(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の従来のマッサージ機は、マッサージユニットや移動機構が設けられている可動フレームを移動させるため、大掛かりで複雑なマッサージ機になってしまい、コストが高くなるといった問題点がある。
なお、被施療者の脚部から足部にかけて下肢を連続的にマッサージする場合、被施療者の脹脛や足裏などの身体部位は強いあたりのマッサージが望まれるのに対して、踝関節部分やその近傍における身体部位は、脹脛や足裏などの身体部位と比べて肉厚が薄く、使用感を損ねてしまう場合があるため、強いあたりのマッサージが望まれないといった問題点がある。
【0005】
そこで本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、簡単な構造で、被施療者の脚部から足部にかけて下肢を連続的にマッサージすることができ、かつ、施療効果や使用感を高めることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマッサージ機は、被施療部位をマッサージ可能な施療部材を有するマッサージユニットと、前記マッサージユニットを被施療者の脚部から足部の足裏にかけて下肢の長手方向に沿って連続的に昇降させる単一の昇降機構と、前記マッサージユニットの昇降位置に応じて被施療者の身体に
沿った前記昇降機構の軌道に対する前記マッサージユニットの傾斜角度を変更可能に支持する支持機構と、を備え、前記昇降機構及び前記支持機構は、被施療者の脚部の裏面から足部の裏面にかけて設けられており、前記支持機構は、被施療者の踝関節に対応する位置に
おいて、被施療者の身体の他の部位よりも被施療者の身体から離れる方向
、かつ前記昇降機構から離れる方向に凸となるように湾曲形成された湾曲部を有する支持部材を備え、前記支持部材に沿って前記マッサージユニットの昇降をガイドするように構成されていることを特徴とする。
【0007】
このような構成とすることにより、施療部材によって被施療者の脚部から足部にかけて下肢を連続的にマッサージすることができ、施療部材によって下肢を連続的にマッサージする際、被施療者の被施療部位に応じて適切なマッサージユニットの傾斜角度へと変更し、被施療者の下肢の各部位のそれぞれに施療効果の高いマッサージを行うことができる。また、被施療者の踝関節に対応する位置に被施療者の身体から離れる方向に凸となるように湾曲形成された湾曲部を有する支持部材に沿ってマッサージユニットを昇降させるため、踝関節部分やその近傍における身体部位を避けるように昇降させることができ、使用感を高めることができる。
しかも、従来のマッサージ機のように、マッサージユニットや移動機構が設けられている可動フレームを移動させなくとも、被施療者の脚部から足部にかけて下肢を連続的にマッサージすることができるため、マッサージ機の構造を簡素化することができる。
したがって、簡単な構造で、被施療者の脚部から足部にかけて下肢を連続的にマッサージすることができ、かつ、施療効果や使用感を高めることができるマッサージ機を提供することができる。
【0008】
また、前記施療部材は、被施療者の下肢の少なくとも側面部を押圧可能な第1施療部材を備えており、前記第1施療部材は、前記マッサージユニットの昇降方向における前記施療部材の中央側が、前記施療部材の両端側よりも前方へ突出していることが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージユニットを被施療者の脚部から足部にかけて被施療者の下肢の少なくとも側面部を連続的にマッサージすることができ、踝関節部分やその近傍における身体部位を避けるように昇降させることができ、使用感を高めることができる。
【0009】
また、前記施療部材は、被施療者の下肢の少なくとも裏面部を押圧可能な第2施療部材をさらに備え、前記マッサージユニットは、第1施療部材と第2施療部材で被施療者の身体を挟持可能に構成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、第1施療部材と第2施療部材により被施療者の脚部から足部にかけて被施療者の下肢の少なくとも側面部と裏面部とを、同時かつ連続的にマッサージを行うことができ、また、第1施療部材と第2施療部材で被施療者の身体を挟持可能とすることにより、下肢に対して揉みマッサージを行うことができる。
【0010】
また、前記昇降機構は、マッサージユニットの昇降方向の一方側に設けられた一対のピニオンと、前記ピニオンを噛合可能な一対のラックと、を備え、前記支持機構は、マッサージユニットの昇降方向の他方側に設けられた一対のローラと、前記ローラを昇降可能に支持する一対の前記支持部材と、を備えていることが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージユニットを支持部材に沿って昇降させることができ、マッサージユニットの昇降を円滑に行わせることが出来るとともに、マッサージユニットを正確に昇降させて的確にマッサージを行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡単な構造で、被施療者の脚部から足部にかけて下肢を連続的にマッサージすることができ、かつ、施療効果や使用感を高めることができるマッサージ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係るマッサージ機の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るマッサージ機の正面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るマッサージ機の内部構造を説明するための説明図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るマッサージ機の使用状態を説明するための説明図であり、(a)はマッサージ機本体を立てた状態、(b)はマッサージ機本体を仰向け(前面を上向き)にして寝かせた状態をそれぞれ示している。
【
図5】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの外観斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの内部構造を示す斜視図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの内部構造を示す正面図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの施療部材の動作を説明するための平面図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットが脚部に対応する位置に位置している状態を示す平面図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットが足部に対応する位置に位置している状態を示す正面図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係るマッサージ機の昇降機構及び支持機構を説明するための説明図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの昇降動作を示す説明図であり、ガイドローラがレールの第1領域に位置している状態を示している。
【
図13】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの昇降動作を示す説明図であり、ガイドローラがレールの第1領域と第2領域の境界付近に位置している状態を示している。
【
図14】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの昇降動作を示す説明図であり、ガイドローラがレールの第2領域に位置している状態を示している。
【
図15】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの昇降動作を示す説明図であり、ガイドローラがレールの第2領域に位置している状態を示している。
【
図16】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの昇降動作を示す説明図であり、ガイドローラがレールの第2領域に位置している状態を示している。
【
図17】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの昇降動作を示す説明図であり、ガイドローラがレールの第2領域と第3領域の境界付近に位置している状態を示している。
【
図18】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のマッサージユニットの昇降動作を示す説明図であり、ガイドローラがレールの第3領域に位置している状態を示している。
【
図19】本発明の二実施形態に係る椅子型マッサージ機の内部構造を説明するための説明図である。
【
図20】本発明の二実施形態に係る椅子型マッサージ機の昇降機構及び支持機構の構造を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第一実施形態]
以下、本発明のマッサージ機を、被施療者の脚部Cから足部Fにわたる下肢Lをマッサージすることができるマッサージ機1に適用した一実施例について、図面に基づき説明する。
図1はマッサージ機1の斜視図であり、
図2はマッサージ機1の正面図である。
図3はマッサージ機1の内部構造を説明するための説明図である。
本発明のマッサージ機1は、
図1〜
図3に示すように、正面視すると横長又は縦長の長方形或いは正方形であって、側面視すると長靴型となるような外形を有したマッサージ機本体2を備えている。
【0014】
図4は、マッサージ機1の使用状態を説明するための説明図であり、(a)はマッサージ機本体を立てた状態、(b)はマッサージ機本体を仰向け(前面を上向き)にして寝かせた状態をそれぞれ示している。本発明のマッサージ機1は、
図4(a)及び
図4(b)に示すように、マッサージ機本体2を立てた状態と、仰向け(前面を上向き)にして寝かせた状態と、に使用向きを変更することが任意に選択可能である。そのため、被施療者が椅子などに腰掛けているときにはマッサージ機本体2を立てた状態にして使用することができる。また、被施療者がベッドなどで仰向けに寝転んでいるときにはマッサージ機本体2を仰向けにして寝かせた状態にして使用することができる。また、本発明のマッサージ機1は、単体で実施することもできるし、公知の椅子型マッサージ機における椅子本体の前部に取り付けられたフットレストとして実施することもできる。
【0015】
図1〜
図3に示すように、マッサージ機1のマッサージ機本体2は、本体ベース3を有している。本体ベース3は下端部で略水平に設けられた底壁3aと、この底壁3aの後端部から上方へ向けて延設された後壁3bと、底壁3aの左右の端部からそれぞれ上方へ向けて延設された左右一対の横壁3cと、底壁3aの前端部から上方へ向けて延設されるとともに、後壁3bの上端部から前方へ向けて延設されている中央フレーム3dとを有している。なお、底壁3aと後壁3bとは、一体で成型するのが困難であるため、別体で構成されることが望ましい。
【0016】
また、マッサージ機1のマッサージ機本体2は、左右一対の横壁3cと中央フレーム3dによって凹部12が左右一対に形成され、被施療者の左右の下肢Lを振り分けて支持可能に構成されている。この左右一対の凹部12は、施療者の脚部Cから足部Fにわたる下肢Lをそれぞれ挿入できるように、前方及び上方が連続して開口している。
なお、凹部12は、マッサージ機本体2において、中央フレーム3dを設けずに、左右一対の横壁3cにより凹状溝が形成されていてもよい。
【0017】
凹部12には、スポンジやウレタン等によるクッション材、伸縮性の豊富な布やレザー等によるカバー材を備えた内張材(図示しない)が設けられているため、凹部12に挿入された被施療者の脚部Cから足部Fにわたる下肢Lを支持することができ、身体支持部Sとして機能する。なお、内張材(図示しない)には、適度な通気性を付与させておくのが好適であり、場合によっては温熱又は冷却機構などをも付与しておくことができる。また、カバー材(図示しない)については線ファスナーや面ファスナー等による取付手段を採用することにより、必要に応じて容易に交換できるようにするとよい。
【0018】
なお、
図3に示すように、本明細書において「脚部C」は、人間の下肢Lのうち、少なくとも踝関節Aの上部から膝より下の部分までの部分を言うものとし、「足部F」は、踝関節Aの下部から下の部分から足先までの部分を言うものとする。
また、本明細書における方向の概念は、マッサージ機本体2を立てた状態で、一対の凹部12へ左右の下肢Lをそれぞれ挿入した被施療者から見たときの方向の概念を基本とするものであり、矢印線Xで示す方向を前後方向(奥行方向)、矢印線Yで示す方向を左右方向(幅方向)、矢印線Zで示す方向を上下方向と言うものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。
【0019】
また、マッサージ機本体2は、凹部12に挿入された被施療者の下肢Lをマッサージするためのマッサージユニット13と、マッサージユニット13を被施療者の脚部Cから足部Fにかけて下肢Lの長手方向に沿って連続的に昇降させる昇降機構14と、マッサージユニット13の昇降位置に応じて被施療者の身体に対するマッサージユニット13の傾斜角度を変更可能に支持する支持機構15と、を備えている。さらに、マッサージ機本体11は、マッサージユニット13のマッサージ動作及び昇降動作を制御するための制御手段(図示しない)と、商業電源へ接続するための電源ユニット(図示しない)等を備えている。
【0020】
マッサージユニット13について、図面に基づき説明する。
図5〜
図10は、マッサージユニット13の構造を示す説明図である。
図5はマッサージユニット13の外観斜視図であり、
図6はマッサージユニット13の内部構造を示す斜視図であり、
図7はマッサージユニット13の内部構造を示す正面図である。なお、
図6及び
図7においては、視認性を考慮して、後述するカバー部19及びマッサージユニットベース21を省略して図示している。
図8は後述する施療部材20(第1施療部材20aと第2施療部材20b)の動作を説明するための平面図である。
図9はマッサージユニット13が脚部Cに対応する位置に位置している状態を示す平面図であり、
図10はマッサージユニット13が足部Fに対応する位置に位置している状態を示す正面図である。
【0021】
図5に示すように、マッサージユニット13は、被施療者の左右の下肢Lをマッサージするための施療部材20と、施療部材20を支持するためのマッサージユニットベース21を備えている。なお、マッサージユニット13には、主に、後述する駆動源(マッサージ用モータM1及び昇降用モータM2)や動力伝達機構22や施療軸23や昇降駆動軸24等を覆って外部から保護するカバー部19が設けられている。
【0022】
図1〜
図10に示すように、施療部材20は、被施療者の左右の下肢Lに対応して左右一対設けられており、被施療者の下肢Lの少なくとも側面部を押圧可能な第1施療部材20aと、被施療者の下肢Lの少なくとも裏面部を押圧可能な第2施療部材20bと、を備えている。
そして、
図5に示すように、マッサージニット13のマッサージユニットベース21は、対の側壁21aと、対の側壁21aの上部を連結する上壁21bと、対の側壁21aの下部を連結する下壁21cと、側壁21a,上壁21b及び下壁21cのそれぞれを連結する後壁21dと、を備え、前方が開放された箱型に構成されている。
【0023】
また、
図6、7に示すように、マッサージユニット13は、後述する駆動源M1及びM2の動力を後述する施療軸23及び昇降駆動軸24へそれぞれ伝達するための動力伝達機構22として、第1動力伝達部22aと第2動力伝達部22bと第3動力伝達部22cとを備える。
【0024】
マッサージユニット13は、駆動源(マッサージ用モータ)M1の動力を、第1動力伝達部22aを介して、第1施療軸23aへ伝達し、第1施療部材20aと第2施療部材20bとが左右方向へ揺動可能に構成されている。
図8に示すように、この第1施療部材21aと第2施療部材21bとを揺動させて互いに近接離反させることにより、被施療者の下肢Lを挟圧し、被施療者の下肢Lに対して揉みマッサージすることが可能である。
なお、第1動力伝達部22aは駆動源(マッサージ用モータ)M1の出力軸に取り付けられたウォームと、ウォームに噛合し第1施療軸23aへ動力を伝達する歯車により構成されている。
【0025】
また、マッサージユニット13は、駆動源(マッサージ用モータ)M1の動力を、第2動力伝達部22bを介して、第2施療軸23bへ伝達し、第1施療部材20aと第2施療部材20bを交互に前後方向へ揺動可能に構成されている。
なお、第2動力伝達部22bは、駆動源(マッサージ用モータ)M1の出力軸に取り付けられたウォームと、ウォームに噛合するウォームホイール及びワンウェイクラッチ22dにより第2施療軸23bへ動力を伝達するよう構成されている。このような構成とすることで、駆動源(マッサージ用モータ)M1の一方の回転方向では、第1施療軸23aを回転駆動させつつ、第2施療軸23bの回転駆動を停止させることができ、他方の回転方向では第1施療軸23a及び第2施療軸23bを同時に回転駆動させることが可能である。
【0026】
また、マッサージユニット13は、駆動源(昇降用モータ)M2の動力を、第3動力伝達部22cを介して、昇降駆動軸24へ伝達し、後述する昇降機構14のピニオン26が回転可能に構成されている。
昇降機構14のピニオン26が回転することで、マッサージ機本体2内でマッサージユニット13が下肢Lの長手方向に沿って連続的に昇降可能に構成されているため、
図9や
図10に示すように、脚部Cに対応する位置から足部Fに対応する位置へマッサージユニット13を昇降させることで、施療部材20の第1施療部材20aと第2施療部材20bにより被施療者の脚部Cから足部Fにかけて被施療者の下肢Lの少なくとも側面部と裏面部とを連続的にマッサージを行うことができる。
なお、これらの駆動源(マッサージ用モータM1及び昇降用モータM2)の駆動制御は、マッサージ機本体2内に設けられた制御手段(図示しない)により行われる。
【0027】
第1施療部材20aは、被施療者の下肢Lの少なくとも側面部を押圧可能に構成されている。
図3に示すように、第1施療部材20aは、マッサージユニット13の昇降方向における第1施療部材20aの中央側が、第1施療部材20aの両端側よりも前方へ突出した形状であって、前方方向よりも昇降方向に長い板材よりなる。
【0028】
また、第1施療部材20a及び第2施療部材20bの表面には、ゴムやスポンジやウレタン等によるクッション材(図示しない)が設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、空気の給気排気によって膨張収縮可能なエアセルを設けても良い。この場合、マッサージ機本体2内に設けた空気ポンプによって、電磁弁(図示しない)やエアホース(図示しない)を介してエアセルへ給気排気を行い、被施療者の身体に対してエアセルの膨張収縮による押圧施療を行うことができる。
【0029】
図5〜
図7に示すように、対の側壁21aには、第3動力伝達部22cを介して昇降用モータM2に連動連結された左右方向を軸方向とする昇降駆動軸24が軸支され、この昇降駆動軸24の左右両端部に後述する昇降機構14のラック25と噛合するピニオン26が設けられている。
また、
図5に示すとおり、対の側壁21aには、左右方向を軸方向とする昇降従動軸27が軸支され、この昇降従動軸27の左右両端部に後述する支持機構15のレール(支持部材)28を転動するガイドローラ29が設けられている。
図5に示すとおり、ピニオン26は対の側壁21aの下部側に、ガイドローラ29は対の側壁21aの上部側に、それぞれ位置するよう配置されている。
【0030】
なお、ラック25とピニオン26により、マッサージユニット13を凹部12の身体支持部Sに対して昇降可能とする昇降機構14が構成されており、レール(支持部材)28とガイドローラ29により、マッサージユニット13の昇降位置に応じて被施療者の身体に対するマッサージユニット13の傾斜角度を変更可能に支持する支持機構15が構成されている。
【0031】
つぎに、昇降機構14及び支持機構15の構成について説明する。
図11〜
図18は、マッサージ機1の昇降機構14及び持機構15の構造を示す説明図である。
図1及び
図11に示すように、横壁3cには、昇降機構14のラック25と、支持機構15のレール(支持部材)28が設けられている。なお、ラック25とレール28は、それぞれ、左右で対をなしており、左右で同じ形状となっている。
【0032】
図11に示すように、ラック25は、被施療者の脚部Cに対応する第1領域25aと、被施療者の踝関節Aに対応する第2領域25bと、被施療者の足部Fに対応する第3領域25cとを有し、被施療者の身体(脚部Cから足部F)の長手方向に一体的に形成されている。
【0033】
図11に示すように、ラック25の第1領域25aは、マッサージユニット13を被施療者の脚部Cの長手方向に沿って移動させるべく、被施療者の脚部Cの長手方向に沿って略上下方向に延設されている。
また、
図11に示すように、ラック25の第3領域25cは、マッサージユニット13を被施療者の足部Fの長手方向に沿って移動させるべく、被施療者の足部Fの長手方向に沿って略前後方向に延設されている。
そして、
図11に示すように、ラック25の第2領域25bは、第1領域25aと第3領域25cに接続される湾曲部である。この第2領域25bは、被施療者の身体に沿って湾曲形成されている。
このように、ラック25が第2領域25bを介して第1領域25aから第3領域25cにかけて連続的に形成されるため、被施療者の身体形状に沿う形状となっているとともに、マッサージユニット13が被施療者の脚部Cから足部Fの間を連続的に昇降移動可能となっている。
【0034】
図11に示すように、レール28は、被施療者の脚部Cに対応する第1領域28aと、被施療者の踝関節Aに対応する第2領域28bと、被施療者の足部Fに対応する第3領域28cとを有し、被施療者の身体(脚部Cから足部F)の長手方向に一体的に形成されている。
【0035】
図11に示すように、レール28の第1領域28aは、マッサージユニット13を被施療者の脚部Cの長手方向に沿って移動させるべく、被施療者の脚部Cの長手方向に沿って略上下方向に延設されており、ラック25の第1領域よりも後方に位置するよう横壁3cに設けられている。
また、
図11に示すように、レール28の第3領域28cは、マッサージユニット13を被施療者の足部Fの長手方向に沿って移動させるべく、被施療者の足部Fの長手方向に沿って略前後方向に延設されており、ラック25の第3領域25cよりも下方に位置するよう横壁3cに設けられている。
そして、
図11に示すように、レール28の第2領域28bは、第1領域28aと第3領域28cに接続される湾曲部である。この第2領域28bは、被施療者の踝関節Aの近傍において、被施療者の身体から離れる方向に凸となるように湾曲形成されている。
なお、
図11に示すように、レール28の第2領域28bは、ラック25の第2領域25bの湾曲とは異なる曲率で湾曲形成されており、被施療者の踝関節Aの近傍において、ラック25から離れるように弧を描いている。
【0036】
また、
図11に示すように、レール28の第1領域28aから第2領域28bに向うにつれて、ラック25からレール28が離れるように、ラック25とレール28の距離が変更されており、レール28の第2領域28bから第3領域28cに向うにつれて、ラック25からレール28が近づくように、ラック25とレール28の距離が変更されている。
【0037】
なお、レール28が第2領域28bを介して第1領域28aから第3領域28cにかけて連続的に形成されるとともに、レール28の第1領域28aと第2領域28bの境界付近、及び、第2領域28bと第3領域28cの境界付近が滑らかに湾曲して接続されており、被施療者の身体形状に沿って、マッサージユニット13が被施療者の脚部Cから足部Fの間を連続的に昇降可能であって、かつ円滑に昇降可能としている。
【0038】
昇降機構14及び支持機構15が上記の如く構成されるため、
図12〜
図18に示すようにマッサージユニット13は、被施療者の脚部Cから足部Fの間を連続的に昇降移動することができる。
図12は、ガイドローラ29がレール28の第1領域28aに位置している状態を示している。
図13は、ガイドローラ29がレール28の第1領域28aと第2領域28bの境界付近に位置している状態を示している。
図14〜
図16は、ガイドローラ29がレール28の第2領域28bに位置している状態を示している。
図17は、ガイドローラ29がレール28の第2領域28bと第3領域28cの境界付近に位置している状態を示している。
図18は、ガイドローラ29がレール28の第3領域28cに位置している状態を示している。
図12〜
図18に示すように、ラック25とレール28の距離が変更されているため、マッサージユニット13の昇降位置に応じて、被施療者の身体に対するマッサージユニット13の傾斜角度が変更される。
【0039】
ガイドローラ29が第1領域28a内を昇降する場合、
図12に示すように、マッサージユニット13は、被施療者の脚部Cに沿って昇降可能に構成されている。したがって、施療部材20は、被施療者の脚部Cに対してマッサージすることが可能である。
そして、ガイドローラ29が第1領域28aから第2領域28bへ進入する場合、
図13に示すように、ラック25からレール28が離れるように、ラック25とレール28の距離変更が開始されるため、マッサージユニット13は、昇降駆動軸24を支点として後傾を開始する。ガイドローラ29が第2領域28b内を昇降する場合、
図14〜
図16に示すように、ラック25からレール28が離れるように、ラック25とレール28の距離変更がされているため、マッサージユニット13は、脚部Cと足部Fの屈曲部分に沿って昇降するとともに、ガイドローラ29が身体から離れて(後方へ移動して)いき、昇降駆動軸24を支点としてマッサージユニット13の上部側が身体から離れて(後傾して)いく。ガイドローラ29が第2領域28bから第3領域28cへ進入する場合、
図17に示すように、ラック25にレール28が近づくように、ラック25とレール28の距離変更が開始されるため、マッサージユニット13は、昇降駆動軸24を支点とする後傾を終了する。
そして、ガイドローラ29が第3領域28c内を昇降する場合、
図18に示すように、マッサージユニット13は、被施療者の足部Fに沿って昇降可能に構成されている。したがって、施療部材20は、被施療者の足部Fに対してマッサージすることが可能である。
【0040】
以上より、マッサージ機1は、被施療者の被施療部位に応じて適切なマッサージユニット13の傾斜角度へ変更することができ、被施療者の下肢Lの各部位のそれぞれに施療効果の高いマッサージを行うことができる。また、施療部材20によって被施療者の脚部Cから足部Fにかけて下肢Lを連続的にマッサージする際、踝関節部分やその近傍における身体部位を避けるように昇降させることができ、使用感を高めることができる。
【0041】
また、第1施療部材20aは、マッサージユニット13の昇降方向における第1施療部材20aの中央側が、第1施療部材20aの両端側よりも前方へ突出した形状であって、前方方向よりも昇降方向に長い板材によって構成されることで、使用感をより高めることができる。
第1施療部材20aを上記の如く構成することで、
図12〜
図13に示すように、被施療者の脚部C(特に脹脛の側面部)に対してはしっかりとマッサージを行うことが可能であって、かつ、肉厚の薄い踝関節部分やその近傍における身体部位については強いあたりのマッサージを避けることが可能である。また、
図17〜
図18に示すように、被施療者の足部F(特に足の側面部)に対してはしっかりとマッサージを行うことが可能であって、かつ、肉厚の薄い踝関節部分やその近傍における身体部位については強いあたりのマッサージを避けることが可能である。また、マッサージユニット13を踝関節部分やその近傍における身体部位を避けるように昇降させるとともに、第1施療部材20aを上記の如く構成することで、
図12〜
図18に示すように、被施療者の脚部Cから足部Fにかけて連続的にマッサージする際、被施療者の下肢Lの各部位しっかりとマッサージ可能であって、踝関節部分やその近傍における身体部位を避けるようにマッサージすることができ、使用感を高めることができる。
【0042】
[第二実施形態]
以下、本発明のマッサージ機を、椅子型マッサージ機4に適用した一実施例について、図面に基づき説明する。
図19は椅子型マッサージ機4の内部構造を説明するための説明図であり、
図20は椅子型マッサージ機4の昇降機構及び支持機構の構造を説明するための説明図である。
なお、この説明図は、椅子型マッサージ機4を側面から見た図であり、上述した第一実施形態に係るマッサージ機1と同一の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】
第二実施形態に係る椅子型マッサージ機4において、第一実施形態と異なる点は、昇降機構14及び支持機構15の構成である。
本発明の椅子型マッサージ機4は、被施療者が着座する座部7bと、座部7bの後部に一体的に設けられた被施療者が凭れる背凭れ部7aと、座部3の前部に一体的に設けられた被施療者の脚部F及び足部Cを支持する脚載せ部7cと、により構成される椅子本体5と、この椅子本体5を前後に揺動可能に支持するとともに床面に設置されるベースフレーム6と、椅子本体2をベースフレーム6に対して前後に揺り動かすロッキング機構部(図示しない)と、背凭れ部7aから脚載せ部7cの間を移動自在に椅子本体2に設けられたマッサージユニット13と、を有している。
なお、椅子本体2を構成する背凭れ部7a、座部7b及び脚載せ部7cは、被施療者の身体を支持する身体支持部Sとして機能する。
【0044】
椅子本体2内部には、背凭れ部7aから脚載せ部7cにかけてマッサージユニット13を身長方向に沿って連続的に昇降させる昇降機構14と、マッサージユニット13の昇降位置に応じて被施療者の身体に対するマッサージユニット13の傾斜角度を変更可能に支持する支持機構15が設けられている。