(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
本実施形態において、店舗(施設)とは、後述する店舗端末20が設置されている店舗を指すものとする。また、本実施形態では、店舗が飲食店である場合を想定しているが、店舗の業態は特に限定しないものとする。例えば、薬局、病院、美容院、旅行代理店、スマートフォンまたは携帯電話の購入及び契約が可能なショップ、及びアミューズメント施設、等であっても良い。
【0011】
図1は、一実施形態に係るサーバ装置(情報処理装置)を含む情報処理システム(ネットワークシステム)の概略構成例を示す。情報処理システムは、各種店舗の混雑状況を管理し、店舗が満席の状態にある時に発生する順番待ち(行列)の順番を管理するシステムである。
図1に示すように、情報処理システムは、サーバ装置10、店舗端末20及びユーザ端末30、等を含む。
【0012】
サーバ装置10は、当該サーバ装置10にインストールされたアプリケーションにより、ネットワークNを介して、店舗端末20及びユーザ端末30と通信を行う。サーバ装置10は、店舗端末20が設置された店舗において発生する順番待ちを管理するための機能を有している。なお、サーバ装置10の機能構成については別途後述する。
【0013】
店舗端末20は、順番待ちを行うことが可能な店舗に設置される端末である。店舗端末20は、予めインストールされたアプリケーションまたはブラウザ等を用いて、サーバ装置10が生成した画面データを受信し、当該画面データにより示される画面をディスプレイに表示可能である。この店舗端末20は、例えば店舗の入り口(店頭)近辺に設置され、主に店舗に来店した利用者(客)によって使用される。利用者は、店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合に、店舗端末20を操作することによって、当該店舗において順番待ちをすることができる。
【0014】
ユーザ端末30は、利用者が使用する情報処理装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)及びフィーチャーフォン等である。ユーザ端末30は、予めインストールされたアプリケーションまたはブラウザ等を用いて、サーバ装置10が生成した画面データを受信し、当該画面データにより示される画面をディスプレイに表示可能である。ユーザ端末30は、例えば店舗以外の場所から店舗に対する順番待ちをするために使用される。
すなわち、店舗端末20及びユーザ端末30は共に、店舗に対する順番待ちを行うための受付端末として機能する。
【0015】
なお、
図1においては便宜的に、サーバ装置10に1つの店舗端末20が通信可能に接続されている場合を例示しているが、サーバ装置10には多数の店舗端末20が通信可能に接続されていても良い。同様に、
図1においては、サーバ装置10に1つのユーザ端末30が通信可能に接続されている場合を例示しているが、サーバ装置10には多数のユーザ端末30が通信可能に接続されていても良い。
【0016】
図2は、
図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示す。
図2に示すように、サーバ装置10においては、バス11に、不揮発性メモリ12、CPU(Central Processing Unit)13、メインメモリ14及び通信部15、等が接続されている。不揮発性メモリ12及びメインメモリ14は、サーバ装置10の記憶装置を構成する。
【0017】
不揮発性メモリ12は、例えば、オペレーティングシステム(OS)と、各種アプリケーションプログラムと、順番待ち情報とを記憶(格納)する。アプリケーションプログラムには、順番待ちを管理するためのプログラム(以下、「順番待ち管理プログラム」と称する)、等が含まれる。順番待ち情報については別途後述する。
【0018】
CPU13は、例えば、不揮発性メモリ12に記憶されている各種アプリケーションプログラムを実行するプロセッサである。CPU13は、サーバ装置10に含まれる各部の制御も行う。
【0019】
メインメモリ14は、例えば、CPU13が各種アプリケーションプログラムを実行する際に必要とされるワークエリアとして使用される。上記した順番待ち情報は、メインメモリ14に記憶されていても良い。
なお、
図2においては、サーバ装置10に含まれる記憶装置として、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14だけが示されているが、サーバ装置10は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等、他の記憶装置をさらに備えていても良い。
【0020】
通信部15は、サーバ装置10を有線または無線によりネットワークNに接続させる。通信部15は、ネットワークNを経由した店舗端末20及びユーザ端末30とのコマンド、アドレス、データ、信号、等の送受信を制御する。
【0021】
図3は、サーバ装置10のCPU13が上記した順番待ち管理プログラムを実行することによって実現されるサーバ装置10の主となる機能構成を示す。なお、この順番待ち管理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布可能である。また、このプラグラムは、例えばネットワークNを介してサーバ装置10にダウンロードされても良い。
【0022】
図3に示すように、サーバ装置10は、受付部101、表示制御部102、登録部103及び管理部104、等を含む。なお、不揮発性メモリ12及びメインメモリ14によって構成される格納部105には、上記した順番待ち情報が格納(記憶)されている。
【0023】
本実施形態においては、各部101〜104は、CPU13が順番待ち管理プログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)によって実現されるものとして説明するが、これに限定されず、各部101〜104は、ハードウェアによって実現されても良いし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実現されても良い。
【0024】
受付部101は、通信部15を経由して、利用者が店舗端末20またはユーザ端末30に対して行った操作に関する情報(以下、「操作情報」と称する)を受信する。受信された操作情報は、表示制御部102に転送される。また、受付部101は、通信部15を経由して、利用者によって入力された入店人数と、入店するに際しての条件(以下、「部門」と称しても良い)とを含む受付要求を受信する。受信された受付要求は、登録部103に転送される。
【0025】
表示制御部102は、受付部101から転送されてくる操作情報に応じた画面データを生成する。また、表示制御部102は、例えば店舗のスタッフの操作に応じて、後述する管理部104から出力される順番待ち情報の入力を受け付けると、当該入力を受け付けた順番待ち情報に基づいた画面データを生成する。生成された各種画面データは、通信部15を経由して、店舗端末20、ユーザ端末30及び図示せぬスタッフ端末、等に送信される。
【0026】
登録部103は、受付部101から転送されてくる受付要求に基づいて順番待ち情報を生成し、当該生成した順番待ち情報を格納部105に登録(格納)する。
ここで、登録部103によって実行される順番待ち情報を生成する処理について簡単に説明する。登録部103は、受付部101から転送されてくる受付要求を受けると、当該受付要求に対する受付番号を発行する。この受付番号は、例えば店舗の営業開始から順番待ちが受け付けられる度に連番で発行される。なお、受付番号は、営業日が変わればリセットされるものとする。
【0027】
また、登録部103は、例えば現在時刻を受付時刻(登録時刻)として取得する。受付時刻は、順番待ち情報が登録された時刻として用いられる。なお、この受付時刻は、例えばサーバ装置10内の図示せぬクロック等から取得される。
さらに、登録部103は、利用者(の順番待ち)のステータスを取得する。ステータスは、利用者が店舗(または席)に案内されていないことを示す「未案内」、利用者が店舗(または席)に案内されたことを示す「案内済」、利用者が順番待ちをキャンセルしたことを示す「キャンセル」、等を含む。なお、順番待ち情報が生成される時点では、登録部103は、利用者のステータスとして「未案内」を取得する。
【0028】
これにより、登録部103は、受付部101から転送されてくる受付要求に含まれる入店人数及び部門に加えて、上記した受付番号、受付時刻及びステータスを少なくとも含む順番待ち情報を生成する。
【0029】
管理部104は、例えば店舗のスタッフの操作に応じて、格納部105に登録された順番待ち情報(に含まれるステータス)を更新する。また、管理部104は、例えば店舗のスタッフの操作(具体的には、順番待ちの現況を確認するための操作)に応じて、格納部105に登録された順番待ち情報を読み出し、当該読み出した順番待ち情報を表示制御部102に出力する。
【0030】
ここで、
図4のシーケンスチャートと、
図5〜
図10の画面例とを参照して、順番待ち情報がサーバ装置10に登録されるまでの処理手順の一例について説明する。なお、ここでは、利用者が店舗に来店し、店舗端末20を操作して順番待ちをする場合を想定する。
【0031】
店舗端末20には、利用者の店舗に対する順番待ちを受け付けるための画面として、
図5に示す受付画面g1が表示されている(ステップS1)。なお、店舗端末20に表示される各種画面は、例えば、店舗端末20上で動作するブラウザを介して表示される。
【0032】
例えば、利用者が店舗に来店した時点で店舗が満席の状態にある場合、利用者は、店舗端末20に表示されている受付画面g1に対する操作を行う。なお、例えば1日の利用者の数等を把握するために、満席の状態でない場合であっても受付画面g1に対する操作を利用者に行わせるとしても良い。
【0033】
店舗端末20は例えばタッチパネルを備えているものとする。受付画面g1において受付ボタンb1を押下する(タップする)旨の操作が利用者によって行われると、店舗端末20は、当該操作を示す操作情報、つまり、受付ボタンb1が押下された旨を示す第1操作情報をサーバ装置10に送信する(ステップS2)。
【0034】
サーバ装置10に含まれる受付部101は、上記した第1操作情報を、通信部15を経由して受信すると、当該受信した第1操作情報を表示制御部102へと転送する。表示制御部102は、受付部101より転送された第1操作情報の入力を受け付けると、店舗に入店する人数の入力を利用者に促すための画面、つまり、
図6に示す人数入力画面g2を店舗端末20に表示させるための第1画面データを生成する(ステップS3)。生成された第1画面データは通信部15を経由して店舗端末20に送信される(ステップS4)。
【0035】
店舗端末20は、サーバ装置10から送信されてくる第1画面データを受信すると、
図6に示すように、当該第1画面データにより示される人数入力画面g2を表示する(ステップS5)。
【0036】
ここで、利用者は、人数入力画面g2において入店人数を入力し、次へボタンb2を押下する操作を行う。人数入力画面g2において入店人数が入力された状態で、次へボタンb2を押下する旨の操作が利用者によって行われると、店舗端末20は、当該操作を示す情報、つまり、人数入力画面g2において入店人数が入力された状態で、次へボタンb2が押下された旨を示す第2操作情報をサーバ装置10に送信する(ステップS6)。
なお、人数入力画面g2において入店人数が未入力の状態で次へボタンb2が押下された場合、店舗端末20には、利用者に入店人数の入力を促す旨のメッセージが表示される。
【0037】
サーバ装置10の受付部101は、上記した第2操作情報を、通信部15を経由して受信すると、当該受信した第2操作情報を表示制御部102へと転送する。表示制御部102は、受付部101より転送された第2操作情報の入力を受け付けると、店舗に入店するに際しての条件の選択(指定)を利用者に促すための画面、つまり、
図7に示す部門選択画面g3を店舗端末20に表示させるための第2画面データを生成する(ステップS7)。生成された第2画面データは通信部15を経由して店舗端末20に送信される(ステップS8)。
【0038】
店舗端末20は、サーバ装置10から送信されてくる第2画面データを受信すると、
図7に示すように、当該第2画面データにより示される部門選択画面g3を表示する(ステップS9)。なお、
図7では、店舗に入店するに際しての条件として、「テーブル(を希望)」、「カウンター(を希望)」、「どちらでも良い」といった3つの条件があり、これら3つの条件のそれぞれに対応した条件ボタンb3〜b5が表示されている場合を想定している。
【0039】
利用者は、部門選択画面g3において、希望する条件に対応した条件ボタンを押下する操作を行う。部門選択画面g3において、希望する条件に対応した条件ボタンを押下する旨の操作が利用者によって行われると、店舗端末20は、当該操作を示す情報、つまり、部門選択画面g3において条件ボタンb3〜b5のうちの所定の条件ボタンが押下された旨を示す第3操作情報をサーバ装置10に送信する(ステップS10)。
【0040】
サーバ装置10の受付部101は、上記した第3操作情報を、通信部15を経由して受信すると、当該受信した第3操作情報を表示制御部102へと転送する。表示制御部102は、受付部101より転送された第3操作情報の入力を受け付けると、当該入力を受け付けた第3操作情報が、「どちらでも良い」に対応した条件ボタンb5が押下された旨を示す場合にのみ、
図4に示すOpt1に含まれる各種処理を実行する。
【0041】
具体的には、表示制御部102は、店舗に入店するに際しての条件に関し、「どちらでも良い」の詳細な条件の選択(指定)を利用者に促すための画面、つまり、
図8に示す詳細選択画面g4を店舗端末20に表示させるための第3画面データを生成する(ステップS11)。生成された第3画面データは通信部15を経由して店舗端末20に送信される(ステップS12)。
【0042】
店舗端末20は、サーバ装置10から送信されてくる第3画面データを受信すると、
図8に示すように、当該第3画面データにより示される詳細選択画面g4を表示する(ステップS13)。なお、
図8では、「どちらでも良い」の詳細な条件として、「早く入れるなら今からどちらでも良い」、「〜時までならテーブルを希望」、「〜時以降になるならテーブルを希望」、「〜時までならカウンターを希望」、「〜時以降になるならカウンターを希望」といった5つの詳細な条件があり、これら5つの詳細な条件のそれぞれに対応した条件ボタンb6〜b10が表示されている場合を想定している。
【0043】
利用者は、詳細選択画面g4において、希望する条件に対応した条件ボタンを押下する操作を行う。詳細選択画面g4において、希望する条件に対応した条件ボタンを押下する旨の操作が利用者によって行われると、店舗端末20は、当該操作を示す情報、つまり、詳細選択画面g4において条件ボタンb6〜b10のうちの所定の条件ボタンが押下された旨を示す第4操作情報をサーバ装置10に送信する(ステップS14)。
【0044】
サーバ装置10の受付部101は、上記した第4操作情報を、通信部15を経由して受信すると、当該受信した第4操作情報を表示制御部102へと転送する。表示制御部102は、受付部101より転送された第4操作情報の入力を受け付けると、当該入力を受け付けた第4操作情報が、「早く入れるなら今からどちらでも良い」に対応した条件ボタンb6以外の条件ボタンが押下された旨を示す場合(すなわち、条件ボタンb7〜b10のいずれかが押下された旨を示す場合)にのみ、
図4に示すOpt2に含まれる各種処理を実行する。
【0045】
具体的には、表示制御部102は、店舗に入店するに際しての条件を「どちらでも良い以外」から「どちらでも良い」に切り替える時刻、または「どちらでも良い」から「どちらでも良い以外」に切り替える時刻の指定を利用者に促すための画面、つまり、
図9に示す時刻指定画面g5を店舗端末20に表示させるための第4画面データを生成する(ステップS15)。なお、生成された第4画面データは通信部15を経由して店舗端末20に送信される(ステップS16)。
【0046】
店舗端末20は、サーバ装置10から送信されてくる第4画面データを受信すると、
図9に示すように、当該第4画面データにより示される時刻指定画面g5を表示する(ステップS17)。
【0047】
利用者は、時刻指定画面g5において、店舗に入店するに際しての条件を「どちらでも良い以外」から「どちらでも良い」に切り替える時刻、または「どちらでも良い」から「どちらでも良い以外」に切り替える時刻を指定(選択)し、次へボタンb11を押下する操作を行う。時刻指定画面g5において切替時刻が指定された状態で、次へボタンb11を押下する旨の操作が利用者によって行われると、店舗端末20は、当該操作を示す情報、つまり、時刻指定画面g5において切替時刻が指定された状態で、次へボタンb11が押下された旨を示す第5操作情報をサーバ装置10に送信する(ステップS18)。
なお、時刻指定画面g5において切替時刻が未指定の状態で次へボタンb11が押下された場合、店舗端末20には、利用者に時刻の指定を促す旨のメッセージが表示される。
【0048】
サーバ装置10の受付部101は、上記した第5操作情報を、通信部15を経由して受信すると、当該受信した第5操作情報を表示制御部102へと転送する。
ここで、表示制御部102は、受付部101より転送された操作情報、具体的には、以下の(a)〜(c)に示す操作情報のいずれかに基づいて、登録内容の確認及び登録を利用者に促すための画面、つまり、
図10に示す登録内容確認画面g6を店舗端末20に表示させるための第5画面データを生成する(ステップS19)。
(a)部門選択画面g3において「どちらでも良い」に対応した条件ボタンb5以外の条件ボタン(すなわち、条件ボタンb3,b4のどちらか)が押下された旨を示す第3操作情報
(b)詳細選択画面g4において「早く入れるなら今からどちらでも良い」に対応した条件ボタンb6が押下された旨を示す第4操作情報
(c)時刻指定画面g5において切替時刻が指定された状態で、次へボタンb11が押下された旨を示す第5操作情報
なお、生成された第5画面データは通信部15を経由して店舗端末20に送信される(ステップS20)。
【0049】
店舗端末20は、サーバ装置10から送信されてくる第5画面データを受信すると、
図10に示すように、当該第5画面データにより示される登録内容確認画面g6を表示する(ステップS21)。なお、
図10では一例として、人数入力画面g2において入店人数として「3(人)」が入力され、部門選択画面g3において「どちらでも良い」に対応した条件ボタンb5が押下され、詳細選択画面g4において「〜時以降になるならテーブルを希望」に対応した条件ボタンb8が押下され、時刻指定画面g5において「20時00分」が指定された場合に表示される登録内容確認画面g6を示しており、「人数:3」及び「条件:20時以降になるならテーブルを希望(20時以前はどちらでも良い)」という項目が登録内容として表示されている。
【0050】
利用者は、登録内容確認画面g6において登録内容を確認し、順番待ちするための登録ボタンb12を押下する操作を行う。登録内容確認画面g6において登録ボタンb12を押下する旨の操作が利用者によって行われると、店舗端末20は、利用者によって入力された入店人数と、利用者によって指定された入店するに際しての条件とを含む受付要求をサーバ装置10に送信する(ステップS22)。
【0051】
しかる後、サーバ装置10の受付部101は、上記した受付要求を、通信部15を経由して受信すると、当該受信した受付要求を登録部103へと転送する。登録部103は、受付部101より転送された受付要求の入力を受け付けると、当該入力を受け付けた受付要求に基づいて順番待ち情報を生成し、当該生成した順番待ち情報を格納部105に登録して(ステップS23)、ここでの一連の処理を終了させる。
【0052】
以降は、まず、サーバ装置10は、順番待ち情報の登録が完了した旨の登録完了通知を店舗端末20に送信する。この登録完了通知には、登録された順番待ち情報に含まれる受付番号が含まれる。店舗端末20は、サーバ装置10から送信されてくる登録完了通知を受信すると、店舗端末20に内蔵された印刷装置により当該登録完了通知に含まれる受付番号が印刷された順番待ちカードを発券する。利用者は、発券された順番待ちカードに印刷されている受付番号に基づいて店舗のスタッフに呼び出されることによって、当該店舗(または席)に案内される。
【0053】
なお、
図4では、利用者が店舗に来店し、店舗端末20を操作して順番待ちをする場合を想定しているが、利用者が店舗に来店せずに、ユーザ端末30を操作して順番待ちをする場合であっても、
図4と同様な一連の処理が実行される。但しこの場合、利用者は、ユーザ端末30のディスプレイに受付画面g1を表示させるために、ユーザ端末30を操作して、サーバ装置10にログインする必要がある。サーバ装置10へのログインは、サーバ装置10によって提供される所定のWebページにてログインIDとパスワードとを入力することで行われる。サーバ装置10へのログインが成功すると、ユーザ端末30のディスプレイには、
図5に示した受付画面g1が表示される。以降は、
図4と同様な一連の処理が実行される。
【0054】
なお、利用者のログインIDとパスワードは、例えば、利用者が所定のWebページに初めてアクセスし、会員登録等を行った際に設定される。利用者のログインIDとパスワードは、所定のWebページを提供しているサーバ装置10にて管理される。すなわち、利用者により入力されたログインIDとパスワードは、ユーザ端末30からサーバ装置10に送信され、当該ログインIDとパスワードが、サーバ装置10で管理されている当該利用者のログインIDとパスワードと一致する場合に、利用者はサーバ装置10にログインすることができる。
【0055】
以上説明した本実施形態においては、
図7及び
図8に示したように、部門選択画面g3において、「テーブル(を希望)」及び「カウンター(を希望)」等、静的な条件(以下、「第1条件」と称する)に対応した条件ボタンb3,b4と、これら第1条件の「どちらでも良い(いずれでも良い)」といった動的な条件(以下、「第2条件」と称する)に対応した条件ボタンb5とを表示させ、部門選択画面g3において第2条件に対応した条件ボタンb5が押下された場合に、「どちらでも良い」といった動的な条件のさらに詳細な条件(以下、「第3条件」と称する)に対応した条件ボタンb6〜b10を含む詳細選択画面g4を表示させるとしたが、表示態様はこれに限定されない。以下、本実施形態の変形例について説明する。
【0056】
[第1の変形例]
本変形例においては、部門選択画面g3と詳細選択画面g4とを1つに纏めた部門選択画面が店舗端末20に表示される場合について説明する。
この場合、表示制御部102は、上記した
図4に示すステップS6の処理において店舗端末20から送信された第2操作情報を受信すると、
図11に示すような部門選択画面G1を店舗端末20に表示させるための第2画面データを生成し、当該生成した第2画面データを店舗端末20に送信する。
【0057】
本変形例に係る部門選択画面G1は、
図11に示すように、上記した第1条件に相当する「テーブル」及び「カウンター」に対応した条件ボタンB1,B2と、上記した第2条件に相当する「どちらでも良い」に対応した条件ボタンB3とをアクティブな状態(押下可能な状態)で表示し、上記した第3条件に相当する「〜時までならテーブルを希望」、「〜時以降になるならテーブルを希望」、「〜時までならカウンターを希望」、「〜時以降になるならカウンターを希望」に対応した条件ボタンB4〜B7を非アクティブな状態(押下不能な状態、グレースケール)で表示している。
【0058】
表示制御部102は、
図11に示す部門選択画面G1において「どちらでも良い」に対応した条件ボタンB3が押下された旨の操作情報を受信すると、
図12に示すように、部門選択画面G1において、第1条件に対応した条件ボタンB1,B2をアクティブな状態から非アクティブな状態に切り替え、第3条件に対応した条件ボタンB4〜B7を非アクティブな状態からアクティブな状態に切り替える表示制御を行う。なお、第2条件に対応した条件ボタンB3は、アクティブな状態が維持される。
【0059】
図11及び
図12に示した部門選択画面G1の他に、部門選択画面g3と詳細選択画面g4とを1つに纏めた部門選択画面としては、例えば
図13に示す部門選択画面G2が店舗端末20に表示されるとしても良い。
この場合、表示制御部102は、上記した
図4に示すステップS6の処理において店舗端末20から送信された第2操作情報を受信すると、
図13に示す部門選択画面G2を店舗端末20に表示させるための第2画面データを生成し、当該生成した第2画面データを店舗端末20に送信する。
【0060】
部門選択画面G2は、
図13に示すように、上記した第1〜第3条件に対応した条件ボタンB1〜B7を全てアクティブな状態で一度に表示している。
表示制御部102は、
図13に示す部門選択画面G2において第1及び第2条件に対応した条件ボタンB1〜B3のいずれかが押下された旨の操作情報を受信すると、登録内容確認画面g6を示す第5画面データを生成する。つまり、店舗端末20には、部門選択画面G2の次の画面として、登録内容確認画面g6が表示される。一方で、表示制御部102は、
図13に示す部門選択画面G2において第3条件に対応した条件ボタンB4〜B7のいずれかが押下された旨の操作情報を受信すると、時刻指定画面g5を示す第4画面データを生成する。つまり、この場合、店舗端末20には、部門選択画面G2の次の画面として、時刻指定画面g5が表示される。
【0061】
以上説明した本変形例によれば、全ての条件ボタンを一度に表示させることが可能となるので、利用者は全ての条件を把握した上で、自らが希望する条件を選択することが可能となる。また、部門選択画面g3から詳細選択画面g4への画面遷移を省略することができるので、利用者が順番待ちを登録するまでにかかる時間の短縮を期待することができる。これによれば、店舗端末20の前で、順番待ちの登録のための順番待ち(行列)が発生してしまう可能性を低減することができるといった副次的な効果を期待することができる。
【0062】
[第2の変形例]
本変形例においては、部門選択画面g3に詳細選択画面g4の一部の機能を持たせた部門選択画面G11と、詳細選択画面G12とが店舗端末20に表示される場合について説明する。
この場合、表示制御部102は、上記した
図4に示すステップS6の処理において店舗端末20から送信された第2操作情報を受信すると、
図14に示すような部門選択画面G11を店舗端末20に表示させるための第2画面データを生成し、当該生成した第2画面データを店舗端末20に送信する。
【0063】
本変形例に係る部門選択画面G11は、
図14に示すように、上記した第1条件に相当する「テーブル」及び「カウンター」に対応した条件ボタンB11,B12と、上記した第2条件に相当する「どちらでも良い」に対応した条件ボタンB13とに加えて、次へボタンB14と、条件ボタンB13を押下した場合、条件ボタンB11,B12のどちらか一方をさらに押下しても良い旨を説明するためのメッセージMとを表示している。
【0064】
表示制御部102は、例えば、
図14に示す部門選択画面G11において「どちらでも良い」に対応した条件ボタンB13と、「テーブル」に対応した条件ボタンB11とが押下された上で、次へボタンB14が押下された旨の操作情報を受信すると、
図15に示すような詳細選択画面G12を店舗端末20に表示させるための第3画面データを生成し、当該生成した第3画面データを店舗端末20に送信する。この場合、詳細選択画面G12には、
図15に示すように、「どちらでも良い」の詳細な条件として「テーブル」に関する詳細な条件に対応した条件ボタンB15,B16のみが表示される。
【0065】
なお、ここでは、部門選択画面G11において「どちらでも良い」に対応した条件ボタンB13と、「テーブル」に対応した条件ボタンB11とが押下された上で、次へボタンB14が押下された場合について説明したが、部門選択画面G11において「どちらでも良い」に対応した条件ボタンB13と、「カウンター」に対応した条件ボタンB12とが押下された上で、次へボタンB14が押下された場合も同様である。つまり、この場合、詳細選択画面G12には、「どちらでも良い」の詳細な条件として「カウンター」に関する詳細な条件に対応した条件ボタンのみが表示される。
【0066】
また、部門選択画面G11において「どちらでも良い」に対応した条件ボタンB13のみが押下された上で、次へボタンB14が押下された場合、表示制御部102は、詳細選択画面G12を示す第3画面データと、時刻指定画面g5を示す第4画面データとの生成を省略し、登録内容確認画面g6を示す第5画面データを生成する。つまり、この場合、店舗端末20には、部門選択画面G11の次の画面として、登録内容確認画面g6が表示される。
これによれば、1つの画面に表示させる条件ボタンの個数を少なくすることができるので、画面構成を、利用者にとって見易いシンプルな画面構成とすることが可能となる。
【0067】
以上説明した一実施形態においては、「どちらでも良い」といった動的な条件である第2条件と、当該第2の条件のさらに詳細な条件である第3条件とが店舗端末20に常時選択可能に表示される場合について説明したが、これに限定されず、第2及び第3条件、または第3条件が選択可能に表示されるか否かは、店舗のスタッフの操作に応じて切り替え可能であるとしても良い。あるいは、店舗が最も混雑するピークタイムや、m組以上の順番待ちが発生した場合にのみ、第2及び第3条件、または第3条件が自動的に選択可能に表示され、それ以外の時は第1条件のみが選択可能に表示されるとしても良い。
【0068】
この場合、表示制御部102は、第2操作情報を受信すると、第2及び第3条件、または第3条件を選択可能に表示可能な状態であるか否かを判断した後に、第2及び第3条件を表示可能な状態であれば、上記した
図4に示した処理と同様な処理を実行する。一方で、第2条件は選択可能であるが、第3条件を選択できない状態であると判断された場合、表示制御部102は、部門選択画面g3を店舗端末20に表示させた後に、いずれの条件ボタンが押下されたとしても、登録内容確認画面g6に遷移させるような表示制御を行う。また、第2及び第3条件を共に選択できない状態であると判断された場合、表示制御部102は、第1条件のみを選択可能な部門選択画面を店舗端末20に表示させるような表示制御を行う。
【0069】
以上説明した一実施形態において、表示制御部102は、「テーブル」や「カウンター」等といった静的な条件(第1条件)に加えて、これら第1条件の「どちらでも良い(いずれでも良い)」といった動的な条件(第2条件)を選択可能な部門選択画面に対応する画面データを生成する機能(換言すると、上記した部門選択画面を店舗端末20に表示させる機能)を有している。これによれば、利用者に対して第1及び第2条件を選択可能な部門選択画面を提示することが可能となり、「どちらでも良いから店舗により早く入店したい」という利用者の希望を満たすことが可能となる。
【0070】
また、以上説明した一実施形態において、表示制御部102は、上記した第1及び第2条件に加えて、所定のタイミングをもって「どちらでも良い以外」から「どちらでも良い」に切り替える、または所定のタイミングをもって「どちらでも良い」から「どちらでも良い以外」に切り替えるといった第3条件を選択可能な詳細選択画面(または部門選択画面)に対応する画面データを生成する機能(換言すると、上記した詳細選択画面(または部門選択画面)を店舗端末20に表示させる機能)を有している。
【0071】
これによれば、例えば、「小さな子供がいるので出来ればテーブルの方が好ましいけども、n分以上待つと子供が愚図る可能性があるので、〜時まではテーブルで、〜時以降はどちらでも良い」、等という利用者の希望を満たすことが可能となる。また、例えば、「〜時までに入店できるなら食事の後に別の店舗でゆっくりすれば良いのでテーブル及びカウンターのどちらでも良いが、〜時以降になるならテーブルでゆっくり食事をしたい」、等という利用者の希望を満たすことも可能となる。
【0072】
以上説明した一実施形態によれば、順番待ちをする利用者の利便性を向上させることが可能である。
【0073】
なお、本実施形態においては、サーバ装置10は1つの装置として説明したが、例えばサーバ装置10の機能が複数の装置に分散されるような構成であっても構わない。
上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0074】
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0075】
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
【0076】
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0077】
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
【解決手段】情報処理装置は、順番待ちをするために利用者によって操作される受付端末と通信可能に接続される。情報処理装置は、順番待ちの受付時に、利用者によって選択可能な項目として、店舗に入店するに際しての条件を受付端末に表示させる表示制御手段と、利用者によって選択された条件を含む順番待ち情報を登録する登録手段とを備える。表示制御手段は、入店するに際しての条件として、複数種別の第1条件と、複数種別の第1条件のいずれであっても良いことを条件とする第2条件と、複数種別の第1条件のうちの1つと第2条件とを所定のタイミングで切り替えることを条件とする第3条件とを選択可能に受付端末に表示させる。