特許第6427385号(P6427385)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6427385
(24)【登録日】2018年11月2日
(45)【発行日】2018年11月21日
(54)【発明の名称】車両用後席シートリクライニング装置
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/12 20060101AFI20181112BHJP
   B60N 2/10 20060101ALI20181112BHJP
   B60N 2/23 20060101ALI20181112BHJP
   B60N 2/06 20060101ALI20181112BHJP
   A47C 1/032 20060101ALI20181112BHJP
【FI】
   B60N2/12
   B60N2/10
   B60N2/23
   B60N2/06
   A47C1/032
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-222842(P2014-222842)
(22)【出願日】2014年10月31日
(65)【公開番号】特開2016-49961(P2016-49961A)
(43)【公開日】2016年4月11日
【審査請求日】2017年9月8日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0113433
(32)【優先日】2014年8月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA MOTORS CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鄭 燦 浩
(72)【発明者】
【氏名】羅 善 彩
(72)【発明者】
【氏名】兪 廷 相
(72)【発明者】
【氏名】許 準 烈
(72)【発明者】
【氏名】兪 相 旭
(72)【発明者】
【氏名】庚 鍾 文
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−142327(JP,U)
【文献】 実開昭58−164552(JP,U)
【文献】 特開2005−324684(JP,A)
【文献】 特開2004−217011(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0167474(US,A1)
【文献】 実開平01−114838(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/12
B60N 2/02 − 2/235
A47C 1/032
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クッションフレームの一端部および他端部に設けられ、端部が前記クッションフレームに回転可能に結合され,他端部がフロアまたは移動レールを介して前記フロアに固定されたブラケットに回転可能に結合された複数のリンクと、
前記クッションフレームに端部がヒンジ結合されたバックフレームを車体と互いに結合させ、該バックフレームにスライドおよび回転可能に結合され、前記リンクの回転による前記クッションフレームの移動の際に前記バックフレームが可変的な角度を持つようにするロッキングモジュールと、を含んでなり、
前記ロッキングモジュールは、前記バックフレームおよび前記車体のうち、いずれか一方に結合されるストライカ、および他方に結合され、前記ストライカに対して締結または分離されるラッチ、を含み、
前記ストライカは前記バックフレームに回転およびスライド可能に結合され、前記ラッチは前記車体に結合され、
前記バックフレームに固定され、端部が前記ストライカに回転およびスライド可能に結合される連結ブラケットをさらに含み、
前記連結ブラケットの左右から前方に突出した端部には上下方向にスリットが形成され、前記ストライカは前記スリットに挿入されるヒンジピンを媒介として前記連結ブラケットにスライドおよび回転可能に結合され、
前記クッションフレームが前方に移動するとき、クッションフレームとバックフレームは一定の高さまで上昇し、前記リンクが最高の高さ位置まで到達した後に下降するとき前記バックフレームも一緒に下降しリクライニングが行われることを特徴とする車両用後席シートリクライニング装置。
【請求項2】
記複数のリンクのうち少なくとも一つのリンクにおいて、前記フロアに結合される一端部側には、前記リンクの回転に補助力を加える弾性部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用後席シートリクライニング装置。
【請求項3】
前記バックフレームは端部が前記クッションフレームの一端部に結合され、前記弾性部は前記クッションフレームの他端部側への方向移動のためのリンクの回転に補助力を加えることを特徴とする請求項2に記載の車両用後席シートリクライニング装置。
【請求項4】
前記クッションフレームと前記フロアとの間に設けられるリードスクリュー、および該リードスクリューの一端部に結合され、作動信号に基づいて前記リードスクリューを回転させる駆動部、をさらに含み、前記リードスクリューの他端部と前記駆動部は、前記クッションフレームと前記フロアのうち、互いに異なるいずれか一方にそれぞれ結合され、前記リードスクリューの回転に伴って前記クッションフレームが移動するようにすることを特徴とする請求項1に記載の車両用後席シートリクライニング装置。
【請求項5】
前記バックフレームは、下端部が前記クッションフレームに回転可能に結合され、前記ストライカと前記ラッチとの締結が解除されるときに折り畳み可能となることを特徴とする請求項に記載の車両用後席シートリクライニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用後席シートリクライニング装置に係り、より詳しくは、シートクッションの移動に伴ってシートバックのリクライニングも同時に行われるようにした車両用後席シートリクライニング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、乗用車両には、運転者と補助者が着席するフロントシートと、フロントシートの後方に設けられ、さらなる搭乗者が着席するのためのリヤシート(rear seat)とが備えられている。
乗用車両に因るところの空間的制約により、従来のリヤシートにはリクライニング装置が備えられたことがなく、これによりフロントシートに比べて相当時間同一の姿勢で着席しなければならないという困難さがあった(特許文献1,2参照)。
これを解消するために、従来の特許文献1の「リヤシート」は、リヤシートのシートクッションの両側に固定して連結された固定リヤバック、固定リヤバックの間のシートクッションに連結されたリクライニングリヤバック、および一側がリクライニングシートバックに板バネによってヒンジ結合され、他側にギアが形成されたリクラインと、リクラインが固定されるギアに噛み合う制動板と、制動板に連接され、バネによって連結されたレバーとからなり、前後に回動するように両側に取り付けられ、シートクッションに対してリクライニングリヤバックが前後に回動するようにリクライニングリヤバックの左右側に設置されたリクライニングと、を含んでなるシートクッションおよびシートバックを開示した。
このような従来の技術は、単にシートバックのみがリクライニングするものであり、シートクッションまで連動してリクライニングされることがなかったため、シートバックの角度調節のみでは後席搭乗者に安楽な搭乗感を提供することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国実用新案公告第20−1997−0002186号公報
【特許文献2】特開2008−114830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、シートクッションの移動と連動して、シートバックの固定された軸を基準に可変的に角度の変化を発生させることにより、シートクッションの移動とシートバックのリクライニングが同時に行われ、結果として後席搭乗者に一層優れた乗車感を提供することが可能な車両用後席シートリクライニング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた本発明の車両用後席シートリクライニング装置は、クッションフレームの一端部および他端部に設けられ、両端部がクッションフレームまたはフロアにそれぞれ回転可能に結合された複数のリンクと、クッションフレームに端部がヒンジ結合されたバックフレームを車体と互いに結合させ、バックフレームにスライドおよび回転可能に結合され、リンクの回転によるクッションフレームの移動の際にバックフレームが可変的な角度を持つようにするロッキングモジュールと、を含んでなることを特徴とする。
【0006】
連結部は、複数のリンクのうち少なくとも一つのリンクにおいて、フロアに結合される一端部側には、リンクの回転に補助力を加える弾性部が設けられたことがよい。
バックフレームは端部がクッションフレームの一端部に結合され、弾性部はクッションフレームの他端部側への方向移動のためのリンクの回転に補助力を加えることがよい。
【0007】
クッションフレームとフロアとの間に設けられるリードスクリュー、および該リードスクリューの一端部に結合され、作動信号に基づいてリードスクリューを回転させる駆動部、をさらに含み、リードスクリューの他端部と駆動部は、クッションフレームとフロアのうち、互いに異なるいずれか一方にそれぞれ結合され、リードスクリューの回転に伴ってクッションフレームが移動するようすることがよい。
ロッキングモジュールは、バックフレームおよび車体のうち、いずれか一方に結合されるストライカ、および他方に結合されてストライカに対して締結または分離されるラッチ、を含むことがよい。
ストライカはバックフレームに回転およびスライド可能に結合され、ラッチは車体に結合されることがよい。
【0008】
バックフレームに固定され、端部がストライカに回転およびスライド可能に結合される連結ブラケットをさらに含むことがよい。
連結ブラケットの端部には上下方向にスリットが形成され、ストライカはスリットに挿入されるヒンジピンを媒介として連結ブラケットの端部にスライドおよび回転可能に結合されたことがよい。
バックフレームは、下端部がクッションフレームに回転可能に結合され、ストライカとラッチとの締結が解除されるときに折り畳み可能となることがよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、上記の車両用後席シートリクライニング装置は、高価な電動式リクライニング装置を設置しなくても、単純な構成で後席シートにリクライニング機能を付与することができるので、価格競争力および顧客満足度の向上を図ることができる。
また、シートバックとシートクッションの同時移動によって角度の変化幅が増加して搭乗者の感じる安楽さを増大させることができ、その結果として車両の商品価値を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例に係る車両用後席シートリクライニング装置のリクライニング状態を示す側面図である。
図2】本発明の一実施例に係るクッションフレームのリクライニング前の様子を示す部分側面図である。
図3】本発明の一実施例に係るクッションフレームのリクライニング状態を示す部分側面図である。
図4】本発明の一実施例に係る車両用後席シートリクライニング装置のロッキングモジュールを示す斜視図及び部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を基にして、本発明の好ましい実施例に係る車両用後席シートリクライニング装置について説明する。
図1は本発明の一実施例に係る車両用後席シートリクライニング装置のリクライニング状態を示す側面図、図2は本発明の一実施例に係るクッションフレームのリクライニング前の様子を示す部分側面図、図3は本発明の一実施例に係るクッションフレームのリクライニング状態を示す部分側面図、図4は本発明の一実施例に係る車両用後席シートリクライニング装置のロッキングモジュールを示す斜視図及び部分拡大図である。
図1に示したとおり、本発明の一実施例に係る車両用後席シートリクライニング装置は、クッションフレーム110の下方前端部および下方後端部に設けられ、上端部がクッションフレーム110に、また、下端部はフロア410にそれぞれ回転可能に結合された複数のリンク100、およびクッションフレーム110の後端部に下端部がヒンジ結合されたバックフレーム120を車体と互いに結合させ、バックフレーム120にスライドおよび回転可能に結合され、リンク100の回転によりクッションフレーム110が前後に移動する際に、バックフレーム120が可変的な角度を持って固定されるロッキングモジュール200を含む。
【0012】
具体的に、搭乗者の背中を支持するバックフレーム120は、下端部がクッションフレーム110の後端部側にヒンジ結合されて回転可能となることが好ましい。特に、バックフレーム120は、クッションフレーム110に対して折り畳み可能に結合されることが好ましい。これは、ロッキングモジュール200によってバックフレーム120と車体420との結合が解除されるとシートバックの折り畳みが可能となり、クッションフレーム110とバックフレーム120を重ね合わせた状態にするためである。これについての詳細は後述する。
リンクについてさらに詳しく説明すると、複数のリンク100は、好ましくはクッションフレーム110の下部前端部と下部後端部においてクッションフレーム110の下部両側にそれぞれ設けられる。いずれのリンクも、下端部がフロア410、上端部がクッションフレーム110にそれぞれヒンジ結合され、クッションフレーム110がリンク100の回動範囲において前後方向に移動することができる。勿論、各結合方法において様々な実施例の実現が可能であり、リンク100の数はさらに多く設けられてもよい。また、各リンク100が設けられる位置には、一つのリンク100ではなく、複数のリンク100が互いに連結されてクッションフレーム110とフロア410とを繋げるように設けられてもよい。そして、リンク100は、リクライニングを行わないときに上端部がクッションフレーム110の後方を向くように配置され、リクライニングの際に最大限の移動範囲を確保することが好ましい。
【0013】
リンク100の下端部はフロア410に直接結合されてもよいが、クッションフレーム110の前端部側および後端部側において、結合され互いに連結するブラケット101を別途設け、これにリンク100の下端部を結合してもよい。ブラケット101は、フロア410に直結されてフロア410に固定されるか、或いは移動レールなどを介してフロア410に結合されることにより、クッションフレーム110が車両の前後方向にスライド移動できるように設けられてもよい。
また、複数のリンク100のうち少なくとも一つのリンク100において、図2に示したとおり、フロア410に結合される下端部側には、リンク100の回転に補助力を加える弾性部130が設けられてもよい。弾性部130は、リンク100の前方回転に補助力を加えることができるように設置されることが好ましく、トーションスバネ、コイルバネを含む様々な形態の弾性部材が使用できる。
弾性部を備えることにより、クッションフレーム110およびバックフレーム120のリクライニングの際にクッションフレーム110の前方移動がさらに円滑となり、自然でかつ柔らかい移動が可能となる。
【0014】
一方、図2および図3に示したとおり、クッションフレーム110とフロア410との間には、リードスクリュー300と、リードスクリュー300の一端部に結合され、作動信号に基づいてリードスクリュー300を回転させる駆動部310とがさらに設けられてもよい。リードスクリュー300の他端部と駆動部310は、クッションフレーム110およびフロア410のうち、互いに異なるいずれか一方にそれぞれ結合され、リードスクリュー300の回転に伴ってクッションフレーム110が前後方向に移動することができる。
好ましくは、駆動部310がクッションフレーム110の下方前端部にヒンジ結合され、駆動部310が結合されていないリードスクリュー300の他端部がクッションフレーム110の下方後端部に対応するフロア410上にヒンジ結合されることにより、図3のとおり駆動部310の回転によりクッションフレーム110が前方にリンク100の回動を伴って移動することができ、駆動部310の回転を制御することによって精密なリクライニング水準の制御を行うことができる。勿論、駆動部310がフロア410に設置され、リードスクリュー300の他端部がクッションフレームに結合されてもよい。駆動部310はモーターを含むことが好ましい。駆動部310を制御するように別途の制御部(図示せず)が設けられてもよく、直接使用者の操作に応じて動作するスイッチ(図示せず)と直結されて駆動されてもよい。
また、クッションフレーム110の移動手段としては、リードスクリュー300と駆動部310の他にも、油圧シリンダを利用してもよい。この場合、油圧シリンダの伸長および圧縮程度を制御するための別途のレバーが設けられてもよい。勿論、リードスクリュー300または油圧シリンダにのみ限定されるのではなく、クッションフレーム110を前方または後方移動させるために様々な形態の作動機構が使用できる。
【0015】
一方、図4はロッキングモジュール200を示す図である。図4に示したとおり、ロッキングモジュール200は、バックフレーム120に対向する車体420とバックフレーム120との間に設けられるが、バックフレーム120および車体420のうち、いずれか一方に結合されるストライカ210と、他方に結合され、ストライカ210に対して締結または分離されるラッチ220とを含む。好ましくは、ストライカ210がバックフレーム120に回転およびスライド可能に結合され、ラッチ220が車体420に固定される構成であるが、その反対の構成も可能である。
ロッキングモジュール200は、ストライカ210とラッチ220からなっているため、締結および分離が容易であり、締結の際には、バックフレーム120は車体に結合された状態を維持し、分離の際には、バックフレーム120の折り畳みが可能である。特に、ストライカ210がバックフレーム120に回転およびスライド可能に結合されることにより、ストライカ210とラッチ220とが締結された状態でバックフレーム120がストライカ210との結合点を軸として回転可能となり、これによりクッションフレーム110とバックフレーム120の同時リクライニングが可能となる。
【0016】
図4に基づきロッキングモジュール200をさらに詳細に説明する。
ロッキングモジュール200は、一端部がバックフレーム120に固定され、他端部がストライカ210に回転およびスライド可能に結合される連結ブラケット230をさらに含むことができる。連結ブラケット230を媒介として、ストライカ210とバックフレーム120とが互いに結合される。連結ブラケット230は、バックフレーム120より高強度の材質を使用することができ、バックフレーム120にクラックなどの損傷を与えることなく剛健な締結性を維持することができる。
また、連結ブラケット230の左右には前方に突出した端部が形成され、この端部には上下方向にスリット231が形成される。両端部に形成されたスリット231には、ヒンジピン211が2つのスリットを貫通して嵌入される。ストライカ210は、スリット231に挿入されるヒンジピン211を媒介として連結ブラケット230にスライドおよび回転可能に結合できる。
【0017】
クッションフレーム110が前方に移動する際には、リンク100が回転しながらクッションフレーム110を前方に移動させるため、図3に示したとおり、リンク100の回転によってクッションフレーム110とバックフレーム120が上方に一定の高さ上昇する。図4に示したとおりスリット231が上下方向に形成されており、連結ブラケット230とバックフレーム120が一定の高さに移動することができ、リンク100が最高の高さ位置に到達した後に下降するときにはバックフレーム120も一緒に下降することになり、リクライニングが行われ得る。よって、スリット231の大きさおよび形態は、リンク100の回転によるバックフレーム120の移動経路に応じて様々に設定されることが好ましい。
また、スリット231が上下方向に形成されるため、ヒンジピン211の前後方向の移動は制限される。即ち、クッションフレーム110が前方に移動するとき、バックフレーム120は前方に移動するのではなく、ヒンジピン211を軸として回転することになり、バックフレーム120がクッションフレーム110の移動に伴って変動する角度をもってリクライニングされる。
【0018】
前述した実施例では、シートが車両の前方を向くように設置されたと仮定し、前後方向および両側方向などを設定したが、これは、各構成の相対的な位置を説明するためのものに過ぎず、前後ではなく左右であってもよく、シートが車両の側方を向くように配置された場合においても、同様の方向設定は可能である。
上述した構造を持つ車両用後席シートリクライニング装置によれば、高価な電動式リクライニング装置を設置しなくても、単純な構成で後席シートにリクライニング機能を搭載することができるので、価格競争力および顧客満足度を向上させることができる。
また、シートバックとシートクッションの同時移動によって角度の変化幅が増加して搭乗者の感じる安楽さを増大させることができ、その結果として車両の商品価値を向上させることができる。
【0019】
以上、本発明に関する好ましい実施例を説明したが、本発明の範囲は特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって解釈されなければならない。また、この技術分野で通常の知識を有する者なら、本発明の技術的範囲内で多くの修正と変形ができることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0020】
100 リンク
101 ブラケット
110 クッションフレーム
120 バックフレーム
130 弾性部
200 ロッキングモジュール
210 ストライカ
211 ヒンジピン
220 ラッチ
230 連結ブラケット
231 スリット
300 リードスクリュー
310 駆動部
410 フロア
420 車体
図1
図2
図3
図4