(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記運動センサは、前記移動体の加速度の大きさ及び方向に応じた信号を発生する加速度センサを含む請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の移動距離測定装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による移動距離測定装置を示すブロック図であり、この例では、移動体としての車両の移動距離を測定する装置を示している。
図1において、移動距離測定装置100は、計測機器10、制御部20及びディスプレイ30を備えている。
【0015】
計測機器10は、GPS受信機11、高度計12、及び加速度センサ13を有している。GPS受信機11は、図示しないGPS衛星からの電波を受信し、車両の平面上の位置を特定するための位置信号を出力する。高度計12は、車両の高度に応じた高度信号を出力する。これらのGPS受信機11からの位置信号と、高度計12からの高度信号とに基づいて、車両の3次元上の位置を確定することができる。
【0016】
加速度センサ13は、車両の運動に応じた信号を発生する運動センサであり、車両の加速度の大きさ及び方向に応じた信号を発生する。加速度センサ13としては、例えばジャイロスコープが用いられる。ジャイロスコープは、車両の回転角速度に応じた角速度信号を出力する角速度センサである。また、運動センサとして、車両の移動速度、即ち走行速度に応じた速度信号を出力する速度センサを用いることもできる。加速度センサ13を含む運動センサからの信号に基づいて、任意の時刻における車両の運動ベクトルを求めることができる。
【0017】
制御部20は、機能ブロックとして、位置検出部21、軌跡作成部22、及び距離測定部23を有している。位置検出部21は、GPS受信機11及び高度計12からの信号に基づいて、車両の3次元位置を検出する。
【0018】
軌跡作成部22は、位置検出部21で検出された3次元位置である検出位置に基づいて、車両の3次元の移動軌跡を作成する。距離測定部23は、軌跡作成部22で作成された車両の移動軌跡に基づいて、車両の移動距離、即ち走行距離を求める。また、距離測定部23は、算出した移動距離を表示部であるディスプレイ30に表示させる。車両がタクシーである場合、制御部20は、算出した移動距離に対応する料金を算出し、ディスプレイ30に表示させてもよい。
【0019】
軌跡作成部22は、機能ブロックとして、運動ベクトル検出部24、位置予測部25、及び比較判定部26を有している。運動ベクトル検出部24は、加速度センサ13を含む運動センサからの信号に基づいて、車両の運動ベクトルを検出する。
【0020】
位置予測部25は、運動ベクトル検出部24で検出された運動ベクトルと、位置検出部21で検出された検出位置とに基づいて、設定時間後の車両の3次元位置である予測位置を予測する。このため、運動ベクトル検出部24で検出する運動ベクトルは、設定時間後の車両の位置を予測するために必要な情報、即ち速度、加速度及び方向等を含んでいる。また、設定時間は、1秒よりも十分短い時間、例えば数ミリ秒に設定される。
【0021】
比較判定部26は、位置検出部21で検出された検出位置と、その検出位置が検出された時刻に対応する予測位置である対応予測位置とを比較し、対応予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値よりも小さいかどうかを判定する。
【0022】
また、軌跡作成部22は、検出位置の検出、予測位置の予測、及び位置ずれの判定を設定時間毎に繰り返し実施しながら車両の3次元の移動軌跡を作成する。
【0023】
ここで、制御部20は、演算処理を実行するCPUと、プログラムを格納したメモリとを有するコンピュータで構成されている。そして、制御部20を構成する各ブロックは、メモリにソフトウェアとして記憶されている。
【0024】
図2は
図1の軌跡作成部22による軌跡作成の方法を示す説明図である。
図2において、Pd1〜Pd6は、それぞれ時刻t1〜t6における検出位置を示している。また、Pp4及びPp5は、時刻t4及び時刻t5における予測位置を示している。
【0025】
さらに、
図2の1点鎖線の円は、位置ずれ閾値を示している。位置ずれ閾値は、3次元上では球である。但し、完全な球ではなく、方向性を持たせて変形させてもよい。即ち、位置ずれ閾値は、予測位置から見て全方向に同じ値でなくてもよい。
【0026】
図2の例では、左から右へ向かって上記の設定時間毎に移動軌跡を作成、即ち延長している。まず、時刻t1で予測した時刻t2の予測位置に対する時刻t2における検出位置Pd2のずれは、位置ずれ閾値よりも小さい。即ち、検出位置Pd2が位置ずれ閾値の円の中に入っている。このため、検出位置Pd1と検出位置Pd2とを結ぶ線分を移動軌跡の一部として確定する。
【0027】
同様に、時刻t2で予測した時刻t3の予測位置に対する時刻t3における検出位置Pd3のずれは、位置ずれ閾値よりも小さい。このため、検出位置Pd2と検出位置Pd3とを結ぶ線分を移動軌跡の一部として確定する。
【0028】
次に、時刻t3で予測した時刻t4の予測位置Pp4に対する時刻t4における検出位置Pd4のずれは、位置ずれ閾値以上である。この場合、車両のバンピング又はローリングによるノイズであると判定し、検出位置Pd4を無視する。そして、予測位置Pp4を移動軌跡の一部として用い、検出位置Pd3と予測位置Pp4とを結ぶ線分を移動軌跡の一部として確定する。
【0029】
また、位置予測部25は、予測位置Pp4を検出位置として次の予測位置Pp5を予測する。このとき、位置予測部25は、運動ベクトルとして、最後にずれが位置ずれ閾値よりも小さいと判定された検出位置、ここでは検出位置Pd3での運動ベクトルを用いる。
【0030】
図2の例では、時刻t5における検出位置Pd5も、予測位置Pp5に対して位置ずれ閾値以上ずれている。このため、予測位置Pp5を移動軌跡の一部として用い、予測位置Pp4と予測位置Pp5とを結ぶ線分を移動軌跡の一部として確定する。
【0031】
そして、予測位置Pp5と同様に、予測位置Pp5と検出位置Pd3での運動ベクトルとに基づいて、時刻t6における予測位置を予測する。
図2の例では、時刻t6の予測位置に対する時刻t6における検出位置Pd6のずれは、位置ずれ閾値よりも小さい。このため、予測位置Pp5と検出位置Pd6とを結ぶ線分を移動軌跡の一部として確定する。
【0032】
このように、軌跡作成部22は、対応予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値以上である場合には、位置ずれ閾値以上の検出位置である不採用検出位置(
図2ではPd4及びPd5)を移動軌跡の一部として用いず、不採用検出位置が検出された時刻である異常検出時刻よりも前に予測した予測位置を、異常検出時刻の移動軌跡として用いる。
【0033】
即ち、通常の車両の走行において、設定時間で車両の位置が予測位置から位置ずれ閾値以上外れるのは不自然であり、振動又は揺れ等による影響であると判断されるため、位置ずれ閾値以上の検出位置を不採用とする。逆に言うと、そのような不自然な位置ずれを除外するように位置ずれ閾値を設定する。
【0034】
また、比較判定部26は、設定時間あたりの車両の運動ベクトルの変化量が変化量閾値よりも小さいかどうかも判定する。そして、軌跡作成部22は、運動ベクトルの変化量が変化量閾値以上である場合には、変化量閾値以上の運動ベクトルが検出された時刻に対応する検出位置である不採用検出位置を移動軌跡の一部として用いず、不採用検出位置が検出された時刻である異常検出時刻よりも前に予測した予測位置を、異常検出時刻の移動軌跡として用いる。
【0035】
即ち、通常の車両の走行において、設定時間あたりの車両の運動ベクトルの変化量が変化量閾値以上となるのは不自然であり、振動又は揺れ等による影響であると判断されるため、変化量閾値以上の運動ベクトルが検出された時刻に対応する検出位置を不採用とする。逆に言うと、そのような不自然な運動ベクトルの変化を除外するように変化量閾値を設定する。
【0036】
例えば、
図2の検出位置Pd4が位置ずれ閾値の円内に入っていても、時刻t3における運動ベクトルに対する時刻t4における運動ベクトルの変化量が変化量閾値以上となる場合がある。このような場合、時刻t4は異常検出時刻であり、検出位置Pd4は不採用検出位置となる。そして、予測位置Pp4を時刻t4の移動軌跡として用いる。
【0037】
さらに、位置予測部25は、予測位置を移動軌跡の一部とした場合、その予測位置を異常検出時刻の検出位置とし、不採用検出位置が検出されるよりも前の運動ベクトルを用いて次の予測位置を予測する。
【0038】
軌跡作成部22は、GPS衛星からの電波が受信できない区間では、予測位置を繋いだ軌跡を仮軌跡として確定する。また、軌跡作成部22は、仮軌跡を確定した後、GPS衛星からの電波を受信した場合に、電波受信復帰後最初に位置検出部21で検出された検出位置に基づいて、仮軌跡を補正する。補正の方法としては、例えばスパースモデリングが挙げられる。
【0039】
次に、
図3は
図1の制御部20の動作を示すフローチャートである。
図3の処理は、例えばタクシーであれば、賃走開始時にタクシーメータを操作することで開始され、設定時間毎に繰り返し実行される。
【0040】
図3において、まず、制御部20は、GPS衛星からの電波をGPS受信機11で受信することが可能であるか否かを判定する(ステップS1)。これ以降、GPS衛星からの電波をGPS受信機11で受信することが可能である状態を、GPS受信可能と称し、GPS衛星からの電波をGPS受信機11で受信することが不可能である状態を、GPS受信不可能と称することもある。
【0041】
ステップS1において、GPS受信可能である(即ち、Yes)と判定された場合には、軌跡作成部22は、未補正の仮軌跡があるかどうかを判定する(ステップS2)。未補正の仮軌跡がなければ(即ち、No)、軌跡作成部22は、サブルーチンとして実施される移動軌跡作成処理を実行し(ステップS3)、後述するステップS6に移行する。
【0042】
未補正の仮軌跡がある場合(即ち、Yes)には、GPS受信機11からの位置信号に基づいて、スパースモデリング等により仮軌跡の補正処理(ステップS4)を行うとともに、移動軌跡作成処理(ステップS3)を実行した後、ステップS6に移行する。
【0043】
一方、ステップS1において、GPS受信不可能である(即ち、No)と判定された場合には、軌跡作成部22は、サブルーチンとして実施される仮軌跡作成処理を実行し(ステップS5)、ステップS6に移行する。
【0044】
ステップS6では、移動軌跡の作成を終了するか否かを判定する。ここで、移動軌跡の作成を終了するとは、例えばタクシーであれば、目的地に到着してタクシーメータが操作された場合である。
【0045】
ステップS6において、移動軌跡の作成を終了する(即ち、Yes)と判定された場合には、距離測定部23は、軌跡作成部22で作成された車両の移動軌跡に基づいて、車両の移動距離を算出し(ステップS7)、
図3の処理を終了する。
【0046】
ここで、距離測定部23は、移動軌跡上の位置が特定された2点間の距離を算出し、算出された距離を始点から終点まで繰り返して積算することにより、車両の移動距離を算出する。
【0047】
次に、
図4は
図3の移動軌跡作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図4において、まず、軌跡作成部22は、GPS受信機11からの信号及び高度計12からの信号に基づいて、車両の位置を取得、即ち検出位置を検出する(ステップS11)。続いて、軌跡作成部22は、加速度センサ13を含む運動センサからの信号に基づいて、車両の運動ベクトルを算出する(ステップS12)。
【0048】
この後、軌跡作成部22は、前回予測した予測位置に対する今回検出された検出位置のずれが位置ずれ閾値よりも小さいかどうかを判定するとともに(ステップS13)、設定時間あたりの運動ベクトルの変化量が変化量閾値よりも小さいかどうかを判定する(ステップS14)。
【0049】
ずれが位置ずれ閾値よりも小さく、かつ運動ベクトルの変化量が変化量閾値よりも小さい場合には、今回検出された検出位置を移動軌跡の一部として採用することを確定する(ステップS15)。
【0050】
ずれが位置ずれ閾値以上、又は運動ベクトルの変化量が変化量閾値以上である場合、今回検出された検出位置は不採用とし、以前に予測された予測位置を移動軌跡の一部として採用することを確定する(ステップS16)。
【0051】
この後、確定した位置と運動ベクトルとに基づいて、設定時間後の予測位置を算出して記憶し(ステップS17)、
図4の処理を終了する。
【0052】
次に、
図5は
図3の仮軌跡作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
図5において、まず、軌跡作成部22は、前回予測した予測位置を移動軌跡の一部として採用することを確定する(ステップS21)。続いて、軌跡作成部22は、運動ベクトルを算出する(ステップS22)。
【0053】
この後、軌跡作成部22は、設定時間あたりの運動ベクトルの変化量が変化量閾値よりも小さいかどうかを判定する(ステップS14)。運動ベクトルの変化量が変化量閾値よりも小さい場合には、確定した位置と今回算出した運動ベクトルに基づいて、設定時間後の予測位置を算出し(ステップS24)、
図5の処理を終了する。
【0054】
運動ベクトルの変化量が変化量閾値以上である場合、以前算出した運動ベクトル、例えば変化量が変化量閾値よりも小さかった直近の運動ベクトルと、確定した位置とに基づいて、設定時間後の予測位置を算出し(ステップS25)、
図5の処理を終了する。
【0055】
このように、実施の形態1の移動距離測定方法は、車両の3次元位置を検出する位置検出ステップと、位置検出ステップで検出された検出位置に基づいて、車両の3次元の移動軌跡を作成する軌跡作成ステップと、軌跡作成ステップで作成された車両の移動軌跡に基づいて、車両の移動距離を求める距離測定ステップを含んでいる。
【0056】
そして、軌跡作成ステップは、車両の運動に応じた信号を発生する運動センサからの信号に基づいて、車両の運動ベクトルを検出する運動ベクトル検出ステップと、運動ベクトルと検出位置とに基づいて、設定時間後の車両の3次元位置である予測位置を予測する位置予測ステップと、検出位置と対応予測位置とを比較し、対応予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値よりも小さいかどうかを判定する比較判定ステップを含んでいる。
【0057】
また、軌跡作成ステップでは、検出位置の検出、予測位置の予測、及び位置ずれの判定を設定時間毎に繰り返し実施しながら車両の移動軌跡を作成する。
【0058】
さらに、対応予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値以上である場合には、位置ずれ閾値以上の検出位置である不採用検出位置を移動軌跡の一部として用いず、不採用検出位置が検出された時刻である異常検出時刻よりも前に予測した予測位置を、異常検出時刻の移動軌跡として用いる。
【0059】
また、実施の形態1の移動距離測定プログラムは、車両の3次元位置を算出する位置検出処理と、位置検出処理で算出された検出位置に基づいて、車両の3次元の移動軌跡を作成する軌跡作成処理と、軌跡作成処理で作成された車両の移動軌跡に基づいて、車両の移動距離を算出する距離測定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0060】
さらに、実施の形態1の移動距離測定プログラムは、軌跡作成処理において、運動センサからの信号に基づいて、車両の運動ベクトルを算出する運動ベクトル検出処理と、運動ベクトルと検出位置とに基づいて、設定時間後の車両の3次元位置である予測位置を算出する位置予測処理と、検出位置と対応予測位置とを比較し、対応予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値よりも小さいかどうかを判定する比較判定処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0061】
さらにまた、実施の形態1の移動距離測定プログラムは、検出位置の算出、予測位置の算出、及び位置ずれの判定を設定時間毎に繰り返し実施しながら車両の移動軌跡を作成する処理と、対応予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値以上である場合には、位置ずれ閾値以上の検出位置である不採用検出位置を移動軌跡の一部として用いず、不採用検出位置が検出された時刻である異常検出時刻よりも前に予測した予測位置を、異常検出時刻の移動軌跡として用いる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0062】
このような移動距離測定装置、移動距離測定方法、及び移動距離測定プログラムでは、運動ベクトルを用いて予測位置を予測し、対応予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値以上である場合には、位置ずれ閾値以上の検出位置である不採用検出位置を移動軌跡の一部として用いず、異常検出時刻よりも前に予測した予測位置を異常検出時刻の移動軌跡として用いるので、車両の移動距離をより正確に測定することができる。
【0063】
また、運動ベクトルを用いて予測した予測位置を基準として検出位置の採用の可否を逐次判定するので、全ての検出位置により移動軌跡を作成してからフィルタリングする場合よりも、より正確な移動軌跡を作成することができる。これにより、例えばタクシーでは、より正確な料金を算出することができる。
【0064】
さらに、運動ベクトルの変化量が変化量閾値以上である場合にも、不採用検出位置を移動軌跡の一部として用いず、異常検出時刻よりも前に予測した予測位置を、異常検出時刻の移動軌跡として用いるので、車両の移動距離をより一層正確に測定することができる。
【0065】
さらにまた、予測位置を移動軌跡の一部とした場合、その予測位置を異常検出時刻の検出位置とし、不採用検出位置が検出されるよりも前の運動ベクトルを用いて次の予測位置を予測するので、車両の移動距離をより正確に測定することができる。
【0066】
また、GPS衛星からの電波が受信できない区間では、予測位置を繋いだ軌跡を仮軌跡として確定するので、GPS衛星からの電波が受信できない区間でも、より正確な移動軌跡を作成することができる。
【0067】
さらに、仮軌跡を確定した後、GPS衛星からの電波を受信した場合に、位置検出部で検出された検出位置に基づいて仮軌跡を補正するので、より正確な移動軌跡を作成することができる。
【0068】
なお、運動ベクトルの変化量の監視は省略することもできる。
また、ある時刻tnの運動ベクトルの変化量が変化量閾値以上であっても、時刻tnの予測位置に対する検出位置のずれが位置ずれ閾値よりも小さい場合、時刻tnの検出位置をそのまま採用し、時刻tnで次回の予測位置を予測するための運動ベクトルを、時刻tnよりも前の運動ベクトルとする方法もある。
【0069】
さらに、移動体は、車両に限定されるものではなく、飛翔体、船舶、又は潜水艦等であってもよい。
さらにまた、移動体は、人が乗らずに無人で移動するものであってもよい。
また、移動距離測定装置を、移動体に搭載せず、移動体の外部に設置してもよい。この場合、例えば、移動体に搭載した計測機器と、移動体の外部の移動距離測定装置との間を、無線通信で接続することが考えられる。
さらに、実施の形態1では、高度計12を用いて車両の高さ方向の位置を検出したが、GPS受信機からの信号に基づいて移動体の高度を算出してもよい。また、高度計12に代えて、レーザ式又はレーダ方式の高度センサを用いてもよい。