(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電流採取制御ユニットは、具体的に、同期信号を受信し、該同期信号に基づいて前記サンプリング保持ユニットが前記保持状態にあるか否かを判断し、前記同期信号の周期は、前記第1脈動波形の周期の1/Nであり、Nが1以上の整数である請求項1から請求項3のいずれかに記載のアダプター。
前記電流採取制御ユニットは、前記同期信号に基づいて前記第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断し、前記第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあると判断した場合に、前記サンプリング保持ユニットによって保持された前記第1脈動波形の電流のピーク値を採取する請求項4に記載のアダプター。
前記電流採取制御ユニットは、前記第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、前記保持状態からサンプリング状態に変換するように前記サンプリング保持ユニットを制御する請求項1から請求項5のいずれかに記載のアダプター。
前記制御ユニットが前記充電対象機器と二方向通信して、前記第2充電モードでの前記アダプターの出力を制御するプロセスは、前記制御ユニットが前記充電対象機器と二方向通信して、前記アダプターと前記充電対象機器との間の充電モードをネゴシエーションすることを含み、
前記制御ユニットが前記充電対象機器と二方向通信して、前記アダプターと前記充電対象機器との間の充電モードをネゴシエーションすることは、
前記制御ユニットが前記充電対象機器が前記第2充電モードをオンにするか否かを判定するための第1コマンドを前記充電対象機器に送信することと、
前記制御ユニットが、前記充電対象機器から送信された、前記充電対象機器が前記第2充電モードをオンにすることに同意するか否かを指示するための前記第1コマンドの返事コマンドを受信することと、
前記充電対象機器が前記第2充電モードをオンにすることに同意した場合に、前記制御ユニットが前記第2充電モードで前記充電対象機器を充電することとを含む請求項8に記載のアダプター。
前記第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、前記保持状態からサンプリング状態に変換されるように前記サンプリング保持ユニットを制御するステップをさらに含む請求項13から請求項17のいずれかに記載の充電制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態における図面に合わせて、本発明の実施形態における明細書について明確かつ完全な説明を行い、明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が想像できる範囲内という前提で取得したすべての他の実施例は、本発明の保護範囲に属すべきである。
【0009】
関連技術において、充電対象機器(例えば端末)を充電するための第1アダプターが言及された。該第1アダプターが定電圧モードで作動する。定電圧モードで、該第1アダプターの出力電圧は、基本的に、例えば5V、9V、12V又は20Vなどの一定に維持される。
【0010】
該第1アダプターの出力電圧は、直接にバッテリの両端に印加されることに適さず、充電対象機器(例えば端末)内のバッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流を取得するために先ず充電対象機器(例えば端末)内の変換回路によって変換する必要がある。
【0011】
変換回路は、第1アダプターの出力電圧を変換して、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流の需要を満たす。
【0012】
一例として、該変換回路は、充電管理モジュール、例えば、充電集積回路(integrated circuit,IC)を指してもよく、バッテリの充電プロセスにおいて、バッテリの充電電圧及び/又は充電電流を管理する。該変換回路は、電圧フィードバックモジュールの機能、及び/又は電流フィードバックモジュールの機能を有することにより、バッテリの充電電圧及び/又は充電電流の管理を実現する。
【0013】
一例を挙げると、バッテリの充電プロセスは、トリクル充電段階と、定電流充電段階と、定電圧充電段階とのうち少なくとも一つを含んでいてもよい。トリクル充電段階において、変換回路は、電流フィードバックループを利用して、トリクル充電段階でバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の大きさ(例えば第1充電電流)を満たすようにすることができる。定電流充電段階において、変換回路は電流フィードバックループを利用して、定電流充電段階でバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の大きさ(例えば第2充電電流、該第2充電電流は第1充電電流より大きくてもよい)を満たすようにすることができる。定電圧充電段階において、変換回路は電圧フィードバックループを利用して定電圧充電段階でバッテリの両端に印加される電圧がバッテリの予期充電電圧の大きさを満たすようにすることができる。
【0014】
一例として、第1アダプターの出力電圧がバッテリの予期充電電圧より大きい場合に、変換回路は、第1アダプターの出力電圧を降圧処理して、降圧変換した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすことができる。もう一例として、第1アダプターの出力電圧がバッテリの予期充電電圧より小さい場合に、変換回路は、第1アダプターの出力電圧を昇圧処理して、昇圧変換した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすようにすることができる。
【0015】
もう一例として、例えば、第1アダプターが5Vの定電圧を出力する。バッテリが一つのセル(例えばリチウムバッテリのバッテリセルを例とし、一つのバッテリセルの充電終止電圧が4.2Vである)を含む場合に、変換回路(例えば、Buck降圧回路)は、第1アダプターの出力電圧を降圧処理して、降圧した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすことができる。
【0016】
もう一例として、例えば、第1アダプターが5Vの定電圧を出力する。第1アダプターが、二つ以上のシングルバッテリセルが直列接続されるバッテリ(リチウムバッテリのバッテリセルを例とし、一つのバッテリセルの充電終止電圧が4.2Vである)を充電する場合に、変換回路(例えばBoost昇圧回路)は、第1アダプターの出力電圧を昇圧処理して、昇圧処理した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすことができる。
【0017】
変換回路が回路の変換効率の低下という原因に制限され、変換されていない部分の電気エネルギーが熱の形で散逸する。この部分の熱が充電対象機器(例えば端末)の内部に集まる。充電対象機器(例えば端末)の設計スペース及び放熱スペースが非常に小さいため(例えば、ユーザが使用する移動端末の物理的なサイズがますます薄くなるとともに、移動端末の性能を向上させるために、移動端末内に数多くの電子素子が密に配置されている)、変換回路の設計難易度を上げるだけでなく、充電対象機器(例えば端末)内に集まっている熱を迅速に除去しにくくなり、充電対象機器(例えば端末)の異常を引き起こす。
【0018】
例えば、変換回路に集まっている熱は、変換回路の付近の電子素子に対して熱干渉を引き起こし、電子素子の作動異常の誘因となるおそれがある。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、変換回路及び付近の電子素子の使用寿命を短縮するおそれがある。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、バッテリに対して熱干渉を引き起こし、バッテリの充放電異常の誘因となるおそれがある。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、充電対象機器(例えば端末)の温度上昇を引き起こすおそれがあり、充電時のユーザの使用体験に影響を及ぼす。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、変換回路自身の短絡を引き起こすおそれがあり、第1アダプターの出力電圧を直接にバッテリの両端に印加することにより、充電異常を引き起こし、バッテリが長時間に過電圧充電状態であると、バッテリの爆発まで引き起こし、ユーザの安全に危険を与えることになる。
【0019】
本発明の実施例は、出力電圧調節可能な第2アダプターを提供する。該第2アダプターは、バッテリの状態情報を取得することができる。バッテリの状態情報は、バッテリの現在の電気量情報及び/又は電圧情報を含むことができる。該第2アダプターは、取得されたバッテリの状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することにより、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流の需要を満たすができる。さらに、バッテリの充電プロセスの定電流充電段階において、第2アダプターによって調節された後の出力電圧は、直接にバッテリの両端に印加してバッテリを充電することができる。
【0020】
バッテリの充電電圧及び/又は充電電流の管理を実現するために、該第2アダプターは、電圧フィードバックモジュールの機能及び電流フィードバックモジュールの機能を有することができる。
【0021】
該第2アダプターは、取得されたバッテリの状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することとは、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流を満たすために、該第2アダプターが、バッテリの状態情報をリアルタイムに取得し、毎回取得されたバッテリのリアルタイム状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することができることを指してもよい。
【0022】
該第2アダプターは、リアルタイムに取得されたバッテリの状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することとは、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流の需要を満たすために、充電プロセスでのバッテリの電圧が絶えずに上昇するにつれて、第2アダプターが、充電プロセスでの異なる時刻のバッテリの現在の状態情報を取得し、バッテリの現在の状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧をリアルタイムに調節することができることを指してもよい。
【0023】
例を挙げると、バッテリの充電プロセスは、トリクル充電段階と、定電流充電段階と、定電圧充電段階とのうち少なくとも一つを含んでもよい。トリクル充電段階において、第2アダプターは、電流フィードバックループを利用して、トリクル充電段階で第2アダプターから出力され且つバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の需要(例えば第1充電電流)を満たすようにすることができる。定電流充電段階において、第2アダプターは、電流フィードバックループを利用して、定電流充電段階で第2アダプターから出力され且つバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の需要(例えば第2充電電流、該第2充電電流が第1充電電流より大きくてもよい)を満たすようにすることができる。また、定電流充電段階において、第2アダプターは、出力された充電電圧を直接にバッテリの両端に印加してバッテリを充電することができる。定電圧充電段階において、第2アダプターは電圧フィードバックループを利用して、定電圧充電段階で第2アダプターから出力された電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすようにすることができる。
【0024】
トリクル充電段階及び定電圧充電段階について、第2アダプターの出力電圧は、第1アダプターに類似する処理方式を採用してもよく、即ち、充電対象機器(例えば端末)内の変換回路によって変換されることにより、充電対象機器(例えば端末)内のバッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流を取得する。
【0025】
バッテリの充電プロセスの信頼性及び安全性を向上させるために、本発明の実施例で、脈動波形を有する電圧/電流を出力するように第2アダプターを制御する。以下、本発明の一実施形態の第2アダプターを
図1を用いて詳しく説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態に係る第2アダプターの構成概略図である。
図1の第2アダプター10は、電力変換ユニット11と、サンプリング保持ユニット12と、電流採取制御ユニット13とを備える。
【0027】
電力変換ユニット11は、入力された交流電流を変換して第2アダプター10の出力電圧及び出力電流を取得する。第2アダプター10の出力電流は、第1脈動波形の電流である。
【0028】
サンプリング保持ユニット12は、電力変換ユニット11に接続される。サンプリング保持ユニット12がサンプリング状態にある場合に、サンプリング保持ユニット12は、第1脈動波形の電流をサンプリングする。サンプリング保持ユニット12が保持状態にある場合に、サンプリング保持ユニット12は、第1脈動波形の電流のピーク値を保持(又はロック)する。
【0029】
電流採取制御ユニット13はサンプリング保持ユニット12に接続される。電流採取制御ユニット13は、サンプリング保持ユニット12が保持状態にあるか否かを判断し、サンプリング保持ユニット12が保持状態にあると判断した場合に、サンプリング保持ユニット12によって保持された第1脈動波形の電流のピーク値を採取する。
【0030】
本発明の実施例の第2アダプターの出力電流は、脈動波形の電流(又は脈動直流電流と称する)であり、脈動波形の電流は、バッテリのリチウム沈殿現象を低減することができる。また、脈動波形の電流は、充電インターフェースの接点のアーク放電の確率及び強度を減らし、充電インターフェースの寿命を向上させることができる。
【0031】
第2アダプターは、一般的に、実際の状況に合わせて第2アダプターの出力電流を調整する。定電流モードをサポートする第2アダプターを一例として、第2アダプターは、一般的に、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの電圧に基づいて第2アダプターの出力電流を絶えずに調節し、多段階式定電流の方式でバッテリを充電する。そのため、充電プロセスにおいて、第2アダプターの出力電流をリアルタイムに検出及び制御する必要がある。第2アダプターの出力電流の電流値が一定である場合に、第2アダプターの出力電流の検出及び制御が比較的容易に実現される。しかし、本発明の一実施形態においては、第2アダプターの出力電流は、第1脈動波形を有する電流であり、第1脈動波形の電流の大きさが変動しているため、第2アダプターの出力電流を検出及び制御する専用方式を設計する必要がある。
【0032】
これに鑑み、本発明の一実施形態は、サンプリング保持ユニット12及び電流採取制御ユニット13を導入し、サンプリング保持ユニット12及び電流採取制御ユニット13により、第2アダプターの出力電流のピーク値を採取することができ、第2アダプターの出力電流に対する有効な制御を確保することができる。
【0033】
上記に、第2アダプターの出力電流が、第1脈動波形の電流であることが指摘されている。本発明における脈動波形は、完全な脈動波形であってもよく、完全な脈動波形をピークカット処理した後に得られた脈動波形であってもよい。上記ピークカット処理とは、脈動波形におけるある閾値を超えた部分をフィルタリングして、脈動波形のピーク値を制御することを実現することを指してもよい。
図2Aに示す実施例において、脈動波形は、完全な脈動波形であり、
図2Bに示す実施例において、脈動波形は、ピークカット処理を経た後の脈動波形である。
【0034】
なお、本発明の一実施形態は、電力変換ユニット11が交流電流を第1脈動波形の電流に変換する方式について具体的に限定しない。例えば、電力変換ユニット11における1次フィルタユニット及び2次フィルタユニットを取り去って、第1脈動波形の電流を形成してもよい。このようにすることにより、第2アダプター10が第1脈動波形の電流を出力するようにすることができるだけでなく、第2アダプター10の体積を大幅に下げることもでき、第2アダプター10の小型化に有利である。
【0035】
本発明の一実施形態で使用される充電対象機器は、「通信端末」(又は「端末」と略する)であってもよく、有線回線を介して接続される(例えば、公衆交換電話網(public switched telephone network,PSTN)、デジタル加入者線(digital subscriber line,DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続、及び/又は別のデータネットワークを介して接続される)及び/又は(例えば、セルラーネットワーク、無線LAN(wireless local area network,WLAN)、例えば、デジタルビデオブロードキャスティングハンドヘルド(digital video broadcasting handheld,DVB−H)ネットワークのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、振幅変調−周波数変調(amplitude modulation−frequency modulation,AM−FM)ラジオ送信機、及び/又は別の通信端末の)無線インターフェースを介して通信信号を受信、送信するように設置される装置を含むが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように構成される通信端末は、「無線通信端末」、「無線端末」及び/又は「移動端末」と呼ばれてもよい。移動端末の一例として、衛星又はセルラー電話と、セルラー無線電話、データ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることのできる個人通信システム(personal communication system,PCS)端末と、無線電話、ポケベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、ノートブック、カレンダー及び/又は全地球測位システム(global positioning system,GPS)受信機を含むことが可能であるパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)と、通常のラップトップ型及び/又はパームトップ型受信機又は無線電話トランシーバーを含む他の電子装置とを含むが、これらに限定されない。
【0036】
一部の実施例において、第2アダプター10は、充電インターフェース(
図19Aの充電インターフェース191を参照)を備えていてもよいが、本発明の一実施形態は、充電インターフェースのタイプについて具体的に限定せず、例えば、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus,USB)インターフェースであってもよい。USBインターフェースは、標準USBインターフェースであってもよいし、micro USBインターフェースであってもよいし、Type−Cインターフェースであってもよい。
【0037】
本発明の一実施形態は、サンプリング保持ユニット12の実現形態について、具体的に限定しない。一般的には、サンプリング保持ユニット12は、コンデンサにより信号のサンプリング及び保持を実現することができる。以下、
図3に合わせて、サンプリング保持ユニット12の具体的な形式について詳しく説明する。
【0038】
好ましくは、一部の実施例において、
図3に示すように、サンプリング保持ユニット12は、電流サンプリングユニット14と、電流保持ユニット15とを備えていてもよい。電流サンプリングユニット14は電力変換ユニット11に接続され、第1脈動波形の電流を検出し、サンプリング電流を取得し、サンプリング電流をサンプリング電圧に変換する。サンプリング電圧は、第1脈動波形の電流の大きさを示すためのものである。電流保持ユニット15は、電流サンプリングユニット14及び電流採取制御ユニット13に接続される。電流保持ユニット15は、電流サンプリングユニット14からサンプリング電圧を受信し、サンプリング電圧に基づいて電流保持ユニット15におけるコンデンサ(
図3に図示せず)を充電する。電流採取制御ユニット13は、電流採取制御ユニット13におけるコンデンサの両端の電圧を採取することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を取得する。
【0039】
第1脈動波形が立ち上がりエッジにある場合に、電流保持ユニット15におけるコンデンサの静電容量は、第1脈動波形の電流の電流値が上昇するにつれて上昇し、サンプリング保持ユニット12は、サンプリング状態にある。第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにある場合に、電流保持ユニット15におけるコンデンサの両端の電圧は、そのまま変化せず、サンプリング保持ユニット12は、保持状態にある。
【0040】
本発明の実施例は、電流採取制御ユニット13により、サンプリング保持ユニット12によって保持された第1脈動波形の電流のピーク値を採取する。一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、アナログデジタルコンバータ(Analog−to−Digital Converter,ADC)を備えていてもよい。電流採取制御ユニット13は、ADCにより第1脈動波形の電流のピーク値を採取することができる。一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、制御ユニットをさらに備えていてもよい。該制御ユニットは、例えば、マイクロコントローラユニット(Microcontroller Unit,MCU)であってもよい。該制御ユニットは、ADCインターフェースを備え、該制御ユニットは、該ADCインターフェースを介してサンプリング保持ユニット12におけるコンデンサに接続され、コンデンサの両端の電圧を採取することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を採取することができる。
【0041】
サンプリング保持ユニット12がサンプリング状態に場合に、コンデンサの両端の電圧は、第1脈動波形の電流の電流値が増加するにつれて増加し、充電プロセスに相当する。サンプリング保持ユニット12が保持状態にある場合に、コンデンサの両端の電圧は、最大値に達する。コンデンサの両端の電圧と第1脈動波形の電流値との対応関係をあらかじめ構築してもよい。このようにすると、電流採取制御ユニット13は、コンデンサの両端の電圧値を採取することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を知ることができる。
【0042】
好ましくは、一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、更に、第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、保持状態からサンプリング状態に変換するようにサンプリング保持ユニット12を制御する。
【0043】
具体的には、第1脈動波形の電流のピーク値は、リアルタイムに変化する可能性があるため、電流情報のリアルタイム性及び正確性を確保し、充電プロセスの全体が順調に行われることを確保するために、第1脈動波形の電流のピーク値を絶えずに検出する必要がある。これに基づいて、本発明の実施例が提供する電流採取制御ユニット13は、第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、サンプリング状態に入るようにサンプリング保持ユニット12を制御し、第1脈動波形の電流を再度にサンプリングし、第1脈動波形の電流ピーク値採取のリアルタイム性及び正確性を確保することができる。
【0044】
さらに、一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、第1脈動波形の周期ごと内に一回のピーク値の採取を完成することができ、該ピーク値を採取した後、保持状態からサンプリング状態に切り替えるように直ちにサンプリング保持ユニット12を制御するこのようにすると、電流採取制御ユニット13によって採取された第1脈動波形の電流のピーク値は、第1脈動波形の周期を単位にして、リアルタイムに更新され、第1脈動波形の電流ピーク値の採取のリアルタイム性及び正確性が確保される。
【0045】
以上によると、第2アダプター10の出力電流、即ち充電電流が第1脈動波形の電流である。該充電電流は、間欠な方式でバッテリを充電することができ、該充電電流の周期は、電力網の周波数に従って変化することができる。一部の実施例において、充電電流の周期に対応する周波数は、電力網の周波数の整数倍又は逆数倍であってもよい。言い換えると、充電電流は、間欠な方式でバッテリを充電することができる。一部の実施例において、充電電流は、電力網と同期する一つ又は一組のパルスから構成されてもよい。
【0046】
なお、電流採取制御ユニット13が保持状態からサンプリング状態に切り替えるようにサンプリング保持ユニット12を制御する方式は複数あってもよい。例えば、電流サンプリングユニット13は、放電するようにサンプリング保持ユニット12におけるコンデンサを制御し、コンデンサの両端の電荷をクリアして、次のサンプリング周期が来る時に、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサが再度に充電できるようにすることができる。
【0047】
好ましくは、一部の実施例において、
図4に示すように、サンプリング保持ユニット12は、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサ(
図4に図示せず)により、第1脈動波形の電流のピーク値を保持する。電流採取制御ユニット13は、放電ユニット16と、制御ユニット17とを備えていてもよい。放電ユニット16は、それぞれ制御ユニット17及びサンプリング保持ユニット12におけるコンデンサに接続される。放電ユニット16は、制御ユニット17の制御で、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサの両端の電荷を解放することにより、サンプリング保持ユニット12が保持状態からサンプリング状態に変換されるようにする。さらに、サンプリング保持ユニット12によって保持される第1脈動波形の電流のピーク値の採取は、制御ユニット17によって完成することができる。
【0048】
放電ユニット16の実現方式は、複数あってもよい。例えば、放電ユニット16は、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサに直列接続されるスイッチと抵抗とを備えていてもよい。放電する必要がある場合に、制御ユニット17は、導通にするようにスイッチを制御して、コンデンサを該抵抗に対して放電させ、コンデンサの両端の電荷が消耗される。
【0049】
本発明の実施例は、電流採取制御ユニット13が、サンプリング保持ユニット12が保持状態にあるか否かを判断する方式について、具体的に限定しない。以下、具体的な実施例に合わせて詳しく説明する。
【0050】
好ましくは、一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、サンプリング保持ユニット12によってサンプリングされた電流値をリアルタイムに検出することができ、二回連続で検出された電流値が同じままであれば、サンプリング保持ユニット12が保持状態にあることを表している。
【0051】
好ましくは、一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、同期信号を受信し、同期信号に基づいてサンプリング保持ユニット12が保持状態にあるか否かを判断する。同期信号の周期は、第1脈動波形の周期の1/Nであり、Nは1以上の整数である。
【0052】
第1パルス形式の電流が周期的に変化するため、サンプリング保持ユニット12のサンプリング状態から保持状態までの時間間隔は、第1脈動波形の電流の周期に関係がする(時間間隔は、第1脈動波形の電流の周期の1/2であってもよい)。これに基づいて、本発明の実施例は、第1脈動波形の周期と特定関係を有する同期信号(即ち同期信号の周期は、第1脈動波形の周期の1/Nである)を導入し、同期信号に基づいてサンプリング保持ユニット12の作動状態を判断する。例えば、同期信号と第1脈動波形との周期及び/又は位相の関係を利用して、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを決定する。第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあると、サンプリング保持ユニット12が保持状態にあると判断される。本発明において、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを決定することとは、第1脈動波形が第1脈動波形のピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを決定することを指す。代替的には、上記第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを決定することとは、第2アダプターの現在の出力電流が第1脈動波形のピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否か、又は第2アダプターの現在の出力電流が第1脈動波形のピーク値又は立ち下がりエッジに対応する電流であるか否かを決定することを指す。
【0053】
好ましくは、一つの実現方式として、第1脈動波形の周期と同期信号の周期とが同じである。さらに、一部の実施例において、第1脈動波形と同期信号とは位相が同じであってもよい。言い換えると、同期信号が立ち上がりエッジにある場合に、第1脈動波形は、立ち上がりエッジにあり、同期信号がピーク値又は立ち下がりエッジにある場合に、第1脈動波形は、ピーク値又は立ち下がりエッジにある。第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにある場合に、サンプリング保持ユニット12が保持状態にあるため、同期信号がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを判断できれば、サンプリング保持ユニット12がいつ保持状態にあるかを判断することができる。別の一部の実施例において、第1脈動波形の位相と同期信号の位相との差が一定、例えば、差が90度又は差が180度であってもよく。この場合において、同じく、両者間の周期と位相との関係に基づいて第1脈動波形がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを判断することができ、さらに、サンプリング保持ユニット12がいつ保持状態にあるかを判断することができる。
【0054】
同期信号の周期が第1脈動波形の周期の1/2、1/3、1/4などである場合に、同じく、同期信号と第1脈動波形との位相及び周期の関係に基づいてサンプリング保持ユニット12の作動状態を判断することができる。例えば、
図5に示すように、同期信号の波形は、実線で示され、第1脈動波形の波形は、破線で示される。同期信号の周期は、第1脈動波形の周期の1/2であり、同期信号がマイナスの半周期にある場合に、第1脈動波形は、ピーク値又は立ち下がりエッジにあり、サンプリング保持ユニット12は、保持状態にある。そのため、同期信号の波形がいつマイナスの半周期にあるかを判断すれば、第1脈動波形がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを判断することができる。他の場合は類似するため、ここでは、枚挙しない。
【0055】
また、同期信号は、脈動波形の同期信号であってもよく、三角波形の同期信号であってもよく、さらに、他のタイプの同期信号であってもよく、本発明の実施例は、これについて具体的に限定しない。
【0056】
本発明の一実施形態においては、同期信号の取得方式について具体的に限定せず、以下、具体的な実施例に合わせて、同期信号の選択可能な取得方式を提供する。
【0057】
好ましくは、一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は電力変換ユニット11に接続され、電力変換ユニット11から同期信号を取得する。
【0058】
なお、電力変換ユニット11から取得した同期信号は、電力変換ユニット11が受信する交流信号、電力変換ユニット11が1次整流後に取得した電流/電圧信号、電力変換ユニット11の1次より2次に結合された電流/電圧信号、2次整流後の電流/電圧信号などであってもよい。本発明の実施例は、これについて具体的に限定しない。
【0059】
好ましくは、一部の実施例において、
図6に示すように、電力変換ユニット11は、1次ユニット18と、2次ユニット19とを備えていてもよい。電流採取制御ユニット13は2次ユニット19に接続され、2次ユニット19から同期信号を取得する。
【0060】
なお、2次ユニット19から同期信号を取得する方式は複数ある。例えば、直接に2次ユニット19のバス(VBUS)から同期信号を取得する。具体的には、第2アダプター10が出力するのは第1脈動波形の電流であり、第2アダプター10の出力端が2次ユニット19のバスに接続されるので、2次ユニット19のバスにも第1脈動波形の電流を有することになり、直接に2次ユニット19のバスから同期信号を取得することができる。
【0061】
また、
図7に示すように、2次ユニット19は、第1整流ユニット20を備えていてもよい。第1整流ユニット20は電流採取制御ユニット13に接続される。第1整流ユニット20は、1次ユニット18から2次ユニット19に結合された電流を整流し、第2パルス形式の電圧を取得し、第2脈動波形の電圧を同期信号として電流採取制御ユニット13に送信する。
【0062】
2次ユニット19自身は、2次整流ユニットを備える。該2次整流ユニットと上記第1整流ユニット20とは、二つの独立した整流ユニットであってもよい。2次整流ユニットは、1次より2次に結合された電流を整流し、第2アダプターの出力電流を取得する。第1整流ユニットは、1次より2次に結合された電流を整流し、同期信号を取得する。
図21を参照すると、
図21における符号39で示されるユニットは、2次整流ユニットである。該2次整流ユニット39及び第1整流ユニット20は、いずれも変圧器T1の2次巻線に近い側に位置してもよく、第2アダプターが1次より2次に結合された電流を整流する。
【0063】
好ましくは、一部の実施例において、
図8に示すように、電力変換ユニット11は、1次ユニット18と、2次ユニット19とを備えていてもよい。電流採取制御ユニット13は1次ユニット18に接続され、1次ユニット18から同期信号を取得する。
【0064】
なお、1次ユニット18から同期信号を取得する方式は複数ある。例えば、直接に1次ユニット18から直接に交流信号を取得し、該交流信号を同期信号として電流採取制御ユニット13に送信することができる。また、例えば、1次ユニット18における整流回路によって整流された脈動直流信号を同期信号として、電流採取制御ユニット13に送信することができる。
【0065】
具体的には、
図9に示すように、1次ユニット18は交流電流ACを整流し、第3脈動波形の電圧を取得する。第3脈動波形と第1パルスとは周期が同じである。1次ユニット18は、光結合ユニット21を介して、第3脈動波形の電圧を第2アダプター10の1次より2次に結合して、第4脈動波形の電圧を取得し、第4脈動波形の電圧を同期信号として、電流採取制御ユニット13に送信することができる。光結合ユニット21は、1次と2次との間の相互干渉を隔離する作用を果たすことができる。代替方式として、1次ユニット18は、光結合ユニット21を介せずに、直接に第3脈動波形の電圧を電流採取制御ユニット13に送信する。本発明の実施例は、これについて具体的に限定しない。
【0066】
以上、具体的な実施例に合わせて電力変換ユニット11から同期信号を取得する方式を詳しく説明したが、同期信号の取得方式は、これに限らず、以下、同期信号の他の取得方式を提供する。
【0067】
好ましくは、一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、サンプリング保持ユニット12から同期信号を取得することができる。
【0068】
具体的には、サンプリング保持ユニット12は、第2アダプターの出力電流、即ち第1脈動波形の電流をサンプリングし、サンプリング電流を取得する。そうすると、サンプリング保持ユニット12が取得したサンプリング電流、又はサンプリング電流に対応するサンプリング電圧などの信号は、いずれも第1脈動波形の電流の周期及び位相と同じである。該サンプリング電流又はサンプリング電圧を同期信号とすることは、サンプリング保持ユニット12の作動状態を判断するロジックを簡素化することができる。
【0069】
普通の場合に、サンプリング保持ユニット12は、第1脈動波形の電流をサンプリングし、サンプリング電流を取得し、サンプリング電流をサンプリング電圧に変換する。該サンプリング電圧は、第1脈動波形の電流の大きさを示すことができる。サンプリング保持ユニット12は、該サンプリング電圧を同期信号として、電流採取制御ユニット13に送信することができる。例えば、
図21を参照すると、
図21の検流計の出力インターフェース(OUTPUT)から出力される電圧信号を同期信号とすることができる。
【0070】
以上、主に説明するのは同期信号の取得方式である。以下、具体的な実施例に合わせて、同期信号に基づいて第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断する方式を詳しく説明する。
【0071】
好ましくは、一部の実施例において、電流採取制御ユニット13は、同期信号に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断し、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあると判断した場合に、サンプリング保持ユニット12によって保持される第1脈動波形の電流のピーク値を採取する。
【0072】
具体的には、サンプリング保持ユニット12は、コンデンサの充放電により、サンプリング状態と保持状態との間で切り替えることができる。第1脈動波形が立ち上がりエッジにある場合に、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサが充電状態にあり、該コンデンサの両端の電圧は、第1脈動波形の電流が増大するにつれて増大し、この場合のサンプリング保持ユニット12はサンプリング状態にある。第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにある場合に、該コンデンサの両端の電圧は、これ以上増大せず、この場合のサンプリング保持ユニット12は保持状態にある。そのため、第1脈動波形がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを判断することにより、サンプリング保持ユニット12がいつ保持状態にあるかを判断することができる。同期信号の周期及び位相と、第1脈動波形の周期及び位相とが固定の関係を有するため、同期信号の周期及び/又は位相に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを決定することができる。例えば、同期信号と第1脈動波形との位相が同じであり、同期信号がピーク値又は立ち下がりエッジにある場合に、第1脈動波形はピーク値又は立ち下がりエッジにある。また、例えば、同期信号と第1脈動波形との周期が同じであり、位相の差が半周期であり、同期信号が立ち上がりエッジにある場合に、第1脈動波形も、ピーク値又は立ち下がりエッジにある。
【0073】
同期信号の位相の検出方式は、複数あってもよい。例えば、電流計又は電圧計により同期信号の電流又は電圧をリアルタイムに検出し、同期信号の位相を決定し、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断することが出来る。しかし、このような実現方式は、別途な電流電圧検出回路が必要であり、実現するのが複雑である。以下、2種類のコンパレータによる実現方式を提供し、同期信号の電圧と参考電圧とを比較することにより、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを便利に判断することができる。
【0074】
好ましくは、一部の実施例において、
図10に示すように、電流採取制御ユニット13は、コンパレータ22及び制御ユニット23を備えていてもよい。コンパレータ22の第1入力端が、同期信号を受信し、コンパレータ22の第2入力端が、参考電圧を受信する。制御ユニット23はコンパレータ22の出力端に接続され、同期信号の電圧と参考電圧との比較結果に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断する。一部の実施例において、第1入力端は、コンパレータの同相入力端であり、第2入力端は、コンパレータの逆相入力端である。別の一部の実施例において、第1入力端は、コンパレータの逆相入力端であり、第2入力端は、コンパレータの同相入力端である。
【0075】
なお、本発明の実施例は、参考電圧の電圧値の選択方式について具体的に限定せず、同期信号がゼロクロス点の脈動波形信号であることを例とし、参考電圧の電圧値を0より大きく、同期信号のピーク値より小さいある電圧値としてもよい。同期信号が交流信号であるのを例をとし、参考電圧の電圧値を0としてもよい。
【0076】
また、本発明の実施例は、同期信号の電圧と参考電圧との比較結果に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断する上記方式について具体的に限定せず、これは、同期信号の周期及び位相と、第1脈動波形の周期及び位相とに関係がある。以下、
図11及び
図12に合わせて、同期信号と第1脈動波形との周期が同じであることを一例とし、第1脈動波形のピーク値又は立ち下がりエッジの判断方式について例を挙げて説明する。
図11及び
図12の実施例において、電流採取制御ユニット13は、第1脈動波形の周期毎にサンプリング保持ユニットによって保持された第1脈動波形の電流のピーク値を採取する。採取完了した後、電流採取制御ユニット13は、直ちに放電ユニットにおけるMOSトランジスタに制御電圧を供給し、導通するように放電ユニットにおけるMOSトランジスタを制御し、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサの両端の電荷を解放する。ただし、
図11及び
図12は、例示的な説明に過ぎず、本発明の一実施形態は、これに限られない。例えば、電流採取制御ユニット13は、複数の周期おきに1回の第1脈動波形の電流のピーク値を採取してもよい。また、放電ユニットは、MOSトランジスタ以外の他の実現方式、例えば、他のタイプのスイッチ素子を用いて放電ユニットの導通及び遮断を実現してもよい。
【0077】
図11の実施例において、同期信号と第1脈動波形(第1脈動波形は、ピークカット処理された後の脈動波形である)との位相が同じである。
図11によると、同期信号と第1脈動波形との位相が同じであるため、同期信号がピーク値又は立ち下がりエッジにある場合に、第1脈動波形もピーク値又は立ち下がりエッジにある。そのため、同期信号がいつ同期信号の波形のピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを判断できれば、第1脈動波形がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを知ることができる。
【0078】
さらに、同期信号がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを判断するために、
図11の実施例でコンパレータが導入されている。該コンパレータは、同期信号と参考電圧との電圧値を比較することにより、コンパレータの出力レベルの変化曲線、即ち、
図11に示す矩形波を取得する。該矩形波によると、コンパレータの出力レベルが高レベルから低レベルに変換した時点(以下、目標時点と称する)で、第1脈動波形が立ち下がりエッジにある。この場合、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサは、保持状態にある。そのため、本発明の実施例は、目標時点をピーク値のサンプリング時点とし、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサの両端の電圧を採取するように電流採取制御ユニット13を制御し、第1脈動波形の電流のピーク値を取得し、第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、直ちに導通するように放電ユニットにおけるMOSトランジスタを制御し、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサの両端の電荷を解放して、次の周期の採取のために準備をする。
【0079】
図12の実施例において、同期信号と第1脈動波形との位相差が180°であり、かつ、第1脈動波形は、ピークカット処理された後の脈動波形である。
図12によると、同期信号と第1脈動波形との位相差が180°であるため、同期信号がピーク値又は立ち上がりエッジにある場合に、第1脈動波形はピーク値又は立ち下がりエッジにある。そのため、同期信号がいつピーク値又は立ち上がりエッジにあるかを判断できれば、第1脈動波形がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを知ることができる。
【0080】
さらに、同期信号がいつピーク値又は立ち上がりエッジにあるかを判断するために、
図12の実施例でコンパレータが導入されている。該コンパレータは、同期信号と参考電圧との電圧値を比較することにより、コンパレータの出力レベルの変化曲線、即ち、
図12に示すような矩形波を取得する。該矩形波によると、コンパレータの出力レベルが低レベルから高レベルに変換した時点(以下、目標時点と称する)で、第1脈動波形が立ち下がりエッジにある。この場合、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサは保持状態にある。そのため、本発明の実施例は、目標時点をピーク値のサンプリング時点とし、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサの両端の電圧を採取するように電流採取制御ユニット13を制御し、第1脈動波形の電流のピーク値を取得し、第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、直ちに導通するように放電ユニットにおけるMOSトランジスタを制御し、サンプリング保持ユニット12におけるコンデンサの両端の電荷を解放し、次の周期の採取のために準備をする。
【0081】
好ましくは、別の一部の実施例において、
図13に示すように、電流採取制御ユニット13は、比較ユニット24と、制御ユニット25とを備えていてもよい。比較ユニット24は、コンデンサ26及びコンパレータ27を備えていてもよい。コンデンサ26は、同期信号を受信し、同期信号における直流信号をフィルタリングし、ゼロクロス点の交流信号を取得する。コンパレータ27の第1入力端がコンデンサ26に接続され、交流信号を受信する。コンパレータ27の第2入力端は、参考電圧を受信する。コンパレータ27は、交流信号の電圧と参考電圧とを比較する。制御ユニット25はコンパレータ27の出力端に接続され、交流信号の電圧と参考電圧との比較結果に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断する。さらに、本発明の実施例において、参考電圧の電圧値は、0として設定することができる。一部の実施例において、第1入力端は、コンパレータの同相入力端であり、第2入力端は、コンパレータの逆相入力端である。別の一部の実施例において、第1入力端は、コンパレータの逆相入力端であり、第2入力端は、コンパレータの同相入力端である。
【0082】
同期信号が脈動波形信号であることを例とし、脈動波形の信号が、直流信号(又は直流成分)とゼロクロス点の交流信号(又は交流電流成分)とを混合することによって構成された信号と見なしてもよい。コンデンサ26により、脈動波形信号における直流信号をフィルタリングしゼロクロス点の交流信号を残すことができる。このような実現方式において、コンパレータ27の参考電圧を0として設定すれば(例えば、コンパレータの第2入力端が接地される)、同期信号の位相を便利に判断することができる。
【0083】
さらに、本発明の実施例において、交流信号及び参考電圧に基づいて、同期信号、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断する方式は複数あり、これは、交流信号の周期及び位相と、第1脈動波形の周期及び位相とに関係がある。具体的な判断方式は、
図11及び
図12で説明される判断方式に類似しているため、ここでは、詳しく説明しない。
【0084】
以上、第1脈動波形の電流ピーク値の採取方式を詳しく説明した。以下、具体的な実施例に合わせて、取得された第1脈動波形の電流ピーク値による充電プロセスの制御方式について詳しく説明する。
【0085】
好ましくは、一部の実施例において、
図14に示すように、第2アダプター10は、電圧調整ユニット28をさらに備えていてもよい。電圧調整ユニット28は電力変換ユニット11に接続され、第2アダプター10の出力電圧を検出して調整する。電流採取制御ユニット13は、電圧調整ユニット28に接続され、電圧調整ユニット28により、第1脈動波形の電流のピーク値を調整する。
【0086】
なお、電圧調整ユニット28の最も基本的な機能は、第2アダプターの出力電圧の調整を実現することである。具体的には、電圧調整ユニット28は、電力変換ユニット11を介して第2アダプター10の出力電圧を検出し、電力変換ユニット11を介して第2アダプター10の出力電圧を調整する。言い換えると、電圧調整ユニット28と電力変換ユニット11とは第2アダプターの出力電圧のフィードバック制御システムを形成し、該フィードバック制御システムを電圧フィードバックループと称してもよい。なお、第2アダプターの出力電力が一定である場合に、電圧の調整も電流の変化を引き起こす。そのため、本発明の実施例の電流採取制御ユニット13は、第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、上記電圧フィードバックループを利用して電流の調整を実現することができる。例えば、電流採取制御ユニット13が第1脈動波形の電流の現在のピーク値を採取した後、該現在のピーク値を目標ピーク値に調整しようとすると、ソフトウェアにより、第1脈動波形の電流のピーク値を目標ピーク値に調整した場合の対応する第2アダプター10の出力電圧の目標値を算出し、その後、上記電圧フィードバックループを利用して第2アダプター10の出力電圧を該目標値に調整すればよい。
【0087】
本発明の実施例の電流採取制御ユニット13と電圧フィードバックループとが第2アダプターの出力電流のピーク値のフィードバック制御システムを形成している。該フィードバック制御システムは、電流フィードバックループと称してもよい。つまり、本発明の実施例は、電圧フィードバックループ(ハードウェアにより実現する)を含むだけでなく、電流フィードバックループ(電圧フィードバックループに基づいて、ソフトウェアにより算出して実現する)をも含む。これにより、第2アダプターは、第2アダプターの出力電圧の制御を実現することができるほか、第2アダプターの出力電流の制御をも実現するができ、第2アダプターの機能を豊富にし、第2アダプターの智能度合を向上させる。
【0088】
電流採取制御ユニット13は電圧調整ユニット28を介して第1脈動波形の電流のピーク値を調整する方式は複数あってもよい。以下、
図15及び
図17に合わせて一例を挙げて説明する。
【0089】
好ましくは、一部の実施例において、
図15に示すように、電圧調整ユニット28は、電圧サンプリングユニット29と、電圧比較ユニット30と、電圧制御ユニット31とを備えていてもよい。電圧サンプリングユニット29が電力変換ユニット11に接続され、第2アダプター10の出力電圧をサンプリングし、第1電圧を取得する。電圧比較ユニット30の入力端が電圧サンプリングユニット29に接続され、第1電圧と第1参考電圧とを比較する。電圧制御ユニット31の入力端が電圧比較ユニット30の出力端に接続される。電圧制御ユニット31の出力端が電力変換ユニット11に接続される。電圧制御ユニット31は、第1電圧と第1参考電圧との比較結果に基づいて、第2アダプター10の出力電圧を制御する。電流採取制御ユニット13は電圧比較ユニット30に接続され、第1参考電圧の電圧値を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整する。
【0090】
具体的には、第2アダプターの出力電圧を採取するために、電圧サンプリングユニット29の入力端が第2アダプターのバス(VBUS)に接続されてもよい。一部の実施例において、電圧サンプリングユニット29は、リード線であってもよい。このようにすると、電圧サンプリングユニット29によってサンプリングされた第1電圧は、第2アダプターの出力電圧である。別の一部の実施例において、電圧サンプリングユニット29は、分圧するための二つの抵抗を備えていてもよい。このようにすると、電圧サンプリングユニット29によってサンプリングされた第1電圧は、二つの抵抗によって分圧された電圧である。電圧比較ユニット30は、演算増幅器により実現することができる。演算増幅器の一つの入力端が、電圧サンプリングユニット29によって入力される第1電圧を受信し、もう一つの入力端が、第1参考電圧を受信する。演算増幅器の出力端は、第1電圧と第1参考電圧とが等しいか否かを示す電圧フィードバック信号を生成する。電圧制御ユニット31は、光結合及びPWMコントローラなどの素子により実現することができ、電圧比較ユニット30によって提供される電圧フィードバック信号に基づいて、第2アダプターの出力電圧を調整する。第2アダプターの出力電力が一定である場合に、電流採取制御ユニット13は、第1脈動波形の電流のピーク値の所期値に基づいて、対応する第2アダプターの出力電圧の所期値を算出することができる。その後、第1参考電圧の電圧値を調節することにより、第2アダプターの出力電圧を該第2アダプターの出力電圧の所期値に調整し、これにより、第1脈動波形の電流のピーク値を第1脈動波形の電流のピーク値の所期値に調整する。
【0091】
電流採取制御ユニット13が第1参考電圧の電圧値を調整する方式は複数あってもよい。好ましくは、一実施例として、
図16に示すように、電流採取制御ユニット13は、制御ユニット32と、デジタルアナログコンバータ(Digital to Analog Converter,DAC)33とを備えていてもよい。DAC33の入力端が制御ユニット32に接続され、DAC33の出力端が電圧比較ユニット30に接続される。制御ユニット32は、DAC33を介して第1参考電圧の電圧値を調整して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整する。好ましくは、別の一実施例として、制御ユニット32は、RCユニット、デジタルポテンショメータなどの回路を介して第1参考電圧の電圧値の調節を実現することができ、本発明の実施例は、これについて具体的に限定しない。
【0092】
好ましくは、一部の実施例において、
図17に示すように、電圧調整ユニット28は、分圧ユニット34と、電圧比較ユニット30と、電圧制御ユニット31とを備えていてもよい。分圧ユニット34の入力端が電力変換ユニット11に接続され、設定された分圧比に従って第2アダプター10の出力電圧を分圧して、第2電圧を生成する。電圧比較ユニット30の入力端が分圧ユニット34の出力端に接続され、第2電圧と第2参考電圧とを比較する。電圧制御ユニット31の入力端が電圧比較ユニット30の入力端に接続される。電圧制御ユニット31の出力端が電力変換ユニット11に接続される。電圧制御ユニット31は、第2電圧と第2参考電圧との比較結果に基づいて、第2アダプター10の出力電圧を制御する。電流採取制御ユニット13は電圧比較ユニット30に接続され、分圧比を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整する。
【0093】
本発明の実施例が
図15の実施例に類似しており、異なる点は、本発明の実施例で分圧ユニットが導入されている点である。該分圧ユニットの分圧比は、調節可能である。さらに、本発明の実施例における電流採取制御ユニット13は、電圧比較ユニット30の参考電圧を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するわけではなく、分圧ユニット34の分圧比を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整する。本発明の実施例は、分圧ユニットにより、第2アダプターの出力電圧のサンプリングを実現したほか、第1脈動波形の電流のピーク値の調節をも実現し、第2アダプターの回路構成を簡素化した。
【0094】
なお、本発明の実施例は、分圧ユニットの分圧比を調節することにより、第1脈動波形の電流のピーク値の調節を実現するため、本発明の実施例における電圧比較ユニットの参考電圧(即ち、上記の第2参考電圧)は、一定であってもよい。
【0095】
本発明の実施例の分圧ユニット34の実現方式は複数ある。例えば、デジタルポテンショメータを採用して実現してもよいし、分散された抵抗、スイッチなどの素子により上記分圧及び分圧比調節の機能を実現してもよい。
【0096】
デジタルポテンショメータの実現方式を例とし、
図18に示すように、電流採取制御ユニット13は、制御ユニット32を含み、分圧ユニット34は、デジタルポテンショメータ35を含む。デジタルポテンショメータ35の高電位端が電力変換ユニット11に接続される。デジタルポテンショメータ35の低電位端が接地される。デジタルポテンショメータ35の出力端が電圧比較ユニット30に接続される。制御ユニット32は、デジタルポテンショメータ35の制御端に接続され、デジタルポテンショメータ35の制御端によりデジタルポテンショメータ35の分圧比を調整して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整する。
【0097】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプター10は、第1充電モード及び第2充電モードを有している。第2アダプター10の第2充電モードでの充電対象機器(例えば端末)への充電速度が第2アダプター10の第1充電モードでの充電対象機器(例えば端末)への充電速度(上記第1脈動波形の電流が第2アダプターの第2充電モードでの出力電流であってもよい)より速い。言い換えると、第1充電モードで作動する第2アダプター10に比べて、第2充電モードで作動する第2アダプター10が同じ容量の充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリを満充電するのにかかる時間のほうがより短い。
【0098】
第2アダプター10は、制御ユニットを備え、第2アダプター10が充電対象機器(例えば端末)と接続されているプロセスにおいて、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードの充電プロセスを制御する。制御ユニットは、上記いずれかの実施例における制御ユニットであってもよく、例えば、第1調整ユニットにおける制御ユニットであってもよいし、第2調整ユニットにおける制御ユニットであってもよい。
【0099】
第1充電モードは、普通充電モードであってもよい。第2充電モードは、急速充電モードであってもよい。普通充電モードとは、第2アダプターが比較的小さい電流値(通常2.5Aより小さい)を出力すること、又は比較的小さい電力(通常15Wより小さい)で充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリを充電することを指す。普通充電モードで比較的大容量のバッテリ(例えば3000mAh容量のバッテリ)を完全に満充電しようとするなら、通常に数時間をかける必要があるが、急速充電モードで、第2アダプターが比較的大きい電流(通常は、2.5Aより大きく、例えば4.5A、5A、さらに高く)を出力し、又は比較的大きい電力(通常15W以上である)で充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリを充電することができる。普通充電モードに比べて、第2アダプターが急速充電モードで同じ容量のバッテリを完全に満充電するのに必要とする充電時間は、明らかに短縮することができ、充電速度がより速い。
【0100】
本発明の実施例は、第2アダプターの制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との通信内容、及び制御ユニットが第2アダプターの第2充電モードでの出力を制御する方式について具体的に限定しない。例えば、制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)と通信して、充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリの現在の電圧又は現在の電気量についてやりとりを行い、バッテリの現在の電圧又は現在の電気量に基づいて、第2アダプターの出力電圧又は出力電流を調整することができる。以下、具体的な実施例に合わせて、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間の通信内容、及び制御ユニットが第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御する方式について詳しく説明する。
【0101】
好ましくは、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器(例えば端末)との間の充電モードをネゴシエーションすることを含んでもよい。
【0102】
本発明の実施例において、第2アダプターは、第2充電モードを盲目的に採用して充電対象機器(例えば端末)を急速充電するわけではなく、充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を急速充電してもよいか否かをネゴシエーションし、このようにすると、充電プロセスの安全性を向上させることができる。
【0103】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器(例えば端末)との間の充電モードをネゴシエーションすることは、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)が第2充電モードをオンにするか否かを尋ねるための第1コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、充電対象機器(例えば端末)が第2充電モードをオンにすることに同意するか否かを指示ための前記第1コマンドに対する返事コマンドを受信することと、充電対象機器(例えば端末)が第2充電モードをオンにすることに同意した場合に、制御ユニットが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することと、を含んでもよい。
【0104】
本発明の実施例の上記説明は、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)とのマスター及びスレーブを限定することはない。言い換えると、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)とのうちいずれか一方がマスター装置側として、二方向通信セッションを開始することができる。相応的に、他方がスレーブ装置側としてマスター装置側が開始する通信に対して第1応答又は第1返事を出す。一種の実行可能な方式として、通信プロセスにおいて、第2アダプター側及び充電対象機器(例えば端末)側のアースに対するレベルの高さを比較することにより、マスター及びスレーブ装置の身分を確認することができる。
【0105】
本発明の実施例は、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)との間の二方向通信の具体的な実現方式を限定していない。つまり、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)とのうちいずれか一方がマスター装置側として通信セッションを開始して、相応的に、他方がスレーブ装置側として、マスター装置側が開始する通信セッションに対して第1応答又は第1返事を出す。同時に、マスター装置側は、前記スレーブ装置側からの第1応答又は第1返事に対して第2応答することができる。即ち、マスター及びスレーブ装置の間で一回の充電モードに関するネゴシエーションプロセスが完成されたと考えてもよい。一種の実行可能な実施方式として、マスター及びスレーブ装置側の間で複数回の充電モードに関するネゴシエーションが完成された後、マスター及びスレーブ装置側の間の充電操作を実行することにより、ネゴシエーション後の充電プロセスが安全かつ確実に実行されることを確保することができる。
【0106】
マスター装置側として、前記スレーブ装置側の通信セッションに対する第1応答又は第1返事に応じて第2応答を出すことができる一つの方式は、マスター装置側がスレーブ装置側の通信セッションに対する第1応答又は第1返事を受信し、受信されたスレーブ装置の第1応答又は第1返事に応じて対応性のある第2応答を出すことができる方式であってもよい。例として、マスター装置側が所定時間内でスレーブ装置側の通信セッションに対する第1応答又は第1返事を受信した場合に、マスター装置側は、スレーブ装置の第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を出すことは、具体的に、マスター装置側とスレーブ装置側とが一回の充電モードに関するネゴシエーションを完成し、マスター装置側とスレーブ装置側との間がネゴシエーションの結果に基づいて、第1充電モード又は第2充電モードに従って充電操作を実行する。即ち、第2アダプターがネゴシエーションの結果に基づいて、第1充電モード又は第2充電モードで作動して充電対象機器(例えば端末)を充電する。
【0107】
マスター装置側として、スレーブ装置側の通信セッションに対する第1応答又は第1返事に応じて、更に第2応答を出すことができる一つの方式は、マスター装置側が所定時間内でスレーブ装置側の通信セッションに対する第1応答又は第1返事を受信していなくても、マスター装置側がスレーブ装置の第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を出すことであってもよい。例として、マスター装置側が所定時間内でスレーブ装置側の通信セッションに対する第1応答又は第1返事を受信していなくても、マスター装置側がスレーブ装置の第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を出すことは、具体的に、マスター装置側とスレーブ装置側とが一回の充電モードに関するネゴシエーションを完成し、マスター装置側とスレーブ装置側との間で第1充電モードに従って充電操作が実行され、即ち、第2アダプターが第1充電モードで作動して充電対象機器(例えば端末)を充電する。
【0108】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器(例えば端末)がマスター装置として、通信セッションを開始する場合に、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)がスレーブ装置として、マスター装置側が開始する通信セッションに対して第1応答又は第1返事を出した後、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターの第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を出さなくても、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)との間で一回の充電モードに関するネゴシエーションプロセスが完成されたと考えてもよい。さらに、第2アダプターがネゴシエーション結果に基づいて第1充電モード又は第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することを決定することができる。
【0109】
好ましくは、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターの第2充電モードでの出力を制御するプロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧を決定することと、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧を調整して、第2アダプターの出力電圧が、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧と等しくなるようにすることと、を含んでもよい。
【0110】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧を決定することは、制御ユニットが、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを尋ねるための第2コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、第2アダプターの出力電圧とバッテリの現在の電圧とがマッチングしている、高めである又は低めであることを指示するための第2コマンドの返事コマンドを受信することと、を含んでもよい。代替的には、第2コマンドは、第2アダプターの現在の出力電圧を第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧とするのが適切であるか否かを尋ねることができる。第2コマンドの返事コマンドは、現在の第2アダプターの出力電圧が適切である、高め又は低めであることを指示することができる。第2アダプターの現在の出力電圧とバッテリの現在の電圧とがマッチングしている、又は第2アダプターの現在の出力電圧を第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧とするのが適切であることとは、第2アダプターの現在の出力電圧が、バッテリの現在の電圧よりやや高く、且つ第2アダプターの出力電圧とバッテリの現在の電圧との間の差が所定範囲内(通常は、数百ミリボルトの等級)にあることを指してもよい。
【0111】
好ましくは、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御する充電プロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定することと、制御ユニットが第1脈動波形の電流のピーク値に対して調整して、第1脈動波形の電流のピーク値が、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流と等しくなるようにすることとを含んでもよい。
【0112】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定することは、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を尋ねるための第3コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を指示するための第3コマンドの返事コマンドを受信することと、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定することとを含んでもよい。なお、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定する方式は複数あり、例えば、第2アダプターは、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流として決定してもよいし、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流及び自身の電流出力能力などの要素を総合的に考慮した後、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定してもよい。
【0113】
好ましくは、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセスにおいて、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整することを含んでもよい。
【0114】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整することは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を尋ねるための第4コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、第2アダプターから送信された、バッテリの現在の電圧を指示するための第4コマンドの返事コマンドを受信することと、制御ユニットがバッテリの現在の電圧に基づいて、第1脈動波形の電流のピーク値を調整することとを含んでもよい。
【0115】
好ましくは、一部の実施例において、
図19Aに示すように、第2アダプター10は、充電インターフェース191を備える。さらに、一部の実施例において、第2アダプター10における制御ユニット(
図21に示すMCU)は、充電インターフェース191におけるデータケーブル192を介して充電対象機器(例えば端末)と二方向通信することができる。
【0116】
好ましくは、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定することを含んでもよい。
【0117】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定することは、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を尋ねるための第4コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を指示するための第4コマンドの返事コマンドを受信することと、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧及び充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧に基づいて、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定することとを含んでもよい。例えば、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)の現在の電圧との電圧差が所定電圧閾値より大きいと決定すると、この場合の電圧差を第2アダプターから出力された現在の電流値で割って得られる抵抗値が、所定抵抗閾値より大きいであることを表し、充電インターフェースが接触不良であることを決定することができる。
【0118】
好ましくは、一部の実施例において、充電インターフェースが接触不良であることは、充電対象機器(例えば端末)によって決定されてもよい。充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターの出力電圧を尋ねるための第6コマンドを制御ユニットに送信し、充電対象機器(例えば端末)が、制御ユニットから送信された、第2アダプターの出力電圧を指示するための第6コマンドの返事コマンドを受信し、充電対象機器(例えば端末)が充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧及び第2アダプターの出力電圧に基づいて、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定する。充電対象機器(例えば端末)が充電インターフェースが接触不良であることを決定した後、充電対象機器(例えば端末)が充電インターフェースが接触不良であることを指示するための第5コマンドを制御ユニットに送信する。制御ユニットが第5コマンドを受信した後、第2充電モードを終了するように第2アダプターを制御することができる。
【0119】
以下、
図19Bに合わせて、第2アダプターにおける制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間の通信プロセスをさらに詳しく説明する。なお、
図19Bの例は、ただ当業者が本発明の実施例を理解するのに力を添えるためのものであって、本発明の実施例を例示された具体的な数値又は具体的な場面に限定するためのものではない。当業者は、示される
図19Bの例に基づいて、各種同等の修正又は変更を行うことができるのが明らかなことであり、このような修正又は変更も本発明の実施例の範囲内に該当する。
【0120】
図19Bに示すように、第2充電モードでの第2アダプターの出力で充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセス、即ち充電プロセスは、五つの段階を含んでいてもよい。
【0121】
段階1
充電対象機器(例えば端末)が電源供給装置に接続された後、充電対象機器(例えば端末)は、データケーブルD+,D−を介して電源供給装置のタイプを検出することができる。電源供給装置が第2アダプターであることを検出した場合に、充電対象機器(例えば端末)が受け入れた電流は、所定電流閾値I2(例えば1Aであってもよい)より大きくてもよい。第2アダプターにおける制御ユニットが所定持続時間(例えば、連続的なT1時間)内で第2アダプターの出力電流がI2以上であることを検出した場合に、制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)の電源供給装置のタイプを認識することが既に完成されたと判定してもよい。制御ユニットは、第2アダプターと充電対象機器(例えば端末)との間のネゴシエーションプロセスを開始し、コマンド1(上記第1コマンドに対応する)を充電対象機器(例えば端末)に送信して、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意するか否かを判定する。
【0122】
制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、コマンド1の返事コマンドを受信し、且つ該コマンド1の返事コマンドが、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意しないと指示した場合に、制御ユニットは、第2アダプターの出力電流を再度に検出する。第2アダプターの出力電流が所定連続する時間内(例えば、可以は、連続的なT1時間)で依然としてI2以上である場合に、制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)にコマンド1を再送信し、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意するか否かを判定する。制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意する、又は第2アダプターの出力電流がI2以上であるという条件を満たさないまで段階1の上記ステップを繰り返す。
【0123】
充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意した後、通信プロセスが第2段階に移行する。
【0124】
段階2
第2アダプターの出力電圧は、複数のグレードを含んでいてもよい。制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)にコマンド2(上記第2コマンドに対応する)を送信して、第2アダプターの出力電圧(現在の出力電圧)と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを判定する。
【0125】
充電対象機器(例えば端末)が制御ユニットにコマンド2の返事コマンドを送信して、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしている、高めである又は低めであることを指示する。コマンド2に対する返事コマンドが第2アダプターの出力電圧が高めである又は低めであることを指示した場合に、制御ユニットは、第2アダプターの出力電圧を1グレード調整し、充電対象機器(例えば端末)にコマンド2を再送信して、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを再度判定することができる。被充電装置(例えば端末)が第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしていると決定するまで段階2の上記ステップを繰り返して、3段階に移行する。
【0126】
段階3
制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)にコマンド3(上記第3コマンドに対応する)を送信して、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を判定する。充電対象機器(例えば端末)が制御ユニットにコマンド3の返事コマンドを送信して、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を指示して、第4段階に移行する。
【0127】
段階4
制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定した後、定電流充電段階である段階5に移行する。
【0128】
段階5
定電流充電段階に入った後、制御ユニットは、一定時間ごとに充電対象機器(例えば端末)にコマンド4(上記第4コマンドに対応する)を送信して、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を判定することができる。充電対象機器(例えば端末)は、制御ユニットにコマンド4の返事コマンドを送信して、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧をフィードバックすることができる。制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧に基づいて、充電インターフェースが接触良好であるか否か、及び第1脈動波形の電流のピーク値を低下させる必要があるか否かを判断することができる。第2アダプターが充電インターフェースが接触不良であると判断した場合に、充電対象機器(例えば端末)にコマンド5(上記第5コマンドに対応する)を送信することができ、第2アダプターは、第2充電モードを終了し、その後、リセットして再度に段階1に移行する。
【0129】
好ましくは、一部の実施例において、段階1において、充電対象機器(例えば端末)がコマンド1の返事コマンドを送信する場合に、コマンド1の返事コマンドは、該充電対象機器(例えば端末)の通路抵抗のデータ(又は情報)を運ぶことができる。充電対象機器(例えば端末)の通路抵抗データは、段階5で充電インターフェースの接触が良好であるか否かを判断するためのものである。
【0130】
好ましくは、一部の実施例において、段階2において、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意した時点から、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧を適切な充電電圧に調整する時点までかかった時間は、一定範囲内に制御することができる。該時間が所定範囲を超えると、第2アダプター又は充電対象機器(例えば端末)は、急速充電通信プロセスが異常であると判定し、リセットして再度に段階1に入ることができる。
【0131】
好ましくは、一部の実施例において、段階2において、第2アダプターの出力電圧が充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧よりΔV(ΔVは、200〜500mVとしてもよい)高い場合に、充電対象機器(例えば端末)は、制御ユニットにコマンド2の返事コマンドを送信して、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリ電圧とがマッチングしていることを指示することができる。
【0132】
好ましくは、一部の実施例において、段階4において、第2アダプターの出力電流の調整速度は、一定範囲内に制御することができる。このようにすると、調整速度が速すぎることによる第2充電モードでの第2アダプターの出力が充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセスの異常の発生を避けることができる。
【0133】
好ましくは、一部の実施例において、段階5において、第2アダプターの出力電流の変化幅は、5%以内に制御することができる。
【0134】
好ましくは、一部の実施例において、段階5において、制御ユニットは、充電回路の通路抵抗をリアルタイムにモニターリングすることができる。具体的には、制御ユニットは、第2アダプターの出力電圧ト、出力電流と、充電対象機器(例えば端末)によってフィードバックされたバッテリの現在の電圧とに基づいて、充電回路の通路抵抗をモニターリングすることができる。「充電回路の通路抵抗」>「充電対象機器(例えば端末)の通路抵抗+充電ケーブルの抵抗」の場合に、充電インターフェースが接触不良であると判定することができ、第2アダプターは第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するのを停止する。
【0135】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するのを開始した後、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間の通信時間の間隔は、一定範囲内に制御することができ、通信間隔が短すぎることによる通信プロセスの異常の発生を避ける。
【0136】
好ましくは、一部の実施例において、充電プロセスの停止(又は第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセスの停止)は、回復可能な停止と回復不可能な停止との2種類に分けることができる。
【0137】
例えば、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの満充電されたこと又は充電インターフェースが接触不良であることが検出された場合に、充電プロセスが停止され、充電通信プロセスがリセットされ、充電プロセスが再度に段階1に入る。その後、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意しないと、通信プロセスは段階2に入らない。このような場合の充電プロセスの停止は、回復不可能な停止と見なされてもよい。
【0138】
また、例えば、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間に通信異常が現れた場合に、充電プロセスが停止され、充電通信プロセスがリセットされ、充電プロセスが再度に段階1に入る。段階1の需要が満たされた後、充電対象機器(例えば端末)が、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意して、充電プロセスを回復する。このような場合の充電プロセスの停止は、回復可能な停止と見なされてもよい。
【0139】
また、例えば、充電対象機器(例えば端末)がバッテリに異常が現れたことを検出した場合に、充電プロセスが停止され、充電通信プロセスがリセットされ、充電プロセスが再度に段階1に移行する。その後、充電対象機器(例えば端末)が、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意しない。バッテリが正常に回復して、段階1の需要を満たした後、充電対象機器(例えば端末)が、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意する。このような場合の急速充電プロセスの停止は、回復可能な停止と見なされてもよい。
【0140】
以上、
図19Bに示す通信ステップ又は操作が例に過ぎない。例えば、段階1において、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターに接続された後、充電対象機器(例えば端末)と制御ユニットとの間のハンドシェイク通信は、充電対象機器(例えば端末)によって開始されてもよく、即ち、充電対象機器(例えば端末)がコマンド1を送信し、制御ユニットが第2充電モードをオンにするか否かを判定する。充電対象機器(例えば端末)が、制御ユニットから送信された、制御ユニットが第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意することを指示するための返事コマンドを受信した場合に、第2アダプターは、第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)のバッテリを充電し始める。
【0141】
また、例えば、段階5の後、定電圧充電段階をさらに含んでいてもよい。具体的には、段階5において、充電対象機器(例えば端末)は、制御ユニットにバッテリの現在の電圧をフィードバックすることができ、バッテリの現在の電圧が定電圧充電電圧閾値に達した場合に、充電段階は、定電流充電段階から定電圧充電段階に入る。定電圧充電段階において、充電電流が次第に減小していき、電流がある閾値に低下した場合に、充電のプロセスの全体が停止され、充電対象機器(例えば端末)のバッテリが満充電されることを表す。
【0142】
さらに、
図20に示すように、上記いずれかの実施例のもとで、第2アダプター10は、第1充電モード及び第2充電モードを有することができる。第2アダプターの第2充電モードでの充電対象機器(例えば端末)への充電速度は、第2アダプターの第1充電モードでの充電対象機器(例えば端末)への充電速度より速い。電力変換ユニット11は、2次フィルタユニット37を備えていてもよい、第2アダプター10は、2次フィルタユニット37に接続される制御ユニット36を備えていてもよい。第1充電モードにおいて、制御ユニット36は、作動するように2次フィルタユニット37を制御して、第2アダプター10の出力電圧の電圧値が一定であるようにする。第2充電モードおいて、制御ユニット36は作動を停止するように2次フィルタユニット37を制御して、第2アダプター10の出力電流が第1脈動波形の電流であるようにする。
【0143】
本発明の実施例において、制御ユニットは、2次フィルタユニットが作動するか否かを制御することにより、第2アダプターは電流値が一定である普通直流電流を出力することができるほか、電流値が変化する脈動直流電流を出力することもでき、従来の充電モードを兼ねている。
【0144】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、第1脈動波形の電流を直接に充電対象機器(例えば端末)のバッテリの両端に印加して、バッテリを直接充電する。
【0145】
具体的には、直接充電とは、第2アダプターの出力電圧及び出力電流を直接に充電対象機器(例えば端末)のバッテリの両端に印加して(又は直接にガイドする)、充電対象機器(例えば端末)のバッテリを充電し、途中で変換回路によって第2アダプターの出力電流又は出力電圧を変換する必要がなく、変換プロセスによるエネルギーの損失が避けられることを指してよい。第2充電モードで充電するプロセスにおいて、充電回路における充電電圧又は充電電流を調整できるために、第2アダプターを知能的なアダプターとして設計することができ、第2アダプターにより充電電圧又は充電電流の変換を完成する。このようにすると、充電対象機器(例えば端末)の負担を軽減し、充電対象機器の発熱量を低下させることができる。
【0146】
本発明の実施例の第2アダプター10は、定電流モードで作動することができる。本文における定電流モードとは、第2アダプターの出力電流を制御する充電モードを指し、第2アダプターの出力電流が一定に維持されて変動しないことを要求することではない。実際に第2アダプターが定電流モードで通常に多段階定電流の方式で充電する。
【0147】
多段階定電流充電(Multi−stage constant current charging)がN個の充電段階(Nが2以上の整数である)を有する。多段階定電流充電は、所定の充電電流で第1段階の充電を始めることができる。多段階定電流充電のN個の充電段階は、第1段階から第(N−1)段階まで順次に実行される。充電段階のうち前の充電段階が次の充電段階に移行した後、充電電流値が小さくなる。バッテリ電圧が充電終止電圧閾値に達した場合に、充電段階のうち前の充電段階が次の充電段階に移行することになる。
【0148】
さらに、第2アダプターの出力電流が脈動直流電流である場合に、定電流モードとは、脈動直流電流のピーク値又は平均値を制御する充電モードを指してもよい。即ち、第2アダプターの出力電流のピーク値が定電流モードに対応する電流を超えないように制御する。
【0149】
以下、具体的な一例に合わせて、本発明の実施例をさらに詳しく説明する。なお、
図21及び
図22の例は、ただ当業者が本発明の実施形態を理解するのに力を添えるためのものであって、本発明の実施形態に例示された具体的な数値又は具体的な場面に限定するためのものではない。当業者は、提供される
図21及び
図22の例に基づいて、各種同等の修正又は変更を行うことができるのは明らかなことであり、このような修正又は変更も本発明の実施形態の範囲内に該当する。
【0150】
第2アダプターは、電力変換ユニット(上記の電力変換ユニット11に対応する)を備える。
図21に示すように、該電力変換ユニットは、交流電流ACの入力端と、1次整流ユニット38と、変圧器T1と、2次整流ユニット39と、第1整流ユニット20とを備えていてもよい。
【0151】
具体的には、交流電流ACの入力端が商用電源(一般的には、220Vの交流電流である)を導入して、商用電源を1次整流ユニット38に供給する。
【0152】
1次整流ユニット38は、商用電源を第2脈動波形の電流に変換し、第2パルス直流電を変圧器T1に供給する。1次整流ユニット38は、ブリッジ整流ユニットであってもよい。例えば、
図21に示されるようなフルブリッジ整流ユニットであってもよいし、又は、ハーフブリッジ整流ユニットであってもよい。本発明の実施例は、これについて具体的に限定しない。
【0153】
変圧器T1は、第1脈動直流電流を変圧器の1次より2次に結合する。変圧器T1は、普通の変圧器であってもよいし、作動周波数が50KHz〜2MHzである高周波変圧器であってもよい。変圧器T1の1次巻線の数及び接続形式が第2アダプターにおいて採用されるスイッチング電源のタイプに関連し、本発明の実施例は、これについて具体的に限定しない。
図21に示すように、第2アダプターは、フライバックスイッチング電源を採用し、変圧器の1次巻線の一端が1次整流ユニット38に接続され、1次巻線の他端がPWMコントローラによって制御されるスイッチに接続されてもよい。無論、第2アダプターは、順方向スイッチング電源又はプッシュプルスイッチング電源を採用する第2アダプターであってもよい。異なるタイプのスイッチング電源における1次整流ユニット及び変圧器は、それぞれの接続形式を有し、簡潔のために、ここでは、枚挙しない。
【0154】
2次整流ユニット39は、1次より2次に結合された電流を整流して、第1脈動波形の電流を取得する。2次整流ユニット39の形式は複数ある。
図21に示されるのは、一種の典型的な2次同期整流回路である。同期整流回路は、同期整流(Synchronous Rectifier,SR)チップと、該SRチップによって制御される金属酸化物半導体(Metal Oxide Semiconductor,MOS)トランジスタと、MOSトランジスタのソース電極及びドレイン電極の両端に接続されるダイオードとを備える。SRチップがMOSトランジスタのゲート電極にPWM制御信号を送信し、MOSトランジスタの導通及び遮断を制御して、2次同期整流を実現する。
【0155】
第1整流ユニット20は、1次より2次に結合された電流を整流して、同期信号を取得する。
図21に示すように、第1整流ユニット20は、順方向整流回路であってもよい。同期信号は、順方向整流回路から出力される順方向電圧(forward voltage)である。
【0156】
さらに、第2アダプターは、サンプリング保持ユニット(上記のサンプリング保持ユニット12に対応する)を備えていてもよい。該サンプリング保持ユニットは、電流サンプリングユニット(上記の電流サンプリングユニット14に対応する)と、電流保持ユニット(上記の電流保持ユニット15に対応する)とを備える。
【0157】
具体的には、
図21に示すように、電流サンプリングユニットは、具体的に、検流抵抗R3と、検流計とを備える。検流計は、検流抵抗R3を介して第1脈動波形の電流を検流して、サンプリング電流を取得し、該サンプリング電流を対応するサンプリング電圧(該サンプリング電圧は、第1脈動波形の電流の大きさを示すために用いられる)に変換する。
【0158】
回路保持ユニットは、分圧抵抗R4,R5と、コンデンサC1とを備える。回路保持ユニットは、まず、分圧抵抗R4,R5を介して検流計の出力インターフェース(OUTPUT)から出力されるサンプリング電圧を分圧し、そして、分圧して得られた電圧によりコンデンサC1を充電し、コンデンサC1の両端の電圧が第1脈動波形の電流が変化するにつれて変化するようにする。第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジに達した場合に、コンデンサC1の両端の電圧が最大値(該最大値は、第1脈動波形の電流のピーク値に対応する)に達し、サンプリング保持ユニットが保持状態に入る。
【0159】
さらに、第2アダプターは、電流採取制御ユニット(上記の電流採取制御ユニット13に対応する)を備える。電流採取制御ユニッは、MCU(上記の制御ユニットに対応する)と、比較ユニット24と、放電ユニット16とを備えていてもよい。
【0160】
具体的には、比較ユニット24は、コンパレータを備えていてもよい。コンパレータの第1入力端は、同期信号を受信する。コンパレータの第2入力端は、参考電圧を受信する。一部の実施例において、第1入力端は、同相入力端であり、第2入力端は、逆相入力端である。別の一部の実施例において、第1入力端は、逆相入力端であり、第2入力端は、同相入力端である。コンパレータは、比較結果をMCUに送信する。
【0161】
MCUは、コンパレータの比較結果に基づいて、第1脈動波形がいつピーク値又は立ち下がりエッジにあるかを判断する。第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにある場合に、サンプリング保持回路が保持状態にあることを表している。MCUがADCを介してコンデンサC1の両端の電圧を採取して、第1脈動波形の電流のピーク値を決定する。
【0162】
放電ユニット16は、スイッチングトランジスタQ3と、抵抗R6とを備えていてもよい。MCUが第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、MCUは、導通するようにスイッチングトランジスタQ3を制御して、コンデンサC1は、抵抗R6に放電し、コンデンサC1の両端の電荷を解放する。このようにすると、コンデンサC1の両端の電圧は、再度に第1脈動波形の電流が変化するにつれて変化することができるようになり、サンプリング保持ユニットが保持状態からサンプリング状態に切り替えたことも表している。
【0163】
さらに、第2アダプターは、電圧調整ユニット(上記の電圧調整ユニット28に対応する)を備えていてもよい。電圧調整ユニットは、電圧サンプリングユニット(上記の電圧サンプリングユニット29に対応する)と、電圧比較ユニット(上記の電圧比較ユニット30に対応する)と、電圧制御ユニット(上記の電圧制御ユニット31に対応する)とを備えていてもよい。
【0164】
具体的には、
図21に示すように、電圧サンプリングユニットは、第2アダプターの出力電圧を分圧して、第1電圧を取得するための抵抗R1及び抵抗R2を備える。
【0165】
電圧比較ユニットは、演算増幅器OPAを備える。OPAの逆相入力端は、第1電圧を受信する。OPAの同相入力端は、DACに接続され、DACによって供給される第1参考電圧を受信する。DACがMCUに接続される。MCUは、DACを介して第1参考電圧調整することができ、さらに、第2アダプターの出力電圧及び/又は出力電流を調整する。
【0166】
電圧制御ユニットは、光結合ユニット40と、PWMコントローラとを備える。光結合ユニット40の入力端がOPAの出力端に接続される。OPAの出力電圧が光結合ユニット40の作動電圧VDDより低い場合に、光結合ユニット40は、作動し始め、PWMコントローラのFB端にフィードバック電圧を供給する。PWMコントローラは、CS端とFB端との電圧を比較することにより、PWM端から出力されるPWM信号のデューティー比を制御する。OPAの出力電圧が0である場合に、FB端の電圧が安定しており、PWMコントローラのPWM端から出力されるPWM制御信号のデューティー比が一定に維持される。PWMコントローラのPWM端は、スイッチングトランジスタQ2を介して変圧器T1の1次巻線に接続され、第2アダプターの出力電圧及び出力電流を制御する。PWM端から送信された制御信号のデューティー比が一定である場合に、第2アダプターの出力電圧及び出力電流も安定に維持される。
【0167】
また、MCUは、通信インターフェースをさらに備えていてもよい。該通信インターフェースを介して充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターの充電プロセスを制御することができる。充電インターフェースがUSBインターフェースであるのを一例とし、通信インターフェースは、USBインターフェースであってもよい。具体的には、第2アダプターは、USBインターフェースにおける電源コードを用いて充電対象機器(例えば端末)を充電し、USBインターフェースにおけるデータケーブル(D+及び/又はD−)を用いて充電対象機器(例えば端末)と通信することができる。
【0168】
また、光結合ユニット40は、さらに、電圧レギュレータユニットに接続されてもよく、光結合の作動電圧が安定に維持されるようにする。
図21に示すように、本発明の実施例における電圧レギュレータユニットは、低ドロップアウトレギュレータ(Low Dropout Regulator,LDO)を採用することにより、実現することができる。
【0169】
図22の実施例は
図21の実施例に類似しており、異なる点は、
図21における抵抗R1と抵抗R2とから構成される電圧採取ユニットがデジタルポテンショメータ(デジタルポテンショメータは、上記の分圧ユニット34に対応する)に置き換えられ、OPAの逆相入力端が一つの一定の第2参考電圧に接続され、MCUがデジタルポテンショメータの分圧比を調節することにより、第2アダプターの出力電圧及び出力電流を調節する。例えば、第2アダプターの出力電圧が5Vであると望む場合に、デジタルポテンショメータの分圧比を調節することにより、第2アダプターの出力電圧が5Vである場合のデジタルポテンショメータの出力端の電圧が第2参考電圧と等しくなるようにすることができる。同様に、第2アダプターの出力電圧が3Vであると望む場合に、デジタルポテンショメータの分圧比を調整することにより、第2アダプターの出力電圧が3Vである場合のデジタルポテンショメータの出力端の電圧が第2参考電圧と等しくなるようにすることができる。
【0170】
図21及び
図22に示す実施例において、同期信号は、第1整流ユニット20が整流することによって取得されるものであるが、本発明の実施例は、これに限らず、第2アダプターの1次から同期信号を取得してもよく、例えば、
図9に示す実現方式を採用する。又は、サンプリング保持ユニットから同期信号を取得してもよく、例えば
図21及び
図22に示す検流計の出力インターフェース(OUTPUT)から取得する。
【0171】
図21及び
図22に示す実施例において、比較ユニット24は、同期信号と参考電圧とを直接に比較して、サンプリング保持ユニットが保持状態にあるか否かを判断するが、本発明の実施例は、これに限られない。
図13に示す実現方式を採用してもよく、コンデンサにより同期信号における直流信号をフィルタリングし、ゼロクロス点の交流信号を取得し、ゼロクロス点の交流信号と参考電圧とを比較して、サンプリング保持ユニットが保持状態にあるか否かを判断する。
【0172】
本文において、異なる符号で示される制御ユニットは、互いに分離された制御ユニットであってもよいし、同一の制御ユニットであってもよい。好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、MCUを備え、本文における制御ユニットは、いずれもMCUを指す。
【0173】
以上、
図1〜
図22に合わせて、本発明の装置の実施例を詳しく説明した。以下、
図23に合わせて、本発明の一実施形態に係る方法の実施例を詳しく説明する。なお、方法の説明と装置の説明とが互いに対応しており、簡潔のために、重複した説明を適宜省略する。
【0174】
図23は、本発明の一実施形態として提供する充電制御方法の概略フローチャートである。
図23の方法は第2アダプターに適用することができ、例えば、
図1〜
図22で説明される第2アダプターであってもよい。第2アダプターは、電力変換ユニットと、サンプリング保持ユニットとを含んでもよい。電力変換ユニットは、入力された交流電流を変換して、第2アダプターの出力電圧及び出力電流を取得することができる。第2アダプターの出力電流が第1脈動波形の電流である。サンプリング保持ユニットが電力変換ユニットに接続される。サンプリング保持ユニットがサンプリング状態にある場合に、サンプリング保持ユニットは、第1脈動波形の電流をサンプリングをする。サンプリング保持ユニットが保持状態にある場合に、サンプリング保持ユニットは、第1脈動波形の電流のピーク値を保持する。
【0175】
図23の方法は、サンプリング保持ユニットが保持状態にあるか否かを判断するステップ2310と、サンプリング保持ユニットが保持状態にあると判断された場合に、サンプリング保持ユニットによって保持された第1脈動波形の電流のピーク値を採取するステップ2320とを含む。
【0176】
好ましくは、一部の実施例において、サンプリング保持ユニットが保持状態にあるか否かを判断するステップは、同期信号を受信するステップと、同期信号に基づいて、サンプリング保持ユニットが保持状態にあるか否かを判断するステップとを含んでいてもよい。同期信号の周期が第1脈動波形の周期の1/Nであり、Nが1以上の整数である。
【0177】
好ましくは、一部の実施例において、同期信号を受信するステップは、電力変換ユニットから同期信号を取得するステップを含んでいてもよい。
【0178】
好ましくは、一部の実施例において、電力変換ユニットは、1次ユニットと、2次ユニットとを備える。電力変換ユニットから同期信号を取得するステップは、2次ユニットから同期信号を取得するステップを含んでいてもよい。
【0179】
好ましくは、一部の実施例において、2次ユニットは、第1整流ユニットを備えている。第1整流ユニットは電流採取制御ユニットに接続される。第1整流ユニットは、1次ユニットから2次ユニットに結合された電流を整流して、第2リップル形式の電圧を取得し、第2脈動波形の電圧を同期信号として、電流採取制御ユニットに同期信号を送信する。
【0180】
好ましくは、一部の実施例において、電力変換ユニットは、1次ユニットと、2次ユニットとを備えていてもよい。電力変換ユニットから同期信号を取得するステップは、1次ユニットから同期信号を取得するステップを含んでいてもよい。
【0181】
好ましくは、一部の実施例において、1次ユニットは、交流電流を整流して、第3脈動波形の電圧を取得する。第3脈動波形と第1脈動波形との周期が同じである。1次ユニットは、光結合ユニットを介して第3脈動波形の電圧を第2アダプターの1次から第2アダプターの2次に結合して、第4脈動波形の電圧を取得し、第4脈動波形の電圧を同期信号として、電流採取制御ユニットに送信する。
【0182】
好ましくは、一部の実施例において、同期信号を受信するステップは、サンプリング保持ユニットから同期信号を取得するステップを含んでいてもよい。
【0183】
好ましくは、一部の実施例において、サンプリング保持ユニットは、第1脈動波形の電流をサンプリングして、サンプリング電流を取得し、サンプリング電流をサンプリング電圧に変換し、サンプリング電圧を同期信号として、電流採取制御ユニットに送信する。サンプリング電圧は、第1脈動波形の電流の大きさを示すためのものである。
【0184】
好ましくは、一部の実施例において、同期信号に基づいて、サンプリング保持ユニットが保持状態にあるか否かを判断するステップは、同期信号に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断するステップと、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあると判断された場合に、サンプリング保持ユニットが保持状態にあると決定するステップとを含んでいてもよい。
【0185】
好ましくは、一部の実施例において、同期信号に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断するステップは、同期信号の電圧と参考電圧との比較結果に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断するステップを含んでいてもよい。
【0186】
好ましくは、一部の実施例において、同期信号に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断するステップは、同期信号における直流信号をフィルタリングして、ゼロクロス点の交流信号を取得するステップと、交流信号の電圧と参考電圧とを比較するステップと、交流信号の電圧と参考電圧との比較結果に基づいて、第1脈動波形がピーク値又は立ち下がりエッジにあるか否かを判断するステップとを含んでいてもよく、参考電圧の電圧値が0である。
【0187】
好ましくは、一部の実施例において、第1脈動波形の周期と同期信号の周期が同じである。
【0188】
好ましくは、一部の実施例において、
図23の方法は、第1脈動波形の電流のピーク値を採取した後、保持状態からサンプリング状態に変換されるようにサンプリング保持ユニットを制御するステップをさらに含んでいてもよい。
【0189】
好ましくは、一部の実施例において、サンプリング保持ユニットは、コンデンサを備える。サンプリング保持ユニットは、サンプリング保持ユニットにおけるコンデンサにより、第1脈動波形の電流のピーク値を保持する。保持状態からサンプリング状態に変換されるようにサンプリング保持ユニットを制御するステップは、サンプリング保持ユニットにおけるコンデンサの両端の電荷を解放することにより、サンプリング保持ユニットが保持状態からサンプリング状態に変換されるようにするステップを含んでいてもよい。
【0190】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、電圧調整ユニットをさらに備えている。電圧調整ユニットは電力変換ユニットに接続され、第2アダプターの出力電圧を検出して調整する。
図23の方法は、電圧調整ユニットにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップをさらに含んでいてもよい。
【0191】
好ましくは、一部の実施例において、電圧調整ユニットは、電圧サンプリングユニットと、電圧比較ユニットと、電圧制御ユニットとを備える。電圧サンプリングユニットは電力変換ユニットに接続され、第2アダプターの出力電圧をサンプリングして、第1電圧を取得する。電圧比較ユニットの入力端が電圧サンプリングユニットに接続され、第1電圧と第1参考電圧とを比較する。電圧制御ユニットの入力端が電圧比較ユニットの出力端に接続される。電圧制御ユニットの出力端が電力変換ユニットに接続される。電圧制御ユニットは、第1電圧と第1参考電圧との比較結果に基づいて、第2アダプターの出力電圧を制御する。電圧調整ユニットにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップは、第1参考電圧の電圧値を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップを含んでいてもよい。
【0192】
好ましくは、一部の実施例において、第1参考電圧の電圧値を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップは、デジタルDACにより第1参考電圧の電圧値を調整して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップを含んでいてもよい。
【0193】
好ましくは、一部の実施例において、電圧調整ユニットは、分圧ユニットと、電圧比較ユニットと、電圧制御ユニットとを備えている。分圧ユニットの入力端が電力変換ユニットに接続され、設定された分圧比に従って第2アダプターの出力電圧を分圧して、第2電圧を生成する。電圧比較ユニットの入力端が分圧ユニットの出力端に接続され、第2電圧と第2参考電圧とを比較する。電圧制御ユニットの入力端が電圧比較ユニットの入力端に接続される。電圧制御ユニットの出力端が電力変換ユニットに接続される。電圧制御ユニットは、第2電圧と第2参考電圧との比較結果に基づいて、第2アダプターの出力電圧を制御する。電圧調整ユニットにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップは、分圧比を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップを含んでいてもよい。
【0194】
好ましくは、一部の実施例において、分圧ユニットは、デジタルポテンショメータを備える。デジタルポテンショメータの高電位端が電力変換ユニットに接続される。デジタルポテンショメータの低電位端が接地される。デジタルポテンショメータの出力端が電圧比較ユニットに接続される。分圧比を調整することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップは、デジタルポテンショメータの分圧比を調整して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップを含んでいてもよい。
【0195】
好ましくは、一部の実施例において、サンプリング保持ユニットは、電流サンプリングユニットと、電流保持ユニットとを含んでいてもよい。電流サンプリングユニットが電力変換ユニットに接続され、第1脈動波形の電流を検出して、サンプリング電流を取得し、サンプリング電流をサンプリング電圧に変換する。サンプリング電圧は、第1脈動波形の電流の大きさを示すためのものである。電流保持ユニットが電流サンプリングユニット及び電流採取制御ユニットに接続される。電流保持ユニットは、電流サンプリングユニットからサンプリング電圧を受信し、サンプリング電圧に基づいて電流保持ユニットにおけるコンデンサを充電する。サンプリング保持ユニットによって保持された第1脈動波形の電流のピーク値を採取するステップは、サンプリング保持ユニットにおけるコンデンサの両端の電圧を採取することにより、第1脈動波形の電流のピーク値を取得するステップを含んでいてもよい。
【0196】
好ましくは、一部の実施例において、サンプリング保持ユニットによって保持された第1脈動波形の電流のピーク値を採取するステップは、ADCにより第1脈動波形の電流のピーク値を採取するステップを含んでいてもよい。
【0197】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、第1充電モード及び第2充電モードをサポートする。第2アダプターの第2充電モードでの充電対象機器への充電速度は、第2アダプターの第1充電モードでの充電対象機器への充電速度より速い。第1脈動波形の電流が第2アダプターの第2充電モードでの出力電流である。
図23の方法は、第2アダプターが充電対象機器と接続されているプロセスにおいて、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するステップをさらに含んでいてもよい。
【0198】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、充電対象機器と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器との間の充電モードをネゴシエーションするステップを含んでいてもよい。
【0199】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器との間の充電モードをネゴシエーションするステップは、充電対象機器が第2充電モードをオンにするか否かを判定するための第1コマンドを充電対象機器に送信するステップと、充電対象機器から送信された充電対象機器が第2充電モードをオンにすることに同意するか否かを指示するための第1コマンドの返事コマンドを受信するステップと、充電対象機器が第2充電モードをオンにすることに同意した場合に、第2充電モードで充電対象機器を充電するステップとを含んでいてもよい。
【0200】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電圧を決定するステップと、第2アダプターの出力電圧を調整して、第2アダプターの出力電圧が、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電圧と等しくなるようにするステップとを含んでいてもよい。
【0201】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電圧を決定するステップは、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを判定するための第2コマンドを充電対象機器に送信するステップと、充電対象機器から送信された第2アダプターの出力電圧とバッテリの現在の電圧とがマッチングしている、高めである又は低めであることを指示するための第2コマンドの返事コマンドを受信するステップとを含んでいてもよい。
【0202】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流を決定するステップと、第1脈動波形の電流のピーク値を調整して、第1脈動波形の電流のピーク値が、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流と等しくなるようにするステップとを含んでいてもよい。
【0203】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流を決定するステップは、充電対象機器の現在サポートする最大充電電流を尋ねるための第3コマンドを充電対象機器に送信するステップと、充電対象機器から送信された充電対象機器の現在サポートする最大充電電流を指示するための第3コマンドの返事コマンドを受信するステップと、充電対象機器の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流を決定するステップとを含んでいてもよい。
【0204】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、第2充電モードで充電するプロセスにおいて、充電対象機器と二方向通信して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップを含んでいてもよい。
【0205】
好ましくは、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップは、充電対象機器のバッテリの現在の電圧を判定するための第4コマンドを充電対象機器に送信するステップと、第2アダプターから送信された、バッテリの現在の電圧を指示するための第4コマンドの返事コマンドを受信するステップと、バッテリの現在の電圧に基づいて、第1脈動波形の電流のピーク値を調整するステップとを含んでいてもよい。
【0206】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、充電インターフェースを備え第2アダプターは、充電インターフェースにおけるデータケーブルを介して充電対象機器と二方向通信する。
【0207】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、第1充電モード及び第2充電モードを有する。第1充電モードが定電圧モードである。第2充電モードが定電流モードである。第1脈動波形の電流が第2アダプターの第2充電モードでの出力電流である。第2アダプターは、制御ユニットを備える。電力変換ユニットは、2次フィルタユニットを備える。制御ユニットが2次フィルタユニットに接続される。
図23の方法は、第1充電モードで、作動するように2次フィルタユニットを制御して、第2アダプターの出力電圧の電圧値が一定であるようにするステップと、第2充電モードで、作動を停止するように2次フィルタユニットを制御して、第2アダプターの出力電流が第1脈動波形の電流であるようにするステップとをさらに含んでいてもよい。
【0208】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、第1脈動波形の電流を直接に充電対象機器のバッテリの両端に印加して、バッテリを直接充電する。
【0209】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、移動端末を充電するための第2アダプターである。
【0210】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、充電プロセスを制御するための制御ユニットを備え、制御ユニットがMCUである。
【0211】
好ましくは、一部の実施例において、第2アダプターは、充電インターフェースを備え、充電インターフェースがUSBインターフェースである。
【0212】
なお、本文における「第1アダプター」及び「第2アダプター」は、ただ、説明を便利にするためのものであって、本発明の一実施形態に係るアダプターの具体的なタイプについて限定するためのものではない。
【0213】
当業者は以下のことを意識することができる。本発明に開示されている実施例に合わせて説明された各例のユニット及アルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの結合によって実現することができる。これらの機能が一体ハードウェア、それともソフトウェアの方式によって実行されるのかは技術案の特定応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して、説明された機能を異なる方法で実現することができ、このような実現は、本発明の範囲を超えたと考えてはいけない。
【0214】
当業者は、以下のことを明白に理解することができる。便利及び簡潔に説明するために、上記システムと、装置と、ユニットとの具体的な作動プロセスは、方法の一実施形態における対応するプロセスを参照することができ、ここでは詳細に説明しない。
【0215】
なお、本発明が提供するいくつの実施例において、開示されているシステムと、装置と、方法とは、他の方式によって実現することができる。例えば、上記装置の実施例は、概略的なものだけである。例えば、前記ユニットの区分は、ロジック機能の区分だけである。実際に実現する時に、他の区分方式を有することができる。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、結合することができる、又は他のシステムに集成することができ、又は一部の特徴を無視することができ、又は実行しないことができる。一方、示された又は論議された相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、一部のインターフェースを介して、装置又はユニットの間接結合又は通信接続であっても良く、電気的、機械的又は他の形式であっても良い。
【0216】
分離部品として説明されたユニットは、物理的に分離していてもよいし、物理的に分離していなくてもよい。ユニットとして示された部品は、物理的なユニットであってもよいし、物理的なユニットでなくてもよい。即ち、一つの場所にあってもよいし、又は複数のネットワークユニットに分布されてもよい。必要に応じて、そのうちの一部又は全部のユニットを選択して本発明の明細書の目的を実現することができる。
【0217】
また、本発明の各実施例においての各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集められても良いが、各ユニットが独立な物理存在であっても良く、二つ以上のユニットが一つのユニットに集めても良い。
【0218】
機能が、ソフトウェア機能のユニットの形式で実現されて、且つ独立する製品として販売又は利用される場合に、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されても良い。このような理解に基づいて、本発明の明細書は、本質的に又は従来の技術に対する貢献の部分又は明細書の一部の発明は、ソフトウェア製品の形として示すことができる。コンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ設備(個人コンピュータ、サーバ、又はネットワーク設備等であってもよい)に本発明の各実施例の方法の全部又は一部ステップを実行させる若干のコマンドを含む。記憶媒体は、USBメモリ、ポータブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又はCD等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0219】
以上の記載は、本発明の実施形態に過ぎなく、本発明の保護範囲はこれに限定されない。当分野に詳しいあらゆる当業者が本発明に開示された技術範囲内で容易に想到する変化又は取り替えは、本発明の保護範囲に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲はその特許請求の範囲に準ずるべきである。