(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記縫合糸連結具が、薄い平坦な本体を画成するように構成されており、前記本体は、前記本体が骨の表面に対して位置決めされるときに前記骨の前記表面の輪郭に適合することができる、請求項1に記載の装置。
前記縫合糸アセンブリのうち少なくとも1つが、前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、引っ張られていない状態から引っ張られた状態へと選択的に調節可能である、請求項2に記載の装置。
前記縫合糸連結具が、前記本体に取り付けられた少なくとも1つのボタンを更に含み、前記ボタンの周りで前記縫合糸アセンブリの前記第2のループが、前記第2のループを前記縫合糸連結具に取り付けるためにループ状にされている、請求項4に記載の装置。
前記縫合糸連結具が、薄い平坦な本体を画成するように構成されており、前記本体は、前記本体が骨の表面に対して位置決めされるときに前記骨の前記表面の輪郭に適合することができる、請求項10に記載の装置。
前記縫合糸連結具が、前記本体に取り付けられた少なくとも1つのボタンを更に含み、前記ボタンの周りで前記縫合糸アセンブリの前記第2のループが、前記第2のループを前記縫合糸連結具に取り付けるためにループ状にされている、請求項13に記載の装置。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書に開示する本発明の概念を当業者が実現及び使用するのに役立てるため、添付図及び概略図を参照するが、これらの図は縮尺通りに描くことを意図したものではなく、図中において、一貫性を保つため、同様の参照番号は同一の又は類似の要素を指すことがある。明確にする目的で、全ての図で必ずしも全ての構成要素にラベル付けしていない場合がある。図面の特定の特徴及び特定の表示は、明確さ及び簡潔さを目的として、縮尺を誇張するか又は概略的に示される場合がある。
【
図1A】本明細書に開示する発明概念に従って構成された腓骨バンドアセンブリの概略図を示す斜視図である。
【
図1B】本明細書に開示する発明概念に従って構成された腓骨バンドアセンブリの概略図を示す軸方向図である。
【
図2A】骨内で位置決めされて示される腓骨バンドアセンブリを示す概略立面図である。
【
図2B】
図2Aの腓骨バンドアセンブリを示す概略断面図である。
【
図3A】縫合糸アンカーの一実施形態を示す概略図である。
【
図3B】縫合糸アンカーの別の実施形態を示す斜視図である。
【
図3C】縫合糸アンカーの別の実施形態を示す立面図である。
【
図4A】腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す概略図である。
【
図4B】
図4Aの腓骨バンドアセンブリで使用される縫合糸アンカー及び縫合糸アセンブリの組み合わせを示す概略図である。
【
図5A】縫合糸連結具の別の実施形態を示す上面図である。
【
図5B】縫合糸連結具の別の例示的実施形態を示す平面図である。
【
図6A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図6B】
図6Aの腓骨バンドアセンブリを示す軸方向図である。
【
図7A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図7B】
図7Aの腓骨バンドアセンブリを示す軸方向図である。
【
図8A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図8B】
図8Aの腓骨バンドアセンブリを示す軸方向図である。
【
図9A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図9B】
図9Aの腓骨バンドアセンブリを示す軸方向図である。
【
図10】縫合糸連結具の別の実施形態を示す斜視図である。
【
図11】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図12】
図11の腓骨バンドアセンブリを示す軸方向図である。
【
図13A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図14A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図15A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図16A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図17A】縫合糸連結具の別の実施形態を示す立面図である。
【
図17B】縫合糸連結具の別の実施形態を示す概略断面図である。
【
図18】縫合糸連結具の別の実施形態を示す平面図である。
【
図19A】開放位置にある縫合糸連結具の別の実施形態を示す斜視図である。
【
図20】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図21A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図22A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図23A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図24A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図25A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図26A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図27A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図28A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図29A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図30A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図31A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図32A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図33A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図34A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図35A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【
図36A】腓骨を脛骨に対して安定化させ、かつ整復するように位置決めされた腓骨バンドアセンブリの別の実施形態を示す、脛骨及び腓骨の一部分を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に開示し請求する発明概念の少なくとも一実施形態について詳細に説明する前に、本明細書に開示し請求する発明概念が、その用途において、以下の説明で述べられるか若しくは図面に示される構造の細部、実験、例示的データ、及び/又は構成要素の配置に限定されないことを理解されたい。本明細書に開示し請求する発明概念は、他の実施形態が可能であり、又は様々な方法で実施若しくは実行することが可能である。また、本明細書で用いる表現及び用語は、説明を目的としたものであって、限定と見なされるべきではないことも理解されたい。
【0012】
発明概念の実施形態についての以下の詳細な説明において、発明概念がより完全に理解されるように、多数の具体的な詳細を記述している。しかしながら、本開示の範囲内の発明概念は、これらの具体的な詳細を伴わずに実施されてもよいことが、当業者には明白となるであろう。他の例では、特定の良く知られた特徴については、本開示が不必要に複雑になることを避けるため、詳細に説明しないことがある。
【0013】
本明細書で使用するとき、「備える又は含む(comprises)」、「備えている又は含んでいる(comprising)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「有する(has)」、「有している(having)」という用語、又はこれらのその他全ての変化形は、非排他的に包含されるものとする。例えば、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの要素のみに限定されるものではなく、明示的に列挙されない又はそれに本来存在しない他の要素を含んでもよい。
【0014】
相反する明示的な記載がない限り、「又は」は包括的な「又は」を指すものであり、排他的な「又は」を指すものではない。例えば、条件A又はBは:Aが真であり(又は存在し)及びBが偽である(又は存在しない)場合、Aが偽であり(又は存在せず)かつBが真である(又は存在する)場合、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)場合、のいずれか一つによって充足される。
【0015】
本明細書で使用するとき、「及びそれらの組み合わせ」という用語は、その用語の前に列挙された項目の全ての順列又は組み合わせを指す。例えば、「A、B、C、及びそれらの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BC、又はABCのうち少なくとも1つを含むものとし、特定の文脈において順序が重要な場合は、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、又はCABも含むものとする。引き続き前記の例に関して、BB、AAA、AAB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABB等のような、1つ又は2つ以上の項目又は用語の繰り返しを含む組み合わせが明示的に含まれる。当業者であれば、文脈から明白でない限り、一般的に、任意の組み合わせにおける項目又は用語の数には制限がないことを理解するであろう。
【0016】
それに加えて、「ある(「a」又は「an」)」の使用は、本明細書における実施形態の要素及び構成要素について記載するために用いられるものである。これは、単に便宜を図るため、また発明概念の一般的な意味を与えるためになされるものである。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含むように読み取られるべきであり、単数形は、そうでないことを意味することが明白でない限り、複数形も含む。
【0017】
「少なくとも1つ」及び「1つ又は2つ以上」という用語の使用は、1及び1より大きい任意の数量を含み、2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、100、並びに全ての整数及び分数のそれぞれ、並びに該当する場合はそれらの間を含むが、これらに限定されないことが理解されるであろう。「少なくとも1つ」及び「1つ又は2つ以上」という用語は、それが付されている用語に応じて、最大100又は1000若しくはそれ以上に及ぶことがあり、それに加えて、100、1000という数量は、それを上回る限界もまた満足のいく結果をもたらすことがあるので、限定的とみなすべきではない。
【0018】
更に、本明細書で使用するとき、「一実施形態」又は「実施形態」に対するあらゆる言及は、当該実施形態に関連して記載されている特定の要素、特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。「一実施形態では」という語句が本明細書の様々な箇所に見られるが、これらは必ずしも全てが同じ実施形態を指しているわけではない。
【0019】
本明細書で使用するとき、「約」、「およそ」、及び「ほぼ」などの修飾語は、修飾されている項目がその特定された正確な値に限定されず、むしろ、例えば測定誤差、製造公差、多様な部品への応力、摩滅、及びそれらの組み合わせによって引き起こされる、その正確な値からの何らかのわずかな変動又は偏差を含むことを表すものとする。
【0020】
本明細書で使用するとき、「患者」という用語は、軟組織及び骨を有する任意の種を含めて、生死に関わらず、全ての生物体を含むものとする。例えば、本明細書に開示する発明概念による方法は、生きたヒト、ウマ、雌ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌなどにおける軟組織剥離の傷害を修復するのに使用されてもよい。別の例では、本明細書に開示する発明概念による方法は、医療従事者に外科技術を身につけさせるため、死んでいる生物体で使用されてもよい。更に別の例として、本開示による方法は、置換用の関節、ペースメーカーなどの医療用デバイスを骨に係留することによって、かかるデバイスを生物体に埋め込むのに使用されてもよい。更に別の例として、本明細書に開示する発明概念による方法は、肩の手術において回旋筋腱板の不安定性及び断裂を修復するのに、あるいは、様々な膝、肘、股関節、手首、足首、又は他の軟組織の剥離及び関節損傷を修復するのに使用されてもよい。
【0021】
次に図面を、より具体的には
図1A及び
図1Bを参照すると、腓骨バンドアセンブリ10は、脛骨2に接続され、腓骨4を脛骨2の腓骨切痕8内の適所で固定するように腓骨4の周りに位置決めされて、概略的に示される。元の生理学及び靭帯は脛骨2の結節6の側面及び周囲に基づいていたため、本明細書に開示する装置及び手順は、脛骨2の外側面にあるアンカーを固着点として使用することに焦点を当てている。例えば、結節6又は結節6付近の範囲を固着点として使用することによって、腓骨バンドアセンブリ10を、腓骨切痕8とほぼ同じ高さで腓骨4の周りに位置させることができる。そのため、腓骨バンドアセンブリ10は、脛骨に対して腓骨を整復しながらも腓骨の横方向運動を制限するように、天然の靭帯を模することができる。
【0022】
次に
図2A〜
図2Cを参照すると、腓骨バンドアセンブリ10の一実施形態は、腓骨4の周りに位置決めされ、脛骨2に固定されて概略的に示される。腓骨バンドアセンブリ10は、少なくとも2つの縫合糸アンカー16及び縫合糸アセンブリ14を含む。縫合糸アンカー16は、腓骨切痕8の両側で脛骨2の結節6(
図1A)の中又はその付近に位置決めされるように適合される。
【0023】
図3Aに最も良く示されるように、縫合糸アンカー16は、脛骨2に挿入されるように構成された本体34を有してもよい。本体34は、近位端、遠位端、及び近位端と遠位端との間を延びる側壁を有する。側壁は、縫合糸アンカー16が脛骨2の内部骨からずれるのを防ぐ、プロングとして示される少なくとも1つの骨係合部材18を備えてもよい。したがって、腓骨バンドアセンブリ10は、装置を腓骨4の内部骨5(
図2B)内に取り付ける必要なしに、腓骨4に取り付けられて固定される。
【0024】
縫合糸アンカー16は任意の好適な縫合糸アンカーであってもよいことが認識されるべきである。例として、縫合糸アンカー16は一般に3つのタイプのうちの1つであってもよい。第一に、縫合糸アンカー16は押込み式のアンカー16a(例えば、Mitek G2アンカー)であってもよい。このタイプのアンカーは、軸方向の挿入が簡単であるが、除去は困難である。一実施例を
図3Aに示す。第二に、縫合糸アンカーはねじ込み式のアンカー16b(例えば、Mitek Healix)であってもよい。このタイプのアンカーは、引抜き強さ、使いやすさ、及び簡便さの組み合わせを提供する。一実施例を
図3Bに示す。第三に、
図3Cに示されるように、縫合糸アンカーは伸長式のアンカー16c(例えば、ノットアンカー)であってもよい。このタイプのアンカーは、全縫合糸構造と骨質に合わせる調節能力とを提供するが、他のものよりも複雑である。
【0025】
開示された様々なアンカーは、縫合糸アセンブリ14の係留点を提供する役割を果たす。したがって、縫合糸アンカー16は、縫合糸アンカー16の本体を骨に固定するのに使用される多種多様な特徴及びメカニズムを含んでもよいことも認識されるべきである。例として、但し非限定的に、特徴及びメカニズムは、かかり、リブ、歯、及び/又は当該分野で良く知られている種類の他のアンカー固定メカニズムを含んでもよい。上述のものに加えて、他の方策を使用してアンカーの本体を骨内で固定することができ、例えば、本体を釘のように骨に打ち込むことができ、又はアンカーの引抜きを防ぐように、骨に入るときにトグルで留めることができる。
【0026】
しかしながら、縫合糸アンカーアセンブリと共に用いてもよい縫合糸アンカーの例について、本明細書に開示する。縫合糸捕捉要素を用いる縫合糸アンカーの他の例が、米国特許公開公報第2009/0088798号及び第2012/0150223号、並びに米国特許出願第13/430,201号及び第61/683,382号に開示されており、それぞれを参照により本明細書に明示的に組み込む。
【0027】
図2Cに示されるように、縫合糸アセンブリ14は、縫合糸アセンブリ14の両端に形成された一対のループ22a及び22bを含んでもよい。ループ22a及び22bは、縫合糸アンカー16が骨内で展開される前又はその後のどちらかで、縫合糸アンカー16の縫合糸捕捉要素によって捕捉されるように適合される。縫合糸アセンブリ14は、第1のストランドセグメントが第2のストランドセグメントに編み込まれるか又は通されて、結び目を作って若しくは作らずに縫合糸アセンブリ14の張力を調節できるようにする区画を画成する、1つ又は2つ以上の領域24を更に含んでもよい。例として、縫合糸は、米国特許公開公報第2012/0150223号に開示されているように形成されてもよく、それを参照により本明細書に明示的に組み込む。
【0028】
縫合糸アセンブリの他の実施形態では、ストランドセグメントは、静的ループをそれぞれ備えた別個のセグメントであってもよい。また、関節鏡視下手術で一般に用いられる任意の数の予め結ばれた摺動結び目(例えば、Giantノット、SMCノット、Westonノット)が、「無結節」接続構造を提供するため、縫合糸アセンブリに組み込まれてもよい。また、クランプ又はクリンプなどの硬質締結具が、ストランドを係止するのに用いられてもよい。
【0029】
図4A〜
図4Cは、縫合糸連結具113を特徴とする腓骨バンドアセンブリ110の別の実施形態を示す。腓骨バンドアセンブリ110は、複数のアンカー116及び複数の縫合糸アセンブリ114を大まかに含む。縫合糸アセンブリ114は、上述のものに類似した、任意の好適な縫合糸アセンブリを含んでもよい。より具体的には、縫合糸ループアセンブリ114のそれぞれは、ループ状にされるか又は別の形で縫合糸アンカー116に固定された一端と、トグルアンカー128などの縫合糸固着部材を通って、又はその周りでループ状にされた他端とを有する。そのため、縫合糸アセンブリ114は、
図4Aに示されるように、縫合糸連結具113と一体化するように適合される。各トグルアンカー128は縫合糸連結具113のアパーチャ115(
図4C)に通され、縫合糸アセンブリ114が次に、所望の張力まで締められるかないしは別の方法で引っ張られる。その後、トグルアンカー128に隣接する引っ張られていない残りの縫合糸材料が切り取られる。
【0030】
縫合糸アンカー116は、縫合糸アンカー16に関連して上述したものなど、任意の好適な縫合糸アンカーであってもよい。
【0031】
一実施形態では、縫合糸連結具113は、例えば、織物材料(例えば、任意の織布、又は1本以上の繊維若しくは他の材料の製織、編成、編組、加撚、若しくはフェルト化によって生産される物品)、発泡材料、ポリエチレン、ポリウレタン、PLA、PLGA、超高分子量ポリエチレン繊維、並びにそれらの組み合わせなど、比較的軟質又は柔軟な生体不活性材料から作製されてもよい、薄く平坦な本体であってもよい。軟質又は柔軟な材料であることにより、縫合糸連結具113は、骨若しくはプレートの表面の輪郭に適合し、また鋭利な縁部を有さず、それによって軟組織の刺激を最小限に抑えることができる。更に、縫合糸連結具113は、例えば、折り畳まれ、関節鏡視下手術用器具のカニューレを通って挿入されてもよい。縫合糸連結具113は、例えば、1つ又は2つ以上の縫合糸アセンブリ114を縫合糸連結具113に結び付けるか若しくはループで結ぶこと、又は1つ又は2つ以上の縫合糸アセンブリ114を縫合糸連結具113に縫い付けること、又はそれらの組み合わせなどによって、1つ又は2つ以上の縫合糸アセンブリを取り付けるのに使用されてもよい。縫合糸連結具113は、例えば、抗生物質、治療薬、抗凝固剤、抗炎症剤、又はそれらの組み合わせを含むがそれらに限定されない、様々な物質をコーティングするか、又はそれらを含浸してもよい。縫合糸連結具113は、例えば、縫合糸連結具113の製造中に、連結具基部と連結された材料の第2の層を編組又は製織することなどによって、連結具の縁部及び縫合糸アパーチャを補強してもよい。縫合糸連結具113は様々な形状で形成されてもよい。例えば、
図4Cに示されるように、縫合糸連結具113は、一般に、各端部付近にスリット又は穴115を有するストリップの形状である。
【0032】
図5Aでは、縫合糸連結具113aは、複数の付属物127を有するように構成されて示される。各付属物127は、縫合糸アセンブリ114及びトグルアンカー128を受け入れるアパーチャ115を含んでもよい。
図5Aに示される縫合糸連結具113は、左右の付属物127−l及び127−rの中間にある第3の付属物127−mを含む。中間の付属物127−mは、縫合糸連結具113を腓骨のみに固定するのに使用されてもよく、あるいはそれが中間に位置決めされていることに基づいて、別の縫合糸アセンブリ114を、腓骨4を通って、また横方向の支持を作り出すスルーバンドとしての役割を果たしている状態で、脛骨2内に係留するのに使用されてもよい。したがって、腓骨バンドアセンブリ110は少なくとも3つの脛骨固着点がある可能性を含む。しかしながら、中間点は腓骨4を穿孔して脛骨2にアクセスすることを要するが、患者の腓骨が骨折している場合は常にその選択肢があるわけではない。したがって、中間の付属物127−mは、使用時の任意の付属物と見なされてもよく、したがって固定されないままであるか、腓骨内にのみ固定されるか、又は切り取られてもよい。後述するように、いくつかの縫合糸連結具はねじ固着のためのねじ用アパーチャを含んでもよい。しかしながら、図示される縫合糸連結具113はねじ固着を用いておらず、縫合糸アセンブリ114の張力のみによって適所で保持されてもよい。任意に、図示されないが、縫合糸連結具113は、骨プレート12を追加する前に引っ張って腓骨4上に直接配置することにより、腓骨4と骨プレート12(
図2A及び
図2B)との間に挟むことによって間接的に固着されてもよい。
【0033】
図5Bは、縫合糸アセンブリ114のループがボタン26の周りでループ状にされて、縫合糸アセンブリ114を縫合糸連結具113bに固定してもよいようにして、縫合糸連結具113bに取り付けられた1つ又は2つ以上のボタン26を備える、縫合糸連結具113bを示す。
【0034】
図6〜
図28を参照すると、様々な縫合糸連結具を特徴とする腓骨バンドアセンブリの様々な実施形態が示される。一般に、縫合糸連結具は、側面で腓骨に接触すると共に、縫合糸ループを取り付けるための縫合糸固着点を含む、中央本体を含んでもよい。縫合糸連結具は、様々な材料(例えば、金属、ポリマー、織物材料、及びそれらの組み合わせ)から作られてもよい。
【0035】
図6A及び
図6Bは、一対の縫合糸アセンブリ114のループを受け入れる複数のスプール144を備えた縫合糸連結具142を含む、腓骨バンドアセンブリ140を示す。
図7A及び
図7Bは、一対の縫合糸アセンブリ114のループを受け入れる縫合糸連結具152の対向する端部に複数のフック154を備えた縫合糸連結具152を含む、腓骨バンドアセンブリ150を示す。
図8A及び
図8Bは、一対の縫合糸アセンブリ114のループを受け入れる縫合糸連結具162の対向する端部に複数のフック164を備えた縫合糸連結具162の別の実施形態を含む、腓骨バンドアセンブリ160を示す。
図9A及び
図9Bは、一対の縫合糸アセンブリ114のループを受け入れる複数のクリップ174を備えた縫合糸連結具172を含む、腓骨バンドアセンブリ170を示す。
図10は、3つの縫合糸アセンブリ114のループを受け入れる3つのクリップ178、及び後述する形式のねじなどのコネクタを受け入れる穴179を備えた、縫合糸連結具176を示す。
【0036】
図11及び
図12は、3つの縫合糸アセンブリ114のループを受け入れる3つの付属物184を備えた縫合糸連結具182を含む、腓骨バンドアセンブリ180を示す。
図13A及び
図13Bは、4つの縫合糸アセンブリ114のループを受け入れる4つの付属物194を備えた縫合糸連結具192を含む、腓骨バンドアセンブリ190を示す。
図14A〜
図16Bは、骨折プレート196と組み合わせた、腓骨バンドアセンブリ140、180、及び190をそれぞれ示す。
【0037】
図17A及び
図17Bは、腓骨4の骨プレートを通って、また腓骨4の内部骨5内へと延びるように寸法決めされてもよい、ねじの形態の縫合糸連結具200及び202をそれぞれ示す。ねじの頭は、縫合糸ループを受け取る1つ又は2つ以上の周溝50を含んでもよい。別の変形例では、ねじは、Snyderらに発行された米国特許第8,388,654号に開示されているような捕捉要素を有してもよく、それを参照により本明細書に明示的に組み込む。
【0038】
図18を参照すると、縫合糸連結具213の別の実施形態が示される。縫合糸連結具213は、比較的可撓性の本体225で作られ、他の2つの左右の付属物227−l、227−rの中間にある付属物227−mを含む3つの付属物227を有する。中間付属物227−mは、任意に、縫合糸連結具213を腓骨のみに固定するのに使用されてもよく、あるいはそれが中間に位置決めされていることに基づいて、縫合糸アセンブリ114を、腓骨4を通って、上述のタイトロープの方策に類似した横方向の支持を作り出している状態で、脛骨2内に係留するのに使用されてもよい。縫合糸連結具213は、ねじ24を縫合糸連結具のねじ用アパーチャに入れることによって、縫合糸連結具213を腓骨4上にねじ固着するための、ねじ用アパーチャ(図面上で見えていない)を含む。ねじ24は、ねじのねじ山が腓骨4の内部骨5内にある状態で、縫合糸連結具213を腓骨4上に固定するのにちょうど足りる長さであるようにサイズ決めされてもよい。ねじが腓骨を通って脛骨の少なくとも一部分内まで延びるような長さを有する脛骨/腓骨ねじを有する、想起される追加の実施形態について、以下に考察する。
【0039】
図19A及び
図19Bに示される別の変形例では、縫合糸連結具613は、複数の外側に延びるループ615と、ねじ受入れアパーチャ617とを有してもよい。縫合糸連結具613は可撓性材料で構築される。外側に延びるループ615は、縫合糸アセンブリ114などの縫合糸アセンブリのループの上に折り返され、次に、ねじ受入れアパーチャ617に挿入されたねじ24を用いて、縫合糸連結具613の中間部分に固定されてもよい。
【0040】
図20を参照すると、2つの付属物827−l及び827−rを有して構築された縫合糸連結具813を備える腓骨バンドアセンブリ810が示される。腓骨バンド810は、2つの縫合糸アンカー116を用いて、脛骨の結節6で脛骨に取り付けられて示される。それに加えて、2つの縫合糸アンカー116はそれぞれ縫合糸アセンブリ114に取り付けられ、縫合糸連結具813に通されていると共に、腓骨4の適切な引っ張り及び整復が完了するまで縫合糸アセンブリ114を引っ張ることによって固定される。縫合糸連結具813は、それに加えて、縫合糸連結具813を更に固定するために腓骨内へと延びる、腓骨ねじ824を受け入れるねじ用アパーチャを含む。更なる実施形態は、処置の必要性に基づいて、かつ上述したように、腓骨ねじ824又は脛骨/腓骨ねじの可変長さを含む。腓骨ねじ824及び/又は脛骨/腓骨ねじは、横方向の安定性は必要であるが上下の安定性は不要なときに、経皮的アプローチを通って後で除去されるものとする。
【0041】
図21〜
図28は、ねじを使用して縫合糸連結具を腓骨に固着する、いくつかの例示的配置を示す。特に、ねじのねじ山が腓骨4の内部骨内にある状態で、縫合糸連結具を腓骨4上に固定するのにちょうど足りる長さであるようにサイズ決めされている、ねじ24(
図21A、
図21B、
図22A、及び
図22B)が用いられてもよい。あるいは、縫合糸連結具は、腓骨4を腓骨切痕8内で固着するために、腓骨4を通って脛骨2内へと延びるようにサイズ決めされた、ねじ24a(
図23A、
図23B、
図24A、及び
図24B)を用いて固着されてもよい。
【0042】
より多数の固着点を追加することに加えて、ねじが構造物に組み込まれる場合、損傷している靭帯の数に応じて、より少ない(例えば、1つの)固着点を使用してもよい。例えば、
図25〜
図28は、1つの縫合糸アセンブリ114のみを使用する実施例を示す。1つの靭帯のみが分裂している状況では、1つの縫合糸アセンブリ114を利用するのが望ましいことがあることが認識されるであろう。
【0043】
図29〜
図36は、本明細書で想起される腓骨バンドアセンブリが配置されてもよい追加の構成を示す。縫合糸アンカーは脛骨の内側に位置する。縫合糸アセンブリ又は複数の縫合糸アセンブリは、上述したように腓骨の周りを延びるように配置されてもよく、又は縫合糸アセンブリは、1つのベクトルに沿って腓骨を通って、また第2のベクトルに沿って腓骨の周りを通るように配置されてもよい。また、複数の構成の複数の縫合糸アセンブリが用いられてもよい。
図33〜
図36は、骨折プレート196などの骨折プレートと組み合わされていることを除いて、
図29〜
図32に示される構成をそれぞれ示す。
【0044】
図5に示される縫合糸連結具113aを一例として使用して、腓骨バンドアセンブリ110を実現する例示的な方法について、次に記載する。
【0045】
アンカー穴が脛骨の結節6付近で脛骨2に穿孔されてもよい。第2のアンカー穴が脛骨の反対側の結節に形成されてもよい。アンカー穴は、例として約2.5mmである。縫合糸アンカー16は、任意の好適な挿入器ツールを用いて前結節6aに挿入される。挿入器ツールは縫合糸アンカー16から除去されて、露出した縫合糸アセンブリが残る。同じ挿入手順が後結節6bに対して繰り返されてもよい。
【0046】
縫合糸アンカー16が配置された後、継ぎ目に沿って腓骨に穴が穿孔されてもよい。骨プレートが腓骨上に用いられている場合、穴はプレート穴に穿孔されてもよい。縫合糸連結具113aはねじを用いて固定されてもよい。代替実施形態では、縫合糸連結具113aは、腓骨ねじがなく固着されないままであってもよく、骨プレートと骨との間に挟まれてもよく、又は本発明の説明のようにプレートの上に位置してもよい。縫合糸連結具1013が適所で固着されていないとき、縫合糸連結具113aに対する縫合糸アセンブリの張力によって、縫合糸連結具を所望の位置で固定するのに必要な力が提供される。
【0047】
縫合糸アセンブリ114は、次に、それぞれのアパーチャ内にある縫合糸連結具113aを通ってトグルアンカー128が前後のアンカーから引っ張られている状態で、縫合糸連結具113aに通されてもよい。貫通するストランドは、次にトグルアンカー128から除去され、縫合糸アセンブリ114が引っ張られて、脛骨に対して腓骨が安定化され整復される。最後に、縫合糸アセンブリ114が引っ張られた状態で、設定用のストランドが切り取られてもよい。
【0048】
上述の説明により、本明細書に開示し請求する発明概念が、目的を実施するため、並びに本明細書で言及した利点及び本発明に固有の利点を達成するため、十分に適合されていることは明白である。本開示の目的のため、発明概念の例示的な実施形態について記載してきたが、当業者には容易に連想され、添付の特許請求の範囲において開示及び/又は定義される発明概念の趣旨の範囲内で達成される、多数の変更がなされてもよいことが理解されよう。
【0049】
〔実施の態様〕
(1) 装置であって、
少なくとも2つの縫合糸アンカーであって、前記縫合糸アンカーのそれぞれは骨に埋め込まれるように構成された、縫合糸アンカーと、
前記少なくとも2つの縫合糸アンカーが脛骨の腓骨切痕の両側で前記脛骨中に埋め込まれるとき、腓骨の少なくとも一部分の周りで前記縫合糸アンカーの一方から他方の縫合糸アンカーまで延びるように構成された、少なくとも1つの縫合糸アセンブリと、を備え、
前記縫合糸アセンブリが、前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、引っ張られていない状態から引っ張られた状態へと選択的に調節可能である、装置。
(2) 前記縫合糸アセンブリが少なくとも2つの縫合糸アセンブリを含み、前記装置は、前記縫合糸アセンブリのそれぞれが取り付けられている縫合糸連結具を更に備える、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記縫合糸連結具が、薄い平坦な本体を画成するように構成されており、前記本体は、前記本体が骨の表面に対して位置決めされるときに前記骨の前記表面の輪郭に適合することができる、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記縫合糸アセンブリのうち少なくとも1つが、前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、引っ張られていない状態から引っ張られた状態へと選択的に調節可能である、実施態様2に記載の装置。
(5) 前記縫合糸アセンブリのそれぞれが、前記縫合糸アンカーの1つに取り付けられた第1のループ及び前記縫合糸連結具に取り付けられた第2のループを有する、実施態様4に記載の装置。
【0050】
(6) 前記第2のループが、前記第2のループを前記縫合糸連結具に取り付けるようにして、前記縫合糸連結具に通されている縫合糸固着部材に接続されている、実施態様5に記載の装置。
(7) 前記縫合糸連結具が、前記本体に取り付けられた少なくとも1つのボタンを更に含み、前記ボタンの周りで前記縫合糸アセンブリの前記第2のループが、前記第2のループを前記縫合糸連結具に取り付けるためにループ状にされている、実施態様5に記載の装置。
(8) 第3の縫合糸アンカーであって、本体と、前記本体に形成された、少なくとも1つの縫合糸を前記縫合糸アンカーに取り付けるための縫合糸捕捉要素とを備える、第3の縫合糸アンカーと、
前記脛骨の正中線に沿った前記第1の縫合糸アンカーと前記第2の縫合糸アンカーとの間の位置で前記第3の縫合糸連結具が前記脛骨に取り付けられると、前記脛骨を通って前記第3の縫合糸アンカーから前記縫合糸連結具まで延びるように構成された、第3の縫合糸アセンブリと、を更に備え、
前記第3の縫合糸アセンブリが、前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、引っ張られていない状態から引っ張られた状態へと選択的に調節可能である、実施態様2に記載の装置。
(9) 骨ねじを更に備え、前記縫合糸連結具が前記ねじのシャフトを受け入れるアパーチャを更に含み、前記縫合糸連結具は、前記ねじが前記腓骨に埋め込まれるときに前記ねじの頭部と前記骨との間で前記縫合糸連結具が圧縮されるように構成された、実施態様2に記載の装置。
(10) 前記骨ねじは、前記骨ねじが前記腓骨を通って、かつ前記脛骨の少なくとも一部分を通って延びることができるような長さを有する、実施態様9に記載の装置。
【0051】
(11) 装置であって、
骨に埋め込まれるように構成された少なくとも1つの縫合糸アンカーと、
前記縫合糸アンカーに接続されると共に前記縫合糸アンカーから延び、前記縫合糸アンカーが脛骨の腓骨切痕の両側で前記脛骨中に埋め込まれるとき、腓骨の少なくとも一部分の周りで延びるように構成された、少なくとも1つの縫合糸アセンブリと、を備え、
前記縫合糸アセンブリが前記縫合糸アンカー及び前記腓骨に固定されているとき、前記縫合糸アセンブリが、前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、引っ張られていない状態から引っ張られた状態へと選択的に調節可能である、装置。
(12) 前記縫合糸アセンブリが取り付けられている縫合糸連結具を更に備える、実施態様11に記載の装置。
(13) 前記縫合糸連結具が、薄い平坦な本体を画成するように構成されており、前記本体は、前記本体が骨の表面に対して位置決めされるときに前記骨の前記表面の輪郭に適合することができる、実施態様12に記載の装置。
(14) 前記縫合糸アセンブリが、縫合糸アンカーに取り付けられた第1のループ及び前記縫合糸連結具に取り付けられた第2のループを有する、実施態様13に記載の装置。
(15) 前記第2のループが、前記第2のループを前記縫合糸連結具に取り付けるようにして、前記縫合糸連結具に通されている縫合糸固着部材に接続されている、実施態様14に記載の装置。
【0052】
(16) 前記縫合糸連結具が、前記本体に取り付けられた少なくとも1つのボタンを更に含み、前記ボタンの周りで前記縫合糸アセンブリの前記第2のループが、前記第2のループを前記縫合糸連結具に取り付けるためにループ状にされている、実施態様15に記載の装置。
(17) 骨ねじを更に備え、前記縫合糸連結具が前記ねじのシャフトを受け入れるアパーチャを更に含み、前記縫合糸連結具は、前記ねじが前記腓骨に埋め込まれるときに前記ねじの頭部と前記骨との間で前記縫合糸連結具が圧縮されるように構成された、実施態様12に記載の装置。
(18) 靭帯結合固着の方法であって、
第1の縫合糸アンカーを脛骨の第1の結節に取り付けるステップと、
第2の縫合糸アンカーを前記脛骨の第2の結節に取り付けて、前記第1の縫合糸アンカー及び前記第2の縫合糸アンカーが前記脛骨の腓骨切痕の両側に位置決めされるようにする、ステップと、
縫合糸アセンブリを腓骨の周りで前記第1の縫合糸アンカーから前記第2の縫合糸アンカーまで延ばすステップと、
前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、前記縫合糸アセンブリを引っ張るステップと、を含む、方法。
(19) 靭帯結合固着の方法であって、
第1の縫合糸アンカーを脛骨の第1の結節に取り付けるステップと、
第2の縫合糸アンカーを前記脛骨の第2の結節に取り付けて、前記第1の縫合糸アンカー及び前記第2の縫合糸アンカーが前記脛骨の腓骨切痕の両側に位置決めされるようにする、ステップと、
第1の縫合糸アセンブリを腓骨の一部分の周りで前記第1の縫合糸アンカーから縫合糸連結具まで延ばすステップと、
第2の縫合糸アセンブリを前記腓骨の別の一部分の周りで前記第2の縫合糸アンカーから前記縫合糸連結具まで延ばすステップと、
前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、前記第1及び第2の縫合糸アセンブリのうち少なくとも1つを引っ張るステップと、を含む、方法。
(20) 靭帯結合固着の方法であって、
縫合糸アンカーを脛骨の結節に取り付けるステップと、
前記縫合糸アセンブリを前記縫合糸アンカーから腓骨の少なくとも一部分の周りで延ばすステップと、
前記縫合糸アセンブリを前記腓骨に固定するステップと、
前記脛骨に対して前記腓骨を安定化させ、かつ整復するため、前記縫合糸アセンブリを引っ張るステップと、を含む、方法。
【0053】
(21) 前記固定するステップが、前記縫合糸アセンブリを縫合糸連結具に固定し、前記縫合糸連結具を前記腓骨に固定するステップを含む、実施態様20に記載の方法。
(22) 前記縫合糸連結具が前記腓骨に挿入可能なねじである、実施態様2に記載の装置。
(23) 前記ねじは、前記ねじが前記腓骨を通って前記脛骨の少なくとも一部分内まで延びることができるような長さを有する、実施態様22に記載の装置。
(24) 前記縫合糸連結具が前記腓骨に挿入可能なねじである、実施態様12に記載の装置。
(25) 前記ねじは、前記ねじが前記腓骨を通って前記脛骨の少なくとも一部分内まで延びることができるような長さを有する、実施態様24に記載の装置。