(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6419682
(24)【登録日】2018年10月19日
(45)【発行日】2018年11月7日
(54)【発明の名称】ロールペーパーホルダー
(51)【国際特許分類】
A47K 10/36 20060101AFI20181029BHJP
A47K 10/38 20060101ALI20181029BHJP
A47K 10/40 20060101ALI20181029BHJP
【FI】
A47K10/36 F
A47K10/38 Z
A47K10/40 Z
【請求項の数】7
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-243637(P2015-243637)
(22)【出願日】2015年12月14日
(65)【公開番号】特開2017-108793(P2017-108793A)
(43)【公開日】2017年6月22日
【審査請求日】2017年10月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】505134903
【氏名又は名称】板垣 昌広
(74)【代理人】
【識別番号】100083437
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 實
(74)【代理人】
【識別番号】100131026
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 博
(72)【発明者】
【氏名】板 垣 昌 広
【審査官】
舟木 淳
(56)【参考文献】
【文献】
特開2017−070701(JP,A)
【文献】
特開2013−169383(JP,A)
【文献】
実開平06−045593(JP,U)
【文献】
特開2011−212435(JP,A)
【文献】
米国特許第02645543(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 10/32−10/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平姿勢の対象ロールペーパーを収容可能な左右間隔を隔てて対峙する左右側壁を有するホルダー本体を設け、同左右側壁間に、対象ロールペーパーを受け入れ可能な凹形状であって前上端に下面案内ローラーを軸着したロール受部を、ホルダー本体前方に向け開放可能な開放機構を介して横架挟持し、同ロール受部の適所に閉止部、および同閉止部用の開閉操作部を設け、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有する左・右アームを配した巻取補助器を組み込むと共に、同左・右アーム間に跨ぐ上昇操作部を一体化し、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に退避機構を設け、閉鎖状態のロール受部下面案内ローラーの直上に対応する左右側壁間に、該下面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能な上面案内ローラーを軸着し、左右側壁前端上方適所に前方に刃先を向けたカッターを組み合わせたものとしてなることを特徴とするロールペーパーホルダー。
【請求項2】
水平姿勢の対象ロールペーパーを収容可能な左右間隔を隔てて対峙する左右側壁を有するホルダー本体を設け、同左右側壁間に、対象ロールペーパーを受け入れ可能な凹形状であって前上端に下面案内ローラーを軸着したロール受部を、ホルダー本体前方に向け開放可能な開放機構を介して横架挟持し、同ロール受部の適所に閉止部、および同閉止部用の開閉操作部を設け、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有する左・右アームを配した巻取補助器を組み込むと共に、同左・右アーム間に跨ぐ上昇操作部を一体化し、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に退避機構を設け、閉鎖状態のロール受部下面案内ローラーの直上に対応する左右側壁間に、該下面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能な上面案内ローラーを軸着し、左右側壁前端上方適所に前方に刃先を向けたカッターを組み合わせ、ロール受部を開閉し、収容した対象ロールペーパーの操出先端がわを上・下面案内ローラー間を通じて引き出し、使用姿勢の巻取補助器に巻き取った上、カッター刃先に押し当てるよう引き上げ操作し、所望長さのペーパーに裁断する一連の利用工程を片手のみで行えるようにしてなるものとしたロールペーパーホルダー。
【請求項3】
建築物壁面に固着可能な壁面取着機構を有する背部に対し、水平姿勢の対象ロールペーパーを収容可能な左右間隔を隔てて対峙する左右側壁を設けたホルダー本体を有し、同左右側壁間に、対象ロールペーパーを受け入れ可能な樋形状であって前上端に下面案内ローラーを軸着したロール受部を、ホルダー本体前方に向け開放可能な開放機構を介して横架挟持し、同ロール受部の適所に閉止部、および同閉止部用の開閉操作部を設け、該ロール受部の閉止状態における底部付近に転輪窓を開口し、閉止状態のロール受部転輪窓より上方に僅かに露出するよう配した自転受けコロを左右側壁間に横架軸着したコロ機構を設け、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有する左・右アームを配した巻取補助器を組み込むと共に、同左・右アーム間に跨ぐ上昇操作部を一体化し、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に退避機構を設け、閉鎖状態のロール受部下面案内ローラーの直上に対応する左右側壁間に、該下面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能な上面案内ローラーを軸着し、左右側壁前端上方適所に前方に刃先を向けたカッターを組み合わせたものとしてなることを特徴とするロールペーパーホルダー。
【請求項4】
退避機構が、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に一体化し、適所に噛合溝を有するディテント板、該ディテント板の揺動を使用姿勢に規制する上止部、該ディテント板の揺動を緩衝器を介在して退避姿勢に規制する下止部、および、ディテント板噛合溝への噛合方向に付勢する弾性付勢器と解除操作部とを有するディテント爪を有するものとした請求項1ないし3何れか一記載のロールペーパーホルダー。
【請求項5】
巻取補助器左・右アームが、基端がわと左・右巻取駒を有する先端がわとの間に、左・右アームの軸心回り所定角度範囲に回動自在とする靡き機構を設けてなるものとした請求項1ないし4何れか一記載のロールペーパーホルダー。
【請求項6】
上面案内ローラーが、少なくとも左右何れか一方端に被制動部を有し、カッターの刃先とは反対がわとなる基端がわに、下端がわを被制動部に対峙するよう配した揺れ腕部の上端がわを一体化し、該揺れ腕部の中途適所をホルダー本体適所に軸着し揺腕機構とすると共に、該被制動部に対峙する揺れ腕部下端がわに制動部を設けてなるローラー制動機構を設けてなるものとした請求項1ないし5何れか一記載のロールペーパーホルダー。
【請求項7】
上面案内ローラーおよび下面案内ローラーが、一方に磁性体を有し、他方に被磁性体または磁極を逆転配置した磁性体の何れか一方を有し、互いの誘導筒部外周壁面同士が求心方向に吸着する求心器を設けてなるものとした、請求項1ないし6何れか一記載のロールペーパーホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロール型シート状製品を保持するロールホルダーに関連するものであって、特に、ロール型シートを所望の長さ展開し、裁断する操作性を高めたロールホルダーを製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
【背景技術】
【0002】
(着目点)
一般的なロールホルダーといえば、例えば、
図10に示すように、建築物室内壁面などに木ネジなどで固定可能なホルダー本体Aに、ロールペーパーPの筒状芯部分を水平状且つ回転自在に軸支可能な装着軸Cと、同装着軸Cに装着したロールペーパーPの上がわを開閉自在に覆うよう、該ホルダー本体Aに基端B0が軸着した曲面板状体であって、その遊端縁B1に、引き出したロールペーパーPの中途部分を裁断可能なカッター部B2を形成してなる上蓋Bとを有するようにしたものであり、利用に際しては、該上蓋BでロールペーパーPの外周面を抑え、同上蓋Bカッター部B2を境に、ロールペーパーPの引き出した部分P0を引き上げるようにして裁断する構造のものが殆どであった。
【0003】
しかしながら、こうした従前からの器具、手段によるものの場合には、裁断後に残されるロールペーパーPの切断残部端P1が、当該カッター部B2を境として上蓋Bの下に隠れた状態となってしまい、新たにロールペーパーP残部端P1を引き出そうとする場合には、必ずその上蓋Bのカッター部B2近傍となる遊端縁B1がわに手指を掛け、上方に持ち上げるようにしてロールペーパーPの切断残部端P1を摘み出さなければならず、遊端縁B1は、通常、硬質で鋭利なカッター部B2に形成されていることもあり、うっかり強く触れてしまうと思わぬ傷を負ってしまう虞があるだけではなく、遊端縁B1がわを上方に持ち上げてロールペーパーP残部端P1を見付け出そうとしても、紙質によっては同ロールペーパーP外周面に密着状となってしまっていて、なかなか切断残部端P1を見付け出すことができず、同ロールペーパーPを何度も回転させて探さなければならなくなる事態も頻発し、やっと見付け出せたとしても、今度は、そのロールペーパーP残部端P1がなかなか摘めず、その煩わしさに辟易してしまうことも多かった。
【0004】
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、ペーパーホルダーの切断機構部で枠体の内側に繰出口および壁部を設け、切断刃および回動軸が設けられた可動刃を枠体の内部に回動自在に枢着し、ペーパーを当接させる当接部およびペーパーを抑え付ける押付部が設けられたカム部材を枠体の内部に回動自在に取り付け、カム部材に押圧部を、可動刃の基端に操作部を設けたものとし、繰り出したペーパーが当接部に当接し、カム部材を回動し、押付部でペーパーを固定し、押圧部が操作部を押し下げ、可動刃を上向きに回動させ、切断刃が壁部の外面上に出現するように構成し、ペーパーを繰り出す片手の操作のみで、ペーパーを動かないように固定し、簡単に切断できるようにしたものや、同特許文献1(2)に見られるような、左右側板の対峙壁上端縁前後間中央に開放し、前後何れか一方に傾けた下端が主軸受けをなす誘導溝を刻設し、左右誘導溝下端主軸受けに、ロールペーパー装着用となる主軸体を回転自在・脱着自在に横架装着し、同左右誘導溝上端がわより主押さ体を回転自在・脱着自在であり、その自重によって主軸体に装着した場合のロールペーパー外周壁を下向きに抑え込むよう横架装着し、左右側板の前端下がわ適所間に切断刃を横架固着し、主軸体に巻掛けて前方に向けて折り返したロールペーパー操出先端がわ中途部をロールペーパー最外側の未操出がわ中途部に積層させ、前方下向きに引き下げるよう操作することによってロールペーパーの回転を停止すると共に、ロールペーパー操出先端がわを、そのミシン孔線に沿ってか、または切断刃に当接した部分に沿ってかして、片手で簡単に裁断可能なものとしてなるものなどが散見される。
【0005】
しかし、前者特許文献1(1)に示されているようなペーパーホルダーは、ロールペーパー装着の際に、カム部材、押付部および押圧部などの複数の部品間の複雑な形状の隙間に、ロールペーパーから繰り出したペーパー先端を挿し通す作業が不可欠となり、初めて使う利用者には、外観上装着方法が不明なために利用不可能な状態に陥ってしまう虞がある上、仮令装着方法を知っている場合であっても、例えば、体が不自由なために片手しか使えない利用者などにとって、簡単にロールペーパーを装着することなどは、到底困難なものであると言わざるを得ず、そして、特許文献1(2)のロールペーパーホルダーにあっても、主軸体にロールペーパーを装着して誘導溝に装着し、さらに主軸体を装着した上、ロールペーパーの操出し先端がわを主軸体で折り返すよう組み込む作業などは、片手で簡単に行えるものとは言えないという致命的な欠点があった。
【特許文献1】(1)特開2013−132352号公報 (2)特開2014−217734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(問題意識)
上述してきたとおり、従前までに提案のある各種ロールペーパーホルダーは、何れも組み込み済みのロールペーパーの操出し先端がわを片手で裁断することは簡単にできるものの、ロールペーパー自体をペーパーホルダーに組み込む作業にはどうしても両手が必要となり、さらに、操出し経路途中の各部品との摩擦抵抗によって所望量のロールペーパーを操り出し終える前に、不用意に破断してしまって何度もロールペーパー破断端を探し、引き出し直すという面倒な操作を繰り返さなければならなくなり、加えて、繰り出したロールペーパー先端がわに充分な厚みを持たせるようロール状に巻き取る操作も片手ではかなり困難になるなどの問題があり、こうした一連の操作を全て片手で簡単且つ円滑に行えるようにした新たなロールペーパーホルダー技術について更なる改善の余地を痛感することとなった。
【0007】
(発明の目的)
そこで、この発明は、ロールペーパーをロールホルダーに組み込み、ロールペーパーの先端がわを巻き取るように操り出した上、裁断するまでの一連の操作を、全て片手でも簡単且つ円滑に行えるようにする新たなロールホルダー技術の開発はできないものかとの動機から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のロールホルダーを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のロールペーパーホルダーは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、水平姿勢の対象ロールペーパーを収容可能な左右間隔を隔てて対峙する左右側壁を有するホルダー本体を設け、同左右側壁間に、対象ロールペーパーを受け入れ可能な凹形状であって前上端に下面案内ローラーを軸着したロール受部を、ホルダー本体前方に向け開放可能な開放機構を介して横架挟持し、同ロール受部の適所に閉止部、および同閉止部用の開閉操作部を設け、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有する左・右アームを配した巻取補助器を組み込むと共に、同左・右アーム間に跨ぐ上昇操作部を一体化し、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に退避機構を設け、閉鎖状態のロール受部下面案内ローラーの直上に対応する左右側壁間に、該下面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能な上面案内ローラーを軸着し、左右側壁前端上方適所に前方に刃先を向けたカッターを組み合わせてなるものとした構成を要旨とするロールペーパーホルダーである。
【0009】
この基本的な構成からなるロールペーパーホルダーは、その表現を変えて示すならば、水平姿勢の対象ロールペーパーを収容可能な左右間隔を隔てて対峙する左右側壁を有するホルダー本体を設け、同左右側壁間に、対象ロールペーパーを受け入れ可能な凹形状であって前上端に下面案内ローラーを軸着したロール受部を、ホルダー本体前方に向け開放可能な開放機構を介して横架挟持し、同ロール受部の適所に閉止部、および同閉止部用の開閉操作部を設け、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有する左・右アームを配した巻取補助器を組み込むと共に、同左・右アーム間に跨ぐ上昇操作部を一体化し、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に退避機構を設け、閉鎖状態のロール受部下面案内ローラーの直上に対応する左右側壁間に、該下面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能な上面案内ローラーを軸着し、左右側壁前端上方適所に前方に刃先を向けたカッターを組み合わせ、ロール受部を開閉し、収容した対象ロールペーパーの操出先端がわを上・下面案内ローラー間を通じて引き出し、使用姿勢の巻取補助器に巻き取った上、カッター刃先に押し当てるよう引き上げ操作し、所望長さのペーパーに裁断する一連の利用工程を片手のみで行えるようにしてなるものとした構成からなるロールペーパーホルダーとなる。
【0010】
より具体的には、建築物壁面に固着可能な壁面取着機構を有する背部に対し、水平姿勢の対象ロールペーパーを収容可能な左右間隔を隔てて対峙する左右側壁を設けたホルダー本体を有し、同左右側壁間に、対象ロールペーパーを受け入れ可能な樋形状であって前上端に下面案内ローラーを軸着したロール受部を、ホルダー本体前方に向け開放可能な開放機構を介して横架挟持し、同ロール受部の適所に閉止部、および同閉止部用の開閉操作部を設け、該ロール受部の閉止状態における底部付近に転輪窓を開口し、閉止状態のロール受部転輪窓より上方に僅かに露出するよう配した自転受けコロを左右側壁間に横架軸着したコロ機構を設け、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有する左・右アームを配した巻取補助器を組み込むと共に、同左・右アーム間に跨ぐ上昇操作部を一体化し、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に退避機構を設け、閉鎖状態のロール受部下面案内ローラーの直上に対応する左右側壁間に、該下面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能な上面案内ローラーを軸着し、左右側壁前端上方適所に前方に刃先を向けたカッターを組み合わせてなるものとした構成からなるロールペーパーホルダーとなる。
【発明の効果】
【0011】
以上のとおり、この発明のロールペーパーホルダーによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、従前までのものであれば、既にセットされている対象ロールペーパーを片手で簡単に繰り出すことはできても、対象ロールペーパーをロールペーパーホルダーにセットする操作や、操り出し操作中のロールペーパーを巻き取るように操作する際には必ず両手を要していたが、対象ロールペーパーを当該ロールペーパーホルダーにセットし、対象ロールペーパーの先端がわを引き出して巻き取った上、裁断するまでの一連の操作を、全て片手で簡単に行うことができることとなり、片手が不自由な人にも迅速且つ円滑に利用可能なものとすることができるという秀でた特徴が得られるものである。
【0012】
加えて、ホルダー本体に開閉自在に挟持したロール受部の前上端に軸着した下面案内ローラーと、閉鎖状態のロール受部下面案内ローラーの直上に対応する左右側壁間に軸着した上面案内ローラーとの間に、ロール受部に収容した対象ロールペーパーの操り出し中途部を挟み込むようにしたことから、対象ロールペーパー操り出し時の操作抵抗を軽減することができ、さらに、閉鎖状態のロール受部底部付近の転輪窓に自転受けコロを臨ませたものにあっては、一段と対象ロールペーパー操出しに際する摩擦抵抗を低減し、片手による操作性を高め、操り出し途中に対象ロールペーパーの操出中途部が不用意に破断して所望量の操出が艱難になってしまうといった事態を確実に防止することができるという特徴が得られる。
【0013】
さらに、退避機構が、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に一体化し、適所に噛合溝を有するディテント板、該ディテント板の揺動上限位置を使用姿勢に規制する上止部、該ディテント板の揺動下限位置を、緩衝器を介在して退避姿勢に規制する下止部、および、ディテント板噛合溝への噛合方向に付勢する弾性付勢器と解除操作部とを有するディテント爪を有するものは、左・右アーム先端に設けた左・右巻取駒を、対象ロールペーパーの巻取り操作を安定的に行うのに適した使用姿勢に支持することができ、しかも片手でワンタッチ操作するだけで容易に退避姿勢に変形することができるから、巻取補助器を片手で簡単に退避姿勢とし、しかも下止部、緩衝器が、作動静粛性および耐久性を格段に高めるものとなり、退避姿勢によってロール受部の開閉操作を妨げず、対象ロールペーパーの装着操作を一段と円滑化し、再び巻取補助器を片手で簡単に使用姿勢に復帰できるという効果を奏することとなる。
【0014】
そして、巻取補助器左・右アームが、基端がわと左・右巻取駒を有する先端がわとの間に、左・右アームの軸心回り所定角度範囲に回動自在とする靡き機構を設けてなるものは、使用姿勢にある巻取補助器左・右巻取駒間に跨ぐよう対象ロールペーパー操出し先端を係合させ、左・右巻取駒を片手で同軸心上に回転操作し、対象ロールペーパー操出し先端がわを所望量巻き取った後、左・右巻取駒間の対象ロールペーパー巻取り部分左右間中央付近を片手で掴んで上方に引き上げるよう操作するだけで、左・右巻取駒夫々が靡き機構によって引き上げ方向に「なびき動作」して左・右巻取駒間から簡単且つ円滑に離脱させることができるという効果が得られるものとなる。
【0015】
また、上面案内ローラーが、少なくとも左右何れか一方端に被制動部を有し、カッターの刃先とは反対がわとなる基端がわに、下端がわを被制動部に対峙するよう配した揺れ腕部の上端がわを一体化し、該揺れ腕部の中途適所をホルダー本体適所に軸着し揺腕機構とすると共に、該被制動部に対峙する揺れ腕部下端がわに制動部を設けてなるローラー制動機構を設けてなるものは、対象ロールペーパー操出先端がわを片手で上面案内ローラーに巻き掛け、カッター刃先に押し当てるよう牽引操作するだけで、上面案内ローラーの回転を自動的且つ強制的に停止し、繰り出した対象ロールペーパー中途所望箇所を、両手を使わずとも正確に、より確実に裁断可能なものとすることができ、さらに、上面案内ローラーおよび下面案内ローラーが、一方に磁性体を有し、他方に被磁性体または磁極を逆転配置した磁性体の何れか一方を有し、互いの誘導筒部外周壁面同士が求心方向に吸着する求心器を設けてなるものは、上面案内ローラーおよび下面案内ローラーの求心力を高めたから、対象ロールペーパー操出部分をより確実に上面案内ローラーに密着するよう巻き付け、格段に高い摩擦力を発生し得るものとなり、対象ロールペーパー操出先端がわ中途部が、カッター刃先上で滑るといった事態を、より確実に防止することとなって、格段に円滑で確実な裁断操作性を達成可能とするという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
ホルダー本体は、この発明のロールペーパーホルダーを建築物壁面などに固着可能とすると同時に、ロール受部を開閉操作可能に収容し、巻取補助器を所定の使用姿勢に支持可能にすると共に、退避姿勢に姿勢変更可能に支持し、カッターを充分な強度をもって支持可能とする機能を担い、水平姿勢の対象ロールペーパーを充分に収容可能な左右間隔を隔てて対峙する左右側壁を有するものとしなければならず、建築物壁面に固着可能な壁面取着機構を有する背部に対し、左右側壁を一体化してなるものとすべきであって、後述する実施例にも示しているように、上方から水滴や塵埃が進入しないよう天板部を設けたものとするのが望ましい。
【0017】
ホルダー本体左右側壁は、この発明のロールペーパーホルダーにおける筐体の主要部分をなし、殆どの部品および機構を組み込み可能とする機能を担っており、ロール受部をその開放機構を介して横架挟持し、左右側壁外側適所に、左・右アームを配した巻取補助器を組み込むと共に、上面案内ローラーおよびカッターを適所に組み込んでなるものとしなければならず、天板部や底板部を有するもの、左右壁面状のものとすることができる外、要所々々に部品支持部分を配した枠状、柵状、網状、骨格状のものなどとすることが可能であり、後述する実施例にも示してあるように、ロール受部用開放機構のロール受部枢軸の軸着部分を設け、ロール受部従動軸用の案内レールを刻設または開口したものとし、ロール受部用閉止機構の被繋部を設け、巻取補助器退避機構のディテント板およびディテント爪を設けたものとすることができる。
【0018】
ホルダー本体背部は、左右側壁を一体化し、この発明のロールペーパーホルダーを建築物壁面に固着可能とする壁面取着機構を組み込み可能とする機能を担うもので、他の部品によって左右側壁を一体化し、左右側壁を直接、建築物壁面に固着可能としたものの場合などには、必ずしも背部を設けなくとも良い。
また、ホルダー本体天板部は、左右側壁を一体化し、この発明のロールペーパーホルダーの上方からの水滴や塵埃の進入を防止可能とする機能を担うものであり、必要に応じて設けたものとすることができ、天板部を開閉可能、脱着可能なものとすることができる外、天板部を設けずして天面開口状のものとすることも可能である。
【0019】
上面案内ローラーは、ロール受部に収容した対象ロールペーパーの操出中途部を上方に向けて引き出す際に、不要な摩擦を発生せず、しかも対象ロールペーパーの操出中途部の全幅をカッター刃先に均質に当接可能とするよう円滑に案内可能とすると共に、カッターに連動するローラー制動機構から制動を受けて回転停止し、対象ロールペーパーの片手による裁断操作を補助可能とする機能を担うものであり、ロール受部下面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能とするよう左右側壁に軸着したものとしなければならず、対象ロールペーパーに充分な摩擦力をもって当接可能な円筒形状の誘導筒部を有するものとすべきであり、後述する実施例にも示すように、上面案内ローラーおよび下面案内ローラーが、一方に磁性体を有し、他方に被磁性体または磁極を逆転配置した磁性体の何れか一方を有し、互いの誘導筒部外周壁面同士が求心方向に吸着する求心器を設けてなるものとするのが良い。
【0020】
ロール受部は、前方に向けて先端がわを展開可能とした水平姿勢の対象ロールペーパーを、その姿勢のまま回転自在状態にして左右側壁間に装填可能とし、対象ロールペーパーを装填、開閉操作、残存対象ロールペーパー芯部の取り出しなどの操作を片手でも容易に行えるようにする機能を担い、対象ロールペーパーを受け入れ可能な凹形状であって前上端に下面案内ローラーを軸着し、ホルダー本体前方に向け開放可能な開放機構を介して左右側壁間に横架し、同ロール受部前端寄り、および左右側壁前端寄りの適所間に閉止部、および同閉止部用の開閉操作部を設けたものとしなければならず、前後間垂直断面が凵形状、多角形凹状、U形状、円弧形状その外何れかの凹形状のものとすべきであり、内周壁面に複数の球面形凸部や低摩擦被膜層、複数のコロを設けるなどして対象ロールペーパーの回転を低摩擦化したものとすることが可能であり、後述する実施例にも示してあるように、閉止状態における底部付近に転輪窓を開口し、閉止状態のロール受部転輪窓より上方に僅かに露出するよう配した自転受けコロを左右側壁間に横架軸着したコロ機構を設けたものとすることができる。
【0021】
下面案内ローラーは、上面案内ローラーに沿って繰り出される対象ロールペーパーの操出中途部を下がわから案内補助可能とし、上面案内ローラーにローラー制動機構からの制動を受けた場合に、同上面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み、裁断操作を補助可能とする機能を担うもので、上面案内ローラーとの間に対象ロールペーパーの操出中途部を挟み込み可能となる配置とするよう、ロール受部前上端適所に軸着したものとしなければならず、対象ロールペーパーに充分な摩擦力を付して当接可能な円筒形状の誘導筒部を有するものとすべきであり、後述する実施例にも示すように、上面案内ローラーおよび下面案内ローラーの間に前記求心器を設けてなるものとするのが良いといえる。
【0022】
ロール受部用開放機構は、ホルダー本体左右側壁間前方に対象ロールペーパーを搭載可能とする寸法分以上、ロール受部を片手で開放可能とし、また、対象ロールペーパーを搭載したロール受部を左右側壁間に収容して閉鎖するよう片手で操作可能とする機能を担い、ロール受部を片手で開閉操作可能および閉鎖状態に仮固定、仮固定を解除可能とするものとしなければならず、ロール受部の前面範囲に対象ロールペーパーを投入可能とする開閉扉を設け、該開閉扉の閉鎖状態における上端に下面案内ローラーを軸着したものや、左右側壁適所間にロール受部後端がわ左右適所を枢着し、同ロール受部前上端に下面案内ローラーを軸着したものとすることが可能である外、後述する実施例にも示すとおり、ロール受部の収容姿勢における底部近傍に、左右側壁間に軸着する枢軸をも受け、左右側壁に枢軸を中心とする円弧状の案内レールを設け、ロール受部後端に案内レールに案内される従動軸を設け、開放・閉鎖可能としたものとすることができる。
【0023】
ロール受部用閉止機構は、対象ロールペーパーを搭載したロール受部を、ホルダー本体左右側壁間に収容した状態に片手で仮固定可能、およびその仮固定を片手で解除可能とする機能を担っており、前記開放機構を開閉操作している片手で簡単に操作可能なものとしなければならず、ロール受部前方適所に被繋部を設け、左右側壁適所に被繋部に係合可能な繋着鈎、および、繋着鈎の開閉操作部を設けたものや、ロール受部前方適所に被繋部、および被繋部の開閉操作部を設け、左右側壁適所に被繋部に係合可能な繋着鈎を設けたものなどとすることが可能であり、例えば、後述する実施例にも示してあるように、左右側壁適所に被繋部を設け、ロール受部前方適所に被繋部に係合可能な繋着鈎、および繋着鈎の開閉操作部を設けたものとすることができ、繋着鈎には、開閉操作部の操作によって解放可能とするよう閉鎖方向に弾性付勢可能な付勢部を有するものとすることができる。
【0024】
巻取補助器は、対象ロールペーパーを搭載し、ホルダー本体左右側壁間に収容したロール受部より、繰り出した対象ロールペーパー先端がわを片手で簡単に巻き取り可能とする機能を分担するものであり、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有する左・右アームを配し、同左・右アーム間に跨ぐ上昇操作部を一体化し、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に退避機構を設けたものとしなければならず、後述する実施例にも示すとおり、左・右アーム基端夫々に、左・右アームが一体的に連動する退避機構を設けたものとするのが望ましい。
【0025】
退避機構は、左・右アームをホルダー本体左右側壁に対して使用姿勢に支持可能とし、ロール受部を開放する場合に、左・右アームを退避姿勢に移行可能とする機能を担っており、左・右アーム基端の少なくとも何れか一方に設け、片手で簡単に操作可能なものとしなければならず、対象ロールペーパーを搭載し、左右側壁間に収容したロール受部の前方に左・右アーム先端を向けた使用姿勢に片手で仮固定可能とし、そしてこの仮固定を片手で簡単に解除して左・右アーム先端を左右側壁下方に退避可能となるようにすべきであり、例えば、後述する実施例にも示すように、左・右アーム基端適所に噛合溝を有するディテント板、同ディテント板の揺動を使用姿勢に規制する上止部、同ディテント板の揺動が緩衝器を介在して退避姿勢に規制する下止部、および、ディテント板噛合溝への噛合方向に付勢する弾性付勢器と解除操作部とを有するディテント爪を有するものとすることができる。
【0026】
左・右アームは、ホルダー本体左右側壁に対して左・右巻取駒を使用姿勢に支持可能にすると共に、ロール受部を開放する場合に、左・右巻取駒を退避姿勢に姿勢変更可能とする機能を担い、左右側壁外側適所に、先端が使用姿勢にてホルダー本体前方、退避姿勢にてホルダー本体下方に向かうよう基端がわを水平軸心回りに軸着し、先端に左・右巻取駒を有するものとしなければならず、後述する実施例にも示すとおり、巻取補助器左・右アームが、基端がわと左・右巻取駒とを有する先端がわとの間に、左・右アームの軸心回り所定角度範囲に回動自在とする靡き機構を設けてなるものとするのが良い。
【0027】
左・右巻取駒は、ロール受部内から繰り出した対象ロールペーパー先端がわに係合し、夫々が係合したロールペーパー先端がわを巻き込むように同心上に回転動操作されることにより、片手で容易に巻き取り操作可能なものとする機能を担っており、左・右アームの先端がわの水平軸心上に、互いに適宜間隔を隔てて対峙するよう左・右巻取駒を回転自在に軸着したものとすべきであり、後述する実施例にも示すとおり、左右何れか一方の巻取駒が、回転板の遠心がわに複数本の係止柱を回転軸心に平行に立設してなるものとし、左右何れか他方の巻取駒が、先端窄まりとなる台形断面状の回転筒の外周壁に複数本の挟着片を設けてなるものとすることができる。
【0028】
カッターは、上・下面案内ローラー間を通じて繰り出した対象ロールペーパー先端がわ中途部適所を押し当てるようにして裁断可能とする機能を担うものであり、対象ロールペーパーに裁断用のミシン孔線に沿って裁断可能、および、ミシン孔線の無い中途適所であっても裁断可能なものとしなければならず、鋸刃状、直線状、曲線状、多角線状など様々な形状の刃先を有するものとすることが可能であり、後述する実施例にも示すように、上面案内ローラーが、少なくとも左右何れか一方端に被制動部を有し、カッターの刃先とは反対がわとなる基端がわに、下端がわを被制動部に対峙するよう配した揺れ腕部の上端がわを一体化し、該揺れ腕部の中途適所をホルダー本体適所に軸着し揺腕機構とすると共に、該被制動部に対峙する揺れ腕部下端がわに制動部を有するローラー制動機構を設け、片手で簡単且つ確実に裁断可能なものとするのがよい。
【0029】
揺腕機構は、対象ロールペーパー操出先端がわ中途部の目標箇所を裁断する際に、カッター刃先に加わる押し当て力を利用し、上面案内ローラー用のローラー制動機構を自動的に連動、起動する機能を担うものであり、上・下面案内ローラー間を通じて繰り出した対象ロールペーパー先端がわ中途部目標箇所をカッター刃先に押し当てる力を受けて揺れ腕部をレバー動作し、上面案内ローラー用のローラー制動機構の被制動部を自動的に制動して対象ロールペーパーの操出しを規制し、対象ロールペーパーを裁断し終え、カッター刃先に加わる押し当て力がなくなると、揺れ腕部による被制動部の制動が自動的に解除し、上面案内ローラーが回転自在となり、対象ロールペーパーの操出しを自由に行えるようにするものとしなければならず、対象ロールペーパー先端がわ中途部裁断の刃先押圧力より弱い力で揺れ腕部上端を前倒方向に弾性付勢するバネや磁石などの弾性付勢部を設けたものとすることができる外、後述する実施例にも示してあるように、カッターブレード板および刃先の自重によって上面案内ローラーがわ(前方)に前倒するものとし、カッター刃先に対象ロールペーパー先端がわ中途部目標箇所を押圧したときに後倒して自動的にローラー制動機構の制動力を発生し、対象ロールペーパー先端がわ中途部の裁断完了に伴う押圧力の消失によって自動的に前倒姿勢に復帰し、ローラー制動機構の制動を自動解除可能なものとすることができる。
【0030】
ローラー制動機構は、揺れ腕部のレバー動作に連動し、上面案内ローラーの回転を自動的に制動可能とする機能を担い、揺れ腕部のレバー動作に連動可能としたディスクブレーキ機構、ドラムブレーキ機構、リムブレーキ機構、キャリパーブレーキ機構、センタープル・キャリパーブレーキ機構、カンチレバーブレーキ機構、Vブレーキ機構、バンドブレーキ機構、その他既存の各種ブレーキ機構を組み込んだものとすることが可能であり、後述する実施例に示すように、左右側壁前上端に軸着したL形状の左・右揺れ腕部上端間にカッターブレード板を一体化し、左・右揺れ腕部下端に、ローラー制動機構の制動部を設け、上面案内ローラーの左・右揺れ腕部下端制動部に対峙する左右端に被制動部を設けてなるものとすることができ、ローラー制動機構の制動部は、制動ラック、摩擦板、摩擦面などの何れかとすることができ、これに対峙するローラー制動機構の被制動部は、制動歯車、摩擦車、短六角柱、短多角柱などの対応する何れかとすることができる。
【0031】
対象ロールペーパーは、ロール状に巻き取られたシート状、フィルム状、テープ状、薄膜状、箔状、チューブ状、連続する多数枚の袋状物などの各種製品であるということができ、この発明のロールペーパーホルダーに回転自在に収容して端部がわを引き出して切断し、各種用途に利用可能なものとすることができ、より具体的には、例えば、キッチンペーパー、アルミ箔、ロールウェス、ロール状樹脂袋、ロール状粘着テープなど、ロール紙に限定せず、ロール状に巻き取られたシート類であるということが可能であって、後述する実施例に示すように、トイレットペーパーとすることができ、ロールペーパーホルダーは、それらのロール形状および寸法に応じ、対象ロールを装着・利用可能としたものということができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図面は、この発明のロールペーパーホルダーの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【
図1】ロールペーパーホルダーを示す斜視図である。
【
図2】ロール受部を開放したロールペーパーホルダーを示す側面図である。
【
図3】ロール受部を開放したロールペーパーホルダーを示す平面図である。
【
図4】ロール受部を開放したロールペーパーホルダーを示す正面図である。
【
図5】巻取補助器を使用姿勢としたロールペーパーホルダーを示す底面図である。
【
図6】ロール受部を閉じたロールペーパーホルダーを示す側面図である。
【
図7】巻取補助器を使用姿勢としたロールペーパーホルダーを示す側面図である。
【
図8】左・右アームの靡き機構の動作を示す正面図である。
【
図9】ロールペーパー操出部分を裁断するロールペーパーホルダーを示す側面図である。
【
図10】従来型のロールペーパーホルダーを示す斜視図である。
【実施例1】
【0033】
図1ないし
図9に示す事例は、ホルダー本体10左右側壁11,11間に、前上端に下面案内ローラー4を軸着したロール受部3が、開放機構5を介して挟持されるようにし、ロール受部3の閉止部60と開閉操作部63とを有する閉止機構6を設け、左右側壁11,11外側適所に、先端に左・右巻取駒71,71付きの左・右アーム70,70を配してなる巻取補助器7を組み込むと共に、退避機構8を設け、ロール受部3閉鎖状態の下面案内ローラー4直上に対応する左右側壁11,11間に上面案内ローラー2を軸着し、左右側壁11,11前端上方適所には、前方に刃先91を向けたカッター9を組み合わせたものとしてなる、この発明のロールペーパーホルダーにおける代表的な一実施例を示すものである。
【0034】
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明のロールペーパーホルダー1は、建築物壁面に固着可能な固定用ビスおよびビス孔などを配設してなる壁面取着機構を有する背部12に対して直角に延伸し、水平姿勢の対象ロールペーパーPを収容可能な左右間隔を隔てて平行に対峙する左右側壁11,11を設けてなるホルダー本体10を有し、同左右側壁11,11間に、新品未使用最大直径の対象ロールペーパーPを緩やかに受け入れ可能な曲率半径に設定した樋形状であって、前上左右端から延伸した舌片41,41間に下面案内ローラー4を軸着し、該下面案内ローラー4直下付近に後述する閉止機構6を設けてなるロール受部3を、後述する開放機構5を介して横架挟持したものとしている。
【0035】
図1図2、
図6および
図7に示すように、下面案内ローラー4は、対象ロールペーパーPの操出中途部P2下面に充分な摩擦力を伴って接することが可能な軟質合成樹脂製の円筒形誘導筒部40内に、求心器21の一部となる磁性金属柱または磁性金属パイプを縦貫装着し、その中心より両端に軸を突設し、前記ロール受部3前上左右端から延伸した舌片41,41間に軸着したものとしてある。
【0036】
図1および2図に示すように、ロール受部3用開放機構5は、該ロール受部3の前後間略中央底部下より左右外がわに向けて突出した枢軸50,50を、左右側壁11,11間の適所に横架状に軸着し、ロール受部3が前後揺動自在なものにすると共に、左右側壁11,11の枢軸50,50を中心とした該ロール受部3の後端に対応する円弧形状に沿って円弧形長孔からなる案内レール51,51を設け、それら左右案内レール51,51に、同ロール受部3の後端左右より延伸した従動軸52,52を摺動自在に嵌合し、これら案内レール51,51が、ロール受部3の開閉位置および開閉軌道を規制、誘導するものとしてある。
【0037】
ロール受部3用閉止機構6は、収納状態としたロール受部3の下面案内ローラー4直下付近に対応する左右側壁11,11左右外がわ適所に、短軸状の被繋部61,61を突設し、該ロール受部3の下面案内ローラー4直下左右舌片41,41間に、下向き取手型の開閉操作部63を横架すると共に、板バネからなる付勢部(図示せず)を伴って枢軸64を介して枢着し、左右舌片41,41を貫いた枢軸64には、被繋部61,61に下方から上向きに係合可能な繋着鈎62,62の基端部を一体化し、該付勢部が、当該開閉操作部63を下向きに、繋着鈎62,62の先端を上向きに夫々弾性付勢し、ロール受部3を閉鎖すると前記被繋部61,61に繋着鈎62,62の先端がわが自動的に係合するものとなり、当該開閉操作部63を上向きに操作すると、繋着鈎62,62の先端が下向きに回動し、前記被繋部61,61を開放するよう動作するものとし、該ロール受部3の開閉操作部63直上付近には、固定把持部65を固着したものとしてある。
【0038】
左右側壁11,11の開放機構5枢軸50よりも後方であって、収納状態としたロール受部3の底部中央付近に相当する前後2箇所には、夫々自転受けコロ30,30を水平状に横架、回転自在に軸着し、各自転受けコロ30,30に対応するロール受部3の底部2箇所には、転輪窓31,31を上下貫通状に開口してコロ機構30を設けたものとしてあり、該コロ機構31は、自転受けコロ30,30をロール受部3の底部上面に設けたものとすることが可能である。
【0039】
図1ないし
図9に示すように、巻取補助器7は、左右側壁11,11の左右外がわ中央付近に、水平軸心回りに回動自在に軸着した退避機構8のディテント板80,80を介して、前方に水平に伸びる使用姿勢と、前方斜め下方に垂れ下がる退避姿勢とに変位可能であって、左右側壁11,11の前端を充分に超える長さ寸法とした左・右アーム70,70を突設し、
図8に示すように、左・右アーム70,70の中途適所には、その先端がわを軸回りに回動可能な靡き機構77,77を有し、各靡き機構77,77よりも先端がわには、左・右アーム70,70中の一方に、同アーム70の軸心に直交する軸心回りに回転自在に軸着した直径5〜9cm程度の回転板72の対峙壁から、対象ロールペーパーP先端P1中途部P2巻掛け用となる複数本の係止柱73,73,……を突設した巻取駒71、また、左・右アーム70,70中の他方に、同アーム70の軸心に直交する軸心回りに回転自在に軸着した、先端がわ縮径となる台形断面形状であって底部に直径5〜9cm程度の環状鍔部75を有する回転筒74の周壁に、基端がわから先端対峙方向に向けて延伸し、対象ロールペーパーP中途部P2挟持用となる複数本の挟着片76,76,……を突設した巻取駒71を夫々設けるようにし、
図5の寸法Lのとおり、対峙させた左・右巻取駒71,71の先端間には、互いの干渉を防止するよう10mm前後以上の間隙を設定したものとし、さらに
図8に示すように、靡き機構77,77は、左・右巻取駒71,71の各靡き機構77,77による上向き姿勢が、垂直に至らないよう靡き角度規制部分を有し、夫々の自重によって水平対峙姿勢に自動復帰するものとしてある。
【0040】
図1、
図2、
図6、
図7および
図9に示すように、退避機構8は、左右ディテント板80,80の左・右アーム70,70基端がわ間に、左右側壁11,11前方(姿勢によっては前下方)を回り込むよう迂回して掛け渡すよう連結し、片手で左・右アーム70,70を上昇操作可能とする上昇操作部82を有し、左右ディテント板7,7の上がわ外周壁の、退避姿勢の場合に前方配置、使用姿勢の場合に後方配置となる適所にL形の噛合溝81,81を刻設し、左右側壁11,11の左右外がわ上方適所に、片手で操作可能なレバー状の解除操作部87を上方に持つディテント爪85,85を、左右各2本ずつ横転V形に角度をなしたコイルバネからなり、噛合溝81,81に係合する向きに弾性付勢する弾性付勢器86を有してなるものとしてあり、左右側壁11,11の左右外がわであって、使用姿勢の場合の左右ディテント板80,80左・右アーム70,70上面に対峙する位置には、ブロック状の上止部83を突設し、また、左右側壁11,11の左右外がわであって、退避姿勢の場合の左右ディテント板80,80解除操作部87左右基端部後面に対峙する位置には、コイルバネを有する緩衝器84,84からなる左右下止部84,84を設けたものとしてある。
【0041】
図1、
図2、
図6、
図7および
図9に示すように、上面案内ローラー2は、対象ロールペーパーPの操出中途部上面に充分な摩擦力をもって接することが可能な軟質合成樹脂製の円筒形誘導筒部20内に、前記求心器21の一部となる磁性金属柱または磁性金属パイプと対をなし、求心器21の他部となる永久磁石を充填状に装着し、その中心より両端に突設した軸を左右側壁11,11前端上部間に軸着したものとし、さらに、左右側壁11,11前端上部に貫通して左右外がわの突出した軸端には、ローラー制動機構22の被制動部23,23である制動歯車23,23を同心上に一体化したものとし、カッター9は、該ローラー制動機構22を伴って設けたものとしてある。
【0042】
左右側壁11,11外がわの左右制動歯車23,23の直後付近に、左右側壁11,11間の左右幅に及ぶ横幅としたブレード板90、および該ブレード板90上端に鋸刃形の先端縁を前方に向けた刃先91を一体化し、該ブレード板90左右端が、L字形の中間角部付近を、支軸94を介して左右側壁11,11上縁付近適所に前後回動自在に軸着した左・右揺れ腕部93,93の上端に掛け渡し状に一体化し、左・右揺れ腕部93,93の支軸94による軸着箇所よりも下方となる下端であって、当該上面案内ローラー2ローラー制動機構22,22被制動部23,23である制動歯車23,23後面がわに対峙する前壁には、制動歯車23,23に噛合可能なローラー制動機構22,22制動部24,24である制動ラック24,24を一体に設け、左・右揺れ腕部93,93の支軸94による軸着箇所よりも下方となる下端がわの制動ラック24,24を設けたがわとは反対がわとなる背面に対峙する左右側壁11,11左右外がわ適所に、ブロック状の前倒止部95,95を突設してある。
【0043】
図1、
図2および
図6に示すように、前倒止部95,95は、刃先91およびブレード板90の自重による前倒姿勢を、刃先91が上面案内ローラー2の上方付近に配置するよう所望角度に規制するものとなり、刃先91およびブレード板90を支軸94回り後方に押すと、左・右揺れ腕部93,93の下端がわ左右制動ラック24,24が、上面案内ローラー2左右両端のローラー制動機構22,22被制動部23,23としての被制動歯車23,23に噛合し、上面案内ローラー2の回転を強制的に停止し、刃先91およびブレード板90を支軸94回り後方に押す力を解除すると、刃先91およびブレード板90が、その自重によって前倒止部95,95による規制位置まで自動的に前倒状に傾斜し、外力を加えない場合には、そのままの姿勢を維持するものとしてある。
【0044】
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明のロールペーパーホルダー1は、
図1ないし
図4に示すように、巻取補助器7およびロール受部3を何れも片手で操作して開放させ、対象ロールペーパーPをロール受部3の樋型底面上に搭載し、同対象ロールペーパーPの先端P1がわを展開し、同中途部P2を該ロール受部3下面案内ローラー4誘導筒部40上に配した上、
図1、
図2および
図6に示すように、固定把持部65に片手手指を掛けて開放機構5枢軸50を中心に従動軸52が案内レール51,51に沿って後方に案内され上方に閉じるよう(同
図6中の白抜き矢印方向に)操作して該ロール受部3をホルダー本体10左右側壁11,11間に収容すると、閉止機構6閉止部60繋着鈎62,62が、被繋部61,61に自動的に係合し、付勢部によってその係合状態を維持し、閉止機構6の閉鎖状態を自動的に維持するものとなり、下面案内ローラー4誘導筒部40上の対象ロールペーパーPの先端P1がわ中途部P2が、同下面案内ローラー4誘導筒部40と上面案内ローラー2誘導筒部20との間に上下面を挟み込み、対象ロールペーパーPの先端P1をホルダー本体10前部に垂れ下げるよう保持するものとなる。
【0045】
図1、
図6および
図7に示すように、巻取補助器7は、その上昇操作部82を退避機構8ディテント板80の回転軸を中心に上前方(
図6中の斜線矢印方向)に向け、片手で上止部83に当接する位置まで引き上げると、弾性付勢器86によって付勢されているディテント爪85が、後方に回動してくるディテント板80噛合溝81に自動的に嵌合し、巻取補助器7左・右アーム70,70を、水平な使用姿勢に仮固定支持するものとなり、対象ロールペーパーP先端P1左右端を左・右巻取駒71,71間に掛け渡し、係止柱73,73,……間、および回転筒74挟着片76,76,……間に挿し込み係合させた上、
図7の白抜き矢印に示すように、左・右巻取駒71,71を片手で一方向に回転させ、所望量を巻き取った後、
図8の二点鎖線白抜き矢印に示すように、左・右巻取駒71,71間(
図5中の寸法L)に位置する対象ロールペーパーPの先端P1がわ巻き取り部分P2の左右幅中央付近を掴んで上方に引き抜くよう操作すると、この引き抜き操作力を受けた左・右巻取駒71,71が、左・右アーム70,70靡き機構77,77の「なびき動作」によって上方に姿勢変化し、対象ロールペーパーP巻き取り部分P2を円滑に解放するものとなる。
【0046】
図9の白抜き矢印に示すように、対象ロールペーパーP巻き取り部分P2を片手で上方に引き上げ、同対象ロールペーパーP巻き取り部分P2の裁断目標箇所を、カッター9ブレード板90刃先91に押し当てるよう斜め後方に向けて牽引操作すると、
図1および
図9に示すように、この入力に連動した揺腕機構92左・右揺れ腕部93,93が支軸94を支点に回動し、左・右揺れ腕部93,93下端のローラー制動機構22制動ラック24,24を制動歯23,23に噛合し、上面案内ローラー2の回転動を強制的に停止し、さらに、求心器21が、下面案内ローラー4誘導筒部40と上面案内ローラー2誘導筒部20との間に対象ロールペーパーPの操出中途部分P2を挟み込み、上面案内ローラー2誘導筒部20に巻き付く対象ロールペーパーPの操出中途部分P2との摩擦力を高め、裁断目標箇所P3のズレ動きを確実に防止し、格段に円滑且つ確実な裁断操作を実現化し得る。
【0047】
図9の状態から
図7に示す状態に、対象ロールペーパーPの操出中途部分P2の裁断によってブレード板90刃先91を解放されたカッター9は、その頭部寄り重心によって左・右揺れ腕部93,93諸共前倒止部95に当接するまで自動的に前傾し、ローラー制動機構22制動ラック24,24を制動歯車23,23から自動的に離脱させ、上面案内ローラー2を回転自在に解放するものとなり、
図7の状態から
図6の状態に、巻取補助器7ディテント爪85,85弾性付勢器86,86の付勢力に抗して解除操作部87を片手で前傾操作すると、ディテント爪85,85が噛合溝81,81を解放し、巻取補助器7がその左・右アーム70,70左・右巻取駒71,71の自重により、コイルバネ製の緩衝器84,84(下止部)に衝撃を和らげるよう受け止められるまで倒れ込み、退避姿勢に垂れ下がるものとなり、巻取補助器7の倒れ込み動作の衝撃による不用意な破損を防止すると共に動作音を大幅低減することができる。
【0048】
図6の状態から
図2に示す状態に、ロール受部3閉止機構6開閉操作部63を付勢部に抗して片手で上向きに操作すると、繋着鈎62,62の係合後端部分が下向きに回動して被繋部61,61を解放し、そのまま前方に引き寄せるよう操作すると、開放機構5枢軸50を中心に案内レール51,51の円弧軌道に沿って従動軸52,52が前進し、下面案内ローラー4およびロール受部3前端がわを開口し、ロール受部3内に残存する対象ロールペーパーPの芯部を片手で取り除いたり、新たな対象ロールペーパーPを片手で搭載したりすることができ、さらに、
図6と共に前述したように、ロール受部3を開放機構5および閉止機構6を片手で操作して円滑に閉鎖した上、
図7と共に、前述したように、上昇操作部82を片手で上向きに引き上げ操作してディテント板80,80噛合溝81,81にディテント爪85,85を自動的に噛合させるようにして巻取補助器7を簡便に使用姿勢に復帰させることができる。
【0049】
(結 び)
叙述の如く、この発明のロールペーパーホルダーは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのペーパーホルダー技術に比較して、ロールペーパーの装着から、操出しおよび裁断などの使用および交換に至る全ての操作を片手のみで迅速且つ円滑に行えるものとしたから、健常者は勿論のこと老若男女を問わず誰でも簡単に利用することができる上、怪我や疾病などによって片手した使うことのできない利用者であっても、全く支障無く円滑に利用することができるものとし、しかも充分な強度を確保し、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができるから、各種ロールペーパーホルダー類を供給する住宅設備業界やインテリア施工業界はもとより、生活用品業界、宿泊施設業界および医療用品業界などにおいても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【符号の説明】
【0050】
1 ロールペーパーホルダー
10 同 ホルダー本体
11 同 左右側壁
12 同 背部(壁面取着機構)
2 上面案内ローラー
20 同 誘導筒部
21 同 求心器
22 同 ローラー制動機構
23 同 制動歯車(被制動部)
24 同 制動ラック(制動部)
3 ロール受部
30 同 自転受けコロ(コロ機構)
31 同 転輪窓
4 下面案内ローラー
40 同 誘導筒部
41 同 舌片
5 ロール受部3用開放機構
50 同 枢軸
51 同 案内レール
52 同 従動軸
6 ロール受部3用閉止機構
60 同 閉止部
61 同 被繋部
62 同 繋着鈎
63 同 開閉操作部
64 同 枢軸
65 同 固定把持部
7 巻取補助器
70 同 左・右アーム
71 同 左・右巻取駒
72 同 回転板
73 同 係止柱
74 同 回転筒
75 同 環状鍔部
76 同 挟着片
77 同 靡き機構
8 退避機構(使用姿勢、退避姿勢)
80 同 ディテント板
81 同 噛合溝
82 同 上昇操作部
83 同 上止部
84 同 下止部(緩衝器)
85 同 ディテント爪
86 同 弾性付勢器
87 同 解除操作部
9 カッター
90 同 ブレード板
91 同 刃先
92 同 揺腕機構
93 同 左・右揺れ腕部
94 同 支軸
95 同 前倒止部
P 対象ロールペーパー
P0 同 引き出した部分
P1 同 先端
P2 同 中途部
P3 同 裁断目標箇所