特許第6416257号(P6416257)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6416257無線LANにおけるアップリンクフレームを送信する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6416257
(24)【登録日】2018年10月12日
(45)【発行日】2018年10月31日
(54)【発明の名称】無線LANにおけるアップリンクフレームを送信する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/14 20090101AFI20181022BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20181022BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20181022BHJP
   H04J 1/00 20060101ALI20181022BHJP
【FI】
   H04W52/14
   H04W84/12
   H04W72/04 133
   H04J1/00
【請求項の数】10
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-534224(P2016-534224)
(86)(22)【出願日】2014年11月14日
(65)【公表番号】特表2017-502567(P2017-502567A)
(43)【公表日】2017年1月19日
(86)【国際出願番号】KR2014010966
(87)【国際公開番号】WO2015076532
(87)【国際公開日】20150528
【審査請求日】2016年5月25日
(31)【優先権主張番号】61/908,179
(32)【優先日】2013年11月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
(72)【発明者】
【氏名】チョン チンヨン
(72)【発明者】
【氏名】リ ウクボン
(72)【発明者】
【氏名】リム トングク
(72)【発明者】
【氏名】チョ ハンキュ
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/169389(WO,A1)
【文献】 特表2012−500582(JP,A)
【文献】 特開2012−39225(JP,A)
【文献】 特開2010−263491(JP,A)
【文献】 特表2015−522974(JP,A)
【文献】 Jinyoung Chun et al.,Legacy Support on HEW frame structure,IEEE 11-13/1057r0,2013年 9月16日,Slides 1-8
【文献】 Jinsoo Choi,Envisioning 11ax PHY Structure - Part I,IEEE 11-14/0804r1,2014年 7月14日,Slides 1-11
【文献】 Young Hoon Kwon et al.,Issues on UL-OFDMA Transmission,IEEE 802.11-14/1431r1,2014年11月 3日,Slides 1-19
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
H04J1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LANにおけるアップリンクフレームを送信する方法であって、
UL−OFDMA送信STAグループに含まれる少なくとも一つのSTAが、APからUL−OFDMA送信をトリガリングするPPDUを受信するステップであって、前記PPDUは送信パワー決定情報を示す、ステップと、
前記少なくとも一つのSTAが前記送信パワー決定情報に基づいてアップリンク送信パワーを決定するステップと、
前記少なくとも一つのSTAがOFDMAに基づいて割当てを受けたチャネルの各々を介して重複時間リソース上で前記アップリンク送信パワーによりアップリンクフレームを送信するステップと、を含み、
前記PPDUは第1部分とその後の第2部分を含み、前記第2部分は高効率ショートトレーニングフィールド(HE−STF)、高効率ロングトレーニングフィールド(HE−LTF)及びデータフィールドを含み、ダウンリンク周波数帯域内の前記第2部分に適用されるIFFTの大きさは、前記ダウンリンク周波数帯域内の前記第1部分に適用されるIFFTの大きさより4倍多く、前記第1部分は、前記ダウンリンク周波数帯域に関する情報を含む高効率信号A(HE−SIG A)と前記少なくとも一つのSTAに関する情報を含む高効率信号B(HE−SIG B)を含み、
前記UL−OFDMA送信STAグループは、前記OFDMAに基づいて前記APに前記重複時間リソース上で互いに異なる周波数リソースを介して前記アップリンクフレームを送信する前記少なくとも一つのSTAを含むグループである、方法。
【請求項2】
前記送信パワー決定情報は、前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ダウンリンク周波数帯域の帯域幅は20MHzである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記送信パワー決定情報は、前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報を含み、
前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、全体UL−OFDMA送信チャネルのうち、前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるUL−OFDMA送信チャネルを指示するためのビットマップ情報またはインデックス情報である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記送信パワー決定情報は、前記UL−OFDMA送信STAグループに含まれている前記少なくとも一つのSTAの個数に対する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線LANにおけるアップリンクフレームを送信するUL−OFDMA送信STAグループに含まれる少なくとも一つのSTAにおいて、
無線信号を送信または受信するために具現されたRF部と、
前記RF部と動作可能に連結されるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、APからUL−OFDMA送信をトリガリングするPPDUを受信し、前記PPDUは送信パワー決定情報を示し、前記PPDUは第1部分とその後の第2部分を含み、前記第2部分は高効率ショートトレーニングフィールド(HE−STF)、高効率ロングトレーニングフィールド(HE−LTF)及びデータフィールドを含み、ダウンリンク周波数帯域内の前記第2部分に適用されるIFFTの大きさは、前記ダウンリンク周波数帯域内の前記第1部分に適用されるIFFTの大きさより4倍多く、前記第1部分は、前記ダウンリンク周波数帯域に関する情報を含む高効率信号A(HE−SIG A)と前記少なくとも一つのSTAに関する情報を含む高効率信号B(HE−SIG B)を含み、
前記送信パワー決定情報に基づいてアップリンク送信パワーを決定し、
OFDMAに基づいて割当てを受けたチャネルの各々を介して重複時間リソース上で前記アップリンク送信パワーによりアップリンクフレームを送信するように具現され、
前記UL−OFDMA送信STAグループは、前記OFDMAに基づいて前記APに前記重複時間リソース上で互いに異なる周波数リソースを介して前記アップリンクフレームを送信する前記少なくとも一つのSTAを含むグループである、STA。
【請求項7】
前記送信パワー決定情報は、前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報を含む、請求項6に記載のSTA。
【請求項8】
前記ダウンリンク周波数帯域の帯域幅は20MHzである、請求項6に記載のSTA。
【請求項9】
前記送信パワー決定情報は、前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報を含み、
前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、全体UL−OFDMA送信チャネルのうち、前記UL−OFDMA送信STAグループにより使われるUL−OFDMA送信チャネルを指示するためのビットマップ情報またはインデックス情報である、請求項6に記載のSTA。
【請求項10】
前記送信パワー決定情報は、前記UL−OFDMA送信STAグループに含まれている前記少なくとも一つのSTAの個数に対する情報を含む、請求項6に記載のSTA。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線LAN(wireless local area network、WLAN)におけるアップリンクフレームを送信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線LANシステムにおいて、複数のSTA(station)が無線媒体を共有するための方法としてDCF(distributed coordination function)を使用することができる。DCFは、CSMA/CA(carrier sensing multiple access with collision avoidance)に基づいている。
【0003】
一般的に、DCF接続環境下で動作する時、DIFS(DCF inter frame space)期間以上に媒体が使用中でない場合(即ち、アイドル(idle)の場合)、STAは、送信が間近に迫っているMPDU(MAC(medium access control)protocol data unit)を送信することができる。媒体が搬送波検知メカニズム(carrier sensing mechanism)により使用中であると決定された場合、STAは、ランダムバックオフアルゴリズム(random backoff algorithm)によりCW(contention window)のサイズを決定し、バックオフ手順を実行することができる。STAは、バックオフ手順を実行するために、CW内のランダム値を選択し、選択されたランダム値に基づいてバックオフタイムを決定することができる。複数のSTAが媒体に接続しようとする場合、複数のSTAのうち、最も短いバックオフタイムを有するSTAが媒体に接続することができ、残りのSTAは、残ったバックオフタイムを中止し、媒体に接続したSTAの送信が完了する時まで待機できる。媒体に接続したSTAのフレーム送信が完了した後、残りのSTAは、再び残ったバックオフタイムを有してコンテンションを実行することで送信リソースを取得することができる。このような方式で既存の無線LANシステムでは一つのSTAが全体送信リソースを占有してAPと通信を実行した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、無線LANにおけるアップリンクフレームを送信する方法を提供することである。
【0005】
本発明の他の目的は、無線LANにおけるアップリンクフレームを送信する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した本発明の目的を達成するための本発明の一側面による、無線LANにおけるアップリンクフレームを送信する方法は、UL(uplink)−OFDMA(orthogonal frequency division multiplexing)送信STA(station)グループに含まれる少なくとも一つのSTAがAP(access point)から送信パワー決定情報を受信するステップ、前記少なくとも一つのSTAが前記送信パワー決定情報に基づいてアップリンク送信パワーを決定するステップ、及び、前記少なくとも一つのSTAがOFDMAに基づいて割当を受けたチャネルの各々を介して重複時間リソース上で前記アップリンク送信パワーでアップリンクフレームを送信するステップを含み、前記UL−OFDMA送信STAグループは、前記OFDMAに基づいて前記APに重複時間リソース上で互いに異なる周波数リソースを介して前記アップリンクフレームを送信する前記少なくとも一つのSTAを含むグループである。
【0007】
前述した本発明の目的を達成するための本発明の他の側面による、無線LANにおけるアップリンクフレームを送信するUL(uplink)−OFDMA(orthogonal frequency division multiplexing)送信STAグループに含まれる少なくとも一つのSTA(station)において、前記少なくとも一つのSTAは、無線信号を送信または受信するために具現されたRF(radio frequency)部、及び、前記RF部と動作可能に(operatively)連結されるプロセッサを含み、前記プロセッサは、AP(access point)から送信パワー決定情報を受信し、前記送信パワー決定情報に基づいてアップリンク送信パワーを決定し、OFDMAに基づいて割当を受けたチャネルの各々を介して重複時間リソース上で前記アップリンク送信パワーでアップリンクフレームを送信するように具現され、前記UL−OFDMA送信STAグループは、前記OFDMAに基づいて前記APに重複時間リソース上で互いに異なる周波数リソースを介して前記アップリンクフレームを送信する前記少なくとも一つのSTAを含むグループである。
【発明の効果】
【0008】
複数のSTAのUL(uplink)−OFDMA(orthogonal frequency division multiplexing)送信時に発生するパワー不均衡問題を解決することができる。UL−OFDAM送信でアップリンク送信パワーの均衡を取ることによって、周辺STAのNAV(network allocation vector)設定及びチャネルアクセス延期(channel access deferral)に対する影響を減少させることができる。また、UL−OFDAM送信でアップリンク送信パワーの均衡を合わせることによって、UL−OFDMA送信に基づいて送信されるアップリンクフレームを受信する受信端でのAGC(automatic gain control)の性能劣化及びAGC具現の負担も減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】無線LAN(wireless local area network、WLAN)の構造を示す概念図である。
図2】本発明の実施例に係るUL−OFDMA送信時、STAの送信パワー制御方法を示す概念図である。
図3】本発明の実施例に係るアップリンク送信パワー決定方法を示す概念図である。
図4】本発明の実施例に係る送信パワー決定情報を送信する方法を示す概念図である。
図5】本発明の実施例に係る送信パワー決定情報を送信する方法を示す概念図である。
図6】本発明の実施例に係る送信パワー決定情報を送信する方法を示す概念図である。
図7】本発明の実施例に係るACKフレームの送信方法を示す概念図である。
図8】本発明の実施例に係る低いアップリンク送信パワー能力(capability)を有するSTAのアップリンクフレーム送信方法を示す概念図である。
図9】本発明の実施例に係るダウンリンク専用チャネルを介したダウンリンクフレームの送信を実行するためのPPDUフォーマットを示す概念図である。
図10】本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、無線LAN(wireless local area network、WLAN)の構造を示す概念図である。
【0011】
図1の上段は、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)802.11のインフラストラクチャBSS(Basic Service Set)の構造を示す。
【0012】
図1の上段を参照すると、無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のインフラストラクチャBSS100、105(以下、BSS)を含むことができる。BSS100、105は、成功的に同期化されて互いに通信できるAP(access point)125及びSTA1(Station)100−1のようなAPとSTAのセットであり、特定領域を示す概念ではない。BSS105は、一つのAP130に一つ以上の結合可能なSTA105−1、105−2を含むこともできる。
【0013】
BSSは、少なくとも一つのSTA、分散サービス(Distribution Service)を提供するAP125、130及び複数のAPを連結させる分散システム(Distribution System、DS)110を含むことができる。
【0014】
分散システム110は、複数のBSS100、105を連結して拡張されたサービスセットであるESS(extended service set)140を具現することができる。ESS140は、一つまたは複数個のAP125、230が分散システム110を介して連結されて構成された一つのネットワークを指示する用語として使われることができる。一つのESS140に含まれるAPは、同じSSID(service set identification)を有することができる。
【0015】
ポータル(portal)120は、無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との連結を実行するブリッジ役割を遂行することができる。
【0016】
図1の上段のようなBSSでは、AP125、130間のネットワーク及びAP125、130とSTA100−1、105−1、105−2との間のネットワークが具現されることができる。しかし、AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行することも可能である。AP125、130無しでSTA間でもネットワークを設定して通信を実行するネットワークをアドホックネットワーク(Ad−Hoc network)または独立BSS(independent basic service set、IBSS)と定義する。
【0017】
図1の下段は、IBSSを示す概念図である。
【0018】
図1の下段を参照すると、IBSSは、アドホックモードで動作するBSSである。IBSSは、APを含まないため、中央で管理機能を遂行するエンティティ(centralized management entity)がない。即ち、IBSSにおいて、STA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5は、分散された方式(distributed manner)に管理される。IBSSにおいて、全てのSTA150−1、150−2、150−3、155−4、155−5は、移動STAからなることができ、分散システムへの接続が許容されなくて自己完備的ネットワーク(self−contained network)を構築する。
【0019】
STAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理階層(Physical Layer)インターフェースを含む任意の機能媒体であり、広義では、APと非AP STA(Non−AP Station)を両方とも含む意味として使われることができる。
【0020】
STAは、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装備(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、モバイル加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単純にユーザ(user)などの多様な名称で呼ばれることもある。
【0021】
以下、本発明の実施例では、APからSTAへ送信されるデータ(または、フレーム)をダウンリンクデータ(または、ダウンリンクフレーム)、STAからAPへ送信されるデータ(または、フレーム)をアップリンクデータ(または、アップリンクフレーム)という用語で表現できる。また、APからSTAへの送信をダウンリンク送信、STAからAPへの送信をアップリンク送信という用語で表現できる。
【0022】
IEEE802.11ac以後の高い処理量(high throughput)及びQoE(quality of experience)性能向上に対する要求として新しい無線LAN標準に対する研究が進行されている。
【0023】
次世代無線LANシステムのための新しい機能(functionality)が定義され、新しい機能が無線LANネットワークに適用されることができる。既存の無線LANシステムをサポートするレガシ端末は、新しい機能をサポートしない。したがって、次世代無線LANシステムの設計は、レガシ端末に対する性能に影響を与えない方向に実行されなければならない。
【0024】
既存の無線LANシステムは、マルチチャネル(multi−channel)をサポートした。マルチチャネルがサポートされる場合、一つのSTAは、20MHzの基本帯域幅より広い広帯域化(wider bandwidth)に基づく通信を実行することができる。
【0025】
既存の無線LANシステムでは、プライマリチャネル規則(primary channel rule)により広帯域化の運用上に制約があった。例えば、プライマリチャネルに隣接したチャネルであるセカンダリチャネルがOBSS(overlapped BSS)により使われている場合を仮定することができる。セカンダリチャネルがビジーの状況であると判断される場合、STAは、セカンダリチャネルを帯域幅として使用することができない。したがって、STAは、マルチチャネルに基づく通信を実行することができなかった。即ち、OBSSが少なくない環境の場合、広帯域化の運用上の制約によりマルチチャネルに基づく高い処理量が取得されることができない。
【0026】
本発明の実施例によると、このような既存の無線LANの問題点を解決するために、STAは、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)に基づくアップリンク送信を実行することができる。OFDMAに基づくアップリンク送信は、UL(uplink)−OFDMA送信という用語で表現されることができる。OFDMAに基づくダウンリンク送信は、DL(downlink)−OFDMA送信という用語で表現されることができる。
【0027】
UL−OFDMA送信が使われる場合、IFFT(inverse fast fourier transform)大きさ内でデータ(または、フレーム)の送信のために使われるサブバンド(または、サブチャネル)の数は、可変的である。具体的に、STAは、チャネル状況によって可変的な個数のサブバンドを介してアップリンクフレームをAPに送信することができる。即ち、UL−OFDMA送信が使われる場合、複数のSTAの各々が重複時間リソース上で互いに異なるサブチャネルを介してフレームを送信することができる。
【0028】
サブチャネルの可用性は、STAによりCCA(clear channel assessment)に基づいて判断されることができる。このような可変的な個数のサブチャネルを介したSTAのアップリンクフレームの送信は、受信端(例えば、AP)でのパワー不均衡(power imbalance)問題を発生させることができる。
【0029】
受信端でのパワー不均衡の問題は、APでAGC(automatic gain control)の性能及び具現に負担を与えることができる。具体的に、AGCを介してアナログ信号がデジタル信号に変換される場合、パワー不均衡による量子化エラー(quantization error)の増加が発生できる。このような量子化エラーは、AGCの性能劣化を引き起こすことができる。また、パワー不均衡が発生する場合、パワーレベル範囲(range)の増加によるAGC具現の難しさが存在できる。
【0030】
また、パワー不均衡は、周辺STAのNAV(network allocation vector)設定及びチャネルアクセス延期(channel access deferral)に影響を与えることができる。
【0031】
もし、STAがチャネルのビジー/アイドル(busy/idle)に関係なく無条件チャネルにデータを割り当てて送信する場合、不要なパワー消耗及び干渉(interference)などを引き起こすことができて好ましくない。
【0032】
本発明の実施例によると、APがDL−OFDMAに基づいて重複時間リソース上でダウンリンクフレームの各々を複数のSTAの各々に送信する場合、APは、各サブチャネル別STAへのパケット送信可否を知ることができる。即ち、APは、STAにパケット送信のために使われるチャネルに対して知ることができ、STAにパケット送信のために使われるチャネルに対する情報に基づいて送信パワーを制御することができる。
【0033】
複数のSTAがUL−OFDMAに基づいて割り当てられたチャネルの各々を介してAPにフレームを送信する場合、複数のSTAの各々は、他のSTAの割り当てられたサブチャネルを介したフレームの送信可否に対して知ることができない。したがって、複数のSTAによりUL−OFDMA送信が実行される場合、複数のSTAの各々は、アップリンクフレームに対する送信パワーを調節しにくい。したがって、無線LANシステムにおいて、UL−OFDMA送信が実行される場合、STAのアップリンクフレームに対する送信パワーを制御するための方法が必要である。
【0034】
図2は、本発明の実施例に係るUL−OFDMA送信時、STAの送信パワー制御方法を示す概念図である。
【0035】
図2では、STA1 210乃至STA4 240のうち少なくとも一つのSTAが20MHzを介してUL−OFDMA送信を実行する場合に対して例示的に開示する。STA1 210はチャネル1を、STA2 220はチャネル3を、STA3 230はチャネル2を、STA4 240はチャネル4を、UL−OFDMA送信のためのチャネルとして割当を受けた場合を仮定する。各々のチャネルは、UL−OFDMA送信を実行する時、サブチャネルに対応されて解析されることができる。
【0036】
各々のチャネル帯域幅は、20MHzである。UL−OFDMA送信のためのチャネルの割当を受けたSTA1 210乃至STA4 240の各々は、重複時間リソース上で割り当てられたチャネルの各々をCCAに基づいてモニタリングし、割り当てられたチャネルの各々がアイドルかどうかを判断してアップリンクフレームを送信することができる。
【0037】
例えば、図2を参照すると、チャネル1とチャネル3がアイドルの場合、STA1 210は、チャネル1を介してアップリンクフレーム(または、パケット)を送信し、STA2 220は、チャネル3を介してアップリンクフレームを送信することができる。それに対し、チャネル2とチャネル4がビジーの場合、STA3 230は、チャネル2を介してアップリンクフレームを送信することができず、STA4 240は、チャネル4を介してアップリンクフレームを送信することができない。
【0038】
UL−OFDMA送信が実行される場合、重複時間リソース上でSTA3 230により送信されるアップリンクフレームとSTA4 240により送信されるアップリンクフレームは、一つのOFDMAパケットを形成することができる。一つのOFDMAパケットは、重複時間リソース上で互いに異なる周波数帯域を介して送信されるデータである。
【0039】
以下、本発明の実施例では、OFDMAパケットを構成して送信する少なくとも一つのSTA(即ち、重複時間リソース上でUL−OFDMA送信を実行する少なくとも一つのSTA)をUL−OFDMA送信STAという用語で表現することもできる。図1の場合、STA1 210及びSTA2 220は、UL−OFDMA送信STAである。重複時間リソース上で互いに異なる周波数リソースを介して一つのOFDMAパケットを送信する全てのUL−OFDMA送信STAは、UL−OFDMA送信STAグループという用語で表現されることができる。図2の場合、UL−OFDMA送信STAグループは、STA1 210及びSTA2 220を含むことができる。
【0040】
他の表現で、UL−OFDMA送信グループは、OFDMAに基づいてAPに重複時間リソース上で互いに異なる周波数リソースを介してアップリンクフレームを送信する少なくとも一つのSTAを含むグループである。
【0041】
UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAの各々がフルパワー(full power)を使用してアップリンクフレームを送信する場合、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAの個数によって媒体上でセンシングされる送信パワーの変動(fluctuation)が大きい。媒体上でセンシングされる送信パワーの変動が大きい場合、周辺STAのCCAに基づくチャネルアクセス動作は、大きい影響を受けることができる。具体的に、周辺STAは、CCA(channel clear assessment)に基づいてチャネルのアイドル/ビジーを判断することができる。特定帯域幅の大きさで送信パワーが一定閾値以上の場合、CCAに基づいてチャネルがビジーであるとリポートされることができる。例えば、送信帯域幅80MHz上でセンシングされた送信パワーが−76dbm以上の場合、送信帯域幅80MHzに対応されるチャネルは、CCAに基づいてビジーであるとリポートされることができる。したがって、媒体上でセンシングされる送信パワーの変動が大きい場合、周辺STAによりセンシングされる送信パワーの変動が大きい。したがって、周辺STAは、チャネルのビジー/アイドルを正確に判断することができない。
【0042】
それだけでなく、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAの個数によって、UL−OFDMA送信に基づいて送信されたアップリンクフレームを受信するAPの受信パワーの不均衡問題も発生できる。
【0043】
本発明の実施例によると、UL−OFDMA送信STAは、アップリンクフレームの送信パワーを調節することができる。例えば、UL−OFDMA送信STAは、APからアップリンクフレームに対する送信パワーを調節するための情報を受信し、UL−OFDMA送信を実行する時、アップリンクフレームに対する送信パワーを調節することができる。UL−OFDMA送信STAのUL−OFDMA送信のための送信パワーを調節する方法に対しては具体的に後述する。
【0044】
例えば、UL−OFDMA送信STAは、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAの個数に対する情報及び/またはUL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAにより使われるチャネルに対する情報をAPから受信することができる。以下、本発明の実施例において、UL−OFDMA送信STAの個数に対する情報という用語は、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAの個数に対する情報を指示する。また、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報という用語は、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAにより使われるチャネルに対する情報を指示することができる。
【0045】
UL−OFDMA送信STAの個数に対する情報またはUL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報のようにUL−OFDMA送信STAのアップリンクフレームに対する送信パワーを決定するための情報は、送信パワー決定情報という用語で表現されることができる。UL−OFDMA送信STAのアップリンクフレームに対する送信パワーは、アップリンク送信パワーという用語で表現されることができる。
【0046】
UL−OFDMA送信STAが送信パワー決定情報を知ることができる場合、UL−OFDMA送信STAは、アップリンク送信パワーを決定し、決定されたアップリンク送信パワーに基づいてアップリンクフレームを送信することができる。
【0047】
アップリンク送信パワーは、周辺STAのチャネルアクセス延期のためのNAV設定及び/またはアップリンクフレームを受信するAPの受信パワーの均衡を考慮して決定されることができる。例えば、アップリンク送信パワーは、周辺STAのチャネルアクセス延期のためのNAV設定のための最小パワーで決定されることができる。
【0048】
例えば、UL−OFDMA送信STAの個数が2個の場合、各々のUL−OFDMA送信STAは、周辺STAのチャネルアクセス延期のためのNAV設定のための最小パワー(例えば、−76dbm)を考慮して、周辺STAのチャネルアクセス延期のためのNAV設定のための最小パワーの1/2大きさ(例えば、−79dbm)をアップリンク送信パワーで決定することができる。即ち、−79dbm大きさのアップリンク送信パワーで2個のUL−OFDMA送信STAがアップリンクフレームを送信することによって、周辺STAにより媒体上では−76dbmに該当する送信パワーがセンシングされることができる。
【0049】
以下、本発明の実施例では、説明の便宜上、UL−OFDMA送信STAのアップリンク送信パワーに対する例示は、距離によるパワー消耗がないと仮定したものである。UL−OFDMA送信STAのアップリンク送信パワーは、STAとAPとの間の送受信距離によるパワー消耗が追加的に考慮されて決定されることもできる。
【0050】
以下、本発明の実施例では、UL−OFDMA送信STAのアップリンク送信パワーを決定するための方法を具体的に開示する。
【0051】
図3は、本発明の実施例に係るアップリンク送信パワー決定方法を示す概念図である。
【0052】
図3を参照すると、APは、UL−OFDMA STAに送信パワー決定情報300を送信し、UL−OFDMA STAは、送信パワー決定情報300に基づいてアップリンク送信パワーを決定することができる。
【0053】
APにより送信される送信パワー決定情報300は、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報を含むことができる。
【0054】
例えば、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、多様な方式に送信されることができる。例えば、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、UL−OFDMA送信のための全体チャネル(以下、全体UL−OFDMA送信チャネル)のうち、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAにより使われるチャネルを指示するビットマップ情報である。図1のような場合、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、全体UL−OFDMA送信チャネル(チャネル1乃至チャネル4)のうち、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネル(チャネル1及びチャネル3)を指示するビットマップ情報である。
【0055】
他の例として、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、UL−OFDMA送信のための全体チャネル(以下、全体UL−OFDMA送信チャネル)のうち、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルを指示するインデックス情報である。図1のような場合、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネル(チャネル1及びチャネル3)を指示するインデックス情報である。
【0056】
なお、他の例として、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、UL−OFDMA送信STAにより使われるチャネルの個数を指示する情報である。図1のような場合、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報は、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネル(チャネル1及びチャネル3)の個数(例えば、2個)を指示することができる。
【0057】
UL−OFDMA STAは、送信パワー決定情報300であるUL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報をAPから受信し、アップリンク送信パワーを決定することができる。例えば、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルが2個の場合、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAの各々は、アップリンク送信パワーをデフォルトパワー(または、フルパワー)の1/2に決定し、決定されたアップリンク送信パワーでアップリンクフレームを送信することができる。他の例として、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルが3個の場合、UL−OFDMA送信STAの各々は、アップリンク送信パワーをデフォルトパワー(または、フルパワー)の1/3に決定し、決定されたアップリンク送信パワーでアップリンクフレームを送信することができる。
【0058】
また、他の例として、APは、送信パワー決定情報300としてUL−OFDMA STAにアップリンク送信パワーの直接的な値を送信することもできる。即ち、送信パワー決定情報300は、UL−OFDMA STAグループにより使われるチャネルの個数に基づいて決定された具体的なアップリンク送信パワー値に対する情報を含むこともできる。アップリンク送信パワー値に対する情報は、シグナリングオーバーヘッドを減らすために量子化された値である。アップリンク送信パワー値に対する情報は、連続的なアップリンク送信パワー値に対して量子化レベルによる量子化を実行した値である。または、アップリンク送信パワー値に対する情報は、予め決定された複数のアップリンク送信パワーを含む集合上で一つのアップリンク送信パワーを指示する値である。
【0059】
APは、UL−OFDMA STAに多様な方法を使用して送信パワー決定情報300を送信することができる。
【0060】
図4は、本発明の実施例に係る送信パワー決定情報を送信する方法を示す概念図である。
【0061】
図4では、ビーコンフレーム400を介してAPにより送信される送信パワー決定情報が開示される。
【0062】
図4を参照すると、例えば、APは、パッシブスキャニング手順のために使われるビーコンフレーム400に送信パワー決定情報を含んで送信することができる。APは、設定された周期によってビーコンフレーム400をブロードキャストすることができ、ビーコンフレーム400を受信したSTAは、ビーコンフレーム400に含まれている情報に基づいてAPにアクセスできる。
【0063】
例えば、ビーコンフレーム400のフレームボディは、送信パワー決定情報を含むことができる。例えば、送信パワー決定情報は、UL−OFDMA送信STA個数に対する情報、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報、UL−OFDMA送信STAのアップリンク送信パワー値に対する情報のうち少なくとも一つの情報を含むことができる。
【0064】
図5は、本発明の実施例に係る送信パワー決定情報を送信する方法を示す概念図である。
【0065】
図5では、候補UL−OFDMA送信STAグルーピングフレーム500に含まれている情報を考慮して、送信パワー決定情報をUL−OFMDA送信STAに送信する方法が開示される。
【0066】
候補UL−OFDMA送信STAグルーピングフレーム500は、候補UL−OFDMA送信STAをグルーピングした候補UL−OFDMA送信STAグループ520を設定するためのフレームである。候補UL−OFDMA送信STAグループ520は、重複時間上でUL−OFDMA送信を実行することができる複数の候補UL−OFDMA送信STA(他の表現で、一つのOFDMAパケットを構成する複数のSTA)を含むことができる。候補UL−OFDMA送信STAのうち少なくとも一つのSTAが実際にUL−OFDMA送信を実行するUL−OFDMA送信STAであり、候補UL−OFDMA送信STAグループ520にUL−OFDMA送信グループ570が含まれることができる。
【0067】
APは、UL−OFDMA送信のために、重複時間上で候補UL−OFDMA送信STAをグルーピングするために候補UL−OFDMA送信STAグルーピングフレーム500を送信することができる。
【0068】
APは、候補UL−OFDMA送信STAグルーピングフレーム500に含まれている情報を考慮して、送信パワー決定情報をポーリングフレーム(または、トリガフレーム)550を介してUL−OFMDA送信STAに送信することもできる。
【0069】
APにより送信される候補UL−OFDMA送信STAグルーピングフレーム500は、候補UL−OFDMA送信STAグループ520に対する情報を含むことができる。候補UL−OFDMA送信STAグループ520に対する情報は、候補UL−OFDMA送信STAグループ520に含まれる候補UL−OFDMA送信STAの各々を指示するためのインデックス情報及び/または候補UL−OFDMA送信STAの各々に対する順序情報を含むことができる。
【0070】
APは、候補UL−OFDMA送信STAのうち、UL−OFDMA送信STAからのみアップリンクフレームを受信するために、UL−OFDMA送信STAのアップリンクフレーム送信前にUL−OFDMA送信をポーリングまたはトリガリングするためのポーリングフレーム(または、トリガフレーム)550を送信することができる。このようなUL−OFDMA送信STAのアップリンクフレーム送信前にUL−OFDMA送信のポーリングまたはトリガリングは、候補UL−OFDMA送信STAグルーピングフレーム500に含まれている候補UL−OFDMA送信STAの各々を指示するためのインデックス情報及び/または候補UL−OFDMA送信STAの各々に対する順序情報に基づいて実行されることができる。
【0071】
また、UL−OFDMA送信のためのポーリングフレーム550には、UL−OFDMA送信STAの各々のアップリンク送信パワーの決定のための送信パワー決定情報が含まれることができる。
【0072】
例えば、UL−OFDMA送信のためのポーリングフレーム550に含まれる送信パワー決定情報は、UL−OFDMA送信STAグループに含まれるUL−OFDMA送信STAに対する情報、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報、UL−OFDMA STAのアップリンク送信パワー値に対する情報のうち少なくとも一つの情報を含むことができる。
【0073】
UL−OFDMA送信のためのポーリングフレーム550を受信したUL−OFDMA送信STAの各々は、受信したUL−OFDMA送信のためのポーリングフレーム550に基づいてアップリンク送信パワーを決定し、決定されたアップリンク送信パワーに基づいてアップリンクフレーム580を送信することができる。
【0074】
図6は、本発明の実施例に係る送信パワー決定情報を送信する方法を示す概念図である。
【0075】
図6では、RTSフレーム600/CTSフレーム650の送信及び受信手順上でCTSフレーム630に基づく送信パワー決定情報の送信方法が開示される。
【0076】
UL−OFDMA送信を実行しようとするSTAは、RTSフレームをAPに送信することができる。RTSフレーム600は、候補UL−OFDMA送信STAグループのうち一つのSTAにより送信されることができる。APは、STAのUL−OFDMA送信が可能な場合、STAにCTSフレーム630を送信することができる。CTSフレーム630を受信したSTAは、UL−OFDMA送信STAであって、UL−OFDMA送信を介してAPにアップリンクフレーム650を送信することができる。
【0077】
CTSフレーム630が明示的に(explicitly)送信パワー決定情報を含むこともできるが、CTSフレーム630の送信自体に基づいて送信パワー決定情報を暗示的に取得することもできる。例えば、CTSフレーム630が送信されたチャネルは、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルであることを暗示的に指示することができる。STAは、CTSフレーム630の送信可否を確認するためにチャネルに対するモニタリングを実行することができる。または、CTSフレーム630でない他の応答フレームがUL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルであることを暗示的に指示するために使われることもできる。
【0078】
本発明の実施例によると、TXOPの設定時や管理フレームの送信時、送信パワー決定情報が暗示的に送信されることができる。
【0079】
例えば、APは、TXOP設定(negotiation)に基づいてUL−OFDMA送信STAのOFDMAパケット送信のための送信区間を保護(protection)することができる。APは、TXOPの設定時、STAに送信される応答フレーム(例えば、CTSフレーム)を介して応答フレームの送信チャネルが可用でOFDMAパケット送信に使われることができることを暗示的または明示的に知らせることができる。
【0080】
具体的に、UL−OFDMA STAは、APにより送信されたCTSフレームに含まれている送信パワー決定情報に基づいてアップリンク送信パワーを決定することもできるが、モニタリングされるチャネル上でCTSフレームの探知可否に基づいてアップリンク送信パワーを決定することもできる。
【0081】
例えば、図6を参照すると、STA1のRTSフレーム600の送信以後、STA1及びSTA2は、全体UL−OFDMA送信チャネル上でCTSフレーム630のような応答フレームの送信を探知することができる。
【0082】
STA1及びSTA2は、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルが2個であることを知ることができ、STA1及びSTA2の各々は、アップリンク送信パワーをデフォルトパワー(または、フルパワー)(例えば、−76dbm)の1/2である−79dbmに決定できる。STA1及びSTA2の信号のアップリンク送信パワーの和は−76dbmであり、APは、CCA範囲(range)内でOFDMAパケットをセンシングして受信することができる。また、STA1及びSTA2の各々は、送受信距離によるパワー消耗を追加的に考慮して、APのOFDMAパケットのセンシングのためのアップリンク送信パワーを決定することができる。
【0083】
図7は、本発明の実施例に係るACKフレームの送信方法を示す概念図である。
【0084】
図7では、APがDL−OFDMA送信に基づいてダウンリンクフレーム700を複数のSTAに送信した場合を仮定することができる。STA1乃至STA4は、互いに異なるダウンリンクフレーム700を各々受信することができる。ダウンリンクフレーム700を受信した複数のSTAのうちダウンリンクフレーム700の受信を成功した少なくとも一つのSTAは、ダウンリンクフレーム700に対する応答フレームをUL−OFDMA送信に基づいてAPに送信することができる。このとき、ダウンリンクフレーム700はダウンリンクデータフレームであり、応答フレームはACKフレームである。
【0085】
したがって、DL−OFDMA送信に基づいて送信された複数のダウンリンクデータフレームの受信を成功した少なくとも一つのSTAの個数によって、前述したUL−OFDMA送信時、アップリンク送信パワーの不均衡問題が同様に発生できる。
【0086】
本発明の実施例によると、ダウンリンクフレーム700を受信した複数のSTAは、ダウンリンクフレーム700の受信成功時にのみ応答フレームを送ることではなく、ダウンリンクフレームの受信失敗時にも応答フレームを送信するように具現されることができる。
【0087】
例えば、ダウンリンクフレーム700がダウンリンクデータフレームであり、応答フレームがACKフレームの場合、STAは、ダウンリンクデータフレームの受信を成功した時、ACKフレーム730を送信するだけでなく、ダウンリンクデータフレームの受信を失敗した時にもNACKフレーム750を送信することができる。NACKフレーム750は、ダウンリンクデータフレームの受信失敗を指示するために新しく定義されるフレームである。
【0088】
このような方式に、アップリンクフレームが送信される場合、複数のSTAにおけるダウンリンクフレームの受信成功可否によるパワー不均衡問題は引き起こさない。
【0089】
本発明の他の実施例によると、ダウンリンクフレームを受信した複数のSTAは、ダウンリンクフレームに対する応答フレームの送信が強制されることもできる。例えば、ダウンリンクデータフレームを受信した複数のSTAは、設定されたTXOPにチャネル使用が可用でないと判断されても、ACKフレーム/NACKフレームの送信を試みることができる。
【0090】
図8は、本発明の実施例に係る低いアップリンク送信パワー能力(capability)を有するSTAのアップリンクフレーム送信方法を示す概念図である。
【0091】
図8では、低いアップリンク送信パワー能力を有するSTAがチャネル別パケット送信可否に対する情報を活用することで、より高いCCA探知レベルのパワー値を要求するUL−OFDMA送信を実行することができる。
【0092】
このような方法を介して低いアップリンク送信パワー能力を有するSTAの送信カバレッジは、拡張されることができ、低いアップリンク送信パワー能力を有するSTAもUL−OFDMA送信を実行することができる。
【0093】
例えば、STA1は、20MHz帯域幅上で、受信側で−82dbmのCCAレベルで探知が可能なパワーで送信できるアップリンクパワー能力を有する端末である。具体的には、STA1は、−82dbm+alphaのアップリンク送信パワー能力を有することができ、alphaは、距離によるパワー消耗マージンによるパラメータである。
【0094】
80MHzの送信帯域幅上でCCA探知レベルが−76dbmであり、STA1のようなアップリンク送信パワー能力を有する他の3個のSTAが同じUL−OFDMA送信STAグループに含まれてUL−OFDMA送信を実行する場合、80MHzの送信帯域幅上でCCA探知レベルである−76dbmを満たすことができる。
【0095】
図9は、本発明の実施例に係るダウンリンク専用チャネルを介したダウンリンクフレームの送信を実行するためのPPDUフォーマットを示す概念図である。
【0096】
図9では、IEEE802.11axをサポートするPPDUフォーマットに対して開示する。PPDUフォーマットのPHYヘッダは、送信パワー決定情報を含むことができる。例えば、PPDUフォーマットのPHYヘッダは、UL−OFDMA送信STA個数に対する情報、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報、UL−OFDMA送信STAのアップリンク送信パワー値に対する情報のうち少なくとも一つの情報を含むことができる。
【0097】
図9の上段を参照すると、ダウンリンクPPDUのPHYヘッダは、L−STF(legacy−short training field)、L−LTF(legacy−long training field)、L−SIG(legacy−signal)、HE−SIG A(high efficiency−signal A)、HE−STF(high efficiency−short training field)、HE−LTF(high efficiency−long training field)、HE−SIG B(high efficiency−signal−B)を含むことができる。PHYヘッダにおいて、L−SIGまではレガシ部分(legacy part)と、L−SIG以後のHE(high efficiency)部分(HE part)と、に区分されることができる。
【0098】
L−STF900は、短いトレーニングOFDMシンボル(short training orthogonal frequency division multiplexing symbol)を含むことができる。L−STF900は、フレーム探知(frame detection)、AGC(automatic gain control)、ダイバーシティ探知(diversity detection)、コース周波数/時間同期化(coarse frequency/time synchronization)のために使われることができる。
【0099】
L−LTF910は、長いトレーニングOFDMシンボル(long training orthogonal frequency division multiplexing symbol)を含むことができる。L−LTF910は、ファイン周波数/時間同期化(fine frequency/time synchronization)及びチャネル予測のために使われることができる。
【0100】
L−SIG920は、制御情報を送信するために使われることができる。L−SIG920は、データ送信率(rate)、データ長さ(length)に対する情報を含むことができる。
【0101】
本発明の実施例によると、HE−SIG A930は、送信パワー決定情報を含むことができる。例えば、HE−SIG A930は、UL−OFDMA送信STA個数に対する情報、UL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報、UL−OFDMA送信STAのアップリンク送信パワー値に対する情報のうち少なくとも一つの情報を含むことができる。
【0102】
例えば、HE−SIG A930は、UL−OFDMA送信STA個数に対する情報またはUL−OFDMA送信STAグループにより使われるチャネルに対する情報を指示するためのインデックス情報、ビットマップ情報を含むことができる。また、HE−SIG A930は、量子化されたアップリンク送信パワー値に対する情報を含むこともできる。
【0103】
即ち、STAは、APから送信されたPPDUに含まれているHE−SIG A930に基づいてアップリンク送信パワーを決定することができる。
【0104】
また、HE−SIG A930は、候補UL−OFDMA送信STA及び/または候補UL−OFDMA送信STAの各々に割り当てられたチャネルに対する情報を含むこともできる。例えば、候補UL−OFDMA送信STAグルーピングフレームを伝達するPPDUは、候補UL−OFDMA送信STA及び/または候補UL−OFDMA送信STAの各々に割り当てられたチャネルに対する情報をHE−SIG−A930に含んで送信することができる。
【0105】
また、HE−SIG A930は、ダウンリンクを介して送信されるPPDUを受信するSTAに対するSTA識別子フィールド及び/またはPPDUを受信するSTAのダウンリンク受信チャネルに対する情報を含むこともできる。例えば、APは、複数のSTAにDL−OFDMAに基づく送信を実行することができ、DL−OFDMA送信に基づいて送信されるPPDUのHE−SIG A930は、STA識別子フィールドに基づいてPPDUを受信するSTAを指示することができる。また、PPDUのHE−SIG A930は、PPDUを受信するSTAのダウンリンク受信チャネルに対する情報も指示できる。
【0106】
また、HE−SIG A930は、BSS識別情報のためのカラービット(color bits)情報、帯域幅(bandwidth)情報、テールビット(tail bit)、CRCビット、HE−SIG B960に対するMCS(modulation and coding scheme)情報、HE−SIG B960のためのシンボル個数情報、CP(cyclic prefix)(または、GI(guard interval))長さ情報を含むこともできる。
【0107】
HE−STF940は、MIMO(multiple input multiple output)環境またはOFDMA環境で自動利得制御推定(automatic gain control estimation)を向上させるために使われることができる。
【0108】
HE−LTF950は、MIMO環境またはOFDMA環境でチャネルを推定するために使われることができる。
【0109】
HE−SIG B960は、各STAに対するPSDU(Physical layer service data unit)の長さMCSに対する情報及びテールビットなどを含むことができる。例えば、MCSに対する情報は、STAの送信パワー情報または送信パワーに基づいて決定されることができる。MCSに対する情報は、UL−MU送信のためにAPにより送信されたポーリングフレーム(polling frame)またはトリガフレーム(trigger frame)に基づいて指示されたMCSと異なるMCS値を含むことができる。また、HE−SIG B960は、PPDUを受信するSTAに対する情報、OFDMAベースのリソース割当(resource allocation)情報(または、MU−MIMO情報)を含むこともできる。HE−SIG B960にOFDMAベースのリソース割当情報(または、MU−MIMO関連情報)が含まれる場合、HE−SIG A930には該当情報が含まれない場合もある。
【0110】
HE−STF940及びHE−STF940以後のフィールドに適用されるIFFTの大きさと、HE−STF940以前のフィールドに適用されるIFFTの大きさは、互いに異なる。例えば、HE−STF940及びHE−STF940以後のフィールドに適用されるIFFTの大きさは、HE−STF940以前のフィールドに適用されるIFFTの大きさより4倍大きい。STAは、HE−SIG A930を受信し、HE−SIG A930に基づいてダウンリンクPPDUの受信指示を受けることができる。このような場合、STAは、HE−STF940及びHE−STF940以後のフィールドから変更されたFFTサイズに基づいてデコーディングを実行することができる。それに対し、STAがHE−SIG A930に基づいてダウンリンクPPDUの受信指示を受けていない場合、STAは、デコーディングを中断し、NAV(network allocation vector)を設定することができる。HE−STF940のCP(cyclic prefix)は、他のフィールドのCPより大きい大きさを有することができ、このようなCP区間の間に、STAは、FFTサイズを変化させてダウンリンクPPDUに対するデコーディングを実行することができる。
【0111】
HE−STF940のCP(cyclic prefix)は、他のフィールドのCPより大きい大きさを有することができ、このようなCP区間の間に、STAは、FFTサイズを変化させてダウンリンクPPDUに対するデコーディングを実行することができる。
【0112】
図9の上段で開示されたPPDUのフォーマットを構成するフィールドの順序は、変わる場合もある。例えば、図9の中段に開示されたように、HE部分のHE−SIG B915がHE−SIG A905の直後に位置することもできる。STAは、HE−SIG A905及びHE−SIG B915までデコーディングし、必要な制御情報を受信し、NAVを設定することができる。同様に、HE−STF925及びHE−STF925以後のフィールドに適用されるIFFTの大きさは、HE−STF925以前のフィールドに適用されるIFFTの大きさと異なる。
【0113】
STAは、HE−SIG A905及びHE−SIG B915を受信することができる。HE−SIG A905のSTA識別子フィールドによりダウンリンクPPDUの受信が指示される場合、STAは、HE−STF925からはFFTサイズを変化させてダウンリンクPPDUに対するデコーディングを実行することができる。それに対し、STAは、HE−SIG A905を受信し、HE−SIG A905に基づいてダウンリンクPPDUの受信が指示されない場合、NAV(network allocation vector)を設定することができる。
【0114】
図9の下段を参照すると、DL(downlink)MU(multi−user)送信のためのダウンリンクPPDUフォーマットが開示される。ダウンリンクPPDUは、互いに異なるダウンリンク送信リソース(周波数リソースまたは空間的ストリーム)を介してSTAに送信されることができる。即ち、ダウンリンクPPDUは、ダウンリンク専用チャネルに含まれる下位ダウンリンク専用チャネルを介して複数のSTAに送信されることができる。ダウンリンクPPDU上でHE−SIG B945の以前フィールドは、互いに異なるダウンリンク送信リソースの各々でデュプリケートされた形態で送信されることができる。HE−SIG B945は、全体送信リソース上でエンコーディングされた形態で送信されることができる。HE−SIG B945以後のフィールドは、ダウンリンクPPDUを受信する複数のSTAの各々のための個別情報を含むことができる。
【0115】
ダウンリンクPPDUに含まれるフィールドがダウンリンク送信リソースの各々を介して各々送信される場合、フィールドの各々に対するCRCがダウンリンクPPDUに含まれることができる。それに対し、ダウンリンクPPDUに含まれる特定フィールドが全体ダウンリンク送信リソース上でエンコーディングされて送信される場合、フィールドの各々に対するCRCがダウンリンクPPDUに含まれない。したがって、CRCに対するオーバーヘッドが減少されることができる。即ち、本発明の実施例によるDL MU送信のためのダウンリンクPPDUフォーマットは、全体送信リソース上でエンコーディングされた形態のHE−SIG B945を使用することによって、ダウンリンクフレームのCRCオーバーヘッドを減少させることができる。
【0116】
例えば、APがダウンリンク専用チャネルを介してDL(downlink)MU(multi−user)OFDMA送信に基づいてダウンリンクPPDUを送信した場合を仮定することができる。一つの下位ダウンリンク専用チャネル帯域幅が20MHzの場合、STAは、一つの下位ダウンリンク専用チャネルを介して送信されたHE−SIG A935をデコーディングしてダウンリンク送信リソースの割当を受けることができる。例えば、HE−SIG A935は、STAに割り当てられたダウンリンク専用チャネルが80MHzであることを指示することができ、STAは、80MHzのダウンリンク専用チャネルを介して送信されるHE−SIG A以後のフィールドをデコーディングすることができる。
【0117】
DL MU送信のためのダウンリンクPPDUフォーマットも同様に、HE−STF955及びHE−STF955以後のフィールドは、HE−STF955以前のフィールドと異なるIFFTサイズに基づいてエンコーディングされることができる。したがって、STAは、HE−SIG A935及びHE−SIG B945を受信し、HE−SIG A935に基づいてダウンリンクPPDUの受信指示を受けた場合、HE−STF955からはFFTサイズを変化させてダウンリンクPPDUに対するデコーディングを実行することができる。
【0118】
図10は、本発明の実施例が適用されることができる無線装置を示すブロック図である。
【0119】
図10を参照すると、無線装置1000は、前述した実施例を具現することができるSTAであり、AP1000または非AP STA(non−AP station)(または、STA)1050である。
【0120】
AP1000は、プロセッサ1010、メモリ1020及びRF部(radio frequency unit)1030を含む。
【0121】
RF部1030は、プロセッサ1010と連結して無線信号を送信/受信することができる。
【0122】
プロセッサ1010は、本発明で提案された機能、過程及び/または方法を具現することができる。例えば、プロセッサ1010は、前述した本発明の実施例による無線装置の動作を実行するように具現されることができる。プロセッサは、図2乃至図9の実施例で開示した無線装置の動作を実行することができる。
【0123】
例えば、プロセッサ1010は、STAに送信パワー決定情報を送信するために具現されることができる。具体的に、プロセッサ1010は、送信パワー決定情報を生成し、UL−OFDMA送信グループに含まれる少なくとも一つのSTAに送信パワー決定情報を送信するために具現されることができる。
【0124】
STA1050は、プロセッサ1060、メモリ1070及びRF部(radio frequency unit)1080を含む。
【0125】
RF部1080は、プロセッサ1060と連結して無線信号を送信/受信することができる。
【0126】
プロセッサ1060は、本発明で提案された機能、過程及び/または方法を具現することができる。例えば、プロセッサ1020は、前述した本発明の実施例による無線装置の動作を実行するように具現されることができる。プロセッサは、図2乃至図9の実施例で無線装置の動作を実行することができる。
【0127】
例えば、プロセッサ1060は、AP(access point)から送信パワー決定情報を受信し、送信パワー決定情報に基づいてアップリンク送信パワーを決定することができる。また、プロセッサ1060は、OFDMAに基づいて割当を受けたチャネルの各々を介して重複時間リソース上で前記アップリンク送信パワーでアップリンクフレームを送信するように具現されることができる。UL−OFDMA送信グループは、OFDMAに基づいて前記APに重複時間リソース上で互いに異なる周波数リソースを介して前記アップリンクフレームを送信する少なくとも一つのSTAを含むグループである。
【0128】
プロセッサ1010、1060は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/またはベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を含むことができる。メモリ1020、1070は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部1030、1080は、無線信号を送信及び/または受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。
【0129】
実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリ1020、1070に格納され、プロセッサ1010、1060により実行されることができる。メモリ1020、1070は、プロセッサ1010、1060の内部または外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサ1010、1060と連結されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10