(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記排出流路と一直線に並んだ逆流防止弁機構であって、前記排出流路を通る流体の流れを単一方向に制限する前記逆流防止弁機構を更に備える、請求項1に記載のフィルタエレメント。
前記第1の封止材部分は、内径が、前記第2の封止材部分の内径より大きく、前記第1及び第2の封止材は、軸方向に間隔をおいている別々の独立した封止部材から形成されている、請求項1に記載のフィルタエレメント。
前記主流路を通過する流体も、前記排出流路を通過する流体も、必ず前記環状フィルタメディアを通過するように構成されている、請求項1に記載のフィルタエレメント。
前記フィルタエレメントは更に、前記フィルタメディアの第1の端部に固定された第1の端部キャップを備えており、前記第1の端部キャップは前記第1の封止材部分を保持している、請求項1に記載のフィルタエレメント。
第2の端部キャップを更に備え、前記第2の端部キャップは、前記フィルタメディアの第2の端部に固定されており、前記第2の端部は、前記第1の端部の反対側にあり、前記第2の端部キャップは無孔である、請求項8に記載のフィルタエレメント。
前記第2の封止材部分は、前記フィルタメディアの第1の端部側での前記中央管の段付き部分と、前記フィルタメディアの前記第1の端部側での前記中央管に取り付けられた保持部材との間の軸方向に位置する、請求項1に記載のフィルタエレメント。
前記スタンドパイプは、前記主流出口ポートを画定する内側円筒形管と、前記内側円筒形管を包囲している外側円筒形管と、を含み、前記内側円筒形管及び前記外側円筒形管は、前記内側円筒形管と前記外側円筒形管との間にある前記排出流出口ポートを画定しており、
前記フィルタエレメントは更に、
前記外側円筒形管を封止している第1の封止部材と、
前記内側円筒形管を封止している第2の封止部材と、を含む、
請求項13に記載のフィルタ装置。
前記内側円筒形管及び前記外側円筒形管は、両方とも、前記第1の封止部材を貫通して延びており、前記内側円筒形管だけが前記第2の封止部材を貫通して延びている、請求項16に記載のフィルタ装置。
前記第1の封止部材は、前記主流出口ポートを前記主流路に封止しており、前記第1及び第2の封止部材は、前記排出流路出口を前記排出流出口ポートに封止しており、前記第2の封止材部分は、流体が前記フィルタメディアを回避することを阻止する、請求項14に記載のフィルタ装置。
前記フィルタエレメントは更に、逆流防止弁を含み、前記逆流防止弁は、前記排出流路を通る流体の流れを、前記排出流路の前記入口から前記排出流出口ポートに延びる方向に制限する、請求項13に記載のフィルタ装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、フィルタ装置及びフィルタエレメントを提供する。このフィルタ装置及びフィルタエレメントは、保守時期、又はシステムの流体が空になった際にフィルタ装置から空気をベントすることを改良するように構成されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
フィルタ装置は、入口ポート、主流出口ポート、及び排出流出口ポートを含むフィルタヘッドを含む。フィルタエレメントは、内部キャビティを画定する環状フィルタメディアを含む。フィルタエレメントは、内部キャビティを通る主流路及び排出流路を画定する。各流路は、フィルタメディアのクリーンな側に、内部キャビティと直接流体連通している入口を有する。主流路は、主流出口ポートと流体連通している。排出流路は、排出流出口ポートと流体連通している。フィルタメディアは、入口ポートと主流出口ポート及び排出流出口ポートとを隔てている。
【0009】
一実施形態では、フィルタヘッドは更にスタンドパイプを含み、このスタンドパイプは、主流出口ポートを画定する内側円筒形管と、内側円筒形管を包囲している外側円筒形管と、を含む。内側円筒形管及び外側円筒形管は、内側円筒形管と外側円筒形管との間にある排出流出口ポートを画定する。フィルタエレメントは更に、外側円筒形管を封止している第1の封止部材と、内側円筒形管を封止している第2の封止部材と、を含む。
【0010】
一実施形態では、第2の封止部材は、主流路と排出流路とを隔てるように、内側円筒形管を封止している。
【0011】
一実施形態では、第2の封止部材は、内径が第1の封止部材より小さい。
【0012】
一実施形態では、内側円筒形管及び外側円筒形管は、両方とも、第1の封止部材を貫通して延びており、内側円筒形管だけが第2の封止部材を貫通して延びている。
【0013】
一実施形態では、排出流路は、ガスの流れを可能にするようにサイズ決定され、且つ、液体の流れを実質的に阻止するようにサイズ決定された絞りを含む。
【0014】
一実施形態では、第1の封止部材は、主流出口ポートを主流路に封止しており、第1及び第2の封止部材は、排出流路出口を排出流出口ポートに封止しており、第2の封止材部分は、流体がフィルタメディアを回避することを阻止する。
【0015】
一実施形態では、排出流出口ポート又は主流出口ポートのいずれかを通ってフィルタヘッドから出る流体は、フィルタメディアを回避しない。
【0016】
一実施形態では、フィルタエレメントは更に、逆流防止弁を含み、この逆流防止弁は、排出流路を通る流体の流れを、排出流路の入口から排出流出口ポートに延びる方向に制限する。
【0017】
フィルタエレメントの一特定実施形態では、フィルタエレメントは、内部キャビティを画定する環状フィルタメディアを含む。フィルタエレメントは更に、内部キャビティを通る主流路及び排出流路を含む。各流路は、フィルタメディアのクリーンな側に、内部キャビティと直接流体連通している入口を有する。フィルタエレメントはまた、内部キャビティからの出口を画定する第1の封止材部分と、主流路と排出流路とを隔てている第2の封止材部分と、を含む。
【0018】
一実施形態では、第2の封止材部分は、主流路に対応する主流路出口を画定しており、第1及び第2の封止材部分は、第1の封止材部分と第2の封止材部分との間にある排出流路出口を画定する。
【0019】
一実施形態では、第2の封止材部分は、主流出口及び排出流出口の両方の下流にある。
【0020】
一実施形態では、第1の封止材部分は、内径が、第2の封止材部分の内径より小さい。
【0021】
一実施形態では、第1及び第2の封止材は、軸方向に間隔をおいている別々の独立した封止部材から形成されている。
【0022】
一実施形態では、排出流路は、排出流路入口と排出流出口との間に絞りを含む。一実施形態では、この絞りは、十分な空気の流れを可能にするほどに大きく、有意な液体の流れを阻止するほどに小さくなるようにサイズ決定されている。
【0023】
一実施形態では、フィルタエレメントは、主流路を通過する流体も、排出流路を通過する流体も、環状フィルタメディアを通過することを回避しないように構成されている。
【0024】
一実施形態では、フィルタエレメントは更に、中央支持物を含む。この中央支持物は、主流路及び排出流路を少なくとも部分的に画定する。この中央支持物は、少なくとも部分的に、内部キャビティの内部に位置する。
【0025】
一実施形態では、第2の封止材は、中央支持物によって保持されている。フィルタエレメントは更に、フィルタメディアの第1の端部に固定された第1の端部キャップを含む。第1の端部キャップは、第1の封止材を保持している。
【0026】
一実施形態では、フィルタエレメントは更に、第2の端部キャップを含む。第2の端部キャップは、フィルタメディアの第2の端部に固定されている。第2の端部は、第1の端部の反対側にある。第2の端部キャップは、無孔である。
【0027】
一実施形態では、第2の封止材は、中央支持物の第1の当接部分と、中央支持物に取り付けられた保持部材との間の軸方向に位置する。
【0028】
一実施形態では、第1の封止材は、中央支持物の第2の当接部分と、フィルタメディアの端部に固定された第1の端部キャップとの間の軸方向に位置する。
【0029】
一実施形態では、フィルタエレメントは更に、排出流路と一直線に並んだ逆流防止弁機構であって、排出流路を通る流体の流れを単一方向に制限する逆流防止弁機構を含む。より具体的な一実施形態では、フィルタエレメントは、内部キャビティの少なくとも一部分の中に中央支持物を含む。この中央支持物は、排出流路を少なくとも部分的に画定する。逆流防止弁機構は、排出流路の出口端部部分に隣接して位置する浮動弁部材を含む。
【0030】
以下の詳細説明を添付図面と併せて読むことにより、本発明の他の態様、目的、及び利点がより明らかになるであろう。
【0031】
添付図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を成しており、本発明の幾つかの態様を図示し、本明細書の記述とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下では、特定の好ましい実施形態に関して本発明を説明するが、本発明をそれらの実施形態に限定することは意図していない。逆に、添付の特許請求の範囲によって定義されている、本発明の趣旨及び範囲に含まれる全ての代替、修正、及び等価物を包含することを意図するものである。
【0034】
図1は、本発明の教示によるフィルタアセンブリの一実施形態100を示す。フィルタアセンブリ100は、大まかには、フィルタヘッドに取り外し可能に取り付けられた交換可能なフィルタエレメント102を含んでいる。フィルタヘッドは、ハウジング106及びスタンドパイプ108という簡略化された形で図示されている。
【0035】
ハウジング106は、シェル110及び取り外し可能な蓋112を含んでいる。取り外し可能な蓋112及びシェル110によって、フィルタエレメント102を収容する内部キャビティ114が画定されている。取り外し可能な蓋112は、シェル110にネジ固定されていて、必要に応じて内部キャビティ114にアクセスできることから、フィルタエレメント102の交換が可能になっている。
【0036】
この概略図では、矢印116で示される汚れた燃料が、スタンドパイプ108内の入口118を通ってフィルタアセンブリ100に入る。他の実施形態では、汚れた燃料の入口118は、他の構成要素から形成されてよく、スタンドパイプ108内を通る必要はない。矢印120で示されるクリーンな燃料が、スタンドパイプ108内に形成された、クリーンな燃料の出口122を通って、フィルタアセンブリ100から出る。フィルタアセンブリ100はまた、排出口124を含んでおり、排出口124は、保守時期やシステムの燃料が空になった場合などに、フィルタアセンブリ100内に溜まった空気126をフィルタアセンブリ100から排出することを可能にする。典型的には、排出口124は、この空気126が排出されて燃料タンクに戻るように、燃料タンクと作用的に流体連通している。しかしながら、必要に応じて、他の場所に排出されてもよい。
【0037】
更に
図2を参照すると、ハウジング106から取り外されたフィルタエレメント102が示されている。フィルタエレメント102は、大まかには、対向する第1及び第2の端部130、132の間で軸方向に延びている環状フィルタメディア128を含んでいる。環状フィルタメディア128は、大まかには、少なくとも部分的に内部キャビティ134と境界を接している。この実施形態では、内部キャビティ134は、フィルタエレメント102の、クリーンな燃料の側である。これは、燃料が、フィルタリングされる際に、環状フィルタメディア128を通って半径方向内側に流れるからである。
【0038】
フィルタメディア128の第1の端部130には、開放端部キャップ136が取り付けられている。端部キャップ136は、出口開口部138を含んでいる。出口開口部138は、封止部材140を保持している。この実施形態では、封止部材140は、スタンドパイプ108の半径方向外側部分141の半径方向外側表面を半径方向に封止して、汚れた燃料116がフィルタエレメント102をバイパスすることを防いでいる。封止部材140は、内部キャビティ134から出る経路を提供している。後でより詳細に展開するように、クリーンな燃料120及び空気126は、いずれも、封止部材140を貫通する2つの別々の流路が形成されるように封止部材140内を通ることによって、フィルタエレメント102から出る。
【0039】
フィルタエレメント102は、反対側の端部において、閉じられている。フィルタエレメント102は、フィルタメディア128の第2の端部132に閉鎖端部キャップ142が取り付けられており、これによって、フィルタエレメント102の端部132が閉じられている。
【0040】
端部キャップ136、142は、任意の既知の方法でフィルタメディアの端部130、132に封止的に取り付けることが可能であり、例えば、プラスチゾル、ウレタンを用いたり、端部キャップ136、142にメディアを埋め込んだり、端部キャップ136、142をフィルタメディア128にフォーミング又はモールドしたりして取り付けることが可能である。
【0041】
フィルタメディア128の内部キャビティ134内に、中央管144が保持されている。中央管144は、環状フィルタメディア128を半径方向に支持している。中央管144は、多孔であり、クリーンな燃料120を半径方向に通過させることが可能である。中央管144は、開放端部キャップ136の内側表面146と閉鎖端部キャップ142の内側表面148との間で軸方向に延びている。この実施形態では、中央管144の端部147、149を、対応する端部キャップ136、142に封止することにより、流体バイパスを防いでいる。
【0042】
ベント機能を提供する為に、フィルタエレメント102は、内部キャビティ134を通る流路のペアを画定する。
【0043】
第1の流路は、クリーンな燃料の流路150であり、フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられている場合には、環状フィルタメディア128を通過したクリーンな燃料120が、第1の流路によって、燃料システムの下流構成要素に向かって流れることが可能になる。
【0044】
第2の流路は、空気抜き路152であり、フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられている場合には、フィルタアセンブリ100内に溜まった空気が、第2の流路によって、排出口124に排気され、最終的にタンクに戻ることが可能になる。クリーンな燃料の流路150及び空気抜き路152は、フィルタエレメント102の内部キャビティ134内を、ほぼ平行に延びている。
【0045】
空気抜き路152には絞り154が設けられており、絞り154は、燃料による流体の流れをほぼ阻止又は制限するように、且つ、空気による流体の流れをほぼ可能にするようにサイズ決定されている。この為、保守時期後にフィルタアセンブリ100から排出される空気は、空気抜き路152を通って排出されることが可能であり、空気がそのように排出されずに燃料システムの他の部分に溜まることはない。一方、フィルタリング後に、大量のフィルタリング済み燃料が空気抜き路152を通ってタンクに戻ることはない。
【0046】
空気抜き路152は、フィルタエレメント102の内部キャビティ134内に完全に収容された入口156を含んでいる。フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられている場合、空気が空気抜き路152を通過する為には、まず、空気がフィルタメディア128を通過しなければならない。この配置は、空気抜き路152の入口156が、フィルタエレメント102のクリーンな側に対してのみ露出している点で、先行設計と比較して有意な便益をもたらす。この配置は、汚れた燃料及び汚れた燃料によって運ばれる潜在的汚染物質が絞り154を塞ぐことを防いでいる。
【0047】
中央管144は、第2の封止部材158を保持している。第2の封止部材158は、クリーンな燃料の流路150と、空気抜き路152とを隔てている。第2の封止部材158は、クリーンな燃料の流路150を大まかに画定する。第2の封止部材158は、スタンドパイプ108のクリーンな燃料の部分160を半径方向に封止している。スタンドパイプ108のクリーンな燃料の部分160は、クリーンな燃料の出口122と流体連通している。この為、メディア128を通過してフィルタエレメント102の内部キャビティ134に入った、クリーンな燃料120は、スタンドパイプ108のクリーンな燃料の部分160を通って流れることによって、クリーンな燃料の流路150を通って、クリーンな燃料の出口122へ流れ、その後、燃料システムの下流構成要素へと流れる。
【0048】
図1を参照すると、スタンドパイプ108の半径方向外側部分141及びスタンドパイプ108のクリーンな燃料の部分160は、それらの間の空気抜きチャネル162を画定しており、フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられている場合には、空気抜きチャネル162は、空気抜き路152と流体連通している。
【0049】
フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられている場合、第2の封止部材158は、クリーンな燃料の部分160の半径方向外側表面164を封止しており、第1の封止部材140は、スタンドパイプ108の半径方向外側部分141の半径方向外側表面166を封止している。この封止関係により、スタンドパイプ108のクリーンな燃料の部分160と中央管144の無孔部分168との間に形成された流路を介して、空気抜き路152がスタンドパイプ108の空気抜きチャネル162と連通することが可能になる。
【0050】
中央管144の空気抜き路152は、中央管144の無孔部分168において第1及び第2の封止部材140、158の間から軸方向に出る。フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられている場合、空気抜き路152は、第2の封止部材158の下流側170、且つ、第1の封止部材140のクリーンな燃料の側172に出る。
【0051】
第2の封止部材158は、半径方向内側に突出している、中央管144のフランジ173によって保持されている。フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられていない場合、第2の封止部材158は、中央管144の無孔部分168と中央管144の多孔部分171とを流体連通させる。同様に、空気抜き路152は、中央管の多孔部分171と無孔部分168とを流体連通させる。しかしながら、この連通は、フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられているかどうかに関係なく起こる。
【0052】
第1の封止部材140は、その直径D1が、第2の封止部材158の直径D2より大きい。この関係により、スタンドパイプ108の半径方向内側のクリーンな燃料の部分160と、スタンドパイプ108の半径方向外側部分141との両方が、第1の封止部材140を貫通することが可能になっている。第1及び第2の封止部材140、158は、同心であって、且つ、軸方向にオフセットしていることが好ましい。
【0053】
図3を参照すると、スタンドパイプ108の半径方向外側部分141の外側表面166は、その直径D3が、スタンドパイプ108の内側のクリーンな燃料の部分160の外側表面164の直径D4より大きい。直径D3及びD4は、封止部材140、158と嵌合して良好な封止を与えるように、且つ、フィルタエレメント102をスタンドパイプ108に取り付けることを可能にするように、サイズ決定されている。他の実施形態では、これらの半径方向の封止は、軸方向の封止によって与えられてもよい。
【0054】
スタンドパイプ108は、第3の円筒形部分176を含んでおり、その直径D5は、直径D3及びD4の両方より大きい。
【0055】
スタンドパイプ108の円筒形部分(即ち、クリーンな燃料の部分160、半径方向外側部分141、及び第3の円筒形部分176)のうちの1つ以上を不要とする他の配置も可能である。
【0056】
図2を参照すると、第1の封止部材140は、第2の封止部材158よりも、第2の端部132から軸方向に距離をおいて配置されている。
【0057】
第1及び第2の封止部材140、158は、封止部材140、158が、円周方向に環状フィルタメディア128によって囲まれ、軸方向には、フィルタメディア128の第1及び第2の端部130、132の間に位置するように、フィルタメディア128によって画定される内部キャビティ134の、軸方向に奥まった場所に位置することが好ましい。
【0058】
空気抜き路152及びクリーンな燃料の流路150は、フィルタメディア128のクリーンな燃料の側に、入口156、180をそれぞれ有している。この実施形態では、入口156、180が両方とも、中央管144の多孔部分より下流にある。
【0059】
更に、フィルタヘッドに取り付けられていない場合、これらの流路150、152は、中央管144の無孔部分168を境界とするチャンバ169を介して互いに流体連通している出口182、184を有している。チャンバ169は、フランジ173及び開放端部キャップ136を、軸方向の大まかな境界としている。中央管144の無孔部分168は、チャンバ169の円周方向の境界になっている。中央管144の端部147が開放端部キャップ136に作用的に封止されている為、流体がこのチャンバ169に出入りするには、空気抜き路152、第1の封止部材140、又は第2の封止部材158を通るしかない。
【0060】
稼働時には、フィルタエレメント102は、ハウジング106内に取り付けられている。シェル110にネジ固定されている蓋112を取り外すことにより、中央キャビティ114にアクセスすることが可能になる。使い切ったフィルタエレメントがまだフィルタハウジング106内に格納されている場合は、このフィルタエレメントを取り出して廃棄してよい。そして、新しい、クリーンなフィルタエレメント102をキャビティ114に挿入する。
【0061】
クリーンなフィルタエレメント102をシェル110内に挿入すると、フィルタエレメント102は、スタンドパイプ108の上に、軸方向に取り付けられる。スタンドパイプ108の少なくとも一部分が、第1及び第2の封止部材140、158の両方をほぼ貫通する。
【0062】
フィルタエレメント102がスタンドパイプ108上に取り付けられたら、蓋112をシェル112にネジ固定する。
【0063】
フィルタエレメント102がスタンドパイプ108の上に取り付けられると、半径方向外側部分141は、第1の封止部材140を貫通し、第1の封止部材140による封止を形成する。この封止は、汚れた燃料が、フィルタメディア128をバイパスして、スタンドパイプ108のクリーンな燃料の部分160を通ってシステムの下流構成要素に向かうか、空気抜きチャネル162を通って、例えば、タンクに戻ることを防ぐ。
【0064】
クリーンな燃料の部分160は、第1及び第2の封止部材140、158の両方を軸方向に貫通して、第2の封止部材158による封止を形成する。この封止機構は、クリーンな燃料が排出口124を通過することを防ぐ。
【0065】
主に
図1を参照すると、最初の始動時に、汚れた燃料116がキャビティ114に注入される。キャビティ114内に空気が溜まっている場合、この空気は、メディア128を通って押し出され、空気抜き路152を通って押し出される。この空気は、キャビティ169を通過し、第1の封止部材140が境界になっている開口部138を通り、スタンドパイプ108内の空気抜きチャネル162を経由して、フィルタエレメント102から出る。この空気は、典型的には、その後、タンクに戻される。典型的には、タンクに戻る流路は、クリーンな燃料の部分160を通る場合よりも圧力が低い。
【0066】
内部キャビティ114が燃料で満たされると、クリーンな燃料120は、空気抜き路152をほぼ塞ぐ。更に、フィルタメディア128を通過した、クリーンな燃料120は、スタンドパイプ108のクリーンな燃料の部分160を通ってフィルタエレメント102の内部キャビティ134を出て、第2の封止部材158及び第1の封止部材140の両方を通過する。
【0067】
この動作は、フィルタエレメント102の内部キャビティ134内に2つの平行な流路があることを示しており、1つは、溜まった空気をフィルタアセンブリ100から抜く為の流路であり、1つは、クリーンな燃料を下流構成要素に渡す為の流路である。フィルタエレメント102がスタンドパイプ108に取り付けられている場合、両方の流路は、最終的に、第1の封止部材140を通過する。しかしながら、これらの流路は、第1の封止部材140を通過する際にはスタンドパイプ108の別々の部分を通過するので、分離されたままである。更に、これらの流路は、中央管144の流体隔離された各部分を通過する際には、互いに分離されている。
【0068】
図6は、フィルタエレメントの別の実施形態302を示す。この実施形態は、既に
図1〜3に示された実施形態と実質的に同様である。しかしながら、この実施形態では、フィルタエレメント302は、異なる封止材を含んでいる。この実施形態は、第1の封止部材140のような封止部材を含むのではなく、封止部材304を含んでいる。
【0069】
ここで、封止部材304は、端部キャップ306に取り付けられたガスケットである。封止部材304は、フェルトガスケットであってよい。しかしながら、他の実施形態では、ゴムや軟質プラスチックを用いて封止部材304を形成する場合がある。この実施形態では、封止部材304は、前述の実施形態の端部キャップ140の奥に引っ込む形と異なり、フィルタエレメント302の軸方向端部を形成している。
【0070】
この封止部材304を用いることにより、前述の実施形態で示されたような半径方向封止を形成することが可能である。或いは、封止部材304を用いることにより、スタンドパイプ及びフィルタヘッドの構成に応じた軸方向封止を形成することが可能である。
【0071】
図4及び
図5は、フィルタエレメントの別の実施形態202を示す。このフィルタエレメント202の特徴の多くは前述のフィルタエレメント102の特徴と同様であり、異なるのは、以下で述べる点だけである。
【0072】
このフィルタエレメントは、第1の開放端部キャップ206及び第2の開放端部キャップ208の間で軸方向に延びている環状フィルタメディア204を含んでいる。フィルタエレメント202はまた、環状フィルタメディア204を包囲する外側ラッパー210を含んでいる。
【0073】
取付用部材212が設けられている。取付用部材212は、端部キャップ208に取り付けられており、フィルタエレメント202をフィルタハウジング蓋214に取り付けることに用いられる。取付用部材212の端部キャップ208への取り付けは、解除自在であっても永続的であってもよい。
【0074】
この実施形態では、空気216が、多孔ラッパー210を通過し、その後、取付用部材212と第2の環状端部キャップ208との間に形成された空気流ギャップ218を通過する。第2の端部キャップ208又は取付用部材212のいずれかが、端部キャップ208を取付用部材212から離して空気流ギャップ218の維持を支援する軸方向隔離部材222を含んでよい。空気216は、その後、中央管224を通過して空気抜き路226に入る。前述の実施形態と同様に、空気抜き路226は、空気の通過を可能にし、燃料の流れを阻止又は実質的に防止するようにサイズ決定された絞り228を含んでいる。
【0075】
空気抜き路226の入口並びに絞り228は、ラッパー210より下流にあり、ラッパー210は、大きな汚染物質によって絞り228が詰まることを防ぐことを支援しており、ラッパー210は、フィルタエレメント202に対するプリフィルタメディアを形成している。
【0076】
第1の端部キャップ206と中央管224との間に、第1の封止部材230が保持されている。第1の封止部材230は、端部キャップ206の半径方向内側段差232と、中央管224の軸方向当接部分234との間に、軸方向に配置されている。
【0077】
第2の封止部材236は、直径が第1の封止部材230より小さい。第2の封止部材236は、中央管224において軸方向当接部分を形成する段付き部分237と、中央管224に取り付けられているワッシャ238の形式の保持エレメントとに対して、軸方向に配置されている。ワッシャ238の中央管224への取り付けは、中央管224内に形成された凹部へのはめ込み、中央管224への接着、中央管224への超音波接合/溶接、又は他の方法での中央管224への固定であってよい。ワッシャ238が中央管224に固定された状態では、ワッシャ238及び段付き部分237は、封止部材236を受ける為の、半径方向内側を向いた開口を有する溝を形成し、封止部材236は、対応するフィルタヘッドのスタンドパイプとの嵌合の為に、この溝を越えて半径方向内側に延びている。
【0078】
封止部材236の半径方向外側接面は、半径方向外側に突出したリブを有しており、これは、封止部材236と中央管224との間の封止の強化を促進している。
【0079】
これらの封止部材230、236は、既に
図1〜3に示された実施形態と同様に、スタンドパイプ240を封止する。これらの封止部材230、236は、スタンドパイプ224の無孔部分242との組み合わせで、前述の実施形態のチャンバ169と同様の働きをする。
【0080】
この実施形態では、空気抜き路226は、環状フィルタメディア204の上流に入口を有するが、これは、フィルタメディア204で画定されているキャビティの内部に位置する。これは、空気216が空気流ギャップ218を通過した後に通過する無孔部分250が中央管224に含まれている為である。また、中央管224には、クリーンな燃料254がフィルタメディア204を通過した後に流れる多孔部分252も含まれている。
【0081】
図7〜10は、本発明の一実施形態による別のフィルタエレメント402の断面図である。フィルタエレメント402は、
図1及び
図4の実施形態と同様である。
【0082】
図7及び
図9を参照すると、この実施形態では、フィルタエレメント402は、フィルタメディア406の下流に絞り404を含んでいる。この為、排出されなければならない空気408は、フィルタメディア406を通過しなければならない。更に、フィルタエレメント402は、第1及び第2の封止部材410、412を含んでおり、これらは、
図4のものと実質的に同様である。
【0083】
この実施形態では、絞り404は、中央管416の円筒形側壁部分414の略無孔部分413に形成されている。空気408は、絞り404を通過した後、端部キャップ420と中央管416の円筒形側壁部分414とで形成された内部キャビティ419に入る。そこから、空気408は、空気抜き路422に入る。
【0084】
この実施形態では、クリーンな流体の流路430は、第2の封止部材412によって画定されている。クリーンな燃料は、中央管416の多孔部分432を通過してから、第2の封止部材412を通過する。多孔部分432は、この実施形態のクリーンな流体の流路への入口を大まかに画定する。従って、クリーンな流体の流路及び空気抜き路の両方への入口が、フィルタメディアの内部側且つクリーンな流体の側にある。
【0085】
前述の実施形態と同様に、クリーンな燃料は、クリーンな燃料の流路430を通って流れる際には、典型的には、スタンドパイプの、第2の封止部材412を貫通している部分を通って流れる。
【0086】
図11は、フィルタエレメントの別の実施形態502を示す。この実施形態は、
図4〜5の実施形態と実質的に同様である。しかしながら、
図12にも示されているように、この実施形態は、上部端部キャップ504と中央管506との間の配置が異なっている。
【0087】
この実施形態は、端部キャップ504の内側スカート510と、中央管506の円筒形側壁部分514の外側表面512との間に、半径方向に配置された封止エレメント508を含んでいる。
【0088】
更に、中央管506は、半径方向外側に突出したフランジ516を含んでおり、フランジ516は、内側円筒形スカート510の上を半径方向に延びている。
【0089】
図13に、フィルタエレメントの別の実施形態602を示す。このフィルタエレメント602は、
図1及び
図6の実施形態と実質的に同様である。
【0090】
この実施形態では、中央管604は、一体構造ではなく、絞りプレート606を含んでいる。
【0091】
絞りプレート606は、空気の流れ610は通すが燃料の流れを通さない絞り608を画定する。絞り608は、中央管604内に形成された流路614の中に延びる略円筒形突出612として形成されている。絞り608と流路614との組み合わせは、これまで説明されてきた空気抜き路を形成する。
【0092】
絞りプレート606は、開口部616を含んでおり、開口部616は、空気がフィルタエレメント602のフィルタメディアを通過した後に絞り608を通って流れることを可能にしている。
【0093】
図14は、本発明の教示によるフィルタアセンブリにおいて使用可能なフィルタエレメントの別の実施形態702を示す。例えば、フィルタエレメント702は、前述の実施形態のスタンドパイプ240のスタンドパイプと同様のスタンドパイプとともに使用可能である。フィルタエレメント702は、前述のフィルタエレメント402と同様に、典型的にはフィルタメディア728を通って絞り704経由でベントされるベント機構を含んでいる。
【0094】
この実施形態は更に、中央管716で画定されている空気抜き路722を通ってフィルタエレメント702に戻る流体の逆流を阻止する逆流防止弁機構780を含んでいる。図示された実施形態では、逆流防止弁機構780は、中央管716(具体的には、中央管716で画定されている空気抜き路722の出口端部部分784)と連係する浮き球782の形式で図示された弁部材によって与えられている。
【0095】
出口端部部材784は、弁座786を画定しており、浮き球782の外側表面が弁座786と作用的に封止的に相互作用することにより、逆流防止弁機構780の両端の圧力差に応じて逆流を阻止したり、流体の流れを可能にしたりする。
図14及び
図15では、(矢印788で示された)空気によって、浮き球782の上流が高圧になり、空気が空気抜き路722を通って流れている。この為、浮き球782は、弁座786から軸方向に離れて開状態となり、空気788が逆流防止弁機構780を通って流れ、前述のようにタンクに向かうことを可能にする。
【0096】
しかしながら、
図16に示されるように、矢印790で示された、逆流防止弁機構780の下流側の圧力は、逆流防止弁機構780の上流側の上流より高い。この高い圧力は、潜在的逆流の結果であり、これによって逆流防止弁機構780は閉状態に移行して、逆流防止弁機構780を通る流体の逆流を阻止する。これによって、ベント流路内の潜在的汚染物質が空気抜き路722及び絞り704を通って戻ることを防ぎ、汚染物質がフィルタエレメント702のクリーンなフィルタの側に露出することを防ぐ。
【0097】
浮き球782は、低密度のプラスチック又はゴム製であることが好ましいが、他の代替材料(金属など)を用いてもよい。
【0098】
弁座786は、面取りされているか、略円錐形の、浮き球782が収まる外形であることが好ましい。弁座786の円錐形の外形は、下流方向(即ち、流体的に絞り704から離れる方向)に広がっていることが好ましい。弁座786の最も狭い部分、即ち、入口スロート792は、浮き球782の外形より寸法が小さい。
【0099】
浮き球782は、軸方向には、ワッシャ738の形式の保持エレメントによって、弁座786に近接して固定されており、ワッシャ738は、第2の封止部材736を中央管716に、軸方向に固定する働きも行っている。
【0100】
図18及び
図19は、本発明によるフィルタアセンブリにおいて使用されるフィルタエレメントの別の実施形態802を示す。
【0101】
この場合も、フィルタエレメント802は、内蔵の絞り804による、フィルタメディア828を通してのフィルタアセンブリのベントを可能とするものになっており、絞り804は、最初の始動時に空気が、クリーンな流体の出口を通るのではなく戻り空気抜き路822を通ることを可能にする戻り空気ベントとして動作する。これは、この場合も、保守時に不要な空気が燃料システムに入らないようにすることを支援する。
【0102】
フィルタエレメント802は、前述のフィルタエレメント402と実質的に同じ様式で機能する。しかしながら、フィルタエレメント802は更に、フィルタメディア828を支持するプラスチックラッパー894を含んでいる。
【0103】
図20及び
図21は、本発明によるフィルタアセンブリにおいて使用されるフィルタエレメントの別の実施形態902を示す。この実施形態は、多くの側面において、
図13の実施形態とよく似ている。この実施形態は、空気抜き路914内で逆流防止弁912を利用しており、逆流防止弁912は、流体の逆流が空気抜き路914を通ってフィルタエレメント902のフィルタメディアのクリーンな流体の側に向かうことを阻止する。
【0104】
図示された実施形態の逆流防止弁912は、弾性材料(典型的には、弾性ゴム)から形成されたダックビル弁である。しかしながら、他の可撓性材料を用いてもよい。
【0105】
逆流防止弁912は、
図20では、開状態として示されており、この場合は、流体が、矢印910で示されたように逆流防止弁912を通って流れることが可能になる。これは、通常動作の間であり、例えば、最初の据え付けの後にフィルタアセンブリ内から空気を除去する為の初期始動段階の間である。
図21は、閉状態の逆流防止弁912を示しており、この場合は、矢印913で示された、流体の逆流によって発生した背圧が逆流防止弁912を通過しようとしている。
【0106】
逆流防止弁912は、軸方向に、空気抜き路914内まで延びている。空気抜き路914内における逆流防止弁912は、保持プレート906によって、軸方向に位置決めされている。保持プレート906は、少なくとも1つの流路916を含んでおり、流路916は、流体が流路916を通って逆流防止弁912に向かうことを可能にしている。逆流防止弁912は、半径方向に延びた環状フランジ部分917を含んでおり、環状フランジ部分917は、中央管904の軸方向当接面919の上に載っている。環状フランジ部分917は、軸方向には、当接面919と、保持プレート906の内側表面との間に挟まれている。環状フランジ部分917と保持プレート906との間の相互作用、並びに、環状フランジ部分917と当接面918との間の相互作用によって、流体のバイパスを阻止する封止が与えられる。
【0107】
逆流防止弁912は、保持プレート906を貫通している第2の開口部921と一直線に並んでおり、これによって、
図20に示されているような、所望の流体の流れが可能になっている。
【0108】
保持プレート906は、大まかには、軸方向に延びた環状側壁924を有しており、環状側壁924は、半径方向外側に延びた取付用フランジ部分926を有している。取付用フランジ部分926の反対側において、環状側壁924は、開口部816、921を画定する円板部分928に取り付けられている。環状側壁924及び円板部分928により、保持プレートは、略カップ形状になっている。半径方向外側に延びた取付用フランジ部分926は、中央管904の遠位端と軸方向に当接することにより、環状フランジ部分917の圧縮に軸方向の制限を与えている。半径方向外側に延びた取付用フランジ部分926は、軸方向には、端部キャップ930の内側表面と中央管914の遠位端との間に位置している。
【0109】
本明細書で引用した、刊行物、特許出願、および特許を含む文献は全て、各文献が個々に具体的に示される形の参照によって本明細書に組み込まれ、且つ、その全体が本明細書に記述されているのと同等程度に、参照により本明細書に組み込まれている。
【0110】
本発明を説明する文脈における(特に、特許請求の範囲の文脈における)「a」、「an」、及び「the」の各語句、並びに同様の指示語の使用は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数及び複数の両方を包含するものとして解釈されるべきである。「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、および「包含する(containing)」の各語句は、特に断らない限り、オープンエンドターム(即ち、「〜を含むが、これに限定されない」という意味)として解釈されるべきである。本明細書中の数値範囲の具陳は、本明細書中で特に指摘しない限り、単にその範囲内に該当する各値を個々に参照する為の略記法としての役割を果たすことのみを意図しており、各値は、本明細書中で個々に列挙されたかのように、本明細書に組み込まれている。本明細書中で説明される全ての方法は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、任意の好適な順序で実施してよい。本明細書中で与えられるあらゆる例、又は例示的言い回し(例えば、「など(such as)」は、特に主張されない限り、単に本発明をより明快にすることだけを意図したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中の如何なる言い回しも、本発明の実施に不可欠である、請求項に記載されていない要素を示すものとして解釈されるものではないものとする。
【0111】
本明細書においては、本発明を実施する為の、本発明者らが知っている最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態を説明している。当業者であれば、前述の説明を読むことにより、これらの好ましい実施形態の変形形態が明らかになるであろう。本発明者らは、当業者がそのような変形形態を適宜採用することを想定しており、本明細書において具体的に説明されたもの以外の方法で本発明が実施されることを企図している。従って、本発明は、準拠法によって許可されているとおり、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載されている内容のあらゆる修正及び均等物を包含する。更に、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、好ましい実施形態のあらゆる可能な変形形態における上述の要素のあらゆる組み合わせが本発明に包含される。