(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、特許文献1の技術では、3D画像の画像データを取り扱うため、商品の位置や姿勢を変更するときに演算コストが増大するという問題が生ずる。
【0005】
そこで、本発明では、簡便な手法によって対象物の画像を撮像画像に重ね合わせることができる画像生成システムおよび画像生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、表示媒体上の各表示部に表示された対象画像に基づいて、合成画像を生成する画像生成システムであって、各表示部は、背景画像の上に、対応する対象画像を重ね合わせた標本画像を、表示し、画像合成装置と、画像格納装置とを備え、前記画像合成装置は、前記表示媒体上において各表示部に対応して設けられた格納部から、対応する対象画像に関連付けられた識別情報を読み取る読取部と、前記画像格納装置との間でデータの送受信を実行する第1通信部と、前記第1通信部から前記画像格納装置に前記識別情報を送信させるとともに、前記識別情報の送信に応じて前記画像格納装置から前記第1
通信部に送信されるデータを、第1関連データとして取得する第1取得部と、対象空間の撮像画像に関連するデータを、第2関連データとして取得する第2取得部と、
表示機器としての機能を有するとともに、使用者からの操作を受け付ける
タッチパネル部と、前記
タッチパネル部からの操作に従って、前記第1取得部に前記第1関連データを、前記第2取得部に前記第2関連データを、それぞれ取得させるとともに、前記第1および第2関連データに基づいて前記撮像画像の上に前記識別情報に対応する対象画像を重ね合わせた前記合成画像を、生成する合成部とを有し、前記画像格納装置は、各表示部の対象画像に対応する第1画像データと、該対象画像に含まれる対象物のサイズの指標となる第1サイズ情報とを関連付けて格納するデータベースを、記憶する第1記憶部と、前記画像合成装置との間でデータの送受信を実行する第2通信部と、前記第2通信部で受信された前記識別情報に基づいて選択される第1画像データおよび第1サイズ情報を、前記第1関連データとして前記データベースから抽出するとともに、前記第2通信部から前記画像合成装置に前記第1関連データを送信させる抽出部とを有し、前記第2関連データは、前記撮像画像に対応する第2画像データと、前記対象空間における前記対象物のサイズの指標となる第2サイズ情報とを有し、
前記第2サイズ情報は、前記タッチパネル部の画面に表示された前記撮像画像の上に前記対象物の骨格線が描画され、該骨格線が寸法線とされることによって、入力され、前記合成部は、前記第1および第2サイズ情報に基づいて伸縮させられた前記第2画像データと、前記第1画像データとを合成することによって、前記合成画像に対応する第3画像データを生成することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、第1表示媒体上の各表示部に表示された対象画像に基づいて、前記第1表示媒体の各表示部を再合成する画像生成システムであって、各表示部は、背景画像の上に、対応する対象画像を重ね合わせた標本画像を、表示し、画像合成装置と、画像格納装置とを備え、前記画像合成装置は、前記第1表示媒体上に設けられた格納部から、前記第1表示媒体に関連付けられた識別情報を読み取る読取部と、前記画像格納装置との間でデータの送受信を実行する第1通信部と、前記第1通信部から前記画像格納装置に前記識別情報を送信させるとともに、前記識別情報の送信に応じて前記画像格納装置から前記第1
通信部に送信されるデータを、第1関連データとして取得する第1取得部と、対象空間の撮像画像に関連するデータを、第2関連データとして取得する第2取得部と、
表示機器としての機能を有するとともに、使用者からの操作を受け付ける
タッチパネル部と、前記
タッチパネル部からの操作に従って、前記第1取得部に前記第1関連データを、前記第2取得部に前記第2関連データを、それぞれ取得させるとともに、前記第1および第2関連データに基づいて各表示部が再合成された第2表示媒体を、生成する合成部とを有し、前記画像格納装置は、前記第1表示媒体を特定するための媒体番号と、各表示部の対象画像に対応する第1画像データと、該対象画像に含まれる対象物のサイズの指標となる第1サイズ情報とを関連付けて1つのレコードとして格納するデータベースを、記憶する第1記憶部と、前記画像合成装置との間でデータの送受信を実行する第2通信部と、前記第2通信部で受信された前記識別情報に基づいて選択される一又は複数のレコードを、前記第1関連データとして前記データベースから抽出するとともに、前記第2通信部から前記画像合成装置に前記第1関連データを送信させる抽出部とを有し、前記第2関連データは、前記撮像画像に対応する第2画像データと、前記対象空間における前記対象物のサイズの指標となる第2サイズ情報とを有し、
前記第2サイズ情報は、前記タッチパネル部の画面に表示された前記撮像画像の上に前記対象物の骨格線が描画され、該骨格線が寸法線とされることによって、入力され、前記合成部は、各表示部に対応する第1サイズ情報および前記第2サイズ情報に基づいて前記第2画像データを伸縮させた上で、伸縮させられた前記第2画像データと、前記第1画像データとを合成することによって、各表示部の合成画像となる第3画像データを生成するとともに、各表示部に対応する第3画像データ従って、各表示部の標本画像から対応する合成画像に置換した第2表示媒体のデータを作成することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明は、対象物を含む対象画像に基づいて合成画像を生成する画像生成システムであって、画像合成装置と、画像格納装置とを備え、前記画像合成装置は、前記対象物に付設された格納部から、前記対象画像に関連付けられた識別情報を読み取る読取部と、前記画像格納装置との間でデータの送受信を実行する第1通信部と、前記第1通信部から前記画像格納装置に前記識別情報を送信させるとともに、前記識別情報の送信に応じて前記画像格納装置から前記第1
通信部に送信されるデータを、第1関連データとして取得する第1取得部と、対象空間の撮像画像に関連するデータを、第2関連データとして取得する第2取得部と、
表示機器としての機能を有するとともに、使用者からの操作を受け付ける
タッチパネル部と、前記
タッチパネル部からの操作に従って、前記第1取得部に前記第1関連データを、前記第2取得部に前記第2関連データを、それぞれ取得させるとともに、前記第1および第2関連データに基づいて前記撮像画像の上に前記対象画像を重ね合わせた前記合成画像を、生成する合成部とを有し、前記画像格納装置は、前記対象画像に対応する第1画像データと、前記対象画像に含まれる前記対象物のサイズの指標となる第1サイズ情報とを関連付けて格納するデータベースを、記憶する第1記憶部と、前記画像合成装置との間でデータの送受信を実行する第2通信部と、前記第2通信部で受信された前記識別情報に基づいて選択される第1画像データおよび第1サイズ情報を、前記第1関連データとして前記データベースから抽出するとともに、前記第2通信部から前記画像合成装置に前記第1関連データを送信させる抽出部とを有し、前記第2関連データは、前記撮像画像に対応する第2画像データと、前記対象空間における前記対象物のサイズの指標となる第2サイズ情報とを有し、
前記第2サイズ情報は、前記タッチパネル部の画面に表示された前記撮像画像の上に前記対象物の骨格線が描画され、該骨格線が寸法線とされることによって、入力され、前記合成部は、前記第1および第2サイズ情報に基づいて伸縮させられた前記第2画像データと、前記第1画像データとを合成することによって、前記合成画像に対応する第3画像データを生成することを特徴とする。
【0011】
また、
請求項4の発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の画像生成システムにおいて、前記対象空間は、前記画像合成装置の撮像部により撮像可能とされており、前記第2取得部は、前記撮像部により撮像された前記第2画像データを、前記第2関連データの要素として取得することを特徴とする。
【0012】
また、
請求項5の発明は、請求項1から
請求項3のいずれかに記載の画像生成システムにおいて、前記画像合成装置は、前記第2画像データを記憶可能な第2記憶部、をさらに有し、前記第2取得部は、前記第2記憶部に記憶された前記第2画像データを、前記第2関連データの要素として取得することを特徴とする。
【0013】
また、
請求項6の発明は、表示媒体上の各表示部に表示された対象画像に基づいて、合成画像を生成する画像生成装置であって、各表示部は、背景画像の上に、対応する対象画像を重ね合わせた標本画像を、表示し、各表示部の対象画像に対応する第1画像データと、該対象画像に含まれる対象物のサイズの指標となる第1サイズ情報とを関連付けて格納するデータベースを、記憶する記憶部と、前記表示媒体上において各表示部に対応して設けられた格納部から、対応する対象画像に関連付けられた識別情報を読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた前記識別情報に基づいて前記データベースから抽出される第1画像データおよび第1サイズ情報を、第1関連データとして取得する第1取得部と、対象空間の撮像画像に関連するデータを、第2関連データとして取得する第2取得部と、
表示機器としての機能を有するとともに、使用者からの操作を受け付ける
タッチパネル部と、前記
タッチパネル部からの操作に従って、前記第1取得部に前記第1関連データを、前記第2取得部に前記第2関連データを、それぞれ取得させるとともに、前記第1および第2関連データに基づいて前記撮像画像の上に前記識別情報に対応する対象画像を重ね合わせた前記合成画像を、生成する合成部とを備え、前記第2関連データは、前記撮像画像に対応する第2画像データと、前記対象空間における前記対象物のサイズの指標となる第2サイズ情報とを有し、
前記第2サイズ情報は、前記タッチパネル部の画面に表示された前記撮像画像の上に前記対象物の骨格線が描画され、該骨格線が寸法線とされることによって、入力され、前記合成部は、前記第1および第2サイズ情報に基づいて伸縮させられた前記第2画像データと、前記第1画像データとを合成することによって、前記合成画像に対応する第3画像データを生成することを特徴とする。
【0014】
また、
請求項7の発明は、第1表示媒体上の各表示部に表示された対象画像に基づいて、前記第1表示媒体の各表示部を再合成する画像生成装置であって、各表示部は、背景画像の上に、対応する対象画像を重ね合わせた標本画像を、表示し、前記第1表示媒体を特定するための媒体番号と、各表示部の対象画像に対応する第1画像データと、該対象画像に含まれる対象物のサイズの指標となる第1サイズ情報とを関連付けて1つのレコードとして格納するデータベースを、記憶する記憶部と、前記第1表示媒体上に設けられた格納部から、前記第1表示媒体に関連付けられた識別情報を読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた前記識別情報に基づいて前記データベースから抽出される一又は複数のレコードを、第1関連データとして取得する第1取得部と、対象空間の撮像画像に関連するデータを、第2関連データとして取得する第2取得部と、
表示機器としての機能を有するとともに、使用者からの操作を受け付ける
タッチパネル部と、前記
タッチパネル部からの操作に従って、前記第1取得部に前記第1関連データを、前記第2取得部に前記第2関連データを、それぞれ取得させるとともに、前記第1および第2関連データに基づいて各表示部が再合成された第2表示媒体を、生成する合成部とを備え、前記第2関連データは、前記撮像画像に対応する第2画像データと、前記対象空間における前記対象物のサイズの指標となる第2サイズ情報とを有し、
前記第2サイズ情報は、前記タッチパネル部の画面に表示された前記撮像画像の上に前記対象物の骨格線が描画され、該骨格線が寸法線とされることによって、入力され、前記合成部は、各表示部に対応する第1サイズ情報および前記第2サイズ情報に基づいて前記第2画像データを伸縮させた上で、伸縮させられた前記第2画像データと、前記第1画像データとを合成することによって、各表示部の合成画像となる第3画像データを生成するとともに、各表示部に対応する第3画像データ従って、各表示部の標本画像から対応する合成画像に置換した第2表示媒体のデータを作成することを特徴とする。
【0015】
また、
請求項8の発明は、対象物を含む対象画像に基づいて、合成画像を生成する画像生成装置であって、前記対象画像に対応する第1画像データと、前記対象画像に含まれる前記対象物のサイズの指標となる第1サイズ情報とを関連付けて格納するデータベースを、記憶する記憶部と、前記対象物に付設された格納部から、前記対象画像に関連付けられた識別情報を読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた前記識別情報に基づいて前記データベースから抽出される第1画像データおよび第1サイズ情報を、第1関連データとして取得する第1取得部と、対象空間の撮像画像に関連するデータを、第2関連データとして取得する第2取得部と、
表示機器としての機能を有するとともに、使用者からの操作を受け付ける
タッチパネル部と、前記
タッチパネル部からの操作に従って、前記第1取得部に前記第1関連データを、前記第2取得部に前記第2関連データを、それぞれ取得させるとともに、前記第1および第2関連データに基づいて前記撮像画像の上に前記対象画像を重ね合わせた前記合成画像を、生成する合成部とを備え、前記第2関連データは、前記撮像画像に対応する第2画像データと、前記対象空間における前記対象物のサイズの指標となる第2サイズ情報とを有し、
前記第2サイズ情報は、前記タッチパネル部の画面に表示された前記撮像画像の上に前記対象物の骨格線が描画され、該骨格線が寸法線とされることによって、入力され、前記合成部は、前記第1および第2サイズ情報に基づいて伸縮させられた前記第2画像データと、前記第1画像データとを合成することによって、前記合成画像に対応する第3画像データを生成することを特徴とする。
【0018】
また、
請求項9の発明は、
請求項6から
請求項8のいずれかに記載の画像生成装置において、前記対象空間は、撮像部により撮像可能とされており、前記第2取得部は、前記撮像部により撮像された前記第2画像データを、前記第2関連データの要素として取得することを特徴とする。
【0019】
また、
請求項10の発明は、
請求項6から
請求項8のいずれかに記載の画像生成装置において、前記記憶部は、前記第2画像データを記憶可能とされており、前記第2取得部は、前記記憶部に記憶された前記第2画像データを、前記第2関連データの要素として取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1、請求項4
、請求項5、請求項6、請求項9
、および請求項10に記載の発明によれば、簡便な操作によって、対象物を仮想的に対象空間に配置することができる。そのため、現物の対象物を用意することなく、対象空間における対象物の使用感を確認することができる。
【0021】
また、請求項2 請求項4
、請求項5、請求項7、請求項9、および請求項10に記載の発明によれば、各表示部の標本画像を対応する合成画像に置換した第2表示媒体を、簡便な操作により生成することができる。すなわち、各表示部に含まれる対象物を、仮想的に対象空間に配置することができる。そのため、現物の対象物を用意することなく、対象空間における各対象物の使用感を確認することができる。
【0022】
また、請求項3から
請求項5、および
請求項8から
請求項10に記載の発明によれば、簡便な操作によって、対象物を仮想的に対象空間に配置することができる。そのため、対象物を対象空間にて使用することなく、対象空間における対象物の使用感を確認することができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0025】
<1.第1の実施の形態>
<1.1.画像生成システムの構成>
図1は、画像生成システム100の構成の一例を示す図である。ここで、画像生成システム100は、カタログ1上の各表示部5に表示された対象画像に基づいて合成画像を生成する。
図1に示すように、画像生成システム100は、主として、画像合成装置20と、画像格納装置40と、を備える。また、画像合成装置20および画像格納装置40は、ネットワーク2を介して通信可能に接続されている。
【0026】
画像合成装置20は、合成画像の生成を指示する使用者の端末である。本実施の形態において、画像合成装置20は、いわゆるスマートフォン(Smartphone)やタブレット端末のような携帯端末により構成されている。なお、画像合成装置20の詳細な構成については後述する。
【0027】
画像格納装置40は、例えば合成画像の生成に用いられる画像データが格納されるデータサーバである。本実施の形態において、画像格納装置40は、いわゆるパーソナルコンピュータやワークステーションのような電子計算機により構成されている。なお、画像格納装置40の詳細な構成については後述する。
【0028】
<1.2.画像合成装置の構成>
図2は、画像合成装置20の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、画像合成装置20は、主として、CPU21と、RAM32と、ROM33と、第1通信部35と、タッチパネル部36と、画像入力部37と、を有している。また、CPU21、RAM32、ROM33、第1通信部35、表示処理部38、および入出力処理部39は、バス21aを介して電気的に接続されている。
【0029】
RAM32(第2記憶部)は、いわゆる揮発性のメモリにより構成されている。第2記憶部には、CPU21の演算で使用されるデータが格納可能とされている。ROM33は、いわゆる不揮発性メモリにより構成されている。ROM33には、例えば、プログラム33aが格納されている。なお、RAM32およびROM33としては、読み書き自在の不揮発性メモリであるフラッシュメモリが使用されてもよい。
【0030】
CPU21は、ROM33のプログラム33aに従った動作制御やデータ処理を実行する。また、
図2中のCPU21内に記載されているブロック(それぞれ符号22〜24が付与されている)に対応する演算機能は、CPU21により実現される。なお、各ブロック22〜24に対応する演算機能については後述する。
【0031】
第1通信部35は、CPU21からの指令に従い、ネットワーク2を介して接続された画像格納装置40(
図1参照)等との間で、データの送受信を実行する。例えば、
図1および
図2に示すように、第1通信部35は、識別情報ID1を画像格納装置40に対して送信可能とされている。また、第1通信部35は、画像格納装置40から送信される第1関連データRD11を受信可能とされている。
【0032】
タッチパネル部36は、例えば、液晶ディスプレイのような「表示機器」としての機能と、指や専用のペンで画面に触れることによって画面上の位置を指定できる「タッチパネル」としての機能と、を有している。すなわち、タッチパネル部36は、使用者からの操作を受け付ける操作部として機能する。
【0033】
図3は、カタログ1の構成の一例を示す図である。
図4は、識別情報ID1の構成の一例を示す図である。画像入力部37は、いわゆるカメラに構成されており、画像データの入力に用いられる。
【0034】
ここで、本実施の形態のカタログ1(表示媒体)は、商品を掲載するための印刷物(表示媒体)である。本実施の形態のカタログ1には、
図3に示すように、商品(対象物)を表示する複数の表示部5(5a、5b)が設けられている。より具体的には、本実施の形態では、各表示部5に表示される対象物としてユニフォーム(制服)が、採用されている。また、各表示部5(5a、5b)は、背景画像12の上に、対応するユニフォームを着用した人物の画像(以下、「対象画像」と称する)11を重ね合わせた標本画像10を、表示する。
【0035】
また、各表示部5(5a、5b)の付近には、それぞれ格納部6(6a、6b)が隣接して設けられている。本実施の形態では、格納部6として2次元バーコードが採用されており、格納部6は画像入力部37により読取可能とされている。
【0036】
また、各格納部6(6a、6b)には、対象物番号TNを含む識別情報ID1(
図4参照)が格納されている。対象物番号TNは、表示部5に表示された対象物を一意に特定するためのコードである。ここで、本実施の形態において、同種の対象物(例えば、型式が同一の商品)には、同一の対象物番号TNが付与されている。
【0037】
このように、画像入力部37は、カタログ1上において各表示部5に対応して設けられた格納部6から、対応する対象画像11に関連付けられた識別情報ID1を読み取る読取部としても使用できる。
【0038】
表示処理部38、ビデオコントローラにより構成されており、信号線38aを介してタッチパネル部36と電気的に接続されている。したがって、表示処理部38により描画処理が実行されると、タッチパネル部36の画面には文字や図形等が表示される。
【0039】
入出力処理部39は、画像合成装置20と、画像合成装置20の外部機器との間のデータ授受に使用される。
図2に示すように、入出力処理部39は、信号線39aを介して、タッチパネル部36および画像入力部37と電気的に接続されている。これにより、画像合成装置20のCPU21は、タッチパネル部36において使用者から指定される位置情報や、画像入力部37で撮像された画像データを取得できる。
【0040】
<1.3.画像格納装置の構成>
図5は、画像格納装置40の構成の一例を示す図である。
図6は、第1テーブル61のデータ構造の一例を示す図である。
図5に示すように、画像格納装置40は、主として、CPU41と、大容量記憶部51と、RAM52と、ROM53と、モニタ54と、第2通信部55と、入力部56と、を有している。また、CPU41、大容量記憶部51、RAM52、ROM53、第2通信部55、表示処理部58、および入出力処理部59は、バス41aを介して電気的に接続されている。
【0041】
大容量記憶部51は、シリコンディスクドライブやハードディスクドライブ等のようにRAM52と比較して記憶容量の大きな素子により構成されており、必要に応じてRAM52との間でデータの授受を行う。
【0042】
RAM52(第1記憶部)は、いわゆる揮発性のメモリにより構成されている。RAM52は、CPU41の演算で使用されるデータ(例えば、データベース60)を記憶可能とされている。
【0043】
ここで、データベース60は、
図5に示すように、第1テーブル61を有している。第1テーブル61には、カタログ1の各表示部5に表示される対象画像11の情報が格納されている。
図6に示すように、第1テーブル61は、主として、「対象物番号TN」、「第1サイズ情報SD1」、および「第1画像データPD1」の各フィールド(列)を有している。
【0044】
「対象物番号TN」フィールドには、各対象画像11に対して付与されたコード(例えば、英数字、および/または、記号)が、格納されている。各レコード(行)の「対象物番号TN」には、重複しない値が格納されている。したがって、第1テーブル61の各レコードは、「対象物番号TN」によって一意に識別される。
【0045】
「第1画像データPD1」フィールドには、各対象画像11に対応する第1画像データPD1の格納場所を示す文字列が、格納されている。例えば、
図6に示すように、「対象物番号TN」=「10091」となるレコードに対応する対象画像11の第1画像データPD1は、「●●●/●○●.JPG」に格納されている。ここで、各第1画像データPD1の格納場所は、画像格納装置40に設けられた大容量記憶部51およびRAM52であっても良いし、ネットワーク2を介して接続された装置上であっても良い。
【0046】
また、「第1サイズ情報SD1」フィールドには、各対象画像11に含まれる対象物のサイズの指標となる情報が、格納されている。ここで、第1サイズ情報SD1としては対象画像11の高さ(単位:ピクセル)が採用されても良い。
【0047】
そして、第1テーブル61の各レコードのうち、「対象物番号TN」の値が特定の値と等しくなるレコードが選択されることによって、特定の対象画像11に対応する第1画像データPD1および第1サイズ情報SD1が、第1テーブル61から抽出される。このように、データベース60は、対象画像11に対応する第1画像データPD1と、第1サイズ情報SD1と、を関連付けて格納する。
【0048】
ROM53は、いわゆる不揮発性メモリにより構成されている。ROM53には、例えば、プログラム53aが格納されている。なお、RAM52およびROM53としては、読み書き自在の不揮発性メモリであるフラッシュメモリが使用されてもよい。
【0049】
CPU41は、ROM53のプログラム53aに従った動作制御やデータ処理を実行する。また、
図5中のCPU41内に記載されているブロック(符号42が付与されている)に対応する演算機能は、CPU41により実現される。なお、ブロック42に対応する演算機能については後述する。
【0050】
第2通信部55は、CPU41からの指令に従い、ネットワーク2を介して接続された画像合成装置20(
図1参照)等との間で、データの送受信を実行する。例えば、
図1および
図5に示すように、第2通信部55は、第1関連データRD11を画像合成装置20に対して送信可能とされている。また、第2通信部55は、画像合成装置20から送信される識別情報ID1を受信可能とされている。
【0051】
入力部56は、例えば、キーパッド、キーボード、またはマウスのような入力機器である。これにより、画像格納装置40では、モニタ54の表示内容に基づいた入力作業が実行できる。
【0052】
モニタ54は、いわゆる液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイにより構成された表示機器であり、画面に文字や画像等を表示する。
【0053】
表示処理部58は、表示処理部38と同様に、ビデオコントローラにより構成されており、信号線58aを介してモニタ54と電気的に接続されている。したがって、表示処理部58により描画処理が実行されると、モニタ54の画面には文字や図形等が表示される。
【0054】
入出力処理部59は、画像格納装置40と、画像格納装置40の外部機器との間のデータ授受に使用される。
図5に示すように、入出力処理部59は、信号線59aを介して入力部56と電気的に接続されている。これにより、画像格納装置40のCPU41は、入力部56からの入力情報を、適切なタイミングで受け付けることができる。
【0055】
<1.4.CPUにより実現される演算機能>
ここでは、画像合成装置20のCPU21および画像格納装置40のCPU41で実現される演算機能について説明する。
【0056】
画像合成装置20の第1取得部22(
図2参照)は、第1通信部35から画像格納装置40に識別情報ID1を送信させる。また、第1取得部22は、識別情報ID1の送信に応じて画像格納装置40から第1通信部35に送信されるデータを、第1関連データRD11として取得する。
【0057】
画像合成装置20の第2取得部23(
図2参照)は、第2関連データRD12を取得するために用いられる。ここで、第2関連データRD12は、使用者が対象物(商品)を用いる場所(以下、「対象空間」とも称する)を撮像した撮像画像のデータ、およびこの撮像画像に関連するデータを含む。撮像画像に撮像された対象空間の具体例としては、使用者の店舗の室内空間を挙げることができる。
【0058】
本実施の形態において、第2関連データRD12は、主として、第2画像データPD2と、第2サイズ情報SD2と、を有している。
【0059】
第2画像データPD2は、対象空間を撮像した画像に対応するデータである。第2サイズ情報SD2は、対象空間における対象物(商品)のサイズの指標となる情報である。本実施の形態において、第2サイズ情報SD2は、タッチパネル部36からの入力動作によって入力される。
【0060】
画像合成装置20の合成部24(
図2参照)は、使用者によるタッチパネル部36からの操作に従って、第1取得部22に第1関連データRD11を、第2取得部23に第2関連データRD12を、それぞれ取得させる。また、合成部24は、第1および第2関連データRD11、RD12に基づいて、撮像画像の上に識別情報ID1に対応する対象画像11を重ね合わせた合成画像を生成する。
【0061】
より具合的には、合成部24は、第1および第2サイズ情報SD1、SD2のピクセル値の比率RTに基づいて第2画像データPD2を伸縮させるとともに、伸縮させられた第2画像データPD2と、第1画像データPD1と、を合成することによって、合成画像に対応する第3画像データPD3を生成する。
【0062】
ここで、第2画像データPD2の伸縮は、第1サイズ情報SD1に対する第2サイズ情報SD2の比率RTに基づいて、第2画像データPD2の縦サイズ(高さ)および横サイズ(幅)を変更することにより実行される。
【0063】
画像格納装置40の抽出部42(
図5参照)は、第2通信部55で識別情報ID1(より具体的には、識別情報ID1に含まれる対象物番号TN:
図4参照)が受信されると、この識別情報ID1に基づいて選択される第1画像データPD1および第1サイズ情報SD1を、第1関連データRD11(
図6参照)としてデータベース60から抽出する。また、抽出部42は、第2通信部55から画像合成装置20に、抽出された第1関連データRD11を送信させる。
【0064】
<1.5.第1の実施の形態における合成画像の生成手順>
図7は、画像生成手順を説明するためのフローチャートである。
図8から
図12のそれぞれは、タッチパネル部36に表示される画面の一例を示す図である。ここでは、
図7から
図12を参照しつつ、合成画像の生成手順を説明する。
【0065】
まず、画像合成装置20の画像入力部37によって、表示部5に隣接する格納部6から対象画像11に関連付けられた識別情報ID1を、読み取らせる(S101)。そして、読み取られた識別情報ID1が所望の対象物に対応するものであるときには、
図8のタッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36aの「はい」コマンドボタン36bを押すことによって、ステップS102に進ませる。
【0066】
次に、画像合成装置20の画像入力部37によって対象空間を撮像する(S102)。すなわち、所望の画像がタッチパネル部36に表示されたら、
図9のタッチパネル部36に描画されたボタン36cを押す。これにより、対象空間が撮像され、第2画像データPD2が取得される。
【0067】
このように、対象空間は、画像合成装置20の画像入力部37により撮像可能とされており、画像入力部37は、撮像画像16の撮像部としても機能する。また、第2取得部23は、画像入力部37により撮像された第2画像データPD2を、第2関連データRD12の要素として取得する。
【0068】
続いて、画像入力部37による第2画像データPD2の読み取りが完了した後において、タッチパネル部36からの入力動作によって第2サイズ情報SD2を入力する(S103)。
【0069】
より具体的には、
図10に示すように、タッチパネル部36の画面に表示された撮像画像の上に、高さ方向(上下方向)に延びる対象物の寸法線(骨格線)36dを描画する。そして、描画された寸法線36dで問題ない場合には、タッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36eの「はい」コマンドボタン36fを押すことによって、ステップS104に進ませる。
【0070】
タッチパネル部36による第2サイズ情報SD2の入力が完了した後において、ステップS101で入力された識別情報ID1が画像合成装置20から画像格納装置40に送信される(S104)。
【0071】
識別情報ID1が画像格納装置40で受け取られると、画像格納装置40の抽出部42は、識別情報ID1に含まれる対象物番号TNと一致するレコードを第1テーブル61から抽出する。続いて、抽出されたレコードのうち、「第1サイズ情報SD1」フィールドの値と、「第1画像データPD1」フィールドに対応する画像データと、が第1関連データRD11(
図6参照)として画像格納装置40から画像合成装置20に送信される(S105)。
【0072】
そして、ステップS102およびS103で取得された第2関連データRD12と、ステップS105で取得された第1関連データRD11と、に基づいて、撮像画像16の上に識別情報ID1に対応する対象画像11を重ね合わせた合成画像15が、生成される(
図12:S106)。
【0073】
<1.6.第1の実施の形態の画像生成システムの利点>
以上のように、第1の実施の形態の画像生成システム100によれば、簡便な操作によって、対象物を仮想的に対象空間(すなわち、撮像画像16)に配置することができる。そのため、現物の対象物を用意することなく、対象空間における対象物の使用感を確認することができる。
【0074】
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態の画像合成装置20と、第2の実施の形態の画像生成装置200と、は対応する第1取得部22、122およびRAM32、132の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
【0075】
なお、画像合成装置20、画像生成装置200で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
【0076】
<2.1.画像生成装置の構成>
図13は、画像生成装置200の構成の一例を示す図である。画像生成装置200は、第1の実施の形態の画像合成装置20と同様に、いわゆるスマートフォンやタブレット端末のような携帯端末により構成されている。
【0077】
図13に示すように、画像生成装置200は、主として、CPU121と、RAM132と、ROM33と、第1通信部35と、タッチパネル部36と、画像入力部37と、を有している。また、CPU121、RAM132、ROM33、第1通信部35、表示処理部38、および入出力処理部39は、バス21aを介して電気的に接続されている。
【0078】
RAM132(記憶部)は、いわゆる揮発性のメモリにより構成されている。RAM132は、CPU121の演算で使用されるデータ(例えば、データベース60)を記憶可能とされている。
【0079】
CPU121は、ROM33のプログラム33aに従った動作制御やデータ処理を実行する。また、
図13中のCPU121内に記載されているブロック(それぞれ符号122、23、24が付与されている)に対応する演算機能は、CPU121により実現される。
【0080】
第1取得部122は、画像入力部37により識別情報ID1が読み取られると、この識別情報ID1に基づいてデータベース60から抽出される第1画像データPD1および第1サイズ情報SD1を、第1関連データRD11として取得する。
【0081】
<2.2.第2の実施の形態における合成画像の生成手順>
図14は、画像生成手順を説明するためのフローチャートである。ここでは、
図14、および
図8から
図12を参照しつつ、合成画像の生成手順を説明する。
【0082】
まず、画像生成装置200の画像入力部37によって、表示部5に隣接する格納部6から対象画像11に関連付けられた識別情報ID1を、読み取らせる(S201)。そして、読み取られた識別情報ID1が所望の対象物に対応するものであるときには、
図8のタッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36aの「はい」コマンドボタン36bを押すことによって、ステップS202に進ませる。
【0083】
次に、画像生成装置200の画像入力部37によって対象空間を撮像する(S202)。すなわち、所望の画像がタッチパネル部36に表示されたら、
図9のタッチパネル部36に描画されたボタン36cを押す。これにより、対象空間が撮像され、第2画像データPD2が取得される。
【0084】
続いて、画像入力部37による第2画像データPD2の読み取りが完了した後において、タッチパネル部36からの入力動作によって第2サイズ情報SD2を入力する(S203)。
【0085】
より具体的には、第1の実施の形態と同様に、タッチパネル部36の画面に表示された撮像画像の上に、高さ方向(上下方向)に延びる対象物の寸法線(骨格線)36dを描画する(
図10参照)。そして、描画された寸法線36dで問題ない場合には、タッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36eの「はい」コマンドボタン36fを押すことによって、ステップS204に進ませる。
【0086】
タッチパネル部36による第2サイズ情報SD2の入力が完了した後において、画像生成装置200の第1取得部122は、識別情報ID1に含まれる対象物番号TNと一致するレコードを、第1テーブル61から抽出する。
【0087】
続いて、抽出されたレコードのうち、「第1サイズ情報SD1」フィールドの値と、「第1画像データPD1」フィールドに対応する画像データと、が第1関連データRD11(
図6参照)とされる(S204)。
【0088】
そして、ステップS202およびS203で取得された第2関連データRD12と、ステップS204で取得された第1関連データRD11と、に基づいて、撮像画像16の上に識別情報ID1に対応する対象画像11を重ね合わせた合成画像15が、生成される(
図12:S205)。
【0089】
<2.3.第2の実施の形態の画像生成装置の利点>
以上のように、第2の実施の形態の画像生成装置200は、第1の実施の形態の画像生成システム100と同様に、簡便な操作によって対象物を仮想的に対象空間(すなわち、撮像画像16)に配置することができる。そのため、現物の対象物を用意することなく、対象空間における対象物の使用感を確認することができる。
【0090】
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第1および第3実施の形態の画像生成システム100、300は、対応する抽出部42、242およびRAM52、252の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
【0091】
なお、画像生成システム100、300で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
【0092】
<3.1.画像格納装置の構成>
図1は、画像生成システム300の構成の一例を示す図である。
図3は、カタログの構成の一例を示す図である。
図15は、画像格納装置240の構成の一例を示す図である。
図16は、第2テーブル262のデータ構造の一例を示す図である。
図17は、第1および第2テーブル61、262に基づいて構成される仮想テーブル263のデータ構造の一例を示す図である。
図18は、識別情報ID3の構成の一例を示す図である。
【0093】
ここで、画像生成システム300は、カタログ201(第1表示媒体)上の各表示部5に表示された対象画像11(
図3参照)に基づいて、カタログ201の各表示部5を再合成する。
図1に示すように、画像生成システム300は、主として、画像合成装置20と、画像格納装置240と、を備える。また、画像合成装置20および画像格納装置240は、ネットワーク2を介して通信可能に接続されている。
【0094】
画像格納装置240は、画像格納装置40と同様に、合成画像の生成に用いられる画像データが格納されるデータサーバである。
図15に示すように、画像格納装置240は、主として、主として、CPU241と、大容量記憶部51と、RAM252と、ROM53と、モニタ54と、第2通信部55と、入力部56と、を有している。また、CPU241、大容量記憶部51、RAM252、ROM53、第2通信部55、表示処理部58、および入出力処理部59は、バス41aを介して電気的に接続されている。
【0095】
RAM252(第1記憶部)は、RAM52と同様に、いわゆる揮発性のメモリにより構成されている。RAM252は、CPU241の演算で使用されるデータ(例えば、データベース260)を記憶可能とされている。
【0096】
ここで、データベース260は、
図15に示すように、第1テーブル61と、第2テーブル262と、を有している。第2テーブル262には、各カタログ1と、対象画像11と、の対応関係を示す情報が格納されている。
図16に示すように、第2テーブル262は、主として、「媒体番号MN」および「対象物番号TN」の各フィールドを有している。
【0097】
「媒体番号MN」フィールドには、各カタログ201に対して付与されたコード(例えば、英数字、および/または、記号)が、格納されている。また、「対象物番号TN」フィールドには、第1テーブル61の「対象物番号TN」のいずれかに格納された値と一致する値が格納されている。
【0098】
したがって、第2テーブル262の各レコードのうち、「媒体番号MN」の値が特定の値と等しくなる一又は複数のレコードが選択されることによって、特定のカタログ201に対応する「対象物番号TN」が抽出される。
【0099】
そして、第2テーブル262から選択された一又は複数のレコードのそれぞれに、「対象物番号TN」に対応する「第1サイズ情報SD1」および「第1画像データPD1」が付加されることによって、仮想テーブル263(
図17参照)が構成される。
【0100】
このように、データベース260は、媒体番号MNと、第1画像データPD1と、第1サイズ情報SD1と、を関連付けて1つのレコードとして格納可能なデータベースであるとみなすことができる。
【0101】
CPU241は、CPU41と同様に、ROM53のプログラム53aに従った動作制御やデータ処理を実行する。また、
図15中のCPU241内に記載されているブロック(符号242が付与されている)に対応する演算機能は、CPU241により実現される。
【0102】
抽出部242は、識別情報ID3(
図18参照)に基づいて抽出された第1関連データRD31を、画像合成装置20に送信する。すなわち、抽出部242は、識別情報ID3(より具体的には、識別情報ID3に含まれる媒体番号MN)に基づいて、第2テーブル262の各レコードのうち、「媒体番号MN」の値が識別情報ID3と等しくなるものを選択する。
【0103】
続いて、抽出部242は、選択された各レコードに、「対象物番号TN」に対応する「第1サイズ情報SD1」および「第1画像データPD1」を付加した仮想テーブル263を生成する(
図17参照)。
【0104】
そして、抽出部242は、仮想テーブル263の各レコード(すなわち、一又は複数レコード)を、データベース260から抽出された第1関連データRD31として、第2通信部55から画像合成装置20に送信させる。
【0105】
<3.2.第3の実施の形態における合成画像の生成手順>
図19は、画像生成手順を説明するためのフローチャートである。
図20は、カタログ201の表紙201bの一例を示す図である。
図21は、タッチパネル部36に表示される画面の一例を示す図である。
図22は、再合成された表示部5の一例を示す図である。ここでは、
図19から
図22、および
図9から
図11を参照しつつ、各表示部の再合成手順を説明する。
【0106】
ここで、本実施の形態のカタログ201(第1表示媒体)は、第1の実施の形態のカタログ1と同様に、商品を掲載するための印刷物である。
図3に示すように、カタログ201の紙面1aには、商品(対象物)を表示する複数の表示部5(5a、5b)が設けられている。
【0107】
また、カタログ201の表紙201bには、このカタログ201を特定するための格納部206が設けられている。本実施の形態では、格納部206として2次元バーコードが採用されており、格納部206は画像入力部37により読取可能とされている。
【0108】
また、格納部206には、媒体番号MNを含む識別情報ID3(
図18参照)が格納されている。媒体番号MNは、各カタログ201を一意に特定するためのコードである。ここで、本実施の形態において、同種のカタログ(例えば、改訂番号が同じカタログ)には、同一の媒体番号MNが付与されている。
【0109】
まず、画像合成装置20の画像入力部37によって、カタログ201の表紙201bに設けられた格納部206から、このカタログ201に関連付けられた識別情報ID3を、読み取らせる(S301)。そして、読み取られた識別情報ID3が所望のカタログ201に対応するものであるときには、
図21のタッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36gの「はい」コマンドボタン36hを押すことによって、ステップS302に進ませる。
【0110】
次に、画像合成装置20の画像入力部37によって対象空間を撮像する(S302)。すなわち、所望の画像がタッチパネル部36に表示されたら、
図9のタッチパネル部36に描画されたボタン36cを押す。これにより、対象空間が撮像され、第2画像データPD2が取得される。
【0111】
続いて、画像入力部37による第2画像データPD2の読み取りが完了した後において、タッチパネル部36からの入力動作によって第2サイズ情報SD2を入力する(S303)。
【0112】
より具体的には、第1の実施の形態と同様に、タッチパネル部36の画面に表示された撮像画像の上に、高さ方向(上下方向)に延びる対象物の寸法線(骨格線)36dを描画する(
図10参照)。そして、描画された寸法線36dで問題ない場合には、タッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36eの「はい」コマンドボタン36fを押すことによって、ステップS304に進ませる。
【0113】
タッチパネル部36による第2サイズ情報SD2の入力が完了した後において、ステップS301で入力された識別情報ID3が画像合成装置20から画像格納装置240に送信される(S304)。
【0114】
識別情報ID3が画像格納装置240で受け取られると、画像格納装置240の抽出部42は、識別情報ID3に基づいて仮想テーブル263を生成する。また、抽出部242は、仮想テーブル263に含まれる一又は複数のレコードを、第1関連データRD31(
図17参照)として画像格納装置240から画像合成装置20に送信される(S305)。
【0115】
そして、ステップS302およびS303で取得された第2関連データRD12と、ステップS305で取得された第1関連データRD31と、に基づいて、各表示部5が再合成されたカタログ202(第2表示媒体)が、生成される(
図22:S306)。
【0116】
具体的には、画像合成装置20の合成部24は、各表示部5に対応する第1サイズ情報SD1と、第2サイズ情報SD2と基づいて第2画像データPD2を伸縮させる。次に、合成部24は、伸縮させられた第2画像データPD2と、第1画像データPD1と、を合成することによって、各表示部5の合成画像となる第3画像データPD3を生成する。
【0117】
続いて、合成部24は、各表示部5に対応する第3画像データPD3に従って、各表示部5の標本画像10を対応する合成画像15に置換する。これにより、紙面202aの各表示部5が再合成されたカタログ202が作成される(
図22)。
【0118】
<3.3.第3の実施の形態の画像生成システムの利点>
以上のように、第3の実施の形態の画像生成システム300は、各表示部5の標本画像10を対応する合成画像15に置換したカタログ202(第2表示媒体)を、簡便な操作により生成することができる。すなわち、各表示部5に含まれる対象物を仮想的に対象空間(すなわち、撮像画像16)に配置することができる。そのため、現物の対象物を用意することなく、対象空間における各対象物の使用感を確認することができる。
【0119】
<4.第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第3の実施の形態の画像合成装置20と、第4の実施の形態の画像生成装置400と、は対応する第1取得部22、322およびRAM32、332の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
【0120】
なお、画像合成装置20、画像生成装置400で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1および第3の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
【0121】
<4.1.画像生成装置の構成>
図23は、画像生成装置400の構成の一例を示す図である。画像生成装置200は、第1の実施の形態の画像合成装置20と同様に、いわゆるスマートフォンやタブレット端末のような携帯端末により構成されている。
【0122】
図23に示すように、画像生成装置400は、主として、CPU321と、RAM332と、ROM33と、第1通信部35と、タッチパネル部36と、画像入力部37と、を有している。また、CPU321、RAM332、ROM33、第1通信部35、表示処理部38、および入出力処理部39は、バス21aを介して電気的に接続されている。
【0123】
RAM332(記憶部)は、いわゆる揮発性のメモリにより構成されている。RAM332は、CPU321の演算で使用されるデータ(例えば、データベース260)を記憶可能とされている。
【0124】
CPU321は、ROM33のプログラム33aに従った動作制御やデータ処理を実行する。また、
図23中のCPU321内に記載されているブロック(それぞれ符号322、23、24が付与されている)に対応する演算機能は、CPU321により実現される。
【0125】
第1取得部322は、識別情報ID3(
図18参照)に基づいて抽出された第1関連データRD31を、取得する。すなわち、第1取得部322は、識別情報ID3(より具体的には、識別情報ID3に含まれる媒体番号MN)に基づいて、第2テーブル262の各レコードのうち、「媒体番号MN」の値が識別情報ID3と等しくなるものを選択する。
【0126】
続いて、第1取得部322は、選択された各レコードに、「対象物番号TN」に対応する「第1サイズ情報SD1」および「第1画像データPD1」を付加した仮想テーブル263を生成する(
図17参照)。
【0127】
そして、第1取得部322は、仮想テーブル263の各レコード(すなわち、一又は複数レコード)を、データベース260から抽出された第1関連データRD31として取得する。
【0128】
<4.2.第4の実施の形態における合成画像の生成手順>
図24は、画像生成手順を説明するためのフローチャートである。ここでは、
図24、
図9から
図11、および
図21を参照しつつ、各表示部の再合成手順を説明する。
【0129】
まず、画像生成装置400の画像入力部37によって、カタログ201の表紙201bに設けられた格納部206から、このカタログ201に関連付けられた識別情報ID3を、読み取らせる(S401)。そして、読み取られた識別情報ID3が所望のカタログ201に対応するものであるときには、
図21のタッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36gの「はい」コマンドボタン36hを押すことによって、ステップS402に進ませる。
【0130】
次に、画像生成装置400の画像入力部37によって対象空間を撮像する(S402)。すなわち、所望の画像がタッチパネル部36に表示されたら、
図9のタッチパネル部36に描画されたボタン36cを押す。これにより、対象空間が撮像され、第2画像データPD2が取得される。
【0131】
続いて、画像入力部37による第2画像データPD2の読み取りが完了した後において、タッチパネル部36からの入力動作によって第2サイズ情報SD2を入力する(S403)。
【0132】
より具体的には、第1の実施の形態と同様に、タッチパネル部36の画面に表示された撮像画像の上に、高さ方向(上下方向)に延びる対象物の寸法線(骨格線)36dを描画する(
図10参照)。そして、描画された寸法線36dで問題ない場合には、タッチパネル部36に表示された確認ダイアログ36eの「はい」コマンドボタン36fを押すことによって、ステップS404に進ませる。
【0133】
タッチパネル部36による第2サイズ情報SD2の入力が完了した後において、画像生成装置400の第1取得部322は、識別情報ID3に基づいて仮想テーブル263を生成する。また、第1取得部322は、仮想テーブル263に含まれる一又は複数のレコードを、第1関連データRD31(
図17参照)として取得する(S404)。
【0134】
そして、ステップS402およびS403で取得された第2関連データRD12と、ステップS404で取得された第1関連データRD31と、に基づいて、各表示部5が再合成されたカタログ202(第2表示媒体)が、生成される(
図22:S405)。
【0135】
具体的には、画像合成装置20の合成部24は、各表示部5に対応する第1サイズ情報SD1と、第2サイズ情報SD2と基づいて第2画像データPD2を伸縮させる。次に、合成部24は、伸縮させられた第2画像データPD2と、第1画像データPD1と、を合成することによって、各表示部5の合成画像となる第3画像データPD3を生成する。
【0136】
続いて、合成部24は、各表示部5に対応する第3画像データPD3に従って、各表示部5の標本画像10を対応する合成画像15に置換する。これにより、紙面202aの各表示部5が再合成されたカタログ202が作成される(
図22)。
【0137】
<4.3.第4の実施の形態の画像生成システムの利点>
以上のように、第4の実施の形態の画像生成装置400は、第3の実施の形態の画像生成システム300と同様に、各表示部5の標本画像10を対応する合成画像15に置換したカタログ202(第2表示媒体)を、簡便な操作により生成することができる。すなわち、各表示部5に含まれる対象物を仮想的に対象空間(すなわち、撮像画像16)に配置することができる。そのため、現物の対象物を用意することなく、対象空間における各対象物の使用感を確認することができる。
【0138】
<5.第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。第1および第5実施の形態の画像生成システム100、500は、読取対象となる格納部6、406の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
【0139】
なお、画像生成システム100、500で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
【0140】
<5.1.画像合成装置の構成>
図25は、画像生成システム500の構成の一例を示す図である。
図26は、対象物の構成の一例を示す図である。
図27は、画像合成装置420の構成の一例を示す図である。ここで、画像生成システム500は、予め準備された対象物の対象画像に基づいて、合成画像を生成する。
図25に示すように、画像生成システム500は、主として、画像合成装置420と、画像格納装置40と、を備える。また、画像合成装置420および画像格納装置40は、ネットワーク2を介して通信可能に接続されている。
【0141】
ここで、本実施の形態の対象物401は、例えば取引の対象となる商品自体である。より具体的には、本実施の形態では対象物401としてユニフォーム(制服)が、採用されている。また、画像格納装置40に記憶されている第1テーブル61には、ユニフォームを着用した人物の画像(すなわち、第1の実施の形態の対象画像11)に関する情報が格納されている。
【0142】
また、
図26に示すように、対象物401には、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)のような電子記憶媒体の格納部406が付設されている。この格納部40には、第1の実施の形態の格納部6と同様に、識別情報ID1が格納されている。
【0143】
画像合成装置420は、第1の実施の形態の画像合成装置20と同様に、合成画像の生成を指示する使用者の端末である。
図27に示すように、画像合成装置420は、主として、CPU21と、RAM32と、ROM33と、第1通信部35と、タッチパネル部36と、画像入力部37と、読取部437と、を有している。また、CPU21、RAM32、ROM33、第1通信部35、表示処理部38、および入出力処理部39は、バス21aを介して電気的に接続されている。
【0144】
読取部437は、対象物401に付設された格納部406から、対象画像11に関連付けられた識別情報ID1を読み取る。本実施の形態において、読取部437としては、RFIDリーダまたはRFIDリーダ・ライタが、採用されても良い。
【0145】
そして、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、識別情報ID1に基づいて画像格納装置40で抽出された第1関連データRD11と、画像合成装置420で取得された第2関連データRD12と、に基づいて撮像画像16の上に対象画像11を重ね合わせた合成画像15が、生成される(
図8から
図12参照)。
【0146】
<5.2.第5の実施の形態の画像生成システムの利点>
以上のように、第5の実施の形態の画像生成システム500によれば、第1の実施の形態の画像生成システム100と同様に、簡便な操作によって対象物を仮想的に対象空間(すなわち、撮像画像16)に配置することができる。そのため、対象物を対象空間にて使用することなく、対象空間における対象物の使用感を確認することができる。
【0147】
<6.第6の実施の形態>
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。第2および第6実施の形態の画像生成装置200、600は、読取対象となる格納部6、406の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
【0148】
なお、画像生成装置200、600で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1、第2、および第5の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
【0149】
<6.1.画像生成装置の構成>
図28は、画像生成装置600の構成の一例を示す図である。
図26は、対象物の構成の一例を示す図である。
図27は、画像合成装置420の構成の一例を示す図である。ここで、画像生成装置600は、第5の実施の形態の画像生成システム500と同様に、予め準備された対象物の対象画像に基づいて、合成画像を生成する。また、画像生成装置600は、第1の実施の形態の画像合成装置20と同様に、いわゆるスマートフォンやタブレット端末のような携帯端末により構成されている。
【0150】
図28に示すように、画像生成装置600は、主として、CPU121と、RAM132と、ROM33と、第1通信部35と、タッチパネル部36と、画像入力部37と、読取部437と、を有している。また、CPU121、RAM132、ROM33、第1通信部35、表示処理部38、および入出力処理部39は、バス21aを介して電気的に接続されている。
【0151】
そして、本実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、識別情報ID1に基づいて抽出された第1関連データRD11と、タッチパネル部36および画像入力部37を介して取得された第2関連データRD12と、に基づいて撮像画像16の上に対象画像11を重ね合わせた合成画像15が、生成される(
図8から
図12参照)。
【0152】
<6.2.第6の実施の形態の画像生成システムの利点>
以上のように、第6の実施の形態の画像生成装置600によれば、第5の実施の形態の画像生成システム500と同様に、簡便な操作によって対象物を仮想的に対象空間(すなわち、撮像画像16)に配置することができる。そのため、対象物を対象空間にて使用することなく、対象空間における対象物の使用感を確認することができる。
【0153】
<7.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0154】
(1)第1から第4の実施の形態において、格納部6、206は、2次元バーコードにより構成されているものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、格納部6、206としては、一次元バーコードが採用されても良いし、RFIDのような電子記憶媒体が採用されても良い。なお、RFIDが採用される場合には、読取部としてRFIDリーダやRFIDリーダ・ライタ等を別途設けることが必要となる。
【0155】
(2)また、第5および第6の実施の形態において、格納部406は、RFIDのような電子記憶媒体により構成されているものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、格納部406として、1次元または2次元バーコードが採用されても良い。この場合、格納部406の読み取りは、画像入力部37により実行される。
【0156】
(3)また、第1から第4の実施の形態において、カタログ1は印刷物であるものとして説明したがこれに限定されるものでない。例えば、カタログ1は、パーソナルコンピュータのモニタ、または、いわゆるスマートフォンのタッチパネル部等に電磁的方法により表示されるものであっても良い。すなわち、カタログ1は、対象物を表示可能な表示媒体であれば十分である。
【0157】
(4)また、第1から第6の実施の形態において、第2サイズ情報SD2はタッチパネル部36からの入力動作によって入力されるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、第2サイズ情報SD2としては、識別情報ID1、ID3を読み取る前に、予め設定されているものが用いられても良い。
【0158】
例えば、予め設定される第2サイズ情報SD2の値としては、「タッチパネル部36の画面縦方向のサイズ」×「0.9」(単位:ピクセル)が、採用されても良い。また、予め設定された第2サイズ情報SD2の値を用いる場合、対象画像11の中心位置と、タッチパネル部36の画面中心と、が一致するように、対象画像11がタッチパネル部36の画面上に配置されても良い。
【0159】
(5)また、第1から第6の実施の形態において、第2画像データPD2は、合成処理の中で、撮像されるものとして説明したが、これに限定されるものでない。
【0160】
第2画像データPD2は、予め、RAM32、52、132、252、332、または大容量記憶部51などの記憶部(第2記憶部)に記憶させられるとともに、合成処理の実行時にこの予め記憶させた第2画像データPD2が、第2関連データRD12の要素として取得されても良い。
【0161】
この場合、第2サイズ情報SD2は、(A)第2画像データPD2に付随して記憶部に記憶させられても良いし、(B)予め記憶された第2画像データPD2をタッチパネル部36に表示させた上で、タッチパネル部36からの入力動作により入力されても良い。
【0162】
(6)また、第1、第3、および第5の実施の形態において、識別情報ID1、ID3は、タッチパネル部36による第2サイズ情報SD2の入力が完了した後に、画像合成装置20から画像格納装置40、240に送信されるものとして説明したが、識別情報ID1、ID3の送信タイミングこれに限定されるものでない。識別情報ID1、ID3の送信は、識別情報ID1、ID3の読取時点からタッチパネル部36による第2サイズ情報SD2の入力時点の間の任意のタイミングで実行されても良い。
【0163】
(7)さらに、第1から第6の実施の形態において、対象空間の撮像は、スマートフォンやタブレット端末のような携帯端末により実行されるものとして説明したが、これに限定されるものでなく、パーソナルコンピュータやワークステーションのような電子計算機により実行されても良い。