【文献】
ZHURNAL ORGANICHESKOJ KHIMII,1965年,Vol. 1, No. 6,pp. 1055-1057
【文献】
Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 2,1994年,No. 9,pp. 1965-1967
【文献】
Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 2,1983年,No. 5,pp. 661-668
【文献】
KHEIFITS L.A.,ZHURNAL VSESOYUZNOGO KHIMICHESKOGO OBSHCHESTVA IM.D.I.MENDELEEVA,1962年,P234-235
【文献】
KHEIFITS L.A.,TRUDY VSESOYUZNOGO NAUCHNO-ISSLEDOVATEL SKOGO INSTITUTA SINTETICHESKIKH I NATURAL'NYKH 以下備考,1966年,N7,P63-69,DUSHISTYKH VESHCHESTV
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記R3が、1つ以上のアルキル基により置換されたシクロペンチル基であるか、または1つ以上のアルキル基により置換されたシクロペンテニル基であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
少なくとも1つの式(III)の化合物の、単独での、または少なくとも1つの他の着香もしくは付香成分、少なくとも1つの溶媒、および少なくとも1つの補助剤の1つ以上と組み合わせての、請求項9または10に記載の使用。
【実施例】
【0051】
(表1に例示される化合物の合成)
(実施例1:2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニ
ル)シクロヘキス−2−エノンの調製)
3−ペンタノン(129g、1.5mol、1.5当量)、メチレン−カンフォレンア
ルデヒド(153g、1mol、1当量のカンフォレンアルデヒドおよび1.1当量のホ
ルムアルデヒドから調製)および水酸化カリウム(11.2g、0.2mol、0.2当
量)を含む水/エタノール混合物(300ml/200ml)を、65℃まで一晩加熱す
る。反応終了後、反応混合物を冷却し、0.2当量の酢酸を添加する。水相をメチルおよ
びt−ブチルエーテルで3回抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、濾過する。溶媒を蒸発させ、粗生成物を蒸留により精製し、2ステッ
プで、無色の油の形態の2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント
−3−エニル)シクロヘキス−2−エノンを57%の収率で得る。これは12:40:3
3:15の比率の4つの観測可能な異性体の混合物である。
沸点:105−107℃/0.5トール
香りのプロファイル:ウッディ(シダー)、アンバリー、スパイシー(ペッパー)
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)共通のプロトン1.4−1.
90(m,2H),1.55−1.65(m,3H),1.7−1.8(m,3H),1
.90−2.2(m,2H),2.2−2.5(m,2H),2.5−2.65(m,1
H),5.22(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):0.96(s,3H),1.09(s,3H),1
.13(d,J=7.04Hz),6.64(broad s,1H)
第2の多数派異性体(特徴的なプロトン):0.92(s,3H),1.06(s,3H
),1.12(d,J=6.67Hz),6.66(broad s,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン):0.92(s,3H),1.04(s,3H),1
.14(d,J=5.68Hz),6.77(broad s,1H)
第2の少数派異性体(特徴的なプロトン):0.96(s,3H),1.06(s,3H
),1.14(d,J=5.68Hz),6.85(br d,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
多数派異性体:12.52;15.28;16.43;19.31;27.03;34.
75;35.43;35.62;38.23;47.31;52.0;121.24;1
33.99;134.94;148.82;202.72
第2の多数派異性体:12.47;15.67;16.43;19.93;27.44;
33.64;38.54;39.28;41.57;47.22;53.80;121.
24;133.99;134.94;148.39;202.29
第1の少数派異性体:12.47;15.67;16.43;20.08;28.04;
33.95;37.64;38.85;41.73;46.99;54.01;121.
19;133.46;134.51;148.68;202.32
第2の少数派異性体:12.52;15.85;16.35;19.74;27.24;
34.75;35.50;35.83;37.69;46.72;53.18;120.
99;134.51;134.94;148.73;202.72
【0052】
(実施例2:2,6−ジメチル−4−((R)−2,2,3−トリメチルシクロペント−
3−エニル)シクロヘキス−2−エノンの調製)
実施例1に記載したように、2,6−ジメチル−4−((R)−2,2,3−トリメチ
ルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノンを、R−(+)−カンフォレン
アルデヒドから2ステップで49%の収率で調製し、これは観測可能な異性体の12:3
6:35:17混合物である。
沸点:100℃/0.5トール
香りのプロファイル:ナッティ、アニス
分析は実施例1で得られるものと一致する。
【0053】
(実施例3:2,6−ジメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチルシクロペント−
3−エニル)シクロヘキス−2−エノンの調製)
実施例1に記載したように、2,6−ジメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチ
ルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノンをS−(−)−カンフォレンア
ルデヒドから2ステップで43%の収率で調製し、これは観測可能な異性体の12:43
:30:15混合物である。
沸点:101−102℃/0.5トール
香りのプロファイル:ルート、ウッディ、ベチバー、ペッパー
分析は実施例1で得られるものと一致する。
【0054】
(実施例4:2,6−ジエチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニ
ル)シクロヘキス−2−エノンの調製)
2,6−ジエチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロ
ヘキス−2−エノンを33%の収率で、実施例1に従って、5−ヘプタノンおよびメチレ
ン−カンフォレンアルデヒドから得る。これは非極性GPCカラムで観測可能な3つの異
性体の32:40:28混合物である。
沸点:120℃/0.5トール
香りのプロファイル:スパイシー、カレー
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)共通のプロトン0.8−1.
2(m,12H),1.3−1.6(m,2H),1.6(m,3H),1.6−2.1
(m,4H),2.15(q,J=7.4Hz,2H),2.25−2.4(m,2H)
,2.5−2.65(m,1H),5.21(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン―70%):6.57(br s,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン―15%):6.72(br s,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン―15%):6.76(br d,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
2つの多数派異性体(70% 50:50):11.23&11.75(CH
3),12
.43&12.49(CH
3),13.01&13.09(CH
3),19.44&20
.04(CH
3),22.20&22.79&22.94(2CH
2),27.10&2
7.52(CH
3),32.48&33.48(CH
2),34.54&35.52(C
H
2),34.92&38.37(CH),45.74&48.04(CH),47.2
7(C
IV),52.67&53.98(CH),121.25&121.31(CH)
,139.67&140.85(C
IV),146.44&148.73(CH),14
8.34&148.36(C
IV),201.18&201.25(C(O))
2つの少数派異性体(30% 50:50、特定のピーク):11.23&11.57(
CH
3),12.43&12.49(CH
3),12.83&12.88(CH
3),1
3.01&13.09(CH
3),19.85&20.13(CH
3),22.23&2
2.61&22.71&22.79(2CH
2),27.38&28.03(CH
3),
32.21&33.48(CH
2),33.97&34.03(CH
2),38.83(
CH),45.02&48.18(CH),47.02(C
IV),53.48&54.
30(CH),121.22&121.03(CH),146.58&146.67(C
H)
【0055】
(実施例5:2,6−ジメチル−4−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)シクロ
ヘキス−2−エノンの調製)
2,6−ジメチル−4−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)シクロヘキス−2
−エノンを25%の収率で、実施例1に従って、3−ペンタノンおよび2−(2,4,4
−トリメチルシクロペンチル)アクリルアルデヒド(2,4,4−トリメチルシクロペン
タノンから調製)から得る。これは16:31:34:9:5:5の比率の観測可能な5
つの異性体の混合物である。
沸点:72℃/0.3トール
香りのプロファイル:ドライウッディ、スパイシー、ナッティ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):4つの観測されたジアステレオ異性体
δ(ppm)共通のプロトン0.8−1.4(m,15H),1.4−1.75(m,3
H),1.75(m,3H),1.75−2.10(m,2H),2.2−2.4(m,
1H),2.4−2.7(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン―62%):6.58(m,1H)
第1の少数派異性体(特徴的なプロトン―18%):6.49(m,1H)
第2の少数派異性体(特徴的なプロトン―15%):6.59(m,1H)
第3の少数派異性体(特徴的なプロトン―5%):6.67(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):6〜7つの観測されたジアステレオ異性体
多数派異性体(特徴的なピーク―41%):202.59(C(O)),147.66&
147.35(CH),135.33&134.24(C
IV)
第2の多数派異性体(特徴的なピーク―21%):203.15(C(O)),149.
71(CH),134.54(C
IV)
第1の少数派異性体(特徴的なピーク―16%):203.09(C(O)),149.
15(CH),133.28(C
IV)
第2の少数派異性体(特徴的なピーク―12%):202.49(C(O)),148.
87(CH),134.54&134.49(C
IV)
第3の少数派異性体(特徴的なピーク―6%):202.79(C(O)),148.0
7(CH),133.59(C
IV)
第4の少数派異性体(特徴的なピーク―3%):202.96(C(O)),147.9
8(CH),133.49(C
IV)
【0056】
(実施例6:2,6−ジメチル−4−(1−フェニル−エチル)シクロヘキス−2−エノ
ンの調製)
2,6−ジメチル−4−(1−フェニル−エチル)シクロヘキス−2−エノンを54%
の収率で、実施例1に従って2ステップで、3−ペンタノンおよび2−メチレン−3−フ
ェニルブタナール(3−フェニルブタナールから調製)から得る。これは17:29:2
3:31の比率の4つの観測可能な異性体の混合物である。
沸点:115℃/0.5トール
香りのプロファイル:フローラル、バルサミック、ハニーライク
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):4つの観測されたジアステレオ異性体
δ(ppm)共通のプロトン0.95−1.15(m,3H),1.22−1.35(m
,3H),1.25−2.10(m,2H),1.62−1.80(m,3H),2.1
5−2.90(m,3H),7.12−7.35(m,5H)
多数派異性体(特徴的なプロトン―31%):6.65−6.70(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン―29%):6.75−6.80(m,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン―23%):6.37−6.42(m,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン―17%):6.27−6.35(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):4つの観測されたジアステレオ異性体
多数派異性体(特徴的なピーク―31%):202.23(C(O)),146.42(
CH),135.43(C
IV),38.37,36.88(CH
2),17.84,1
6.35,15.15
第2の多数派異性体(特徴的なピーク―29%):202.52(C(O)),146.
69(CH),134.44(C
IV),40.12,34.33(CH
2),19.5
0,16.47,15.61
少数派異性体(特徴的なピーク―23%):147.52(CH),134.95(C
I
V),39.40,35.33(CH
2),19.44,16.22,15.93
第2の少数派異性体(特徴的なピーク―17%):147.28(CH),133.73
(C
IV),38.90,33.39(CH
2),18.04,15.15,15.27
【0057】
(実施例7:2,6−ジメチル−4−(6−メチルヘプト−5−エン−2−イル)シクロ
ヘキス−2−エノンの調製)
2,6−ジメチル−4−(6−メチルヘプト−5−エン−2−イル)シクロヘキス−2
−エノンを51%の収率で、実施例1に従って2ステップで、3−ペンタノンおよび2−
メチレン−シトロネラール(シトロネラールから調製)から得る。これは25:21:2
8:25の比率の4つの観測可能な異性体の混合物である。
沸点:109−110℃/0.7トール
香りのプロファイル:フローラル、グリ−ン、ルート、シトロネラ、クリーン
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):3つの観測されたジアステレオ異性体
δ(ppm)共通のプロトン1.11(d,J=6.78Hz,3H),1.10−1.
70(m,4H),1.58(s,3H),1.66(s,3H),1.74(s,3H
),1.75−2.20(m,3H),2.20−2.65(m,2H),5.07(b
r t,1H),6.45−6.60(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン―28%):0.91(d,J=6.06Hz,3H)
他の異性体(特徴的なプロトン):0.87(d,J=6.76Hz,3H,2つの異性
体)&0.82(d,J=6.86Hz,3H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):3〜4つの観測されたジアステレオ異性体
203.21&203.15&202.47(C(O)),149.36&148.89
&148.16&147.86(CH),135.38&135.11&134.09&
133.83(C
IV),131.54(C
IV),124.26&124.23&12
4.15(CH),42.11&41.66&41.5&41.43(CH),39.5
5&39.48&37.61&37.0(CH),36.37&36.04&36.0(
CH),34.94&34.21&34.19&33.95(CH
2),33.63&3
3.03&32.58&30.87(CH
2),25.95&25.88&25.80&
25.74(CH
2),25.65(CH
3),17.61&16.29(CH
3),1
6.74&16.36(CH
3),16.27&16.16&15.73(CH
3),1
5.97&15.91&15.32&15.29(CH
3)
【0058】
(実施例8:4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロヘ
キス−2−エノンの調製)
4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−
エノンを56%の収率で、実施例1に従って2ステップで、3−ペンタノンおよび2−メ
チレン−3,5,5−トリメチルヘキサナール(3,5,5−トリメチルヘキサナールか
ら調製)から得る。これは23:17:30:30の比率の4つの観測可能な異性体の混
合物である。
沸点:88−92℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、アンバリー、わずかにサンダルウッド、へーゼルナッツ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.75−1.37(m,2
H),0.87−0.95(m,12H),1.12(d,J=7.2Hz,3H),1
.37−2.0(m,3H),1.76(m,3H),2.20−2.62(m,2H)
,6.45−6.57(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):選択されたデータ
196.52(C(O)),149.06&148.64&148.60&148.20
(CH),135.75&135.37&134.33(C
IV),48.46&47.
97&47.92&47.74(CH
2),34.80&34.17(CH
2),32.
40&31.67&31.02(C
IV),29.89(3CH
3)
【0059】
(実施例9:4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノンの調製)
4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノンを54%の収率で、実
施例1に従って2ステップで、3−ペンタノンおよび2−メチレン−イソバレルアルデヒ
ド(イソバレルアルデヒドから調製)から得る。これは27:76の比率の2つの観測可
能な異性体の混合物である。
沸点:62℃/1トール
香りのプロファイル:グリーン、シトラス、グレープフルーツピール
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):共通のプロトン1.30−1.55(m,
1H),1.62−1.82(m,1H),1.76(m,3H),1.82−2.0(
m,1H),2.20−2.41(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):δ(ppm)0.89(d,J=6.73Hz,3
H),0.92(d,J=6.66Hz,3H),1.12(d,J=6.64Hz,3
H),2.20−2.41(m,1H),6.55(m,1H)
少数派異性体:δ(ppm)0.95(d,J=6.72Hz,3H),0.95(d,
J=6.72Hz,3H),1.12(d,J=7.2Hz,3H),2.45−2.6
0(m,1H),6.61(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):
多数派異性体:202.60(C(O)),148.33(CH),135.18(C
I
V),42.99(CH),41.50(CH),34.32(CH
2),31.81(
CH),19.40(CH
3),19.01(CH
3),16.24(CH
3),15.
32(CH
3)
少数派異性体、特定のピーク:148.05(CH),133.89(C
IV),39.
28(CH),39.01(CH),32.38(CH
2),31.46(CH),20
.11(CH
3),20.06(CH
3),16.35(CH
3),15.94(CH
3
)
【0060】
(実施例10:4−ブチル−2,6−ジエチルシクロヘキス−2−エノンの調製)
4−ブチル−2,6−ジエチルシクロヘキス−2−エノンを16%の収率で、実施例1
に従って2ステップで、4−ヘプタノンおよび2−メチレン−ヘキサナール(ヘキサナー
ルから調製)から得る。これは51:49の比率の2つの観測可能な異性体の混合物であ
る。
沸点:115℃/0.5トール
香りのプロファイル:ウッディ、へーゼルナッツ
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):δ(ppm)0.85−1.0(m,9H
),1.1−1.55(m,8H),1.58−1.78(m,1H),1.84−1.
98(m,1H),2.0−2.3(m,3H),2.32−2.44(m,1H),6
.42−6.47(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):δ(ppm)202.27&201.41
(C(O)),147.62&147.0(CH),140.12&138.88(C
I
V),47.78&46.25(CH),36.70&32.76(CH),35.61
&34.38(CH
2),34.50&32.44(CH
2),29.29&28.72
(CH
2),22.85&22.71&22.69&22.58&22.50&22.1
4(3CH
2),13.94(CH
3),12.92&12.86(CH
3),11.7
9&11.11(CH
3)
【0061】
(実施例11:2,6−ジメチル−4−プロピルシクロヘキス−2−エノンの調製)
2,6−ジメチル−4−プロピルシクロヘキス−2−エノンを17%の収率で、実施例
1に従って2ステップで、3−ペンタノンおよび2−メチレン−バレルアルデヒド(ペン
タナ−ルから調製)から得る。これは54:46の比率の2つの観測可能な異性体の混合
物である。
沸点:70℃/0.5トール
香りのプロファイル:グレープフルーツ、非常にグリーン、カカオチョコレート
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):
δ(ppm)共通のプロトン0.85−0.97(m,3H),1.1(d,J=7Hz
,3H),1.20−1.50(m,4H),1.70−1.75(m,3H),1.7
5−2.08(m,2H),2.20−2.60(m,2H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):6.54−6.59(m,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン):6.48−6.54(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):
多数派異性体:202.98(C(O)),148.92(CH),133.30(C
I
V),38.52,38.28(CH
2),35.58(CH
2),32.99,20.
53(CH
2),16.23,15.72,14.08
少数派異性体:202.56(C(O)),149.56(CH),134.32(C
I
V),41.41,37.92(CH
2),36.57,36.20(CH
2),19.
64(CH
2),16.12,15.22,14.04
【0062】
(実施例12:4−ブチル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノンの調製)
4−ブチル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノンを40%の収率で、実施例1
に従って2ステップで、3−ペンタノンおよび2−メチレン−ヘキサナール(ヘキサナ−
ルから調製)から得る。これは57:43の比率の2つの観測可能な異性体の混合物であ
る。
沸点:65℃/0.8トール
香りのプロファイル:グリーン、ルバーブ、強力、わずかにラベンダー、マッシュルーム
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):
δ(ppm)共通のプロトン0.85−0.95(m,3H),1.1(d,J=7Hz
,3H),1.18−1.62(m,6H),1.70−1.75(m,3H),1.7
6−2.08(m,2H),2.20−2.60(m,2H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):6.54−6.59(m,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン):6.48−6.54(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):
多数派異性体:202.93(C(O)),148.91(CH),133.27(C
I
V),38.51,35.61(CH
2),33.72(CH
2),33.23,29.
60(CH
2),22.72(CH
2),16.20,15.71,13.94
少数派異性体:202.50(C(O)),149.56(CH),134.31(C
I
V),41.40,38.30(CH
2),36.79,35.40(CH
2),28.
69(CH
2),22.67(CH
2),16.10,15.20,13.94
【0063】
(実施例13:4−ヘキシル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノンの調製)
4−ヘキシル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノンを35%の収率で、実施例
1に従って2ステップで、3−ペンタノンおよび2−メチレン−オクタナール(オクタナ
−ルから調製)から得る。これは48:52の比率の2つの観測可能な異性体の混合物で
ある。
沸点:105℃/0.5トール
香りのプロファイル:アルデヒド、フレッシュおよびクリーンリネン、ハウスホールドソ
ープ、ヘイライク
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):
δ(ppm)共通のプロトン0.83−1.04(m,3H),1.12(d,J=6.
8Hz,3H),1.22−1.50(m,10H),1.73−1.78(m,3H)
,1.75−2.10(m,2H),2.10−2.65(m,2H)
少数派異性体(特徴的なプロトン):6.54−6.59(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):6.50−6.55(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):
少数派異性体:198.20(C(O)),148.95(CH),38.59,38.
36(CH
2),35.68(CH
2),33.31,31.78(CH
2),29.3
8(CH
2),27.44(CH
2),22.62(CH
2),16.27,15.78
,14.06
多数派異性体:196.54(C(O)),149.60(CH),134.38(C
I
V),41.47,36.88,35.78(CH
2),34.10(CH
2),31.
78(CH
2),29.33(CH
2),26.52(CH
2),22.62(CH
2)
,16.17,15.29,14.06
【0064】
(実施例14:(R)−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,2,3−トリメチル
シクロペント−3−エニル)シクロヘキス−3−エノン)の調製)
THF中の2,6−ジメチル−4−((R)−2,2,3−トリメチルシクロペント−
3−エニル)シクロヘキス−2−エノン(実施例2に従って入手)の溶液に、1.1モル
当量のカリウムt−ブチレートを添加する。周囲温度で2時間の撹拌後、1.1モル当量
のヨウ化メチルを反応混合物に滴下する。次に1.1モル当量のカリウムt−ブチレート
も添加し、反応混合物を40℃まで2時間加熱した後、新たに1.1モルのヨウ化メチル
を添加する。40℃での一晩の撹拌後、反応混合物をメチルおよびt−ブチルエーテルで
希釈し、10%HCl水溶液に注ぐ。水相をメチルおよびt−ブチルエーテルで2回抽出
し、有機相を合わせ、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させる。こうして得られる粗生成物を蒸留により精
製し、無色の油の形態の(R)−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,2,3−ト
リメチルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−3−エノンを64%の収率で得る。
沸点:93℃/0.5トール
香りのプロファイル:ダスティ、ムスティ
IR(フィルム、cm
−1):564m,581m,797m,857w,997w,1
013w,1047m,1360m,1381m,1466m,1706s,2866w
,2927m,2958m
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.75(s,3H),1.
05(s,3H),1.09(s,3H),1.11(s,3H),1.11(s,3H
),1.13(s,3H),1.58(m,3H),2.10−2.40(m,2H),
2.22(q,J=16.54Hz,2H),2.50(t,J=8.22Hz,1H)
,5.22−5.29(m,1H),5.39−5.43(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):δ(ppm)12.67(CH
3),21
.10(CH
3),25.40(CH
3),25.61(CH
3),26.77(CH
3
),27.19(CH
3),27.21(CH
3),33.01(CH
2),41.96
(CH
2),43.08(C
IV),43.76(C
IV),48.17(C
IV),5
7.83(CH),121.36(CH),131.70(CH),134.91(C
I
V),147.43(C
IV),219.92(C(O))
【0065】
(実施例15:(S)−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,2,3−トリメチル
シクロペント−3−エニル)シクロヘキス−3−エノン)
(S)−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント
−3−エニル)シクロヘキス−3−エノンを46%の収率で、実施例14に従って、2,
6−ジメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シク
ロヘキス−2−エノン(実施例3で入手)から得る。
沸点:92℃/0.5トール
香りのプロファイル:ウッディ、フレッシュ、ムスティ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.76(s,3H),1.
05(s,3H),1.10(s,3H),1.12(s,6H),1.14(s,3H
),1.59(m,3H),2.10−2.40(m,2H),2.22(q,J=16
.53Hz,2H),2.51(t,J=8.23Hz,1H),5.23−5.30(
m,1H),5.40−5.44(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)12.66(CH
3),21
.08(CH
3),25.39(CH
3),25.60(CH
3),26.75(CH
3
),27.17(CH
3),27.19(CH
3),33.00(CH
2),41.94
(CH
2),43.06(C
IV),43.74(C
IV),48.16(C
IV),5
7.81(CH),121.35(CH),131.68(CH),134.89(C
I
V),147.41(C
IV),219.90(C(O))
【0066】
(実施例16:4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,2,6,6−テトラ
メチルシクロヘキス−3−エノンの調製)
4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,2,6,6−テトラメチルシクロ
ヘキス−3−エノンを30%の収率で、実施例14に従って、4−(4,4−ジメチルペ
ンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノン(実施例9で入手)か
ら得る。
沸点:75℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、ペッパリー、わずかにフルーティおよびアンバリー
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):δ(ppm)0.89(s,9H),0.
9−1.35(m,1H),1.01(d,J=6.93Hz,3H),1.07(s,
3H),1.08(s,3H),1.10(s,3H),1.12(s,3H),1.3
6−1.46(m,1H),2.04−2.2(m,2H),2.23−2.38(m,
1H),5.30(s,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):δ(ppm)220.10(C(O)),
140.23(C
IV),128.24(CH),48.04(CH
2),43.44(
C
IV),42.84(C
IV),38.16(CH
2),37.18(CH),31.
22(C
IV),29.88(3CH
3),27.24(CH
3),26.46(CH
3
),25.52,25.43,22.43
【0067】
(実施例17:4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロヘキス−3−エ
ノンの調製)
4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロヘキス−3−エノンを46%
の収率で、実施例14に従って、4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2
−エノン(実施例10で入手)から得る。
沸点:86−87℃/9トール
香りのプロファイル:カンファー、アーシー、ウッディ、アニマル
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)1.01(d,J=6.81
Hz,1H),1.09−1.12(m,12H),2.14(s,2H),2.25(
hept,J=13.80Hz,1H),5.28(s,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)215.8(C(O)),1
40.12(C
IV),127.13(CH),43.41(C
IV),42.89(C
IV),39.11(CH
2),34.72(CH),27.16(2CH
3),25.
42(2CH
3),20.90(2CH
3)
【0068】
(実施例18:4−イソプロピル−2,6−ジメチル−2,6−ジプロピルシクロヘキス
−3−エノンの調製)
4−イソプロピル−2,6−ジメチル−2,6−ジプロピルシクロヘキス−3−エノン
を39%の収率で、実施例14に従って、4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘ
キス−2−エノン(実施例10で入手)および1−ブロモプロパンから得る。
沸点:75℃/0.5トール
香りのプロファイル:弱いヘッド、スイート、ダスティ、ドライウッディ、わずかにカシ
ス
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.83(t,J=6.81
Hz,6H),0.97−1.07(m,12H),1.07−1.37(m,5H),
1.37−1.55(m,2H),1.65−2.15(m,3H),2.28(hep
t,J=13.70Hz,1H),5.20(s,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)217.8(C(O)),1
41.33(C
IV),125.40(CH),47.61(C
IV),46.43(C
IV),43.86(CH
2),40.0(CH
2),37.20(CH
2),35.0
8(CH),26.81(CH
3),22.55(CH
3),21.14(CH
3),2
1.03(CH
3),18.52(CH
2),17.31(CH
2),14.60(CH
3),14.53(CH
3)
【0069】
(実施例19:2,2,6,6−テトラメチル−4−((1R)−2,2,3−トリメチ
ルシクロペンチル)シクロヘキス−3−エノン)の調製)
5重量%の5%パラジウム炭素を含む1Mの(S)−2,2,6,6−テトラメチル−
4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノン(
実施例15で入手)のトルエン溶液を、周囲温度で水素化(p(H
2)=20バール)す
る。反応終了(GPCモニタリング)後、混合物をCelite(登録商標)ケーキで濾
過し、溶媒を蒸発させる。こうして得られる粗油を蒸留し、2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−((1R)−2,2,3−トリメチルシクロペンチル)シクロヘキス−3−エノ
ンおよび2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペント−
1−エニル)シクロヘキサノン(72:28)を78%の収率で得る。
沸点:95℃/0.6トール
香りのプロファイル:アニマル、クレゾール、フェノール
2,2,6,6−テトラメチル−4−((1R)−2,2,3−トリメチルシクロペンチ
ル)シクロヘキス−3−エノン
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):δ(ppm)
0.54(s,3H),0.83(d,J=6.78Hz,3H),0.92(s,3H
),1.09(s,3H),1.11(s,6H),1.13(s,3H),1.15−
1.30(m,1H),1.50−1.85(m,4H),2.07−2.22(m,1
H),2.30(d,J=15.97Hz,1H),2.12(d,J=16.45Hz
,1H),5.35(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):δ(ppm)220.14(C(CO))
,134.45(C
IV),131.87(CH),58.07(CH),45.17(
CH),43.79(2C
IV),43.25(C
IV),42.14(CH
2),29
.72(CH
2),27.25(CH
3),27.18(CH
3),26.60(CH
3
),25.57(CH
3),25.46(CH
2),25.38(CH
3),15.68
(CH
3),14.11(CH
3)
2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペント−1−エニ
ル)シクロヘキサノン
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):δ(ppm)
0.88(d,J=6.69Hz,3H),0.90(s,3H),1.06(s,3H
),1.08(s,3H),1.09(s,3H),1.11(s,3H),1.19(
s,3H),1.55−1.85(m,2H),2.07−2.29(m,2H),2.
22(d,J=16.67Hz,1H),2.34(d,J=16.02Hz,1H),
2.58−2.64(m,2H),5.35(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):δ(ppm)220.55(C(CO))
,146.79(C
IV),122.07(C
IV),46.91(CH),44.16
(C
IV),43.91(C
IV),43.49(C
IV),42.90(CH
2),3
9.82(CH
2),30.77(CH
2),30.67(CH
2),27.09(CH
3),26.99(CH
3),26.91(CH
3),26.85(CH
3),26.7
7(CH
3),20.53(CH
3),13.48(CH
3)
【0070】
(実施例20:4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロ
ヘキサノンの調製)
4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロヘキサノンを
81%の収率で、実施例19に従って、4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−
2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノン(実施例9で入手)から得る。これは29:
71の比率の2つの主要異性体(91%)の混合物である。
沸点:76℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、アンバリー、ダスティ、わずかにフラワリー
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):共通のプロトンδ(ppm)0.85−0
.94(m,12H),0.94−1.03(m,6H),1.04−1.41(m,4
H),1.41−1.55(m,1H),1.6−2.15(m,3H)
多数派異性体(特徴的なピーク):2.33−2.48(m,2H)
少数派異性体(特徴的なピーク):2.48−2.62(m,2H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):
多数派異性体:δ(ppm)214.81(C(CO)),48.54(CH
2),44
.41(CH),44.30(CH),43.70(CH),40.13(CH
2),3
8.66(CH
2),32.76(CH),30.95(C
IV),29.84(3CH
3),19.09(CH
3),14.63(CH
3),14.59(CH
3)
【0071】
(実施例21:2,6−ジエチル−4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキサノ
ンの調製)
2,6−ジエチル−4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキサノンを40%の
収率で、2ステップ(実施例19に従った水素化、その後の実施例14に従ったブロモエ
タンでのアルキル化)で、実施例10で得られるシクロヘキセノンから得る。これは6:
16:57:21の比率の観測可能な立体異性体の混合物である。
沸点:63−65℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、わずかにナッティ、へーゼルナッツ、プラスチック、わ
ずかにロージー
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):共通のプロトンδ(ppm)0.71−0
.83(m,6H),0.84−0.94(m,6H),1.11−1.3(m,2H)
,1.3−1.58(m,4H),1.58−1.95(m,4H)
多数派異性体(特徴的なピーク):0.97(s,6H)
少数派異性体(特徴的なピーク):0.96&1.06&1.07(s,3H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):3つの多数派立体異性体を含む4つの観測
された立体異性体
多数派異性体:δ(ppm)220.09&219.40(C(CO)),41.45&
40.70&39.31(CH
2),39.15(C
IV),34.18(2C)&34
.07(CH),33.16&32.17&31.25(CH
2),32.35(2C)
&32.21(CH),26.37&24.65&24.41(CH
3),19.84&
19.72&19.62(CH
3),8.75&8.38&8.27(CH
3)
少数派異性体(特徴的なピーク):δ(ppm)38.62(CH
2),34.28(C
H),33.08(CH
2),32.27(CH),27.57(CH
3),19.72
(CH
3),8.71(CH
3)
【0072】
(実施例22:2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エ
ニル)シクロヘキス−2−エノ−ルの調製)
500mlのジエチルエーテルに水素化リチウムアルミニウム(5.8g、0.151
mol、1.3H当量)を含む懸濁液に、20〜25℃で2,6−ジメチル−4−(2,
2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノン(108g、
0.465mol、1当量、実施例1で入手)を滴下する。反応終了後、10%HCl水
溶液を滴下し、アルミナを析出する。濾過および硫酸マグネシウムでの乾燥後、溶媒を蒸
発させ、粗生成物を蒸留により精製し、2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチ
ルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノ−ルを無色の油の形態で76%の
収率で得る。これは非極性GPCカラムで観測可能な6:24:23:32:15の比率
の5つの主要異性体の混合物である。
沸点:108−110℃/0.46トール
香りのプロファイル:サンダルウッド、スイート、ミルキー
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)共通のプロトン0.88−0
.93(m,3H),0.93−1.15(m,6H),1.42−1.72(m,6H
),1.72−1.81(m,3H),1.81−2.07(m,2H),2.11−2
.4(m,2H),5.21(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン、32%):3.65(m,1H),5.43(m,1
H).
第2の多数派異性体(特徴的なプロトン、2×20%):3.55(d,J=4.59H
z,1H)&3.78(d,J=3.57Hz,1H),5.47−5.52(m,1H
)
少数派異性体(特徴的なプロトン、15%):3.64(m,1H),5.63(m,1
H)
他の少数派異性体(特徴的なプロトン、6%&7%):3.72&3.90(m,1H)
,5.66−5.74(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):δ(ppm)
多数派異性体(32%):148.47(C
IV),136.13(C
IV),128.
59(CH),121.42(CH),76.75(CHOH),54.76(CH),
47.10(C
IV),38.37(CH),38.09(CH
2),37.72(CH
),33.76(CH
2),19.71(CH
3),19.51(CH
3),19.37
(CH
3),19.26(CH
3),12.48(CH
3)
少数派異性体(特徴的なピーク、55%):148.54&148.48&148.42
(C
IV),135.79&134.97&134.14(C
IV),129.17&1
29.08&128.94(CH),121.42(2C)&121.25(CH),7
6.75&74.79&71.61(CHOH),54.97&53.71&52.55
(CH),47.14&47.08&46.90(C
IV)
他の少数派異性体(特徴的なピーク、6%&7%):149.11&148.89(C
I
V),134.56&133.98(C
IV),129.13&129.06(CH),
121.10&121.0(CH),75.28&71.43(CHOH),54.48
&53.53(CH),46.77&46.62(C
IV)
【0073】
(実施例23:2,6−ジメチル−4−((R)−2,2,3−トリメチルシクロペント
−3−エニル)シクロヘキス−2−エノ−ルの調製)
2,6−ジメチル−4−((R)−2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル
)シクロヘキス−2−エノ−ルを69%の収率で、実施例22に従って、2,6−ジメチ
ル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノ
ン(実施例2で入手)から得る。これは非極性GPCカラムで観測可能な11:15:4
1:33の比率の4つの主要異性体の混合物である。
沸点:100−102℃/0.5トール
香りのプロファイル:サンダルウッド、わずかにグリーン
分析は実施例24で得られるものと一致する。
【0074】
(実施例24:2,6−ジメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチルシクロペント
−3−エニル)シクロヘキス−2−エノ−ルの調製)
2,6−ジメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル
)シクロヘキス−2−エノ−ルを66%の収率で、実施例22に従って、2,6−ジメチ
ル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノ
ン(実施例3で入手)から得る。これは非極性GPCカラムで観測可能な10:20:3
3:37の比率の4つの主要異性体、GC極性GPCカラムで観測可能な18:6:2:
15:27:24:8の比率の7つの異性体の混合物である。
沸点:100−102℃/0.5トール
香りのプロファイル:サンダルウッド、クリーミー、グルマン、へーゼルナッツ、わずか
にスパイシー、レザリー
IR(フィルム、cm
−1):564w,580w,880m,1046s,1088m
,1378w,2875w,2971w,3318w br
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)共通のプロトン0.85−0
.92(m,3H),0.92−1.2(m,6H),1.58(m,6H),1.6−
1.85(m,4H),1.85−2.1(m,1H),2.1−2.4(m,2H),
5.21(m,1H)
異性体27%(特徴的なプロトン):3.64(d,J=6.50Hz,1H),5.3
9−5.45(m,1H)
異性体24%(特徴的なプロトン):3.55(d,J=4.83Hz,1H),5.4
5−5.54(m,1H)
異性体18%(特徴的なプロトン):3.78(d,J=3.89Hz,1H),5.4
5−5.54(m,1H)
異性体15%(特徴的なプロトン):3.64(d,J=6.50Hz,1H),5.6
5−5.75(m,1H)
少数派異性体(8%、特徴的なプロトン):3.74(d,J=3.98Hz,1H),
5.60−5.66(m,1H)
少数派異性体(6%、特徴的なプロトン):3.91(t,J=6.67Hz,1H),
5.60−5.66(m,1H)
少数派異性体2%(特徴的なプロトン):3.78(d,J=3.89Hz,1H),5
.45−5.54(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
多数派異性体:12.52,15.28,16.43,19.31,27.03,34.
75,35.43,35.62,38.23,47.31,52.0,121.24,1
33.99,134.94,148.82,202.72
第2の多数派異性体:12.47,15.67,16.43,19.93,27.44,
33.64,38.54,39.28,41.57,47.22,53.80,121.
24,133.99,134.94,148.39,202.29
少数派異性体:12.47,15.67,16.43,20.08,28.04,33.
95,37.64,38.85,41.73,46.99,54.01,121.19,
133.46,134.51,148.68,202.32
第2の少数派異性体:12.52,15.85,16.35,19.74,27.24,
34.75,35.50,35.83,37.69,46.72,53.18,120.
99,134.51,134.94,148.73,202.72
【0075】
(実施例25:2,6−ジエチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エ
ニル)シクロヘキス−2−エノ−ルの調製)
2,6−ジエチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロ
ヘキス−2−エノ−ルを67%の収率で、実施例22に従って、2,6−ジエチル−4−
(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロヘキス−2−エノン(実施
例4で入手)から得る。これは4:17:32:47の比率の4つの異性体の混合物であ
る。
沸点:120℃/0.45トール
香りのプロファイル:サンダルウッド、実施例11より弱い
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)共通のプロトン0.89−0
.94(m,3H),0.94−1.0(m,3H),1.0−1.05(m,3H),
1.05−1.16(m,3H),1.16−1.58(m,4H),1.56−1.6
1(m,3H),1.61−2.12(m,4H),2.12−2.37(m,3H)
異性体47%(特徴的なプロトン):3.85(d,J=9.32Hz,1H),5.4
1−5.45(m,1H,39%)&5.63(d,J=4.76Hz,1H,8%)
異性体32%(特徴的なプロトン):3.8(d,J=9.4Hz,1H),5.51&
5.63&5.67(m,1H,11%&14%&7%)
異性体17%(特徴的なプロトン):3.65−3.73(m,1H),5.48(m,
1H)
異性体4%(特徴的なプロトン):3.8(d,J=9.4Hz,1H),5.48(m
,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
多数派異性体:148.39(C
IV),141.89(C
IV),126.81(CH
),121.52(CH),68.61(CHOH),54.89(CH),47.20
(C
IV),44.99(CH),37.54(CH),33.98(CH
2),33.
55(CH
2),27.49(CH
3),25.75(CH
2),25.52(CH
2)
,19.91(CH
3),12.78(CH
3),12.47(CH
3),11.12(
CH
3)
第2の多数派異性体(特定のピーク):127.95(CH),121.47(CH),
73.39(CHOH)
少数派異性体(特定のピーク):127.55&127.08(CH),121.31&
121.03(CH),73.51(CHOH)
【0076】
(実施例26:2,6−ジメチル−4−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)シク
ロヘキス−2−エノ−ルの調製)
2,6−ジメチル−4−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)シクロヘキス−2
−エノ−ルを40%の収率で、実施例22に従って、2,6−ジメチル−4−(2,4,
4−トリメチルシクロペンチル)シクロヘキス−2−エノン(実施例5で入手)から得る
。粗生成物をシリコンカラム上でのクロマトグラフィーにより精製し、予想されるアルコ
ールは19:81の比率の2つの主要異性体(83%)の混合物である。
香りのプロファイル:タバコ、スモーキー
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):3つの観測可能な異性体(50:30:2
0)
δ(ppm)共通のプロトン0.80−0.97(m,6H),0.97−1.02(m
,6H),1.02−1.20(m,4H),1.20−1.75(m,8H),1.7
2−1.8(m,3H),1.8−2.0(m,1H),2.0−2.35(m,1H)
第1の異性体(特徴的なプロトン):3.55−3.67(m,1H),5.40−5.
46(m,1H)
第2の異性体(特徴的なプロトン):3.77−3.82(m,1H),5.33−5.
34(m,1H)
第3の異性体(特徴的なプロトン):3.50−3.55(m,1H),5.26−5.
32(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):6つの観測可能な異性体
第1の異性体(特徴的なピーク):136.49(C
IV),127.49(CH),7
1.90(CHOH),51.90(CH),50.64(CH
2),44.08(CH
2),38.19(CH),37.07(CH
2)
第2の異性体(特徴的なピーク):135.45(C
IV),129.76(CH),7
7.14(CHOH),51.78(CH),50.56(CH
2),45.81(CH
2),38.71(CH),30.57(CH
2)
第3の異性体(特徴的なピーク):135.41(C
IV),127.10(CH),7
6.94(CHOH),51.69(CH),50.56(CH
2),43.52(CH
2),38.25(CH),32.54(CH
2)
【0077】
(実施例27:2,6−ジメチル−4−(6−メチルヘプト−5−エン−2−イル)シク
ロヘキス−2−エノ−ルの調製)
2,6−ジメチル−4−(6−メチルヘプト−5−エン−2−イル)シクロヘキス−2
−エノ−ルを56%の収率で、実施例22に従って、2,6−ジメチル−4−(6−メチ
ルヘプト−5−エン−2−イル)シクロヘキス−2−エノン(実施例7で入手)から得る
。これは1つの主要異性体(75%)を含む異性体の混合物である。
沸点:104℃/0.8トール
香りのプロファイル:ロージー、シトロネロール、わずかにウッディ、プラスチック
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):2つの観測可能な異性体(70:30)
δ(ppm)共通のプロトン0.75−0.85(m,3H),0.95−1.20(m
,1H),1.20−1.57(m,5H),1.59(s,3H),1.68(s,3
H),1.82−2.22(m,3H),5.03−5.15(m,1H)
第1の異性体(特徴的なプロトン):1.08(d,J=6.38Hz,3H),1.7
2−1.76(m,3H),3.63(broad d,J=8.55Hz,1H),5
.26−5.34(m,1H)
第2の異性体(特徴的なプロトン):0.97(d,J=6.88Hz,3H),1.7
6−1.80(m,3H),3.88(broad t,1H),5.36−5.44(
m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):4つの観測可能な異性体(2つの多数派異
性体)
δ(ppm)一般的なピーク131.18(C
IV),124.82&124.77(C
H),25.69(CH
3),19.41&19.38&19.34
第1の異性体(特徴的なピーク):136.39&136.04(C
IV),129.3
5&128.15(CH),77.11&77.06(CHOH),41.33&40.
78(CH),38.55&38.41(CH),36.71&36.69(CH),3
4.02&33.77(CH
2),33.50&31.95(CH
2),26.12&2
6.02(CH
2),19.25&17.62(CH
3),16.24&15.21(C
H
3)
第2の異性体(特徴的なピーク):135.41&135.10(C
IV),128.2
5&127.32(CH),71.92(2CHOH),38.27&37.80(CH
),36.83&36.59(CH),34.53&34.44(CH
2),31.79
&31.73(CH),28.70&27.41(CH
2),25.89(2×CH
2)
,20.87&20.76(CH
3),17.09&16.70(CH
3),15.21
&15.08(CH
3)
【0078】
(実施例28:4−(4,6−ジメチルヘプト−5−エニル)−2,6−ジメチルシクロ
ヘキス−2−エノ−ルの調製)
4−(4,6−ジメチルヘプト−5−エニル)−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−
エノ−ルを70%の収率で、実施例22に従って、4−(4,6−ジメチルヘプト−5−
エニル)−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノン(実施例1に従って2ステップに
て、16%の収率で、3−ペンタノンおよび5,7−ジメチル−2−メチレン−オクト−
6−エナール(5,7−ジメチル−オクト−6−エナ−ルから調製)から入手)から得る
。粗生成物をシリカカラム上でのクロマトグラフィーにより精製し、予想されるアルコー
ルは32:68の比率の2つの主要異性体(74%)を含む異性体の混合物である。
香りのプロファイル:弱いヘッド、わずかにソーピー、フルーティ、その後ウッディ、ダ
スティ
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):3つの観測可能な異性体(60:27:1
3)
δ(ppm)共通のプロトン0.89(d,J=6.60Hz,3H),0.89−0.
97(m,1H),1.14−1.47(m,6H),1.60(s,3H),1.68
(s,3H),1.72−1.79(m,3H),1.94−2.14(m,1H)
0.75−0.85(m,3H),0.95−1.20(m,1H),1.20−1.5
7(m,5H),1.59(s,3H),1.68(s,3H),1.82−2.22(
m,3H),5.03−5.15(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):1.08(d,J=6.48Hz,3H),2.1
6−2.38(m,2H),3.64(broad d,J=7.8Hz,1H),5.
32(m,1H)
第1の少数派異性体(特徴的なプロトン):1.12(d,J=6.78Hz,3H),
1.80−1.92(m,2H),3.74(d,J=3.75Hz,1H),5.45
(m,1H)
第2の少数派異性体(特徴的なプロトン):0.99(d,J=6.87Hz,3H),
2.38−2.61(2H),3.55(d,J=4.68Hz,1H),5.42(m
,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):3つの観測可能な異性体(2つの多数派異
性体)
第1の多数派異性体:δ(ppm)135.30(C
IV),130.04&130.0
(CH),129.59(C
IV),76.96(CHOH),38.28(CH),3
7.92&37.85(CH
2),37.42&37.37(CH
2),36.84&3
6.79(CH
2),36.09(CH),32.3,32.26,25.75(CH
3
),24.45&24.42(CH
2),19.28(CH
3),19.25(CH
3)
,17.91(CH
3)
第2の異性体(特徴的なピーク):δ(ppm)134.39(C
IV),129.52
&129.44(CH),129.58(C
IV),71.77(CHOH)
【0079】
(実施例29:4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロ
ヘキス−2−エノ−ルの調製)
4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−
エノ−ルを63%の収率で、実施例22に従って、4−(4,4−ジメチルペンタン−2
−イル)−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノン(実施例9で入手)から得る。こ
れは30:45:25の比率の3つの主要異性体(80%)を含む6つの異性体の混合物
である。
沸点:90℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、サンダルウッド、アンバリー、わずかにフラワリーおよ
びムスキー
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):大部分は3つの観測可能な異性体
δ(ppm)共通のプロトン0.8−1.05(m,12H),1.0−1.65(m,
5H),1.65−2.50(m,2H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):1.09(d,J=6.31Hz,3H),1.7
2−1.76(m,3H),3.59−3.68(m,1H),5.25−5.33(m
,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン):0.9−1.0(m,3H),1.76−1.80
(m,3H),3.86−3.91&3.91−3.97(2m,1H),5.34−5
.39&5.39−5.44(2m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):4つの観測可能な異性体(2つの多数派異
性体)
多数派異性体(特徴的なピーク):136.69&136.27(C
IV),129.2
2&128.62(CH),77.17&77.11(CHOH),47.79&47.
64(CH
2),43.47&43.30(CH),38.50&38.47(CH),
33.47&32.77(CH
2),33.24&32.91(CH),29.97(3
CH
3),28.79&27.91(C
IV)
少数派異性体(特徴的なピーク):128.29&127.58(CH),72.08&
71.95(CHOH),48.80&48.52(CH
2),40.16&39.49
(CH),33.38&33.09(CH),32.11&31.66(CH),31.
07&30.98(CH
2),29.97(3CH
3),28.79&27.91(C
I
V)
【0080】
(実施例30:4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノ−ルの調製
)
4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノ−ルを73%の収率で、
実施例22に従って、4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノン(
実施例10で入手)から得る。これは20:80の比率の2つの主要異性体(86%)を
含む4つの観測可能な異性体の混合物である。
沸点:60℃/0.48トール
香りのプロファイル:フローラル、ロージー、シトロネロール
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):3つの観測可能な異性体、2つの主要異性
体(20:80)
δ(ppm)共通のプロトン1.3−1.63(m,3H),1.8−2.13(m,2
H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):0.81(d,J=6.84Hz,3H),0.8
4(d,J=6.78Hz,3H),1.07(d,J=6.33Hz,3H),1.7
0−1.74(m,3H)
少数派異性体(特徴的なプロトン):0.86(d,J=6.66Hz,3H),0.8
8(d,J=6.69Hz,3H),0.95(d,J=6.87Hz,3H),1.7
5−1.78(m,3H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):2つの観測可能な異性体
多数派異性体:δ(ppm)136.29(C
IV),128.21(CH),76.8
1(CHOH),42.27(CH),38.23(CH),33.24(CH
2),3
2.07(CH),19.37(CH
3),19.34(CH
3),19.31(CH
3
),18.47(CH
3)
少数派異性体:δ(ppm)135.12(C
IV),127.63(CH),71.6
0(CHOH),39.86(CH),31.87(CH),31.36(CH),28
.09(CH
2),20.87(CH
3),20.50(CH
3),20.47(CH
3
),15.42(CH
3)
【0081】
(実施例31:2,6−ジエチル−4−イソプロピルシクロヘキス−2−エノ−ルの調製
)
2,6−ジエチル−4−イソプロピルシクロヘキス−2−エノ−ルを72%の収率で、
実施例22に従って、2,6−ジエチル−4−イソプロピルシクロヘキス−2−エノン(
27%の収率で、実施例1に従って2ステップで、4−ヘプタノンおよび2−メチレン−
イソバレルアルデヒド(イソバレルアルデヒドから調製)から入手)から得る。これは4
6:54の比率の2つの主要異性体(83%)を含む4つの観測可能な異性体の混合物で
ある。
沸点:72℃/0.45トール
香りのプロファイル:ウッディ、フルーティ
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):3つの観測可能な異性体、2つの主要異性
体(45:55)
δ(ppm)共通のプロトン0.81−0.98(m,9H),0.98−1.07(m
,3H),1.12−1.43(m,2H),1.43−1.63(m,3H),1.6
3−1.75&1.91−2.04(m,1H),1.76−1.90(m,1H),2
.04−2.26(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):3.78(broad d,J=8.79Hz,1
H),5.35(s,1H)
第1の少数派異性体(特徴的なプロトン):3.88(s,1H),5.51(m,1H
)
第2の少数派異性体(特徴的なプロトン):3.69(m,1H),5.42(m,1H
)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):2つの観測可能な異性体
多数派異性体:δ(ppm)141.11(C
IV),126.73(CH),68.8
7(CHOH),42.12(CH),40.37(CH),32.34(CH),29
.08(CH
2),25.69(CH
2),25.65(CH
2),20.92(CH
3
),19.98(CH
3),12.87(CH
3),11.18(CH
3)
第2の多数派異性体:δ(ppm)142.02(C
IV),126.67(CH),7
3.63(CHOH),44.94(CH),38.26(CH),32.06(CH)
,27.57(CH
2),25.15(CH
2),23.73(CH
2),20.92(
CH
3),19.93(CH
3),12.89(CH
3),11.84(CH
3)
少数派異性体(特徴的なピーク):139.88(C
IV),126.97(CH),7
1.08(CHOH)
【0082】
(実施例32:4−ブチル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノ−ルの調製)
4−ブチル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノ−ルを71%の収率で、実施例
22に従って、4−ブチル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノン(実施例12で
入手)から得る。これは18:82の比率の2つの主要異性体(89%)を含む3つの観
測可能な異性体の混合物である。
沸点:90℃/0.5トール
香りのプロファイル:シトラス(キャンディードシトラスピール)、グレープフルーツ、
イオウ、ルバーブ
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):3つの観測可能な異性体(50:30:3
0)
δ(ppm)共通のプロトン0.83−0.92(m,3H),1.1−1.36(m,
6H),1.36−1.70(m,2H),1.77−1.99(m,1H),1.99
−2.77(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):1.06(d,J=6.51Hz,3H),1.7
0−1.73(m,3H),3.60(broad d,J=8.4Hz,1H),5.
31(m,1H)
第1の少数派異性体(特徴的なプロトン):0.97(d,J=6.87Hz,3H),
1.75−1.77(m,3H),3.72(broad d,J=2.8Hz,1H)
,5.51(m,1H)
第2の少数派異性体(特徴的なプロトン):0.93(d,J=6.96Hz,3H),
1.73−1.75(m,3H),3.52(broad d,J=3.9Hz,1H)
,5.45(broad d,J=4.11Hz,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):3つの観測可能な異性体
多数派異性体:δ(ppm)135.48(C
IV),129.84(CH),76.8
2(CHOH),38.19(CH),37.39(CH
2),36.33(CH
2),
36.04(CH),33.99(CH
3),28.77(CH
2),22.81(CH
2),19.26(CH
3),14.02(CH
3)
第2の多数派異性体(特徴的なピーク):δ(ppm)134.46(C
IV),129
.33(CH),71.66(CHOH),34.53(CH
2),29.93(CH
2
),22.84(CH
2)
第2の少数派異性体(特徴的なピーク):133.60(C
IV),129.44(CH
),74.72(CHOH)
【0083】
(実施例33:4−ヘキシル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノ−ルの調製)
4−ヘキシル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノ−ルを55%の収率で、実施
例22に従って、4−ヘキシル−2,6−ジメチルシクロヘキス−2−エノン(実施例1
3で入手)から得る。これは17:83の比率の2つの主要異性体(88%)を含む3つ
の観測可能な異性体の混合物である。
沸点:90℃/0.46トール
香りのプロファイル:ファティアルコール、ソーピー
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):3つの観測可能な異性体(50:30:3
0)
δ(ppm)共通のプロトン0.8−0.88(m,3H),1.06−1.36(m,
10H),1.36−1.86(m,2H),1.88−2.12(m,1H),2.1
2−2.69(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):1.03(d,J=6.48Hz,3H),1.6
8−1.70(m,3H),3.56(broad d,J=8.56Hz,1H),5
.28(m,1H)
第1の少数派異性体(特徴的なプロトン):0.95(d,J=6.84Hz,3H),
1.73−1.75(m,3H),3.68(d,J=3.78Hz,1H),5.42
(d,J=3.60Hz,1H)
第2の少数派異性体(特徴的なプロトン):0.91(d,J=6.93Hz,3H),
1.70−1.73(m,3H),3.49(d,J=4.75Hz,1H),5.38
(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):3つの観測可能な異性体
多数派異性体:δ(ppm)135.63(C
IV),129.60(CH),76.6
4(CHOH),38.05(CH),37.42(CH
2),36.64(CH
2),
36.05(CH),34.0(CH
3),31.78(CH
2),30.36(CH
3
),29.45(CH
2),29.43(CH
2),22.56(CH
2),13.97
(CH
3)
第2の多数派異性体(特徴的なピーク):δ(ppm)134.46(C
IV),129
.16(CH),71.49(CHOH)
第2の少数派異性体(特徴的なピーク):133.69(C
IV),130.49(CH
),74.61(CHOH)
【0084】
(実施例34:2,2,6,6−テトラメチル−4−((R)−2,2,3−トリメチル
シクロペント−3−エニル)シクロヘキス−3−エノ−ルの調製)
2,2,6,6−テトラメチル−4−((R)−2,2,3−トリメチルシクロペント
−3−エニル)シクロヘキス−3−エノ−ルを64%の収率で、実施例22に従って、(
R)−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3
−エニル)シクロヘキス−3−エノン(実施例14で入手)から得る。これは44:56
の比率の2つの異性体の混合物である。
沸点:100℃/0.5トール
香りのプロファイル:ウッディ、弱い
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz,共通のプロトン):δ(ppm)1.43(
d,J=5.38Hz,1H),1.55−1.62(m,3H),1.72−2.0(
m,2H),2.02−2.20(m,1H),2.32−2.45(m,1H),3.
31(d,J=5.53Hz,1H),5.21−5.28(m,1H)
多数派異性体:0.74(s,3H),0.94(s,3H),1.01(s,6H),
1.04(s,3H),1.06(s,3H),2.20−2.26(m,1H),5.
17(s,1H)
少数派異性体:0.77(s,3H),0.93(s,3H),1.0(s,6H),1
.01(s,3H),1.07(s,3H),2.26−2.32(m,1H),5.1
8(s,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
多数派異性体:12.74,20.67,20.71,22.15,26.70,29.
38,31.79,32.71,35.38,37.31,44.30,48.12,5
7.55,82.54,121.54,132.42,132.81,147.47
少数派異性体:12.74,20.92,21.28,22.33,26.92,29.
23,31.63,33.57,35.35,37.26,42.88,48.08,5
7.16,82.56,121.52,132.98,133.23,148.09
【0085】
(実施例35:2,2,6,6−テトラメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチル
シクロペント−3−エニル)シクロヘキス−3−エノ−ルの調製)
2,2,6,6−テトラメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチルシクロペント
−3−エニル)シクロヘキス−3−エノ−ルを91%の収率(97%純度)で、実施例2
2に従って、(S)−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,2,3−トリメチルシ
クロペント−3−エニル)シクロヘキス−3−エノン(実施例15で入手)から得る。こ
れは43:57の比率の2つの異性体の混合物である。
沸点:100−103℃/0.5トール
香りのプロファイル:フルーティ、ラズベリー
分析は実施例38と同様である。
【0086】
(実施例36:4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,2,6,6−テトラ
メチルシクロへキス−3−エノ−ルの調製)
4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,2,6,6−テトラメチルシクロ
へキス−3−エノ−ルを、実施例9で得られるシクロへキセノンから、28%の収率で、
2ステップ(実施例14に従ったアルキル化、その後の実施例22に従ったケトンの還元
)にて得る。
沸点:75℃/0.4トール
香りのプロファイル:アーシー、ムスティ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.88(s,9H),0.
88−0.92(d,3H),0.92−0.98(m,3H),1.0−1.05(m
,3H),1.3−1.5(m,2H),1.65−1.95(m,2H),2.05−
2.30(m,1H),3.28(d,J=2.19Hz,1H),5.07(dd,J
=4.97,2.26Hz,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
138.75&138.41(C
IV),129.93&128.98(CH),82.
79&82.59(CHOH),48.76&47.94(CH
2),40.03&39
.22(CH
2),37.55&37.07(CH),37.03&36.96(C
IV
),35.02(C
IV),31.33&30.98(CH),31.25(C
IV),
30.02&29.88(3CH
3),29.24&21.99(CH
3),22.63
(CH
3),20.82&20.26(CH
3)
【0087】
(実施例37:4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロへキス−3−エ
ノ−ルの調製)
4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロへキス−3−エノン(実施例
19で入手)のエタノール溶液を、0℃で、NaBH
4(0.5当量)で処理することに
より、4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロへキス−3−エノ−ルを
47%の収率で得る。転換完了(GPCモニタリング)後、エタノールを半分蒸発させ、
混合物をメチルおよびt−ブチルエーテルに希釈する。34%HCl水溶液を次に添加し
、水相をデカントし、MTBEで2回抽出する。有機相を合わせ、重炭酸ナトリウムの飽
和水溶液で、次に飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させる
。粗生成物を蒸留により精製する。
沸点:70℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、アーシー、カンフォレーテッド、スイート
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):δ(ppm)0.89(s,3H),0.
93−0.99(m,9H),1.02(s,3H),1.03(s,3H),1.54
(broad s,1OH),1.80(dd,J=45.77Hz,J=16.72H
z,J=2.37Hz,2H),2.12(hept,J=6.81Hz,1H),3.
29(s,1H),5.05(dd,J=2.40Hz,J=0.84Hz,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):δ(ppm)
138.24(C
IV),128.29(CH),82.61(CHOH),40.35
(CH
2),36.91(C
IV),34.98(C
IV),34.71(CH),31
.45(CH
3),29.16(CH
3),22.14(CH
3),21.30(CH
3
),21.02(CH
3),20.44(CH
3)
【0088】
(実施例38:2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,3,3−トリメチルシクロペ
ント−1−エニル)シクロへキス−3−エノ−ルの調製)
2,2,6,6−テトラメチル−4−((S)−2,2,3−トリメチルシクロペント
−3−エニル)シクロへキス−3−エノール(実施例25で入手)の1M溶液を、50℃
にてトリフリン酸で処理することにより、2,2,6,6−テトラメチル−4−(2,3
,3−トリメチルシクロペント−1−エニル)シクロへキス−3−エノ−ルを得る。反応
終了(GPCモニタリング)後、混合物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液上に注ぐ。水相
をトルエンで2回抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥させ、溶媒を蒸発させる。粗生成物を蒸留し、2,2,6,6−テトラメチル−4−(
2,3,3−トリメチルシクロペント−1−エニル)シクロへキス−3−エノ−ルを53
%の収率で得る。
沸点:100℃/0.5トール
香りのプロファイル:ダスティ、ローベジタブル、ムスティ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)1.09(s,3H),1.
04(s,6H),1.02(s,3H),0.97(s,3H),0.94(s,3H
),1.53−1.64(m,2H),1.58−1.60(m,3H),1.80−2
.12(m,2H),2.20−2.32(m,2H),3.34(s,1H),5.1
7(d,J=2.29Hz,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
140.08(C
IV),135.11(C
IV),133.62(CH),130.6
4(C
IV),82.25(CHOH),47.26(C
IV),42.51(CH
2)
,38.61(CH
2),37.38(C
IV),35.16(C
IV),32.48(
CH
2),31.46(CH
3),29.15(CH
3),26.27(CH
3),26
.14(CH
3),22.19(CH
3),20.72(CH
3),10.93(CH
3
)
【0089】
(実施例39:2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンチル)シク
ロへキサノ−ルの調製)
2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロ
へキス−2−エノール(実施例22で入手)から、実施例19に従って、60℃で30バ
ールのH
2下で、2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペンチル)シ
クロへキサノールを得る。これは6:11:12:35:7:5:12:12の比率の8
つの立体異性体の混合物である。
沸点:105℃/0.5トール
香りのプロファイル:アルデヒド、ファティ、わずかにドライウッド
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.54−0.69(m,3
H),0.7−0.85(m,3H),0.85−1.04(m,9H),1.04−1
.8(m,12H),1.8−2.12(m,2H),3.19(dd,J=10.24
,4.89Hz,1H)&3.38−3.54(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):6つの立体異性体に対応する複素スペクト
ル
(特徴的なピーク)δ(ppm)82.87&81.80(多数派)&78.45&78
.40&75.09&74.85(CHOH)
【0090】
(実施例40:1−エチル−4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロへキス−2−エ
ン−1−オールの調製)
THF中の4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロへキス−2−エノン(実施例1
0で入手)の溶液に、0℃で、THF中の塩化エチルマグネシウム(1.2当量)の1M
溶液を添加する。反応終了(GPCモニタリング)後、反応液をメチルおよびt−ブチル
エーテル(MTBE)/10%HCl水性混合物中に0℃でゆっくり注ぐ。水相をMTB
Eで2回抽出し、有機相を合わせ、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で、次に飽和食塩水で
洗浄する。硫酸マグネシウムでの乾燥、紙上での濾過および溶媒の蒸発後、粗生成物を減
圧下での蒸留により精製し、1−エチル−4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロへ
キス−2−エン−1−オールを66%の収率で得る。これは44:14:28:14の比
率の4つの主要異性体(71%)を含む立体異性体の混合物である。
沸点:67℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、カンフォレーテッド、わずかにムスティ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.60−1.15(m,1
2H),1.15−1.65(m,4H),1.65−1.80(m,3H),1.80
−2.25(m,2H),2.25−3.0(m,1H),5.35&5.42&5.4
9(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):6つの立体異性体に対応する複素スペクト
ル
(特徴的なピーク)δ(ppm)131.85(CH,多数派),105.46(C
IV
,多数派)
【0091】
(実施例41:酢酸2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3
−エニル)シクロへキス−2−エニルの調製)
2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロ
へキス−2−エノール(実施例19で入手)を1.2モル当量の無水酢酸および触媒量の
N,N−ジメチルアミノピリジンで処理することにより、酢酸2,6−ジメチル−4−(
2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)シクロへキス−2−エニルを得る。
周囲温度で2時間後、反応中に形成される過剰な無水酢酸および酢酸を減圧下で除去する
。粗生成物をメチルおよびt−ブチルエーテルで希釈し、有機相を水で2回、次に重炭酸
ナトリウムの飽和水溶液で、最後に飽和食塩水で洗浄する。硫酸マグネシウムでの乾燥後
、溶媒を蒸発させ、粗生成物を蒸留し、酢酸2,6−ジメチル−4−(2,2,3−トリ
メチルシクロペント−3−エニル)シクロへキス−2−エニルを73%の収率で、25:
60:15の比率の3つの主要立体異性体(85%)の混合物の形態で得る。
沸点:96℃/0.5トール
香りのプロファイル:わずかにウッディ、弱い
NMR分析は予想される誘導体(実施例19の対応するアルコールと比較される)に対応
する。
【0092】
(実施例42:酢酸2,6−ジメチル−4−(1−フェニルエチル)シクロへキス−2−
エニルの調製)
実施例41に従って、2,6−ジメチル−4−(1−フェニルエチル)シクロへキス−
2−エン−1−オール(72%の収率で、実施例22に従って、実施例6で得られる2,
6−ジメチル−4−(1−フェニルエチル)シクロへキス−2−エノンから入手)から、
酢酸2,6−ジメチル−4−(1−フェニルエチル)シクロへキス−2−エニルを75%
の収率で得る。これは12:14:14:25:35の比率の5つの観測可能な立体異性
体(91%)の混合物である。
沸点:120℃/0.1トール
香りのプロファイル:フラワリー、ハニーライク、クラッシュドレモンピップ
NMR−
1H(CDCl
3,300MHz):
δ(ppm)共通のプロトン0.95−1.22(m,1H),1.37−2.07(m
,2H),2.14−2.49(m,1H),2.49−2.73(m,1H),4.8
7−5.31(m,1H),7.16−7.26(m,3H),7.28−7.37(m
,2H)
第1の多数派異性体(特徴的なプロトン):0.89(d,J=6.54Hz,3H),
1.33(d,J=6.90Hz,3H),1.63−1.67(m,3H),5.31
−5.37(m,1H)
第2の多数派異性体(特徴的なプロトン):0.98(d,J=6.45Hz,3H),
1.25(d,J=6.96Hz,3H),1.55−1.59(m,3H),5.65
−5.69(m,1H)
第1の少数派異性体(特徴的なプロトン):0.83(d,J=6.71Hz,3H),
1.34(d,J=6.90Hz,3H),1.59−1.62(m,3H),5.82
−5.89(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,75MHz):4つの観測可能な異性体
多数派異性体:171.21(C(O)),145.46(C
IV),133.87(C
IV),129.52(CH),128.1(CH),127.44(CH),125.
89(CH),77.84(CHOAc),44.44(CH),42.67(CH),
35.41(CH
2),35.08(CH),20.80(CH
3),19.10(CH
3),18.62(CH
3),18.14(CH
3)
第1の少数派異性体(特徴的なピーク):145.68(C
IV),133.28(C
I
V),129.11(CH),77.84(CHOAc),33.73(CH
2)
第2の少数派異性体(特徴的なピーク):146.37(C
IV),132.39(C
I
V),129.15(CH),72.69(CHOAc),29.45(CH
2)
【0093】
(実施例43:酢酸4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシ
クロへキス−2−エニルの調製)
実施例41に従って、4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチ
ルシクロへキス−2−エン−1−オール(実施例29で入手)から、酢酸4−(4,4−
ジメチルペンタン−2−イル)−2,6−ジメチルシクロへキス−2−エニルを60%の
収率で得る。これは71:29の比率の2つの主要立体異性体(80%)を含む、(5つ
の観測された)立体異性体の混合物である。
沸点:95℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、わずかにカカオ、対応するアルコールに似ているが弱い
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):
δ(ppm)共通のプロトン0.8−0.95(m,15H),0.95−1.32(m
,2H),1.40−1.55(m,2H),1.65−1.90(m,1H),1.9
0−2.25(m,1H)
多数派異性体(特徴的なプロトン):1.56−1.60(m,3H),2.09(s,
3H),5.12−5.22(m,1H),5.42−5.50(m,1H)
少数派異性体(特徴的なプロトン):1.62−1.66(m,3H),2.07(s,
3H),5.30−5.40(m,2H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):4つの観測可能な異性体
多数派異性体(特徴的なピーク):171.43(C(O)),133.78&133.
39(C
IV),130.55&130.14(CH),78.37&78.32(CH
OAc),47.65&47.49(CH
2),43.28&43.13(CH),32
.83&32.43(CH
2),31.03&30.97(C
IV),29.94(3C
H
3)
少数派異性体(特徴的なピーク):171.05(C(O)),132.05&131.
77(C
IV),129.79&129.37(CH),74.09&73.83(CH
OAc),48.51&48.19(CH
2),39.56&38.90(CH),31
.03&30.97(C
IV),29.94(3CH
3),29.50&28.78(C
H
2)
【0094】
(実施例44:酢酸4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロへキス−3
−エニルの調製)
2ステップ(実施例37に従った還元、その後の実施例41に従ったエステル化)で、
4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロへキス−3−エン−1−オン(
実施例17で入手)から、酢酸4−イソプロピル−2,2,6,6−テトラメチルシクロ
へキス−3−エニルを53%の収率で得る。
沸点:75℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、ダンプ、わずかにパチョリ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)0.89(s,3H),0.
92(s,3H),0.95(s,6H),0.96(s,3H),0.97(s,3H
),1.7−2.0(m,2H),2.10(s,3H),2.14(hept,J=6
.82Hz,1H),4.78(s,1H),5.04(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
171.16(C(O)),138.52(C
IV),127.64(CH),82.5
7(CHOAc),39.64(CH
2),36.68(C
IV),34.75(CH)
,34.62(C
IV),30.89(CH
3),28.33(CH
3),23.76(
CH
3),22.38(CH
3),21.25(CH
3),21.03(CH
3),20
.93(CH
3)
【0095】
(実施例45:酢酸4−イソプロピル−2,6−ジメチルシクロへキシルの調製)
実施例41に従って、44%の収率で得られた4−イソプロピル−2,6−ジメチルシ
クロへキサノールから、2ステップ(実施例10で得られるシクロヘキセノンからの、実
施例19に従った水素化、その後の実施例37に従ったケトンの還元)で、酢酸4−イソ
プロピル−2,6−ジメチルシクロへキシルを60%の収率で得る。これは65:35の
比率の2つの主要立体異性体(82%)を含む、(4つの観測された)立体異性体の混合
物である。
沸点:48℃/0.4トール
香りのプロファイル:シトラス、グレープフルーツ、わずかにルバーブ、その後ウッディ
、シトラスフルーツピール、ダスティ
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz):δ(ppm)共通のプロトン0.75−1
.07(m,14H),1.08−1.25(m,1H),1.27−1.9(m,5H
).
多数派異性体(特徴的なピーク):δ(ppm)2.05(s,3H),4.98(1H
).
少数派異性体(特徴的なピーク):δ(ppm)2.06(s,3H),4.26(t,
J=10.30Hz,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
多数派異性体:δ(ppm)171.14(C(O)),76.11(CHOAc),4
3.38(CH),36.0(CH/CH
3),32.66(CH),31.91(CH
2),19.78(CH
3),18.19(CH
3)
少数派異性体:δ(ppm)171.14(C(O)),82.99(CHOAc),4
2.62(CH),37.30(CH/CH
3),36.93(CH
2),32.23(
CH),19.76(CH
3),18.50(CH
3)
【0096】
(実施例46:4−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−1−メトキシ−2,6−
ジメチルシクロへキス−2−エンの調製)
NaH(1.2当量)を含むTHF懸濁液に、4−(4,4−ジメチルペンタン−2−
イル)−2,6−ジメチルシクロへキス−2−エン−1−オールを添加する。周囲温度で
4時間(ガス放出終了)後、混合物を0℃まで冷却し、ヨウ化メチル(1.2当量)をゆ
っくり滴下した後、反応液を40℃まで一晩加熱する。反応完了(GPCモニタリング)
後、反応混合物をメチルおよびt−ブチルエーテル(MTBE)/10%HCl水性混合
物中に注ぐ。水相をMTBEで2回抽出し、有機相を合わせ、チオ硫酸ナトリウムの10
%水溶液で、次に重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で、および飽和食塩水で洗浄する。硫酸
マグネシウムでの乾燥、紙上での濾過、および溶媒の蒸発後、粗生成物を減圧下での蒸留
により精製し、1−(4,4−ジメチルペンタン−2−イル)−1−メトキシ−2,6−
ジメチルシクロへキス−2−エンを57%の収率で得る。これは18:17:33:32
の比率の4つの主要立体異性体(88%)を含む、(8つの観測された)立体異性体の混
合物である。
沸点:74℃/0.4トール
香りのプロファイル:ウッディ、チョコレート
NMR−
1H(CDCl
3,200MHz,共通のプロトン):δ(ppm)0.8−0
.92(m,13H),0.92−1.07(m,3H),1.07−1.4(m,2H
),1.4−1.65(m,2H)
多数派異性体(特徴的なピーク):1.68−1.72(m,3H),3.28&3.2
9(s,3H),3.37−3.42&3.42−3.47(m,1H),5.24−5
.3&5.3−5.34(m,1H)
少数派異性体(特徴的なピーク):1.71−1.75(m,3H),3.37&3.3
8(s,3H),3.57−3.67(m,1H),5.34−5.38(m,1H)
NMR−
13C(CDCl
3,50MHz):δ(ppm)
多数派異性体:135.95&135.49(C
IV),130.72&130.09(
CH),85.42&85.39(CHOMe),55.40&55.27(OCH
3)
,47.80&47.68(CH
2),43.49&43.32(CH),33.84&
33.79(CH),33.65&32.97(CH
2),33.26&32.93(C
H),30.99(C
IV),29.97(3CH
3),19.48(2(CH
3)),
19.33(2(CH
3)),19.27&18.97(CH
3)
少数派異性体:134.59&134.27(C
IV),127.41&126.91(
CH),81.57&81.54(CHOMe),57.45&57.19(OCH
3)
,48.19&48.01(CH
2),39.01&38.50(CH),33.21&
32.93(CH),30.99&29.36(CH
2),30.99(C
IV),29
.97(3CH
3),29.26&29.21(CH),20.29&20.22(CH
3),19.82&19.27(CH
3),13.06&12.80(CH
3)