特許第6422384号(P6422384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6422384パケットアクセスを制御する方法、ネットワーク側装置、端末装置、及び通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6422384
(24)【登録日】2018年10月26日
(45)【発行日】2018年11月14日
(54)【発明の名称】パケットアクセスを制御する方法、ネットワーク側装置、端末装置、及び通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/06 20090101AFI20181105BHJP
【FI】
   H04W74/06
【請求項の数】3
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-71508(P2015-71508)
(22)【出願日】2015年3月31日
(62)【分割の表示】特願2013-556949(P2013-556949)の分割
【原出願日】2012年2月2日
(65)【公開番号】特開2015-144483(P2015-144483A)
(43)【公開日】2015年8月6日
【審査請求日】2015年3月31日
【審判番号】不服2017-3963(P2017-3963/J1)
【審判請求日】2017年3月17日
(31)【優先権主張番号】201110052928.0
(32)【優先日】2011年3月4日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】マ ジー
(72)【発明者】
【氏名】チュ ソン
(72)【発明者】
【氏名】フ ツェンシン
(72)【発明者】
【氏名】グオ シャオロン
【合議体】
【審判長】 中木 努
【審判官】 北岡 浩
【審判官】 松永 稔
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/053219(WO,A1)
【文献】 特表2011−501923(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/006437(WO,A1)
【文献】 特表2007−522776(JP,A)
【文献】 特表2008−507930(JP,A)
【文献】 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group GSM/EDGE Radio Access Network;Mobile radio interface layer 3 specification;Radio Resource Control(RRC) protocol(Release 9),3GPP TS 44.018 V9.2.0(2009−09),(アップロード日:2009年9月25日)
【文献】 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and Architecture;Multimedia Broadcast/Multicast Service(MBMS);Architecture and functional description(Release 9),3GPP TS 23.246 V9.2.0(2009−09),(アップロード日:2009年9月29日)
【文献】 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Core Network and Terminals;Mobile radio interface Layer 3 specification;Core network protocols;Stage 3(Release 9),3GPP TS 24.008 V9.0.0(2009−09),(アップロード日:2009年9月27日)
【文献】 CATT, Huawei,Introduction of MBMS counting procedure[online],3GPP TSG−RAN WG3#71 R3−111042,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_71/Docs/R3−111042.zip>,2011年 2月21日
【文献】 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Introduction of the Multimedia Broadcast/Multicast Service (MBMS) in the Radio Access Network (RAN);Stage 2(Release 9),3GPP TS 25.346 V9.1.0 (2010−03),2010年 3月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-2
3GPP TSG CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)が、前記UEに割り当てられると共に特定のサービスとの間にマッピング関係が確立されている一時的モバイルグループ識別情報(TMGI)を運ぶマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)の修正されたSession Start Requestメッセージに基づいて無線アクセスネットワーク(RAN)によって生成された、前記TMGI及びアクセス動作をトリガするための指示情報を含むマルチポイント制御チャネル(MCCH)メッセージを、アクセストリガメッセージとして受信することと、
前記UEが前記アクセストリガメッセージに従ってネットワークにアクセスすることと、
を含む、ネットワークにアクセスする方法であって、
前記修正されたSession Start Requestメッセージは、
(a)Session Start Requestメッセージに指示情報要素が追加されることで、当該Session Start Requestメッセージが前記UEのアクセス動作をトリガするメッセージであることを示すか、又は、
(b)Session Start Requestメッセージ内の予備の、若しくは予約された位置、又は、Session Start Requestメッセージ内の情報要素の組み合わせを使用して、当該Session Start Requestメッセージが前記UEのアクセス動作をトリガするメッセージであることを示す
よう修正されており、
前記方法は、
前記TMGIについてのアクセスが一旦成功裏に開始された場合、アクセス動作を停止するための終了メッセージを受信する前には、後続のプロセスにおいて、前記TMGIについてのアクセスを開始しないこと、又は、
アクセス動作を停止するための終了メッセージを受信した後、前記TMGIについてのアクセスが成功裏に開始されていない場合、アクセス要求を自動的に開始すること
を更に含む、方法。
【請求項2】
前記アクセストリガメッセージは、前記UEの動作を制御するためのセッション識別子も含み、
前記方法は、
前記セッション識別子に従って動作すること
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
ユーザ機器(UE)に割り当てられると共に特定のサービスとの間にマッピング関係が確立されている一時的モバイルグループ識別情報(TMGI)を運ぶマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)の修正されたSession Start Requestメッセージに基づいて無線アクセスネットワーク(RAN)によって生成された、前記TMGI及びアクセス動作をトリガするための指示情報を含むマルチポイント制御チャネル(MCCH)メッセージを、アクセストリガメッセージとして受信するように構成された、受信ユニットと、
前記アクセストリガメッセージに従って、前記TMGIについてのネットワークにアクセスするように構成された、アクセスユニットと
を備える端末装置であって、
前記修正されたSession Start Requestメッセージは、
(a)Session Start Requestメッセージに指示情報要素が追加されることで、当該Session Start Requestメッセージが前記UEのアクセス動作をトリガするメッセージであることを示すか、又は、
(b)Session Start Requestメッセージ内の予備の、若しくは予約された位置、又は、Session Start Requestメッセージ内の情報要素の組み合わせを使用して、当該Session Start Requestメッセージが前記UEのアクセス動作をトリガするメッセージであることを示す
よう修正されており
前記アクセスユニットは、
前記TMGIについてのアクセスが一旦成功裏に開始された場合、アクセス動作を停止するための終了メッセージを受信する前には、後続のプロセスにおいて、前記TMGIについてのアクセスを開始しないこと、又は、
アクセス動作を停止するための終了メッセージを受信した後、前記TMGIについてのアクセスが成功裏に開始されていない場合、アクセス要求を自動的に開始すること
を更に行う、
端末装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2011年3月4日に中国専利局に出願された、「METHOD FOR CONTROLLING PACKET ACCESS,NETWORK SIDE DEVICE,TERMINAL DEVICE AND COMMUNICATION SYSTEM(パケットアクセスを制御する方法、ネットワーク側装置、端末装置、及び通信システム)」と題された、中国特許出願第201110052928.0号の優先権を主張するものであり、当該出願はその全体が参照によって本明細書中に援用される。
【0002】
本発明の実施形態は、通信の分野に関し、特に、パケットアクセスを制御する方法、ネットワーク側装置、端末装置、及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
モノのインターネット(以下では、M2M(Machine to Machineと呼ぶ)は、1999年に最初に提案された。目的は、全ての物を情報感知装置を介してインターネットに接続し、これにより、インテリジェントな識別及び管理を実施することである。情報感知装置をインターネットと結合することによって、全ての物の遠隔感知及び制御が実施されることが可能になり、これにより、よりインテリジェントな生産及び生活システムが形成される。これは、現在のインターネットより大規模であり、スマートグリッド、インテリジェント交通、環境保護、政府事業、公共の安全、スマートホーム、インテリジェント火災制御、工業監視、高齢者介護、及び個人の健康などの、多数の分野に広く適用される。
【0004】
モノのインターネットは、コンピュータ、インターネット、及びモバイル通信ネットワークの後の、情報産業のもう1つの波であり、大規模に普及すると予測することが可能である。技術の発達に伴って、M2M装置の数量は驚異的に増加する。これらの装置は、無線通信技術と密接に統合され、無線接続を介してデータを取得する、又は、コントロールセンタにデータを報告する。しかしこの状況では、大量のランダムな又は周期的な報告データが生成される。データは、無線水量計、電力量計、自動販売機、及びPOS端末などの、様々な特定の適用例から生じる。このタイプの適用例は、ネットワークに対して大きな影響を有し、ネットワークの輻輳、又は、更には、機能停止さえ発生させる。
【0005】
ユーザアクセスをトリガする技術では、LTEシステム(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)を例として取り上げると、ユーザアクセスを徐々にトリガするために、ページングメッセージを現在使用している。この技術に基づいて、大量の端末が同時にアクセスをトリガする必要がある場合、ページングチャネルは、重い負荷がかけられ、ネットワークの輻輳を容易に発生させる。
【0006】
大量のユーザが同時に報告を実行する、特定のM2M適用例では、同時のユーザ報告が制御下にない場合、ネットワークは深刻な影響を受け、ネットワークの輻輳、又は、更には、機能停止をもたらす。ネットワークは、ページング方法を使用して、大量のユーザのアクセスを効果的に制御し、これにより、大量のユーザのアクセスに起因するネットワークの影響を減らすことが可能である。しかし、各ユーザの別個のページングは、システムの大量のページングリソースを占有し、更には、他のユーザの通常のページングに悪影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の複数の態様は、パケットトリガアクセスの機能を実施することが可能な、パケットアクセスを制御する方法、ネットワーク側装置、端末装置、及び通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、ユーザ機器UEに割り当てられた一時的モバイルグループ識別情報TMGIを運ぶアクセストリガメッセージを生成し、TMGIについての、UEのアクセス動作をパケットトリガするために、アクセストリガメッセージを送信することを含む、パケットアクセスを制御する方法が提供される。
【0009】
本発明の別の態様によれば、ユーザ機器UEに割り当てられた一時的モバイルグループ識別情報TMGIを運ぶアクセストリガメッセージを受信し、アクセストリガメッセージに従って、TMGIについてのアクセス動作を実行することを含む、パケットアクセスを制御する方法が提供される。
【0010】
本発明の更に別の態様によれば、ユーザ機器UEに割り当てられた一時的モバイルグループ識別情報TMGIを運ぶアクセストリガメッセージを生成するように構成された、生成ユニットと、TMGIについての、UEのアクセス動作をパケットトリガするために、アクセストリガメッセージを送信するように構成された、送信ユニットとを含む、ネットワーク側装置が提供される。
【0011】
本発明の更に別の態様によれば、ユーザ機器UEに割り当てられた一時的モバイルグループ識別情報TMGIを運ぶアクセストリガメッセージを受信するように構成された、受信ユニットと、アクセストリガメッセージに従って、TMGIについてのアクセス動作を実行するように構成された、アクセスユニットとを含む、端末装置が提供される。
【0012】
本発明の更に別の態様によれば、前述のネットワーク側装置又は端末装置を含む、通信システムが提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態では、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス)内にすでに存在しているグループ識別情報TMGIが、パケットトリガUEアクセスのグループ識別情報として使用されてもよく、そして、TMGIに属するUEのアクセス動作をトリガするために、TMGIを運ぶアクセストリガメッセージが、対応して生成及び送信されてもよく、これにより、パケットトリガユーザアクセスの機能が実施される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の実施形態の技術的解決法をより明確に説明するために、以下では、実施形態又は従来技術を説明するために必要とされる添付の図面について簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示すものにすぎず、当業者は、これらの図面から、創造的な活動を行うことなく、その他の図面を導き出すことが可能である。
【0015】
図1】MBMSのネットワークアーキテクチャの概略図である。
図2】MBMSの動作プロセスの概略図である。
図3】本発明の実施形態による、パケットアクセスを制御する方法の概略フローチャートである。
図4】本発明の実施形態による、パケットアクセスを制御する方法の概略フローチャートである。
図5】本発明の実施形態による、アクセスをトリガするプロセスの概略図である。
図6】本発明の別の実施形態による、アクセスをトリガするプロセスの概略図である。
図7】本発明の実施形態による、無線アクセスネットワークトリガアクセスの方法の概略フローチャートである。
図8】本発明の実施形態による、ネットワーク側装置の概略ブロック図である。
図9】本発明の実施形態による、端末装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本発明の実施形態における技術的解決法について、本発明の実施形態における添付の図面を参照して明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全てではなく、一部にすぎない。当業者によって、本発明の実施形態に基づいて、創造的な活動を行うことなく取得される全てのその他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入る。
【0017】
本発明の技術的解決法は、GSM(登録商標)、LTE、及びUMTS通信システム、又は、MBMSをサポートするその他の無線通信システムに適用可能である。
【0018】
本発明の実施形態では、MBMS技術における、各ノード、ノード間のインタフェース、及び、インタフェース上を移送されるメッセージが、ネットワークにアクセスするようユーザをトリガするために使用されてもよい。
【0019】
図1は、MBMSのネットワークアーキテクチャの概略図である。ユーザ機器UEは、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)及びE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)などの、RAN(Radio Access Network、無線アクセスネットワーク)を介して、CN(Core Network、コアネットワーク)にアクセスする。UEノードが、ネットワークにアクセスするようトリガされる必要がある場合、CN内で、BM−SC(Broadcast Multicast−Service Center、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ)が、M2Mサーバと、直接、又はその他の装置を介して接続される。BM−SCは、パケットユーザを維持及び管理する機能を有する。
【0020】
図2は、MBMSの動作プロセスの概略図であり、ここで、S21、S23、S28はマルチキャストに固有であり、その他の動作はブロードキャスト及びマルチキャストの両方のためのプロセスである。図2に示すS21で、加入動作(subscription)を実行し、S22で、サービスアナウンスメント(service announcement)を送信し、S23で、UEがサービスを追加し、S24で、セッションが開始される。S25で、MBMSが通知され、次に、S26で、UEにデータを伝送する。S27でセッション停止(session stop)メッセージが送信された場合、ブロードキャスト又はマルチキャストは終了する。S28で、UEはサービスを離脱する。
【0021】
本発明のこの実施形態では、無線セルラ通信ネットワークにおいて、アクセスを開始するようユーザのグループをトリガする、既存のMBMS技術の機能が使用され、ネットワークにアクセスするユーザの数量の制御が、無線ネットワークの負荷などの情報に従って実施されることが可能である。更に、既存のMBMS技術の機能は、公共運搬及び接続確立をトリガするための識別子としても使用されてもよく、これにより、大量の端末のアクセスに起因する、ネットワークへの影響が更に減少する。
【0022】
図3は、本発明の一実施形態による、パケットアクセスを制御する方法30の概略フローチャートである。方法30は、コアネットワーク内のBM−SC、又は、無線アクセスネットワーク内のeNB(evolved NodeB、発展型ノードB)又はRNC(Radio Network Controller、無線ネットワークコントローラ)などの、ネットワーク側装置によって主として実行される。
【0023】
図3に示すように、S31で、アクセストリガメッセージを生成する。アクセストリガメッセージは、ユーザ機器UEに割り当てられた一時的モバイルグループ識別情報TMGI(Temporary Mobile Group Identification)を運ぶ。例えば、BM−SCは、ユーザの各グループに、異なるTMGIを割り当ててもよい。
【0024】
次に、S35で、TMGIについての、UEのアクセス動作をパケットトリガするために、アクセストリガメッセージを送信する。
【0025】
このようにして、本発明のこの実施形態では、MBMS内にすでに存在しているグループ識別情報TMGIが、パケットトリガUEアクセスのグループ識別情報として使用されてもよく、そして、TMGIに属するUEのアクセス動作をトリガするために、TMGIを運ぶアクセストリガメッセージが、対応して生成及び送信されてもよく、これにより、パケットトリガユーザアクセスの機能が実施される。
【0026】
本発明の一実施形態によれば、コアネットワークパケットがUEに対して最初に実行されてもよく、TMGIが、UEの各コアネットワークパケットに割り当てられてもよく、そして、UEは通知されてもよい。割り当て及び通知の方法は、従来のMBMSサービス通知方法を採用することによって実施されてもよく、通知は、この部分のユーザがネットワークにアクセスした後で実行されてもよく、又は、この部分のTMGIが前もってユーザのために予約され、それらがネットワークにアクセスした後、修正及び維持が実行される。S21(加入)及びS22(サービスアナウンスメント)などの、MBMSプロセスは、パケットの維持及び通知を実行するために使用されてもよい。
【0027】
加えて、特定のサービスに関して、本発明の実施形態では、TMGIとサービスとの間のマッピング関係が確立されてもよく、UEは、マッチング関係を通知されてもよい。例えば、ビジネスとして分類される、特定の電力会社の検針ビジネスが、サービスと、特定のTMGIとの間のマッピング関係を確立する。
【0028】
方法30のS31において、本発明の一実施形態によれば、コアネットワーク内で、MBMSのSession Start Request(セッション開始要求)が、同じサービスを有するユーザのグループを、アクセスするようトリガするための、本発明の実施形態のアクセストリガメッセージを生成するために使用されてもよい。BM−SCは、関連情報をサーバから受信した後、Session Start Requestメッセージを下流ノードに送信し、Session Start Request内で運ばれるTMGIは、異なるユーザパケットに対応する。従来のMBMS Session Start Requestメッセージと、本発明の実施形態における、パケットユーザアクセスをトリガするためのメッセージ(すなわち、アクセストリガメッセージ)との間をノードが区別することを可能にするために、指示情報要素IE(Information Element)がSession Start Requestに追加され、又は、メッセージ内の予備の、又は予約された位置が使用され、又は、特定のメッセージフォーマットが使用されてもよい。
【0029】
具体的には、現在のSession Start Requestがパケットユーザアクセスをトリガするためのメッセージであることを示すために、G−Indicatorと呼ばれてもよい特別な指示IEが、元のSession Start Requestに追加されてもよい。各ノードは、この指示を受信した後、現在のメッセージがパケットユーザアクセスをトリガするために使用されると判断し、次に、後続の動作を実行する。
【0030】
以下の表1は、アクセストリガメッセージとして働くSession Start Requestに情報要素を追加する例を示す。
【表1】
【0031】
あるいは、元のSession Start Requestメッセージの、予備の、又は予約された位置が、現在のメッセージがパケットユーザアクセスをトリガするためのメッセージであることを示すために使用されてもよい。
【0032】
前述の2つの手法は、明示的な指示手法である。本発明の実施形態では、暗黙的な指示手法が採用されてもよい。例えば、本発明の別の実施形態によれば、元のSession Start Requestの、いくつかの特別なメッセージフォーマットが、現在のメッセージがパケットユーザアクセスをトリガするためのメッセージであることを示すために使用されてもよい。ここで、特別なメッセージフォーマットは、Session Start Request内での、いくつかのIEの組み合わせであってもよい。例えば、いくつかのTMGI、Session ID(セッション識別子)などが、アクセストリガメッセージのための、現在のメッセージの指示として使用される。
【0033】
同時に、リソースを更に節約するために、ネットワークにアクセスするようUEをトリガするために不必要な、Session Start RequestメッセージのいくつかのIEは、削除又は修正されてもよい。
【0034】
MBMSのSession Start Requestメッセージは、ネットワーク側上のネットワーク要素間で主として伝送される。無線アクセスネットワーク内で、対応するアクセストリガメッセージが、アクセスするようUEをパケットトリガするために生成されてもよい。方法30のS31において、本発明の一実施形態によれば、RANは、TMGIを運ぶマルチポイント制御チャネルMCCH(Multipoint Control CHannel)メッセージを、アクセストリガメッセージとして生成する。
【0035】
例えば、TMGIを運び、対応するマルチポイント制御チャネルMCCH上で伝送されるメッセージ(マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク領域構成MBSFNAreaConfigurationメッセージ、Multimedia Broadcast Single Frequency Network Area Configurationなど)に、同じTMGIを有するユーザにネットワークにアクセスすることを通知するための、特別な指示情報が追加される(G−Indicator、又はアクセス情報AccessInformation情報要素を追加することなど)。
【0036】
あるいは、RANノードは、MCCH上の元のメッセージの、予備の、又は予約された位置を、現在のメッセージがパケットユーザアクセスをトリガするためのメッセージであることを示すために使用する。
【0037】
前述の2つの手法は、明示的な指示手法である。本発明の実施形態では、暗黙的な指示手法が採用されてもよい。例えば、本発明の別の実施形態によれば、MCCH上の元のメッセージの、いくつかの特別なメッセージフォーマットが、現在のメッセージがパケットユーザアクセスをトリガするためのメッセージであることを示すために使用されてもよい。ここで、特別なメッセージフォーマットは、いくつかのTMGI、Session IDなどを、パケットユーザアクセスをトリガするメッセージのための、現在のメッセージの指示として使用してもよい。
【0038】
同時に、リソースを更に節約するために、ネットワークにアクセスするようUEをトリガするために不必要な、元のMCCHメッセージのいくつかのIEは、削除又は修正されてもよい。
【0039】
本発明の別の実施形態によれば、MBMS技術のCountingメカニズムが、パケットユーザのアクセスをトリガするために改良されてもよい。この状況では、S31において、RANは、MBMSのCounting Requestメッセージを、アクセストリガメッセージとして拡張してもよい。
【0040】
図4は、本発明の一実施形態による、パケットアクセスを制御する方法40の概略フローチャートである。方法40は、ユーザ機器UEによって主として実行される。
【0041】
図4に示すように、方法40のS41で、UEは、アクセストリガメッセージを受信し、ここで、アクセストリガメッセージは、UEに割り当てられたTMGIを運ぶ。次に、S45で、アクセストリガメッセージに従って、TMGIについてのアクセス動作を実行する。
【0042】
このようにして、本発明のこの実施形態では、MBMS内にすでに存在しているグループ識別情報TMGIが、パケットトリガUEアクセスのグループ識別情報として使用されてもよく、そして、TMGIに属するUEのアクセス動作をトリガするために、TMGIを運ぶアクセストリガメッセージが、対応して生成及び送信されてもよく、これにより、パケットトリガユーザアクセスの機能が実施される。
【0043】
ネットワーク側上の前述の動作に対応して、UEは、アクセストリガメッセージとして働く、かつ、MCCH内で伝送される、MCCHメッセージをリスンしてもよく、又は、アクセストリガメッセージとして働くCounting Requestメッセージを受信してもよい。
【0044】
以下では、本発明の実施形態による、パケットアクセスを制御するプロセスについて詳述する。図5は、本発明の一実施形態による、アクセスをトリガするプロセス50の概略図である。プロセス50では、ネットワーク上の各Session Start Requestメッセージに小さな修正を行い、更に、いくつかのメッセージには修正を行わない。
【0045】
最初に、S51で、M2Mサーバは、アクセス要求を開始する。BM−SCは、これに対処し、TMGIを割り当て、S52で、コアネットワークのアクセストリガメッセージとして、Session Start Requestメッセージを、下流ノードに送信する。各下流ノードMBMS GW(ゲートウェイ、Gateway)、MME(Mobility Management Entity、モビリティ管理エンティティ)/SGSN(サービングGPRSサポートノード、Serving GPRS Support Node)は、Session Start Requestメッセージを下向きに転送し(S52、S54、S55)、そして、Session Start Reponse(セッション開始応答)メッセージを、上流ノードに、対応して返してもよい(S53、S55、S57)。
【0046】
S58で、RANは、対応するSession Start Requestメッセージを受信した後、アクセスレイヤのアクセストリガメッセージとして、MBSFNAreaConfigurationメッセージを、MCCHを介して送信し、そして、運ばれるTMGIを使用して、セルの、対応するパケット内のUEを、アクセスするようトリガする。
【0047】
UEは、対応するTMGIを受信した後、アクセスを開始する。アクセスが成功した場合、S59で、接続を確立し、S60で終了メッセージ(Session Stop(セッション停止)メッセージ、又は、アクセス停止を指示するためのその他の形態での指示メッセージなど)が受信されるまで、データ伝送を実行する。S59は、各ユーザについて別個に確立される接続、又は公共接続であってもよい。
【0048】
Session StartからSession Stopまでの期間は、複数回のパケットトリガアクセスを含んで、パケット内のユーザのうちの大多数を成功裏にアクセスさせてもよい。
【0049】
本発明の一実施形態によれば、各パケット内のUEは、特定の期間内に1回の成功したアクセスを開始するのみである。言い換えると、UEが一度成功裏にアクセスした場合、そのUEは、特定の期間内、又は、Session Stopメッセージを受信する前には、同じTMGIを含むMBSFNAreaConfigurationメッセージを自動的に無視する。
【0050】
本発明の実施形態によるプロセス50は、パケットトリガアクセスの機能を実施する。
【0051】
無線アクセスネットワークの負荷状況などの情報に従って、アクセス制御を更に実行するために、無線アクセスネットワーク再パケットが実行されてもよい。図6は、本発明の別の実施形態による、アクセスをトリガするプロセス60の概略図である。プロセス60は、無線アクセスネットワークパケットのための一解決法である。図6では、図5と同じ又は類似した部分は、同じ参照記号によって印付けられており、繰り返して説明されない。
【0052】
図6図5との間の主な違いは、UTRAN又はE−UTRANにおけるS61(無線アクセスネットワーク再パケット)である。無線アクセスネットワーク再パケットは、RAN負荷に従ってアクセス制御を実行し、アクセス衝突の発生を効果的に減少させてもよい。RANは、アクセスパラメータを設定することによって、TMGIと組み合わせて、パケットユーザのアクセスをトリガ及び制御する。例えば、UEは、TMGI及びアクセスパラメータを、ユーザを再パケットするために使用し、UEは、受信されたTMGI及びアクセスパラメータに従って、アクセスを開始するかどうかを判断する。この場合、RANは、セル負荷と、セル内の、TMGIに属するUEの数量とに従って、又は、セル負荷に従って、UEのアクセスを制御するためのアクセスパラメータを設定し、MCCHメッセージ内でアクセスパラメータを運んでもよい。アクセスパラメータは、複数の様式及びそれらの組み合わせを含む(アクセス確率係数、モジュロ、許容されるアクセス時間長など)。
【0053】
各セルのユーザ分布状況が取得されることが可能である場合、RANパケットは、現在のネットワーク負荷状況と、ユーザの数量とに従って、より正確に更に実行されてもよく、セルユーザパケット情報を取得する方法は、以下の通りである。
【0054】
第1のタイプは、CN(Core Network、コアネットワーク)ノード及び/又はサーバから関連情報を取得することである。この方法は、インテリジェント検針などの、端末が固定されている適用例に適用可能である。この場合、位置情報の更新頻度は低く、従って、関連情報は、周期的な、又はイベントトリガされた更新の際に記憶されてもよい。
【0055】
第2のタイプは、UEから関連情報を取得することである。この方法は、端末が移動するシナリオにも適用可能である。UEは、関連するパケット情報をRANに通知する、かつ、パケット情報を更新してもよい。
【0056】
UEに、関連するRANパケット情報を通知するために、UEは、関連するアクセスパラメータを通知される必要がある。
【0057】
具体的には、RANがSession Start Requestメッセージを受信した後、UEが、現在のセルのパケットユーザ状況を記憶する、又は、現在のセルのパケットユーザ状況を他のノードから取得してもよい場合、RANは、現在のセルの負荷状況と、パケット内の、現在のセルのユーザの数量とに従って、アクセスパラメータを計算し、アクセスパラメータ情報をMBSFNAreaConfigurationメッセージに追加することによって、UEに通知する。
【0058】
RANがSession Start Requestメッセージを受信した後、UEが、現在のセルのパケットユーザ状況を保有しない、かつ、現在のセルのパケットユーザ状況を他のノードから取得しない場合、RANは、現在のセルの負荷状況に従って、アクセスパラメータを設定し、MBSFNAreaConfigurationを介してUEに通知する。
【0059】
加えて、RANは、前に成功裏にアクセスしたユーザの数量と、アクセスパラメータと、ネットワーク負荷の変化とに従って、後続のアクセスパラメータを調節することが可能である。
【0060】
S62及びS63は、それぞれ、図5のS58に類似している。但し、RAN再パケットに従って、S62及びS63は、それぞれ、各再パケットUEを、アクセスするようトリガし、アクセスが成功した後、S64及びS65でそれぞれ接続を確立し、データ伝送を実行する。S64及びS65は、それぞれ、図5のS59に類似している。
【0061】
S60において、Session Stopメッセージが上流ノードから受信された後、RANは、このパケットトリガアクセスが終了したことをUEに通知し、関連するリソースを解放する。RANは、特定の停止条件(アクセスするようトリガされるユーザの数量が0、全てのユーザがアクセス済み、などの様々な停止条件が存在する)を満たした後、そのRAN自体によって、Session Stopメッセージをトリガしてもよい。Session Stopの後でアクセスに成功していないUEについては、ネットワークが、アクセスを実行するための個々の呼を後で開始する、又は、UE自体がアクセス要求を開始する。UEは、パケットトリガアクセス終了メッセージを送信しなくてもよく、しかし、特別なアクセスパラメータを、現在のパケットトリガアクセスの終了識別子として使用してもよい。又は、UEは、パケットトリガアクセス終了メッセージを通知されず、代わりに、UEは、それ自体によって判断を行う。
【0062】
UEは、対応するMCCHをリスンし、MBSFNAreaConfigurationメッセージを受信し、それらの中に含まれるアクセスパラメータに従って、アクセスを開始するかどうかを計算及び判断してもよい(アクセスを開始する、又は、MCCHを引き続きリスンすると決定することなど)。
【0063】
具体的には、UEが一旦成功裏にアクセスを開始した場合、後続のプロセスにおいて、UEは、終了メッセージを受信するまで、又は、関連するパケットトリガアクセスメッセージを期間内に受信しなかった時まで、同じパケットのアクセスを開始しない。UEは、アクセスの開始に成功していない場合、対応するチャネルを引き続きリスンし、後続のパケットトリガアクセスプロセスの間に再アクセスする。
【0064】
UEが、終了を取得した後、又は、関連するパケットトリガアクセスメッセージを期間内に受信しなかった後、まだアクセスに成功していない場合、UEは、必要に応じて、アクセス要求を開始してもよく、又は、ネットワークページングがアクセス要求を開始するのを待機してもよい。特別なアクセスパラメータが、パケットトリガアクセスの終了識別子として使用されてもよい。
【0065】
本発明の実施形態のプロセス60による無線アクセスネットワーク再パケット解決法を採用することは、一局面では、無線アクセスネットワークの負荷を迅速かつ効果的に制御することを可能にし、別の局面では、ダウンリンクチャネルの占有を効果的に減少させることを可能にする。
【0066】
MCCHメッセージ以外に、本発明の実施形態では、MBMSのCounting(計数)メカニズムも、パケットトリガアクセスを実行するために使用されてもよい。
【0067】
この状況では、RANノードは、Session Start Requestメッセージを上流ノードから受信した後、Countingメカニズムをトリガし、MBMS Counting Requestメッセージを、UEに、トリガアクセスメッセージとして送信する。ここでのCountingメカニズムは、MBMSの通常のCountingメカニズムとは異なり、全てのユーザの、ネットワークへのアクセスを実施するための、強化されたCountingメカニズムを使用し、これは、全て又はほとんどのユーザが成功裏にネットワークにアクセスするまで、強化されたCountingプロセスを停止させる。強化されたCountingメカニズムを採用することによってパケットユーザをトリガすることは、ユーザのグループを複数回トリガし、グループの全て又はほとんどのユーザがネットワークにアクセスすることを徐々に可能にすることを必要とする場合があり、パケットトリガをいつ終了するかをネットワークがUEに通知することが可能であることを必要とする。パケットトリガの終了を通知する識別子は、特別なアクセス確率係数、様々なSession ID、又は特別なメッセージなどであってもよい。終了識別子を受信する前、パケットに属するUEは、このトリガ方法を使用して一旦成功裏にアクセス済みである場合、アクセス要求を開始せず、終了識別子を受信した後、UEは、この方法を再使用して、ネットワークにアクセスするようパケットユーザをトリガしてもよい。
【0068】
以下では、この状況におけるRANの動作プロセスの例の概略図について説明する。図7は、本発明の一実施形態による、RANトリガアクセスの方法70の概略フローチャートである。方法70では、前述のCountingメカニズムが採用され、このメカニズムのアクセス確率係数が、アクセスパラメータの例として使用される。最初に、方法70のS71で、RANノードは、Session Start Requestメッセージを上流ノードから受信し、これはパケットのTMGIを運ぶ。次に、S72で、アクセス確率係数aを計算する。ここで、RAN自体が、現在のセルの、パケットのUE状況を記憶する、又は、現在のセルの、パケットのUE状況を他のノードから取得してもよい場合、S72で、RANは、現在のセルの負荷状況と、パケットの、現在のセル内の、TMGIに属するUEの数量とに従って、アクセス確率係数aを計算し、UEに通知する。別の局面では、RANが、現在のセルの、パケットのUE状況を保有しない、かつ、現在のセルの、パケットのUE状況を他のノードから取得しない場合、RANは、現在のセルの負荷状況に従って、より小さな確率係数aを設定し、UEに通知する。一般に、aは、この場合、比較的小さな値に設定される必要がある。
【0069】
加えて、S72において、RANは、前に成功裏にアクセスしたユーザの数量と、アクセス確率係数と、ネットワーク負荷の変化とに従って、後続のアクセス確率係数aを調節してもよい。更に、aは1より大きくないことが要求され、aが1より大きいことを計算が示す場合、a=1に設定されてもよい。
【0070】
RANは、S73で、強化されたCounting Requestメッセージを、本発明の実施形態のアクセストリガメッセージとして送信する。このメッセージは、アクセスを開始するかどうかをUEが判断するための、アクセス確率係数aも運ぶ。
【0071】
S74で、現在のパケットトリガアクセスが停止条件を満たすかどうかを判断する。Session Stopメッセージを上流ノードから受信、a=1、アクセスするようトリガされるユーザの数量が0、全てのユーザがアクセス済み、などを含む様々な停止条件が存在する。停止条件が満たされない場合(S74の「いいえ」分岐)、S72に戻り、次回のアクセス確率係数aが引き続き計算される。
【0072】
停止条件が満たされる場合(S74の「はい」分岐)、パケットトリガアクセスは終了し、終了メッセージが生成され、UEに通知される。(例えば、終了メッセージを送信する、又は、a=o又は1などの特別なアクセスパラメータを、パケットトリガアクセスを停止するようUEに通知する、メッセージの指示として使用する)。関連するパケットトリガアクセスメッセージが期間内に送信されず、UEがそれ自体によって終了を判断するよう任される、ということであってもよい。
【0073】
パケットアクセストリガが終了した後でアクセスに成功していないユーザについては、ネットワークが、アクセスを実行するためのページングを後で開始する、又は、ユーザ自体がアクセス要求を開始する。
【0074】
対応して、UEは、Counting Requestメッセージを受信した後、その中のアクセスパラメータに従って、報告するかどうかを判断する。報告される必要があるUEは、Counting Requestメッセージの後、接続を確立する。UEが成功裏にネットワークにアクセスした場合、後続のプロセスにおいて、UEは、終了メッセージを受信するまで、又は、関連するパケットトリガアクセスメッセージを期間内に受信しなかった時まで、アクセスを開始しない。UEがネットワークへのアクセスに成功していない場合、UEは、MCCHを引き続きリスンし、その中のアクセスパラメータに従って、報告するかどうかを判断する。
【0075】
Counting Requestメッセージを受信していないユーザ、及び、計算を介して、アクセスを開始しないユーザは、Counting Requestメッセージを引き続きリスンし、その中のアクセスパラメータに従って、報告するかどうかを判断する。
【0076】
UEが、終了を指示するアクセスパラメータを受信した後(終了メッセージ、又は前述のa=0又は1)、又は、関連するパケットトリガアクセスメッセージを期間内に受信しなかった後、まだアクセスの開始に成功していない場合、UEは、必要に応じて、それ自体によってアクセス要求を開始してもよく、又は、ネットワークページングがアクセス要求を開始するのを待機してもよい。
【0077】
このようにして、本発明のこの実施形態では、MBMSのCountingメカニズムが、パケットトリガアクセスを実施するために拡張されてもよい。
【0078】
本発明の一実施形態によれば、Session Start Requestメッセージは、TMGIを含むこと以外に、Session IDなどの、その他のIDも含んでもよい。この場合、前述の解決法は、Session IDを使用することによって強化されてもよい。
【0079】
例えば、BM−SCは、異なるSession IDに従って、以前のCNパケット(TMGIによって識別される)を更に分割し、Session IDとアクセス情報(アクセス確率係数など)との間のマッピング関係を確立してもよい。このようにして、TMGIとSession IDとは、ユーザのグループのアクセスをトリガ及び制御するために、一緒に使用されてもよい。
【0080】
本発明の別の実施形態によれば、Session IDは、UEのグループ(TMGIによって識別される)の、異なる動作を区別するために使用されてもよい。例えば、インテリジェント検針に関して、ネットワークアクセス及び測定などの、異なる動作が実行されてもよく、Session IDを、異なる動作にマッピングし、UEに通知してもよく、そして、TMGI及びSession IDを、UEのグループの動作を制御するために使用してもよい。
【0081】
加えて、異なるSession IDは、ユーザによって開始されるアクセスの回数を制御するためにも使用されてもよい。例えば、前述の解決法において、UEは、ネットワークに成功裏にアクセスした後、かつ、Session IDが変更される前には、MCCH情報に従ったアクセスを開始せず、Session IDが変更された後、UEは、パケットアクセスプロセスを再開する、すなわち、変更されたSession IDを運ぶアクセストリガメッセージを再送信する。このようにして、同じTMGIプロセス内での、パケットユーザアクセスの複数回のトリガが実施されてもよい。
【0082】
本発明の別の実施形態によれば、MBMSは、ユーザパケットトリガ挙動を通知するためにも使用されてもよい。MCCHメッセージの長さは一般に制限されており、多くの適用例では、UE動作/挙動などは多様性を有してもよい。例えば、ユーザパケットアクセスをトリガすること以外に、更にいくつかのその他の動作が存在する(パラメータを検出するよういくつかのUEに通知すること、又は、ネットワークにアクセスするよういくつかのユーザをトリガすること、又は、ファームウェアを更新するよういくつかのユーザをトリガすること、又は、ネットワークにアクセスした後で、更なる動作(データタイプ又はアドレスを報告することなど)をユーザに通知することなど)。この状況では、前述の解決法に基づいて、拡張が更に実行されてもよく、対応するユーザにMCCH内で通知すること以外に、MCCHメッセージに対応するMTCHメッセージが更に生成されてもよく、対応するMTCH内の対応するUEは、UEの動作を制御することを通知される。この場合、UEは、MCCH内で伝送された情報を取得した後、MTCH内で伝送されるデータ(MTCHメッセージ)を更にリスンし、MTCHメッセージに従って、アクセスを開始すること、データを監視すること、又はファームウェアを更新することなどの、更なる動作を実行する。
【0083】
従って、本発明のこの実施形態では、パケットトリガアクセスを実施するために、CNパケット内のTMGIが、M2Mの識別子として使用される。本発明のいくつかの実施形態では、CN及びRANのパケットアクセストリガが効果的に実施されることが可能であり、CN及びRANのパケットは、ネットワーク状況に従って維持されることが可能である。加えて、本発明の実施形態では、新たなシグナリングを追加することなしに、パケットトリガアクセスと、より低い複雑度とが実施されることが可能であり、かつ、現在のシステムが互換であることが可能である。
【0084】
図8は、本発明の一実施形態による、ネットワーク側装置80の概略ブロック図である。ネットワーク側装置80は、コアネットワーク装置(BM−SCなど)、又は、RAN内の対応する装置(E−UTRANにおけるeNB、UTRANにおけるRNCなど)であってもよい。図8に示すように、ネットワーク側装置80は、生成ユニット81と、送信ユニット82とを含む。
【0085】
生成ユニット81は、アクセストリガメッセージを生成するように構成され、ここで、アクセストリガメッセージは、ユーザ機器UEに割り当てられた一時的モバイルグループ識別情報TMGIを運ぶ。送信ユニット85は、TMGIについての、UEのアクセス動作をパケットトリガするために、アクセストリガメッセージを送信するように構成される。
【0086】
ネットワーク側装置80の様々な部分は、前述の様々な方法を実施することが可能であり、これについては、繰返しを避けるために、ここでは詳述しない。例えば、本発明の一実施形態によれば、ネットワーク側装置80がコアネットワーク装置である場合、生成ユニット81は、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスMBMSのSession Start Requestメッセージに指示情報要素を追加し、Session Start Requestメッセージ内の予備の、若しくは予約された位置、又は、Session Start Requestメッセージ内の情報要素の組み合わせを使用して、アクセストリガメッセージを生成してもよい。
【0087】
本発明の別の実施形態によれば、ネットワーク側装置80がアクセスネットワーク装置である場合、生成ユニット81は、アクセストリガメッセージとして、TMGIを運ぶマルチポイント制御チャネルMCCHメッセージを生成し、又は、TMGIを運ぶ、MBMSのCounting Requestメッセージを生成する。
【0088】
このようにして、本発明のこの実施形態では、MBMS内にすでに存在しているグループ識別情報TMGIが、パケットトリガUEアクセスのグループ識別情報として使用されてもよく、そして、TMGIに属するUEのアクセス動作をトリガするために、TMGIを運ぶアクセストリガメッセージが、対応して生成及び送信されてもよく、これにより、パケットトリガユーザアクセスの機能が実施される。
【0089】
図9は、本発明の一実施形態による、端末装置90の概略ブロック図である。端末装置90は、図1におけるユーザ機器UEであってもよい。図9に示すように、端末装置90は、受信ユニット91と、アクセスユニット95とを含む。
【0090】
受信ユニット91は、アクセストリガメッセージを受信するように構成され、ここで、アクセストリガメッセージは、ユーザ機器UEに割り当てられた一時的モバイルグループ識別情報TMGIを運ぶ。アクセスユニット95は、アクセストリガメッセージに従って、TMGIについてのアクセス動作を実行するように構成される。
【0091】
端末装置90の様々な部分は、前述の様々な方法を実施することが可能であり、これについては、繰返しを避けるために、ここでは詳述しない。例えば、本発明の一実施形態によれば、受信ユニット91は、アクセストリガメッセージとして働く、かつ、MCCH内で伝送される、MCCHメッセージをリスンすることが可能である。
【0092】
本発明の別の実施形態によれば、受信ユニット91は、アクセストリガメッセージとして働くCounting Requestメッセージを受信してもよい。
【0093】
このようにして、本発明のこの実施形態では、MBMS内にすでに存在しているグループ識別情報TMGIが、パケットトリガUEアクセスのグループ識別情報として使用されてもよく、そして、TMGIに属するUEのアクセス動作をトリガするために、TMGIを運ぶアクセストリガメッセージが、対応して生成及び送信されてもよく、これにより、パケットトリガユーザアクセスの機能が実施される。
【0094】
本発明の実施形態による通信システムは、前述のネットワーク側装置又は端末装置を含んでもよい。
【0095】
当業者は、この明細書で開示された実施形態において説明された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせによって実施されてもよい、ということを認識するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの間の交換可能性を明確に示すために、前記では、各例の構成物及びステップについて、機能に従って一般的に説明した。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決法の、特定の適用例、及び設計制約条件に依存する。当業者は、各特定の適用例について、説明された機能を実施するために、異なる方法を使用してもよく、その実施は本発明の範囲を超えるものと考えられるべきではない。
【0096】
簡便かつ簡単な説明の目的のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスが参照されてもよい(詳細についてここで再度説明することはしない)、ということが当業者によって明確に理解されるであろう。
【0097】
本出願で提供されたいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の手法で実施されてもよいということを理解されたい。例えば、説明された装置実施形態は例示的なものにすぎない。例えば、ユニット分割は、論理的な機能分割にすぎず、実際の実施においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が、結合又は統合されて別のシステムとされてもよく、あるいは、いくつかの特徴が、無視されてもよく、又は、実行されなくてもよい。加えて、示された又は述べられた相互結合、あるいは直接結合、あるいは通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実施されてもよい。装置又はユニット間の間接的結合又は通信接続は、電子的、機械的、又はその他の形態で実施されてもよい。
【0098】
別個の部品として説明されたユニットは、物理的に別個であってもよく、又はそうでなくてもよく、ユニットとして示された部品は、物理的ユニットであってもよく、又はそうでなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部、又は全ては、実施形態の解決法の目的を達成するための、実際の必要性に応じて選択されてもよい。
【0099】
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは、統合されて1つの処理ユニットとされてもよく、又は、ユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、又は、2つ以上のユニットが統合されて1つのユニットとされてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実施されてもよく、又は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
【0100】
統合されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売又は使用される場合、統合されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決法は本質的に、又は、従来技術に寄与する部分は、又は、技術的解決法の全て又は一部は、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体内に記憶され、そして、本発明の実施形態で説明された方法のステップの全て又は一部を実行するためにコンピュータ装置(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置などであってもよい)に指示する、いくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することが可能な任意の媒体を含む。
【0101】
前述の説明は、本発明の特定の実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。当業者によって、本発明で開示された技術的範囲内で容易に考え出されるいかなる変形又は置換も、本発明の保護範囲内に入る。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲によって決まる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9