(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記代理受取人候補決定手段によって決定された前記代理受取人候補の端末に、前記代理受取人になることの依頼を通知する代理受取依頼通知手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の配達管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0027】
まず、本実施の形態に係る配達管理システムの構成について説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態に係る配達管理システム10のブロック図である。
【0029】
図1に示すように、配達管理システム10は、荷物の配達を管理する配達管理サーバー20と、荷物の配達者の端末である配達者端末30と、配達者から荷物を受け取る利用者の端末である利用者端末40とを備えている。配達管理サーバー20と、配達者端末30とは、インターネットなどのネットワークを介して接続可能である。同様に、配達管理サーバー20と、利用者端末40とは、インターネットなどのネットワークを介して接続可能である。
【0030】
配達管理サーバー20は、クラウドサーバーである。配達管理サーバー20は、1台のコンピューターによって構成されていても良いし、複数台のコンピューターによって構成されていても良い。
【0031】
配達者端末30は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットなどのモバイル端末である。配達管理システム10は、配達者端末30と同様の構成の配達者端末を、配達者端末30以外にも1つ以上備えることが可能である。
【0032】
利用者端末40は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットなどのモバイル端末であっても良いし、PC(Personal Computer)などのコンピューターであっても良い。利用者端末40の利用者は、荷物の受取人である荷受人になることもあるし、荷受人の代理として荷物を配達者から受け取る人である代理受取人になることもある。したがって、利用者端末40は、荷受人の端末になることもあるし、代理受取人の端末になることもある。配達管理システム10は、利用者端末40と同様の構成の利用者端末を、利用者端末40以外にも1つ以上備えることが可能である。
【0033】
図2は、1台のコンピューターによって構成される場合の配達管理サーバー20のブロック図である。
【0034】
図2に示すように、配達管理サーバー20は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部23と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部24と、配達管理サーバー20全体を制御する制御部25とを備えている。
【0035】
記憶部24は、荷物の配達を管理する配達管理プログラム24aを記憶している。配達管理プログラム24aは、配達管理サーバー20の製造段階で配達管理サーバー20にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体から配達管理サーバー20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から配達管理サーバー20に追加でインストールされても良い。
【0036】
記憶部24は、利用者の個人情報24bを利用者毎に記憶可能である。
【0037】
図3は、個人情報24bの一例を示す図である。
【0038】
図3に示すように、個人情報24bは、個人情報24bの対象の利用者の識別情報としてのID26aと、個人情報24bの対象の利用者の名前26bと、個人情報24bの対象の利用者の住所26cと、個人情報24bの対象の利用者の電話番号(以下「自局番号」という。)26dと、個人情報24bの対象の利用者の電話帳情報26eと、個人情報24bの対象の利用者との親密度の高さが特定の程度以上の人である高親密人、および、個人情報24bの対象の利用者の住所に対して特定の範囲に住所が存在する人である近所住人の両方に該当する人である近所友人の一覧を示す近所友人リスト26fと、個人情報24bの対象の利用者の代理受取人になることを許可する相手を示す代理受取許可情報26gと、個人情報24bの対象の利用者が代理受取人になることを引き受ける相手を示す代理受取引受情報26hとを含んでいる。
【0039】
図2に示すように、記憶部24は、荷物の配達業者の営業所毎の配達地域を示す配達地域情報24cを記憶している。
【0040】
図2に示す制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部24に記憶されているプログラムを実行する。
【0041】
制御部25は、配達管理プログラム24aを実行することによって、複数の人の個人情報を管理する個人情報管理手段25aと、代理受取人の候補としての代理受取人候補を決定する代理受取人候補決定手段25bと、代理受取人になることの依頼を代理受取人候補の端末に通知する代理受取依頼通知手段25cと、代理受取人になることの依頼の受諾(以下「代理受取人依頼受諾」という。)を代理受取人候補から受け付ける受諾受付手段25dと、配達者端末に代理受取人候補を通知する代理受取人候補通知手段25eと、荷受人の利用者端末に代理受取人を通知する代理受取人通知手段25fと、代理受取人に対価を付与する対価付与手段25gとを実現する。
【0042】
図4は、配達者端末30のブロック図である。
【0043】
図4に示すように、配達者端末30は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部33と、各種の情報を記憶する半導体メモリーなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部34と、配達者端末30全体を制御する制御部35とを備えている。
【0044】
記憶部34は、配達管理サーバー20によって提供される配達管理サービスを利用するためのアプリケーションプログラムである配達者端末用アプリケーションプログラム34aを記憶している。配達者端末用アプリケーションプログラム34aは、配達者端末30の製造段階で配達者端末30にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体から配達者端末30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から配達者端末30に追加でインストールされても良い。
【0045】
制御部35は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部34に記憶されているプログラムを実行する。
【0046】
制御部35は、配達者端末用アプリケーションプログラム34aを実行することによって、配達者端末用アプリケーション35aを実現する。
【0047】
図5は、利用者端末40のブロック図である。
【0048】
図5に示すように、利用者端末40は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの入力デバイスである操作部41と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部42と、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部43と、各種の情報を記憶する半導体メモリーなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部44と、利用者端末40全体を制御する制御部45とを備えている。
【0049】
記憶部44は、配達管理サーバー20によって提供される配達管理サービスを利用するためのアプリケーションプログラムである利用者端末用アプリケーションプログラム44aを記憶している。利用者端末用アプリケーションプログラム44aは、利用者端末40の製造段階で利用者端末40にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体から利用者端末40に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から利用者端末40に追加でインストールされても良い。
【0050】
記憶部44は、利用者端末40の電話番号以外の電話番号(以下「他局番号」という。)が登録される電話帳情報44bを記憶可能である。利用者端末40の利用者は、電話帳情報44bに例えば操作部41を介して電話番号を登録することができる。そして、利用者端末40の利用者は、電話帳情報44bに登録されている電話番号を利用した動作を利用者端末40に実行させることができる。例えば、利用者端末40の利用者は、電話帳情報44bに登録されている電話番号を表示部42を介して閲覧したり、電話帳情報44bに登録されている電話番号に利用者端末40によって電話をかけたりすることができる。
【0051】
制御部45は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部44に記憶されているプログラムを実行する。
【0052】
制御部45は、利用者端末用アプリケーションプログラム44aを実行することによって、利用者端末用アプリケーション45aを実現する。
【0053】
次に、配達管理システム10の動作について説明する。
【0054】
まず、配達管理サーバー20に利用者が登録される場合の配達管理システム10の動作について説明する。
【0055】
以下においては、利用者端末40の利用者が配達管理サーバー20に登録される場合について説明するが、利用者端末40以外の利用者端末の利用者が配達管理サーバー20に登録される場合についても同様である。
【0056】
利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、起動されると、メニュー画面100(
図6参照。)を表示部42に表示する。
【0057】
図6は、メニュー画面100の一例を示す図である。
【0058】
図6に示すメニュー画面100は、利用者端末40の利用者の近所友人の一覧を表示するためのボタンである近所友人一覧表示ボタン101と、利用者端末40の利用者の近所友人の候補である近所友人候補をIDに基づいて検索するためのボタンである近所友人候補検索ボタン102と、利用者端末40の利用者の個人設定のためのボタンである個人設定ボタン103とを含んでいる。
【0059】
図7は、配達管理サーバー20に利用者が登録される場合の配達管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0060】
利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、メニュー画面100の個人設定ボタン103が操作部41を介して押されると、
図7に示すように、個人設定画面110(
図8参照。)を表示部42に表示する(S201)。
【0061】
図8は、個人設定画面110の一例を示す図である。
【0062】
図8に示す個人設定画面110は、利用者の名前が入力されるためのテキストボックス111と、利用者が希望するIDが入力されるためのテキストボックス112と、利用者の住所が入力されるためのテキストボックス113と、テキストボックス111〜113に入力された値を登録するための登録ボタン114とを含んでいる。登録ボタン114は、テキストボックス111〜113に値が入力されている場合にのみ、操作可能になる。
【0063】
図7に示すように、利用者端末用アプリケーション45aは、S201の後、操作部41を介して登録ボタン114が押されると、テキストボックス111に入力された名前と、テキストボックス112に入力されたIDと、テキストボックス113に入力された住所と、利用者端末40の自局番号と、利用者端末40の電話帳情報44bとを配達管理サーバー20に送信する(S202)。
【0064】
配達管理サーバー20の個人情報管理手段25aは、S202において送信されてきたID、名前、住所、自局番号および電話帳情報を受信すると、受信したID、名前、住所、自局番号および電話帳情報を含む個人情報を記憶部24に記憶する(S203)。
【0065】
なお、個人情報管理手段25aは、S202において送信されてきたIDを含む個人情報が既に記憶部24に記憶されていた場合には、S203の動作を実行せずに、IDの変更の指示を利用者端末40に通知する。したがって、利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、例えば「ご希望のIDは既に使用されています。他のIDに変更してください。」というメッセージなど、新たなIDへの変更を利用者に促すためのメッセージを個人設定画面110に表示させる。
【0066】
以上においては、利用者がIDを入力するようになっている。しかしながら、IDは、配達管理サーバー20の個人情報管理手段25aが自動で付与するようになっていても良い。
【0067】
次に、電話番号に基づいて近所友人が登録される場合の配達管理システム10の動作について説明する。
【0068】
図9は、電話番号に基づいて近所友人が登録される場合の配達管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0069】
配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、例えばS203において配達管理サーバー20に利用者が登録されるなどして、記憶部24におけるいずれかの個人情報における自局番号と、記憶部24におけるいずれかの個人情報における電話帳情報におけるいずれかの他局番号との少なくとも1つが変化すると、
図9に示すように、親密度の高さが特定の程度以上である利用者同士の新たな組み合わせ、すなわち、高親密人の新たな組み合わせを、電話番号に基づいて抽出する(S221)。具体的には、代理受取人候補決定手段25bは、記憶部24におけるいずれかの個人情報(以下「個人情報A」という。)における自局番号が変化した場合、個人情報Aにおける自局番号を他局番号として含む電話帳情報を含む個人情報(以下「個人情報B」という。)が存在し、個人情報Bにおける自局番号が、個人情報Aにおける電話帳情報にも他局番号として含まれるとき、個人情報AにおけるIDによって特定される利用者と、個人情報BにおけるIDによって特定される利用者との組み合わせを、高親密人の新たな組み合わせとして抽出する。また、代理受取人候補決定手段25bは、記憶部24におけるいずれかの個人情報(以下「個人情報C」という。)における電話帳情報におけるいずれかの他局番号が変化した場合、個人情報Cにおける電話帳情報において変化した他局番号を自局番号として含む個人情報(以下「個人情報D」という。)が存在し、個人情報Cにおける自局番号が、個人情報Dにおける電話帳情報にも他局番号として含まれるとき、個人情報CにおけるIDによって特定される利用者と、個人情報DにおけるIDによって特定される利用者との組み合わせを、高親密人の新たな組み合わせとして抽出する。すなわち、代理受取人候補決定手段25bは、特定の利用者との親密度の高さが特定の程度以上の人である高親密人を、互いの電話帳情報に相手の電話番号が登録されているという条件に基づいて判断する。
【0070】
代理受取人候補決定手段25bは、S221の後、S221において抽出した組み合わせのうち、互いの住所が特定の範囲に存在する利用者の組み合わせ、すなわち、近所住人の組み合わせを、記憶部24における個人情報における住所に基づいて抽出する(S222)。具体的には、代理受取人候補決定手段25bは、S221において抽出した組み合わせのうち、互いの住所が配達地域範囲情報24cに示される同一の配達地域内に存在することと、互いの住所が特定の距離以内に存在することとの両方を満たす利用者の組み合わせを抽出する。すなわち、代理受取人候補決定手段25bは、特定の利用者の住所に対して特定の範囲に住所が存在する人である近所住人を、個人情報における住所に基づいて判断する。なお、「特定の距離」は、例えば人口密度が低い地域ほど長くするなど、S222において抽出される利用者の住所に応じて設定されても良い。
【0071】
代理受取人候補決定手段25bは、S222の後、S222において抽出した組み合わせにおけるそれぞれの利用者の利用者端末用アプリケーションに、この組み合わせにおける相手の利用者を近所友人候補として通知する(S223)。
【0072】
以下、S223において利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aに近所友人候補が通知された場合を例として説明する。
【0073】
利用者端末用アプリケーション45aは、S223において近所友人候補が通知されると、S223において通知された近所友人候補を示す近所友人候補画面120(
図10参照。)を表示部42に表示する(S224)。
【0074】
図10は、近所友人候補画面120の一例を示す図である。
【0075】
図10に示す近所友人候補画面120は、近所友人候補の名前を示すテキスト121と、テキスト121に示された者と近所友人になるか否かが指定されるためのトグルスイッチである近所友人指定スイッチ122とを含んでいる。近所友人候補画面120は、近所友人候補が複数存在する場合、近所友人候補毎に、テキスト121および近所友人指定スイッチ122を含む。
【0076】
近所友人指定スイッチ122は、ON状態である場合、テキスト121に示された者と近所友人になることを示し、OFF状態である場合、テキスト121に示された者と近所友人にならないことを示す。近所友人指定スイッチ122の初期状態は、OFF状態である。
【0077】
図9に示すように、利用者端末用アプリケーション45aは、S224の後、近所友人指定スイッチ122がON状態に変更されると、ON状態に変更された近所友人指定スイッチ122に対応付けられたテキスト121に示された者を近所友人として登録することを配達管理サーバー20に指示する(S225)。
【0078】
配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、S225の指示を受けると、S225において指定された者を、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストに登録し(S226)、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストに新たな近所友人が登録されたことを利用者端末40に通知する(S227)。
【0079】
なお、利用者端末用アプリケーション45aは、近所友人指定スイッチ122がON状態からOFF状態に変更されると、OFF状態に変更された近所友人指定スイッチ122に対応付けられたテキスト121に名前が示された者を近所友人として登録しないことを配達管理サーバー20に指示する。したがって、配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、この者を、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストから削除する。
【0080】
以上において、配達管理システム10は、個人設定ボタン103(
図6参照。)が押されることによって、
図7および
図9に示す動作を実行する。しかしながら、配達管理システム10は、個人設定ボタン103が押されること以外の要因によって、
図9に示す動作を実行しても良い。例えば、メニュー画面100の個人設定ボタン103が操作部41を介して押されて配達管理システム10において
図7および
図9に示す動作が実行された後、最新の電話帳情報44bを配達管理サーバー20に登録する指示が操作部41から入力されることによって利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aが最新の電話帳情報44bを配達管理サーバー20に登録した場合、配達管理システム10は、最新の電話帳情報44bに基づいて再び
図9に示す動作を実行する。
【0081】
次に、IDに基づいて近所友人が登録される場合の配達管理システム10の動作について説明する。
【0082】
以下においては、利用者端末40の利用者の近所友人が登録される場合について説明するが、利用者端末40以外の利用者端末の利用者の近所友人が登録される場合についても同様である。
【0083】
図11は、IDに基づいて近所友人が登録される場合の配達管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0084】
利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、メニュー画面100(
図6参照。)の近所友人候補検索ボタン102(
図6参照。)が操作部41を介して押されると、
図11に示すように、近所友人候補を検索するための近所友人候補検索画面130(
図12(a)参照。)を表示部42に表示する(S241)。
【0085】
図12(a)は、近所友人候補検索画面130の一例を示す図である。
【0086】
図12(a)に示す近所友人候補検索画面130は、近所友人候補の検索のために近所友人候補のIDが入力されるための検索ボックス131と、メニュー画面100に戻るためのボタン132とを含んでいる。
【0087】
図11に示すように、利用者端末用アプリケーション45aは、近所友人候補のIDが検索ボックス131に入力されると、検索ボックス131に入力されたIDを配達管理サーバー20に通知することによって、近所友人候補の検索を配達管理サーバー20に指示する(S242)。
【0088】
配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、S242における指示を受けると、S242において通知されたIDを含む個人情報が記憶部24に記憶されているか否かを判断する(S243)。すなわち、代理受取人候補決定手段25bは、利用者端末40の利用者との親密度の高さが特定の程度以上の人である高親密人を、この高親密人のIDを利用者端末40の利用者が知っているという条件に基づいて判断する。
【0089】
代理受取人候補決定手段25bは、S242において通知されたIDを含む個人情報が記憶部24に記憶されているとS243において判断すると、利用者端末40の利用者の住所と、S242において通知されたIDによって特定される利用者の住所とが特定の範囲に存在するか否を、記憶部24における個人情報における住所に基づいて判断する(S244)。具体的には、代理受取人候補決定手段25bは、利用者端末40の利用者の住所と、S242において通知されたIDによって特定される利用者の住所とが配達地域範囲情報24cに示される同一の配達地域内に存在するとともに特定の距離以内にも存在するか否かを判断する。すなわち、代理受取人候補決定手段25bは、利用者端末40の利用者の住所に対して特定の範囲に住所が存在する人である近所住人を、個人情報における住所に基づいて判断する。なお、「特定の距離」は、例えば人口密度が低い地域ほど長くするなど、利用者端末40の利用者の住所に応じて設定されても良い。
【0090】
代理受取人候補決定手段25bは、利用者端末40の利用者の住所と、S242において通知されたIDによって特定される利用者の住所とが特定の範囲に存在するとS244において判断すると、S242において通知されたIDによって特定される利用者を近所友人候補として利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aに通知する(S245)。
【0091】
利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、S245の通知を受けると、S245において通知された近所友人候補を
図12(b)に示すように近所友人候補検索画面130に表示する(S246)。
図12(b)に示す近所友人候補検索画面130は、近所友人候補の名前を示すテキスト133と、テキスト133に示された者と近所友人になることが指定されるためのボタンである近所友人指定ボタン134とを
図12(a)に示す近所友人候補検索画面130に追加した画面である。
【0092】
利用者端末用アプリケーション45aは、S246の後、近所友人指定ボタン134が押されると、S242において通知されたIDによって特定される利用者を近所友人として登録することを配達管理サーバー20に指示する(S247)。
【0093】
配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、S247の指示を受けると、S247において指定された者を、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストに登録し(S248)、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストに新たな近所友人が登録されたことを利用者端末40に通知する(S249)。
【0094】
なお、代理受取人候補決定手段25bは、S242において通知されたIDを含む個人情報が記憶部24に記憶されていないとS243において判断するか、利用者端末40の利用者の住所と、S242において通知されたIDによって特定される利用者の住所とが特定の範囲に存在しないとS244において判断すると、近所友人候補が存在しないことを利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aに通知する。したがって、利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、近所友人候補が存在しないことを示す
図12(c)に示す近所友人候補検索画面130を表示部42に表示する。
【0095】
次に、近所友人リストに近所友人が登録された場合に代理受取許可情報および代理受取引受情報が設定されるときの配達管理システム10の動作について説明する。
【0096】
以下においては、利用者端末40の利用者の近所友人に対して代理受取許可情報および代理受取引受情報が設定される場合について説明するが、利用者端末40以外の利用者端末の利用者の近所友人に対して代理受取許可情報および代理受取引受情報が設定される場合についても同様である。
【0097】
図13は、近所友人リストに近所友人が登録された場合に代理受取許可情報および代理受取引受情報が設定されるときの配達管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0098】
利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストに近所友人が登録されたことが例えばS227またはS249において配達管理サーバー20から通知されると、
図13に示すように、この近所友人に対して代理受取許可情報および代理受取引受情報を設定するための近所友人詳細設定画面140(
図14参照。)を表示部42に表示する(S261)。
【0099】
図14は、近所友人詳細設定画面140の一例を示す図である。
【0100】
図14に示す近所友人詳細設定画面140は、設定の対象の近所友人の名前を示すテキスト141と、テキスト141に示された者が、利用者端末40の利用者の代理受取人になることを許可する相手(以下「代理受取許可相手」という。)であるか否かが指定されるためのトグルスイッチである代理受取許可スイッチ142と、テキスト141に示された者が、利用者端末40の利用者が代理受取人になることを引き受ける相手(以下「代理受取引受相手」という。)であるか否かが指定されるためのトグルスイッチである代理受取引受スイッチ143とを含んでいる。
【0101】
代理受取許可スイッチ142は、ON状態である場合、テキスト141に示された者が、利用者端末40の利用者の代理受取許可相手、すなわち、利用者端末40の利用者が外出などで不在の時に利用者端末40の利用者の荷物が配達されても良い相手であることを示し、OFF状態である場合、テキスト141に示された者が利用者端末40の利用者の代理受取許可相手ではないことを示す。代理受取許可スイッチ142の初期状態は、OFF状態である。
【0102】
代理受取引受スイッチ143は、ON状態である場合、テキスト141に示された者が、利用者端末40の利用者の代理受取引受相手、すなわち、テキスト141に示された者が外出などで不在の時に利用者端末40の利用者がテキスト141に示された者の荷物を受け取ることを引き受けても良い相手であることを示し、OFF状態である場合、テキスト141に示された者が利用者端末40の利用者の代理受取引受相手ではないことを示す。代理受取引受スイッチ143の初期状態は、OFF状態である。
【0103】
図13に示すように、利用者端末用アプリケーション45aは、S261の後、代理受取許可スイッチ142がON状態に変更されると、テキスト141に示された者を、利用者端末40の利用者の代理受取許可相手として登録することを配達管理サーバー20に指示する(S262)。
【0104】
配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、S262の指示を受けると、S262において指定された者を、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取許可情報に登録し(S263)、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取許可情報に登録されたことを利用者端末40に通知する(S264)。
【0105】
なお、利用者端末用アプリケーション45aは、代理受取許可スイッチ142がON状態からOFF状態に変更されると、テキスト141に名前が示された者を、利用者端末40の利用者の代理受取許可相手として登録しないことを配達管理サーバー20に指示する。したがって、配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、この者を、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取許可情報から削除する。
【0106】
利用者端末用アプリケーション45aは、S261の後、代理受取引受スイッチ143がON状態に変更されると、テキスト141に示された者を、利用者端末40の利用者の代理受取引受相手として登録することを配達管理サーバー20に指示する(S265)。
【0107】
配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、S265の指示を受けると、S265において指定された者を、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取引受情報に登録し(S266)、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取引受情報に登録されたことを利用者端末40に通知する(S267)。
【0108】
なお、利用者端末用アプリケーション45aは、代理受取引受スイッチ143がON状態からOFF状態に変更されると、テキスト141に名前が示された者を、利用者端末40の利用者の代理受取引受相手として登録しないことを配達管理サーバー20に指示する。したがって、配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、この者を、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取引受情報から削除する。
【0109】
次に、メニュー画面100(
図6参照。)の近所友人一覧表示ボタン101(
図6参照。)が押された場合の配達管理システム10の動作について説明する。
【0110】
以下においては、利用者端末40の表示部42に表示されたメニュー画面100の近所友人一覧表示ボタン101が押された場合について説明するが、利用者端末40以外の利用者端末の表示部に表示されたメニュー画面の近所友人一覧表示ボタンが押された場合についても同様である。
【0111】
利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストにおける近所友人の一覧を示す近所友人一覧画面150(
図15参照。)を表示部42に表示する。
【0112】
図15は、近所友人一覧画面150の一例を示す図である。
【0113】
図15に示す近所友人一覧画面150は、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストにおける近所友人の名前を示すテキスト151と、テキスト151に示された者が利用者端末40の利用者の代理受取許可相手であるか否かが指定されるためのトグルスイッチである代理受取許可スイッチ152と、テキスト151に示された者が利用者端末40の利用者の代理受取引受相手であるか否かが指定されるためのトグルスイッチである代理受取引受スイッチ153とを含んでいる。近所友人一覧画面150は、利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストにおける近所友人が複数存在する場合、近所友人毎に、テキスト151、代理受取許可スイッチ152および代理受取引受スイッチ153を含む。
【0114】
代理受取許可スイッチ152は、近所友人詳細設定画面140(
図14参照。)の代理受取許可スイッチ142(
図14参照。)と同様の機能である。ただし、代理受取許可スイッチ152の初期状態は、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取許可情報に応じた状態である。
【0115】
代理受取引受スイッチ153は、近所友人詳細設定画面140の代理受取引受スイッチ143(
図14参照。)と同様の機能である。ただし、代理受取引受スイッチ153の初期状態は、利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取引受情報に応じた状態である。
【0116】
配達管理システム10は、近所友人一覧画面150におけるいずれかの代理受取許可スイッチ152が操作されることによって、配達管理サーバー20における利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取許可情報を変更することが可能である。また、配達管理システム10は、近所友人一覧画面150におけるいずれかの代理受取引受スイッチ153が操作されることによって、配達管理サーバー20における利用者端末40の利用者の個人情報における代理受取引受情報を変更することが可能である。更に、配達管理システム10は、近所友人一覧画面150に対して特定の操作が実行されることによって、配達管理サーバー20における利用者端末40の利用者の個人情報における近所友人リストから特定の近所友人を削除することが可能である。
【0117】
次に、荷受人Aの代理として代理受取人Bが配達者Cから荷物を受け取る場合の配達管理システム10の動作について説明する。
【0118】
図16は、荷受人Aの代理として代理受取人Bが配達者Cから荷物を受け取る場合の配達管理システム10の動作のシーケンス図である。
【0119】
以下においては、配達者Cの端末が配達者端末30であり、代理受取人Bの端末が利用者端末40であり、荷受人Aの端末が利用者端末40と同様の構成の利用者端末50であるものとする。
【0120】
配達者Cは、荷物を荷受人Aに配達した場合に、荷受人Aが不在であるとき、荷受人Aの不在を配達管理サーバー20に通知することを配達者端末30の操作部31を介して配達者端末用アプリケーション35aに指示することができる。したがって、配達者端末用アプリケーション35aは、
図16に示すように、荷受人Aの不在を配達管理サーバー20に通知する(S281)。
【0121】
配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、S281における通知を受けると、S281において通知された荷受人Aの個人情報における代理受取許可情報によって示される利用者のうち、この利用者の個人情報における代理受取引受情報に荷受人Aが示されている利用者を抽出する(S282)。
【0122】
次いで、配達管理サーバー20の代理受取依頼通知手段25cは、S282において抽出された全ての利用者の利用者端末に、代理受取人になることの依頼をプッシュ通知する(S283)。
【0123】
以下においては、代理受取人になることの依頼が利用者端末40にプッシュ通知された場合について説明するが、代理受取人になることの依頼が利用者端末40以外の利用者端末にプッシュ通知された場合についても同様である。
【0124】
利用者端末40の利用者端末用アプリケーション45aは、S283における依頼を受けると、代理受取人になることの依頼を受けた数を、表示部42に表示されている利用者端末用アプリケーション45aの起動アイコンに重ねて表示するなどして、代理受取人になることの依頼を受けたことを利用者端末40の利用者に通知する(S284)。
【0125】
したがって、利用者端末40の利用者は、荷受人Aの代理受取人になることの依頼を受諾する場合、代理受取人依頼受諾を配達管理サーバー20に通知することを利用者端末40の操作部41を介して利用者端末用アプリケーション45aに指示することができる。したがって、利用者端末用アプリケーション45aは、代理受取人依頼受諾を配達管理サーバー20に通知する(S285)。
【0126】
配達管理サーバー20の受諾受付手段25dは、S285において利用者端末40から通知された代理受取人依頼受諾など、利用者端末から通知された代理受取人依頼受諾を受け付ける(S286)。
【0127】
次いで、配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、S286において受け付けた代理受取人依頼受諾のうち、最初に受け付けた代理受取人依頼受諾を実行した利用者を代理受取人候補として決定する(S287)。
【0128】
次いで、配達管理サーバー20の代理受取人候補通知手段25eは、S287において決定した代理受取人候補を配達者端末30に通知する(S288)。
【0129】
配達者端末30の配達者端末用アプリケーション35aは、S288における通知を受けると、S288において通知された代理受取人候補を表示部32に表示する(S289)。したがって、配達者Cは、配達管理サーバー20から通知された代理受取人候補を認識することができ、配達管理サーバー20から通知された代理受取人候補に荷物を配達することができる。
【0130】
配達者Cは、配達管理サーバー20から通知された代理受取人候補に荷物を配達した後、荷物を受け取った代理受取人候補、すなわち、代理受取人Bを配達管理サーバー20に通知することを配達者端末30の操作部31を介して配達者端末用アプリケーション35aに指示することができる。したがって、配達者端末用アプリケーション35aは、代理受取人Bを配達管理サーバー20に通知する(S290)。
【0131】
配達管理サーバー20の代理受取人通知手段25fは、S290における通知を受けると、S290において通知された代理受取人Bを荷受人Aの利用者端末50に通知する(S291)。
【0132】
利用者端末50の利用者端末用アプリケーションは、S291における通知を受けると、S291において通知された代理受取人Bを利用者端末50の表示部に表示する(S292)。したがって、荷受人Aは、配達管理サーバー20から通知された代理受取人Bを認識することができ、配達管理サーバー20から通知された代理受取人Bの住所に荷物を受け取りに行くことができる。
【0133】
また、配達管理サーバー20の対価付与手段25gは、S290における通知を受けると、S290において通知された代理受取人Bに特定の対価を付与する(S293)。例えば、特定の対価としては、物および役務のいずれかの費用の少なくとも一部に充当することが可能なポイントなどが考えらえる。
【0134】
以上に説明したように、配達管理システム10は、荷受人の住所に対して特定の範囲に住所が存在し、荷受人との親密度の高さが特定の程度以上である人を代理受取人候補として配達者端末30に通知する(S288)ので、荷物の代理受取人の選定の適切性を向上することができる。
【0135】
配達管理システム10は、利用者の代理受取人になることを許可する相手を示す代理受取許可情報にも基づいて代理受取人候補を決定する(S282)ので、利用者の意に反する人が利用者の代理受取人になることを防止することができ、セキュリティー性能を向上することができる。
【0136】
なお、配達管理システム10は、代理受取許可情報に基づくことなく代理受取人候補を決定しても良い。例えば、配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、荷受人Aの個人情報における近所友人リストにおける近所友人のうち、この近所友人の個人情報における代理受取引受情報に荷受人Aが示されている全ての近所友人をS282において抽出しても良い。
【0137】
配達管理システム10は、利用者が代理受取人になることを引き受ける相手を示す代理受取引受情報にも基づいて代理受取人候補を決定する(S282)ので、利用者の意に反する荷受人の荷物が利用者に配達されることを防止することができ、利用者の負担を軽減することができる。
【0138】
なお、配達管理システム10は、代理受取引受情報に基づくことなく代理受取人候補を決定しても良い。例えば、配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、荷受人Aの個人情報における近所友人リストにおける近所友人のうち、荷受人Aの個人情報における代理受取許可情報によって示される全ての近所友人をS282において抽出しても良い。また、配達管理サーバー20の代理受取人候補決定手段25bは、荷受人Aの個人情報における近所友人リストにおける全ての近所友人をS282において抽出しても良い。
【0139】
配達管理システム10は、代理受取人になることの依頼を代理受取人候補の利用者端末40に通知する(S283)ので、代理受取人になることを代理受取人候補に配達者が例えば電話や訪問などの連絡方法によって依頼する必要がなく、配達者の負担を軽減することができる。
【0140】
なお、配達管理システム10は、代理受取人候補を配達者端末30に通知するので、配達者に代理受取人候補を認識させることができる。したがって、配達管理システム10は、代理受取人になることを代理受取人候補に配達者が例えば電話や訪問などの連絡方法によって依頼しても良い。
【0141】
配達管理システム10は、代理受取人になることの依頼を受諾した代理受取人候補を配達者端末30に通知する(S288)ので、荷物の代理受取人の選定の適切性を向上することができる。
【0142】
なお、配達管理システム10は、代理受取人になることの依頼を受諾したか否かによって代理受取人候補を決定する(S287)ことなく、例えばS282において抽出された全ての近所友人を代理受取人候補として決定し、決定した代理受取人候補を配達者端末30に通知しても良い。S282において抽出された全ての近所友人を代理受取人候補として配達者端末30に通知する場合、配達者は、代理受取人になることの依頼を受諾するか否かを例えば電話や訪問などの連絡方法によって確認すれば良い。
【0143】
配達管理システム10は、配達管理サーバー20が荷受人の利用者端末に代理受取人を通知する(S291)ので、荷受人が代理受取人から荷物を受け取り易くなり、荷受人の利便性を向上することができる。また、配達管理システム10は、配達管理サーバー20が荷受人の利用者端末に代理受取人を通知するので、配達者が荷受人に代理受取人を通知する必要がなく、配達者の利便性を向上することができる。
【0144】
なお、配達管理システム10は、配達管理サーバー20が荷受人の利用者端末に代理受取人を通知しなくても良い。例えば、配達者が荷受人に代理受取人を例えば電話などの連絡方法によって通知しても良い。
【0145】
配達管理システム10は、代理受取人に対価を付与する(S293)ので、利用者が代理受取人になることを引き受ける可能性を向上することができ、荷受人および配達者の利便性を向上することができる。
【0146】
なお、代理受取人候補決定手段25bは、同一の配達地域内および特定の距離以内の両方を満たす範囲をS222およびS244において対象にしている。しかしながら、代理受取人候補決定手段25bは、距離にかかわらず同一の配達地域内を満たす範囲をS222およびS244において対象にしても良いし、配達地域にかかわらず特定の距離以内を満たす範囲をS222およびS244において対象にしても良い。配達管理システム10は、同一の配達地域内を満たす範囲をS222およびS244において対象にする場合、配達者による代理受取人への荷物の配達の利便性を向上することができる。配達管理システム10は、特定の距離以内を満たす範囲をS222およびS244において対象にする場合、荷受人による代理受取人からの荷物の回収の利便性を向上することができる。
【解決手段】 配達管理システムは、荷受人の住所に対して特定の範囲に住所が存在する人である近所住人を個人情報における住所に基づいて判断する(S222)とともに、荷受人との親密度の高さが特定の程度以上の人である高親密人を特定の条件に基づいて判断し(S221)、近所住人および高親密人の両方に該当する人を代理受取人候補として決定することを特徴とする。