(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1のような電子広告表示システムでは、インターネット等のネットワーク環境を利用するため、システムが大規模化し、システムの構築費用及びメンテナンス費用が増大する。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電子広告表示システムの構築費用及びメンテナンス費用を削減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明は、電子広告表示装置のカメラで携帯端末のディスプレイに表示されたコードを撮影することによって広告コンテンツを取得するようにしたことを特徴とする。
【0007】
具体的には、第1の発明は、電子広告表示システムであって、第1のカメラと、第1のディスプレイと、上記第1のカメラによって撮影された画像に含まれる携帯端末側コードに基づいて、広告コンテンツと、上記第1のディスプレイに含まれる複数の表示領域のうちいずれかの表示領域を識別する領域情報とを取得する第1の復号部と、上記第1のディスプレイの画面に含まれる複数の表示領域に、各表示領域を識別する領域情報を示す表示装置側コードをそれぞれ表示させるコード表示処理、及び上記第1の復号部によって取得された領域情報により指定される表示領域に、上記第1の復号部によって取得された広告コンテンツを表示させる広告表示処理を実行する第1の表示部とを有する電子広告表示装置、及び第2のカメラと、第2のディスプレイと、上記第2のカメラによって撮影された画像に含まれる表示装置側コードに基づいて、上記領域情報を取得する第2の復号部と、上記第2の復号部により取得された領域情報と、広告コンテンツとをまとめて携帯端末側コードに変換する符号化部と、上記符号化部による変換処理で得られた携帯端末側コードを上記第2のディスプレイに表示させるコード表示処理を実行する第2の表示部とを有する携帯端末を備えたことを特徴とする。
【0008】
これにより、携帯端末の第2のディスプレイに表示された携帯端末側コードを電子広告表示装置の第1のカメラで撮影するだけで、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、電子広告表示装置が広告コンテンツを携帯端末から取得して表示できる。また、電子広告表示装置の第1のディスプレイのいずれかの表示領域を携帯端末の第2のカメラにより撮影するだけで、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、広告コンテンツを表示したい表示領域を指定できる。したがって、システムの構築費用及びメンテナンス費用を削減できる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明の電子広告表示システムにおいて、上記電子広告表示装置の第1の表示部のコード表示処理により表示される表示装置側コードは、上記領域情報に加えて表示可能タイミングをさらに示すものであり、上記電子広告表示装置の第1の復号部は、上記第1のカメラによって撮影された画像に含まれる携帯端末側コードに基づいて、上記広告コンテンツ及び領域情報に加えて表示タイミングをさらに取得し、上記電子広告表示装置の第1の表示部は、上記広告表示処理を、上記第1の復号部によって取得された表示タイミングに実行し、上記携帯端末は、ユーザによって表示タイミングを指定する入力がなされる入力部をさらに有し、上記携帯端末の第2の復号部は、上記第2のカメラによって撮影された画像に含まれる表示装置側コードに基づいて、上記領域情報に加えて表示可能タイミングをさらに取得し、上記携帯端末の第2の表示部は、上記第2の復号部によって取得された表示可能タイミングを第2のディスプレイに表示させるタイミング表示処理をさらに実行し、上記携帯端末の符号化部は、上記第2の復号部により取得された領域情報と、上記広告コンテンツとに加え、上記入力部へのユーザの入力により指定された表示タイミングをまとめて携帯端末側コードに変換することを特徴とする。
【0010】
これにより、電子広告表示装置に、携帯端末へのユーザの入力により指定された表示タイミングで広告コンテンツを表示させることができるので、利便性が向上する。
【0011】
また、携帯端末の第2のディスプレイに表示された携帯端末側コードを電子広告表示装置の第1のカメラで撮影するだけで、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、電子広告表示装置がユーザの入力により指定された表示タイミングを取得できる。
【0012】
第3の発明は、第1の発明の電子広告表示システムにおいて、上記電子広告表示装置の第1の表示部のコード表示処理によって表示される表示装置側コードは、上記領域情報に加えて表示タイミングをさらに示すものであり、上記電子広告表示装置の第1の復号部は、上記第1のカメラによって撮影された画像に含まれる携帯端末側コードに基づいて、上記広告コンテンツ及び領域情報に加えて表示タイミングを取得し、上記電子広告表示装置の第1の表示部は、上記広告表示処理を、上記第1の復号部によって取得された表示タイミングに実行し、上記携帯端末の第2の復号部は、上記第2のカメラによって撮影された画像に含まれる表示装置側コードに基づいて、上記領域情報に加えて表示タイミングをさらに取得し、上記携帯端末の符号化部は、上記第2の復号部により取得された領域情報と、上記広告コンテンツとに加え、上記第2の復号部により取得された表示タイミングをまとめて上記携帯端末側コードに変換することを特徴とする。
【0013】
これにより、表示タイミングを指定するための入力を携帯端末に対して行うことなく、電子広告表示装置の第1のディスプレイの表示領域を携帯端末の第2のカメラにより撮影するだけで、広告コンテンツを表示する表示タイミングを指定できるので、利便性が向上する。
【0014】
第4の発明は、第1の発明の電子広告表示システムにおいて、上記電子広告表示装置の第1の復号部は、上記第1のカメラによって撮影された画像に含まれる携帯端末側コードに基づいて、広告コンテンツと複数の上記領域情報とを取得し、上記電子広告表示装置の第1の表示部の広告表示処理は、上記第1の復号部によって取得された複数の領域情報により指定される複数の表示領域に跨がるように、上記第1の復号部によって取得された広告コンテンツを表示させるものであり、上記携帯端末の第2の復号部は、上記第2のカメラによって撮影された画像に含まれる複数の表示装置側コードに基づいて、上記領域情報を複数取得し、上記携帯端末の符号化部は、上記第2の復号部により取得された複数の領域情報と、広告コンテンツとをまとめて携帯端末側コードに変換することを特徴とする。
【0015】
これにより、電子広告表示装置が複数の表示領域に跨がるように広告コンテンツを表示できるので、広告コンテンツの表示サイズを大きくできる。
【0016】
第5の発明は、第1〜4の発明のいずれか1つの電子広告表示システムにおいて、上記携帯端末側コードは、IEEE標準規格に準拠したCSKコードであることを特徴とする。
【0017】
これにより、CSKコードは高い伝送速度を有するので、電子広告表示装置の第1のカメラで携帯端末側コードを撮影することにより、電子広告表示装置が高速に広告コンテンツ及び領域情報を取得できる。
【0018】
第6の発明は、電子広告表示装置であって、カメラと、ディスプレイと、上記カメラによって撮影された画像に含まれる携帯端末側コードに基づいて、広告コンテンツと、上記ディスプレイに含まれる複数の表示領域のうちいずれかの表示領域を識別する領域情報とを取得する復号部と、上記ディスプレイの画面に含まれる複数の表示領域に、各表示領域を識別する領域情報を示す表示装置側コードをそれぞれ表示させるコード表示処理、及び上記復号部によって取得された領域情報により指定される表示領域に、上記復号部によって取得された広告コンテンツを表示させる広告表示処理を実行する表示部とを有することを特徴とする。
【0019】
これにより、携帯端末のディスプレイに携帯端末側コードを表示させることにより、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、電子広告表示装置のカメラでの撮影による広告コンテンツの取得及び表示を可能にできる。また、電子広告表示装置のディスプレイのいずれかの表示領域を携帯端末のカメラに撮影させることにより、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、広告コンテンツを表示したい表示領域の指定を可能にできる。したがって、システムの構築費用及びメンテナンス費用を削減できる。
【0020】
第7の発明は、携帯端末であって、カメラと、ディスプレイと、上記カメラによって撮影された画像に含まれる表示装置側コードに基づいて、電子広告表示装置のディスプレイの表示領域のうちいずれかの表示領域を識別する領域情報を取得する復号部と、上記復号部により取得された領域情報と、広告コンテンツとをまとめて携帯端末側コードに変換する符号化部と、上記符号化部による変換処理により得られた携帯端末側コードを上記ディスプレイに表示させるコード表示処理を実行する表示部とを有することを特徴とする。
【0021】
これにより、携帯端末のディスプレイに表示された携帯端末側コードを電子広告表示装置のカメラに撮影させることにより、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、電子広告表示装置による携帯端末からの広告コンテンツの取得を可能にできる。また、電子広告表示装置のディスプレイの各表示領域に表示装置側コードを表示させた状態で、いずれかの表示領域を携帯端末のカメラにより撮影することにより、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、広告コンテンツを表示したい表示領域の指定を可能にできる。したがって、システムの構築費用及びメンテナンス費用を削減できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、電子広告表示システムの構築費用及びメンテナンス費用を削減できる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明の実施形態1に係る電子広告表示システム1の構成を示す外観図である。この電子広告表示システム1は、同図に示すように、カメラ11及びディスプレイ12を備えた電子広告表示装置10と、カメラ21及びディスプレイ22を備えた携帯端末としてのスマートフォン20とを備えている。スマートフォン20のディスプレイ22は、タッチパネルであり、入力部としての機能も有している。
【0025】
上記電子広告表示装置10は、例えばLFD(Large Format Display)端末で構成され、
図2に示すように、上記カメラ11及びディスプレイ12に加え、記憶部13と、符号化部14と、復号部15と、表示部16とを備えている。
【0026】
記憶部13は、装置ID(identification)、領域情報としての領域ID、表示可能タイミング、及び費用と、上記カメラ11によって撮影された画像と、広告コンテンツ及びそれに付随する情報と、上記符号化部14による変換処理(後述)で得られたCSKコード30等を記憶する。装置IDは、電子広告表示装置10を識別する情報であり、領域IDは、ディスプレイ12の画面に含まれる複数の表示領域12aを識別する情報である。本実施形態では、ディスプレイ12の画面が縦4行横4列の計16個の表示領域12aに分割され、各表示領域12aを識別する16個の領域IDが記憶される。表示可能タイミングは、例えば、表示可能な日時を示す情報であり、費用は、1つの表示領域12aに広告コンテンツを所定の単位時間表示するのにかかる費用である。
【0027】
記憶部13は、具体的には、例えば、クラウドコンピューティング、フラッシュメモリ等の内蔵メモリ、外付けメモリ等で実現できる。
【0028】
符号化部14は、記憶部13に記憶された装置ID、領域ID、表示可能タイミング、及び費用を、表示装置側コードとしてのCSK(Color Shift Keying)コード30に変換し、記憶部13に格納する。CSKコードとは、IEEE標準規格に準拠したコードであり、色座標を用いた可視光通信用変調方式によって生成されるものである。
【0029】
復号部15は、上記カメラ11によって撮影された画像を記憶部13から読み出し、当該画像に含まれるCSKコード40(後述)に基づいて、表示タイミング、広告コンテンツ、装置ID、及び領域IDを取得して記憶部13に格納する。
【0030】
表示部16は、符号化部14による変換処理で得られたCSKコード30をディスプレイ12の各表示領域12aに表示させるコード表示処理、及び復号部15により取得されて記憶部13に記憶された広告コンテンツをディスプレイ12に表示させる広告表示処理を実行する。
【0031】
上記符号化部14、復号部15、及び表示部16の機能は、具体的には例えばCPU(Central Processing Unit)及びメモリによって実現される。
【0032】
上記スマートフォン20は、上記カメラ21及びディスプレイ22に加え、記憶部23と、復号部24と、符号化部25と、表示部26とを備えている。
【0033】
記憶部23は、広告コンテンツと、上記カメラ21によって撮影された画像と、ユーザのディスプレイ22への入力により指定された表示タイミングと、後述する復号部24により取得される各種情報と、上記符号化部25による変換処理(後述)で得られるCSKコード40等を記憶する。上記広告コンテンツは、動画、静止画、HTML(HyperText Markup Language)コンテンツ、又はテキスト等である。また、広告コンテンツは、動画、静止画、HTMLコンテンツ、又はテキスト等に加え、音声を含むものであってもよい。
【0034】
記憶部23は、具体的には、例えば、クラウドコンピューティング、フラッシュメモリ等の内蔵メモリ、SDメモリーカード等で実現できる。
【0035】
復号部24は、上記カメラ21によって撮影された画像に含まれるCSKコード30に基づいて、上記装置ID、領域ID、表示可能タイミング、及び費用を取得し、記憶部23に格納する。
【0036】
符号化部25は、広告コンテンツと、ユーザの入力により指定された表示タイミングと、復号部24により取得された装置ID及び領域IDとを記憶部23から読み出し、まとめて携帯端末側コードとしてのCSKコード40に変換し、記憶部23に格納する。
【0037】
表示部26は、復号部24により取得された表示可能タイミング、及び費用を記憶部23から読み出し、ディスプレイ22に表示させるタイミング表示処理と、符号化部25による変換処理で得られたCSKコード40を記憶部23から読み出し、ディスプレイ22に表示させるコード表示処理とを実行する。
【0038】
上記復号部24、符号化部25、及び表示部26の機能は、具体的には例えば、スマートフォン20にアプリケーションをインストールすることにより実現され、CPU(Central Processing Unit)及びメモリによって実現される。
【0039】
次に、
図3〜5を参照して、本発明の実施形態1に係る電子広告表示システム1の動作を説明する。
【0040】
まず、電子広告表示装置10側で、
図3に示す手順が実行される。
【0041】
ステップ101において、電子広告表示装置10の符号化部14が、上記記憶部13に記憶された装置ID、領域ID、表示可能タイミング、及び費用を、CSKコード30に変換し、記憶部13に格納する。
【0042】
ステップ102において、電子広告表示装置10の表示部16が、
図6に示すように、ステップ101で符号化部14による変換処理で得られたCSKコード30を記憶部13から読み出し、上記ディスプレイ12の16個の表示領域12aにそれぞれ表示させるコード表示処理を実行する。
【0043】
次に、スマートフォン20側で、
図4に示す手順が実行される。
【0044】
ステップ201において、ユーザがスマートフォン20のカメラ21を電子広告表示装置10のディスプレイ12に向け、いずれかの表示領域12aをカメラ21で撮影する。例えば、
図6において太線で囲まれた表示領域12aを撮影する。これにより、上記ステップ102によって当該表示領域12aに表示されたCSKコード30を含む画像が撮影され、記憶部23に格納される。なお、ここでカメラ21により撮影されるCSKコード30を含む画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
【0045】
ステップ202において、スマートフォン20の復号部24が、上記ステップ201でカメラ21によって撮影された画像を記憶部23から読み出し、当該画像に含まれるCSKコード30に基づいて、上記装置ID、領域ID、表示可能タイミング、及び費用を取得し、記憶部23に格納する。
【0046】
ステップ203において、スマートフォン20の表示部26が、例えば
図7に示すように、上記ステップ202で復号部24により取得された表示可能タイミング、及び費用を記憶部23から読み出してディスプレイ22に表示させるタイミング表示処理を実行する。
【0047】
ステップ204において、スマートフォン20のディスプレイ22(入力部)に、上記ステップ203で表示された表示可能タイミングのうちいずれかの表示タイミングを指定する入力がユーザによってなされ、当該入力により指定された表示タイミングが記憶部23に格納される。
図7の例では、ユーザは、表示する日を選択し、コード生成ボタンをクリックすることで、表示する日を指定できる。
【0048】
ステップ205において、スマートフォン20の符号化部25が、広告コンテンツと、上記ステップ204でユーザの入力により指定された表示タイミングと、上記ステップ202で復号部24により取得された装置ID及び領域IDとを記憶部23から読み出し、まとめてCSKコード40に変換し、記憶部23に格納する。
【0049】
ステップ206において、スマートフォン20の表示部26が、上記ステップ205で得られたCSKコード40を記憶部23から読み出し、ディスプレイ22に表示させるコード表示処理を実行する。ディスプレイ22には、例えば
図8に示す画像が表示される。
【0050】
次に、電子広告表示装置10側で、
図5に示す手順が実行される。
【0051】
ステップ301において、ユーザがスマートフォン20のディスプレイ22を電子広告表示装置10のカメラ11にかざし、スマートフォン20のディスプレイ22の画面をカメラ11に撮影させる。これにより、上記ステップ206でスマートフォン20のディスプレイ22に表示された画像、すなわちCSKコード40を含む画像が撮影され、記憶部13に格納される。なお、ここでカメラ11により撮影されるCSKコード40を含む画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
【0052】
ステップ302において、電子広告表示装置10の復号部15が、上記ステップ301でカメラ11によって撮影された画像を記憶部13から読み出し、当該画像に含まれるCSKコード40に基づいて、表示タイミング、広告コンテンツ、装置ID、及び領域IDを取得し、記憶部13に格納する。
【0053】
ステップ303において、電子広告表示装置10の表示部16が、上記ステップ302で復号部15によって得られた装置IDを記憶部13から読み出し、当該電子広告表示装置10の装置IDを示しているか否かを判定する。ステップ302で復号部によって得られた装置IDが、当該電子広告表示装置10の装置IDを示している場合には、ステップ304に進む一方、示していない場合には、処理を終了する。なお、処理を終了する場合には、所定のエラー表示をディスプレイ12に表示させるようにしてもよい。
【0054】
ステップ304において、電子広告表示装置10の表示部16が、上記ステップ302で復号部15によって取得された表示タイミング、広告コンテンツ、及び領域IDを記憶部13から読み出す。そして、例えば
図9に示すように、ディスプレイ12における読み出した領域IDにより指定される表示領域12aに読み出した広告コンテンツを表示させる広告表示処理を、読み出した表示タイミングに実行する。
【0055】
したがって、本実施形態1によると、スマートフォン20のディスプレイ22に表示されたCSKコード40を電子広告表示装置10のカメラ11で撮影するだけで、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、電子広告表示装置10が広告コンテンツをスマートフォン20から取得して表示できる。また、電子広告表示装置10のディスプレイ12のいずれかの表示領域12aをスマートフォン20のカメラ21により撮影するだけで、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、広告コンテンツを表示したい表示領域12aを指定できる。したがって、システムの構築費用及びメンテナンス費用を削減できる。
【0056】
また、電子広告表示装置10に、スマートフォン20へのユーザの入力により指定された表示タイミングで広告コンテンツを表示させることができるので、利便性が向上する。
【0057】
また、スマートフォン20のディスプレイ22に表示されたCSKコード40を電子広告表示装置10のカメラ11で撮影するだけで、インターネット等のネットワーク環境を利用することなく、電子広告表示装置10がユーザの入力により指定された表示タイミングを取得できる。
【0058】
また、CSKコード40は高い伝送速度を有するので、電子広告表示装置10のカメラ11でCSKコード40を撮影することにより、電子広告表示装置10が高速に広告コンテンツ及び領域IDを取得できる。
【0059】
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る電子広告表示システム1では、上記ステップ102においてディスプレイ12に表示される画面、すなわち16個のCSKコード30を表示する表示画面が、5秒毎に切り換えられる。つまり、
図10に示すように、表示開始から5秒間は、画面121を表示し、次の5秒間には、画面122を表示し、さらに次の5秒間には、画面123を表示し、最後の5秒間には、画面124を表示する。また、各画面121〜124に表示される16個のCSKコード30は、装置ID及び領域IDを示すものである点では実施形態1と同じであるが、表示可能タイミングに代えて、表示タイミングを示すものである。例えば、画面121に表示される16個のCSKコード30は、表示タイミングT1、画面122に表示される16個のCSKコード30は、T1から5秒後の表示タイミングT2、画面123に表示される16個のCSKコード30は、T2から5秒後の表示タイミングT3、画面124に表示される16個のCSKコード30は、T3から5秒後の表示タイミングT4を示すよう設定される。
【0060】
詳しくは、ステップ101において、電子広告表示装置10の符号化部14が、上記記憶部13に記憶された装置ID、領域ID、表示タイミング、及び費用をCSKコード30に変換することにより、画面121〜124の4画面分のCSKコード30を取得する。
【0061】
そして、ステップ102において、電子広告表示装置10の表示部16が、
図10に示すように、上記ディスプレイ12の16個の表示領域12aにそれぞれステップ101で符号化部14による変換処理で得られたCSKコード30を表示させるコード表示処理を、画面121〜124の4画面について実行する。
【0062】
また、ステップ202においては、スマートフォン20の復号部24が、上記ステップ201でカメラ21によって撮影された画像に含まれるCSKコード30に基づいて、装置ID、領域ID、表示タイミング、及び費用を取得する。
【0063】
そして、ステップ205において、スマートフォン20の符号化部25が、広告コンテンツと、上記ステップ202で復号部24により取得された装置ID、領域ID、及び表示タイミングとをまとめてCSKコード40に変換する。
【0064】
本実施形態2では、スマートフォン20は、ステップ203及びステップ204を実行しない。
【0065】
その他の構成及び動作は、実施形態1と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
【0066】
したがって、本実施形態2によると、表示タイミングを指定するための入力をスマートフォン20に対して行うことなく、電子広告表示装置10のディスプレイ12の表示領域12aをスマートフォン20のカメラ21により撮影するだけで、広告コンテンツを表示する表示タイミングを指定できるので、利便性が向上する。
【0067】
なお、本実施形態2では、ディスプレイ12に表示される4枚の画面121〜124を5秒毎に切り換えたが、切り換える画面の枚数は4枚に限られないし、画面を切り換える間隔も5秒に限られない。また、表示タイミングT1〜T4の間隔も5秒に限られない。
【0068】
(実施形態3)
本発明の実施形態3に係る電子広告表示システム1では、電子広告表示装置10のディスプレイ12の複数の表示領域12aをカメラ21で撮影することにより、複数の表示領域12aに跨がるように広告コンテンツを表示できる。例えば、
図11において太線で囲まれた領域12b、すなわち4つの表示領域12aを含む領域を撮影することにより、
図12に示すように、4つの表示領域12aに跨がるように広告コンテンツを表示できる。
【0069】
詳しくは、上記ステップ201でカメラ21によって撮影された画像が複数のCSKコード30を含む場合には、上記ステップ202において、スマートフォン20の復号部24が、当該複数のCSKコード30に基づいて、上記領域ID、表示可能タイミング、及び費用をそれぞれ複数取得する。装置IDは共通しているはずなので、複数取得して1つだけ記憶部23に格納するようにしてもよいし、いずれか1つのCSKコード30から取得するようにしてもよい。
【0070】
ステップ203においては、スマートフォン20の表示部26が、複数取得された表示可能タイミングのうち、共通の表示可能タイミングと、複数取得された費用の合計をディスプレイ22に表示させる。
【0071】
そして、ステップ205において、スマートフォン20の符号化部25が、広告コンテンツと、表示タイミングと、ステップ202で復号部24により取得された装置ID及び複数の領域IDとをまとめてCSKコード40に変換する。
【0072】
また、ステップ302において、電子広告表示装置10の復号部15が、上記ステップ301でカメラ11によって撮影された画像に含まれるCSKコード40に基づいて、表示タイミング、広告コンテンツ、装置ID、及び複数の領域IDを取得する。
【0073】
そして、ステップ304において、電子広告表示装置10の表示部16が、ステップ302において復号部15によって取得された複数の領域IDにより指定される複数の表示領域12aに跨がるようにディスプレイ12に広告コンテンツを表示させる。
【0074】
その他の構成及び動作は、実施形態1と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
【0075】
したがって、本実施形態3によると、電子広告表示装置10が複数の表示領域12aに跨がるように広告コンテンツを表示できるので、広告コンテンツの表示サイズを大きくできる。
【0076】
なお、本実施形態3は、上記実施形態2にも組み合わせることができる。
【0077】
なお、上記実施形態1〜3では、携帯端末側コード及び表示装置側コードとして、CSKコードを用いたが、CSKコードを改良したコードや、QRコード(登録商標)等、他のコードを用いてもよい。