【実施例】
【0034】
本発明の第1実施例に係る入力装置1を用いた画像形成装置100について、
図1乃至
図5に基づいて説明する。
【0035】
画像形成装置100は、
図1に示すように、記録用紙等の記録媒体に画像を印刷する印刷装置110と、印刷装置110の動作を制御する制御装置120と、制御装置120に接続された入力装置1とを備えている。ユーザの指示は、入力装置1を介して制御装置120に伝えられる。
なお、入力装置1の適用例として画像形成装置100を示すが、入力装置1は、スキャナ等の画像読取手段を有する画像読取装置や、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置、情報端末、携帯電話等、ユーザからの入力操作を必要とする装置全般に適用することができる。
【0036】
入力装置1は、表示手段としての表示ディスプレイ(LCD)2と、入力手段としてのタ
ッチパネル3と、タッチパネル3に対するタッチ入力に応じて表示ディスプレイ1を表示制御する制御手段4とで構成されている。
【0037】
表示ディスプレイ2には、
図2乃至
図5に示すように、第1の操作メニュー画面としてのコピー倍率設定画面L1と、第2の操作メニュー画面としての倍率入力画面L2とが表示される。コピー倍率設定画面L1には、設定項目としての倍率表示部i1、拡縮倍率の数値を増減する+キーi3及び−キーi4、予め倍率の数値が登録されたワンタッチキーi5、及びコピーを開始するスタートキーi6が表示されている。倍率入力画面L2には、選択項目としてのテンキーi2が表示される。
【0038】
タッチパネル3は、表示ディスプレイ2上に表示された情報に対するユーザのタッチ入力を検出する。タッチパネル3は、タッチ位置を複数同時に検出可能なマルチタッチパネルである。なお、タッチタッチパネル3に対するユーザのタッチ入力の入力位置を検出する検出方式は、複数の入力位置を検出可能なものであれば良く、静電容量方式、抵抗膜方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式等の何れであっても構わない。本実施例のタッチパネル3では、比較的小さいディスプレイに好適な抵抗膜方式を採用しているが、例えば、画面サイズが15inch以上の比較的大きいディスプレイに好適な静電容量方式を採用しても構わない。
【0039】
制御手段4は、コピー倍率設定画面L1に対する第1のタッチ入力の入力位置及び倍率入力画面L2に対する第2のタッチ入力の入力位置を夫々検出する入力検出部41と、倍率表示部i1に第1のタッチ入力が継続していることを判定する入力継続状態判定部42と、倍率表示部i1に対する第1のタッチ入力が継続している場合には、倍率入力画面L
2をコピー倍率設定画面L1に重畳させて表示し、倍率表示部i1に対する第1のタッチ入力が中断した場合には、倍率入力画面L2を非表示にする表示管理部43と、倍率表示部I1に対する第1のタッチ入力が中断することにより、テンキーi2に対する第2のタッチ入力に応じた入力情報を倍率表示部i1に表示される設定情報としての拡縮倍率に反映する入力管理部44を備えている。
【0040】
制御手段4は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えている。ROMに記憶されたプログ
ラムを実行することにより、入力装置1を動作させることができる。なお、プログラムは、入力装置1と分離可能な記憶媒体に記憶されても構わない。
【0041】
次に、本実施例に係る入力装置1を用いた入力方法について、
図6のフローチャートに基づいて、コピーの拡縮倍率をテンキーi2で入力する場合を例に説明する。なお、本入力方法は、テンキーを用いて数値を入力するものであれば、如何なる機能に適用しても構わない。
【0042】
ユーザが、初期メニュー画面からコピーモードを選択し(S1のYes)、倍率設定モードを選択したとき(S2のYes)、入力検出部41は、表示ディスプレイ1に表示されたコピー倍率設定画面L1内の倍率表示部i1への第1のタッチ入力が検出されたか、すなわち、倍率表示部i1が押下されているかを判定する(S3)。
【0043】
倍率表示部i1が押下された場合(S3のYes)、入力継続状態判定部42は、倍率表示部i1が継続して押下されているかを判定する(S4)。なお、入力継続状態判定部42
が、倍率表示部i1が押下され続けていると判定するまでの連続押下時間は、誤入力を排除すると共に操作性を損なわない範囲で適宜設定されて良く、例えば、連続押下時間を2秒に設定しても構わない。
【0044】
倍率表示部i1が押下され続けている場合(S4のYes)、表示管理部43は、テンキーi2を含む倍率入力画面L2をコピー倍率設定画面L1上に重畳して表示する(S5)。
なお、後述するS7又はS9を経てS4に戻る場合、表示管理部43は、倍率入力画面L2をその都度別個に表示することなく、既に表示されている倍率入力画面L2をコピー倍率設定画面L1上に継続して表示するようになっている。
なお、テンキーi2は、倍率表示部i1に重ならずに倍率表示部i1の近傍、即ち、ユーザが片手で倍率表示部i1とテンキーi2とを押下できる範囲内に表示されるのが好ましい。これにより、ユーザは、倍率表示部i1とテンキーi2とを片手で押下することができる。
さらに、倍率入力画面L2は、倍率表示部i1の利き手側、即ち、ユーザが右利きの場合には右上側に表示し、ユーザが左利きの場合には左上側に表示するのが好ましい。これにより、例えば、右利きのユーザが、倍率表示部i1を右手親指で押下しながら、倍率入力画面L2上のテンキーi2を右手人差し指等で押下するため、指が交錯することなくスムーズに入力操作を行うことができる。なお、ユーザの利き手は、倍率表示部i1を押下したユーザの指の傾きに基づいて判断される。例えば、指が倍率表示部i1に対して左に傾いている場合には、そのユーザの利き手が右と判断され、指が倍率表示部i1に対して右に傾いている場合には、そのユーザの利き手が左と判断される。
【0045】
次に、入力検出部41が、倍率入力画面L2上のテンキーi2への第2のタッチ入力が検出されたか、すなわち、テンキーi2が押下されたかを判定する(S6)。入力検出部
41は、テンキーi2が押下されたことを検出した場合(S6のYes)、入力管理部44は、テンキーi2で押下された数値を倍率入力画面L2上の数値表示部Wに入力する(S7
)。
【0046】
テンキーi2が押下されない場合(S6のNo)、入力検出部41が、Clearキー(Cキー
)が押下されたか否かを判定する(S8)。Cキーが押下された場合(S8のYes)、入力管理部44は、入力済みの数字をクリアする(S9)。Cキーが押下されない場合(S8のNo)、入力管理部44は、入力済みの数字を保持する。
【0047】
S4にて、倍率表示部i1への第1のタッチ入力が中断した場合、すなわち、倍率表示
部i1が押下されなくなった場合(S4のNo)、表示管理部43は、倍率入力画面L2を
非表示にする(S10)。
【0048】
入力管理部44は、テンキーi2を押下してタッチ入力された入力値が、0か否かを判定する(S11)。入力値が0でない場合(S11のNo)、入力管理部44は、その入力値を設定情報としての拡縮倍率に反映して、倍率表示部i1にその数値を表示する(S12
)。入力値が0の場合(S11のYes)、S1に戻る。
【0049】
次に、
図2に示すように、コピー倍率設定画面L1上に倍率表示部i1と共に表示される+キーi3、−キーi4、ワンタッチキーi5、及びスタートキーi6が押下された場合について、
図6に基づいて説明する。
【0050】
S3にて、倍率表示部i1への第1のタッチ入力が検出されない場合(S3のNo)、入力検出部41が、コピー倍率設定画面L1に表示された+キーi3が押下されたか否かを判定する(S13)。+キーi3へのタッチ入力が検出された場合(S13のYes)、入力管
理部44は、倍率表示部i1に表示された拡縮倍率の値が最大値か否かを判定する(S14)。
【0051】
倍率表示部i1に表示された拡縮倍率の値が最大値でない場合(S14のNo)、入力管
理部44は、その値に1を加算する(S15)。倍率表示部i1に表示された拡縮倍率の
値が最大値のときは(S14のYes)、入力管理部44は、その値を維持する(S16)。
【0052】
S13にて、+キーi3へのタッチ入力が検出されない場合(S13のNo)、入力検出部41が、コピー倍率設定画面L1に表示された−キーi4が押下されたか否かを判定する(S17)。−キーi4へのタッチ入力が検出された場合(S17のYes)、入力管理部4
4は、倍率表示部i1に表示された拡縮倍率の値が最小値か否かを判定する(S18)。
【0053】
倍率表示部i1に表示された拡縮倍率の値が最小値でない場合(S18のNo)、入力管
理部44は、その値に1を減算する(S19)。倍率表示部i1に表示された拡縮倍率の
値が最小値のときは(S18のYes)、入力管理部44は、その値を維持する(S20)。
【0054】
S17にて、−キーi4へのタッチ入力が検出されない場合(S17のNo)、入力検出部41が、コピー倍率設定画面L1に表示されたワンタッチキーi5が押下されたか否かを判定する(S21)。ワンタッチキーi5へのタッチ入力が検出された場合(S21のYes
)、ワンタッチキーi5に予め登録された数値を拡縮倍率に設定する(S22)。
【0055】
S21にて、ワンタッチキーi5へのタッチ入力が検出されない場合(S21のNo)、入力検出部41が、コピー倍率設定画面L1に表示されたスタートキーi6が押下されたか否かを判定する(S23)。スタートキーi6が押下されたと判定したときは(S23のYes)、コピーを開始する(S24)。
【0056】
上述した入力装置1によれば、
図2及び
図3に示すように、例えば、ユーザが、コピー倍率設定画面L1に表示された倍率表示部i1を右手親指で押下し続けるだけで、コピー
倍率を入力するための倍率入力画面L2をコピー倍率設定画面L1に重畳して表示させることができる。また、
図4に示すように、倍率入力画面L2上のテンキーi2を右手人差し指でタッチ入力することができる。そして、
図5に示すように、右手親指を倍率表示部i1から離すだけで、倍率入力画面L2を非表示にすると共に、テンキーi2に入力された数値を倍率表示部i1に表示される拡縮倍率に設定することができる。
【0057】
これにより、倍率入力画面L2を介して入力された入力情報を設定情報に反映するための入力操作を簡略化することができると共に、コピー倍率設定画面L1及び倍率入力画面L2のレイアウトやサイズを夫々自由に設定することができる。
【0058】
次に、本発明の第2実施例に係る入力装置5について、
図7及び
図8に基づいて、説明する。ここで、上述した第1実施例の入力装置と同一の部材については、重複する説明を省略する。
【0059】
本実施例における表示ディスプレイ2には、
図7及び
図8に示すように、第1の操作メニュー画面としてのホーム画面L3と、第2の操作メニュー画面としての明度調整画面L4とが表示される。ホーム画面L3には、設定項目としての明度調整アイコンi7が表示されている。さらに、明度調整画面L4上には、選択項目としてのスライドバーi8と、スライドバーi8の左右に配置されて明度の数値を増減する+キーi9及び−キーi10が表示される。
【0060】
制御手段4は、ホーム画面L3に対する第1のタッチ入力の入力位置及び明度調整画面L4に対する第2のタッチ入力の入力位置を夫々検出する入力検出部41と、明度調整アイコンi7に第1のタッチ入力が継続していることを判定する入力継続状態判定部42と、明度調整アイコンi7に対する第1のタッチ入力が継続している場合には、明度調整画面L4をホーム画面L3に重畳させて表示し、明度調整アイコンi7に対する第1のタッチ入力が中断した場合には、明度調整画面L4を非表示にする表示管理部43と、明度調整アイコンi7に対する第1のタッチ入力が中断することにより、スライドバーi8に対する第2のタッチ入力によるスライドバーi8の摺動位置に応じて指定された数値を設定情報としての明度に反映する入力管理部44を備えている。
【0061】
次に、入力装置5を用いた入力方法について、
図9のフローチャートに基づいて、コピーの明度をスライドバーi8で調整する場合を例に説明する。なお、本入力方法は、スライドバーi8を用いるものであれば、如何なる機能に適用しても構わない。また、
図6のフローチャートと同様の処理を実行する工程には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0062】
図9に示すように、ユーザが、初期メニュー画面からコピーモードを選択し(S1のYes)、明度設定モードを選択したとき(S25のYes)、入力検出部41は、ホーム画面L3内の明度調整アイコンi7への第1のタッチ入力が検出されたか、すなわち、明度調整アイコンi7が押下されたかを判定する(S26)。
【0063】
入力検出部41が、明度調整アイコンi7が押下されたことを検出すると(S26のYes)、入力継続状態判定部42は、明度調整アイコンi7が押下され続けているかを判定する(S27)。なお、入力継続状態判定部42が、明度調整アイコンi7が押下され続け
ていると判定するまでの連続押下時間は、誤入力を排除すると共に操作性を損なわない範囲で適宜設定されて良く、例えば、連続押下時間を2秒に設定しても構わない。
【0064】
明度調整アイコンi7が押下され続けている場合(S27のYes)、表示管理部43は、スライドバーi8を含む明度調整画面L4を明度調整アイコンi7の近傍に表示する(S
28)。なお、後述するS30、S33、S34、S35、S37又はS38を経てS27に戻る場合、表示管理部43は、明度調整画面L4をその都度別個に表示することなく、既に表示されている明度調整画面L4を明度調整アイコンi7の近傍に継続して表示するようになっている。
【0065】
入力検出部41が、スライドバーi8への第2のタッチ入力が検出されたか、すなわち、スライドバーi8が、明度のデフォルト値に対応する初期位置から摺動されたかを判定する(S29)。入力検出部41が、スライドバーi8が初期位置から摺動されたことを
検出した場合(S29のYes)、入力管理部44は、スライドバーi8の摺動位置に対応する数値を入力する(S30)。
【0066】
S29にて、スライドバーi8への第2のタッチ入力が検出されない場合(S29のNo
)、入力検出部41は、明度調整画面L4に表示された+キーi9が押下されたか否かを判定する(S31)。
【0067】
+キーi9へのタッチ入力が検出された場合(S31のYes)、入力管理部44は、スライドバーi8の摺動位置に対応する入力値が最大値か否かを判定する(S32)。
【0068】
スライドバーi8の摺動位置に対応する入力値が最大値でない場合(S32のNo)、入
力管理部44は、その値に1を加算する(S33)。スライドバーi8の摺動位置に対応
する入力値が最大値の場合(S32のYes)、入力管理部44は、その値を維持する(S3
4)。
【0069】
S31にて、+キーi9へのタッチ入力が検出されない場合(S31のNo)、入力検出部41は、明度調整画面L4に表示された−キーi10が押下されたか否かを判定する(S
35)。
【0070】
−キーi10へのタッチ入力が検出された場合(S35のYes)、入力管理部44は、スライドバーi8の摺動位置に対応する入力値が最小値か否かを判定する(S36)。
【0071】
スライドバーi8の摺動位置に対応する入力値が最小値でない場合(S36のNo)、入
力管理部44は、その値に1を減算する(S37)。スライドバーi8の摺動位置に対応
する入力値が最小値のときは(S36のYes)、入力管理部44は、その値を維持する(S
38)。
【0072】
S27にて、明度調整アイコンi7への第1のタッチ入力が中断した場合、すなわち、
明度調整アイコンi7が押下されなくなった場合(S27のNo)、表示管理部43は、明
度調整画面L4を非表示にする(S39)。
【0073】
入力管理部44は、スライドバーi8の摺動位置に対応する入力値が明度のデフォルト値から変更されたか否かを判定する(S40)。入力値がデフォルト値から変更されてい
る場合(S40のYes)、入力管理部44は、その入力値を明度に設定する(S41)。入
力値がデフォルト値から変更されていない場合(S40のNo)、明度を変更することなく
、S1に戻る。
【0074】
上述した入力装置5によれば、
図7及び
図8に示すように、例えば、ユーザが、明度調整アイコンi7を右手親指で押下し続けるだけで、明度調整画面L4を表示させることができる。また、
図8に示すように、明度調整画面L4上のスライドバーi8を右手人差し指で
図8の紙面左右方向に摺動させて、スライドバーi8の摺動位置に対応して明度を入力することができる。そして、右手親指を明度調整アイコンi7から離すだけで、スライ
ドバーi8を非表示にすると共に、スライドバーi8の摺動位置に対応する数値を明度に設定することができる。
【0075】
これにより、明度調整画面L4を介して入力された入力情報を設定情報に反映するため入力操作を簡略化することができると共に、ホーム画面L3及び明度調整画面L4のレイアウトやサイズを夫々自由に設定することができる。
【0076】
次に、本発明の第3実施例に係る入力装置7について、
図10及び
図11に基づいて、説明する。ここで、上述した第1実施例の入力装置と同一の部材については、重複する説明を省略する。
【0077】
本実施例における表示ディスプレイ2には、
図10及び
図11に示すように、第1の操作メニュー画面としてのコピーモード画面L5と、第2の操作メニュー画面としての選択画面L6とが表示される。コピーモード画面L5には、設定項目としての片面/両面コピー設定アイコンi11が表示されている。選択画面L6には、選択項目としての片面/両面コピーの選択アイコンi12が表示される。
【0078】
制御手段4は、コピーモード画面L5に対する第1のタッチ入力の入力位置及び選択画面L6に対する第2のタッチ入力の入力位置を夫々検出する入力検出部41と、片面/両面コピー設定アイコンi11に第1のタッチ入力が継続していることを判定する入力継続状態判定部42と、片面/両面コピー設定アイコンi11に対する第1のタッチ入力が継続している場合には、選択画面L6をコピーモード画面L5に重畳させて表示し、片面/両面コピー設定アイコンi11に対する第1のタッチ入力が中断した場合には、選択画面L6を非表示にする表示管理部43と、片面/両面コピー設定アイコンi11に対する第1のタッチ入力が中断することにより、選択アイコンi12に対する第2のタッ入力により選択された選択アイコンi12に応じて片面/両面コピーを設定する入力管理部44とを備えている。
【0079】
次に、入力装置7を用いた入力方法について、
図12のフローチャートに基づいて、片面/両面コピーの設定を選択アイコンi12で選択する場合を例に説明する。なお、本入力方法は、アイコンを用いるものであれば、如何なる機能に適用しても構わない。また、
図6のフローチャートと同様の処理と実行する工程には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0080】
図12に示すように、ユーザが、初期メニュー画面からコピーモードを選択するとき(S1のYes)、入力検出部41は、コピーモード画面L5上の片面/両面コピー設定アイコンi11への第1のタッチ入力が検出されたか、すなわち、片面/両面コピー設定アイコンi11が押下されたかを判定する(S42)。
【0081】
入力検出部41は、片面/両面コピー設定アイコンi11が押下されたことを検出すると(S42のYes)、入力継続状態判定部42は、片面/両面コピー設定アイコンi11が押下され続けているかを判定する(S43)。なお、入力継続状態判定部42が、片面/
両面コピー設定アイコンi11が押下され続けていると判定するまでの連続押下時間は、誤入力を排除すると共に操作性を損なわない範囲で適宜設定されて良く、例えば、連続押下時間を2秒に設定しても構わない。
【0082】
片面/両面コピー設定アイコンi11が押下され続けている場合(S43のYes)、表示管理部43は、選択アイコンi12を含む選択画面L6を片面/両面コピー設定アイコンi11の近傍に表示する(S44)。なお、後述するS45又はS46を経てS43に戻
る場合、表示管理部43は、選択画面L6をその都度別個に表示することなく、既に表示
されている選択画面L6を片面/両面コピー設定アイコンi11の近傍に継続して表示するようになっている。
【0083】
次に、入力検出部41は、選択画面L6上の選択アイコンi12への第2のタッチ入力が検出されたか、すなわち、選択アイコンi12が押下されたかを判定する(S45)。
入力検出部41が、選択アイコンi12が押下されたことを検出した場合(S45のYes)、入力管理部41は、押下された選択アイコンi12に対応する片面/両面の登録情報を入力する(S46)。
【0084】
S43にて、片面/両面コピー設定アイコンi11への第1のタッチ入力が中断した場
合、すなわち、片面/両面コピー設定アイコンi11が押下されなくなった場合(S43
のNo)、表示管理部43は、選択画面L6を非表示にする(S47)。
【0085】
入力管理部44は、選択アイコンi12が押下されて片面/両面の登録情報が入力された否かを判定する(S48)。何れの選択アイコンi12も押下されておらず片面/両面
の登録情報が入力されていない場合(S48のNo)、表示ディスプレイ2には、モード選
択画面が表示される。片面/両面の登録情報が入力されている場合(S48のYes)、入力管理部44は、その登録情報に対応して片面/両面コピーモードを設定する(S49)。
【0086】
上述した入力装置7によれば、
図10及び
図11に示すように、例えば、ユーザが、片面/両面コピー設定アイコンi9を右手親指で押下し続けるだけで、選択画面L6を表示させることができる。また、
図11に示すように、選択画面L6上の選択アイコンi10を右手人差し指で選択することができる。そして、右手親指を片面/両面コピー設定アイコンi9から離すだけで、選択画面L6を非表示にすると共に、右手人差し指で選択された選択アイコンi10に対応する片面/両面コピーモードを設定することができる。
【0087】
これにより、選択画面L6を介して入力された入力情報を設定情報に反映するため入力操作を簡略化することができると共に、コピーモード画面L5及び選択画面L6のレイアウトやサイズを夫々自由に設定することができる。
【0088】
なお、上述の各実施例では、ユーザが右手親指と右手人差し指とで入力操作を行う場合について説明したが、入力操作を行う指はこれらの指に限定されず、右手の他の指で入力操作を行っても、左手の各指で入力操作を行って構わない。
【0089】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。