特許第6422303号(P6422303)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6422303-災害対策ユニット 図000002
  • 特許6422303-災害対策ユニット 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6422303
(24)【登録日】2018年10月26日
(45)【発行日】2018年11月14日
(54)【発明の名称】災害対策ユニット
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/34 20060101AFI20181105BHJP
   E06B 7/32 20060101ALI20181105BHJP
   A62B 99/00 20090101ALI20181105BHJP
【FI】
   E06B7/34
   E06B7/32 A
   A62B99/00 Z
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-219823(P2014-219823)
(22)【出願日】2014年10月29日
(65)【公開番号】特開2016-84670(P2016-84670A)
(43)【公開日】2016年5月19日
【審査請求日】2017年7月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(72)【発明者】
【氏名】平形 猛
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 公一
(72)【発明者】
【氏名】野村 享右
【審査官】 家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭59−024889(JP,U)
【文献】 実開昭60−017894(JP,U)
【文献】 特開2000−079051(JP,A)
【文献】 実公昭48−017517(JP,Y1)
【文献】 特開2005−213922(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3106973(JP,U)
【文献】 米国特許第05163745(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0040092(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/00−7/36
E06B 5/00−5/20
A62B 99/00
H02J 9/00−9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高層ビルに設置する災害対策用備蓄品を保存する災害対策ユニットであって、
設備配管点検スペースの扉の設備配管点検スペース側に、飲料水、応急処理材、蓄電設備を含む前記災害対策用備収納された箱体が取り付けられており、
前記設備配管点検スペースの扉の共用側に、前記箱体を取り出せるように開口可能な設備配管点検スペースの扉とは独立した災害対策ユニット用が設けられた災害対策ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害用備蓄品の保存に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、災害救難用備品を地下、屋上もしくは敷地内の屋外に別途設けた倉庫に集中的に備蓄されている。
【0003】
ビル、マンションに自動販売機を設置し、販売機に商品を備蓄品とし、災害時に無償供給するシステムがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−031638
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、一括保存していると、災害時にその場所まで取りに行くことになり、高層ビルの居住者にとっては、非常に不便である。
【0006】
自動販売機を共用スぺースに配置すると、共用部にその分スペースを占領するこになり、また、緊急時避難の阻害要件となる。
【0007】
そのため、居室側に自動販売機を設置するスペースを設けることになるが、居室側のスペースを削ることになり、居室者に受忍させることになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は高層ビルに設置する災害対策用備蓄品を保存する災害対策ユニットであって、設備配管点検スペース(以下PSと記す)PS1の扉2に災害対策用備品を収納する箱体をPS1の空間側(設備配管点検スペース側)に設け、前記PSの扉2の共用側には、前記箱体を取り出せるように開口し、PS扉2とは独立した災害対策ユニット用扉4を設けた災害対策ユニット。

【発明の効果】
【0009】
EPSの空間を利用することにより、居室側に設置スペースを強要する必要がない。
各EPSに設けることにより、備蓄品を分散配置できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】PSの扉に災害対策設備を取り付けた図
図2】蓄電設備から、各個の配線状況を監視する模式図
【発明を実施するための形態】
【0011】
各フロアに設けられた配管設備点検空間(PS)を利用するものである。
【0012】
PSの扉に図1に示すように災害対策備品設備を取付け、扉を開閉すると災害対策備品設備も一緒に回動するように取り付けられる。
【実施例】
【0013】
災害対策設備装置は、飲料水、応急処理材、蓄電設備を内在させている。
【0014】
飲料水は、各フロアの各戸に必要量行き渡るよう確保されており、定期的に、消費期限前に入れ替える。
【0015】
応急処理は、救急措置に対応できる備品を備えている。これは、各戸に割り当てるのではなく、当該フロアの居住者に対応できればよい。
【0016】
蓄電設備は、再生可能エネルギー(図示しないPV、風力発電)により蓄電している。
【0017】
蓄電設備は、災害発生時に商用電力の供給が停止した時に当該フロアの各戸に電力を供給するが、各戸の屋内配線の状況によっては、供給しないようになっている。
【0018】
蓄電設備からDACを介して各戸に供給するが、図2に示した模式図のように屋内配線が地絡、短絡している場合には、DACへの供給をゲートが閉じられるともに、その居室には給電していないことを示す赤色LEDを発光し、給電されている場合は緑色LEDを発光し、他人が居室に給電状況を簡易に把握することができる。
【符号の説明】
【0019】
1・・・設備点検用スペース(PS)
2・・・PS用扉災害対策設備
3・・・災害対策ユニット
4・・・災害対策ユニット用扉
図1
図2