【文献】
LG Electronics,RACH Design Issues of Large Cell Deployment,3GPP TSG-RAN WG1#46bis, R1-062965,「http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_46bis/Docs/」,2006年10月14日
【文献】
NSN, Nokia Corporation,Necessity on category 0 indication to network before UE capability delivery,3GPP TSG-RAN WG2#86, R2-142474,「http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_86/Docs/」,2014年 5月 9日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のPRACHを前記送信することの前に、システム情報を基地局から受信することを更に含み、前記システム情報は少なくとも前記形式を示す、請求項1に記載の方法。
前記第1のPRACHの前記1つ以上の繰り返しのそれぞれに対するPRACH構成は、前記第1のPRACHに対するPRACH構成と同一である、請求項1に記載の方法。
前記UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの前記指示に応じて、前記リンクバジェットが制限されていないUEデバイスに対して使用されるものよりも低い符号化レートを使用して、ダウンリンクペイロードデータを前記UEデバイスへと送信することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書で説明される特徴は、種々の修正及び代替形態を受け入れる余地があるが、その特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。しかし、図面及びそれらに対する詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図されているのではなく、逆にその意図は、添付の請求項によって定義されている全ての本主題の趣旨及び範囲内に入る全ての変更、均等物及び代替物を範囲に含むことを理解されたい。
【0019】
頭字語
本開示全体を通じて、様々な頭字語が使用される。本開示全体を通じて現れ得る、最も顕著に使用される頭字語が以下で提供される。
BS:基地局
DL:ダウンリンク
LTE:ロングタームエボリューション(Long Term Evolution)
MIB:マスタ情報ブロック
NW:ネットワーク
PBCH:物理ブロードキャストチャネル
PRACH:物理ランダムアクセスチャネル
PUSCH:物理アップリンク共用チャネル
RACH:ランダムアクセスチャネル
RRC:無線リソース制御
RRC IE:RRC情報要素
RX:受信
SFN:システムフレーム番号
SIB:システム情報ブロック
TTI:送信時間間隔
TX:送信
UE:ユーザ機器
UL:アップリンク
UMTS:ユニバーサル移動通信システム
ZCシーケンス:Zadoff−Chuシーケンス
3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト
【0020】
専門用語
以下は、本出願内に現れ得る用語の用語集である。
【0021】
記憶媒体−様々な種類のメモリデバイス又は記憶デバイスのいずれか。用語「記憶媒体」は、インストール媒体、例えば、CD−ROM、フロッピーディスク104、又はテープデバイス;DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、ラムバスRAMなどのコンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ;フラッシュ、磁気媒体、例えば、ハードドライブ、又は光記憶装置、などの不揮発性メモリ;レジスタ、又はその他の同様の種類のメモリ要素等を含むことが意図されている。記憶媒体は他の種類のメモリ、並びにそれらの組合せも含んでもよい。更に、記憶媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステム内に配置されてもよく、あるいは、インターネットなどのネットワークを介して、第1のコンピュータシステムに接続する第2の別のコンピュータシステム内に配置されてもよい。後者の例では、第2のコンピュータシステムがプログラム命令を第1のコンピュータシステムに実行用に提供してよい。用語「記憶媒体」は、異なる場所、例えば、ネットワークを介して接続された異なるコンピュータシステム内に存在し得る、2つ以上の記憶媒体を含んでもよい。
【0022】
キャリア媒体−上述のようなメモリ媒体、並びに、バス、ネットワークなどの物理的伝送媒体、及び/又は、電気的信号、電磁気的信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝達する他の物理的伝送媒体。
【0023】
コンピュータシステム(又はコンピュータ)−パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク装置、インターネット装置、携帯情報端末(PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、又はその他のデバイス、あるいはデバイスの組合せを含む、任意の様々な種類のコンピューティング又は処理システム。一般的に、用語「コンピュータシステム」は、記憶媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有する任意のデバイス(又はデバイスの組合せ)を包含するように広義に定義することができる。
【0024】
ユーザ機器(UE)(又は「UEデバイス」)−移動式又は携帯式であり、無線通信を実行する、様々な種類のコンピュータシステムデバイスのいずれか。UEデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(登録商標)、Android(登録商標)ベースの電話)、ポータブルゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(登録商標)、PlayStation Portable(登録商標)、Gameboy Advance(登録商標)、iPhone(登録商標))、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、ラップトップ、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、又は他のハンドヘルドデバイスが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、無線通信が可能な、あらゆる電子的、コンピューティング及び/又は遠隔通信デバイス(又はデバイスの組合せ)を包含するように幅広く定義され得る。
【0025】
基地局(Base Station、BS)−用語「基地局」は、その通常の意味の全範囲を有し、少なくとも、固定ロケーションに設置され、無線電話システム又は無線システムの一部として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0026】
処理要素−種々の要素又は要素の組合せを指す。処理要素としては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)などの回路、個別のプロセッサコアの一部分若しくは回路、プロセッサコア全体、個別のプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)などのプログラム可能ハードウェアデバイス、及び/又は複数のプロセッサを含むシステムのより大きい部分、が挙げられる。
【0027】
自動的に−アクション若しくは動作を直接指定又は実行するユーザ入力を使用することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路機構、プログラム可能ハードウェア要素、ASICなど)によって実行される、アクション又は動作を指す。したがって、「自動的に」という用語は、ユーザが入力を提供することにより動作を直接実行する、ユーザによって手作業で実行又は指定される動作とは対照的である。自動手順は、ユーザによって提供される入力によって開始することができるが、「自動的に」実行される後続のアクションは、ユーザによって指定されず、即ち、実行するべき各アクションをユーザが指定する「手作業」では実行されない。例えば、ユーザが、各欄を選択して、情報を指定する入力を提供することによって(例えば、情報を打ち込むこと、チェックボックス、無線選択を選択することなどによって)、電子フォームに記入することは、たとえ、コンピュータシステムが、そのユーザのアクションに応じて、そのフォームを更新しなければならなくても、手作業でフォームに記入することになる。コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステム上で実行されるソフトウェア)が、フォームの欄を分析して、その欄に対する回答を指定するユーザ入力を全く伴わずに、フォームに記入する場合、そのフォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入することになる。上述のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザは、フィールドに対する回答を手作業で指定しないで、むしろ、その回答は自動的に完了するといえる)。本明細書は、ユーザが行ったアクションに応じて動作が自動的に実行される、様々な実施例を提供する。
【0028】
図1及び
図2−通信システム
図1は、例示的な(かつ簡略化された)無線通信システムを示している。
図1のシステムはあり得るシステムの単なる一例にすぎず、本明細書で開示される実施形態は所望に応じて、種々のシステムのうちの任意のものにおいて実行され得ることに留意されたい。
【0029】
図示されるように、例示的な無線通信システムは、送信媒体を介して1つ以上のユーザデバイス106−A〜106−Nと通信する基地局102を含む。ユーザデバイスのそれぞれは、本明細書で「ユーザ機器」(UE)又はUEデバイスと呼ばれ得る。したがって、ユーザデバイス106は、UE、又はUEデバイスと呼ばれる。
【0030】
基地局102は無線基地局装置(base transceiver station、BTS)であってもよく、UE106A〜106Nとの無線通信を可能にするハードウェアを含んでもよい。基地局102はまた、ネットワーク100(例えば、種々の可能性の中で、無線サービスプロバイダのインフラストラクチャネットワーク、セルラーサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信する機能を備えてもよい。したがって、基地局102は、ユーザ装置間の通信、及び/又はユーザ装置とネットワーク100との間の通信を円滑にすることができる。基地局の通信領域(又はカバレッジ領域)は、「セル」と呼ばれることもある。
【0031】
基地局102及びユーザデバイスは、無線通信技術、又はGSM(登録商標)、UMTS(WCDMA(登録商標))、LTE(登録商標)、LTE−Advanced(LTE−A)、3GPP2 CDMA2000(例えば1xRTT、1xEV−DO、HRPD、eHRPD)、Wi−Fi(登録商標)、WiMAX(登録商標)などの電気通信規格と呼ばれる、種々の無線アクセス技術(RAT)のいずれかを使用して伝送媒体を介して通信するように構成されてもよい。
【0032】
UE106は、複数の無線通信規格を使用して通信するように構成されてもよい。例えば、UE106は、3GPPセルラー通信規格(LTEなど)及び/又は3GPP2セルラー通信規格(セルラー通信規格のうちのCDMA2000ファミリーのセルラー通信規格など)を使用して通信するよう構成されてもよい。同一の又は異なるセルラー通信規格に従って動作する基地局102及び他の同様の基地局は、したがって、1つ以上のセルラー通信規格を介して、広い地理的エリアにわたってUE106及び同様のデバイスに連続性のある又はほぼ連続性のある重複するサービスを提供し得る、セルの1つ以上のネットワークとして提供されてもよい。
【0033】
UE106はまた、あるいは代替的に、WLAN、Bluetooth、1つ以上のグローバル衛星航法システム(GNSS、例えばGPS又はGLONASS)、並びに1つ及び/又は複数のモバイルテレビ放送規格(例えば、ATSC−M/H又はDVB−H)などを使用して通信するように構成されてもよい。無線通信規格の他の組合せ(3つ以上の無線通信規格を含む)も可能である。
【0034】
図2は、基地局102と通信するユーザ機器106(例えば、デバイス106−A〜106−Nのうちの1つ)を示す。UE106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ若しくはタブレットなどの無線ネットワーク接続性を有するデバイス、ウェアラブルデバイス、又は任意の種類の無線デバイスであってもよい。UE106は、メモリ内に記憶されたプログラム命令を実行するように構成されたプロセッサを含んでもよい。UE106は、そのような記憶された命令を実行することによって、本明細書に記載された方法の任意の実施形態を実行することができる。あるいは、又は更に、UE106は、本明細書に記載された方法の実施形態のいずれか、又は本明細書に記載された方法の実施形態のいずれかの任意の部分を実行するように構成されたFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。UE106は、1つ以上の無線通信プロトコルを使用して通信するように構成されてもよい。例えば、UE106はCDMA2000、LTE、LTE−A、WLAN、GNSSのうちの1つ以上を使用して通信するように構成されてもよい。
【0035】
UE106には、1つ以上の無線通信プロトコルを使用して通信するための1つ以上のアンテナを含み得る。いくつかの実施形態では、UE106は、複数の無線通信規格間の受信チェーン及び/又は送信チェーンの1つ以上の部品を共有してもよい。共有無線機は、無線通信を実行するための単一のアンテナを含んでもよく、又は複数のアンテナ(例えば、MIMO動作の場合)を含んでもよい。代替として、UE106は、通信するように構成された各無線通信プロトコルのための別個の送信及び/又は受信チェーン(例えば、別々のアンテナ及び他の無線コンポーネントを含む)を含み得る。別の代替として、UE106は、複数の無線通信プロトコルの間で共有される1つ以上の無線器、及び単一の無線通信プロトコルによって独占的に使用される1つ以上の無線器を含み得る。例えば、UE106はLTE又はCDMA2000 1xRTTのいずれかを使用して通信するための共有無線機、並びにWi−Fi及びBluetooth(登録商標)のそれぞれを使用して通信するための別々の無線機を含んでもよい。他の構成もまた可能である。
【0036】
図3−UEの例示的なブロック図
図3はUE106の例示的なブロック図を示している。図示のとおり、UE106は、種々の目的のための部分を有し得るシステムオンチップ(SOC)300を含むことができる。例えば、図示のとおり、SOC300は、UE106及び表示回路304のためのプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302と、グラフィック処理を実行し、ディスプレイ340に表示信号を提供し得る表示回路304とを含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(MMU)340、並びに/又は、表示回路304、無線330、コネクタインタフェース320、及び/若しくはディスプレイ340等の、その他の回路又はデバイスに連結されてもよく、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、リードオンリーメモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)内の場所に変換するように構成されてもよい。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成することができる。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部として含めることができる。
【0037】
図示のとおり、SOC300は、UE106の種々の他の回路に連結してもよい。例えば、UE106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々な種類のメモリ、(例えば、コンピュータシステムに結合するための)コネクタインタフェース320、ディスプレイ340、及び(例えば、LTE、LTE−A、CDMA2000、Bluetooth、WiFi、GPSなどのための)無線通信回路を含んでもよい。UEデバイス106は、基地局及び/又は他のデバイスとの無線通信を実行するために、少なくとも1つのアンテナを含み、かつ複数のアンテナを含んでもよい。例えば、UEデバイス106は、アンテナシステム335を使用して無線通信を実行してもよい。
【0038】
UEデバイス106のプロセッサ302は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載される方法の一部又は全部を実行するように構成されてもよい。他の実施形態では、プロセッサ302は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)等のプログラム可能ハードウェア要素として、又はASIC(特定用途向け集積回路)として構成され得る。
【0039】
図4−基地局の例示的なブロック図
図4は、基地局102のブロック図を示す。
図4の基地局は、あり得る基地局の単なる一例にすぎないことに留意されたい。図示のとおり、基地局102は、基地局102に関するプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)404を含み得る。プロセッサ(単数又は複数)102はまた、プロセッサ(単数又は複数)102からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(read only memory、ROM)450)中のロケーションに、あるいはその他の回路又はデバイスに変換するように構成することができるメモリ管理ユニット(MMU)440に連結することができる。
【0040】
基地局102には、少なくとも1つのネットワークポート470を含めることができる。ネットワークポート470は、電話網に連結されており、UE106などの複数のデバイスに、
図1及び
図2で上述したような電話ネットワークへのアクセスを提供するように構成することができる。ネットワークポート470(又は、追加ネットワークポート)はまた、又は代替的に、セルラーネットワーク、例えば、セルラーサービスプロバイダのコアネットワーク、に連結するように構成することができる。このコアネットワークは、UEデバイス106などの複数のデバイスに、移動性に関連するサービス及び/又は他のサービスを提供することができる。いくつかの場合には、ネットワークポート470は、コアネットワークを介して電話網に連結することができ、かつ/又は、そのコアネットワークは、電話網(例えば、セルラーサービスプロバイダによるサービスを受ける他のUEデバイス間の)を提供することができる。
【0041】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434を含むことができる。(いくつかの実施形態では、基地局は2つ以上のセクタのそれぞれの複数のアンテナを含んでもよい。)少なくとも1つのアンテナ434は、無線送受信機として動作するように構成されてもよく、更に、無線機430を使用してUEデバイス106と通信するように構成されてもよい。アンテナ434は、通信チェーン432を介して、無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン又はその両方であってもよい。無線機430は、1つ以上の無線通信規格、例えば、LTE、LTE−A、WCDMA、CDMA2000などの規格を介して通信するように構成されてもよい。基地局102のプロセッサ404は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書で説明される方法のうちの一部又は全てを実施するように構成されてもよい。あるいは、プロセッサ404は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又はASIC(特定用途向け集積回路)又はこれらの組合せとして、構成されてもよい。
【0042】
背景及び問題に関する記述
LTEでは、ランダムアクセス手順(本明細書では「RACH」と呼ばれる)は、UEデバイスをネットワーク(NW)と同期させるための手順である。RACHは、UEデバイスによるNWへの初期アクセス、1つのセルから別のセルへのUEデバイスのハンドオーバー、RRCの再確立、アップリンク及び/又はダウンリンクデータの到達、RRC接続状態での測位のうちの1つ以上に使用されてもよい。RACHは、UEデバイスがNWにアクセスし、様々なUEデバイスからのアップリンク信号と同期し、直交するリソースを取得することを可能にするための重要な手順である。このため、NWによる検出の成功を保証することは重要である。現在3GPP仕様では、(a)様々なUEデバイスによる、直交するプリアンブル又は優れた相互相関特性を有するプリアンブルなどの様々なPRACHプリアンブルの使用、(b)UEデバイスによる複数のRACH試行(NW構成に依存する)、(c)連続するRACH試行での電力のランプアップ、といった様々な方法が使用されている。
【0043】
UEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合、PRACH(物理ランダムアクセスチャネル)の不良な受信の影響を緩和するためのメカニズムが必要とされる。UEデバイスのリンクバジェットは、例えば、そのアンテナシステムの性能が低い場合、又は信号を受信できない場所(建物の地下など)にUEデバイスが存在する場合に制限され得る。
【0044】
3GPPのPRACH仕様
図5Aは、既存のLTE仕様に従った、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)内のプリアンブル500を示す。UEデバイスは、ランダムアクセス手順を開始するために、アップリンクフレーム510内でPRACHプリアンブルを送信する。(アップリンクフレームは複数のサブフレームを含む。)アップリンクフレーム内のPRACHプリアンブルの時間オフセット及び周波数オフセットは、より上位の層のシグナリングによって特定されてもよい。
【0045】
図5Bは、既存のLTE仕様に従った、PRACHプリアンブルの1つの特定の具現化を示す。周波数の場合、PRACHプリアンブル(先頭及び末尾のガードサブキャリアを含む)は6RB=1.08MHzにわたる。時間の場合、サイクリックプレフィクス(CP)及びガード時間(guard time、GT)を含むPRACHプリアンブルは、1つのアップリンクサブフレームにわたる。
【0046】
PRACHプリアンブルの形式0〜3はそれぞれ、長さ839のZadoff−Chuシーケンスを使用するのに対し、形式4は長さ139のZadoff−Chuシーケンスを使用する。
【0047】
PRACHプリアンブルは、アップリンク帯域幅(UL BW)内で6個のリソースブロック(RB)を占有する。
【0048】
1つのPRACHサブキャリアが1.25kHzを占有するのに対し、通常のULサブキャリアは15kHzを占有する。Zadoff−Chuシーケンスのシンボルは、PRACHサブキャリアのそれぞれの1つで送信される。
【0049】
PRACHプリアンブルに関連して、
図6は期間T
CPのサイクリックプレフィクス(CP)及び期間T
SEQのシーケンス部分を示す。(シーケンス部分はZadoff−Chuシーケンスを含む。)以下の表1は、PRACHプリアンブルの様々な形式でのT
CP及びT
SEQの値を示す。
【0051】
RACH手順の概要
RACH手順は、
図7に示すようにUEと基地局との間で送信される、一連のメッセージを必要とし得る。
【0052】
第1のメッセージ(MSG1)では、UEは基地局(すなわち、LTEの用語ではeNodeB)へとPRACHプリアンブルを送信する。PRACHプリアンブルは、上述の形式のうちの1つに従って構成されてもよい。
【0053】
第1のメッセージを復号したことに応じて、eNodeBは第2のメッセージ(MSG2)を送信する。第2のメッセージはランダムアクセス応答(random access response、RAR)と呼ばれることもある。
【0054】
第2のメッセージを復号したことに応じて、UEは第3のメッセージ(MSG3)を送信してもよい。異なるコンテキスト内では第3のメッセージの内容は異なってもよく、例えば、RACH手順が呼び出された目的によって異なってもよい。例えば、第3のメッセージはRRC要求のSRなどを含んでもよい(SRはスケジューリング要求(Scheduling Request)の頭字語)。
【0055】
第3のメッセージを受信したことに応じて、eNodeBは第4のメッセージ(MSG4)、例えば、競合解決メッセージを送信してもよい。
【0056】
範囲拡張のためのPRACHに関する提案
いくつかの実施形態では、特にリンクバジェットが制限されたUEデバイス(例えば、範囲の制約があるUEデバイス)による使用を目的とした、(時間及び/又は周波数領域での)プリアンブル及びリソースの新しいセットを作成する。
【0057】
PRACHプリアンブル送信のロバスト性を改善するために、PRACHプリアンブルに関する数値が変更されてもよく、この数値は、
ZC(Zadoff−Chu)シーケンスの長さ、
PRACHプリアンブルのサブキャリア間隔、
PRACHプリアンブルが及ぶサブフレーム数、及び
PRACHプリアンブル内のZCシーケンスの繰り返し数のうちの1つ以上を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、新しいプリアンブルのうちの1つ以上は複数のサブフレームに及んでもよい。
【0059】
ロバスト性を改善させるための別の方法は、単一のランダムアクセス試行の一部としてPRACHプリアンブルの複数のインスタンスを送信するようにUEを構成することである。この特徴によって、eNBは、PRACHプリアンブルの時間領域の繰り返しを結合することの利点を得ることができる。現在の3GPP仕様では、各RACH試行は従来のPRACHプリアンブルの単一の送信のみを含み、そのRACH試行はNWによって、独立して、すなわち、任意の他のRACH試行とは独立して扱われる。UEがMSG2を受信しなかった場合、UEは別のRACH試行を行う。
【0060】
eNBがPRACHの繰り返しを結合することを可能にするために、eNBはPRACHプリアンブルの各インスタンスの送信時間を認識することが必要になり得る。例えば、いくつかの実施形態では、eNBは、第1の繰り返し(すなわち、PRACHプリアンブルの複数のインスタンスのうちの1つ目)の開始時間、全ての繰り返しにわたる時間期間(すなわち、繰り返し数及び連続する繰り返し間の時間間隔)を認識することが必要になり得る。いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、本明細書で開示されるロバスト形式のうちの1つを使用してPRACHプリアンブルの各繰り返しを送信し、リンクバジェットが制限されていないデバイスは、従来の形式を使用して(繰り返しを含まない)PRACHプリアンブルを送信する。
【0061】
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、連続するサブフレームのセットにわたって、PRACHプリアンブルの複数の繰り返しを送信してもよい。例えば、PRACHプリアンブルは1つの時間的なサブフレームに及んでもよく、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、連続するサブフレームのそれぞれで1つのPRACHプリアンブルの繰り返しを送信してもよい。別の実施例として、PRACHプリアンブルは2つの時間的なサブフレームに及んでもよく、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、連続するサブフレームのそれぞれの連続するペアで1つのPRACHプリアンブルの繰り返しを送信してもよい。このため、eNBは第1の繰り返しの開始時間、及びPRACHの繰り返しの数を認識することが必要になり得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス手順のMSG2及びMSG3のロバスト性も改善されることが必要になり得る。したがって、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることを、早期にNWに示すことが必要になり得る。この指示は、RRC層のシグナリングによって提供されてもよい。
【0063】
本特許は、以下で説明される形式を含む、PRACHプリアンブルの様々な新しい形式を開示する。
【0064】
PRACHプリアンブルの新しい形式A
PRACHプリアンブルの新しい形式Aは、時間領域内の3msを占有してもよい。
【0065】
形式Aの新しいサブキャリア間隔は1.5kHzであってもよい。1.5kHzのサブキャリア間隔の場合、1.08MHz内に720個のサブキャリアを含めることができる。ZCシーケンスの長さは素数である必要がある。以下のシーケンスの長さが形式Aに対して使用されてもよい。
Nzc=719、1個のサブキャリアがガードバンドとして残される。
Nzc=709、左の6個及び右の5個のサブキャリアがガードバンドとして残される。
Nzc=701、左の10個及び右の9個のサブキャリアがガードバンドとして残される。
Nzc=691、左の15個及び右の14個のサブキャリアがガードバンドとして残される。
【0066】
形式AのTseqは81920Ts=4x20480Tsであってもよく、この場合Ts=1/30.72μsである。これは、4個のZCシーケンスが3個のサブフレーム内で繰り返され得ることを含意する。
図8Aは、4個のZCシーケンスをPRACHプリアンブル内に埋め込む方法の一実施形態を示す図である。
【0067】
形式Aでは、Tcp=5120Ts及びGT=5120Tsである(CPはサイクリックプレフィクスを示し、GTはガード時間を示す)。
【0068】
PRACHプリアンブルの新しい形式B
PRACHプリアンブルの新しい形式Bは、時間領域内の3msを占有してもよい。
【0069】
形式Bの新しいサブキャリア間隔は2.5kHzであってもよい。2.5kHzのサブキャリア間隔の場合、360kHz(2つのRB)内に144個のサブキャリアを含めることができる。ZCシーケンスの長さは素数である必要がある。以下のシーケンスの長さが形式Bに対して使用されてもよい。
Nzc=139、左の2個及び右の2個のサブキャリアがガードバンドとして残される。
Nzc=131、左の7個及び右の6個のサブキャリアがガードバンドとして残される(ガードバンドは13x2.5kHzであり、これは現在の3GPP仕様の25x1.25kHzに相当する)。
【0070】
形式Bでは、Tseqは86016Ts=7x12288Tsであってもよく、この場合Ts=1/30.72μsである。これは、7個のZCシーケンスが3個のサブフレーム内で繰り返され得ることを意味する。
【0071】
形式Bでは、Tcp=3168Ts及びGT=2976Tsである。
【0072】
PRACHプリアンブルの新しい形式C
PRACHプリアンブルの新しい形式Cは、時間領域内の1msを占有してもよい。
【0073】
形式Cのサブキャリア間隔は1.25kHzであってもよい。1.25kHzのサブキャリア間隔の場合、360kHz(2つのRB)内に288個のサブキャリアを含めることができる。ZCシーケンスの長さは素数である必要がある。このため、例えば、以下のシーケンスの長さが形式Cに対して使用されてもよい。
Nzc=263、左の13個及び右の12個のサブキャリアがガードバンドとして残される。
【0074】
形式Cでは、Tseqは24576Ts(Ts=1/30.72μs)、Tcp=3168Ts、及びGT=2976Tsであってもよい。
【0075】
PRACHプリアンブルの新しい形式D
PRACHの新しい形式Dは、時間領域内の1msを占有してもよい。
【0076】
形式Dのサブキャリア間隔は2.5kHzであってもよい。2.5kHzのサブキャリア間隔の場合、360kHz(2つのRB)内に144個のサブキャリアを含めることができる。ZCシーケンスの長さは素数である必要がある。このため、例えば、以下のシーケンスの長さが使用されてもよい。
Nzc=139、左の3個及び右の3個のサブキャリアがガードバンドとして残される。
Nzc=131、左の5個及び右の4個のサブキャリアがガードバンドとして残される(ガードバンドは13x2.5kHzであり、これは現在の3GPP仕様の25x1.25kHzに相当する)。
【0077】
形式Dでは、Tseqは24576Ts=2x12288Tsであってもよく、この場合Ts=1/30.72μsである。これは、2個のZCシーケンスが1つのTTI内で繰り返され得ることを意味する。
【0078】
上記のサブキャリア間隔の場合(すなわち、2.5KHzのサブキャリア間隔の場合)、PRACHプリアンブル全体が0.5サブフレーム(1スロット)のみを占有する、すなわち、1つのZCシーケンスが12288Tsを占有する(Tcp=3168/2=1584Ts及びGT=2976/2=1488Ts)と想定することもできる。
【0079】
形式A〜Dは、本明細書で説明される原則に従って構成可能な、様々なあり得るPRACH形式のうちの一部にすぎないことを理解されたい。
【0080】
形式A〜Dの使用に関する注意事項
リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、これらのPRACH形式のいずれかで、PRACHプリアンブルを単一のランダムアクセス試行の一部として(時間領域内で)複数回送信してもよい。PRACH形式C及びDは、形式A及びBよりも多くの再送信を必要と得る。これは、形式C及びDが、PRACHプリアンブルごとに、より少ない数のZCシーケンスのインスタンスを有するためである。
【0081】
形式C及びDでは、PRACHプリアンブルによって占有される2つのRBが、周波数ダイバーシティを提供するために、周波数領域内で隣接していても、又は隣接していなくてもよい(例えば、アップリンク帯域幅の上端及び下端、この場合、アップリンク帯域幅は、例えば、1.4MHz、5MHz、又は10MHzであり得る)。
【0082】
PRACHプリアンブルが時間領域内で繰り返される間、2つのRBの位置は、周波数ダイバーシティを提供するために、周波数領域内で1つの繰り返しから次の繰り返しへとホップしてもよい。
【0083】
本明細書で説明されるPRACH形式のうちの様々な形式が、PRACHプリアンブルに対して2つのRBを使用するように構成されるが、他の実施形態では他の数のRBが使用されてもよい。
【0084】
新しいPRACHプリアンブルの時間繰り返し
eNBが(リンクバジェットが制限されたUEデバイスによって送信される)PRACHプリアンブルの複数の繰り返しを累算するために、eNBは繰り返しパターン及び期間を認識することが必要になり得る。いくつかの実施形態では、各構成が対応する繰り返しパターンを有する複数の構成を有することを提案する。
【0085】
累算を実行するには、eNBは、期間がどれぐらいであるかを認識する必要がある。例えば、新しいPRACHプリアンブルは、まずSFNがSFN%20=0を満たすフレーム内で送信されてもよく、直後のフレーム内、すなわち、1SFN後で1回繰り返されてもよい。(M%Nは「M mod N」の省略表記である。SFNは「システムフレーム番号」(System Frame Number)の頭字語である)。現在の3GPP仕様では、従来のPRACHプリアンブルの構成が、仕様3GPP TS36.211の表5.7.1−2のコピーである、以下の表で与えられている。(TSは技術仕様(Technical Specification)の頭字語である)。
【0087】
いくつかの実施形態では、例えば、PRACHプリアンブルの第1の送信のSFNを示すための列、第1の送信の後のPRACHプリアンブルの繰り返し数のための列、第1の送信に対する繰り返しの時間位置のための列、及び、複数の繰り返しにわたる、PRACHプリアンブルのRBに対する周波数ホッピングパターンを示す列のうちの1つ以上を追加することによって、この表を拡張することを提案する。
【0088】
UEデバイスは、eNBによって送信されたダウンリンク信号のPBCH内のMIBからSFNを検出してもよい。ただし、ハンドオーバーの場合、UEはランダムアクセス手順(RACH)を開始する前にMIBを読み取る必要はない。
【0089】
いくつかの実施形態では、対象セルのSFNを認識するというこの問題を解決するために、以下のうちの1つ以上を提案する。
【0090】
(1)UEがRACH手順を開始する前に対象セルのMIBを積極的に読み取るように、UEの実装を修正する。(「対象セル」は、UEのハンドオーバー先となるセルを意味する。)
【0091】
(2)LTEリリース12以降では、全てのeNBが最終的にSFN同期されるため、起点となるセル及び対象セルのSFNは類似する。このため、UEは、それが既にネットワーク内に入っていることを前提として、対象セルのSFNを認識する。
【0092】
(3)RRC仕様(TS36.331内)のRRC IEのMobilityControlInfoを、この情報要素へと対象セルのSFNを追加することによって修正する。
【0093】
新しい構成インデックスのシグナリング
いくつかの実施形態では、NWは、通常のUE用及びリンクバジェットが制限されたUE用の2つの構成をシグナリングしてもよい。
【0094】
RRC IEのPRACH−Configは、RangeConstrainedPRACH−ConfigIndexを含むように拡張されてもよい。
【0095】
リンクバジェットが制限されたUEに対して使用されるリソースは予約されてもよく、かつ通常のUE(すなわち、リンクバジェットが制限されていないUE)によって使用されるリソースと異なってもよい。これによって、eNBはそのようなプリアンブルを検出できるようになる。
【0096】
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEは、そのリンクバジェットが制限されたUEとしての状態を、新しいPRACH形式(例えば、上述の新しい形式のうちの1つ)を使用したPRACHプリアンブルを送信することによって、NWへとシグナリングする。それに対し、リンクバジェットが制限されていないUEは、その「リンクバジェットが制限されていない」状態を、従来のPRACH形式を使用したPRACHプリアンブルを送信することによって、NWへとシグナリングしてもよい。したがって、eNBは、任意の所与のUEの状態を、そのUEがどの形式を使用してPRACHプリアンブルを送信したかを判定することによって特定してもよい。
【0097】
その後、eNBはMSG2を、UEによるMSG2の正常な復号の可能性が十分に大きくなるように、例えば、MSG2の送信に対する符号化レートを低減することによって、かつ/又はMSG2の送信を時間的に繰り返す(TTIバンドリング)ことによって送信する。同様に、UEはMSG3を、eNBによるMSG3の正常な復号の可能性が十分に大きくなるように、例えば、MSG2の送信に対する符号化レートを低減することによって、かつ/又はMSG3の送信を時間的に繰り返すことによって送信してもよい。(MSG3に対するリソースは、MSG2のペイロード内で提供されてもよい。)
【0098】
いくつかの実施形態では、eNBはまた、リンクバジェットが制限されたUE(又はそのサブセット)を、eNBよりも優れたカバレッジを有する1つ以上の小セルへとオフロードすることを決定してもよい。
【0099】
以下の表では、PRACH−Configフィールドの記述について説明する。
【0101】
周波数でのPRACHの繰り返し
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、単一のランダムアクセス試行の一部として、新しいRACH形式を(上述の時間領域内での繰り返しに加えて又はその代替として)周波数領域内で繰り返してもよい。
図8Bは、UL周波数帯域の分離された部分を占有するが、時間的には同じ間隔805を占有する、2つのセグメント810及び815を含むPRACHプリアンブル送信を示す。(
図8Bは2つのセグメントを含むPRACHプリアンブル送信を示すが、より一般的には、任意の数のセグメントがPRACHプリアンブル送信に含まれてもよい。)セグメントのそれぞれの内容及び構造は同一であってもよく、例えば、同じZCシーケンスの同じ数のインスタンスを含んでもよい。セグメントは周波数ダイバーシティの利点を提供するために周波数領域内で分割されてもよく、例えば、システム帯域幅の上端で3RB(又は1RB)、システム帯域幅の下端で残りの3RB(又は1RB)に分割される。各セグメントの形式は、様々に上述されたようであってもよい。
【0102】
いくつかの実施形態では、初期PRACHプリアンブル送信の後に、例えば、様々に上述されたような、PRACHプリアンブルの1つ以上の再送信の時間的なシーケンスが続いてもよい。PRACHプリアンブル送信のそれぞれ(すなわち、初期送信及び再送信)は、直上で述べたような複数のセグメントを含んでもよい。例えば、各PRACHプリアンブル送信は、対応する時間期間を占有し、かつUL周波数帯域の異なる部分を占有してもよい。
【0103】
PRACHシーケンスによるドップラーの指示
上述のように、PRACHシーケンスは、時間的に分割された複数のサブフレームにわたって送信されてもよい。eNBによるシーケンスの検出中に最大の利得を得るために、eNBはドップラーシフト又はドップラーシフトの範囲を認識することが必要になり得る。ドップラーシフトの大きさが小さい場合はサブフレーム間でチャネルがあまり変化していないため、eNBは、複数のサブフレームにわたる相互相関の複素数値を結合してもよい。ただし、ドップラーシフトの大きさが大きい場合、eNBは、複素数値に対応するエネルギー値を計算し(すなわち、z→|z|
2=zz
*)、複素数値の代わりに複数のサブフレームにわたるエネルギー値を結合してもよい。
【0104】
いくつかの実施形態では、ZCシーケンスを複数のセット(例えば、2つ又は3つのセット)へと分割することを提案する。例えば、ドップラーシフトが低いときは、ZCシーケンスの第1のセットが使用されるために割り当てられてもよく、ドップラーシフトが中程度のときは、ZCシーケンスの第2のセットが使用されるために割り当てられてもよく、ドップラーシフトが高いときは、ZCシーケンスの第3のセットが使用されるために割り当てられてもよい。
【0105】
UE及びeNBがこれらのシーケンスセットの定義について合意していることが前提となり得る。
【0106】
UEは、そのセンサ(例えば、動きセンサ)を使用してドップラーシフトを測定してもよい。
【0107】
UEは、測定されたドップラーに基づきシーケンスセットのうちの1つを選択してもよい。UEは、PRACHの複数の送信を実行するために、選択されたシーケンスセットからのZCシーケンスを使用する。あり得るZCシーケンスの空間に対して相関付けることによって、eNBは、利用されたZCシーケンス及び選択されたセットを特定してもよい。選択されたセットのアイデンティティは、ドップラーの大きさのカテゴリ(例えば、低、中、高)、ひいては、現在の一連のPRACH送信にとって最も効果的な相関結合方法をeNBに通知する。このドップラーカテゴリをシグナリングするためのメカニズムは、eNBによるPRACH検出を改善する。
【0108】
ドップラーカテゴリ、時間パターン、及び周波数ホッピングパターンへのセットのアイデンティティのマッピング
いくつかの実施形態では、異なるドップラーカテゴリに対して定義されたZCシーケンスのセットはまた、異なる時間的な繰り返しパターン及び異なる周波数領域のホッピングパターンに関連付けられる。いくつかの実施形態では、3つのセットが存在し、各セットは、対応するドップラーカテゴリ(例えば、低、中、又は高)、PRACH送信が時間領域内で発生するTTIのセットを定義する、PRACH送信の時間的パターン、及び、ホッピングパターンによって占有される周波数領域のRBのセットを定義する、対応する周波数ホッピングパターンに関連付けられる。例えば、一実施形態では、3つのセットが以下のように定義される。
【0109】
低ドップラー用のS1:20個のシーケンスを含む。サブフレーム1でPRACHの第1の送信が送信され、4つのSFNごとに各SFNで繰り返される。RB0:15の範囲内でホップする。(RBは「リソースブロック」(Resource Block)の頭字語、RB0:15は、ブロック番号{0、1、・・・、15}によって与えられるリソースブロック範囲の表記である。)
【0110】
中ドップラー用のS2:15個のシーケンスを含む。サブフレーム3でPRACHの第1の送信が送信され、4つのSFNごとに各SFNで送信が繰り返される。RB16:33の範囲内でホップする。
【0111】
高ドップラー用のS3:10個のシーケンスを含む。サブフレーム2でPRACHの第1の送信が送信され、4つのSFNごとに各SFNで送信が繰り返される。RB35:48の範囲内でホップする。
【0112】
ユーザ機器デバイスを動作させる方法900
実施形態の1セットでは、ユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法900は、
図9に示すように実行されてもよい。(方法900はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットを含んでもよい。)方法900は、ランダムアクセス手順を容易にするために、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによって実行されてもよい。方法は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスの処理エージェントによって実施されてもよい。処理エージェントは、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサによって、1つ以上のプログラマブルハードウェア要素によって、ASICなどの1つ以上の専用ハードウェアデバイスによって、又は上述の任意の組合せによって実現されてもよい。
【0113】
方法は、910で示されるように、Zadoff−Chuシーケンスの少なくとも3つのインスタンスを含む第1のメッセージを送信することを含んでもよい。(例えば、これは形式Aでは4回繰り返され、形式Bでは7回繰り返される。)第1のメッセージは、時間−周波数リソース空間内の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上で送信されてもよい。ZCインスタンスの数が多いほど、基地局によるメッセージ復号の可能性を向上させることができる。
【0114】
いくつかの実施形態では、方法900はまた、第1のメッセージの1つ以上の再送信を実行することを含んでもよく、前述の送信及び前述の1つ以上の再送信は、第1の基地局によって送信された構成情報によって特定される時間のパターンに従って発生する。(第1のメッセージの初期送信及び1つ以上の再送信は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによる単一のランダムアクセス試行の一部として発生する。)このため、基地局は、送信及び1つ以上の再送信がいつ発生するかを予測することができ、かつ第1のメッセージの2つ以上の受信されたバージョンを結合することができ、その結果、正常な復号の可能性が向上する。
【0115】
いくつかの実施形態では、構成情報は、前述の送信及び前述の1つ以上の再送信を実行するためにUEデバイスによって使用可能な時間−周波数リソースの第1のセットが、従来のランダムアクセスプリアンブルを送信するために1つ以上の他のUEデバイス(例えば、リンクバジェットが制限されていないUEデバイス)によって使用可能な時間−周波数リソースの第2のセットと異なるように、時間のパターンを特定する。従来のランダムアクセスプリアンブルのそれぞれは、Zadoff−Chuシーケンスの最大2つのインスタンスを含む。
【0116】
いくつかの実施形態では、方法900はまた、第1の基地局から第2の基地局へのUEのハンドオーバーが実行されているときに、第1のメッセージを前述の送信することの前に、第2の基地局からマスタ情報ブロック(MIB)を受信することを含んでもよく、MIBは第2の基地局に関連付けられたシステムフレーム番号(SFN)を含み、システムフレーム番号は、いつ第1のメッセージを前述の送信することを実行する時間になったかを判定するために使用される。
【0117】
いくつかの実施形態では、方法900はまた、第1の基地局から第2の基地局へのUEのハンドオーバーが実行されているときに、第1の基地局から受信された、第1の基地局と第2の基地局との間で同期されるシステムフレーム番号に基づき、いつ第1のメッセージの前述の送信を実行する時間になったかを判定することを含んでもよい。
【0118】
いくつかの実施形態では、方法900はまた、第1の基地局から第2の基地局へのUEのハンドオーバーが実行されているときに、第1の基地局によって送信される無線リソース制御(radio resource control、RRC)情報要素を受信することを含んでもよい。RRC情報要素は、第2の基地局に関連付けられたシステムフレーム番号を含んでもよい。システムフレーム番号は、いつ第1のメッセージの前述の送信を実行する時間になったかを判定するために使用されてもよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージを送信する動作及び前述の1つ以上の再送信は、UEのリンクバジェットが(例えば、性能の低いアンテナシステムを備えていることによって)制限されていることを示す、記憶された情報に応じて実行される。
【0120】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージを送信する動作及び前述の1つ以上の再送信は、リンクバジェットが制限された状態でUEが動作していることを、そのUEが判定したことに応じて実行される。
【0121】
いくつかの実施形態では、方法900はまた、第1のメッセージを送信する動作の前に、基地局によって送信された構成情報を受信することを含んでもよい。基地局は構成情報を、例えば、システム情報ブロックSIB2の一部として送信してもよい。
【0122】
いくつかの実施形態では、構成情報は、タイミングパターンの既定のセットから時間のパターンを特定し、これらのタイミングパターンのそれぞれは。例えば、各タイミングパターンは、第1のメッセージの前述の送信に対して許可された時間、及び1つ以上の再送信に対する、対応する送信間の時間間隔を示してもよい。
【0123】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、Zadoff−Chuシーケンスの前述の少なくとも3つのインスタンスを伝達するための複数のサブキャリアを含み、これらのサブキャリアの間隔は1.25kHzよりも大きい。
【0124】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは2つ以上の送信時間間隔(TTI)にわたる。
【0125】
いくつかの実施形態では、方法900はまた、基地局によって送信された第2のメッセージ(例えば、ランダムアクセス応答)を受信することを含んでもよく、第2のメッセージは、基地局が第1のメッセージを正常に復号したことに応じて、基地局によって送信される。
【0126】
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、基地局によって2回以上及び/又はより低い符号化レートで送信される。
【0127】
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは基地局によって、従来のランダムアクセス応答メッセージ(例えば、既存の3GPP規格で定義されているような従来のRARメッセージ)よりも低い符号化レートで送信される。
【0128】
いくつかの実施形態では、方法900はまた、基地局からの第2のメッセージを正常に復号したことに応じて、第3のメッセージを基地局へと送信することを含む。第3のメッセージは、(a)従来のPUSCHメッセージよりも低い符号化データレートで、かつ/又は(b)時間的に繰り返し送信されてもよい。
【0129】
基地局を動作させる方法
実施形態の1セットでは、基地局(BS)を動作させる方法1000は、
図10に示すように実行されてもよい。(方法1000はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットを含んでもよい。)方法1000は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスに対するランダムアクセス手順を容易にするために実行されてもよい。方法は、基地局の処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実施されてもよい。
【0130】
1010では、方法は、リンクバジェットが制限された1つ以上のユーザ機器(UE)デバイスに対する第1の構成情報を送信することを含んでもよい。リンクバジェットが制限されたUEデバイスのそれぞれは、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、かつランダムアクセスプリアンブルの1つ以上の再送信を実行するように構成されてもよい。ランダムアクセスプリアンブルは、Zadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含む。第1の構成情報は、ランダムアクセスプリアンブルの前述の送信及び前述の1つ以上の再送信に対する時間のパターン(及び/又は周波数ホッピングパターンなどの他の構成特徴)を示す。いくつかの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルはZadoff−Chuシーケンスの少なくとも3つのインスタンスを含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、動作1010は省略されてもよい。例えば、時間のパターン(及び/又は他の構成特徴)について、基地局及びリンクバジェットが制限された1つ以上のUEデバイス(又はそれらのデバイスのサブセット)によって予め合意がなされていてもよい。このため、第1の構成情報の送信は不要となる。
【0132】
1015では、方法は、第1のデータレコード、すなわち、サンプルのセットを取得するために、1つ以上のUEデバイスのうちの第1のUEデバイスからのランダムアクセスプリアンブルの前述の送信を受信することを含んでもよい。
【0133】
1020では、方法は、1つ以上の追加のデータレコードをそれぞれ取得するために、第1のUEデバイスからのランダムアクセスプリアンブルの前述の1つ以上の再送信を受信することを含んでもよい。
【0134】
1025では、方法は、第1のデータレコード及び1つ以上の追加のデータレコードに基づきランダムアクセスプリアンブルを復号することを含んでもよい。
【0135】
いくつかの実施形態では、方法1000はまた、リンクバジェットが制限されていない1つ以上のUEデバイスに対する第2の構成情報を送信することを含んでもよい。リンクバジェットが制限されていないUEデバイスのそれぞれは、第2の構成情報によって特定されたタイミングに基づき第2のランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成されてもよい。(第2のランダムアクセスプリアンブルは、従来のプリアンブルの形式に準拠してもよい。)リンクバジェットが制限されていないUEデバイスのうちの任意の所与の1つによって送信される第2のランダムアクセスプリアンブルは、UEデバイスによって選択されたZadoff−Chuシーケンスの最大2つのインスタンスを含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、第1の構成情報及び第2の構成情報は、ランダムアクセスプリアンブルの前述の送信及び前述の1つ以上の再送信を実行するために第1のUEデバイスによって使用可能な時間−周波数リソースの第1のセットが、第2のランダムアクセスプリアンブルを送信するためにリンクバジェットが制限されていない1つ以上のUEデバイスによって使用可能な時間−周波数リソースの第2のセットと異なるように、基地局によって特定される。
【0137】
いくつかの実施形態では、方法1000はまた、ランダムアクセスプリアンブルを復号したことに応じて、ランダムアクセス応答を第1のUEデバイスへと送信することを含んでもよく、ランダムアクセス応答は、(a)従来のランダムアクセス応答よりも低い符号化レートで、かつ/又は(b)複数の時間的な繰り返しを使用して送信される。
【0138】
いくつかの実施形態では、方法1000はまた、第1のUEデバイスからメッセージを受信することを含んでもよく、第1のUEデバイスはランダムアクセス応答を受信した後にメッセージを送信し、メッセージは通常のPUSCHメッセージよりも低い符号化レートで、かつ/又は複数の時間的な繰り返しを使用して送信される。
【0139】
いくつかの実施形態では、第1の構成情報は、(UEデバイスに認識されている)時間パターンの所定のセットから時間のパターンを特定する。
【0140】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルは、Zadoff−Chuシーケンスの前述の少なくとも3つのインスタンスを伝達するための複数のサブキャリアを含み、これらのサブキャリアの間隔は1.25kHzよりも大きい。
【0141】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルは2つ以上の送信時間間隔/サブフレーム(TTI)にわたる。
【0142】
シーケンスセットの選択を介したドップラーカテゴリのシグナリングを使用するユーザ機器
実施形態の1セットでは、ユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法1100は、
図11に示すように実行されてもよい。(方法1100はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットを含んでもよい。)方法1100は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスに対するランダムアクセス手順を容易にするために実行されてもよい。方法は処理エージェントによって実施されてもよい。処理エージェントは、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサによって、1つ以上のプログラマブルハードウェア要素によって、ASICなどの1つ以上の専用ハードウェアデバイスによって、又は上述の任意の組合せによって実現されてもよい。
【0143】
1110では、処理エージェントはZadoff−Chuシーケンスの複数のセットからセットを選択してもよい。選択は、基地局に対するUEデバイスのドップラーシフトの大きさの測定値に基づいてもよい。(代替実施形態では、選択は、基地局へとシグナリングされる何らかの他の特性又はデータ値若しくはデータ値の範囲に基づいてもよい)。複数のセットの中から選択されたセットのアイデンティティは、相関累算方法を特定するために、基地局によって使用可能である。各セットは、複数のZadoff−Chuシーケンスを含んでもよい。
【0144】
相関累算方法は、例えば、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から、例えば、様々に上述されるように選択されてもよい。選択が発生する累算方法のセットはまた、他の方法を含んでもよい。
【0145】
1115では、処理エージェントは第1のメッセージの2つ以上の送信を実行してもよい。第1のメッセージは、選択されたセットから選択された特定のZadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含んでもよい。
【0146】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は、複数の時間間隔にわたる周波数ホッピングを使用して実行される。上述のセットのうちの異なる1つは、周波数ホッピングの異なるパターンに関連付けられてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は、複数のあり得る時間的な繰り返しパターンのうちの1つに従って実行されてもよい。セットのうちの異なる1つは、時間的な繰り返しパターンのうちの異なる1つに関連付けられてもよい。
【0148】
実施形態の1セットでは、ユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法1200は、
図12に示すように実行されてもよい。(方法1200はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットを含んでもよい。)方法1200は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスに対するランダムアクセス手順を容易にするために実行されてもよい。方法1200は処理エージェントによって実施されてもよい。処理エージェントは、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサによって、1つ以上のプログラマブルハードウェア要素によって、ASICなどの1つ以上の専用ハードウェアデバイスによって、又は上述の任意の組合せによって実現されてもよい。
【0149】
1210では、処理エージェントは、基地局に対するUEのドップラーシフトの大きさの測定値に基づき、複数のセットからセットを選択してもよい。セットのそれぞれは、複数のZadoff−Chuシーケンスを含む。セットのうちの異なる1つは、ドップラーシフトの大きさの異なる範囲へと割り当てられている。
【0150】
1215では、処理エージェントは第1のメッセージの2つ以上の送信を実行してもよく、第1のメッセージは、選択されたセットから選択された特定のZadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含む。これらの送信によって、UEデバイスは、その測定されたドップラーシフトの大きさに関する情報を基地局へとシグナリングする。基地局は、第1のメッセージの2つ以上のインスタンスにわたる相関データの結合のための適切な方法を特定するために、選択されたセットのアイデンティティを使用してもよい。
【0151】
いくつかの実施形態では、基地局は、第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信し、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及び複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を取得するために、シンボルデータに対して相関処理を実行し、選択されたセットを特定する情報に基づき、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から相関累算方法を選択し、選択された相関累算方法に従って2つ以上の相関シーケンスを累算する、ように構成されてもよく、2つ以上の相関シーケンスのそれぞれは、特定のZadoff−Chuシーケンスとのシンボルデータのそれぞれの部分の相関によって生成され、シンボルデータの部分のそれぞれは、2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する。
【0152】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信のそれぞれは異なる時間間隔で発生し、第1の時間間隔での、送信のうちの1つ目は周波数リソースの第1のセットを占有し、第2の時間間隔での、送信のうちの2つ目は周波数リソースの第1のセットと異なる周波数リソースの第2のセットを占有する。
【0153】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信はそれぞれ、2つ以上の異なる時間間隔を占有し、2つ以上の送信を実行するために使用される周波数リソースは、複数の周波数ホッピングパターンのうちの特定の1つに従って1つの時間間隔から次の時間間隔へと変化し、複数の周波数ホッピングパターンのそれぞれは、複数のセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0154】
いくつかの実施形態では、基地局は、第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信し、シンボルデータのサブセットであって、シンボルデータのサブセットのそれぞれは周波数ホッピングパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行しシンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成された2つ以上の相関シーケンスを累算する、ように構成され、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、特定のサブセットの2つ以上の部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する。
【0155】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は複数の時間的な繰り返しパターンのうちの1つに従って実行され、時間的な繰り返しパターンのそれぞれは、Zadoff−Chuシーケンスのセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0156】
いくつかの実施形態では、基地局は、第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信し、シンボルデータのサブセットであって、サブセットのそれぞれは時間的な繰り返しパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行し、累算された相関シーケンスを取得するために2つ以上の相関シーケンスを累算する、ように構成され、2つ以上の相関シーケンスはシンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成され、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、2つ以上のそれぞれの部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する。
【0157】
基地局はZadoff−Chuシーケンスのセットのメンバーシップに基づき相関累算方法を選択する
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法1300は、
図13に示すように実行されてもよい。(方法1300はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットを含んでもよい。)方法1300は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスに対するランダムアクセス手順を容易にするために実行されてもよい。方法1300は処理エージェントによって実施されてもよい。処理エージェントは、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサによって、1つ以上のプログラマブルハードウェア要素によって、ASICなどの1つ以上の専用ハードウェアデバイスによって、又は上述の任意の組合せによって実現されてもよい。
【0158】
1310では、処理エージェントは、例えば、様々に上述されたような、UEデバイスからの第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信してもよい。UEデバイスは、Zadoff−Chuシーケンスの複数のセットのうちの1つから選択された特定のZadoff−Chuシーケンスを使用して、2つ以上の送信を実行してもよい。
【0159】
1315では、処理エージェントは、特定のZadoff−Chuシーケンスが属するセットを特定するために、シンボルデータに対して相関処理を実行してもよい。
【0160】
1320では、処理エージェントは累算方法を使用して相関データレコードを累算してもよい。累算方法は、前述のセットのアイデンティティに基づき、複素数値累算方法又はエネルギー累算方法から選択されてもよい。
【0161】
いくつかの実施形態では、UEデバイスは、複数の時間間隔にわたる周波数ホッピングを使用して2つ以上の送信を実行し、セットのうちの異なる1つは、周波数ホッピングの異なるパターンに関連付けられる。これらの実施形態では、方法はまた、前述のセットのアイデンティティに基づき周波数ホッピングパターンを特定することを含んでもよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、UEデバイスは、1つ又は複数のあり得る時間的な繰り返しパターンに従って2つ以上の送信を実行し、セットのうちの異なる1つは、異なる時間的な繰り返しパターンに関連付けられる。これらの実施形態では、方法はまた、前述のセットのアイデンティティに基づき繰り返しパターンを特定することを含んでもよい。
【0163】
いくつかの実施形態では、相関累算方法は、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から選択される。
【0164】
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法1400は、
図14に示すように実行されてもよい。(方法1400はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットを含んでもよい。)方法1400は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスに対するランダムアクセス手順を容易にするために実行されてもよい。方法1400は処理エージェントによって実施されてもよい。処理エージェントは、プログラム命令を実行する1つ以上のプロセッサによって、1つ以上のプログラマブルハードウェア要素によって、ASICなどの1つ以上の専用ハードウェアデバイスによって、又は上述の任意の組合せによって実現されてもよい。
【0165】
1410では、処理エージェントは、第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータをUEデバイスから受信してもよく、第1のメッセージは特定のZadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含み、特定のZadoff−Chuシーケンスは、Zadoff−Chuシーケンスの複数のセットのうちの選択された1つからUEデバイスによって選択されており、セットのそれぞれは、基地局に対するUEデバイスのドップラーシフトの大きさの異なる範囲に対応する。
【0166】
1415では、処理エージェントは、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及び複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定するために、シンボルデータに対して相関処理を実行してもよい。
【0167】
1420では、処理エージェントは、選択されたセットを特定する情報に基づき、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から相関累算方法を選択してもよい。
【0168】
1425では、処理エージェントは、選択された相関累算方法に従って2つ以上の相関シーケンスを累算してもよい。2つ以上の相関シーケンスのそれぞれは、特定のZadoff−Chuシーケンスとのシンボルデータのそれぞれの部分の相関によって生成されてもよい。シンボルデータの部分のそれぞれは、2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応してもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信のそれぞれは、異なる時間間隔内で発生する。第1の時間間隔での、送信のうちの1つ目は、周波数リソースの第1のセットを占有してもよく、第2の時間間隔での、送信のうちの2つ目は、周波数リソースの第1のセットと異なる周波数リソースの第2のセットを占有してもよい。
【0170】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信はそれぞれ、2つ以上の異なる時間間隔を占有し、2つ以上の送信を実行するために使用される周波数リソースは、複数の周波数ホッピングパターンのうちの特定の1つに従って1つの時間間隔から次の時間間隔へと変化し、複数の周波数ホッピングパターンのそれぞれは、複数のセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0171】
いくつかの実施形態では、方法1400はまた、第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信することと、シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行することであって、シンボルデータのサブセットのそれぞれは周波数ホッピングパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、ことと、シンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成された2つ以上の相関シーケンスを累算することであって、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、特定のサブセットの2つ以上の部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する、ことと、を含んでもよい。
【0172】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は複数の時間的な繰り返しパターンのうちの1つに従って実行され、時間的な繰り返しパターンのそれぞれは、Zadoff−Chuシーケンスのセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0173】
いくつかの実施形態では、方法1400はまた、第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信することと、シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行することであって、サブセットのそれぞれは時間的な繰り返しパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、ことと、累算された相関シーケンスを取得するために2つ以上の相関シーケンスを累算することであって、2つ以上の相関シーケンスはシンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成され、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、2つ以上のそれぞれの部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する、ことと、を含んでもよい。
【0174】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは特定のZadoff−Chuシーケンスの2つのインスタンスを含む。
【0175】
複数のPRACH送信にわたる周波数ホッピングの実施例
図15は、複数のPRACH送信にわたる周波数ホッピングの単純な実施例を示す。各PRACH送信は2つのRBを含み、対応する時間間隔内で発生する。例えば、第1のPRACH送信は、時間間隔T1内で発生するRB810及び815を含み、第2のPRACH送信は、時間間隔T2内で発生するRB820及び825を含み、第3のPRACH送信は、時間間隔T3内で発生するRB830及び835を含み、第4のPRACH送信は、時間間隔T4内で発生するRB840及び845を含む。RBのペアは、異なる時間間隔内の異なる周波数位置へとホップし、それによって周波数ダイバーシティを提供する。周波数ホッピングパターンに関する様々な他の可能性、及び様々な送信パラメータが想到され、本実施例は限定することを意図するものではない。
【0176】
リンクバジェットが制限されたUEデバイスに対する連続するサブフレームにわたるPRACHの繰り返し
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、PRACHを連続するサブフレームにわたって繰り返し送信してもよく、例えば、連続するサブフレームのそれぞれで1つのPRACHを送信してもよい。したがって、SIB2の情報を変更する必要がない場合がある。PRACHの第1のインスタンスが送信されるサブフレームは、既存のLTE規格によって定義されるようなSIB2によって示されるサブフレームであってもよい。(既存のLTE規格下で動作するUEデバイスは、1つのみのPRACHを包含するサブフレームを送信し得る)。リンクバジェットが制限されていないUEデバイス(例えば、eNBに近接しているUEデバイス)は、1つのみのPRACHを包含するサブフレームを使用する従来の様式でランダムアクセスを実行してもよい。
【0177】
連続するサブフレームのうちの任意の1つでは、そのサブフレームに対するPRACHを形成する2つのRBは、周波数ダイバーシティからの恩恵を受けるために、隣接するか、又は周波数領域全体(例えば、1.4MHz、5MHz、又は10MHzの端部)に広げられてもよい。一実施形態では、対応するサブフレーム内でPRACHのインスタンスを送信するために、新しいPRACH形式Cが使用されてもよい。ただし、様々な他の形式のいずれかが使用されてもよい。
【0178】
PRACHの繰り返し数は固定されてもよい。代替として、繰り返し数は可変であってもよく、例えば、eNBによってUEへとシグナリングされてもよい。例えば、信号の繰り返し数をシグナリングするために、値がSIB2内に追加されてもよい。
【0179】
PRACHが時間領域内で繰り返される間、PRACHを形成する2つのRBの位置は、周波数領域内で1つのサブフレームから次のサブフレームへとホップしてもよく、これによってeNBは周波数ダイバーシティからの恩恵を受けることができる。ホッピングパターンは、予め特定(固定)されるか、又はeNBによって送信されるシステム情報(例えば、SIB2)内でシグナリングされてもよい。
【0180】
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってその第1のPRACH送信に使用されるRBは、通常のUEデバイスによってその唯一のPRACH送信に使用されるRBと少なくとも部分的に重複する。(用語「通常のUEデバイス」は、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスの同義語である。)ただし、リンクバジェットが制限されたUEデバイス及び通常のUEデバイスは、異なるZCシーケンス、例えば、ランダムに選択されたZCシーケンスを使用する。したがって、リンクバジェットが制限されたデバイス及び通常のデバイスが共通に使用されるRB上で衝突しても、ZCシーケンスは十分に直交し得るため、eNBはデバイスのそれぞれによって送信されたZCシーケンスを明確に検出することができる。リンクバジェットが制限されたデバイスは、その後の連続するサブフレームで、PRACHを再送信するための追加の機会を有する。
【0181】
他の実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってその第1のPRACH送信に使用されるRBは、通常のUEデバイスによってその唯一のPRACH送信に使用されるRBから分離されるように構成される。
【0182】
図16−連続するサブフレームにわたって送信されるPRACHインスタンス
実施形態の1セットでは、UEデバイスを動作させる方法1600は、
図16に示す動作を含み得る。(方法1600はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法1600は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されているときに、ランダムアクセス手順を容易にするために利用されてもよい。動作は、UEデバイスの処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0183】
1610では、UEデバイスは、基地局へのアップリンク信号の複数の連続するサブフレームにわたって、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の複数のインスタンスを送信してもよい。連続するサブフレームのそれぞれは、PRACHインスタンスのうちの対応する1つを含んでもよい。(複数のPRACHインスタンスは、UEデバイスによって単一のランダムアクセス試行の一部として送信されることが好ましい。)連続するサブフレームは、単一の無線フレーム又は複数の無線フレーム内のサブフレームであってもよい。
【0184】
いくつかの実施形態では、連続するサブフレームのうちの1つ目で、PRACHインスタンスのうちの1つ目を送信するためにUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、従来のPRACHサブフレームを送信するために、リンクバジェットが制限されていない第2のUEデバイスによって使用されるリソースブロックから分離される。
【0185】
いくつかの実施形態では、連続するサブフレームのうちの1つ目で、PRACHインスタンスのうちの1つ目を送信するために、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、従来のPRACHサブフレームを送信するために、リンクバジェットが制限されていない第2のUEデバイスによって使用されるリソースブロックと少なくとも部分的に重複する。リンクバジェットが制限されたUEデバイス及び第2のUEデバイスはそれぞれ、PRACH送信のための対応するZCルートをランダムに選択するように構成される。(このため、独立して選択されたZCルートは、基地局で一意に特定するのに十分に直交し得る。)
【0186】
いくつかの実施形態では、方法1600はまた、前述の連続するサブフレームの数を示すシステム情報を(例えば、SIB2の一部として)受信することを含んでもよい。
【0187】
いくつかの実施形態では、前述の連続するサブフレームの数は固定され、リンクバジェットが制限されたUEデバイス及び基地局によって認識されている。
【0188】
いくつかの実施形態では、PRACHインスタンスを送信するためにリンクバジェットが制限されたUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、周波数領域内で、連続するサブフレームのうちの1つから次へとホップする。
【0189】
いくつかの実施形態では、周波数領域内でリソースブロックがホップするときに従うホッピングパターンは固定され、リンクバジェットが制限されたUEデバイス及び基地局によって認識されている。
【0190】
いくつかの実施形態では、方法1600はまた、周波数領域内で前述のホッピングを実行するために使用されるホッピングパターンを特定するシステム情報を(例えば、SIB2の一部として)受信することを含んでもよい。
【0191】
図17−PRACHインスタンスの相関累算をサポートする基地局
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法1700は、
図17に示す動作を含み得る。(方法1700はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法1700は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されているときに、ランダムアクセス手順の正常な完了を容易にするために利用されてもよい。動作は、基地局の処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0192】
1710では、基地局は、UEデバイスによるPRACHの複数のインスタンスの送信に応じて、シンボルデータを受信してもよい。複数のPRACHインスタンスは、複数の連続するサブフレームにわたって送信される。(複数のPRACHインスタンスは、UEデバイスによって単一のランダムアクセス試行の一部として送信される。)複数の連続するサブフレームのそれぞれは、PRACHインスタンスのうちの対応する1つを含む。
【0193】
1715では、基地局は、使用可能なZadoff−Chu(ZC)シーケンスのセットからの、どのZCシーケンスが複数のPRACHインスタンス内に含まれるかを判定するために、シンボルデータに対して相関処理を実行してもよい。相関処理は、複数の連続するサブフレームにわたって相関データを累算する。相関データの累算は、PRACHプリアンブルの正常な復号の可能性を向上させる効果を有し得る。
【0194】
新しいPRACH形式の時間繰り返し
連続するサブフレームにわたって繰り返されるPRACH送信をeNBが累算するために、eNBは、繰り返されるPRACH送信を送信するためにUEによって使用される連続するサブフレームの数を認識する必要がある。この数は固定される(例えば、2、3、4、若しくは5)か、又はeNBによってシステム情報内(例えば、SIB2の修正されたバージョン内)でシグナリングされてもよい。
【0195】
eNBは、PRACHシーケンスを含むRB(例えば、2つのRB)の周波数ホッピングパターン、すなわち、連続するサブフレームのセット内での1つのサブフレームから次のサブフレームへの周波数ホッピングのパターンを認識する必要があり得る。上記と同様に、ホッピングパターンは固定される(例えば、UEによって選択された各ZCルートシーケンスに対するホッピングシーケンス)か、又はSIB2などのシステム情報内でシグナリングされてもよい。
【0196】
追加のPRACH送信によるリンクバジェットが制限された状態のシグナリング
いくつかの実施形態では、eNB及びUEデバイスは、eNBが、ランダムアクセス手順の初期PRACHメッセージング中に、所与のUEデバイスのリンクバジェットが制限されているかどうかを判定することを可能にするために、以下のように動作してもよい。
【0197】
eNBは、従来のシステム情報(SIB2など)をセル(又はセクタ)内のUEデバイスへと送信してもよく、システム情報は、PRACH構成及びPRACH形式などのランダムアクセス手順の特徴を制御する。例えば、eNBはSIB2内で、LTE仕様によって定義されているように、PRACH形式0又はPRACH形式2のうちの1つをシグナリングしてもよい。ランダムアクセス手順を開始するときに、任意のUEデバイスは、リンクバジェットが制限されているかどうかにかかわらず、LTE仕様によって定義されているように、eNBによってシグナリングされたPRACH形式及びPRACH構成を使用して、1つ又は2つの連続するPRACHを包含するサブフレームの従来のセットを送信してもよい。(形式0は、1つのみのPRACHを包含するサブフレームを使用する。形式2は、2つの連続するPRACHを包含するサブフレームを使用する。)リンクバジェットが制限されたデバイスは、従来のサブフレームセットの後に「連続して」続く、1つ以上の追加のPRACHを包含するサブフレームを送信することによって処理を続行する。リンクバジェットが制限されていないUEデバイスは、現在のランダムアクセス手順の一部として、如何なる追加のPRACHを包含するサブフレームも送信しない。(任意のUEデバイスは、現在の手順が失敗した場合に新しいランダムアクセス手順を開始してもよい。)リンクバジェットが制限されたデバイスによって使用される、1つ以上の追加のPRACHを包含するサブフレームの数は、eNBによって認識されている。
【0198】
すなわち、任意のUEデバイスは、既存のLTE規格によって規定されているように1つ以上のPRACH試行を送信してもよいが、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、そのリンクバジェットが制限された状態をeNBへとシグナリングするために、1つ以上の追加のPRACHサブフレームを各試行内で送信する。1つ以上の追加のPRACHインスタンスは、連続するサブフレーム内で発生し、従来のサブフレームセットの最後のサブフレームの直後のサブフレーム内で開始される。
【0199】
eNBは、UEデバイスのリンクバジェットが制限されているかどうかを、従来のサブフレームセット、並びに、従来のサブフレームセット及び1つ以上の追加のサブフレームを含むサブフレームセット全体を分析することによって判定する。UEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合は、サブフレームセット全体に対する相関処理によって、UEによって選択されたZCシーケンスに対する重要なピーク(又は強いピーク)が特定されるべきである。UEデバイスのリンクバジェットが制限されていない場合は、従来のサブフレームセットの相関処理によって、UEによって選択されたZCシーケンスに対するピークが特定されるはずであるが、サブフレームセット全体に対する相関処理は、PRACHを含まない追加のサブフレームの希薄化(相関破壊)効果によって、一意のピークを特定できない場合がある。
【0200】
一実施例として、eNBが形式0及びサブフレーム0の使用をシグナリングした場合、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、第1のPRACHインスタンスを(形式0によって規定されるように)サブフレーム0で送信し、追加のPRACHインスタンスをサブフレーム1及び2のそれぞれで送信してもよい。それぞれの追加のPRACHインスタンスは、第1のPRACHインスタンスと同じZCシーケンス、及び同じ数のPRACH包含リソースブロックを使用してもよい。
【0201】
別の実施例として、eNBが形式2及びサブフレーム0の使用をシグナリングした場合、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、形式2によって規定されるように、サブフレーム0及び1のそれぞれでPRACHインスタンスを送信し、その後、サブフレーム2及び3のそれぞれで追加のPRACHインスタンスを送信してもよい。それぞれの追加のPRACHインスタンスは、サブフレーム0及び1と同じPRACH構成を使用してもよい。
【0202】
代替実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、SIB2によってシグナリングされたPRACH形式を無視し、常に形式0又は形式2のうちの所定の1つをその初期PRACHメッセージングに対して使用してもよいが、さもなければ、上記の「追加のPRACH送信によるリンクバジェットが制限された状態のシグナリング」で説明したように動作してもよい。(所定の形式はeNBに認識されているため、eNBは、所定の形式に従ってPRACHインスタンスを受信することを認識している)。
【0203】
例えば、ランダムアクセス手順を実行することが必要になるたびに、リンクバジェットが制限されたUEは、サブフレーム0及び1で形式2を送信し(形式2は2ms続く)、サブフレーム2及び3で繰り返してもよい。別の実施例として、ランダムアクセス手順を実行することが必要になるたびに、リンクバジェットが制限されたUEは、サブフレーム0で形式0を送信し、サブフレーム1及びサブフレーム2で繰り返してもよい。
【0204】
図18−リンクバジェットが制限された状態を基地局へとシグナリングする方法
実施形態の1セットでは、ユーザ機器(UE)デバイスを動作させるための方法1800は、
図18に示す動作を含み得る。(方法1800はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法1800は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合(又は制限されているとき)に、ランダムアクセス手順の正常な完了を容易にするために利用されてもよい。動作は、UEデバイスの処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0205】
1810では、UEデバイスは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の1つ以上のインスタンスの第1のセットを、1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットにわたってそれぞれ送信してもよい。1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットを送信する動作は、PRACHの送信のための従来の形式に従って実行されてもよい。
【0206】
1815では、UEデバイスは、PRACHの1つ以上のインスタンスの第2のセットを、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後から開始される、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットにわたってそれぞれ送信してもよい。第1のセットの1つ以上のPRACHインスタンスのそれぞれ、及び第2のセットの1つ以上のPRACHインスタンスのそれぞれは、同じZadoff−Chuシーケンスを使用してもよい。
【0207】
動作1810及び1815は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによって、単一のランダムアクセス試行の一部として実行される。
【0208】
リンクバジェットが制限されていないUEデバイスは、PRACHの1つ以上の従来のインスタンスを送信するが、1つ以上の追加のインスタンスを送信しないように構成されてもよい。このため、基地局は、ランダムアクセスを試行している所与のUEデバイスのリンクバジェットが制限されているかどうかを、追加のインスタンスがアップリンク信号内に存在するかどうかを判定することによって判定することができる。
【0209】
いくつかの実施形態では、方法1800はまた、1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットを前述の送信することの前に、(例えば、SIB2内の)システム情報を基地局から受信することを含んでもよい。システム情報は、少なくとも従来の形式を示してもよい。(「従来の形式」は、例えば、3GPP TS36.211によって指定された形式であってもよい)。
【0210】
いくつかの実施形態では、従来の形式は、UEデバイスにサービスを提供する基地局に認識されている、固定された形式であってもよい。
【0211】
いくつかの実施形態では、従来の形式は3GPP TS36.211のPRACH形式0に対応し、1つ以上のサブフレームの第1のセットは1つのサブフレームのみを含む。
【0212】
いくつかの実施形態では、従来の形式は3GPP TS36.211のPRACH形式2に対応し、1つ以上のサブフレームの第1のセットは厳密に2つのサブフレームを含む。
【0213】
いくつかの実施形態では、第1のセットの各サブフレーム及び第2のセットの各サブフレームに対するPRACH構成(例えば、PRACH包含リソースブロックの数、ZCシーケンスの繰り返しの数、ZCシーケンスの長さ)は同一である。
【0214】
実施形態の1セットでは、ユーザ機器(UE)デバイスを動作させるための方法1900は、
図19に示す動作を含み得る。(方法1900はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法1900は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合(又は制限されているとき)に、ランダムアクセス手順の正常な完了を容易にするために利用されてもよい。動作は、UEデバイスの処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0215】
1910では、UEデバイスは、第1の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む、1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットを送信してもよい。第1のPRACHは、PRACH送信のための従来の形式に従って送信されてもよい。
【0216】
1915では、UEデバイスは、第1のPRACHの1つ以上の繰り返しを含む、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットを送信してもよい。1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットは、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後から開始されてもよい。1つ以上のPRACHの繰り返しのそれぞれは、第1のPRACHと同じZadoff−Chuシーケンスを使用してもよい。
【0217】
動作1910及び1915は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによって、単一のランダムアクセス試行の一部として実行される。
【0218】
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法2000は、
図20に示す動作を含み得る。(方法2000はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法2000は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合(又は制限されているとき)に、ランダムアクセス手順の正常な完了を容易にするために利用されてもよい。動作は、基地局の処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0219】
2010では、基地局は、UEデバイスによる第1の送信に応じて第1のシンボルデータセットを受信してもよく、第1の送信は、それぞれが1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットにわたる、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の1つ以上のインスタンスの第1のセットを含み、前述の第1の送信は、PRACHの送信のための従来の形式に従って実行される。
【0220】
2015では、基地局は、UEデバイスによる後続の送信に応じて第2のシンボルデータセットを受信してもよく、後続の送信は、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後から開始される、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットを含む。
【0221】
2020では、基地局は、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが、1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットに加えて1つ以上のPRACHインスタンスを含むかどうかを判定するために、第1のシンボルデータセット及び第2のシンボルデータセットの和集合に対して相関処理を実行してもよく、1つ以上の追加のPRACHインスタンスは、存在する場合、第1のセットの1つ以上のPRACHインスタンスと同じZCシーケンスを使用するものと見なされる。
【0222】
2025では、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットに加えて1つ以上のPRACHインスタンスを含むことを判定したことに応じて、基地局は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示をメモリ内に記憶してもよい。
【0223】
いくつかの実施形態では、方法2000はまた、第1のシンボルデータセットを前述の受信することの前に、少なくとも従来の形式を示すシステム情報を送信することを含んでもよい。
【0224】
いくつかの実施形態では、従来の形式は、基地局に認識されている固定された形式である。
【0225】
いくつかの実施形態では、方法2000はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスがランダムアクセスを試行しているときに使用されるものよりも低い符号化レート(又は高い冗長性)を使用して、ランダムアクセス手順の1つ以上のメッセージをUEデバイスへと送信することを含んでもよい。
【0226】
いくつかの実施形態では、方法2000はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスがランダムアクセスを試行しているときに使用されるものよりも低い符号化レート(又は高い冗長性)を使用して、ダウンリンクペイロードデータをUEデバイスへと送信することを含んでもよい。
【0227】
UEデバイスのリンクバジェットが制限された状態に関する記憶された指示は、そのUEデバイスに対する特殊な処理手順、例えば、様々に上述されるようなランダムアクセス手順の、例えば、MSG2及び/若しくはMSG4の送信のため、並びに/又は、MSG3の受信のための処理手順を呼び出すために、基地局によって使用されてもよい。
【0228】
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法2100は、
図21に示す動作を含み得る。(方法2100はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法2100は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合(又は制限されているとき)に、ランダムアクセス手順の正常な完了を容易にするために利用されてもよい。動作は、基地局の処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0229】
2110では、基地局は、UEデバイスによる第1の送信に応じて第1のシンボルデータセットを受信してもよく、第1の送信は、第1の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む、1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットの送信であり、前述の第1のPRACHは、PRACH送信のための従来の形式に従って送信される。
【0230】
2115では、基地局は、UEデバイスによる後続の送信に応じて第2のシンボルデータセットを受信してもよく、後続の送信は、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットの送信であり、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットは、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後から開始される。
【0231】
2120では、基地局は、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが、第1のPRACHの1つ以上の繰り返しを含むかどうかを判定するために、第1のシンボルデータセット及び第2のシンボルデータセットの和集合に対して相関処理を実行してもよく、第1のPRACHの1つ以上の繰り返しは、存在する場合、第1のPRACHと同じZadoff−Chuシーケンスを使用するものと見なされる。
【0232】
2125では、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが第1のPRACHの1つ以上の繰り返しを含むことを判定したことに応じて、基地局は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示をメモリ内に記憶してもよい。
【0233】
従来のPRACHシーケンスセットに関する背景
3GPP TS36.211には、PRACHに対する論理ルートシーケンス番号及び対応する物理ルートシーケンス番号のリストが指定されている。TS36.211の表5.7.2−4を示す
図22を参照されたい。eNBは、SIB2内で論理ルートシーケンス番号をシグナリングする。UEはその後、(同じくSIB2内でシグナリングされる)Ncs、及び、シグナリングされた論理ルートシーケンス番号から始まる、連続する論理ルートシーケンス番号にそれぞれ対応する物理ルートシーケンス番号に基づき、64個のZadoff−Chuシーケンスのセットを生成する。具体的には、eNBは、64個のシーケンスが生成されるまで、第1の物理ルートシーケンス番号が使い果たされるまで第1の物理ルートシーケンス番号を使用する循環シフトに基づき、シーケンスの第1のサブセットを生成し、その後、第2の物理ルートシーケンス番号が使い果たされるまで第2の物理ルートシーケンス番号を使用する循環シフトに基づき、シーケンスの第2のサブセットを生成し、以下同様の処理を実行する。
【0234】
図23は、3GPP TS36.211からの表5.7.2−2(「Ncs for preamble generation,preamble formats 0−3」)のコピーである。この表は、zeroCorrelationZoneConfigの関数として、制限付きセット及び非制限セットに対するN
CSの値を示す。
【0235】
また、eNBはPRACH構成をUEへとシグナリングする。PRACH構成は、どのサブフレームがPRACHプリアンブルを送信するためにUEによって使用され得るかを判定する。プリアンブル形式0〜3に対するフレーム構造タイプ1のランダムアクセス構成を示す表を提供する、
図24を参照されたい。この表は、サブフレームごとに、PRACHプリアンブル送信に対して許可されるサブフレームを示す。
【0236】
リンクバジェットが制限されたUEデバイスを特定するための提案
実施形態の1セットでは、リンクバジェットが制限されたデバイスのために1つ以上(例えば、1つ、2つ、又は3つ)の予約された論理ルートシーケンス番号を有することを提案する。Zadoff−Chuシーケンスの特殊なセットを生成するために、1つ以上の予約された論理ルートシーケンス番号に対応する1つ以上の物理ルートシーケンス番号が使用され、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、この特殊なセットからのランダムな選択を実行する。特殊なセットは、従来のUEデバイスによって使用される、Zadoff−Chuシーケンスの従来のセットから分離されてもよい。(リンクバジェットが制限されていないUEデバイスは、従来のセットからの選択を実行することによって、従来の様式でPRACHプリアンブル送信を実行してもよい。)特殊なセット内のZCシーケンスの数は、セル内のリンクバジェットが制限されたUEデバイスの予想数(又は予想最大数若しくは指定最大数)の要件を満たすのに十分な大きさであってもよい。
【0237】
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたデバイスのために予約されるシーケンスの数は、約12であってもよい。ただし、様々な他の値又は値の範囲が想到される。
【0238】
いくつかの実施形態では、単一の論理ルートシーケンス番号のみが予約される。
【0239】
いくつかの実施形態では、N
CSの値は小さくなるように選択される。この特徴は、UEが、単一の物理ルートシーケンス番号のみを使用する循環シフトによってZCシーケンスの特殊なセットを生成することを可能にし得る。(シフトパラメータC
vの値の数は、TS36.211の第5.7.2項で指定されているように、floor(N
ZC/N
CS)によって特定される。)
【0240】
リンクバジェットが制限されたデバイスをサポートするために、Ncsの小さい(又はより小さい)値が使用されてもよい。(値Ncsは、本明細書で「循環シフト値」とも呼ばれる。)小さい値は、所与の物理ルートシーケンス番号に対して適用され得る循環シフトの数を増加させる。
【0241】
特殊なセットのシーケンスのうちの1つの存在によって、リンクバジェットが制限されたデバイスをeNBが認識するための特定の署名が構成される。
【0242】
実施形態の1セットでは、ユーザ機器(UE)デバイスを動作させるための方法2500は、
図25に示す動作を含み得る。(方法2500はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法2500は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合(又は制限されているとき)に、ランダムアクセス手順の正常な完了を容易にするために利用されてもよい。動作は、UEデバイスの処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0243】
2510では、UEデバイスは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のための構成インデックス、循環シフト値(Ncs)、及び論理ルート番号を含むシステム情報を受信してもよい。
【0244】
2520では、第1のUEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合、UEデバイスは、以下で説明されるような、動作2525〜2540を含む動作のセットを実行してもよい。
【0245】
2525では、UEデバイスは、論理ルート番号に基づき第1の物理ルート番号を計算してもよい。第1の物理ルート番号は、論理ルート番号に対応する従来の物理ルート番号と異なってもよい。
【0246】
2530では、UEデバイスは、循環シフト値、及び第1の物理ルート番号を含む1つ以上の物理ルート番号に基づき、Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットを生成してもよい。
【0247】
2535では、UEデバイスは、第1のセットのZadoff−Chuシーケンスのうちの1つをランダムに選択してもよい。オブジェクトのセットからのランダムな選択を実行する方法は、信号処理及び応用数学の技術分野において周知である。
【0248】
2540では、UEデバイスは、選択されたZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含む第1のPRACHサブフレームを送信してもよい。第1のPRACHサブフレームは、第1の無線フレーム中に送信される。
【0249】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってのみ使用されるために予約された、物理ルート番号の予約されたセットのメンバーである。
【0250】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、物理ルート番号への論理ルート番号の既定のマッピングに基づき特定される。UEデバイス及び基地局によって、このマッピングについての合意がなされていてもよい。
【0251】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、UEデバイスが加入している無線ネットワークの基地局によって認識されている固定された数式を使用して、論理ルート番号から計算される。
【0252】
いくつかの実施形態では、前述の第1のセット内のZadoff−Chuシーケンスの数は、以下のとおりである。
32以下、又は
24以下、又は
16以下、又は
範囲[9,16]内又は
範囲[10,14]内。
【0253】
いくつかの実施形態では、上述の動作のセットはまた、第1の無線フレームを、その無線フレーム番号が1よりも大きい固定された整数の倍数となるように選択する動作を含んでもよく、第1の整数は、第1のUEデバイスが加入している無線ネットワークの基地局に認識されている。
【0254】
いくつかの実施形態では、上述の動作のセットはまた、1つ以上の追加のPRACHサブフレームを送信することを含んでもよく、1つ以上の追加のPRACHサブフレームのそれぞれは、選択されたZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含み、1つ以上の追加のPRACHサブフレームのそれぞれは、第1の無線フレームの従来許可されるサブフレーム、又は第1の無線フレームの直後の第2の無線フレームの従来許可されるサブフレームを占有し、従来許可されるサブフレームは、TS36.211で定義されているようなPRACH構成インデックスに基づき従来許可されるサブフレームである。
【0255】
いくつかの実施形態では、Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットは、論理シーケンス番号及び循環シフト値に基づき、TS36.211によって定義されているような64個のZadoff−Chuシーケンスの従来のセットから分離される。
【0256】
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法2600は、
図26に示す動作を含み得る。(方法2600はまた、上述の特徴、要素、及び実施形態のうちの任意のサブセットも含み得る。)方法2600は、リンクバジェットが制限されているユーザ機器(UE)デバイスによって、ランダムアクセス手順を容易にするために実行されてもよい。動作は、基地局の処理エージェント、例えば、様々に上述されるような処理エージェントによって実行されてもよい。
【0257】
2610では、基地局は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のための構成インデックス、循環シフト値(Ncs)、及び論理ルート番号を含むシステム情報を送信してもよい。
【0258】
2615では、基地局は、PRACH構成インデックスと合致する2つ以上のサブフレームにわたってシンボルデータを受信してもよい。
【0259】
2620では、基地局は、シンボルデータがZadoff−Chuシーケンスの第1のセットからの任意のZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含むかどうかを判定するために、相関検索処理を実行してもよい。Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットは、循環シフト値、及び第1の物理ルート番号を含む1つ以上の物理ルート番号に基づき特定されてもよく、第1の物理ルート番号は、論理ルート番号に対応する従来の物理ルート番号と異なる。
【0260】
2625では、シンボルデータが第1のセットの特定のZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含むことを相関検索処理が判定したことに応じて、基地局は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示をメモリ内に記憶してもよい。
【0261】
いくつかの実施形態では、2つ以上のサブフレームは、1つ以上の連続する無線フレーム内で発生する。
【0262】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってのみ使用されるために予約された、物理ルート番号の予約されたセットのメンバーである。いくつかの実施形態では、上述の(動作2620の)1つ以上の物理ルート番号は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってのみ使用されるために予約された、予約されたセットのメンバーである。
【0263】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、物理ルート番号への論理ルート番号の既定のマッピングに基づき特定され、UEデバイスと基地局との間で、このマッピングについての合意がなされている。
【0264】
いくつかの実施形態では、前述の第1のセット内のZadoff−Chuシーケンスの数は、以下のとおりである。
32以下、又は
24以下、又は
16以下、又は
範囲[9,16]内又は
範囲[10,14]内。
【0265】
いくつかの実施形態では、シンボルデータを受信する上述の動作は、フレーム番号が1よりも大きい固定された整数の倍数である第1の無線フレーム内で開始され、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、フレーム番号が固定された整数の倍数である無線フレーム内でのみPRACH情報を送信することを開始するように構成される。
【0266】
いくつかの実施形態では、Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットは、論理シーケンス番号及び循環シフト値に基づき、TS36.211によって定義されているような64個のZadoff−Chuシーケンスの従来のセットから分離される。
【0267】
いくつかの実施形態では、方法2600はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスに対して使用されるものよりも低い符号化レート(又は増加された冗長性)を使用して、ランダムアクセス手順の1つ以上のメッセージをUEデバイスへと送信することを含んでもよい。
【0268】
いくつかの実施形態では、方法2600はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスに対して使用されるものよりも低い符号化レート(又は増加された冗長性)を使用して、ダウンリンクペイロードデータをUEデバイスへと送信することを含んでもよい。
【0269】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス(RACH)を開始するために、リンクバジェットが制限されたUEはZCシーケンスの予約されたセットを使用し、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスはZCシーケンスの従来のセットを使用し、予約されたセット及び従来のセットは分離される。このため、基地局は、RACHを開始している所与のUEのリンクバジェットが制限されているかどうかを、所与のUEによって送信されたPRACHプリアンブル内に含まれる特定のZCシーケンスのセットメンバーシップを特定することによって特定してもよい。一実施形態では、基地局は、HighSpeedフラグがFALSEに設定されたPRACH構成を送信するように設計(又は指示)されてもよい。(基地局は、PRACH構成をセル内のUEデバイスへと送信する。)このため、旧式のUEデバイス及びリンクバジェットが制限されていないUEデバイスは、HighSpeedフラグ=FALSEに関連付けられた、シーケンスの従来のセットを使用して、ランダムアクセス(RACH)を開始してもよい。(3GPP仕様によれば、HighSpeedフラグ=FALSEに関連付けられたシーケンスの従来のセットは、いわゆる「非制限セット」に対応する循環シフトC
v、及び非制限セットの事例に対して指定された1つ以上の物理ルートシーケンス番号を使用して生成される)。ただし、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、HighSpeedフラグのFalse状態を無視し、高速シーケンス、すなわち、従来のようにHighSpeedフラグ=TRUEに関連付けられたシーケンスを使用してランダムアクセスを開始するように構成されてもよい。(3GPP仕様によれば、高速シーケンスは、いわゆる「制限付きセット」に対応する循環シフトC
v、及び制限付きセットの事例に対して指定された1つ以上の物理ルートシーケンス番号を使用して生成される。)具体的には、所与のリンクバジェットが制限されたUEは、そのリンクバジェットが制限された状態を、高速シーケンスのうちの1つを選択すること、及び選択されたシーケンスを使用するランダムアクセス手順を開始することによって、基地局へとシグナリングしてもよい。(選択されたシーケンスの1つ以上のコピーが、リンクバジェットが制限されたUEによって送信されるPRACHプリアンブル内に埋め込まれてもよい。)このリンクバジェットが制限された状態をシグナリングするためのメカニズムとしての、予約されたセットの使用については、ネットワーク(NW)との間で合意がなされている。
【0270】
以下は、NWによって使用され得るPRACH構成の例である。
prach−ConfigInfo
{
prach−ConfigIndex 5,
highSpeedFlag FALSE,
zeroCorrelationZoneConfig 12,
prach−FreqOffset 4
}
【0271】
(highSpeedFlagがオフになっていることに留意されたい。)様々な他の構成も使用されてもよい。
【0272】
範囲を改善するための提案
いくつかの実施形態では、UEは、同じ選択されたZCシーケンスを、1つ以上の連続する無線フレーム内で、かつ、それらの無線フレームのそれぞれにおける、PRACH構成に基づき許可された全てのサブフレームにわたって繰り返してもよい。
【0273】
例えば、eNBがPRACH構成7をシグナリングすると仮定する。これは、(
図24に示すように)ネットワーク内の任意のデバイスが、任意の無線フレームのサブフレーム2又はサブフレーム7でPRACHプリアンブルを送信し得ることを含意する。
【0274】
リンクバジェットが制限されたデバイスが、eNBによる十分な検出可能性のために、4つのPRACHサブフレームを送信する必要があるものと仮定する。PRACH構成7では、これは、リンクバジェットが制限されたデバイスがそのPRACHプリアンブルを送信するために、2つの無線フレームが必要とされることを意味し、すなわち、先頭の2つのPRACHサブフレームが第1の無線フレームのサブフレーム2及び7でそれぞれ送信され、最後の2つのPRACHサブフレームが第1の無線フレームの直後の第2の無線フレームのサブフレーム2及び7でそれぞれ送信される。
【0275】
PRACHを復号及び累算するために、eNBは、PRACHの繰り返しがどこで開始されたかを認識する必要がある。
【0276】
いくつかの実施形態では、スキームを単純化し、SIB2に如何なる変更も加えないようにするために、リンクバジェットが制限されたデバイスは、例えば、偶数(又は奇数)無線フレームのサブフレーム2のみで、又はより一般的には、シグナリングされたPRACH構成と合致する第1の許可されたサブフレームのみで開始されることを強制される。
【0277】
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたデバイスは、偶数無線フレーム(例えば、無線フレーム12)内で開始され、その後次の無線フレーム(無線フレーム13)内で終了してもよい。この場合、リンクバジェットが制限されたデバイスによって送信されたPRACHをeNBが復号する上での不明確さは存在しない。
【0278】
eNB受信機への処理負荷も低減する場合、1つの提案は、リンクバジェットが制限されたデバイスに、その第1のPRACHサブフレームを、無線フレーム番号mod 4が0である場合にのみ送信(及び開始)させることである。
【0279】
これによってシステム容量への影響及びeNBへの負荷は制限されるが、UEの待ち時間が犠牲となる。
【0280】
単一無線フレーム内の繰り返し
いくつかの実施形態では、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、PRACHプリアンブル、及びPRACHプリアンブルの1つ以上の時間的繰り返しを、単一の無線フレーム内で送信してもよい。PRACHプリアンブルの初期送信及び1つ以上の時間的繰り返しは、単一の無線フレームの、連続する使用可能なサブフレーム内で発生してもよい。例えば、PRACH構成7では、使用可能なサブフレームは2及び7であった。このため、単一の無線フレーム内での繰り返しの余地を与えるために、PRACHプリアンブルの初期送信は、第1の使用可能なサブフレーム内、すなわち、無線フレームのサブフレーム2で発生してもよく、PRACHプリアンブルの単一の再送信は、無線フレームのサブフレーム7で発生してもよい。したがって、基地局は、単一のサブフレームを使用してPRACH送信の累算を実行してもよい。
【0281】
I.リンクバジェットが制限されたUEデバイスのためのロバストPRACHメッセージング形式
実施形態の1セットでは、ランダムアクセス手順を容易にするようにユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法は、Zadoff−Chuシーケンスの少なくとも3つのインスタンスを含む第1のメッセージを送信することを含んでもよく、第1のメッセージは時間−周波数リソース空間内の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上で送信される。
【0282】
いくつかの実施形態では、方法はまた、第1のメッセージの1つ以上の再送信を実行することを含んでもよく、前述の送信及び前述の1つ以上の再送信は、第1の基地局によって送信された構成情報によって特定される時間のパターンに従って発生する。
【0283】
いくつかの実施形態では、構成情報は、前述の送信及び前述の1つ以上の再送信を実行するためにUEデバイスによって使用可能な時間−周波数リソースの第1のセットが、従来のランダムアクセスプリアンブルを送信するために1つ以上の他のUEデバイスによって使用可能な時間−周波数リソースの第2のセットと異なるように、時間のパターンを特定し、従来のランダムアクセスプリアンブルのそれぞれは、Zadoff−Chuシーケンスの最大2つのインスタンスを含む。
【0284】
いくつかの実施形態では、方法はまた、第1の基地局から第2の基地局へのUEのハンドオーバーが実行されているときに、第1のメッセージを前述の送信することの前に第2の基地局からマスタ情報ブロック(MIB)を受信することを含んでもよく、MIBは第2の基地局に関連付けられたシステムフレーム番号を含み、システムフレーム番号は、いつ前述の第1のメッセージを送信することを実行する時間になったかを判定するために使用される。
【0285】
いくつかの実施形態では、方法はまた、第1の基地局から第2の基地局へのUEのハンドオーバーが実行されているときに、第1の基地局から受信された、第1の基地局と第2の基地局との間で同期されるシステムフレーム番号に基づき、いつ第1のメッセージの前述の送信を実行する時間になったかを判定することを含んでもよい。
【0286】
いくつかの実施形態では、方法はまた、第1の基地局から第2の基地局へのUEのハンドオーバーが実行されているときに、第1の基地局によって送信された無線リソース制御(RRC)情報要素を受信することを含んでもよく、RRC情報要素は第2の基地局に関連付けられたシステムフレーム番号を含み、システムフレーム番号は、いつ第1のメッセージを前述の送信することを実行する時間になったかを判定するために使用される。
【0287】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージを送信する上述の動作及び前述の1つ以上の再送信は、記憶された情報が、UEのリンクバジェットが制限されていることを示したことに応じて実行される。
【0288】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージを送信する動作及び前述の1つ以上の再送信は、リンクバジェットが制限された状態でUEが動作していることを、そのUEが判定したことに応じて実行される。
【0289】
いくつかの実施形態では、方法はまた、第1のメッセージを前述の送信することの前に、基地局によって送信された構成情報を受信することを含んでもよい。
【0290】
いくつかの実施形態では、構成情報は、タイミングパターンの既定のセットから時間のパターンを特定し、これらのタイミングパターンのそれぞれは。
【0291】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、Zadoff−Chuシーケンスの前述の少なくとも3つのインスタンスを伝達するための複数のサブキャリアを含み、これらのサブキャリアの間隔は1.25kHzよりも大きい。
【0292】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは2つ以上のサブフレームにわたる。
【0293】
いくつかの実施形態では、方法はまた、基地局によって送信された第2のメッセージを受信することを含んでもよく、第2のメッセージは、基地局が第1のメッセージを正常に復号したことに応じて、基地局によって送信される。
【0294】
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、基地局によって2回以上及び/又はより低い符号化レートで送信される。
【0295】
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは基地局によって、従来のランダムアクセス応答メッセージよりも低い符号化レートで送信される。
【0296】
いくつかの実施形態では、方法はまた、基地局からの第2のメッセージを正常に復号したことに応じて、第3のメッセージを基地局へと送信することを含んでもよく、第3のメッセージは、(a)従来のPUSCHメッセージよりも低い符号化データレートで、かつ/又は(b)時間的に繰り返し送信される。
【0297】
実施形態の1セットでは、ユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法は、本明細書で説明される拡張された形式のうちの任意の1つに従って物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を送信することを含んでもよく、前述の拡張された形式のうちの1つに従ったPRACHの前述の送信は、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることを基地局へと(かつ/又はネットワークへと)示す。
【0298】
いくつかの実施形態では、UL及びDLメッセージの復号が成功するように、基地局は、そのDL内のリソース割り当て及びUL内のグラントを修正する。
【0299】
いくつかの実施形態では、PRACHは、時間的には同じ間隔にわたるが周波数的には異なる間隔を占有する、2つ以上のセグメントを含む。
【0300】
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0301】
方法は、リンクバジェットが制限された1つ以上のユーザ機器(UE)デバイスに対する第1の構成情報を送信することを含んでもよく、リンクバジェットが制限されたUEデバイスのそれぞれは、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、かつランダムアクセスプリアンブルの1つ以上の再送信を実行するように構成され、ランダムアクセスプリアンブルはZadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含み、第1の構成情報は、ランダムアクセスプリアンブルの前述の送信及び前述の1つ以上の再送信に対する時間のパターンを示す。
【0302】
方法はまた、第1のデータレコードを取得するために、1つ以上のUEデバイスのうちの第1のUEデバイスからのランダムアクセスプリアンブルの前述の送信を受信することを含んでもよい。
【0303】
方法はまた、1つ以上の追加のデータレコードを取得するために、第1のUEデバイスからのランダムアクセスプリアンブルの前述の1つ以上の再送信を受信することを含んでもよい。
【0304】
方法はまた、第1のデータレコード及び1つ以上の追加のデータレコードに基づきランダムアクセスプリアンブルを復号することを含んでもよい。
【0305】
いくつかの実施形態では、方法はまた、リンクバジェットが制限されていない1つ以上のUEデバイスに対する第2の構成情報を送信することを含んでもよく、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスのそれぞれは、第2の構成情報によって特定されるタイミングに基づき第2のランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成され、第2のランダムアクセスプリアンブルは、Zadoff−Chuシーケンスの最大2つのインスタンスを含む。
【0306】
いくつかの実施形態では、第1の構成情報及び第2の構成情報は、ランダムアクセスプリアンブルの前述の送信及び前述の1つ以上の再送信を実行するために第1のUEデバイスによって使用可能な時間−周波数リソースの第1のセットが、第2のランダムアクセスプリアンブルを送信するためにリンクバジェットが制限されていない1つ以上のUEデバイスによって使用可能な時間−周波数リソースの第2のセットと異なるように、基地局によって特定される。
【0307】
いくつかの実施形態では、方法はまた、ランダムアクセスプリアンブルを復号したことに応じて、ランダムアクセス応答を第1のUEデバイスへと送信することを含んでもよく、ランダムアクセス応答は、(a)従来のランダムアクセス応答よりも低い符号化レートで、かつ/又は(b)複数の時間的な繰り返しを使用して送信される。
【0308】
いくつかの実施形態では、方法はまた、第1のUEデバイスからメッセージを受信することを含んでもよく、第1のUEデバイスはランダムアクセス応答を受信した後にメッセージを送信し、メッセージは通常のPUSCHメッセージよりも低い符号化レートで、かつ/又は複数の時間的な繰り返しを使用して送信される。
【0309】
いくつかの実施形態では、第1の構成情報は、時間パターンの所定のセットから時間のパターンを特定する。
【0310】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルはZadoff−Chuシーケンスの少なくとも3つのインスタンスを含む。
【0311】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルは、Zadoff−Chuシーケンスの前述の少なくとも3つのインスタンスを伝達するための複数のサブキャリアを含み、これらのサブキャリアの間隔は1.25kHzよりも大きい。
【0312】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセスプリアンブルは2つ以上のサブフレームにわたる。
【0313】
実施形態の1セットでは、基地局を動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。これらの動作は、リンクバジェットが制限された1つ以上のユーザ機器(UE)デバイスによるランダムアクセスを容易にするために実行されてもよい。リンクバジェットが制限されたUEデバイスのそれぞれは、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、かつランダムアクセスプリアンブルの1つ以上の再送信を実行するように構成され、ランダムアクセスプリアンブルはZadoff−Chuシーケンス(例えば、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってランダムに選択されたZadoff−Chuシーケンス)の1つ以上のインスタンスを含む。基地局及びリンクバジェットが制限された1つ以上のUEデバイスは、ランダムアクセスプリアンブルの前述の送信及び前述の1つ以上の再送信に対する時間のパターン(及び/又は周波数ホッピングパターンなどの他の構成特徴)について予め合意していてもよい。このため、時間のパターン(及び/又は他の構成特徴)が、リンクバジェットが制限された1つ以上のUEデバイスへとシグナリングされる必要はない。
【0314】
動作は、第1のデータレコードを取得するために、1つ以上のUEデバイスのうちの第1のUEデバイスからのランダムアクセスプリアンブルの前述の送信を受信することを含んでもよい。
【0315】
動作はまた、1つ以上の追加のデータレコードを取得するために、第1のUEデバイスからのランダムアクセスプリアンブルの前述の1つ以上の再送信を受信することを含んでもよい。
【0316】
動作はまた、第1のデータレコード及び1つ以上の追加のデータレコードに基づきランダムアクセスプリアンブルを復号することを含んでもよい。
【0317】
II.リンクバジェットが制限されたUEデバイスに対する、シーケンスセットの選択によるシグナリング
実施形態の1セットでは、ランダムアクセス手順を容易にするようにユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法は、基地局に対するUEデバイスのドップラーシフトの大きさの測定値に基づき、Zadoff−Chuシーケンスの複数のセットからセットを選択することであって、複数のセットの中から選択されたセットのアイデンティティは、相関累算方法を特定するために基地局によって使用可能である、ことと、第1のメッセージの2つ以上の送信を実行することであって、第1のメッセージは、選択されたセットから選択された特定のZadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含む、ことと、を含んでもよい。
【0318】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は複数の時間間隔にわたる周波数ホッピングを使用して実行され、セットのうちの異なる1つは、周波数ホッピングの異なるパターンに関連付けられる。
【0319】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は複数のあり得る時間的な繰り返しパターンに従って実行され、セットのうちの異なる1つは、時間的な繰り返しパターンのうちの異なる1つに関連付けられる。
【0320】
いくつかの実施形態では、相関累算方法は、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から選択される。
【0321】
実施形態の1セットでは、ランダムアクセス手順を容易にするようにユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法は、基地局に対するUEデバイスのドップラーシフトの大きさの測定値に基づき、複数のセットからセットを選択することであって、セットのそれぞれは複数のZadoff−Chuシーケンスを含み、セットのうちの異なる1つは、ドップラーシフトの大きさの異なる範囲へと割り当てられている、ことと、第1のメッセージの2つ以上の送信を実行することであって、第1のメッセージは、選択されたセットから選択された特定のZadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含む、ことと、を含んでもよい。
【0322】
いくつかの実施形態では、基地局は、(a)第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信し、(b)特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及び複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を取得するために、シンボルデータに対して相関処理を実行し、(c)選択されたセットを特定する情報に基づき、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から相関累算方法を選択し、(d)選択された相関累算方法に従って2つ以上の相関シーケンスを累算する、ように構成されてもよく、2つ以上の相関シーケンスのそれぞれは、特定のZadoff−Chuシーケンスとのシンボルデータのそれぞれの部分の相関によって生成され、シンボルデータの部分のそれぞれは、2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する。
【0323】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信のそれぞれは異なる時間間隔で発生し、第1の時間間隔での、送信のうちの1つ目は周波数リソースの第1のセットを占有し、第2の時間間隔での、送信のうちの2つ目は周波数リソースの第1のセットと異なる周波数リソースの第2のセットを占有する。
【0324】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信はそれぞれ、2つ以上の異なる時間間隔を占有し、2つ以上の送信を実行するために使用される周波数リソースは、複数の周波数ホッピングパターンのうちの特定の1つに従って1つの時間間隔から次の時間間隔へと変化し、複数の周波数ホッピングパターンのそれぞれは、複数のセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0325】
いくつかの実施形態では、基地局は、(a)第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信し、(b)シンボルデータのサブセットであって、シンボルデータのサブセットのそれぞれは周波数ホッピングパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行し、(c)シンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成された2つ以上の相関シーケンスを累算する、ように構成され、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、特定のサブセットの2つ以上の部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する。
【0326】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は複数の時間的な繰り返しパターンのうちの1つに従って実行され、時間的な繰り返しパターンのそれぞれは、Zadoff−Chuシーケンスのセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0327】
いくつかの実施形態では、基地局は、(a)第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信し、(b)シンボルデータのサブセットであって、サブセットのそれぞれは時間的な繰り返しパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行し、(c)累算された相関シーケンスを取得するために2つ以上の相関シーケンスを累算する、ように構成され、2つ以上の相関シーケンスはシンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成され、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、2つ以上のそれぞれの部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する。
【0328】
実施形態の1セットでは、(ユーザ機器デバイスによるランダムアクセス手順を容易にするように)基地局を動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0329】
方法は、UEデバイスからの第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信することを含んでもよく、UEデバイスは、Zadoff−Chuシーケンスの複数のセットのうちの1つから選択された特定のZadoff−Chuシーケンスを使用して2つ以上の送信を実行する。
【0330】
方法は、特定のZadoff−Chuシーケンスが属する前述の1つのセットを特定するために、シンボルデータに対して相関処理を実行することを含んでもよい。
【0331】
方法はまた、累算方法を使用して相関データレコードを累算することを含んでもよく、累算方法は、前述のセットのアイデンティティに基づき複素数値累算方法又はエネルギー累算方法から選択される。
【0332】
いくつかの実施形態では、UEデバイスは、複数の時間間隔にわたる周波数ホッピングを使用して2つ以上の送信を実行し、セットのうちの異なる1つは、周波数ホッピングの異なるパターンに関連付けられる。これらの実施形態では、基地局を動作させる方法はまた、前述のセットのアイデンティティに基づき周波数ホッピングパターンを特定することを含んでもよい。
【0333】
いくつかの実施形態では、UEデバイスは、1つ又は複数のあり得る時間的な繰り返しパターンに従って2つ以上の送信を実行し、セットのうちの異なる1つは、異なる時間的な繰り返しパターンに関連付けられる。これらの実施形態では、基地局を動作させる方法はまた、前述のセットのアイデンティティに基づき繰り返しパターンを特定することを含んでもよい。
【0334】
いくつかの実施形態では、相関累算方法は、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から選択される。
【0335】
実施形態の1セットでは、(ユーザ機器デバイスによるランダムアクセス手順を容易にするように)基地局を動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0336】
方法は、UEデバイスからの第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信することを含んでもよく、第1のメッセージは特定のZadoff−Chuシーケンスの1つ以上のインスタンスを含み、特定のZadoff−Chuシーケンスは、Zadoff−Chuシーケンスの複数のセットのうちの選択された1つからUEデバイスによって選択されており、セットのそれぞれは、基地局に対するUEデバイスのドップラーシフトの大きさの異なる範囲に対応する。
【0337】
方法はまた、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及び複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定するために、シンボルデータに対して相関処理を実行することを含んでもよい。
【0338】
方法はまた、選択されたセットを特定する情報に基づき、複素数値累算方法及びエネルギー累算方法から相関累算方法を選択することを含んでもよい。
【0339】
方法はまた、選択された相関累算方法に従って2つ以上の相関シーケンスを累算することを含んでもよく、2つ以上の相関シーケンスのそれぞれは、特定のZadoff−Chuシーケンスとのシンボルデータのそれぞれの部分の相関によって生成され、シンボルデータの部分のそれぞれは、2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する。
【0340】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信のそれぞれは異なる時間間隔で発生し、第1の時間間隔での、送信のうちの1つ目は周波数リソースの第1のセットを占有し、第2の時間間隔での、送信のうちの2つ目は周波数リソースの第1のセットと異なる周波数リソースの第2のセットを占有する。
【0341】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信はそれぞれ、2つ以上の異なる時間間隔を占有し、2つ以上の送信を実行するために使用される周波数リソースは、複数の周波数ホッピングパターンのうちの特定の1つに従って1つの時間間隔から次の時間間隔へと変化し、複数の周波数ホッピングパターンのそれぞれは、複数のセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0342】
いくつかの実施形態では、基地局を動作させる方法はまた、(a)第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信することと、(b)シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行することであって、シンボルデータのサブセットのそれぞれは周波数ホッピングパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、ことと、(c)シンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成された2つ以上の相関シーケンスを累算することであって、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、特定のサブセットの2つ以上の部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する、ことと、を含んでもよい。
【0343】
いくつかの実施形態では、2つ以上の送信は複数の時間的な繰り返しパターンのうちの1つに従って実行され、時間的な繰り返しパターンのそれぞれは、Zadoff−Chuシーケンスのセットのうちのそれぞれの1つに関連付けられる。
【0344】
いくつかの実施形態では、基地局を動作させる方法はまた、(a)第1のメッセージの2つ以上の送信に応じてシンボルデータを受信することと、(b)シンボルデータのサブセットに対して相関処理を実行することであって、サブセットのそれぞれは時間的な繰り返しパターンのうちのそれぞれの1つに対応し、相関処理は、特定のZadoff−Chuシーケンスを特定する情報、及びZadoff−Chuシーケンスの複数のセットの中から選択されたセットを特定する情報を特定する、ことと、(c)累算された相関シーケンスを取得するために2つ以上の相関シーケンスを累算することであって、2つ以上の相関シーケンスはシンボルデータの特定のサブセットの2つ以上のそれぞれの部分を特定のZadoff−Chuシーケンスと相関付けることによって生成され、シンボルデータの特定のサブセットは、Zadoff−Chuシーケンスの選択されたセットを特定する情報に基づき選択され、2つ以上のそれぞれの部分のそれぞれは、第1のメッセージの2つ以上の送信のうちの1つで、特定のZadoff−Chuシーケンスのそれぞれのインスタンスに対応する、ことと、を含んでもよい。
【0345】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは特定のZadoff−Chuシーケンスの2つのインスタンスを含む。
【0346】
III.連続するサブフレームにわたって送信される繰り返しPRACHインスタンス
実施形態の1セットでは、(第1のUEデバイスのリンクバジェットが制限されているときにランダムアクセス手順を容易にするように)第1のユーザ機器デバイスを動作させる方法は、複数の連続するサブフレームにわたって基地局へと物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の複数のインスタンスを送信することを含んでもよく、連続するサブフレームのそれぞれはPRACHインスタンスのうちの対応する1つを含む。
【0347】
いくつかの実施形態では、連続するサブフレームのうちの1つ目で、PRACHインスタンスのうちの1つ目を送信するために第1のUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、従来のPRACHサブフレームを送信するために、リンクバジェットが制限されていない第2のUEデバイスによって使用されるリソースブロックから分離される。
【0348】
いくつかの実施形態では、連続するサブフレームのうちの1つ目で、PRACHインスタンスのうちの1つ目を送信するために第1のUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、従来のPRACHサブフレームを送信するために、リンクバジェットが制限されていない第2のUEデバイスによって使用されるリソースブロックと少なくとも部分的に重複し、第1のUEデバイス及び第2のUEデバイスは、PRACH送信のための対応するZCルートをランダムに選択するようにそれぞれ構成される。(このため、独立して選択されたZCルートは、基地局で一意に特定するのに十分に直交し得る。)
【0349】
いくつかの実施形態では、方法はまた、前述の連続するサブフレームの数を示すシステム情報を(例えば、SIB2の一部として)受信することを含んでもよい。
【0350】
いくつかの実施形態では、前述の連続するサブフレームの数は固定され、第1のUEデバイス及び基地局によって認識されている。
【0351】
いくつかの実施形態では、PRACHインスタンスを送信するために第1のUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、周波数領域内で、連続するサブフレームのうちの1つから次へとホップする。
【0352】
いくつかの実施形態では、周波数領域内でリソースブロックがホップするときに従うホッピングパターンは固定され、第1のUEデバイス及び基地局によって認識されている。
【0353】
いくつかの実施形態では、方法はまた、周波数領域内で前述のホッピングを実行するために使用されるホッピングパターンを特定するシステム情報を(例えば、SIB2の一部として)受信することを含んでもよい。
【0354】
実施形態の1セットでは、(ユーザ機器デバイスによるランダムアクセス手順を容易にするように)基地局を動作させる方法は、UEデバイスによるPRACHの複数のインスタンスの送信に応じてシンボルデータを受信することであって、複数のPRACHインスタンスは複数の連続するサブフレームにわたって送信され、複数の連続するサブフレームのそれぞれはPRACHインスタンスのうちの対応する1つを含む、ことと、使用可能なZadoff−Chu(ZC)シーケンスのセットからの、どのZCシーケンスが複数のPRACHインスタンス内に含まれるかを判定するために、シンボルデータに対して相関処理を実行することであって、前述の相関処理は複数の連続するサブフレームにわたって相関データを累算する、ことと、を含んでもよい。
【0355】
いくつかの実施形態では、連続するサブフレームのうちの1つ目で、PRACHインスタンスのうちの1つ目を送信するために第1のUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、従来のPRACHサブフレームを送信するために、リンクバジェットが制限されていない第2のUEデバイスによって使用されるリソースブロックから分離される。
【0356】
いくつかの実施形態では、連続するサブフレームのうちの1つ目で、PRACHインスタンスのうちの1つ目を送信するために第1のUEデバイスによって使用されるリソースブロックは、従来のPRACHサブフレームを送信するために、リンクバジェットが制限されていない第2のUEデバイスによって使用されるリソースブロックと少なくとも部分的に重複し、第1のUEデバイス及び第2のUEデバイスは、PRACH送信のための対応するZCルートをランダムに選択するようにそれぞれ構成される。
【0357】
IV.従来のPRACHプリアンブルの後でのPRACHインスタンスの送信
実施形態の1セットでは、(ランダムアクセス手順を容易にするように)第1のユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0358】
第1のUEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合、第1のUEデバイスは、1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットにわたって、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の1つ以上のインスタンスの第1のセットをそれぞれ送信することであって、1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットを前述の送信することは、PRACHの送信のための従来の形式に従って実行される、ことと、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後に開始される、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットにわたって、PRACHの1つ以上のインスタンスの第2のセットをそれぞれ送信することであって、第1のセットの1つ以上のPRACHインスタンスのそれぞれ及び第2のセットの1つ以上のPRACHインスタンスのそれぞれは同じZadoff−Chuシーケンスを使用する、ことと、を含む動作を実行してもよい。
【0359】
いくつかの実施形態では、方法はまた、1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットを前述の送信することの前に、(例えば、SIB2内の)システム情報を基地局から受信することを含んでもよく、システム情報は少なくとも従来の形式を示す。(「従来の形式」は、例えば、3GPP TS36.211によって指定された形式であってもよい)。
【0360】
いくつかの実施形態では、従来の形式は、UEデバイスにサービスを提供する基地局に認識されている、固定された形式である。
【0361】
いくつかの実施形態では、従来の形式は3GPP TS36.211のPRACH形式0に対応し、1つ以上のサブフレームの第1のセットは1つのサブフレームのみを含む。
【0362】
いくつかの実施形態では、従来の形式は3GPP TS36.211のPRACH形式2に対応し、1つ以上のサブフレームの第1のセットは厳密に2つのサブフレームを含む。
【0363】
いくつかの実施形態では、第1のセットの各サブフレーム及び第2のセットの各サブフレームに対するPRACH構成(例えば、PRACH包含リソースブロックの数、ZCシーケンスの繰り返しの数、ZCシーケンスの長さ)は同一である。
【0364】
実施形態の1セットでは、(ランダムアクセス手順を容易にするように)第1のユーザ機器デバイスを動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。第1のUEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合、第1のUEデバイスは、第1の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む、1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットを送信することであって、第1のPRACHはPRACH送信のための従来の形式に従って送信される、ことと、第1のPRACHの1つ以上の繰り返しを含む、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットを送信することであって、1つ以上のサブフレームの第2のセットは、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後に開始され、1つ以上のPRACHの繰り返しのそれぞれは、第1のPRACHと同じZadoff−Chuシーケンスを使用する、ことと、を含む動作を実行してもよい。
【0365】
実施形態の1セットでは、(ユーザ機器デバイスによるランダムアクセス手順を容易にするように)基地局を動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0366】
方法は、UEデバイスによる第1の送信に応じて第1のシンボルデータセットを受信することを含んでもよく、第1の送信は、それぞれ1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットにわたる、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の1つ以上のインスタンスの第1のセットを含み、前述の第1の送信は、PRACHの送信のための従来の形式に従って実行される。
【0367】
方法はまた、UEデバイスによる後続の送信に応じて第2のシンボルデータセットを受信することを含んでもよく、後続の送信は、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後から開始される、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットを含む。
【0368】
方法はまた、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが、1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットに加えて1つ以上のPRACHインスタンスを含むかどうかを判定するために、第1のシンボルデータセット及び第2のシンボルデータセットの和集合に対して相関処理を実行することを含んでもよく、1つ以上の追加のPRACHインスタンスは、存在する場合、第1のセットの1つ以上のPRACHインスタンスと同じZCシーケンスを使用するものと見なされる。
【0369】
方法はまた、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが1つ以上のPRACHインスタンスの第1のセットに加えて1つ以上のPRACHインスタンスを含むことを判定したことに応じて、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示をメモリ内に記憶することを含んでもよい。
【0370】
いくつかの実施形態では、方法はまた、第1のシンボルデータセットを受信する上述の動作の前に、少なくとも従来の形式を示すシステム情報を送信することを含んでもよい。
【0371】
いくつかの実施形態では、従来の形式は、基地局に認識されている固定された形式である。
【0372】
いくつかの実施形態では、方法はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスに対して使用されるものよりも低い符号化レート(又は増加された冗長性)を使用して、ランダムアクセス手順の1つ以上のメッセージをUEデバイスへと送信することを含む。
【0373】
いくつかの実施形態では、方法はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスに対して使用されるものよりも低い符号化レート(又は増加された冗長性)を使用して、ダウンリンクペイロードデータをUEデバイスへと送信することを含む。
【0374】
実施形態の1セットでは、(ユーザ機器デバイスによるランダムアクセス手順を容易にするように)基地局を動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0375】
方法は、UEデバイスによる第1の送信に応じて第1のシンボルデータセットを受信することを含んでもよく、第1の送信は、第1の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を含む、1つ以上の連続するサブフレームの第1のセットの送信であり、前述の第1のPRACHは、PRACH送信のための従来の形式に従って送信される。
【0376】
方法はまた、UEデバイスによる後続の送信に応じて第2のシンボルデータセットを受信することを含んでもよく、後続の送信は、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットの送信であり、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットは、1つ以上のサブフレームの第1のセットの最後のサブフレームの直後から開始される。
【0377】
方法はまた、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが、第1のPRACHの1つ以上の繰り返しを含むかどうかを判定するために、第1のシンボルデータセット及び第2のシンボルデータセットの和集合に対して相関処理を実行することを含んでもよく、第1のPRACHの1つ以上の繰り返しは、存在する場合、第1のPRACHと同じZadoff−Chuシーケンスを使用するものと見なされる。
【0378】
方法はまた、1つ以上の連続するサブフレームの第2のセットが第1のPRACHの1つ以上の繰り返しを含むことを判定したことに応じて、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示をメモリ内に記憶することを含んでもよい。
【0379】
V.リンクバジェットが制限されたデバイスのための予約された論理ルートシーケンス番号
実施形態の1セットでは、(ランダムアクセス手順を容易にするように)第1のユーザ機器デバイスを動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0380】
方法は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のための構成インデックス、循環シフト値(Ncs)、及び論理ルート番号を含むシステム情報を受信することを含んでもよい。
【0381】
第1のUEデバイスのリンクバジェットが制限されている場合、方法はまた、(a)論理ルート番号に基づき第1の物理ルート番号を計算することであって、第1の物理ルート番号は、論理ルート番号に対応する従来の物理ルート番号と異なる、ことと、(b)循環シフト値、及び第1の物理ルート番号を含む1つ以上の物理ルート番号に基づき、Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットを生成することと、(c)第1のセットのZadoff−Chuシーケンスのうちの1つをランダムに選択することと、(d)選択されたZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含む第1のPRACHサブフレームを送信することであって、第1のPRACHサブフレームは第1の無線フレーム中に送信される、ことと、を含む動作を実行することを含んでもよい。
【0382】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってのみ使用されるために予約された、物理ルート番号の予約されたセットのメンバーである。
【0383】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、物理ルート番号への論理ルート番号の既定のマッピングに基づき特定され、UEデバイスと基地局との間で、このマッピングについての合意がなされている。
【0384】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、UEデバイスが加入している無線ネットワークの基地局によって認識されている固定された数式を使用して、論理ルート番号から計算される。
【0385】
いくつかの実施形態では、前述の第1のセット内のZadoff−Chuシーケンスの数は、32以下、24以下、16以下、範囲[9,16]内又は範囲[10,14]内である。
【0386】
いくつかの実施形態では、上述の動作はまた、第1の無線フレームを、その無線フレーム番号が1よりも大きい固定された整数の倍数となるように選択することを含んでもよく、第1の整数は、第1のUEデバイスが加入している無線ネットワークの基地局に認識されている。
【0387】
いくつかの実施形態では、動作はまた、1つ以上の追加のPRACHサブフレームを送信することを含んでもよく、1つ以上の追加のPRACHサブフレームのそれぞれは、選択されたZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含み、1つ以上の追加のPRACHサブフレームのそれぞれは、第1の無線フレームの従来許可されるサブフレーム、又は第1の無線フレームの直後の第2の無線フレームの従来許可されるサブフレームを占有し、従来許可されるサブフレームは、TS36.211で定義されているようなPRACH構成インデックスに基づき従来許可されるサブフレームである。
【0388】
いくつかの実施形態では、Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットは、論理シーケンス番号及び循環シフト値に基づき、TS36.211によって定義されているような64個のZadoff−Chuシーケンスの従来のセットから分離される。
【0389】
実施形態の1セットでは、(ユーザ機器デバイスによるランダムアクセス手順を容易にするように)基地局を動作させる方法は、以下の動作を含んでもよい。
【0390】
方法は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のための構成インデックス、循環シフト値(Ncs)、及び論理ルート番号を含むシステム情報を送信することを含んでもよい。
【0391】
方法はまた、PRACH構成インデックスと合致する2つ以上のサブフレームにわたってシンボルデータを受信することを含んでもよい。
【0392】
方法はまた、シンボルデータがZadoff−Chuシーケンスの第1のセットからの任意のZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含むかどうかを判定するために、相関検索処理を実行することを含んでもよく、Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットは、循環シフト値、及び第1の物理ルート番号を含む1つ以上の物理ルート番号に基づき特定され、第1の物理ルート番号は、論理ルート番号に対応する従来の物理ルート番号と異なる。
【0393】
方法はまた、前述の相関検索処理が、シンボルデータが第1のセットの特定のZadoff−Chuシーケンスの繰り返しを含むことを判定したことに応じて、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示をメモリ内に記憶することを含んでもよい。
【0394】
いくつかの実施形態では、2つ以上のサブフレームは、1つ以上の連続する無線フレーム内で発生する。
【0395】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、リンクバジェットが制限されたUEデバイスによってのみ使用されるために予約された、物理ルート番号の予約されたセットのメンバーである。
【0396】
いくつかの実施形態では、第1の物理ルート番号は、物理ルート番号への論理ルート番号の既定のマッピングに基づき特定され、UEデバイスと基地局との間で、このマッピングについての合意がなされている。
【0397】
いくつかの実施形態では、前述の第1のセット内のZadoff−Chuシーケンスの数は、32以下、24以下、16以下、範囲[9,16]内又は範囲[10,14]内である。
【0398】
いくつかの実施形態では、シンボルデータを受信する上述の動作は、フレーム番号が1よりも大きい固定された整数の倍数である第1の無線フレーム内で開始され、リンクバジェットが制限されたUEデバイスは、フレーム番号が固定された整数の倍数である無線フレーム内でのみPRACH情報を送信することを開始するように構成される。
【0399】
いくつかの実施形態では、Zadoff−Chuシーケンスの第1のセットは、論理シーケンス番号及び循環シフト値に基づき、TS36.211によって定義されているような64個のZadoff−Chuシーケンスの従来のセットから分離される。
【0400】
いくつかの実施形態では、方法はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスに対して使用されるものよりも低い符号化レート(又は増加された冗長性)を使用して、ランダムアクセス手順の1つ以上のメッセージをUEデバイスへと送信することを含んでもよい。
【0401】
いくつかの実施形態では、方法はまた、UEデバイスのリンクバジェットが制限されていることの指示に応じて、リンクバジェットが制限されていないUEデバイスに対して使用されるものよりも低い符号化レート(又は増加された冗長性)を使用して、ダウンリンクペイロードデータをUEデバイスへと送信することを含んでもよい。
【0402】
本発明の実施形態は種々の形態の任意のもので実現されてよい。例えば、いくつかの実施形態では、本発明は、コンピュータによって実行される方法、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態では、ASICのような1つ以上のカスタム設計されたハードウェア装置を使用して、本発明を実現することができる。他の実施形態では、FPGAのような1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して、本発明を実現することができる。
【0403】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、プログラム命令及び/又はデータを記憶するように構成することができ、このプログラム命令は、コンピュータシステムによって実行される場合には、そのコンピュータシステムに、方法、例えば、本明細書に記載した方法の実施形態のいずれか、又は、本明細書に記載された方法の実施形態の任意の組合せ、又は、本明細書に記載された方法の実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はこのようなサブセットの任意の組合せを実行させる。
【0404】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、UE又は基地局)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及び記憶媒体を含むように構成されてもよい。ここで、記憶媒体はプログラム命令を記憶し、プロセッサは、記憶媒体からプログラム命令を読み込み、実行するように構成される。プログラム命令は、本明細書に記載されている種々の方法の実施形態の任意のもの(又は、本明細書に記載されている方法の実施形態の任意の組合せ、又は、本明細書に記載されている方法の実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はこのようなサブセットの任意の組合せ)を実施するために実行可能である。デバイスは種々の形態のいずれかで実現されてもよい。
【0405】
いくつかの実施形態では、集積回路は、本明細書に記載されている種々の方法の実施形態のいずれか(又は本明細書に記載されている方法の実施形態の任意の組合せ、又は本明細書に記載されている方法の実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はこのようなサブセットの任意の組合せ)を実行するように構成されてもよい。集積回路は、種々の形態のいずれかで実現されてもよい。
【0406】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されると、当業者には、数多くの変形及び変更が明らかとなるであろう。以下の請求項は、このような変形及び変更の全てを包含するように解釈することを意図している。