、ラクトース、グルコースおよびスクロース等の糖類;コーンスターチおよびジャガイモデンプン等のデンプン;カルボキシルメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、およびメチルセルロース等のセルロースおよびその誘導体;トラガント末;麦芽;ゼラチン;滑石;ステアリン酸およびステアリン酸マグネシウム等の固体滑沢剤;硫酸カルシウム;落花生油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびカカオ脂等の植物油;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、およびポリエチレングリコール等のポリオール;アルギン酸;商標名Tween(登録商標)乳化剤等の乳化剤;ラウリル硫酸ナトリウム等の湿潤剤;着色料;香味剤;錠剤化剤、安定剤;抗酸化剤;保存剤;発熱性物質除去水;等張食塩水;およびリン酸緩衝液である。本化合物と組み合わせて用いられるべき薬剤的に許容できる担体の選択は、基本的には、本化合物が投与される方法によって決定される。主題の化合物が注射される場合、一実施形態では、薬剤的に許容できる担体は、pHが約7.4に調整されている、血液適合性の懸濁化剤を含有する無菌生理食塩水である。
【0287】
さらに、本組成物は、結合剤(例えば、アカシア、コーンスターチ、ゼラチン、カルボマー、エチルセルロース、グアーガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポビドン)、崩壊剤(例えば、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸、二酸化ケイ素、クロスカルメロース(croscarmelose)ナトリウム、クロスポビドン、グアーガム、デンプングリコール酸ナトリウム)、種々のpHおよびイオン強度の緩衝液(例えば、Tris−HCI.、酢酸塩、リン酸塩)、表面への吸収を防ぐアルブミンまたはゼラチン等の添加剤、界面活性剤(例えば、Tween20、Tween80、Pluronic F68、胆汁酸塩)、プロテアーゼ阻害剤、界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、透過促進剤、可溶化剤(例えば、グリセロール、ポリエチレングリセロール)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール)、安定剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(hyroxypropylmethyl cellulose))、粘度増加剤(例えば、カルボマー、コロイド状二酸化ケイ素、エチルセルロース、グアーガム)、甘味料(例えば、アスパルテーム、クエン酸)、保存剤(例えば、チメロサール、ベンジルアルコール、パラベン)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム)、流動助剤(flow−aid)(例えば、コロイド状二酸化ケイ素)、可塑剤(例えば、フタル酸ジエチル、クエン酸トリエチル)、乳化剤(例えば、カルボマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウム)、高分子コーティング剤(例えば、ポロキサマーまたはポロキサミン)、コーティングおよび膜形成剤(例えば、エチルセルロース、アクリル酸、ポリメタクリル酸)および/またはアジュバントをさらに含む。
【0288】
シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および懸濁剤用の担体の典型的な成分としては、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、液状スクロース、ソルビトールおよび水が挙げられる。懸濁剤において、典型的な懸濁化剤としては、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、セルロース(例えば、Avicel(商標)、RC−591)、トラガントおよびアルギン酸ナトリウムが挙げられ;典型的な湿潤剤としては、レシチンおよびポリエチレンオキシドソルビタン(例えば、polysorbate 80)が挙げられる。典型的な保存剤としては、メチルパラベンおよび安息香酸ナトリウムが挙げられる。別の実施形態では、経口用液状組成物は、上記に開示された甘味料、香味剤および着色剤等の一つまたは複数の成分も含有する。
【0289】
本組成物は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ヒドロゲル等の高分子化合物から成る特定の調製物中への、もしくはその表面上への、またはリポソーム、マイクロエマルション、ミセル、単層もしくは多層リポソーム、赤血球ゴースト、もしくはスフェロプラスト上への、活性物質の取り込みも含む。そのような組成物は、物理的状態、溶解性、安定性、インビボにおける放出速度、およびインビボにおけるクリアランス速度に影響を与える。
【0290】
高分子(例えば、ポロキサマーまたはポロキサミン)で被膜された粒状組成物、および組織特異的受容体、リガンドもしくは抗原に対する抗体に結合された、または組織特異的受容体のリガンドに結合された本化合物も本発明に包含される。
【0291】
一実施形態では、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンまたはポリプロリン等の水溶性高分子の共有結合によって修飾された化合物。別の実施形態では、修飾された化合物は、静脈内注射後に血液中で、対応する未修飾化合物が示すよりも実質的により長い半減期を示す。一実施形態では、修飾はまた、本化合物の水溶液中での溶解性を増加させ、凝集を除去し、本化合物の物理的および化学的安定性を増強し、本化合物の免疫原性および反応性を大きく減少させる。別の実施形態では、所望のインビボ生物活性は、未修飾化合物を用いるよりも、より低頻度の、またはより低用量での、そのような高分子−化合物アブダクト(abduct)の投与によって達成される。
【0292】
有効量または有効用量の調製物は、インビトロアッセイから最初に推定することができる。一実施形態では、用量は動物モデルにおいて公式化することができ、そのような情報を用いることで、ヒトにおける有用な用量をより正確に決定することができる。
【0293】
一実施形態では、本明細書に記載の活性成分の毒性および治療効果は、細胞培養液または実験動物における標準的なインビトロでの薬学的手法によって、決定することができる。一実施形態では、これらのインビトロおよび細胞培養アッセイおよび動物試験から得られたデータは、ヒトにおける使用のための投与量の範囲を公式化する際に用いることができる。一実施形態では、投与量は、採用される剤形および利用される投与経路に応じて変動する。一実施形態では、正確な製剤、投与経路および投与量は、患者の状態を鑑みて個々の医師により選択され得る。[例えば、Fingl, et al., (1975)“The Pharmacological Basis of Therapeutics”,Ch.1 p.1を参照]。
【0294】
一実施形態では、治療される状態の重症度および応答性に応じて、投薬は単回または複数回投与の投薬となり得、治療過程は数日間〜数週間、または治癒するまで、または病状の低減が達成されるまで継続される。
【0295】
一実施形態では、投与される組成物の量は、当然ながら、治療を受けている対象、病気の重症度、投与様式、処方医師の判断等に依存する。
【0296】
一実施形態では、適合性の医薬担体中で製剤化された本発明の調製を含む組成物も、調製され、適切な容器内に入れられ、表示された状態の治療のために標識される。
【0297】
別の実施形態では、本明細書に記載のポリペプチドまたはその断片またはその変異体(CTP修飾)形態は、非イオン性界面活性剤(すなわち、界面活性剤)、種々の糖類、有機ポリオールおよび/またはヒト血清アルブミン等の複合有機賦形剤および安定剤と組み合わされた、凍結乾燥された(すなわち、フリーズドライ化された)調製物である。別の実施形態では、医薬組成物は、注射用無菌蒸留水中で調製された、本明細書で提供される凍結乾燥したポリペプチドまたはその断片を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、本明細書で提供される凍結乾燥したポリペプチドまたはその断片を含み、注射用無菌PBS中で調製される。別の実施形態では、医薬組成物は、注射用無菌0.9%NaCl中で調製された、本明細書で提供される凍結乾燥したポリペプチドまたはその断片を含む。
【0298】
別の実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片、並びにヒト血清アルブミン、ポリオール、糖類、および陰イオン界面活性安定化剤等の複合担体を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、CTP−ポリペプチドまたはその断片、並びにラクトビオン酸および酢酸/グリシン緩衝液を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片、並びにインターフェロン組成物の水中の溶解性を増加させるアルギニンまたはグルタミン酸等のアミノ酸を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載の凍結乾燥したCTP修飾ポリペプチドまたはその断片、並びにグリシンまたはヒト血清アルブミン(HSA)、緩衝液(例えば、酢酸)および等張剤(例えば、NaCl)を含む。別の実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載の凍結乾燥したCTP修飾ポリペプチドまたはその断片、並びにリン酸緩衝液、グリシンおよびHASを含む。
【0299】
別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、約4〜7.2のpHを有する緩衝液中に置かれた場合に安定化される。別の実施形態では、CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、約4〜8.5のpHを有する緩衝液中に存在する。別の実施形態では、CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、約6〜7のpHを有する緩衝液中に存在する。別の実施形態では、CTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、約6.5のpHを有する緩衝液中に存在する。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、安定化剤としてのアミノ酸、および場合によっては塩(アミノ酸が荷電側鎖を含有しない場合)を用いて安定化される。
【0300】
別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、アミノ酸である安定化剤を約0.3重量%〜5重量%で含む液体組成物である。
【0301】
別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、投与精度および製品安全性を提供する。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、注射適用において用いるための、生物学的に活性な安定な溶液を提供する。別の実施形態では、医薬組成物は、凍結乾燥されていない本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む。
【0302】
別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、投与前の保存および輸送を容易にする、液体状態での長期間の保存を可能にする溶液を提供する。
【0303】
別の実施形態では、本明細書で提供されるCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、マトリックス材料として固体脂質を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む注射用医薬組成物は、マトリックス材料として固体脂質を含む。別の実施形態では、スプレー凝結による脂質微小粒子の生成は、Speiser (Speiser and al., Pharm. Res. 8 (1991) 47−54)に記載されており、その後に、経口投与用脂質ナノペレット(Speiser EP 0167825(1990))が続く。別の実施形態では、用いられる脂質は、身体により良好な耐容性を示される(例えば、非経口栄養法のための乳剤中に存在する、脂肪酸から構成されるグリセリド)。
【0304】
別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、高分子微粒子を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、ナノ粒子を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、リポソームを含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、脂質エマルジョンを含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、ミクロスフェアを含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、脂質ナノ粒子を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、両親媒性脂質を含む脂質ナノ粒子を含む。別の実施形態では、本明細書に記載のCTP修飾ポリペプチドまたはその断片を含む医薬組成物は、薬剤、脂質マトリックスおよび界面活性剤を含む脂質ナノ粒子を含む。別の実施形態では、脂質マトリックスは、少なくとも50%(w/w)のモノグリセリド含量を有する。
【0305】
一実施形態では、本発明の組成物は、活性成分を含有する一つまたは複数の単位剤形を含有する、FDA承認キット等のパックまたはディスペンサーデバイス内に提供される。一実施形態では、パックは、例えば、ブリスター包装等の、金属箔またはプラスチック箔を含む。一実施形態では、パックまたはディスペンサーデバイスは、投与のための説明書を伴う。一実施形態では、パックまたはまたはディスペンサーは、医薬品の製造、使用または販売を規制する政府機関により規定される形態で、容器に付随する注意書きを伴い、この注意書きは、組成物の形態またはヒトもしくは動物投与の前記機関による承認を反映するものである。そのような注意書きは、一実施形態では、処方薬のための、または承認された製品挿入物の、米国食品医薬品局によって承認されたラベリングである。
【0306】
一実施形態では、本明細書で提供されるポリペプチドまたはその断片が、各薬剤単独での治療と比較して治療効果の向上を達成するために、追加の活性薬剤と共に個体に提供され得ることは理解される。別の実施形態では、併用療法に伴う有害副作用を回避するための処置(例えば、補完的薬剤の投与および選択)がとられる。
【0307】
一実施形態では、用語「約」は、量的な用語において、±5%、または別の実施形態では、±10%、または別の実施形態では、±15%、または別の実施形態では、±20%を意味する。
【0308】
用語「対象」とは、一実施形態では、ある状態またはその続発症の治療を必要としている、またはそれに罹患しやすい、ヒトを含む哺乳動物を指す。対象には、イヌ、ネコ、ブタ、雌ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ラット、およびマウス並びにヒトが含まれ得る。用語「対象」は、あらゆる点で正常である個体を除外しない。
【0309】
本発明のさらなる目的、利点、および新規の特徴は、限定を意図するものではない以下の実施例を検討することにより、当該技術分野の当業者に明らかになるだろう。さらに、上記で説明され、以下の特許請求の範囲で特許請求される種々の実施形態および本発明の態様のそれぞれは、以下の実施例において実験的裏付けを得る。
【実施例】
【0310】
材料および方法
様々なCTP修飾タンパク質の作製
【0311】
ヒト成長ホルモン(hGH)、エリスロポエチン(EPO)、APO−A1、第IX因子および第VII因子のDNAコード領域をCTPペプチドのDNA配列にライゲーションした。CTPペプチドを、表2に詳細に示されるように、単一コピーでまたは直列に、N末端および/またはC末端に融合した。改変プラスミドを、タンパク質の流体力学的体積を増加させる際に決定的な役割を果たすO−グリカンの適切な構造化が可能なCHO細胞株に形質移入し、発現させた(表5参照)。様々なタンパク質を、以下に詳細に示される、各タンパク質のために独自に開発された特別あつらえの方法に従って精製した。
【0312】
CTP−EPO−CTP−CTP:清澄した収集物をBlue Sepharoseカラムに添加した。溶出した生成物を希釈し、Q Sepharoseカラムに添加した。Q Sepharoseカラムからの溶出画分を、Amicon遠心装置(30kDaカットオフ)を用いる限外濾過で処理し、透析した。濃縮および透析した画分をPhenyl Sepharoseカラムに添加した。Phenyl Sepharoseからの溶出画分を、Amicon遠心装置(30kDaカットオフ)を用いる限外濾過で処理し、PBS(pH7)に対して透析した。
【0313】
CTP−CTP−EPOおよびCTP−CTP−EPO−CTP−CTP:清澄した収集物DEAE Sepharoseカラムに添加し、溶出させた。溶出画分を硫酸アンモニウムで条件付けし、Phenyl SepharoseHSカラムに添加した。溶出フェニルを濃縮し透析した。次の2つのカラムはフロースルー様式である:Hydroxyapatite type I 40μおよびSP Sepharose。最終産物を濃縮し、透析し、−20℃で保存した。
【0314】
APO−CTPおよびAPO−CTP−CTP:APOタンパク質のこれら2つの変種を、アフィニティーカラム(Capture Select Apo、Bac)を用いて精製した。清澄した収集物をPBSで1:1希釈し、前記カラムから溶出させた。溶出物を濃縮し、PBSに対して透析し、−80℃で保存した。
【0315】
CTP−hGH−CTP−CTP:清澄した収集物をUFDF1を用いて濾過した。ウイルス不活性化を達成した。第一のクロマトグラフィーは、陰イオン交換クロマトグラフィー、DEAE Sepharose FFである。第二のクロマトグラフィーの樹脂はPhenyl Sepharoseである。第二のクロマトグラフィーの溶出物プールを、UFDF−2で透析濾過および濃縮した。UFDF−2ステップの後に、2つのさらなるクロマトグラフィー、フロースルー様式のCeramic Hydroxyapatite Type I 40μMおよびSP Sepharose FFを実行した。ナノ濾過を実行した。生成物溶液を41±1mg/mLに濃縮し、透析した。
【0316】
FIX−CTP−CTP−CTP:トリス塩酸(pH9)を清澄した収集物に添加した。第一のクロマトグラフィーカラムを、陰イオン交換、Qカラムを用いて実行した。次のカラムは、Heparin Hyper Dであった。溶出画分を最終pHが6.8である10mMリン酸ナトリウムの最終濃度に調整した。最後のクロマトグラフィーステップはCHT樹脂上で実行した。溶出画分を濃縮し、TBS(pH7.5)に対して透析した。
【0317】
FIX−CTP−CTP−CTP−CTP:清澄した収集物を濃縮し、透析した。唯一のクロマトグラフィーステップは、アフィニティークロマトグラフィー、Immobilized Jacalinである。溶出産物を濃縮し、TBS(pH7.5)に対して透析した。
【0318】
FIX−CTP−CTP−CTP−CTP−CTP:清澄した収集物を濃縮し、透析した。唯一のクロマトグラフィーステップは、アフィニティークロマトグラフィー、Immobilized Jacalinである。溶出産物を濃縮し、TBS(pH7.5)に対して透析した。
【0319】
APOA1−CTP−CTP:清澄した収集物を濃縮し、透析した。第一のクロマトグラフィーを、陰イオン交換クロマトグラフィー、DEAE Sepharose FFカラムを用いて実行した。第二のクロマトグラフィーステップを、Immobilized Jacalin樹脂上で実行した。溶出物を透析濾過し、TBS(pH7.4)に対してUFDF−2中で濃縮した。
【0320】
APOA1−CTP:第一のクロマトグラフィーを、アフィニティークロマトグラフィー、Capture−Select APO−AIカラムを用いて実行した。第二のクロマトグラフィーステップをImmobilized Jacalin樹脂上で実行した。溶出物を透析濾過し、TBS(pH7.4)に対してUFDF−2中で濃縮した。
【0321】
APOA1:希釈した収集物を、アフィニティークロマトグラフィー、Capture−Select APO−AIに添加した。溶出物を透析濾過し、TBS(pH7.4)に対してUFDF−2中で濃縮した。
【0322】
FVIIa−CTP−CTP−CTP:清澄した収集物を濃縮し、透析した。ウイルス不活性化を達成した。第一のクロマトグラフィーを、アフィニティーカラム、VII Selectを用いて実行した。溶出画分を希釈し、その後、次のカラムであるCeramic Hydroxyapatite(CHT)に添加した。CHT溶出物をPhenyl Sepharoseカラムに添加した。溶出物を透析濾過し、陰イオン交換クロマトグラフィーカラム上で活性化した。次に、カラムを洗浄し、生成物を溶出した。ナノ濾過を実行した。
【0323】
FVIIa−CTP−CTP−CTP−CTP−CTP:清澄した収集物を濃縮し、透析した。第一のクロマトグラフィーを、アフィニティーカラム、VII Selectを用いて実行した。溶出画分を、次のカラムであるCeramic Hydroxyapatite(CHT)に添加した。カラムを洗浄し、生成物を希釈した。CHT溶出物をPhenyl Sepharoseカラムに添加した。溶出物を透析濾過し、濃縮した。第VII因子を陰イオン交換クロマトグラフィー上で活性化した。次に、カラムを洗浄し、生成物を溶出した。
【0324】
【0325】
CTP修飾タンパク質の糖鎖除去
CTP修飾タンパク質の糖鎖除去を、Glyko Sialidase A(カタログ番号PZ PZGK80040、プロザイム社(Prozyme))、O−glycanase(カタログ番号PZ PZGK80090、プロザイム社)およびN−glycanase(カタログ番号PZGKE−5006A、プロザイム社)を用いて実行した。タンパク質を、sialidasa Aを用いて2時間(37℃)消化し、次に、O−glycanaseおよび必要であればN−glycanaseを用いて一晩消化した。
【0326】
MALDI−TOFによる分子量決定
CTP修飾タンパク質の分子量(Mw)を、REFLEX−IVモデル(ブルカー・ダルトニクス社(Bruker Daltonics)、ドイツ、ブレーメン)を用いるMALDI−TOF法により測定した。マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI−TOF MS)は、UV光吸収マトリックスおよび生体分子様タンパク質またはペプチドの強沈殿物がレーザーパルスにより照射される技術である。イオン化生体分子は電場内で加速され、飛行管に進入する。この管内での飛行中、異なる分子はそれらの質量電荷比に応じて分離され、異なる時間に検出器に到達する。このようにして、各分子は分子量に変換され得る別々のシグナルを生む。前記方法は、400〜350,000Daの分子量を有する様々なタンパク質およびペプチドの特徴付けに用いられる。前記方法は非常に高感度な方法であり、0.1〜0.01%の正確さで、低量(10〜15から10〜18モルまで)の試料の検出を可能にする。前記測定を、分析研究業務ユニット(Analytical Research Services Unit)(ベングリオン大学、イスラエル、ベールシェバ)で行った。
【0327】
SECカラムを用いるHPLCによる流体力学的サイズの解析
タンパク質の流体力学的サイズを、hGH、EpoおよびApo天然および関連CTP修飾タンパク質用のTSKgel G2000SW SECカラム(カタログ番号08540、トーソーハース社(TosoHaas))、または第IX因子および第VII因子天然および関連CTP修飾タンパク質用のTSKgel G3000WXL SECカラム(カタログ番号08541、トーソーハース社)を用いる、HPLC(Dionex UltiMate 3000)で測定した。H Mw較正キット(カタログ番号151−1901、バイオラド社)をタンパク質サイズの測定に用いた。結果を対数適合(logarithmic fit)(y=a*lnX+b)に当てはめ、様々なタンパク質の流体力学的サイズを算出した。
【0328】
結果
実施例1:様々なCTP修飾タンパク質の作製
11種の異なるCTP修飾タンパク質をCHO細胞株において形質移入および発現させた。種々の収集物を上記方法に従って精製した。精製したタンパク質を
図1および
図2に示す。
【0329】
実施例2:MALDI−TOF法による分子量の解析
【0330】
様々なグリコシル化CTP修飾タンパク質および非グリコシル化CTP修飾タンパク質の分子量を、MALDI−TOF法を用いて決定し、それらの対応する未修飾タンパク質の分子量(CTPに融合されていない無処理タンパク質、すなわち、hGHに対してはBiotropin、Epo、ApoAIに対してはEPREX(登録商標)、第IX因子に対してはMononine(登録商標)、およびFVIIaに対してはNovoSeven(ノボセブン)(登録商標))の分子量、表3)に対して比較した。全ての天然および非グリコシル化タンパク質の測定されたMwは、タンパク質のアミノ酸配列に基づく理論Mwと良く一致した。非グリコシル化CTPおよびグリコシル化CTPの1コピー当たりの分子量の増加を算出し、それぞれ
図3Aおよび
図3Bに示した。分子量に対するCTPの1コピーの寄与を以下の通りに算出した:最初に、未修飾タンパク質の測定された、または理論的な(天然hGHの場合)分子量を、それらの対応するCTP修飾タンパク質の測定された分子量から減算することにより、分子量の増加を算出した。次に、算出された増加値を各タンパク質におけるCTPコピーの数で除算した。例えば、MOD−4023(N末端で1コピーのCTPに融合され、C末端で直列の2コピーのCTPに融合されたhGH)は、38,128の分子量を有し、一方、天然hGHは22,000の理論分子量を有する。それら2つのタンパク質間の差異は、16.13kDaであり、このことは、各グリコシル化CTPの寄与が5.4kDa(16.13を3コピーのCTPで除算)であることを意味する。全ての測定されたタンパク質における1コピーの非グリコシル化CTPの平均寄与は、2.76kDa±0.103である(
図3A、表3)。この結果は、2.78kDaである単一CTPの理論的Mwと一緒に整列される。グリコシル化CTPは、平均4.76kDa±0.422をMwに寄与し(
図3B、表3)、種々の測定されたタンパク質間に有意差はない。
【0331】
【0332】
実施例3:HPLC法による流体力学的サイズの解析
流体力学的体積は、分子ふるいカラムを通過させる際のタンパク質の滞留時間(RT)に影響を与える主要なパラメーターである。従って、タンパク質サイズを、HMw Gel filtration calibration kit(カタログ番号151−1901、バイオラド社)を用いて、SECカラムにより算出した。標準物質の滞留時間をSEC TSK 2000カラムおよびTSK 3000カラムの両方において測定し、解析法の正確さを決定するために各カラムについての相対誤差%(%RE)を算出した。較正タンパク質の観測されたMwの%REを算出し、較正タンパク質の既知の予測Mwと比較した。検量線および%REに対する算出Mwの結果を、TSK2000 SECカラムについては表4aに示し、TSK3000 SECカラムについては表4bに示した。結果は、%REが20%以下(≦20%)であったことを示しており、このことは、広範囲のタンパク質の決定された分子量における高い精度を示している。
【0333】
【0334】
【0335】
CTP修飾タンパク質の流体力学的体積に対するグリコシル化CTPの寄与を決定するために、種々のCTP修飾タンパク質をSECカラムにより解析し、それらの流体力学的サイズを算出した。対応する組換えタンパク質:Biotropin(rhGH)、EPREX(登録商標)(rEPO)、ApoAI、Mononine(登録商標)(rFIX)およびNovoSeven(登録商標)(rFVIIa)を、前記タンパク質に対するグリコシル化CTPの寄与を算出するために、それらのCTP修飾対応タンパク質と並行して解析した(表5、
図4Aおよび
図4B)。
図4Aは、SECカラムによって測定された、未修飾タンパク質に対する、CTP修飾タンパク質の流体力学的サイズの総増加量を表している。
【0336】
【0337】
グリコシル化CTPの1コピーの分子量における増加値を、未修飾タンパク質の測定した流体力学的サイズをそれらの対応するCTP修飾タンパク質の測定した流体力学的サイズから減算することにより算出した。次に、各タンパク質のCTPコピーの数で算出した増加値を除算した。種々のタンパク質の分子量に対する1コピーのグリコシル化CTPの算出された寄与を、
図4Bに示す。種々のタンパク質は、グリコシル化CTPの1コピー当たり29kDa〜53kDaの範囲の増加を示している。
【0338】
興味深くそして予想外なことに、FIXおよびFVIIaの、1コピーのグリコシル化CTPの寄与は、他の測定されたタンパク質と比較して43〜53kDa(CTPの1コピー当たり)の寄与を有して顕著により高かった(表5)。グリコシル化CTPの1コピー当たりの流体力学的サイズにおける増加値は、MALDI−TOFによって測定された、分子量に対するグリコシル化CTPの1コピー当たりの算出された4.76kDaの寄与よりもかなり高い。方法毎の算出Mwにおける差異は、MALDI−TOFがタンパク質の実際のMwを測定している一方で、SEC−HPLC測定はタンパク質の流体力学的体積によって影響を受けるという事実により生じるものであり、このことは、グリコシル化CTPが結合したタンパク質の流体力学的体積を実質的に増加させていることを示唆している。流体力学的体積の規模は、MALDI−TOFによって測定されたCTP当たりの算出された寄与と比較して、約6〜11倍より高い。当然ながら、修飾されているタンパク質の流体力学的サイズに対するCTPの寄与は、hGHおよびCTP修飾EPO変異体においてはより低かったが(約30kDa)、FIXおよびFVII−CTP修飾変異体においてはわずかにより高く、驚くべきことに、特定のタンパク質に付加されているCTPの数に影響されなかった。
【0339】
さらに、タンパク質のMwに対する非グリコシル化CTPの寄与をSEC−HPLCにより測定した(表6、
図5Aおよび
図5B)。Sialidase A(シアル酸を除去)と一緒にタンパク質を37℃で2時間インキュベートし、続いてO−glycanase(O−グリカンを除去)を添加することにより脱グリコシル化を行った。N−グリカンを含有する、EPREX(登録商標)(rEPO)、Mononine(登録商標)(rFIX)、NovoSeven(登録商標)(rFVII)およびそれらの対応するCTP修飾タンパク質の場合、一晩消化させてN−グリカンを除去するためにN−glycanaseを添加した。種々のタンパク質の流体力学的サイズまたは流体力学的体積に対する非グリコシル化CTPの寄与を算出し、それらの対応する未修飾タンパク質と比較した。すなわち、流体力学的体積に対する非グリコシル化CTP修飾ポリペプチドの寄与を、非グリコシル化CTP修飾ポリペプチドの流体力学的体積を、対応する非グリコシル化未修飾タンパク質の流体力学的体積と比較することにより算出した。例えば、EPOの場合、N−グリカンおよびO−グリカンをEPREX(登録商標)から除去し、CTP修飾Epo変異体の流体力学的体積における増加を算出し、それらの分子量と比較した。
【0340】
図5Aは無処理タンパク質の流体力学的サイズにおける増加値を示しており、一方、
図5Bは非グリコシル化CTP修飾タンパク質の1コピーの寄与を示している。非グリコシル化CTPは、対応する未修飾タンパク質と比較した場合、CTP修飾タンパク質の流体力学的サイズを著しく増加させる。1コピーの非グリコシル化CTPの算出された寄与は、非グリコシル化CTPの1コピー当たり8kDa〜21kDaの範囲で、種々のタンパク質間で異なっていた(表6)。28個のアミノ酸から成るCTPの理論分子量が2.78kDaであり、測定された分子量(MALDI−TOFによって)も約2.76kDaであったことを考慮すると、これらの結果は、分子量に対する非グリコシル化CTPの寄与が予想よりもより高いことを示唆している。さらに、グリコシル化CTPにおいて同様に観察されたように、流体力学的体積は、非グリコシル化(non−glycolysated)CTPについても、予測よりもかなり高いことが観察された。全体として、タンパク質へのCTPの結合は、CTP骨格およびCTPグリカンの両方に起因する、流体力学的体積における増加をもたらす。
【0341】
特定のタンパク質に付加されたCTPの数が、特定のタンパク質の流体力学的サイズへの寄与に影響を与えなかったことも観察された。非グリコシル化CTPの最も著しい増加は、タンパク質のC末端にCTPのコピーを有するApo、FIXおよびFVIIにおいて観察された。C末端におけるCTPの付加が流体力学的体積に対するより高い寄与をもたらすというこの発見は、予期されなかったものである。興味深いことに、そして予想外なことに、Apo、FIXおよびFVIIa CTP修飾タンパク質の、1コピーの非グリコシル化CTPの寄与は、非常に似ており約20kDaと測定されたが(表6)、これら凝固因子のグリコシル化CTPの寄与は、Apoグリコシル化CTPと比較して有意により高かった(表5)。
【0342】
【0343】
本研究により、1コピーのグリコシル化CTPが流体力学的体積に対して少なくとも28(kDa)寄与し、それぞれSEC−HPLCおよびMALDI−TOFを用いて決定された分子量の増加値は4.76(kDa)0.422であることが示された。CTP修飾タンパク質の流体力学的体積におけるこの予期しない規模が、CTP修飾タンパク質において観察された血中半減期の延長および生物活性の増強の理由である可能性がある。非グリコシル化CTPは、流体力学的体積に対して少なくとも8(kDa)寄与し、分子量増加値は2.76(kDa) 0.103であった。興味深いことに、MALDI−TOFによって測定された非グリコシル化CTPペプチドおよびグリコシル化CTPペプチドの分子量は、前記タンパク質の全てにおいて同様であった。さらに、SEC−HPLCによって測定されたグリコシル化CTPペプチド修飾タンパク質および非グリコシル化CTPペプチド修飾タンパク質の流体力学的体積は異なっていた。これらの発見は、CTPペプチドの分子量は、異なる位置で異なるタンパク質に融合された場合は同様であるが、SECカラム測定によって明らかなように、CTPペプチドが結合した異なるタンパク質の流体力学的体積の予期せぬ増加を引き起こすことを示唆している。
【0344】
添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を記述したが、本発明がこれらの詳細な実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲において決定される本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、当業者によって様々な変更や修正がそれらにおいて為されてもよいことを理解されたい。