特許第6421347号(P6421347)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6421347
(24)【登録日】2018年10月26日
(45)【発行日】2018年11月14日
(54)【発明の名称】台車移動機
(51)【国際特許分類】
   B61J 3/12 20060101AFI20181105BHJP
   B61D 15/00 20060101ALI20181105BHJP
【FI】
   B61J3/12 F
   B61D15/00 D
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-138847(P2014-138847)
(22)【出願日】2014年7月4日
(65)【公開番号】特開2016-16691(P2016-16691A)
(43)【公開日】2016年2月1日
【審査請求日】2017年6月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000148380
【氏名又は名称】株式会社前田製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】000158725
【氏名又は名称】岐阜工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】508349193
【氏名又は名称】株式会社ジェイアール西日本新幹線テクノス
(73)【特許権者】
【識別番号】507293505
【氏名又は名称】JR九州エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090170
【弁理士】
【氏名又は名称】横沢 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】杉山 善一
(72)【発明者】
【氏名】大久保 常秀
(72)【発明者】
【氏名】前村 知昭
(72)【発明者】
【氏名】渡瀬 俊治
【審査官】 畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−076575(JP,A)
【文献】 特開平05−297945(JP,A)
【文献】 実開昭49−040106(JP,U)
【文献】 特開平07−033242(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61J 3/12
B61D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道車両の車体から取り外された台車(100(1)、100(2))を、軌道レール(R1、R2)およびターンテーブル(40)を経由して牽引するために用いる台車移動機(1)であって、
車体フレーム(2)と、
前記車体フレーム(2)に取り付けた左前輪(3)、右前輪(4)、左後輪(5)および右後輪(6)と、
当該台車移動機(1)に牽引対象の台車を連結するための連結金具(16)と、
前記車体フレーム(2)における前後の左右の端に取り付けたバンパー(15)と、
を有し、
前記左前輪(3)および前記右前輪(4)は、台車前後方向にオフセットした位置に配置され、
前記左後輪(5)および前記右後輪(6)は、前記台車前後方向にオフセットした位置に配置されており、
各バンパー(15)は、
前記台車前後方向に向けて斜め上方に延びるローラー受け材(15a)と、
ローラー受け材(15a)の先端に回転自在に取り付けられ、前記連結金具(16)によって当該台車移動機(1)に連結される牽引対象の台車の車輪の外周面における当該車輪の軸心高さと同一の高さ位置に当接させるためのローラー(15b)とを備えていることを特徴とする台車移動機(1)。
【請求項2】
前記左前輪(3)と前記右前輪(4)との間の前記台車前後方向のオフセット量(Δ1)、および、前記左後輪(5)と前記右後輪(6)との間の前記台車前後方向のオフセット量(Δ2)は、前記軌道レール(R1、R2)と、前記ターンテーブル(40)上に敷設されているテーブル側軌道レール(R1a,R2a)との間の隙間寸法(Δ)と同一あるいは、それよりも大きな値である請求項1に記載の台車移動機(1)。
【請求項3】
前記左前輪(3)が前記右前輪(4)に対して前記台車前後方向の前側にオフセットしている場合には、前記左後輪(5)は、前記右後輪(6)に対して、前記台車前後方向の後側にオフセットした位置に配置され、
前記左前輪(3)が前記右前輪(4)に対して前記台車前後方向の後側にオフセットしている場合には、前記左後輪(5)は、前記右後輪(6)に対して、前記台車前後方向の前側にオフセットした位置に配置されている、
請求項1または2に記載の台車移動機(1)。
【請求項4】
前記左前輪(3)と前記右前輪(4)の前記台車前後方向のオフセット量(Δ1)は、前記左後輪(5)と前記右後輪(6)の前記台車前後方向のオフセット量(Δ2)と同一である請求項1、2または3に記載の台車移動機(1)。
【請求項5】
電動モータ(21)と、
前記電動モータ(21)の回転を前記左前輪(3)、前記右前輪(4)、前記左後輪(5)および前記右後輪(6)に伝達する動力伝達機構(22、23a、23b、24a、24b)と、
前記電動モータ(21)の駆動電力源(13a、13b)と、
を有している請求項1、2、3または4に記載の台車移動機(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両基地において、リフトアップした鉄道車両の車体から取り外された台車を、軌道レールおよびターンテーブルを経由して、台車検修場などに牽引するために用いる台車移動機に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道車両の車両基地において鉄道車両の保守などを行う場合には、鉄道車両をリフトアップし、その車体の底から台車を取り外している。取り外した台車を車両の下から軌道レールに沿って移動させた後に、取り外した台車の代わりに車体搬送用仮台車を車体の下に配置し、当該車体搬送用仮台車に車体を載せて車体検修場に牽引する。また、車体から取り外された台車も、車体とは別個に、台車検修場に牽引する。台車を軌道レールに沿って移動させるために用いる台車移動機は、特許文献1において提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−76575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、台車は一般にターンテーブルを経由して所定の場所まで牽引される。車体から取り外された後の台車は、台車移動機によって軌道レールに沿ってけん引される。台車移動機がターンテーブルを跨ぐ際には、台車移動機の車輪が軌道レールからターンテーブル上に敷設されている軌道レールに乗り移る。
【0005】
台車移動機が走行する軌道レールと、ターンテーブル上の軌道レールとの間には、所定の隙間が形成されている。一般的には約50mmの隙間が形成されている。台車をけん引しながら、台車移動機は軌道レールの隙間を乗り越える必要がある。この際に、台車移動機の左右の車輪が同時に軌道レールの隙間に嵌り込むと、台車移動機が円滑にターンテーブル側の軌道レールに乗り移ることができないことがある。場合によっては、台車移動機が立ち往生してしまうおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、この点に鑑みて、鉄道車両の台車を、ターンテーブルを経由する経路に沿って、円滑に牽引することのできる台車移動機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、鉄道車両の車体から取り外された台車を、軌道レールおよびターンテーブルを経由して牽引するために用いる台車移動機において、車体フレームと、車体フレームに取り付けた左前輪、右前輪、左後輪および右後輪とを有している。また、左前輪および右前輪は、台車前後方向にオフセットした位置に配置され、左後輪および右後輪も台車前後方向にオフセットした位置に配置されている。さらに、台車移動機は、当該台車移動機に牽引対象の台車を連結するための連結金具と、車体フレームにおける前後の左右の端に取り付けたバンパーとを有している。各バンパーは、台車前後方向に向けて斜め上方に延びるローラー受け材と、ローラー受け材の先端に回転自在に取り付けられ、連結金具によって台車移動機に連結される牽引対象の台車の車輪の外周面における当該車輪の軸心高さと同一の高さ位置に当接させるためのローラーとを備えている。
【0008】
本発明の台車移動機では、左右の前輪が台車前後方向にオフセットした位置に配置され、左右の後輪も台車前後方向にオフセットした位置に配置されている。したがって、ターンテーブルに乗り移る際に、左右の前輪が軌道レールの隙間を同時に通過することを回避できる。同様に、左右の後輪が軌道レールの隙間を同時に通過することを回避できる。この結果、左右の前輪あるいは左右の後輪が軌道レールの隙間に同時に嵌り込むことに起因して、台車移動機が円滑にターンテーブルに乗り移ることができないという弊害、あるい
は、ターンテーブルに乗り移る際に立ち止まってしまうという弊害を回避できる。
【0009】
ここで、左右の車輪の一方の車輪が軌道レールの隙間を通過する際に、他方の車輪が確実に隙間から外れた軌道レール上を通過するようにするために、左前輪と右前輪との間の台車前後方向のオフセット量、および、左後輪と右後輪との間の台車前後方向のオフセット量は軌道レールと、ターンテーブル上に敷設されているテーブル側軌道レールとの間の隙間寸法と同一あるいは、それよりも大きな値であることが望ましい。
【0010】
また、このようにすれば、前後の4つの車輪のうち、軌道レールの隙間を同時に通過する車輪は常に1つだけとなる。よって、台車移動機をターンテーブル上に速やかに移動させることができる。
【0011】
本発明の台車移動機において、左前輪が右前輪に対して台車前後方向の前側にオフセットしている場合には、左後輪は、右後輪に対して、台車前後方向の後側にオフセットした位置に配置されることが望ましい。逆に、左前輪が右前輪に対して台車前後方向の後側にオフセットしている場合には、左後輪は、右後輪に対して、台車前後方向の前側にオフセットした位置に配置されることが望ましい。
【0012】
一般的には、左前輪と右前輪の台車前後方向のオフセット量は、左後輪と右後輪の台車前後方向のオフセット量と同一とすることが望ましい。
【0013】
本発明の台車移動機は自走式とすることができる。この場合には、台車移動機は、上記構成に加えて、電動モータと、電動モータの回転を左前輪、右前輪、左後輪および右後輪に伝達する動力伝達機構と、電動モータの駆動電力源とを有している。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係る自走式の台車移動機によってモータ台車をけん引している状態を示す平面図および側面図である。
図2図1の台車移動機の平面図、右側面図および左側面図である。
図3図1の台車移動機の正面図および背面図である。
図4】台車移動機を図2(c)の位置IVで切断した場合の水平断面図である。
図5】台車移動機を図2(c)の位置Vで切断した場合の垂直横断面図である。
図6】台車移動機を図2(c)の位置VIで切断した場合の垂直横断面図である。
図7】台車移動機を図5の位置VIIaで切断した場合の垂直縦断面図、および、図5の位置VIIbで切断した場合の垂直縦断面図である。
図8】前後の車輪間のオフセット量と軌道レール間の隙間を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、図面を参照して本発明を適用した自走式の台車移動機の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る台車移動機は、新幹線車両から取り外したモータ台車を牽引してターンテーブルを経由して台車検修場に移動させる台車移動作業に用いられる。
【0016】
(全体構成)
図1(a)、(b)は台車移動機によってモータ台車をけん引している状態を示す平面図および側面図である。図2(a)、(b)および(c)は台車移動機の平面図、右側面図および左側面図であり、図3(a)および(b)は台車移動機の正面図および背面図である。
【0017】
これらの図を参照して説明すると、自走式の台車移動機1は、矩形枠状の車体フレーム2と、車体フレーム2の前端部分の左右の部位に回転自在の状態で取り付けられている左
前輪3および右前輪4と、車体フレーム2の後端部分の左右の部位に回転自在に支持されている左後輪5および右後輪6とを備えている。台車移動機1には後述のように電動モータが搭載されており、前後左右の車輪3〜6が回転駆動され、左右の軌道レールR1、R2に沿って走行可能である。
【0018】
車体フレーム2には車体カバー7が取り付けられている。車体カバー7は、左右の側面カバー7a、7bと、背面カバー7cと、天面カバー7dと、天面カバー7dに対して上方に開けることが可能な状態に取り付けた左右一対の開閉蓋7e、7fとを備えている。
【0019】
車体フレーム2における天面カバー7dによって覆われていない前側の部位には、直方体形状の制御盤8が搭載され、制御盤8の左側には昇圧用コンバータ9が搭載され、制御盤8の右側には充電器10が搭載されている。充電器10の上にはケーブルが巻き取られているケーブルリール11が搭載されており、昇圧用コンバータ9の上には動作状態を表示する回転灯12が取り付けられている。
【0020】
制御盤8の後側の車体カバー7によって覆われている部位には、左右一対のバッテリ13a、13bが収納されている。また、バッテリ13a、13bの間には、走行用の電動モータ(図4参照)が配置されている。左側の側面カバー7aにおける前後方向の中央部分の上端には、非常停止ボタン14が配置されており、非常時に台車移動機1を緊急停止可能となっている。
【0021】
車体フレーム2における前後の左右の端には、それぞれ、バンパー15が取り付けられている。各バンパー15は、前後方向に向けて斜め上方に延びるローラー受け材15aと、その先端に回転自在に取り付けたローラー15bとから構成されている。また、車体カバー7における左右の側面カバー7a、7bの前後の端には、それぞれ、連結金具16が取り付けられている。
【0022】
連結金具16は垂直に吊り下げられた状態で収納されており、使用時には、上端を中心として水平に前後方向に張り出して、その先端部がけん引対象のモータ台車100(1)の側の部位に連結される。本例では、例えば、図1に示すように2台のモータ台車100(1)、100(2)を連結してけん引可能であり、モータ台車100(1)、100(2)を相互に連結するための2本の連結金具17が、左右の側面カバー7a、7bの外側面に収納可能となっている。
【0023】
(左右の車輪の位置関係)
本例の台車移動機1においては、図2(b)、(c)に示すように、左前輪3と左後輪5との間の車軸間距離L1が右前輪4と右後輪6との間の車軸間距離L2に比べて短い。例えば、左側の車軸間距離L1が700mmであり、右側の車軸間距離L2が800mmであり、左側の方が100mm短い。また、右前輪4は左前輪3に対して前方にオフセットした位置にあり、そのオフセット量Δ1は本例では50mmとしてある。同様に、右後輪6は左後輪5に対して後方にオフセットした位置にあり、そのオフセット量Δ2は本例では前輪側と同一の50mmとしてある。
【0024】
ここで、図8に示すように、車両基地に敷設されている軌道レールR1、R2と、ターンテーブル40上に敷設されているテーブル側軌道レールR1a、R2aとの間には、一定の隙間Δが形成されている。これにより、ターンテーブル40の回転時に、その外周縁部分が周囲の部位に干渉しないようになっている。
【0025】
本例の台車移動機1では、上記のように、左前輪3と右前輪4を前後にオフセットさせてあるので、台車移動機1がターンテーブル40に乗り移る際に、双方の前輪3、4が同
時に軌道レール間の隙間Δを通過することを回避できる。同様に、双方の後輪5、6が同時に軌道レール間の隙間Δを通過することを回避できる。これにより、ターンテーブル40に乗り移る際、あるいは、ターンテーブル40から降りる際には、軌道レール間の隙間Δを同時に左右の前輪3、4あるいは左右の後輪5、6が同時に通過することがないので、台車移動機1はターンテーブル40を経由する経路に沿って円滑に移動することができる。
【0026】
なお、本例では、車両基地の敷地に敷設されている固定側の軌道レールR1、R2と、ターンテーブル40上のテーブル側軌道レールR1a、R2aとの間の隙間Δが50mmであることを考慮して、左右の前輪相互の前後方向のオフセット量Δ1および左右の後輪相互の前後方向のオフセット量Δ2をそれぞれ50mmとしてある。オフセット量Δ1、Δ2は軌道レール間の隙間Δに応じて適切な値に設定すればよい。通常は、オフセット量Δ1、Δ2を軌道レール間の隙間Δと同一あるいは、それよりも大きな値に設定すればよい。
【0027】
(車輪駆動系)
次に、図4図5図6および図7を参照して、車体フレーム2に搭載された車輪駆動系を説明する。図4図2(c)における位置IVで切断した場合の水平断面図であり、図5図2(c)の位置Vで切断した場合の垂直横断面図であり、図6図2(c)の位置VIで切断した場合の垂直横断面図であり、図7(a)および(b)は図5の位置VIIaおよびVIIbで切断した場合の垂直縦断面図である。
【0028】
まず、車体フレーム2は、図4、5から分かるように、溝型鋼からなるフレーム材を前後左右に組み付けた構成となっている。車体フレーム2の後側の中央部分には、前後方向に延びるギヤボックス22付きの走行用の電動モータ21が搭載されている。電動モータ21はバッテリ13a、13bを駆動電源としている。
【0029】
電動モータ21の出力回転は、以下に述べる構成の動力伝達機構を介して前後、左右の車輪3〜6に伝達される。電動モータ21の回転は、ギヤボックス22を介して減速された後に、左右に延びる左回転軸23a、右回転軸23bに伝達される。左回転軸23aの回転は左側減速歯車列24aを介して左前輪3および左後輪5に伝達される。同様に、右回転軸23bの回転は右側減速歯車列24bを介して右前輪4および右後輪6に伝達される。
【0030】
左側減速歯車列24aは、図7(a)から分かるように、左回転軸23aの外端側の軸端部に取り付けた伝達歯車25と、この伝達歯車25に前後からかみ合っている前側伝達歯車26aおよび後側伝達歯車26bと、左前輪3の車軸3aに取り付けた前輪側歯車27aおよび左後輪5の車軸5aに取り付けた後輪側歯車27bとを備えている。他方の右側減速歯車列24bも図7(b)から分かるように同一構成であり、右回転軸23bの外端側の軸端部に取り付けた伝達歯車28と、この伝達歯車28に前後からかみ合っている前側伝達歯車29aおよび後側伝達歯車29bと、右前輪4の車軸4aに取り付けた前輪側歯車30aおよび右後輪6の車軸6aに取り付けた後輪側歯車30bとを備えている。
【0031】
先に述べたように、左前輪3と左後輪5の間の車軸間距離L1は、右前輪4と右後輪6の間の車軸間距離L2よりも短い。これに対応して、左側減速歯車列24aおよび右側減速歯車列24bが構成されている。
【符号の説明】
【0032】
1 台車移動機、2 車体フレーム、3 左前輪、4 右前輪、5 左後輪、6 右後輪、3a,4a,5a,6a 車軸、7 車体カバー、7a,7b 側面カバー、7c 背
面カバー、7d 天面カバー、7e,7f 開閉蓋、8 制御盤、9 昇圧用コンバータ、10 充電器、11 ケーブルリール、12 回転灯、13a,13b バッテリ、14 非常停止ボタン、15 バンパー、15a ローラー受け材、15b ローラー、16,17 連結金具、21 電動モータ、22 ギヤボックス、23a 左回転軸、23b 右回転軸、24a 左側減速歯車列、24b 右側減速歯車列、25、28 伝達歯車、26a,29a 前側伝達歯車、26b,29b 後側伝達歯車、27a,30a 前輪側歯車、27b,30b 後輪側歯車、40 ターンテーブル、100(1),100(2) モータ台車、L1,L2 車軸間距離、Δ 軌道レール間の隙間、Δ1,Δ2
オフセット量、R1,R2 軌道レール、R1a,R2a テーブル側軌道レール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8