(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6427794
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】鋸引き補助装置
(51)【国際特許分類】
B27B 21/08 20060101AFI20181119BHJP
【FI】
B27B21/08
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-119426(P2018-119426)
(22)【出願日】2018年6月25日
【審査請求日】2018年6月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】308039366
【氏名又は名称】長谷川 光男
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 光男
【審査官】
山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3083469(JP,U)
【文献】
実開昭49−039081(JP,U)
【文献】
実開平4−117701(JP,U)
【文献】
実開昭49−53399(JP,U)
【文献】
実開昭56−21503(JP,U)
【文献】
特開平8−47902(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第1252986(EP,A2)
【文献】
特開昭59−213287(JP,A)
【文献】
特開2001−198728(JP,A)
【文献】
実開平2−139706(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27B 21/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイド本体と、前記ガイド本体の垂直側面部に複数の軸で軸支した複数のローラと、複数の磁石と、を備えた鋸ガイド機構と、該鋸ガイド機構に一体的に取り付けた水平面角度調節機構と、被加工材に固定する固定機構と、を有し、前記ローラは鋸の腹部に当接し該鋸を垂直に保持する摺動面を形成し該鋸の前後の摺動方向に回転し、前記磁石は該鋸と非接触に前記ガイド本体の垂直側面部に配置構成された鋸引き補助装置であって、前記複数のローラは、該鋸の前後の摺動方向に垂直な方向に対して切込み方向に所定の傾斜角度で軸支されたことを特徴とする鋸引き補助装置。
【請求項2】
前記複数のローラの軸は、下端を支点に上端が前後方向に可動し、前記複数のローラの軸の傾斜角度が変化することを特徴とする請求項1に記載の鋸引き補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材、金属、プラスチック等の加工素材を手作業にて切断する際の鋸引き補助装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図13および
図14は従来の鋸引き補助装置を示している。これら鋸引き補助装置は、
図13においてはガイド板11と摺動プレート133を用い、
図14においては鋸当接板1に磁石を用いることにより、鋸Sをガイドし、被加工材Wを切断する補助装置として使用されるものであり、この従来例は、例えば、特許文献1に記載されているもの、特許文献2に記載されているものと同種のものである。被加工材Wにあてがわれる基板3に、ガイド板11あるいは鋸当接板1が角度調整可能に接続され、鋸Sをガイドして被加工材Wを所定の角度に切断加工できるものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開1990−150301号公報
【特許文献2】公開実用新案第92−117701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の鋸引き補助装置においては、
図13および
図14に示す様に鋸Sの鋸腹部がガイド板11あるいは鋸当接板1に保持されることにより、被加工材Wの切断作業を補助するものであるが、
図13に示される鋸引き補助装置の場合、被加工材Wの切断をするために該鋸Sをガイド板11と摺動プレート133の間隙に挿入し、鋸腹部を保持させる作業工程において、該鋸の取り付け及び、鋸腹部への摺動プレート133の調節に、複雑さが有ることから、経験のない作業者にとっての取扱には難しいものがあった。
【0005】
図14に示す鋸引き補助装置の場合は、鋸当接板1に、磁石5の吸着力で鋸Sを吸着させてガイドする構成であり、該鋸Sを鋸当接板1に容易に装着できるもので有るが、磁石5の吸着力は該鋸の動作を妨げない程度の弱いものであった。該鋸引き補助装置を用いて被加工材Wの切断をする作業に於いては、該鋸Sを前後方向に摺動させる動作と同時に、下方への押さえ込みの力を適切に加えることが必要であるが、該鋸Sを前後方向に摺動させる動作に加え、下方への押さえ込みの力を適切に加えることは、熟練度が低い作業者においては難しいもので、往々にして左右方向に不要な力が無意識に加わり、該鋸Sが鋸当接板1から離脱してしまうことが起ることから、経験のない作業者にとっての取扱は難しいものであった。磁石5の吸着力を大きくすれば、該鋸Sが鋸当接板1から離脱し易い課題は軽減するが、その場合、磁石5の吸着力による摩擦の増大が抵抗になり、該鋸Sを前後方向に摺動させる動作と、下方への押さえ込みの動作が大きく阻害されることになり、新たな課題が発生する矛盾を抱えていた。
【0006】
そこで、本発明は、経験のない作業者に於いても、該鋸Sを、鋸引き補助装置に容易に装着できることと、該鋸Sを前後方向に摺動させる動作と同時に、下方への押さえ込みの力を適切に加えることが容易になると共に、左右方向に不要な力が無意識に加わることが有っても、該鋸Sが、鋸引き補助装置から外れにくい、安全で使い易い鋸引き補助装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するためになされた本発明の鋸引き補助装置は、ガイド本体と、前記ガイド本体の垂直側面部に複数の軸で軸支した複数のローラと、複数の磁石と、を備えた鋸ガイド機構と、該鋸ガイド機構に一体的に取り付けた水平面角度調節機構と、被加工材に固定する固定機構と、を有し、前記ローラは鋸の腹部に当接し該鋸を垂直に保持する摺動面を形成し該鋸の前後の摺動方向に回転し、前記磁石は該鋸と非接触に前記ガイド本体の垂直側面部に配置構成されたことを特徴とする鋸引き補助装置。
【0008】
前記複数のローラは、該鋸の前後の摺動方向に垂直な方向に対して切込み方向に所定の傾斜角度で軸支されたことを特徴とする鋸引き補助装置。
【0009】
前記複数のローラの軸は、下端を支点に上端が前後方向に可動し、前記複数のローラの軸の傾斜角度が変化することを特徴とする鋸引き補助装置。
【0010】
これによれば、該鋸Sは、ローラ13の回転機能により、磁石15の吸着力により生じる摩擦抵抗に妨げられることなく、前後方向に低抵抗でスムーズに摺動させることができる。
【0011】
そのことは、鋸ガイド機構1の磁石15の吸着力を適度に強化でき、該鋸Sは鋸ガイド機構1のローラ13に、より強く当接させることができる。
【0012】
また、ローラ13は、鋸を摺動する前後方向に垂直な方向に対して所定の傾斜角度で傾斜して軸支されていることから、該鋸Sを切込み方向である手前に引いた時、ローラ13の傾斜に沿って、該鋸Sは、被加工材Wに向かう下方への押さえ込みの作用が働くことになる。
【発明の効果】
【0013】
上述したように、本発明の鋸引き補助装置10は、該鋸Sを鋸ガイド機構1に添えるだけの簡便な動作で鋸ガイド機構1への該鋸Sのセットを行うことができる。
【0014】
また、ローラ13の回転機能により、該鋸Sは、磁石15の吸着力により生じる摩擦抵抗に妨げられることなく、前後方向にスムーズに摺動させることができることから、磁石15の吸着力を強くすることが可能であり、該鋸Sは鋸ガイド機構1に確実に保持することができる効果がある。
【0015】
さらに、ローラ13は、鋸を摺動する前後方向に垂直な方向に対して所定の傾斜角度で傾斜して軸支されていることから、該鋸Sを切込み方向である手前に引いた時、ローラ13の傾斜に沿って、該鋸Sは被加工材Wに向かう下方への押さえ込みの作用が働くことになり、自然に被加工材Wに切り込む力が増大することになる。このことは、特別な経験のない作業者にも大変使いやすい効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第一実施形態を示す鋸引き補助装置の立体図である。
【
図2】本発明の第一実施形態を示す鋸引き補助装置の上面図である。
【
図3】本発明の第一実施形態を示す鋸ガイド機構の上面図である。
【
図4】本発明の第一実施形態を示す鋸ガイド機構の正面図である。
【
図5】本発明の第一実施形態を示す鋸ガイド機構の前面解放図である。
【
図6】本発明の第一実施形態を示すガイド本体の断面図である。
【
図7】本発明の第一実施形態を示すガイド本体蓋部の正面図である
【
図8】本発明の第一実施形態を示す鋸ガイド機構の下面図である。
【
図9】本発明の第一実施形態を示す固定機構の立体図である。
【
図10】本発明の第二実施形態を示す鋸ガイド機構の前面解放図である。
【
図11】本発明の第二実施形態を示すガイド本体蓋部の正面図である。
【
図12】本発明の第二実施形態を示すガイド本体蓋部の裏面図である。
【
図13】従来例鋸引き補助装置1の立体斜視図である。
【
図14】従来例鋸引き補助装置2の立体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を
図1〜
図12に基づいて説明する。この時、
図4が示す面を正面と定義する。
【0018】
図1は本発明に係る鋸引き補助装置10の実施形態を示している。この鋸引き補助装置は、鋸ガイド機構1と該鋸ガイド機構1に一体的に取り付けた水平面角度調節機構2の下面に設けた被加工材への固定機構3で構成されたものである。
【0019】
鋸ガイド機構1は
図3〜
図5に示すように、合成樹脂製のガイド本体11及び、合成樹脂製のローラ13と、金属製のローラ軸14と、合成樹脂製のガイド本体蓋12と、磁石15と、角度調節機構2により構成されたものである。
【0020】
鋸ガイド機構1のガイド本体11は、
図3及び
図6に示すように、裏面平板11aから上下左右側面11b、11c、11d、11eまで、ローラ13を半分ほど覆う外面と、前面にリブ11fを備え、リブ11fの一部に複数のスクリューボス17が設けられ、前面は開口している。
【0021】
さらに、ローラ軸14を支持する軸受け部16を上下の側面11b、11dおよびリブ11fに12か所設け、ローラ13を9か所に別けて軸支できるように配置され、軸受け部16は、ローラ軸14が、鋸を摺動する前後方向に垂直な方向に対して所定の傾斜角度θをもってローラ13を軸支するように配置されている。また、ローラ13は9か所に限らず、さらに少なくあるいは多くに別けて軸支しても良い。
【0022】
鋸ガイド機構1のガイド本体蓋部12は、
図6及び
図7に示すように、正面平板12aから上下左右側面12b、12c、12d、12eまで、ローラ13を覆う外面と、裏面にリブ12fを備え、リブ12fの一部に複数のスクリュー座19が設けられ、裏面は開口している。
【0023】
また、ガイド本体蓋部12の正面平板12aには、
図7に示すようにローラ13の外周部が、正面平板12aより露出するよう窓12hを備え、さらに、正面平板12aには、磁石15を格納するホルダー12gを設けている。ちなみに、正面平板12a表面と磁石15の表面とは同一面かやや磁石15の表面を低くし、ローラ13の外周端は正面平板12a表面よりわずか高くなるように配置している。実施例に於いての磁石15aの表面は正面平板12a表面よりわずか低くしている。
【0024】
ガイド本体11とガイド本体蓋部12は、
図3及び
図4に示すように、複数個所をスクリュー18により結合されている。この結合は、接着剤やフックを使用することでもよい。
【0025】
角度調節機構2は、
図3〜
図5及び
図8に示すようにガイド本体11と一体成型された合成樹脂製円筒部21と、角度決めギアA24及びツマミ22で構成され、円筒部21は中央内部にボス受け部21bを設け、上面中央部には、ツマミ22のネジ部22aが貫通する孔21cを備え、下面には角度決めギアA24を設けている。さらに端部には角度指針が成型してある。
【0026】
固定機構3は、
図9に示すように、合成樹脂製のアングル型固定部30と、角度決めギアB31と、角度目盛34と、ボス32及びネジ33により構成されたている。
【0027】
固定部30は、平板状の被加工材側面当て部36と被加工材上面当て部37がアングル状に一体化され、それぞれの中間部には切り欠き部37a及び37bを備え、被加工材上面当て部37の上面端部には、角度決めギアB31と、ボス32が一体成型され、角度決めギアB31の外周部には角度目盛34が配置されている。
【0028】
角度調節機構2のボス受け部21bと、固定機構3のボス32とが勘合され、ツマミ22のネジ部22aの締めあるいは緩めにより角度調節機構2と固定機構3が固定あるいは解放されるよう構成され、角度決めギアAと角度決めギアBは、15度のピッチで噛み合うように成型されている。この角度は一例で有り、さらに小さくても大きくてもよい。
【0029】
図10〜
図12は本発明に係る鋸引き補助装置の鋸ガイド機構の第二実施形態を示している。
【0030】
鋸ガイド機構1Aのガイド本体11は、
図10に示すように、裏面平板11aから上下左右側面11b、11c、11d、11eまで、ローラを半分ほど覆う外面と、前面にリブ11fを備え、リブ11fの一部に複数のスクリューボス17が設けられ、前面は開口している。
【0031】
さらに、ローラ軸14を支持する軸受け部16bを上下の側面11b、11dおよびリブ11fに12か所設け、ローラ13を6か所に別けて軸支できるように配置され、軸受け部16bは、ローラ軸14が、下端を支点に上端が、鋸Sを摺動する前後方向に垂直な方向に対して傾斜角度θをもって可動し,ローラ13を軸支するように配置されている。また、ローラ13は6か所に限らず、さらに少なくあるいは多くに別けて軸支しても良い。
【0032】
また、ローラ軸14は磁石15aと接続されており、鋸Sの摺動方向に追従して傾斜するよう構成されている。
【0033】
鋸ガイド機構1Aのガイド本体蓋部12は、
図11及び
図12に示すように、正面平板12aから上下左右側面12b、12c、12d、12eまで、ローラ13を覆う外面と、裏面にリブ12fを備え、リブ12fの一部に複数のスクリュー座19が設けられ、裏面は開口している。
【0034】
また、ガイド本体蓋部12の正面平板12aには、
図11及び
図12に示すようにローラ13の外周部が、正面平板12aより露出するよう窓12iと、磁石15aをガイドする窓12kを設けている。ちなみに、正面平板12a表面と磁石15aの表面とは同一面かやや磁石15aの表面を低くし、ローラ13の外周端は正面平板12a表面よりわずか高くなるように配置している。実施例に於いての磁石15aの表面は正面平板12a表面よりわずか低くしている。
【0035】
以下、
図1から
図12を用いて本発明の鋸引き補助装置の動作を説明する。
本発明は、木材、金属、プラスチック等の加工素材を手作業にて切断する際の鋸引き補助装置であり、被加工材Wを90度の角度を持って切断することを例に説明をする。
まず、水平角度調節機構2のツマミ22を緩め、鋸ガイド機構1と固定機構3の締結を解除し、鋸ガイド機構1と固定機構3の角度が90度になるよう固定機構3の角度目盛34の目盛90に角度指針23を合わせ、ツマミ22を締め付けることによって鋸ガイド機構1と固定機構3とを90度の角度を持って締結する事ができることに成る。また、この角度は、成型された角度決めギアA24及び角度決めギアB31が噛み合うことにより個人差無く正確に締結される。
【0036】
次に、
図1及び
図2に示すように、固定機構3の被加工材側面当て部35と被加工材上面当て部36を被加工材Wにあてがい、被加工材Wの切断目標ラインに鋸ガイド機構1のローラ13の外周面を合わせて、被加工材Wに固定機構3を当接固定する。当接固定の方法は、別途クランプ等を用いるか、軟材の場合などは固定機構3と被加工材Wに手を添えての簡易固定でも良い。被加工材Wの板厚や板巾が固定機構3の被加工材側面当て部35よりも薄い場合などは、
図9に示す被加工材上面当て部切込み37a及び被加工材側面当て部切込み37b部を使用して固定することができる。
【0037】
さらに、鋸Sの腹部を、
図1及び
図2に示すように鋸ガイド機構1にあてがうと、該鋸Sは磁石15あるいは15aの吸引力により鋸ガイド機構1のローラ13に当接され、被加工材Wの切断目標ラインに該鋸Sが装着される。
【0038】
この状態において、作業者が該鋸Sを被加工材Wに向かって軽く押さえながら、押し引き往復摺動をすると、ローラ13の回転の働きにより、該鋸Sは抵抗なく往復摺動ができるうえ、ローラ13の傾斜角度θの働きにより、該鋸Sを引いた時には自然に該鋸Sは被加工材Wへの切込みに向かって力fbが働く。
【0039】
この時、鋸Sが被加工材Wに切り込む力Fは、作業者が該鋸Sを被加工材Wに向かって押さえる力faに、ローラ13の傾斜角度θによる発生する力fbが加算されF=fa+fbとなり、より容易に被加工材Wを切断することができる。該鋸Sを押すときはローラ13の傾斜角度θによる発生する力fbは該鋸Sを押し上げる力として働くがfa≧fbとすることでその効果は保たれる。
【0040】
さらに本発明の第二の実施形態に於いては、該鋸Sを押す方向に移動するときは、磁石15aが該鋸の動く方向に同調してローラ13の傾斜角度が変化することから、前記ローラ13の傾斜角度θによる発生する力fbは該鋸Sを押し下げる方向のみに働くことになり、より扱い易いものになる。
【0041】
このように、本発明は扱いやすく、正確で安全な加工の出来る鋸引き補助装置であり、鋸引き経験の浅い作業者はじめ幅広い作業者に提供することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 鋸ガイド機構(第一形態)
1A鋸ガイド機構(第二形態)
2 平面角度調節機構
3 固定機構
10 鋸引き補助装置
11 ガイド本体
11aガイド本体裏面平板
11b〜11eガイド本体側面
11fリブ
12 ガイド本体蓋部
12aガイド本体蓋部正面平板
12b〜12eガイド本体蓋部側面
12fリブ
12g磁石ホルダー
12 窓(第一形態)
12i窓(第二形態)
13 ローラ
14 ローラ軸
15 磁石(第一形態)
15a磁石(第二形態)
16 ガイド本体軸受け(第一形態)
16bガイド本体軸受け(第二形態)
17 スクリューボス
18 スクリュー
19 スクリュー座
21 円筒部
21bボス受け部
22 ツマミ
22aネジ部
23 角度指針
24 角度決めギアA
30 固定部
31 角度決めギアB
32 ボス
33 ボルト
34 角度目盛
35 被加工材側面当て部
36 被加工材上面当て部
37a被加工材上面当て部切込み
37b被加工材側面当て部切込み
θ 傾斜角度
S 鋸
W 被加工材
F 鋸Sが被加工材Wに切り込む力
fa作業者が鋸Sを被加工材Wに押さえ込む力
fbローラ13の傾斜角度θによる発生する力
【要約】 (修正有)
【課題】経験のない作業者に於いても、鋸引き補助装置に容易に装置でき、鋸を前後方向に摺動させる動作と同時に、押さえ込みの力を適切に加えることが容易になると共に、鋸引き補助装置から外れにくい、安全で使い易い鋸引き補助装置を提供する。
【解決手段】鋸Sの腹部に当接する複数のローラ13を所定の軸で軸支し、複数の磁石15を備えた鋸ガイド機構1と、該鋸ガイド機構1に一体的に取り付けた水平面角度調節機構2の下面に設けた被加工材Wへの固定機構3を備え、前記鋸ガイド機構1は複数のローラ13を傾斜して軸支することにより、該鋸Sの前後への往復動所作を軽快に案内すると同時に該鋸Sを被加工材Wに押し当てる力を自然に発生させ、木材等の被加工材Wを目的の角度に安全・容易に切断できる様にした。
【選択図】
図1