特許第6425893号(P6425893)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6425893
(24)【登録日】2018年11月2日
(45)【発行日】2018年11月21日
(54)【発明の名称】操作コード及び遮蔽装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/326 20060101AFI20181112BHJP
   A47H 5/032 20060101ALI20181112BHJP
【FI】
   E06B9/326
   A47H5/032
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-19542(P2014-19542)
(22)【出願日】2014年2月4日
(65)【公開番号】特開2015-145603(P2015-145603A)
(43)【公開日】2015年8月13日
【審査請求日】2016年10月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼山 慶弘
【審査官】 大谷 純
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−236556(JP,A)
【文献】 特開2008−002193(JP,A)
【文献】 特開2011−132790(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0299102(US,A1)
【文献】 特開2007−177440(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/26− 9/327
A47H 1/00−23/14
D07B 1/00− 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードの第1端部と第2端部が相対回転可能に連結されてループ状とされ
第1端部と第2端部は、ジョイント部品を介して連結され、
第1端部と第2端部は、それぞれ、前記ジョイント部品に対して相対回転可能に構成されており、
前記ジョイント部品の外径は、前記コードの直径と略等しいか、これよりも小さい、操作コード。
【請求項2】
第1端部と第2端部は、それぞれ、軸部と、前記軸部よりも先端側に設けられた抜け止め部を備え、
前記ジョイント部品は、第1端部の軸部を回転可能に支持する第1軸受部と、第2端部の軸部を回転可能に支持する第2軸受部とを備える、請求項1に記載の操作コード。
【請求項3】
前記ジョイント部品の外径は、前記コードの直径よりも小さい、請求項1又は請求項2に記載の操作コード。
【請求項4】
作プーリーと、前記操作プーリーに掛装された操作コードとを備え、前記操作プーリーの回転によって遮蔽材の開閉操作を行う遮蔽装置であって、
前記操作コードは、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の操作コードである、遮蔽装置。
【請求項5】
前記操作コードは、前記操作コードの軸を中心として、前記操作プーリーに対して相対回転不能に、前記操作プーリーに係合されている、請求項4に記載の遮蔽装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、操作プーリーに掛装されたループ状の操作コードで遮蔽材が開閉される遮蔽装置と、この遮蔽装置で好適に用いられる操作コードに関する。遮蔽装置としては、横型ブラインド、たくし上げカーテン、プリーツスクリーン、ロールスクリーン、ロールアップスクリーン、縦型ブラインド、カーテンレール、縦型プリーツスクリーン、縦型ロールスクリーン、パネルカーテン等が挙げられる。
【背景技術】
【0002】
横型ブラインドの一種類として、ヘッドボックスの一端に回動可能に支持された操作プーリーにループ状の操作コードを掛装し、その操作コードを操作して操作プーリーを回転させることにより、スラットを昇降操作及び角度調節操作可能としたものがある(特許文献1参照)。
【0003】
このような操作コードは、たとえば、特許文献2には、合成樹脂で紐状に形成されたコードの両端を溶着することによりループ状に形成されているものである。また、溶着以外の方法でコードの両端を連結する方法としては、特許文献3には、コードの両端に嵌合部材をアウトサート成形する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−156144号公報
【特許文献2】特許2782508号
【特許文献3】特開2011−58162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2〜3の方法で操作コードを製造する場合、コードがねじれている状態でコードの両端を溶着したり、コードの両端に嵌合部材をアウトサート成形したりしまう場合がある。コードがねじれているかどうかを判断するのは容易ではなく、ねじれのない操作コードの製造は容易ではない。また、製造時にねじれがないように操作コードを製造したとしても、特許文献1に開示されている横型ブラインドのスラットの昇降操作を繰り返していると、操作コードがねじれて絡まりやすくなるという現象が生じる場合がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、操作コードのねじれの問題を解決することができる操作コードを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、コードの第1端部と第2端部が相対回転可能に連結されてループ状とされている、操作コードが提供される。
【0008】
本発明の操作コードでは、第1端部と第2端部が相対回転可能であるので、第1端部と第2端部の間の相対回転によって、製造時又は使用時に、操作コードに発生したねじれが解消される。
【0009】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、第1端部と第2端部は、ジョイント部品を介して連結され、第1端部と第2端部は、それぞれ、前記ジョイント部品に対して相対回転可能に構成されている。
好ましくは、第1端部と第2端部は、それぞれ、軸部と、前記軸部よりも先端側に設けられた抜け止め部を備え、前記ジョイント部品は、第1端部の軸部を回転可能に支持する第1軸受部と、第2端部の軸部を回転可能に支持する第2軸受部とを備える。
好ましくは、前記ジョイント部品の外径は、前記コードの直径よりも小さい。
【0010】
また、本発明は、前記操作プーリーと、前記操作プーリーに掛装された操作コードとを備え、前記操作プーリーの回転によって遮蔽材の開閉操作を行う遮蔽装置であって、前記操作コードは、上記記載の操作コードである、遮蔽装置を提供するものである。
好ましくは、前記操作コードは、前記操作コードの軸を中心として、前記操作プーリーに対して相対回転不能に、前記操作プーリーに係合されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る操作コード9を用いた横型ブラインドを示す図である。
図2】(a)は、図1中のA−A断面図であり、(b)は、操作プーリー16の斜視図である。
図3】(a)は、第1及び第2端部140,141が分離状態である操作コード9の全体図であり、(b)は、(a)中の第1及び第2端部140,141近傍の拡大図である。
図4】(a)は、第1及び第2端部140,141が連結状態である操作コード9の全体図であり、(b)は、(a)中の第1及び第2端部140,141近傍の拡大図である。
図5】(a)〜(c)は、互いに異なる角度から見たジョイント部品42を示す。
図6】(a)〜(d)は、コード14の端部に第1係合部40を成形する工程を示す。
図7】本発明の第2実施形態の操作コード9で用いられるジョイント部品42の斜視図である。
図8】本発明の第3実施形態の操作コード9の1及び第2端部140,141近傍の拡大図であり、(a)が正面図、(b)が断面図である。
図9】本発明の第4実施形態の操作コード9の1及び第2端部140,141近傍の拡大図であり、(a)が正面図、(b)が断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
【0013】
1.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る操作コード9を用いた横型ブラインドを示す図で、(A)は正面図、(B)は平面図をそれぞれ示している。図2(a)は、図1に示すプーリーケース8のA−A線断面図であり、図2(b)は、図2(a)中の操作プーリー16の斜視図である。
【0014】
図1に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から吊下支持されるラダーコード2に多数段のスラット3が支持され、そのラダーコード2の下端にボトムレール4が設置されている。
【0015】
スラット3には、ラダーコード2の支持位置近傍で昇降コード5が挿通されている。その昇降コード5の下端には、ボトムレール4が吊下支持されている。昇降コード5の上端は、ヘッドボックス1内に配設される支持部材に回転可能に支持された巻取軸7に巻回されている。
【0016】
図2(a)に示すように、ヘッドボックス1の一端には、プーリーケース8に配置された操作プーリー16が回転可能に支持されている。操作コード9がプーリーケース8の内側8aに接触しないように操作プーリー16の外周に形成された凹部17に入り、操作プーリー16に掛けられている。操作プーリー16は、図2(a)〜(b)に示すように、本体リング16aから径方向外側に突出する第1及び第2爪部117,118を備えており、凹部17は、第1及び第2爪部117,118の間に設けられる。第1及び第2爪部117,118、それぞれ、周方向に等間隔に多数設けられている。第1及び第2爪部117,118は、それぞれ、基部117a,118aから凹部17に向かって突出する突起117b,118bを備えており、突起117b,118bが操作コード9に食い込むことによって、操作コード9が操作プーリー16に係合される。また、第1及び第2爪部117,118は、周方向に交互に並んでいるために、操作コード9が蛇行しながら操作プーリー16に係合し、これによって、操作コード9と操作プーリー16の係合の保持力が高められている。
【0017】
操作コード9は、突起117b,118bが操作コード9に食い込んでいるので、操作コード9は、操作プーリー16との係合部においては、操作コード9の軸を中心にして回転できない。このため、従来の操作コード9を用いた場合、ユーザーが操作コードを捻りながら操作することを繰り返すと、その捻りが操作コード9に蓄積され、操作コード9が絡まる原因となる。
【0018】
操作コード9を操作して操作プーリー16を正逆方向に回転させると、ギヤボックス10内のギヤおよび昇降軸12aなどを介して巻取軸7が回転され、昇降コード5が巻取軸7に巻き取られあるいは巻戻されて、スラット3およびボトムレール4が昇降される。
【0019】
また、操作プーリー16を回転させると、ギヤボックス10内のギヤ、チルト軸12bなどを介してチルトドラム13が回動され、ラダーコード2を介して各スラット3が回動されるようになっている。
【0020】
図3(a)及び図4(a)に示すように、操作コード9は、コード14の第1端部140と第2端部141がジョイント部品42を介して連結されてループ状に形成される。コード14は、円柱状の形状をしている。コード14は、たとえば、ポリエステル(例:PET)樹脂を好適に用いることができる。ただし、コード14の材料は、特に制限されるものではない。図3(b)に示すように、本実施形態では、コード14は、ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂などで形成された中芯14aをポリエステル樹脂で編み込まれた外皮コード14bで被覆して構成されている。この構成とすると、中芯14aにより操作コード9の直線性が確保されるとともに、伸び方向の耐久性が確保でき、さらに縮径方向のつぶれ防止になる。ジョイント部品42の外径は、コード14の直径と略等しいか、これよりも小さくなっており、ジョイント部品42がプーリーケース8内に入るときに、ジョイント部品42がプーリーケース8と干渉しないようになっている。
【0021】
図3(b)及び図4(b)に示すように、第1及び第2端部140,141には、それぞれ、第1及び第2係合部40,41が設けられている。第1及び第2係合部40,41は、それぞれ、第1及び第2軸部40a,41aと、第1及び第2軸部40a,41aよりも先端側に設けられた第1及び第2抜け止め部40b、41bを備える。第1及び第2軸部40a,41aは、略円柱状であり、第1及び第2抜け止め部40b、41bは、略円盤状である。ジョイント部品42は、第1係合部40に相対回転可能に係合する第1ジョイント部43と、第2係合部41に相対回転可能に係合する第2ジョイント部44を備える。第1及び第2ジョイント部43,44は、中央部145で連結されている。中央部145には、収容空間45が設けられている。
【0022】
図5に示すように、第1ジョイント部43は、第1軸部40aを回転可能に支持する第1軸受部43aと、第1軸受部43aに連通するように設けられた第1スリット43bと、第1スリット43bから外側に向かって開いた第1テーパ面43cとを備える。第1軸受部43aの直径は、第1軸部40aの直径よりも大きく、第1スリット43bの幅は、第1軸部40aの直径よりも小さい。このため、第1軸部40aを第1テーパ面43cに沿って第1スリット43bに案内し、第1スリット43bの幅を弾性的に広げながら、第1軸部40aを第1軸受部43aに収容させると、第1軸部40aが第1軸受部43a内で回転可能に支持される。
【0023】
第2ジョイント部44は、第2軸部41aを回転可能に支持する第2軸受部44aと、第2軸受部44aに連通するように設けられた第2スリット44bと、第2スリット44bから外側に向かって開いた第2テーパ面44cとを備える。第2軸受部44aの直径は、第2軸部41aの直径よりも大きく、第2スリット44bの幅は、第2軸部41aの直径よりも小さい。このため、第2軸部41aを第2テーパ面44cに沿って第2スリット44bに案内し、第2スリット44bの幅を弾性的に広げながら、第2軸部41aを第2軸受部44aに収容させると、第2軸部41aが第2軸受部44a内で回転可能に支持される。
【0024】
収容空間45は、円弧部45aと、円弧部45aから延びる導入部45bとを備える。図4(b)に示すように、第1及び第2係合部40,41を第1及び第2ジョイント部43,44に係合させたときに、第1及び第2抜け止め部40b,41bが収容空間45内に収容される。円弧部45aは、略半円状であり、その曲率半径は、第1及び第2抜け止め部40b,41bの半径よりも大きい。また、導入部45bは、略平行な一対の側壁で構成され、この側壁間の距離は、第1及び第2抜け止め部40b,41bの直径よりも大きい。このため、第1及び第2軸部40a,41aを第1及び第2軸受部43a,44aに係合させる際に及び係合させた後に、第1及び第2抜け止め部40b,41bがジョイント部品42と干渉することがないので、係合作業をスムーズに行うことができ、係合後は、第1及び第2係合部40,41がジョイント部品42に対してスムーズに相対回転可能になる。また、第1及び第2抜け止め部40b,41bが互いに干渉しないように、収容空間45の長さ(操作コード9の軸方向の長さ)は、第1及び第2抜け止め部40b,41bの合計厚さよりも長くなっていて、第1及び第2抜け止め部40b,41bを収容空間45に収容した状態で、第1及び第2抜け止め部40b,41bの間に隙間ができるようになっている。
【0025】
第1及び第2抜け止め部40b,41bの外径は、第1及び第2軸受部43a,43bの内径よりも大きいので、操作コード9の通常操作時には、第1及び第2抜け止め部40b,41bが第1及び第2軸受部43a,43bを通過することができず、第1及び第2係合部40,41とジョイント部品42の間の係合が解除されることはない。一方、操作コード9に対して、通常操作時の引張り力を超える過大な引張り力が加わると、以下で説明する作用によって、第1及び第2係合部40,41の一方と、ジョイント部品42の間の係合が解除される。
【0026】
ここで、過大な引張り力によって第1及び第2係合部40,41の一方と、ジョイント部品42の間の係合が解除される作用について説明する。図4(b)に示すように、第2端部141に矢印X方向の引張り力が加わると、第2係合部41の第2抜け止め部41bが図5(b)の矢印Yで示すように第2ジョイント部44の第2スリット44bの幅を広げるように第2ジョイント部44を変形させる。矢印X方向の引張り力の大きさが閾値を超えると、第2係合部41と第2ジョイント部品44の間の係合が解除される。
【0027】
第1及び第2ジョイント部43,44は、中央部145を介して繋がっているので、第2ジョイント部44が矢印Y方向に変形すると、その反動により、第1ジョイント部43は、図5(b)の矢印Zで示すように、第1スリット43bの幅を狭めるように変形する。このため、第2係合部41が第2ジョイント部44から外れる際に、第1係合部40が第1ジョイント部43から外れることが抑制される。また、同様に、第1係合部40が第1ジョイント部43から外れる際に、第2係合部41が第2ジョイント部44から外れることが抑制される。その結果、ジョイント部品42が第1及び第2係合部40,41の両方から外れることがなく、ジョイント部品42を紛失することが抑制される。
【0028】
第1及び第2係合部40,41は、それぞれ、コード14の両端部に成形型で圧力をかけてコード14の端部を成形することによって形成される。ここで、図6を用いて、第1係合部40の成形方法について説明する。なお、第2係合部41は、第1係合部40と同一構成であり、同様の方法で形成可能である。
【0029】
まず、図6(a)に示すように、コード14の端部14cを、一対の分割金型45a,45bの間に配置する。分割金型45a,45bの内面形状は、第1係合部40の第1軸部40aと第1抜け止め部40bに対応した形状になっている。次に、図6(b)に示すように、コード14の端部14cを挟むように分割金型45a,45bを閉じて圧力、熱又は超音波振動を加えることによってコード14の端部14cを溶融して所定形状に成形し、固化する。次に、図6(c)に示すように、分割金型45a,45bを開いて、第1軸部40aと第1抜け止め部40bを形成したコード14を取り出す。成形時に余剰樹脂によって端面に余り部40cが形成されることがある。この場合、図6(d)に示すように、余り部40cを切除して、第1係合部40の成形が完了する。
【0030】
上述したように、操作コード9は、操作プーリー16に掛装されて使用される。従来技術のように、第1及び第2端部140,141が相対回転不能に連結されている操作コードを用いた場合、操作コードに蓄積したねじれが解消されないので、操作コードが絡まってしまう場合があった。一方、本実施形態の操作コード9では、第1及び第2端部140,141が相対回転可能に連結されているので、操作コード9にねじれが発生したとしても、第1及び第2端部140,141が操作プーリー16に係合されていないときに、第1及び第2端部140,141が相対回転されて、ねじれが容易に解消される。従って、本実施形態の操作コード9を用いれば、ねじれの蓄積によって操作コード9が絡まることを避けることができる。
【0031】
本発明は、以下の形態でも実施可能である。
・ジョイント部品42の外径は、コード14の直径よりも大きくてもよい。この場合、ジョイント部品42がプーリーケース8に干渉して、操作コード9を周回させることができない場合があるが、操作プーリー16の回転を昇降軸12aに伝達する際の減速比によっては、操作コード9を周回させることなくスラット3およびボトムレール4の昇降操作を行うことができ、その場合、ジョイント部品42の外径がコード14の直径よりも大きくても問題ない。
・上記実施形態では、第1及び第2端部140,141の何れかに閾値を超える荷重が加わった時に、第1及び第2端部140,141の何れかがジョイント部品42から分離されるように構成されており、事故の発生を防ぐセーフティ機能が設けられているが、このような機能は、必ずしも必要ではなく、安全性は別の手段で確保してもよい。
【0032】
2.第2実施形態
第2実施形態は、第1実施形態に類似しているが、中央部145の構成が異なっている。以下、差異点を中心に説明を進める。
【0033】
本実施形態では、図7に示すように、中央部145は、補強壁145cを備え、補強壁145cの両側に第1収容空間145aと第2収容空間145bが設けられている。第1及び第2収容空間145a,145bには、それぞれ、第1及び第2抜け止め部40b,41bが収容される。第1及び第2収容空間145a,145bの内面の断面形状は、第1実施形態の収容空間45と同様であり、その長さは、それぞれ、第1及び第2抜け止め部40b,41bの厚さよりも長くなっていて、第1及び第2抜け止め部40b,41bを第1及び第2収容空間145a,145bに収容した状態で、第1及び第2抜け止め部40b,41bが相対回転可能になっている。
【0034】
本実施形態によれば、補強壁145cによって、ジョイント部品42の耐久性が向上すると共に、第1及び第2ジョイント部43,44が第1及び第2スリット43b,44bを広げるように変形しにくくなるので、第1及び第2端部140,141とジョイント部品42との間の係合の保持力が増大する。また、第1及び第2ジョイント部43,44の一方が広がると、補強壁145cを支点として、てこの原理によって、第1及び第2ジョイント部43,44の他方が縮まるので、第1実施形態と同様に、第1及び第2端部140,141の両方がジョイント部品42から外れることが抑制される。
【0035】
3.第3実施形態
第3実施形態は、第1実施形態に類似しているが、第1及び第2係合部40,41の形成方法が異なっている。以下、差異点を中心に説明を進める。
【0036】
第1実施形態では、第1及び第2係合部40,41は、それぞれ、コード14の両端部に成形型で圧力をかけてコード14の端部を成形することによって形成したが、本実施形態では、第1及び第2係合部40,41は、コード14の両端部にアウトサート成形することによって形成する。
【0037】
具体的には、コード14の両端部に、コード端部に向かって直径が徐々に小さくなる縮径部14eと、その先端にフランジ部14dを設け、フランジ部14dを覆うように第1及び第2係合部40,41をアウトサート成形する。第1及び第2係合部40,41は、フランジ部14dを覆う基部40c,41c上に、第1実施形態と同様の構成の第1及び第2軸部40a,41a及び第1及び第2抜け止め部40b、41bが設けられて構成される。基部40c,41cの外径は、コード14の直径と略等しいか、これよりも小さくなっており、第1及び第2係合部40,41がプーリーケース8内に入るときに、第1及び第2係合部40,41がプーリーケース8と干渉しないようになっている。また、本実施形態での第1及び第2係合部40,41とジョイント部品42との係合構造は、第1実施形態と同様であり、第1及び第2係合部40,41とジョイント部品42は、相対回転可能になっている。
【0038】
4.第4実施形態
第4実施形態は、第3実施形態に類似しているが、第1及び第2端部140,141がジョイント部品42を介さずに連結される点が異なっている。以下、差異点を中心に説明を進める。
【0039】
本実施形態の第1端部140の構成は、第3実施形態と同様である。第2端部141には、第1係合部40と係合可能な第2係合部242がアウトサート成形されている。第2係合部242は、コード14の端部に設けられたフランジ部14dを覆う基部242cと、第1係合部40と係合可能なジョイント部243と、基部242cとジョイント部243の間に設けられた収容空間245を備える。ジョイント部243は、第1実施形態の第1ジョイント部43と同様の構成であり、第1軸部40aを回転可能に支持する軸受部243aと、軸受部243aに連通するように設けられたスリット243bと、スリット243bから外側に向かって開いたテーパ面243cとを備える。収容空間245は、第1実施形態の収容空間45と同様の内面形状を有している。このため、第1係合部40と第2係合部242の係合構造は、第1実施形態の第1係合部40とジョイント部品42の係合構造と同様であり、第1係合部40と第2係合部242は、相対回転可能になっている。
なお、第1係合部40は、アウトサート成形の代わりに、第1実施形態と同様に、コード自体を成形することによって形成してもよい。
【符号の説明】
【0040】
1:横型ブラインド、9:操作コード、14:コード、40:第1係合部、41:第2係合部、42:ジョイント部品、140:第1端部、141:第2端部、
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