(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された油吸着体は、古紙段ボールを繊維状に粉砕して製造したものである。こうして製造した油吸着体の多くには、古紙段ボールの粉砕によって生じた微細な粉砕片が含まれることがある。この粉砕片のうち、そのサイズが大きなものは、油吸着体の製造工程において、油吸着体内から除去される。しかしながら、そのサイズが小さなもの(以下、「粉塵」ともいう)は、油吸着体の製造工程において、油吸着体内から除去しきれずに油吸着体内に残留することがある。
図5(a)は、従来技術に係る油吸着体6の製造工程において、油吸着体6内から除去しきれずに油吸着体6内に残留した粉塵2の様子を模式的に示した図である。
【0005】
そして、この粉塵2が、油吸着体6を取り扱うための種々の工程において、例えば、油吸着体6を販売するために小分け充填する場合や油吸着体6を使用するために掴み取る場合に、油吸着体6内から出てくることがある。
図5(b)は、油吸着体6を使用するために掴み取った場合に、油吸着体6内から出る粉塵2の様子を模式的に示した図である。従来は、こうして油吸着体6内から出てきた粉塵2を、例えば、集塵機等を用いて回収する必要があった。なお、
図5(a)及び
図5(b)では、粉塵2のサイズを、便宜上、実際の粉塵2のサイズよりも大きく表記している。
【0006】
このため、従来技術に係る油吸着体6には、その油吸着体6を小分け充填する際や使用する際のような種々の取り扱い工程において生ずる粉塵2の処理が煩わしいといった課題がある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、油吸着体を取り扱う際に生ずる粉塵の量を低減することができる油吸着体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一態様は、紙の繊維にワックスがコーティングされた繊維状材料に、液体を、前記繊維状材料500g当たり20g以上80g以下の範囲内で含ませたことを特徴とする油吸着体である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様に係る油吸着体は、液体を繊維状材料500g当たり20g以上80g以下の範囲内で含んでいる。
この構成によれば、液体によって、油吸着体内に含まれる粉塵を繊維状材料に吸着させることができる。このため、油吸着体を小分けする際や使用する際等に油吸着体から出る粉塵の量を低減することができる。したがって、油吸着体から出る粉塵の処理に対する煩わしさを低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る油吸着体とその製造方法について、
図1及び
図2を参照しつつ説明する。なお、各図面において、同一の材料で形成され同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
(油吸着体5)
図1は、本発明の実施形態に係る油吸着体を模式的に示した図であって、(a)は、本発明の実施形態に係る油吸着体の外観を模式的に示した図であり、(b)は、本発明の実施形態に係る油吸着体の一部分を拡大した図である。なお、
図1(b)には、油吸着体5を主として構成する繊維状材料3と、油吸着体5内に含まれる粉塵2とが示されている。ここで、繊維状材料3は、繊維1同士が絡み合って形成されたものである。
【0011】
本発明の実施形態に係る油吸着体5は、例えば、古紙段ボールを繊維状に粉砕して綿状にしたものであって、油吸着体5を構成する繊維1に撥水性を備えたワックス(図示せず)をコーティングしたものである。このように、油吸着体5を構成する繊維1がワックスでコーティングされているため、油吸着体5は水よりも油を優先して吸着する。このため、油吸着体5を、例えばグリーストラップ内に投入した場合に、グリーストラップ内の油(特に、浮上油)を効果的に吸着して除去することができる。
また、繊維1がワックスでコーティングされているため、油吸着体5を長期間保存した場合であっても、油吸着体5が空気中の水分を吸収して変質する可能性を低減することができる。
【0012】
油吸着体5は、液体を、後述する繊維状材料500g当たり20g以上80g以下の範囲内で含んでいる。油吸着体5に含める液体は、例えば、水である。より詳しくは、油吸着体5に含める水として、例えば、純水、上水、中水のいずれかを用いる。
油吸着体5に含める液体の量が、繊維状材料500g当たり20g未満であると、油吸着体5内に含まれる粉塵2が繊維1に吸着しにくくなる。そのため、油吸着体5を販売するために小分け充填する場合や油吸着体5を使用するために掴み取る場合に、粉塵2が油吸着体5内から出てくるおそれがある。また、油吸着体5に含める液体の量が、繊維状材料500g当たり80gを超えると、単位体積当たりの重量が増加、つまり、油吸着体5の重量化を招くおそれがある。これに対し、油吸着体5に含める液体の量が、繊維状材料500g当たり20g以上80g以下の範囲内であれば、粉塵2を繊維1に十分に吸着させつつ、油吸着体5の重量化を低減することができる。このため、油吸着体5の軽量化を維持しつつ、油吸着体5内から出る粉塵2の量を低減することができる。
なお、
図1(a)及び
図1(b)では、粉塵2のサイズを、便宜上、実際の粉塵2のサイズよりも大きく示している。なお、実際の粉塵2のサイズは、その直径が1μm程度であり、その長さが10μm程度から数mm程度である。
【0013】
本実施形態では、油吸着体5に含める液体を、前述の水に代えて、例えばバクテリア溶液にしてもよい。ここで「バクテリア溶液」とは、バクテリアを含んだ液体をいう。油吸着体5に含める液体をバクテリア溶液にすると、後述するように、油吸着体5がグリーストラップ内の油を吸着するとともに、バクテリア溶液に含まれるバクテリアがグリーストラップ内の油を分解する。より詳しくは、バクテリア溶液に含まれるバクテリアがグリーストラップの側壁やグリーストラップに接続する排管の内壁に付着した油やグリーストラップの底に溜まった底汚泥を分解する。このため、グリーストラップの側壁や排管の内壁に付着した油や底汚泥を除去することができる。
【0014】
以下、バクテリア溶液に含まれるバクテリアの詳細について説明する。
バクテリア溶液に含まれるバクテリアは、例えば、従属性栄養細菌である。ここで、「従属性栄養細菌」とは、エネルギーの供給を他種の生物に依存する細菌をいう。つまり、バクテリア溶液に含まれるバクテリアが従属性栄養細菌であれば、バクテリアは油や底汚泥を食物として効率よく消費するため、上記バクテリア溶液を含んだ油吸着体5をグリーストラップ内に投入した場合に、グリーストラップの側壁や排管の内壁に付着した油やグリーストラップの底に溜まった底汚泥を効率よく分解して除去することができる。
【0015】
また、この従属性栄養細菌は、好気性細菌と通性好気性細菌のいずれか一方であってもよい。ここで、「好気性細菌」とは、例えば、糖や脂質のような基質を酸化してエネルギーを得るために酸素を利用する細菌をいう。また、「通性好気性細菌」とは、発育する際に酸素があった方がよいが、酸素がなくても発育できる細菌をいう。つまり、バクテリア溶液に含まれるバクテリアが好気性細菌と通性好気性細菌のいずれか一方であれば、酸素の存在量が多い環境下や酸素の存在量が少ない環境下であってもバクテリアは油や底汚泥を食物として効率よく消費するため、上記バクテリア溶液を含んだ油吸着体5をグリーストラップ内に投入した場合に、グリーストラップの側壁や排管の内壁に付着した油やグリーストラップの底に溜まった底汚泥を効率よく分解して除去することができる。
【0016】
また、前述の従属性栄養細菌は、例えば、胞子型細菌であってもよい。ここで、「胞子型細菌」とは、代謝活性が少なく休眠状態をとり得るタイプの細菌をいう。つまり、バクテリア溶液に含まれるバクテリアが胞子型細菌であれば、油吸着体5を保存した状態(未使用の状態)ではバクテリアは休眠状態となっているため、油吸着体5を長期間保存することができる。
【0017】
本実施形態に係るバクテリアの具体例として、バチルス・サブティリス(Bacillus subtilis)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)が挙げられる。換言すると、本実施形態に係るバクテリア溶液は、バチルス・サブティリス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウムのうち少なくとも1種類のバクテリアを含んだものであってもよい。この場合には、酸素の存在量が多い環境下や酸素の存在量が少ない環境下であってもバクテリアは油や底汚泥を食物として確実に消費するため、上記バクテリア溶液を含んだ油吸着体5をグリーストラップ内に投入した場合に、グリーストラップの側壁や排管の内壁に付着した油やグリーストラップの底に溜まった底汚泥を確実に分解して除去することができる。
【0018】
なお、バチルス・サブティリスは、蛋白質分解酵素であるプロテアーゼ、澱粉や糖の分解酵素であるアミラーゼ、脂肪分解酵素であるリパーゼ等を出す細菌である。また、バチルス・リケニフォルミスは、蛋白質分解酵素であるプロテアーゼ等を出す細菌である。また、バチルス・メガテリウムは、澱粉や糖の分解酵素であるアミラーゼ、脂肪分解酵素であるリパーゼ等を出す細菌である。
【0019】
また、バクテリア溶液中に含まれるバクテリアの量は、バクテリア溶液1cc当たり10
6個以上10
9個以下の範囲内、つまり10
6個/cc以上10
9個/cc以下の範囲内であり、そのバクテリア溶液中に含まれる溶媒は、水であってもよい。
バクテリアの量が10
6個/cc未満であると、グリーストラップの側壁や排管の内壁に付着した油やグリーストラップの底に溜まった底汚泥がバクテリアによって十分に分解されないおそれがある。また、バクテリアの量が10
9個/ccを超えると、油や底汚泥はバクテリアによって十分に分解されるが、必要量以上のバクテリアを用いるため、油吸着体5の価格が高騰するおそれがある。これに対し、バクテリアの量が、10
6個/cc以上10
9個/cc以下の範囲内であれば、バクテリアによる油や底汚泥の十分な分解を維持しつつ、油吸着体5の価格が高騰するのを防止することができる。
なお、バクテリア溶液中に含まれる溶媒として用いられる水には、例えば、純水、上水、中水のいずれかを用いることができる。
【0020】
(油吸着体5の製造方法)
図2は、本実施形態に係る油吸着体5の製造工程を模式的に示した図である。なお、
図2では、便宜上、粉塵2の記載を省略している。
まず、
図2(a)に示すように、紙の繊維1にワックスがコーティングされた繊維状材料3を製造する。以下、この繊維状材料3の製造方法の一例について簡単に説明する。
最初に、槽内の溶融したワックスに古紙段ボールを浸漬する。その後、その槽から古紙段ボールを取り出して冷却して、古紙段ボールの外表面の全体に亘ってワックスをコーティングする。最後に、このコーティングされた古紙段ボールを繊維状に粉砕して綿状にする。こうして、繊維状材料3を製造する。
【0021】
次に、繊維状材料3に、液体の含有量が繊維状材料500g当たり20g以上80g以下の範囲内となるように、液体を繊維状材料3の全体に噴霧する。以下、繊維状材料3に液体を噴霧する工程の一例について簡単に説明する。
まず、
図2(b)に示すように、ほぐした状態の繊維状材料3を、一定の高さから落下させる。そして、繊維状材料3が落下している間に、ノズルN1、N2から噴射した液体4を繊維状材料3に向けて噴霧する。こうして、繊維状材料3に上述した量の液体4を含ませる。なお、液体4を噴霧する噴霧装置は、例えば、従来技術に係る噴霧装置を用いることができる。
【0022】
このようにして、
図2(c)に示すように、本実施形態に係る油吸着体5を製造する。
最後に、
図2(d)に示すように、油吸着体5を袋B1や箱B2に小分け充填する。その後、袋B1の開口部を封止し、箱B2のフラップ(蓋)を閉じる。油吸着体5は、こうして梱包された状態で搬送される。なお、油吸着体5を小分け充填する充填装置は、例えば、従来技術に係る充填装置を用いることができる。
【0023】
(油吸着体5の使用方法)
以下、本発明の実施形態に係る油吸着体の使用方法について、
図3及び
図4を参照しつつ説明する。なお、本発明の実施形態では、グリーストラップ10内における油除去を例に挙げて、油吸着体5の使用方法を説明する。また、
図4では、便宜上、粉塵2の記載を省略している。
まず、袋B1や箱B2の中から油吸着体5を取り出す(
図2(d)参照)。
次に、
図3(a)及び
図3(b)に示すように、油吸着体5を適量掴み取る。この際、油吸着体5から出る粉塵2の量は、従来技術に係る油吸着体6と比較して低減している。
【0024】
その後、
図4(a)に示すように、その油吸着体5を、グリーストラップ10内に投入する。なお、一般に、グリーストラップ10内の排液11の表面には、浮上油12が存在している。また、グリーストラップ10内の排液11中には、分散した油である分散油13が存在している。また、グリーストラップ10の側壁14やグリーストラップ10に接続する排管15の内壁16には、油(付着油)17が付着している。さらに、グリーストラップ10の底には、底汚泥18が溜まっている。
【0025】
次に、例えば、撹拌棒(図示せず)を用いて、一定時間、油吸着体5が投入されたグリーストラップ10内の排液11を油吸着体5と共に撹拌する。こうして、グリーストラップ10内にある油(例えば、浮上油12や分散油13)を、油吸着体5に吸着させる。
図4(b)は、油吸着体5が浮上油12や分散油13を吸着する様子を示したものである。
この際、
図4(c)中の矢印で示すように、油吸着体5に含んだ液体4がバクテリア溶液である場合には、バクテリア溶液中のバクテリアが排液11中に拡散する。
最後に、浮上油12や分散油13を吸着した油吸着体5を、グリーストラップ10内から取り出す。
このようにして、油吸着体5を使用する。
【0026】
バクテリア溶液を含んだ油吸着体5を使用した後は、
図4(d)に示すように、バクテリア溶液中のバクテリアがグリーストラップ10の側壁14や排管15の内壁16に付着した付着油17やグリーストラップ10の底にある底汚泥18を分解する。このため、油吸着体5を使用することで、浮上油12や分散油13だけでなく、付着油17や底汚泥18も除去される。また、浮上油12、分散油13、付着油17、底汚泥18等の油に起因する匂いも低減する。
【0027】
<その他の実施形態>
(1)本実施形態では、油吸着体5をグリーストラップ10内に投入する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、河川等に油が流出した場合に、この油吸着体5を河川等に投入してもよい。油吸着体5は、主材料が紙であるため、環境に与える影響を少なくすることができる。また、例えば、舗装プラント油水分離槽に投入してもよい。
(2)また。本実施形態では、油吸着体5(繊維状材料3)を、古紙段ボールを用いて製造した場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、古紙段ボールに限らず、他の紙材を用いてよい。より詳しくは、例えば、古新聞や古雑誌を用いて、油吸着体5(繊維状材料3)を製造してもよい。
【0028】
(3)また、本実施形態では、繊維状材料3の製造方法の一例を説明したが、本発明はこれに限定するものではない。要は、紙の繊維1に撥水性を備えたワックスをコーティングしたものであって、綿状のものを製造できればよい。
(4)また、本実施形態では、バクテリア溶液の溶媒として、水を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、日本酒等のアルコール類を、バクテリア溶液の溶媒である水に適量加えてもよい。
なお、本発明は、以上に記載した各実施形態や各変形例に限定されるものではない。当業者の知識に基づいて各実施形態や各変形例に設計の変更等を加えてもよく、そのような変更等が加えられた態様も本発明の範囲に含まれる。
【0029】
(本実施形態の効果)
(1)本実施形態に係る油吸着体5は、紙の繊維1にワックスがコーティングされた繊維状材料3に、液体4を、繊維状材料500g当たり20g以上80g以下の範囲内で含んだものである。
このような構成であれば、油吸着体5の軽量化を維持しつつ、油吸着体5内に含まれる粉塵2を油吸着体5の繊維1に十分に吸着させることができる。このため、油吸着体5を小分けする際や使用する際に油吸着体5から出る粉塵2の量を低減することができる。したがって、油吸着体5から出る粉塵2の処理に対する煩わしさを低減することができる。
【0030】
(2)また、本実施形態に係る油吸着体5は、液体4を、バクテリアを含んだ溶液であるバクテリア溶液としてもよい。
このような構成であれば、バクテリア溶液に含まれるバクテリアがグリーストラップ10の側壁14や排管15の内壁16に付着した付着油17やグリーストラップ10の底に溜まった底汚泥18を分解する。このため、バクテリア溶液を含んだ油吸着体5であれば、浮上油12や分散油13を除去するとともに、付着油17や底汚泥18を除去することができる。なお、前述した付着油17や底汚泥18等の油の除去は、夏期高温時でも可能であり、また冬期低温時でも可能である。
【0031】
(3)また、本実施形態に係る油吸着体5は、バクテリアを、従属性栄養細菌としてもよい。
このような構成であれば、従属性栄養細菌が付着油17や底汚泥18等の油を食物として消費するため、付着油17や底汚泥18等の油を効率よく分解して除去することができる。
(4)また、本実施形態に係る油吸着体5は、従属性栄養細菌を、好気性細菌と通性好気性細菌のいずれか一方としてもよい。
このような構成であれば、酸素の存在量が多い環境下や酸素の存在量が少ない環境下であっても、好気性細菌と通性好気性細菌のいずれか一方は付着油17や底汚泥18等の油を食物として消費するため、付着油17や底汚泥18等の油を効率よく分解して除去することができる。
【0032】
(5)また、本実施形態に係る油吸着体5は、従属性栄養細菌を、胞子型細菌としたしてもよい。
このような構成であれば、油吸着体5を保存した状態(未使用の状態)ではバクテリアは休眠状態となっているため、油吸着体5を長期間保存することができる。
(6)また、本実施形態に係る油吸着体5のバクテリアを、バチルス・サブティリス、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・メガテリウムの少なくとも1種類としてもよい。
このような構成であれば、酸素の存在量が多い環境下や酸素の存在量が少ない環境下であってもバクテリアは付着油17や底汚泥18等の油を食物として確実に消費するため、付着油17や底汚泥18等の油を確実に分解して除去することができる。
【0033】
(7)また、本実施形態に係る油吸着体5は、バクテリア溶液中に含まれるバクテリアの量を10
6個/cc以上10
9個/cc以下の範囲内とし、バクテリア溶液中に含まれる溶媒を水としてもよい。
このような構成であれば、バクテリアによる付着油17や底汚泥18等の油を十分に分解しつつ、油吸着体5の価格が高騰するのを防止することができる。