(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記無線デバイスユーザにより識別された1つ以上の条件は、コンテンツのタイプ、無線デバイス資産の割当ての期間、および/または、無線デバイス資産の割当てのロケーションを含む請求項1記載の方法。
前記無線デバイスユーザにより識別された条件の数に比例するレートに基づいて前記無線デバイスユーザに対して報酬を提供する報酬スキームを開始する請求項1記載の方法。
前記割り当てられた無線デバイス資産のうちの1つ以上に関する1つ以上の勝者入札に比例するレートに基づいて前記無線デバイスユーザに対して報酬を提供する報酬スキームを開始する請求項1記載の方法。
前記少なくとも1つの無線デバイス資産は、少なくとも1つの無線デバイスに格納されるように構成された、および/または、前記少なくとも1つの無線デバイスによって提示されるように構成されたメディアコンテンツに関連付けられている請求項1記載の方法。
前記無線デバイスユーザにより識別された1つ以上の条件は、コンテンツのタイプ、無線デバイス資産の割当ての期間、および/または、無線デバイス資産の割当てのロケーションを含む請求項9記載のネットワークデバイス。
前記割り当てられた無線デバイス資産のうちの1つ以上に関する1つ以上の勝者入札に比例するレートに基づいて前記無線デバイスユーザに対して報酬を提供する報酬スキームを開始する請求項9記載のネットワークデバイス。
【発明の概要】
【0007】
したがって、ターゲットを絞ったメディアコンテンツ配信、特に、ターゲットを絞った広告配信を可能にする包括的なシステムを開発する必要が、存在する。そのようなシステムは、別名、入札制約と本明細書で呼ばれる、メディアコンテンツプロバイダの定義された配信基準を満たす無線デバイスおよび/または無線デバイスユーザだけに、プロバイダのメディアコンテンツの配信のターゲットを絞る能力を、メディアコンテンツプロバイダに許さなければならない。さらに、この所望されるシステムは、メディアコンテンツプロバイダが、プロバイダのターゲットを絞った入札制約に価値をつけて、メディアコンテンツプロバイダが、それらのターゲットを絞った入札制約につけた価値と一致する広告料に限って、プロバイダが支払うようにすることを許さなければならない。また、この所望されるシステムは、メディアコンテンツを提示するためのプラットフォームとして使用されない、代替の無線デバイス資産へのアクセスをメディアコンテンツプロバイダに提供しなければならない。サービスプロバイダから見て、この所望されるシステムは、同一のターゲットグループに同一の期間にわたってメディアコンテンツ(例えば、広告)を提供することを所望する複数の広告主が、配信価格を決定づけることを可能にしなければならない。さらに、無線デバイスユーザから見て、この所望されるシステムは、ユーザが、コンテンツを受信するかどうか、どのようなタイプのコンテンツを受信するか、およびそのようなコンテンツに利用可能な無線デバイス資産を決定づけることを可能にしなければならない。
【0008】
以下に、1つまたは複数の態様の簡略化された概要を、そのような態様の基本的な理解をもたらすために提示する。この概要は、企図されるすべての態様の広範な概観ではなく、すべての態様の重要な要素、または不可欠な要素を特定することも、いずれかの態様、またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。この概要の唯一の目的は、以下に提示されるより詳細な説明の前置きとして、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を、簡略化された形態で提示することである。
【0009】
このため、これらの態様は、メディアコンテンツ配信のためのシステム、方法、および装置を提供し、より詳細には、広告主などのメディアコンテンツプロバイダが、ターゲットを絞った視聴者に関する入札制約を定義することを可能にし、さらに2つ以上のメディアコンテンツプロバイダが、無線デバイス資産にアクセスすることを所望するとともに、同一の入札制約の1つまたは複数を定義している場合、無線デバイス資産に対して入札することを可能にする、メディアコンテンツサービスプロバイダによって実施される入札システムを提供する。さらに、このシステムは、無線デバイスユーザが、ユーザのそれぞれの無線デバイス資産の割当てに参加するとともに、無線デバイス資産の割当てが行われるのに満たされるべきである、コンテンツタイプ、期間などの条件を定義するオプションを提供されることを可能にする。1つまたは複数の態様において、無線デバイスユーザは、資産割当てプランに参加することを選択するユーザの意欲に基づいて、何らかの形態で報酬を受けることが可能である。
【0010】
説明される態様は、別名、入札制約と本明細書で呼ばれる、メディアコンテンツプロバイダのそれぞれの定義された配信基準を満たす無線デバイスおよび/または無線デバイスユーザだけに、プロバイダのメディアコンテンツの配信のターゲットを絞る能力をプロバイダに与える。さらに、この入札システムは、メディアコンテンツプロバイダが、ターゲットを絞った無線デバイス資産(すなわち、メディアコンテンツプロバイダがアクセスを得ることを所望する無線デバイス資産)、およびプロバイダの定義された入札制約に価値をつけるとともに、この資産、およびこれらの入札制約の代金としてプロバイダが支払うことをいとわないコンテンツ配信レート(すなわち、配信の持続時間および頻度)を定義することを許す。さらに、本明細書で開示される態様は、メディアコンテンツプロバイダが、代替の無線デバイス資産を獲得することを許し、これらの資産は、広告などのメディアコンテンツプロバイダのメディアコンテンツを提示するためのプラットフォームとして使用される。
【0011】
さらに、説明される態様は、デバイスユーザが、ユーザの無線デバイス資産の割当てに参加するとともに、条件が満たされた場合に限って、定義された無線デバイス資産の割当てが行われることが可能であるように、割当てに関連する条件を定義することを所望するかどうかを選択することを、ユーザに許す。さらに、一部の態様は、無線デバイスユーザが、無線デバイス資産の割当てに加わることを選択する/参加するユーザの意欲に対して、報酬を受けることを可能にする。
【0012】
一態様によれば、無線デバイス資産を競売にかけるための方法が、定義される。この方法は、複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信すること、および等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定することを含む。このため、入札可能な無線デバイス資産は、等価の無線デバイス資産と、マッチした入札制約とを含む。この方法は、2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから入札可能な無線デバイス資産に対する入札を受信すること、各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定すること、および入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納することをさらに含む。
【0013】
選択される無線デバイス資産には、広告コンテンツなどのコンテンツを提示する、または収容するのに適した任意の無線デバイス資産が含まれることが可能である。1つまたは複数の入札可能な制約には、無線デバイスのロケーション、期間、ユーザプロファイル情報、ユーザ使用情報などが含まれることが可能である。例えば、ユーザプロファイル情報には、年令範囲、性別、収入範囲、アドレス範囲などが含まれることが可能である。
【0014】
本発明の一態様において、各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定することは、いずれの入札が勝者無線デバイス資産入札であるかを判定するように、所定の期間にわたって各入札を最適化することをさらに含む。最適化は、所定の期間にわたって割当てレートの最大化をもたらすことが可能である。
【0015】
この方法の代替の態様は、入札プロセスの結果と関係する自動化されたフィードバックを各入札者に与えることを含むことが可能である。この自動化されたフィードバックは、メディアコンテンツプロバイダに割り当てられた無線デバイス資産数対メディアコンテンツプロバイダによって調達されることが試みられた無線デバイス資産数の比として定義される実際の成功率を含むことが可能である。さらに、自動化されたフィードバック情報は、1つまたは複数の事前定義された潜在的入札額に基づいて、メディアコンテンツプロバイダに潜在的に割り当てられる無線デバイス資産数対メディアコンテンツプロバイダによって調達されることが試みられる無線デバイス資産数の比として定義される、1つまたは複数のシミュレートされた成功率を含むことが可能である。
【0016】
さらに、この方法は、資産獲得要求を開始する、さらに/または入札可能な無線デバイス資産に対して入札する、インターネットウェブサイトなどのネットワークプラットフォームをメディアコンテンツプロバイダに提供することを含むことが可能である。また、この方法は、勝者無線デバイス資産入札者が、割り当てられた無線デバイス資産に、広告コンテンツなどのメディアコンテンツを供給することを許可することを含むことも可能である。
【0017】
一部の態様において、この方法は、無線デバイス資産の1つまたは複数の資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供することをさらに含むことが可能である。この割当てオプションは、無線デバイスの割り当てられた無線デバイス資産に対する1つまたは複数の勝者無線デバイス資産入札数に比例するレートで報酬を払うこと、または1つまたは複数の条件が満たされ、さらに勝者無線デバイス資産入札が各条件と関係する場合、識別された条件の数量に比例するレートで報酬を払うことを規定することが可能である。割当てオプションが提供される態様において、この方法は、少なくとも1つの利用可能な無線デバイス資産が、割り当てられるべき無線デバイス資産として指定されることを示す参加指示を、1つまたは複数の無線デバイスから受信することをさらに含むことが可能である。この参加指示は、その少なくとも1つの利用可能な無線デバイス資産の割当てと関係する1つまたは複数の条件を含むことが可能であり、この1つまたは複数の条件は、それぞれの無線デバイス資産の割当てをトリガするのに満たされるべきである。
【0018】
関連する態様が、無線デバイス資産を競売にかけるように構成された少なくとも1つのプロセッサによって規定される。この少なくとも1つのプロセッサは、複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するための第1のモジュールと、等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するための第2のモジュールとを含む。このため、入札可能な無線デバイス資産は、等価の無線デバイス資産と、マッチした入札制約とを含む。また、このプロセッサは、2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから、入札可能な無線デバイス資産に対する入札を受信するための第3のモジュールと、各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、その入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するための第4のモジュールと、その入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するための第5のモジュールとを含む。
【0019】
さらなる関連する態様が、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品によって定義される。この媒体は、複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求をコンピュータに受信させるための少なくとも1つの命令と、等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産をコンピュータに決定させるための少なくとも1つの命令とを含む。このため、入札可能な無線デバイス資産は、等価の無線デバイス資産と、マッチした入札制約とを含む。この媒体は、2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから入札可能な無線デバイス資産に対する入札をコンピュータに受信させるための少なくとも1つの命令と、各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダをコンピュータに決定させるための少なくとも1つの命令と、入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産としてコンピュータに格納させるための少なくとも1つの命令とをさらに含む。
【0020】
さらに別の関連する態様が、装置によって規定される。この装置は、複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するための手段と、等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するための手段と含む。入札可能な無線デバイス資産は、等価の無線デバイス資産と、マッチした入札制約とを含む。この装置は、2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから入札可能な無線デバイス資産に対する入札を受信するための手段と、各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するための手段と、入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するための手段とをさらに含む。
【0021】
無線デバイス資産を競売にかけるためのネットワークデバイスが、さらなる態様を規定する。このネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含むコンピュータプラットフォームを含む。また、このネットワークデバイスは、メモリの中に格納され、さらに少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産競売モジュールを含む。この資産競売モジュールは、複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するように動作可能な資産獲得要求レシーバと、等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するように動作可能である入札可能な無線デバイス資産決定器とを含む。入札可能な無線デバイス資産は、等価の無線デバイス資産と、マッチした入札制約とを含む。また、この資産競売モジュールは、2つ以上の無線デバイス調達側の少なくとも1つから入札可能な無線デバイス資産入札を受信するように動作可能な入札レシーバと、各入札に対する割当てルーチンの適用に基づいて、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定ように動作可能な割当てルーチンと、入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するように動作可能な割当て資産ストレージとを含む。
【0022】
ネットワークデバイスは、メモリの中に格納され、さらにプロセッサによって実行可能なネットワークプラットフォームモジュールをさらに含むことが可能である。このネットワークプラットフォームモジュールは、資産獲得要求を開始するネットワークプラットフォームをメディアコンテンツプロバイダに提供し、さらに入札可能な無線デバイス資産に対して入札するネットワークプラットフォームをメディアコンテンツプロバイダに提供するように動作可能である。
【0023】
1つまたは複数の入札可能な制約には、無線デバイスのロケーション、期間、ユーザプロファイル情報、ユーザ使用情報などが含まれることが可能である。例えば、ユーザプロファイル情報には、年令範囲、性別、収入範囲、アドレス範囲などが含まれることが可能である。
【0024】
一部の態様において、ネットワークデバイスは、入札プロセスの結果と関係する自動化されたフィードバックをもたらすように動作可能な資産競売フィードバックを含むことが可能である。これに関して、資産競売フィードバックモジュールは、メディアコンテンツプロバイダに割り当てられた無線デバイス資産数と、メディアコンテンツプロバイダによって調達されることが試みられた無線デバイス資産数との比として定義される実際の成功率、および/または1つまたは複数の事前定義された潜在的入札額に基づいて、メディアコンテンツプロバイダに潜在的に割り当てられる無線デバイス資産数対調達されることが試みられる無線デバイス資産数の比として定義される、1つまたは複数のシミュレートされた成功率をもたらすように動作可能であり得る。
【0025】
ネットワークデバイスの他の態様において、資産競売モジュールは、勝者メディアコンテンツプロバイダが、割り当てられた無線デバイス資産に、広告メディアコンテンツなどのメディアコンテンツを供給することを許可するように動作可能な資産オーソライザを含むことが可能である。
【0026】
いくつかの態様において、ネットワークデバイスは、メモリの中に格納され、さらに少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産割当てオプションモジュールを含むことが可能である。そのような態様において、資産割当てオプションモジュールは、無線デバイス資産の1つまたは複数の資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するように動作可能であり得る。割当てオプションは、無線デバイスの割り当てられた無線デバイス資産に対する1つまたは複数の勝者無線デバイス資産入札数に比例するレートの報酬を規定することが可能である。さらに、資産割当てオプションモジュールは、無線デバイス資産の割当てと関係する1つまたは複数の条件の識別をもたらすことが可能であり、この1つまたは複数の条件は、無線デバイス資産の割当てをトリガするのに満たされるべきである。そのような態様において、報酬レートは、1つまたは複数の条件が満たされ、さらに勝者無線デバイス資産入札が1つまたは複数の条件と関係する場合、識別された条件の数量に比例することが可能である。
【0027】
さらなる態様が、無線デバイスユーザに資産割当てオプションを提供するための方法によって規定される。この方法は、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供することを含み、このオプションは、無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の割当ての前置きとして1つまたは複数の条件を識別すること、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む割当てオプションの受入れを受信すること、および識別された無線デバイス資産が割り当てられている場合、報酬を開始することを可能にする。報酬可能なオプションの受入れは、少なくとも1つの識別された無線デバイス資産の割当ての前置きとして、少なくとも1つの識別された無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの条件を含むことが可能である。
【0028】
無線デバイス資産の割当ての前置きとして識別されることが可能な1つまたは複数の条件には、コンテンツのタイプ、無線デバイス資産の割当ての期間、無線デバイス資産の割当てのロケーションなどが含まれることが可能であるが、以上には限定されない。
【0029】
この方法の一部の態様において、識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合に報酬を開始することは、割り当てられた無線デバイス資産の1つまたは複数の資産に関する1つまたは複数の勝者無線デバイス資産入札数に比例するレートで報酬を開始すること、または代替として、識別された条件の数量に比例するレートで報酬を開始することをさらに備える。
【0030】
関連する態様が、無線デバイスに資産割当てオプションを提供するように構成された少なくとも1つのプロセッサによって規定される。この少なくとも1つのプロセッサは、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するための第1のモジュールと、オプションは、無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の割当ての前置きとして1つまたは複数の条件の識別を可能にし、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む割当てオプションの受入れを受信するための第2のモジュールと、識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するための第3のモジュールとを含む。
【0031】
別の関連する態様が、コンピュータプログラム製品によって規定される。コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するようにコンピュータにさせる少なくとも1つの命令であって、オプションは、無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の割当ての前置きとして1つまたは複数の条件の識別を可能にし、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む割当てオプションの受入れをコンピュータに受け取らせるための少なくとも1つの命令と、識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、コンピュータに報酬を開始させるための少なくとも1つの命令とを含む。
【0032】
さらに別の関連する態様が、装置によって規定される。この装置は、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するための手段と、オプションは、無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の割当ての前置きとして1つまたは複数の条件の識別を可能にし、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む割当てオプションの受入れを受信するための手段と、識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するための手段とを含む。
【0033】
無線デバイスに資産割当てオプションを提供するためのネットワークデバイスが、さらに別の態様を規定する。このネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、メモリと、このメモリの中に格納され、さらにその少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産割当てオプションモジュールとを含むコンピュータプラットフォームを含む。資産割当てオプションモジュールは、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するように動作可能な割当てオプションプロバイダと、オプションは、無線デバイス資産の割当ての前置きとして1つまたは複数の条件の識別を可能にし、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む報酬オプションの受入れを受信するように動作可能なオプション受入れレシーバと、識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するように動作可能な報酬イニシエータとを含む。
【0034】
1つまたは複数の入札制約には、無線デバイスのロケーション、期間、ユーザプロファイル情報、ユーザ使用情報などが含まれることが可能である。例えば、ユーザプロファイル情報には、年令範囲、性別、収入範囲、アドレス範囲などが含まれることが可能である。
【0035】
ネットワークデバイスのいくつかの態様において、オプション受入れレシーバは、少なくとも1つの識別された無線デバイス資産の割当ての前置きとして、少なくとも1つの識別された無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの条件を含む割当てオプションの受入れを受信するようにさらに動作可能である。さらに、報酬イニシエータは、割り当てられた無線デバイス資産に関する1つまたは複数の勝者資産入札数に比例するレートで、または代替として、識別された条件の数量に比例するレートで報酬を払うようにさらに動作可能である。
【0036】
無線デバイス資産を競売にかけるため、および無線デバイスに資産割当てオプションを提供するためのシステムが、別の態様を規定する。このシステムは、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含むコンピュータプラットフォームを含む少なくとも1つのネットワークデバイスを含む。このネットワークデバイスは、メモリの中に格納され、さらに少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産競売モジュールを含む。資産競売モジュールは、複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するように動作可能な資産獲得要求レシーバと、等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するように動作可能な入札可能な無線デバイス資産決定器とを含む。このため、入札可能な無線デバイス資産は、等価の無線デバイス資産と、マッチした入札制約とを含む。資産競売モジュールは、2つ以上の無線デバイス調達側の少なくとも1つから入札可能な無線デバイス資産入札を受信するように動作可能な入札レシーバと、各入札に対する割当てルーチンの適用に基づいて、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定ように動作可能な割当てルーチンと、入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するように動作可能な割当て資産ストレージとをさらに含む。
【0037】
このシステムのネットワークデバイスは、メモリの中に格納され、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産割当てオプションモジュールをさらに含む。資産割当てオプションモジュールは、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するように動作可能な割当てオプションプロバイダと、オプションは、無線デバイス資産の割当ての前置きとして1つまたは複数の条件の識別を可能にし、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む報酬オプションの受入れを受信するように動作可能なオプション受入れレシーバと、識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するように動作可能な報酬イニシエータとを含む。
【0038】
このため、これらの態様は、メディアコンテンツ配信のためのシステム、方法、および装置を提供し、より詳細には、広告主などのメディアコンテンツプロバイダが、ターゲットを絞った視聴者に関する入札制約を定義することを可能にし、さらに入札可能な無線デバイス資産が定義された場合、無線デバイス資産に対して入札することを可能にする入札システムを提供する。入札可能な無線デバイス資産は、2つ以上のメディアコンテンツプロバイダ(すなわち、広告主)が、同一の無線デバイス資産にアクセスすることを所望するとともに、その無線デバイス資産に関する同一の入札制約の1つまたは複数を定義している場合、定義される。さらに、このシステムは、無線デバイスユーザが、ユーザのそれぞれの無線デバイス資産の割当てに参加するとともに、無線デバイス資産の割当てが行われるのに満たされるべきである、コンテンツタイプ、期間などの条件を定義するオプションを提供されることを可能にする。多くの態様において、無線デバイスユーザは、資産割当てプランに参加することを選択するユーザの意欲に基づいて、何らかの形態で報酬を受けることが可能である。
【0039】
以降、開示される態様は、開示される態様を限定するようにではなく、例示するように与えられ、同様の符号が要素を表す、添付の図面に関連して説明される。
【発明を実施するための形態】
【0041】
次に、これらのデバイス、装置、方法、コンピュータ可読媒体、およびプロセスを、本発明の態様が示される、添付の図面を参照して、以下により完全に説明する。しかし、これらのデバイス、装置、方法、コンピュータ可読媒体、およびプロセスは、異なる多くの形態で実施されることが可能であり、本明細書で説明される態様に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの態様は、本開示が、徹底的であり、完全であり、さらに本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように与えられる。同様の符号は、全体にわたって同様の要素を指す。
【0042】
さらに、以下の説明において、「例示的」という語は、例、事例、および例示の役割をすることを意味するように使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいずれの態様または設計も、他の態様または設計より好ましい、または有利であると必ずしも解釈されるべきではない。むしろ、例示的という語の使用は、概念を具体的に提示することを意図している。
【0043】
これらの様々な態様は、無線通信デバイスに関連して本明細書で説明される。無線通信デバイスは、加入者局、加入者ユニット、移動局、移動体、遠隔局、アクセスポイント、遠隔端末装置、アクセス端末装置、ユーザ端末装置、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器と呼ばれることも可能である。加入者局は、セルラ電話機、コードレス電話機、SIP(セッション開始プロトコル)電話機、WLL(無線ローカルループ)局、PDA(携帯情報端末)、無線接続能力を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスであることが可能である。
【0044】
本明細書で開示される態様に関して、以下の用語が、定義される。用語の定義は、本明細書で開示される態様のいずれの態様も限定するものと解釈されてはならないことに留意されたい。
【0045】
メディアコンテンツプロバイダ 無線デバイス上に、広告などのコンテンツ配置し、さらに/または提示することを所望するエンティティ。
【0046】
メディアコンテンツ事業者 無線デバイス上のメディアコンテンツの配信および提示をもたらすエンティティ
無線デバイスユーザ 無線デバイスを共通で所有する、またはそれ以外で無線デバイスを操作する個人、または個人のグループ
無線デバイス資産 ディスプレイ壁紙、オーディオリングトーン、ビジュアルリングトーン、マルチメディアリングトーン、メモリなどのメディアコンテンツの格納および/または提示をサポートする無線デバイスに関連する任意のフィーチャ、アプリケーション、または機構。
【0047】
入札制約 無線デバイスに、広告などのメディアコンテンツを供給することに関する、広告主などのメディアコンテンツプロバイダの定義された無線デバイス基準および/または無線デバイスユーザ基準。
【0048】
競売条件 2つ以上のメディアコンテンツプロバイダが、同一の、または同様の無線デバイス資産にアクセスすることを所望するとともに、1つまたは複数の同一の、または同様の入札制約を定義している競売を提供することに関する条件。
【0049】
入札可能な無線デバイス資産 1つまたは複数の競売条件が存在すると判定された無線デバイス資産。
【0050】
これらの態様は、メディアコンテンツ配信のためのシステム、方法、および装置を提供する。より詳細には、メディアコンテンツ事業者などによって実施される入札システムが、広告主などのメディアコンテンツプロバイダが、ターゲットを絞った視聴者に関する入札制約を定義し、さらに無線デバイスメモリ、アプリケーション、リングトーン、壁紙などの無線デバイス資産に対して入札することを可能にする。例えば、2つ以上のメディアコンテンツプロバイダが、無線デバイス資産にアクセスすることを所望するとともに、同一の入札制約の1つまたは複数を定義している場合、競売条件が、生じる。さらに、このシステムは、無線デバイスユーザが、メモリ、リングトーン、壁紙、アプリケーションなどの、ユーザのそれぞれの無線デバイス資産の割当てに参加するとともに、無線デバイス資産の割当てが行われるのに満たされるべきである、コンテンツタイプ、期間などの条件を定義するオプションを提供されることを可能にする。多くの態様において、無線デバイスユーザは、資産割当てプランに参加することを選択するユーザの意欲に基づいて、何らかの形態で報酬を受けることが可能である。
【0051】
図1は、或る態様による、無線デバイス資産を競売にかけるため、および無線デバイスユーザに資産割当てオプションを提供するためのシステムの高レベル概略図を与える。競売システム10は、分散コンピュータネットワークにおいて実施され、1つまたは複数のネットワークデバイスと、関連するデータベースとを備えることが可能である。競売システムは、複数の潜在的なメディアコンテンツプロバイダ12とネットワーク通信状態にある。1つまたは複数の態様によれば、メディアコンテンツプロバイダ12は、広告などのメディアコンテンツを提示する目的で、メモリ、リングトーン、壁紙、アプリケーションなどの無線デバイス資産を獲得することを所望することが可能である。
【0052】
一態様において、競売システム10は、このシステムとメディアコンテンツプロバイダ12の間の通信媒体としてインターネットを利用することが可能である。そのような態様において、競売システム10は、メディアコンテンツプロバイダが、プロバイダ12が獲得することを所望する1つまたは複数の無線デバイス資産を識別するとともに、それらの無線デバイス資産と関係する入札制約を識別することを許す情報を、インターネットウェブサイト、または他のネットワークインタフェースを介してメディアコンテンツプロバイダに供給する。入札制約は、所望される資産を獲得する入札に関連付けられた任意の条件であることが可能である。例えば、入札制約は、メディアコンテンツプロバイダが無線デバイス資産を獲得することを所望する無線デバイスのグループおよび/または期間を定義することが可能である。さらに、例えば、入札制約には、事前定義された期間、事前定義された地理的区域、年令範囲、収入範囲などの事前定義されたユーザプロファイルデータ、或る特定の製品に関心があるユーザ、または或る特定の関心を有するユーザなどの事前定義されたユーザ使用データが含まれることが可能であるが、以上には限定されない。
【0053】
競売システム10は、複数のメディアコンテンツプロバイダ12から資産獲得要求または資産獲得入札を受信し、2つ以上の要求において、識別された無線デバイス資産と、入札制約との間でマッチが存在するかどうかを判定する。これに関して、「マッチ」という用語は、同一の無線デバイス資産を識別するとともに、定義された入札制約において少なくともいくらかの交差または重なり合いを有する2つ以上の資産獲得要求を指す。競売システム10が、マッチが存在すると判定した場合、競売システム10は、それぞれのマッチした無線デバイス資産と入札制約を、重なり合う無線デバイス資産と入札制約の獲得を要求した2つ以上のメディアコンテンツプロバイダ12の間で競売に値する入札可能な無線デバイス資産として定義する。このため、メディアコンテンツ事業者が、複数の要求を同時に満たすことができず、かつ複数のメディアコンテンツプロバイダが、或る入札可能な無線デバイス資産へのアクセスを要求した場合、競売条件が、生じる。すると、競売システム10は、関連付けられた入札制約を有する無線デバイス資産に対して入札する競売プラットフォームを、これらのメディアコンテンツプロバイダ12に提供する。
【0054】
例えば、資産システムは、無線デバイス資産を無線デバイスディスプレイ壁紙と定義し、さらに入札制約を、25才〜40才の間の女性と定義する第1の資産獲得要求を、第1のメディアコンテンツプロバイダ12から受信し、さらに無線デバイス資産を無線デバイス壁紙と定義し、さらに入札制約を、35才〜40才の間の女性と定義する第2の資産獲得要求を、第2のメディアコンテンツプロバイダ12から受信することが可能である。この事例において、年令グループ範囲の間に交差が存在するので、第1の資産獲得要求と第2の資産獲得要求の間にマッチが存在すると判定され、このため、壁紙に関する入札可能な無線デバイス資産、および35才〜40才の間の女性という入札制約に関して、競売条件が存在する。このため、これらの態様によれば、競売システムは、関連付けられた入札制約を有する無線デバイス資産に対して、この事例では、35才〜40才の間の女性であるユーザを有する無線デバイスに関する無線デバイス壁紙に対して入札する競売プラットフォームを、これらのメディアコンテンツプロバイダ12に提供する。
【0055】
競売システム10は、少なくとも1つの入札制約を有する無線デバイス資産に対して入札するための、任意の知られているタイプの入札システムを規定することが可能である。例えば、時限競売、封印入札競売、ダッチ競売もしくは逆入札競売、所定の固定価格販売などが、競売システムによって実施されることが可能である。また、この競売システムには、すべての将来、知られることになる競売システムまたは入札システムも含まれる。
【0056】
これらのメディアコンテンツプロバイダ12から受信された入札に基づいて、競売システムは、競売勝者を決定し、さらにその勝者メディアコンテンツプロバイダに、その無線デバイス資産の使用を割り当てる。無線デバイス資産が割り当てられると、メディアコンテンツプロバイダは、無線デバイス資産の獲得されたグループに、広告などのコンテンツを供給することができる。
【0057】
無線デバイスから見て、ユーザ14は、一般に、これらの無線デバイス資産の多くを、ユーザの管理下にある個人的資産であると考える。例えば、リングトーンおよび壁紙は、従来、ユーザの所望されるリングトーンまたは壁紙を提示するための媒体として使用されてきた。さらに、無線デバイス上のメモリは、しばしば、限られており、したがって、ユーザは、無線デバイス上で後に提示するためにメモリの中に、広告または他のマーケティング材料、アプリケーションまたはプログラムなどのコンテンツを格納することを所望する可能性があるメディアコンテンツプロバイダに、メモリの相当な部分を割り当てないことを所望する可能性がある。このため、一部の態様では、競売システム10は、無線のユーザが、リングトーン、壁紙、メモリ、アプリケーションなどの無線デバイス資産の割当てに参加することを選択する、またはそれ以外でそのような割当てを断ることを許す資産割当てオプションを、無線デバイスユーザ14に提供することが可能である。この資産割当てオプションは、それぞれの無線デバイス上に格納された設定であることが可能であり、あるいはこのオプションは、SMS(ショートメッセージサービス)、MMS(マルチメディアメッセージサービス)、email(電子メール)、ボイスメールなどの、任意の知られている通信媒体を介して無線デバイスに無線で配信されるメッセージに対する応答を介して、決定されてもよい。
【0058】
資産割当てオプションは、ユーザ14が、無線デバイス資産の割当てを制限する条件を識別することを可能にすることができる。例えば、条件は、特定の製品タイプに関する広告などの、コンテンツの特定のタイプに関する割当て、特定の期間中の割当て、デバイスが或る特定の地理的区域内に位置している際の割当てなどのいずれか、または任意の組合せを含むことが可能であるが、以上には限定されない。このため、ユーザが、無線デバイス資産の割当てに関する1つまたは複数の条件を識別した場合、無線デバイス資産の割当ては、一般に、それらの条件が満たされた場合に限って、行われることが可能である。
【0059】
多くの態様において、競売システム10は、無線デバイス資産の割当てに参加するよう無線デバイスユーザ14を促す誘因として、報酬をさらに含むことが可能である。前述したとおり、割り当てられた無線デバイス資産のいくつかは、ユーザによって、ユーザの管理下にある個人的資産と見なされ、したがって、その無線デバイス資産を獲得するために、ユーザは、正当に報酬を受ける必要性を感じる可能性がある。このため、ユーザが、無線デバイス資産の割当てに参加することを選択した(すなわち、オプトインした)場合、ユーザは、所定の報酬スキームに従って報酬を受けることが可能である。
【0060】
図2は、一態様による、無線デバイス資産を競売にかけるため、および無線デバイスユーザ資産割当てオプションを提供するためのシステムのブロック図を提供する。システム10は、サーバなどの1つまたは複数のネットワークデバイス20と、対応するデータベース22とを含む。簡明のため、
図2に示されるシステムは、いくつかの態様は、複数の複数のネットワークデバイス20および/またはデータベース22を含む可能性があるものの、単一のネットワークデバイス20、および単一のデータベース22に限定される。さらに、データベース22は、別個のエンティティであっても、1つまたは複数のネットワークデバイス20のいずれかの内部に含まれるデータベースであってもよい。ネットワークデバイスは、複数のコンピューティングデバイス24と有線通信状態、または無線通信状態にあり、各コンピューティングデバイスは、メディアコンテンツプロバイダ12の管理下にある(
図2に示さず)。コンピューティングデバイス24は、メディアコンテンツプロバイダが無線デバイス資産に供給すること所望するコンテンツを格納するコンテンツデータベース26と通信状態にある。さらに、ネットワークデバイス20は、無線デバイス24と通信状態、少なくとも部分的に、無線通信状態にあり、各無線デバイスは、ユーザ14(
図2に示さず)の管理下にある。
【0061】
各ネットワークデバイス20は、プロセッサ32と、メモリ34とを有するコンピュータプラットフォーム30を含む。メモリ34は、プロセッサ32によって実行可能であり、さらに定義された入札制約を有する無線デバイス資産に関する入札プロセスをメディアコンテンツプロバイダ12に提供するように動作可能な資産競売モジュール36と、プロセッサ32によって実行可能であり、無線デバイス12に関連する無線デバイス資産の割当てに参加するオプションを無線デバイスユーザ14に提供するように動作可能な資産割当てオプションモジュール38とを含む。
【0062】
資産競売モジュール36は、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を、メディアコンテンツプロバイダ12から受信するように動作可能な資産獲得要求レシーバ40を含む。前述したとおり、無線デバイス資産は、壁紙、リングトーン、およびメモリを含むことが可能であるが、以上には限定されない。入札制約は、無線デバイスもしくは無線デバイスユーザの或る特定のグループ、および/または無線デバイスもしくは無線デバイスユーザに関連する特性、またはコンテンツを提供する期間を識別する役割をする任意の条件であることが可能である。資産競売モジュール36は、等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するように動作可能な入札可能資産決定器42をさらに含む。前述したとおり、入札制約のマッチは、入札制約の正確なマッチに限定されず、定義された入札制約グループ化、入札制約範囲、入札制約期間などの交差および/または重なり合いを含むことも可能である。このため、入札可能な無線デバイス資産には、等価の無線デバイス資産、および少なくとも1つのマッチした入札制約が含まれることが可能である。
【0063】
資産競売モジュール36は、メディアコンテンツプロバイダから入札可能な無線デバイス資産に対する入札を受信するように動作可能な入札レシーバ44をさらに含む。一部の態様において、入札レシーバ44は、入札可能な無線デバイス資産を決定するのに使用される入札制約を定義する要求者だけから、入札を受信するように構成されることが可能である。他の態様において、入札可能な無線デバイス資産に対して入札することは、すべてのメディアコンテンツプロバイダ、またはすべてのメディアコンテンツプロバイダの一部分に開かれることが可能である。入札が誰から、どのように受信されるかは、競売がどのように構成されるかによって規定される。前述したとおり、競売システム10は、時限競売、封印入札競売、ダッチ競売もしくは逆入札競売などを含むが、以上には限定されない、考えられる任意の競売プロセスを実施することが可能である。
【0064】
さらに、資産競売モジュール36は、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するように動作可能な割当てルーチン46を含む。一態様において、この割当てルーチンは、勝者メディアコンテンツプロバイダを、競売において最高の入札をもたらすメディアコンテンツプロバイダとして決定するように構成されることが可能である。しかし、所定の割当てルーチンは、勝者メディアコンテンツプロバイダを決定する際に、メディアコンテンツプロバイダ優先ステータスなどの他の要因を考慮に入れてもよい。さらに、所定の割当てルーチン46は、所定の期間にわたって受信された入札を最適化して、競売システム10によって達せられる利得を最大にしようと試みるように構成されることが可能である。このため、勝者メディアコンテンツプロバイダは、必ずしも最高入札者ではない可能性がある。資産競売モジュール36は、入札可能な無線デバイス資産の識別を、勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するために動作可能な資産割当てストレージ48をさらに含む。例えば、定義された入札制約に基づいて、割り当てられた無線デバイス資産は、ほとんどの態様において、有限の所定の期間にわたって割り当てられる。さらに、資産割当てストレージ48は、ネットワークデバイス20のメモリ34に関連して示されるが、ストレージ48は、代替として、データベース22のいずれか1つの中に配置されてもよい。
【0065】
資産割当てオプションモジュール38は、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するように動作可能な割当てオプションプロバイダ50を含む。割当てオプションプロバイダ50は、SMS、MMS、電子メール、ボイスメールなどの、ただし、以上には限定されない任意の無線デバイス通信機構を介して、このオプションを通信するように構成されることが可能である。このオプションは、無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にする。前述したとおり、これらの条件は、特定の製品タイプに関する広告コンテンツなどの、メディアコンテンツのタイプ、無線デバイス資産を割り当てる期間、無線デバイス資産を割り当てる地理的ロケーションなどのいずれか、または任意の組合せを含むことが可能であるが、以上には限定されない。
【0066】
資産割当てオプションモジュール38は、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む割当てオプションの受入れを受信するように動作可能なオプション受入れレシーバ52をさらに含む。一部の態様において、このオプションの受入れは、無線デバイス資産の割当てをトリガするのに満たされるべきである1つまたは複数の条件の識別をさらに含むことが可能である。また、資産割当てオプションモジュール38は、所定の期間にわたって、このオプション受入れを格納するために動作可能なオプション受入れストレージ54も含む。定義条件、システム構成、その他に基づいて、このオプション受入れは、所定の期間にわたって存続するように構成されることが可能である。さらに、オプション受入れストレージ54は、ネットワークデバイス20のメモリ34に関連して示されるが、ストレージ54は、代替として、データベース22のいずれか1つの中に配置されてもよい。
【0067】
資産割当てオプションモジュール38は、オプション受入れをもたらした無線デバイスに関して報酬スキームを開始するように動作可能な報酬イニシエータ56をさらに含む。例えば、無線デバイス資産を割り当てることに合意したことに対する報酬は、関連する競売プロセスの勝者入札に比例するレートで行われることが可能である。代替として、例えば、報酬は、識別された条件の数、およびメディアコンテンツプロバイダによって要求され、さらに入札が行われた、識別された条件の数に比例するレートに基づくことが可能である。報酬は、サービス料の減額、払戻金、賞品プログラム、くじ引きの機会、直接支払いなどのいずれか、または任意の組合せなどの、ただし、以上には限定されない任意の知られている形態であることが可能である。
【0068】
図3は、一態様による、入札可能な無線デバイス資産がどのように特定され得るかの例を示す概略図を与える。第1のメディアコンテンツプロバイダが、第1の無線デバイス資産に関連付けられた第1の入札制約60を定義する。例えば、第1のメディアコンテンツプロバイダは、第1の入札制約を、特定の地理的区域として、特定の時間帯などの特定の期間として、または特定の性別、特定の年令範囲、特定のユーザ関心、特定の収入レベルなどのユーザ関連の入札制約として定義することが可能である。図示される例では、第1の入札制約は、200,000ドル〜300,000ドルの範囲内のユーザ年間収入であり、さらに第1の無線デバイス資産は、無線デバイス壁紙であるものと想定されたい。第2のメディアコンテンツプロバイダが、第1の無線デバイス資産に関連付けられた第2の入札制約62、すなわち、第1のメディアコンテンツプロバイダが獲得することを所望する等価の無線デバイス資産を定義する。図示される例に関して、第2の入札制約は、等価の無線デバイス壁紙資産に関する150,000ドル〜225,000ドルの範囲内のユーザ年間収入である。各メディアコンテンツプロバイダは、無線デバイス資産、およびプロバイダのそれぞれの入札制約を識別する資産獲得要求を、競売システムに供給する。
【0069】
競売システムレベルで、メディアコンテンツ事業者、または他の競売システムを提供するエンティティが、等価の無線デバイス資産に関する入札制約を比較する。
図3で示される例では、競売システムは、無線デバイスおよび/または無線デバイスユーザの全体的な人口64に入札制約を適用する。図示される例では、全体的な人口64は、或る特定の区域における無線デバイスユーザのすべて、例えば、カリフォルニア州サンディエゴ市におけるすべてのユーザに関する年間収入レベルのすべてを反映する。第1の入札制約60と第2の入札制約62の交差領域が、入札可能な無線デバイス資産66を定義する。図示される例では、入札可能な無線デバイス資産66は、200,000ドル〜225,000ドルの年間収入範囲を有するユーザに関する無線デバイス壁紙と定義される。それぞれの入札制約60および62の交差しない部分68、70は、固定価格スキーム、または他の任意の知られている価格設定スキームに基づいて、割り当てられることが可能な無線デバイス資産を規定する。このため、図示される例では、交差しない部分68は、255,000ドル〜300,000ドルの年間収入を有する無線デバイスユーザの入札制約を反映し、交差しない部分70は、175,000ドル〜200,000ドルの年間収入を有する無線デバイスユーザの入札制約を反映する。無線デバイス壁紙に関する或る事前定義された期間で、さらに175,000ドル〜200,000ドルの間、および/または225,000ドル〜300,000ドルの間の年間収入という入札制約を定義している資産獲得要求をサブミットする他のメディアコンテンツプロバイダが存在しない事例において、これらの無線デバイス資産は、固定価格スキーム、または他の何らかの非競売割当てプロセスを使用して、割り当てられる。
【0070】
図4は、一態様による、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定する最適化ルーチンを実施する割当てルーチンの例を与える。図示される例では、異なる4つのメディアコンテンツプロバイダが、入札可能な無線デバイス資産に対する入札をもたらしている。各メディアコンテンツプロバイダは、異なる時間間隔において無線デバイス資産へのアクセスを所望する。
図4に示される例では、3つの期間T
1、T
2、およびT
3が、定義され、したがって、メディアコンテンツプロバイダ1が、第2の期間へのアクセスを所望し、メディアコンテンツプロバイダ2が、3つすべての期間に関するアクセスを所望し、メディアコンテンツプロバイダ3が、最初の2つの期間に関するアクセスを所望し、さらにメディアコンテンツプロバイダ4が、第3の期間に関するアクセスを所望する。「期間」は、時間の間隔と定義される。期間は、数時間という大きいものから、任意の小さい時間間隔までであることが可能である。期間の通常の長さは、状況およびビジネスニーズに依存する。図示される例では、メディアコンテンツプロバイダ1が、第2の期間に関して、10ドルという最大競売入札をもたらし、メディアコンテンツプロバイダ2が、その3つの期間のそれぞれに関して、5ドルという最大競売入札をもたらし、メディアコンテンツプロバイダ3が、最初の2つの期間のそれぞれに関して、3ドルという最大競売入札をもたらし、さらにメディアコンテンツプロバイダ4が、第3の期間に関して、8ドルという最大入札をもたらすものと想定する。最大化ルーチンは、いずれの入札が、事前定義された期間に関して、最も高い全体的な利得を競売システムプロバイダにもたらすかを特定することができる。例えば、競売/メディアコンテンツサービスプロバイダは、メディアコンテンツプロバイダ1が、勝者コンテンツプロバイダであると判定された場合、10ドル(1×10ドル)を得ることができ、メディアコンテンツプロバイダ2が、勝者コンテンツプロバイダであると判定された場合、15ドル(3×5ドル)を得ることができ、メディアコンテンツプロバイダ3が、勝者コンテンツプロバイダであると判定された場合、6ドル(2×3ドル)を得ることができ、さらにメディアコンテンツプロバイダ4が、勝者コンテンツプロバイダであると判定された場合、8ドル(1×8ドル)を得ることができる。このため、割当てルーチンは、或る期間にわたって入札を最適化して、入札最適化をもたらすことができ、さらに
図4の例において、このことは、メディアコンテンツプロバイダ2が、複数の期間から成ることが可能な、事前定義された時間間隔に関する最も高い全体的な利得に基づいて、勝者コンテンツプロバイダと考えられることをもたらす。一部の態様において、各入札に関して、最適化ルーチンは、入札されないが、最適化の時間間隔内の各期間、例えば、入札に関するT
1およびT
3に関連する固定料金、または他の非競売収入をさらに含むことが可能である。
【0071】
図5を参照すると、別の態様により、無線デバイス資産を競売にかけるためのネットワークデバイスの詳細なブロック図が、示されている。ネットワークデバイス20は、任意のタイプのハードウェア、サーバ、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または専用もしくは汎用のコンピューティングデバイスである任意のコンピューティングデバイスの少なくとも1つを備えることが可能である。さらに、ネットワークデバイス20上で、またはデバイス20によって動作させられる、または実行されるものとして、本明細書で説明されるモジュールおよびアプリケーションは、完全にネットワークデバイス20上で実行されることが可能であり、あるいは代替として、他の態様では、別々のサーバまたはコンピュータデバイスが、関係者に使用可能なフォーマットでデータを供給し、さらに/またはコンピューティングデバイス24、無線デバイス26、ならびにネットワークデバイス20によって実行されるモジュールおよびアプリケーションの間のデータフローにおける制御の別個の層をもたらすように、協調して働くことが可能である。
【0072】
ネットワークデバイス20は、有線ネットワークまたは無線ネットワークを介してデータを送受信することができ、さらにルーチンおよびアプリケーションを実行することができるコンピュータプラットフォーム30を含む。コンピュータプラットフォーム30は、RAMおよびROM(読取り専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリ)、EPROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリなどの、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを備えることが可能な、メモリ34を含む。さらに、メモリ34は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを含むことが可能であり、あるいは磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトディスクもしくはハードディスクなどの任意の二次ストレージデバイスまたは三次ストレージデバイスであることが可能である。
【0073】
さらに、コンピュータプラットフォーム30は、ASIC(特定用途向け集積回路)、または他のチップセット、論理回路、または他のデータ処理デバイスであることが可能なプロセッサ32も含む。プロセッサ32は、ネットワークデバイス20の機能、ならびに有線ネットワーク上、および/または無線ネットワーク上のネットワークデバイスの運用性を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および以上の組合せで実施された様々な処理サブシステム80を含む。例えば、処理サブシステム80は、他のネットワーク化されたデバイスを相手に通信を開始すること、および維持すること、ならびにデータを交換することを可能にすることができる。開示される態様に関して、プロセッサ32の処理サブシステム80は、資産割当てモジュール36と対話する任意のサブシステム構成要素を含むことが可能である。
【0074】
コンピュータプラットフォーム48は、ネットワークデバイス20の様々な構成要素の間、ならびにネットワークデバイス20とコンピューティングデバイス24の間で通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および以上の組合せで実施された通信モジュール82をさらに含む。通信モジュール82は、無線通信接続を確立するための、要求されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/または以上の組合せを含むことが可能である。通信モジュール82は、コンピューティングデバイス26から資産獲得要求および無線デバイス資産入札を受信するように動作可能である。
【0075】
また、ネットワークデバイス16のメモリ34は、資産獲得要求を開始するため、入札可能な無線資産入札を入力するため、および入札フィードバックおよび/または入札結果フィードバックを受信するためのネットワークインタフェースを、メディアコンテンツプロバイダに提供するように動作可能な競売プラットフォームモジュール84も含むことが可能である。これに関して、競売プラットフォームモジュール84は、資産獲得要求プラットフォーム86と、競売入札プラットフォーム88と、競売フィードバックプラットフォーム90とを含むことが可能である。一態様において、競売プラットフォームは、インターネットベースの競売プラットフォームを実施することを規定し、あるいは他の任意のネットワークベースのプラットフォームが、実施されることが可能である。資産獲得要求プラットフォーム86は、メディアコンテンツプロバイダの関心を引く可能性がある、来たるべき事象について、メディアコンテンツプロバイダに通知するように構成されることが可能である。例えば、大量の観客が観戦するフットボールの試合が、類似した関心を有する無線デバイスユーザの大きいグループが、決まったロケーションに決まった期間にわたって集まることをもたらすことが可能である。そのような事象通知は、期間、地理的区域、ユーザ関心などの、その事象と関係する入札制約を伴う資産獲得要求を刺激する役割をする可能性がある。
【0076】
また、ネットワークデバイス16のメモリ34は、入札可能な無線デバイス資産を定義し、その入札可能な無線デバイス資産を競売にかけ、さらに勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するように動作可能な資産競売モジュール36も含む。資産競売モジュール36は、メディアコンテンツプロバイダ12から、少なくとも1つの無線デバイス資産94と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約96とを識別する資産獲得要求92を受信するように動作可能な資産獲得要求レシーバ40を含む。前述したとおり、無線デバイス資産には、壁紙、リングトーン、アプリケーション、およびメモリのいずれか、または任意の組合せが含まれることが可能であるが、以上には限定されない。入札制約は、無線デバイスもしくは無線デバイスユーザの或る特定のグループ、コンテンツを提供する期間、および/または無線デバイスが位置することが可能な地理的区域のいずれか、または任意の組合せを識別する役割をする任意の条件であることが可能である。
【0077】
また、資産競売モジュールは、事前定義された期間中に受信された要求が、入札可能な無線デバイス資産を決定するために考慮されるように、獲得要求を受信する期間を定義することが可能であることにも留意されたい。さらに、獲得要求を受信する期間は、にわかな事象が生じたことに基づいて、動的に定義されることが可能である。例えば、資産獲得要求を受信する期間が最短であることを要求する、気象事象などの緊急の事象が、生じる可能性がある。
【0078】
資産競売モジュール36は、等価の無線デバイス資産と、この等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産98を決定するように動作可能な入札可能資産決定器42をさらに含む。入札制約のマッチは、入札制約の正確なマッチに限定されず、定義された入札制約グループ化、入札制約範囲、入札制約期間などの交差および/または重なり合いを含むことも可能である。一部の態様において、入札可能な無線デバイス資産は、2つ以上の入札制約がマッチする事例においてなど、複数の入札制約を含むことが可能である。このため、入札可能な無線デバイス資産98には、等価の無線デバイス資産、および少なくとも1つのマッチした入札制約100が含まれることが可能である。
【0079】
資産競売モジュール36は、メディアコンテンツプロバイダから入札可能な無線資産98に対する入札可能な無線デバイス資産入札102を受信するように動作可能な入札レシーバ44をさらに含む。一部の態様において、入札レシーバ44は、入札可能な無線資産の入札制約の範囲内の入札制約を定義した要求者(すなわち、入札可能な無線デバイス資産を決定するのに使用された資産獲得要求者)だけから入札を受信するように構成されることが可能である。他の態様において、入札可能な無線デバイス資産に対して入札することは、メディアコンテンツプロバイダのすべて、またはすべてのプロバイダの一部分に開かれることが可能である。入札が誰から、どのように受信されるかは、競売がどのように構成されるかによって規定される。前述したとおり、競売システム10は、時限競売、封印入札競売、ダッチ競売もしくは逆入札競売などを含むが、以上には限定されない、考えられる任意の競売プロセスを実施することが可能である。
【0080】
さらに、資産競売モジュール36は、入札可能な無線デバイス資産98に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するように動作可能な割当てルーチン46を含む。これに関して、この割当てルーチンは、勝者メディアコンテンツプロバイダ104を、競売において最高の入札をもたらすメディアコンテンツプロバイダとして決定するように構成されることが可能である。しかし、所定の割当てルーチン46は、勝者メディアコンテンツプロバイダ104を決定する際に、メディアコンテンツプロバイダ優先ステータスなどの他の要因を考慮に入れてもよい。さらに、所定の割当てルーチン46は、所定の期間にわたって受信された入札を最適化して、競売システム10によって達せられる利得を最大にしようと試みるように構成されることが可能である。このため、勝者メディアコンテンツプロバイダは、必ずしも最高入札者ではない可能性がある。
【0081】
資産競売モジュール36は、入札可能な無線デバイス資産98を、所定の期間にわたって、勝者メディアコンテンツプロバイダ104に関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するために動作可能な資産割当てストレージ48をさらに含む。入札制約を定義することに基づいて、またはそれ以外で、割り当てられた無線デバイス資産は、ほとんどの態様において、有限の所定の期間にわたって割り当てられる。さらに、資産割当てストレージ48は、ネットワークデバイス20のメモリ34に関連して示されるが、ストレージ48は、代替として、データベース22のいずれか1つの中に配置されてもよい。
【0082】
資産競売モジュール36は、メディアコンテンツプロバイダが、割り当てられた無線デバイス資産にメディアコンテンツを供給することを許可するように動作可能な資産オーソライザ106をさらに含むことが可能である。一部の態様において、供給されるメディアコンテンツには、広告コンテンツ、マーケティングコンテンツ、行政情報コンテンツなどが含まれることが可能である。割り当てられた無線デバイス資産がリングトーンである事例において、広告コンテンツは、無線デバイスリングトーンにキャッチフレーズなどを挿入すること、または無線デバイスリングトーンをメディアコンテンツプロバイダのCM曲などで置き換えることを含むことが可能である。このリングトーン挿入は、コンテンツの小さい部分だけにわたることが可能である。例えば、所定のリングトーンに、コンテンツプロバイダは、所定の間隔で製品またはサービスの語を挿入することができる。割り当てられた無線デバイス資産が壁紙である事例において、ビデオ広告コンテンツが、無線デバイスの既存の壁紙の範囲内に挿入される(すなわち、上に重ねられる)ことが可能であり、あるいはその壁紙が、完全に置き換えられてもよい。割り当てられた無線デバイス資産がアプリケーションである事例において、ビデオ広告コンテンツ、オーディオ広告コンテンツ、またはマルチメディア広告コンテンツが、そのアプリケーションに挿入される、またはそのアプリケーションに関連して、それ以外で実行されることが可能である。割り当てられた無線デバイス資産がメモリである事例において、メディアコンテンツプロバイダは、無線デバイスのメモリの中の別個の或る量の空間を割り当てられることが可能であり、さらに要求されるサイズ限度を有する任意のオーディオ広告コンテンツ、ビデオ広告コンテンツ、またはマルチメディア広告コンテンツを供給することを許可されることが可能である。このオーディオコンテンツ、ビデオコンテンツ、またはマルチメディアコンテンツは、その後、広告のための割り当てられた期間を有するブロードキャストメディアプレーヤまたはマルチキャストメディアプレーヤなどの、アプリケーションによってアクセスされる。
【0083】
ネットワークデバイス20のメモリ34は、入札するメディアコンテンツプロバイダに、プロセス中および/またはプロセス後の入札結果を提供するように動作可能な競売フィードバックモジュール108をさらに含むことが可能である。プロセス中入札結果に関して、フィードバックモジュール108は、提案された実際の入札と、無線デバイス資産、および関連付けられた入札制約と関係する履歴データとに基づいて、プロセス中の予測された成功率110をユーザに提供するように構成されることが可能である。このプロセス中の予測された成功率に基づいて、メディアコンテンツプロバイダは、提案される入札を実際の入札としてサブミットすることに同意することが可能であり、あるいはこのプロセス中の予測された成功率に基づいて、プロバイダの入札をより高く、またはより低く調整することを選択することができる。プロセス後結果に関して、フィードバックモジュール108は、実際の成功率112を定義するように構成されることが可能であり、成功率112は、メディアコンテンツプロバイダに割り当てられた無線デバイス資産数対入札プロセスを介してメディアコンテンツプロバイダによって獲得されることが試みられた無線デバイス資産数の比と定義される。さらに、フィードバックモジュールは、1つまたは複数の事前定義された潜在的入札額に基づいて、メディアコンテンツプロバイダに潜在的に割り当てられる無線デバイス資産数対メディアコンテンツプロバイダによって調達されることが試みられる無線デバイス資産数の比として定義される、1つまたは複数のシミュレートされた成功率114をもたらすように構成されることが可能である。言い換えれば、シミュレーションされた成功率は、入札するメディアコンテンツプロバイダが、より高い入札額をもたらしていたとした場合、達せられたであろう成功の率を示す。
【0084】
図6を参照すると、別の態様により、無線デバイスに資産割当てオプションを提供するためのネットワークデバイスの詳細なブロック図が、示されている。ネットワークデバイス20を含むことが可能なネットワークデバイス21は、任意のタイプのハードウェア、サーバ、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または専用もしくは汎用のコンピューティングデバイスである任意のコンピューティングデバイスの少なくとも1つを備えることが可能である。さらに、ネットワークデバイス21上で、またはデバイス21によって動作させられる、または実行されるものとして、本明細書で説明されるモジュールおよびアプリケーションは、完全にネットワークデバイス21上で実行されることが可能であり、あるいは代替として、他の態様では、別々のサーバまたはコンピュータデバイスが、関係者に使用可能なフォーマットでデータを供給し、さらに/またはコンピューティングデバイス24、無線デバイス26、ならびにネットワークデバイス21によって実行されるモジュールおよびアプリケーションの間のデータフローにおける制御の別個の層をもたらすように、協調して働くことが可能である。
【0085】
ネットワークデバイス21は、有線ネットワークまたは無線ネットワークを介してデータを送受信することができ、さらにルーチンおよびアプリケーションを実行することができるコンピュータプラットフォーム31を含む。コンピュータプラットフォーム31は、RAMおよびROM(読取り専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリ)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに共通の任意のメモリなどの、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを備えることが可能な、メモリ34を含む。さらに、メモリ34は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを含むことが可能であり、あるいは磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトディスクもしくはハードディスクなどの任意の二次ストレージデバイスまたは三次ストレージデバイスであることが可能である。さらに、コンピュータプラットフォーム31は、ASIC(特定用途向け集積回路)、または他のチップセット、論理回路、または他のデータ処理デバイスであることが可能なプロセッサ32も含む。プロセッサ32は、ネットワークデバイス20の機能、ならびに有線ネットワーク上、および/または無線ネットワーク上のネットワークデバイスの運用性を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および以上の組合せで実施された様々な処理サブシステム80を含む。例えば、処理サブシステム80は、他のネットワーク化されたデバイスを相手に通信を開始すること、および維持すること、ならびにデータを交換することを可能にすることができる。開示される態様に関して、プロセッサ32の処理サブシステム80は、資産割当てモジュール36と対話する任意のサブシステム構成要素を含むことが可能である。
【0086】
コンピュータプラットフォーム48は、ネットワークデバイス21の様々な構成要素の間、ならびにネットワークデバイス21とコンピューティングデバイス24の間で通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および以上の組合せで実施された通信モジュール82をさらに含む。通信モジュール82は、無線通信接続を確立するための、要求されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/または以上の組合せを含むことが可能である。通信モジュール82は、コンピューティングデバイス26から資産獲得要求および無線デバイス資産入札を受信するように動作可能である。
【0087】
メモリ34は、無線デバイスに資産割当てオプションを供与するように動作可能な資産割当てオプションモジュール38をさらに含む。資産割当てオプションモジュール38は、1つまたは複数の無線デバイス資産120の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するように動作可能な割当てオプションプロバイダ50を含む。競売システムプロバイダ、または他のメディアコンテンツサービスプロバイダが、プロバイダが獲得することを所望する無線デバイスを識別することができ、あるいは無線デバイスユーザが、ユーザが割り当てることを所望する無線デバイス資産を識別することができる。割当てオプションプロバイダ50は、SMS、MMS、電子メール、ボイスメールなどの、ただし、以上には限定されない任意の無線デバイス通信機構を介して、このオプションを通信するように構成されることが可能である。資産割当てオプションプロバイダ50は、割当てのために識別されている無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件を識別する能力を無線デバイスユーザに提供するように動作可能な条件アイデンティファイア122を含むことが可能である。前述したとおり、これらの条件は、特定の製品タイプに関する広告コンテンツなどの、メディアコンテンツのタイプ、無線デバイス資産を割り当てる期間、無線デバイス資産を割り当てる地理的ロケーションなどを含むことが可能であるが、以上には限定されない。資産割当てオプションの受入れがユーザ報酬をもたらす態様において、報酬レートは、入札プロセスを介して識別され、割り当てられた条件の数に基づくことが可能である。
【0088】
資産割当てオプションモジュール38は、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産126の識別を含む割当てオプションの受入れ124を受信するように動作可能なオプション受入れレシーバ52をさらに含む。一部の態様において、このオプションの受入れは、無線デバイス資産の割当てをトリガするのに満たされるべき1つまたは複数の条件128の識別をさらに含むことが可能である。
【0089】
また、資産割当てオプションモジュール38は、所定の期間にわたってオプション受入れを格納するために動作可能なオプション受入れストレージ54も含む。このオプション受入れは、ストレージの中で無線デバイスおよび/または無線デバイスのユーザにマップされる。条件を定義すること、システム構成、またはその他に基づいて、オプション受入れは、所定の期間にわたって存続するように構成されることが可能である。さらに、オプション受入れストレージ54は、ネットワークデバイス21のメモリ34に関連して示されるが、ストレージ54は、代替として、データベース22のいずれか1つの中に配置されてもよい。
【0090】
資産割当てオプションモジュール38は、オプション受入れをもたらした無線デバイスに関して報酬スキームを開始するように動作可能な報酬イニシエータ56をさらに含む。無線デバイス資産を割り当てることに合意したことに対する報酬は、関連する競売プロセスの勝者入札に比例するレートとして定義された資産報酬レート126で行われることが可能である。代替として、この報酬は、識別された条件の数、およびメディアコンテンツプロバイダによって入札が行われた、識別された条件の数に比例するレートとして定義された条件量レート128で行われてもよい。報酬は、サービス料の減額、払戻金、賞品プログラム、くじ引きの機会、直接支払いなどの、ただし、以上には限定されない任意の知られている形態であることが可能である。
【0091】
図7は、或る態様による、入札可能な無線デバイス資産を決定するため、および入札プロセスを介して、無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するための方法の流れ図である。オプションの事象200で、資産割当て要求を開始するネットワークプラットフォームが、メディアコンテンツプロバイダに提供される。このネットワークプラットフォームは、メディアコンテンツプロバイダが競売システムとインタフェースをとることを可能にするインターネットウェブサイトなどを含むことが可能である。資産割当て要求は、メディアコンテンツプロバイダが獲得するようにターゲットを絞った、少なくとも1つの識別された無線デバイス資産と、その無線デバイス資産に関連付けられた1つまたは複数の入札制約とを含むことが可能である。一態様において、無線デバイス資産には、リングトーン、壁紙、アプリケーション、およびメモリが含まれることが可能であるが、以上には限定されない。一態様において、入札制約には、特定の期間、特定の地理的ロケーション、性別、年令、収入などの特定のユーザプロファイル情報、無線デバイス上のサービス、アプリケーションなどの使用のタイプおよび繰り返しなどのユーザ使用情報が含まれることが可能であるが、以上には限定されない。
【0092】
事象210で、資産獲得要求が、マルチメディアコンテンツプロバイダから競売システムによって受信され、さらに事象220で、入札可能な無線デバイス資産が、等価の無線デバイス資産と、その無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つのマッチする入札制約とを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、特定される。等価の無線デバイス資産は、必ずしも厳密に同一の無線デバイス資産ではなく、競売システムによって等価であると見なされる任意の無線デバイス資産であることが可能である。入札制約のマッチングは、入札制約の正確なマッチ、または入札制約範囲、入札制約間隔、入札制約期間、入札制約グループなどの任意の重なり合いもしくは交差を含むことが可能である。
【0093】
事象230で、入札可能な無線デバイス資産が決定されると、入札プロセスが、開始され、入札が、1つまたは複数のメディアコンテンツプロバイダから受信される。入札プロセスは、すべてのメディアコンテンツプロバイダに、または同一の、もしくは類似した無線デバイス資産、およびマッチする入札制約を有する資産獲得要求を開始したメディアコンテンツプロバイダを含むグループなどの、メディアコンテンツプロバイダの任意のサブセットに開かれていることが可能である。入札プロセスは、時限競売、封印入札競売、ダッチ競売もしくは逆入札競売などの任意の知られている、または将来、知られることになる入札プロセスを実施することが可能である。
【0094】
オプションの事象240で、競売システムに入札を通信することに先立って、プロセス中競売フィードバックが、メディアコンテンツプロバイダに供給されることが可能である。例えば、プロセス中競売フィードバックは、入札するメディアコンテンツプロバイダが或る入札額を提案して、競売システムが、類似した入札制約を有する類似した無線デバイス資産に関する前の競売履歴に基づいて、成功のゆう度で応答することができるようにすることが可能である。このタイプのプロセス中フィードバックは、入札するメディアコンテンツプロバイダが、実際の入札を送ることに先立って、プロバイダの入札を相応に再調整して、プロバイダの入札の成功をさらに確実にすることを許す。
【0095】
事象250で、各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダが、決定される。この所定の割当てルーチンは、実施されている入札プロセスのタイプを考慮に入れることが可能である。さらに、この所定の割当てルーチンは、事前定義された時間間隔にわたる入札の最適化を可能にして、競売プロバイダが最大の利益を得ることを確実にすることが可能である。また、この所定の割当てルーチンは、勝者メディアコンテンツプロバイダを決定する際に、メディアコンテンツプロバイダ優先ステータスなどの、入札金額以外の要因を考慮に入れてもよい。このため、一部の事例では、勝者メディアコンテンツプロバイダは、最高入札額をもたらしていない可能性がある。事象260で、入札可能な無線デバイス資産は、所定の期間にわたって勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納される。
【0096】
オプションの事象270で、競売後フィードバックが、入札をもたらしたメディアコンテンツプロバイダに供給されることが可能である。競売後フィードバックは、完了した競売/入札プロセスからの統計データに依拠する。競売後フィードバックは、メディアコンテンツプロバイダによって獲得された実際の無線デバイス資産数対メディアコンテンツプロバイダが獲得することを試みた無線デバイス資産数として定義された、実際の成功率を含むことが可能である。さらに、競売後フィードバックは、シミュレートされた、より高い入札額に基づく、無線デバイス資産を獲得することのシミュレートされた成功率をメディアコンテンツプロバイダに供給する、シミュレートされた成功率を含むことが可能である。
【0097】
オプションの事象280で、競売システムは、割り当てられた無線デバイス資産にメディアコンテンツを供給することを、勝者メディアコンテンツプロバイダに許可することができる。一部の態様において、メディアコンテンツは、広告コンテンツ、マーケティングコンテンツ、またはその他の情報コンテンツである。供給されるメディアコンテンツが広告コンテンツである態様において、この広告コンテンツには、リングトーン広告挿入、リングトーン広告CM曲、壁紙ビデオ/マルチメディア広告置換、壁紙ビデオ/マルチメディア広告挿入、オーディオ/ビデオ/マルチメディアアプリケーション挿入、ビデオ広告、オーディオ広告、マルチメディア広告などが含まれることが可能である。
【0098】
オプションの事象290で、競売システムは、勝者コンテンツを含むコンテンツを、無線デバイスにさらに配信することが可能である。
【0099】
図8は、或る態様による、無線デバイスに資産割当てオプションを提供するための方法の流れ図を与える。事象300で、1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションが、無線デバイスに提供される。さらに、このオプションは、無線デバイス資産の割当てが行われるのに満たされるべき1つまたは複数の条件の識別を可能にする。このオプションは、割り当てられることが所望される無線デバイス資産を識別することが可能であり、あるいは無線デバイスユーザが、ユーザが割り当てることを所望する無線デバイス資産を識別してもよい。無線デバイス資産には、リングトーン、壁紙、メモリ、アプリケーションなどが含まれることが可能である。条件には、メディアコンテンツのタイプ、無線デバイスのロケーション、期間/間隔などが含まれることが可能であるが、以上には限定されない。
【0100】
事象310で、割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別、およびオプションとして、割り当てられた無線デバイス資産に関連付けられた1つまたは複数の条件を含む割当てオプションの受入れが、受信される。イベント320で、この受入れが、この受入れを、無線デバイス、識別された無線デバイス資産、およびオプションとして、任意の対応する条件にマップする、関連するデータベースの中に格納される。
【0101】
事象330で、無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬が、開始される。一部の事例において、割り当てられた無線デバイス資産に関するメディアコンテンツプロバイダは、勝者入札プロセスなどを介するなどして、あらかじめ識別されていることが可能であり、その場合、報酬は、即時に開始されることが可能である。他の事例、特に、1つまたは複数の条件が、無線デバイス資産の割当てに関連付けられている事例において、無線デバイスが、その無線デバイス資産を割り当てることに同意した後、メディアコンテンツプロバイダが、識別される、または識別されるように試みられる。この事例において、無線デバイス資産の実際の割当ては、無線デバイス資産に課せられた条件の1つまたは複数が、メディアコンテンツプロバイダによって満たされない場合、行われない可能性がある。一態様において、報酬は、勝者メディアコンテンツプロバイダが競売で支払ったレートに比例するレートに基づくことが可能である。他の態様において、報酬レートは、メディアコンテンツプロバイダによって識別されて、満たされる条件の数量に比例することが可能である。さらに、報酬は、セルラ料金などのサービス料の減額、払戻金、直接支払い、賞品プログラム、ラッフル参加などの、任意の知られているフォーマットであることが可能である。
【0102】
本明細書で開示される実施形態に関連して説明される様々な例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP(ディジタル信号プロセッサ)、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレー)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートのハードウェア構成要素、または本明細書で説明される機能を実行するように設計された以上の任意の組合せで実施される、または実行されることが可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることが可能であるが、代替として、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであることが可能である。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せとして、複数のマイクロプロセッサとして、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサとして、または他の任意のそのような構成として実施されることも可能である。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、前述したステップおよび/またはアクションの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを備えることが可能である。
【0103】
さらに、本明細書で開示される態様に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、ハードウェアで直接に、またはプロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、あるいはその2つの組合せで実施されることが可能である。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている他の任意の形態の記憶媒体の中に存在することが可能である。例示的な記憶媒体が、このプロセッサに結合されることが可能であり、したがって、このプロセッサは、その記憶媒体から情報を読み取ること、およびその記憶媒体に情報を書き込むことができる。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化していてもよい。さらに、一部の態様において、プロセッサと記憶媒体は、ASIC内に存在することが可能である。さらに、ASICは、ユーザ端末装置内に存在することが可能である。代替として、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末装置内のディスクリートの構成要素として存在してもよい。さらに、一部の態様において、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込まれることが可能な、マシン可読媒体上、および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つ、または任意の組合せもしくはセットとして存在することが可能である。
【0104】
以上の開示は、例示的な態様および/または実施形態を説明するが、添付の特許請求の範囲によって規定される、説明される態様および/または実施形態の範囲を逸脱することなく、そのような態様および/または実施形態に様々な変更および変形が行われることも可能であることに留意されたい。さらに、説明される態様および/または実施形態の要素は、単数形で説明される、または主張されるが、単数形に限定されることが明記されない限り、複数形も企図される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべて、または一部分が、特に明記しない限り、他の任意の態様および/または実施形態のすべて、または一部分と一緒に利用されることが可能である。
【0105】
このため、これらの態様は、メディアコンテンツ配信のためのシステム、方法、および装置を提供し、より詳細には、広告主などのメディアコンテンツプロバイダが、ターゲットを絞った視聴者に関する入札制約を定義することを可能にし、さらに入札可能な無線デバイス資産が定義される場合、無線デバイスメモリ、無線デバイスアプリケーション、無線デバイスリングトーン、無線デバイス壁紙などの無線デバイス資産に対して入札することを可能にする入札システムを提供する。入札可能な無線デバイス資産は、2つ以上のメディアコンテンツプロバイダ(すなわち、広告主)が、同一の無線デバイス資産へのアクセスを所望するとともに、その無線デバイス資産に関して同一の入札制約の1つまたは複数を定義している場合、定義される。さらに、このシステムは、無線デバイスユーザが、メモリ、アプリケーション、リングトーン、壁紙などのユーザのそれぞれの無線デバイス資産の割当てに参加するとともに、無線デバイス資産の割当てが行われるのに満たされるべきである、コンテンツタイプ、期間などの条件を定義するオプションを提供されることを可能にする。1つまたは複数の態様において、無線デバイスユーザは、資産割当てプランに参加することを選択するユーザの意欲に基づいて、何らかの形態で報酬を受けることが可能である。
【0106】
多くの変形、およびその他の態様が、以上の説明、および関連する図面において提示される教示を利用する、本発明が関係する分野の業者に想起されよう。したがって、態様は、開示される特定の態様に限定されるべきではないこと、ならびに変形、およびその他の態様が、添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されていることを理解されたい。特定の用語が、本明細書で説明されるものの、これらの用語は、一般的な、記述的な意味で使用され、限定するために使用されるのではない。したがって、説明される態様は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲に含まれる、すべてのそのような代替、変形、および変種を包含することを意図している。さらに、「含む」という用語が、詳細な説明、または特許請求の範囲において使用される限りで、そのような用語は、「備える」という用語が、請求項におけるつなぎの言葉として使用される場合の、「備える」と同様に、包含的であることが意図される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 無線デバイス関連の資産を競売にかけるための方法であって、
複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信すること、
等価の無線デバイス資産と、前記等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定し、前記入札可能な無線デバイス資産は、前記等価の無線デバイス資産と、前記マッチした入札制約とを含むこと、
前記2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから、前記入札可能な無線デバイス資産に対する入札を受信すること、
各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、前記入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定すること、および
前記入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって前記勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納することを備える方法。
[2] 複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、少なくとも1つの入札制約とを識別する前記資産獲得要求を受信することは、少なくとも1つの無線デバイス資産と、無線デバイスロケーション、期間、ユーザプロファイル情報、およびユーザ使用情報から成る入札制約のグループから選択された少なくとも1つの入札制約とを識別する前記資産獲得要求を受信することをさらに備える[1]に記載の方法。
[3] 各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、前記入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定することは、所定の期間にわたって各入札を最適化して、いずれの入札が勝者無線デバイス資産入札であるかを決定することをさらに備える[1]に記載の方法。
[4] 入札プロセスの結果と関係する自動化されたフィードバックを各入札者に供給することをさらに備える[1]に記載の方法。
[5] 前記入札プロセスの結果と関係する自動化されたフィードバックを各入札者に供給することは、メディアコンテンツプロバイダに割り当てられた無線デバイス資産数対前記メディアコンテンツプロバイダによって潜在的に調達される前記無線デバイス資産数の比として定義された実際の成功率を供給することをさらに備える[4]に記載の方法。
[6] 前記入札プロセスの結果と関係する自動化されたフィードバックを各入札者に供給することは、メディアコンテンツプロバイダに潜在的に割り当てられる無線デバイス資産数対利用可能な無線デバイス資産数の比として定義された1つまたは複数のシミュレートされた成功率を供給することをさらに備える[4]に記載の方法。
[7] 前記割り当てられた無線デバイス資産にメディアコンテンツを供給することを前記勝者メディアコンテンツプロバイダに許可することをさらに備える[1]に記載の方法。
[8] 前記無線デバイス資産の1つまたは複数の資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに供給することをさらに備える[1]に記載の方法。
[9] 1つまたは複数の無線デバイスから、割り当てられるべき無線デバイス資産としての少なくとも1つの利用可能な無線デバイス資産の指定を示す割当て指示を受信することをさらに備える[8]に記載の方法。
[10] 前記無線デバイスの割り当てられた無線デバイス資産に関する前記1つまたは複数の勝者無線デバイス資産入札数に比例するレートで、無線デバイス資産の割当ての報酬を払うことをさらに備える[9]に記載の方法。
[11] 1つまたは複数の無線デバイスから割当て指示を受信することは、前記少なくとも1つの利用可能な無線デバイス資産の割当てと関係する1つまたは複数の条件を含む割当て指示を受信することをさらに備え、前記1つまたは複数の条件は、前記それぞれの無線デバイス資産の前記割当てをトリガするのに満たされるべきである[9]に記載の方法。
[12] 前記1つまたは複数の条件が満たされ、さらに勝者無線デバイス資産入札が、各条件と関係する場合、識別された条件の数量に比例するレートで、無線デバイス資産の割当ての報酬を払うことをさらに備える[11]に記載の方法。
[13] 無線デバイス関連の資産を競売にかけるように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するための第1のモジュールと、
等価の無線デバイス資産と、前記等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するための第2のモジュールと、前記入札可能な無線デバイス資産は、前記等価の無線デバイス資産と、前記マッチした入札制約とを含み、
前記2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから、前記入札可能な無線デバイス資産に対する入札を受信するための第3のモジュールと、
各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、前記入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するための第4のモジュールと、
前記入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって前記勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するための第5のモジュールとを備えるプロセッサ。
[14] 複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求をコンピュータに受信させるための少なくとも1つの命令と、
等価の無線デバイス資産と、前記等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を前記コンピュータに決定させるための少なくとも1つの命令と、前記入札可能な無線デバイス資産は、前記等価の無線デバイス資産と、前記マッチした入札制約とを含み、
前記2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから、前記入札可能な無線デバイス資産に対する入札を前記コンピュータに受信させるための少なくとも1つの命令と、
各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、前記入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを前記コンピュータに決定させるための少なくとも1つの命令と、
前記入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって前記勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として前記コンピュータに格納させるための少なくとも1つの命令とを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
[15] 複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するための手段と、
等価の無線デバイス資産と、前記等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するための手段と、前記入札可能な無線デバイス資産は、前記等価の無線デバイス資産と、前記マッチした入札制約とを含み、
前記2つ以上のメディアコンテンツプロバイダの少なくとも1つから、前記入札可能な無線デバイス資産に対する入札を受信するための手段と、
各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、前記入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するための手段と、
前記入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって前記勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するための手段とを備える装置。
[16] 少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリの中に格納され、さらに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産競売モジュールとを備える、無線デバイス資産を競売にかけるためのネットワークデバイスであって、
前記資産競売モジュールは、
複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するように動作可能な資産獲得要求レシーバと、
等価の無線デバイス資産と、前記等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、入札可能な無線デバイス資産を決定するように動作可能な入札可能な資産決定器と、前記入札可能な無線デバイス資産は、前記等価の無線デバイス資産と、前記マッチした入札制約とを含み、
前記2つ以上の無線デバイス調達側の少なくとも1つから、入札可能な無線デバイス資産入札を受信するように動作可能な入札レシーバと、
各入札に適用される所定の割当てルーチンに基づいて、前記入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するように動作可能な割当てルーチンと、
前記入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって前記勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するように動作可能な割当て資産ストレージとを備えるネットワークデバイス。
[17] 前記メモリの中に格納され、さらに前記プロセッサによって実行可能なネットワークプラットフォームモジュールをさらに備え、前記ネットワークプラットフォームモジュールは、前記資産獲得要求を開始するためのプラットフォームを提供し、さらに前記入札可能な無線デバイス資産に対して入札するように動作可能である[16]に記載のネットワークデバイス。
[18] 前記資産獲得要求レシーバは、少なくとも1つの無線デバイス資産と、無線デバイスロケーション、期間、ユーザプロファイル情報、およびユーザ使用情報から成る入札制約のグループから選択された少なくとも1つの入札制約とを識別する前記資産獲得要求を受信するようにさらに動作可能である[16]に記載のネットワークデバイス。
[19] 前記割当てルーチンは、所定の期間にわたって前記入札のそれぞれを最適化して、いずれの入札が勝者資産入札であるかを決定するようにさらに動作可能である[16]に記載のネットワークデバイス。
[20] 前記メモリの中に格納され、さらに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産競売フィードバックモジュールをさらに備え、前記資産競売フィードバックモジュールは、入札プロセスの結果と関係する自動化されたフィードバックを供給するように動作可能である[16]に記載のネットワークデバイス。
[21] 前記資産競売フィードバックモジュールは、メディアコンテンツプロバイダに割り当てられた無線デバイス資産数と、前記メディアコンテンツプロバイダによって調達されるように試みられた前記無線デバイス資産数との比として定義された実際の成功率を供給するようにさらに動作可能である[20]に記載のネットワークデバイス。
[22] 前記資産競売フィードバックモジュールは、メディアコンテンツプロバイダに潜在的に割り当てられる無線デバイス資産数対1つまたは複数の事前定義された潜在的入札額に基づいて調達されることが試みられる前記無線デバイス資産数の比として定義された1つまたは複数のシミュレートされた成功率を供給するようにさらに動作可能である[20]に記載のネットワークデバイス。
[23] 前記メモリの中に格納され、さらに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産割当てオプションモジュールをさらに備え、前記資産割当てオプションモジュールは、前記無線デバイス資産の1つまたは複数の資産の割当てに参加する割当てオプションを、複数の無線デバイスに供給するように動作可能である[16]に記載のネットワークデバイス。
[24] 前記資産割当てオプションモジュールは、前記無線デバイスの割り当てられた無線デバイス資産に関する前記1つまたは複数の勝者無線デバイス資産入札数に比例するレートで無線デバイス資産の前記割当ての報酬を払うように動作可能である[23]に記載のネットワークデバイス。
[25] 前記資産割当てオプションモジュールは、前記無線デバイス資産の前記割当てと関係する1つまたは複数の条件の識別を可能にする前記割当てオプションを提供するようにさらに動作可能であり、前記1つまたは複数の条件は、前記無線デバイス資産の割当てがトリガされるのに満たされるべきである[23]に記載のネットワークデバイス。
[26] 無線デバイスユーザに資産割当てオプションを提供するための方法であって、
1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供し、前記オプションは、前記無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の前記割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にすること、
割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む前記割当てオプションの受入れを受信すること、
メモリの中に前記資産割当てオプション受入れを格納すること、および
前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始することを備える方法。
[27] 1つまたは複数の無線デバイス資産の前記割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供し、前記オプションは、前記無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の前記割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にすることは、前記1つまたは複数の条件を、コンテンツのタイプ、無線デバイス資産の割当ての期間、および無線デバイス資産の割当てのロケーションから成る条件のグループから選択された条件としてさらに定義する[26]に記載の方法。
[28] 割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む前記割当てオプションの受入れを受信することは、前記少なくとも1つの識別された無線デバイス資産の前記割当ての前置きとして、少なくとも1つの識別された無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの条件を含む前記割当てオプションの受入れを受信することをさらに備える[26]に記載の方法。
[29] 前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始することは、前記割り当てられた無線デバイス資産の1つまたは複数に関する1つまたは複数の勝者無線デバイス資産入札数に比例するレートで報酬を開始することをさらに備える[26]に記載の方法。
[30] 前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始することは、識別された条件の数量に比例するレートで報酬を開始することをさらに備える[26]に記載の方法。
[31] 無線デバイスに資産割当てオプションを提供するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するための第1のモジュールと、前記オプションは、前記無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の前記割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にし、
割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む前記割当てオプションの受入れを受信するための第2のモジュールと、
メモリの中に前記資産割当てオプション受入れを格納するための第3のモジュールと、
前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するための第4のモジュールとを備えるプロセッサ。
[32] 1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するようにコンピュータにさせるための少なくとも1つの命令と、前記オプションは、前記無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の前記割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にし、
割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む前記割当てオプションの受入れを前記コンピュータに受信させるための少なくとも1つの命令と、
メモリの中に前記資産割当てオプションを格納するように前記コンピュータにさせるための少なくとも1つの命令と、
前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するように前記コンピュータにさせるための少なくとも1つの命令とを備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
[33] 1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加する割当てオプションを複数の無線デバイスに提供するための手段と、前記オプションは、前記無線デバイス資産の少なくとも1つの資産の前記割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にし、
割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む前記割当てオプションの受入れを受信するための手段と、
メモリの中に前記資産割当てオプション受入れを格納するための手段と、
前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するための手段とを備える装置。
[34] 無線デバイスに資産割当てオプションを提供するためのネットワークデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリの中に格納され、さらに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産割当てオプションモジュールとを備え、前記資産割当てオプションモジュールは、
1つまたは複数の無線デバイス資産の割当てに参加するオプションを複数の無線デバイスに提供するように動作可能な割当てオプションプロバイダと、前記オプションは、前記無線デバイス資産の前記割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にし、
割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む前記オプションの受入れを受信するように動作可能なオプション受入れレシーバと、
前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するように動作可能な報酬イニシエータとを備えるネットワークデバイス。
[35] 前記割当てオプションプロバイダは、1つまたは複数の無線デバイス資産の前記割当てに参加するオプションを複数の無線デバイスに提供するようにさらに動作可能であり、前記オプションは、コンテンツのタイプ、無線デバイス資産の割当ての期間、および無線デバイス資産の割当てのロケーションから成る条件のグループから選択された1つまたは複数の条件の識別を可能にする[34]に記載のネットワークデバイス。
[36] 前記オプション受入れレシーバは、前記少なくとも1つの識別された無線デバイス資産の前記割当ての前置きとして、少なくとも1つの識別された無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの条件を含む前記オプションの受入れを受信するようにさらに動作可能である[34]に記載のネットワークデバイス。
[37] 前記報酬イニシエータは、前記割り当てられた無線デバイス資産に関する1つまたは複数の勝者無線デバイス資産入札数に比例するレートで報酬を払うようにさらに動作可能である[34]に記載のネットワークデバイス。
[38] 前記資産報酬モジュールは、識別された条件の数量に比例するレートで報酬を払うようにさらに動作可能である[34]に記載のネットワークデバイス。
[39] 無線デバイス資産を競売にかけるため、および無線デバイスに資産割当てオプションを提供するためのシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含むコンピュータプラットフォームと、
前記メモリの中に格納され、さらに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産競売モジュールであって、
複数のメディアコンテンツプロバイダから、少なくとも1つの無線デバイス資産と、各無線デバイス資産に関連付けられた少なくとも1つの入札制約とを識別する資産獲得要求を受信するように動作可能な資産獲得要求レシーバと、
等価の無線デバイス資産と、前記等価の無線デバイス資産に関連付けられた入札制約の少なくとも1つのマッチとを識別する2つ以上の資産獲得要求に基づいて、前記等価の無線デバイス資産と、前記マッチした入札制約とを含む入札可能な無線デバイス資産を決定するように動作可能な入札可能な資産決定器と、
前記2つ以上の無線デバイス調達側の少なくとも1つから入札可能な無線デバイス資産入札を受信するように動作可能な入札レシーバと、
各入札に対するルーチンの適用に基づいて、前記入札可能な無線デバイス資産に関する勝者メディアコンテンツプロバイダを決定するように動作可能な割当てルーチンと、
前記入札可能な無線デバイス資産を、所定の期間にわたって前記勝者メディアコンテンツプロバイダに関連付けられた、割り当てられた無線デバイス資産として格納するように動作可能な割当て資産ストレージとを含むモジュールと、
前記メモリの中に格納され、さらに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産割当てオプションモジュールであって、
前記無線デバイス資産の前記割当ての前置きとして、1つまたは複数の条件の識別を可能にする、1つまたは複数の無線デバイス資産の前記割当てに参加するオプションを、複数の無線デバイスに提供するように動作可能な割当てオプションプロバイダと、
割り当てられるべき少なくとも1つの無線デバイス資産の識別を含む前記オプションの受入れを受信するように動作可能なオプション受入れレシーバと、
所定の期間にわたって前記オプション受入れを格納するように動作可能なオプション受入れストレージと、
前記識別された無線デバイス資産が割り当てられた場合、報酬を開始するように動作可能な報酬イニシエータとを含むモジュールとを備える少なくとも1つのネットワークデバイスを備えるシステム。
[40] 前記少なくとも1つのネットワークデバイスは、前記メモリの中に格納され、さらに前記プロセッサによって実行可能なネットワークプラットフォームモジュールをさらに備え、前記ネットワークプラットフォームモジュールは、前記資産獲得要求を開始するネットワークプラットフォームと、前記入札可能な無線デバイス資産に対して入札するネットワークプラットフォームとを、前記無線デバイスメディアコンテンツプロバイダに提供するように動作可能である[39]に記載のシステム。
[41] 前記資産獲得要求レシーバは、少なくとも1つの無線デバイス資産と、無線デバイスロケーション、期間、ユーザプロファイル情報、およびユーザ使用情報から成る入札制約のグループから選択された少なくとも1つの入札制約とを識別する前記資産獲得要求を受信するようにさらに動作可能である[39]に記載のシステム。
[42] 前記1つまたは複数のネットワークデバイスは、前記メモリの中に格納され、さらに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な資産競売フィードバックモジュールをさらに備え、前記資産競売フィードバックモジュールは、前記入札プロセスの結果と関係する自動化されたフィードバックを供給するように動作可能である[39]に記載のシステム。
[43] 前記報酬イニシエータは、前記割り当てられた無線デバイス資産に関する前記勝者無線デバイス資産入札に比例するレートで報酬を払うようにさらに動作可能である[39]に記載のシステム。
[44] 前記オプション受入れレシーバは、前記無線デバイス資産の前記割当てと関係する1つまたは複数の条件を含む前記オプションの受入れを受信するようにさらに動作可能であり、前記1つまたは複数の条件は、前記無線デバイス資産の割当てがトリガされるのに満たされるべきである[39]に記載のシステム。
[45] 前記報酬イニシエータは、前記1つまたは複数の条件が満たされ、さらに最適な無線デバイス資産入札が、各条件と関係している場合、識別された条件の数量と比例するレートで報酬を開始するようにさらに動作可能である[39]に記載のシステム。