(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タイヤに前記道路入力力または変位を供給するために道路入力支持部またはプラットフォーム(162)に結合された少なくとも1つのアクチュエータと、該タイヤに入力負荷力を提供するように構成された少なくとも1つのアクチュエータとを含む複数のアクチュエータを含み、前記制御パラメータジェネレータ(125)は、該本体(104)の前記測定された運動または変位を再現するために、タイヤの接触力センサ(122)およびホイールハブの運動または力測定デバイス(121)からの測定値を利用することにより、該本体に結合された該少なくとも1つのアクチュエータに対する前記制御パラメータ(126)を生成する、請求項6に記載のテストアセンブリ。
前記本体(104)に前記運動または変位を与えるように構成された力外乱ジェネレータ(102)を含み、前記1つ以上の運動または変位センサ(106、136、138)は、該力外乱ジェネレータ(102)からの前記入力力外乱に応答して、該本体に与えられた該運動または変位を測定する、請求項9に記載の装置。
前記1つ以上のアクチュエータは、前記本体取り付け部または支持部(182、231)に結合された前記少なくとも1つのアクチュエータと、道路入力支持部またはプラットフォーム(162)に結合された少なくとも1つのアクチュエータとを含む複数のアクチュエータを含む、請求項9に記載の装置。
前記制御アセンブリは、制御パラメータジェネレータ(125)を含み、該制御パラメータジェネレータ(125)は、前記本体取り付け部または支持部(182、231)に結合された前記少なくとも1つのアクチュエータを動作させるために、前記本体上の前記1つ以上の運動または変位センサ(106、136、138)および前記ホイールハブおよびタイヤ上の1つ以上の力または運動センサ(121、122)からの入力を利用することにより、前記制御パラメータ(126)を生成する、請求項9に記載の装置。
前記1つ以上のアクチュエータは、複数のアクチュエータを含み、該複数のアクチュエータは、前記ホイールハブまたはタイヤに道路入力力または変位を適用するために、固定フレームまたは構造、および道路入力支持部またはプラットフォーム(162)に結合された1つ以上のアクチュエータと、該道路入力力または変位と同時に前記本体取り付け部または支持部に前記入力された負荷を適用するために、該固定フレームまたは構造、および該本体取り付け部または支持部(182、231)に結合された1つ以上のアクチュエータとを含む、請求項9に記載の装置。
前記1つ以上のアクチュエータは、複数のアクチュエータを含み、該複数のアクチュエータは、前記道路入力力または変位を適用するために、固定フレームまたは構造、および道路入力支持部またはプラットフォーム(162)に結合された1つ以上のアクチュエータと、該道路入力力または変位と直列に前記本体取り付け部または支持部に前記入力された負荷を適用するために、該道路入力支持部またはプラットフォーム(162)、および該本体取り付け部または支持部(182、231)に結合された1つ以上のアクチュエータとを含む、請求項9に記載の装置。
前記1つ以上のアクチュエータは、複数のアクチュエータを含み、該複数のアクチュエータは、道路入力支持部またはプラットフォーム(162)に結合された第1の垂直アクチュエータ(218)と、前記本体取り付け部または支持部(182、231)に結合された第2の垂直アクチュエータ(230)とを含み、該第1の垂直アクチュエータ(218)および第2の垂直アクチュエータ(230)は、間接的にベースプラットフォームに結合され、該ベースプラットフォームは、該ベースプラットフォームに結合された線形アクチュエータ(214)によって、第1の方向に固定フレームまたは構造に対して移動可能である、請求項9に記載の装置。
前記ベースプラットフォーム(206)に結合された前記線形アクチュエータ(214)は、第1のアクチュエータを形成し、前記第1の垂直アクチュエータ(218)は、第1のステージ(220)に結合され、該第1のステージ(220)は、第2の線形アクチュエータ(226)の動作によって前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動可能に該ベースプラットフォーム(206)に結合され、前記第2の垂直アクチュエータ(230)は、第3のステージ(232)に対して移動可能な第2のステージ(234)に結合され、該第3のステージ(232)は、該ベースプラットフォーム(206)に移動可能に結合され、前記装置は、該第3のステージ(232)を該第2の方向に該第1のステージ(220)に対して移動させるために、該第1のステージ(220)および該第3のステージ(232)に結合されたアクチュエータ(236)と、該第2のステージ(234)を該第1の方向に該第3のステージ(232)に対して移動させるために、該第2のステージ(234)に結合されたアクチュエータ(240)とを含む、請求項15に記載の装置。
前記ベースプラットフォームに結合された前記線形アクチュエータ(214)は、第1のアクチュエータを形成し、前記第1の垂直アクチュエータ(218)は、該ベースプラットフォームに結合された第1のステージ(220)に結合され、該第1のステージ(220)は、第2の線形アクチュエータ(226)によって前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動可能であり、前記第2の垂直アクチュエータ(230)は、第3の線形アクチュエータ(240)によって該第1の方向に移動可能な第2のステージ(234)に結合され、該第2のステージ(234)は、第4の線形アクチュエータ(236)によって該第2の方向に該ベースプラットフォームに対して移動可能である第3のステージ(232)に結合されている、請求項15に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0004】
(例示的実施形態の詳細な説明)
本願は、テストシステムおよび方法の実施形態を開示し、そのテストシステムおよび方法は、入力力外乱、つまり、例えば風洞によって生成された風力によって本体に作用する力の大きさおよび方向を測定するために使用される。
図1は、テストシステムまたはアセンブリの一実施形態を図示し、示されるように、テストシステムまたはアセンブリは、力外乱ジェネレータ102を含み、力外乱ジェネレータ102は、第1のテスト段階105の間、本体104またはテスト試験体に力を与える。本体104は、典型的に、剛体であるが、剛体である必要はなく、従って、剛体仮定の使用は、限定としてみなされるべきではない。力外乱ジェネレータ102に応答した、本体104の運動および変位は、運動測定アセンブリ106によって検出され、運動測定アセンブリ106は、本体104またはその部分の検出された運動に対応する運動/変位データ108を出力する。力外乱は、第2のテスト段階109の間、取り除かれ、出力変位データ108が、1つ以上のアクチュエータを含むアクチュエータアセンブリ110に、力外乱ジェネレータ102による本体104への運動または力を与えるか、または再現するように命令するために使用される。
【0005】
1つ以上のアクチュエータは、運動データ108に基づいて、本体104を移動または変位させるためにエネルギーを与えられ、それによって、アクチュエータアセンブリは、力外乱ジェネレータ102によって与えられた本体104の運動または変位を再現する。入力された力またはアクチュエータアセンブリ110の力は、力プロファイル114を出力する1つ以上の力測定センサまたはトランスデューサ112によって測定され、第1の段階105の間に力外乱ジェネレータ102によって本体104に適用された力を量化する。例示的に、力プロファイルは、本体104の異なる部分に作用する力および運動の大きさおよび方向を含む。
【0006】
例示的実施形態において、テストシステムは、
図2に概略的に示されているように、車両テスト試験体115に対して用いられることができ、車両テスト試験体115は、ホイールハブアセンブリ116と結合されている本体104とタイヤ117とを含む。タイヤ117は、ホイールハブアセンブリ116と回転結合し、道路またはテスト表面(示されず)と接触している。概略的に示されているように、本体104は、ばね118Aと減衰アセンブリ119Aとを有するサスペンションを通してホイールハブアセンブリ116と結合されている。同様に、タイヤ117とホイールハブアセンブリ116との間の機械的インターフェースは、ばね構成要素118Bおよび粘性減衰構成要素119Bを提供する。力が、力外乱ジェネレータ102および道路入力アセンブリ120によって本体104に与えられる。道路入力アセンブリ120によって与えられた力は、図示されているように、タイヤ117およびホイールハブアセンブリ116を通して本体104に伝達される。
【0007】
図2に図示されている実施形態において、第1のテスト段階105の間、力外乱ジェネレータ102は、図示されているように、本体104に力を与え、道路入力アセンブリ120は、ホイールハブ116またはタイヤ117を通して本体104に負荷を与える。
図1について既述されたように、本体運動測定アセンブリ106は、本体104の変位を測定し、検出された本体104(またはその部分)の運動に対応する運動/変位データ108を出力する。図示されている実施形態において、システムは、また、ホイールハブの運動または力測定アセンブリ121とタイヤの接触力測定デバイス122とを含み、ホイールハブの運動または力測定アセンブリ121とタイヤの接触力測定デバイス122とは、ホイールハブの運動または力データ123およびタイヤ力データ124を出力する。例示的に、ホイールハブの運動は、加速度計によって測定され、力は、力トランスデューサまたはロードセルによって測定される。出力変位データ108ならびにホイールハブの運動データ123および/またはタイヤ力データ124は、力外乱ジェネレータ102によって与えられた測定された運動または外乱を第2の段階109において再現するために、アクチュエータアセンブリ110に本体104を移動または変位させるように命令するための制御パラメータ126を生成するために、アクチュエータ制御ジェネレータ125によって使用される。
【0008】
図示されているように、制御パラメータ126は、制御器アセンブリ127に提供され、アクチュエータアセンブリ110に制御入力を提供し、第1のテスト段階105中に適用された力を再現する。同時に、道路入力が、道路制御器128の制御の下で、道路入力アセンブリを介してタイヤ117およびホイールハブアセンブリ116に与えられる。第2のテスト段階109において示されているように、アクチュエータアセンブリ110によって本体104に適用される入力力(単数または複数)は、以前に説明されたように、段階2 109において、力プロファイル114を出力するために、1つ以上の力測定センサ112または技術によって測定される。
【0009】
図3において示されているテストシステムにおいて、力外乱ジェネレータ102は、風洞130であり、風洞130は、道路入力アセンブリ120からの道路入力と同時に、風源132から風力を適用する。以前に説明されたように、アセンブリは、運動測定アセンブリ106を含む。
図3に示されている実施形態において、運動測定アセンブリ106は、センサアレイ134を含む。センサアレイ134は、車両115の本体104上の様々な位置に対して位置決めされている複数のセンサを含む。例示的に、センサアレイ134のセンサは、光学センサ、レーザ、電荷結合測定素子(CCD)、例えば線形可変差動変圧器LVDTのような変位センサ、またはストリングポット(string pot)トランスデューサを含む。図示されている実施形態において、センサは、本体104上に配置された光学ターゲット136であり、光学読取装置138によって検出される。運動は、また、直接的変位の測定の代わりに、加速度計を用いて測定されることができ、用途は、特定の運動センサまたはセンサの特定の組み合わせに限定されない。
【0010】
センサアレイ134からの出力は、出力運動/変位データ108を生成するために用いられる。運動/変位データ108は、センサアレイ134によって測定された本体104の運動を再現するために、アセンブリ110のアクチュエータに対する基準命令として用いられる。アセンブリ110のアクチュエータによって適用される力は、力外乱ジェネレータ102を通して本体104に作用する力を量化するために、
図2に示されている力測定センサ112を介して測定される。例示的に、力測定センサ112は、アクチュエータアセンブリ110のアクチュエータの各々を介して適用される力を測定するために、ロードセルまたは他のトランスデューサデバイスを含む。代替として、圧力トランスデューサが、液圧または気圧作動アセンブリ110において適用される負荷を測定するために用いられることができる。図示されている実施形態において、力は、力測定における慣性誤差を低減するために、作動点または本体取り付け部において直接的に測定されるか、または、そのような誤差は、加速度補正を用いて補正されることができる。測定された力は、座標変換を介して本体104上の任意の点に変換される。
【0011】
図4は、
図2〜
図3において図示されている実施形態のための本体104に作用する力を決定するためのステップを例示しているフローチャートである。ステップ140に示されているように、段階1 105の間、本体力外乱を適用しながら、道路入力が、車両に適用される。例示的に、道路入力が、道路入力アセンブリ120の1つ以上のアクチュエータを介して適用され、本体力外乱が、風洞130における風源132(例えばファン)を介して供給される(すなわち、本体104に作用する風の力)。ステップ142において示されているように、本体の運動または変位108は、センサ136を介して本体上の様々な位置において測定される。ステップ144において、タイヤの接触力124およびホイールハブの運動または力123が測定される。測定された本体の運動または変位、タイヤの接触力、およびホイールハブの運動または力は、ステップ146において用いられ、本体104に対する入力外乱を決定し、そして、ステップ148において制御パラメータを出力し、テスト段階1 105において測定された入力された本体外乱の影響をテスト段階2 109において再現する。
【0012】
テスト段階2 109の間、風源132はオフにされ、力が、道路入力アセンブリ120を通して負荷入力を適用しながら、アクチュエータアセンブリ110を介してステップ150において本体104に適用される。ステップ142において測定された本体104の変位、ならびに、ステップ144において測定されたタイヤの接触力124および/またはホイールハブの運動もしくは力123を再現するために、負荷が、様々な位置において本体104に適用される。その後、ステップ152において、アクチュエータの各々によって適用された力または負荷が、力測定センサ112を介して測定される。ステップ154において、力外乱ジェネレータ102によって与えられた推定負荷または力プロファイル114が出力される。記述されたように、測定された負荷または力114は、風源132によって生成された、本体104に対して作用する運動または動的空気力と等価であるか、またはこれと同様である。
【0013】
図5は、テストシステムまたはアセンブリの別の実施形態を示しており、その別の実施形態は、
図2に関して既述されたように本体104に対して作用する力を決定するために使用される。先行実施形態において、アクチュエータアセンブリ110は、段階1 105中に本体104から分離され、それによって、アクチュエータアセンブリ110は、
図2に示されている力外乱ジェネレータ102および道路入力アセンブリ120によって与えられる力に加えて、力を本体に与えない。
図5に示されている実施形態において、アクチュエータアセンブリ110は、段階1 105中に本体に取り付けられているが、ゼロ力入力を適用するように制御される。
図5に示されているように、段階1 105中に、力外乱ジェネレータ102は、本体104に力を与え、アクチュエータアセンブリ110は、力測定センサ112またはトランスデューサからのフィードバックに基づき、本体104にゼロ力を与えるように制御される。以前に説明されたように、運動変位データ108は、段階1 105において測定され、段階2 109においてアクチュエータアセンブリ110に本体104の運動を再現するように命令するために用いられる。本体の運動を再現するためにアクチュエータアセンブリ110によって本体104に適用された入力力は、力外乱ジェネレータ102によって本体に作用する力を決定するために測定される。
【0014】
図6A〜
図6Bは、
図2〜
図5に示されているテストシステムの実施形態を実行するように構成されているテスト装置の例示的実施形態を示している。
図6Aは、テスト装置の上面概略図であり、
図6Bは、側面図である。
図6A〜
図6Bに示されている実施形態において、テスト装置は、フロントおよびリアタイヤ、ホイールハブまたはスピンドルの各々を支持するための道路入力支持部またはプラットフォーム162を含む。ホイールハブ、タイヤまたはスピンドルは、ストラップ(示されず)または他の接続部を通して、車両試験のための道路入力支持部またはプラットフォームに固定されている。アクチュエータが、支持部またはプラットフォーム162と結合され、タイヤまたはホイールハブもしくはスピンドルを通して道路入力を車両115に適用するための道路入力アセンブリ120を形成する。示されている実施形態において、アセンブリ120のアクチュエータは、複数の垂直アクチュエータ164を含み、複数の垂直アクチュエータ164は、固定であることができるか、または、一端が地面に、別の端が道路入力支持部またはプラットフォーム162に移動可能に結合され、負荷入力F
zおよびロールM
xまたはピッチ入力M
yをタイヤ117またはホイールハブ116を通して車両115に提供する。ピッチおよびロールは、複数の垂直アクチュエータ164の調整された動作を通して与えられる。
【0015】
道路入力アセンブリ120は、また、複数の横断アクチュエータ166であって、その複数の横断アクチュエータ166は、道路入力支持部またはプラットフォーム162に接続された一端と、地面またはテスト装置のフレームと移動可能に結合されているか、または、地面またはテスト装置のフレームに固定保持されている別の端とを有し、負荷入力F
yまたはヨー入力M
zを提供する、複数の横断アクチュエータ166と、複数の長手方向アクチュエータ168であって、その複数の長手方向アクチュエータ168は、支持部またはプラットフォーム162に接続され、かつ、テスト装置のフレームに固定保持されているか、または、テスト装置のフレームに移動可能に結合され、x軸に沿って負荷入力F
xを提供する、複数の長手方向アクチュエータ168とを含む。アクチュエータ164、166、168の各々は、概略的に示されているように、入力力の方向と直交する軸において、フレームまたは地面および道路入力支持部またはプラットフォーム162と移動可能に結合されることができ、当該技術分野において知られているように、6自由度に関する道路入力支持部またはプラットフォームの運動に対して、アクチュエータ164、166、168の動作を介して適応する。例示的に、アクチュエータ164、166、168は、スライド可能プラットフォームを介して、および/または、ベアリングアセンブリ(示されず)を通して、フレームまたはプラットフォーム162と移動可能に結合され、6DOFで入力負荷を適用するためのアクチュエータ164、166、168の運動に対して適応する。
【0016】
以前に説明されたように、テスト装置は、また、複数のアクチュエータを含み、本体104に入力負荷を適用するためのアクチュエータアセンブリ110を形成する。図示されているように、アクチュエータアセンブリ110は、複数の垂直アクチュエータ170を含み、複数の垂直アクチュエータ170は、一方の端における取り付け部または支持部を通して本体と結合され、他方の端においてフレームまたは地面に固定保持されているか、または、フレームまたは地面と移動可能に結合され、入力F
zおよびロールM
xまたはピッチM
y入力を本体170に入力する。アクチュエータアセンブリ110は、また、複数の横断アクチュエータ172であって、複数の横断アクチュエータ172は、本体104に接続されている一端と、テスト装置に固定保持されているか、またはテスト装置と移動可能に結合されている別の端とを有し、負荷Fyまたはヨー入力を入力する、複数の横断アクチュエータ172と、1つ以上の長手方向アクチュエータ174であって、1つ以上の長手方向アクチュエータ174は、本体に接続され、かつ、フレームまたは地面に固定保持されているか、またはフレームまたは地面と移動可能に結合され、x軸に沿って負荷入力F
xを提供する、1つ以上の長手方向アクチュエータ174とを含む。以前に説明されたように、アクチュエータ170、172、174の各々は、概略的に示されているように、テスト装置および本体と移動可能に結合され、6自由度に関する運動に対してアクチュエータ170、172、174の動作を介して適応する。図示された実施形態において、外乱力を再現する、道路入力力および本体への入力力は、同時に適用され、両方の力は、地面または固定フレーム構造に対して別個に適用される。
【0017】
図7A〜
図7Bは、以前に説明されたように、道路入力力および車両115の本体への入力力を提供するように構成されているテスト装置の代替実施形態を示す。図示されているように、テスト装置は、
図6A〜
図6Bにおいて既述されたように、複数の道路入力支持部またはプラットフォーム162を含む。道路アクチュエータは、上述のように、道路入力支持部またはプラットフォーム162と結合され、車両115に対して道路入力を適用する。
図6A〜
図6Bと同様に、道路入力アセンブリ120は、複数の垂直アクチュエータ164を含み、複数の垂直アクチュエータ164は、一端において地面と、別の端において道路入力支持部またはプラットフォーム162と移動可能に結合されることができ、負荷入力F
zおよびロールM
xまたはピッチM
y入力を提供する。道路入力アセンブリ120は、また、複数の横断アクチュエータ166であって、複数の横断アクチュエータ166は、道路支持部またはプラットフォーム162と移動可能に結合されている一端と、固定構造またはプラットフォームに固定保持されているか、または固定構造またはプロットフォームと移動可能に結合されている別の端とを有し、横方向における負荷入力F
yまたはヨーM
z入力を提供する、複数の横断アクチュエータ166と、長手方向アクチュエータ168とを含み、長手方向アクチュエータ168は、タイヤ支持またはプラットフォーム162およびフレームに接続され、x軸または長手方向軸に沿って負荷入力F
xを提供する。以前に説明されたように、アクチュエータ164、166、168の各々は、タイヤ支持部またはプラットフォーム162およびフレームと移動可能に結合されることができ、6自由度における運動に適応する。
【0018】
図7A〜
図7Bに示されている実施形態において、本体アクチュエータアセンブリ110は、道路入力アクチュエータと直列に接続されているアクチュエータを含み、道路入力支持部またはプラットフォーム162を通して、車両115の本体104に入力力を適用する。図示されているように、アクチュエータアセンブリ110は、複数の垂直アクチュエータ170を含み、複数の垂直アクチュエータ170は、道路入力支持部またはプラットフォーム162と結合されている一方の端と、本体取り付け部または支持部を通して本体104と結合されている他方の端とを有し、力F
zおよびロールM
xまたはピッチM
y入力を本体104に入力する。アクチュエータアセンブリ110は、また、複数の横断アクチュエータ172であって、複数の横断アクチュエータ172は、道路支持部またはプラットフォーム162に接続されている一端と、本体104に接続されている別の一端とを有し、y軸に対して負荷入力F
yまたはヨーM
zを提供する、複数の横断アクチュエータ172と、長手方向アクチュエータ174とを含み、長手方向アクチュエータ174は、本体104および道路支持部またはプラットフォーム162に接続され、x軸に沿って負荷入力F
xを提供するように配列されている。アクチュエータアセンブリ110のアクチュエータ170、172、174は、道路支持部またはプラットフォーム162および本体と移動可能に結合されているか、またはこれらと回転結合されており、当該技術分野において知られているように、6自由度に関する道路支持部またはプラットフォーム162および本体の運動に対して適応する。図示されている実施形態において、アクチュエータ174は、傾斜しており、したがって、xとzとの両方向に入力力成分を提供し、アクチュエータ172は、アクチュエータ174と同様に傾斜しており(示されず)、yとzとの両方向に入力力成分を提供する。
【0019】
図8A〜
図8Bにおけるテスト装置の代替実施形態は、以前に説明されたように、道路入力力および車両の本体への入力力を提供するように構成されている。図示されているように、テスト装置は、以前に説明されたように、道路入力支持部またはプラットフォーム162(例えば、
図8Aにおけるアクチュエータと共に示されている左リアタイヤ支持部162)を含み、タイヤまたはホイールハブに道路入力を供給する。
図6A〜
図6Bおよび
図7A〜
図7Bに関して既述されたように、道路入力支持部またはプラットフォーム162の各々は、関連づけられた垂直アクチュエータ164、横断アクチュエータ166、および長手方向アクチュエータ168を含み、6DOFに関する負荷入力を提供する。示されている実施形態において、本体104に負荷入力を適用するように構成されているアクチュエータアセンブリ110は、複数のアクチュエータ180を備え、複数のアクチュエータ180は、6脚を形成して6自由度6DOFにおいて力を入力するように配列されている。示されている実施形態において、6脚は、本体支持またはプラットフォーム182を通して本体に力を入力する。試験のために、車両本体104は、本体支持部またはプラットフォーム182に支持または取り付けられ、力入力は、プラットフォーム182を通して、
図6A〜
図6Bに示されている実施形態と同様に道路入力と同時に本体104に供給される。
図8Bに示されているように、プラットフォーム182は、複数のロードセル184を含み、複数のロードセル184は、力測定センサ112を画定し、複数のアクチュエータ180によって適用される負荷を測定する。
【0020】
図9A〜
図9Eは、以前に説明されたようにテスト段階1 105およびテスト段階2 109を実行するように構成されているテスト装置200の実施形態を示している。
図9Aに示されているように、装置200は、フレーム202を含み、フレーム202は、本体入力および道路入力アクチュエータ構成要素とを含む複数のテストブロック204を支持する。実施形態において、テストブロック204は、2つのフロントテストブロック204と2つのリアテストブロック(
図9Aでは見えていない)とを含み、フロントおよびリアタイヤまたはホイールハブへの負荷入力、および、本体上の4つの入力位置を提供する。
図9B〜
図9Cに示されているように、テストブロック204の各々は、ベースプラットフォーム206と、ベースプラットフォーム206より上の高設テストプラットフォーム208とを含む。図示されているように、ベースプラットフォーム206は、フレーム202と結合されている横断レール210によって形成されているトラックに沿って移動可能である。ベースプラットフォーム206は、y軸に沿って横力F
yをベースプラットフォーム206に入力するための線形アクチュエータ214の動作を通してトラックに沿って移動する。アクチュエータ214は、フレームに固定され、コネクタ215を通してベースプラットフォーム206に接続されている。位置決め器216は、アクチュエータ214と結合され、動的試験の前に、ベースプラットフォーム206の静止位置を調節する。例示的に、電気スクリュー式線形アクチュエータが、静止位置決めのために用いられることができる。
【0021】
図9Dにより明確に示されているように、装置200は、ステージ220を通してベースプラットフォーム206と結合されている垂直道路入力アクチュエータ218を含む。ステージ220は、ベースプラットフォーム206のレール222に沿って移動可能である。図示されているように、線形アクチュエータ226は、ステージ228を通してベースプラットフォーム206と結合され、ステージ220の移動を通してx軸に沿って道路入力支持部またはプラットフォーム162(これは、図示されているように、タイヤパッチである)に長手方向力F
xを与え、道路入力支持部またはプラットフォーム162は、垂直道路アクチュエータ218と結合されている。動的試験の前にステージ226および道路入力支持部またはプラットフォーム162の長手方向位置を調節するために、ステージ228の静止位置は、長手方向位置決め器229の動作を介して調節される。従って、記述されたように、線形アクチュエータ214および226ならびに垂直アクチュエータ218は、試験動作のために道路入力支持部またはプラットフォーム162に支持されているタイヤまたはホイールハブに道路入力力または運動F
xF
yF
zを累積的に与える。アクチュエータ214、218、228の動作は、道路入力支持部またはプラットフォーム162を通してタイヤまたはホイールハブにヨー、ピッチ、およびロールM
xM
yM
zを適用するために、各テストブロック204に対して調整されることができる。
【0022】
図9Dに示されているように、本体アクチュエータアセンブリ110は、垂直本体アクチュエータ230を含み、本体に入力力F
zを供給する。垂直アクチュエータ230は、ベースプラットフォーム206のレール222と結合され、かつ、これに沿って移動可能である第1のステージ232、および、(見えてはいないが、ステージ232上のレールに沿って)第1のステージ232と移動可能に結合されている第2のステージ234を通して、ベースプラットフォーム206と結合されている。図示されているように、垂直本体アクチュエータ230のステムは、垂直アクチュエータ230を本体104に接続するための取り付け部231を含む。例示的に、取り付け部231は、本体(104)上の協働する取り付けデバイスに接続するクランプもしくはピンまたは他のデバイスを含むことができる。アクチュエータ230のステムまたはロッドは、負荷経路におけるロードセル235と、車両の本体とアクチュエータ230の取り付け部231との相対移動を可能にするための球面継手(見えない)とを含む。
【0023】
ステージ232は、ステージ220およびステージ232と結合されている線形アクチュエータ236の動作を介して、ベースプラットフォーム206のレール222に沿って移動可能である。このように、垂直アクチュエータ230は、ステージ234と結合され、かつ、これによって支持されている。垂直アクチュエータ230および取り付けデバイス231は、線形アクチュエータ226およびステージ220とステージ232との間のアクチュエータ236との協働で、x軸に沿って、長手方向に作動させられる。第2のステージ234は、アクチュエータ240を介して、ステージ232に対して、y軸に沿って横方向に作動させられる。従って、図示されているように、垂直アクチュエータ230は、線形アクチュエータ214および240を介してベースプラットフォーム206およびステージ234との協働で横方向に、かつ、アクチュエータ226および236の動作を介して長手方向に移動させられる。従って、記述されているように、入力力は、
図9Eに示されているように、道路入力支持部またはプラットフォーム162に道路入力力または運動を供給する214、226との組み合わせで、アクチュエータ236および240によって本体104に適用される。
【0024】
例示的に、線形アクチュエータ214、226、236、および240は、液圧アクチュエータであるが、しかし、使用は、液圧アクチュエータに限定されず、例えば、電気アクチュエータのような他のアクチュエータが用いられ得る。
図9A〜
図9Cにおいて既に示されたように、アクチュエータ構成要素は、測定構成要素に対する風および乱流の影響を制限するために覆われている。
図9B〜
図9Cに示されているように、テストプラットフォームは、カバー250を含み、乱流の影響を制限する。カバー250は、道路入力支持部またはプラットフォーム162、および、垂直本体アクチュエータ230のステムに取り付けられている本体取り付け部231のための開口部を含む。カバー250はローラ部分を含み、そのローラ部分は、道路入力支持部またはプラットフォーム162および本体取り付け部231のための開口部の長手方向位置が、アクチュエータ226を介して与えられる動作および移動の間における道路入力支持部またはプラットフォーム162および本体取り付け部231の長手方向移動を補正するように調節することを可能にする。さらに、図示されているように、垂直アクチュエータ230の本体取り付け部231またはステムのための開口部は、偏心リングアセンブリ253によって覆われている。偏心リングアセンブリ253は、入れ子プレートを含み、本体取り付け部231およびステムのための横方向と長手方向とに調節可能な開口部を提供する。リングアセンブリ253の開口部の静止位置は、動的テスト動作の前に静止調節を補正するように調節される。さらに、
図9Aに示されているように、装置200は、横方向に調節可能なローラカバー254を含む。図示されているように、カバー254は、ガイド支持部256のガイドに沿って支持され、ベースプラットフォーム206のフレーム202に対する横方向の移動を補正する。
【0025】
ロードセルまたは他の測定デバイスは、力または運動を測定するために、道路入力アクチュエータおよび本体入力アクチュエータの負荷経路において使用される。
図9Eに示されるように、熱シールド242が、垂直アクチュエータ218の負荷経路におけるロードセル(示されず)のまわりに提供されることにより、外力(例えば、測定部における抵抗および曲げモーメント)の影響を制限する。シールド242はまた、測定精度に影響し得る風の冷却効果から保護する。以前に説明されたように、アクチュエータ214、218、226、230、236および240の動作は、本体にヨー入力、ピッチ入力、およびロール入力を提供するために調整され得る。種々のテスト装置がテストプロシージャを実装するために開示されているが、用途は、示された実施形態に限定されず、当業者に理解されるように、ダウンフォースアクチュエータ装置またはフラットラックロードウェイシステムのような代替構造が、使用され得る。
【0026】
図10A〜
図10Cは、
図2に概して図示されたシステムの動作制御を図示する。
図10A〜
図10Bは、段階1 105のための動作制御を図示し、
図10Cは、段階2 109のための動作制御を図示する。
図10Aに示されるように、システムは、テスト制御アセンブリ300を含み、テスト制御アセンブリ300は、道路入力アセンブリ120に結合されているサーボ/運動制御器302に駆動入力を提供する。図示されるように、サーボ制御器302は、以前に説明されたように、道路入力支持部またはプラットフォーム162に結合されている1つ以上のアクチュエータにエネルギーを与えるように、道路入力アセンブリ120に入力命令を提供する。サーボ制御器302は、アセンブリ120からのフィードバックを利用することにより、閉ループ制御またはリアルタイム制御を提供する。力外乱ジェネレータ102はまた、例えば、風源124をオン/オフにするために、テスト制御アセンブリ300に結合される。
【0027】
テストプロシージャの段階1 105の間、風源132がオンにされ、風速が設定されることにより、道路入力アセンブリ120を介した道路入力の適用と同時に風の運動をシミュレートする。道路入力アセンブリ120に対する駆動命令は、反復可能な入力力および/または運動を提供することにより、旋回、スラローム事象、または他の運動をシミュレートする。代替として、テスト制御アセンブリ300は、Eden Prairie、MinnesotaのMTS Systems Corpから利用可能なRPC(登録商標)ソフトウェアおよび機器を使用して、実際の道路状態を再現またはシミュレートするために、駆動命令を生成し得る。示されるように、テスト制御アセンブリ300は、運動または変位センサ106からの入力と、ロードセル304からの入力タイヤ力124と、ホイールハブの運動または力データ123とを受け取り、それは、テストの第2の段階のために、アクチュエータアセンブリ110に対する駆動命令を生成するために、制御入力ジェネレータ125によって使用される。
【0028】
図5に関して以前に説明されたように、
図10Bに図示された実施形態において、段階1 105の間、アクチュエータアセンブリ110のアクチュエータは、本体104に接続され、力測定センサ112からのフィードバックを使用して、本体にゼロ負荷を適用するように制御される。例示的に、力測定センサ112は、ロードセルまたはトランスデューサを含み、または、代替として、センサは、当業者に公知のように、気圧または液圧アクチュエータのチャンバ間の圧力差を使用して、力を測定し得る。
【0029】
図10Cに示されるように、段階2 109の間、風源132がオフにされるか、または取り外され、テスト制御アセンブリ300が、制御パラメータ126をサーボ制御器302に提供することにより、運動変位データ108、および運動または力測定デバイス121によって測定された運動または力データ123、ならびに/またはロードセル304によって測定されたタイヤ力124によって測定された風によって適用される運動を再現するようにアクチュエータアセンブリ110を動作させる。特に、段階1 105における力の一部は、本体からサスペンションおよびタイヤ117を通して直接伝達され得る。従って、ロードセル304によって測定されたタイヤ力124を使用することによって、制御アセンブリがサスペンションおよびタイヤ117を通して反作用された外乱力の大きさを知るので、システムは、アクチュエータアセンブリ110をより正確に制御し、テストの段階1 105の間に力外乱ジェネレータ102によって導入された力を再現し得る。
【0030】
示されるように、段階2 109の間、テスト制御アセンブリ300は、アクチュエータアセンブリ110を介して本体104に与えられた適用された力に対応する力測定データ114を受け取る。示されるように、力決定器または推定器312が、力外乱ジェネレータ102によって適用された外乱力114の大きさを提供するために、本体に適用された負荷を使用する。以前に説明されたように、力は、ロードセル(例えば、複軸ロードセル)を介して測定されるか、またはアクチュエータの圧力差または他の力測定デバイスを使用して決定される。適用された力は、各本体入力または取り付け部において、3DOFで測定され、複数の本体入力は、F
x、F
y、F
zおよびM
x、M
y、M
zを含む6DOFにおける力を測定するために使用される。
【0031】
図10A〜
図10Cに図示されたテスト制御アセンブリ300およびサーボ制御機能は、
図11に図示されるようなコンピュータデバイス318において実装され得る。示されるように、コンピュータデバイスは、中央制御ユニット(CPU)320と、メモリ322と、データ格納デバイス324と、ディスプレイモニター326と、1つ以上の入力デバイス328と、入力データを受け取り、制御命令を出力するための入力/出力インターフェース330とを含む。データ格納デバイス324は、CPU320によって実行可能なプログラム命令および/またはデータを格納するように構成された回転ディスクまたはソリッドステートメモリを含むが、これらに限定されない。
【0032】
入力/出力インターフェースは、以前に説明されたような、道路入力アセンブリ120、アクチュエータアセンブリ110、および力外乱ジェネレータ102を動作させる制御信号を出力し、運動/変位データ108、力データ114、およびタイヤ力121、ならびに/またはホイールハブの運動データ123を受け取る。単一の入力/出力インターフェースが示されているが、複数の入力/出力チャンネルが使用され得る。テスト制御アセンブリ300の制御入力ジェネレータ125、力決定器または推定器312、道路入力モデルまたは駆動命令350、およびサーボ制御器302のアルゴリズムが、メモリ322、324または他の格納デバイスに格納された命令またはコードを介して実装され得る。代替として、制御機能は、別個の制御器構成要素、回路、またはデバイスによって実装され得、別個の制御器構成要素、回路、またはデバイスは、有線接続または無線接続を介して、バス332を通して、またはI/Oインターフェース330を通してコンピュータ318の構成要素とインターフェース接続する。
【0033】
本発明が、車両テストシステムのための好ましい実施形態に関して説明されたが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細において、変更がなされ得ることを認識する。本明細書中に開示されたテストアセンブリの用途は、説明されたような車両テスト試験体に限定されず、実施形態は、他のテスト試験体に対する外乱力を測定するために使用され得る。