(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コンピュータを、前記印刷装置において実行された印刷の実績に関する情報を履歴情報として前記コンピュータによりアクセス可能な履歴情報記憶手段に記録する記録手段として機能させ、
前記生成手段は、更に前記履歴情報を参照してグループを生成することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
情報端末からのデータファイルの登録要求に応じて発行した予約番号と当該データファイルと当該データファイルに関する情報とを対応付けて生成した登録情報をファイル記憶手段に登録すると共に、発行した予約番号を前記情報端末へ送信する登録手段と、
予め設定されたグループ化基準に従い前記登録情報を参照して前記ファイル記憶手段に登録された1又は複数のデータファイルを含む1又は複数のグループを生成する生成手段と、
印刷装置からの予約番号が指定された印刷要求に応じて当該予約番号に対応させて前記ファイル記憶手段に登録されているデータファイルを前記印刷装置へ送信し、印刷を実行させるよう制御する制御手段と、
前記制御手段により送信されたデータファイルと同じグループに属する関連データファイルの識別情報を前記印刷装置へ送信することで、前記制御手段により送信されたデータファイルと合わせて印刷の候補とする関連データファイルを提示する提示手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記提示手段により提示された関連データファイルの識別情報を含む印刷要求が前記印刷装置から送信されてきた場合、前記ファイル記憶手段に登録されている当該関連データファイルを前記印刷装置へ送信し、それについての予約番号の指定を受け付けることなく、その印刷を実行させるよう制御する、
ことを特徴とする印刷サービスサーバ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、予約番号が割り振られて事前に登録されたデータファイルの中からユーザにより指定された予約番号に対応するデータファイルを印刷する場合において、その予約番号に対応するデータファイルと合わせて印刷の候補とするデータファイルをユーザに推奨することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るプログラムは、ファイル記憶手段にアクセス可能なコンピュータを、情報端末からのデータファイルの登録要求に応じて発行した予約番号と当該データファイルと当該データファイルに関する情報とを対応付けて生成した登録情報を前記ファイル記憶手段に登録すると共に、発行した予約番号を前記情報端末へ送信する登録手段、予め設定されたグループ化基準に従い前記登録情報を参照して前記ファイル記憶手段に登録された1又は複数のデータファイルを含む1又は複数のグループを生成する生成手段、印刷装置からの予約番号が指定された印刷要求に応じて当該予約番号に対応させて前記ファイル記憶手段に登録されているデータファイルを前記印刷装置へ送信し、印刷を実行させるよう制御する制御手段、前記
制御手段により送信されたデータファイルと同じグループに属する
関連データファイルの識別情報を前記印刷装置へ送信することで、前記
制御手段により送信されたデータファイルと合わせて印刷の候補とする
関連データファイルを提示する提示手段、として機能さ
せ、前記制御手段は、前記提示手段により提示された関連データファイルの識別情報を含む印刷要求が前記印刷装置から送信されてきた場合、前記ファイル記憶手段に登録されている当該関連データファイルを前記印刷装置へ送信し、それについての予約番号の指定を受け付けることなく、その印刷を実行させるよう制御する、ことを特徴とするものである。
【0007】
前記提示手段が前記データファイルの印刷後に前記関連データファイルを提示してもよい。
【0008】
また、前記コンピュータを、前記印刷装置において実行された印刷の実績に関する情報を履歴情報として前記コンピュータによりアクセス可能な履歴情報記憶手段に記録する記録手段として機能させ、前記生成手段は、更に前記履歴情報を参照してグループを生成することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る印刷サービスサーバは、情報端末からのデータファイルの登録要求に応じて発行した予約番号と当該データファイルと当該データファイルに関する情報とを対応付けて生成した登録情報をファイル記憶手段に登録すると共に、発行した予約番号を前記情報端末へ送信する登録手段と、予め設定されたグループ化基準に従い前記登録情報を参照して前記ファイル記憶手段に登録された1又は複数のデータファイルを含む1又は複数のグループを生成する生成手段と、印刷装置からの予約番号が指定された印刷要求に応じて当該予約番号に対応させて前記ファイル記憶手段に登録されているデータファイルを前記印刷装置へ送信し、印刷を実行させるよう制御する制御手段と、前記
制御手段により送信されたデータファイルと同じグループに属する
関連データファイルの識別情報を前記印刷装置へ送信することで、前記
制御手段により送信されたデータファイルと合わせて印刷の候補とするデータファイルを提示する提示手段と、を有
し、前記制御手段は、前記提示手段により提示された関連データファイルの識別情報を含む印刷要求が前記印刷装置から送信されてきた場合、前記ファイル記憶手段に登録されている当該関連データファイルを前記印刷装置へ送信し、それについての予約番号の指定を受け付けることなく、その印刷を実行させるよう制御する、ことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る印刷サービスシステムは、情報端末と、印刷装置と、印刷サービスサーバと、ファイル記憶手段と、を有し、前記情報端末は、データファイルの登録要求を前記印刷サービスサーバへ送信する手段と、前記登録要求に応じて前記印刷サービスサーバから送信されてきた予約番号を取得する手段と、を有し、前記印刷装置は、前記情報端末のユーザにより入力された予約番号を受け付けるとその予約番号を含む印刷要求を前記印刷サービスサーバへ送信する手段と、前記印刷要求に応じて前記印刷サービスサーバから送信されてきたデータファイルの印刷を実行する手段と、前記印刷サービスサーバから送信されてきたデータファイルの識別情報をユーザに提示する手段と、提示したデータファイルの中からユーザにより選択されたデータファイルの識別情報を含む印刷要求を前記印刷サービスサーバへ送信する手段と、を有し、前記印刷サービスサーバは、前記情報端末からの前記登録要求に応じて発行した予約番号と当該データファイルと当該データファイルに関する情報とを対応付けて生成した登録情報を前記ファイル記憶手段に登録すると共に、発行した予約番号を前記情報端末へ送信する登録手段と、予め設定されたグループ化基準に従い前記登録情報を参照して前記ファイル記憶手段に登録された1又は複数のデータファイルを含む1又は複数のグループを生成する生成手段と、前記印刷装置からの前記印刷要求に応じて当該予約番号に対応させて前記ファイル記憶手段に登録されているデータファイルを前記印刷装置へ送信し、印刷を実行させるよう制御する制御手段と、前記
制御手段により送信されたデータファイルと同じグループに属する
関連データファイルの識別情報を前記印刷装置へ送信することで、前記
制御手段により送信されたデータファイルと合わせて印刷の候補とする
関連データファイルを提示する提示手段と、を有
し、前記制御手段は、前記提示手段により提示された関連データファイルの識別情報を含む印刷要求が前記印刷装置から送信されてきた場合、前記ファイル記憶手段に登録されている当該関連データファイルを前記印刷装置へ送信し、それについての予約番号の指定を受け付けることなく、その印刷を実行させるよう制御する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、予約番号が割り振られて事前に登録されたデータファイルの中からユーザにより指定された予約番号に対応するデータファイルを印刷する場合において、その予約番号に対応するデータファイルと合わせて印刷の候補とする
関連データファイルをユーザに推奨することができる。
【0012】
また、提示手段により提示された
関連データファイルに対する印刷要求に対しては予約番号を指定させることなく当該
関連データファイルの印刷を実行させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、登録情報に加えて履歴情報を参照してグループを生成することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、予約番号が割り振られて事前に登録されたデータファイルの中からユーザにより指定された予約番号に対応するデータファイルを印刷する場合において、その予約番号に対応するデータファイルと合わせて印刷の候補とする
関連データファイルをユーザに推奨することができる。
また、提示手段により提示された関連データファイルに対する印刷要求に対しては予約番号を指定させることなく当該関連データファイルの印刷を実行させることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、予約番号が割り振られて事前に登録されたデータファイルの中からユーザにより指定された予約番号に対応するデータファイルを印刷する場合において、その予約番号に対応するデータファイルと合わせて印刷の候補とする
関連データファイルをユーザに推奨することができる。
また、提示手段により提示された関連データファイルに対する印刷要求に対しては予約番号を指定させることなく当該関連データファイルの印刷を実行させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る印刷サービスシステムの一実施の形態を示したブロック構成図である。
図1には、印刷サービスサーバ10と情報端末30とマルチコピー機40と、が示されている。それぞれは、図示しないインターネットに接続され、印刷サービスサーバ10は、情報端末30及びマルチコピー機40と情報交換可能である。印刷サービスサーバ10とマルチコピー機40とは専用回線で接続してもよい。
【0019】
マルチコピー機40は、印刷装置として設けられ、例えばコンビニエンスストアなどの店舗に設置された、少なくとも印刷機能を有する複合機である。なお、各店舗に設置されるマルチコピー機40は、それぞれ同等の機能を有しているので、
図1には便宜的に1台のみ図示した。印刷サービスサーバ10及びマルチコピー機40は、連携して情報端末30のユーザに印刷サービスを提供する。本実施の形態において「印刷サービス」というのは、ユーザが情報端末30から印刷したい写真や文書等のデータファイルを事前に登録すると印刷サービスサーバ10により予約番号が発行され、その後、ユーザが店舗に行ってマルチコピー機40に予約番号を入力することで事前に登録しておいたデータファイルを印刷できるというサービスである。
【0020】
図2は、本実施の形態における印刷サービスサーバ10のハードウェア構成図である。本実施の形態において印刷サービスサーバ10を形成するサーバコンピュータは、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現してよい。すなわち、コンピュータは、
図2に示したようにCPU51、ROM52、RAM53、HDD54、ネットワークコントローラ55を内部バス56に接続して構成される。また、保守管理等のために、入力手段として設けられたマウス57とキーボード58、及び表示装置として設けられたディスプレイ59をそれぞれ接続する入出力コントローラ60を内部バス56に接続してもよい。
【0021】
情報端末30もまた、コンピュータで形成されていることから、
図2と同様のハードウェア構成を有している。
【0022】
図3は、本実施の形態におけるマルチコピー機40のハードウェア構成図である。マルチコピー機40は、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載しており、コンピュータを内蔵した装置である。
図3において、CPU61は、ROM62に格納されたプログラムにしたがってスキャナ64やプリンタエンジン65等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。ROM62は、本装置の制御や印刷サービス等各種サービスの提供に関する各種プログラムが格納されている。RAM63は、プログラム実行時のワークメモリや通信バッファとして利用される。スキャナ64は、ユーザがセットした原稿を読み取り、デジタルデータとしてHDD(Hard Disk Drive)67等に蓄積する。プリンタエンジン65は、CPU61で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する印刷手段である。操作パネル66は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行うユーザインタフェース手段である。HDD67は、スキャナ64の読取画像等のデジタルデータを格納する。課金装置68は、マルチコピー機40の利用者に対して課金を行う際に用いられる。ネットワークコントローラ69は、インターネット等のネットワークを接続する。アドレスデータバス70は、CPU61の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。本実施の形態では、マルチコピー機40を便宜的に1台の装置として扱うようにするが、DFE(Digital Front End)とスキャナやプリントエンジン等を搭載して各種機能を提供する複合機とを別装置にて形成してもよい。
【0023】
図1に戻り、印刷サービスサーバ10は、通信処理部11、文書登録処理部12、文書送信部13、印刷終了通知受信部14、グループ生成部15、サジェスチョン提示部16、処理制御部17、文書情報記憶部21、履歴情報記憶部22及びグループ情報記憶部23を有している。なお、本実施の形態の説明に用いない構成要素に関しては図から省略している。情報端末30及びマルチコピー機40においても同様である。
【0024】
通信処理部11は、ネットワークコントローラ55により実現され、インターネットを介して情報端末30及びマルチコピー機40との間でデータ通信を行う。文書登録処理部12は、登録手段として設けられ、情報端末30からのデータファイルの登録要求に応じて発行した予約番号と当該データファイルと当該データファイルに関する情報とを対応付けて生成した登録情報を前記ファイル記憶手段に登録すると共に、発行した予約番号を前記情報端末へ送信する。なお、本実施の形態では、データファイルとして文書の電子データファイルを取り扱う場合を例にして説明するが、以降の説明では、文書の電子データファイルのことを単に「文書」と称することにする。文書送信部13は、処理制御部17による制御のもと文書情報記憶部21に登録されている文書を通信処理部11を介してマルチコピー機40へ送信する。印刷終了通知受信部14は、記録手段として設けられ、マルチコピー機40において実行された印刷の実績に関する情報を履歴情報として履歴情報記憶部22に記録する。グループ生成部15は、生成手段として設けられ、予め設定されたグループ化基準に従い文書情報記憶部21に登録されている登録情報及び履歴情報記憶部22に蓄積された履歴情報を参照して文書情報記憶部21に登録された1又は複数のデータファイルを含む1又は複数のグループを生成する。サジェスチョン提示部16は、提示手段として設けられ、文書送信部13により送信された文書と同じグループに属する文書の識別情報をマルチコピー機40へ送信することで、文書送信部13により送信された文書と合わせて印刷の候補とする文書を提示する。処理制御部17は、制御手段として設けられ、他の構成要素11〜16と連携しながら印刷サービスの実行制御、具体的にはマルチコピー機40における印刷の実行を制御する。
【0025】
印刷サービスサーバ10における各構成要素11〜17は、印刷サービスサーバ10を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU51で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部21〜23は、印刷サービスサーバ10に搭載されたHDD54にて実現される。あるいは、RAM53又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
【0026】
情報端末30は、インターネットを介して印刷サービスサーバ10との間でデータ通信を行う通信処理部11及び印刷したい文書の事前登録を実行する文書登録部32を有している。通信処理部11及び文書登録部32は、情報端末30を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0027】
マルチコピー機40は、インターネットを介して印刷サービスサーバ10との間でデータ通信を行う通信処理部41及び印刷サービスサーバ10と連携してユーザにより指定された文書を印刷する印刷処理を実行する印刷処理部42を有している。通信処理部41及び印刷処理部42は、マルチコピー機40に内蔵されたコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU61で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0028】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0029】
次に、情報端末30のユーザが文書の電子データファイルを印刷するときの本実施の形態における動作について説明する。
【0030】
まず、ユーザは、印刷したい文書を印刷サービスサーバ10に事前に登録する必要がある。そのために、ユーザが情報端末30にログインした後、印刷したい文書を指定して文書の登録を要求する。これに応じて、文書登録部32は、その指定された文書(デジタルデータ)及び当該文書に関する情報を含む登録要求を、通信処理部31を介して印刷サービスサーバ10へ送信する。
【0031】
印刷サービスサーバ10における通信処理部11が文書の登録要求を受信すると、処理制御部17は、文書登録処理部12を起動する。文書登録処理部12は、起動されると予約番号を発行し、その発行した予約番号を、受信した情報(文書及び当該文書に関する情報)と対応付けて文書情報を生成し、文書情報記憶部21に登録する。なお、予約番号は文書毎に発行される。
【0032】
図4は、本実施の形態における文書情報記憶部21に登録された文書情報のデータ構成の一例を示した図である。文書情報は、登録要求に含まれている情報に基づいて生成される。文書情報には、予約番号、文書本体(デジタルデータ)、当該文書の識別情報としての文書ID、当該文書のファイル名、当該文書の所有者(登録者)の識別情報としてのユーザID、ユーザが文書と共に指定した当該文書アクセス用の暗証番号及び文書登録の結果の通知先とするメールアドレスが含まれている。
図4に示した文書情報のデータ構成例によると、文書ID以降のデータ項目が「文書に関する情報」に該当する。
図4に示した「文書に関する情報」は、後述する文書のグループ化処理の際に利用されることになるが、
図4に示したデータ構成は一例であり、例えば文書の作成日時等他の文書属性、また所有者に関する属性情報等を含めてもよい。また、文書に関する情報として情報端末30から受信する登録要求に明示的に含まれていなくても、文書登録処理部12は、文書のヘッダ情報から属性情報等を抽出して文書情報における「文書に関する情報」に含めるようにしてもよい。
【0033】
以上のように文書情報を設定登録すると、文書登録処理部12は、発行した予約番号を登録要求発行元の情報端末30へ送信する。具体的には、登録要求の際に指定されたメールアドレスを宛先とした電子メールにて送信する。
【0034】
その後、ユーザが印刷サービスサーバ10に事前に登録した文書を印刷するときに実施される印刷サービス処理について
図5に示したフローチャートを用いて説明する。
【0035】
ユーザは、事前に登録した文書を印刷するために、マルチコピー機40が設置された店舗に行き、マルチコピー機40に所定の操作をして入力画面を操作パネル66に表示させ、予約番号を入力する。なお、複数の文書を印刷したい場合でも、ユーザはそのうち1つの文書の予約番号のみを入力する。
【0036】
予約番号が入力されると、印刷処理部42は、その予約番号を受け付ける(ステップ101)。なお、ここでは、正しい予約番号が入力されたものとして説明する。そして、印刷処理部42は、入力された予約番号を含む印刷要求を、通信処理部41を介して印刷サービスサーバ10へ送信する。
【0037】
印刷サービスサーバ10における通信処理部11が文書の印刷要求を受信すると、処理制御部17は、文書送信部13を起動する。文書送信部13は、起動されると印刷要求に含まれる予約番号に対応した文書を文書情報記憶部21から読み出し、印刷要求送信元のマルチコピー機40へ送信する。
【0038】
マルチコピー機40における印刷処理部42は、予約番号に対応した文書を取得すると(ステップ102)、ユーザによる確認後、その文書をプリンタエンジン65に印刷させる(ステップ103)。
【0039】
以上のようにして、ユーザに指定された文書の印刷が終了すると、印刷処理部42は、印刷の実行が終了した旨、印刷を実行した日時、印刷した文書の文書ID、印刷を実行したマルチコピー機40設置の店舗の識別情報としての店舗IDを少なくとも含む終了通知情報を印刷サービスサーバ10へ送信することで印刷の実行の終了を通知する。
【0040】
印刷サービスサーバ10における通信処理部11が終了通知情報を受信すると、処理制御部17は、印刷終了通知受信部14を起動する。印刷終了通知受信部14は、起動されると終了通知情報に基づき履歴情報を生成して履歴情報記憶部22に登録することで印刷の実行を記録する(ステップ104)。
【0041】
図6は、本実施の形態における履歴情報記憶部22に蓄積された履歴情報のデータ構成例を示した図である。履歴情報には、印刷が実行された印刷日時、印刷された文書の文書ID及び印刷が実行された店舗の店舗IDが対応付けされ構成される。
【0042】
また、ユーザに指定された文書の印刷が終了すると、前述した終了通知情報の送信処理と並行して、印刷処理部42は、サジェスチョンの表示を要求するかどうかをユーザに問い合わせる。これは、操作パネル66にその旨の表示をすればよい。ユーザがサジェスチョンの表示を要求しない場合(ステップ105でN)、印刷処理部42は、印刷サービス処理を終了する。
【0043】
一方、操作パネル66に表示された要求ボタンの選択等所定の操作をすることでユーザがサジェスチョンの表示を要求した場合(ステップ105でY)、印刷処理部42は、ユーザが要求した旨、印刷が終了した文書の文書ID、印刷を実行したマルチコピー機40設置の店舗の店舗IDを少なくとも含む表示要求情報を印刷サービスサーバ10へ送信する。
【0044】
印刷サービスサーバ10における通信処理部11が表示要求情報を受信すると、処理制御部17は、サジェスチョン提示部16を起動する。サジェスチョン提示部16は、起動されると表示要求情報に基づき該当するグループ情報をグループ情報記憶部23から抽出し、表示要求情報送信元のマルチコピー機40へ送信する。
【0045】
このマルチコピー機40へ送信されるグループ情報は、グループ生成部15により事前に生成されるが、ここで、グループ生成部15が実行するグループ情報及びグループ情報の生成処理について説明する。
【0046】
本実施の形態は、前述したようにユーザが予約番号を入力すると、その予約番号に対応した文書を印刷することになる。ユーザが他の文書を印刷したければ、当該他の文書のために発行された予約番号を入力する必要がある。つまり、印刷したい文書の数だけ予約番号を入力しなければならない。
【0047】
そこで、本実施の形態においては、事前に登録された文書の登録情報及び印刷の実行に伴い蓄積された履歴情報に基づいて特定される、ユーザにより選択され印刷された文書と何らかの関連性のある文書であれば、その関連性のある文書の予約番号をユーザに入力させることなく印刷された文書に続けて印刷できるようにした。
【0048】
グループ生成部15は、関連性のある文書によってグループを生成するが、各グループは、予め設定されたグループ化基準に従って生成される。以下、グループ化基準の例をいくつか説明する。
【0049】
図7は、本実施の形態におけるグループ情報記憶部23に蓄積されたグループ情報のデータ構成例を示した図である。グループ情報は、当該グループを識別するためのグループIDに、当該グループをどのような基準にて生成されたかを示すグループ化基準及び当該グループに属する文書の文書IDが対応付けして生成される。
【0050】
グループ化基準として、例えば登録情報を参照し、印刷された文書と類似したファイル名の文書でグループを生成する。類似度は、既存の自然言語処理技術を利用してよい。例えば、ファイル名をtf−idfによってベクトルとして表現し、ベクトルをクラスタリングすることでグループ化する。文書の本文が解析可能なファイル形式の場合、ファイル名と同様に本文の類似度を計算し、本文が類似した文書でグループを生成してもよい。
【0051】
また、他のグループ化基準として、例えば登録情報を参照し、一緒に印刷されやすい文書、例えば、ファイル名にプロジェクト名が含まれている場合、そのプロジェクト名を含む文書をグループ化する。また、他のグループ化基準として、例えば登録情報を参照し、文書の登録日時が一定時間内の文書をグループ化してもよい。
【0052】
また、他のグループ化基準として、例えば履歴情報を参照し、文書の印刷日時が一定時間内の文書をグループ化してもよい。一定時間として、例えば1時間や24時間(あるいは日毎)等と設定してよい。
【0053】
また、履歴情報を参照し、一定時間内に続けて印刷される頻度が高い文書をグループ化する。例えば、
図6に示した履歴情報の例によると、文書IDが“d01234”と“d01235”の文書が短い時間で続けて印刷されているので、このように連続して印刷される回数が予め設定された閾値以上の文書をグループ化する。
【0054】
また、他のグループ化基準として、例えば履歴情報を参照し、各文書につき印刷された店舗を集計し、最も印刷された店舗が同じ文書をグループ化してもよい。
図6に示した履歴情報の例によると、文書IDが“d11112”と“d12345”の文書が同じ店舗ID“s010”の店舗で印刷されているので、このように同じ店舗で頻繁に印刷される文書をグループ化する。
【0055】
本実施の形態におけるグループ生成部15は、上記例示したグループ化基準のうち1又は複数のグループ化基準に従って文書をグループ化しグループ情報を生成すると、生成したグループ情報をグループ情報記憶部23に登録する。なお、上記グループ化基準は一例であって、他の基準に従って文書をグループ化してよい。
【0056】
グループ生成部15におけるグループ化処理は、文書登録時、印刷実行終了時(履歴情報登録時)、あるいは定周期処理として実施してもよい。また、グループは、既存のグループに追加してもよいし、グループ生成処理を実行する度にその都度グループを生成し直すようにしてもよい。なお、以上説明したグループ化処理では、1つの文書が複数のグループに属する場合もあり得る。
【0057】
図5に戻り、サジェスチョン提示部16は、マルチコピー機40から送信されてきた表示要求情報に含まれる文書IDから特定される文書が属するグループのグループ情報をグループ情報記憶部23から抽出し、表示要求情報送信元のマルチコピー機40へ送信する。なお、サジェスチョン提示部16は、グループ情報記憶部23から抽出した全てのグループ情報を必ずしも送信する必要はなく、予め設定されたグループ情報の優先順位に従って上位n(nは自然数)個のグループ情報を送信するようにしてもよい。
【0058】
印刷サービスサーバ10から送信されてきたグループ情報を受信することで取得すると(ステップ106)、印刷処理部42は、取得したグループ情報に基づきサジェスチョンを操作パネル66に表示する(ステップ107)。
【0059】
図8Aは、操作パネル66にサジェスチョンが表示されたときの画面例を示した概略図である。
図8Aでは、サジェスチョンとして、印刷された文書と関連性のある文書を含む複数のグループ(図では3グループ)が提示された場合の表示例である。
図8Aには、印刷された文書とどのような関連性があるのかを示す説明に、該当する文書数と詳細を表示させるための「詳細を表示」ボタン81が示されている。なお、画面に表示される説明は、当該グループを生成したときのグループ化基準の説明に等しい。
【0060】
ユーザは、表示されたサジェスチョンを参照し、その中に含まれている文書であれば、予約番号を入力することなしに選択した文書を印刷することができるが、ユーザは文書を選択することなく(ステップ108でN)、処理を終了させてもよい。そのためには、ユーザは、ボタン81を選択せずに終了ボタン82を選択することになる。
【0061】
処理を終了させない場合、ユーザは、説明を参照して印刷したい文書が含まれているであろう文書グループに対応する「詳細を表示」ボタン81を選択する。
図8Aにおいて、「ファイル名が似た文書」の「詳細を表示」ボタン81が選択された場合の画面表示例を
図8Bに示す。
図8Bの表示例を参照すると、「ファイル名が似た文書」のグループに含まれている2件は、文書IDが“d03456”でファイル名が“xxx.pptx”の文書と、文書IDが“d22228”でファイル名が“xxx.xlsx”の文書であることがわかる。
【0062】
ここで、印刷したい文書が当該グループに含まれていない場合、ユーザは、閉じるボタン83を選択して、操作パネル66の表示を
図8Aの状態に戻すこともできる。ユーザが印刷したい文書を見つけ、その文書に対応する印刷ボタン84を選択すると(ステップ108でY)、印刷処理部42は、選択された文書の文書IDを含む印刷要求を、通信処理部41を介して印刷サービスサーバ10へ送信する。
【0063】
印刷サービスサーバ10における通信処理部11がサジェスチョン提示後に印刷要求を受信すると、処理制御部17は、文書送信部13を起動する。文書送信部13は、起動されると印刷要求に含まれる文書IDに対応した文書を文書情報記憶部21から読み出し、印刷要求送信元のマルチコピー機40へ送信する。
【0064】
マルチコピー機40における印刷処理部42は、予約番号に対応した文書を取得すると(ステップ102)、その文書をプリンタエンジン65に印刷させる(ステップ103)。
【0065】
その後は、ユーザがサジェスチョンを望まないか(ステップ105でN)、あるいはサジェスチョンを選択したけれども印刷したい文書を選択しなくなるまで前述した処理を繰り返すことになるので説明を省略する。
【0066】
なお、本実施の形態では、サジェスチョンにより提示した文書の中から1つ選択すると、今度は選択した文書と関連性のある文書をグループ毎に提示するようにしたが、例えば文書の選択、印刷後、印刷した文書を選択した画面(
図8B)に戻るようにして、予約番号を指定して印刷した文書に関連した複数の文書を続けて印刷できるようにしてもよい。
【0067】
また、本実施の形態では、印刷対象の文書として、
図8Bの画面から1つの文書を選択するように説明したが、複数の文書を同時に選択したり、あるいはグループ単位に選択したりできるようにしてもよい。複数の文書が選択された場合は、その中からサジェスチョンの提示対象とする文書の選択基準を予め決めておく必要はある。
【0068】
また、複数のグループを選択可能とすると、その複数のグループに同じ文書が含まれている可能性もある。この場合は、同じ文書が重複して印刷されないように制御するのが好適である。
【0069】
なお、本実施の形態では、同一ユーザの文書をサジェスチョンの候補としていたが、他のユーザの文書を候補に含めてもよい。ただ、この場合は、他人によって自分の文書が許可なく印刷されてしまう可能性があるので、例えば、
図4に示したように暗証番号を文書に付加して登録する。これにより、暗証番号を知らないユーザは当該文書を印刷できないようにすることが可能になる。
【0070】
また、前述したように、本実施の形態では、印刷サービス側に予め設定されたグループ化基準によって文書のグループが生成されることから、ユーザは、意図しない文書グループに基づくサジェスチョンを受けることになる。ただ、グループ化基準の内容をユーザが事前に知っていれば、例えばファイルの命名を工夫するなどしてグループの構成を操作することも可能である。