特許第6427269号(P6427269)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6427269クリーンルーム、隔離若しくは閉じ込めキュービクル、ポッド、又はモジュールにユーティリティを供給するモジュール式部分
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6427269
(24)【登録日】2018年11月2日
(45)【発行日】2018年11月21日
(54)【発明の名称】クリーンルーム、隔離若しくは閉じ込めキュービクル、ポッド、又はモジュールにユーティリティを供給するモジュール式部分
(51)【国際特許分類】
   E04H 5/02 20060101AFI20181112BHJP
   F24F 7/06 20060101ALI20181112BHJP
【FI】
   E04H5/02 B
   F24F7/06 C
【請求項の数】13
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2017-522467(P2017-522467)
(86)(22)【出願日】2015年7月10日
(65)【公表番号】特表2017-532470(P2017-532470A)
(43)【公表日】2017年11月2日
(86)【国際出願番号】US2015040023
(87)【国際公開番号】WO2016007907
(87)【国際公開日】20160114
【審査請求日】2017年4月10日
(31)【優先権主張番号】14/796,739
(32)【優先日】2015年7月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/023,706
(32)【優先日】2014年7月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515032444
【氏名又は名称】ジー−コン マニュファクチャリング インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100102255
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 誠次
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【弁理士】
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100188352
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 一弘
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 真
(74)【代理人】
【識別番号】100150902
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100141391
【弁理士】
【氏名又は名称】園元 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100198074
【弁理士】
【氏名又は名称】山村 昭裕
(74)【代理人】
【識別番号】100145920
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行
(72)【発明者】
【氏名】ジョーニッツ マイク ウォルフギャング
(72)【発明者】
【氏名】バックストロム シドニー
(72)【発明者】
【氏名】アーリッジ トロイ
【審査官】 新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第04850268(US,A)
【文献】 特開昭63−135736(JP,A)
【文献】 米国特許第05656491(US,A)
【文献】 特開2011−185593(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 5/02
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気制御されているか、封止可能、滅菌可能、又は衛生化可能で可搬性であるクリーンルームの少なくとも1つに対して、1又は2以上のユーティリティを提供するための取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットであって、
前記可搬性のクリーンルームが、医薬品、又は、製造中に高レベルのクリーン度を必要とする製品の製造のためにバリデーションが可能であり、
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットが:
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットを前記可搬性のクリーンルームに接続したときに、前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットの周囲と前記可搬性のクリーンルームの周囲に沿って、両者の間にハーメチックシールを備え、
前記可搬性のクリーンルームに対して、前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットから空気、水、気体、及び/又は電気を供給するための少なくとも1つのユーティリティ接続を備え、かつ
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットと前記可搬性のクリーンルームとの間のハーメチックコネクタであって、前記空気、水、気体、又は電気のうちの少なくとも1つが、前記可搬性のクリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能である、コネクタとを備える、
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット。
【請求項2】
取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットが、クリーンルームとは別、滅菌可能又は衛生化可能のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット。
【請求項3】
気が、2つの別個の暖房、換気、及び空調(HVAC)システムに接続可能な第1の空気入力及び第2の空気入力並びに1又は2以上の空気配分換気シャフトへの第1の入力及び第2の入力によって提供され、前記空気配分換気シャフトが、空気を可搬性のクリーンルームに向ける1又は2以上の出口を有する;又は
空気ユーティリティが、クラスA、B、C、D、又はCNC空気純度を達成するために必要な空気の変化を少なくとも提供する1又は2以上の空気濾過ユニットをさらに備える1又は2以上のHVACシステムを含む;又は
前記空気ユーティリティが、UVユニット、オゾン処理ユニット、過酸化水素、一酸化窒素、二酸化塩素、蒸気若しくは霧ユニットから選択される1若しくは2以上の滅菌ユニット、衛生化ユニット、若しくは両方のユニットのうちの少なくとも1つ、或いは生物学的汚染、放射線汚染、粒子サイズ若しくはカウントのうちの少なくとも1つ、又は化学物質汚染のうちの少なくとも1つを検出する1若しくは2以上のセンサに接続された制御パネルをさらに備える、請求項1又は2に記載の取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット。
【請求項4】
として、飲料水、冷水、湯、製薬用水、注射用水、又は脱イオン水の少なくとも1つを供給する、請求項1〜3のいずれかに記載の取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット。
【請求項5】
ハーメチックコネクタが、取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットを外すことなく可搬性のクリーンルーム内を陽圧にできるのに十分な機械的強度を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット。
【請求項6】
取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットと可搬性のクリーンルームが接続されるとき、ハーメチックコネクタが、バイオセーフティレベル1、2、3、又は4の病原体を隔離するのに十分な閉じ込めシステム又は隔離システムを提供する;又は前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットが、廊下、通路、他のクリーンルーム又はアクセス構造のような、隔離又は閉じ込めキュービクル、ポッド、モジュール、及びユニットのうちの少なくとも1つに接続するようにさらに適合可能である、
請求項1〜5のいずれかに記載の取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット。
【請求項7】
空気制御されているか、封止可能、滅菌可能、又は衛生化可能である可搬性のクリーンルームの少なくとも1つに対して、1又は2以上のユーティリティを提供する方法であって、
前記可搬性のクリーンルームが、医薬品、又は、製造中に高レベルのクリーン度を必要とする製品の製造のためにバリデーションが可能であり、
空気の要件、水の要件、気体の要件、又は電気の要件を備え可搬性のクリーンルームを取得するステップと、
取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットを前記可搬性のクリーンルームと接触させるステップと、
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットの周囲と前記可搬性のクリーンルームの周囲に沿って、両者の間にハーメチックシールを位置せしめるステップと、
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットと前記可搬性のクリーンルームとの間のハーメチックコネクタに対して、空気、水、気体、又は電気から選択されるユーティリティ接続のうちの少なくとも1つを含む取り外し可能なユーティリティユニットを取り付けるステップであって、前記空気、水、気体、又は電気のうちの少なくとも1つが前記可搬性のクリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能である、ステップと
を含む、前記方法。
【請求項8】
取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットが、可搬性のクリーンルームとは別、滅菌可能又は衛生化可能のうちの少なくとも1つである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
気が、2つの別個の暖房、換気、及び空調(HVAC)システムに接続可能な第1の空気入力及び第2の空気入力並びに1又は2以上の空気配分換気シャフトへの第1の入力及び第2の入力によって提供され、前記空気配分換気シャフトが、空気を可搬性のクリーンルームに向ける1又は2以上の出口を有する;又は
空気ユーティリティが、少なくともクラスA、B、C、D、及びCNC空気純度を達成するために必要な空気の変化を提供する1又は2以上の空気濾過ユニットをさらに備える1又は2以上のHVACシステムを含む;又は
前記空気ユーティリティが、UVユニット、オゾン処理ユニット、過酸化水素、一酸化窒素、二酸化塩素、蒸気又は霧ユニットから選択される1若しくは2以上の滅菌ユニットのうちの少なくとも1つ、或いは生物学的汚染、放射線汚染、粒子サイズ若しくはカウントのうちの少なくとも1つ、又は化学物質汚染のうちの少なくとも1つを検出する1若しくは2以上のセンサに接続された制御パネルをさらに備える、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
として、飲料水、冷水、湯、製薬用水、注射用水、又は脱イオン水の少なくとも1つを供給する、請求項7〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
ハーメチックコネクタが、取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットを外すことなく可搬性のクリーンルーム内を陽圧にできるのに十分な機械的強度を有する、請求項7〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット及び可搬性のクリーンルームが接続されるとき、ハーメチックコネクタが、バイオセーフティレベル1、2、3、又は4の病原体を隔離するのに十分な閉じ込めシステム又は隔離システムを提供するように適合される;又は
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットが、廊下、通路、他のクリーンルーム又はアクセス構造のような、隔離又は閉じ込めキュービクル、ポッド、モジュール、及びユニットのうちの少なくとも1つに接続するようにさらに適合可能である、請求項7〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
互いに接続された2又は3以上の可搬性のクリーンルームを備える生物学的処理プラントであって、
2又は3以上の可搬性のクリーンルームが互いに接続されており、
前記可搬性のクリーンルームのそれぞれが、医薬品、又は、製造中に高レベルのクリーン度を必要とする製品の製造のためのバリデーションが可能であり;
前記可搬性のクリーンルームの各々が、空気制御されているか、封止可能、及び/又は滅菌可能であり、可搬性のクリーンルームに対して、1又は2以上のユーティリティを提供するための取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットをさらに備え、
前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニットの周囲と前記可搬性のクリーンルームの周囲に沿って、両者の間にハーメチックシールを備え、
空気、水、気体、又は電気から選択される前記取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット内のユーティリティ接続のうちの少なくとも1つと、
前記取り外し可能で可搬性のユニットと前記可搬性のクリーンルームとの間のハーメチックコネクタであって、前記空気、水、気体、又は電気のうちの少なくとも1つが、前記可搬性のクリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能である、コネクタと
を備える、前記生物学的処理プラント
をさらに備える、請求項1に記載の取り外し可能で可搬性のユーティリティユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年7月11日に出願された「Modular Parts that Supply Utilities to Cleanroom, Isolation or Containment Cubicles, Pods, or Modules」という名称の米国特許仮出願第62/023,706号の非仮出願である。
【0002】
本発明は、一般にバイオセーフティユニットの分野に関し、より詳細には、クリーンルームを必要とする製造品のためのモジュール式の自己完結型(self-contained)可動性ルームに接続するモジュール式部分に関する。
【背景技術】
【0003】
本発明の範囲を制限することなく、その背景について、モジュール式設備に関連して説明する。
【0004】
Scannonらに発行された米国特許第8,584,349号明細書は、柔軟な製造システムを対象とする。手短に言えば、これらの発明者は、柔軟な、複数製品及び複数技術を扱う、拡張可能な、生物学的製剤、医薬品、又は化学製品などの製品を製造するための設備、及びそのような設備の要素を使用する製造プロセスについて教示する。構成要素の中でもとりわけ、製造システムは、ハウジングと、このハウジング内で延伸した少なくとも1つの廊下と、2又は3以上のユーティリティを供給するコアであって、2又は3以上のユーティリティのうちの少なくとも2つは、清浄な空気、清浄な水、電気、酸素、及び二酸化炭素から選択される、コアと、ハウジング内に配設され、廊下に隣接して配置され、ユーティリティを受け入れるためにコアに取り外し可能に接続された第1の移動可能な製造ベイとを含む。
【0005】
Cassaniらに発行された米国特許第5,656,491号明細書は、パイロット規模でのバイオテクノロジー製品の開発及び生産のための可動性モジュールプラントについて教示する。手短に言えば、この特許は、前記製品及び補助機器の生産、分離、精製、及び仕上げのための機器を備える、パイロット規模でのバイオテクノロジー製品の開発及び生産のための可動性モジュールプラントであって、互いに接続され、一方を他方と一体化させるのに適した少なくとも2つの可動性モジュールからなるプラントについて教示する。可動性モジュールの各々は、移動可能な容器を備える。移動可能な容器のうちの少なくとも1つは、あらかじめ選択された自身の機器のセットを備える。移動可能な容器のうちの少なくとも1つは無菌である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第8,584,349号明細書
【特許文献2】米国特許第5,656,491号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、本発明は、制御された空気、封止可能、滅菌可能、衛生化可能なクリーンルームのうちの少なくとも1つに1又は2以上のユーティリティを提供するための取り外し可能なユーティリティユニットであって、空気、水、気体、又は電気から選択されるユーティリティ接続のうちの少なくとも1つと、取り外し可能なユニットとクリーンルームとの間の実質的にハーメチック(hermetic)なコネクタであって、空気、水、気体、又は電気のうちの少なくとも1つが、クリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能である、コネクタとを備える、取り外し可能なユーティリティユニットを含む。一態様では、取り外し可能なユーティリティユニットが、クリーンルームとは別に、滅菌可能又は衛生化可能のうちの少なくとも1つである。別の態様では、空気ユーティリティが、2つの別個の暖房、換気、及び空調(HVAC、heating, ventilation, and air conditioning)システムに接続可能な第1の空気入力及び第2の空気入力並びに1又は2以上の空気配分換気シャフトへの第1の入力及び第2の入力によって提供され、空気配分換気シャフトは、空気をクリーンルームに向ける1又は2以上の出口を有する。別の態様では、空気ユーティリティは、クラスA、B、C、D、又はCNC空気純度を達成するために必要な空気の変化を少なくとも提供する1又は2以上の空気濾過ユニットをさらに備える1又は2以上のHVACシステムを含む。別の態様では、空気ユーティリティは、1又は2以上の滅菌ユニット又は衛生化ユニットをさらに備える。別の態様では、空気ユーティリティは、UVユニット、オゾン処理ユニット、過酸化水素、一酸化窒素、二酸化塩素、蒸気又は霧ユニットから選択される、1又は2以上の滅菌ユニット、衛生化ユニット、又は両方のユニットをさらに備える。別の態様では、空気ユーティリティは、クリーンルーム内での少なくとも1つ又は生物学的汚染、放射線汚染、粒子サイズ、又は化学物質汚染を検出する1又は2以上のセンサに接続された制御パネルをさらに備える。別の態様では、水ユーティリティは、飲料水、冷水、湯、製薬用水、注射用水、又は脱イオン水の少なくとも1つ、消火、さらにはバッグイン/バッグアウトフィルタを提供する。別の態様では、ハーメチックコネクタ取り付け具が、取り外し可能なユーティリティユニットを外すことなくクリーンルーム内を陽圧にできるのに十分な機械的強度を有する。別の態様では、取り外し可能なユーティリティユニット及びクリーンルームが接続されるとき、ハーメチックコネクタは、バイオセーフティレベル1、2、3、又は4の病原体を隔離するのに十分な閉じ込めシステム又は隔離システムを提供する。別の態様では、取り外し可能なユーティリティユニットは、廊下、通路、他のクリーンルーム又はアクセス構造のような、隔離又は閉じ込めキュービクル、ポッド、モジュール、及びユニットのうちの少なくとも1つに接続するようにさらに適合可能である。
【0008】
別の実施形態では、本発明は、制御された空気、封止可能、滅菌可能、又は衛生化可能なクリーンルームのうちの少なくとも1つに1又は2以上のユーティリティを提供する方法であって、空気、水、気体、又は電気から選択されるユーティリティ接続のうちの少なくとも1つを備える取り外し可能なユーティリティユニットを、この取り外し可能なユニットとクリーンルームとの間の実質的にハーメチックなコネクタに取り付けるステップであって、空気、水、気体、又は電気のうちの少なくとも1つがクリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能である、ステップを含む、方法を含む。一態様では、取り外し可能なユーティリティユニットが、クリーンルームとは別に、滅菌可能又は衛生化可能のうちの少なくとも1つである。別の態様では、空気ユーティリティが、2つの別個の暖房、換気、及び空調(HVAC)システムに接続可能な第1の空気入力及び第2の空気入力並びに1又は2以上の空気配分換気シャフトへの第1の入力及び第2の入力によって提供され、この空気配分換気シャフトは、空気をクリーンルームに向ける1又は2以上の出口を有する。別の態様では、空気ユーティリティは、クラスA、B、C、D、及びCNC空気純度を達成するために必要な空気交換を少なくとも提供する1又は2以上の空気濾過ユニットをさらに備える1又は2以上のHVACシステムを含む。別の態様では、空気ユーティリティは、1又は2以上の滅菌ユニット又は衛生化ユニットに接続された制御パネルをさらに備える。別の態様では、空気ユーティリティは、UVユニット、オゾン処理ユニット、過酸化水素、一酸化窒素、二酸化塩素、蒸気又は霧ユニットから選択される、1又は2以上の滅菌ユニットをさらに備える。別の態様では、空気ユーティリティは、クリーンルーム内で又は生物学的汚染、放射線汚染、粒子サイズ、又は化学物質汚染の少なくとも1つを検出する1又は2以上のセンサをさらに備える。別の態様では、水ユーティリティは、飲料水、冷水、湯、製薬用水、注射用水、又は脱イオン水の少なくとも1つを提供する。別の態様では、ハーメチックコネクタ取り付け具が、取り外し可能なユーティリティユニットを外すことなくクリーンルーム内を陽圧にできるのに十分な機械的強度を有する。別の態様では、取り外し可能なユーティリティユニット及びクリーンルームが接続されるとき、ハーメチックコネクタは、バイオセーフティレベル1、2、3、又は4の病原体を隔離するのに十分な閉じ込めシステム又は隔離システムを提供する。別の態様では、取り外し可能なユーティリティユニットは、廊下、通路、他のクリーンルーム又はアクセス構造のような、隔離又は閉じ込めキュービクル、ポッド、モジュール、及びユニットのうちの少なくとも1つに接続するようにさらに適合可能である。
【0009】
本発明のさらに別の実施形態は、互いに接続された2又は3以上のクリーンルームを備える生物学的処理プラントであって、クリーンルームの各々が、制御された空気、封止可能、滅菌可能なクリーンルームに1又は2以上のユーティリティを提供するための取り外し可能なユーティリティユニットを更に備え、ユーティリティユニットが、空気、水、気体、又は電気から選択されるユーティリティ接続のうちの少なくとも1つと、取り外し可能なユニットとクリーンルームとの間の実質的にハーメチックなコネクタであって、空気、水、気体、又は電気のうちの少なくとも1つが、クリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能である、コネクタとを備える、生物学的処理プラントを含む。
【0010】
本発明のさらに別の実施形態は、取り外し可能なユーティリティユニットを介して、制御された空気、封止可能、滅菌可能、衛生化可能なクリーンルームのうちの少なくとも1つに1又は2以上のユーティリティを提供するための取り外し可能なユーティリティルームであって、空気、水、気体、又は電気から選択されるユーティリティ接続のうちの少なくとも1つと、取り外し可能なユーティリティルームと取り外し可能なユニットとクリーンルームとの間の実質的にハーメチックなコネクタであって、空気、水、気体、又は電気のうちの少なくとも1つが、取り外し可能なユーティリティルームからクリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能である、コネクタとを備える、取り外し可能なユーティリティルームを含む。一態様では、取り外し可能なユーティリティルームが、クリーンルームとは別に、滅菌可能又は衛生化可能のうちの少なくとも1つである。別の態様では、取り外し可能なユーティリティルームは、少なくとも2つの別個の暖房、換気、及び空調(HVAC)システムと、1又は2以上の空気配分換気シャフトへの第1の入力及び第2の入力とを含み、この空気配分換気シャフトは、空気をクリーンルームに向ける1又は2以上の出口を有する。別の態様では、取り外し可能なユーティリティルームは、クラスA、B、C、D、又はCNC空気純度を達成するために必要な空気の変化を少なくとも提供する1又は2以上の空気濾過ユニットをさらに備える1又は2以上のHVACシステムを含む。別の態様では、取り外し可能なユーティリティルームは、1又は2以上の滅菌ユニット又は衛生化ユニットをさらに備える。別の態様では、取り外し可能なユーティリティルームは、UVユニット、オゾン処理ユニット、過酸化水素、一酸化窒素、二酸化塩素、蒸気又は霧ユニットから選択される、1又は2以上の滅菌ユニット、衛生化ユニット、又は両方のユニットをさらに備える。別の態様では、空気ユーティリティは、生物学的汚染、放射線汚染、粒子サイズ、又は化学物質汚染の少なくとも1つを検出する1又は2以上のセンサに接続された制御パネルをさらに備える。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の特徴及び利点の理解をより完全にするために、次に、添付の図と共に本発明の詳細な説明を参照する。
図1】本発明のモジュール式ユニットの上面図である。
図2】本発明の1対のモジュール式ユニットの上面図である。
図3】本発明の別の1対のモジュール式ユニットの上面図である。
図4】本発明のモジュール式ユニットの外壁のない端面図である。
図5】製造、処理、包装、供給品/保管エリアと、品質制御エリアと、メンテナンス、汚染除去、制御された廊下と、仕上げ及び充填ポッドと、ロッカールームと、機械的、電気的、及び他のメンテナンスエリアとを含み、いくつか又はすべてがモジュール式である、完全で総合的な製造設備の上面図である。
図6】製造、処理、包装、供給品/保管エリアと、品質制御エリアと、メンテナンス、汚染除去、制御された廊下と、仕上げ及び充填ポッドと、ロッカールームと、機械エリア、電気エリア、及び他のメンテナンスエリアとを含み、いくつか又はすべてがモジュール式である、完全で総合的な生物学的薬物製造設備の別の上面図である。
図7】作業通信におけるさまざまな構成要素を含み、例示的なプロセスフローを示す、本発明のモジュール式ユニットのうちの1又は2以上を含む組み合わせ処理設備の上面図である。
図8】3つのモジュール式ユニットと共通廊下との組み合わせ処理設備の別の上面図である。
図9A】本発明のプレハブ方式のモジュール空気供給/リターンプレナムを示す図である。
図9B】本発明のプレハブ方式のクリーンルーム/閉じ込めモジュールを示す図である。
図9C】本発明のプレハブ方式のエアハンドリング機ユニットを示す図である。
図10】本発明のクリーンルームシステムに相互接続されたプレハブ方式のモジュールを示す図である。
図11】本発明の既存のクリーンルームに接続されたプレハブ方式のエアダクトプレナムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本発明のさまざまな実施形態の作製及び使用が詳細に説明されるが、本発明は、多種多様な特定の文脈において実施できる多数の適用可能な本発明の概念を提供することを理解されたい。本明細書で論じる特定の実施形態は、本発明を作製及び使用する特定の手段を例示するにすぎず、本発明の範囲を定めるものではない。
【0013】
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下で定義する。本明細書で定義される用語は、本発明に関連する当業者によって一般に理解される意味を有する。「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」などの用語は、単数のエンティティのみを指すことを意図するものではなく、その具体的な例が説明のために使用され得る一般的なクラスを含む。本明細書における用語は、本発明の特定の実施形態について説明するために使用されるが、その使用は、特許請求の範囲において略述される場合を除いて、本発明の範囲を定めるものではない。
【0014】
本発明は、例えば、医薬品、ワクチン、モノクローナル抗体及びタンパク質治療薬、半導体、又はバイオメカニクスデバイスの生産のためのモジュール式設備を含み、すべての必要な品質制御機能、品質保証機能、及びロットリリース機能を含む。最終製品は、バルクバイアル内で充填され、配達に適しており、FDAのすべての現行適正製造規範(cGMP、current Good Manufacturing Practices)ガイドラインに準拠した同じモジュール又は隣接モジュール内で作製され得る。以下の用語、「モジュール式ユニット」、「構造」、「ユニット」、又は「モジュール」は、制御された作業環境及び機械的サービスルーム又はエリア(閉じられていても、開かれていてもよい)を必要とし、クリーンルームをサポートする1又は2以上の機能又はプロセスが実行される、封止可能な作業エリア又はクリーンルームである少なくとも1つの部分を含み、冗長なサービス、例えば、エアハンドリング、電気、水、廃水、廃棄物処理、冷却機及び/又は加熱された水、気体、制御ユニット及びセンサ、セキュリティをクリーンルームに提供する一体構造について説明するために互換的に使用される。これらのサービスは、一般に、汎用コネクタを使用するサービスの供給源に接続され、汎用コネクタは、一般に業界で取り付け部品として使用されるコネクタである(例えば、110又は220ボルトの接続、2分の1〜1インチの液体接続又は気体接続、イントラネット、エクストラネット、又はインターネットへのワイヤード接続又はワイヤレス接続など)。
【0015】
本明細書で使用されるとき、「バリデーション」及び「事前バリデーション」という用語は、ある手順、プロセス、又は活動が予想される結果又は成果を一貫して生じさせることを示すために行われるすべての文書化されたプロセス又は行為を包含することを意図する。バリデーションは、多くの場合、機器及びシステムの的確性確認を含む。バリデーションは、適正製造規範(GMP、Good Manufacturing Practices)及び他の規制要求事項の重要な必須構成要素である。例えば、医薬品業界では、設備及びプロセスのバリデーションは、医薬製品の商業製造及び販売のための規制承認を取得する前に行われる。医薬品業界のバリデーション活動は、実際のバリデーションを実行してバリデーション限界値、重要な製造制御、アラート限界値などを設定し、実際のバリデーション実行の潜在的な成果を評価する前に、試行(事前バリデーション)も含み得る。クリーニングバリデーション、プロセスバリデーション、分析方法バリデーション、コンピュータシステムバリデーション、適格性確認システム及び機器において日常的に実行されるバリデーションには、設計適格性の確認(DQ、design qualification)、構成要素適格性の確認(CQ、component qualification)、据え付け時適格性の確認(IQ、installation qualification)、運転時適格性の確認(OQ、operational qualification)、及び稼働性能適格性の確認(PQ、performance qualification)がある。
【0016】
本発明で説明される構造、設備、又はユニットはバリデーション可能であるが、特定の使用及び適用例、特に人間以外での使用又は人間以外での消費のための(例えば、獣医学的適用例、農業の適用例、殺虫剤製造などのための)製造品に関してバリデーションされなくてもよいし、バリデーションされることが必要とされなくてもよいことが当業者には認識されよう。
【0017】
各モジュール式ユニットは、単独で動作しようと、一組として動作しようと、複数モジュール式ユニットからなる設備の一部として動作しようと、FDAにより承認された設備、GMP設備、又はcGMP設備を必要とする、製造、発酵、組成物の培養(例えば、バイオリアクター内での)のための特定の密閉空間を含むことができる。設備は、例えばユニットを中に収容するのに十分に高い間隙を有する標準的な工場又は設備内に配置できる、クリーンルーム状況、精製、クロマトグラフィ、バルク又は個々のバイアルの充填を含む、外国の等価物のためのUSDA、CDC、FDA、又は規制と一致した制御されたGMPエリア及び機器を含むことができる。一例では、モジュール式ユニットは、標準的な電気接続、水、廃水、ユニットが接続されたエアハンドリングを含む、建物の骨組み内に設置することができる。本発明は、複数のユニットの事前組み立て又は再組み立てを必要としない。それは、各々が独立して機能することができ、複数の目的で使用できるからである。
【0018】
例えば、製造設備一式は、製造プラント内でそのユニットのための所望の機能のために必要なすべての機器を含む、事前に組み立てられ、事前に承認されたモジュール式ユニットから、数時間から数日以内に構築することができる。これらの意図的に柔軟なGMPモジュール式ユニットは、必要性に基づいたユニットの迅速な展開及び再展開のための生産設備の設計を可能にする。例えば、1つのモジュール式ユニットは、cGMP若しくは他の規制機関の遵守要件に準拠する又は適用可能な条例、法規、法令、規制、若しくは等価物に従っていることが試験及び事前バリデーションされた、自己完結型バイオリアクターと、必要な液体処理デバイスと、冷蔵庫と、組織培養フード及び微生物検査機器と、基本的な実験機器(ピペット、滅菌ピペットチップ、培地、ペトリ皿、インキュベータ、及び他の一般的なラボ供給品)とを含み得る。本明細書で使用される「事前バリデーションされた」という用語は、特定の産業の製造のための要件を満たす又は越える設備を指す。例えば、滅菌材料又は無菌材料の医薬品製造に関して事前バリデーションされた設備は、展開の前に、国(例えば、米国食品医薬品局(FDA、Food and Drug Administration)ガイドライン)又は(欧州連合のような)地域の要件に関するそれらの製品を製造するためのガイドラインを満たす。当業者は、医薬品製造設備のバリデーションが製造の時点における現行適正製造規範(cGMP)を満たす又は越えることを認識する。例えば、米国では、FDAは、Guidance For Industryを提供している。これは、www.fda.govで入手可能であり、時々変更され得る。それにもかかわらず、当業者は、最新のcGMP用ガイダンスを探し、チェックリストに従い、そのとき適用可能なガイダンスの要件を監査することが分かっており、点検時に、設備、ユニット、又はモジュールがcGMP又は等価物のための要件を満たす又は越えるように、設備及びその構成要素を事前バリデーションすることが可能である。ガイダンスの1つの非限定的な例は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、Guidance for Industry - Sterile Drug Products by Aseptic Processing - Current Good Manufacturing Practice of September 2004である。バイオリアクターユニットに隣接するがこれから完全に独立している、タンパク質単離のためのモジュール式ユニットは、バイオリアクター内で製造された材料が、事前承認及びバリデーションされたタンパク質分離ユニット、例えば、遠心分離機、液体クロマトグラフィカラム、分光光度計、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE、polyacrylamide gel electrophoresis)ユニット、及びバルク包装ユニットを有するタンパク質単離ユニットに迅速かつ容易に移送されるように配置され、バイオリアクターユニットと連通することができる。次に、バルクタンパク質は、タンパク質、小分子、又は製造されている他の薬剤の個々の用量を充填するために必要なすべての機器を含む包装モジュール式ユニットに移送され得る。
【0019】
そのうえ、個々のモジュールの使用は、設備全体を再証明する必要なく製造プロセスの一部を変更又は再バリデーションしなければならない場合(例えば、異なる生物学的製剤の製造又は汚染の検出の場合)、迅速な交換及び製品の連続製造をもたらす。さらなるモジュール式ユニットの追加も、短時間でカスタマイズできる非常に迅速なスケールアップを可能にする。例えば、プラントは、ワクチンの製造及び単離のための短時間でのスケーリングアップのために追加のモジュール式ユニットを受け入れることができ、次いで、それらのユニットは生産実行の完了時に別の場所に再展開されてよい。実際のところ、本発明は、新しい製造能力の再バリデーション又は短期間使用されるだけの追加の生産ラインの高価な長期据え付けを必要とすることなく、製造能力の短期拡大のための既存の製造設備において使用することができる。
【0020】
本発明のモジュール式ユニットは、(製造、単離、及び包装するために必要なすべての機器を含むという条件で)スタンドアロン設備として使用することができ、又は既存の構造内に設置されてもよい。そのような構造の一例は、空の倉庫又は建物である。1つのそのような建物は、標準的なプレキャストコンクリート構造、フラットな滑らかな床を有するフラットスラブ、コンクリート傾斜壁、二重のT字型プレキャスト天井であり、スチール又は他の壁(清掃しやすくするために、エポキシコーティングも可能である)を有する。建物内で、モジュール式ユニットは、製造のために必要な専用の湿潤実験室、培養、バイオプロセス、及び精製ユニットを提供する。これらのユニットは、単に所定の位置に上げられ(例えば、空気軸受、キャスター、又はパレット上で押される)、電源に接続され、必要な場合は、冷水、水、及び/又は廃水供給のような他のユーティリティが必要である。
【0021】
本発明によって、設計者は、元からあるモジュール式ユニットの機能又は遵守を損なうことなく1つの機能するモジュール式ユニットを1又は2以上の追加の機能するモジュールに接続する能力を有することが可能になる。例えば、自動圧力制御は、隣接モジュールが即時に互いにバランスをとる及び/又は圧力カスケードを保つように配置可能である。そのうえ、設計者は、元からあるモジュール式ユニットの機能又は遵守を損なうことなく1つの機能するモジュールをエリア又は廊下から切断する能力も有する。
【0022】
本発明のモジュール式ユニットのさらに別の設計オプションは、既存の方法を用いて予想できるよりもはるかに高いレートでのエネルギーの取り戻しを可能にする効率的なエネルギー回収システムの追加である。この実施形態では、モジュール式ユニットは、モジュール式ユニットを収納する建物の中央HVACシステムにも接続可能である。モジュール式ユニットの冗長なHVACシステムの取り入れ口及び吐き出し口は、建物の中央HVACに接続され、それによって、両方のユニットのエネルギー効率を高めることを可能にする。例えば、本発明のモジュール式ユニットは、第2の環境(周囲温度又はより小さい湿度を有する建物)の内部に設置することができ、これによって、モジュール式ユニットが、その第2の環境と動的に相互作用する。動作のこの様式では、モジュール式ユニットは、大型で高価な外部エアハンドリングユニットによって処理される必要のない周囲空気を使用することができる。
【0023】
既存の設計に対する別の大きな改善点は、モジュール式ユニットがモジュール式ユニットの単一クラスタを用いて複数のクライアントにサービスを提供することができることである。例えば、バイオテクノロジー研究団地又は類似の企業家的設備は、各々が自身の生産設備又はモジュール式ユニットを有するさまざまな異なる会社を受け入れることができる。モジュール式ユニットを使用する1つの明確な利点は、各々の完全な自己完結型モジュール式ユニットが、他の任意の構造(プロセスフロー内の、又は隣接する生産設備に影響する、例えば、設備がさまざまな製造ライン又は異なる企業を有するとき)に影響することなく個々の危険な廃棄物、流出物などを含むことができることである。
【0024】
モジュール式ユニットが水源に接続される必要があるとき、入ってくる水は、さまざまな異なる生産ラインにサービスを提供し得る又はモジュール自体が水精製ユニットを含み得る隣接するモジュール式ユニット内で精製され得る。本発明のモジュール式ユニットは、冗長なエアハンドリングユニット、電気パネル、さらには水濾過ユニットも、クリーンルームに隣接するモジュール式ユニットの一部分にあってよく、サービス担当者がクリーンルームエリアに入る必要なくサービスを提供できるという利点を有する。廃水を処理するとき、モジュール式は、廃棄物を排出するために排水ポンプを含むことができる。そのうえ、エアハンドリングユニットに接続されたバッグイン/バッグアウトフィルタ(bag in/bag out filter)も、クリーンルームエリアに入る必要なく変更できる。建物のこれらの外部からアクセス可能な部分、すなわちベイは、メンテナンス及びメンテナンス担当者が着替えてクリーンルームエリアに入る必要なくユニットにサービスを提供することを可能にする。
【0025】
自動フォールトトレランス/フェイルオーバを用いたエアハンドリング、排気などのための重複プロセス及び機器によって、ユーザは、例えば、モジュール式ユニット内のセンサが第1のシステム内の構成要素に関する問題を感知した場合、又は定期的メンテナンスの一部として、外部パネルから又はインターネットを介して、第1のシステムから第2のシステムに切り換えることができる。
【0026】
本発明のモジュール式ユニットの別の特徴は、メンテナンス担当者によく知られている接続デバイスを使用できることである。例えば、モジュール式ユニットは、ユーザがモジュール式ユニットを外部から「ホットスワップ」することを可能にする、冷水、電気などのための標準的なクイックコネクタを使用することができる。本発明の1つの利点は、ユニットに容易に接続できるボイラ、クリーン蒸気発生器、及び圧縮器などの、既存の建物インフラストラクチャ、例えば、機械的機器を利用できることである。建物の既存のメンテナンス設備及び担当者は、モジュール式ユニットの外部からサービス及びcGMP機器及び環境サービス遵守をメンテナンスする働きをする。
【0027】
本発明は、電気、水、火、セキュリティ、ビデオなどを含むモジュールのモニタリング及びメンテナンスを外部から実現する総合的な管理システムも含む。
【0028】
本発明のモジュール式ユニットは、例えば、USDA、CDC、FDA、又は同等の規制当局によって説明される、薬剤生産環境において清掃可能でありcGMPに準拠した材料及びコーティングの全アルミニウム壁構造を有する溶接アルミニウムフレームから作製可能である。ステンレス鋼固定具及び表面も必要なときに使用されてよいが、重量制限が存在する場合、ユニットにより多くの重量を追加し得る。HVACシステムは、その組み合わせを4つのゾーン、すなわち、クラス10,000(ISO7)に分類される、制御された未分類空間であるサービス通路、更衣室、及び脱衣室、及び要件に応じてクラス10、100、1000、10,000、又はそれ以上に分類可能な処理エリアに分割することができる。モジュール式ユニット内で、入口及び排気ファン出力を調整し、各空間内の復帰空気量を調整することによって、水カラムの少なくとも0.035インチの適切な圧力カスケードが作製される。例えば、圧力変化は、多くの場合、処理エリアと更衣室の間、及び更衣室から通路まででもたらされる。出口空気濾過は、「バッグイン/バッグアウト」HEPA又はULPA濾過モジュールによって提供可能である。入ってくる空気は、エアハンドリング機に一体化された一連のひだ状フィルタを用いて前置フィルタリングされ、エアハンドリング機は、クリーンルームから、外部的に変更可能である。床は、例えば、モノリシックエポキシとすることができ、天井は、要求されるファンにより給電されるHEPAフィルタと共に、低剥離性(non-shed)2x4天井タイルを使用することができる。
【0029】
例えば、モジュール式ユニットのクリーンルーム部分内、又はモジュール式ユニットのメンテナンス部分内すら、モジュール式ユニットの環境は、標準的なネットワーク情報システム及びリモートシステムモニタリングを使用して外部から制御及びモニタリング可能である。すべての器具及びプロセス機器は、適切な場合、現場でインストールされたデータインタフェースとリモートデータコレクションも有し、インターネットプロトコル(IP、internet protocol)アドレス指定可能である。
【0030】
モジュール式ユニットは、プロセスにとって必要な場合、単一の電気フックアップ、冷水供給、外部気体供給、圧縮空気、及び液体窒素などのサービスと容易にインタフェースするように備え付けられる。さらに、モジュール式ユニットは空気軸受を装備可能であり、したがって、モジュール式ユニットは、進行中の動作を損なうことなく必要なプロセス及びサージ能力をサポートするようにほとんどリアルタイムで再構成されるために他のエリアに容易に移動可能である。
【0031】
各モジュール式ユニットは、設計図、構造図、機械図、電気図、及び配管図、システム関係書類、据え付け時適格性の確認及び運転時適格性の確認の計画文書及び実行文書、メンテナンスログ、並びに基本的な標準的操作手順を含む見積もり時品質保証文書を含むことができる最終ドキュメンテーションパッケージと事前組み付け可能である。これらは、ハードコピーで提供されてもよいし、モジュール式ユニット内の表示パネルを介して提供されてもよいし、電子的であり、必要なパスコード/パスワード保護を含むことができる外部で(メンテナンスベイ内を含む)提供されてもよい。実際のところ、ユニット全体は、クリーンルーム及び/又はメンテナンスベイに入るためにパスコード/パスワード保護などの安全性特徴と、クリーンルーム内のシステム(例えば、ルーム内のすべての機器、例えば、バイオリアクター、カラム、遠心分離機、コンピュータ、組み立てライン、入力/出力ライン(液体、固体、気体)、電子接続(ハードワイヤ及びワイヤレス接続を含む)と、データ記憶装置と、液体及びサンプル保管所と、制御された物質の保管所(金庫又は保管ケージを含む)と、インキュベータと、冷蔵庫又は冷凍庫と、−70度又は他の低温保管所と、実験機器及び供給品の入口又はアクセスとを含むことができる。
【0032】
概略:冗長HVACシステムは、2又は3以上の100%冗長空気冷凍システムを含むことができ、各々は、吐出空気ダンパーを有するエアハンドリング機、吐出空気ダンパーを有する排気ファン、及び/又は電気ダクトヒータを有する。動作時、HVACシステムは、HVAC(及び他の)機器を電子的又は機械的に開始/停止することができる建物自動化システム(BAS、Building Automation System)を含むことができる。空気冷凍システムは、連続的に「オン」とする(例えば、連続的に動作する「非占有」モードを含む、システム間の瞬時フェイルオーバを有する)ことができる。リードアンドラグシステム(Lead and Lag system)は、必要に応じて、例えば、毎週又は毎月、回転可能である。空気冷凍システムは、1又は2以上のダンパー、終端スイッチ投入;ラグシステム排気ファン吐出及び空気ダンパーコントローラ;ファン吐出スイッチ;バルブ制御機構さらにはダクトヒータ制御機構を含むことができる。
【0033】
供給ファン制御:一定の速度供給ファンは、クリーンルーム、リモート自動開始/停止スイッチ、及び/又は建物自動化システム(BAS)内から、例えば、ファンのステータスをモニタリングするように動作可能である。リード(Lead)供給ファンが何らかの理由で停止する場合、リード空気冷凍システムは、空気冷凍システム停止コマンドごとに停止され、聴覚アラーム、視覚アラーム、及び/又はサイレントアラームごとに停止されてもよい。
【0034】
温度制御:ユニット内の温度は、エアハンドリングユニット、並びに/又はコイルを出る空気の温度を制御するように調節する冷水(CHW、chilled-water)バルブ、並びに/又はクリーンルーム、更衣室若しくは脱衣室、及び/若しくはメンテナンスルーム内の温度の制御を介して、制御することができる。システムは、空間温度を制御するように調節できるダクトヒータも含み得る。
【0035】
排気ファン制御:一定速度の排気ファンは、リモート自動開始/停止が可能であり、ファンのステータスをモニタリングするBASを介してモニタリングすることができる。ファンが何らかの理由で停止する場合、エアハンドリングシステムが停止され、アラームがBASに送られ、冗長ユニットが直ちに動作し始める。
【0036】
冷水システム制御:冷水システムは、リモート自動開始/停止が可能である。冷水システムは、エアハンドリングユニット(AHU、air-handling unit)が入る空気温度が冷水コイル吐出空気設定値温度を上回るときはいつでも有効にされる。システム開始コマンドのとき、CHWポンプが開始され、冷却機制御機構が使用可能にされる。流れが判明しているとき、冷却機が開始される。システム停止コマンドのとき、冷却機が使用不可能にされ、ポンプは、引き続き5分間実行され、次いで、停止される。BASはポンプのステータスをモニタリングする。ポンプが故障した場合、冷却機は使用不能にされ、アラームがBASに送られる。BASは、冷却機のステータスをモニタリングし、冗長冷却機に自動的に切り換えることによって、瞬時フェイルオーバ能力を提供することができる。冷却機が故障した場合、ポンプは5分後に停止され、アラームがBASによって送られる。
【0037】
追加のモニタリングポイント及びシステムアラーム:空間圧力、例えば、クリーンルーム内の圧力をモニタリングすることができる。圧力が0.0”の水柱(WC、water column)以下に低下する場合、アラームをBASに送ることができる。モジュール式ユニット内に装着されたさまざまな圧力センサ(例えば、廊下内の圧力センサ、各々、更衣室とモジュール式ユニットのメインラボエリア内の両方における圧力センサ)が提供及びモニタリング可能である。アラームがBASに送られるとき、システムは、あらかじめプログラムされた緊急電話番号及び/又は通信を、テキスト又は電子メールを介して電子的に呼び出すことができる。
【0038】
モジュール式ユニット内でモニタリングできる追加の点としては、例えば、エアハンドリングユニット(AHU)と通信する静圧ブローアウトセンサ(static pressure blowout sensor)がある。例えば、BASは、例えば、モータ上の消費電流(amp draw)の変化をモニタリングする電流センサ(amp sensor)を使用することによって、AHU又はEFのどちらかにベルトの故障があるかどうかを判定することができる。別のセンサは、BASに接続された静圧をモニタリングする給気ダクト及び排気ダクト内のピトー管であってよい。また、重力ダンパー、自動ダンパー、及びダンパエンドスイッチ、及び制御機構も、BASに接続され、これによってモニタリング可能である。
【0039】
図1は、モジュール式ユニット10を示す。モジュール式ユニットは、例えば、USDA、CDC、FDA、又は同等の規制当局によって説明される、薬剤生産環境において清掃可能でありcGMPに準拠した材料及びコーティングの全アルミニウム壁構造を有する溶接アルミニウムフレームから作製可能である。モジュール式ユニット10は、2つの部分すなわちクリーンルーム12とメンテナンスルーム14とを含む。クリーンルーム12は、この例ではクリーンルーム12の単一の入口点18を提供する更衣室16と、脱衣室20とを含む。この構成では、クリーンルーム(clan room)12は、−80℃冷凍庫22と、インキュベータ24と、バイオセーフティキャビネット26と、クリーンルーム12のこの構成に事前に据え付けられた家具(cabinetry)28とを含む。−80℃冷凍庫22、インキュベータ24、バイオセーフティキャビネット26、及び家具28は、クリーンルーム12の内側全体を通じて配置され得る又はカスタムインストールされ得る事前に据え付けられた取り付け点によって、壁及び床に取り付け可能である。メンテナンスルーム14は、メンテナンスルーム14からクリーンルーム12を隔離する壁30によってクリーンルーム12から分離される。メンテナンスルーム14は単一の入口点32を有し、入口点32を通して、メンテナンス担当者は、クリーンルーム12にアクセスする必要なくモジュール式ユニット10の物理的プラント部分に通うことができる。モジュール式ユニットのすべてのワイヤリング、配線、及び空気コンジット(図示せず)が、モジュール式ユニットの壁に事前に据え付けられる、クリーンルーム12が、クリーンルーム12を囲む環境から隔離されるように封止される。冗長HVACシステム34はメンテナンスルーム14内にあり、バッグイン/バッグアウト濾過システム36を含むことができる。電気ボックス38はメンテナンスルーム14内にあり、モジュール式ユニット10のための電気パネル/ブレーカボックスを含むことができるだけでなく、ワイヤード通信機器及び/又はワイヤレス通信機器も含み得る。この例では、リターンエアダクト40は、クリーンルームの床に配置され、封止されたダクトを介してHVACシステム34に戻る。
【0040】
図2及び図3に示された構成では、2つのモジュール式ユニット10が示されており、サービス通路50を介して接続可能であり、サービス通路50は、クラス10,000(ISO7)に分類される、制御された空間、更衣室、及び脱衣室、並びに、要件に応じてクラス10、100、1000、10,000、又はそれ以上に分類可能な処理エリアであってよい。
【0041】
図2及び図3は、2つのモジュール式ユニット10と、サービス通路50と、エアハンドリングユニット60に接続された空気コンジット及び濾過システムの詳細を示す(図3を参照されたい)。モジュール式ユニット10内で、コンジットサイズの変化及び/又はバッフル及びリターンダクト66の使用によって、少なくとも0.035インチの水柱の適切な圧力カスケードがコンジット60内で作製される。例えば、圧力変化は、多くの場合、処理エリアと更衣室16の間、及び脱衣室20から通路50まででもたらされる(図2を参照されたい)。出口濾過は、「バッグイン/バッグアウト」HEPA又はULPA濾過36、制御パネル38、及び照明固定具64と交互にあるHEPAフィルタ62によって提供される。入ってくる空気は、空気処理機システム24に一体化された一連のひだ状フィルタを用いて前置フィルタリングされてよく、空気処理機システム24は、クリーンルーム12から、外部的に変更可能である。床は、例えば、モノリシックエポキシとすることができ、天井は、要求されるファンにより給電されるHEPAフィルタと共に、低剥離性2x4天井タイルを使用することができる。図4は、コンジット60がリターンダクト66に関連して示されるグランドレベル端面図(外壁が取り外された)を示す。
【0042】
本発明は、以下のセンサのうちの1又は2以上を含み、リアルタイムで、又は所定のスケジュール若しくはプログラム可能なスケジュールに基づいて報告する電子報告ユニットを含んでもよく、センサは、モジュール式ユニットのさまざまなエリア又はシステムのステータスに関して報告することができ、センサには、室温(摂氏又は華氏);室内相対湿度;4つの圧力センサ(例えば、廊下内に1つ、更衣エリア内に1つ、脱衣エリア内に1つ、ラボ/クリーンルーム内に1つ);周囲空気温度(摂氏又は華氏);周囲相対湿度;HEPAフィルタライフサイクルのステータス(例えばインチ単位で例えば測定される);冷水温度(摂氏又は華氏);冷水圧力(psi);供給ファンステータス(各々2つ);排気ファンのステータス(各々2つ);冷水のステータス(摂氏又は華氏);冷水供給及び復帰温度(摂氏又は華氏);冷水ポンプのステータス、又は温度、CO、気流、オフ/オン、セキュリティ、ドアの位置、担当者の出入り、在庫制御に関するステータス及び性能を読み取るさまざまなセンサがある。
【0043】
厳しい環境のための硬化:クリーンルームの構造及び可搬性は、厳しい環境のための硬化された設備としての使用をもたらす。本明細書で前述したように、クリーンルームは、スタンドアロンユニットとして使用されることすらでき、又は、冷却機器を含むユニット及び/若しくは機械的機器(ジェネレータセット、圧縮機、及び/又は水閉じ込め機器、及び又は精製機器など)を含むユニットなどのサポートユニットとして働き得る他のモジュールと組み合わせることができる。
【0044】
病院/手術/トリアージ:クリーンルームの構造、可搬性、及び制御環境は、そうでなければそのような設備のための利用可能なインフラストラクチャがないエリアのための、又はそのような設備が最近破壊されたエリア内の、又は構築できる前に追加の設備が必要とされるエリア内の、1若しくは複数の病院ユニット、1若しくは複数の手術スイート、及び/又はトリアージ設備としての使用を提供する。内部環境の制御可能性及びクラス100又はクラス1000準拠環境を作製できることは、患者が空気中の微生物への曝露からの感染症の特定のリスクにさらされる熱傷ユニットに適している。
【0045】
大きな可搬性:本明細書で説明されるユニットは、限定されるものではないが道路、電車、海、及び空を含むさまざまなモードを介して輸送されるのに十分なほどコンパクトである。ユニットは、セミ(semi)によって引っ張られたフラットベッドトレーラ上に設置されてもよいし、鉄道又は海での輸送のために出荷容器内に封止されてもよいし、Boeing C-17 Globemaster III軍用輸送機などの航空機上に設置されてもよい。このようなセットアップも迅速に解体され、取り外されてもよい。ユニットは、道路、列車、海、及び空を介した移動の物理的ストレスに耐えるように設計及びエンジニアリングされ、輸送手段を介して可搬性であるなどの重量である。本発明のユニットは、フラットベッドトレーラのレベル又はそれよりも上方に上げるようにこれらの点に挿入された水圧リフトを介して持ち上げることができるように、構造上の持ち上げ点と共に構築される。次いで、フラットベッドトレーラは、ユニットの下に後退され、輸送のために低下及び固着される。
【0046】
最大の清掃性を意図した設計:清掃性は、クリーンルームによって提供される無菌環境にとって重要であるので、床、窓、及び壁は、亀裂、割れ目、接合空間、並びに埃及び微生物がある又は堆積し得る他のエリアを完全になくすとまではいかないが、これらを減少させるような様式で作製される。窓は、埃及び微生物が堆積し得る小さなエリアを減少させ、窓が壁とぶつかる接合部の清掃の容易さを増加させるように、内部と面一に装着される。床は、エポキシ樹脂のモノリシック塗装で覆われる。壁も同様に、エポキシ樹脂のモノリシック塗装で覆われる。これは、壁表面と床表面の両方の清掃性の増加を生じさせるが、より重要なことに、壁表面自体と床表面自体の両方の内の接合部及び亀裂を減少させ、並びに窓が壁とぶつかる接合部及び/又は亀裂をなくす。
【0047】
クリーンルームは、12フィート×43フィート、15フィート×43フィート、及び18フィート×43フィートを含む複数の寸法で構築される。高さは、10フィートから18フィートであってよい。長さは、必要に応じて43フィート未満に調整され得る。これらの寸法は、使用と輸送の両方における最大限の柔軟性を可能にする。12フィート幅のユニットは空中輸送及び海上輸送に最も適しているが、陸上輸送は幅に関して最大18フィートを可能にする。高さは、そのようなヘッドルームを必要とする大型バイオリアクターなどの大型機器の据え付けを可能にするように、18フィートに増加され得る。
【0048】
本発明のクリーンルームは、例えば、モノリシックエポキシ壁及び床と共に作製可能である。これは、生物学的安全性レベル3(BSL3、Biological Safety Level 3)及び動物バイオセーフティレベル3(ABSL3、Animal Biosafety Level 3)で使用するための、非常に起伏の多い表面及び清掃性の高い表面を提供する。クリーンルームは、陰圧が完全に隔離されたモードで、モジュール式のクリーンな通路に接続されたとき、動作可能である。この事実は、BSL3適用例にとって重要な少なくとも3つのレベルのエアカスケードを提供する。新しい手法も、クリーンルームの可搬性を使用して最大の利点及び新しいパラダイムをもたらすABSL3設備のために本発明者らによって設計されている。設計は、図5に示されている。概念は、動物が1つの場所に存在し、移動可能なクリーンルームによってサービス及び手順が動物にもたらされるということである。クリーンルームの外側列は、別個の試験で動物が処置されるためのエリアを表す。
【0049】
食物供給及び廃棄物除去のようなサービスは、移動可能なクリーンルームによって容易にすることができる。イメージング、手術、剖検などのような実験サポートサービスは、個々の実験動物閉じ込めエリアにもたらされ得る。動物は、必要とされるサービスに閉じ込められて移送され、適用可能な場合、生息するクリーンルームに戻され得る。この手法は、動物が治療又は高度な診断及び他の手技のために建物全体を通して異なる実験室に輸送されないので、これらのプロセスのための優れた閉じ込めを可能とする。閉じ込めは、閉じ込められた通過場所を動物に提供するドッキングシステムによって容易にされる。圧力は、グレー空間に関連する両方のクリーンルームに対して負に維持可能である。両方のクリーンルームは、吸気と排気の両方においての濾過によってグレー空間から隔離される。クリーンルームは、軍事用の製造設備又は医療設備として使用することができる。複数のモジュールによって構成された工場は輸送可能であり、自己完結型電力サービスモジュール、蒸気サービスモジュール、及び冷水サービスモジュールを迅速に使用可能にすることができる。
【0050】
バイオテロリズム又は生物学的「ホットゾーン」の現場における抗原の充填:可動性クリーンルームは、滅菌充填機械を用いて、空気注入(air powered injection)のために使用される注射器チップを充填するように設計することができる。これは、クリーンルームが出来事の現場に空輸されることがあり、バルク医薬物質が製造業者から数十万回の用量を含むバルク充填容器内の場所に直接送達され得、例えば、250mlがあり、平方mlあたり1mgでは、用量あたり100マイクログラム、0.1mlの用量サイズで2500回の用量が生じることを示す。個々の用量を充填することなくバルク材料が現場に送達され得るということによって、中間充填ステップを行う必要はないであろうため、「ホットゾーン」への送達において数週間を節約し得る。
【0051】
特別に設計されたチャンバは、プロセスからの固体廃棄物及び液体廃棄物の輸送を目的とする、クリーンルームから封止された可搬性容器への廃棄物の移送を可能にする。この容器は可搬性であり、廃棄材料を移送するための専用通過場所とドッキングする。次いで、通過場所の外側ドアに続いてクリーンルームの内側ドアが閉じられ、移送が完了する。
【0052】
本発明のクリーンルームは、最大8つの異なる製造プロセスが図5及び図6に示されるのと同じグレー空間インフラストラクチャにおいて行うことが可能であることを含む新しい概念に含まれる。閉じ込め及び柔軟性のために、空間内の他のステークホルダを損なうことなく複数のプロセスが実施及び変更可能である。
【0053】
図5は、製造、処理、包装、供給品/保管エリアと、品質制御エリアと、メンテナンス、汚染除去、制御された廊下と、仕上げ及び充填ポッドと、ロッカールームと、機械的、電気的、及び他のメンテナンスエリアとを含み、いくつか又はすべてがモジュール式である、完全で総合的な製造設備70の上面図である。番号が付与されたユニット1〜8は、本質的にモジュール式であり、モジュール式更衣脱衣エリア又は他の同様のインタフェースエリア72(例えば、汚染除去)に接続されて示されており、次いで、エリア72は廊下74に接続し、廊下74は、既存の設備の一部であってもよいし、それ自体がモジュール式であってよい。番号が付与された各モジュール1〜8の各々は、他のモジュール式ユニット、例えば、イメージングユニット76、手術/剖検ユニット78、供給品80、廃棄物82、水84、又は製造設備70の設計上の必要性に基づいて番号が付与されたモジュールに差し込まれ得る他のモジュールに接続可能である。他のサポートエリアは、オフィス空間、化粧室などを提供するそれらに接続可能である。
【0054】
図6は、製造、処理、包装、供給品/保管エリアと、品質制御エリアと、メンテナンス、汚染除去、制御された廊下と、仕上げ及び充填ポッドと、ロッカールームと、機械エリア、電気エリア、及び他のメンテナンスエリアとを含み、いくつか又はすべてがモジュール式である、完全で総合的な生物学的薬物製造設備100の別の上面図である。さまざまなモジュール式ユニット又はポッドとしては、例えば、一般的な基本ポッド102、モノクローナル抗体ポッド104、個人用治療ポッドユニット、制御された「グレー」空間110内の拡張エリアがあり得る。ユニット又はポッド102、104、106は、単一のモジュール式更衣脱衣室及び/又はロッカールーム116に接続されて示されている、1又は2以上のモジュール式通路、例えば、ISO認証通路112及び副通路114に接続可能である。次いで、モジュール又はポッドの各々は、モジュール式オフィスエリア又は常設オフィスエリア、品質制御エリア(例えば、微生物学を含む)118、サーバルーム120、cGMP又は他の保管エリア122、機械室又はポッド124、電気室又はポッド126、一般的なメンテナンスルーム又はポッド128、汚染除去エリア又はポッド130、さらにはポッドが据え付けのために展開及び準備可能である又は使用後に清掃可能なポッド取り付け及び汚染除去エリア132に接続可能である。他のサポートエリアは、オフィス空間、化粧室などを提供するそれらに接続可能である。
【0055】
図7は、作業通信におけるさまざまな構成要素を含み、例示的なプロセスフローを示す、本発明のモジュール式ユニット又はポッドのうちの1又は2以上を含む組み合わせ処理設備の上面図である。ステップ1及び9における受け入れ及び発明者エリア/ポッドが示されている。材料が準備され、ステップ2及び3において植物播種及び発芽エリア/ポッドに、続いて、ステップ4において浸潤及び成長ルーム/ポッドに移送される。ステップ4で植物が成長した後、処理された材料が、例えば、ステップ5においてアグロバクテリウム調製及び浸潤エリア/ポッドに入る。ステップ6において、植物が浸潤後処理され、植物は、例えば、生産エリア/ポッド内でタンパク質生産のために成長させられる。ステップ7において、植物は、例えば、均質化による収穫のために使用されるユニット/ポッドに入り、固体が分離される(切断及び処理)。ステップ8において、ユニット/ポッドは、例えば、ワクチン単離、精製、濾過、処理、及び/又は包装において使用される。隣接するユニット又はポッドは、オフィス、化粧室、ロッカー、及び/又はラボ空間を含むことができる。
【0056】
図8は、共通廊下202、単一ポッド204、又は2つのポッド206a/206bとの組み合わせ処理設備200の別の上面図である。
【0057】
クリーンルーム、閉じ込め及び隔離システム、モジュール、及びルームが、バイオテクノロジー業界、医薬品業界、及び半導体業界内で利用される。これらのシステムは、壁及びフレーミング構造、エアロック、戸口などを介して、固定構造として互いに相互接続される。クリーンルーム及び閉じ込め構造は、全体として構築され、構成要素方式で構築されない。本発明は、組み立てられる又は互いに接続され、機能的クリーンルーム、閉じ込め、又は隔離システムを作製する、プレハブ方式の個々の、柔軟で可動性のある、相互接続可能な構成要素の設計及び機能について説明する。そのうえ、本発明は、クリーンルーム、閉じ込め、又は隔離エリアのような既存の構造又は従来の閉じ込めシステムに対する補足(complimentary)部として、これらの構成要素の設計及び構造について説明する。
【0058】
プレハブ方式のモジュール(図9A図9C)は、自律的な機能的クリーンルーム、閉じ込め、又は隔離物構造に相互接続される(図10)、又は既存の構造に取り付けられる(図11)、のどちらかとすることができる。プレハブ方式のモジュールは、アライメント及び接続システムを有し、これは、個々の構成要素間の容易な相互接続性を生じさせる。プレハブ方式のモジュール又は構成要素は、互いに接続された構造/システム又は互いに相互接続されたモジュール式ユニットの必要性に応じて、異なる寸法、サイズ、及び材料からなることができる。一般に、材料としては、軽量であるアルミニウムフレーミング及び壁があるが、ガラス繊維、複合材料、樹脂、及びそれらの組み合わせなどの他の材料が使用されてもよい。
【0059】
従来のクリーンルーム構造はしっかりとかみ合わされ、移動されず、所定の位置に固定される。これらの構造は、可動性ではなく、固定構造として構築及び設計される。そのような構造を修正するために、これらをバラバラにしなければならない、又は分解及び再構築しなければならない。そのような固定構造にHVACシステムを修正することを可能にするために、従来のクリーンルーム区間の上部又はホスティング設備の外側のHVACシステム又はモジュールに接続された天井エリアから管路を現在取り去らなければならない。さらに、HVACモジュールは、交換を必要とすることがある。そのような活動はコストが高く、時間がかかり、建設努力をモニタリング及び管理するプロセス中断並びにリソースの再割り当てにつながる。本発明では、そのような固定されて建築されたシステムのためにエアハンドリングシステムが必要とされるとき、それを固定クリーンルーム構造の背面又は側壁に追加し、図9Aのプレハブ方式のプレナムを介して、又は一般にクリーンルーム構造の上部の既存の管路を介して、クリーンルームシステム内及びクリーンルームシステム外に空気を供給し得る。プレハブ方式のプレナムは、プレハブ方式のエアハンドラユニット(図9C)又は別のHVACユニットと共に使用することができる。プレハブ方式のエアハンドラユニットは、空気軸受技術を装備するようになる。モジュール式ユニットは、空気軸受を装備することができ、したがって、ユニットは所定の位置に容易に移動することができ、進行中の動作を損なうことなく必要なプロセス能力をサポートするようにほぼリアルタイムで再移転することができる。これらのユニットは、単に所定の位置に持ち上げられ(例えば、空気軸受、キャスター、パレット上で押される)、電源と、必要に応じて、冷水源、水源、及び/又は廃水源に接続される。個々のプレハブ方式のモジュールは、クリーンルーム、閉じ込め、又は隔離機構造に接続されるモジュールとして使用する、又は既存の構造の一部となる、のどちらかとすることができる。
【0060】
図9Aは、本発明のプレハブ方式のモジュール空気供給/リターンプレナム又は取り外し可能なユーティリティユニット300を示す図である。手短に言えば、図9Aは、制御された空気、封止可能なクリーンルーム、滅菌可能なクリーンルーム、衛生化可能なクリーンルームのうちの少なくとも1つに対して1又は2以上のユーティリティを提供するための取り外し可能なユーティリティユニット300の側面図及び上面図を示す。側面図に示すように、取り外し可能なユーティリティユニット300は、空気(コンジット302として示される)、水、気体、又は電気から選択されるユーティリティ接続のうちの少なくとも1つと、取り外し可能なユニットとベント接続とクリーンルーム(図示せず)との間の実質的にハーメチックなコネクタ304aとを含むことができ、空気、水、気体、又は電気(図示せず)のうちの少なくとも1つは、クリーンルーム内の一致するユーティリティ入力に接続可能であり、また、単一の場所で、又は空気接続のまわりで、又は取り外し可能なユーティリティユニット300に沿った他の場所で、ハーメチック封止可能である。代替タイプのハーメチックシールは、下部パネル(上面図)でハーメチックシール304bとして示される、周囲に沿う(又は取り外し可能なユーティリティユニット300のセクション若しくは一部分の中にある)ことができる。取り外し可能なユーティリティユニット300は、ハーメチックシール304aと304bの両方も含むことができる。本発明の1つの明確な利点は、取り外し可能なユーティリティユニット300がクリーンルームとは別に滅菌可能又は衛生化可能であることである。空気ユーティリティは、2つの別個の暖房、換気、及び空調(HVAC)システム310a、310b(ユーティリティルーム320を示す図9Cを参照されたい。ユーティリティルーム320は、クリーンルーム及び取り外し可能なユーティリティユニット300とは別個に構築可能でもある)に接続可能な第1の空気入力306a及び第2の空気入力306b並びに1又は2以上の空気配分換気シャフトへの第1の入力及び第2の入力によって提供され、空気配分換気シャフトは、空気をクリーンルームへと向ける1又は2以上の出口を有する。空気ユーティリティは、クラスA、B、C、D、又はCNC空気純度を達成するために必要な空気の変化を少なくとも提供する1又は2以上の空気濾過ユニットをさらに備える1又は2以上のHVACシステム310aを含むことができる。取り外し可能なユーティリティユニット300は、HVACシステム310a、310bの前若しくは後ろ、又はベント312に配置できる1又は2以上の滅菌ユニット又は衛生化ユニットをさらに含んでよい。例えば、滅菌ユニット又は衛生化ユニットは、滅菌ユニット、衛生化ユニット、若しくはユニット全体の両方、又は空気ダクト302、306a、306b及び/若しくは他のユーティリティのためのコンジット(空気ダクト302、306a、306bの中にあってよい)の内部部分であってよい。滅菌又は衛生化ユニット又は方法の非限定的な例としては、UVユニット、オゾン処理ユニット、過酸化水素、一酸化窒素、二酸化塩素、又は蒸気若しくは霧ユニット(図示せず)がある。取り外し可能なユーティリティユニット300は、取り外し可能なユーティリティユニット300内の、空気ダクト302、306a、306b及び/若しくは他のユーティリティのためのコンジット内の、又はその両方において、生物学的汚染、放射線汚染、粒子サイズ及び/若しくはカウント、又は化学物質汚染のうちの少なくとも1つを検出する1又は2以上のセンサも含んでよい。水ユーティリティの非限定的な例は、飲料水、冷水、湯、製薬用冷水、水、注射用水、又は脱イオン水のうちの1又は2以上を提供し得る。ハーメチックコネクタ取り付け具(304a、304b、又は両方)は、一般に、取り外し可能なユーティリティユニットを外すことなくクリーンルーム内を陽圧にできるのに十分な機械的強度を有する。別の非限定的な例では、取り外し可能なユーティリティユニット300及びクリーンルームが、バイオセーフティレベル1、2、3、又は4の病原体を隔離するのに十分な閉じ込めシステム又は隔離システムを提供するハーメチックコネクタに接続される。図9Bに示されるように、取り外し可能なユーティリティユニット400、500は、例えば、重複するクリーンルームユニット、廊下、通路、他のクリーンルーム又はアクセス構造に合致するようにユニットの長さを変更することによって、廊下、通路、他のクリーンルーム、又はアクセス構造のような、隔離又は閉じ込めキュービクル、ポッド、モジュール、及びユニットのうちの少なくとも1つに接続するようにさらに適合可能である。
【0061】
図10は、クリーンルーム600に相互接続されたプレハブ方式の、取り外し可能なユーティリティユニット300を示し、ユーティリティユニット300内で、クリーンルーム600及び全長の取り外し可能なユーティリティユニット500とは個別に、かつこれらから取り外し可能に、ユーティリティルーム320も組み立てられる。
【0062】
図11は、プレハブ方式のエアダクトプレナム322が本発明の既存のクリーンルーム600に接続されているが、その中で、エアハンドリングダクト302が、プレハブ方式のエアダクトプレナム322からユーティリティの外部供給源に接続され、全長の取り外し可能なユーティリティユニット500内にあることを示す。
【0063】
本明細書で論じられる任意の実施形態は、本発明の任意の方法、キット、試薬、又は組成物を参照しながら実施可能であり、その逆も同様であることが企図されている。そのうえ、本発明の構成は、本発明の方法を達成するために使用可能である。
【0064】
本明細書で説明する特定の実施形態は、本発明の限定ではなく説明のために示されることが理解されよう。本発明の主要な特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな実施形態において用いることができる。単なる通常の実験を使用して、本明細書で説明する特定の手順の多数の等価物が当業者に理解されるか、又はこれを確認できるであろう。そのような等価物は、本発明の範囲に含まれると考えられ、特許請求の範囲によって包含される。
【0065】
本明細書において言及されるすべての公報及び特許出願は、本発明が関係する当業者の技術のレベルの指標である。すべての公報及び特許出願は、各個々の公報又は特許出願が具体的かつ個別に参照により組み込まれるように示されたのと同じ範囲まで、参照により本明細書に組み込まれる。
【0066】
特許請求の範囲及び/又は本明細書において「備える(comprising)」という用語と共に使用されるとき、「1つの(a)」又は「1つの(an)」という単語の使用は、「1つの(one)」を意味し得るが、それは、「1又は2以上(one or more)」、「少なくとも1つ」、及び「1又は2以上(one or more than one)」の意味とも一致する。特許請求の範囲における「又は」という用語の使用は、代替物のみ、又は代替物が相互に排他的であることを指すように明示的に示されない限り、「及び/又は」を意味するために使用されるが、本開示は、代替物のみ及び「及び/又は」を指す定義をサポートする。本出願全体を通じて、「約」という用語は、値がデバイスに対する誤差の固有の変動を含むことを指すために使用され、方法は、値、又は試験対象間に存在する変動を決定するために用いられる。
【0067】
本明細書及び請求項において使用されるとき、「備える(comprising)」(並びに「備える(comprise)」及び「備える(comprises)」などの「備える」の任意の形式)、「有する(having)」(並びに「有する(have)」及び「有する(has)」などの「有する」の任意の形式)、「含む(including)」(並びに「含む(includes)」及び「含む(include)」などの「含む」の任意の形式)、又は「含む(containing)」(並びに「含む(contains)」及び「含む(contain)」などの「含む」の任意の形式)は、包括的である、すなわち制限がなく、追加の列挙されていない要素又は方法ステップを除外しない。本明細書において提供される構成及び方法のいずれかの実施形態では、「備える(comprising)」は、「から実質的になる(consisting essentially of)」又は「からなる(consisting of)」と交換され得る。本明細書で使用されるとき、「から実質的になる(consisting essentially of)」という句は、指定された整数又はステップ並びに特許請求される発明の性質又は機能にあまり影響しない整数又はステップを必要とする。本明細書で使用されるとき、「なる(consisting)」という用語は、列挙された整数(例えば、特徴、要素、特性、性質、方法/プロセスステップ、又は制限)又は整数のグループ(例えば、特徴、要素、特性、性質、方法/プロセスステップ、又は制限)の存在のみを示すために使用される。
【0068】
本明細書で使用される「又はそれらの組み合わせ(or combinations thereof)」という用語は、その用語に先行するリストされた項目のすべての並べ替え及び組み合わせを指す。例えば、「A、B、C、又はそれらの組み合わせ」は、A、B、C、AB、AC、BC、又はABC、及び特定の文脈において順序が重要な場合は、BA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、又はCAB、のうちの少なくとも1つを含むことを意図する。この例を続けると、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABBなどの、1又は2以上の項目又は用語の繰り返しを含む組み合わせが明示的に含まれる。一般的には、文脈から別途明らかでない限り、任意の組み合わせにおいて項目又は用語の数に関する制限はないことが、当業者には理解されよう。
【0069】
本明細書で使用されるとき、限定するものではないが「約(about)」、「実質的な(substantial)」、又は「実質的に(substantially)」などの近似を表す単語は、そのように修正されるとき、必ずしも絶対的又は完全でないことが理解されるが、当業者にとって、その状況が存在すると指定する保証に十分に近いと考えられ得る状況を指す。説明が変化し得る程度は、どれくらい大きく変更を設けることができるかに依存し、依然として、修正された特徴を、必要とされる未修正の特徴の特性及び能力を依然として有すると当業者に認識させる。一般に、先行する説明によるが、「約」などの近似の用語によって修正される、本明細書における数値は、述べられた値から少なくとも±1、2、3、4、5、6、7、10、12、又は15%変化し得る。
【0070】
さらに、本明細書におけるセクション見出しは、米国特許法施行規則第1.77条における提案と一致させるため、又は別の方法で構成の手がかり(organizational cues)を提供するために、提供される。これらの見出しは、本開示から生じ得る任意の請求項に記載される発明を制限しない又は特徴付けないものとする。具体的には、例を挙げると、見出しは「発明の分野」を指すが、そのような請求項は、この見出しにある言い回しによって、いわゆる技術分野について説明するように制限されるべきではない。さらに、「背景技術」セクションにおける技術の説明は、技術が本開示における任意の発明の従来技術であることを認めると解釈されるべきではない。「発明の概要」も、発された請求項に記載される本発明の特徴付けと考えられるべきではない。そのうえ、本開示における単数形の「発明」の参照は、本開示には、単一の新規性ポイントしか存在しないと論じるために使用されるべきではない。複数の発明は、本開示から発される複数の請求項の制限に従って記載されてよく、したがって、そのような請求項は、それによって保護される本発明及びその等価物を定義する。すべての例において、そのような請求項の範囲は、本開示に鑑みて独自の価値があると考えられるものとするが、本明細書に記載される見出しによって考えられるべきではない。
【0071】
本明細書において開示及び特許請求される構成及び/又は方法のすべては、本開示に鑑みて過度の実験を行うことなく作製及び実行可能である。本発明の構成及び方法が、好ましい実施形態に関して説明されてきたが、変形形態が、本発明の概念、趣旨、及び範囲から逸脱することなく、本明細書において説明する構成及び/又は方法に対して、及び方法のステップ又はステップにおいて、適用され得ることは、当業者には明らかである。当業者に明らかな、すべてのそのような類似の置き換え及び修正は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨、範囲、及び概念に含まれると考えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11