特許第6427191号(P6427191)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6427191
(24)【登録日】2018年11月2日
(45)【発行日】2018年11月21日
(54)【発明の名称】ヘアトリートメント組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/23 20060101AFI20181112BHJP
   A61K 8/58 20060101ALI20181112BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20181112BHJP
   A61K 8/46 20060101ALI20181112BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20181112BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20181112BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20181112BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20181112BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20181112BHJP
【FI】
   A61K8/23
   A61K8/58
   A61K8/73
   A61K8/46
   A61K8/44
   A61K8/81
   A61K8/891
   A61Q5/00
   A61Q5/02
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-535392(P2016-535392)
(86)(22)【出願日】2014年7月30日
(65)【公表番号】特表2016-528265(P2016-528265A)
(43)【公表日】2016年9月15日
(86)【国際出願番号】EP2014066433
(87)【国際公開番号】WO2015024752
(87)【国際公開日】20150226
【審査請求日】2017年5月30日
(31)【優先権主張番号】13181182.0
(32)【優先日】2013年8月21日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590003065
【氏名又は名称】ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100203035
【弁理士】
【氏名又は名称】五味渕 琢也
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】ポリダノ,オロール・アナベル
(72)【発明者】
【氏名】ズドウラフコワ,アネリア・ニコロバ
【審査官】 池田 周士郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−134018(JP,A)
【文献】 特開2006−282671(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアトリートメント組成物であって、
a)0.1〜2重量%の二硫化セレン;
b)0.1〜5重量%のジンクピリチオン;および、
c)0.01〜10重量%のカチオン性グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドポリマー
を含む、ヘアトリートメント組成物。
【請求項2】
前記二硫化セレンが、0.1〜1.5重量%のレベルで存在する、請求項1に記載のヘアトリートメント組成物
【請求項3】
前記ジンクピリチオンが、0.1〜3重量%のレベルで存在する、請求項1または請求項2に記載のヘアトリートメント組成物
【請求項4】
前記カチオン性グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドポリマーが、0.01〜5重量%のレベルで存在する、請求項1〜3のいずれかに記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項5】
0.5〜45重量%の界面活性剤を含むフケ防止シャンプーの形態である、請求項1〜4のいずれかに記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項6】
0.5〜20重量%のアルキルスルフェートおよび/またはエトキシル化アルキルスルフェートアニオン性界面活性剤を含む、請求項5に記載のヘアトリートメント組成物
【請求項7】
0.1〜10重量%のベタイン界面活性剤を含む、請求項5または請求項6に記載のヘアトリートメント組成物
【請求項8】
0.1〜10重量%のアルキルアミドプロピルベタインを含む、請求項7に記載のヘアトリートメント組成物。
【請求項9】
a)0.1〜2重量%の二硫化セレン;
b)0.1〜5重量%のジンクピリチオン;
c)0.01〜10重量%のカチオン性グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドポリマー;
d)0.5〜20重量%のアルキルスルフェートおよび/またはエトキシル化アルキルスルフェートアニオン性界面活性剤;および、
d)0.1〜10重量%のコカミドプロピルベタイン
を含む、請求項6〜のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物
【請求項10】
0.05〜5重量%の架橋ポリアクリレートポリマーを含む、請求項5〜のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物
【請求項11】
0.01〜10重量%のシリコーンを含む、請求項5〜10のいずれか一項に記載のヘアトリートメント組成物
【請求項12】
フケのトリートメントに使用するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改善された色安定性を有するフケ防止シャンプー組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
フケは世界中で多くの人々に影響を与えている問題である。この状態は、死んだ皮膚細胞の塊が頭皮から剥がれ落ちることによって起きる。これらは白色であり、美感的に不快な見掛けを呈する。フケの一因となる要因は、マラセチア属(Malassezia)酵母の特定のメンバーである。これらに取り組むために、特定のフケ防止活性物質がフケ防止製品に含まれている。このようなフケ防止活性物質の1つは、二硫化セレンである。
【0003】
二硫化セレンヘアトリートメント組成物の問題点は、それらが色安定性ではないことである。製剤の色は、消費者にとって望ましくない非魅力的な暗緑色へと時間と共に変化する。
【0004】
米国特許第4,854,333号明細書では、硫化セレンの変色の問題を克服する1つの方法は、過酸化水素または過炭酸ナトリウムなどの過酸化剤を含めることであることが開示されている。
【0005】
過酸化剤を使用せずにこの変色を克服する別の方法が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,854,333号明細書
【発明の概要】
【0007】
本発明の目的は、この問題を解決することである。
【0008】
本発明者らは、亜鉛塩をシャンプーに組み込むことによって、得られた組成物が色安定性であり、時間と共に緑色に変化しないことを見出した。
【0009】
したがって、第1の態様では、本発明は、
ヘアトリートメント組成物であって、
a)0.1〜2重量%の二硫化セレン;
b)0.1〜5重量%のジンクピリチオン;および、
c)0.01〜10重量%のカチオン性グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドポリマー
を含む、ヘアトリートメント組成物を提供する。
【0010】
好ましくは、二硫化セレンは、0.1〜1.5重量%、より好ましくは0.1〜1重量%、最も好ましくは0.1〜0.5重量%のレベルで存在する。
【0011】
好ましくは、ジンクピリチオンは、0.1〜3重量%、より好ましくは0.1〜2重量%のレベルで存在する。
【0012】
好ましくは、カチオン性グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドポリマーは、0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜1重量%、より好ましくは0.05〜0.5重量%のレベルで存在する。
【0013】
好ましくは、ヘアトリートメント組成物は、0.5〜45重量%の界面活性剤を含むフケ防止シャンプーの形態である。
【0014】
好ましくは、フケ防止シャンプーは、0.5〜20重量%のアルキルスルフェートおよび/またはエトキシル化アルキルスルフェートアニオン性界面活性剤を含む。
【0015】
好ましくは、フケ防止シャンプーは、0.1〜10重量%のベタイン界面活性剤、好ましくはアルキルアミドプロピルベタインを含む。
【0016】
好ましくは、フケ防止シャンプーは、
a)0.1〜2重量%の二硫化セレン;
b)0.1〜5重量%のジンクピリチオン;
c)0.01〜10重量%のカチオン性グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドポリマー;
d)0.5〜20重量%のアルキルスルフェートおよび/またはエトキシル化アルキルスルフェートアニオン性界面活性剤;および、
d)0.1〜10重量%のコカミドプロピルベタイン
を含む。
【0017】
好ましくは、フケ防止シャンプーは、0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2.5重量%、より好ましくは0.25〜1重量%の架橋ポリアクリレートポリマーを含む。
【0018】
好ましくは、フケ防止シャンプーは、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、より好ましくは0.3〜5重量%のシリコーンを含む。
【0019】
本発明の第2の態様は、フケのトリートメントに使用するための本発明の第1の態様の組成物に関する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
二硫化セレン
二硫化セレン(または硫化セレン)は、近似式SeSの無機化合物に関する包括的な用語である。硫黄およびセレンは環および鎖を容易に形成するので、フケ防止トリートメント組成物に使用される硫化セレンは、全Se:S比が1:2の混合物である(このため、SeSと略されることが多い)。
【0021】
二硫化セレンは、0.1〜2重量%、好ましくは0.1〜1.5重量%、より好ましくは0.1〜1重量%、またはさらに0.1〜0.5重量%のレベルで存在する。
【0022】
ジンクピリチオン(ZPT)
ヘアトリートメント組成物は、ジンクピリチオン(ZPT)(これは、亜鉛1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンの別名である)を含む。
【0023】
ジンクピリチオンは、前記組成物の総重量を基準として0.1〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%、より好ましくは0.1〜2重量%のレベルで存在する。
【0024】
カチオン性ポリマー
ヘアトリートメント組成物は、カチオン性グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドポリマーを含む。
【0025】
これらのカチオン性ポリマーは、JAGUARという一連の商標でRhone−Poulencから市販されている。例は、JAGUAR C13S(これは、低置換度のカチオン基および高粘度を有する);JAGUAR C15(これは、中置換度および低粘度を有する);JAGUAR C17(これは、高置換度、高粘度を有する);JAGUAR C16(これは、低いレベルで置換基およびカチオン性第4級アンモニウム基を含有するヒドロキシプロピル化カチオン性グアー誘導体である)およびJAGUAR 162(これは、低置換度を有する高透明度で中粘度のグアーである)である。
【0026】
カチオン性コンディショニングポリマーは、一般に、前記組成物の総重量を基準として0.01〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜1重量%、より好ましくは0.05〜0.5重量%のレベルで、本発明の組成物中に存在するであろう。
【0027】
他のフケ防止活性物質
さらなるフケ防止活性物質を組成物中に含め得る。例示的な物質は、オクトピロックス(ピロクトンオラミン)、アゾール抗菌剤(例えば、クリンバゾール)およびそれらの組み合わせである。これらの物質の量は、組成物の約0.01〜約5重量%、好ましくは0.1〜3重量%、最適には約0.3〜約4重量%の範囲であり得る。
【0028】
ヘアトリートメント組成物
ヘアトリートメント組成物は、消費者の頭皮および毛髪をトリートメントするのに適切な任意の数の美容的に許容され得る形態を取り得る。これらとしては、ローション、クリームおよびシャンプーが挙げられ得る。
【0029】
好ましくは、ヘアトリートメント組成物は、フケ防止シャンプーである。
【0030】
シャンプー組成物
本発明の好ましいフォーマットは、フケ防止シャンプー組成物の形態である。
【0031】
本発明のシャンプー組成物は、好ましくは水性である(すなわち、それらは、それらの主成分として水または水性溶液またはリオトロピック液晶相を有する)。適切には、前記組成物は、前記組成物の総重量を基準として50〜98重量%、好ましくは60〜90重量%の水を含むであろう。
【0032】
好ましいフケ防止シャンプーは、毛髪を洗うための界面活性剤を含み、毛髪の状態を改善する他の成分(例えば、シリコーン)を含み得る。
【0033】
界面活性剤
フケ防止シャンプーは、好ましくは、頭部および頭皮を洗うように作用する界面活性剤を含む。
【0034】
好ましくは、界面活性剤は、アニオン性界面活性剤を含む。
【0035】
アニオン性界面活性剤は全体で、好ましくは、前記組成物の総重量を基準として0.5〜45重量%、より好ましくは1.5〜35重量%、最も好ましくは5〜20重量%のレベルで存在する。
【0036】
好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェートおよび/またはエトキシル化アルキルスルフェートアニオン性界面活性剤である。アルキルスルフェートおよび/またはエトキシル化アルキルスルフェートアニオン性界面活性剤の好ましいレベルは、0.5〜20重量%である。
【0037】
好ましいアルキルスルフェートは、好ましくはナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムなどの可溶化カチオンとの塩の形態での、C8−18アルキルスルフェート、より好ましくはC12−18アルキルスルフェートである。例は、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)またはドデシル硫酸ナトリウム(SDS)である。
【0038】
好ましいアルキルエーテルスルフェートは、式:RO(CHCHO)SOM(式中、Rは、8〜18個(好ましくは、12〜18個)の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルであり;nは、少なくとも0.5超、好ましくは1〜3の平均値を有する数であり;Mは、ナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムなどの可溶化カチオンである)を有する。例は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)である。
【0039】
好ましいエトキシル化アルキルスルフェートアニオン性界面活性剤は、0.5〜3、好ましくは1〜3の平均エトキシル化度を有するラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)である。
【0040】
本発明のシャンプー組成物は、美容的に許容され得るさらなるアニオン性クレンジング界面活性剤であって、毛髪に局所適用するのに適切なアニオン性クレンジング界面活性剤を1種以上含み得る。
【0041】
さらなる適切なアニオン性クレンジング界面活性剤の例は、アルカリールスルホネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、N−アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルエーテルカルボン酸ならびにそれらの塩、特にそれらのナトリウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩ならびにモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩およびトリエタノールアミン塩である。アルキル基およびアシル基は、一般に、8〜18個、好ましくは10〜16個の炭素原子を含み、不飽和であり得る。アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルエーテルカルボン酸ならびにそれらの塩は、1分子当たり1〜20個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位を含み得る。
【0042】
本発明のシャンプー組成物に使用するための典型的なアニオン性クレンジング界面活性剤としては、ナトリウムオレイルスクシネート、アンモニウムラウリルスルホスクシネート、ナトリウムラウリルエーテルスルホスクシネート、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、トリエタノールアミンドデシルベンゼンスルホネート、ラウリルエーテルカルボン酸およびナトリウムN−ラウリルサルコシネートが挙げられる。
【0043】
適切な好ましいさらなるアニオン性クレンジング界面活性剤は、ナトリウムラウリルエーテルスルホスクシネート(n)EO(ここで、nは1〜3である)、ラウリルエーテルカルボン酸(n)EO(ここで、nは10〜20である)である。
【0044】
上記アニオン性クレンジング界面活性剤のいずれかの混合物も適切であり得る。
【0045】
前記組成物は、審美的特性、物理的特性またはクレンジング特性の前記組成物への付与を助けるために、補助界面活性剤を含み得る。
【0046】
補助界面活性剤の例は非イオン性界面活性剤であり、これを、前記組成物の総重量を基準として0.5〜8重量%、好ましくは2〜5重量%の範囲の量で含め得る。
【0047】
例えば、本発明のシャンプー組成物に含め得る代表的な非イオン性界面活性剤としては、脂肪族(C−C18)第1級または第2級直鎖または分岐鎖アルコールまたはフェノールと、アルキレンオキシド(通常はエチレンオキシドであり、一般には6〜30個のエチレンオキシド基を有する)との縮合生成物が挙げられる。
【0048】
他の代表的な非イオン性界面活性剤としては、モノ−アルキルアルカノールアミドまたはジ−アルキルアルカノールアミドが挙げられる。例としては、ココモノ−エタノールアミドまたはココジ−エタノールアミドおよびココモノ−イソプロパノールアミドが挙げられる。
【0049】
本発明のシャンプー組成物に含め得るさらなる非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。典型的には、APGは、1個以上のグリコシル基のブロックに(任意には架橋基を介して)結合しているアルキル基を含むものである。好ましいAPGは、以下の式:
RO−(G)
(式中、Rは、飽和でも不飽和でもよい分岐鎖または直鎖アルキル基であり、Gは、糖基である)によって定義される。
【0050】
Rは、約C〜約C20の平均アルキル鎖長を表し得る。好ましくは、Rは、約C〜約C12の平均アルキル鎖長を表す。最も好ましくは、Rの値は、約9.5〜約10.5である。Gは、CまたはC単糖残基から選択され得、好ましくはグルコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクトース、フルクトース、マンノースおよびそれらの誘導体を含む群から選択され得、好ましくは、Gはグルコースである。
【0051】
重合度nは、約1〜約10またはそれ以上の値を有し得;好ましくは、nの値は、約1.1〜約2であり、最も好ましくはnの値は、約1.3〜約1.5である。
【0052】
本発明に使用するのに適切なアルキルポリグリコシドは市販されており、例えば、Oramix NS10 ex Seppic;Plantaren 1200およびPlantaren 2000 ex Henkelとして特定される物質が挙げられる。
【0053】
本発明の組成物に含め得る他の糖由来非イオン性界面活性剤としては、C10−C18N−アルキル(C−C)ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、例えば国際公開第92/06154号および米国特許第5,194,639号に記載されているC12−C18N−メチルグルカミド、ならびにN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド、例えばC10−C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドが挙げられる。
【0054】
補助界面活性剤の好ましい例は、両性または双性イオン性界面活性剤であり、これを、前記組成物の総重量を基準として0.1〜約10重量%、好ましくは0.5〜8重量%、より好ましくは1〜5重量%の範囲の量で含め得る。
【0055】
両性または双性イオン性界面活性剤の例としては、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレートおよびアシルグルタメートが挙げられ、これらのアルキル基およびアシル基は、8〜19個の炭素原子を有する。本発明のシャンプーに使用するための典型的な両性または双性イオン性界面活性剤としては、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインおよびナトリウムココアンホアセテートが挙げられる。
【0056】
特に好ましい両性または双性イオン性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインである。
【0057】
さらなる任意選択的な好ましい界面活性剤は、アルキルグリシネートおよび/またはアルキルカルボキシグリシネートである。存在する場合、それは、1〜8重量%、好ましくは2〜6重量%のレベルで存在する。
【0058】
好ましくは、アルキルグリシネートおよび/またはアルキルカルボキシグリシネートは、ナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムなどの可溶化カチオンとの塩の形態で、C8−22炭素原子のアルキル基を有する。好ましいグリシネートは、ナトリウムココグリシネートおよびナトリウムココイルグリシネートである。
【0059】
上記両性または双性イオン性界面活性剤のいずれかの混合物も適切であり得る。好ましい混合物は、コカミドプロピルベタインと上記さらなる両性または双性イオン性界面活性剤の混合物である。好ましいさらなる両性または双性イオン性界面活性剤は、ナトリウムココアンホアセテートである。
【0060】
本発明のシャンプー組成物中の界面活性剤(補助界面活性剤も含む)の総量は、一般に、前記組成物の総重量を基準として1〜50重量%、好ましくは2〜40重量%、より好ましくは10〜25重量%である。
【0061】
シリコーン
有利には、ここに記載される組成物は、1つ以上のシリコーンを含み得る。シリコーンは、分散または懸濁された粒子状形態で見られるコンディショニング剤である。それらは毛髪に付着して、水で毛髪をリンスした後にも残っているものである。適切なシリコーンオイルとしては、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマーおよびそれらの混合物が挙げられ得る。アミノシリコーンは、シャンプー組成物に配合されることが多い。アミノシリコーンは、少なくとも1つの第1級アミン基、第2級アミン基、第3級アミン基または第4級アンモニウム基を含有するシリコーンである。高分子量のシリコーンガムも利用し得る。他の有用な種類は、ジメチコン/ビニル/ジメチコンクロスポリマー(例えば、Dow Corning9040および9041)などの架橋シリコーンエラストマーである。
【0062】
シリコーンの数平均粒子径は、約0.01ミクロン〜約50ミクロン、最も好ましくは約0.01〜約0.5ミクロンの範囲であり得る。
【0063】
有利には、本発明の組成物は、シリコーンマイクロエマルジョンの予混合物を含み得る。マイクロエマルジョンは、約10〜約1,000nm、好ましくは約100〜約500nmの範囲の数平均粒子径を有するシリコーン粒子の水性界面活性剤安定化エマルジョンである。適切な予形成シリコーンエマルジョンの例としては、エマルジョンDC2−1766、DC2−1784、DC−1785、DC−1786、DC−1788ならびにマイクロエマルジョンDC2−1865およびDC2−1870が挙げられ、すべてDow Corningから入手可能である。これらはすべて、ジメチコノールのエマルジョンまたはマイクロエマルジョンである。DC939(Dow Corning製)およびSME253(GE Silicones製)などのアモジメチコンエマルジョンも適切である。
【0064】
前記組成物中のシリコーンの量は、存在する場合、シャンプー組成物の約0.01〜約10重量%、好ましくは約0.1〜約8重量%、より好ましくは約0.3〜約5重量%の範囲であり得る。
【0065】
懸濁剤
好ましくは、本発明の組成物は、懸濁剤をさらに含む。適切な懸濁剤は、ポリアクリル酸、アクリル酸の架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーとのコポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとのコポリマー、アクリル酸とアクリレートエステルとの架橋コポリマー、ヘテロ多糖ガムおよび結晶性長鎖アシル誘導体から選択される。長鎖アシル誘導体は、望ましくは、エチレングリコールステアレート、16〜22個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドおよびそれらの混合物から選択される。エチレングリコールジステアレートおよびポリエチレングリコール3ジステアレートは、前記組成物に真珠光沢をもたらすので、好ましい長鎖アシル誘導体である。ポリアクリル酸は、Carbopol 420、Carbopol 488またはCarbopol 493として市販されている。多官能性剤と架橋したアクリル酸のポリマーも使用され得る;それらは、Carbopol 910、Carbopol 934、Carbopol 941およびCarbopol 980として市販されている。カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとの適切なコポリマーの例は、Carbopol 1342である。すべてのCarbopol(商標)材料は、Goodrichから入手可能である。
【0066】
アクリル酸とアクリレートエステルとの適切な架橋ポリマーは、Pemulen TR1およびPemulen TR2である。適切なヘテロ多糖ガムは、例えば、Kelzan muとして入手可能なキサンタンガムである。
【0067】
上記懸濁剤のいずれかの混合物を使用し得る。好ましいのは、アクリル酸の架橋ポリマーと結晶性長鎖アシル誘導体との混合物である。
【0068】
含まれる場合、懸濁剤は、一般に、0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2.5重量%、より好ましくは0.25〜1重量%のレベルで、本発明のシャンプー組成物中に存在する。
【0069】
好ましい懸濁剤は、架橋ポリアクリレートポリマーである。
【0070】
本発明の組成物は、性能および/または消費者受容性を高めるために、他の成分を含有し得る。このような成分としては、香料、染料および顔料、pH調節剤、真珠光沢剤または乳白剤、粘度調整剤、保存剤および天然毛髪栄養剤、例えば植物抽出物、果実抽出物、糖誘導体およびアミノ酸が挙げられる。
【0071】
次に、以下の非限定的な実施例を参照して、実施例を説明する。数字によって本発明に従う発明を示し、文字によって比較発明を示す。
【0072】
[実施例]
本発明の利点を示す以下の実施例によって、本発明を説明する。
【0073】
例1−SeSは色不安定であり、暗緑色に変化する
ベースシャンプーには以下の成分が配合された:
【表1】
【0074】
色安定性試験
サンプルを50℃で1週間インキュベートした。製剤A〜Dはすべて、試験期間の終了までに、許容不可能な緑色に変化した。
【0075】
例2−亜鉛塩の追加は色安定性をもたらす
【表2】
【0076】
50℃で1週間インキュベートした後、製剤1〜6は色安定性であった。それらは緑色に変化せず、依然として薄橙色であった(0.5重量%と0.3重量%のSeSでは淡橙色)。
【0077】
例1および例2は、亜鉛塩(例えば、ジンクピリチオン(ZPT))を製剤に含めることによって、SeSが有する色安定性の問題を解決できることを示している。