【文献】
Alcatel-Lucent,New Path Switch procedure for Dual Connectivity,3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #83bis R3-140775,2014年 3月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2eNBのCSG ID及び前記UEのCSGメンバーシップ状態は、E-RAB(E-UTRAN radio access bearer)修正指示メッセージを介して転送される、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに使われることができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術で具現されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、E−UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であり、IEEE802.16基づくシステムとの後方互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(evolved−UMTS terrestrial radio access)を使用するE−UMTS(evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0012】
説明を明確にするために、LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0013】
図1は、LTEシステムの構造を示す。通信ネットワークは、IMS及びパケットデータを介したインターネット電話(Voice over internet protocol:VoIP)のような多様な通信サービスを提供するために広く設置される。
【0014】
図1を参照すると、LTEシステム構造は、1つ以上の端末(UE)10、E−UTRAN(evolved−UMTS terrestrial radio access network)及びEPC(evolved packet core)を含む。端末10は、ユーザにより動く通信装置である。端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0015】
E−UTRANは1つ以上のeNB(evolved node-B)20を含み、1つのセルに複数のUEが存在することができる。eNB20は制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)の終端点をUEに提供する。eNB20は一般的にUE10と通信する固定された地点(fixed station)をいい、BS(base station)、アクセスポイント(access point)など、他の用語で呼ばれることがある。1つのeNB20はセル毎に配置できる。
【0016】
以下、DLはeNB20からUE10への通信を意味し、ULはUE10からeNB20への通信を意味する。DLで送信機はeNB20の一部であり、受信機はUE10の一部でありうる。ULで送信機はUE10の一部であり、受信機はeNB20の一部でありうる。
【0017】
EPCはMME(mobility management entity)とS−GW(system architecture evolution(SAE)gateway)を含む。MME/S−GW30はネットワークの終端に位置し、外部ネットワークと連結できる。明確性のためにMME/S−GW30は“ゲートウェイ”と単純に表現し、これはMME及びS−GWを全て含むことができる。
【0018】
MMEはeNB20へのNAS(non-access stratum)シグナリング、NASシグナリング保安、AS(access stratum)保安制御、3GPPアクセスネットワーク間の移動性のためのinter CN(core network)ノードシグナリング、アイドルモード端末到達可能性(ページング再転送の制御及び実行含み)、トラッキング領域リスト管理(アイドルモード及び活性化モードであるUEのために)、P−GW(PDN(packet data network)gateway)及びS−GW選択、MME変更と共にハンドオーバーのためのMME選択、2Gまたは3G 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバーのためのSGSN(serving GPRS support node)選択、ローミング、認証、専用ベアラ設定を含んだベアラ管理機能、PWS(public warning system:地震/津波警報システム(ETWS)、及び常用モバイル警報システム(CMAS)含み)メッセージ転送サポートなどの多様な機能を提供する。S−GWホストは、ユーザ別基盤パケットフィルタリング(例えば、深層パケット検査を通じて)、合法的遮断、端末IP(internet protocol)アドレス割当、DLで転送レベルパッキングマーキング、UL/DLサービスレベル課金、ゲーティング及び等級強制、APN−AMBR(access point name aggregate maximum bit rate)に基づいたDL等級強制の各種の機能を提供する。
【0019】
ユーザトラフィック転送または制御トラフィック転送のためのインターフェースが使用できる。UE10及びeNB20は、Uuインターフェースにより連結される。eNB20はX2インターフェースにより相互間連結される。隣り合うeNB20はX2インターフェースによる網型ネットワーク構造を有することができる。複数のノードはeNB20とゲートウェイ30との間にS1インターフェースを介して連結できる。
【0020】
図2は、一般的なE−UTRAN及びEPCの構造のブロック図である。
図2を参照すると、eNB20はゲートウェイ30に対する選択、RRC(radio resource control)活性(activation)の間ゲートウェイ30へのルーティング(routing)、ページングメッセージのスケジューリング及び転送、BCH(broadcast channel)情報のスケジューリング及び転送、UL及びDLからUE10への資源の動的割当、eNB測定の設定(configuration)及び提供(provisioning)、無線ベアラ制御、RAC(radio admission control)及びLTE活性状態で連結移動性制御機能を遂行することができる。前述したように、ゲートウェイ30はEPCでページング開始、LTEアイドル状態管理、ユーザ平面の暗号化、SAEベアラ制御及びNASシグナリングの暗号化と無欠性保護機能を遂行することができる。
【0021】
図3はLTEシステムのユーザ平面プロトコルスタックのブロック図である。
図4はLTEシステムの制御平面プロトコルスタックのブロック図である。UEとE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコルの階層は通信システムで広く知られたOSI(open system interconnection)モデルの下位3個階層に基づいて、L1(第1階層)、L2(第2階層)、及びL3(第3階層)に区分される。
【0022】
物理階層(PHY;physical layer)はL1に属する。物理階層は物理チャンネルを介して上位階層に情報転送サービスを提供する。物理階層は上位階層であるMAC(media access control)階層と転送チャンネル(transport channel)を介して連結される。物理チャンネルは、転送チャンネルにマッピングされる。転送チャンネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが転送される。互いに異なる物理階層の間、即ち送信機の物理階層と受信機の物理階層との間にデータは物理チャンネルを介して転送される。
【0023】
MAC階層、RLC(radio link control)階層、及びPDCP(packet data convergence protocol)階層はL2に属する。MAC階層は、論理チャンネル(logical channel)を介して上位階層であるRLC階層にサービスを提供する。MAC階層は、論理チャンネル上のデータ転送サービスを提供する。RLC階層は、信頼性あるデータ転送をサポートする。一方、RLC階層の機能はMAC階層の内部の機能ブロックで具現されることができ、この際、RLC階層は存在しないこともある。PDCP階層は、相対的に帯域幅の小さい無線インターフェース上でIPv4またはIPv6のようなIPパケットを導入して転送されるデータが効率良く転送されるように不要な制御情報を減らすヘッダー圧縮機能を提供する。
【0024】
RRC(radio resource control)階層は、L3に属する。L3の最も下端 部分に位置するRRC階層はただ制御平面のみで定義される。RRC階層は、RB(radio bearer)などの設定(configuration)、再設定(re-configuration)、及び解除(release)と関連して論理チャンネル、転送チャンネル、及び物理チャンネルなどの制御を担当する。RBは、UEとE−UTRANとの間のデータ転送のためにL2により提供されるサービスを意味する。
【0025】
図3を参照すると、RLC及びMAC階層(ネットワーク側におけるeNBで終了)は、スケジューリング、ARQ及びHARQのような機能を遂行することができる。PDCP階層(ネットワーク側におけるeNBで終了)は、ヘッダー圧縮、無欠性保護、及び暗号化のようなユーザ平面機能を遂行することができる。
【0026】
図3−(b)を参照すると、RLC/MAC階層(ネットワーク側におけるeNBで終了)は、制御平面のために同一な機能を遂行することができる。RRC階層(ネットワーク側におけるeNBで終了)は、放送、ページング、RRC連結管理、RB制御、移動性機能、及びUE測定報告及び制御のような機能を遂行することができる。NAS制御プロトコル(ネットワーク側におけるゲートウェイのMMEで終了)は、SAEベアラ管理、認証、LTE_IDLE移動性管理、LTE_IDLEにおけるページング開始、及びゲートウェイとUEとの間のシグナリングのための保安制御などの機能を遂行することができる。
【0027】
図5は、物理チャンネル構造の一例を示す。物理チャンネルは、無線資源を通じてUEの物理階層とeNBの物理階層との間のシグナリング及びデータを転送する。物理チャンネルは、時間領域で複数のサブフレームと周波数領域で複数の副搬送波で構成される。1msである1つのサブフレームは、時間領域で複数のシンボルで構成される。該当サブフレームの特定シンボル、例えばサブフレームの第1のシンボルはPDCCHのために使用できる。PDCCHは、PRB(physical resource block)及びMCS(modulation and coding schemes)のように動的に割り当てられた資源を運ぶことができる。
【0028】
DL転送チャンネルは、システム情報を転送するために使われるBCH(broadcast channel)、UEをページングするために使われるPCH(paging channel)、ユーザトラフィックまたは制御信号を転送するために使われるDL−SCH(downlink shared channel)、マルチキャストまたはブロードキャストサービス転送のために使われるMCH(multicast channel)などを含む。DL−SCHは、HARQ、変調、コーディング及び転送電力の変化による動的リンク適応及び動的/半静的資源割当をサポートする。また、DL−SCHはセル全体にブロードキャスト及びビームフォーミングの使用を可能にすることができる。
【0029】
UL転送チャンネルは、一般的にセルへの初期接続のために使われるRACH(random access channel)、ユーザトラフィック、または制御信号を転送するために使われるUL−SCH(uplink shared channel)などを含む。UL−SCHは、HARQ及び転送電力及び潜在的な変調及びコーディングの変化による動的リンク適応をサポートする。また、UL−SCHはビームフォーミングの使用を可能にすることができる。
【0030】
論理チャンネルは、転送される情報の種類によって、制御平面の情報伝達のための制御チャンネルとユーザ平面の情報伝達のためのトラフィックチャンネルに分類される。即ち、論理チャンネルタイプの集合はMAC階層により提供される互いに異なるデータ転送サービスのために定義される。
【0031】
制御チャンネルは、制御平面の情報伝達のみのために使われる。MAC階層により提供される制御チャンネルは、BCCH(broadcast control channel)、PCCH(paging control channel)、CCCH(common control channel)、MCCH(multicast control channel)、及びDCCH(dedicated control channel)を含む。BCCHは、システム制御情報を放送するためのDLチャンネルである。PCCHは、ページング情報の転送のためのDLチャンネルであり、ネットワークがUEのセル単位の位置を知らない時に使われる。CCCHは、ネットワークとRRC連結を有しない時、UEにより使われる。MCCHは、ネットワークからUEにMBMS(multimedia broadcast multicast services)制御情報を転送するために使われる一対多のDLチャンネルである。DCCHは、UEとネットワークとの間に専用制御情報転送のためにRRC連結を有するUEにより使われる一対一の両方向チャンネルである。
【0032】
トラフィックチャンネルは、ユーザ平面の情報伝達のみのために使われる。MAC階層により提供されるトラフィックチャンネルは、DTCH(dedicated traffic channel)及びMTCH(multicast traffic channel)を含む。DTCHは一対一のチャンネルであって、1つのUEのユーザ情報の転送のために使われて、UL及びDL全てに存在することができる。MTCHは、ネットワークからUEにトラフィックデータを転送するための一対多のDLチャンネルである。
【0033】
論理チャンネルと転送チャンネルとの間のUL連結は、UL−SCHにマッピングできるDCCH、UL−SCHにマッピングできるDTCH、及びUL−SCHにマッピングできるCCCHを含む。論理チャンネルと転送チャンネルとの間のDL連結は、BCHまたはDL−SCHにマッピングできるBCCH、PCHにマッピングできるPCCH、DL−SCHにマッピングできるDCCH、DL−SCHにマッピングできるDTCH、MCHにマッピングできるMCCH、及びMCHにマッピングできるMTCHを含む。
【0034】
RRC状態はUEのRRC階層がE−UTRANのRRC階層と論理的に連結されているか否かを指示する。RRC状態は、RRC連結状態(RRC_CONNECTED)及びRRCアイドル状態(RRC_IDLE)のように2種類に分けられる。RRC_IDLEで、UEがNASにより設定されたDRX(discontinuous reception)を指定する間に、UEはシステム情報及びページング情報の放送を受信することができる。そして、UEはトラッキング領域でUEを固有に指定するID(identification)の割当を受けて、PLMN(public land mobile network)選択及びセル再選択を遂行することができる。またRRC_IDLEで、いかなるRRCコンテクストもeNBに格納されない。
【0035】
RRC_CONNECTEDで、UEはE−UTRANでE−UTRAN RRC連結及びコンテクストを有して、eNBにデータを転送及び/又はeNBからデータを受信することが可能である。また、UEはeNBにチャンネル品質情報及びフィードバック情報を報告することができる。RRC_CONNECTEDで、E−UTRANはUEが属したセルを知ることができる。したがって、ネットワークはUEにデータを転送及び/又はUEからデータを受信することができ、ネットワークはUEの移動性(ハンドオーバー及びNACC(network assisted cell change)を通じてのGERAN(GSM EDGE radio access network)でinter−RAT(radio access technology)セル変更指示)を制御することができ、ネットワークは隣り合うセルのためにセル測定を遂行することができる。
【0036】
RRC_IDLEで、UEはページングDRX周期を指定する。具体的に、UEはUE特定ページングDRX周期毎の特定ページング機会(paging occasion)にページング信号をモニターする。ページング機会は、ページング信号が転送される間の時間区間である。UEは、自分だけのページング機会を有している。ページングメッセージは、同一なトラッキング領域(TA;tracking area)に属する全てのセル上に転送される。UEが1つのTAから他のTAに移動すれば、UEは自身の位置をアップデートするためにネットワークにTAU(tracking area update)メッセージを転送することができる。
【0037】
二重接続(DC;dual connectivity)に対する全体的なアーキテクチャとネットワークインターフェースが説明される。これと関連して、3GPP TR 36.842 V12.0.0(2013-12)が参照されることができる。E-UTRANは、二重接続動作を支援でき、RRC_CONNECTEDにある複数のRX/TXを有したUEは、X2インターフェースを介した非-理想的バックホール(non-ideal backhaul)を介して接続する二つのeNBに位置する二つの区別されるスケジューラにより提供される無線資源を活用するように構成される。
図1に説明された全体的なE-UTRANアーキテクチャは、また二重接続に適用可能である。二つの互いに異なる役割が特定UEに対して二重接続に関与するeNBに仮定されることができる:eNBは、MeNB(master eNB)またはSeNB(secondary eNB)として動作できる。MeNBは、二重接続において少なくともS1-MMEを終端(terminate)させるeNBである。SeNBは、UEに対する付加的な無線資源を提供するが、二重接続においてのMeNBではないeNBである。二重接続においてUEは、一つのMeNBと一つのSeNBに接続される。
【0038】
図6は、二重接続に対する無線プロトコルアーキテクチャを示す。DCにおいて、特定ベアラが使用する無線プロトコルアーキテクチャは、ベアラがどのように設定されるかによる。MCG(master cell group)ベアラ、SCG(secondary cell group)ベアラ及び分離ベアラの3通りの代案が存在する。
図6を参照すると、このような3通りの代案が、左側から右側へMCGベアラ、分離ベアラ及びSCGベアラの順に示される。MCGベアラは、二重接続においてMeNB資源だけを利用するために、無線プロトコルがMeNBだけに位置するベアラである。SCGベアラは、二重接続においてSeNB資源を利用するために、無線プロトコルがSeNBだけに位置するベアラである。分離ベアラは、二重接続においてMeNB及びSeNB資源を全部利用するために、無線プロトコルがMeNB及びSeNBの全部に位置するベアラである。SRB(signaling radio bearers)は、常にMCGベアラに属するので、MeNBにより提供される無線資源だけを利用する。MCGは、MeNBと関連したサービングセルのグループであり、二重接続においてPCell(primary cell)と選択的に一つ以上のSCell(secondary cell)を含む。SCGは、SeNBと関連したサービングセルのグループであり、二重接続においてPSCell(primary SCell)と選択的に一つ以上のSCellを含む。DCは、SeNBにより提供される無線資源を利用するように構成される少なくとも一つのベアラを有するとまた説明されることができる。
【0039】
図7は、特定UEに対する二重接続に関与するeNBのC-平面接続を示す。二重接続に対するeNB間制御平面シグナリングは、X2インターフェースシグナリングにより行われる。MMEに向かう制御平面シグナリングは、S1インターフェースシグナリングにより行われる。MeNBとMMEとの間にUE毎にただ一つのS1-MME接続が存在する。各々のeNBは、UEを独立的に取扱うべきであり、すなわち、一部のUEにPCellを提供することに対し、他のUEにSCGに対するSCell(ら)を提供する。特定UEに対して二重接続に関与した各々のeNBは、自身の無線資源を所有し、自身のセルの無線資源を割り当てるのを主に担当し、MeNBとSeNBとの間の協力は、X2インターフェースシグナリングにより提供される。
図7を参照すると、MeNBは、S1-MMEを介してMMEに接続するC-平面であり、MeNB及びthe SeNBは、X2-Cを介して相互接続される。
【0040】
図8は、特定UEに対する二重接続に関与するeNBのU-平面接続を示す。U-平面接続は、構成されたベアラオプションによる。MCGベアラに対して、MeNBはS1-Uを介してS-GWにU-平面接続され、SeNBは、ユーザ平面データの転送に関与しない。分離ベアラに対して、MeNBは、S1-Uを介してS-GWにU-平面接続され、付加的に、MeNBとSeNBとは、X2-Uを介して相互接続される。SCGベアラに対して、SeNBは、S1-Uを介してS-GWに直接接続される。但し、MCGと分離ベアラとが構成されるならば、SeNBにおいてS1-U終端が存在しない。
【0041】
図9は、二重接続に対するU-平面アーキテクチャの例示を示す。
図9に示す二重接続に対するU-平面アーキテクチャは、SeNBにおいて終端されるS1-Uと独立的なPDCP(ベアラ分離がない)の組み合わせである。
図9に示す二重接続に対するU-平面アーキテクチャは、「アーキテクチャ1A」と呼ばれることができる。
【0042】
図10は、二重接続に対するU-平面アーキテクチャの他の例示を示す。
図10に示す二重接続に対するU-平面アーキテクチャは、MeNBで終端されるS1-UとMeNBでのベアラ分離及び分離ベアラに対する独立的なRLCの組み合わせである。
図10に示す二重接続に対するU-平面アーキテクチャは、「アーキテクチャ3C」と呼ばれることができる。
【0043】
図11は、SeNB付加手順の例示を示す。SeNB付加手順は、MeNBにより開始され、SeNBからUEに無線資源を提供するために、SeNBにおいてUEコンテクストを設定するために利用される。このような手順は、SCGの少なくとも第1セル(すなわち、PSCell)を付加するために使用される。
【0044】
ステップS1100にて、MeNBは、E-RAB(E-UTRAN radio access bearer)特性(E-RABパラメータ、UPオプションに対応するTNL(transport layer network)アドレス情報)を指示する、特定E-RABに対する無線資源を割り当てるのをSeNBに要請することに決定する。付加的に、MeNBは、SCG-ConfigInfo内で(SCGベアラに対するセキュリティーアルゴリズムを含む)MCG構成とSeNBによった再構成のための基底(basis)として用いられるUE能力調整(UE capability coordination)に対する全体UE能力を指示するが、SCG構成を含まない。MeNBは、付加されるように要請されたSCGセル(ら)に対して、最近の測定結果を提供できる。SeNBは、このような要請を拒絶することができる。SCGベアラと対照的に分離ベアラオプションに対して、MeNBは、各々のE-RABに対するQoS(quality of service)がMeNBとSeNBにより共に提供される資源の正確な合計によって保証されるように、該当資源の量またはそれ以上をSeNBから要請するように決定できる。MeNBの決定は、SeNBにシグナリングされるE-RABパラメータにより以下のステップS1101において反映されることができ、前記パラメータは、S1を介して受信されるE-RABパラメータと相異なることができる。MeNBは、MCGベアラ無しで、SCGまたは分離ベアラの直接設定を要請できる。
【0045】
SeNBでのRRM(radio resource management)エンティティが資源要請を許容できるならば、SeNBは、各々の無線資源を割り当て、ベアラオプションに応じて各々の転送ネットワーク資源を割り当てる。SeNBは、SeNB無線資源構成の同期が行われることができるように、ランダムアクセスをトリガーリングする。ステップS1101にて、SeNBは、MeNBにSCG-ConfigでSCGの新規無線資源を提供する。各々のE-RABに対するS1 DL TNLアドレス情報とセキュリティーアルゴリズムと共に、SCGベアラに対して、分離ベアラX2 DL TNLアドレス情報に対するものである。分離ベアラに対して、ユーザ平面データの転送は、ステップS1101以後に発生できる。SCGベアラの場合に、データフォワード及びSN状態伝達は、ステップS1101以後に発生できる。
【0046】
MeNBが新規構成を承認(endorse)すると、ステップS1110にて、MeNBは、UEにSCG-Configに応じてSCGの新規無線資源構成を含むRRCConnectionReconfigurationメッセージを転送する。UEは、新規構成を適用し、ステップS1111にて、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージで応答する。UEがRRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれた構成の(部分)を従うことができないと、UEは、再構成失敗手順を行う。
【0047】
ステップS1120にて、MeNBは、UEが再構成手順を成功的に完了したということをSeNBに通報する。
【0048】
ステップS1130にて、UEは、SeNBのPSCellに向かって同期化を行う。UEがSCGに向かってRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージを転送し、ランダムアクセス手順を行う順序は定義されない。SCGに向かった成功的なRA手順がRRC接続再構成手順の成功的な完了のために要求されるものではない。
【0049】
SCGベアラの場合、各々のE-RABのベアラ特性に応じて、MeNBは、二重接続の活性化に起因するサービス中断を最小化するための動作(ステップS1140でのデータフォワードとステップS1150でのSN状態伝達)を取ることができる。
【0050】
ステップS1160にて、SCGベアラに対して、EPCに向かった経路アップデート手順が行われる。詳細には、ステップS1161にて、MeNBは、E-RAB修正指示メッセージをMMEに転送できる。ステップS1162にて、MMEとS-GWは、ベアラ修正を行うことができる。ステップS1163にて、S-GWとMeNB/SeNBとの間に終了マーカパケット(end marker packet)が交換されることができる。ステップS1164にて、MMEは、E-RAB修正確認メッセージをMeNBに転送できる。
【0051】
図12は、E-RAB修正指示手順を示す。E-RAB修正指示手順は、
図11のステップS1161とS1164に対応する。E-RAB修正指示手順の目的は、eNBにとって与えられたUEに対して既に設定されたE-RABの修正を要請することを可能にすることである。このような手順は、UE-関連シグナリングを利用する。
【0052】
ステップS1200にて、eNBは、MMEにE-RAB修正指示メッセージを転送することによって、このような手順を開始する。E-RAB修正指示メッセージ内のE-RAB To Be Modified Item内に含まれるTransport Layer Address IE(information element)とDL GTP TEID IEは、E-RABの新規DLアドレスとしてMMEにより考慮されなければならない。E-RAB修正指示メッセージ内のE-RAB Not To Be Modified Item IEs IEに含まれるTransport Layer Address IE及びDL GTP TEID IEは変わらないDLアドレスを有するE-RABとして、MMEにより考慮されなければならない。
【0053】
表1は、E-RAB修正指示メッセージの例示を示す。このようなメッセージは、eNBにより転送され、一つまたはいくつかのE-RABに対して指示された修正を適用するのをMMEに要請するのに利用される。
【0055】
ステップS1210にて、MMEは、eNBにE-RAB修正確認メッセージを転送する。E-RAB修正確認メッセージは、次のようにE-RAB修正指示メッセージのE-RAB To Be Modified Item IEsに応じて修正されるように要請されたすべてのE-RABの結果を含まなければならない。
【0056】
-成功的に修正されたE-RABのリストは、E-RAB Modify List IEに含まれなければならない。
【0057】
-修正されるのに失敗したE-RABのリストは、存在するならば、E-RAB Failed to Modify List IEに含まれなければならない。
【0058】
E-RAB Failed to Modify List IEがE-RAB修正確認メッセージで受信されるならば、eNBは、次のうちのいずれか一つを行わなければならない:
【0059】
-関連したE-RABに対して対応するE-UTRAとE-UTRAN資源を解除するか、または
【0060】
-関連したE-RABに対して変わらないE-RAB修正指示メッセージを転送する前に、以前の転送情報を維持する。
【0061】
MMEがE-RABの成功的でない修正を報告する場合、eNBが成功的でない修正に対する理由がわかることを可能にする程度に原因値は十分に正確でなければならない。
【0062】
表2は、E-RAB修正確認メッセージの例示を示す。このようなメッセージは、MMEにより転送され、E-RAB修正指示メッセージから要請の結果を報告するのに利用される。
【0064】
図13は、HeNBがSeNBの役割を遂行する場合における二重接続を示す。HeNBは、3GPP LTE rel-8からrel-12まで可能なS1及びX2移動性を有するものと特定され、これは、典型的なSeNBでありうる。したがって、二重接続向上に対して考慮できる特徴は、MeNBとしてのマクロeNBとSeNBとしてのHeNBとの二重接続である。しかしながら、HeNBは、二重接続を若干より複雑にする三個のモード(すなわち、開放モード、ハイブリッドモード、閉鎖モード)を有する。例えば、二重接続においてアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証問題が依然として存在する。
【0065】
上述の問題を解決するために、本発明の一実施の形態にかかる二重接続に対するアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証を行う方法が以下に説明される。
【0066】
図14は、本発明の一実施の形態にかかる二重接続に対するアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証を行う方法の例示を示す。
図14の実施の形態は、
図11に示すSeNB付加手順に基盤すると仮定されるが、本発明の実施の形態は、これに限定されるものではない。他の手順が本発明の実施の形態に対して利用されることができる。本発明のこのような実施の形態によれば、MeNBがHeNBであるSeNBを付加することに決定した後に、MeNBは、次のようにSeNB付加手順を始める。
【0067】
ステップS1400にて、MeNBは、UEのCSGメンバーシップ状態を指示するCSG(closed subscriber group)メンバーシップ状態指示と共に、SeNB付加要請メッセージをターゲットSeNB、すなわちHeNBに転送する。CSGメンバーシップ状態指示は、CSGメンバーシップ状態指示IEでありうる。または、CSGメンバーシップ状態指示は、新規メッセージまたは他の従来のメッセージを介して転送されることができる。
【0068】
CSGメンバーシップ状態指示を受信する時に、SeNB(HeNB)は、受信されたCSGメンバーシップ状態指示により指示されるUEのCSGメンバーシップ状態を信頼する。ステップS1401にて、SeNB(HeNB)は、SeNB付加要請承認メッセージをSeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのセルアクセスモード及び/またはCSG ID及び/またはSeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのPLMN IDと共に、MeNBに転送する。または、ターゲットセルのセルアクセスモード及び/またはCSG ID及び/またはSeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのPLMN IDは、新規メッセージまたは他の既存のメッセージを介して転送されることができる。
【0069】
それから、
図11のステップS1110ないしS1150がこのようなステップに対して変化がないから、そのまま行われることができる。
【0070】
ステップS1410にて、MeNBは、SeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのセルアクセスモード及び/またはCSG ID及び/またはSeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのPLMN ID及び/またはCSGメンバーシップ状態指示と共に、E-RAB修正指示メッセージをMMEに転送し、MMEは、UEのCSGメンバーシップ状態を検証する。または、ターゲットセルのセルアクセスモード及び/またはCSG ID及び/またはSeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのPLMN ID及び/またはCSGメンバーシップ状態指示は、新規メッセージまたは他の既存のメッセージを介して転送されることができる。ステップS1410は、
図9に示す二重接続に対するアーキテクチャ1Aに対してのみ適用されることができる。
図10に示す二重接続に対するアーキテクチャ3Cに対して、ステップS1410は必要としないときもある。したがって、二重接続に対するアーキテクチャ3Cに対して、MeNBは、ターゲットセルのセルアクセスモード及び/またはCSG ID及び/またはSeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのPLMN ID及び/またはCSGメンバーシップ状態指示と共に、E-RAB修正指示メッセージ(または新規メッセージまたは他の既存のメッセージ)をMMEにより以前に(earlier)転送できる。
【0071】
分離ベアラオプションに対して、MMEがDL GTP IDに関する修正と転送階層アドレスを無視することを指示するために、表1に示すE-RAB修正指示メッセージは、以下の表3に従って修正されてできる。表3は、本発明の一実施の形態にかかるE-RAB修正指示メッセージの例示を示す。
【0073】
Indication of ignoring the modification IEがE-RAB修正指示メッセージ内に含まれると、MMEは、同じE-RABに対するTransport Layer Address IE及びDL GTP TEID IEを修正されるものと取り扱わなくても良く、これによって分離ベアラオプションに対して実際に修正されない。
【0074】
ステップS1420にて、MME及びS-GWは、ベアラ修正を行うことができる。ステップS1430にて、S-GWとMeNB/SeNB(HeNB)との間に終了マーカパケットが交換されることができる。
【0075】
ターゲットセルのセルアクセスモード及び/またはCSG ID及び/またはSeNB(HeNB)によりサービングされるターゲットセルのPLMN ID及び/またはCSGメンバーシップ状態指示をMeNBから受信する際に、MMEは、UEのCSGメンバーシップ状態を検証する。ステップS1440にてUEが検証を通過すると、MMEは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態と共に、E-RAB修正確認メッセージをMeNBに転送する。または、検証されたCSGメンバーシップ状態が新規メッセージまたは他の既存のメッセージを介して転送されることができる。ステップS1440は、二重接続に対するアーキテクチャ1Aにだけ適用されることができる。二重接続に対するアーキテクチャ3Cに対して、ステップS1440を必要としないときもある。したがって、二重接続に対するアーキテクチャ3Cに対して、MeNBは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態と共に、E-RAB修正確認メッセージ(または新規メッセージまたは他の既存のメッセージ)をより以前にMeNBに転送できる。
【0076】
分離ベアラオプションに対して、表2に示すE-RAB修正確認メッセージは、表4に従って修正されることができ、これは、表3に示すE-RAB修正指示メッセージに対する応答である。表4は、本発明の一実施の形態にかかるE-RAB修正確認メッセージの例示を示す。
【0078】
対応するE-RABは、E-RAB修正確認メッセージのE-RAB Modify List IE内に含まれなければならず、新規指示として具現されることができる。
【0079】
代案的に、ステップS1440にてUEが検証を通過しないと、MMEは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態と共に、失敗メッセージ(または新規メッセージまたは他の既存のメッセージ)をMeNBに転送できる。または、MMEは、UEがメンバーでないことを指示するCSGメンバーシップ状態と共に、E-RAB修正確認メッセージ(または新規メッセージまたは他の既存のメッセージ)を転送できる。ステップS1440は、二重接続に対するアーキテクチャ1Aだけに適用されることができる。二重接続に対するアーキテクチャ3Cに対して、ステップS1440を必要としないときもある。したがって、二重接続に対するアーキテクチャ3Cに対して、MeNBは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態と共に、失敗メッセージ(または新規メッセージまたは他の既存のメッセージ)をMeNBにより以前に転送できる。
【0080】
ステップS1450にて、MeNBは、UEの最終CSGメンバーシップ状態をSeNBに通報するために、新規メッセージ(または新規IEを有する既存のメッセージ)を転送できる。ターゲットセルがハイブリッドモードであると、CSGメンバーシップ状態がトゥルー(true)である場合、SeNBは、UEがメンバーであると取扱うことができる。それとも、SeNBは、UEを非-メンバーとしてダウングレード(downgrade)するか、またはUEを接続解除(disconnect)でき、SeNBは、CSGメンバーシップ状態に関してこのようなUEに対するUEコンテクストを更新できる。ターゲットセルが閉鎖モードであると、CSGメンバーシップ状態がトゥルーである場合、SeNBは、UEをメンバーとして取扱うことができる。それとも、SeNBは、このようなベアラを解除できる。
【0081】
検証失敗が発生すると、すなわち、ステップS1450にてUEが検証を通過しないと、MeNBは、SeNBに失敗の理由を指示するために、原因値を利用してSeNB解除を開始する。または、MeNBは、UEを非-メンバーとして取扱うようにSeNBに指示できる。
【0082】
図15は、本発明の一実施の形態にかかる二重接続に対するアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証を行う方法の他の例示を示す。
図15は、検証失敗が発生する場合に対応する。ステップS1500ないしS1510は、
図14のステップS1400ないしS1410と同一である。
【0083】
ステップS1520にて、MMEは、UEのCSGメンバーシップ状態を検証し、そして/またはアクセス制御を行う。
【0084】
ステップS1530にて、UEに対して検証失敗が発生すると、MMEは、非-メンバーであることを指示する検証されたCSGメンバーシップ状態と共に、失敗メッセージ(例として、E-RAB修正失敗メッセージまたは他のメッセージ)を転送する。または、MMEは、UEがメンバーでないことを指示するCSGメンバーシップ状態と共に、E-RAB修正確認メッセージを転送できる。二重接続に対するアーキテクチャ3Cに対して、ステップS1510及びS1530は、完全に新規メッセージを意味できる。MMEは、対応するE-RABに対してSeNBへの専用ベアラ非活性手順をトリガーリングしなくても良い(メンバーシップ検証に失敗)。
【0085】
E-RAB失敗メッセージを受信する時に、ステップS1540にて、MeNBは、次のうちのいずれか一つを行うことができる。
【0086】
MeNBは、S1 UEコンテクスト解除手順をトリガーリングでき、このとき、UEベアラの全てが解除される。
【0087】
MeNBがSeNBにベアラを付加すると、MeNBは、付加決定を取消すことができ、これは、MeNBが以前のGTP(GPRS tunneling protocol)トンネルにE-RABをサービングし続けることを意味する。
【0088】
SeNBがハイブリッドモードであると、MeNBは、付加決定を維持でき、E-RABをSeNBにオフロードでき、SeNBは、UEを非-メンバーとして取扱うことができる。
【0089】
ステップS1550にて、MeNBは、SeNB解除メッセージまたはX2 UEコンテクスト解除メッセージをSeNBに通報するための原因値と共に、SeNBに転送できる。代案的に、ステップS1550にて、MeNBは、SeNBがハイブリッドモードであると、UEのCSGメンバーシップ状態をSeNBに通報できる。したがって、SeNBは、UEを非-メンバーとして取扱うことができる。
【0090】
図16は、本発明の一実施の形態にかかる二重接続に対するアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証を行う方法の他の例示を示す。
図16もまた、検証失敗が発生した場合に対応する。ステップS1600ないしS1610は、
図14のステップS1400ないしS1410と同一である。
【0091】
ステップS1620にて、MMEは、UEのCSGメンバーシップ状態を検証し、そして/またはアクセス制御を行う。UEに対して検証失敗が発生すると、MMEは、原因値と共に直接S1 UEコンテクスト解除手順をトリガーリングでき、このとき、UEベアラの全てが解除されることができる。または、MMEは、原因値と共にMMEにより開始される分離(detach)手順をトリガーリングできる。原因値は、CSGメンバーシップ検証/アクセス制御失敗を指示できる。
【0092】
ステップS1630にて、MeNBは、SeNBに通報するために、原因値と共にSeNB解除メッセージまたはX2UEコンテクスト解除メッセージをSeNBに転送できる。
【0093】
図17は、本発明の一実施の形態にかかる二重接続に対するアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証を行う方法の他の例示を示す。
図17の実施の形態は、
図11に示すSeNB付加手順にまた基盤すると仮定されるが、本発明の実施の形態は、これに限定されるものではない。本発明の実施の形態に対して他の手順が利用されることができる。本発明の実施の形態によれば、MeNBがHeNBであるSeNBを付加することに決定した以後に、MeNBは、まずMMEへのアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証の要請を開始し、以後にSeNB付加手順は、下記のように始める。
【0094】
ステップS1700にて、MeNBは、ターゲットセルID、CSG ID、及び/またはターゲットセルのアクセスモードを利用するアクセス制御またはメンバーシップ検証及び/または(UEにより報告される)UEのCSGメンバーシップ状態の要請を転送する。ターゲットセルID、CSG ID、及び/またはターゲットセルのアクセスモードは、より以前にX2セットアップ要請/応答メッセージを介してMeNBにより獲得されることができる。以後に、MMEは、アクセス制御またはメンバーシップ検証を行うことができる。
【0095】
ステップS1710にて、UEのCSGメンバーシップ状態を検証した以後に、MMEは、UEがアクセス制御を通過したかどうかに関する検証された結果をMeNBに通報する。すなわち、MMEは、UEがメンバーであるかどうかを指示する、UEのCSGメンバーシップ状態を転送できる。検証された結果は、既存のメッセージ、または新規メッセージ、または既存/新規メッセージ内のIEを介して転送されることができる。
【0096】
ステップS1720にて、MeNBは、CSGメンバーシップ状態指示と共にSeNB付加要請メッセージをSeNB(HeNB)に転送する。CSGメンバーシップ状態指示は、受信された検証された結果により指示されるUEがメンバーであるかどうかを指示する。CSGメンバーシップ状態指示は、CSGメンバーシップ状態指示IEでありうる。したがって、SeNB(HeNB)は、受信されたCSGメンバーシップ状態指示に応じて、UEをメンバーまたは非-メンバーとして取扱うことができる。
【0097】
以後に、正規SeNB付加手順が行われることができる。すなわち、
図11のステップS1101ないしS1164は、このようなステップに対して変化がないから、そのまま行われることができる。
【0098】
図18は、本発明の一実施の形態にかかる二重接続に対するアクセス制御及び/またはメンバーシップ検証を行う方法の他の例示を示す。本発明のこのような実施の形態によれば、MeNBは、MeNBの各々の隣接HeNBセルに対応する、UEのCSGメンバーシップ状態のリストを獲得できる。詳細には、MeNBは、X2設定/応答メッセージを介してHeNBのアクセスモードのリスト、及び/またはCSG ID、及び/または隣接HeNBセルIDのリストを獲得できる。
【0099】
ステップS1800にて、UEがアタッチ(attach)されるか、または新規サービスまたは他の手順を要請する時、MeNBは、初期UEメッセージ、アップリンクNASメッセージ、または他のメッセージによりMMEにUEのCSGメンバーシップ状態のリストを提供できる。または、MMEは、MeNBの隣接HeNBセルID、及び/またはHeNBセルのアクセスモードのリスト、及び/またはCSG IDを有することができる。
【0100】
UEのCSGメンバーシップ状態のリストを受信する時に、MMEは、各々のHeNBセルIDに対応する、UEのCSGメンバーシップ状態を確認する。ステップS1810にて、互いに異なる手順に従って初期コンテクストセットアップ要請メッセージ、UEコンテクスト修正要請メッセージ、S1ハンドオーバ要請メッセージ、経路スイッチ要請承認メッセージまたは他のメッセージのうちのいずれか一つによりUEのCSGメンバーシップ状態の全体リストをMeNBに提供できる。
【0101】
UEのCSGメンバーシップ状態のリストを受信する時に、MeNBがSeNB付加手順を行うターゲットセルに応じて、MeNBはリストを維持でき、リストを以後に利用する準備をすることができる。ステップS1820にて、MeNBは、CSGメンバーシップ状態指示と共に、SeNB付加要請メッセージをSeNB(HeNB)に転送する。以後に、正規SeNB付加手順が行われることができる。すなわち、
図11のステップS1101ないしS1164は、このようなステップに対して変化がないから、そのまま行われることができる。
【0102】
図19は、本発明の一実施の形態にかかるアクセス制御を行う方法の一例示を示す。
【0103】
ステップS1900にて、第1eNBは、UEのCSGメンバーシップ状態をHeNBである、第2eNBに転送する。UEのCSGメンバーシップ状態は、SeNB付加要請メッセージを介して転送されることができる。
【0104】
ステップS1910にて、第1eNBは、第2eNBのセルアクセスモードまたはCSG IDのうち、少なくとも一つを第2eNBから受信する。第2eNBのセルアクセスモードまたはCSG IDのうち、少なくとも一つは、SeNB付加要請承認メッセージを介して受信されることができる。第2eNBのセルアクセスモードは、ハイブリッドモードでありうる。
【0105】
第1eNBは、第2eNBのセルアクセスモード、CSG ID、またはUEのCSGメンバーシップ状態のうち、少なくとも一つをE-RAB修正指示メッセージを介して、MMEにまた転送できる。E-RAB修正指示メッセージは、二重接続のための分離ベアラに対するE-RABの修正を無視する指示を含むことができる。第1eNBは、E-RAB修正確認メッセージを介して、MMEからUEの検証されたCSGメンバーシップ状態をさらに受信することができる。
【0106】
ステップS1920にて、第1eNBは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態を第2eNBに転送する。
【0107】
図20は、本発明の一実施の形態にかかるアクセス制御を行う方法の他の例示を示す。
【0108】
ステップS2000にて、HeNBである第2eNBは、UEのCSGメンバーシップ状態を第1eNBから受信する。UEのCSGメンバーシップ状態は、SeNB付加要請メッセージを介して受信されることができる。
【0109】
ステップS2010にて、第2eNBは、第2eNBのセルアクセスモードまたはCSG IDのうち、少なくとも一つを第1eNBに転送する。第2eNBのセルアクセスモードまたはCSG IDのうち、少なくとも一つは、SeNB付加要請承認メッセージを介して転送されることができる。第2eNBのセルアクセスモードは、ハイブリッドモードでありうる。
【0110】
ステップS2010にて、第2eNBは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態を第1eNBから受信する。第2eNBは、UEのCSGメンバーシップ状態とUEの検証されたCSGメンバーシップ状態とが同じである場合に、UEをメンバーとして取扱うことができる。または、UEのCSGメンバーシップ状態とUEの検証されたCSGメンバーシップ状態とが同一でない場合に、第2eNBは、UEを非-メンバーとして取扱うことができる。
【0111】
図21は、本発明の一実施の形態にかかるアクセス制御を行う方法の一例示を示す。
【0112】
ステップS2100にて、第1eNBは、UEのCSGメンバーシップ状態をHeNBである第2eNBに転送する。UEのCSGメンバーシップ状態は、SeNB付加要請メッセージを介して転送されることができる。
【0113】
ステップS2110にて、第2eNBは、第2eNBのセルアクセスモードまたはCSG IDのうち、少なくとも一つを第1eNBに転送する。第2eNBのセルアクセスモードまたはCSG IDのうち、少なくとも一つは、SeNB付加要請承認メッセージを介して転送されることができる。第2eNBのセルアクセスモードは、ハイブリッドモードでありうる。
【0114】
ステップS2120にて、第1eNBは、第2eNBのセルアクセスモード、CSG ID、またはUEのCSGメンバーシップ状態のうち、少なくとも一つをE-RAB修正指示メッセージを介してMMEに転送できる。E-RAB修正指示メッセージは、二重接続のための分離ベアラに対してE-RABの修正を無視する指示を含むことができる。
【0115】
ステップS2130にて、第1eNBは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態をMMEからE-RAB修正確認メッセージを介して受信することができる。
【0116】
ステップS2140にて、第1eNBは、UEの検証されたCSGメンバーシップ状態を第2eNBに転送する。
【0117】
図22は、本発明の実施の形態が具現される無線通信システムを示す。
【0118】
MeNB2200は、プロセッサ(processor)2201、メモリ(memory)2202及び送受信部(transceiver)2203を含むことができる。プロセッサ2201は、本明細書で説明された機能、過程及び/または方法を具現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ2201により具現化されることができる。メモリ2202は、プロセッサ2201に接続されて、プロセッサ2201を駆動するための多様な情報を格納する。送受信部2203は、プロセッサ2201に接続されて、無線信号を転送及び/または受信する。
【0119】
SeNBまたはMME2210は、プロセッサ2211、メモリ2212及び送受信部2213を含むことができる。プロセッサ2211は、本明細書で説明された機能、過程及び/または方法を具現するように構成されることができる。無線インターフェースプロトコルの階層は、プロセッサ2211により具現化されることができる。メモリ2212は、プロセッサ2211に接続されて、プロセッサ2211を駆動するための多様な情報を格納する。送受信部2213は、プロセッサ2211に接続されて、無線信号を転送及び/または受信する。
【0120】
プロセッサ2201、2211は、ASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリ2202、2212は、ROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。送受信部2203、2213は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施の形態がソフトウェアにより具現化される時、上述の技法は、上述の機能を行うモジュール(過程、機能など)により具現化されることができる。モジュールは、メモリ2202、2212に格納され、プロセッサ2201、2211により実行されることができる。メモリ2202、2212は、プロセッサ2201、2211の内部または外部にあることができ、周知の多様な手段によりプロセッサ2201、2211に接続されることができる。
【0121】
前述した例示的なシステムにおいて、前述した本発明の特徴によって具現されることができる方法は、流れ図に基づいて説明された。便宜上、方法は、一連のステップまたはブロックで説明したが、請求された本発明の特徴は、ステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは、異なるステップと、前述と異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の1つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。