【文献】
MORTEZA KARIMZADEH; ET AL,UTILIZING ICN/CCN FOR SERVICE AND VM MIGRATION SUPPORT IN VIRTUALIZED LTE SYSTEMS,PROCEEDINGS OF THE 4TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON CLOUD COMPUTING AND SERVICES SCIENCE,SCITEPRESS,2014年 4月 3日,PP. 633-638,URL,http://purl.utwente.nl/publications/90549
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基地局(401)における、無線ベアラによる情報指向ネットワーキング(ICN)ベースの通信のための方法であって、前記基地局は前記基地局(401)とICNベースのネットワークの間に専用のインターフェースを有し、前記方法は、
無線デバイスがICNベースの通信に適合することを示す指示を受信すること(10)と、
前記指示に応じて、前記無線デバイスとパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)の間のデフォルトベアラと平行して、前記無線デバイスと前記基地局(401)の間のICNデディケイテッド無線ベアラを作成すること(12)と、
前記無線デバイスと前記基地局(401)の間の前記ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、前記無線デバイスから受信すること(14)と、
前記要求内の前記コンテンツが前記基地局(401)に関連するキャッシュ内または前記基地局(401)内にあるかどうかを決定すること(18)と、
前記コンテンツがキャッシュされている場合、前記コンテンツを前記無線デバイスに送信すること(20)と、
前記コンテンツがキャッシュされていない場合、前記基地局(401)と前記ICNベースのネットワークの間の専用の前記インターフェースで前記要求を前記ICNベースのネットワークに送信すること(22)とを備える方法。
前記基地局(401)と前記ICNベースのネットワークの間の専用の前記インターフェースは、前記無線デバイスとの間の通信にさらに専用化される請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
前記処理回路(420)は、前記無線デバイス(500)に関してコンテンツの前記要求を、前記基地局(401)内で登録するように設定される請求項8に記載の基地局(401)。
前記基地局(401)とICNベースのネットワークの間の専用の前記インターフェースは、前記無線デバイス(500)との間の通信にさらに専用化される請求項8から11のいずれか一項に記載の基地局(401)。
前記受信機(410A)は、コンテンツ応答を前記ICNベースのネットワークから受信するように設定され、前記送信機(410B)は、前記ICNデディケイテッド無線ベアラ上で前記コンテンツ応答を、前記無線デバイス(500)に送信するように設定される請求項8から12のいずれか一項に記載の基地局(401)。
前記ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツ応答を、前記基地局(401)から受信するように設定された受信機(501A)をさらに備える請求項19から21のいずれか一項に記載の無線デバイス(500)。
【発明の概要】
【0007】
今日、コンテンツ配信およびマシンタイプ通信(モノのインターネット(IoT))は、本質的に、インターネットプロトコル(IP)を主とするホストベースのプロトコルに依存している。ホストベースのプロトコルは、拡張性に乏しいが、マルチキャスティングおよびコンテンツキャッシングのようなネットワーク機能により部分的に緩和され得る。しかし、コンテンツ配信は、固定型およびモバイルの両方のネットワークにおけるトラフィックの絶対的な主要部分となりつつあるので、ホストベースの手法は、タスクを効率的に対処するための取り組みをますます強化している。本明細書において提示される例示的な実施形態によれば、新興の情報/コンテンツ指向ネットワーキングのエンドツーエンドのパラダイムは、LTEを介する、ならびに5Gおよび3Gへの拡張による、効率的なメディア配信に適用される。
【0008】
したがって、本明細書において提示される例示的な実施形態は、無線ベアラによる情報指向ネットワーキング(ICN)ベースの通信のための、基地局および無線デバイス、ならびに対応する方法を対象とする。例示的な実施形態は、標準パケットデータネットワーク(PDN)ベアラと並行してICNベアラを使用する手段を提供する。
【0009】
本明細書において提示される例示的な実施形態は、少なくとも以下の例示的な利点を有する。
● 本明細書において提示されるこの例示的な実施形態は、LTEおよび5Gが、メディア配信に最も効果的な無線技術として位置付けられ得るようにする。一部のデバイスにとってWiFiが唯一の無線アクセス技術である場合、LTE−WiFiテザリングは、CCNパケットエンドツーエンドの緊密なLTEベースの制御を保持することになる。
● LTEおよびその他の3GPP無線アクセスネットワークは、CCNのような新しいネットワーキングパラダイムを配備する際の2つの主要な課題に対処する極めて強力なメカニズムを提供する。
〇 3GPPにより、CCNオーバーLTEベアラを段階的手法で導入することができる。原則として、この導入は、3GPPネットワークに恒常的に配備される他の機能と何ら変わりはない。CCNは、1つの単一RBS、またはRBSの任意のグループで配備される。CCNオーバーLTEを全国的に配備することはまた、たとえば合法的インターセプト、マルチキャスト/ブロードキャスト、ボイスオーバーLTE(VoLTE)、および位置情報など、多くの他のLTE機能を配備することと比較すれば、さほど大きな課題ではない。
〇 3GPPにより、ベアラの確立の制御は、エアインターフェースを介して、およびインフラストラクチャ内部で、の両方で提供される。これはつまり、WiFiが分割制御/ユーザプレーンアーキテクチャを有していないので、CCNを介するメディアの配信が、WiFiには不可能な方法で最適化されることを意味する。
● IPベースのLTEとCCNオーバーLTEを組み合わせることにより、CCNのパブリッシャモビリティの課題、ならびにCCNのようなセッションベースのプロトコルのその他の弱点も解決される。LTEにより、CCNオーバーLTEと並行して、デフォルトベアラを介するIPオーバーLTE、およびVoLTEのような他のサービスを稼働することによって、この解決を容易に行うことができる。インフラストラクチャにおいて、UEとの間のCCNトラフィックは、CCNネットワーク上を行き交い、非CCNトラフィックは、標準インフラストラクチャ上を行き交う。
● LTEは、我々の従来の顧客、モバイルネットワークオペレータが、メディア配信において重要な役割を果たす出発点となる主要な媒体になっている。キャッシングおよびCCNは、ネットワーク内で実施されるので、モバイルネットワークオペレータは今後、他のメディア配信会社に挑むことができるようになる。
【0010】
したがって、例示的な実施形態の一部は、基地局における、無線ベアラによるICNベースの通信のための方法を対象とする。方法は、無線デバイスがICNベースの通信に適合することを示す指示を受信することと、指示に応じて、無線デバイスとパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)の間のデフォルトベアラと平行して、無線デバイスと基地局の間のICNデディケイテッド無線ベアラを作成することとを備える。方法はまた、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、無線デバイスから受信することを備える。コンテンツがキャッシュされていない場合、方法は、基地局とICNベースのネットワークの間に専用のインターフェースで要求をICNベースのネットワークに送信することをさらに備える。コンテンツがキャッシュされていない場合、送信機は、基地局とICNベースのネットワークの間に専用のインターフェースで要求をICNベースのネットワークに送信するように設定される。受信機は、無線デバイスがICNベースの通信に適合することを示す指示を受信するように設定され、処理回路は、指示に応じて、無線デバイスとパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)の間のデフォルトベアラと平行して、無線デバイスと基地局の間のICNデディケイテッドベアラを作成するように設定される。
【0011】
例示的な実施形態の一部は、無線ベアラによるICNベースの通信のための基地局を対象とする。基地局は、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、無線デバイスから受信するように設定された受信機を備える。基地局は、要求内のコンテンツが基地局に関連するキャッシュ内または基地局内にあるかどうかを決定するように設定された処理回路をさらに備える。基地局はまた、送信機を備える。コンテンツがキャッシュされている場合、送信機は、コンテンツを無線デバイスに送信するように設定される。コンテンツがキャッシュされていない場合、送信機は、ICN通信に専用のインターフェースで要求をICNベースのネットワークに送信するように設定される。
【0012】
例示的な実施形態の一部は、無線デバイスにおける、無線ベアラによるICNベースの通信のための方法を対象とする。方法は、ICNに適合するコンテンツの必要性を、APIを介して決定することを備える。方法は、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、基地局に送信することをさらに備える。
【0013】
例示的な実施形態の一部は、無線ベアラによるICNベースの通信のための無線デバイスを対象とする。無線デバイスは、ICNに適合するコンテンツの必要性を、APIを介して決定するように設定された処理回路を備える。無線デバイスは、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、基地局に送信するように設定された送信機をさらに備える。
【0014】
定義
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
AF アプリケーション機能
API アプリケーションプログラミングインターフェース
BSC 基地局コントローラ
CCN コンテンツ指向ネットワーキング
CPRI Common Public Radio Interface
DL ダウンリンク
DRB データ無線ベアラ
eNB エボルブドNodeB
EPC エボルブドパケットコア
EPS エボルブドパケットシステム
eMBMS エボルブドマルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス
E−UTRAN 拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
GERAN GSM/EDGE無線アクセスネットワーク
GSM Global System for Mobile Communications
GW ゲートウェイ
HLR ホームロケーションレジスタ
HSS ホームサブスクリプションサービス
ICN 情報指向ネットワーキング
IoT モノのインターネット
IP インターネットプロトコル
LIPA ローカルIPアクセス
LTE Long Term Evolution(LTE)
NDN 名前付きデータネットワーキング
MAC 媒体アクセス制御
M2M マシンツーマシン
MBMS マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス
MME モビリティ管理エンティティ
OS オペレーティングシステム
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
PDN パケットデータネットワーク
PDU プロトコルデータ単位
PGW PDNゲートウェイ
PHY 物理層
RAN 無線アクセスネットワーク
RBS 無線基地局
RSL 再帰最小二乗
RNC 無線ネットワークコントローラ
RRC 無線リソース制御
S4−SGSN S4サービングGPRSサポートノード
SGSN サービングGPRSサポートノード
SIB システム情報ブロック
SMS ショートメッセージサービス
TCP 送信制御プロトコル
UDP ユーザデータグラムプロトコル
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMB ウルトラモバイルブロードバンド
UMTS Universal Mobile Telecommunications System
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
VoLTE ボイスオーバーLTE
WCDMA 広帯域符号分割多元接続
WiFi Wireless Fidelity
WiMax Worldwide Interoperability for Microwave Access
【0015】
前述の内容は、さまざまな図表全体を通じて類似する参照符号が同じ部分を示す添付の図面に示されている、例示的な実施形態のさらに詳細な以下の説明から明らかとなろう。図面は、必ずしも一定の縮尺では示されていないが、例示的な実施形態を説明することに重点が置かれている。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の説明において、限定のためではなく説明の目的で、例示的な実施形態を十分に理解できるようにするため、特定のコンポーネント、要素、技法などのような具体的な詳細が示される。しかし、例示的な実施形態が、それらの具体的な詳細から逸脱するその他の方式で実施されてもよいことは、当業者には明らかとなろう。その他の例において、よく知られた方法および要素の詳細な説明は、例示的な実施形態の説明を不明瞭にすることがないように省略される。本明細書において使用される用語は、例示的な実施形態を説明することを目的としており、本明細書において提示される実施形態を限定することは意図されていない。無線デバイス、UE、およびユーザ機器という用語は、本明細書において同義的に使用されてもよいことを理解されたい。本明細書において提示される例示的な実施形態のすべては、GERAN、UTRAN、またはE−UTRANベースのシステムに適用可能であってもよいことを理解されたい。
【0018】
概要
本明細書において提示される例示的な実施形態をより良く説明するため、問題が最初に識別されて検討される。今日、アドホックネットワークにおけるコンテンツ配信は、コンテンツ検索および配信のためにホストベースの(インターネットプロトコル:IP)メカニズムに依存している。研究団体は、全世界的にコンテンツ配信がトラフィック負荷の主要な部分となってゆくのにつれて、ホストベースの通信パラダイムが十分に拡張しないということで意見が一致している。最も効率的な技法は、たとえば下部にいかなるIPも伴わないコンテンツ指向ネットワーキング(CCN)プロトコル「オーバーザワイヤ」のような、メディア最適化プロトコルを実行することである。
【0019】
現在のコンテンツ配信に関するもう1つの課題は、サーブされる端末まで完全に到達する方法である。理想的には、端末へのコンテンツトラフィックは、すべてのトラフィックがCCNオーバーザワイヤおよびエンドツーエンドを使用して、つまりIPの上にCCNを階層化せずに、搬送されるパスに従う。しかし、端末がどのようにネットワークに接続するか(たとえば、パブリックWiFiホットスポットを介して、または家庭もしくはその他のプライベートホットスポットを介してなど)を正確に予測することは本質的に困難であるため、CCNをサポートすることには、インターネット全体のフォークリフトが必要となろう。したがって、今日のネットワークにおいて、CCNの導入を開始することは、極めて難易度が高い。たとえば仮想グループのような塀で囲まれたガーデンを造ることも可能であるが、ガーデンには通常、CCNアイランド間のブリッジとして、下部にIPが必要となり、効率的なメディア配信の意図を妨げることになる。
【0020】
CCNに関するもう1つの課題は、たとえばUEはインタレストパケットをネットワークに向けて送信する必要があり、その後コンテンツが戻ってくるなど、CCNがセッションベースであることである。CCNに関わる多くのシナリオにおいて、その意図は、端末にCCNのみを使用することであり、ひいては、たとえばTCP/IPのような非セッションベースのプロトコルがCCNにわたりエミュレートされることが必要となる。そうすることで、CCNに十分な複雑さが加わる。
【0021】
CCNに関わる第3の課題は、現在パブリッシャモビリティをサポートしないことであるが、これを受けて研究提案がある。したがって、アクセスポイントに接続された無線デバイスが、そのアクセスポイントから別のアクセスポイントに移動する場合、CCNは、新しいアクセスポイントを見つけ出して、他のCCNコミュニティに通知するサポートを有していない。この課題に対処するため、多くのメカニズムが提案されてきたが、いずれもモビリティ管理の固有の使用を3GPPネットワークに固有のものにしていない。
【0022】
一部の例示的な実施形態の概要
LTE UEは、LTEネットワークに接続するとき、3GPPに従って、PDNゲートウェイ(PGW)に向けてデフォルトベアラを自動的に確立する。このベアラは、LTEに固有の常時接続をもたらす。
【0023】
例示的な実施形態の一部は、ICN/CCN(情報/コンテンツ指向ネットワーキングプロトコル)を「オーバーザワイヤ」というよりも「オーバーザ無線ベアラ」で搬送する目的で使用される別のベアラを確立するための方法を対象とする。後者は、アップリンク方向(UL)のUEが、たとえばCCN PDUを、その目的で確立された無線ベアラに直接マップすることを暗示する。そのCCN PDUは、通常はマクロRBSまたはショッピングモールのようなホットスポットに配備されたスモールセル上の、ネットワーク内のある地点において、抽出され、CCN対応のネットワークに投入され、ダウンリンク方向(DL)では逆になる。
【0024】
上記の動作モデルは、無線アクセスネットワーク(RAN)における3GPP標準、たとえば3GPPのローカルIPアクセス(LIPA)について行わるような、特にベアラのローカルブレイクアウトの使用に従う。
【0025】
UEにおいて、CCNおよびホストベースのソケット(TCP/UDP/IPの場合)がいずれも使用可能であり、並列のホストベースおよびCCNベースの通信がサポートされるようになっている。あるいは、UEでのCCNの使用は、モデム部分の内部で実施されて、UEアプリケーションがその通常のTCP/IP APIを使用するが、UEモデム内の3GPP準拠のフィルタは、アプリケーションに透過的な方法でCCNベアラを介してCCNパケットを方向付けるようになっている。その結果、IP層は、APIエコシステムとの対話を簡略化するために使用されるダミー層でしかなくなる。
【0026】
パブリッシャモビリティメカニズムは、UEがパブリッシャである場合、モビリティ管理および制御をサポートする3GPP施設の再使用に依存するものとする。
【0027】
本明細書において提示される例示的な実施形態は、無線ベアラによる情報指向ネットワーキング(ICN)ベースの通信のための、基地局および無線デバイス、ならびに対応する方法を対象とする。例示的な実施形態は、標準パケットデータネットワーク(PDN)ベアラと並行してICNベアラを使用する手段を提供する。
【0028】
将来のネットワーク社会において、実質的にはすべてのデバイスが無線となるであろう。LTE/5GおよびWiFiがいずれも、それらのすべてのデバイスへの必要な無線リンクをもたらす上で重要な役割を果たすことが見込まれる。
【0029】
本明細書において提示される例示的な実施形態は、LTEおよびその5Gへの進化型に適用することができる。後者は、より高い周波数帯域におけるLTEの進化、および現在とは異なるスケーリングのLTEである可能性が高い(たとえば、より低いレイテンシに対するアップスケール帯域幅およびダウンスケール送信時間間隔など)。LTEは、その基本構造において極めて堅固であることが判明しており、その基礎が変化することを示唆する根拠はほとんどない。
【0030】
エアインターフェースを介して、LTEは、無線ベアラを利用し、さまざまなQoSおよびその他の特徴の別個の論理チャネルを提供する。コア側で等価のベアラと組み合わされることで、無線ベアラは、いわゆるEPS(エボルブドパケットサービス)ベアラを形成する。EPSは通常、モバイルネットワークの外部の一部のインターネットインターフェースにUEを結び付ける。
【0031】
図1は、例示的な実施形態が適用され得る例示的なネットワークを示す図である。LTE UE、または無線デバイス500は、LTEネットワークに接続するとき、3GPPに従って、たとえば
図1のベアラ2のような、PDNゲートウェイ(PGW)に向けたデフォルトEPSベアラを自動的に確立する。このベアラは、LTEに固有の「常時」接続をもたらす。この常時接続は、LTE UEのIPプレゼンスを提供する。
【0032】
LTEコアネットワークは、デフォルトベアラとは別に、追加のベアラをいつ確立するかを決定する。コアネットワークは、UE上のシグナリングエンティティと協働してこの確立を行う。
【0033】
例示的な実施形態の一部によれば、UEは、CCNソケットまたは類似のものを提供するCCN APIをUEアプリケーションにインストールして、たとえばコンテンツ配信、モノのインターネット、およびネットワーク側からたとえばセルラー電話、メーター、アクチュエータなど多種多様なデバイスへのソフトウェアアップグレードのような、さまざまな目的でCCNを利用する。
【0034】
(たとえば、3GPP HLR/HSS、ホームロケーションレジスタ/ホームサブスクリプションサービスのような)ポリシーおよび/またはサブスクリプションならびに可用性を通じてトリガーされ得る、一部のデフォルトまたはその他のメカニズムに基づいて、ネットワークはUEをCCN対応であると認識する。次いで、ネットワークは、たとえばベアラ1のような新しいデディケイテッドベアラが、たとえばベアラ2のようなデフォルトベアラと平行して確立されることをUEに信号伝達する。その意図は、この新しいベアラを使用してCCNトラフィックを「ネイティブに」無線インターフェース上で搬送することである。この場合はMMEであるネットワークは、いうまでもなく、特定の無線ベアラがRBSで終端され、一部の隣接のCCNネットワーク、つまり(たとえば、LIPA、3GPPのローカルIPアクセスソリューションのような)LTEベアラのローカルブレイクアウトのために現在使用されるものと類似するネットワークに接続されることを認識する。論理的には、このCCNネットワークは、通常の3GPPベアラに使用されるIPネットワークとは別個のものである。しかし、LIPAに反して、MMEは通常、無線ベアラが、RBSに接続されたCCNネットワークに終端され、それ以上MMEからCCNネットワークへのさらなるアクションを伴わないことを確認するだけである。
【0035】
UE500上のAPIが、CCNに従来のIPソケットを使用することを好む場合、これは例示的な実施形態から除外されないものとする。この場合、CCNは、CCNベアラ上で移送されるダミーIPインターフェースを介して搬送される。RBS401において、このダミーIPアドレスは終端され、トラフィックはCCNトラフィックがIPを使用しなかったかのように処理される。
【0036】
エンドユーザ側のメディアデバイスがWiFiを介して接続される場合、本明細書において提示される例示的な実施形態は、
図1に示されるように、引き続き適用される。たとえば、WiFiのみのTVセットは、WiFi−LTEテザリングデバイスに接続される必要があり、このデバイスはプロキシとして機能して、CCNメディアパケットをLTEからローカルWiFi接続に向けて配信する。WiFiへのテザリングを使用することによって、ソリューションは引き続き、LTE上のCCN配信のメディアのエンドツーエンドの制御を確実にする。そのような例示的な実施形態は、無線アクセス側でWiFiマルチキャスティングを利用することができる。
【0037】
デバイス(UE)がキャッシング機能を有する場合、ソリューションは、RBSにサーブするCCNノードがRANに向けてeMBMS(拡張マルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス)パケットを投入して、MBMS GWの役割で機能できるように、LTE eMBMSの再使用を許容するものとする。また、任意の将来のベアラ、たとえばグループデータ無線ベアラは、本明細書において提示される例示的な実施形態から除外されないものとする。
【0038】
確立されたCCNベアラは、複数のスキームに沿って考案されてもよい。
● アップリンクおよびダウンリンクに対するデディケイテッドベアラ。
● アップリンクに対するが、MBMSベアラダウンリンクと組み合わされたデディケイテッドベアラ。このスキームにおいて、UEからのCCNトラフィックは、ダウンリンクのMBMSマルチキャストチャネルを前述のアップリンクと関連付ける。この代替は、無線エアインターフェース負荷が重い状況において好ましい。
【0039】
実施例
図2は、本明細書において提示される例示的な実施形態の一部の非限定的な実施例を示す図である。概して、UE1およびUE2が、セル内に移動するか、またはセル内でオンに切替えられる場合、デフォルトのLTE EPSベアラ(エボルブドパケットサービス)は、たとえばUE1についてはインターフェース1およびUE2についてはインターフェース2を介して、自動的に確立される。このベアラは、IPベースで、標準LTEトラフィックを搬送する。基地局から、これらのベアラは、3GPPネットワークのノードにトンネリングされ、通常最終的に、インターネットに接続するエボルブドパケットコアのパケットデータネットワークゲートウェイ(PGw)に至る。
● 上記のベアラは、UEの「常時」接続を端末にもたらす。
● ベアラ確立のプロセス中、EPCコア内のMME/HSSは、UE1およびUE2がICN対応である、つまり、たとえばコンテンツファイルのインタレストメッセージを送信するなど、UE1およびUE2がUEでICNプロトコルを使用する機能を有するか、またはコンテンツをICNに投入する機能を有することを決定する。
● この時点において、MMEは、UE1およびUE2と協働して(信号伝達して)、UE側でICN APIによって使用されるべき別個のベアラを確立する。これは、無線データベアラ確立のための標準3GPP手順に沿っている。
● 基地局はまた、これらのICNベアラが、ICNベアラ処理エンティティでローカルに終端されることを認識するので、これらの新しいベアラが確立されると、基地局はUE1およびUE2に対して新しいICNインターフェース、たとえばそれぞれインターフェース1Aおよび2Aを、基地局内にあるICNベアラ処理エンティティで作成する。
● 次いで、基地局は、それらのベアラについてUE1およびUE2からの無線インターフェースプロトコルを確実に終端し、次いで濃いシェーディングのベアラ上のUE1から受信するものすべてをインターフェース1Aに、および濃いシェーディングのベアラ上のUE2から受信するものすべてをインターフェース2Aに転送する。
● UE1が基地局に接続するとき、これはForwarding Info(たとえば、プレフィックスUE1、インターフェース1A)に登録されて、ICNネットワーク内の一部の他のデバイスからのインタレストがUE1に伝搬できるようになっていることに留意されたい。
● UEが別のセルに移動する場合、標準3GPPベアラのハンドオーバーは、MME、基地局、およびUE間のシグナリングを伴うよく知られているシームレスモビリティ管理手順に従う。ICNベアラに関しては、シームレスモビリティを必要としない。その代わり、上記の手順は繰り返されてもよい。
● UEがセルカバレッジの外に移動して新しいセルに入る場合、ICNベアラ処理のForwarding Infoは、ソースが移動していたとしても、基地局が特定のデータをそのキャッシュ内に保持するよう指示されない限り、キャッシュから削除される。たとえば、UE1がインターフェース1Aを介してピクチャをパブリッシュし、次いでこのピクチャが基地局のコンテンツキャッシュにキャッシュされ、次いでこのネットワークにおいて、たとえUE自身が移動したとしても、長時間にわたりこのデータを基地局のキャッシュに保持するという方策が選択されてもよい。
【0040】
図2は、2つの無線デバイス500Aおよび500B、ならびに基地局401の間のベアラ接続の説明的例を示す。説明的例において、各無線デバイス500Aおよび500Bは、2つのベアラを備える。第1の無線デバイス500Aは、ICNデディケイテッドベアラ1AおよびPDNデディケイテッドベアラ1Bを備える。第2の無線デバイス500Bは同様に、ICNデディケイテッドベアラ2AおよびPDNデディケイテッドベアラ2Bを備える。
【0041】
例示的な実施形態の一部によれば、無線デバイスに関連付けられているAPIは、無線デバイスがICNに適合するコンテンツを要求することを決定することができる。この決定に基づいて、無線デバイス500Aは、ICNデディケイテッドベアラ1A上のコンテンツの要求を、基地局401に送信することができる。コンテンツの要求は、無線デバイス500Aが受信したいと望むコンテンツの名前を備える。
【0042】
基地局401がコンテンツの要求を受信すると、要求はICNデディケイテッドベアラ1Aで受信されたので、基地局401は、要求がICNベースのネットワークに向けられていることを認識する。例示的な実施形態の一部によれば、コンテンツの要求を受信すると、基地局401は、要求されたコンテンツが基地局内にキャッシュされているかどうかを調べるために最初にコンテンツキャッシュを検索することができる。例示的な実施形態の一部によれば、コンテンツは、コンテンツに関連付けられている名前に従ってインデックス付けされてもよい。基地局401が、要求されたコンテンツがキャッシュされていることを決定する場合、基地局は、要求されたコンテンツをICNディケーテッドベアラ1Aを介して無線デバイス500Aに送信することができる。したがって、無線デバイス500Aは、ICNベースのネットワークにメッセージングすることなく、要求されたコンテンツを受信することができ、それにより使用されるシグナリングリソースの量を低減することができる。
【0043】
要求されたコンテンツが基地局401内にキャッシュされていないことが決定される場合、基地局は、要求されたコンテンツを保留テーブル内に登録することができる。保留テーブルは、基地局401がサーブするさまざまな無線デバイスから基地局401が受信するすべてのさまざまなICNベースのコンテンツ要求を追跡することができる。特定のコンテンツが頻繁に要求されることが決定される場合、たとえば要求の数が所定のしきい値を超える場合、基地局は、コンテンツをコンテンツキャッシュにキャッシュするよう決定し、それによりICNベースのネットワークと通信する必要を回避することができる。
【0044】
例示的な実施形態の一部によれば、各基地局401は、
図1に示されるように、自身とICNベースのネットワークの間にデディケイテッドインターフェース3を有することができる。
図1において、インターフェース3は、ICNベアラを介して基地局401に接続されているすべての無線デバイスによって使用されることを理解されたい。したがって、無線デバイスごとにデディケイテッドICNベースのネットワークインターフェースがある必要はない。
【0045】
図2において、基地局401とICNベースのネットワークの間のインターフェースは、インターフェース1Cおよび2Cであり、この場合には2つのインターフェースがある。したがって、転送テーブルにおいて、基地局401は、どのコンテンツを受信すると期待されるか、およびどのインターフェースでコンテンツを受信すると期待されるかに注目することができる。たとえば、無線デバイス500Aが、「ビデオ1」という名前のコンテンツを要求する場合、このコンテンツがまだ基地局でキャッシュされていないと仮定して、この「ビデオ1」へのインタレストは最初に保留テーブルに登録される。転送テーブルのプレフィックスは「ビデオ1」であってもよく、インターフェースは1Aとしてリストされてもよい。基地局は、「ビデオ1」へのインタレストをそのインターフェースに伝搬する。したがって、基地局がこのデータをインターフェース3Aまたは3Bで受信すると、基地局は、保留テーブルを調べることによって、データがディケーテッドICNベアラ1A上で無線デバイス500Aに転送されることを認識する。
【0046】
上記で説明される動作中に、基地局はまた、PDNベースのベアラ1Bを介して無線デバイス500Aの通信を並行して処理するように設定されてもよいことを理解されたい。さらに、基地局401はまた、任意の数の他の無線デバイス、たとえば無線デバイス500Bから、ICNベースまたはIPベースの、通信の任意の形態を処理するように同時に設定されてもよいことを理解されたい。例示的な実施形態は、標準パケットデータネットワーク(PDN)ベアラと並行してICNベアラを使用する手段を提供する。
【0047】
したがって、要約すると、本明細書において説明される例示的な実施形態は、以下の事項を行うために使用されてもよい。
● 規範的なエンドツーエンドEPSベアラを包含する既存の3GPPエンドツーエンドネットワークと並行して動作するICN/CCN対応のネットワーク上に、UEとの間で、データ無線ベアラ(DRB)を終端/送出するために3GPPベアラ制御を使用する。
● また、UEが、このオプションを有する場合にはデフォルトで、ICN/CCNベアラを確立するように事前プログラムされる状況を含む。
● ICN/CCNトラフィックがUEとの間で送信/受信されるポイントにおいてMBMS GWの役割のエミュレーションを使用可能にする。
● 3GPPシステムのモビリティ管理施設を使用して、ICN/CCNノードのパブリッシャモビリティのより良好なサポートを提供する。
● キャピラリー(たとえば、WiFi、Bluetooth、ZigBeeなど)ツー3GPPテザリングデバイスを、本発明のベアラメカニズムに従って、非3GPPデバイスへの配信のためにコンテンツ(たとえば、IoTまたはメディア)をローカルにキャッシュできるように充実させる。
● CCNベアラが確立されるか、またはコンテンツがIP対応のベアラ(新規または既存)を介して配信されるように、ネットワークからUEを制御する。
● 上位の事項を任意のバージョンのICN、NDN(名前付きデータネットワーキング)などに対して適用する。
● システム情報ブロック(SIB)または類似するものを使用してICN/CCNベアラについて知らせる。
● 無線、コアなどに応じてベアラ選択をサポートしてUEでメカニズムを提供する(モデムレベルまたはOSレベルまたはアプリケーションレベル)、たとえばUE上の1つのアプリケーションがソケットインターフェースをTCP/IPからICN/CCNに、またはその逆に切替えるよう指示される、もしくはこの切替えが、たとえばモデム内など、アプリケーションおよびソケットに透過的に実行される。
● 3GPPトラフィックフローテンプレートおよび関連する構造を使用して、どのトラフィックがICN/CCNベアラを介して搬送されるべきかを識別する。
● たとえばローミングユーザに対して、異なるICN/CCNベアラが異なるICN/CCN論理ドメインを介して使用されるようにする。
● たとえばリソースがどのようにスケジュールされるかなど、ICN/CCN特性に適応するように、モデム上の無線スケジューラ(UEおよび/またはRBS)を適応させる。
● ICN/CCNベアラの目的のために、キャリアアグリゲーション(LTE、WCDMA、GSM、LTEアンライセンス、WiFi、5Gなど)を使用する。
● 他のタイプの無線ベアラメカニズムを、上記の適用可能な主張と同じ方法で扱う、たとえばGSM SMSを使用してIoT(モノのインターネット)データをICN/CCNネットワークにパブリッシュする無線デバイスからのスプリアスマシンタイプ通信など。
● 3GPP機能ロールアウトと類似する手順を用いてICN/CCNを完全に3GPP UEに導入する、たとえばわずかなRBSで、領域内で、多国籍オペレータの多数の国にわたり、など。
● 上記の事項を屋内使用または任意の他の異種(スモールセル、ラージセルの混合)ネットワークまたは同種ネットワークに対して適用する。
● RBSに、ICN/CCNトラフィックを終端および送出するICN/CCN機能を装備する。
● 仮想RANまたは類似する構造が採用される場合にも、上記の原理を使用する、たとえばRBSのRANが下位層部分(たとえば、PHY、MAC、RLS)と上位レベル部分(たとえば、PDCP、RRC)に分割される場合、IPベアラPDCPがICN/CCNベアラPDCPまたは等価物と比べて別の場所に位置する場合を含む。
● 本発明をCPRIまたは類似するものの使用と組み合わせる、たとえば1つのアンテナキャリアフローのCPRIまたは等価のパケット/フレームがICN/CCNノードに切替えられる場合。
● ICN/CCNが1つの周波数帯域または等価物を介して搬送される、およびその他のトラフィック(たとえば、IP)が異なる帯域を介して搬送される状況における、上記の方法の使用。
【0048】
例示的なノード設定
図3は、基地局401の例示的なノード設定を示す。基地局401は、本明細書において説明される例示的な実施形態の一部を実行することができる。基地局401は、無線回路、通信ポート、または通信データ、命令、メッセージおよび/またはICNおよびPDNベアラベースの通信に関連する情報を受信および/または送信するように設定され得る受信機410Aおよび送信機410Bを備えることができる。無線回路、通信ポート、または受信機410Aおよび送信機410Bが、任意の数の送受信、受信、および/または送信ユニット、モジュール、または回路として備えられてもよいことを理解されたい。無線回路、通信ポート、または受信機410Aおよび送信機410Bが、当技術分野において知られている任意の入力または出力通信ポートの形態であってもよいことさらに理解されたい。無線回路、通信ポート、または受信機410Aおよび送信機410Bは、RF回路およびベースバンド処理回路(図示せず)を備えることができる。
【0049】
基地局401はまた、本明細書において説明される無線ベアラによるICNベースの通信のために設定され得る処理モジュール、ユニット、または回路420を備えることもできる。処理回路420は、たとえば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)、または任意の他の形態の回路のような、任意の適切なタイプの計算ユニットであってもよい。
【0050】
基地局401は、任意の適切なタイプのコンピュータ可読メモリであってもよく、揮発性および/または不揮発性タイプであってもよいメモリユニットまたは回路430をさらに備えることができる。メモリ430は、受信され、送信され、および/または測定されたデータ、デバイスパラメータ、通信優先順位、任意の形態の情報および/または実行可能プログラム命令を格納するように設定されてもよい。基地局401は、本明細書において説明されるPDNまたはIPベースのネットワークおよびICNベースのネットワークと対話するように設定されてもよいネットワークインターフェース440をさらに備えることができる。
【0051】
図4は、無線デバイス500の例示的なノード設定を示す。無線デバイス500は、本明細書において説明される例示的な実施形態の一部を実行することができる。無線デバイス500は、無線回路、通信ポート、または通信データ、命令、メッセージおよび/またはICNおよびPDNベアラベースの通信に関連する情報を受信および/または送信するように設定され得る受信機510Aおよび送信機510Bを備えることができる。無線回路、通信ポート、または受信機510Aおよび送信機510Bが、任意の数の送受信、受信、および/または送信ユニット、モジュール、または回路として備えられてもよいことを理解されたい。無線回路、通信ポート、または受信機510Aおよび送信機510Bが、当技術分野において知られている任意の入力または出力通信ポートの形態であってもよいことさらに理解されたい。無線回路、通信ポート、または受信機510Aおよび送信機510Bは、RF回路およびベースバンド処理回路(図示せず)を備えることができる。
【0052】
無線デバイス500はまた、本明細書において説明される無線ベアラによるICNベースの通信のために設定され得る処理モジュール、ユニット、または回路503を備えることもできる。処理回路503は、たとえば、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)、または任意の他の形態の回路のような、任意の適切なタイプの計算ユニットであってもよい。
【0053】
無線デバイス500は、任意の適切なタイプのコンピュータ可読メモリであってもよく、揮発性および/または不揮発性タイプであってもよいメモリユニットまたは回路505をさらに備えることができる。メモリ505は、受信され、送信され、および/または測定されたデータ、デバイスパラメータ、通信優先順位、任意の形態の情報および/または実行可能プログラム命令を格納するように設定されてもよい。
【0054】
例示的なノード動作
図5Aは、ICNベースの通信について本明細書において説明される、基地局401によって行われ得る例示的な動作を示す流れ図である。
図5Aが、実線境界線で示される一部の動作、および破線境界線で示される一部の動作を備えることも理解されたい。実線境界線内に含まれる動作は、最も広範囲の例示的な実施形態に含まれる動作である。破線境界線内に含まれる動作は、より広義の例示的な実施形態の動作に加えて行われ得るさらなる動作に含まれるか、またはさらなる動作の一部であるか、またはさらなる動作であってもよい例示的な実施形態である。これらの動作が順を追って実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序または任意の組み合わせで実行されてもよい。
【0055】
図5Bは、
図5Aに示される例示的な動作の少なくとも一部を実行できるモジュールを示す。
【0056】
例示的な動作10
例示的な実施形態の一部によれば、基地局は、無線デバイスがICNベースの通信に適合することを示す指示を受信する10ように設定されてもよい。受信機410Aは、無線デバイスがICNベースの通信に適合することを示す指示を受信するように設定されてもよい。
【0057】
例示的な実施形態の一部によれば、受信すること10は、基地局がサーブしているネットワークに無線デバイスが接続するときのアタッチ手順中に生じてもよい。基地局が受信する指示は、たとえばMME、SGSN、またはS4−SGSNのような、モビリティ管理ノードによって送信されてもよい。モビリティ管理ノードは、無線デバイスに関連する任意のポリシーまたはサブスクリプションデータに基づいて指示の必要性を決定することができる。そのようなポリシーまたはサブスクリプションデータは、HSSまたはHLRまたはポリシーマネージャのような任意の類似のノードから取得されてもよい。
【0058】
例示的な動作12
例示的な実施形態の一部によれば、指示を受信すると10、基地局はICNデディケイテッドベアラを作成することができる12。処理回路420は、指示に応じてICNデディケイテッドベアラを作成するように設定される。
【0059】
動作14
基地局は、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、無線デバイスから受信するように設定される。受信機410Aは、ICNデディケイテッドベアラ上でコンテンツの要求を、無線デバイスから受信するように設定される。受信モジュール14Aは、受信すること14を実行するようにさらに設定される。
【0060】
基地局がIPベースの無線通信ネットワークに含まれることを理解されたい。たとえば、LTE、GERAN、UTRAN、E−UTRAN、WiFiベースのシステムである。このIPベースの無線通信ネットワークは、ICNベースの通信と並行して動作するので、ホストベースのプロトコルはIPベースの通信を使用し、コンテンツ指向通信はICNベースの通信を使用するようになっている。IPおよびICNベースの通信は、論理的に別個のものであるが、共通のリソース上で実施されてもよい。ICNトラフィックを搬送する無線ベアラは、ICNで終端され、IPベースの通信によって処理される必要はない。
【0061】
例示的な実施形態の一部によれば、コンテンツはマルチメディアデータである。マルチメディアデータが、テキスト、オーディオ、静止画像、アニメーション、ビデオ、もしくは対話性コンテンツ形式の任意の形態、またはそれらの組み合わせを備えることができることを理解されたい。マルチメディアデータはまた、モノのインターネットおよび/または任意のソフトウェアアップグレードに関連する任意のデータを備えることもできる。マルチメディアデータはまた、ICN上でエミュレートされたホストベースの通信のエミュレーションを備えることもできる。
【0062】
例示的な実施形態の一部によれば、無線デバイスはM2Mデバイスである。そのような例示的な実施形態において、コンテンツは、M2M関連データであってもよい。例示的な実施形態の一部によれば、M2M関連データは、M2Mデバイスによって取得された測定値を備えることができる。そのような例示的な実施形態において、基地局は、そのようなデータをキャッシュすることができる。したがって、ICNベースのネットワークがそのようなデータの要求を送信する場合、基地局は、要求をM2Mデバイスに送信しようと試みるのではなく、情報をICNベースのネットワークに送信することができる。M2Mデバイスは通常、ネットワークによっては到達可能ではない長いスリープサイクルに携わっているので、そのような情報をキャッシュする基地局の能力は、不必要なシグナリングを低減するので有利である。
【0063】
例示的な動作16
例示的な実施形態の一部によれば、基地局は、無線デバイスに関してコンテンツの要求を、基地局自身内で登録する16ようにさらに設定されてもよい。処理回路420は、無線デバイスに関してコンテンツの要求を、基地局自身内で登録するように設定される。
【0064】
例示的な実施形態の一部によれば、基地局は、受信するさまざまなICNコンテンツベースの要求のブックキーピングを提供するように設定されてもよい。このように設定することで、基地局は、頻繁に要求されるコンテンツをキャッシュすることを決定することができる。
【0065】
さらに、一部の例において、無線デバイスは、コンテンツをICNベースのネットワークに送信しようとする場合もあり、したがって要求は送信されるべきデータを備えることができる。そのような例において、基地局は、このデータを送信するか、またはこのデータをキャッシュし、基地局がそのようなデータの要求をICNベースのネットワークから受信すると直ちに、キャッシュされたデータをICNベースのネットワークに送信することができる。
【0066】
動作18
基地局は、要求内のコンテンツが基地局に関連するキャッシュ内または基地局内にあるかどうかを決定する18ようにさらに設定される。処理回路420は、要求内のコンテンツが基地局に関連するキャッシュ内または基地局内にあるかどうかを決定するように設定される。決定モジュール18Aは、決定することを実行するようにさらに設定される。
【0067】
動作20
決定すること18に基づいて、コンテンツがキャッシュされている場合、基地局は、コンテンツを無線デバイスに送信する20ようにさらに設定される。コンテンツがキャッシュされている場合、送信機410Bは、コンテンツを無線デバイスに送信するように設定される。送信モジュール20Aは、送信すること20を実行するようにさらに設定される。
【0068】
動作22
決定すること18に基づいて、コンテンツがキャッシュされていない場合、基地局は、ICN通信に専用のインターフェースで要求をICNベースのネットワークに送信する22ようにさらに設定される。送信機410Bは、コンテンツがキャッシュされていない場合、ICN通信に専用のインターフェースで要求をICNベースのネットワークに送信するように設定される。送信モジュール22Aは、送信すること22を実行するようにさらに設定される。
【0069】
例示的な実施形態の一部によれば、ICN通信に専用のインターフェースは、無線デバイスとの間の通信にさらに専用化される。
【0070】
例示的な動作24
例示的な実施形態の一部によれば、基地局は、コンテンツ応答をICNベースのネットワークから受信する24ようにさらに設定される。受信機410Aは、コンテンツ応答をICNベースのネットワークから受信するように設定される。
【0071】
例示的な実施形態の一部によれば、コンテンツの要求および応答は、第1の周波数で送信されて受信され、一般的なIP通信は第2の周波数で送信されて受信され、第1の周波数は第2の周波数とは異なる。
【0072】
情報がコンテンツ要求で要求されていた場合、コンテンツ応答は、要求された情報を備えることができる。コンテンツ要求がICNベースのネットワークに情報を送信するよう求める要求を備えていた場合、コンテンツ応答は、そのような情報が送信されたことの確認を備えることができる。
【0073】
例示的な動作26
コンテンツ応答を受信すると24、基地局は、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツ応答を、無線デバイスに送信する26ようにさらに設定される。送信機410Bは、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツ応答を、無線デバイスに送信するように設定される。
【0074】
例示的な実施形態の一部によれば、コンテンツの要求および応答は、第1の周波数で送信されて受信され、一般的なIP通信は第2の周波数で送信されて受信され、第1の周波数は第2の周波数とは異なる。
【0075】
情報がコンテンツ要求で要求されていた場合、コンテンツ応答は、要求された情報を備えることができる。コンテンツ要求がICNベースのネットワークに情報を送信するよう求める要求を備えていた場合、コンテンツ応答は、そのような情報が送信されたことの確認を備えることができる。
【0076】
例示的な動作28
受信して24送信すると26、基地局は、コンテンツが要求された周波数を決定する28ようにさらに設定される。処理回路420は、コンテンツが要求された周波数を決定するように設定される。
【0077】
一部の例示的な実施形態によれば、基地局が、要求されたコンテンツは頻繁に要求されると決定する場合、基地局は、コンテンツをキャッシュするよう選択して、無線デバイスに要求されたコンテンツを供給するために必要とされるシグナリングの量を低減することができる。具体的には、コンテンツをキャッシュすることによって、基地局は、将来ICNベースのネットワークに要求を送信する必要性をなくすことができる。
【0078】
例示的な動作30
コンテンツが要求された周波数を決定する28と、基地局は、周波数が所定のしきい値を超える場合に、コンテンツを基地局自身内にキャッシュする30ようにさらに設定される。処理回路420は、周波数が所定のしきい値を超える場合に、コンテンツを基地局自身内にキャッシュするように設定される。
【0079】
一部の例示的な実施形態によれば、基地局が、要求されたコンテンツは頻繁に要求されると決定する場合、基地局は、コンテンツをキャッシュするよう選択して、無線デバイスに要求されたコンテンツを供給するために必要とされるシグナリングの量を低減することができる。具体的には、コンテンツをキャッシュすることによって、基地局は、将来ICNベースのネットワークに要求を送信する必要性をなくすことができる。
【0080】
図6Aは、ICNベースの通信について本明細書において説明される、無線デバイス500によって行われ得る例示的な動作を示す流れ図である。
図6Aが、実線境界線で示される一部の動作、および破線境界線で示される一部の動作を備えることも理解されたい。実線境界線内に含まれる動作は、最も広範囲の例示的な実施形態に含まれる動作である。破線境界線内に含まれる動作は、より広義の例示的な実施形態の動作に加えて行われ得るさらなる動作に含まれるか、またはその一部であるか、またはさらなる動作であってもよい例示的な実施形態である。これらの動作が順を追って実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序または任意の組み合わせで実行されてもよい。
【0081】
図6Bは、
図6Aに示される例示的な動作の少なくとも一部を実行するために使用され得るモジュールを示す。
【0082】
動作40
無線デバイスは、ICNに適合するコンテンツの必要性を、APIを介して決定する40ように設定される。処理回路503は、ICNに適合するコンテンツの必要性を、APIを介して決定するように設定される。決定モジュール40Aは、決定すること40の動作を実行するように設定される。
【0083】
例示的な実施形態の一部によれば、コンテンツはマルチメディアデータである。マルチメディアデータが、テキスト、オーディオ、静止画像、アニメーション、ビデオ、もしくは対話性コンテンツ形式の任意の形態、またはそれらの組み合わせを備えることができることを理解されたい。マルチメディアデータはまた、モノのインターネットおよび/または任意のソフトウェアアップグレードに関連する任意のデータを備えることもできる。マルチメディアデータはまた、モノのインターネットおよび/または任意のソフトウェアアップグレードに関連する任意のデータを備えることもできる。マルチメディアデータはまた、ICN上でエミュレートされたホストベースの通信のエミュレーションを備えることもできる。
【0084】
例示的な実施形態の一部によれば、無線デバイスはM2Mデバイスであり、コンテンツはM2M関連データである。例示的な実施形態の一部によれば、M2M関連データは、M2Mデバイスによって取得された測定値を備えることができる。そのような例示的な実施形態において、基地局は、そのようなデータをキャッシュすることができる。したがって、ICNベースのネットワークがそのようなデータの要求を送信する場合、基地局は、要求をM2Mデバイスに送信しようと試みるのではなく、情報をICNベースのネットワークに送信することができる。M2Mデバイスは通常、ネットワークによっては到達可能ではない長いスリープサイクルに携わっているので、そのような情報をキャッシュする基地局の能力は、不必要なシグナリングを低減するので有利である。
【0085】
動作42
決定する40と、無線デバイスは、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、基地局に送信する42ようにさらに設定される。送信機501Bは、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツの要求を、基地局に送信するように設定される。送信モジュール42Aは、送信すること42の動作を実行するように設定される。
【0086】
基地局がIPベースの無線通信ネットワークに含まれることを理解されたい。たとえば、LTE、GERAN、UTRAN、E−UTRAN、WiFiベースのシステムである。このIPベースの無線通信ネットワークは、ICNベースの通信と並行して動作するので、ホストベースのプロトコルはIPベースの通信を使用し、コンテンツ指向通信はICNベースの通信を使用するようになっている。IPおよびICNベースの通信は、論理的に別個のものであるが、共通のリソース上で実施されてもよい。ICNトラフィックを搬送する無線ベアラは、ICNで終端され、IPベースの通信によって処理される必要はない。
【0087】
例示的な動作44
例示的な実施形態の一部によれば、無線デバイスは、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツ応答を、基地局から受信する44ようにさらに設定されてもよい。受信機501Aは、ICNデディケイテッド無線ベアラ上でコンテンツ応答を、基地局から受信するように設定される。
【0088】
例示的な実施形態の一部によれば、コンテンツの要求および応答は、第1の周波数で送信されて受信され、一般的なIP通信は第2の周波数で送信されて受信され、第1の周波数は第2の周波数とは異なる。
【0089】
情報がコンテンツ要求で要求されていた場合、コンテンツ応答は、要求された情報を備えることができる。コンテンツ要求がICNベースのネットワークに情報を送信するよう求める要求を備えていた場合、コンテンツ応答は、そのような情報が送信されたことの確認を備えることができる。
【0090】
本明細書において、例示的な実施形態を説明するために3GPP LTEからの用語が使用されているが、これは例示的な実施形態の範囲を前述のシステムのみに限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。WCDMA、WiMax、UMB、WiFi、およびGSMを含むその他の無線システムもまた、本明細書において開示される例示的な実施形態の利益を享受することができる。
【0091】
本明細書において提供される例示的な実施形態の説明は、例示的な目的で提示されている。説明は、例示的な実施形態を、包括的であること、または開示される厳密な形態に限定することは意図されておらず、変更および変形は上記の教示を踏まえて可能であるか、または提供される実施形態のさまざまな代替の実践から得られてもよい。本明細書において説明される例は、さまざまな例示的な実施形態の原理および本質ならびにその実践的な用途を説明して、当業者が、検討される特定の使用に適するようにさまざまな方法およびさまざまな変更により例示的な実施形態を利用できるようにするために選択され説明されたものである。本明細書において説明される実施形態の特徴は、方法、装置、モジュール、システム、およびコンピュータプログラム製品のすべての可能な組み合わせにおいて一体化されてもよい。本明細書において提示される例示的な実施形態が、相互の任意の組み合わせにおいて実践されてもよいことを理解されたい。
【0092】
「備える」という語が、記載されている以外の要素またはステップの存在を必ずしも除外するものではなく、要素に先行する「a」または「an」という語が、複数のそのような要素の存在を除外するものではないことに留意されたい。いかなる参照符号も特許請求の範囲を限定しないこと、例示的な実施形態はハードウェアおよびソフトウェアの両方を用いて少なくとも部分的に実施されてもよいこと、ならびに複数形の「手段」、「ユニット」または「デバイス」は、ハードウェアの同じ項目によって表されてもよいことにさらに留意されたい。
【0093】
また、ユーザ機器のような用語は、非限定的なものと見なされるべきであることに留意されたい。デバイスまたはユーザ機器という用語は、本明細書において使用される場合、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、オーガナイザ、カレンダー、カメラ(たとえば、ビデオおよび/または静止画像カメラ)、およびサウンドレコーダ(たとえば、マイクロフォン)、および/または全地球測位システム(GPS)受信機の機能を有する無線電話機、セルラー無線電話機とデータ処理を組み合わせることができるパーソナル通信システム(PCS)ユーザ機器、無線電話機または無線通信システムを含むことができる携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、通信機能を有するカメラ(たとえば、ビデオおよび/または静止画像カメラ)、ならびにパーソナルコンピュータ、ホームエンターテイメントシステム、テレビジョンなどのような送受信を行うことができる任意の他の計算または通信デバイスを含むように広義に解釈されるものとする。ユーザ機器という用語はまた、任意の数の接続されたデバイスを備えることができることを理解されたい。さらに、「ユーザ機器」という用語は、インターネットまたはネットワークアクセスを有することができる任意のデバイスを規定するものと解釈されることを理解されたい。
【0094】
本明細書において説明されるさまざまな例示的な実施形態は、コンピュータ可読媒体において具現され、ネットワーク環境においてコンピュータによって実行されるプログラムコードのようなコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータプログラム製品によって1つの態様において実施され得る、方法ステップまたはプロセスの一般的なコンテキストにおいて説明される。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含む取り外し可能および固定式のストレージデバイスを含むことができるが、これらに限定されることはない。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データタイプを実施するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書において開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0095】
図面および明細書において、例示的な実施形態が開示されている。しかし、これらの実施形態には多数の変更および修正が行われてもよい。したがって、特定の用語が採用されているが、これらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用されており、限定することを目的としておらず、実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲によって規定される。