特許第6427411号(P6427411)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6427411
(24)【登録日】2018年11月2日
(45)【発行日】2018年11月21日
(54)【発明の名称】チャイルドプルーフ機能付き箱型容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 43/22 20060101AFI20181112BHJP
【FI】
   B65D43/22 100
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-264009(P2014-264009)
(22)【出願日】2014年12月26日
(65)【公開番号】特開2016-124553(P2016-124553A)
(43)【公開日】2016年7月11日
【審査請求日】2017年7月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】古原 裕嗣
(72)【発明者】
【氏名】石塚 徹也
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−308333(JP,A)
【文献】 実開昭55−151210(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0151388(US,A1)
【文献】 国際公開第02/055400(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
B65D 67/00−79/02
B65D 81/18−81/30
B65D 81/38
B65D 85/88
A45D 33/00−40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部を開閉する蓋体と、を備え、
前記容器本体の前記口部には、前記蓋体を係止する第1係止部を有し、ヒンジを介して前記蓋体が連結された枠体が備えられ、
前記蓋体が、前記第1係止部に対して容器軸に沿う前記容器本体の底部側から係止する第2係止部を有し、
前記枠体と前記蓋体との一方には、前記枠体と前記蓋体との他方に向けて突出し、前記枠体と前記蓋体との他方に当接する突出部が形成されており、
前記枠体と前記蓋体とのいずれかが、前記突出部が前記枠体と前記蓋体との他方に当接することによって弾性変形し、その弾性復元力によって前記蓋体を前記容器軸に沿う前記容器本体の底部側から付勢し、
前記枠体と前記蓋体との一方には、前記突出部よりも前記第1及び第2係止部に近接する位置で前記枠体と前記蓋体との他方に向けて突出し、前記蓋体を前記枠体に向けて押したときに前記枠体と前記蓋体との他方に当接する支持部が形成されていることを特徴とする箱型容器。
【請求項2】
内容物を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部を開閉する蓋体と、を備え、
前記容器本体の前記口部には、前記蓋体を係止する第1係止部を有し、ヒンジを介して前記蓋体が連結された枠体が備えられ、
前記蓋体が、前記第1係止部に対して容器軸に沿う前記容器本体の底部側から係止する第2係止部を有し、
前記枠体と前記蓋体との一方には、前記枠体と前記蓋体との他方に向けて突出し、前記枠体と前記蓋体との他方に当接する突出部が形成されており、
前記枠体と前記蓋体とのいずれかが、前記突出部が前記枠体と前記蓋体との他方に当接することによって弾性変形し、その弾性復元力によって前記蓋体を前記容器軸に沿う前記容器本体の底部側から付勢し、
前記第1及び第2係止部の一方が、貫通孔であり、
前記第1及び第2係止部の他方が、前記貫通孔に係止する係止突出部であり、
前記係止突出部には、前記貫通孔との係止時に前記貫通孔の開口縁部を収容する係止溝部が形成されていることを特徴とする箱型容器。
【請求項3】
前記枠体が、前記容器軸に沿う平面視で四角形状であり、前記容器軸を挟んで互いに対向する一対の第1辺部及び一対の第2辺部を有し、
一方の前記第1辺部には、前記ヒンジを介して前記蓋体が連結され、
前記突出部が、前記枠体の前記第2辺部と前記蓋体との一方に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の箱型容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャイルドプルーフ機能付き箱型容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
内容物を収容する有底筒状の容器本体と、屈曲部を介して容器本体に連結された蓋体と、を備える箱型容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような箱型容器では、蓋体を屈曲部回りで回動させることによって容器本体を開閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平03−017056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような箱型容器においても、幼児などが容易に容器本体の内容物に触れることを防止するためのチャイルドプルーフ機能を付与することに改善の余地があった。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、チャイルドプルーフ機能を付与した箱型容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の箱型容器は、内容物を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部を開閉する蓋体と、を備え、前記容器本体の前記口部には、前記蓋体を係止する第1係止部を有し、ヒンジを介して前記蓋体が連結された枠体が備えられ、前記蓋体が、前記第1係止部に対して容器軸に沿う前記容器本体の底部側から係止する第2係止部を有し、前記枠体と前記蓋体との一方には、前記枠体と前記蓋体との他方に向けて突出し、前記枠体と前記蓋体との他方に当接する突出部が形成されており、前記枠体と前記蓋体とのいずれかが、前記突出部が前記枠体と前記蓋体との他方に当接することによって弾性変形し、その弾性復元力によって前記蓋体を前記容器軸に沿う前記容器本体の底部側から付勢し、前記枠体と前記蓋体との一方には、前記突出部よりも前記第1及び第2係止部に近接する位置で前記枠体と前記蓋体との他方に向けて突出し、前記蓋体を前記枠体に向けて押したときに前記枠体と前記蓋体との他方に当接する支持部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明では、容器本体の口部を開放させるために、蓋体を枠体に対して容器軸に沿う容器本体の底部側に向けて押圧して第1及び第2係止部の係止状態を解除してから、蓋体を枠体に対してヒンジ回りで回動させる必要があるので、幼児などが容易に容器本体を開放して内容物に触れることを防止できる。すなわち、枠体と蓋体との一方に形成されている突出部が他方に当接しており、それによって、枠体と蓋体とのいずれかが弾性変形した状態で第1及び第2係止部が係止されているので、弾性変形したことにより生ずる弾性復元力によって、蓋体は、枠体に対して容器軸に沿う底部側から付勢されている。そのため、第1及び第2係止部の係止状態を解除するためには、蓋体を枠体に対して押圧させる必要がある。
このように、単に蓋体を枠体に対してヒンジ回りに回動させるだけでは容器本体の口部を開放させることができないため、箱型容器にチャイルドプルーフ機能を付与できる。
また、第1及び第2係止部の係止状態を解除するために蓋体を枠体に対して押し付けたときに、蓋体にかけられた力を突出部と共に分散させる。これにより、蓋体を押し付けたときの蓋体の形状が安定し、容器本体の開放動作の操作性を向上させることができる。
さらに、特に蓋体と枠体とを一体的に形成している場合、複数の一体物を積み重ねた(スタックした)ときに、各一体物において枠体と蓋体とのいずれかが弾性変形して蓋体が支持部に当接することによって、一の一体物上に重ねられた他の一体物に傾きが生じることを抑制できる。このように、各一体物において傾きが生じにくくなることにより、安定して一体物を積み重ねる(スタックさせる)ことが可能となる。
【0009】
また、本発明の箱型容器は内容物を収容する有底筒状の容器本体と、前記容器本体の口部を開閉する蓋体と、を備え、前記容器本体の前記口部には、前記蓋体を係止する第1係止部を有し、ヒンジを介して前記蓋体が連結された枠体が備えられ、前記蓋体が、前記第1係止部に対して容器軸に沿う前記容器本体の底部側から係止する第2係止部を有し、前記枠体と前記蓋体との一方には、前記枠体と前記蓋体との他方に向けて突出し、前記枠体と前記蓋体との他方に当接する突出部が形成されており、前記枠体と前記蓋体とのいずれかが、前記突出部が前記枠体と前記蓋体との他方に当接することによって弾性変形し、その弾性復元力によって前記蓋体を前記容器軸に沿う前記容器本体の底部側から付勢し、前記第1及び第2係止部の一方が、貫通孔であり、前記第1及び第2係止部の他方が、前記貫通孔に係止する係止突出部であり、前記係止突出部には、前記貫通孔との係止時に前記貫通孔の開口縁部を収容する係止溝部が形成されていることを特徴とする
この発明では、上述のように、単に蓋体を枠体に対してヒンジ回りに回動させるだけでは容器本体の口部を開放させることができないため、箱型容器にチャイルドプルーフ機能を付与できる。また、係止突出部の係止溝部に貫通孔の開口縁部が収容されるので、第1及び第2係止部の係止状態を解除させるためには貫通孔の開口縁部が収容溝部から脱するまで蓋体を押し付けなければならない。そのため、第1及び第2係止部をより強固に係止させることができ、箱型容器により確実なチャイルドプルーフ機能を付与できる。
【0010】
また、本発明の箱型容器では、前記枠体が、前記容器軸に沿う平面視で四角形状であり、前記容器軸を挟んで互いに対向する一対の第1辺部及び一対の第2辺部を有し、一方の前記第1辺部には、前記ヒンジを介して前記蓋体が連結され、前記突出部が、前記枠体の前記第2辺部と前記蓋体との一方に形成されてもよい。
この場合では、ヒンジが形成されている第1辺部とは異なる第2辺部または蓋体に突出部が形成されており、ヒンジよりも第1及び第2係止部側に近接した位置に突出部が形成されているので、第1及び第2係止部を係止させた状態で突出部にかかる負荷を軽減し、箱型容器の操作性を維持できる。
【発明の効果】
【0011】
この発明にかかる箱型容器によれば、単に蓋体を枠体に対してヒンジ回りに回動させるだけでは容器本体の口部を開放させることができず、蓋体を枠体に対して押圧させる必要があるため、箱型容器にチャイルドプルーフ機能を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態にかかる箱型容器を示す軸方向部分断面図である。
図2図1の箱型容器を示す他の軸方向断面図である。
図3図1の蓋部材を示す上面図である。
図4図1の箱型容器の使用方法を説明する側面図である。
図5】同じく、図1の箱型容器の使用方法を説明する軸方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明における一実施形態にかかる箱型容器を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
【0014】
本発明にかかる箱型容器1は、図1及び図2に示すように、内容物を収容する有底矩形筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2Aに装着された有頂矩形筒状の蓋部材3と、を備える。
容器本体2及び蓋部材3は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、図1において容器軸Oに沿って容器本体2の後述する底部11から口部2Aに向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに直交する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向と称する。さらに、平面視で容器本体2及び蓋部材3の長軸方向を左右方向、短軸方向を前後方向とする。
【0015】
容器本体2は、矩形状の底部11と、底部の外周縁から上方に延設された矩形筒状の胴部12と、を備える。また、胴部12の上端縁には、フランジ部12Aが全周にわたって径方向外側に向けて突設されている。
【0016】
蓋部材3は、図1から図3に示すように、平面視で矩形環状の枠体15と、枠体15にヒンジ16を介して連結された矩形板状の蓋体17と、を備える。
枠体15は、容器本体2のフランジ部12Aに取り付けられており、容器本体2のフランジ部12Aよりも径方向内側に配設された矩形筒状の内周壁部21と、フランジ部12A及び内周壁部21よりも径方向外側に配設された矩形筒状の外周壁部22と、内周壁部21及び外周壁部22それぞれの上端部を接続する平面視で矩形板状の環状接続部23と、を有する。
【0017】
外周壁部22の後面の下端部には、図2に示すように、ヒンジ16が設けられており、このヒンジ16を介して蓋体17が連結されている。
環状接続部23は、容器軸Oを前後方向で挟んで互いに対向する一対の長辺部(第1辺部)24A、24Bと、容器軸Oを左右方向で挟んで互いに対向する一対の短辺部(第2辺部)25A、25Bと、を有する。
前側の長辺部24Aには、図1から図3に示すように、左右方向に間隔をあけて2つの係止突出部(第1係止部)26が形成されている。係止突出部26は、外周壁部22の上端部から前方に向けて突設された板状部材であり、前方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜し、上方に向けて凸となるように湾曲している。また、係止突出部26と外周壁部22の前面との間には、係止溝部26Aが画成されている。
各短辺部25A、25Bには、突出部27と、突出部27よりも前方に配設された支持部28と、が上方に向けて突設されている。突出部27及び支持部28の高さは、同等となっているが、異なっていてもよい。
【0018】
蓋体17は、平面視で矩形状の天壁部31と、天壁部31の外周縁から下方に向けて延設され、枠体15の外周壁部22よりも径方向外側に配設された矩形筒状の側壁部32と、を有する。
天壁部31の中央部分には、下方に向けて窪む矩形状の陥没部31Aが形成されている。また、天壁部31の周縁部のうち左右両側部は、図2に示すように、環状接続部23に形成された突出部27に当接している。そのため、天壁部31の左右両側部は、後方から突出部27に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜し、突出部27から前方に向かうにしたがって同様に上方に向かうように傾斜しているが、後端から突出部27までの傾斜角度は、突出部27から前端までの傾斜角度よりも大きくなっている。そして、天壁部31の左右両側部は、突出部27において傾斜角度が変化するように撓んでいる。そのため、天壁部31には、蓋体17の弾性復元力によりヒンジ16回りで上方に向かう力がかけられている。
【0019】
側壁部32の前面部には、図1から図3に示すように、左右方向に間隔をあけて2つの係止孔部(第2係止部)33が形成されている。係止孔部33は、側壁部32の前面部に形成された貫通孔であり、係止突出部26に対して下方から係止している。また、側壁部32の前面部のうち係止孔部33の開口縁部は、係止突出部26によって画成される係止溝部26Aに収容されている。さらに、側壁部32の前面部の下端部のうち左右方向で係止孔部33が形成されている部分には、操作突出部32Aが下方に向けて突設されている。
【0020】
次に、以上のような構成の箱型容器1の使用方法について説明する。
最初に、箱型容器1を開放させるためには、まず、図4及び図5に示すように、蓋体17の天壁部31を押し下げる。これにより、蓋体17が枠体15に対して弾性変形するため、係止突出部26は、係止孔部33に対して相対的に上方に向けて移動する。ここで、枠体15の短辺部25A、25Bには支持部28が形成されており、天壁部31の周縁部が突出部27及び支持部28に当接するので、蓋体17を枠体15に対して押下する力が分散される。また、枠体15の短辺部25A、25Bに形成された突出部27及び支持部28に蓋体17の天壁部31の左右両側縁部が当接するため、蓋体17を押下すると、図4に示すように、蓋体17の天壁部31のうち左右方向の中央部分が下方に向けて撓む。
そして、図5に示すように、操作突出部32Aの上端を起点として操作突出部32Aを前方に回動させ、係止突出部26と係止孔部33との係止状態を解除させる。この状態で天壁部31をヒンジ16回りに上方に回動させると、容器本体2の口部2Aが開放される。その後、適宜内容物を取り出す。
【0021】
続いて、箱型容器1を閉塞させる場合には、まず、蓋体17の天壁部31をヒンジ16回りに回動させる。この状態で、蓋体17を枠体15に対して押圧すると、蓋体17の操作突出部32Aは、前方に向けて弾性変形しながら係止突出部26の上面に沿って摺動し、係止突出部26を乗り越え、係止突出部26を乗り越えると弾性復元する。そして、蓋体17を押し下げている力を解除すると、蓋体17の天壁部31には蓋体17の弾性復元力によってヒンジ16回りで上方に向かう力が付与されているので、係止突出部26と係止孔部33とが係止される。また、側壁部32の前面部のうち係止孔部33の開口縁部は、係止溝部26Aに収容される。
以上のようにして、箱型容器1を開閉する。
【0022】
以上のような構成の箱型容器1によれば、容器本体2を開放させるためには蓋体17を枠体15に対して押し下げ、係止突出部26及び係止孔部33の係止状態を解除しながら蓋体17を枠体15に対してヒンジ16回りで回動させる必要があり、単に蓋体17を枠体15に対してヒンジ16回りに回動させるだけでは容器本体2を開放できないので、箱型容器1に対してチャイルドプルーフ機能を付与できる。
また、係止突出部26と係止孔部33との係止状態を解除するためには係止孔部33の開口縁部が係止溝部26Aから脱するまで蓋体17を枠体15に対して押し付ける必要があるため、箱型容器1に対してより確実なチャイルドプルーフ機能を付与できる。
さらに、蓋体17を枠体15に対して押し付けたときの力を突出部27と支持部28とで分散させるので、突出部27にかかる負荷が低減され、蓋体17を押し付けたときの蓋体17の形状が安定し、容器本体2の開放操作性が向上する。ここで、蓋体17と枠体15とを蓋部材3として一体的に形成しているので、この蓋部材3を上下方向に積み重ねたときに、蓋部材3それぞれにおいて蓋体17が弾性変形して突出部27及び支持部28に当接することによって、一の蓋部材3上に重ねられた他の蓋部材3に傾きが生じにくくなる。特に、突出部27及び支持部28が上面視において左右方向及び前後方向でほぼ対称となるように枠体15に配設されており、蓋体17が(合計4つの突起部である)これら突出部27及び支持部28に当接するので、一の蓋部材3上に重ねられる他の蓋部材3に傾きがより生じにくくなる。そのため、蓋部材3を安定して上下方向に積み重ねることができる。
その上、ヒンジ16が形成されている長辺部24Bとは異なる短辺部25A、25Bに突出部27を形成することによって突出部27がヒンジ16から離間した位置に形成されているので、係止突出部26と係止孔部33とを係止させたときに突出部27にかかる負荷を軽減し、箱型容器1の操作性を維持する。
【0023】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、突出部及び支持部は、2つずつ形成されているが、少なくとも1つずつ形成されていればよい。また、突出部及び支持部は、枠体の各短辺部に1つずつ形成されているが、複数ずつ形成されてもよく、いずれか一方の短辺部にのみ形成されてもよい。さらに、突出部及び支持部は、枠体の他の辺部に形成されてもよく、ヒンジが形成されている後側の長辺部に形成されてもよい。その上、少なくとも1つの突出部が形成されていればよく、支持部が形成されていなくてもよい。
突出部及び支持部は、枠体に形成されているが、蓋体に形成されてもよい。
【0024】
係止突出部と係止孔部とが係合している状態で、蓋体が枠体に対して撓むことによって蓋体が枠体に対して上方に付勢されているが、枠体が蓋体に対して撓み、枠体の弾性復元力によって蓋体が枠体に対して上方に付勢されてもよい。
蓋体と枠体とが蓋部材として一体的に形成されているが、容器本体と枠体とを一体的に形成してもよい。また、枠体は、一部品として形成する必要はなく、別体として形成してもよい。例えば、枠体は、容器本体の口部に設けられ、突出部(必要に応じて支持部)が突設されたフランジ部と、このフランジ部に取り付けられ、ヒンジを介して蓋体が連結されている部材と、によって形成されてもよい。
【0025】
係止突出部及び係止孔部それぞれは、枠体の環状接続部における前側の長辺部と蓋体の側壁部の前面部とのそれぞれに2つずつ形成されているが、少なくとも1つずつ形成されていればよい。ここで、係止突出部及び係止孔部それぞれを複数ずつ形成することにより、容器本体を開放させるためには複数の係止突出部をほぼ同時に操作する必要があるので、より幼児が容器本体を開放させにくくなり、箱型容器により確実なチャイルドプルーフ機能を付与できる。
係止突出部には、係止孔部と係止しているときに係止孔部の周縁部を収容する収容溝部が形成されているが、収容溝部が形成されていなくてもよい。
第1係止部を係止突出部とすると共に第2係止部を係止孔部としているが、第1係止部を係止孔部とすると共に第2係止部を係止突出部としてもよい。また、第1及び第2係止部の構造は、係止突出部及び係止孔部に限らず、他の構造であってもよい。
容器本体、枠体及び蓋体は、矩形状をなしているが、矩形状に限らず、他の四角形状など、他の形状をなしていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0026】
この発明によれば、チャイルドプルーフ機能を付与した箱型容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
【符号の説明】
【0027】
1 箱型容器、2 容器本体、2A 口部、11 底部、15 枠体、16 ヒンジ、17 蓋体、24A,24B 長辺部(第1辺部)、25A,25B 短辺部(第2辺部)、26 係止突出部(第1係止部)、26A 係止溝部、27 突出部、28 支持部、33 係止孔部(第2係止部)、O 容器軸
図1
図2
図3
図4
図5