(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態による無線通信システム1の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム1は、通信接続システム2、無線通信装置30(相手装置)を含む。通信接続システム2は、無線通信設定装置10、無線通信装置20を含む。なお、無線通信装置30は、複数であってもよい。
【0023】
通信接続システム2は、無線通信装置20を、無線通信装置30に認証させて、無線通信装置20と無線通信装置30とを通信接続させる。無線通信設定装置10は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる、少なくとも無線通信装置20との通信機能を有する。無線通信設定装置10は、無線通信装置30のリストの中から無線通信装置20を通信接続させる無線通信装置30を指定する、ユーザによる操作入力を受け付ける。無線通信設定装置10は、この操作入力により指定された無線通信装置30に通信接続する際に必要となる認証情報(例えば、無線通信装置30のアドレス、接続PIN(Personal Identification Number)、ID、パスワードなど)を、無線通信装置20に無線送信する。このとき、無線通信設定装置10は、無線通信設定装置10と無線通信装置20とで予め共有している事前共有鍵で、認証情報を暗号化しておく。
【0024】
無線通信装置20は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる、無線通信設定装置10および無線通信装置30との通信機能を有する。無線通信装置20は、上述した無線通信設定装置10から送信された認証情報を受信する。この認証情報は暗号化されているので、無線通信装置20は、無線通信設定装置10と無線通信装置20とで予め共有している事前共有鍵で、復号する。無線通信装置20は、復号した認証情報を用いて、無線通信装置30と通信接続する。
【0025】
無線通信装置30は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信装置30との通信機能を有する。無線通信装置30は、無線通信装置20を認証して、無線通信装置20と通信接続する。なお、無線通信装置30は、自装置の存在を他装置に報知するための信号を送信していてもよい。無線通信設定装置10は、この信号を受信することで、周囲に存在する無線通信装置30のリストを生成し、そのリストの中から、無線通信装置20を通信接続させる無線通信装置30を指定する操作入力を受け付けるようにしてもよい。
【0026】
図2は、無線通信設定装置10の構成を示す概略ブロック図である。無線通信設定装置10は、アンテナ11、無線信号処理部12(通信部)、制御部13、メモリ14、外部入力I/F15(ユーザインターフェース)、外部出力I/F16を含む。アンテナ11は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信を行うための無線信号を送受信するアンテナである。無線信号処理部12は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信を行うための無線信号を処理する。制御部13は、CPU(Central Processing Unit)を有し、メモリ14が記憶するプログラムを読み出して実行することで、無線通信設定装置10全体を制御する。メモリ14は、制御部13が実行するプログラムと、データとを記憶する。本実施形態におけるメモリ14は、無線通信装置20との事前共有鍵141と、無線通信装置30各々の認証情報142とを記憶している。
【0027】
外部入力I/F15は、例えば、タッチパネル、入力キーなどの入力デバイスを有し、ユーザによる操作入力を受け付ける。上述した、無線通信装置30のリストの中から無線通信装置20を通信接続させる無線通信装置30を指定する操作入力は、外部入力I/F15が受け付ける。外部出力I/F16は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの出力デバイスを有し、ユーザに情報を提示する。上述した無線通信装置30のリストは、外部出力I/F16が表示する。
【0028】
図3は、無線通信装置20の構成を示す概略ブロック図である。無線通信装置20は、アンテナ21、無線信号処理部22(通信部)、制御部23、メモリ24を含む。アンテナ21は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信を行うための無線信号を送受信するアンテナである。無線信号処理部22は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信を行うための無線信号を処理する。制御部23は、CPU(Central Processing Unit)を有し、メモリ24が記憶するプログラムを読み出して実行することで、無線通信装置20全体を制御する。メモリ24は、制御部23が実行するプログラムと、データとを記憶する。本実施形態におけるメモリ24は、無線通信設定装置10との事前共有鍵241を記憶している。
【0029】
図4は、無線通信装置30の構成を示す概略ブロック図である。無線通信装置30は、アンテナ31、無線信号処理部32(通信部)、制御部33、メモリ34を含む。アンテナ31は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信を行うための無線信号を送受信するアンテナである。無線信号処理部32は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などによる無線通信を行うための無線信号を処理する。制御部33は、CPU(Central Processing Unit)を有し、メモリ34が記憶するプログラムを読み出して実行することで、無線通信装置30全体を制御する。メモリ34は、制御部33が実行するプログラムと、データとを記憶する。本実施形態におけるメモリ34は、無線通信装置30の認証情報341を記憶している。
【0030】
図5は、無線通信システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図5に示す動作例では、まず、無線通信設定装置10の制御部13が、無線通信装置30のリストを外部出力I/F16に表示する。そして、外部入力I/F15が、そのリストの中から無線通信装置20を通信接続させる無線通信装置30を指定する、ユーザによる操作入力を取得すると、制御部13は、指定された無線通信装置30の認証情報142をメモリ14から読み出す(Sa1)。
【0031】
なお、その無線通信装置30が初めて指定されたときなど、その無線通信装置30の認証情報をメモリ14が記憶していないときは、制御部13は、外部出力I/F16に認証情報の入力をユーザに促す画面を表示させる。制御部13は、外部入力I/F15を用いて、ユーザが入力した認証情報を取得し、メモリ14に記憶させる。なお、無線通信装置30の認証情報は、例えば、無線通信装置30の筐体、パッケージなどに予め記載されており、ユーザは、この記載されている認証情報を読み取って、入力する。
【0032】
次に、制御部13は、メモリ14から事前共有鍵141を読み出し、ステップSa1にて読み出した認証情報142を、この事前共有鍵141で暗号化する(Sa2)。制御部13は、無線信号処理部12に、ステップSa2にて暗号化した認証情報を、アンテナ11を用いて送信させる(Sa3)。この送信には、例えば、Bluetooth(登録商標)におけるアドバタイズ(Advertise)、無線LANにおけるビーコン(Beacon)など、送信元と通信接続していない装置が受信可能な報知信号による送信を用いる。このように報知信号を用いているので、無線通信設定装置10と、無線通信装置20との間で、通信接続するための信号を送受信する必要がない。このため、無線通信装置20と無線通信装置30とが通信接続するまでの時間を、短くすることができる。また、認証情報は、無線通信設定装置10と無線通信装置20との間で共有している事前共有鍵を用いて暗号化されている。これにより、認証情報が、他の装置により取得されてしまう危険性を低く抑えることができる。
【0033】
無線通信装置20の無線信号処理部22は、ステップSa3にて送信された認証情報をアンテナ21を用いて受信する。制御部23は、事前共有鍵241をメモリ24から読み出し、無線信号処理部22が受信した認証情報を、事前共有鍵241を用いて復号する(Sa4)。制御部23は、無線信号処理部22に、無線通信装置30への接続要求を、アンテナ21を用いて送信させる(Sa5)。
【0034】
無線通信装置30の無線信号処理部32は、ステップSa5にて送信された接続要求を、アンテナ31を用いて受信する。制御部33は、無線信号処理部32に、この接続要求に対する応答を、アンテナ31を用いて送信させる(Sa6)。この後、無線通信装置20と無線通信装置30との間で、通信接続するための複数の信号の授受を行う(Sa7)。このとき無線通信装置20から送信される信号には、ステップSa4にて復号された認証情報が含まれる。また、無線通信装置30から送信される信号には、無線通信装置20から送信された認証情報と、メモリ34が記憶する認証情報341との照合結果が含まれる。無線通信装置20と無線通信装置30との間で、通信接続が成立すると、無線通信装置20と無線通信装置30との間でデータの授受が行われる(Sa8)。
【0035】
なお、本実施形態では、無線通信装置20と無線通信装置30とは、ステップSa5と、ステップSa6とにより通信接続しているが、これに限らない。これら以外に、ステップSa7におけるデータ授受を行う際に必要なパラメータの交換を行ってもよい。あるいは、ステップSa5にて全ての認証情報を送信するのではなく、認証情報の項目毎に、複数回に渡って送信してもよい。
【0036】
図6は、無線通信システム1の別の動作例を示すシーケンス図である。同図において、
図5の各部に対応する部分には同一の符号(Sa1〜Sa8)を付し、説明を省略する。
図5では、ステップSa1にてメモリ14から読み出した認証情報142を用いて、無線通信装置20が無線通信装置30に通信接続する場合の動作例を示したが、
図6では、認証情報の少なくとも一部(例えば、接続PIN)をユーザが入力し、無線通信装置30に設定する場合の動作例を示す。
【0037】
図6では、ステップSa1とステップSa2との間に、ステップSa1−1からSa1−5の処理を行う。ステップSa1の後、無線通信設定装置10の制御部13は、無線信号処理部12に、無線通信装置30への接続要求を、アンテナ11を用いて送信させる(Sa1−1)。無線通信装置30の無線信号処理部32は、ステップSa1−1にて送信された接続要求を、アンテナ31を用いて受信する。制御部33は、無線信号処理部32に、この接続要求に対する応答を、アンテナ31を用いて送信させる(Sa1−2)。この後、無線通信設定装置10と無線通信装置30との間で、通信接続するための複数の信号の授受を行う(Sa1−3)。このとき無線通信設定装置10から送信される信号には、ステップSa1にて読み出された認証情報142が含まれる。また、無線通信装置30から送信される信号には、無線通信設定装置10から送信された認証情報142と、メモリ34が記憶する認証情報341との照合結果が含まれる。
【0038】
無線通信設定装置10と無線通信装置30との間で通信接続が成立すると、制御部13は、外部入力I/F15により入力された情報を、認証情報の少なくとも一部の項目(以降、接続PINの場合を例にとり説明する)として設定する接続PIN設定要求を、無線信号処理部12にアンテナ11を用いて送信させる(Sa1−4)。制御部13は、この接続PINを、メモリ14の認証情報142にも登録する。
【0039】
無線通信装置30の無線信号処理部32は、ステップSa1−4にて送信された接続PIN設定要求を、アンテナ31を用いて受信する。制御部33は、この接続PIN設定要求により通知された接続PINを、メモリ34の認証情報341に登録する。そして、制御部33は、接続PIN設定要求に対する応答を、無線信号処理部32に、アンテナ31を用いて送信させる(Sa1−5)。
【0040】
そして、ステップSa2では、制御部13は、メモリ14から事前共有鍵141を読み出し、ステップSa1−4にてメモリ14に登録した接続PINを含む認証情報142を、この事前共有鍵141で暗号化する。
【0041】
図7は、表示画面例D1を表示している無線通信設定装置10の外観図である。表示画面例D1は、
図5および
図6のステップSa1における無線通信装置30のリストを表示しているときの例である。表示画面例D1には、
図7に示すように、無線通信装置30各々のデバイス名である「Device1」、「Device2」…と、各々のアドレスである「aa:bb:cc:dd:ee:ff:00」、「11:bb:cc:dd:ee:ff:00」…と、各々からの電波の電波強度を表すマークとが含まれている。また、過去に無線通信装置20を通信接続させた無線通信装置30である「Device2」に関する情報は、強調表示されている。なお、過去に通信接続させた無線通信装置30ではなく、現在通信接続させている無線通信装置30を強調表示するようにしてもよい。あるいは、過去に通信接続させた無線通信装置30と、現在通信接続させている無線通信装置30とを、異なる表示態様で強調表示させてもよい。
【0042】
図8は、表示画面例D2を表示している無線通信設定装置10の外観図である。表示画面例D2は、
図5および
図6のステップSa1における無線通信装置30のリストから、接続先の無線通信装置30が選択されたときの例である。ユーザが「OK」を選択すると、無線通信設定装置10は、メモリ14に記憶されている認証情報142の接続PINをそのまま用い、無線通信システム1は、
図5の動作例のように動作する。また、ユーザが「接続PIN」に値を入力して、「PINの変更」を選択すると、無線通信設定装置10は、入力された接続PINを無線通信装置30に設定し、無線通信システム1は、
図6の動作例のように動作する。なお、「接続PIN」に続いて表示されているアスタリスク「********」は、メモリ14が、接続先として選択された無線通信装置30の接続PINを記憶していることを示す。メモリ14が、接続先として選択された無線通信装置30の接続PINを記憶していないときは、アスタリスクに代えて、空白を表示する。
【0043】
図9、
図10は、それぞれ、表示画面例D3、D4を表示している無線通信設定装置10の外観図である。表示画面例D3、D4は、メモリ14に事前共有鍵141を登録するときの例である。例えば、ユーザが画面の右上隅の「・・・」をタップすると、制御部13は、外部出力I/F16に表示画面例D3のように、操作メニューM1を含む画面を表示させる。ユーザが操作メニューM1の「事前共有鍵の設定」をタップすると、制御部13は、外部出力I/F16に表示画面例D4のように、事前共有鍵を設定するためのダイアログを表示させる。ユーザが事前共有鍵の値を入力し、「OK」をタップすると、制御部13は、メモリ14に事前共有鍵141として記憶させる。なお、事前共有鍵の値は、例えば、無線通信装置20の筐体、パッケージなどに予め記載されており、ユーザは、この記載されている値を読み取って、入力する。
【0044】
図11は、無線通信設定装置10の動作を説明するフローチャートである。無線通信設定装置10の制御部13は、まず、接続先となる無線通信装置30の設定を行うか否かを判定する(Sb1)。この設定を行うか否かは、ユーザ入力に従い判定してもよいし、このフローチャートを実現するプログラムの起動方法に基づき判定してもよい。例えば、ユーザの指定により起動されたときは、設定を行うと判定し、無線通信設定装置10の電源投入あるいは再起動によって、自動的に起動されたときは、設定を行わないと判定する。
【0045】
ステップSb1にて設定を行わないと判定したときは(Sb1−No)、制御部13は、処理を後述するステップSb13に進める。ステップSb1にて設定を行うと判定したときは(Sb1−Yes)、制御部13は、無線通信装置30のリストから、ユーザ入力に従い、接続先となる無線通信装置30を選択する(Sb2)。制御部13は、ステップSb2にて選択された無線通信装置30の接続PINが、メモリ14の認証情報142に登録済みであるか否かを判定する(Sb3)。
【0046】
登録済みであると判定したときは(Sb3−Yes)、制御部13は、接続PINを変更するか否かを判定する(Sb4)。例えば、
図10の表示画面例D2において、「PINの変更」がタップされたら、接続PINを変更すると判定し、「OK」がタップされたら、接続PINを変更しないと判定する。ステップSb4にて接続PINを変更しないと判定したときは(Sb4−No)、制御部13は、処理を後述するステップSb10に進める。ステップSb4にて接続PINを変更すると判定したときは(Sb4−Yes)、制御部13は、メモリ14から認証情報142を読み出し、無線信号処理部12に、この認証情報142に基づき、無線通信装置30と通信接続させる(Sb5)。制御部13は、通信接続に成功するまで待機(Sb6)した後、無線信号処理部12に、ユーザ入力された接続PINへの変更要求を、無線通信装置30に送信させる。この変更要求に対して、接続PINの変更が終了したことを示す応答を無線信号処理部12が受信すると、制御部13は、無線通信装置30との通信接続を切断させる(Sb7)。このステップSb7では、制御部13は、メモリ14の認証情報142における接続PINも、変更する。
【0047】
ステップSb3にて、接続PINは登録済みでないと判定したときは(Sb3−No)、制御部13は、ユーザ入力された接続PINを取得し(Sb8)、ステップSb2にて選択された無線通信装置30のアドレスと、ユーザ入力された接続PINとを、認証情報142として、メモリ14に登録する(Sb9)。そして、制御部13は、処理をステップSb10に進める。
【0048】
ステップSb10では、制御部13は、メモリ14に事前共有鍵141が登録済みであるか否かを判定する。登録済みでないと判定したときは(Sb10−No)、制御部13は、ユーザ入力された事前共有鍵の値を取得し、ステップSb12に処理を進める。一方、登録済みであると判定したときは(Sb10−Yes)、制御部13は、ステップSb12に処理を進める。
【0049】
ステップSb12では、制御部13は、認証情報を事前共有鍵で暗号化する。次に、制御部13は、暗号化した認証情報を含む報知信号を送信するか否かを判定する(Sb13)。例えば、制御部13は、ユーザ入力に従い、送信するか否かを判定する。送信しないと判定したときは(Sb13−No)、制御部13は、処理を終了する。送信すると判定したときは(Sb13−Yes)、制御部13は、無線信号処理部12に、ステップSb12にて暗号化した認証情報を、一定時間の間、周期的に報知信号で送信させ(Sb14)、処理を終了する。
【0050】
[変形例1a]
以下、図面を参照して、第1の実施形態の変形例1aについて説明する。本実施例において、無線通信システム1は、
図1と同様の構成であるが、無線通信設定装置10と、無線通信装置20とが、それぞれ、事前共有鍵141、241に代えて、認証情報141a、241aを記憶している点が異なる。なお、認証情報141aは、無線通信装置20に通信接続するための認証情報であり、例えば、無線通信装置20のアドレス、接続PINである。認証情報241aは、無線通信装置20に通信接続するための認証情報であり、例えば、無線通信装置20のアドレス、接続PINである。
図12は、本実施例における無線通信システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図12に示すシーケンスは、
図5に示すシーケンスとは、ステップSa3からSa8に代えて、ステップSa’3からSa’8を有する点が異なる。
【0051】
ステップSa’3では、まず、無線通信設定装置10の制御部13が、メモリ14から認証情報141aを読み出す。そして、制御部13は、無線信号処理部12に、無線通信装置20への接続要求を、アンテナ11を用いて送信させる。無線通信装置20の無線信号処理部22は、ステップSa’3にて送信された接続要求を、アンテナ21を用いて受信する。ステップSa’4では、無線通信装置20の制御部23が、無線信号処理部22に、この接続要求に対する応答を、アンテナ21を用いて送信させる。ステップSa’3の接続要求には、認証情報141aが含まれる。また、ステップSa’4の応答には、無線通信装置20から送信された認証情報と、メモリ24が記憶する認証情報241aとの照合結果が含まれる。この応答を、無線通信設定装置10が受信することで、無線通信設定装置10と無線通信装置20とが通信接続される。
【0052】
このように、ステップSa’3、Sa’4では、暗号化した認証情報を送信するのではなく、無線通信設定装置10aと無線通信装置20とが通信接続を行う。続いて、ステップSa’5とSa’6では無線通信設定装置10と、ステップSa1で指定された無線通信装置30とが、ステップSa’3、Sa’4と同様にして通信接続を行う。ただし、接続要求には、認証情報141aではなく、認証情報142が含まれ、応答には、認証情報142と、認証情報341との照合結果が含まれる。また、ステップSa’3と、ステップSa’4とよりも前に、ステップSa’5と、ステップSa’6が実施されても良い。
【0053】
その後、ステップSa’7において無線通信設定装置10と無線通信装置20がデータの授受を行い、ステップSa’8において無線通信設定装置10と無線通信装置30がデータの授受を行う。すなわち、無線通信設定装置10の制御部13は、無線信号処理部12に、無線通信装置20から無線通信で取得したデータを、無線通信装置30に宛てて送信させ、無線通信装置30から無線通信で取得したデータを、無線通信装置20に宛てて送信させる。
なお、ステップSa’7、Sa’8では、無線通信設定装置10は無線通信装置20と無線通信装置30との中継装置として動作する。また、ステップSa’3からSa’6により、無線通信装置20と、無線通信装置30とが、無線通信設定装置10を介して無線通信接続しているとも言える。すなわち、無線通信設定装置10は、無線通信装置20から受信したデータを無線通信装置30へ送信する。また、同様に、無線通信設定装置10は、無線通信装置30から受信したデータを無線通信装置20へ送信する。従って、便宜上ステップSa’7の後にステップSa’8を記載しているが、このデータ授受は継続的に実施されるものであり、必ずしもステップSa‘7の後にステップSa’8が実施されるものではない。
また、
図12では、
図5のシーケンスにおいて、ステップSa3からSa8をステップSa’3からSa’8に代える場合と示したが、
図6のシーケンスにおいて、ステップSa3からSa8をステップSa’3からSa’8に代えてもよい。
【0054】
本変形例では、無線通信設定装置10が、無線通信装置20と通信接続し、また、指定された無線通信装置30とも通信接続する。そして、無線通信設定装置10は、無線通信装置20と無線通信装置30との通信を中継する。
これにより、無線通信設定装置10と比べ無線通信装置20の無線通信性能(例えば、アンテナの利得、送信電力)が劣り、無線通信装置20と無線通信装置30が直接通信を行えない場合であっても、無線通信装置20と無線通信装置30が見かけ上直接通信できるように振る舞う事が可能となる。
【0055】
[変形例2a]
以下、図面を参照して、第1の実施形態の変形例2aについて説明する。本実施例では、通信接続システム2は、無線通信設定装置10に代えて、無線通信装置20との接続I/F17を有する無線通信設定装置10aを含む。
図13は、無線通信設定装置10aの構成を示す概略ブロック図である。無線通信設定装置10aは、接続I/F17を有する点が無線通信設定装置10と異なる。接続I/F17は、SDカード(SDメモリーカードともいう)スロット、SIM(Subscriber Identity Module)カード(USIM(Universal Subscriber Identity Module)カード、UIM(User Identity Module)カードともいう)スロットなどの無線通信装置20を有線接続する接触式のI/Fである。
【0056】
接続I/F17により、無線通信装置20と、制御部13とは通信可能に接続される。また、接続I/F17を介して、無線通信装置20を動作させるための電力が供給される。例えば、無線通信設定装置10は、スマートフォンであり、接続I/F17に接続された無線通信装置20は、無線通信設定装置10の筐体内に入るようになっていてもよい。
【0057】
図14は、本変形例における無線通信システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図14に示すシーケンスは、
図5のシーケンスとは、ステップSa2とSa3の間に、ステップSa2−1、Sa2−2を有する点が異なる。ステップSa2−1は、ユーザによる無線通信設定装置10aの再起動である。なお、再起動ではなく、一旦電源を切って、時間をおいてからの起動であってもよい。無線通信装置20は、接続I/F17から電力の供給を受けているので、無線通信設定装置10aの再起動あるいは起動に伴い、無線通信装置20も再起動あるいは起動する。なお、ステップSa2−1において、制御部13は、ユーザに再起動を促すためのメッセージを外部出力I/F16に表示させたり、ユーザに再起動することを通知した後、所定の時間が経過したら無線通信設定装置10aを再起動させたりしてもよい。
【0058】
無線通信装置20が再起動あるいは起動されると、無線通信装置20の制御部23は、無線信号処理部22に、予め決められた報知信号を送信させる(Sa2−2)。無線通信設定装置10aの無線信号処理部12がステップSa2−1にて送信された報知信号を受信すると、制御部13は、ステップSa3の報知信号の送信を、無線信号処理部12に行わせる。
【0059】
接続I/F17は、例えば、SIMカードスロットなどであれば、無線通信設定装置10aの再起動後あるいは起動後には、接続されている機器に電力を供給する。そして、接続I/F17は、接続されている機器を認識するためのメッセージを送信し、そのメッセージに対する応答が正当なものであれば、電力を供給し続ける。しかし、接続I/F17は、メッセージに対する応答が、一定時間の間になかったり、応答が不当なものであったりすると、電力の供給を中止する。
【0060】
本変形例では、無線通信装置20は、接続I/F17からのメッセージに対して、正当な応答を返すには、無線通信装置30とのデータ(例えば、無線通信装置30のID)の授受が必要である。上述のように、無線通信装置20が、再起動されたときに、予め決められた報知信号を送信することで、ステップSa3からステップSa8の動作が行われて、無線通信装置20は、無線通信装置30とのデータの授受が可能となる。これにより、無線通信装置20は、接続I/F17からのメッセージに対して、正当な応答を返し、電力の供給を受け続けることができる。
【0061】
なお、
図14では、
図5のシーケンスにステップSa2−1、Sa2−2が追加される場合を示したが、
図6のシーケンスにステップSa2−1、Sa2−2が追加されてもよい。
また、本変形例においても、無線通信設定装置10aは、
図11のフローチャートに従い動作するが、ステップSb13の報知信号を送信するか否かの判定では、無線通信装置20から所定の報知信号を受信したときに、報知信号を送信すると判定する。
【0062】
[変形例3a]
以下、図面を参照して、第1の実施形態の変形例3aについて説明する。本実施例において、無線通信システム1は、変形例2aと同様の構成であるが、無線通信設定装置10aと、無線通信装置20とが、それぞれ、事前共有鍵141、241に代えて、認証情報141a、241aを記憶している点が異なる。
図15は、本変形例における無線通信システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図15に示すシーケンスは、
図14のシーケンスとは、ステップSa2、Sa3からSa8に代わり、ステップSa’3からSa’8を有する点が異なる。これら、ステップSa’3からSa’8は、
図12におけるステップSa’3からSa’8と同様である。したがって、変形例1aと同様に、ステップSa’7、Sa’8では、無線通信設定装置10aは無線通信装置20と無線通信装置30との中継装置として動作する。また、ステップSa’3からSa’6により、無線通信装置20と、無線通信装置30とが、無線通信設定装置10aを介して無線通信接続していると言える。
【0063】
これにより、無線通信設定装置10aと比べ無線通信装置20の無線通信性能(例えば、アンテナの利得、送信電力)が劣り、無線通信装置20と無線通信装置30が直接通信を行えない場合であっても、無線通信装置20と無線通信装置30が見かけ上直接通信できるように振る舞う事が可能となる。なお、アンテナの利得が劣る場合としては、例えば、無線通信装置20がSIMカード、microSIMカード、nanoSIMカードなどに格納されており、サイズが小さいために、十分な大きさのアンテナを有することができない場合がある。
【0064】
例えば、ステップSa’7、Sa’8において、無線通信装置20の制御部23が、接続I/F17を介して、無線通信設定装置10aから取得したデータ(コマンド、レスポンスなどを含む)が、無線通信設定装置10aを介して、無線通信装置30に伝達され、無線通信装置30が伝達されたデータに応じて生成したデータが、無線通信設定装置10aを介して、無線通信装置20に伝達されてもよい。そして、無線通信装置20は、伝達されてきた無線通信装置30が生成したデータを、接続I/F17を介して、無線通信設定装置10aに送信することで、無線通信設定装置10aにとって、接続I/F17に無線通信装置30が接続されているのと同等の状態とすることができる。これは、無線通信設定装置10aにおいて、無線信号処理部12による通信は、変更が容易なアプリケーションからも制御が可能であり、接続I/F17を介した無線通信装置20との通信は、変更が煩雑であるOS(Operating System)からのみ制御が可能である場合にも、アプリケーションの変更のみで無線通信設定装置10aに実装できるため、望ましい。
【0065】
[変形例4a]
以下、図面を参照して、第1の実施形態の変形例4aについて説明する。本実施例では、通信接続システム2は、無線通信設定装置10に代えて、無線線通信装置20を内蔵する無線通信設定装置10bを含む。
図16は、無線通信設定装置10bの構成を示す概略ブロック図である。
図16に示す様に、無線通信設定装置10bは、無線通信装置20を含み、無線通信装置20は、制御部13に接続されている。
本変形例における無線通信システム1は、第1の実施形態と同様に動作してもよいし、変形例1a、2a、3aと同様に動作してもよい。
【0066】
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態における無線通信システム1は、
図1の無線通信システム1と同様の構成であるが、動作が異なる。
図17は、本実施形態における無線通信システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図17に示す動作例では、まず、無線通信設定装置10の制御部13が、無線通信装置30のリストを外部出力I/F16に表示する。そして、外部入力I/F15が、そのリストの中から無線通信装置20を通信接続させる無線通信装置30を指定する、ユーザによる操作入力を取得すると、制御部13は、指定された無線通信装置30の認証情報142をメモリ14から読み出す(Sc1)。
【0067】
次に、制御部13は、無線信号処理部12に、無線通信装置30への接続要求を、アンテナ11を用いて送信させる(Sc2)。無線通信装置30の無線信号処理部32は、ステップSc2にて送信された接続要求を、アンテナ31を用いて受信する。制御部33は、無線信号処理部32に、この接続要求に対する応答を、アンテナ31を用いて送信させる(Sc3)。この後、無線通信設定装置10と無線通信装置30との間で、通信接続するための複数の信号の授受を行う(Sc4)。このとき無線通信設定装置10から送信される信号には、ステップSc1にて読み出された認証情報142が含まれる。また、無線通信装置30から送信される信号には、無線通信設定装置10から送信された認証情報142と、メモリ34が記憶する認証情報341との照合結果が含まれる。
【0068】
無線通信設定装置10と無線通信装置30との間で通信接続が成立すると、制御部13は、外部入力I/F15により入力された情報を、接続PINとして設定する接続PIN設定要求を、無線信号処理部12にアンテナ11を用いて送信させる(Sc5)。制御部13は、この接続PINを、メモリ14の認証情報142にも登録する。
【0069】
無線通信装置30の無線信号処理部32は、ステップSc5にて送信された接続PIN設定要求を、アンテナ31を用いて受信する。制御部33は、この接続PIN設定要求により通知された接続PINを、メモリ34の認証情報341に登録する。そして、制御部33は、接続PIN設定要求に対する応答を、無線信号処理部32に、アンテナ31を用いて送信させる(Sc6)。
【0070】
次に、制御部13は、メモリ14から事前共有鍵141を読み出し、ステップSc5にて送信した接続PINと無線通信装置30のアドレスとを含む認証情報を、この事前共有鍵141で暗号化する(Sc7)。制御部13は、ステップSc7にて暗号化された認証情報を、無線信号処理部12にアンテナ11を用いて送信させる(Sc8)。無線通信装置30の無線信号処理部32は、ステップSc8にて送信された、暗号化された認証情報を、アンテナ31を用いて受信する。そして、制御部33は、暗号化された認証情報を受信したことを示す応答を、無線信号処理部32に、アンテナ31を用いて送信させる(Sc9)。
【0071】
また、制御部33は、無線信号処理部12に、この暗号化された認証情報を報知信号として送信させる(Sc10)。無線通信装置20の無線信号処理部22は、アンテナ21を用いて、ステップSc10にて送信された報知信号を受信する。すると、制御部23は、メモリ24から事前共有鍵241を読み出し、受信した報知信号に含まれる、暗号化された認証情報を、読み出した事前共有鍵241にて復号する(Sc11)。
【0072】
制御部23は、復号した認証情報に含まれるアドレスに宛てた接続要求、すなわち無線通信装置30に対する接続要求を、無線信号処理部22に送信させる(Sc12)。無線通信装置30の無線信号処理部32は、ステップSc12にて送信された接続要求を、アンテナ31を用いて受信する。制御部33は、無線信号処理部32に、この接続要求に対する応答を、アンテナ31を用いて送信させる(Sc13)。この後、無線通信装置20と無線通信装置30との間で、通信接続するための複数の信号の授受を行う(Sc14)。このとき無線通信装置20から送信される信号には、ステップSc11にて復号された認証情報が含まれる。また、無線通信装置30から送信される信号には、無線通信装置20から送信された認証情報と、メモリ34が記憶する認証情報341との照合結果が含まれる。無線通信装置20と無線通信装置30との間で、通信接続が成立すると、無線通信装置20と無線通信装置30との間でデータの授受が行われる(Sc15)。
【0073】
なお、
図17では、ステップSc5、Sc6により、無線通信装置30の接続PINを設定(変更)する場合の例を示した。しかし、接続PINを設定せず、ステップSc1にてメモリ14から読み出した認証情報142に含まれる接続PINを、ステップSc7以降で用いてもよい。
【0074】
[変形例1b]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態の変形例1bについて説明する。本変形例における無線通信システム1は、
図1の無線通信システム1と同様の構成であるが、
図17とは動作が異なる。
図18は、本変形例における無線通信システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図18におけるシーケンス図は、ステップSc9とSc10の間に、ステップSc9−1を有する点が、
図17とは異なる。ステップSc9−1では、無線通信装置20が、無線通信装置30に対して報知信号を要求する報知信号を送信する。なお、無線通信設定装置10ではなく、無線通信設定装置10aであり、ステップSc9−1の前に、
図14のSa2−2の前と同様に、無線通信設定装置10aが再起動され、無線通信装置20は、再起動されるとステップSc9−1を行うように構成されていてもよい。
【0075】
[変形例2b]
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態の変形例2bについて説明する。本実施形態における無線通信システム1は、
図1の無線通信システム1と同様の構成であるが、第2の実施形態とは動作が異なる。
図19は、本変形例における無線通信システム1の動作例を示すシーケンス図である。
図19におけるシーケンス図は、ステップSc7からSc9に代えて、ステップSd7からSd9を有する点が、
図17とは異なる。
【0076】
ステップSd7では、無線通信設定装置10の制御部13は、メモリ14から事前共有鍵141を読み出し、読み出した事前共有鍵を無線信号処理部12に、アンテナ11を用いて送信させる。無線通信装置30の無線信号処理部32は、この事前共有鍵を、アンテナ31を用いて受信する。次に、ステップSd8では、制御部33は、事前共有鍵を受信したことを示す応答を、無線信号処理部32に、アンテナ31を用いて送信させる。次に、ステップSd9では、制御部33は、メモリ34から認証情報341を読み出し、受信した事前共有鍵を用いて暗号化する。
【0077】
そして、ステップSc10では、ステップSd9にて暗号化された認証情報が送信される。
なお、本変形例においても、
図18のステップSc9−1が、ステップSd9の前、もしくは、後に挿入されていてもよい。
【0078】
このように、各実施形態において、無線通信装置20は、報知信号により送信された認証情報を受信し、その認証情報を用いて無線通信装置30と通信接続する。すなわち、無線通信装置30と通信接続する前に他の装置と通信接続する必要がない。これにより、無線通信装置20、30同士の通信接続に要する時間を短くすることができる。
【0079】
このように、各実施形態において、無線通信装置20は、無線通信設定装置10と共有する事前共有鍵報知信号により暗号化された認証情報を受信し、その認証情報を用いて無線通信装置30と通信接続する。これにより、指向性の弱い無線通信を用いる場合でも、無線通信装置30に通信接続するための認証情報が、他の装置により取得されてしまう危険性を下げて、この認証情報を無線通信装置20に伝達し、無線通信装置20、30同士を通信接続させることができる。
【0080】
また、
図1における無線通信設定装置10、無線通信装置20、無線通信装置30、
図13の無線通信設定装置10a、あるいは
図16の無線通信設定装置10bの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各装置を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0081】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0082】
また、上述した
図1における無線通信設定装置10、無線通信装置20、無線通信装置30、
図13の無線通信設定装置10a、あるいは
図16の無線通信設定装置10bの各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず、専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。ハイブリッド、モノリシックのいずれでも良い。一部は、ハードウェアにより、一部はソフトウェアにより機能を実現させても良い。
また、半導体技術の進歩により、LSIに代替する集積回路化等の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0083】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。