(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ダイスは、エース、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び1つ以上の色、文字、画像又は記号の群から選択された固有の視覚特性を表示する1つ以上の絵札からなる群から選択された等級でマークをつけられた十二面体である、請求項3に記載のシミュレーション装置。
前記第1の手札及び前記第2の手札の各々の前記結果は、少なくとも部分的には、前記第1の手札又は前記第2の手札に対応する無作為抽出の組のうちで1つ以上の無作為抽出の指標値の合計点により表される、請求項1に記載のシミュレーション装置。
前記回転円盤は、要素を表す固有の視覚特性で標識された1つ以上の区画を含み、各々の前記無作為抽出部の前記結果は、前記ランダム化イベントが終了した後で前記ダイスが着地する前記区画の要素に基づいて成立する、請求項1に記載のシミュレーション装置。
前記第1の手札及び前記第2の手札の各々の合計点は、前記無作為抽出部の対応する組の前記無作為抽出部のうち2つ以上の前記指標値の和に基づいて計算され、前記指標値の前記和が0から9までの数である場合にはその手札の前記合計点は前記和であり、そうではなく前記合計点が9を超える場合には前記合計点は前記和の下一桁として定義される、請求項10に記載のシミュレーション装置。
前記第1の手札の合計点は、1つ以上の条件が満足されるときには前記第1の組の3つの無作為抽出部のうち指定された2つの無作為抽出部のみに基づいて確定され、1つ以上の条件が満足されなければ前記第1の組の3つの無作為抽出部に基づいて確定される、請求項10に記載のシミュレーション装置。
前記第2の手札の合計点は、1つ以上の条件が満足されるときには前記第2の組の3つの無作為抽出部のうち指定された2つの無作為抽出部のみに基づいて確定され、1つ以上の条件が満足されなければ前記第2の組の3つの無作為抽出部に基づいて確定される、請求項10に記載のシミュレーション装置。
前記賭けの対象は、バンカーとしての6、ゴールドエレメンツ、タイ(又は引き分け)、プレーヤ、バンカー、前記第1の手札又は前記第2の手札に書かれた神を意味する文字のペア、前記第1の手札又は第2の手札のナチュラルとしての8、及び前記第1の手札又は第2の手札のナチュラルとしての9のうち1つ以上を含む、請求項1に記載のシミュレーション装置。
各々の前記無作為抽出部の結果は、前記ランダム化イベントが終了した後の前記ダイスの露出された面の値を表す指標値又は前記ランダム化イベントが終了した後で前記ダイスが着地する区画の要素のうち1つ以上を含み、前記回転円盤は、要素を表す固有の文字で標識された1つ以上の区画を含む、請求項16に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に記載する詳細な説明は、本願の技術の様々な構成を説明することを意図したものであって、本願の技術が実行され得る唯一の構成を提示することを意図したものではない。添付の図面は、本明細書に組み込まれ、詳細な説明の一部を構成する。詳細な説明は、本願の技術の徹底的な理解を提供するために、具体的な詳細を含む。しかしながら、本願の技術が本明細書に記載の具体的な詳細に限定されず、これらの具体的な詳細なしに実行され得ることは、当業者には明確且つ明白であろう。本願の技術の概念を不明確にすることを避けるため、場合によっては、周知の構造及び構成要素はブロック図の形で示される。
【0010】
本開示は、ゲームのプレイを容易にするように構成されたゲーム装置を提供する。一例において、この装置は、1つ以上の無作為抽出部(「ゲームボール」)を含み、ゲームの結果は、装置の1つ以上の無作為抽出部の個々の結果の比較及び/又は組み合わせに従って確定される。ゲーム装置は、1人以上のプレーヤのプレイを容易にし、ここで、プレーヤは、1つ以上の無作為抽出部により生成されたゲームの結果に対して賭けることができる。
【0011】
一実装形態においては、各々の無作為抽出部は、回転円盤を含む。いくつかの例において、回転円盤は、別個の「要素(elements)」を表す1つ以上の区画に分割される。各区画は、1つ以上の固有の視覚特性(例えば色)及び/又は符号(例えば英数字、記号等)を有していてもよい。一例において、各区画の1つ以上の視覚特性及び/又は符号は、単独でも組み合わせてもよく、無作為抽出部の結果の少なくとも一部を定義する値を有する「要素」を表し得る。
さらに、無作為抽出部は、複数の面を有する少なくとも1つのダイスを含んでもよい。ダイスの各面は、1つ以上の固有の視覚特性(例えば色)及び/又は符号(例えば英数字、記号等)を有していてもよい。各面の1つ以上の視覚特性及び/又は符号は、単独でも組み合わせても、各面に割り当てられた「指標値」を定義し得るものである。これは、無作為抽出部の結果の少なくとも一部を定義する。一例において、回転円盤の区画の要素及び/又はダイスの面の指標値は、単独でも組み合わせても、ゲーム結果の少なくとも一部を示す。
【0012】
実装形態によっては、プレーヤがゲームに関して行う賭けの対象に対応する1つ以上の結果(例えば勝ち、負け、引き分け)を生み出すために、1つ以上の無作為抽出部が独立して、同時に、及び/又は並行して用いられてもよい。ゲーム結果は、1つ以上の無作為抽出部により生成された1つ以上の結果を組み合わせることによって生成されてもよい。
一例において、複数の無作為抽出部が提供されてもよく、その場合、無作為抽出部の各々が、ゲーム結果の少なくとも一部を定義する結果を(例えばダイスの指標値及び区画の要素に基づいて)生成する。そのような例においては、複数の無作為抽出部のうち1つ以上の結果が組み合わされてゲーム結果を生成してもよい。別の一例において、単一の無作為抽出部が複数回用いられて複数の結果を生成し、これらが組み合わされてゲーム結果を生成してもよい。
【0013】
一例において、ゲームの結果は、1つ以上の無作為抽出部の1つ以上の結果を組み合わせることによって生成された2つ以上の値の比較に基づいていてもよい。例えば、1組の無作為抽出部又は多数の結果が組み合わされて1ラウンドのゲームのプレイの「手札」の値を確定してもよい。1つ以上の無作為抽出部の結果は、組み合わされ、及び/又は(例えば2組の無作為抽出部同士で)比較されてもよい。無作為抽出部及び/又は結果の各組は、複数のプレーヤのうち1人と、及び/又は1人以上のプレーヤがゲームにおいて選択し得る又は賭け得る異なる位置又は結果と関連付けられていてもよい。
【0014】
図1A及び1Bは、ゲームのプレイを容易にする装置の中で使用する例示的な無作為抽出部100を示す。無作為抽出部100は、回転円盤101と、カバー102と、ハウジングと、ダイス104と、ダイス回転機105とを含む。
【0015】
実装形態によっては、回転円盤101は、1つ以上の区画に分割され、各区画は値を定義する要素を表す符号(例えば英数字、記号等)及び/又は視覚特性(例えば色)を有している。以下で、より詳細に説明する
図2は、無作為抽出部100と共に使用する例示的な回転円盤200を示す。回転円盤101の各区画は、ゲーム結果の少なくとも一部をシミュレーションするために、ダイス104が着地し得るポケットを提供する。
【0016】
1つ以上の実装形態によれば、カバー102は、カバー102が回転円盤101と結合されてダイス104を封入するハウジングを形成できるように設計された形状(例えばドーム型のカバー)を有する収容体(例えば
図1に示すような透明なカバー)である。
【0017】
ダイス104は、任意の多面体のダイスであり得る。ダイス104の面は、文字(例えば英数字又は記号)で標識されていてもよく、各符号及び/又は面は、さらに特定の色であってもよい。ダイスの各面は文字又は記号で標識されていてもよい。実装形態によっては、ダイス104の各面及び/又は面符号は特定の彩色を有していてもよい。こうした符号及び/又は他の視覚的なマークに基づいて、ダイスの各面が指標値と関連付けられていてもよい。
図3A及び3Bは、無作為抽出部100と共に使用する例示的なダイス300を示す。後でより詳細に説明する。
【0018】
ダイス回転機105は、例えばスピニング機構、回転機構、及び振動機構のうち1つ以上を含むランダム化機構を備えていてもよい。いくつかの例では、ダイス回転機105は、ランダム化を開始及び/又は終了させる手段を含んでいてもよい。例えば、一実施形態において、ダイス回転機105は、ランダム化機構の動作を終了させるための(例えばプレーヤにより手動で起動される)ブレーキを含んでいてもよい。一例において、ダイス回転機105は、回転円盤101を回転させる2つのギアの組立体からなり、回転円盤101及びダイス104のランダム化された運動に起因する「回転運動(スピン)」を引き起こす。一実施形態においては、回転運動によって無作為抽出部100からの結果がもたらされ、これがゲーム結果を確定し1ラウンドのゲームのプレイにおけるすべての賭け金を清算するべく用いられる。
【0019】
実装形態によっては、ダイス回転機105は、ランダムな結果を生成するべく交互の方向に可変速度で且つ可変回転数で回転運動するように、且つ回転運動によってランダム化された結果を生成するように構成される。一例において、ダイス回転機105は、さらに、回転円盤101を振動させる、或いは、回転円盤101及び/又はダイス104の他のランダム化動作を引き起こす手段を含んでいてもよい。一例において、ダイス回転機105の開始、終了、速度及び強度は、回転円盤101及び/又はダイス104のランダム化された動き(例えば回転及び/又は振動)を発生させるよう調整可能であってもよい。
一例において、ダイス回転機105の開始、終了、速度及び/又は強度のうちの1つ以上は、プレーヤによって手動で、及び/又は、機構によって自動的に制御されてもよい。回転運動は、回転円盤101及び/又はダイス104の運動を引き起こすべくダイス回転機105が開始される度に発生し、回転円盤101及び/又はダイス104が無作為抽出部100の結果を定義する位置に落ち着くと完結する。
【0020】
いくつかの実装形態において、無作為抽出部100は、回転運動又は回転運動の一部、及び/又は、ゲームプレイの最中に、1つ以上の規則に従って、ハウジング及びひいては回転円盤101の区画及びダイス104の状態を隠すことを容易にするように設計されている。
一例において、カバー102は、ハウジングと、ひいては単独で又は組み合わせてゲーム結果の少なくとも一部を構成する回転円盤101及びダイス104の表面とを隠し又は見せるべくカバーの透明度を調整できるように、透明度を可変とし得る材料(例えばスマートガラス)からなる。別の一例において、
図1に示す第2の外カバー106が用いられ、ゲームプレイのいくらかの部分の最中にハウジングを隠してもよい。
【0021】
一例において、外カバー106は、ダイス回転機105と結合されて単一のユニットを形成する。一例において、外カバー106及びダイス回転機105は互いに独立して動く。
【0022】
無作為抽出部100は、1つ以上の状況下で様々なゲーム規則及び基準に従ってゲーム結果の少なくとも一部を定義する結果を提供するために用いられてもよい。一例において、無作為抽出部100により表されるこのゲームの結果の一部は、ダイス104が回転運動の後で着地する回転円盤101の区画と関連付けられた要素、ダイス104の面(例えば上向きの面)の指標値、及び/又はその組み合わせによって定義されてもよい。
【0023】
一例において、回転円盤101の区画の数及び/又はダイス104の面の数、並びに回転円盤101及び/又はダイス104の符号及び/又は視覚特性は、無作為抽出部100を用いて結果のシミュレーションが行われているゲームの規則及び基準に応じてカスタマイズされてもよい。いくつかの例では、ゲームの1つ以上の勝敗の結果を確定するため、及び/又は1ラウンドのゲームのプレイにおける賭け金を清算するために、無作為抽出部100単独の又は1つ以上の他の無作為抽出部との組み合わせての結果、及び/又は同一の無作為抽出部100により生成された1つ以上の他の結果が用いられてもよい。
【0024】
無作為抽出部100により生成された値は、例えばカジノゲームの結果をシミュレーションしてもよい。例えば、回転円盤101の要素及び/又はダイス104の指標値は、プレイングカードの独立的な選択をシミュレーションするために利用されてもよい。プレイングカードは、様々な文字及び/又は記号並びに多数のスーツ/色を備えた数多くのカードを有する様々な組から選択されてもよい。回転円盤101の区画の要素は、例えば、カードの組の、異なるスーツ及び/又は色を表すために利用されてもよい。
一例において、ダイス104の面の指標値は、あるスーツ及び/又は色の各カードの文字及び/又は記号を表してもよい。面及び/又は区画の要素は、例えば異なる文字、記号、或いは例えばジャック、クイーン及びキング等の画像、中国で「神」等を意味する漢字(例えば七福神(福禄寿))、十二支、異なるスポーツに関係する画像又は記号(例えばボール、ホイッスル及び旗のサッカー画像)、ローマ数字、数値、文化的なアイコン、及び他のそのような記号又は画像でマークがつけられていてもよい。一例において、記号の各々は、ある値(例えば指標値)と関連付けられていてもよい。一例において、その値は、整数又は他の値であってもよい。
【0025】
例えば、プレイングカードは、エース(又は1)から9までの字札と3枚の絵札とを含む4つのスーツ(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)からなる48枚1組のカードを含み得る。別の一例において、カードの組は、エース(又は1)と、2から9までと、3枚の絵札とを含む5つのスーツからなる60枚のカードを含む。一例において、絵札は、例えばジャック、クイーン及びキング、中国の神である七福神等の漢字、十二支、異なるスポーツに関係する画像又は記号(例えばボール、ホイッスル及び旗のサッカー画像)、ローマ数字、数値、文化的なアイコン、及び他のそのような記号又は画像を含む、異なる記号又は画像であってもよい。
一例において、カードのスーツの各々は、回転円盤101の区画の要素によって表されてもよく、及び/又はカードの値(例えば数値及び/又は絵札の値)のうち1つ以上はダイス104の指標値によって表されてもよい。このようにして、バカラ、ポーカー、及び/又はブラックジャック或いはポンツーン等のカードゲームが、1つ以上の無作為抽出部100のような無作為抽出部を用いてシミュレーションされ得る。
【0026】
別の一例において、区画の要素及び/又はダイスの指標値は、例えばパイゴウのようなゲームにおいて牌の値選択を提供するために組み合わされてもよい。回転円盤101及び/又はダイス104の値は、クラップス又はシックボーのようなゲームの結果をシミュレーションするためにも利用され得る。
【0027】
図2は、ゲームプレイを容易にするゲーム装置の無作為抽出部と共に使用する例示的な回転円盤200を示す。一例において、回転円盤200は、
図1に示す無作為抽出部100の回転円盤101として使用されてもよい。図示するように、回転円盤200は、5つの別個の要素を表し色(図示しない)等の固有の視覚特性により区別可能な5つの区画201,202,203,204及び205を含む。いくつかの実施形態においては、各要素は、無作為抽出部(例えば無作為抽出部100)の結果の少なくとも一部に対応する値と関連付けられている。
【0028】
回転円盤101及び/又は回転円盤200の区画201〜205は、回転円盤200の表面の下から(例えばカメラを用いて)ダイスの値を読み取ることができる材料を用いて作製されてもよい。例えば、ダイス(例えばダイス104)が区画201〜205のうち1つに着地するときには、ダイスの上向きの(例えば無作為抽出部100のカバーの方を向いている)面の指標値がゲームの結果の一部を定義してもよい。
もっとも、ダイスの値は、無作為抽出部100の下に設置されたカメラを用いて確定されてもよく、このカメラは、区画表面に隣接するダイスの面の指標値を読み取ることができ、それに基づいて上向きの面(例えばカメラによって撮影された面とは反対の面)の指標値が確定される。また、無作為抽出部100で結果を確定するために、ダイスが着地する区画により表される要素がカメラを用いて確定されてもよい。
【0029】
図3A及び3Bは、ゲームプレイを容易にするゲーム装置の無作為抽出部100と共に使用する例示的なダイス300の上面図及び底面図を示す。ダイス300は、十二面体すなわち12の面を有するダイスとして図示されている。ダイス300の各面は、文字(例えば英数字、記号)で標識されている。例えば、ダイス300は、数値及び文字を有するものとして図示されている。各文字は指標値を表す。ゲーム結果を確定するためには、ダイス300の面の指標値は、ダイス300が無作為抽出部100の回転円盤(例えば回転円盤101)上に着地し無作為抽出部100の上から見ることができるときの、ダイス300の上向きの面によって表されてもよい。
【0030】
図4は、ゲームプレイの例示的なシミュレーション装置400を示す。シミュレーション装置400は、結果シミュレーション構成部401と、賭け構成部402と、ディスプレイ構成部403と、配当構成部404を含む。
【0031】
結果シミュレーション構成部401は、1つ以上のゲーム結果(例えばプレーヤが賭けることのできる結果)をシミュレーションするための、1つ以上の無作為抽出部を1組以上含んでいてもよい。一例において、結果シミュレーション構成部401は、様々なランダム化機構又はツールを用いて実装されてもよく、これはダイス、回転円盤、カード、ブロック、又はゲームプレイをシミュレーションするためのランダム値又は結果を生成することが可能な他のツール又は機構を含むがこれらに限られない。
一例において、結果シミュレーション構成部401は、例えばスピニング機構、回転機構、及び振動機構のうち1つ以上を含む、様々なランダム化機構を含み得る。いくつかの例において、無作為抽出部は、ランダム化を開始及び/又は終了させる手段を含んでいてもよい。例えば、一実施形態においては、ダイス回転機105は、ランダム化機構の動作を終了させるための(例えばプレーヤにより手動で起動される)ブレーキを含んでいてもよい。一例において、無作為抽出部は、
図1の無作為抽出部100と同様に実装されてもよい。
【0032】
実装形態によっては、結果シミュレーション構成部401は、各々がゲームの規則及び基準に従ってゲームの結果の一部を生成する1つ以上の無作為抽出部を含む。例えば、装置の無作為抽出部の数は、1組以上の無作為抽出部を含んでいてもよく、各組は個々の結果の数だけ無作為抽出部を含み、個々の結果(例えば手札)の合計を示す。一例において、無作為抽出部の各組は、その組の各無作為抽出部の結果から生成される、結果の合計を表す。各組の結果の合計は、1つ以上のゲーム結果を確定し賭け金を清算するために、閾値又はルール値と、或いは他の組の無作為抽出部の他の結果の合計と比較されてもよい。例示的な結果シミュレーション構成部が
図5に示されており、これを以下においてより詳細に説明する。
【0033】
1つ以上の実装形態によれば、賭け構成部402は、結果シミュレーション構成部401の無作為抽出部により生成された1つ以上のゲーム結果に賭けを行うことを容易にする1つ以上の機構を含む。いくつかの実装形態において、賭け構成部402の賭け機構は、例えば、機械により実装されたボタン、タッチスクリーン、及び/又は他の機械により実装された機構であって、賭けを行い、回転運動及び/又はプレイのラウンドを開始/終了させ、及び/又はさもなければシミュレーション装置400を用いてシミュレーションされたゲーム又は1ラウンドのゲームのプレイに参加するためのもののうち、1つ以上を含んでいてもよい。
図6A,6B及び6Cは、ゲームについての情報をプレーヤに提供し、及び/又はゲームの結果に対して賭けるためにプレーヤがシミュレーション装置400を操作することを可能にする、ユーザインタフェースの様々な例を示す。
【0034】
一例において、シミュレーション装置400は、例えば結果シミュレーション構成部401により生成されたゲーム結果に賭けることを含め、1人のプレーヤがシミュレーション装置400によりシミュレーションされているゲームをプレイすることを可能にする単一のコンソール又は端末である。
図7A,7B及び8は、以下でより詳細に説明するように、1人のプレーヤが結果シミュレーション構成部401の結果に賭けることを可能にする例示的な装置を示す。そのような例においては、賭け構成部402は、1人のプレーヤが結果シミュレーション構成部401により生成された結果について賭けを行うことを可能にする1セットの機構を含む。
【0035】
ディスプレイ構成部403は、ゲームに関係する情報及びグラフィックをプレーヤに提供するための1つ以上のディスプレイを含んでいてもよい。一例において、ディスプレイ構成部403は、ゲーム結果、賭けの結果、結果シミュレーション構成部401の無作為抽出部100の視覚表示、結果シミュレーション構成部401からの情報及びデータ、及び/又は賭け構成部402からの賭け情報等のゲーム情報を表示するための主ディスプレイを含む。一例において、賭け構成部402及びディスプレイ構成部403の主ディスプレイは、プレーヤが賭けを行うことを可能にするタッチスクリーン性能を有する単一のディスプレイとして実装されてもよい。
【0036】
いくつかの例において、ディスプレイ構成部403は、ゲームに関係する様々な画像、映像又は他の視覚的な表示、広告、マーケティング材料、或いはプレーヤに対して表示する他の視覚的な画像又は映像を表示するための1つ以上の副ディスプレイを含んでいてもよい。主ディスプレイ及び副ディスプレイは、タッチスクリーンディスプレイ、パネル、ホログラフィックディスプレイ、スクリーン(例えばLED又はLCD)又は他のディスプレイのうち1つ以上を含んでいてもよい。
【0037】
いくつかの例において、ディスプレイ構成部403の1つ以上のディスプレイ(例えば主ディスプレイ又は副ディスプレイ)は、プレーヤにより使用されるタブレット又は他の携帯型ディスプレイ機構を含んでいてもよい。
【0038】
配当構成部404は、一例において、例えば賭け構成部402を用いて行われた賭けを、例えば結果シミュレーション構成部401により生成された結果に従って清算するように構成されていてもよい。一例において、賭け構成部402は、特定のゲームに関係する特定の賭けの特定のリターンに関するデータへのアクセスを有していてもよい。いくつかの例において、配当構成部404は、さらに、1つ以上のゲームにおける賭けの清算及び/又は配当に関する規則及び/又は規定へのアクセスを有していてもよい。
【0039】
シミュレーション装置400の様々な構成要素は、単一の筐体又は複数の筐体内に実装されたプロセッサベースのゲームコンソールとして、或いは例えば
図1に記載の1つ以上の無作為抽出部100を用いてゲーム結果をシミュレーションするライブのプレイ台として実装されてもよい。シミュレーション装置400の1つ以上の構成要素は、有線又は無線接続を介して結合されてもよく、さもなければ互いに通信してもよい。
【0040】
一例において、シミュレーション装置400は、例えば結果シミュレーション構成部401により生成されたゲーム結果に賭けることを含め、複数のプレーヤがシミュレーション装置400によりシミュレーションされているゲームをプレイすることを可能にする複数のステーション又は端末からなる。以下でより詳細に説明する
図9A及び9Bは、共通の無作為抽出構成要素により生成されたゲーム結果の複数プレーヤによる賭けを可能にする複数セットの賭け機構を有する装置の様々な例を示す。そのような場合、賭け構成部402は、複数のプレーヤが結果シミュレーション構成部401により生成された結果に賭けを行うことを可能にする2セット以上の機構を含んでいてもよい。
【0041】
いくつかの例において、シミュレーション装置400は、ゲームの賭けの結果が結果シミュレーション構成部401の1つ以上の無作為抽出部を用いて確定される、ライブのゲームのプレイを提供してもよい。そのような例において、1人又は複数のプレーヤは、シミュレーション装置400の結果シミュレーション構成部401によって生成された結果に賭けてもよい。一例において、そのようなシミュレーション装置400の賭け構成部402は、ライブ台上の個々のプレーヤステーションと、(例えばライブディーラー、チップ等を含む)ライブのプレイ及び賭けを容易にする他の機構とを含み得る。以下でより詳細に説明する
図10A及び10Bは、ゲーム結果に対して賭けることを可能にする台を用いてライブプレイを容易にする例示的な装置を示す。
【0042】
図5は、ゲームプレイのシミュレーションのために使用する結果シミュレーション構成部500の一例を示す。例えば、シミュレーション装置400の結果シミュレーション構成部401は、
図5の結果シミュレーション構成部500に関して図示するように実装され得る。上述のように、結果シミュレーション構成部500は、ゲームコンソール(例えばカジノゲームコンソール)と連携して、又はライブのプレイ(例えばカジノ台ゲーム)において、様々なゲーム結果をシミュレーションするために用いられてもよい。一例において、ゲームプレイは、バカラ、ポーカー、シックボー、クラップス、ルーレット、パイゴウ、ブラックジャック、ポンツーン、スロットゲーム(例えばスロットの組み合わせ)、抽選ゲーム、電子テーブルゲームといった様々なカジノゲーム、又は他の類似のゲーム(例えば様々な他のカジノゲーム、賭けゲーム、又は他のゲーム)を備えていてもよい。
【0043】
結果シミュレーション構成部500は、ゲームの規則及び基準に従ってゲームのゲーム結果をシミュレーションする無作為抽出部501,502,503,504,505及び506を含む。例えばバカラゲームのようなカードゲームが、結果シミュレーション構成部500を用いてシミュレーションされてもよい。無作為抽出部501〜506のうち1つ以上は、
図1の無作為抽出部100を用いて実装されてもよい。一例において、無作為抽出部501,502及び503は、第1の手札の値(例えばプレーヤの手札又はホームの手札)を表す無作為抽出部の第1の組を形成し、無作為抽出部504,505及び506は第2の手札の値(例えばバンカーの手札又はアウェイの手札)を表す無作為抽出部の第2の組を形成する。
【0044】
一例において、無作為抽出部501〜506のうち1つ以上は、無作為抽出により生成された値が回転運動の最中又はゲームプレイのいくらかの部分(時間)の最中に(例えばゲームの規則及び基準に従って)隠されることを可能にする手段を備えていてもよい。例えば、一例において、無作為抽出部501〜506のうち1つ以上は、調節可能な不透明度を有するスマートガラスカバーを有する。
別の一例において、無作為抽出部501〜506のうち1つ以上は、ゲームプレイ中のある期間にわたって無作為抽出部の回転運動の結果を隠すための外カバーを含む。いくつかの例において、無作為抽出部501〜506の回転運動の結果を隠すことによって、たとえゲームプレイが無作為抽出部501〜506の回転運動の発生を開始させた後であっても、賭けを行うことが可能になる。1つ以上の実装形態において、無作為抽出部501〜506のうち1つ以上の結果を隠すことは、様々なゲーム規則又は他の要因に従った最終的な結果における各無作為抽出部の結果の選択的な使用も容易にし得る。
【0045】
図6Aは、ゲームプレイのシミュレーション装置と共に使用する例示的なユーザインタフェース600を示す。一例において、ユーザインタフェース600は、装置の賭けを容易にするために(例えば
図4の賭け構成部402の一部として)用いられる。ユーザインタフェース600は、例えば、バカラのゲーム又は他のカードゲームにおける賭けを容易になし得る。
【0046】
様々な実装形態によれば、ユーザインタフェース600は、装置の無作為抽出部の第1の組(例えば
図5の結果シミュレーション構成部500の無作為抽出部501,502,及び503)によって生成されたプレーヤの手札を表す第1の結果に第1の賭けを行うための第1のボタン601を備える。また、ユーザインタフェース600は、装置の無作為抽出部の第2の組(例えば
図5の結果シミュレーション構成部500の無作為抽出部504,505,及び506)によって生成されたバンカーの手札を表す第2の結果に第2の賭けを行うための第2のボタン602とを含む賭け機構を備える。
いくつかの例において、ボタン601及び602のうち一方を選択することで、装置の無作為抽出部の回転運動の開始及び/又は終了が引き起こされてもよい。一例において、ボタン601及び602は、物理的/機械的なボタンであってもよい。別の一例において、ボタン601及び/又は602は、タッチスクリーン技術を用いて実装されてもよい。
【0047】
さらに、ユーザインタフェース600は、無作為抽出構成要素(例えば
図4の結果シミュレーション構成部401及び/又は
図5の結果シミュレーション構成部500)により生成された1つ以上の結果についてベット(賭け)を行うことを容易にする結果賭け領域604を含む。例えば、結果は、プレーヤの手札、バンカーの手札、プレーヤのペア(最初の手札2枚が同数になること)、バンカーのペア、又はタイ(引き分け)を含み得る。一例において、プレーヤは、結果賭け領域604に表示された各結果を選択して、(例えば賭け選択領域605を介して)選択されたベットを特定の結果に対して行うことができる。
【0048】
賭け選択領域605が設けられ、賭けの対象の選択を容易にする。例えば、賭け選択領域605は、プレーヤがプレーヤの手札、バンカーの手札、プレーヤのペア、バンカーのペア、又はタイ等、起こり得る結果のうち1つ以上に賭けを行うためのチップ値を選択することができるように、様々な値を有する多数のチップを表示する。プレーヤが異なる結果の選択に対して行ったすべてのベットをクリアすることを可能にするために、「ベットをクリア」ボタン606が設けられる。
【0049】
さらに、プレーヤのクレジット、賭けられた額、及び勝ちの合計のうち1つ以上を含め、ゲームの統計に関する情報もまた、ユーザインタフェース600の統計領域607内に表示されてもよい。
【0050】
図6Bは、ゲームプレイのシミュレーション装置と共に使用する例示的なユーザインタフェース610を示す。一例において、ユーザインタフェース610は(例えば
図4の賭け構成部402の一部として)、装置での賭けを容易にするために用いられる。例示的なユーザインタフェース610は、例えばバカラのゲーム又は他のカードゲーム及び/又はカジノゲームを容易にするための表示用に備えられてもよい。
【0051】
ユーザインタフェース610は(例えば
図4の賭け構成部402の一部として)、ゲームプレイを開始させゲームの結果に対して賭けるための1つ以上の機構を含む。例えば、ゲームプレイのシミュレーション装置での回転運動を開始させるための「ストップ/スタート」ボタン611が設けられる。スピンメータ612も設けられ、回転運動を開始させた後、プレーヤがいつストップ/スタートボタン611を用いて回転運動を終了させ得るのかを表示してもよい。
例えば、スピンメータ612のレバー613は回転運動が進行するにつれて移動してもよく、プレーヤがレバー613の位置に応じてスタート/ストップボタン611を用い、回転運動を終了させることが可能であってもよい。一例において、プレーヤは、プレーヤが回転運動の強度レベルを調整できるようにするためのトグルを有する強度レベルメータ614を用いて、回転運動の強度を変更することができる。
【0052】
ユーザインタフェース610は、さらに、プレーヤによって行われることが可能な賭けに関する様々な情報を表示する結果賭け領域615を備える。結果賭け領域615に表示された賭けは、起こり得るゲーム結果についてのプレーヤのすべての賭けを含み得る。例えば、プレーヤが賭けることのできる結果(事象)は、プレーヤの手札、プレーヤのペア、プレーヤのナチュラル8、プレーヤのナチュラル9、バンカーの手札、バンカーのペア、バンカーのナチュラル8、バンカーのナチュラル9、バンカーの6、ゴールデンエレメンツ、及びタイを含んでいてもよい。
一例において、プレーヤは、結果賭け領域615に表示された起こり得る各結果を選択して、(例えば賭け選択領域616を介して選択された)選択された額のクレジットを特定の結果に対して賭けることができる。
【0053】
賭け選択領域616が設けられ、賭けの対象の選択を容易にする。例えば、賭け選択領域616は、各々が異なる値を有する多数のチップを表示し、プレーヤは、結果賭け領域615に表示された起こり得る結果のうち1つ以上に賭けを行うためのチップ値を選択することができる。賭け選択領域616は、さらに、プレーヤが異なる結果の選択に対して行ったすべてのベットをクリアすることを可能にするための「ベットをクリア」ボタンと、ゲームや賭けに関するさらなる情報や他の情報をプレーヤに提供するための「情報」ボタンと、プレーヤがプレイの同じラウンドを再プレイできるようにするための「リプレイ」ボタンとを含む。
【0054】
ゲームの統計に関する情報も、賭けられた額、勝ち、クレジットを含め、ユーザインタフェース610の統計領域617内に表示されてもよい。一例において、ユーザが賭けを行う際、賭けの額が、統計領域617に示されるクレジットから差し引かれると共に賭けられた値に加えられる。
【0055】
図6Cは、ゲームプレイのシミュレーション装置と共に使用する例示的なユーザインタフェース620を示す。一例において、ユーザインタフェース620は(例えば
図4の賭け構成部402の一部として)、装置での賭けを容易にするために用いられる。例示的なユーザインタフェース620は、例えばバカラのゲーム又は他のカードゲーム及び/又はカジノゲームを容易にするための表示用に備えられてもよい。
【0056】
ユーザインタフェース620は(例えば
図4の賭け構成部402の一部として)、ゲームプレイを開始させゲームの結果に賭けるための1つ以上の機構を含む。例えば、ゲームプレイのシミュレーション装置での回転運動を開始させるための「スタート/ストップ」ボタン621が設けられる。スピンメータ622も設けられ、回転運動を開始させた後、プレーヤがいつストップ/スタートボタン621を用いて回転運動を終了させ得るのかを表示してもよい。例えば、スピンメータ622のレバー623は回転運動が進行するにつれて移動してもよく、プレーヤがレバー623の位置に応じてスタート/ストップボタン621を用い、回転運動を終了させることが可能であってもよい。
一例において、プレーヤは、プレーヤが回転運動の強度レベルを調整できるようにするためのトグルを有する強度レベルメータ624を用いて、回転運動の強度を変更することができる。
【0057】
ユーザインタフェース620は、さらに、プレーヤによって行われることが可能な賭けに関する様々な情報を表示する結果賭け領域625を備える。結果賭け領域625に表示された賭けは、起こり得るゲーム結果についてのプレーヤのすべての賭けを含み得る。例えば、プレーヤが賭けることのできる結果は、ホームの手札、ホームのペア、ホームのナチュラル8、ホームのナチュラル9、アウェイの手札、アウェイのペア、アウェイのナチュラル8、アウェイのナチュラル9、アウェイの6、ゴールデンエレメンツ、及びタイを含んでいてもよい。一例において、プレーヤは、結果賭け領域625に表示された起こり得る各結果を選択して、(例えば賭け選択領域626を介して選択された)選択された額のクレジットを特定の結果に賭けることができる。
【0058】
賭け選択領域626が設けられ、賭けの対象の選択を容易にする。例えば、賭け選択領域626は、各々が異なる値を有する多数のチップを表示し、プレーヤは、結果賭け領域625に表示された起こり得る結果のうち1つ以上に賭けを行うためのチップ値を選択することができる。賭け選択領域はさらに、プレーヤが異なる結果の選択に対して行ったすべてのベットをクリアすることを可能にするための「ベットをクリア」ボタンと、ゲームや賭けに関するさらなる情報や他の情報をプレーヤに提供するための「情報」ボタンと、プレーヤがプレイの同じラウンドを再プレイできるようにするための「リプレイ」ボタンとを含む。
【0059】
ゲームの統計に関する情報も、賭けられた額、勝ち、クレジットを含め、ユーザインタフェース620の統計領域627内に表示されてもよい。一例において、ユーザが賭けを行う際、賭けの額が、統計領域627に示されるクレジットから差し引かれると共に賭けられた値に加えられる。
【0060】
一例において、ユーザインタフェース620に示される要素は、上記で詳述したユーザインタフェース610のものと同一であり、用語の差別化がなされている。すなわち、ユーザインタフェース610がプレーヤ/バンカーという伝統的な用語を用いているのに対し、ユーザインタフェース620は代替的な用語(例えばプレーヤの代わりにホーム、バンカーの代わりにアウェイ)を用いてもよい。用語の差別化により、特定のゲーム及び概念へのユーザインタフェースのカスタマイズが可能になる。
【0061】
図6A,6B及び6Cに記載された具体的な機構は、例示の目的で用いられる。プレーヤ入力を受け取るために、ユーザからの入力を容易にする任意の機構が用いられてもよいことが理解されるべきである。また、ディスプレイの様々な要素が変更又は移動されてもよいことが理解されるべきである。
【0062】
図7Aは、ゲームプレイをシミュレーションする装置の例示的な装置のセット700を示す。
図7Bは、
図7Aの装置のセット700の代替的な図を示す。装置のセット700は、複数のカジノゲームコンソールを含む。説明のため、
図7Aに見られる1つ以上のカジノゲームコンソール701〜705は標識されているが、装置のセット700は、様々な数のコンソール(例えば8つ)を含み得る。一例において、各コンソール701〜705は、完全に又は部分的に自動化された電子テーブルゲームである。装置のセット700は、バカラのゲーム又は他のカードゲーム及び/又はカジノゲーム等のゲームのシミュレーションを可能にしてもよい。コンソール701〜705の各々は、例えば
図4に関して上述したシミュレーション装置400を体現してもよい。
【0063】
本明細書において、ゲームコンソール701の様々な構成要素が標識され詳細に説明される。1つ以上のコンソール701〜705(及び装置のセット700の他のコンソール)は同一又は類似の構成要素を含むことが理解されるべきである。
図示するように、ゲームコンソール701は、筐体710と、賭け構成部711と、結果シミュレーション構成部712と、ディスプレイ713と、通貨投入部715とを含む。賭け構成部711は、
図4のシミュレーション装置400の賭け構成部402と同様に実装されてもよく、及び/又は
図6Aのユーザインタフェース600を含んで実装されてもよい。結果シミュレーション構成部712は、
図4のシミュレーション装置400の結果シミュレーション構成部401及び/又は
図5の結果シミュレーション構成部500と同様に実装されてもよい。
ディスプレイ713は、
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の主ディスプレイと同様に実装されてもよい。通貨投入部715は、ゲームコンソール701を用いてシミュレーションされたゲーム結果に対して賭ける通貨又はクレジットを提供する任意の手段を含み得る。一例において、通貨投入部715は、紙幣及び/又はチケット投入検査機を含んでいてもよい。現金、チップ、カード、クレジット、チケット、及び規定値又は変数値を有する他のアイテムを含む様々な種類の通貨が通貨投入部715と関連して用いられ得る。いくつかの例において、プレーヤは、ネットワーク又は物理的な通貨物が何ら必要とされない他の手段を介する等の代替的な手段を通じて、賭けを行うための通貨を提供することができてもよい。
【0064】
また、(例えば
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の副ディスプレイに類似の)副ディスプレイ714が装置のセット700のコンソールのすべてに設けられる。
【0065】
図8は、ゲームプレイをシミュレーションする装置の第2の例示的な装置のセット800を示す。一例において、装置のセット800は、複数のコンソール801〜804(例えばカジノゲームコンソール)を含む。一例において、各コンソール801〜804は、完全に又は部分的に自動化された電子テーブルゲームである。装置のセット800は、バカラのゲーム又は他のカードゲーム及び/又はカジノゲーム等のゲームのシミュレーションを可能にしてもよい。カジノゲームコンソール801〜804の各々は、例えば
図4に関して上述したシミュレーション装置400に類似のゲーム装置を体現してもよい。
【0066】
本明細書において、ゲームコンソール801の様々な構成要素が標識され詳細に説明される。1つ以上のゲームコンソール801〜804は、同一又は類似の構成要素を含むことが理解されるべきである。ゲームコンソール801は、筐体810と、賭け構成部811と、結果シミュレーション構成部812と、ディスプレイ813とを含む。賭け構成部811は、
図4のシミュレーション装置400の賭け構成部402と同様に実装されてもよく、及び/又は
図6Bのユーザインタフェース610又は
図6Cのユーザインタフェース620を含んで実装されてもよい。結果シミュレーション構成部812は、
図4のシミュレーション装置400の結果シミュレーション構成部401及び/又は
図5の結果シミュレーション構成部500と同様に実装されてもよい。ディスプレイ813は、
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の主ディスプレイと同様に実装されてもよい。
【0067】
いくつかの例において、ゲームコンソール801は、ゲームコンソール801を用いてシミュレーションされたゲーム結果に対して賭けるための通貨又はクレジットを提供する通貨投入部も含み得る。現金、チップ、カード、クレジット、チケット、及び規定値又は変数値を有する他のアイテムを含む様々な種類の通貨が通貨投入部と関連して用いられ得る。いくつかの例において、プレーヤは、ネットワーク又は物理的な通貨物が何ら必要とされない他の手段を介する等の代替的な手段を通じて、賭けを行うための通貨を提供することができてもよい。
【0068】
また、(例えば
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の副ディスプレイに類似の)副ディスプレイ814が装置のセット800のゲームコンソール801〜804のすべてに設けられる。
【0069】
図9Aは、ゲームプレイをシミュレーションする例示的なマルチステーション装置900を示す。
図9Bは、マルチステーション装置900の代替的な図を示す。マルチステーション装置900は、(例えば単一の筐体901内に実装された)複数のカジノゲームステーション902〜909を含む。マルチステーション装置900は、完全に又は部分的に自動化された電子テーブルゲームであってもよい。マルチステーション装置900は、バカラのゲーム又は他のカードゲーム及び/又はカジノゲーム等のゲームのシミュレーションを可能にしてもよい。マルチステーション装置900は、
図4に関して上述したシミュレーション装置400と同様に実装されてもよい。
【0070】
装置900は、筐体901と、複数の賭けステーション902〜909と、結果シミュレーション構成部910と、ディスプレイ911とを含む。各賭けステーション902〜909は、賭け構成部及び/又はディスプレイを含んでいてもよい。一例において、賭けステーション902〜909のうち1つ以上は、
図4のシミュレーション装置400の賭け構成部402と同様に及び/又は
図6Aのユーザインタフェース600、
図6Bのユーザインタフェース610、又は
図6Cのユーザインタフェース620を含んで実装された賭け構成部を含んでいてもよい。一例において、賭けステーション902〜909のうち1つ以上は、
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の主ディスプレイと同様に実装されたディスプレイを含んでいてもよい。
【0071】
いくつかの例において、ステーション902〜909のうち1つ以上は、マルチステーション装置900を用いてシミュレーションされたゲーム結果に賭けるための通貨又はクレジットを提供する通貨投入部も含み得る。現金、チップ、カード、クレジット、チケット、及び規定値又は変数値を有する他のアイテムを含む様々な種類の通貨が通貨投入部と関連して用いられ得る。いくつかの例においては、プレーヤは、ネットワーク又は物理的な通貨物が何ら必要とされない他の手段を介する等の代替的な手段を通じて、賭けを行うための通貨を提供することができてもよい。
【0072】
図示するように、単一の結果シミュレーション構成部910は、賭けステーション902〜909のすべての間で共有される。いくつかの例において、各賭けステーション902〜909は、そのステーションにおいて結果シミュレーション構成部910の視覚表示を提供してもよい。結果シミュレーション構成部910は、
図4のシミュレーション装置400の結果シミュレーション構成部401及び/又は
図5の結果シミュレーション構成部500と同様に実装されてもよい。
【0073】
また、(例えば
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の主及び/又は副ディスプレイに類似の)副ディスプレイ911がマルチステーション装置900のステーション902〜909のすべてのために設けられる。いくつかの例において、ディスプレイ911は、ホログラフィック及び/又はLCDディスプレイを含むがこれらに限られない複数のディスプレイを含んでいてもよく、広告、映画、或いは他の映像又は画像といった様々なグラフィックを表示してもよい。
【0074】
図10Aは、ライブのゲームプレイをシミュレーションする例示的な装置1000を示す。
図10Bは、装置1000の代替的な図を示す。装置1000は、バカラのゲーム又は他のカードゲーム及び/又はカジノゲーム等のゲームのシミュレーションを可能にしてもよい。装置1000は、
図4に関して上述したシミュレーション装置400の少なくとも一部を体現してもよい。一例において、装置1000は、1つ以上の無作為抽出部を用いてシミュレーションされた結果によりライブのゲームのプレイを可能にする。
【0075】
いくつかの実施形態において、装置1000は、結果シミュレーション構成部1002と、賭け機構1003及び1004と、プレーヤ領域1005(1〜3及び5〜13と標識されたプレーヤステーションを含む)とを含む台1001を備える。装置1000は、さらに、台1001に結合されたディスプレイ1006及び副ディスプレイ1007を備える。
【0076】
結果シミュレーション構成部1002は、台1001のプレーヤステーションと関連付けられたプレーヤの全員の間で共有される。結果シミュレーション構成部1002は、
図4のシミュレーション装置400の結果シミュレーション構成部401及び/又は
図5の結果シミュレーション構成部500と同様に実装されてもよい。
【0077】
賭け機構1003及び1004は、結果シミュレーション構成部1002の回転運動を開始又は終了させるためのボタン又は他の機構を備えていてもよい。いくつかの例において、賭け機構1003及び1004が、それぞれゲームの一方の側又は手札(例えばバンカー/プレーヤ、ホーム/アウェイ)に割り当てられ、ゲームの異なる側にビッド(宣言)をするプレーヤの間での競争を可能にしてもよい。
【0078】
プレーヤ領域1005の各プレーヤステーション1〜13は、個々のプレーヤに割り当てられてもよい。プレーヤは、様々な形式の通貨をステーションに置いてもよい。いくつかの例において、プレーヤは、自身の特定のステーションにベット(賭け)を行ってもよい。現金、チップ、カード、クレジット、チケット、及び規定値又は変数値を有する他のアイテムを含む様々な種類の通貨は、通貨投入部と関連して用いられ得る。いくつかの例において、プレーヤは、ネットワーク又は物理的な通貨物が何ら必要とされない他の手段を介する等の代替的な手段を通じて、賭けを行うための通貨を提供することができてもよい。一例において、賭けステーション902〜909のうち1つ以上は、
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の主ディスプレイと同様に実装されたディスプレイを含んでいてもよい。
【0079】
主ディスプレイ1006は、
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の主ディスプレイと同様に実装されてもよい。いくつかの例において、台1001の複数のプレーヤのための様々な統計及び賭け情報が、ディスプレイ1006において表示されてもよい。例えば
図4のシミュレーション装置400のディスプレイ構成部403の副ディスプレイと同様に実装される副ディスプレイ1007も設けられて、広告、映画、或いは他の映像又は画像といった様々なグラフィックを表示してもよい。
【0080】
図11は、1つ以上の無作為抽出部を含む結果シミュレーション構成部を用いてバカラのゲームのゲームプレイをシミュレーションする例示的なプロセス1100を示す。一例において、プロセス1100は、1つ以上の無作為抽出部(例えば
図1の無作為抽出部100)を用いて実装され得る結果シミュレーション構成部(例えば
図4の結果シミュレーション構成部401及び/又は
図5の結果シミュレーション構成部500)を有する装置(例えば
図4のシミュレーション装置400、
図7A及び7Bの装置のセット700、
図8の装置のセット800、
図9A及び9Bのマルチステーション装置900、及び/又は
図10A及び10Bの装置1000)を用いて実装されてもよい。
【0081】
実装形態によって、バカラのゲームをシミュレーションするために、無作為抽出部を利用する装置が用いられてもよい。一例において、6つの無作為抽出部を用いて、いわゆるノーコミッションバカラがプレイされてもよい。そのような実装形態において、各無作為抽出部は、数字A(又は1),2〜9と、残りの3面については文字又は記号とで標識された12の面を有する十二面体のダイスであって各面符号が1つの指標値を表すものと、緑、青、赤、茶、及び金色により区別可能な5つの別個の要素を表す5つの区画を有する回転円盤と、を有する。
【0082】
いくつかの実施形態において、ダイスの面の指標値は、2から9までと標識された任意の面の指標値がその面の値と等しく、エース又は1は、1という指標値を有するものと定義されてもよい。記号又は文字で標識された残りの面はゼロという指標値を有する。
【0083】
6つの無作為抽出部は2組に分けられ、3つの無作為抽出部からなる第1の組はプレーヤ(又はホーム)の手札を表し、3つの無作為抽出部からなる第2の組はバンカー(又はアウェイ)の手札を表す。無作為抽出部の各組の結果は、それぞれの手札の最初の点と最終的な合計点とを確定するために用いられる。
【0084】
ステップ1101において、装置は、回転運動の開始表示を受け取る。一例において、1ラウンドのバカラのプレイのシミュレーションは、1人以上のプレーヤがクレジットを購入し、ベットの額面金額を選択すると共に1つ以上の起こり得る結果に賭けることによってラウンドを開始させるときに、開始される。
起こり得る結果は、例えば、「バンカーの6(Banker 6)」(又は「アウェイの6(Away 6)」)、「ゴールドエレメンツ(Gold Elements)」(又は「ゴールデンエレメンツ(Golden Elements)」)、「タイ(Tie)」(又は「引き分け(Draw)」)、「プレーヤ(Player)」(又は「ホーム(Home)」)、「バンカー(Banker)」(又は「アウェイ(Away)」)、プレーヤ及びバンカーの手札の各々についての「神のペア(Gods Pair)」(又は「マッチオブザデイ(Match of the Day)」)、プレーヤ及びバンカーの手札の各々についての「ナチュラル8(Natural 8)」、及びプレーヤ及びバンカーの手札の各々についての「ナチュラル9(Natural 9)」を含んでいてもよい。賭けの各々は、6つの無作為抽出部のうち1つ以上の結果に基づいて確定される合計点に基づき、賭けが勝ちの場合の条件を定義する。一例において、賭けられたクレジットは、ユーザのクレジットから取り除かれる。
【0085】
選択されたベットが行われた後、プレーヤは、無作為抽出部の回転運動を開始させてもよい。例えば、プレーヤは、ある期間(例えば所定の期間又は手動の終了に基づく等)にわたる無作為抽出部のランダム化回転運動を開始させるスタート/ストップボタンを押下してもよい。一例において、すべての賭けは回転運動が開始される前に行われ、一旦回転運動が開始されると賭けを行うことはできない。別の一例において、賭けは、回転運動の最中に無作為抽出部が隠されているとき、少なくとも1つの無作為抽出部の開示前であればいつでも行われてもよい。
【0086】
ステップ1102において、装置は、1つ以上の無作為抽出部のダイス及び回転円盤を隠れさせる。例えば、上述のように、1つ以上の無作為抽出部は、外カバー又は回転運動の最中に無作為抽出部のハウジングを隠すことを可能にする材料で作製されたカバーを備えていてもよい。
一例において、ゲームプレイのシミュレーションに関係があり1つ以上のゲームの結果を生成する1つ以上の無作為抽出部のすべてのハウジングが隠されてもよい。
別の一例において、1つ以上の無作為抽出部のうち特定の無作為抽出部のハウジングのみが隠されてもよい。例えば、一実施形態においては、回転運動の開始後にベットをすることを可能にするために、回転運動の最中、すべての無作為抽出部のハウジングが隠されてもよい。
他の例において、ゲーム結果に対応する一定の無作為抽出部であってゲームプレイの最中には通常は特定のイベントまで示されないもののみが、その特定のイベントが発生するまで隠されてもよい。
【0087】
例えば、バカラのゲームのシミュレーションにおいては、回転運動の最中、無作為抽出部の各組の第3の無作為抽出部だけが隠される。なぜなら、第3の無作為抽出部は、一定の状況においてのみ開示されるためである。他の実施形態において、両方の組又はいずれかの組の3つの無作為抽出部すべてが隠される。
【0088】
いくつかの例において、1つ以上の無作為抽出部のハウジングは、ステップ1101において回転運動の開始表示を受け取る前に隠されてもよい。いくつかの例において、ステップ1102は行われなくてもよく、無作為抽出部は回転運動の開始前に隠されない。
【0089】
ステップ1103において、装置は無作為抽出部の回転運動を開始させる。例えば6つの無作為抽出部のダイス回転機が作動され、無作為抽出部の回転円盤のランダム化運動を引き起こす。一例において、1つ以上の無作為抽出部がすべて同時に作動されてもよいが、他の実施形態において、一定の無作為抽出部のみが作動され、及び/又は、無作為抽出部が特定の順序で又は互いに異なり得る特定の時に作動される。
【0090】
ステップ1104において、装置は回転運動の終了表示を受け取る。いくつかの例において、この表示は、プレーヤが賭けを行うこと、ボタンを押下すること、さもなければ回転運動の終了を引き起こすことに対応して受け取られてもよい。
【0091】
ステップ1105において、1つ以上の無作為抽出部が静止した状態になるように、無作為抽出部のランダム化運動が終了される。一旦回転運動が終了されると、無作為抽出部の回転円盤及びダイスは静止した状態になる。例えば、一実施形態においては、プレーヤは(例えばユーザに対して指定された所定の時間の間等に)スタート/ストップボタンを再押下することによってランダム化回転運動を停止してもよい。ランダム化された運動に応じて、無作為抽出部のダイスは選択された区画及び/又は特定の面に着地し、それにより(例えば区画の要素及び/又は露出されたダイスの面の指標値に基づいて)結果を生成する。
【0092】
ステップ1106において、1つ以上のゲーム結果が開示される。例えば、(例えばステップ1102において)隠されていたかもしれないハウジングを有する1つ以上の無作為抽出部が開示されてもよい。いくつかの例においては、無作為抽出部の隠されたハウジングを開示することは、様々なゲーム規則及び/又は基準に基づいていてもよい。いくつかの例においては、ゲーム結果は、回転運動後に開示された1つ以上の無作為抽出部の各々によって生成された結果に従って計算されてもよい。1つ以上の規則が、無作為抽出部の結果に基づいて、どの賭けが勝ちの賭けであるのかを確定してもよい。
【0093】
例えば、実施形態によっては、一旦回転運動が終了してすべてのダイス及び回転円盤が静止した状態になると、すべての賭けの対象(賭け金)が清算されるであろう。一例において、一旦回転運動が終了し、回転円盤及びダイスが静止すると、無作為抽出部のうち少なくとも選択された1つ以上の各回転円盤/ダイスの結果が、合計点及び結果を確定し賭け金を清算するために用いられてもよい。合計点及び結果は、例えばダイスが着地する区画の要素及び/又はダイスの面(例えば無作為抽出部カバーの方を向いている上向きの面)の指標値によって定義される各無作為抽出部の個々の結果に従って確定されてもよい。
一例において、各手札に割り当てられた無作為抽出部の組によって表されるその手札の合計点が計算される。合計点は次いで勝ちの賭けを定義する1つ以上の規則及び基準と比較される。さらに、各無作為抽出部についてダイスが着地する区画の要素が確定され、勝ちの賭けを確定するために一連の規則及び基準と比較される。
【0094】
一例において、各手札について、一連の規則を用いて合計点が定義される。例えば、実施形態によっては、ある手札の合計点は、その手札に割り当てられた無作為抽出部のダイスの指標値に従って確定される。例えば、回転運動時に計算された無作為抽出部のダイスの指標値の和が0から9までの数であれば、その手札の合計点はその和となり、そうではなくその手札の合計点が9を超え、したがって2桁の整数であるならば、合計点はその和の右の桁であるものと定義される。
【0095】
ある手札の合計点を確定するとき、一実施形態においては、最初は、手札に割り当てられた各組の2つの指定された無作為抽出部のみが、それぞれの手札の最初の合計点として数えられ得る。実施形態によっては、いずれかの手札の最初の合計点が8又は9であれば、その手札は「ナチュラル」(例えば「ナチュラル8」又は「ナチュラル9」)であるものとみなされ、各組の残りの無作為抽出部は開示されず、及び/又はその手札の合計点には算入されない。プレーヤの手札については、初めの2つの無作為抽出部の最初の合計点が6又は7である場合も、組の第3の無作為抽出部はプレーヤの手札の合計点には算入されない。さもなければ、実施形態によっては、プレーヤ(又はホーム)の手札の最初の合計点が5以下であれば、プレーヤ(又はホーム)の手札に対応する無作為抽出部の組の第3の無作為抽出部が開示され、プレーヤ(又はホーム)の手札の合計点に算入される。
【0096】
プレーヤの手札の合計点が第3の無作為抽出部に基づいておらず、いずれの手札もナチュラルでない場合には、バンカーの最初の合計点が5以下であれば、バンカーの手札の組の第3の無作為抽出部が算入される。
そうではなく、プレーヤの手札の第3の無作為抽出部がプレーヤ手札の最終的な合計点を確定するために用いられ、いずれの手札もナチュラルでないときには、バンカーの手札の合計点は、プレーヤの手札と関連付けられた無作為抽出部の組の第3の無作為抽出部のダイスの指標値が0,1又は9であり且つバンカーの手札の最初の合計点(例えば初めの2つの無作為抽出部のダイスの指標値の和の右の桁)が3以下である場合、プレーヤの手札と関連付けられた無作為抽出部の組の第3の無作為抽出部のダイスの指標値が2又は3であり且つバンカーの手札の最初の合計点が4以下である場合、プレーヤの手札と関連付けられた無作為抽出部の組の第3の無作為抽出部のダイスの指標値が4又は5であり且つバンカーの手札の最初の合計点が5以下である場合、プレーヤの手札と関連付けられた無作為抽出部の組の第3の無作為抽出部のダイスの指標値が6又は7であり且つバンカーの手札の最初の合計点が6以下である場合、及び/又はプレーヤの手札と関連付けられた無作為抽出部の組の第3の無作為抽出部のダイスの指標値が8であり且つバンカーの手札の最初の合計点が2以下である場合に、バンカーの無作為抽出部の組の第3の無作為抽出部を用いる。
【0097】
計算された合計点は次に、無作為抽出部の確定された要素と共に、勝ちの賭けを確定するために用いられる。一例において、ゲームプレイの1つ以上の規則が、各賭けが勝ちの賭けとなる条件を定義する。
例えば、無作為抽出部を用いてシミュレーションされるバカラゲームの規則は、以下のようなものであってもよい。「バンカーの6」(又は「アウェイの6」)への賭けは、バンカーの手札が6という合計点で勝つときに勝ちである。
「ゴールドエレメンツ」(又は「ゴールデンエレメンツ)への賭けは、プレーヤ及びバンカーの手札の最終的な合計点を確定するために用いられる6つの無作為抽出部の3個以上のダイスが無作為抽出部の回転円盤の区画の金色の要素に着地すれば勝ちである。
「タイ」(又は「引き分け」)への賭けは、(無作為抽出部の第1の組の1つ以上の無作為抽出部の結果により定義される)プレーヤ(又はホーム)の手札と(無作為抽出部の第2の組の1つ以上の無作為抽出部の結果により定義される)バンカー(又はアウェイ)の手札との両方の合計点が等しいとき、勝ちである。
「プレーヤ」(又は「ホーム」)への賭けは、無作為抽出部の第1の組の結果により定義されるプレーヤ(又はホーム)の手札の合計点が無作為抽出部の第2の組の結果により定義されるバンカー(又はアウェイ)の手札の合計点よりも大きければ、勝ちである。「バンカー」(又は「アウェイ」)への賭けは、バンカーの手札の合計点がプレーヤの手札の合計点よりも大きければ勝ちである。
「神のペア」(又は「マッチオブザデイ」)への賭けは、プレーヤ(ホーム)の手札又はバンカー(アウェイ)の手札のいずれかについて行われ得るもので、その手札(例えば賭けが行われているプレーヤ又はバンカーのいずれか)を表す無作為抽出部の組の最初の2つの無作為抽出部のダイスの露出された面が一致する記号を有していれば勝ちである。
「ナチュラル8」への賭けは、プレーヤ(ホーム)の手札又はバンカー(アウェイ)の手札のいずれかについて行われ得るもので、それぞれの手札がそれぞれの組の最初の2つの無作為抽出部の合計点が8で勝ちとなる場合に勝ちである。
「ナチュラル9」は、プレーヤ(ホーム)の手札又はバンカー(アウェイ)の手札のいずれかについて行われ得るもので、それぞれの手札がそれぞれの組の最初の2つの無作為抽出部の合計点が9で勝ちとなる場合に勝ちである。
【0098】
勝ちの賭けの確定に基づき、次に賭け金が清算される。一例において、賭け金は特定のリターン規則に従って清算される。例えば、起こり得る各結果について、これらの規則に従ってターンが確定されてもよく、賭け金が清算されてもよい。
一例において、リターンとは当初の賭け金に加えて勝った額を指し、したがって、合計リターンは当初の賭けられた額に勝ちを加えたものを含む。例えば、一実施形態においては、「バンカーの6」又は「アウェイの6」は、勝っているバンカーの手札の最終的な合計点が6であり且つその組の3つすべての無作為抽出部が数えられている場合には、賭けの額の21倍(1対21)、或いは、バンカーの手札が開示された2つの無作為抽出部のみの最終的な合計点が6で勝ちの場合には賭けの額の7倍(1対7)をリターンしてもよい。
「ゴールドエレメンツ」又は「ゴールデンエレメンツ」の結果は、6つの無作為抽出部すべてのダイスが回転円盤の金色の要素又は区画に着地すれば賭けの額の500倍(1対500)、6つすべての無作為抽出部のちょうど5つのダイスが回転円盤の金色の要素又は区画に着地すれば賭けの額の100倍(1対100)、6つすべての無作為抽出部のちょうど4つのダイスが回転円盤の金色の要素又は区画に着地すれば賭けの額の50倍(1対50)、6つすべての無作為抽出部のちょうど3つのダイスが回転円盤の金色の要素又は区画に着地すれば賭けの額の9倍(1対9)をリターンする。
一例において、各手札について最終的な合計点を確定するために数えられた無作為抽出部(例えば開示された無作為抽出部)のみが、その賭けが勝ちであるかどうかを確定する際に数えられる。
「タイ」又は「引き分け」は、賭けられた額の9倍(1対9)をリターンする。「プレーヤ」又は「ホーム」は、賭けられた額の2倍(1対2)をリターンする。「バンカー」又は「アウェイ」は、バンカーの手札の最終的な合計点が6でない場合には賭けられた額の2倍(1対2)、或いはバンカーの手札の最終的な点が6である場合には賭けられた額の1.5倍(2対3)をリターンする。
「神のペア」又は「マッチオブザデイ」は、一致しているダイスが0という指標値を有していれば賭けられた額の16倍(1対16)、又は一致しているダイスが0という指標値を有していなければ賭けられた額の7倍(1対7)をリターンする。
「ナチュラル8」又は「ナチュラル9」は、賭けられた額の9倍(1対9)をリターンする。追加的なボーナスが利用可能であってもよく、無作為抽出部のダイスのうち6つすべてが0という指標値を有し、且つ回転円盤の同じの要素又は区画に着地する場合には、割り当てられたボーナスをリターンする。
一例において、同じ無作為抽出部が一群のプレーヤにより用いられるマルチプレーヤ装置では、ボーナスは、回転運動を開始させるプレーヤだけに与えられてもよく、或いは回転運動を開始したか否かに応じて異なる額のボーナスが各プレーヤに与えられてもよい。いくつかの例において、ボーナスは、マルチプレーヤ装置におけるプレーヤの数に基づいて比例配分されてもよい。
【0099】
バカラゲームは1組の無作為抽出部を用いてプレイされているものとして説明されているが、このゲームは、同一又は類似の指標値及び要素を提供する任意のツール又は機構と無作為抽出部のダイス及び回転円盤とを用いてプレイされてもよい。したがって、無作為抽出部を用いて生成された結果は、そのツール又は機構を用いて複製可能であることが理解される。例えば、上述のバカラゲームは、プレイ及びリターンの同じ規則に従い、1組のカード、1つ以上のダイス、台、牌、ブロック、ボード、或いはプレーヤが賭けることのできるゲームに関して同一の結果を提供することが可能な他のツールを用いて、プレイされてもよい。
【0100】
上述の特徴及びアプリケーションの多くは、コンピュータ可読記憶媒体(コンピュータ可読媒体とも称される)に記録された一連の命令として規定されたソフトウェアプロセスとして実装される。これらの命令は、1つ以上の処理装置(例えば1つ以上のプロセッサ、プロセッサのコア、又は他の処理装置)により実行されるとき、それらの命令に示されているアクションを処理装置に行わせる。コンピュータ可読媒体の例は、CD−ROM、フラッシュドライブ、RAMチップ、ハードドライブ、EPROM等を含むがこれらに限られない。コンピュータ可読媒体は、無線で又は有線接続を介して伝播搬送波及び電子信号を含まない。
【0101】
本明細書において、「ソフトウェア」という用語は、読み出し専用メモリ又は磁気ストレージに記憶されたアプリケーションに常駐しているファームウェアを含むことが意図されており、プロセッサによる処理のためにメモリに読み込まれ得る。
また、いくつかの実装形態において、本開示の複数のソフトウェア態様は、本願に開示されている別個のソフトウェア態様のまま、より大きなプログラムのサブパーツとして実装されることも可能である。実装形態によっては、複数のソフトウェア態様は、別々のプログラムとしても実装され得る。結局のところ、ここに記載のソフトウェア態様を共同で実装する別々のプログラムの任意の組み合わせは、本開示の範囲内である。実装形態によっては、ソフトウェアプログラムは、1つ以上の電子システム上で動作するようにインストールされたとき、そのソフトウェアプログラムの動作を実行及び実施する1つ以上の具体的な機械による実装形態を定義する。
【0102】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られる)は、コンパイル型言語又はインタプリタ型言語、宣言型言語又は手続型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述可能であると共に、スタンドアロンのプログラムとして、或いはモジュール、構成要素、サブルーチン、オブジェクト、又はコンピューティング環境での使用に適した他のユニットとしての展開を含め、任意の形で展開可能である。
コンピュータプログラムは、ファイルシステムのファイルに対応していてもよいが、対応していなくてもよい。あるプログラムは、他のプログラム又はデータ(例えばマークアップ言語文書内に記憶された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、当該プログラム専用の単一のファイル、又は複数の協調ファイル(coordinated files)(例えば1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を記憶するファイル)に記憶されることが可能である。
コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、或いは1か所に又は分散された複数の箇所にまたがって配置され通信ネットワークにより相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるよう展開されてもよい。
【0103】
図12は、本願の技術のいくつかの実装形態を実装する電子システムを概念的に示す。電子システム1200は、サーバ、コンピュータ、電話、PDA、ラップトップ、タブレットコンピュータ、1つ以上のプロセッサを内蔵もしくは結合されたテレビ、又は任意の他の種類の電子デバイスであってもよい。そのような電子システムは、様々な種類のコンピュータ可読媒体と、様々な他の種類のコンピュータ可読媒体用のインタフェースとを含む。電子システム1200は、バス1208と、処理装置1212と、システムメモリ1204と、読み出し専用メモリ(ROM)1210と、パーマネントストレージデバイス1202と、入力デバイスインタフェース1214と、出力デバイスインタフェース1206と、ネットワークインタフェース1216とを含む。
【0104】
バス1208は、電子システム1200の多数の内部デバイスを通信可能に接続するシステムバス、周辺バス、及びチップセットバスのすべてを一括して表す。例えば、バス1208は、処理装置1212を、ROM1210、システムメモリ1204、及びパーマネントストレージデバイス1202と通信可能に接続する。
【0105】
こうした様々なメモリユニットから、処理装置1212は、本開示のプロセスを実行するために、実行する命令及び処理するデータを取得する。処理装置は、異なる実装形態においては、単一のプロセッサ又はマルチコアプロセッサであってもよい。
【0106】
ROM1210は、処理装置1212及び電子システムの他のモジュールにより必要とされる静的データ及び命令を記憶する。その一方で、パーマネントストレージ1202は、読み出し及び書き込みメモリデバイスである。このデバイスは、電子システム1200がオフのときであっても命令及びデータを記憶する不揮発性メモリユニットである。本開示のいくつかの実装形態は、大容量記憶デバイス(磁気又は光ディスク及びその対応するディスクドライブ等)をパーマネントストレージデバイス1202として使用する。
【0107】
他の実装形態は、取り外し可能な記憶デバイス(フロッピー(登録商標)・ディスク、フラッシュドライブ、及びその対応するディスクドライブ等)をパーマネントストレージデバイス1202として使用する。パーマネントストレージデバイス1202と同様、システムメモリ1204は読み出し及び書き込みメモリデバイスである。
しかしながら、記憶デバイス1202とは異なり、システムメモリ1204は、ランダムアクセスメモリ等の揮発性読み出し及び書き込みメモリである。システムメモリ1204は、プロセッサが実行時に必要とする命令及びデータのうちいくらかを記憶する。実装形態によって、本開示のプロセスは、システムメモリ1204、パーマネントストレージデバイス1202、及び/又はROM1210に記憶される。
例えば、様々なメモリユニットは、様々な実施形態に従ってゲームプレイをシミュレーションすることを容易にする命令を含む。これらの様々なメモリユニットから、処理装置1212は、いくつかの実装形態のプロセスを実行するために、実行する命令及び処理するデータを取得する。
【0108】
バス1208は、入力デバイスインタフェース1214及び出力デバイスインタフェース1206にも接続する。入力デバイスインタフェース1214は、プレーヤが情報を伝達し電子システムへのコマンドを選択することを可能にする。入力デバイスインタフェース1214と共に用いられる入力デバイスは、例えば、英数字キーボード及びポインティングデバイス(「カーソル制御デバイス」とも称される)を含む。
出力デバイスインタフェース1206は、例えば、電子システム1200により生成された画像の表示を可能にする。出力デバイスインタフェース1206と共に用いられる出力デバイスは、例えば、プリンタ及び陰極線管(CRT)又は液晶ディスプレイ(LCD)等の表示デバイスを含む。いくつかの実装形態は、入力デバイス及び出力デバイスの両方として機能するタッチスクリーンのようなデバイスを含む。
【0109】
最終的には、
図12に示すように、バス1208は、ネットワークインタフェース1216を介して電子システム1200をネットワーク(図示しない)にも接続する。このようにして、コンピュータは、複数のコンピュータからなるネットワーク(ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、又はイントラネット、又はインターネットのような複数のネットワークからなるネットワークの一部となることができる。電子システム1200のいずれか又はすべての構成要素は、本開示と関連して用いられることが可能である。
【0110】
上述したこれらの機能は、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアにおいて実装可能である。これらの技術は、1つ以上のコンピュータプログラム製品を用いて実装され得る。プログラム可能なプロセッサ及びコンピュータが携帯デバイスに含まれ又は携帯デバイスとしてパッケージ化されてもよい。プロセス及び論理フローは、1つ以上のプログラム可能なプロセッサによって及び1つ以上のプログラム可能な論理回路によって実行可能である。汎用及び専用計算デバイス及び記憶デバイスが通信ネットワークを介して相互接続されてもよい。
【0111】
いくつかの実装形態は、コンピュータプログラム命令を機械可読又はコンピュータ可読媒体(代替的にはコンピュータ可読記憶媒体、機械可読媒体、又は機械可読記憶媒体と称される)に記憶するマイクロプロセッサ、ストレージ及びメモリ等の電子構成要素を含む。
そのようなコンピュータ可読媒体のいくつかの例は、RAM、ROM、読み出し専用コンパクトディスク(CD−ROM)、記録可能なコンパクトディスク(CD−R)、再書き込み可能なコンパクトディスク(CD−RW)、読み出し専用デジタル多目的ディスク(例えばDVD−ROM、2層DVD−ROM)、様々な記録可能/再書き込み可能なDVD(例えばDVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等)、フラッシュメモリ(例えばSDカード、ミニSDカード、マイクロSDカード等)、磁気及び/又はソリッドステートハードドライブ、読み出し専用及び記録可能なブルーレイ(登録商標)ディスク、ウルトラデンシティーオプティカルディスク(ultra density optical discs)、任意の他の光又は磁気媒体、及びフロッピーディスクを含む。
コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの処理装置により実行可能であって様々な動作を実施するための命令のセットを含むコンピュータプログラムを記憶することができる。コンピュータプログラム又はコンピュータコードの例は、コンパイラにより生成されるもののような機械コードと、コンピュータ、電子部品、又はインタプリタを使用するマイクロプロセッサにより実行されるもっと高級なコードを含むファイルとを含む。
【0112】
上述の議論は、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサ又はマルチコアプロセッサを主に参照するものであるが、いくつかの実装形態は、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)といった1つ以上の集積回路により実施される。いくつかの実装形態においては、そのような集積回路は、回路自体に記憶されている命令を実行する。
【0113】
本明細書及び本願の特許請求の範囲において用いられている「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」、及び「メモリ」という用語は、すべて、電子デバイス又は他の技術的デバイスを指す。これらの用語は、人間又は人間の集団を除く。特定化のため、表示する又は表示することという用語は、電子デバイス上に表示することを意味する。本明細書及び本願特許請求の範囲において用いられている「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータにより読み取り可能な形で情報を記憶する有体の物理的物体に完全に限定される。これらの用語は任意の無線信号、有線ダウンロード信号、及び任意の他の一時的な信号を除く。
【0114】
プレーヤとの相互作用を提供するため、本明細書に記載された主題の実装形態は、プレーヤに対して情報を表示する表示デバイス、例えばCRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタと、プレーヤがコンピュータへの入力を提供することができるキーボード及びポインティングデバイス、例えばマウス又はトラックボールとを有するコンピュータ上で実装され得る。
プレーヤとの相互作用を提供するためには、他の種類のデバイスを用いることも可能である。例えば、プレーヤに提供されるフィードバックは、例えば視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、又は触覚的フィードバックといった任意の形の感覚フィードバックであってもよい。プレーヤからの入力は、音響、音声、又は触覚入力を含む任意の形で受け取られてもよい。
さらに、コンピュータは、プレーヤにより使用されるデバイスに文書を送信すると共にそのデバイスから文書を受信することによって、例えばウェブブラウザから受信した要求に応じてウェブページをプレーヤのクライアント装置のウェブブラウザに送信することによって、プレーヤと相互作用することができる。
【0115】
本明細書に記載された主題の実施形態は、例えばデータサーバとしてバックエンド構成要素を含む、或いはミドルウェア構成要素、例えばアプリケーションサーバを含む、或いは、フロントエンド構成要素、例えばそれを介してプレーヤが本明細書に記載された主題の実装形態と相互作用することができるグラフィカルプレーヤインタフェース又はウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含む計算システムにおいて、或いは1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンド構成要素の任意の組み合わせにおいて、実装され得る。
システムの構成要素は、デジタルデータ通信の任意の形式又は媒体、例えば通信ネットワークによって、相互接続可能である。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)及び広域ネットワーク(「WAN」)、インタネットワーク(例えばインターネット)及びピアツーピアネットワーク(例えばアドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0116】
計算システムは、クライアント及びサーバを含み得る。クライアントとサーバとは、一般的には互いに遠隔しており、典型的には通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバとの関係は、各コンピュータ上で動作する、互いにクライアント対サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。実施形態によっては、サーバはデータ(例えばHTMLページ)を(例えばクライアント装置と相互作用するプレーヤに対してデータを表示すると共にそのプレーヤからユーザ入力を受信する目的で)クライアント装置に伝送する。クライアント装置において生成されたデータ(例えばプレーヤの相互作用の結果)は、サーバにおいてクライアント装置から受信されてもよい。
【0117】
本願の技術は、例えば、後述する様々な態様に従って説明される。本願の技術の態様の様々な例を、便宜上、番号を付した条項(1,2,3等)として記載する。これらは例として提供されるものであって、本願の技術を限定しない。
1. バカラのゲームをプレイするためのゲームプレイのシミュレーションを容易にする方法であって、
前記バカラの第1の手札と第2の手札との合計点又は前記第1の手札及び前記第2の手札の各々の値に関する条件に関して、前記バカラのゲームの1つ以上の結果への賭けの対象をユーザから受け取ることと、
前記ゲームに対してそのゲームの結果を生成するためのランダム化イベントを開始させ、前記第1の手札と関連付けられた無作為抽出部の第1の組及び前記第2の手札と関連付けられた無作為抽出部の第2の組を含む複数の無作為抽出部の回転運動を用いて前記ランダム化イベントが生成され、前記結果を生成させることと、
前記無作為抽出部の各組における前記無作為抽出部の各々が前記結果を提供するように前記ランダム化イベントを終了させることと、
前記賭けの対象の前記結果を確定するために前記複数の無作為抽出部のうち1つ以上の前記結果を確定することと、
前記結果に従って前記賭けの対象を清算することと、
を含む方法。
2. 前記複数の無作為抽出部の各々は、ダイスと、回転円盤と、ランダム化された運動を引き起こすランダム化機構とを有し、前記ダイスと前記回転円盤との少なくとも一方に対してランダム化された運動を引き起こす、条項1の方法。
3. 前記複数の無作為抽出部の各々の前記結果は、前記ランダム化イベントが終了した後の前記ダイス及び前記回転円盤の位置のうち1つ以上に従って確定される、条項2の方法。
4. 前記複数の無作為抽出部の各々の前記結果は、前記ランダム化イベントが終了した後の前記ダイス及び回転円盤の位置のうち1つ以上に従って確定される、条項2の方法。
5. 前記ダイスは、エース、1、2、3、4、5、6、7、8、9、及び1つ以上の色、文字、画像又は記号の群から選択された固有の視覚特性を表示する1つ以上の絵札からなる群から選択された等級でマークをつけられた十二面体である、条項4の方法。
6. 指標値は、
前記ダイスの面が1、2、3、4、5、6、7、8、9でマークをつけられている場合には前記ダイスの面の数値、
前記ダイスの前記面がエースでマークをつけられている場合には1の値、又は
前記ダイスの前記面が前記1つ以上の絵札のうち1つでマークをつけられている場合には0の値を含む、条項5の方法。
7. 前記第1の手札及び前記第2の手札の各々の前記結果は、少なくとも部分的には、前記第1の手札又は前記第2の手札に対応する無作為抽出の組のうちで1つ以上の無作為抽出の指標値の合計点により表される、条項2の記載の方法。
8. 前記回転円盤は、要素を表す固有の視覚特性で標識された1つ以上の区画を含み、各々の前記無作為抽出部の前記結果は、前記ランダム化イベントが終了した後で前記ダイスが着地する前記区画の前記要素に基づいて成立する、条項2の方法。
9. 前記要素の各々はプレイングカードのスーツを表す、条項8の方法。
10. 前記複数の無作為抽出部は6つの無作為抽出部を含み、前記第1の組及び前記第2の組の各々は、前記6つの無作為抽出部のうち3つを含む、条項1の方法。
11. 前記6つの無作為抽出部の各々は、指標値と関連付けられている、条項10の方法。
12. 前記第1の手札及び前記第2の手札の各々の合計点は、前記無作為抽出部の対応する組の前記無作為抽出部のうち2つ以上の前記指標値の和に基づいて計算され、前記指標値の前記和が0から9までの数である場合にはその手札の前記合計点は前記和であり、そうではなく前記合計点が9を超える場合には前記合計点は前記和の下一桁として定義される、条項11の方法。
13. 前記第1の手札の合計点は、1つ以上の条件が満足されるときには前記第1の組の3つの無作為抽出部のうち指定された2つの無作為抽出部のみに基づいて確定され、1つ以上の条件が満足されなければ前記第1の組の3つの無作為抽出部に基づいて確定される、条項11の方法。
14. 前記第2の手札の合計点は、1つ以上の条件が満足されるときには前記第2の組の3つの無作為抽出部のうち指定された2つの無作為抽出部のみに基づいて確定され、1つ以上の条件が満足されなければ前記第2の組の3つの無作為抽出部に基づいて確定される、条項11の方法。
15. 前記賭けの対象は、バンカーとしての6、ゴールドエレメンツ、タイ(又は引き分け)、プレーヤ、バンカー、前記第1の手札又は前記第2の手札の神のペア、前記第1の手札又は第2の手札のナチュラルとしての8、及び前記第1の手札又は第2の手札のナチュラルとしての9のうち1つ以上を含む、条項1の方法。
16. 前記賭けの対象は、前記複数の無作為抽出部のうち1つ以上の前記結果に応じたリターンの1つ以上の規則に従って清算される、条項1の方法。
17. バカラのゲームをプレイするためのゲームプレイのシミュレーションを容易にするシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を記憶している機械可読媒体と、を備え、
前記命令は、前記プロセッサにより実行されたときに、前記プロセッサに、前記バカラの第1の手札と第2の手札との合計点又は前記第1の手札及び前記第2の手札の各々の値に関する条件に関して、前記バカラのゲームの1つ以上の結果への賭けの対象をユーザから受け取ることと、前記ゲームに対してそのゲームの結果を生成するためのランダム化イベントを開始させ、前記第1の手札と関連付けられた無作為抽出部の第1の組及び前記第2の手札と関連付けられた無作為抽出部の第2の組を含む複数の無作為抽出部の回転運動を用いて前記ランダム化イベントが生成され、前記結果を生成させることと、
前記無作為抽出部の各組における前記無作為抽出部の各々が前記結果を提供するように前記ランダム化イベントを終了させることと、
前記賭けの対象の前記結果を確定するために前記複数の無作為抽出部のうち1つ以上の前記結果を確定することと、
前記結果に従って前記賭けの対象を清算することと、
を含む動作を実施させる、システム。
18. 前記複数の無作為抽出部は6つの無作為抽出部を含み、前記第1の組及び前記第2の組の各々は前記6つの無作為抽出部のうち3つを含む、条項17のシステム。
19. 各々の前記無作為抽出部の結果は、前記ランダム化イベントが終了した後の前記ダイスの露出された面の値を表す指標値又は前記ランダム化イベントが終了した後で前記ダイスが着地する前記区画の前記要素のうち1つ以上を含み、前記回転円盤は、要素を表す固有の文字で標識された1つ以上の区画を含む、条項17に記載のシステム。
20. バカラの第1の手札と第2の手札との合計点又は前記第1の手札及び前記第2の手札の各々の値に関する条件に関して、前記バカラのゲームの1つ以上の結果への賭けの対象をユーザから受け取ることと、
前記ゲームに対して結果を生成するためのランダム化イベントを開始させ、前記第1の手札と関連付けられた無作為抽出部の第1の組及び前記第2の手札と関連付けられた無作為抽出部の第2の組を含む複数の無作為抽出部の回転運動を用いて前記ランダム化イベントが生成され、前記ゲームの結果を生成させることと、
前記無作為抽出部の各組における前記無作為抽出部の各々が前記結果を提供するように前記ランダム化イベントを終了させることと、
前記賭けの対象の前記結果を確定するために前記複数の無作為抽出部のうち1つ以上の前記結果を確定することと、
前記結果に従って前記賭けの対象を清算することと、
を含む動作を機械に実施させる命令を記憶している機械可読媒体。
【0118】
開示されているシステム及び装置の1つ以上の構成要素は、例示的な実施形態の説明であることが理解される。システム及び装置の1つ以上の構成要素、要素(エレメント)、ユニット又はモジュールは、設計の嗜好に基づいて、除去され、置換され、或いは変形されてもよいことが理解される。1つ以上の構成要素、エレメント、ユニット又はモジュールは、組み合わされて単一のエレメントにされてもよく、単一の構成要素、エレメント、ユニット又はモジュールは、複数の構成要素、エレメント、ユニット又はモジュールを用いて実装されてもよい。
【0119】
開示されているプロセスのステップの任意の特定の順序又は階層は例示的なアプローチの説明であることが理解される。設計の嗜好に基づいて、プロセスのステップの特定の順序又は階層が再構成されてもよいこと、或いは説明されているいくつかのステップが実施されなくてもよいことが理解される。ステップのうちいくつかは同時に実施されてもよい。例えば、一定の状況においては、マルチタスク及び並列処理が有利であり得る。さらに、上述の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載されたプログラム構成要素及びシステムは、一般的に、単一のソフトウェア又はハードウェア製品に一緒に集積されたり、或いは複数のソフトウェア又はハードウェア製品にパッケージ化されたりすることが可能であることが理解されるべきである。
【0120】
以上の記載は、任意の当業者が本明細書に記載の様々な態様を実施することができるように提供されるものである。これらの態様に対する様々な変形は当業者には容易に明らかになると思われ、本明細書に定義されている一般的な原理は他の態様に適用されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示される態様に限定されることを意図されたものではなく、特許請求の範囲の文言と一致する全幅が与えられるべきであって、ある要素を単数形で参照する場合には、特段そのように述べられているのでなければ、「1つで且つ唯一」を意味することは意図されておらず、むしろ「1つ以上」を意味することが意図されている。別途特段の記述がない限り、「いくつかの」という用語は1つ以上を指す。男性形の代名詞(例えば彼の)は女性形及び中性形(例えば彼女の及びその)を含み、逆もまた同様である。見出し及び小見出しは、もしもある場合には、便宜のためにのみ用いられているのであり、本開示を限定しない。
【0121】
「態様」等の表現は、そのような態様が本願の技術に不可欠であること、或いはそのような態様が本願の技術のあらゆる構成に当てはまることを示唆するものではない。ある態様に関係する開示はすべての構成に当てはまってもよく、又は1つ以上の構成に当てはまってもよい。1つの態様等の表現は1つ以上の態様を指してもよく、逆もまた同様である。
「構成」等の表現は、そのような構成が本願の技術に不可欠であること、或いはそのような構成が本願の技術のあらゆる構成に当てはまることを示唆するものではない。ある構成に関係する開示はすべての構成に当てはまってもよく、又は1つ以上の構成に当てはまってもよい。1つの構成等の表現は1つ以上の構成を指してもよく、逆もまた同様である。
【0122】
「例示的な」という語は、本明細書においては、「例又は説明としての働きをする」という意味で用いられる。本明細書に「例示的な」ものとして記載された任意の態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも好適又は有利なものとして解釈されるべきものではない。
【0123】
本開示の全体を通じて記載されている、当業者には既知であるか又は後に既知となる様々な態様の要素のすべての構造的及び機能的な均等物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれるものであり、特許請求の範囲に包含されることが意図されている。さらに、本明細書に開示されているものは何物も、そのような開示が特許請求の範囲に明確に記載されているか否かにかかわらず、公に捧げられることを意図されていない。