【実施例】
【0043】
図1、
図3には、本発明に係る貯液装置の一実施例を備えた熱源装置のシステム構成が模式的に示されている。これらの図に示されている熱源装置3は、
図5に示した従来例と同様に、発熱体2と貯湯タンク1と補助熱源装置7を有しており、貯湯タンク1と補助熱源装置7とは同一のケース8に収容されているが、
図1、
図3はシステム図であるので、貯湯タンク1と補助熱源装置7と離れた位置に配置された図により示されている。
【0044】
また、
図1、
図3においては、
図5で示した従来例の熱源装置において記載されていた通路に加え、排水通路26,28、オーバーフロー配管29、バイパス通路30が示されており、必要に応じ、排水通路26,28を通しての排水やオーバーフロー配管29を通しての水の導出、バイパス通路30を通しての水の循環等が適宜行われるが、このような構成および動作については周知であるので、その詳細説明は省略する。
【0045】
補助熱源装置7には、図示されていない給湯回路が設けられており、この給湯回路の給湯通路18を通った湯が台所や浴室等の適宜の給湯先に導出される構成を有している。
図1、
図3においては、給湯先の例として浴室においてシャワー出湯される例がシャワーヘッド120の図を用いて模式的に示されている。
【0046】
なお、給湯回路には給湯熱交換器が設けられ、貯湯タンク1から湯の通路14を通って導出された後に湯水流通通路16を通って補助熱源装置7に導入される湯水を、必要に応じて給湯熱交換器によって加熱して給湯できるように構成されている。また、補助熱源装置7には、往管24と戻り管23を有する追い焚き循環路25を介して浴槽27が接続されている。
【0047】
本実施例において、貯湯タンク1は樹脂製のタンクにより形成され、貯湯タンク1の側壁には従来例で設けられていたサーミスタ6は設けられていない。そして、本実施例の最も特徴的な構成は、
図2の実線で示されるような、貯湯タンク1の外側において該貯湯タンク1の上端側と下端側とを連通接続するループ管路の立設部位4に、貯湯タンク1内の液位(水位)における貯湯タンク1内の液体(湯水)温度を検出する貯液槽内液体温度検出手段として機能するサーミスタ5が設けられていることである。
【0048】
具体的には、本実施例においては、貯湯タンク1内に貯留されている湯水を貯湯タンク1の上端側から導出して液体供給先(給湯先)側に導く湯の通路14と給水通路11の一部と分岐通路17とを有する通路(言い換えれば、給水通路11の一部と分岐通路17とが、湯の通路14と貯湯タンク1の下端側とを連通させる連通通路として機能し、湯の通路14の貯湯タンク1との接続部から前記連通通路との接続部までを通り、該連通通路を介して貯湯タンク1の下端側に至る通路)によって、貯湯タンク1の外側において該貯湯タンク1の上端側と下端側とを連通接続するループ管路が形成されている。
【0049】
そして、このループ管路において、貯湯タンク1の上端側から下端側にかけて上下方向に立設された立設部位4が形成され、この立設部位4が貯湯タンク1の側壁と間隔を介して並設され、ループ管路の立設部位4に、温度検出手段としてのサーミスタ5が上下方向に互いに間隔を介して複数配設されている。これらのサーミスタ5はそれぞれ、各サーミスタ5の配設高さに対応する貯湯タンク1内液位における貯湯タンク1内の液体温度を検出する貯液槽内液体温度検出手段と成しており、これらのサーミスタ5が配設された立設部位4は、ケース8に設けられた扉9を開けたときに、この扉9が開かれた面に露出する配置と成している。
【0050】
また、本実施例の熱源装置3には、図示されていない制御装置が設けられており、この制御装置には、湯の通路14を通して貯湯タンク1の液体としての水が導出されたときに、該液体導出終了時から前記液体導出通路内の液体の液位毎の温度が貯湯タンク1内の液体の液位毎の温度に対応する温度になるまでにかかる時間情報を求める液温安定化情報検出手段が設けられている。
【0051】
液温安定化情報検出手段は、液体導出終了時から前記液体導出通路内の液体の液位毎の温度が貯湯タンク1内の液体の液位毎の温度に対応する温度になるまでにかかる時間情報を、例えば湯の通路14を通しての給湯時に湯の通路14を通る湯の温度と外気温等に基づいて求めるものである。この湯の温度と外気温と前記時間情報との関連データが液温安定化情報検出手段に予め与えられており、液温安定化情報検出手段は、この関連データと前記湯の温度と外気温に基づいて、液体導出終了時から前記液体導出通路内の液体の液位毎の温度が貯湯タンク1内の液体の液位毎の温度に対応する温度になるまでにかかる時間情報を求める。なお、液温安定化情報検出手段による時間情報検出方法は特に限定されるものでなく適宜設定されるものである。
【0052】
本実施例は、以上のような、ループ管路の立設部位4へのサーミスタ5の配設構成と該サーミスタ5による温度検出構成、立設部位4のケース8内における配設構成と、前記制御装置に液温安定化情報検出手段を設けたことを特徴的な構成としており、制御装置には、熱源装置3を用いての給湯動作や浴槽27への注湯動作、風呂の追い焚き動作等の適宜の動作制御を行う構成も設けられている。例えば補助熱源装置7に導入される湯(水)の加熱および非加熱の選択や加熱時における制御等も前記制御装置により行われる。
【0053】
これらの制御方法については周知であるのでその詳細説明は省略するが、制御装置には,台所や浴室、居間等の適宜の場所に設けられたリモコン装置(図示せず)が信号接続されており、そのリモコン装置の操作によって定められる給湯設定温度の湯が給湯可能なように適宜の制御が行われる。
【0054】
なお、
図1、
図3において、符号19,20,21,35,36,38,は電磁弁、符号22は三方弁、符号43,44は逆止弁、符号31,61はフィルタ、符号39は流量センサ、符号40,41,42はサーミスタ、符号50,51,52,53,54,55は接続口、符号32,33,37,56はバルブをそれぞれ示すものであり、
図3には、貯湯タンク1内の湯水の加熱時において水が通過する通路部位に斜線が記され、
図1には、貯湯タンク1からの給湯時において水が通過する通路部位に斜線が記されている。
【0055】
図3に示されるように、貯湯タンク1内の湯水の加熱は、貯湯タンク1の下部側から水供給通路12を通して発熱体2に送られる水を、発熱体2の排熱により加熱して熱回収用通路13から貯湯タンク1に導入して行われ、貯湯タンク1に貯湯することにより行われ、一方、貯湯タンク1からの給湯は、
図1に示されるように、湯の通路14を通って導出される湯と、給水通路11、分岐通路17を通る水とが混合弁15の制御によって適宜混合されて導出される。
【0056】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な態様を採り得る。例えば、前記実施例では、貯湯タンク1と補助熱源装置7とは同一のケース8に収容されていたが、貯湯タンク1と補助熱源装置7とは同一のケース8に収容されているとは限らず、個別に配置されてもよい。
【0057】
また、前記実施例では、
図2の実線で示したように、湯の通路14と給水通路11の一部と分岐通路17を有するループ管路を形成し、このループ管路の立設部位4にサーミスタ5を設ける構成としたが、例えば
図4(a)に示されるように、湯の通路14等とは別に、貯湯タンク1等の貯液槽内の液位毎の温度を検出するために専用のループ管路を設け、この立設部位4に複数のサーミスタ5を互いに間隔を介して設けて貯液槽内温度検出手段として機能させるようにしてもよいし、立設部位4は貯湯タンク1に近接させて設けてもよい。
【0058】
なお、
図4は模式図であるために、ループ管路の太さについての設計事項を考慮せずに示しており、ループ管路の太さは細く示されているが、
図4(a)に示されるような構成においては、A
1の液位とA
2の液位を同じにするためには、
図4(b)、(c)、(d)にそれぞれ示されるように湯水等の液体が流れることができるように、管路70の太さを形成する必要がある。特に、
図4(d)は管路70内を液体が対向する流れが生じるので、その分だけ配管太さが必要となり、
図4(a)に示されるような構成を構築する際には、管路70の配管太さも考慮して貯液装置を形成することが重要となる。なお、
図4(a)において、符号60は断熱材を示す。
【0059】
さらに、貯湯タンク1等の貯液槽は樹脂製のタンクにより形成するとは限らず、従来と同様にステンレス製としてもよいし、それ以外の材料により形成してもよい。また、湯水以外の液体を貯留する貯液槽を設けて貯液装置や熱源装置を形成してもよい。
【0060】
さらに、発熱体2は必ずしも発電装置とするとは限らず、従来例で述べたように、例えば太陽熱を集熱する集熱器を備えた太陽熱温水ユニットやヒートポンプユニット等を発熱体2として適用することもできる。ただし、発熱体2を発電装置により形成すると、発電装置により発電した電力を利用者の電力負荷装置に供給することにより、電力利用もできるため、より一層利便性と省エネ性とを備えた熱源装置を実現することができる。
【0061】
さらに、本発明は、貯湯タンク(貯湯槽)1等の貯液槽と、その外部に設けられるループ管路を有し、ループ管路の立設部位4に互いに間隔を介して複数のサーミスタ5を配置し、貯液槽内温度検出手段として機能させるようにすればよく、貯液装置のシステム構成や貯液装置を備えた熱源装置のシステム構成の詳細は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。