特許第6416949号(P6416949)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6416949多重アンテナからのサウンディング基準信号の送信を支援する装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6416949
(24)【登録日】2018年10月12日
(45)【発行日】2018年10月31日
(54)【発明の名称】多重アンテナからのサウンディング基準信号の送信を支援する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20181022BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20181022BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W16/28
【請求項の数】16
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2017-20412(P2017-20412)
(22)【出願日】2017年2月7日
(62)【分割の表示】特願2015-137953(P2015-137953)の分割
【原出願日】2009年9月25日
(65)【公開番号】特開2017-103812(P2017-103812A)
(43)【公開日】2017年6月8日
【審査請求日】2017年2月7日
(31)【優先権主張番号】61/100,449
(32)【優先日】2008年9月26日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】アリス・パパサケラリオウ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン−ヨン・チョ
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 Samsung,DCI Payload Formats and Contents,3GPP TSG RAN WG1 #52bis R1-081216,2008年 3月31日,pp.1-5
【文献】 Motorola,PDCCH: Scheduling Grant Field (DCI Format 0 and 1A) Definition,3GPP TSG RAN1 #51bis R1-080437,2008年 1月18日,pp.1-4
【文献】 Motorola,Open Issues on PDCCH Formats and Contents,3GPP TSG RAN1 #52bis R1-081287,2008年 4月14日,pp.1-6
【文献】 Motorola et al.,Way Forward on Indication of UE Antenna Selection for PUSCH,3GPP TSG RAN WG1 #53 R1-081928,2008年 5月 5日,pp.1-2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムの基地局におけるユーザ端末機(User Equipment:UE)の基準信号(reference signal:RS)送信を制御する方法であって、
RS活性化(RS activation)情報要素(Information Element:IE)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)をUEに送信するステップを含み、
データ送信が多重UE送信アンテナに基づく場合、前記RS活性化IEは二つの2進要素を含み、
前記データ送信が単一UE送信アンテナに基づく場合、前記RS活性化IEは一つの2進要素を含み、
前記RS活性化IEによりトリガー(trigger)される第1のRS送信と無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリングによりトリガーされる第2のRS送信が同一のサブフレームで発生される場合、前記第1のRS送信が前記第2のRS送信に対して優先することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記DCIは、信号送信に関連するIEを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEはRSを一度送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
S送信のためのパラメータは、前記基地局から上位階層シグナリング(higher layer signaling)を通して前記UEで構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項のうち何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
通信システムにおけるユーザ端末機(User Equipment:UE)の基準信号(reference signal:RS)送信を制御する方法であって、
データ送信が多重UE送信アンテナに基づく場合、基地局から二つの2進要素を含むRS活性化(RS activation)情報要素(Information Element:IE)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信するステップと、
前記データ送信が単一UE送信アンテナに基づく場合、前記基地局から一つの2進要素を含むRS活性化IEを含むDCIを受信するステップと、を含み、
前記RS活性化IEによりトリガー(trigger)される第1のRS送信と無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリングによりトリガーされる第2のRS送信が同一のサブフレームで発生される場合、前記第1のRS送信が前記第2のRS送信に対して優先することを特徴とする方法。
【請求項6】
前記DCIは、信号送信に関連するIEを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記UEはRSを一度送信することを特徴とする請求項又は請求項に記載の方法。
【請求項8】
S送信のためのパラメータは、前記基地局から上位階層シグナリング(higher layer signaling)を通して前記UEで構成されることを特徴とする請求項乃至請求項のうち何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
通信システムにおける基地局であって、
RS活性化(RS Activation)情報要素(Information Element:IE)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)をUEに送信する送信器を含み、
データ送信が多重UE送信アンテナに基づく場合、前記RS活性化IEは二つの2進要素を含み、
前記データ送信が単一UE送信アンテナに基づく場合、前記RS活性化IEは一つの2進要素を含み、
前記RS活性化IEによりトリガー(trigger)される第1のRS送信と無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)シグナリングによりトリガーされる第2のRS送信が同一のサブフレームで発生される場合、前記第1のRS送信が前記第2のRS送信に対して優先することを特徴とする基地局。
【請求項10】
前記DCIは信号送信に関連するIEを含むことを特徴とする請求項に記載の基地局。
【請求項11】
前記UEはRSを一度送信することを特徴とする請求項又は請求項10に記載の基地局。
【請求項12】
S送信のためのパラメータは、前記基地局から上位階層シグナリング(higher layer signaling)を通して前記UEで構成されることを特徴とする請求項乃至請求項11のうち何れか一項に記載の基地局。
【請求項13】
通信システムにおけるユーザ端末機(User Equipment:UE)であって、
データ送信が多重UE送信アンテナに基づく場合、基地局から二つの2進要素を含む基準信号(reference signal:RS)活性化(activation)情報要素(Information Element:IE)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信して、前記データ送信が単一UE送信アンテナに基づく場合、前記基地局から一つの2進要素を含むRS活性化IEを含むDCIを受信する受信器を含み、
前記RS活性化IEによりトリガー(trigger)される第1のRS送信と無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)シグナリングによりトリガーされる第2のRS送信が同一のサブフレームで発生される場合、前記第1のRS送信が前記第2のRS送信に対して優先することを特徴とするUE。
【請求項14】
前記DCIは信号送信に関連するIEを含むことを特徴とする請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記UEはRSを一度送信することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のUE。
【請求項16】
S送信のためのパラメータは、前記基地局から上位階層シグナリング(higher layer signaling)を通して前記UEで構成されることを特徴とする請求項13乃至請求項15のうち何れか一項に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、無線通信システムに関し、より具体的には、ユーザ装置の多重送信器アンテナからサウンディング基準信号の送信に関する。サウンディング基準信号は、他の目的の中で、各送信器アンテナからの信号によって得られるチャネル媒体の推定を提供しようとする。本発明は、通信システムの多重の個別帯域幅でのサウンディング基準信号の送信の支援に向けられる。
【背景技術】
【0002】
本願では、
【数1】

Xab
と表記する。
【0003】
通信システムが適切に機能するために、幾つかのタイプの信号が通信システムにより支援される。情報コンテンツを伝達するデータ信号に加えて、データ信号の適切な処理を可能にするように制御信号を送信する必要がある。このような信号は、通信システムのアップリンク(UL)でユーザ装置(UE)からこれらをサービングする基地局(BS又はノードB)に送信され、通信システムのダウンリンク(DL)でサービングノードBからUEに送信される。制御信号の例は、ポジティブ又はネガティブ受信確認信号(ACK又はNAK)を含み、これらの信号は、正確な又は不正確なデータパケット受信に応じてUEにより送信される。また、制御信号は、チャネル品質指示(CQI)信号を含み、これは、UEによりノードBに送信されることによりUEが経験するダウンリンクチャネル状態に関する情報を提供する。パイロット信号とも知られている基準信号(RS)は、一般的に各UEにより送信されることにより送信されたデータ又はノードBやアップリンクでの制御信号に対するコヒーレント復調を可能にし、これにより、UEが経験するアップリンクチャネル状態を測定するために受信するノードBにより使用される。データ又は制御信号の復調に使用されるRSは、復調(DM)RSと称され、アップリンクチャネル媒体をサウンディングするために使用される一般的に広帯域特性を有するRSは、サウンディングRS(Sounding RS;SRS)と称される。
【0004】
通常、ターミナル又は移動局と呼ばれるUEは、固定されるか又は移動可能なものであってもよく、無線装置、セルラーフォン、個人用コンピュータ装置などであってもよい。ノードBは、一般的に固定局であり、基地局送受信システム(BTS)、アクセスポイント、又はその他の用語として称されることもある。
【0005】
UEは、データ又は制御情報を伝達する信号を物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を通して送信し、一方、PUSCH送信がなされない際に、UEは、制御信号を物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を通して送信する。UEは、データ情報を伝達する信号を物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を通して受信し、他方、ダウンリンク制御信号は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を通して運搬される。
【0006】
UEは、データ又は制御信号を、例えば、1ミリ秒(msec)の期間を有するサブフレームに対応することができる送信時間間隔(TTI)にわたって送信するものと仮定する。
【0007】
図1は、PUSCH送信に対するサブフレーム構造110のブロック図を示す。サブフレームは、2つのスロットを含む。各スロット120は、データ及び/又は制御信号の送信のために使用される7個のシンボルを含む。各シンボル130は、チャネル伝播効果(channel propagation effect)による干渉を軽減するためのサイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix;CP)をさらに含む。各スロットでの幾つかのシンボルは、チャネル推定を提供し、受信された信号のコヒーレント復調を可能にするためにRS送信140に使用されてもよい。TTIの間に1つのスロットのみを有するか又は1つ以上のサブフレームを有することも可能である。送信帯域幅(BW)は、周波数リソースユニット(frequency resource unit)を含むものと仮定し、ここでは、これらをリソースブロック(RB)として称する。例えば、各RBは、NRBsc=12個のサブキャリアを含む。UEは、PUSCH送信のために1つ以上のRB150の割当てを受け、PUCCH送信のために1つのRBの割当てを受けることもある。この値は、図示のみを目的で提供されたものである。
【0008】
UEによるPUSCH送信又はPDSCH受信は、UEでの対応するスケジューリング割当て(SA)を受信することにより開始されることができ、これは、ノードBによりPDCCHでダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを通して送信されたのである。DCIフォーマットは、PDSCH(ダウンリンクSA)でノードBによるデータパケット送信に関して又はPUSCHでノードB(アップリンクSA)へのデータパケット送信に関してUEに通知することができる。ノードBは、SAを伝達する各DCIフォーマットを個別的に符号化し送信するものと仮定する。
【0009】
図2は、SA送信に対するノードBでの処理チェーン(processing chain)を示す。SAが意図されるUEに対して、媒体アクセス制御(MAC)UE IDは、SA符号語のCRCをマスキングする。これは、基準UEが、SAが意図されることを識別することができるようにする。SA(符号化されない)ビット210のCRCは、ブロック220で計算された後に、CRCビット間の排他的論理和(XOR)演算230及びMAC UE ID240を用いてマスキングされる。具体的に、XOR(0,0)=0、XOR(0,1)=1、XOR(1,0)=1、XOR(1,1)=0である。その後に、マスキングされたCRCは、ブロック250でSAビットに添付され、例えば、畳み込み符号化(convolutional coding)のようなチャネル符号化がブロック260で行われる。それぞれの制御信号290を送信する前に、割り当てられたPDCCHリソースに対するレート整合(rate matching)は、ブロック270で実行され、インターリービング及び変調は、ブロック280で実行される。
【0010】
UE受信器は、SAを有しているか否かを判定するためにノードB送信器の逆動作を実行する。これらの動作を図3に示す。受信された制御信号310は、復調され、この復調されたビットは、ブロック320でデインターリービングされる。ノードBレート整合は、ブロック330で復旧され、次いで、ブロック340でデコーディングされた後に、ブロック350でCRCビットを抽出した後にSAビット360が取得され、UE ID380でXOR演算370を適用することによりデマスキングされる。最後に、UEは、ブロック390でCRCテストを行う。CRCテストを通過すると、UEは、SAが有効なものと見なし、信号受信(ダウンリンクSA)又は信号送信(アップリンクSA)に対するパラメータを決定する。CRCテストを通過できない場合に、UEは、この見なされた(presumed)SAを無視する。
【0011】
アップリンクSA DCIフォーマットを表1をもって説明する。表1は、アップリンクSA DCIフォーマットが一般的に含む少なくとも幾つかの情報要素(IE)に関する情報を提供する。表1に示すように、付加的なIE又は各指示(indicative)IEの相互に異なるビット数が適用されることができる。アップリンクSA DCIフォーマットに現れるIEの順序は、任意の順序となっている。
【0012】
【表1】
【0013】
第1のIEは、RB割当てを提供する。UL信号送信方法は、単一キャリア周波数分割多重接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access;SC−FDMA)であると仮定する。SC−FDMAでは、信号送信BWは連続的である。NULRB個のRBの動作BWにおいて、UEへの連続したRBの可能な割当て個数は、1+2+...+NULRB=NULRB(NULRB+1)/2であり、
【数2】
ビットでシグナリングされることができ、ここで、
【数3】
は、数字を隣接した大きい整数に丸めるシーリング(ceiling)演算を示す。したがって、NULRB=50に対して、IEは、11個のビットを必要とする。送信方法に無関係に、アップリンクSA DCIフォーマットは、リソース割当てに対するIEを含むと仮定する。
【0014】
第2のIEは、変調及び符号化方式(Modulation and Coding Scheme;以下、“MCS”と称する。)又は転送ブロックサイズ(Transport Block Size;以下、“TBS”と称する。)を提供する。5個のビットを有し、合計32個のMCS又はTBSを支援することができる。例えば、変調は、QPSK、QAM16、又はQAM64であってもよく、符号化率は、例えば、1/16と1の間の離散値(discrete value)を取ってもよい。リソース割当て情報を用いて、UEは、MCSからTBSを決定することができ、反対に行うこともできる。幾つかのMCS IE値は、以下に説明するように、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest;HARQ)のアプリケーションと関連して用いられてもよい。
【0015】
第3のIEは、新規データ指示子(NDI)である。新規転送ブロックが送信されなければならない場合に、NDIは、1に設定され、前の送信と同様に、同一の転送ブロックが送信されなければならない場合に(この例では、同期アップリンクHARQが仮定される)、NDIは、0に設定される。
【0016】
第4のIEは、送信されたPUSCH信号及びSRS信号への電力調整のために送信電力制御(Transmission Power Control;以下、“TPC”と称する。)コマンドを提供する。
【0017】
第5のIEは、PUSCHでDM RSに使用される定振幅ゼロ自己相関(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation;CAZAC)シーケンスに対して異なるCSの使用を可能にする循環シフト(Cyclic Shift;CS)指示子である。以下に説明するように、異なるUEによる異なるCSの使用は、各RSの直交マルチプレキシングを提供することができる。
【0018】
第6のIEは、周波数でのPUSCH送信がホッピングするか否かを示す。
【0019】
第7のIEは、ダウンリンクCQI報告がPUSCHに含まれるべきであるか否かを示す。
【0020】
ノードBがUEからのPUSCH送信に対するRB及びMCSを適切に決定するために、アップリンクCQI推定が動作帯域幅の少なくとも一部にわたって行われる必要がある。一般的に、このアップリンクCQI推定は、スケジューリング帯域幅にわたってSRSを送信するUEにより取得される。SRSは、1つ以上のアップリンクサブフレームシンボルで送信され、データ又は制御の送信を置き換える。送信帯域幅にわたった信号対干渉雑音比(Signal-to-Interference and Noise Ratio;SINR)推定の提供に加えて、SRSは、アップリンクTPC及びアップリンク同期化に使用されることができる。
【0021】
図4は、SRS送信を示す。SRS送信は、それぞれ4.3%のSRSオーバーヘッドに対して1つおきのサブフレーム460、465の最後のサブフレームシンボルで発生する。UE1 410及びUE2 420は、第1のサブフレーム401の間に動作帯域幅の異なる部分でこれらのPUSCH送信をマルチプレキシングし、他方、UE2 420及びUE3 430は、第2のサブフレーム402の間にこのように行い、UE4 440及びUE5 450は、第3のサブフレーム403の間にこのように行う。幾つかのアップリンクサブフレームシンボルにおいて、UEは、DM RSを送信することによりノードB受信器が残っているサブフレームシンボルで送信されたデータ又は制御信号のコヒーレント復調を行うことができるようにする。例えば、UE1、UE2、UE3、UE4、及びUE5は、DM RS415、425、435、445、及び455をそれぞれ送信する。SRS送信を行うUEは、同一のサブフレームでPUSCH送信を行ってもよく、または行わなくてもよい。これらが同一のサブフレームに共存する場合に、SRS及びPUSCH送信は、動作帯域幅の異なる部分に位置してもよい。
【0022】
RS(DM RS又はSRS)は、CAZACシーケンスから構成されるものと仮定する。このようなシーケンスの例を次の数式1で示す。
【0023】
【数4】
【0024】
ここで、Lは、CAZACシーケンスの長さであり、nは、シーケンス要素のインデックスであり、n={0,1,2,...,L−1}であり、kは、シーケンスインデックスである。素数長さLのCAZACシーケンスに対して、シーケンスの個数は、L−1である。したがって、シーケンスの全集合(entire family)は、{1,2,...,L−1}の範囲であるkとして定義される。しかしながら、RS送信のためのシーケンスは、この表現式を正確に用いて生成される必要はない。1つのRBがNRBsc=12個のサブキャリアを含むものと仮定する。結果的なシーケンスがCAZACシーケンスの定義を正確に実行しないが、RS送信に使用されたシーケンスは、長い素数(prime)長さ(例えば、長さ13)のCAZACシーケンスを切り取るか又は1番目のエレメントを最後の部分で反復させて短い素数長さ(例えば、長さ11)のCAZACシーケンスを拡張(循環拡張)することにより生成されることができる。あるいは、CAZACシーケンスは、CAZAC特性を満足するシーケンスのコンピュータ検索を通して生成されることができる。
【0025】
図5は、CAZACシーケンスに基づくDM RS又はSRSに対する送信器構造を示す。周波数ドメインバージョンのCAZACシーケンスは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform;DFT)をこの時間ドメインバージョンに適用することにより取得されてもよい。不連続的なサブキャリアを選択することによりコムスペクトル(comb spectrum)は、DM RS又はSRSに対して取得されることができる。コムスペクトルは、SRS送信を不規則な帯域幅と重畳させる直交マルチプレキシング(周波数分割)に有用である。このようなSRSは、異なるCSを用いて直交マルチプレキシングされることができない異なる長さのCAZACシーケンスにより構成される。
【0026】
図5を参照すると、周波数ドメインCAZACシーケンス510が生成される。割り当てられた送信帯域幅でのサブキャリアは、ブロック530での送信帯域幅の制御を通してブロック520でマッピングされ、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform;IFFT)は、ブロック540で実行され、CSは、ブロック550で適用される。CPは、ブロック560で適用され、フィルタリングは、時間ウィンドウイングブロック570で送信された信号580に適用される。他のUEにより信号送信のために使用されるサブキャリア及びガード(guard)サブキャリア(図示せず)におけるように、UEは、DM RS又はSRSが送信されないサブキャリアへのパッディング(padding)を適用しない。従来技術で知られたDA(Digital-to-Analog)コンバータ、アナログフィルター、増幅器、及び送信器アンテナのような付加の送信器回路は、図示されていない。
【0027】
受信器では、逆(相補)送信器機能が行われる。これは、図6に概念的に示され、図5に示すこれらの逆動作が適用される。図6において、アンテナは、無線周波数(RF)アナログ信号を受信し、もう1つの処理ユニット(例えば、フィルター、増幅器、周波数ダウンコンバータ、及びAD(Analog-to-Digital)コンバータ)を通過した後に、結果的なデジタル受信信号610は、時間ウィンドイングユニット620を通過し、CPは、ブロック630で除去される。次いで、送信されたCAZAC基盤シーケンスのCSは、ブロック640で復旧され、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform;FFT)は、ブロック650で適用され、送信されたサブキャリアの選択は、ブロック660での受信帯域幅の制御を通してブロック665で行われ、CAZAC基盤シーケンスレプリカ680との相関は、乗算器670で適用される。最後に、出力690が取得された後に、時間−周波数補間器又はアップリンクCQI推定器のようなチャネル推定ユニットに伝達される。
【0028】
CAZACシーケンスの異なるCSは、直交シーケンスを提供する。したがって、CAZACシーケンスの異なるCSは、異なるUEに割り当てられることができ、同一のRBでこれらのUEにより送信されたRSの直交マルチプレキシングが取得されることができる。この原理を図7に示す。同一のルートCAZACシーケンスの多重CS720、740、760、及び780からそれぞれ生成された多重CAZACシーケンス710、730、750、及び770が直交するために、CS値Δ790は、チャネル伝播遅延拡散D(時間不確実性エラー及びフィルタースピルオーバー(spillover)効果を含む)を上回らなければならない。Tsが1つのシンボル期間である場合に、CSの個数は、Ts/D比の数学的フロア(mathematical floor)と同一である。
【0029】
SRS送信帯域幅は、UEが経験するアップリンクSINRにより変わり得る。低いアップリンクSINRを有するUEの場合に、ノードBは、帯域幅単位当たり相対的に高い比率の送信SRS電力を提供するために小さいSRS送信帯域幅を割り当てることにより、SRSから取得したアップリンクCQI推定の品質を改善することができる。逆に、高いアップリンクSINRを有するUEの場合に、大きい帯域幅にわたって推定を取得しつつ良好なアップリンクCQI推定品質をSRSから取得することができるために、ノードBは、大きいSRS送信帯域幅を割り当てることができる。
【0030】
SRS送信帯域幅に対する幾つかの組合せは、表2に示すように支援されることができ、これは、3GPP E−UTRA LTEで採用した構成に対応する。ノードBは、広帯域チャネルを通して構成cをシグナリングすることができる。例えば、3ビットは、8個の構成の中の1つを示すことができる。その後に、ノードBは、構成cに対する値bを示すことにより可能なSRS送信帯域幅mcSRS,b(RBで)を各UEに個別に割り当てることができる。したがって、ノードBは、帯域幅mcSRS,0、mcSRS,1、mcSRS,2、及びmcSRS,3(表2において、それぞれb=0、b=1、b=2、及びb=3)でUEからのSRS送信をマルチプレキシングすることができる。
【0031】
【表2】
【0032】
最大SRS帯域幅での変動は、変化するPUCCHサイズに適応するように主に意図される。PUCCHは、動作帯域幅の2つのエッジで送信され、SRSと重畳(干渉)されないものと仮定される。したがって、PUCCHサイズ(RBで)が大きくなるほど、最大SRS送信帯域幅は小さくなる。
【0033】
図8は、表2から構成c=3に対する多重SRS送信帯域幅の概念を示す。PUCCHは、動作帯域幅の2つのエッジ802及び804に位置し、UEは、m3SRS,0=72のRB812又はm3SRS,1=24のRB814、又はm3SRS,2=12のRB816、又はm3SRS,3=4のRB818を有するSRS送信帯域幅で構成される。幾つかのRB806及び808は、サウンディングされないこともあるが、各アップリンクSINRがSRS送信を行うRBの近傍から補間されることもあるために、これは、通常これらのRBでPUSCH送信をスケジューリングするためのノードBの能力に影響を及ぼさない。最大帯域幅外のSRS帯域幅に対して、ノードBもSRS送信の開始周波数位置をUEに割り当てる。
【0034】
SRS送信パラメータは、上位レイヤーシグナリング、例えば、MACレイヤー又は無線リソース制御(RRC)レイヤーを通してノードBにより各UEに対して構成され、上位レイヤーシグナリングを通して再構成されるまで有効なものに保持されると仮定する。これらのSRS送信パラメータは、SRS送信帯域幅、SRS開始帯域幅位置、SRS送信コム(SRSがコムスペクトルを有する場合)、SRS CS、SRS送信期間(例えば、5個のサブフレームごとの1つのSRS送信)、SRS送信の開始サブフレーム(例えば、1000個のサブフレームのセットでの第1のサブフレーム)、及びSRSホッピングがイネーブルされるか否か(SRS送信は、動作帯域幅でホッピングするか否か)を含む。
【0035】
各UEに対するSRS送信パラメータの構成は、SRSオーバーヘッドが最小化される一方、アップリンク処理量利得(UL throughput gain)が最大となるようになされなければならない。例えば、チャネルが連続した2つのSRS送信間で高く相関されたままに保持される場合に、短いSRS送信期間は、増加されたULオーバーヘッドだけをもたらし得る。逆に、長いSRS送信期間は、チャネルが高く相関されないこともある2つのSRS送信の間にサブフレームで適切なアップリンクCQIをノードBに提供しないこともある。
【0036】
高いアップリンクデータレート及び高いアップリンクスペクトル効率を可能にすることは、多重UE送信器アンテナの使用及びシングルユーザ多入力多出力(Single-User Multiple-Input Multiple-Output;SU−MIMO)方法のアプリケーションを必要とする。潜在的利益をSU−MIMOから取得するためには、ノードBスケジューラは、各UE送信器アンテナからチャネル推定を備えなければならない。したがって、各UE送信器アンテナからのSRS送信を必要とする。また、SU−MIMOの使用が相対的に高いアップリンクSINRと頻繁に関連するために、各UE送信器アンテナからのSRS送信帯域幅は、大きくなり得る。これは、SRSマルチプレキシング容量を減少させ、増加されたアップリンクオーバーヘッドをもたらす。UEが4個又は8個の送信器アンテナを有することもあることを考慮すると、SRS送信を支援するために要請されたアップリンクオーバーヘッドは非常に大きくなり、SU−MIMOスペクトル効率利得の相当部分を相殺させることができる。
【0037】
SRS送信パラメータが長期間にわたって一定に保持するように構成することは、それぞれのオーバーヘッドの不充分な活用を頻繁にもたらすこともある。UEが送信するデータを有しておらず、したがって、ノードBによりスケジューリングされない場合に、相対的に頻繁なSRS送信は無駄である。UEが送信する大量のデータを有し、したがって、PUSCHスケジューリングを頻繁に必要とする場合、頻繁なSRS送信が要請される。しかしながら、これは、相当なSRSオーバーヘッドをもたらすことなく、上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングを通してSRS送信パラメータを半静的(semi-static)に構成することは不可能である。このような条件は、例えば、ファイルアップロード又はウェブブラウジングのような一般的に爆発的なトラフィックと関連したサービスに対して発生する。動的物理レイヤー制御シグナリングを通してイネーブルされたSRS送信パラメータの迅速な活性化及びSRS送信パラメータの迅速な構成は、低いSRSオーバーヘッドを保持しつつ、このようなトラフィックモデルを取り扱うのに有益である。
【0038】
動的に構成された機能は、物理レイヤー制御シグナリング、例えば、DCIフォーマットを通してイネーブルされ、他方、半静的に構成された機能は、上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングを通してイネーブルされる。物理レイヤーシグナリングは、サブフレーム期間の順序で迅速なUE応答を可能にする。上位レイヤーシグナリングは、幾つかのサブフレーム期間の順序で低速のUE応答をもたらす。
多重アップリンクコンポーネントキャリア(CC)を有する通信システムにおいて、UEからのSRS送信は、各PUSCH送信を有するこれらのダウンリンクCCだけで構成(上位レイヤーシグナリングを通して)されるものと仮定する。このような場合において、ノードBがイネーブルすることによりUEがPUSCH又はSRS送信で構成されない新規アップリンクCCでのSRS送信の動的又は半静的活性化、及び構成を実行することも有利である。これは、ノードBが、UEが新規アップリンクCCで経験する干渉及びチャネル状態に関する情報を取得するようにする。この情報に基づいて、ノードBは、新規アップリンクCCでUEからのPUSCH送信をスケジューリングするか、現存するアップリンクCCを新規アップリンクCCに置き換える(現存するアップリンクCCでスケジューリングを中止し、新規アップリンクCCでのスケジューリングを開始する)か、又はアップリンクCCの現存する構成を変更しないように実質的に決定することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0039】
【非特許文献1】"DCI Payload Formats and Contents",3GPP TSG RAN WG1 #52bis R1-081216,2008.03.31,pp.1-5
【非特許文献2】"PDCCH: Scheduling Grant Field (DCI Format 0 and 1A) Definition",3GPP TSG RAN1 #51bis R1-080437,2008.01.18,pp.1-4
【非特許文献3】"Open Issues on PDCCH Formats and Contents",3GPP TSG RAN1 #52bis R1-081287,2008.04.14,pp.1-6
【非特許文献4】"Way Forward on Indication of UE Antenna Selection for PUSCH",3GPP TSG RAN WG1 #53 R1-081928,2008年 5月 5日,pp.1-2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0040】
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、通信システムのアップリンク(UL)でユーザ装置(UE)からのサウンディング基準信号(SRS)送信の動的活性化、基準UEからSRS送信が構成されていないコンポーネントキャリアへのSRS送信の活性化及び構成、及び多重UE送信器アンテナからのSRS送信パラメータの構成のための方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0041】
上記のような目的を達成するために、本発明の実施形態の一態様によれば、基地局がスケジューリング割当て(SA)を伝達するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットをユーザ装置(UE)に送信する通信システムにおける上記UEからの基準信号(RS)の送信を活性化する方法及び装置が提供される。上記DCIフォーマットは、上記UEから上記基地局へ又は上記基地局から上記UEへのパケット送信を構成する情報要素(IE)を含む。上記IEは、2進要素を含む。上記RSの送信は、上記DCIフォーマットIEとは独立した所定のパラメータを含む。上記DCIフォーマットで少なくとも1つの2進要素を含む“RS活性化”IEは、上記UEにより構成される。上記“RS活性化”IEの上記少なくとも1つの2進要素が第1の値を有する場合に、上記RSの送信は、上記UEにより中断される。上記“RS活性化”IEの上記少なくとも1つの2進要素が第2の値を有する場合に、上記RSは、上記UEにより送信される。
【0042】
本発明の実施形態の他の態様によれば、基地局がスケジューリング割当て(SA)を伝達するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットをユーザ装置(UE)に送信する通信システムにおける上記UEからの基準信号(RS)の送信を活性化する方法及び装置が提供される。上記DCIフォーマットは、上記UEから上記基地局へ又は上記基地局から上記UEへのパケット送信を構成する情報要素(IE)を含む。上記IEは、2進要素を含む。上記RSの送信は、上記DCIフォーマットIEとは独立した所定のパラメータを含む。IEの2進要素が第1のセットの値に含まれる第1の値を伝達する場合に、上記DCIフォーマットは、SAを上記UEに伝達するものと解釈する。上記IEの上記2進要素が第2のセットの値に含まれる第2の値を伝達する場合に、上記DCIフォーマットは、上記UEからの上記RS送信を活性化するものと解釈する。上記第1のセットの値及び上記第2のセットの値は、相互排他的である。
【0043】
本発明の実施形態のさらに他の態様によれば、基地局がスケジューリング割当て(SA)を伝達するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットをユーザ装置(UE)に送信する通信システムにおける上記UEからの基準信号(RS)の送信パラメータを構成する方法が提供される。上記DCIフォーマットは、上記UEから上記基地局へ又は上記基地局から上記UEへのパケット送信を構成する情報要素(IE)を含む。上記IEは、2進要素を含む。少なくとも1つの2進要素を有する“RS活性化”IEは、上記DCIフォーマットに含まれる。上記“RS活性化”IEの上記少なくとも1つの2進要素が第1の値を有する場合に、上記DCIフォーマットは、SAを上記UEに伝達するものと解釈される。上記“RS活性化”IEの上記少なくとも1つの2進要素が第2の値を有する場合に、上記DCIフォーマットは、上記RSの上記送信パラメータを構成するものと解釈される。
【0044】
本発明の実施形態のさらなる他の態様によれば、基地局がスケジューリング割当て(SA)を伝達するダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットをユーザ装置(UE)に送信する通信システムにおける上記UEからの基準信号(RS)の送信パラメータを構成する方法が提供される。上記DCIフォーマットは、上記UEから上記基地局へ又は上記基地局から上記UEへのパケット送信を構成する情報要素(IE)を含む。上記IEは、2進要素を含む。IEの2進要素が第1のセットの値に含まれる第1の値を伝達する場合に、上記DCIフォーマットは、SAを上記UEに伝達するものと解釈される。上記IEの上記2進要素が第2のセットの値に含まれる第2の値を伝達する場合に、上記DCIフォーマットは、上記RSの送信パラメータを構成するものと解釈される。上記第1のセットの値及び上記第2のセットの値は、相互排他的である。
【0045】
本発明の実施形態のさらに他の1つの態様によれば、ユーザ装置(UE)から基地局に信号の送信のためのコンポーネントキャリア(CC)のセットを有し、上記UEは、データ情報を伝達する信号の送信のために上記CCのセットの第1のサブセットを上記基地局により割当てを受ける通信システムにおいて、上記CCのセットの上記第1のサブセットに属していない少なくとも1つの付加CCでデータ情報を伝達する信号を上記UEが送信するようにする上記基地局を具現する方法及び装置が提供される。上記少なくとも1つの付加CCで上記UEからの基準信号(RS)の送信は、上記基地局により構成される。上記少なくとも1つの付加CCで上記RSは、上記UEにより送信される。
【0046】
本発明の実施形態のさらにまた他の態様によれば、ユーザ装置(UE)から基地局に信号の送信のためのコンポーネントキャリア(CC)のセットを有し、上記UEは、データ情報を伝達する信号の送信のために上記CCのセットの第1のサブセットを上記基地局により割当てを受ける通信システムにおいて、上記第1のサブセットのCCに属している第1のCCと上記CCのセットの上記第1のサブセットに属していない第2のCCでの基準信号(RS)の送信に対するパラメータを構成する方法及び装置が提供される。上記第1のCCでのRS送信パラメータのセットの中で第1のサブセットは、上記基地局により構成される。上記第2のCCでのRS送信パラメータの上記セットの中で第2のサブセットは、上記基地局により構成される。
【0047】
本発明の実施形態のさらなる他の態様によれば、送信器アンテナのセットを有するユーザ装置(UE)が基地局との通信を行う通信システムにおいて、上記UE送信器アンテナのセットのサブセットから基準信号(RS)の送信のためのパラメータのセットを構成する方法が提供される。上記送信器アンテナのセットに含まれた基準UE送信器アンテナからのRS送信のための上記パラメータのセットのサブセットは、上記基地局により構成される。上記送信器アンテナのセットに含まれた上記基準UE送信器アンテナからの上記RS送信のための上記パラメータのセットの上記サブセットから上記送信器アンテナのセットに含まれた残りの送信器アンテナからの上記RS送信のための上記パラメータのセットの対応するサブセットは、上記基地局により決定される。
【発明の効果】
【0048】
本発明の実施形態は、ユーザが所定の規則又はフォーマットに従って生成したコンテンツをDCDコンテンツプロバイダーサーバに提出することにより、対応するコンテンツに関連した付加情報を含むことにより、DCDコンテンツプロバイダーサーバがDCDコンテンツを記憶するか又は分類し、他のユーザと共有する際に容易に制御することができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】通信システムのアップリンクでPUSCH送信のためのアップリンクサブフレームの構成を示す図である。
図2】ノードBでSAの符号化工程を示すブロック図である。
図3】UEでSAのデコーディング工程を示すブロック図である。
図4】アップリンクサブフレームの構成でSRSマルチプレキシング方法を示す図である。
図5】RS送信器の構成を示すブロック図である。
図6】RS受信器の構成を示すブロック図である。
図7】CAZACシーケンスの異なる循環シフトを用いて直交RSマルチプレキシングを示す図である。
図8】様々な帯域幅でSRS送信をマルチプレキシングするための構成を示す図である。
図9】本発明の実施形態によるアップリンクSA DCIフォーマットに基づいてSRS活性化のためのUE決定工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本発明の他の目的、利点、及び顕著な特徴は、添付の図面及び本発明の実施形態からなされた以下の詳細な説明から、この分野の当業者に明確になるはずである。
【0051】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。下記の説明において、同一の構成要素及び部分には、可能な限り同一の符号及び番号を共通使用するものとする。また、明瞭性と簡潔性の観点から、本発明に関連した公知の機能や構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0052】
本発明は、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access;OFDMA)通信システムに関連して説明する。しかしながら、本発明は、一般的に、すべての周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing;FDM)システムに適用することができ、特に、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access;SC−FDMA)、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiple;OFDM)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access;FDMA)、離散フーリエ変換拡散OFDM(Discrete Fourier Transform-Spread-OFDM;DFT−S−OFDM)、DFT−S−OFDMA、単一キャリアOFDMA(SC−OFDMA)、及びSC−OFDMに適用することができる。
【0053】
本発明の実施形態は、基準UEに対するSRS送信が構成されたアップリンクCCでSRS送信の動的活性化及び非活性化、SRS送信パラメータの動的構成、SRS送信が構成されないアップリンクCCでSRS送信の動的又は半静的活性化及び構成、及び多重UEアンテナからのSRS送信パラメータの動的構成に関する。
【0054】
SRS送信の動的活性化及び非活性化は、UEがデコーディングするアップリンクSA DCIフォーマットの中から少なくとも1つのアップリンクSA DCIフォーマットを使用する。活性化されたSRS送信は、ディスエーブルされるまで1回又は継続して発生し得る。
【0055】
例えば、期間、帯域幅、コム、及びCSのようなSRS送信パラメータの動的構成は、ディスエーブルされるまで1回又は継続して発生し得る。
【0056】
アップリンクSA DCIフォーマットを用いてSRS送信の活性化又は非活性化を行う第1の方法は、1ビットの“SRS活性化”IEを含む。UEは、アップリンクSA DCIフォーマットを受信する時、“SRS活性化”IEの値を検査する。例えば、“SRS活性化”=0は、現存するSRS送信の非活性化を示すか、又はSRS送信の不在を保持することを示すことができる。“SRS活性化”=1は、SRS送信の活性化を示すか、又は上位レイヤーシグナリングを通して前に割り当てられたパラメータを用いて現存するSRS送信を保持することを示すことができる。活性化されたSRS送信は、ディスエーブルされるまで1回又は継続して発生し得る。1回発生する活性化されたSRS送信は、SRS送信が構成されていないアップリンクCCに存在し得る。
【0057】
UEが1つ以上の送信器アンテナを有している場合に、SRS活性化は、これらのアンテナのサブセットだけに適用され得る。多重アンテナサブセットの活性化を示すための第1の方法は、明示的なシグナリングを通して行われる。“SRS活性化”IEでのビットの個数は、可能なすべてのアンテナサブセットをアドレッシングすることができなければならない。例えば、2個又は4個の送信器アンテナを有するUEにおいて、表3に示すように、2ビット“SRS活性化”IEは、UEにより解釈されることができる。同一の原理は、UE送信器アンテナの個数がさらに大きい場合に拡張されることができる。
【0058】
【表3】
【0059】
UE動作を図9に示し、ここでは、4個のUE送信器アンテナが存在すると仮定する。信号受信910を行うと、UEは、ブロック920でアップリンクSA DCIフォーマットをデコーディングし、ブロック930で“SRS活性化”IEの値を検査する。この値が00である場合に、SRSは、ブロック940に示すように活性化されない(又は活性化SRSは非活性化される)。この値が01である場合に、ブロック950に示すように、UEは、前に構成されたパラメータを用いてアンテナ1及びアンテナ2からSRS送信を開始する。この値が10である場合に、ブロック960に示すように、UEは、前に構成されたパラメータを用いてアンテナ3及びアンテナ4からSRS送信を開始する。この値が11である場合に、ブロック970に示すように、UEは、前に構成されたパラメータを用いて4個のすべてのアンテナからSRS送信を開始する。
【0060】
アップリンクSA DCIフォーマットを通して多重UE送信器アンテナサブセットからSRS送信を活性化するか又は非活性化するための第2の方法は、明示的及び暗示的シグナリングの組合せを活用する。1ビットの“SRS活性化”IEは、他のIEと結合されることができるが、後者(latter)のIEをアドレッシング可能な範囲の任意の条件の下で可能である。例えば、“SRS活性化”IEを“CQI要請”IEと結合する場合に、これらの組合せは、表4に示すように解釈されることができる。この制限は、ポジティブCQI要請及びSRS活性化が同一のアップリンクSA DCIフォーマットで同時に発生することができず、4個のUE送信器アンテナの場合に、{アンテナ3、アンテナ4}のサブセットの独立した活性化も不可能であるというものである。それにもかかわらず、大部分の構成は、2個のUE送信器アンテナの場合だけでなく、全体を明示的にシグナリングする際に比べて、アップリンクSA DCIフォーマットの個数が1ずつ減少しつつアドレッシングされることができる。
【0061】
【表4】
【0062】
SRS活性化のための明示的及び暗示的シグナリングの他の組合せは、MCS IEのIMCS値を活用する。4個のリダンダンシーバージョン(redundancy version;RV)RV0、RV1、RV2、及びRV3を有する増加リダンダンシー(Incremental Redundancy:IR)は、HARQ工程に適用されると仮定する。RV間の分離を最大にすることにより各HARQ送信に対する各符号化利得を最大にするために、RVの順序は、{RV0、RV2、RV3、RV1}であり得、RV0は、初期パケット送信に対応する。その後に、同期アップリンクHARQに対して、5ビットのMCS IEの終わりの3個の値は、同一の送信ブロックに対して最も最近のPDCCHから決定されるMCSで再送信のための3個のRVの中の1つを示すことができる。したがって、0≦IMCS≦28は、新規パケット送信のための有効なMCSを示し、再送信のために、RV2、RV3、及びRV1は、それぞれIMCS=29、IMCS=30、及びIMCS=31で示される。RV1及びRV3が再送信に最も低い頻度で使用されるために、後者がSRS送信を示す度に、アンテナサブセットを表5に示す配置と同様にアドレッシングするために、これらは、“SRS活性化”IEと結合されることができる。“SRS活性化”=1である度にRV1又はRV3の使用が不能となるのは、システムスループットで損失をもたらすが、これは、無視できる程である。
【0063】
【表5】
【0064】
表3、表4、及び表5に示す実施形態の変形例を適用することができる。例えば、表5において、2個のUE送信器アンテナに対して、MCSエントリーIMCS=30は、まったく使用されなくてもよい。その代りに、送信器アンテナ1に対するSRS活性化は、SRS送信がイネーブルされる度に常に適用されてもよい。さらに、前のすべての場合において、SRS送信は、“SRS活性化”=0を有することによりアップリンクSA DCIフォーマットを通してディスエーブルされることができる。
【0065】
多重送信器アンテナを有するUEにおいて、SRS送信パラメータが上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングを通して構成されると、SRS送信は、明示的な活性化なしに開始することができる。しかしながら、この場合に、各SRS送信インスタンスで1本のアンテナのみからのSRS送信を仮定することにより、連続的なSRS送信インスタンスにおいてアンテナ間で交互に行うことが可能となる。例えば、アンテナ1は、第1のSRS送信インスタンスで使用されてもよく、アンテナ2は、次のSRS送信インスタンスで使用されてもよい。アンテナサブセットからのSRS送信の活性化は、上述したように発生する。表6は、1ビットの“SRS活性化”IEを使用する多重アンテナからの明示的なSRS活性化を示す。表7は、1ビットの“SRS活性化”IEを用いる多重アンテナからの明示的かつ暗示的なSRS活性化の例を示す。
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】
明示的かつ暗示的なシグナリングの組合せがある場合又は暗示的なシグナリングがSRS活性化に使用される場合のUE動作は、図9に関する説明から直接的な方式で誘導されることができる。
【0069】
SRS送信がすでに構成されているアップリンクCC又はSRS送信が構成されていないアップリンクCCでのSRS送信パラメータの動的構成は、基準UEがデコーディングするものと仮定される、可能な多重アップリンクSA DCIフォーマットの中の少なくとも1つを活用する。SRS送信が構成されているアップリンクCCにおいて、SRS送信パラメータの動的構成は、前に構成されているSRS送信パラメータを置き換える(override)。SRS送信が構成されていないアップリンクCCにおいて、SRS送信パラメータの動的構成もSRS送信の活性化として機能する。
【0070】
SRS送信パラメータを構成する際に、アップリンクSA DCIフォーマットは、パケット送信のスケジューリングとして解釈されないが、SRS送信を構成するものと解釈される。この構成は、“SRS活性化”IEを用いて明示的又は現存するIEで特定値を用いて暗示的に実行されることができる。例えば、暗示的な指示に関連して、アップリンクSA DCIフォーマットは、“CQI要請”IEが1と同一であり、“MCS”IE IMCSが30又は31と同一である場合に、SRS送信を構成するものと解釈されてもよい。明示的な指示に関連して、アップリンクSA DCIフォーマットは、“SRS活性化”IEが1と同一であるか、又は“SRS活性化”IEが0と同一であり、SRS送信が上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングにより前に構成されているままに保持される場合にSRS送信を構成するものと解釈されてもよい。表1でのアップリンクSA DCIフォーマット及び“SRS活性化”IE(このIEは、SRS送信パラメータの暗示的な構成を必要としない。)の包含を考慮すると、アップリンクSA DCIフォーマットは、表8に示すように解釈されてもよい。
【0071】
【表8】
【0072】
“SRS活性化”IE及びCRCフィールドは、UE送信器アンテナの個数に基づいていない。残りのIEは、全体の柔軟性(flexibility)を提供するためにUE送信器アンテナごとに適用され得る。しかしながら、1つ以上のUE送信器アンテナにおいて、SRS送信を構成するアップリンクSA DCIフォーマットの全サイズは、データパケット送信をスケジューリングするためのものよりさらに大きくなり得る。付加的に、各アンテナに対するSRS送信パラメータを独立して構成するための柔軟性は、通常必要としない。UE送信器アンテナの個数が増加するほどSRS送信を構成するためのアップリンクSA DCIフォーマットサイズの増加を防止するために、本発明の実施形態は、幾つかの制限及び簡素化を考慮する。
【0073】
多重UEアンテナからのSRS送信において、同一の帯域幅がすべてのアンテナに対して使用されることができる。したがって、本発明の実施形態は、SRS送信帯域幅、SRS開始帯域幅位置、SRSホッピング活性化、及びSRS送信のアップリンクCCは、1つのUE送信器アンテナに対して特定され、残りのUE送信器アンテナに対して同一である。
【0074】
他の形態において、これらのSRS送信パラメータは、基準送信器アンテナに対してアップリンクSA DCIフォーマットを通して特定されたものに関連した所定のルールに従って誘導され得る。例えば、2つのUEアンテナからの送信が相関される場合に送信アンテナダイバーシティを支援するために、第2のアンテナに対する開始SRS送信帯域幅は、第1のアンテナに対する開始SRS送信帯域幅から最も遠く離れているものとなり得る。UE送信器アンテナに対する前のSRSパラメータ間の正確な関係にかかわらず、本発明の実施形態は、これらが1つのUE送信器アンテナに対してただシグナリングされるものと見なす。
【0075】
すべてのUE送信器アンテナ間で共通され得る他のSRS送信パラメータは、SRS送信期間及びSRS開始送信サブフレームである。これは、ノードBスケジューラが各UE送信器アンテナに対するアップリンクCQI推定の提供を同時に受けることが有利であるという事実による。そうでない場合、アップリンクCQI信頼性は、アップリンクチャネルが時間とともに変化しつつアンテナ間で異なることもあり、これは、アップリンクスペクトル効率を劣化させることもある。付加的に、これらのパラメータの構成において、上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングを通してすでに構成されたものに比べて、相対的に減少された範囲が適用されてもよい。例えば、上位レイヤーシグナリングは、8ビットを用いてSRS開始送信サブフレームを構成するが、その後続(subsequent)構成での調整は、4ビットを用いて前に構成されたサブフレームに関連した16個の可能な所定のサブフレーム位置の中で1個を通知する。
【0076】
上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングがこれらのパラメータを構成するのに使用され、構成の時にSRS活性化が即座に又はアップリンクSA DCIフォーマットを通してその次にイネーブルされる場合に、多重UE送信器アンテナからSRS送信パラメータでの前の制限が適用され得る。上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングは、1つの基準UE送信器アンテナに対するSRS送信パラメータだけを特定することができ、残りのUE送信器アンテナに対するSRS送信パラメータは、基準UE送信器アンテナに対するものと同一であるかこれらから所定の方式で誘導されることができる。
【0077】
SRS CS及びSRS送信コムについて、SRS送信を構成するアップリンクSA DCIフォーマットでそれぞれのIEを通してこれらを特定することが頻繁に有利なこともある。これは、基準UEからのSRS送信が構成される必要がある場合に、他のUEからのSRS送信が同一の帯域幅及び同一のサブフレームにすでに存在することができるためである。SRS衝突は、基準UEからのSRS送信に異なるCS又はコムを割り当てることにより防止することができる。このようなオプションは、SRS送信パラメータを構成するアップリンクSA DCIフォーマットでビット数を適切に大きくする際に可能である。
【0078】
SRS TPCコマンドについて、異なるUE送信器アンテナは、それぞれの送信電力の異なる調整要求につながる異なるシャドーイング状況(shadowing conditions)を経験することもある。しかしながら、UE送信器アンテナ間での異なるシャドーイング状況は、サブフレーム期間よりはるかにさらに長い期間にわたって一定に保持されるので、それぞれの電力制御調整は、上位レイヤー(MAC又はRRC)を通して行われることができ、すべてのUE送信器アンテナに適用可能な単一TPCコマンドのみがSRS送信パラメータを構成するDCIフォーマットに含まれることができる。
【0079】
SRS送信パラメータを構成するアップリンクSA DCIフォーマットでのビットの数が適切に大きくない場合、第1のアンテナからのSRS送信に対するCS及びコムのみが明示的にシグナリングされることができ、他方、残りのアンテナに対するそれぞれのパラメータは、第1のアンテナに対するものから暗示的に誘導される。例えば、2個の送信アンテナを有するUEにおいて、可能なCS値のセットからの第1のCS値が第1のアンテナからSRS送信に対して明示的にシグナリングされる場合に、第2のアンテナからのSRS送信に対するCS値は、異なるコムが使用される際に第1のアンテナからのSRS送信に対するCS値と同一であることができ、CS値のセットからその次のCS値であるか、又はCS値のセットからシグナリングされたCS値から最も遠く離れているCS値であることができる。同様に、第2のアンテナからのSRS送信に対するコムは、異なるCS値が使用される場合に第1のアンテナからのSRS送信に対するコムと同一であるか、又は2つの可能なコム値を仮定する場合に、第1のアンテナからのSRS送信が第1のコム値を使用する場合に、第2のアンテナからのSRS送信は、第2のコム値を使用する。
【0080】
前の制限及び簡素化に基づいて、SRS送信パラメータの構成に対するアップリンクSA DCIフォーマットコンテンツは、UE送信器アンテナの中の1つに対して表9に示すように解釈されてもよい。
【0081】
【表9】
【0082】
SRS CS及びSRSコムがすべてのUE送信器アンテナに対して明示的にシグナリングされる場合に、SRS送信パラメータの構成に対するアップリンクSA DCIフォーマットコンテンツは、UE送信器アンテナの中の1つに対して表10に示すように解釈されてもよい。
【0083】
【表10】
【0084】
UEは、SRS送信パラメータが特定される送信器アンテナを選択することができ、ノードBは、SRS送信パラメータを特定するUE送信器アンテナを認識することができないこともある。さらに、SRS送信パラメータの前の暗示的な構成が物理レイヤー制御シグナリング(DCIフォーマットを通して)を仮定して説明したが、同一の原理は、MACシグナリング又はRRCシグナリングのような上位レイヤー制御シグナリングに対して適用される。
【0085】
構成されたSRS送信は、現存するSRS送信と同一のアップリンクCCに存在し得る。この場合に、SRS送信パラメータの構成は、使用可能なリソースをさらに効率的に活用し、関連したSRSオーバーヘッドを最小化するように機能することができる。例えば、良好なSINRが帯域幅の特定の部分で取得される場合に、ノードBは、SRSホッピングを動的にディスエーブルすることができるか、又は反対の状況が発生する際にSRSホッピングを動的にイネーブルすることができる。また、ノードBは、SRSマルチプレキシング能力を改善し、対応するオーバーヘッドを減少させるために、他のUEに使用可能となるSRS送信リソースを動的に再び割り当てることができるか、又はUE SINRが増加(及び減少)するに従ってSRS送信帯域幅を増加させることができる。
【0086】
構成されたSRS送信が現存するSRS送信が構成されないアップリンクCCに対応する場合に、SRS送信は、単一、“ワンショット”(one-shot)、送信となり得、これは、UEが新規アップリンクCCで経験することもあるチャネル状態及び干渉の推定を提供するように機能する。このような情報に基づいて、サービングノードBは、新規アップリンクCCをPUSCH送信が構成されているものと合体するためにPUSCH送信を基準UEから新規アップリンクCCに遷移する判定を行うか、又はPUSCH送信に対する新規アップリンクCCの構成を反対する判定を行うことができる。基準UEは、例えば、前の上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングを通して、アップリンクCCのナンバリング(numbering)を認識しているものと仮定する。現存するSRS送信が構成されないアップリンクCCでのSRS送信パラメータの構成は、上位レイヤーシグナリングを通して半静的になされることができる。SRS送信パラメータの上述したDCIフォーマット構成は、上位レイヤーシグナリングを用いてさらに提供される。
【0087】
現存するSRS送信が構成されないアップリンクCCでのSRS送信パラメータの構成において、SRS活性化、SRSホッピング、及びSRS送信周期性(単一SRS送信を仮定する)に関する情報を提供する必要がないために、表8、表9、又は表10でのすべてのIEが特定される必要があるのではない。SRS送信サブフレームにおいて、固定されたオフセットがDCIフォーマット送信のサブフレームとSRS送信のサブフレーム間に適用される際に、なんの特定も適用されないことがある。例えば、SRS送信のサブフレームは、アップリンクSA DCIフォーマット受信のサブフレームをそのまま従うこともある。しかしながら、ある程度の柔軟性を提供するために、3ビットのような小さい数のビットは、このサブフレームがアップリンクSA DCIフォーマットの受信後の最初のアップリンクサブフレームに対して相対的に特定され得ることを示すために使用されることができる。また、送信は、すべてのUE送信器アンテナからではなく、UE送信器アンテナのセットのサブセットだけから予め構成されてもよい。
【0088】
CS及びコムの明示的な指示は、使用されないIEを活用することにより適用することができる。SRS送信パラメータが構成されるアップリンクCCですでにSRS送信がなされたか否か(IEがこれらのそれぞれの情報を伝達するか又はこれらのIEのビットがCSを伝達するか又は多重送信器アンテナに対するコムを伝達することができる。)に基づいて、UEは、これらのIEに対応するビットを異なって解釈する。付加的に、現存するSRS送信が構成されていないアップリンクCCでSRSの送信に対する電力制御コマンドがDCIフォーマットに含まれてもよい。表11は、この再解釈形態を要約する。一般的に、アップリンクSA DCIフォーマットでSRS送信に対するパラメータを構成するのに必要なビットの数がアップリンクSA DCIフォーマットでのビットの数より小さい場合に、残りのビットの各々は、ゼロのようなそれぞれの所定の値に設定されることができる。表11の情報は、上位レイヤー(MAC又はRRC)シグナリングにより提供されてもよい。
【0089】
【表11】
【0090】
以上、本発明を具体的な実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々な変更が可能であるということは、当業者には明らかであり、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の記載及びこれに均等なものの範囲内で定められるべきである。
【符号の説明】
【0091】
210・・・SAビット
240・・・マスキングされたUE ID
290・・・制御信号
401,402,403・・・サブフレーム
550・・・循環シフター
580・・・送信信号
610・・・受信信号
640・・・循環デシフター
670・・・乗算器
680・・・CAZAC基盤シーケンス
図1
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図9