(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記案内流路は、前記第2供給口から前記ドラムの回転中心に向かって折り曲げられ、前記バランサーの前記後方空間に向かって延設される、請求項2に記載の衣類処理装置。
前記少なくとも三つのバランサーは、前記ドラムの長手方向に設けられ、前記ドラムの内周面から前記ドラムの回転中心に向かって突設される、請求項3に記載の衣類処理装置。
前記ベースフランジと前記第1流路ボディーの間の空間に設けられ、前記第1流路隔壁の上側に位置し、前記供給部から供給される液体を前記第1流路の内部に案内する第1ガイドと、
前記第1流路ボディーと前記第2流路ボディーの間の空間に設けられ、前記第2流路隔壁の上側に位置し、前記供給部から供給される液体を前記第2流路の内部に案内する第2ガイドとをさらに含む、請求項10に記載の衣類処理装置。
前記少なくとも三つのバランサーは、前記ドラムの円周面に沿って互いに120度の角度で離隔するように設けられ、前記既設定の待機角度は60度に設定され、前記既設定の供給角度は120度に設定される、請求項18に記載の衣類処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明は従来技術の限界及び欠点のために解決できなかった一つ以上の問題点を実質的に除去した衣類処理装置を提供する。
【0014】
本発明は、洗濯物を収容するドラムの不均衡回転を能動的に解消させる衣類処理装置を提供することにその目的がある。
【0015】
また、本発明は、ドラムの内部に収容された洗濯物の撹拌のために設けられた手段に液体を供給してドラムのアンバランスを解消する衣類処理装置を提供することに目的がある。
【0016】
また、本発明は、ドラムの直径方向平面のアンバランスだけではなく、ドラムの長手方向平面のアンバランスも解消可能な衣類処理装置を提供することに目的がある。
【0017】
本発明の更なる利点、目的及び特徴は以下の詳細な説明で一部開示され、つながる審査時に当業者に明らかになるはずであり、発明の実施によって収得可能である。前記目的及び利点は添付図面だけでなく詳細な説明及び請求項に開示された構造によって実現されて達成可能である。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の目的及び利点を達成するため、衣類処理装置は、洗濯物が流入する投入口が設けられたキャビネット、前記キャビネットの内部に回転可能に設けられ、前面に前記投入口に連通するドラム投入口が設けられたドラム、前記ドラムの回転中心を基準に互いに等角度で離隔して前記ドラムに固定され、前記ドラムの前面に向かう前方空間と前記ドラムの後面に向かう後方空間に分割されて液体を収容することができ、前記後方空間に液体を案内する案内流路が設けられた少なくとも三つのバランサー、それぞれのバランサーに設けられた前方空間に液体を供給する第1流路及びそれぞれのバランサーに設けられた案内流路に液体を供給する第2流路を含む流路部、及び前記第1流路と前記第2流路に液体を同時に供給するか、前記第1流路と前記第2流路に液体を選択的に供給可能な供給部を含む。
【0019】
前記少なくとも三つのバランサーのそれぞれは、液体を収容する空間を形成し、前記ドラムに固定される収容部ボディー、前記収容部ボディーに設けられ、前記第1流路が連結される第1供給口、前記収容部ボディーに設けられ、前記第2流路と前記案内流路を連結し、前記ドラムの回転中心を基準に前記第1供給口より遠い位置に設けられる第2供給口を含むことができる。
【0020】
前記案内流路は、前記第2供給口から前記ドラムの回転中心に向かって折り曲げられてから前記後方空間に向かって延設されることができる。
【0021】
前記少なくとも三つのバランサーは、前記ドラムの長手方向に設けられ、前記ドラムの内周面から前記ドラムの回転中心に向かって突設されることができる。
【0022】
前記少なくとも三つのバランサーのそれぞれは、前記収容部ボディーの内部空間を前記前方空間と前記後方空間に分割する収容部隔壁、前記前方空間と前記後方空間を互いに連通させる隔壁連通部、及び前記前方空間及び前記後方空間に収容された液体を前記ドラムの外部に排出させる排出部をさらに含むことができる。
【0023】
前記少なくとも三つのバランサーのそれぞれは、前記収容部ボディーの上面をなすカバー、及び前記カバーから前記収容部ボディーに向かって突設され、前記前方空間と前記後方空間に収容された液体の水位変動を最小化する一対の遊動防止板をさらに含むことができる。
【0024】
前記少なくとも三つのバランサーのそれぞれは、前記収容部ボディーの上面をなすカバーをさらに含むことができ、前記排出部は、前記カバーから前記ドラムの回転中心に向かって傾くように設けられる排出ガイド、及び前記排出ガイドに設けられ、前記ドラムの後面を貫く排出管を含むことができる。
【0025】
前記少なくとも三つのバランサーのそれぞれは、前記カバーから前記ドラムの回転中心に向かって傾くように設けられ、前記第1流路から供給される液体を前記前方空間に案内する供給ガイドをさらに含むことができる。
【0026】
前記ドラムは前記キャビネットの底面に対して所定角度で傾くように設けられ、前記キャビネットの底面に対する前記ドラムの傾斜角と前記カバーに対する前記供給ガイドの傾斜角は同一であってもよい。
【0027】
前記流路部は、前記ドラム投入口の外周面に沿って設けられ、前記ドラムの前面に固定されるベースボディーと、前記ベースボディーから前記投入口に向かって伸びるベースフランジとをさらに含むことができ、前記第1流路は、前記ベースボディーから前記投入口に向かって伸びる第1流路ボディーと、前記第1流路ボディーから前記ベースフランジに向かって折り曲げられる第1フランジとを含むことができ、前記第2流路は、前記ベースボディーから前記投入口に向かって伸びる第2流路ボディーと、前記第2流路ボディーから前記第1流路ボディーに向かって折り曲げられる第2フランジとを含むことができる。
【0028】
前記流路部は、前記第1流路ボディーに設けられ、前記第1流路を前記バランサーと同数の空間に分割し、一つの空間に流入した液体は一つのバランサーにのみ流入させる第1流路隔壁、及び前記第2流路ボディーに設けられ、前記第2流路を前記バランサーと同数の空間に分割し、一つの空間に流入した液体は一つのバランサーにのみ流入させる第2流路隔壁をさらに含むことができる。
【0029】
前記衣類処理装置は、前記ベースフランジと前記第1流路ボディーの間の空間に設けられ、前記第1流路隔壁の上側に位置し、前記供給部から供給される液体を前記第1流路の内部に案内する第1ガイド、及び前記第1流路ボディーと前記第2流路ボディーの間の空間に設けられ、前記第2流路隔壁の上側に位置し、前記供給部から供給される液体を前記第2流路の内部に案内する第2ガイドをさらに含むことができる。
【0030】
前記少なくとも三つのバランサーのそれぞれは、液体を収容する空間を形成し、前記ドラムに固定される収容部ボディー、前記収容部ボディーに設けられ、前記第1流路が連結される第1供給口、及び前記収容部ボディーに設けられ、前記第2流路と前記案内流路を連結し、前記ドラムの回転中心を基準に前記第1供給口より遠い位置に設けられる第2供給口を含むことができ、前記第1ガイドの幅は前記第1供給口の幅以上に構成されることができ、前記第2ガイドの幅は前記第2供給口の幅以上に構成されることができる。
【0031】
前記流路部は、前記第1フランジから前記ベースボディーに向かって折り曲げられる第1流路漏水防止部、前記第2フランジから前記ベースボディーに向かって折り曲げられる第2流路漏水防止部、及び前記第1フランジから前記投入口に向かって突出し、前記第1流路から排出された液体が前記第2流路に流入することを防止する延長部をさらに含むことができる。
【0032】
前記流路部は、前記ベースボディーから突設される多数の第1リブと、前記第1流路ボディーから突設される多数の第2リブとをさらに含むことができる。
【0033】
前記供給部は、給水源から液体を受ける第1流入部及び第2流入部、前記第1流入部に供給された液体を前記第1流路に排出させる第1排出部、及び前記第2流入部に供給された液体を前記第2流路に排出させる第2排出部を含むことができ、前記第1流入部の断面形状と前記第1排出部の断面形状は互いに違うように構成されることができ、前記第2流入部の断面形状と前記第2排出部の断面形状は互いに違うように構成されることができる。
【0034】
前記供給部は、給水源から液体を受ける第1流入部及び第2流入部、前記第1流入部に供給された液体を前記第1流路に排出させる第1排出部、及び前記第2流入部に供給された液体を前記第2流路に排出させる第2排出部を含むことができ、前記第1流入部の断面形状と前記第1排出部の断面形状は互いに違うように構成されることができ、前記第2流入部の断面形状と前記第2排出部の断面形状は互いに違うように構成されることができる。
【0035】
前記供給部は、前記第1流入部と前記給水源を連結する第1供給管、前記第1供給管を開閉する第1バルブ、前記第2流入部と前記給水源を連結する第2供給管、及び前記第2供給管を開閉する第2バルブを含むことができる。
【0036】
前記衣類処理装置は、前記ドラムにアンバランスを引き起こす洗濯物の位置を感知する感知部、及びアンバランスを引き起こす洗濯物が前記供給部の設けられた位置に到逹した後、前記ドラムが既設定の待機角度だけ回転したときから前記ドラムが既設定の供給角度まで回転する間に前記第1流路及び前記第2流路の少なくとも一つに液体が供給されるように前記第1バルブ及び前記第2バルブを制御する制御部をさらに含むことができる。
【0037】
前記少なくとも三つのバランサーは、前記ドラムの円周面に沿って互いに120度の角度で離隔するように設けられることができ、前記待機角度は60度に設定されることができ、前記供給角度は120度に設定されることができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明は、洗濯物を収容するドラムの不均衡回転(アンバランス)を能動的に解消する衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0039】
また、本発明は、ドラムの内部に収容された洗濯物の撹拌のために設けられた手段に液体を供給してドラムのアンバランスを解消する衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0040】
また、本発明は、ドラムの直径方向平面のアンバランスだけでなく、ドラムの長手方向平面のアンバランスも解消可能な衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施例を詳細に説明する。以下に開示する装置の構成や制御方法は本発明の実施例を説明するためのものであるだけ、本発明の権利範囲を限定するためではなく、明細書全般にわたって同じに使用された参照符号は同一構成要素を示す。
【0043】
図1は本発明による衣類処理装置を示す。
図1に示したように、本発明による衣類処理装置100は、外観をなすキャビネット1、前記キャビネットの内部に設けられ、洗濯水を収容するタブ2、前記タブの内部に回転可能に設けられ、洗濯物を収容するドラム、前記ドラムを回転させる駆動部4、及びドラムのアンバランスを引き起こす洗濯物と反対方向に位置するドラム領域の重さを一時的に増加させることでアンバランスを制御するバランシングユニット5を含むことができる。
【0044】
図1は洗濯物の洗濯のみ行う衣類処理装置100を示すものである。よって、洗濯物の洗濯及び乾燥が可能な衣類処理装置であれば、前記ドラムに空気を供給する空気供給部(図示せず)が前記キャビネット1の内部にさらに設けられなければならない。
【0045】
一方、洗濯物の乾燥のみを目的とする衣類処理装置の場合、
図1に示したタブ2は衣類処理装置から除去されても構わないが、ドラムに空気を供給するための空気供給部(図示せず)は備えられなければならない。
【0046】
以下では、説明の便宜のために、
図1に示した洗濯のみを行う衣類処理装置100に基づいて説明する。
【0047】
前記キャビネット1は、洗濯物が出入する投入口11、及び前記キャビネットに回転可能に設けられ、前記投入口11を開閉するドア13を含む。
【0048】
前記タブ2は内部が空いている円筒状に設けられることができ、前記投入口11に連通するタブ投入口21を含むように設けられる。
【0049】
一方、前記タブ投入口21と投入口11の間にはガスケット23が設けられる。前記ガスケット23はタブ内部の洗濯水がタブの外部に流出することを防止し、タブの振動がキャビネットに伝達されることを防止する手段である。
【0050】
前記ドラムは内部が空いている円筒状のドラムボディーが前記タブ2の内部に位置することによって構成されることができる。
【0051】
前記ドラムの前面(ドラムボディーの前面)31には、前記投入口11及びタブ投入口21に連通するドラム投入口311が設けられ、前記ドラムの円周面には、ドラムの内部をタブの内部と連通させる多数のドラム通孔37が設けられる。
【0052】
したがって、使用者は投入口11を通じて洗濯物をドラムの内部に供給するとかドラムの内部から引き出すことができる。また、前記ドラム通孔37によってタブ2内部の洗濯水がドラムの内部に収容された洗濯物に移動することができ、洗濯物に含まれた洗濯水はタブ2に排出されることができるようになる。
【0053】
前記駆動部4は、ドラムをタブ2の内部で回転させることができる限り、多様な形態に構成されることができる。
図1はタブ2の後面を貫く回転軸を介してドラムを回転させる直結式モーターを一例として示すものである。
【0054】
図1に示したように、前記駆動部4は、タブ2の後面に固定されるステーター45、タブ2の後面を貫いてドラムの後面33に固定される回転軸46、前記ステーターを取り囲むように設けられ、前記回転軸46が固定されるローター41、及び前記ローターに固定され、前記ステーター45が提供する磁場によってローター41を回転させる多数の永久磁石43を含んでなることができる。
【0055】
前記永久磁石はローター41の内周面に多数が一定の間隔で固定され、前記ステーター45はステーター45を取り囲むように設けられるインシュレーター47によって絶縁される。
【0056】
前記インシュレーター47には、永久磁石43の磁力を感知してローター41の回転速度、回転方向、回転角度などを感知する感知部6(ホールセンサーなど)が設けられることができ、前記感知部についての説明は後述する。
【0057】
前記バランシングユニット5はドラムの回転中心Cを基準にアンバランスを引き起こす洗濯物が位置するドラム領域と対称(symmetry)となる領域の重さを一時的に増加させることでドラムのアンバランスを減殺する手段である。
【0058】
図2に示すように、前記バランシングユニット5は、一定の間隔で互いに離隔してドラムに固定される少なくとも三つのバランサー55、前記タブ2又はガスケット23に設けられ、前記ドラムの前面31に向けて液体を噴射する供給部59、及び前記ドラムの前面31又は後面33(ドラムボディーの後面)に設けられ、前記供給部59から供給される液体を各バランサー55に案内する流路部51、52、57を含んでなることができる。
【0059】
バランサー55の数は、バランサー55がドラムの円周面に等角度で互いに離隔して設けられる限り、多様に設けられることができる。以下では、説明の便宜のために、第1バランサー55a、第2バランサー55b及び第3バランサー55cが設けられた実施例について説明する。
【0060】
前記バランサー55はドラムの外周面に固定的に設けられることもできるが、
図2に示すように、ドラムの内周面からドラムの回転中心Cに向かって突設されることができる。
【0061】
前記バランサー55がドラムの内周面から突設されれば、本発明に設けられたバランサー55はアンバランスを解消するための手段となるだけでなく、ドラムの回転の際、ドラムの内部に収容された洗濯物を撹拌させる手段としても機能することが可能であろう。
【0062】
三つのバランサー55a、55b、55cがドラムの内部に設けられる場合、ドラムの前面31には、第1バランサー55aと連通する第1バランサー供給孔313、第2バランサー55bと連通する第2バランサー供給孔315、及び第3バランサー55cと連通する第3バランサー供給孔317が設けられる。
【0063】
第1バランサー供給孔313はドラムの前面31を貫く前方供給孔313a及び後方供給孔313bを含み、第2バランサー供給孔315及び第3バランサー供給孔317もそれぞれ前方供給孔315a、317a及び後方供給孔315b、317bを含むように設けられる。
【0064】
図3に示したように、前記それぞれのバランサー55は、ドラムの内側円周面に固定され、液体を収容する空間を提供する収容部ボディー551、前記収容部ボディーの上面をなすカバー556、及び前記カバー556に設けられ、前記収容部ボディー551に収容された液体をドラムの外部に排出させる排出部559を含む。
【0065】
前記収容部ボディー551は、収容部隔壁552を通じてドラムの前面31から後面33に向かって形成された前方空間F、及びドラムの後面33から前面31に向かって形成された後方空間Rに分割される。
【0066】
収容部ボディー551の内部を前方空間Fと後方空間Rに分割したことは、バランサー55によってドラムの直径方向に平行な平面のアンバランスだけではなくドラムの長手方向に平行な平面のアンバランス(洗濯物がドラムの前面又は後面のいずれか一方に集中した場合)も解消するためであり、その詳細な説明は後述する。
【0067】
前記前方空間Fと後方空間Rは収容部隔壁552に設けられた隔壁連通部555aを通じて互いに連通するので、前方空間Fに収容された液体は、ドラムの回転によってバランサー55の上下位置が変わる場合、後方空間Rを通じて排出部559に移動することができる。
【0068】
その上、前方空間F及び後方空間Rの内部もサブ隔壁552a、552bによって多数の空間に分割できる。
【0069】
それぞれの空間F、Rの内部を多数のサブ隔壁552a、552bによってさらに分割したことは、液体が前方空間F又は後方空間Rに設けられた多数の空間の一つの空間を一杯満たした後、次の他の空間を満たすようにすることにより、洗濯物がドラムの前面又は後面に密集した場合、アンバランスを迅速に解消するためである。前記多数の空間はサブ隔壁552a、552bに形成された隔壁連通部555aを通じて互いに連通する。
【0070】
一方、前記収容部ボディー511とカバー556のいずれか一方には前方空間Fに連通する第1供給口553a及び第2供給口553bが設けられ、前記第2供給口553bには後方空間Rに液体を案内する案内流路554が結合される。
【0071】
この場合、第1バランサー55aに設けられた第1供給口553aは第1バランサー供給孔313の前方供給孔313aに連通し、第2供給口553bは後方供給孔313bに連通するように設けられる。
【0072】
また、第2バランサー55bに設けられた第1供給口及び第2供給口は第2バランサー供給孔315の前方供給孔315a及び後方供給孔315bにそれぞれ連通するように設けられ、第3バランサー55cに設けられた第1供給口及び第2供給口は第3バランサー供給孔317の前方供給孔317a及び後方供給孔317bにそれぞれ連通するように設けられる。
【0073】
前記案内流路554は第2供給口553bからカバー556に向かって折り曲げられた(ドラムの回転中心に向かって折り曲げられた)後、後方空間Rに伸びる管(pipe)でなることができる。
【0074】
この場合、ドラムの回転中心Cから第1供給口553aに至る距離はドラムの回転中心Cから第2供給口553bに至る距離より短く形成されることが好ましい。すなわち、第1供給口553aは収容部ボディー551の底面に対してドラム3の高さ方向に第2供給口553bの上側に設けられることが好ましい。これは収容部ボディー551の収容容量を増大させるためであり、その詳細な説明は後述する。
【0075】
前記案内流路554は収容部隔壁552に設けられた収容部555bによって収容部ボディー551の内部に固定され、案内流路554の長さは、後方空間Rに設けられた多数の空間の中でドラムの後面33に最も近い空間(ドラムの前面から最も遠い所に位置する空間)にから液体が供給されるように、設定できる。
【0076】
隔壁連通部555aは収容部555bと同一の位置に設けられるか、あるいは収容部555bより高い位置に設けられることができる。
【0077】
前記カバー556は、収容部ボディー551の上面をなすカバーボディー556a、及び前記カバーボディー556aの上面から突設され、第1供給口553aに流入する液体を前方空間Fに案内する供給ガイド558を含むことができる。
【0078】
図4に示したように、前記カバーボディー556aの下面には隔壁収容溝556bが設けられることができ、収容部ボディー551に設けられた収容部隔壁552及びサブ隔壁552a、552bは隔壁収容溝556bに結合される。
【0079】
ただし、前記隔壁収容溝556bは収容部ボディー551に設けられた隔壁連通部555aを干渉しない構造に構成されなければならない。これは、各隔壁552、552a、552bによって分割される空間が隔壁連通部555aを介して互いに連通することができるようにするためである。
【0080】
図5に示したように、前記カバーボディー556aの下面(収容部ボディーに向かう面)には、収容部ボディー551の底面に向かって突出するが収容部ボディー551に接触しない遊動防止板557がさらに設けられる。
【0081】
前記遊動防止板557は、案内流路554を支持する収容部555bの幅と同一であるかそれより大きな間隔で離隔した一対の板(plate)からなることが好ましく、カバーボディー556aから遊動防止板557の自由端までの距離L1はカバーボディー556aから収容部555bまでの距離L2よりも大きく形成されることが好ましい。
【0082】
遊動防止板557は、ドラムの加速によって収容部ボディー551の内部に収容された水の水位が変動する場合(W)、一空間に収容された液体が隔壁連通部555aではない収容部555bを通じて隣接した空間に移動することを防止する手段である。
【0083】
第1供給口553a又は案内流路553bを通じて供給される液体は各サブ隔壁552a、552bによって分割された空間の一空間を一杯満たした後、隣接した空間に移動するようにすることが、ドラムの前面又は後面に洗濯物が集中することによって発生したアンバランスを解消するのに有利である。遊動防止板557は、ドラムの加速による収容部ボディー551の内部の水位変動を最小化するとともに一空間に収容された液体が隔壁連通部555aを通じてのみ隣接した他の空間に移動することができるようにする効果がある。
【0084】
一方、前記カバーボディー556aの上面には、収容部ボディー551に収容された液体をドラム3の外部に排出させる排出部559が設けられる。前記排出部559は、カバーボディー556aから突設される排出ガイド559a、及び排出ガイド559aに設けられる排出管559bを含んでなることができる。
【0085】
前記排出管559bはドラムの後面33を貫いて収容部ボディー551の内部をドラム3の外部と連通するように設けられ、前記排出ガイド559aは収容部ボディー551の内部の液体が排出管559bに案内されるように斜めに構成されることができる。
【0086】
前述した構造を有するバランサー55は、第1供給口553a及び第2供給口553bの位置、及び案内流路554によってバランサー55の収容容量を極大化することができる効果がある。
【0087】
すなわち、第1供給口553aは第2供給口553bの上側に位置し、案内流路554は第2供給口553bから後方空間Rに向かって伸びるので、前方空間Fの最大水位は第1供給口553aが位置する高さ又は隔壁連通部555aが位置する高さとなり、後方空間Rの最高水位は収容部555bの高さとなる。
【0088】
また、前記案内流路554が第2供給口553bからドラムの回転中心Cに向かって折り曲げられた後、後方空間Rに向かって伸びる管からなれば、収容部555bの高さが増加して後方空間Rの最高水位も増加させる効果を期待することができる。
【0089】
前述した構造を有するバランサー55は、ドラム3がドラム回転軌跡の最低点を通過するとき、収容部ボディー551の内部に液体を受け、収容部ボディー551に収容された液体は、ドラム3がドラム回転軌跡の最高点を通過するとき、ドラム3の外部に排出される。
【0090】
図6に示したように、ドラムが回転軌跡の最低点Aに向かって回転する間、流路部51、52、57を通じて収容部ボディー551に流入した液体は、ドラムが回転軌跡の最高点に向かって回転する間、排出管559bを通じてドラム3の外部に排出される。
【0091】
カバーボディー556aには排出管559bに向かって斜めに構成された排出ガイド559aが設けられるので、収容部ボディー551に収容された液体の迅速な排出が可能である。
【0092】
その上、ドラム3がキャビネット1を支持する底面に対して一定角度で傾くように設けられれば、収容部ボディー551の内部の液体排出はもっと迅速になされることができる。
【0093】
ただ、ドラム3がキャビネットの底面に対して一定角度で斜めに構成される場合、収容部ボディー551の内部の液体が供給ガイド558を通じて排出され、ドラム3の内部に収容された洗濯物に供給される可能性がある。このような欠点を最小化するために、前記カバーボディーに対する前記供給ガイドの傾斜角Yは前記キャビネットの底面に対するドラムの傾斜角X以下に設定することが好ましい。
【0094】
前述した構造を有するバランサー55は、ドラムの前面31又は後面33の少なくとも一面に設けられた流路部51、52、57を通じて液体を受ける。
【0095】
図2は流路部がドラムの前面31に設けられたものを一例として示すものである。この場合、前記流路部は、ドラムの前面31に設けられたベース57、ベース57に設けられ、各前方供給孔313a、315a、317aに液体を案内する第1流路51、及びベース57に設けられ、各後方供給孔313b、315b、317bに液体を案内する第2流路52を含んでなることができる。
【0096】
前記ベース57の役目はドラムの前面31及びドラム投入口311が代わりをすることもできるので、必要によって前記ベース57は省略しても構わない。以下では、ベース57が含まれた場合に基づいて説明する。
【0097】
図7に示したように、前記ベース57は、ドラムの前面31に結合するベースボディー571、及び前記ベースボディー571から投入口11に向かって伸びるベースフランジ577を含む。
【0098】
ベースボディー571は中央にベース通孔572が設けられたリング形の板からなることができ、前記ベースフランジ577はベース通孔572の円周面から投入口11に向かって突設されることができる。
【0099】
ドラム投入口311がドラムの前面31から投入口11に向かって突設される場合、ベースフランジ577はドラム投入口311の外周面を収容することができるように設けられなければならない。
【0100】
前記ベースボディー571には、ドラムに設けられた第1バランサー供給孔313に連結される第1連通孔574、第2バランサー供給孔315に連結される第2連通孔575、及び第3バランサー供給孔317に連結される第3連通孔576が設けられる。
【0101】
第1連通孔574は、ベースボディー571を貫くように設けられ、第1バランサー供給孔の前方供給孔313a及び後方供給孔313bにそれぞれ連結される前方連通孔574a及び後方連通孔574bを含むことができる。
【0102】
第2連通孔575と第3連通孔576もベースボディー571を貫くように設けられる。第2連通孔575は第2バランサー供給孔の前方供給孔315a及び後方供給孔315bに連結される前方連通孔575a及び後方連通孔575bを含み、第3連通孔576は第3バランサー供給孔の前方供給孔317a及び後方供給孔317bにそれぞれ連結される前方連通孔576a及び後方連通孔576bを含むことができる。
【0103】
一方、前記ベースボディー571は円周面に設けられた締結部573によってドラムの前面に固定されることができ、ベースボディー571とベースフランジ577にはドラムの回転中心から遠くなる方向に突出した多数の第1リブ579が設けられることができる。
【0104】
前記第1リブ579は後述する供給部59から噴射される液体を第1流路51に案内する手段であるだけでなく、ドラムと一緒に回転するベース57に噴射された液体が第1流路51の内部に移動することを一時的に制限する手段である。
【0105】
本発明に設けられた第1流路51は、第1ボディー貫通孔512が形成されたリング形の第1流路ボディー511、及び前記第1流路ボディー511からベースフランジ577に向かって伸びる第1フランジ513によって形成される(
図8参照)。
【0106】
前記第1流路ボディー511はベースフランジ577から所定距離で離隔するようにベースボディー571に固定され、第1フランジ511はベースフランジ577に向かって突設される。
【0107】
後述する第2流路ボディー521に向かう第1流路ボディー511の表面には多数の第2リブ514が突設される。第2リブ514は供給部59から噴射される液体を第2流路52に案内する手段であるだけでなく、ドラムと一緒に回転する第1流路ボディー51に向かって噴射された液体が第2流路52の内部に移動することを一時的に制限する手段である。
【0108】
第1フランジ513がなす円の直径はベースフランジ577がなす円の直径よりも大きく形成されるので、ベースフランジ577の外周面は第1フランジ513から所定距離で離隔した状態を維持することになる。
【0109】
前記第1フランジ513には、第1流路51の内部に流入した液体が第1流路51の外部に漏出することを防止する漏水防止部513aがさらに設けられることができる。前記漏水防止部513aは第1フランジ513からベースボディー571に向かって延設されることができる。
【0110】
また、前記第1フランジ513には、第1フランジ513から投入口11に向かって延設される延長部513bがさらに設けられることができる。前記延長部513bは前記第1フランジ513の存在にもかかわらず第1流路51から漏出した液体が第2流路52に流入することを防止する手段となる。
【0111】
延長部513bの前述した効果は、ドラム3がキャビネットの底面に対して所定角度に傾くように設けられるときはもちろんのこと、ドラム3がキャビネット1の底面に対して平行に構成されるときにも期待することができる。
【0112】
ベースボディー571、ベースフランジ577、第1流路ボディー511及び第1フランジ513によって形成される第1流路51の内部空間は第1流路ボディー511に設けられる第1流路隔壁によってバランサー55の数と同数に区分される。
【0113】
前述したように、ドラムの回転中心を基準に互いに120度の間隔で離隔した三つのバランサー55a、55b、55cがドラムの内部に設けられる場合、前記第1流路51には、第1流路51の内部空間を第1空間S11、第2空間S13及び第3空間S15に分割する三つの第1流路隔壁515a、515b、515cが設けられることができる。
【0114】
それぞれの第1流路隔壁515a、515b、515cは第1フランジ513からベースボディー571に向かって伸びるとともに第1流路ボディー511から突設され、それぞれの第1流路隔壁515a、515b、515cはベースボディー571に設けられたそれぞれの前方連通孔574a、575a、576aに挿入される。
【0115】
また、第1流路ボディー511には、第1フランジ513とベースフランジ577の間の空間に設けられ、それぞれの第1流路隔壁515a、515b、515cの上部に位置する第1ガイド516がさらに設けられることができる。
【0116】
前記第1ガイド516は供給部59から噴射された液体が第1流路51に流入するように案内する手段であり、第1傾斜面516a及び第2傾斜面516bに設けられることができる。
【0117】
供給部59から第1流路51に供給される液体は噴射圧力によって第1流路51の内部から第1流路の外部に漏出することができるが、第1ガイド516が設けられればこのような問題を最小化することができる。
【0118】
また、第1ガイド516の幅Wがベース57に設けられたそれぞれの前方連通孔574a、575a、576aの幅W以上に形成されれば、第1流路に設けられたそれぞれの空間S11、S13、S15の中で所望の空間にのみ液体を供給することができる効果がある。その詳細な説明は後述する。
【0119】
一方、本発明に設けられた第2流路52は第1流路ボディー511から所定距離で離隔するようにベースボディー571に設けられた第2流路ボディー521及び第2フランジ523によって形成される。
【0120】
前記第2流路ボディー521には中心を貫く第2ボディー貫通孔522が設けられ、前記第2フランジ523は第2ボディー貫通孔522の内周面が第1流路ボディー511に向かって延設される。
【0121】
前記第2フランジ523には、第2フランジ523の端部からベースボディー571に向かって伸びる漏水防止部524が設けられる。前記漏水防止部524は第2流路52に流入した液体が第2流路の外部に漏出することを防止する手段となる。
【0122】
第2流路ボディー521には、第2流路52の内部空間を第4空間S21、第5空間S23及び第6空間S25に分割する三つの第2流路隔壁525a、525b、525cが設けられる。
【0123】
それぞれの第2流路隔壁525a、525b、525cは第2フランジ523からベースボディー571に向かって伸びるとともに第2流路ボディー521から突設され、それぞれの第2流路隔壁525a、525b、525cはベースボディー571に設けられたそれぞれの後方連通孔574b、575b、576bに挿入される。
【0124】
第2流路ボディー521には、第2フランジ523と第1流路ボディー511の間の空間に設けられ、それぞれの第2流路隔壁525a、525b、525cの上側に位置する第2ガイド527がさらに設けられることができる。
【0125】
前記第2ガイド527は供給部59から噴射された液体が第2流路52に流入するように案内する手段であり、第1傾斜面527a及び第2傾斜面527bによって形成されることができる。第2ガイド527の他の機能は第1ガイド516と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0126】
図10は本発明バランシングユニット5に設けられた供給部59を示す図である。供給部59は、第1流路51及び第2流路52に液体を噴射することができる限り、衣類処理装置100のどの位置に設けられても構わない。ただ、洗濯物の洗濯のためにタブ2が設けられる場合であれば、前記供給部59はタブ2又はガスケット23に設けられることができる。
【0127】
供給部59は、タブ2又はガスケット23に固定されるボディー591、ボディー591に設けられ、外部給水源から液体を受ける第1流入部593及び第2流入部595、第1流入部593に連通して液体を第1流路51に噴射する第1排出部597、及び第2流入部595に連通して第2流路52に液体を噴射する第2排出部599を含んでなることができる。
【0128】
それぞれの流路51、52に供給される液体が水である場合、第1流入部593及び第2流入部595はキャビネット1の外部に設けられた給水源(図示せず)に連結された第1供給管592及び第2供給管596にそれぞれ連結されることができる(
図1参照)。
【0129】
また、第1流入部593及び第2流入部595のいずれか一方にのみ液体を供給するか、あるいは第1流入部593及び第2流入部595に液体を同時に供給することを制御するために、それぞれの供給管には第1バルブ594及び第2バルブ598がさらに設けられることができる。
【0130】
前記第1供給管592及び第2供給管596はタブ2に水を供給するために設けられたタブ供給管25から分岐されることもできる。
【0131】
一方、
図11に示したように、第1流入部593の断面形状は第1排出部597の断面形状とは違うように構成され、第2流入部595の断面形状は第2排出部599の断面形状と違うように構成されることができる。
【0132】
すなわち、第1流入部593と第2流入部595は断面円形の管でなり、第1排出部597及び第2排出部599はスリット(slit)状の断面を有することができる。この場合、前記第1排出部597は第1流路51の円周方向に平行な辺の長さが長いスリットからなり、第2排出部599は第2流路52の円周方向に平行な辺の長さが長いスリットからなることが好ましい。
【0133】
これは、洗濯物の重さによってドラム3がキャビネット1の底面に移動する垂れが発生する場合、第1排出部597と第2排出部599から噴射された液体が第1流路51と第2流路52に流入することができない危険を防止するためである。
【0134】
すなわち、第1排出部597はベースフランジ577と第1フランジ513の間の空間に向けて液体を噴射するように構成され、第2排出部599は第1流路ボディー511と第2フランジ523の間の空間に向けて液体を噴射するように構成される。ドラム3は洗濯物の重さによって垂れが発生することができる。よって、第1排出部597及び第2排出部599の断面形状において高さより幅がもっと長いスリット形状に構成されれば、洗濯物の重さによってドラムの位置が変更しても各排出部597、599から排出された液体が第1流路51及び第2流路52に供給されない危険を最小化することができる。
【0135】
また、第1流入部593の断面積と第1排出部597の断面積は同一に形成されることができ、第2流入部594の断面積と第2排出部599の断面積は同一に形成されることができる。流入部と排出部の断面積が互いに違っても排出部597、599を通じて噴射される液体の流量が流入部を通じて供給される流量より少なくなることを最小化するためである。
【0136】
前述した構造を有する供給部59は感知部6に対応する位置に設けられることが好ましい。
【0137】
例えば、前記感知部6はローター41の回転軌跡の最低点を通過する永久磁石の磁力を感知するように設けられ、供給部59はドラム3の回転軌跡の最低点に向かって液体を供給するように設けられることができる。
【0138】
図13に示すように、本発明に設けられた制御部(図示せず)は、アンバランスを引き起こす洗濯物UBが供給部59を通過したときAからドラムが一定角度に回転すれば(B)、既設定の時間の間(ドラムが既設定の角度で回転する間)液体を一つのバランサー55a、55b、55cに供給することでアンバランスを減殺する。
【0139】
したがって、前述した感知部6及び供給部59がドラムの回転軸Cを通過する同一平面上に設けられれば、制御部は、感知部6がアンバランスを引き起こす洗濯物がドラムの回転軌跡の最低点を通過したという信号を伝送したとき、洗濯物が供給部59を通過したことを判断することができるので、前述した制御がより容易になる効果がある。
【0140】
以下では、
図13及び
図14を参照してアンバランスの制御過程について説明する。
【0141】
まず、アンバランスを引き起こす洗濯物がドラムの長手方向に均一に分布する場合(ドラムの前面の重さとドラムの後面の重さ間の差が既設定の範囲内にある場合)について先に説明する。
【0142】
ドラム3の回転中に制御部(図示せず)は感知部6が提供するデータに基づいてドラムの回転速度を測定することにより、アンバランスの原因になる洗濯物UBがドラムのどの領域にあるかを判断する。
【0143】
その後、制御部は、アンバランスの原因になる洗濯物UBが供給部59の位置するドラムの回転軌跡の最低点を通過したかを判断し、アンバランスの原因になる洗濯物UBが供給部59を通過すれば、制御部はドラムが既設定の待機角度Dだけ回転したかを判断する。
【0144】
ドラムが待機角度Dまで回転すれば、制御部はドラム3が既設定の供給角度Sまで回転するうちにそれぞれのバルブ594、598を開放することで、第1流路51及び第2流路52のそれぞれに液体を供給する。
【0145】
バランサー55が互いに120°の角度で離隔するようにドラムの円周面に設けられる場合、前記待機角度Dは60度に設定され、前記供給角度Sは120度に設定されることができる。
【0146】
一方、前記バランサー55が前記ドラムの円周面に沿って互いに90度の角度で離隔するように設けられれば、前記待機角度D及び前記供給角度Sはそれぞれ90度に設定されることができ、前記バランサー55が前記ドラムの円周面に沿って互いに60度ずつ離隔して設けられれば、待機角度D及び供給角度Sは120度及び60度に設定されることができる。
【0147】
ただ、前述した数値は第1排出部597と第2排出部599から排出される液体量を調節することによって変更することができる。
【0148】
図13に示したように、第1バランサー55aと第2バランサー55bの間に洗濯物が集中した場合、液体は第2バランサー55bと第3バランサー55cにそれぞれ供給されることにより、アンバランスを引き起こす力(Fub)を減殺させることができる。
【0149】
したがって、制御部は洗濯物UBが供給部59を通過した後、ドラムが待機角度(60度)だけ回転したときからドラムが供給角度(120度)に到逹するまで第1排出部597、第2排出部599が液体を噴射するように各バルブ594、598を制御する。
【0150】
この場合、第1排出部597から噴射された液体は第1流路51に設けられた第3空間S15及び第2空間S13のそれぞれに供給され、図示されていないが、第2排出部599から噴射された液体は第2流路52に設けられた第6空間S25及び第5空間S23のそれぞれに供給される。
【0151】
図14に示したように、第1流路51の第3空間S15に噴射された液体は第1流路51の内部でドラムの回転方向Sと反対方向に移動し、第1流路隔壁515cによって第3バランサー55cの前方空間Fに流入し、第1流路の第2空間S13に噴射された液体は第1流路隔壁515bによって第2バランサー55bの前方空間Fに流入する。
【0152】
図面に図示されていないが、第2流路52の第3空間及び第2空間に噴射された液体も前述した原理によって第3バランサー55cの後方空間R及び第2バランサー55bの後方空間Rにそれぞれ流入する。
【0153】
第3バランサー55cには、ドラムが80度回転する間に供給部59の噴射した液体が収容され、第2バランサー55bにはドラムが40度回転する間に供給部59の噴射した液体を収容されるので、第3バランサー55cに収容された液体によって生じる力F1と第2バランサー55bに収容された液体によって生じる力F2(F2<F1)の和が洗濯物によって生じる力(Fub)を相殺させることになる。
【0154】
したがって、本発明は、ドラムの内部に収容された洗濯物を撹拌させる手段に液体を供給することで、ドラムのアンバランスを能動的に解消することができる衣類処理装置を提供する効果がある。
【0155】
供給部59から第1流路51に噴射された液体はそれぞれの第1リブ579の間に設けられた空間に一時的に収容されるので(
図14C)、液体がドラムの回転方向Qに移動して望まないバランサーに流入すること(
図14(b))が防止される。
【0156】
また、第1流路51の隔壁515a、515b、515cの上部には第1ガイド516が設けられているので、第1流路隔壁515a、515b、515cが供給部59を通過するときに噴射された液体が望まないバランサー55に流入することも防止される。
【0157】
このような効果は、第1ガイド516の幅Wが前方連通孔574a、575a、576a及びそれぞれのバランサーに設けられた第1供給口553aの幅以上に構成されることによって可能な効果である。
【0158】
したがって、第1ガイド516に設けられた第1傾斜面516a及び第2傾斜面516bが第1流路隔壁を基準に対称状に構成されれば、第1流路隔壁515a、515b、515cはそれぞれの前方連通孔574a、575a、576a及びそれぞれの第1供給口553aの中心に位置するように設けられなければならない。
【0159】
第2流路に設けられた第2リブ514及び第2ガイド527の機能は前述した第1リブ579及び第1ガイド516と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0160】
第3バランサー55c及び第2バランサー55bの内部に供給された液体は、ドラムが一定の回転数を維持する間にはバランサーの内部に収容された状態が維持される(ドラムの回転によって引き起こされる遠心力のため)。
【0161】
しかし、進行中の行程を終了させるためにドラムの回転数が減少すれば、ドラム3が回転軌跡の最高点に向かって移動する間に排出部559を通じてドラム3の外部に排出される。
【0162】
一方、ドラムの前面31又は後面33のいずれか一面にのみ洗濯物が集中した場合は、下記のような方法でアンバランスを減殺させることができる。
【0163】
ドラムの前面31に洗濯物が集中した場合、制御部は第2流路52を通じてそれぞれのバランサーの後方空間Rにのみ液体を供給することによってドラムのアンバランスを減殺させることができる。この場合、それぞれのメインバランサーの中で液体を受ける対象の決定方法は前述したようであるので、その詳細な説明は省略する。
【0164】
ドラムの後面33に洗濯物が集中した場合、制御部は第1流路51を通じてそれぞれのバランサーの前方空間Fにのみ液体を供給することでドラムのアンバランスを減殺させることができる。
【0165】
以上説明したように、本発明は、洗濯物を収容するドラムの不均衡回転(アンバランス)を能動的に解消する衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0166】
また、本発明は、ドラムの内部に収容された洗濯物の撹拌のために設けられた手段に液体を供給してドラムのアンバランスを解消する衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0167】
また、本発明は、ドラムの直径方向平面のアンバランスだけはなく、ドラムの長手方向平面のアンバランスも解消可能な衣類処理装置を提供する効果を具現することができる。
【0168】
本発明は多様な形態に変形実施されることができ、前述した実施例にその権利範囲が限定されない。したがって、変形実施例が本発明特許請求範囲の構成要素を含んでいれば、本発明の権利範囲に属するものと見なす。