特許第6416617号(P6416617)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6416617
(24)【登録日】2018年10月12日
(45)【発行日】2018年10月31日
(54)【発明の名称】通信装置、通信システム及び通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/075 20130101AFI20181022BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20181022BHJP
【FI】
   H04B10/075
   H04L12/28 200M
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-262213(P2014-262213)
(22)【出願日】2014年12月25日
(65)【公開番号】特開2016-122994(P2016-122994A)
(43)【公開日】2016年7月7日
【審査請求日】2016年4月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124154
【弁理士】
【氏名又は名称】下坂 直樹
(72)【発明者】
【氏名】浅子 勝弘
【審査官】 鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−268597(JP,A)
【文献】 特開2002−262316(JP,A)
【文献】 特開2001−077731(JP,A)
【文献】 特開2007−281779(JP,A)
【文献】 特開2011−019140(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/00−10/90
H04J 14/00−14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送路からの入力断を検知する光受信部と、
前記光受信部が入力断を検知した場合、所定の制御信号を出力するアラーム処理制御部と、
前記アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力する出力処理部と、
前記アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成する光送信処理部と、
前記光送信処理部からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向に接続する装置に出力する光送信部と、
前記光受信部からデータを受信し、前記出力処理部へ出力する受信処理部と、
接続する装置からデータを受信し、前記光送信処理部へ出力する入力処理部と
を含む、対向する一対の伝送路で別の通信装置と接続され、
前記光受信部が接続する装置からデータを受信し、前記受信処理部へ出力し、
前記出力処理部が前記受信処理部からデータを受信し、生成した所定の信号をデータに追加して、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力し、
前記光送信処理部が前記入力処理部からデータを受信し、生成した所定の識別信号をデータに追加して、光送信部に出力し、
また、前記受信処理部が前記光受信部から受信したデータに所定の識別信号を検出した場合、
前記アラーム処理制御部へ所定の識別信号検出を通知し、データから所定の識別信号を除去し、データを前記出力処理部へ出力し、
前記アラーム処理制御部が前記受信処理部から所定の識別信号検出の通知を受信した場合、所定の識別信号に対応する所定の制御信号を前記出力処理部に出力する通信装置。
【請求項2】
前記アラーム処理制御部は、任意の時間に設定される保護時間を記憶し、
前記アラーム処理制御部は、前記光受信部が入力断を検知した場合、検知から保護時間に到達していない場合、前記光送信処理部と前記出力処理部に対して第1の制御信号を出力し、保護時間に到達して以降は、前記光送信データ処理部と前記出力処理部に対して第2の制御信号を出力する請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記光送信処理部は、前記アラーム処理制御部が第1の制御信号を出力した場合、第1の識別信号を生成し、第2の制御信号を出力した場合、第2の識別信号を生成し、
前記出力処理部は、前記アラーム処理制御部が第1の制御信号を出力した場合、第1の信号を生成し、第2の制御信号を出力した場合、第2の信号を生成する請求項1または2に記載の通信装置
【請求項4】
前記アラーム処理制御部が記憶する保護時間は1つないし複数設定され、前記アラーム処理制御部が前記光送信処理部と前記出力処理部に対して出力する制御信号の数および前記光送信処理部が生成する識別信号の数および前記出力処理部が生成する信号の数は、設定される保護時間の個数に基づいて決められる請求項1ないしのいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記光送信部と、前記光受信部と、前記アラーム処理制御部と、前記光送信処理部と前記受信処理部の機能を兼ね合わせる送受信処理部を備える1つないし複数の中継装置と、
請求項1ないしのいずれか1項に記載の通信装置を備える通信システム。
【請求項6】
光受信部が伝送路からの入力断を検知し、
アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力し、
出力処理部が所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力し、
光送信処理部が所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成し、
光送信部が前記光送信処理部からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向に接続する装置に出力し、
受信処理部が前記光受信部からデータを受信し、前記出力処理部へ出力し、
入力処理部が接続する装置からデータを受信し、前記光送信処理部へ出力し、
前記出力処理部が前記受信処理部からデータを受信し、生成した所定の信号をデータに追加して、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力し、
前記光送信処理部が前記入力処理部からデータを受信し、生成した所定の識別信号をデータに追加して、光送信部に出力し、
また、前記受信処理部が前記光受信部から受信したデータに所定の識別信号を検出した場合、
前記アラーム処理制御部へ所定の識別信号検出を通知し、データから所定の識別信号を除去し、データを前記出力処理部へ出力し、
前記アラーム処理制御部が前記受信処理部から所定の識別信号検出の通知を受信した場合、所定の識別信号に対応する所定の制御信号を前記出力処理部に出力する
対向する一対の伝送路で別の通信装置と接続される通信装置の通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置を対向接続したシステムにおける通信装置、通信システム及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信装置を対向接続したシステムにおいて、伝送路の障害が発生した場合にシステムに接続する装置に障害を通知する技術が知られている。この技術は、一方の伝送路において障害が発生した場合に、異常が発生している旨を、システムに接続する装置に通知し、もう一方の伝送路のみで通信を行う。
【0003】
このような技術の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された技術は、二重リング状態の伝送路の一方で障害が発生した場合、伝送路上の切断箇所の下流側に位置するステーションの受信器で受信信号断を検出する。ステーション管理制御部が受信器からの受信信号断検出通知に応じて、切替スイッチを制御し、もう一方の伝送路の障害発生の有無を判断する。また、ステーション管理制御部は、障害発生している伝送路側の切替スイッチを解放端に接続し、障害が発生していない伝送路のみで伝送を継続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07−058767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術は、伝送路上の切断箇所の下流側に位置するステーションが入力断を検知した場合、伝送路に障害が発生しているか否かを障害発生通知用フレームの受信待ちタイマのタイムアウトによって障害発生を判断するまでの保護時間において、切替スイッチを制御し障害が発生していない伝送路のデータを障害発生した伝送路に送出する。したがって、特許文献1に記載された技術は、入力断を検知後、速やかに検知したステーション以外の装置において入力断の情報を伝送することができないという問題点がある。
【0006】
本発明の目的の一例は、上述した問題点を解決できる通信装置、通信システム及び通信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態における第1の通信装置は、伝送路からの入力断を検知する光受信部と、光受信部が入力断を検知した場合、所定の制御信号を出力するアラーム処理制御部と、アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力する出力処理部と、アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成する光送信処理部と、光送信処理部からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向に接続する装置に出力する光送信部と、を含む、対向する一対の伝送路で別の通信装置と接続される。
【0008】
本発明の一形態における第1の対向する一対の伝送路で別の通信装置と接続される通信装置の通信方法は、光受信部が伝送路からの入力断を検知し、アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力し、出力処理部が所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力し、光送信処理部が所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成し、光送信部が前記光送信処理部からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向に接続する装置に出力する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、伝送路上の装置が入力断を検知した場合、速やかに下流および上流の装置に入力断の情報を伝送できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の第1の実施の形態における通信システム100の構成とそれぞれの構成要素である通信装置10、20とそれぞれの後段に接続される通信終端装置30、40との接続の一例を示すブロック図である。
図2図2は、第1の実施の形態における通信装置10、20での通信装置20から通信装置10への伝送路に障害が発生した場合の、通信の動作の概要を示すタイミングチャートである。
図3図3は、本発明の第2の実施形態に係る通信システム102の構成と、通信システム102の構成要素である通信装置10、20、50の接続の一例を示すブロック図である。
図4図4は、本発明の第3の実施形態に係る通信システム103の構成と、通信システム103の構成要素である通信装置60、70と、通信装置60の後段に接続される通信終端装置30と、通信装置70の後段に接続される通信終端装置40との接続の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における通信システム100の構成とそれぞれの構成要素である通信装置10、20とそれぞれの後段に接続される通信終端装置30、40との接続の一例を示すブロック図である。また、通信終端装置30、40は通信装置10、20との通信に関連する接続要素のみを図示しており、それ以外の要素は割愛する。
【0013】
図1を参照すると、通信装置10は、入力処理部11と光送信処理部12と光送信部13と光受信部14と受信処理部15と出力処理部16とアラーム処理制御部17と、を備える。なお、矢印は信号の伝送方向を示す。
【0014】
次に、第1の実施の形態における通信装置10の構成について説明する。通信装置20は通信装置10と同じ構成なので通信装置10を代表として説明する。なお、入力処理部11は入力処理部21と、光送信処理部12は光送信処理部22と、光送信部13は光送信部23と、光受信部14は光受信部24と、受信処理部15は受信処理部25と、出力処理部16は出力処理部26と、アラーム処理制御部17はアラーム処理制御部27と、それぞれ対応している。
【0015】
入力処理部11は、前段の装置(図1では通信終端装置30)が出力する、データを含む装置間通信信号を受信する。入力処理部11は、その入力信号を伝送路に出力する伝送路データとして最適な信号形態に変換し、光送信処理部12に出力する。伝送路データは、どのような種類のデータあるいは情報であってもよく、伝送路上における信号形態には特に制限がない。
【0016】
光送信処理部12は、入力処理部11の出力を受信する。光送信処理部12は、入力処理部11からの信号を正常状態ではそのまま、光送信部13に出力する。アラーム処理制御部17から所定の制御信号を受信した場合、光送信処理部12は、所定の識別信号を生成する。アラーム処理制御部17から所定の制御信号として第1の制御信号を受信した場合には、光送信処理部12は第1の識別信号を、第2の制御信号を受信した場合には、光送信処理部12は、第2の識別信号を生成する。光送信処理部12は、生成した第1または第2の識別信号を入力処理部11から受信した信号とともに光送信部13に出力する。
【0017】
光送信部13は、光送信処理部12からの出力を光信号に変換する機能を持つ。光送信部13は、光通信伝送路を介し、対向する通信装置(図1では通信装置20)へ伝送路データを送信する。
【0018】
光受信部14は、対向する通信装置(図1では通信装置20)から、光通信伝送路を介し光信号として伝送路データを受信する。光受信部14は、その伝送路データの光信号を装置内部で処理が可能な電気信号に変換し、電気信号としてのデータを受信処理部15に出力する。断障害などで光入力断となった場合は、光受信部14は、光入力断検出信号をアラーム処理制御部17に出力する。
【0019】
受信処理部15は、光受信部14から出力されたデータを受信する。データ中に所定の識別信号を検出した場合は、受信処理部15は、アラーム処理制御部17に所定の識別信号の検出を通知する。また、受信処理部15は、データ中の識別信号を除去したのち、出力処理部16にデータを出力する。データ中に所定の識別信号を検出しなかった場合は、受信処理部15は、そのまま出力処理部16にデータを出力する。
【0020】
出力処理部16は、受信処理部15から出力されたデータを、後段の装置(図1では通信終端装置30)にて受信可能な装置間通信信号に変換し、後段の装置(図1では通信終端装置30)に送信する。また、アラーム処理制御部17から所定の制御信号を受信した場合、出力処理部16は、後段の装置(図1では通信終端装置30)に所定の信号を出力する。この時、第1の制御信号を受信した場合には、出力処理部16は第1の信号を、第2の制御信号を受信した場合には、出力処理部16は第2の信号を生成し出力する。出力処理部16は、受信処理部15からのデータの受信中に、第1または第2の制御信号を受信した場合、データと第1または第2の信号の両方を出力する。
【0021】
アラーム処理制御部17は、光受信部14から光入力断検出信号を受信した場合、光送信処理部12と出力処理部16に所定の制御信号を出力する。この時、光受信部14から光入力断検出信号を受信して以降、アラーム処理制御部17にて任意の時間に設定され記憶する保護時間が経過するまでは、アラーム処理制御部17は第1の制御信号を光送信処理部12と出力処理部16に出力する。光入力断のまま保護時間が経過して以降は、アラーム処理制御部17は第2の制御信号を光送信処理部12と出力処理部16に出力する。
【0022】
また、受信処理部15から所定の識別信号の検出についての通知を受信した場合、アラーム処理制御部17は、出力処理部16のみに所定の制御信号を出力する。この時、第1の識別信号の通知を受信処理部15から受信した場合は、アラーム処理制御部17は第1の制御信号を、第2の識別信号の通知を受信処理部15から受信した場合は、アラーム処理制御部17は第2の制御信号を生成し出力処理部16にする。
【0023】
また、図1に示すように、通信装置10と通信装置20は対向して接続される。また、通信装置10と通信装置20とは光通信伝送路で接続される。
【0024】
図2は、第1の実施の形態における通信装置10、20での通信装置20から通信装置10への伝送路に障害が発生した場合の、通信の動作の概要を示すタイミングチャートである。
【0025】
図2に示すように、通信装置20から通信装置10への光通信伝送路に障害が発生し、一定時間データが途絶した場合を想定する。まず、通信装置10の光受信部14は、光通信伝送路を介して伝送路データを受信し、電気信号として受信処理部15に出力する。このとき、障害のため光入力断を検知すると、光受信部14は、光入力断検出信号をアラーム処理制御部17に出力する。
【0026】
次に、アラーム処理制御部17は、光受信部14から光入力断検出信号を受信した場合、あらかじめ設定された保護時間の満了前のため、第1の制御信号を光送信処理部12と出力処理部16に出力する。光入力断検出信号を受信し続けている、すなわち光入力断状態が継続している場合、保護時間を満了すると、アラーム処理制御部17は、第1の制御信号から第2の制御信号に切り替えて出力する。
【0027】
図2は通信装置10から通信終端装置30への通信におけるタイミングチャートも同時に示している。
【0028】
受信処理部15は、光受信部14から受信したデータを出力処理部16に出力する。伝送路の障害が発生している状態ではデータを受信しないため、受信処理部15は、出力処理部16への出力処理を行わない。
【0029】
次に、出力処理部16は、受信処理部15から受信したデータを装置間通信信号に変換し、通信終端装置30の装置入力部31に出力する。このとき、アラーム処理制御部17から所定の制御信号を受信した場合、前述のデータがない時間領域に、出力処理部16は、データの代わりに所定の信号を生成し、出力する。この時、第1の制御信号を受信した場合、出力処理部16は第1の信号を、第2の制御信号を受信した場合は出力処理部16は第2の信号を生成し出力する。信号の切り替わりは、制御信号の切り替わりと完全に同期する。
【0030】
アラーム処理制御部17の保護時間では、通信終端装置30の装置入力部31は、受信した装置間通信信号から第1の信号のみを検知する。このことにより、通信終端装置30は、通信装置10の前段の装置から通信装置10への伝送路にて何らかの異常状態が発生したことが原因で装置間通信信号が受信できないことが認識できる。また、そのあと装置入力部31は、第2の信号のみを検知することにより、何らかの異常状態が伝送路の断障害であることが認識できる。
【0031】
図2は、アラーム処理制御部17が光入力断検出信号を受信し、光送信処理部12と出力処理部16に所定の制御信号を出力して以降の、通信装置10から通信装置20を介して通信終端装置40への通信(障害が発生した伝送路とは逆の方向の伝送路の通信)におけるタイミングチャートも同時に示している。
【0032】
光送信処理部12は、入力処理部11から受信したデータを光送信部13に出力する。この時、入力処理部11が通信終端装置30から装置間通信信号を受信する伝送路には障害は発生していないので、データの送信が継続する。また、アラーム処理制御部17から所定の制御信号を受信した場合、光送信処理部12は、所定の識別信号を生成し、入力処理部11の出力とともに光送信部13に出力する。この時、第1の制御信号を受信した場合は、光送信処理部12は第1の識別信号を、第2の制御信号を受信した場合は、光送信処理部12は第2の識別信号を生成する。
【0033】
次に、光送信部13は、光送信処理部12の出力を光信号に変換し、光通信伝送路を介し、対向する通信装置20へ伝送路データを送信する。この時、通信装置10から通信装置20への伝送路には障害は発生していないので、伝送路データの送信が継続する。
【0034】
次に、通信装置20の光受信部24は、通信装置10から、光通信伝送路を介し伝送路データを受信する。光受信部24は、受信したデータを装置内部で処理が可能な電気信号に変換し、データを受信処理部25に出力する。
【0035】
次に、受信処理部25は、光受信部24から受信したデータを出力処理部26に出力する。また、受信したデータから所定の識別信号を検出した場合、アラーム処理制御部27に所定の識別信号の検出を通知する。また、受信処理部25は、データ中の識別信号を除去したのち、出力処理部26にデータを出力する。
【0036】
次に、アラーム処理制御部27は、受信処理部25から所定の識別信号の検出についての通知を受信した場合、出力処理部26のみに所定の制御信号を出力する。この時、第1の識別信号の通知を受信した場合は、アラーム処理制御部27は第1の制御信号を、第2の識別信号の通知を受信した場合は、アラーム処理制御部27は第2の制御信号を生成する。
【0037】
次に、出力処理部26は、受信処理部25から受信したデータを通信終端装置40にて受信可能な装置間通信信号に変換し、通信終端装置40に送信する。また、アラーム処理制御部27から所定の制御信号を受信した場合、出力処理部26は、データに所定の信号を追加し出力する。この時、第1の制御信号を受信した場合は、出力処理部26は第1の信号を、第2の制御信号を受信した場合は、出力処理部26は第2の信号を生成する。したがって、出力処理部26は、データと第1または第2の信号の両方を出力する。
【0038】
通信終端装置40の装置入力部41は、受信した装置間通信信号から第1の信号が追加されたデータを検出する。このことにより、通信終端装置40は、通信装置20から後段の装置への伝送路にて何らかの異常状態が発生していること、また、通信装置20から通信終端装置40への方向の伝送路には異常が発生していないことが認識できる。また、そのあと第2の信号が追加されたデータを受信することにより、何らかの異常状態が伝送路の断障害であることが認識できる。
【0039】
以上で、通信装置10、20での通信装置20から通信装置10への伝送路に障害が発生した場合の、通信の動作を終了する。
【0040】
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について説明する。
【0041】
上述した本実施形態における通信装置10は、伝送路上の装置が入力断を検知した場合、速やかに下流および上流の装置に入力断の情報を伝送できるという効果を奏する。
【0042】
その理由は、以下のような構成を含むからである。即ち、光受信部が入力断を検知した場合、アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力する。アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、出力部が所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向(伝送路に対して下流側)に接続する装置に出力する。アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、光送信処理部は所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成する。そして、光送信部は、光送信処理部からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向(上記伝送路に対して上流側)に接続する装置に出力する。
【0043】
さらに、本実施形態における通信装置10は、下流および上流の装置が保護時間満了前すなわち障害発生が確定する前、保護時間満了後すなわち障害発生が確定した後のそれぞれの状態に応じた警報の発出や、装置動作を行うことを可能とする。
【0044】
その理由は、以下のような構成を含むからである。即ち、第1に、伝送路の光入力断が検出された場合、通信終端装置30は、通信装置10から第1の信号のみもしくは第2の信号のみの時間領域を含む装置間通信信号を受信する。第1の信号と第2の信号は、保護時間が経過しているか否かに基づいている。第2に、その場合、通信終端装置40は、第1の信号が追加されたデータもしくは第2の信号が追加されたデータの時間領域を含む装置間通信信号を受信する。これにより、通信終端装置30と通信終端装置40は、各々の通信終端装置への伝送路上の光入力断の事象の有無、光入力断を検出してから保護時間を満了しているか否かの状態を認識することができるので、通信終端装置30と通信終端装置40、つまり下流および上流の装置が保護時間満了前、保護時間満了後のそれぞれの状態に応じた警報の発出や、装置動作を行うことを可能とするという効果が得られる。具体的には、運用中の障害発生を想定して、冗長構成として別回線を用意している場合は、通信終端装置30もしくは通信終端装置40が第1の信号を受信した場合、別回線への切替を準備することができる。更に第2の信号を受信した場合、すなわち保護時間を満了し障害の発生が確定した時点で切替を実施することが可能となる。また、この場合、切替の際に元回線へのデータの流入の防止のため、第2の信号受信時は通信装置10よりデータとともにポーズフレームを通信終端装置30もしくは通信終端装置40に送信し、通信終端装置30もしくは通信終端装置40からのデータ送信を中断し待機状態とすることも可能となる。
【0045】
また、保護時間を最下流および最上流の装置ではなく各通信装置で設定することで、たとえば、ルーティング機能を有する通信装置は保護時間を長くし、単純な制御のみを行う通信装置は保護時間を短く設定することができる。このように、それぞれの通信装置もしくは伝送路の状況に応じた適切な保護時間を設定することが可能と言う効果もある。
【0046】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0047】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る通信システム102の構成と、通信システム102の構成要素である通信装置10、20、50の接続の一例を示すブロック図である。通信装置10、20の後段にはそれぞれ通信終端装置が接続されるが図3では割愛する。
【0048】
通信装置50は、通信装置10と通信装置20との間に挿入される中継装置である。通信装置10と通信装置20がともに光通信伝送路を介して接続されるため、通信装置50は、通信装置10、20の入力処理部、出力処理部の代わりにそれぞれ光受信部51、54、光送信部53、56を備える。また、通信装置50では、通信装置10、20における光送信処理部、受信処理部は、双方向の伝送に対応するため両方の機能を兼ねそろえる必要がある。このため、通信装置50は、通信装置10、20の光送信処理部、受信処理部の代わりに送受信処理部52、55を備える。このように変更することで、通信装置50は中継装置としての機能を満たす。
【0049】
通信システム102における、光通信伝送路に障害が発生した場合の通信の動作は、第1の実施形態と同様である。例として、通信装置20から通信装置50への光通信伝送路に障害が発生した場合を想定する。
【0050】
まず、通信装置50の光受信部51にて光入力断を検知すると、アラーム処理制御部57は、送受信処理部52、55双方に所定の制御信号を出力する。第1の実施形態では、アラーム処理制御部は障害が発生した伝送路と逆方向の伝送路では光送信処理部に、障害が発生した伝送路と同じ方向の伝送路では出力処理部に所定の制御信号を出力していたが、双方の伝送路に送受信処理部があるため、アラーム処理制御部57は送受信処理部52、55双方に所定の制御信号を出力する。
【0051】
次に、双方の送受信処理部52、55は、所定の識別信号を生成し当該の伝送路のデータに追加する。その後、双方の光送信部53、56は、それぞれ通信装置10、20へ伝送路データを出力する。
【0052】
次に、受信した通信装置10、20の受信処理部15、25は、所定の識別信号を検知し、それぞれアラーム処理制御部17、27へ通知する。アラーム処理制御部17、27は、所定の制御信号をそれぞれ出力処理部16、26へ出力する。受信処理部15、25は、データに含まれていた識別信号を除去し、データを出力処理部16、26へ出力する。
【0053】
次に、出力処理部16、26は、受信した所定の制御信号に対応した所定の信号を受信したデータに追加する。その後、出力処理部16、26は、それぞれ後段の通信終端装置にて受信可能な装置間通信信号に変換し出力する。
【0054】
次に、双方の通信終端装置は、装置間通信信号を受信し、所定の信号を検知する。このことで伝送路に光入力断が発生したことを認識する。
【0055】
以上で、通信装置20から通信装置50への光通信伝送路に障害が発生した場合の、通信システム102の通信の動作を終了する。また、これは通信装置50すなわち中継装置が複数存在しても同様の処理によって双方の通信終端装置が伝送路に光入力断が発生したことを認識することが可能である。
【0056】
次に、本発明の第2の実施の形態に特有の効果について説明する。
【0057】
上述した本実施形態における通信システム102は、中継装置を介した場合も同様にそれぞれの最流の装置にて、所定の信号を受信することができ、保護時間満了前、保護時間満了後のそれぞれの状態に応じた警報の発出や、装置動作を行うことが可能である。また、中継装置を複数備えた通信システムであっても同様の効果が期待できる。
【0058】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0059】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る通信システム103の構成と、通信システム103の構成要素である通信装置60、70と、通信装置60の後段に接続される通信終端装置30と、通信装置70の後段に接続される通信終端装置40との接続の一例を示すブロック図である。第3の実施形態に係る通信システム103は、第1及び第2の実施の形態における通信システムの基本的な構成に対応する。
【0060】
通信装置60、70は、それぞれ光受信部64、74、アラーム処理制御部67、77、出力処理部66、76、光送信処理部62、72、光送信部63、73を備える。
【0061】
光受信部64、74は、伝送路からの入力断を検知する。
【0062】
アラーム処理制御部67、77は、それぞれ光受信部64、74が入力断を検知した場合、所定の制御信号を出力する。
【0063】
出力処理部66、76は、それぞれアラーム処理制御部67、77が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力する。
【0064】
光送信処理部62、72は、それぞれアラーム処理制御部67、77が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成する。
【0065】
光送信部63、73は、それぞれ光送信処理部62、72からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向に接続する装置に出力する。
【0066】
通信システム103における、光通信伝送路に障害が発生した場合の通信の動作は第1の実施形態と同様である。例として、通信装置70から通信装置60への光通信伝送路に障害が発生した場合の通信装置60の動作を想定する。
【0067】
まず、通信装置60の光受信部64にて入力断を検知した場合、アラーム処理制御部67は、光送信処理部62、出力処理部66双方に所定の制御信号を出力する。
【0068】
次に、光送信処理部62は、所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成し当該の伝送路のデータに追加する。出力処理部66は、所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し当該の伝送路のデータに追加する。その後、光送信処理部62は、所定の識別信号を追加したデータを光信号に変換し、光送信部63を介して通信装置70へ出力する。出力処理部66は、所定の信号を追加したデータを装置間通信信号に変換し、通信終端装置30へ出力する。
【0069】
以上で、通信装置70から通信装置60への光通信伝送路に障害が発生した場合の、通信装置60の動作を終了する。
【0070】
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について説明する。
【0071】
上述した本実施形態における通信装置60は、伝送路上の装置が入力断を検知した場合、速やかに下流および上流の装置に、入力断の情報を伝送できる。
【0072】
その理由は、以下のような構成を含むからである。即ち、第1に光受信部64にて入力断を検知した場合、アラーム処理制御部67は、光送信処理部62、出力処理部66双方に所定の制御信号を出力する。第2に、光送信処理部62は、所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成し当該の伝送路のデータに追加する。出力処理部66は、所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し当該の伝送路のデータに追加する。第3に、光送信処理部62は、所定の識別信号を追加したデータを光信号に変換し、光送信部63を介して通信装置70へ出力する。出力処理部66は、所定の信号を追加したデータを装置間通信信号に変換し、通信終端装置30へ出力する。これにより、通信装置60は、入力断を検知した場合、速やかに下流の装置である通信終端装置30におよび上流の装置である通信装置70に、入力断の情報を伝送できるという効果が得られる。また、通信終端装置30が入力断の情報すなわち所定の信号を検知した場合、通信終端装置30は、伝送路上に入力断の状態があることを検知できる。
【0073】
以上説明した、本発明の各実施形態における各構成要素は、その機能をハードウェア回路で実現することはもちろん、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアを使用して実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリなどのコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られる。この読み取られたプログラムは、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態における構成要素として機能させる。
【0074】
以上、各実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえる様々な変更をすることができる。
【0075】
たとえば、以上の各実施形態で説明した各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はない。例えば、各構成要素は、複数の構成要素が1個のモジュールとして実現されたり、一つの構成要素が複数のモジュールで実現されたりしてもよい。また、各構成要素は、ある構成要素が他の構成要素の一部であったり、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していたり、といったような構成であってもよい。
【0076】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0077】
(付記1)伝送路からの入力断を検知する光受信部と、前記光受信部が入力断を検知した場合、所定の制御信号を出力するアラーム処理制御部と、前記アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力する出力処理部と、前記アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力した場合、所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成する光送信処理部と、前記光送信処理部からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向に接続する装置に出力する光送信部と、を含む、対向する一対の伝送路で別の通信装置と接続される通信装置。
【0078】
(付記2)前記光受信部からデータを受信し、前記出力処理部へ出力する受信処理部と、接続する装置からデータを受信し、前記光送信処理部へ出力する入力処理部とをさらに含み、前記光受信部が接続する装置からデータを受信し、前記受信処理部へ出力し、前記出力処理部が前記受信処理部からデータを受信し、生成した所定の信号をデータに追加して、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力し、前記光送信処理部が前記入力処理部からデータを受信し、生成した所定の識別信号をデータに追加して、光送信部に出力する請求項1記載の通信装置。
【0079】
(付記3)前記受信処理部が前記光受信部から受信したデータに所定の識別信号を検出した場合、前記アラーム処理制御部へ所定の識別信号検出を通知し、データから所定の識別信号を除去し、データを前記出力処理部へ出力し、前記アラーム処理制御部が前記受信処理部から所定の識別信号検出の通知を受信した場合、所定の識別信号に対応する所定の制御信号を前記出力処理部に出力する請求項2に記載の通信装置。
【0080】
(付記4)前記アラーム処理制御部は、任意の時間に設定される保護時間を記憶し、前記アラーム処理制御部は、前記光受信部が入力断を検知した場合、検知から保護時間に到達していない場合、前記光送信処理部と前記出力処理部に対して第1の制御信号を出力し、保護時間に到達して以降は、前記光送信データ処理部と前記出力処理部に対して第2の制御信号を出力する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の通信装置。
【0081】
(付記5)前記光送信処理部は、前記アラーム処理制御部が第1の制御信号を出力した場合、第1の識別信号を生成し、第2の制御信号を出力した場合、第2の識別信号を生成し、前記出力処理部は、前記アラーム処理制御部が第1の制御信号を出力した場合、第1の信号を生成し、第2の制御信号を出力した場合、第2の信号を生成する請求項1ないし4のいずれか一項に記載の通信装置
(付記6)前記アラーム処理制御部が記憶する保護時間は1つないし複数設定され、前記アラーム処理制御部が前記光送信処理部と前記出力処理部に対して出力する制御信号の数および前記光送信処理部が生成する識別信号の数および前記出力処理部が生成する信号の数は、設定される保護時間の個数に基づいて決められる請求項1ないし5のいずれか一項に記載の通信装置。
【0082】
(付記7)前記光出力部と、前記光入力部と、前記アラーム処理制御部と、前記光送信処理部と前記受信処理部の機能を兼ね合わせる送受信処理部を備える1つないし複数の中継装置と、請求項2ないし6のいずれか1項に記載の通信装置を備える通信システム。
【0083】
(付記8)光受信部が伝送路からの入力断を検知し、アラーム処理制御部が所定の制御信号を出力し、出力処理部が所定の制御信号に対応する所定の信号を生成し、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力し、光送信処理部が所定の制御信号に対応する所定の識別信号を生成し、光送信部が前記光送信処理部からの出力を、入力断を検知した伝送路と逆方向に接続する装置に出力する対向する一対の伝送路で別の通信装置と接続される通信装置の通信方法。
【0084】
(付記9)受信処理部が前記光受信部からデータを受信し、前記出力処理部へ出力し、入力処理部が接続する装置からデータを受信し、前記光送信処理部へ出力し、前記出力処理部が前記受信処理部からデータを受信し、生成した所定の信号をデータに追加して、入力断を検知した伝送路と同方向に接続する装置に出力し、前記光送信処理部が前記入力処理部からデータを受信し、生成した所定の識別信号をデータに追加して、光送信部に出力する請求項8記載の通信方法。
【0085】
(付記10)前記受信処理部が前記光受信部から受信したデータに所定の識別信号を検出した場合、前記アラーム処理制御部へ所定の識別信号検出を通知し、データから所定の識別信号を除去し、データを前記出力処理部へ出力し、前記アラーム処理制御部が前記受信処理部から所定の識別信号検出の通知を受信した場合、所定の識別信号に対応する所定の制御信号を前記出力処理部に出力する請求項9に記載の通信方法。
【0086】
(付記11)前記アラーム処理制御部は、任意の時間に設定される保護時間を記憶し、前記アラーム処理制御部は、前記光受信部が入力断を検知した場合、検知から保護時間に到達していない場合、前記光送信処理部と前記出力処理部に対して第1の制御信号を出力し、保護時間に到達して以降は、前記光送信データ処理部と前記出力処理部に対して第2の制御信号を出力する請求項8ないし10のいずれか一項に記載の通信方法。
【0087】
(付記12)前記光送信処理部は、前記アラーム処理制御部が第1の制御信号を出力した場合、第1の識別信号を生成し、第2の制御信号を出力した場合、第2の識別信号を生成し、前記出力処理部は、前記アラーム処理制御部が第1の制御信号を出力した場合、第1の信号を生成し、第2の制御信号を出力した場合、第2の信号を生成する請求項8ないし11のいずれか一項に記載の通信方法。
【0088】
(付記13)前記アラーム処理制御部が記憶する保護時間は1つないし複数設定され、前記アラーム処理制御部が前記光送信処理部と前記出力処理部に対して出力する制御信号の数および前記光送信処理部が生成する識別信号の数および前記出力処理部が生成する信号の数は、設定される保護時間の個数に基づいて決められる請求項8ないし12のいずれか一項に記載の通信方法。
【符号の説明】
【0089】
10、20、50、60、70 通信装置
11、21 入力処理部
12、22、62、72 光送信処理部
13、23、53、56、63、73 光送信部
14、24、51、54、64、74 光受信部
15、25 受信処理部
16、26、66、76 出力処理部
17、27、57、67、77 アラーム処理制御部
30、40 通信終端装置
31、41 装置入力部
52、55 送受信処理部
100、102、103 通信システム
図1
図2
図3
図4