(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6427219
(24)【登録日】2018年11月2日
(45)【発行日】2018年11月21日
(54)【発明の名称】テーブルティルティング確認装置及び確認方法
(51)【国際特許分類】
G03B 17/02 20060101AFI20181112BHJP
G02B 21/26 20060101ALI20181112BHJP
【FI】
G03B17/02
G02B21/26
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-79913(P2017-79913)
(22)【出願日】2017年4月13日
(65)【公開番号】特開2017-198985(P2017-198985A)
(43)【公開日】2017年11月2日
【審査請求日】2017年4月13日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0052337
(32)【優先日】2016年4月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512117177
【氏名又は名称】イズメディア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ヨン ウ
【審査官】
渡邉 勇
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−510496(JP,A)
【文献】
特開2015−102694(JP,A)
【文献】
特開2011−133509(JP,A)
【文献】
特開2010−085309(JP,A)
【文献】
特開平08−334314(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0229652(US,A1)
【文献】
特開2007−104296(JP,A)
【文献】
特開2003−259400(JP,A)
【文献】
韓国登録特許第10−1073604(KR,B1)
【文献】
韓国登録特許第10−0896803(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 19/00 − 21/00
G02B 21/06 − 21/36
G03B 17/02
G03B 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部と、前記固定部上に設けられる複数のテストゾーンと、前記複数のテストゾーンのそれぞれにカメラモジュールを順次に案内するために動くテーブルと、前記複数のテストゾーンのうち一つ以上のテストゾーンにそれぞれ設けられるチャートとを含むカメラモジュール検査装置に使用されるテーブルティルティング確認装置であって、
前記固定部に表示される第1位置マークと、
前記第1位置マークに向かうように前記テーブルに具備される第1マーク撮影機と、
を含み、
前記固定部は、前記テーブルから下方向に離隔して置かれるメインベースと、前記メインベースに固定される第1柱部材とを含み、
前記第1位置マークは、前記第1柱部材に表示される
テーブルティルティング確認装置。
【請求項2】
前記第1位置マークまたは前記第1マーク撮影機は、
前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち第1地点に前記第1位置マークが置かれるようにその位置が定められる
請求項1に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項3】
前記第1柱部材は、前記テーブルの中心を貫通する請求項1に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項4】
前記第1柱部材は、前記テーブルの外周面から外側に離隔して置かれる請求項1に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項5】
固定部と、前記固定部上に設けられる複数のテストゾーンと、前記複数のテストゾーンのそれぞれにカメラモジュールを順次に案内するために動くテーブルと、前記複数のテストゾーンのうち一つ以上のテストゾーンにそれぞれ設けられるチャートとを含むカメラモジュール検査装置に使用されるテーブルティルティング確認装置であって、
前記固定部に表示される第1位置マークと、
前記第1位置マークに向かうように前記テーブルに具備される第1マーク撮影機と、
を含み、
前記一つ以上のテストゾーンが第1及び第2テストゾーンを含み、前記一つ以上のチャートが前記第1テストゾーンに設けられる第1チャートと前記第2テストゾーンに設けられる第2チャートとを含む場合、
前記第1位置マークは、
前記固定部のうち前記第1テストゾーンに相応する部分に表示され、
前記テーブルティルティング確認装置は、
前記固定部のうち前記第2テストゾーンに相応する部分に表示される第2位置マークと、
前記第2位置マークに向かうように前記テーブルに具備される第2マーク撮影機と、
をさらに含む
テーブルティルティング確認装置。
【請求項6】
前記固定部は、前記テーブルから下方向に離隔して置かれるメインベースを含む請求項5に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項7】
前記第1及び第2位置マークは、前記メインベースに表示される請求項6に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項8】
前記固定部は、前記メインベースの一部に固定される第1柱部材をさらに含む請求項6に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項9】
前記第1柱部材は、前記テーブルの中心を貫通し、前記第1及び第2位置マークは、前記第1柱部材に表示される請求項8に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項10】
前記固定部は、
前記メインベースの他部に固定される第2柱部材をさらに含み、
前記第1柱部材は、
前記テーブルの外周面から外側に離隔して置かれ、前記第1テストゾーンに相応して置かれ、
前記第2柱部材は、
前記テーブルの外周面から外側に離隔して置かれ、前記第2テストゾーンに相応して置かれ、
前記第1及び第2位置マークは、
前記第1及び第2柱部材にそれぞれ表示される
請求項8に記載のテーブルティルティング確認装置。
【請求項11】
請求項1乃至4のいずれか一項のテーブルティルティング確認装置を利用したテーブルティルティング確認方法において、
前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち第1地点に前記第1位置マークが置かれるように前記第1マーク撮影機または前記第1位置マークを調整する段階と、
前記テーブルが第1位置から動いた後、再び前記第1位置に戻れば、前記第1位置マークを撮影するように前記第1マーク撮影機を駆動させる段階と、
前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち前記第1地点に前記第1位置マークが置かれるかを確認して、前記第1位置マークが前記第1地点になければ、前記テーブルが初期状態から傾いたことを確認する段階と、
を含む
テーブルティルティング確認方法。
【請求項12】
請求項5乃至10のいずれか一項のテーブルティルティング確認装置を利用したテーブルティルティング確認方法において、
前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち第1地点に前記第1位置マークが置かれるように前記第1マーク撮影機または前記第1位置マークを調整する段階と、
前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第2マーク撮影機に撮影される部分のうち第2地点に前記第2位置マークが置かれるように前記第2マーク撮影機または前記第2位置マークを調整する段階と、
前記テーブルが第1位置から動いた後、再び前記第1位置に戻れば、前記第1及び第2位置マークをそれぞれ撮影するように前記第1及び第2マーク撮影機を駆動させる段階と、
前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち前記第1地点に前記第1位置マークが置かれるかを確認すると共に、前記第2マーク撮影機に撮影される部分のうち前記第2地点に前記第2位置マークが置かれるかを確認して、前記第1位置マークが前記第1地点にないか、または前記第2位置マークが前記第2地点になければ、前記テーブルが初期状態から傾いたことを確認する段階と、
を含む
テーブルティルティング確認方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラモジュールを検査する検査装置に使用されるテーブルが初期セットされた状態で傾いたか否かを確認する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、PDAなどのような携帯用端末機は、端末機本来の機能の他に写真撮影、動画撮影などを行うためにカメラモジュールを一般的に搭載しており、高解像度及び高画質の撮影のためにカメラモジュールの性能が改善される傾向である。
【0003】
このようなカメラモジュールは、生産工程で作動検査をするが、例えば、フォーカスの調整、解像度の検査などを通じて良否を判定する。
【0004】
図1は、従来のカメラモジュール検査装置を概略的に示す図面である。参考として、
図1は、特許文献1の
図1に対応するもので、説明の便宜上、図面符号などは修正をせずそのまま表示した。
【0005】
従来のカメラモジュール検査装置は、当該テストゾーンにカメラモジュールが置かれるようにテーブル31を回転させた後、カメラモジュールでチャート部50、60を撮影し、撮影したデータを受信してフォーカスの状態を分析する過程を経る。例えば、第1テストゾーンでは、第1チャート50を利用した固定フォーカスの調整を行い、第2テストゾーンでは、第2チャート60を利用したオートフォーカスの駆動検査を行う。参考として、この時に使用されるチャート部の一例が
図2に図示されている。ここで、
図2は、一般的なチャートを概略的に示すもので、特許文献2の
図16に対応する図面である。
【0006】
特に、テーブルに置かれたカメラモジュールのフォーカスや解像度などを検査するために使用されるチャートとの位置関係を考慮して、テーブルの位置が初期セットされる。その後、1日に1回ほどカメラモジュール検査装置を停止させてテーブルの位置が初期セット状態にあるかを確認する実情である。
【0007】
しかし、テーブルが初期セット位置にある場合でもカメラモジュール検査装置を1日に1回ほど停止させて確認するため、生産性が下がるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許第10−1073604号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10−0896803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の技術的課題は、検査装置の稼動中にも初期セットされたテーブルが傾いたか否かを確認することができるテーブルティルティング確認装置及び確認方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の実施例によるテーブルティルティング確認装置は、固定部と、前記固定部上に設けられる複数のテストゾーンと、前記それぞれのテストゾーンにカメラモジュールを順次に案内するために動くテーブルと、前記複数のテストゾーンのうち一つ以上のテストゾーンにそれぞれ設けられるチャートとを含むカメラモジュール検査装置に使用されるテーブルティルティング確認装置であって、前記固定部に表示される第1位置マークと、前記第1位置マークに向かうように前記テーブルに具備される第1マーク撮影機とを含む。
【0011】
前記第1位置マークまたは前記第1マーク撮影機は、前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち第1地点に前記第1位置マークが置かれるようにその位置が定められることができる。
【0012】
一例として、前記固定部は、前記テーブルから下方向に離隔して置かれるメインベースを含むことができる。
【0013】
前記第1位置マークは、前記メインベースに表示されることができる。
【0014】
他の例として、前記固定部は、前記メインベースに固定される第1柱部材をさらに含むことができる。
【0015】
前記第1位置マークは、前記第1柱部材に表示されることができる。
【0016】
前記第1柱部材は、前記テーブルの中心を貫通することができる。
【0017】
また他の例として、前記第1柱部材は、前記テーブルの外周面から外側に離隔して置かれることができる。
【0018】
一方、本発明の実施例によるテーブルティルティング確認方法は、上述した本発明の実施例によるテーブルティルティング確認装置を利用したテーブルティルティング確認方法において、前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち第1地点に前記第1位置マークが置かれるように前記第1マーク撮影機または前記第1位置マークを調整する段階と、前記テーブルが第1位置から動いた後、再び前記第1位置に戻れば、前記第1位置マークを撮影するように前記第1マーク撮影機を駆動させる段階と、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち前記第1地点に前記第1位置マークが置かれるかを確認して、前記第1位置マークが前記第1地点になければ、前記テーブルが初期状態から傾いたことを確認する段階とを含むことができる。
【0019】
他方、前記一つ以上のテストゾーンが第1及び第2テストゾーンを含み、前記一つ以上のチャートが前記第1テストゾーンに設けられる第1チャートと前記第2テストゾーンに設けられる第2チャートとを含む場合、前記第1位置マークは、前記固定部のうち前記第1テストゾーンに相応する部分に表示することができ、上述した本発明の実施例における他のテーブルティルティング確認装置は、前記固定部のうち前記第2テストゾーンに相応する部分に表示される第2位置マークと、前記第2位置マークに向かうように前記テーブルに具備される第2マーク撮影機とをさらに含むことができる。
【0020】
前記固定部は、前記テーブルから下方向に離隔して置かれるメインベースを含むことができる。
【0021】
一例として、前記第1及び第2位置マークは、前記メインベースに表示できる。
【0022】
他の例として、前記固定部は、前記メインベースの一部に固定される第1柱部材をさらに含むことができる。
【0023】
前記第1柱部材は、前記テーブルの中心を貫通し、前記第1及び第2位置マークは、前記第1柱部材に表示されることができる。
【0024】
また他の例として、前記固定部は、前記メインベースの他部に固定される第2柱部材をさらに含むことができ、前記第1柱部材は、前記テーブルの外周面から外側に離隔して置かれ、前記第1テストゾーンに相応して置かれることができ、前記第2柱部材は、前記テーブルの外周面で外側に離隔して置かれ、前記第2テストゾーンに相応して置かれることができ、前記第1及び第2位置マークは、前記第1及び第2柱部材にそれぞれ表示されることができる。
【0025】
さらに他方、本発明の実施例によるテーブルティルティング確認方法は、上述した本発明の実施例によるテーブルティルティング確認装置を利用したテーブルティルティング確認方法であって、前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち第1地点に前記第1位置マークが置かれるように前記第1マーク撮影機または前記第1位置マークを調整する段階と、前記カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、前記第2マーク撮影機に撮影される部分のうち第2地点に前記第2位置マークが置かれるように前記第2マーク撮影機または前記第2位置マークを調整する段階と、前記テーブルが第1位置から動いた後、再び前記第1位置に戻れば、前記第1及び第2位置マークをそれぞれ撮影するように前記第1及び第2マーク撮影機を駆動させる段階と、前記第1マーク撮影機に撮影される部分のうち前記第1地点に前記第1位置マークが置かれるかを確認すると共に、前記第2マーク撮影機に撮影される部分のうち前記第2地点に前記第2位置マークが置かれるかを確認して、前記第1位置マークが前記第1地点にないか、または前記第2位置マークが前記第2地点になければ、前記テーブルが初期状態から傾いたことを確認する段階とを含むことができる。
【発明の効果】
【0026】
以上のように、本発明の実施例によるテーブルティルティング確認装置及び確認方法は、以下のような効果を有することができる。
【0027】
本発明の実施例によると、第1位置マークと第1マーク撮影機とを含む技術構成を提供するため、カメラモジュール検査装置の稼動中にも初期セットされたテーブルが傾いたか否かを確認することができ、従来と異なり、カメラモジュール検査装置を1日1回ほど停止させて確認しなくても良く、生産性を向上できる。
【0028】
また、本発明の実施例によると、目視ではなく、第1位置マークと第1マーク撮影機とを通じてテーブルが毎回元の位置に戻る度にテーブルが傾いたか否かを確認することができるため、従来に比べてカメラモジュール検査装置の検査精度が向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】従来のカメラモジュール検査装置を概略的に示す図面である。
【
図2】一般的なチャートを概略的に示す図面である。
【
図3】本発明の第1実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【
図4】本発明の第2実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【
図5】本発明の第3実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【
図6】本発明の第4実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【
図7】本発明の第5実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【
図8】本発明の第6実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付の図面を参考として、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者が容易に実施することができるように詳しく説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で具現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0031】
図3は、本発明の第1実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【0032】
本発明の第1実施例によるテーブルティルティング確認装置は、カメラモジュール検査装置に使用されるテーブルティルティング確認装置であって、
図3に示すように、第1位置マーク150と第1マーク撮影機160とを含むことができる。
【0033】
カメラモジュール検査装置は、
図3に示すように、固定部110と、固定部110上または上方に設けられる複数のテストゾーン120と、それぞれのテストゾーン120にカメラモジュール(図示せず)を順次に案内するために動くテーブル130と、複数のテストゾーン120のうち一つ以上のテストゾーンにそれぞれ設けられるチャート140とを含むことができる。さらに、一つ以上のテストゾーン120は、第1及び第2テストゾーン121、122を含むことができ、一つ以上のチャート140は、第1テストゾーン121に設けられる第1チャート141と、第2テストゾーン122に設けられる第2チャート142とを含むことができる。
【0034】
従って、カメラモジュール(図示せず)がソケット(図示せず)などを通じてテーブル130にロードされた状態で、テーブル130の回転によりそれぞれのテストゾーン120に順次にカメラモジュールが案内されながらカメラモジュールに対する検査が行われる。参考として、図示してはいないが、テーブル130を回転させる技術構成は、テーブルにモータを直結するか、またはプリ−ベルトやギア結合などを通じて間接的にテーブルを回転させる等の多様な公知技術として具現することができ、本発明は、テーブルの回転に関するものではないため、その具体的な説明は省略する。
【0035】
第1位置マーク150は、
図3に示すように、固定部110に略「点」の形態で表示されることができる。第1マーク撮影機160は、
図3に示すように、第1位置マーク150の周囲を撮影するために、第1位置マーク150に向かうようにテーブル130に具備されることができる。
【0036】
従って、本発明の第1実施例によると、第1位置マーク150と第1マーク撮影機160とを含む技術構成を提供するため、カメラモジュール検査装置の稼動中にも初期セットされたテーブル130が傾いたか否かを確認することができ、従来と異なり、カメラモジュール検査装置を1日1回ほど停止させて確認しなくても良く、歩留まりが向上されることができる。また、本発明の第1実施例によると、目視ではなく、第1位置マーク150と第1マーク撮影機160とを通じてテーブル130が毎回元の位置に戻る度にテーブル130が傾いたか否かを確認することができるため、従来に比べてカメラモジュール検査装置の検査精度が向上することができる。
【0037】
特に、第1位置マーク150または第1マーク撮影機160は、カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、第1マーク撮影機160に撮影される部分のうち第1地点に第1位置マーク150が置かれるようにその位置が定められることができる。従って、以後第1マーク撮影機160で撮影された第1位置マーク150が第1地点から外れたことが分かれば、テーブル130が傾いたことを確認することができる。
【0038】
さらに、固定部110は、
図3に示すように、テーブル130から下方向に離隔して置かれるメインベース111を含むことができる。この場合、第1位置マーク150は、メインベース111の上面に表示されることができ、第1マーク撮影機160は、テーブル130の底面に具備されることができる。
【0039】
一方、本発明の第1実施例によるテーブルティルティング確認方法は、上述した本発明の第1実施例によるテーブルティルティング確認装置を利用したテーブルティルティング確認方法であって、先ず、カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、第1マーク撮影機160に撮影される部分のうち第1地点に第1位置マーク150が置かれるように第1マーク撮影機160または第1位置マーク150を調整する。
【0040】
その後、テーブル130が第1位置から動いた後、再び第1位置に戻れば、第1位置マーク150を撮影するように第1マーク撮影機160を駆動させる。
【0041】
その後、第1マーク撮影機160に撮影される部分のうち第1地点に第1位置マーク150が置かれるかを確認して、第1位置マーク150が第1地点になければ、テーブル130が初期状態から傾いたことを確認する。
【0042】
さらに、テーブル130が傾いたことを確認した後は、作業者に警告をするか、またはカメラモジュール検査装置が自動で停止するように設定することもできる。
【0043】
以下、
図4を参照して、本発明の第2実施例によるテーブルティルティング確認装置について説明する。
【0044】
図4は、本発明の第2実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【0045】
本発明の第2実施例によるテーブルティルティング確認装置は、
図4に示すように、第2位置マーク250と第2マーク撮影機260とをさらに含むこと以外、上述した本発明の第1実施例と同一であるので、以下では、第2位置マーク250と第2マーク撮影機260を中心として説明する。
【0046】
図4に示すように、上述した第1位置マーク150がメインベース111のうち第1チャート141が設けられた第1テストゾーン121に相応する部分に表示される場合、第2位置マーク250は、メインベース111のうち第2チャート142が設けられた第2テストゾーン122に相応する部分に表示されることができる。第2マーク撮影機260は、第2位置マーク250の周りを撮影するために、第2位置マーク250に向かうようにテーブル130に具備されることができる。
【0047】
従って、本発明の第2実施例によると、上述した本発明の第1実施例に言及した効果と共に、第1位置マーク150と第1マーク撮影機160とが第1チャート141が設けられた第1テストゾーン121に具備され、第2位置マーク250と第2マーク撮影機260とが第2チャート142が設けられた第2テストゾーン122に具備されることにより、第1チャート141とこれに対向するテーブル130の一部分との位置関係が、第2チャート142とこれに対向するテーブル130の他部分との位置関係と異なる場合、第1位置マーク150と第1マーク撮影機160、そして第2位置マーク250と第2マーク撮影機260で、それぞれ独立して確認することができ、カメラモジュール検査装置の検査精度がさらに向上することができる。
【0048】
一方、本発明の第2実施例によるテーブルティルティング確認方法は、上述した本発明の第2実施例によるテーブルティルティング確認装置を利用したテーブルティルティング確認方法であって、先ず、カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、第1マーク撮影機160に撮影される部分のうち第1地点に第1位置マーク150が置かれるように第1マーク撮影機160または第1位置マーク150を調整する。以後または以前に、カメラモジュール検査装置が正常に設置された初期状態で、第2マーク撮影機260に撮影される部分のうち第2地点に第2位置マーク250が置かれるように、第2マーク撮影機260または第2位置マーク250を調整する。
【0049】
その後、テーブル130が第1位置から動いた後、再び第1位置に戻れば、第1及び第2位置マーク150、250をそれぞれ撮影するように第1及び第2マーク撮影機160、260を駆動させる。
【0050】
その後、第1マーク撮影機160に撮影される部分のうち第1地点に第1位置マーク150が置かれるかを確認すると共に、第2マーク撮影機260に撮影される部分のうち第2地点に第2位置マーク250が置かれるかを確認して、第1位置マーク150が第1地点にないか、または第2位置マーク250が第2地点になければ、テーブル130が初期状態から傾いたことを確認する。
【0051】
さらに、テーブル130が傾いたことを確認した後は、作業者に警告をするか、またはカメラモジュール検査装置が自動で停止するように設定することもできる。
【0052】
以下、
図5を参照して、本発明の第3実施例によるテーブルティルティング確認装置について説明する。
【0053】
図5は、本発明の第3実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【0054】
本発明の第3実施例によるテーブルティルティング確認装置は、
図5に示すように、固定部310の構成、テーブル330の形状、そして第1位置マーク350及び第1マーク撮影機360の具備位置を除いては、上述した本発明の第1実施例と同一であるので、以下では、固定部310の構成、第1位置マーク350及び第1マーク撮影機360の具備位置を中心として説明する。
【0055】
固定部310は、テーブル330から下方向に離隔して置かれるメインベース311と、該メインベース311に固定される第1柱部材312とをさらに含むことができる。特に、第1柱部材312は、テーブル330の中心を貫通して置かれることができる。この場合、第1位置マーク350は第1柱部材312に表示されることができ、第1マーク撮影機360はテーブル330の上面に具備されることができる。もちろん、図示してはいないが、第1位置マーク350が第1柱部材312のうちメインベース311とテーブル330との間に表示される場合、第1マーク撮影機360は、テーブル330の底面に具備されることができる。
【0056】
従って、本発明の第3実施例によると、上述した本発明の第1実施例に言及された効果と共に、メインベース311とテーブル330との間の空間が狭い場合、テーブル330の位置を高くする構造の変更をせずとも使用することができる。
【0057】
以下、
図6を参照して、本発明の第4実施例によるテーブルティルティング確認装置について説明する。
【0058】
図6は、本発明の第4実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【0059】
本発明の第4実施例によるテーブルティルティング確認装置は、
図6に示すように、第2位置マーク450と第2マーク撮影機460とをさらに含むこと以外、上述した本発明の第3実施例と同一であるので、以下では、第2位置マーク450と第2マーク撮影機460を中心として説明する。
【0060】
図6に示すように、上述した第1位置マーク350が第1柱部材312のうち第1チャート141が設けられた第1テストゾーン121に相応する部分に表示される場合、第2位置マーク450は、第1柱部材312のうち第2チャート142が設けられた第2テストゾーン122に相応する部分に表示されることができる。第2マーク撮影機460は、第2位置マーク450の周りを撮影するために、第2位置マーク450に向かうようにテーブル330に具備されることができる。
【0061】
従って、本発明の第2実施例によると、上述した本発明の第3実施例に言及された効果と共に、第1位置マーク350と第1マーク撮影機360とが第1チャート141が設けられた第1テストゾーン121に具備され、第2位置マーク450と第2マーク撮影機460とが第2チャート142が設けられた第2テストゾーン122に具備されることにより、第1チャート141とこれに対向するテーブル330の一部分との位置関係が第2チャート142とこれに対向するテーブル330の他部分との位置関係と互いに異なる場合、第1位置マーク350と第1マーク撮影機360、そして第2位置マーク450と第2マーク撮影機460でそれぞれ独立して確認することができ、カメラモジュール検査装置の検査精度がさらに向上することができる。
【0062】
以下、
図7を参照して、本発明の第5実施例によるテーブルティルティング確認装置について説明する。
【0063】
図7は、本発明の第5実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【0064】
本発明の第5実施例によるテーブルティルティング確認装置は、
図7に示すように、固定部510の構成、そして第1位置マーク550及び第1マーク撮影機560の具備位置以外、上述した本発明の第1実施例と同一であるので、以下では、固定部510の構成、そして第1位置マーク550及び第1マーク撮影機560の具備位置を中心として説明する。
【0065】
固定部は、テーブル130から下方向に離隔して置かれるメインベース511と、該メインベース511に固定される第1柱部材512とをさらに含むことができる。特に、第1柱部材512は、テーブル130の外周面から外側に離隔して置かれることができる。この場合、第1位置マーク550は第1柱部材512に表示されることができ、第1マーク撮影機560はテーブル130の上面に具備されることができる。もちろん、図示してはいないが、第1位置マークが第1柱部材のうちメインベースとテーブルとの間に表示される場合、第1マーク撮影機はテーブルの底面に具備されることができる。
【0066】
従って、本発明の第5実施例によると、上述した本発明の第1実施例に言及された効果と共に、メインベース511とテーブル130との間の空間が狭い場合、テーブル130の位置を高くする構造変更をせずとも使用することができる。また、テーブル130を回転させるために、テーブル130の中心にモーター(図示せず)が直結するタイプにも適用することができる。
【0067】
以下、
図8を参照して、本発明の第6実施例によるテーブルティルティング確認装置について説明する。
【0068】
図8は、本発明の第6実施例によるテーブルティルティング確認装置を概略的に示す図面である。
【0069】
本発明の第6実施例によるテーブルティルティング確認装置は、
図8に示すように、第2柱部材610、第2位置マーク650、そして第2マーク撮影機660をさらに含むこと以外、上述した本発明の第5実施例と同一であるので、以下では、第2柱部材610、第2位置マーク650、そして第2マーク撮影機660を中心として説明する。
【0070】
図8に示すように、上述した第1柱部材512が第1チャート141が設けられた第1テストゾーン121に相応する部分に具備される場合、第2柱部材610は、第2チャート142が設けられた第2テストゾーン122に相応する部分に具備されることができる。
【0071】
上述した第1位置マーク550が第1柱部材512に第1マーク撮影機560に向かって表示される場合、第2位置マーク650は、第2柱部材610に第2マーク撮影機660に向かって表示されることができる。
【0072】
第2マーク撮影機660は、第2位置マーク650の周りを撮影するために、第2位置マーク650に向かうようにテーブル130に具備されることができる。
【0073】
従って、本発明の第6実施例によると、上述した本発明の第5実施例に言及された効果と共に、第1位置マーク550と第1マーク撮影機560とが第1チャート141が設けられた第1テストゾーン121に具備され、第2位置マーク650と第2マーク撮影機660とが第2チャート142が設けられた第2テストゾーン122に具備されることにより、第1チャート141とこれに対向するテーブル130の一部分との位置関係と第2チャート142とこれに対向するテーブル130の他部分との位置関係が互いに異なる場合、第1位置マーク550と第1マーク撮影機560、そして第2位置マーク650と第2マーク撮影機660でそれぞれ独立して確認することができ、カメラモジュール検査装置の検査精度がさらに向上することができる。
【0074】
以上のように、本発明の実施例によるテーブルティルティング確認装置及び確認方法は、以下のような効果を有することができる。
【0075】
本発明の実施例によると、第1位置マーク150、350、550と第1マーク撮影機160、360、560を含む技術構成を提供するため、カメラモジュール検査装置の稼動中にも初期セットされたテーブル130、330が傾いたか否かを確認することができ、従来と異なり、カメラモジュール検査装置を1日1回ほど停止させて確認しなくても良く、生産性が向上できる。
【0076】
また、本発明の実施例によると、目視ではなく、第1位置マーク150、350、550と第1マーク撮影機160、360、560を通じてテーブル130、330が毎回元の位置に戻る度に、テーブル130、330が傾いたか否かを確認することができるため、従来に比べてカメラモジュール検査装置の検査精度が向上することができる。
【0077】
以上で本発明の好ましい実施例について詳しく説明したが、本発明の権利範囲は、これに限定されるものではなく、以下の請求の範囲で定義する本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0078】
110…固定部、111…メインベース、120…テストゾーン、130…テーブル、140…チャート、150…第1位置マーク、160…第1位置マーク撮影機。