特許第6422650号(P6422650)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6422650
(24)【登録日】2018年10月26日
(45)【発行日】2018年11月14日
(54)【発明の名称】シート装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20181105BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20181105BHJP
   A47C 7/72 20060101ALI20181105BHJP
【FI】
   B60R11/02 C
   B60N3/00 Z
   A47C7/72
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-5673(P2014-5673)
(22)【出願日】2014年1月16日
(65)【公開番号】特開2015-134514(P2015-134514A)
(43)【公開日】2015年7月27日
【審査請求日】2016年12月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】▲柳▼田 曜
【審査官】 菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−112111(JP,A)
【文献】 特開2005−067555(JP,A)
【文献】 特開2008−206655(JP,A)
【文献】 実開平03−122482(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
A47C 7/72
B60N 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるシートと、前記シートに着脱可能に設けられた電子機器と、を備えたシート装置であって、
前記電子機器には、第1受電コイルが設けられ、
前記シートには、前記第1受電コイルに非接触で給電する第1給電コイルが設けられ
前記シートには、前記電子機器を着脱可能に支持する支持部が複数設けられ、
前記第1給電コイルは、前記複数の支持部毎に設けられている
ことを特徴とするシート装置。
【請求項2】
前記電子機器は、前記シートに着脱可能に設けられた表示器であり、
前記表示器には、映像信号を受信するための無線通信手段が設けられ、
前記表示器は、前記無線通信手段により受信した映像信号を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
【請求項3】
車両に搭載されるシートと、前記シートに着脱可能に設けられた電子機器と、を備えたシート装置であって、
前記電子機器には、第1受電コイルが設けられ、
前記シートには、前記第1受電コイルに非接触で給電する第1給電コイルが設けられ、
前記シートは、シート本体と、前記シート本体に着脱自在に設けられたヘッドレストと、をさらに備え、
前記電子機器は、前記ヘッドレストに着脱可能に設けられ、
前記ヘッドレストには、第2受電コイルが設けられ、
前記シート本体には、前記第2受電コイルに非接触で給電する第2給電コイルが設けられ、
前記第1給電コイルは、前記第2受電コイルが受電した電力を前記第1受電コイルに対して非接触で給電する
ことを特徴とするシート装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート装置に係り、特に、車両に搭載されるシートと、前記シートに取り付けられた電子機器と、を備えたシート装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、モニタ(電子機器)を取り付けた車両用シートが普及している(例えば特許文献1)。従来、このモニタには、有線で電源供給を行っているため、モニタをシートから取り外すことができない、という問題があった。
【0003】
例えば、バスなどの乗客輸送車には、沢山のシートが搭載されている。このため、上述したようにモニタをシートから取り外すことができないと、これらすべてのシートにモニタを埋込する必要がある。乗客はいつも満席とは限らないので、コストがかかる、という問題があった。しかも、モニタが故障したときに修理が大変という課題もあった。
【0004】
また、乗用車においても、モニタをシートから取り外すことができないため、モニタの位置が固定されてしまい、モニタを見たい場所に配置できない、という問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−241334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、電子機器をシートから簡単に取り外すことができるシート装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、車両に搭載されるシートと、前記シートに着脱可能に設けられた電子機器と、を備えたシート装置であって、前記電子機器には、第1受電コイルが設けられ、前記シートには、前記第1受電コイルに非接触で給電する第1給電コイルが設けられ、前記シートには、前記電子機器を着脱可能に支持する支持部が複数設けられ、前記第1給電コイルは、前記複数の支持部毎に設けられている
ことを特徴とするシート装置に存する。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記電子機器は、前記シートに着脱可能に設けられた表示器であり、前記表示器には、映像信号を受信するための無線通信手段が設けられ、前記表示器は、前記無線通信手段により受信した映像信号を表示することを特徴とする請求項1に記載のシート装置に存する。
【0010】
請求項記載の発明は、車両に搭載されるシートと、前記シートに着脱可能に設けられた電子機器と、を備えたシート装置であって、前記電子機器には、第1受電コイルが設けられ、前記シートには、前記第1受電コイルに非接触で給電する第1給電コイルが設けられ、前記シートは、シート本体と、前記シート本体に着脱自在に設けられたヘッドレストと、をさらに備え、前記電子機器は、前記ヘッドレストに着脱可能に設けられ、前記ヘッドレストには、第2受電コイルが設けられ、前記シート本体には、前記第2受電コイルに非接触で給電する第2給電コイルが設けられ、前記第1給電コイルは、前記第2受電コイルが受電した電力を前記第1受電コイルに対して非接触で給電することを特徴とするシート装置に存する。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、シートから電子機器に非接触で電源を供給することができるため、簡単に電子機器をシートから着脱自在に設けることができる。また、支持部が複数設けられているため、自分の好きな位置にある支持部に電子機器を支持させることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、映像信号も無線で受信するため、信号線が必要なく、簡単に表示器をシートから着脱自在に設けることができる。
【0014】
請求項記載の発明によれば、シート本体からヘッドレストに非接触で電源を供給することができるため、シート本体とヘッドレストとの間に電源線を配索する必要がなくなり、構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態における本発明のシート装置の概略側面図である。
図2図1に示すシート装置の電気構成図である。
図3図2に示す負荷の詳細な電気構成図である。
図4】第2実施形態における本発明のシート装置の概略背面図である。
図5図4に示すシート装置の電気構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下、本発明のシート装置1を図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明のシート装置1の概略側面図である。なお、図1の左側は、モニタ3をシート2から外した状態を示し、図1の右側はモニタ3をシート2に取り付けた状態を示す。図2は、図1に示すシート装置1の電気構成図である。図3は、図2に示す負荷の詳細な電気構成図である。図1図3に示すシート装置1は、例えばバスなどの乗客輸送車に設けられている。
【0017】
同図に示すように、シート装置1は、車両に搭載されるシート2と、シート2に着脱可能に設けられた電子機器、表示器としてのモニタ3と、を備えている。シート2は、バス内に車両進行方向に沿って複数並べて配置され、例えば、座面21と、背もたれ22と、から構成されている。
【0018】
座面21は、人が腰かける部分である。背もたれ22は、人の背中を支持する部分であり、座面21の後端から上側に向かって突設されている。この背もたれ22の背面には、後述するモニタ3を嵌め込む嵌込凹部22Aが設けられている。嵌込凹部22Aは、支持部として機能し、モニタ3を嵌め込むと係止して、支持するようになっている。
【0019】
このシート2には各々、後述するモニタ3に設けられた第1受電コイルCo12に非接触で電力を供給するための第1給電コイルCo11と、第1給電コイルCo11に接続されたコンデンサC1と、が設けられている。これら第1給電コイルCo11及びコンデンサC1は、例えば、背もたれ22に内蔵されている。
【0020】
上記第1給電コイルCo11は、例えば、導線をスパイラル状やヘリカル状に巻いて構成されている。コンデンサC1は、図2に示すように、第1給電コイルCo11に並列に接続され、第1給電コイルCo11と共に共振回路(以下、第1給電側共振回路23)を形成している。なお、本実施形態では、コンデンサC1は、第1給電コイルCo11と並列接続しているが、直列接続するようにしてもよい。
【0021】
この第1給電側共振回路23には、図2に示すように、バスに搭載されたDC/ACコンバータ4からの交流電力が供給されている。DC/ACコンバータ4は、バスに搭載されたバッテリの直流電力を交流電力に変換するコンバータであり、シート2の数だけ設けられた第1給電側共振回路23に交流電力を供給する。
【0022】
モニタ3は、上述したシート2の嵌込凹部22Aに着脱自在に設けられている。このモニタ3には各々、第1給電コイルCo11から非接触で電力を受電する第1受電コイルCo12と、第1受電コイルCo12に接続されたコンデンサC2と、第1受電コイルCo12が受電した電力が供給される負荷31と、第1受電コイルCo12が受電した交流電力を直流電力に変換して負荷31に供給するAC/DCコンバータ32と、が備えられている。
【0023】
上記第1受電コイルCo12は、例えば、導線をスパイラル状やヘリカル状に巻いて構成されている。コンデンサC2は、図2に示すように、第1受電コイルCo12に並列に接続され、第1受電コイルCo12と共に共振回路(以下、第1受電側共振回路33)を形成している。なお、本実施形態では、コンデンサC2は、第1受電コイルCo12と並列接続しているが、直列接続するようにしてもよい。
【0024】
上述したコンデンサC1及びC2は、第1給電側共振回路23と、第2受電側共振回路27との共振周波数がDC/ACコンバータ4が変換した交流電力の周波数に一致するようなキャパシタンスに調整されている。
【0025】
上記負荷31は、図3に示すように、アンテナAT1と、このアンテナAT1を駆動して無線通信を行う無線通信手段としての無線部31Aと、液晶表示器やスピーカなどから構成されたモニタ本体31Bと、モニタ3全体の制御を司るマイクロコンピュータ(以下マイコン)31Cと、を備えている。無線部31Aは、バスに搭載された送信部5のアンテナAT2から送信される映像・音声信号を受信する。
【0026】
送信部5は、複数のモニタ3に映像・音信号を無線送信するものであり、アンテナAT2と、このアンテナAT2を駆動して無線通信を行う無線部51と、を備えている。モニタ3側のマイコン31Cは、無線部31A及びモニタ本体31Bを制御するものであり、無線部31Aにより受信した映像信号をモニタ本体31Bに表示させ、音信号をモニタ本体31Bのスピーカにより出力させる。
【0027】
次に、上述した構成のシート装置1の動作について説明する。まず、バスの運行前に、バス会社の作業員は、予約されているシート2の嵌込凹部22Aにモニタ3を嵌め込むと共に、予約されていないシート2の嵌込凹部22Aからモニタ3を外しておく。または、バスに搭載された全シート2からモニタ3を取り外し、バスの乗車前に乗客にモニタ3を渡して、乗客にモニタ3を嵌込凹部22Aに嵌め込んでもらってもよい。
【0028】
モニタ3が嵌め込まれたシート2においては、図1に示すように、モニタ3の第1受電コイルCo12とシート2内の第1給電コイルCo11とが同軸上に対向する。この状態で、DC/ACコンバータ4から第1給電コイルCo11及びコンデンサC1から成る第1給電側共振回路23に交流電力が供給されると、第1給電コイルCo11と第1受電コイルCo12とが磁界共鳴して、第1給電コイルCo11から第1受電コイルCo12に非接触で電力が供給される。
【0029】
第1受電コイルCo12で受電された交流電力は、AC/DCコンバータ32で直流電力に変換された後、負荷31に供給される。即ち、無線部31A、マイコン31C、モニタ本体31Bに電源が供給される。電源が供給されると、マイコン31Cは無線部31Aやモニタ本体31Bを制御して、無線部31Aが受信した映像・音信号をモニタ本体31Bで再生(表示、出力)する。
【0030】
上述した実施形態によれば、モニタ3には、第1受電コイルCo12が設けられ、シート2には、第1受電コイルCo12に非接触で給電する第1給電コイルCo11が設けられている。これにより、シート2からモニタ3に非接触で電源を供給することができるため、簡単にモニタ3をシート2から着脱自在に設けることができる。
【0031】
このため、モニタ3を乗客が使用しているシート2のみに配置し、乗客がいないシート2からは取り外すことができ、満席でない場合は全シート2分のモニタ3を用意する必要がなくコストダウンを図ることができる。また、モニタ3が故障したときは、モニタ3を外して修理に出すことができ、簡単に故障を直すことができる。
【0032】
また、上述した実施形態によれば、電子機器は、シート2に着脱可能に設けられたモニタ3であり、モニタ3には、映像・音信号を受信するための無線部31Aが設けられ、モニタ3は、無線部31Aにより受信した映像信号を表示する。これにより、映像・音信号も無線で受信するため、信号線が必要なく、簡単にモニタ3をシート2から着脱自在に設けることができる。
【0033】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4及び図5説明する。なお、図4及び図5においては、上述した第1実施形態で既に説明した図1図3に示すシート装置と同等の部分については、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。図4は、第2実施形態におけるシート装置の概略背面図である。図5は、図4に示すシート装置の電気構成図である。図4及び図5に示すシート装置1は、例えば一般乗用車に設けられている。
【0034】
同図に示すように、シート装置1は、車両に搭載されるシート2と、シート2に着脱可能に設けられたモニタ3と、を備えている。シート2は、シート本体24と、シート本体24に着脱自在に設けられたヘッドレスト25と、を備えている。シート本体24は、第1実施形態で説明した座面21(図4では図示せず)と、背もたれ22と、から構成されている。座面21は、第1実施形態と同様のため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0035】
背もたれ22には、モニタ3を嵌め込む嵌込凹部22Aと、さらに後述するヘッドレスト25に設けられた一対のステー25Bが各々挿入されて、ヘッドレスト25を支持する一対の支持凹部22Bと、が設けられている。嵌込凹部22Aについては、第1実施形態と同様であるためここではその詳細な説明を省略する。一対の支持凹部22Bは、背もたれ22の上面に設けられている。
【0036】
また、シート本体24には、モニタ3に設けられた第1受電コイルCo12に非接触で電力を供給するための第1給電コイルCo11と、第1給電コイルCo11に接続されたコンデンサC1と、後述するヘッドレスト25に設けられた第2受電コイルCo22に非接触で電力を供給するための第2給電コイルCo21と、第2給電コイルCo21に接続されたコンデンサC3と、が設けられている。第1給電コイルCo11及びコンデンサC1については、上述した第1実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0037】
第2給電コイルCo21は、例えば、上記一対の支持凹部22Bの一方の内周面に沿ってスパイラル状に巻かれて配置されている。コンデンサC3は、図5に示すように、第2給電コイルCo21に並列に接続され、第2給電コイルCo21と共に共振回路(以下第2給電側共振回路26)を形成している。なお、本実施形態では、コンデンサC3は、第2給電コイルCo21と並列接続しているが、直列接続するようにしてもよい。
【0038】
この第2給電側共振回路26には、図5に示すように、車両に搭載されたDC/ACコンバータ4からの交流電力が供給されている。DC/ACコンバータ4については第1実施形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
【0039】
ヘッドレスト25は、図4に示すように、ヘッドレスト本体25Aと、ヘッドレスト本体25Aから下方に突出する一対のステー25Bと、を備えている。ヘッドレスト本体25Aには、その背面にモニタ3を嵌め込む嵌込凹部25A1が設けられている。この嵌込凹部25A1は、背もたれ22に設けた嵌込凹部22Aと同様である。上記一対のステー25Bは、背もたれ22の支持凹部22Bに高さ調整自在に支持される。
【0040】
また、ヘッドレスト25には、背もたれ22に設けられた第2給電コイルCo21から非接触で受電する第2受電コイルCo22と、第2受電コイルCo22に接続されたコンデンサC4と、モニタ3に設けられた第1受電コイルCo12に非接触で電力を供給するための第1給電コイルCo11と、第1給電コイルCo11に接続されたコンデンサC1と、が設けられている。
【0041】
第2受電コイルCo22は、一対のステー25Bの一方にらせん状に巻かれて設けられている。これにより、ステー25Bを背もたれ22の支持凹部22Bに挿入すると、第2給電コイルCo21と第2受電コイルCo22とが対向して配置される。コンデンサC4は、図5に示すように、第2受電コイルCo22に並列に接続され、第2受電コイルCo22と共に共振回路(以下第2受電側共振回路27)を形成している。なお、本実施形態では、コンデンサC4は、第2受電コイルCo22と並列接続しているが、直列接続するようにしてもよい。
【0042】
ヘッドレスト25に設けられた第1給電コイルCo11及びコンデンサC1は、ヘッドレスト本体25Aに設けられ、第1給電側共振回路23を構成している。上記ヘッドレスト25に備えられた第1給電側共振回路23と、背もたれ22に設けられた第1給電側共振回路23と、はほぼ同じものであるが、異なる点は、背もたれ22に設けられた第1給電側共振回路23はDC/ACコンバータ4からの交流電力が供給されているのに対して、ヘッドレスト25に設けられた第1給電側共振回路23は、第2受電コイルCo22が受電した交流電力が供給されている点である。モニタ3については、第1実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0043】
次に、上述した第2実施形態におけるシート装置の動作について説明する。ヘッドレスト25のステー25Bが背もたれ22の支持凹部22Bに挿入されると、ヘッドレスト25が背もたれ22に支持されると共に第2給電コイルCo21と第2受電コイルCo22とが対向配置される。
【0044】
この状態で、ヘッドレスト25に設けた嵌込凹部25A1にモニタ3を嵌め込むと、ヘッドレスト25に設けた第1給電コイルCo11とモニタ3に設けた第1受電コイルCo12とが対向配置される。そして、DC/ACコンバータ4から背もたれ22に設けた第2給電側共振回路26に交流電力が供給されると、第2給電コイルCo21と第2受電コイルCo22とが磁界共鳴して、第2給電コイルCo21から第2受電コイルCo22に非接触で電力が供給される。
【0045】
これにより、第2受電コイルCo22が受電した交流電力がヘッドレスト25に設けた第1給電側共振回路23に供給され、ヘッドレスト25に設けた第1給電コイルCo11とモニタ3に設けた第1受電コイルCo12とが磁界共鳴して、ヘッドレスト25に設けた第1給電コイルCo11からモニタ3に設けた第1受電コイルCo12に非接触で電力が供給される。第1受電コイルCo12で受電された交流電力は、AC/DCコンバータ32で直流電力に変換された後、負荷31に供給される。以降、第1実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0046】
一方、背もたれ22に設けた嵌込凹部22Aにモニタ3を嵌め込むと、第1実施形態と同様に、背もたれ22に設けた第1給電コイルCo11とモニタ3に設けた第1受電コイルCo12とが対向配置される。これにより、第1給電コイルCo11から第1受電コイルCo12に非接触で電力が供給され、モニタ3に電源が供給される。
【0047】
上述した第2実施形態によれば、嵌込凹部22A、25A1が複数設けられ、嵌込凹部22A、25A1毎に第1給電コイルCo11を設けているため、自分の好きな位置にある嵌込凹部22A、25A1にモニタ3を支持させることができる。
【0048】
また、上述した実施形態によれば、シート本体24からヘッドレスト25に非接触で電源を供給することができるため、シート本体24とヘッドレスト25との間に電源線を配索する必要がなくなり、構成が簡単となる。
【0049】
なお、上述した第2実施形態によれば、非接触でシート本体24からヘッドレスト25に電源供給を行っていたが、本発明はこれに限ったものではない。有線でシート本体24からヘッドレスト25に電源供給を行ってもよい。
【0050】
また、上述した第2実施形態によれば、第2給電コイルCo21を支持凹部22Bに、第2受電コイルCo22をステー25Bに設けていたが、これに限ったものではなく、別の場所に設けてもよい。
【0051】
また、上述した実施形態によれば、電子機器としてモニタ3を例に挙げて説明していたが、これに限ったものではない。電子機器としては、電源の供給を受けて動作するものであればよく、他にタブレット端末やスマートホンなどであってもよい。
【0052】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0053】
1 シート装置
2 シート
3 モニタ(電子機器、表示器)
22A 嵌込凹部(支持部)
24 シート本体
25 ヘッドレスト
25A1 嵌込凹部(支持部)
31A 無線部(無線通信手段)
Co11 第1給電コイル
Co12 第1受電コイル
Co21 第2給電コイル
Co22 第2受電コイル
図1
図2
図3
図4
図5