(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0013】
本発明の第1実施形態を
図1〜
図15により説明する。
【0014】
<外観概略構成>
本実施形態に係わる印字ラベル作成装置の外観構成を
図1により説明する。なお、以下の説明において、前・後方向、左・右方向、上・下方向は、
図1中に適宜示す矢印の方向を表す。
【0015】
図1において、本実施形態の印字ラベル作成装置1(印刷物作成装置に相当)は、装置の外郭を構成し、フロントパネル6を備えた装置筐体2と、上カバーユニット5とを有している。これら装置筐体2及び上カバーユニット5は例えば樹脂製である。上カバーユニット5は、タッチパネル部5Aと、操作ボタン部5Cと、を備えている。
【0016】
上カバーユニット5は、後方端部において装置筐体2に回転軸部2a(後述する
図2参照)を介して回動可能に接続されており、これにより上カバーユニット5は装置筐体2に対し開閉可能な構造となっている。なお、上カバーユニット5の下部には、上記装置筐体2の一部を構成する筐体カバー部2Aが一体に構成されており、上カバーユニット5の開閉時には、筐体カバー部2Aも一体となって開閉する。
【0017】
操作ボタン部5Cは、上カバーユニット5の前方寄りの上面位置に設けられ、印字ラベル作成装置1の電源ボタン7Aや、周辺機器作動状態を表示させるためのステータスボタン7B、フィードボタン7C等が配置されている。
【0018】
タッチパネル部5Aには、操作面(図示せず)を備えており、この操作面に対し上方からユーザが指先等で接触することにより、所望の操作入力を行うことができ、その操作に応じた印字が形成された印字ラベルL(後述の
図4等参照)を作成することができる。なお、上記操作面の上には、上記操作入力を円滑に行えるようにするために、操作シートSHが載置される。
【0019】
装置筐体2の左右の両側壁には、解除つまみ17が設けられている。この解除つまみ17を上方に押し上げることによって、装置筐体2への上カバーユニット5の係止が解除され、上カバーユニット5が開放可能な状態となる。
【0020】
フロントパネル6には、第1排出口6Aと、当該第1排出口6Aよりも下方側の部位に位置する第2排出口6Bとが、設けられている。また、フロントパネル6のうち第2排出口6Bを備えた部分は、例えば後述の被印字テープ3Aの設置や排紙等の便宜を図るために、前方側へ回動可能な開閉蓋6Cとなっている。
【0021】
第1排出口6Aは、上カバーユニット5を閉じ状態としたときに、装置筐体2の前面側上縁部と上記上カバーユニット5の前面側下縁部とによって形成される。なお、上カバーユニット5の第1排出口6A側における下縁部内側には、切断刃8(切断手段)が下方に向けて付設されている(後述する
図2も参照)。
【0022】
<内部構造>
次に、
図2を用いて、印字ラベル作成装置1の内部構造を説明する。
【0023】
図2に示すように、印字ラベル作成装置1は、装置筐体2の内部空間の後方に、凹状のロール収納部4を有している。ロール収納部4は、所望の幅の被印字テープ3A(被印字媒体に相当)をロール状に巻回したロール3を、被印字テープ3Aがロール上側より繰り出されるように収納する。ロール収納部4の上方は、上カバーユニット5により開閉される。
【0024】
ロール3を構成する被印字テープ3Aには、
図2中拡大図中に示すように、ラベル台紙LPが剥離材層3c上に長手方向に沿って離散的に配置されている。ラベル台紙LPは、この例では2層構造となっており、後述する印字ヘッド61によって印字が形成される被印字層3aと、粘着剤層3bと、の順で積層されている。そして、ラベル台紙LPは、上記粘着剤層3bの粘着力により所定間隔おきに剥離材層3cの一方側の面に接着されている。すなわち、被印字テープ3Aは、ラベル台紙LPが接着された部分では被印字層3a、粘着剤層3b、及び剥離材層3cの3層構造となっており(
図2中拡大図参照)、ラベル台紙LPが接着されていない部分(すなわちラベル台紙LP同士の間の部分)では、剥離材層3cのみの1層構造となっている。印字が完了したラベル台紙LPは、印字ラベル(以下適宜、印字形成後のラベル台紙LPを「印字ラベルL」と称する。後述の
図4等参照)として最終的に剥離材層3cより剥がされて利用される。
【0025】
ロール収納部4の底面部には、3つの支持ローラ51,52,53が設けられている。支持ローラ51〜53は、被印字テープ3Aを搬送させるためのプラテンローラ66(搬送手段に相当)が回転駆動されてロール3より被印字テープ3Aを引き出す際に、少なくとも2つのローラがロール3の外周面に接触することにより、従動的に回転してロール3を回転可能に支持する。これら3つの支持ローラ51〜53は、ロール3に対する周方向位置がそれぞれ異なっており、前方から後方に向かって、ロール3の周方向に沿って、第1支持ローラ51、第2支持ローラ52、及び第3支持ローラ53、の順に配置されている。これら第1〜第3支持ローラ51〜53は、上記左右方向(言い換えればロール幅方向)に複数の部分に分割されており、ロール幅に応じてロール3が搭載された部分だけが回転する。
【0026】
<プラテンローラ、印字ヘッド、及びその周辺構造>
一方、上カバーユニット5の前端部下側には、プラテンローラ66により搬送される被印字テープ3Aに対し所望の印字を行う上記印字ヘッド61(印字手段に相当)が設けられている。この印字ヘッド61に上下方向に対向するように、装置筐体2の前端部上側に、上記プラテンローラ66が設けられている。プラテンローラ66のローラ軸66Aは、軸方向両端に設けたブラケット65(
図2参照)により回転自在に軸支されており、またローラ軸66Aの一方の軸端には、プラテンローラ66を駆動するギア(図示省略)が固定されている。
【0027】
このとき、プラテンローラ66のローラ軸66Aに固定された上記ギアが、装置筐体2側の図示しないギア列に噛合し、ステッピングモータ等で構成されるプラテンローラ用モータ211(後述の
図3参照)によりプラテンローラ66を回転駆動する。これにより、プラテンローラ66は、ロール収納部4に収納されたロール3より被印字テープ3Aを繰り出し、被印字テープ3Aをそのテープ幅方向を左右方向とした姿勢で搬送する。
【0028】
印字ヘッド61は、被印字テープ3Aの搬送方向と直交する方向に、複数個の発熱素子を備えている。印字ヘッド61の発熱素子が設けられた面と対向する側に、上記プラテンローラ66は配置されている。発熱素子には、印字すべきドットパターンデータに従って通電がなされ、これによって、ロール3から繰り出された被印字テープ3A上に文字や図像等が印字される。印字ヘッド61に設けられた各発熱素子の駆動は、後述する
図3に示す印字ヘッド制御回路217によって行われる。
【0029】
すなわち、プラテンローラ66が回転駆動され被印字テープ3Aが引っ張られると、被印字テープ3Aがロール3から繰り出され、ラベル台紙LP側の面を上方とした状態で搬送される。搬送される被印字テープ3Aに対し、被印字テープ3Aの上方に位置する印字ヘッド61によって、タッチパネル部5Aへのユーザの操作に対応した所望の印字が形成される。
【0030】
また、プラテンローラ66よりも前方側には、剥離材層3cをプラテンローラ66の下方側へ折り返す剥離板200が設けられている。すなわち、腰が強い被印字層3aは上記のような折返し経路に追従できないことを利用し、剥離板200において、剥離材層3cから被印字層3a及び粘着剤層3bが引き剥がされる。上記剥離板200により剥離材層3cから引き剥がされた印字済みの被印字層3a及び粘着剤層3b(言い換えれば印字ラベルLP)は、剥離板200のさらに前方側に位置する上記第1排出口6Aを介し装置筐体2の外部へ排出される。その後、第1排出口6Aより装置筐体2の外部へ排出され、ラベルとして使用される。切断刃8は、上記第1排出口6Aを介し装置筐体2の外部へ排出される被印字層3a及び粘着剤層3bを、ユーザが所望の位置で切断するのに用いられる。
【0031】
一方、プラテンローラ66の下方には、上記剥離板200により下方側へ折り返された剥離材層3cを、当該プラテンローラ66との間に挟み込んで搬送するピンチローラ201が設けられている。上記ピンチローラ201により搬送された上記剥離材層3cは、上記第2排出口6Bから、装置筐体2の外部へ排出される。
【0032】
<制御系>
次に、
図3を用いて、印字ラベル作成装置1の制御系について説明する。
【0033】
図3において、印字ラベル作成装置1には、所定の演算を行う演算部を構成するCPU212が備えられている。CPU212は、後述する印字バッファ213Aを備えたRAM213、ROM214、及びメモリ215に接続されている。また、CPU212は、上記プラテンローラ66を駆動する上記プラテンローラ用モータ211の駆動制御を行うモータ駆動回路216と、上記印字ヘッド61の発熱素子の通電制御を行う印字ヘッド制御回路217と、上記タッチパネル部5Aとが接続されている。印字ラベル作成装置1による印刷日時を計時可能なタイマー212Aと、ユーザのタッチ操作による上記タッチパネル5Aの操作信号に基づき、ユーザが操作領域(図示せず)のうちいずれを押圧したかを識別する操作検知部212Bと、が設けられている。なお、CPU212は、入出力インターフェース218を介してバーコードリーダBRやパーソナルコンピュータPCとも接続可能に構成されている(2点鎖線参照)。
【0034】
ROM214には、後述する制御処理(後述の
図15、
図22参照)等を実行するための制御プログラムが記憶されている。
【0035】
CPU212は、上記RAM213の一時記憶機能を利用しつつROM214に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行い、それによって印字ラベル作成装置1全体の制御を行う。
【0036】
<印字ラベルの構成>
上記のようにして作成される印字ラベルL(印刷物に相当)の一例を、
図4に示す。この例は、備品管理用として作成された印字ラベルLの例である。
図4において、印字ラベルLは、枠線印字部LFと、バーコード印字部LBと、3つのテキスト印字部LT1,LT2,LT3とを備えている。
【0037】
テキスト印字部LT1には、項目「品名」に対応する内容を表すテキスト文字、この例では「品名:プロジェクタ」が印刷されている。テキスト印字部LT2には、項目「資産コード」に対応する内容を表すテキスト文字、この例では「資産コード:07−123」が印刷されている。テキスト印字部LT3には、項目「購入日」に対応する内容を表すテキスト文字、この例では「購入日:2012年8月24日」が印刷されている。
【0038】
バーコード印字部LBには、上記「品名」「資産コード」「購入日」の各項目の情報内容、すなわち、「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「購入日:2012年8月24日」をそれぞれバーコード化したバーコードデータが記録されている。したがって、このバーコード印字部LBを例えば適宜のバーコードリーダで読み取ることで、「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「購入日:2012年8月24日」の各情報を取得することができる。
【0039】
枠線印字部LFは、上記バーコード印字部LB及び3つのテキスト印字部LT1,LT2,LT3を互いに区切る区切り線と、全体を包囲する外枠線とを構築している。
【0040】
<データベース印刷>
上記印字ラベルLは、印字ラベル作成装置1において、テンプレートに割り付けられる文字列の内容を、データベースのレコードにより指定する、いわゆるデータベース印刷によって作成される。
【0041】
<データベースの一例>
図5は、上記データベース印刷において用いられる、(例えば上記ROM214やメモリ215に記憶されている)データベース30の一例を表す図である。
図5において、データベース30では、横1行のデータ群を1つのレコードとして、各レコードに、番号(レコード番号)を表す文字列を割り当てた番号フィールド31、印字ラベルLが貼られる対象品の名前(品名)を表す文字列を割り当てた品名フィールド32、資産コードを表す文字列を割り当てた資産コードフィールド33、及び、印字ラベルLが貼られる対象品の購入日を表す文字列を割り当てた購入日フィールド34が含まれている。
【0042】
例えば、このデータベース30の1行目のレコードでは、番号フィールド31に番号を表す文字列として「1」、品名フィールド32に品名を表す文字列として「プロジェクタ」、資産コードフィールド33を表す文字列として「07−123」、購入日フィールド34を表す文字列として「2012/8/24」が、それぞれ割り当てられている。同様に、2行目のレコードでは、番号フィールド31に番号を表す文字列として「2」、品名フィールド32に品名を表す文字列として「プリンタ」、資産コードフィールド33を表す文字列として「09−224」、購入日フィールド34を表す文字列として「2014/2/5」が、それぞれ割り当てられている。同様に、3行目のレコードでは、番号フィールド31に番号を表す文字列として「3」、品名フィールド32に品名を表す文字列として「プリンタ」、資産コードフィールド33を表す文字列として「09−196」、購入日フィールド34を表す文字列として「2014/7/19」が、それぞれ割り当てられている。同様に、4行目のレコードでは、番号フィールド31に番号を表す文字列として「4」、品名フィールド32に品名を表す文字列として「コピー機」、資産コードフィールド33を表す文字列として「08−071」、購入日フィールド34を表す文字列として「2010/1/26」が、それぞれ割り当てられている。同様に、5行目のレコードでは、番号フィールド31に番号を表す文字列として「5」、品名フィールド32に品名を表す文字列として「ホワイトボード」、資産コードフィールド33を表す文字列として「00−348」、購入日フィールド34を表す文字列として「2015/3/3」が、それぞれ割り当てられている。
【0043】
上記データベース30は、メモリ215に備えられたデータベース記憶部215B(
図3参照)に記憶されている。本実施形態では、予め、データベース30が例えば上記パーソナルコンピュータPC側で作成され、その作成されたデータベース30が、パーソナルコンピュータPCから入出力インターフェース215を介して、印字ラベル作成装置1のCPU212に送られ、上記データベース記憶部215Bに格納される。
【0044】
<テンプレート記憶部>
上記データベース印刷において用いられるテンプレートTPの一例を
図6(a)及び
図6(b)に示す。
【0045】
図6(a)において、テンプレートTPは、上記
図5に示すデータベース30の各レコードにおいて4つのフィールド31〜34にそれぞれ割り当てられた4つの文字列を所定の態様で割り付けるためのテンプレートである。すなわち、このテンプレートTPでは、4つの印字オブジェクトA,B,C,D,Eが所定の態様で割り付けられている。
【0046】
印字オブジェクトCは、上記
図3に示すデータベース30の各レコードにおいて品名フィールド32に割り当てられた文字列に対応する割り付け枠(但し内部に固定文字列「品名:」が固定的に配置される)であり、テンプレートTPにおける右側上段に配置されている。
【0047】
印字オブジェクトDは、上記
図3に示すデータベース30の各レコードにおいて資産コードフィールド33に割り当てられた文字列に対応する割り付け枠(但し内部に固定文字列「資産コード:」が固定的に配置される)であり、テンプレートTPにおける上記印字オブジェクトCの下側(言い替えれば右側中段)に配置されている。
【0048】
印字オブジェクトEは、上記
図3に示すデータベース30の各レコードにおいて購入日フィールド34に割り当てられた文字列に対応する割り付け枠(但し内部に固定文字列「年」「月」「日」が固定的に配置される)であり、テンプレートTPにおける上記印字オブジェクトDの下側(言い替えれば右側下段)に配置されている。
【0049】
印字オブジェクトBは、上記
図3に示すデータベース30の各レコードのフィールド32,33,34に割り当てられた各文字列を用いて生成されたバーコードに対応する割り付け枠であり、テンプレートTPにおける上記印字オブジェクトC,D,Eの左側に配置されている。
【0050】
印字オブジェクトAは、上記印字オブジェクトB,C,D,Eを互いに区切る枠線及び全体を包囲する外枠線が固定的に配置されている。
【0051】
そして、上記構成のテンプレートTPは、メモリ215に備えられたテンプレート記憶部215A(テンプレート記憶手段に相当。
図3参照)に記憶されている。すなわち本実施形態では、予め、テンプレートTPが例えば上記パーソナルコンピュータPC側で作成され、その作成されたテンプレートTPが、パーソナルコンピュータPCから入出力インターフェース215を介して、印字ラベル作成装置1のCPU212に送られ、テンプレート記憶部215Aに格納される。
【0052】
<データベース印刷の流れ>
そして、データベース印刷の実行時には、例えばユーザ(操作者、使用者)によりタッチパネル部5A又は操作ボタン部5Cが適宜に操作され、上記データベース30の少なくとも1つのレコードを指定する印刷指示が行われると、上記指定されたデータベース30の各レコードごとに、上記フィールド32,33,34にそれぞれ割り当てられた複数の文字列がテンプレートTPに流し込まれて各印字オブジェクトC,D,Eに割り付けられる。なお、本実施形態では、上記タッチパネル部5A又は操作ボタン部5Cの操作に代えて、上記入出力インターフェース215に接続したバーコードリーダBR(
図3の2点鎖線参照)を操作し、適宜のバーコードをスキャンして読み込むことで上記印刷指示を行うこともできる(詳細な説明は省略)。すなわちこの場合は、上記バーコードリーダBRが印字ラベル作成装置1の操作部として機能することとなる。
【0053】
図6(b)は、上記データベース30のレコード番号「1」のレコードが選択された場合を示している。この場合、上記流し込みによって、図示のように、印字オブジェクトCの内容は「品名:プロジェクタ」となり、印字オブジェクトDの内容は「資産コード:07−123」となり、印字オブジェクトEの内容は「購入日:2012年8月24日」となる。また、印字オブジェクトBの内容は、上記「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「購入日:2012年8月24日」をバーコード化したものとなっている。なお、印字オブジェクトBは、前述の例では上記流し込みの前は上記割り付け枠の中は空白(枠のみ)であったが、これに限られない。すなわち、上記流し込みの前にデフォルトにて適宜の態様のバーコードが印字オブジェクトB内に配置されており、上記流し込みによって上述の内容に差し替えられるようにしてもよい。
【0054】
レコード番号「1」に関しては、上記のようにしてデータ流し込み及び割り付けが済んだテンプレートTPを用いて、対応する1つの印字ラベル(この例では
図4に示す印字ラベルL)が作成される。他のレコード番号「2」「3」・・の各データについても同様である。
【0055】
<テンプレートのデータ構造>
ここで、上記のようなテンプレートTPのデータ構造について、以下、詳細に説明する。データ上の観点で見ると、テンプレートTPの印字オブジェクトA〜Eは、それぞれ個別の印字態様(配置、姿勢、フォントなど)を設定する印字データで定義される。既に述べたように、上記印字オブジェクトAの印字データは枠線の画像データであり、上記印字オブジェクトBの印字データはバーコードの画像データであり、上記印字オブジェクトCの印字データは「品名」項目(言い替えれば上記品名フィールド32)に対応するテキストデータであり、印字オブジェクトDの印字データは「資産コード」項目(言い替えれば上記資産コードフィールド33)に対応するテキストデータであり、印字オブジェクトEの印字データは「購入日」項目(言い替えれば上記購入日フィールド32)に対応するテキストデータである。
【0056】
このようなテンプレートTPのデータは、例えば
図7で模式的に示すような各印字オブジェクトの配列情報Fで構成される。この印字オブジェクト配列情報Fは、「備品管理ラベル」をタイトルとした上記
図6(b)のテンプレートTPに対応するもの(すなわち前述のレコード番号「1」のレコードのデータ流し込み後の姿)である。この配列情報Fには、上記」5つの印字オブジェクトA〜Eそれぞれに対応する印字データFA,FB,FC,FD,FEが含まれている。
【0057】
印字データFA〜FEは、それぞれ、対応する印字オブジェクトA〜Eの識別情報「Object」と、当該印字オブジェクトA〜Eを配列するときの位置情報「Locate」と、当該印字オブジェクトA〜Eを配列するときのサイズ情報「Size」と、当該印字オブジェクトA〜Eの属性情報「Type」と、データ内容「Data」と、を含んでいる。なお後述するように、バーコードの画像データに対応する印字データFBだけが規格情報「Attribute」も含んでいる。ここでは、上記のうち、識別情報、位置情報、サイズ情報、属性情報(印字データFBについてはさらに規格情報も)をまとめて書誌データと称し、データ内容そのものを実体データと言う。なお、
図7中においては、各印字オブジェクトの上記位置情報、上記サイズ情報について具体的な数値の代わりに「??,??」で略記している。
【0058】
印字データFAは、上記印字オブジェクトAの枠線の画像データに対応しており、「Object FIG」の文字列からなる上記識別情報、適宜の単位設定により印字ラベルLの紙面上の座標で表される上記位置情報、適宜の単位設定で表される上記サイズ情報、及び実体データが枠線の画像データであることを表す上記属性情報とからなる書誌データと、「flame.bmp」のファイル名で表される上記実体データ(内容の枠線画像は
図6参照)と、を含んでいる。なお、単純な図形の組み合わせからなる枠線の画像データについては、ラスタデータ形式(.bmp,.jpg,.png)だけでなくベクタデータ形式(.dxf,.svg)も適用可能である。
【0059】
印字データFBは、上記印字オブジェクトBのバーコードの画像データに対応しており、「Object BC」の文字列からなる上記識別情報、適宜の単位設定により印字ラベルLの紙面上の座標で表される上記位置情報、適宜の単位設定で表される上記サイズ情報、実体データがバーコードの内容を意味するテキストデータであることを表す上記属性情報、及びバーコードの規格がQRコード(登録商標)であること表す上記規格情報とからなる書誌データと、「品名:プロジェクタ」、「資産コード:07−123」、「購入日:2012年8月24日」との文字列に対応したテキストデータである上記実体データ(コード化したバーコード画像は
図6参照)と、を含んでいる。
【0060】
印字データFCは、上記印字オブジェクトCのテキストデータに対応しており、「Object 1」の文字列からなる上記識別情報、適宜の単位設定により印字ラベルLの紙面上の座標で表される上記位置情報、適宜の単位設定で表される上記サイズ情報、及び実体データがテキストデータであることを表す上記属性情報とからなる書誌データと、「品名:プロジェクタ」の文字列に対応したテキストデータである上記実体データと、を含んでいる。
【0061】
印字データFDは、上記印字オブジェクトDのテキストデータに対応しており、「Object 2」の文字列からなる上記識別情報、適宜の単位設定により印字ラベルLの紙面上の座標で表される上記位置情報、適宜の単位設定で表される上記サイズ情報、及び実体データがテキストデータであることを表す上記属性情報とからなる書誌データと、「資産コード:07−123」の文字列に対応したテキストデータである上記実体データと、を含んでいる。
【0062】
印字データFEは、上記印字オブジェクトEのテキストデータに対応しており、「Object 3」の文字列からなる上記識別情報、適宜の単位設定により印字ラベルLの紙面上の座標で表される上記位置情報、適宜の単位設定で表される上記サイズ情報、及び実体データがテキストデータであることを表す上記属性情報とからなる書誌データと、西暦の日付「2012年8月24日」の文字列に対応したテキストデータである上記実体データと、を含んでいる。なおこの例では、日付データの実体データを直接文字列で表記しているが、これ以外にも対応する和暦又は西暦の日付を整数値で記憶しても良い。以上のような印字データの配列情報Fで、1つのテンプレートTPが構成されている。
【0063】
<本実施形態の特徴>
以上のような本実施形態の基本構成において、本実施形態の特徴は、上記のようなデータベース印刷により印字ラベルLを作成する際、印字ラベル作成装置1が固有に保持する固有情報(例えば印字ラベル作成装置1の各個体に付与された個体識別情報であるシリアルナンバー)をバーコード化して上記バーコード印字部LBの内容に含めることにある。以下、その詳細を順を追って説明する。
【0064】
上述したように、本実施形態の印字ラベル作成装置1においては、少なくともバーコードオブジェクトを割り付けたテンプレートTP(但しこの例ではバーコードオブジェクトとしての上記印字オブジェクトBとテキストオブジェクトとしての上記印字オブジェクトC,D,Eとの両方が割り付けられている)が、テンプレート記憶手段215Aに記憶されている。当該テンプレートTPを用いて印字ラベルLを作成することで、上記バーコードオブジェクトに対応したバーコード印字部LBが、当該印字ラベルL中に形成される。
【0065】
このとき、本実施形態においては、上記テンプレートTPに備えられる、バーコードオブジェクトである上記オブジェクトB中に、所定の態様の識別子ID(後述)を予め設けておくことで、印字ラベル作成装置1の上記シリアルナンバーが取得(収集)されてバーコード化し、その内容を上記バーコード印字部LB中に含めることができる。
【0066】
すなわち、印字ラベルLの作成指示が受け付けられテンプレート記憶手段215Aから上記テンプレートTPが読み込まれると、CPU212が、その読み込んだテンプレートTPに備えられるバーコードオブジェクト(上記の例ではオブジェクトB)中に上記所定の態様の識別子ID(詳細は後述)があるかどうかを判定し、存在した場合には、上記シリアルナンバー(この例では「プリンタシリアルNo.XY−451988」。後述の
図9参照)のバーコード化を実行する。
【0067】
<収集識別子を含むテンプレートの例>
上記収集識別子を含む、テンプレートTPのデータ構造の一例を、上記
図7に対応する
図8に模式的に示す。この
図8における上記配列情報Fにおいては、まず、印字オブジェクトBに対応する上記印字データFBの識別情報が上記
図7と異なっている。すなわち、この例では、上記識別情報は、「Object _ALL_」の文字列により構成され、識別子IDとして文字列「_ALL_」(収集識別子に相当)が含まれている。
【0068】
この「_ALL_」の識別子IDが存在した場合には、このテンプレートTPに含まれる全印字オブジェクト(上記の例では5つの印字オブジェクトA〜E)それぞれに対応する印字データ(上記の例では印字データFA,FB,FC,FD,FE)に含まれる全テキストデータ(上記の例では「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」)と、上記シリアルナンバー(この例では「プリンタシリアルNo.XY−451988」と、がバーコード化される。
【0069】
図8においては、上記のバーコード化に対応し、上記印字データFBの実体データの内容も上記
図7と異なっている。すなわち、上記実体データにおいて、「品名:プロジェクタ」、「資産コード:07−123」、「購入日:2012年8月24日」の文字列に対応したテキストデータに、さらに上述のようにして収集「プリンタシリアルNo.XY−451988」の文字列に対応したテキストデータが新たに加わっている。
【0070】
そして、この
図8に示すデータ構造のテンプレートTPが用いられることで、
図9に示すように、上記のようにしてバーコード化された内容(上記の例では「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」「プリンタシリアルNo.XY−451988」)を記録したバーコード印字部LBと、上記テキストデータ(上記の例では「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」)を表記するテキスト印字部LT1,LT,LT3を含む、印字ラベルLが作成される。
【0071】
なお、
図10に示すように、印字ラベルLにおいて、「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」をそれぞれ表記するテキスト印字部LT1,LT,LT3に加え、上記「プリンタシリアルNo.XY−451988」を表記するテキスト印字部LT4を設けるようにしてもよい。
【0072】
<収集識別子を含むテンプレートの別の例>
上記収集識別子を含む、テンプレートTPのデータ構造の別の例を、上記
図7、
図8に対応する
図11に模式的に示す。この
図11における上記配列情報Fにおいては、上記
図8と同様、印字オブジェクトBに対応する上記印字データFBの識別情報が上記
図7と異なっている。すなわち、この例では、上記識別情報は、「Object _SR_」の文字列により構成され、識別子IDとして文字列「_SR_」(収集識別子に相当)が含まれている。
【0073】
この「_SR_」の識別子IDが存在した場合には、上記シリアルナンバー(この例では「プリンタシリアルNo.XY−451988」のみがバーコード化される。これに対応し、上記印字データFBの実体データの内容も上記
図7と異なっている。すなわち、上記実体データには、「プリンタシリアルNo.XY−451988」の文字列に対応したテキストデータのみが含まれており、前述のような「品名:プロジェクタ」、「資産コード:07−123」、「購入日:2012年8月24日」の文字列に対応したテキストデータは含まれない。
【0074】
そして、この
図11に示すデータ構造のテンプレートTPが用いられることで、
図12に示すように、上記のようにしてバーコード化された内容(この例では「プリンタシリアルNo.XY−451988」)のみを記録したバーコード印字部LBと、上記テキストデータ(上記の例では「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」)を表記するテキスト印字部LT1,LT,LT3を含む、印字ラベルLが作成される。
【0075】
なお、この場合も、上記
図10と同様、
図13に示すように、印字ラベルLにおいて、「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」をそれぞれ表記するテキスト印字部LT1,LT,LT3に加え、上記「プリンタシリアルNo.XY−451988」を表記するテキスト印字部LT4を設けるようにしてもよい。
【0076】
<収集識別子を含まないテンプレートの例>
なお、本実施形態においては、上記収集識別子を備えない、従来手法によるテンプレートTPも使用可能である。そのようなテンプレートTPのデータ構造の例を、上記
図7、
図8、
図11に対応する
図14に模式的に示す。この
図14における上記配列情報Fにおいては、上記
図8、
図11と同様、印字オブジェクトBに対応する上記印字データFBの識別情報が上記
図7と異なっている。すなわち、この例では、上記識別情報は、「Object _OBJ_1_2_3」の文字列により構成され、識別子IDとして、上記収集識別子には相当しない文字列「_OBJ_1_2_3」が含まれている。ちなみに本実施形態では、上記週識別子に相当するのは、前述した文字列「_ALL_」及び文字列「_SR_」のみとなっている。
【0077】
この「_OBJ_・・・」の識別子IDが存在した場合には、このテンプレートTPに含まれる全印字オブジェクト(上記の例では5つの印字オブジェクトA〜E)それぞれに対応する印字データ(上記の例では印字データFA,FB,FC,FD,FE)に含まれる全テキストデータ(上記の例では「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」)のうち、上記・・の部分で識別情報の番号部分を指定されたオブジェクトの、印字データのテキストデータのみがバーコード化される。この例では、「_OBJ_1_2_3」によって「Object 1」「Object 2」「Object 3」の3つが指定されていることとなり、印字データFCに対応した「品名:プロジェクタ」と、印字データFDに対応した「資産コード:07−123」と、印字データFEに対応した「2012年8月24日」と、がバーコード化される。
【0078】
図14においては、上記のバーコード化に対応し、上記印字データFBの実体データの内容が上記
図7と同一となっている。すなわち、上記実体データは、「品名:プロジェクタ」、「資産コード:07−123」、「購入日:2012年8月24日」の文字列に対応したテキストデータとなっている。
【0079】
以上の結果、
図14に示すテンプレートTPの配列情報Fは、実質的に上記
図7と同等の内容となっている。したがって、この
図14に示すデータ構造のテンプレートTPが用いられると、上記
図4に示された印字ラベルLが作成される。
【0080】
<制御内容>
上記の内容を実現するために、印字ラベル作成装置1の上記CPU212によって実行される制御内容を、
図15を用いて説明する。
【0081】
図15に示すフローチャートにおいて、例えばユーザによる電源ボタン7Aの押下で印字ラベル作成装置1の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。
【0082】
まずステップS10で、CPU212は、ユーザによる、上記タッチパネル部5A又は操作ボタン部5Cの操作、若しくは、バーコードリーダBRを用いたバーコードのスキャンにより、印字ラベルLの作成指示が取得されたか否かを判定する。作成指示が取得されていなければステップS10の判定は満たされず(S10:NO)、作成指示が取得されるまでループ待機する。作成指示が取得されればステップS10の判定は満たされて(S10:YES)、ステップS20へ移行する。このステップS10を実行するCPU212が、各請求項記載の指示受付手段として機能する。
【0083】
その後、ステップS20では、CPU212は、上記データベース記憶部215Bに記憶されているデータベース30(
図5参照)から、全てのレコード(レコード番号1、2,3,4,5,・・)のテキストデータを取得する。
【0084】
そして、ステップS30で、CPU212は、印字ラベル作成装置1の固有情報であるシリアルナンバー(前述の例では「プリンタシリアルNo.XY−451988」)を、例えば予め記憶されていた上記ROM214から取得する。このステップS30を実行するCPU212が、各請求項記載の固有情報取得手段として機能する。
【0085】
その後、ステップS40で、CPU212は、上記メモリ215のテンプレート記憶部215Aに記憶されているテンプレートTPを読み込む。その後、ステップS50に移る。
【0086】
ステップS50では、CPU212は、上記ステップS40で読み込んだテンプレートTPのうち、図形データ部分(前述の例では印字オブジェクトAの印字データFAを構成する、枠線の画像データ)をRAM213の上記印字バッファ213Aに展開する。
【0087】
その後、ステップS60で、CPU212は、上記ステップS40で読み込んだテンプレートTPのバーコードオブジェクト(上記の例では印字オブジェクトB)の識別情報(オブジェクト名称)中に、上記収集識別子の1つである「_SR_」の識別子IDが含まれているか否か、を判定する。識別情報中に「_SR_」が含まれていなければステップS60の判定は満たされず(S60:NO)、後述のステップS70に移行する。識別情報中に「_SR_」が含まれていればステップS60の判定は満たされて(S60:YES)、ステップS110へ移行する。
【0088】
ステップS110では、CPU212は、ステップS30で取得された上記シリアルナンバー(前述の例では「プリンタシリアルNo.XY−451988」)のみを公知の手法でバーコード化して、後述のステップS90に移行する。
【0089】
一方、ステップS60の判定が満たされずに移行するステップS70では、CPU212は、上記ステップS40で読み込んだテンプレートTPのバーコードオブジェクト(上記の例では印字オブジェクトB)の識別情報中に、上記収集識別子の1つである「_ALL_」の識別子IDが含まれているか否か、を判定する。識別情報中に「_ALL_」が含まれていなければステップS70の判定は満たされず(S70:NO)、後述のステップS120に移行する。識別情報中に「_ALL_」が含まれていればステップS70の判定は満たされて(S70:YES)、ステップS80へ移行する。なお、このステップS70及び上記ステップS60を実行するCPU212が、各請求項記載の識別子判定手段として機能する。
【0090】
ステップS80では、CPU212は、ステップS30で取得された上記シリアルナンバー(前述の例では「プリンタシリアルNo.XY−451988」)と、上記ステップS20で取得したテキストデータとの全てを公知の手法でバーコード化して、後述のステップS90に移行する。
【0091】
一方、ステップS70の判定が満たされなかった場合は、上記ステップS40で読み込んだテンプレートTPのバーコードオブジェクト(上記の例では印字オブジェクトB)の識別情報(オブジェクト名称)中に、上記収集識別子が含まれず、前述の「OBJ_・・」の識別子IDが含まれることとなる。すなわち、本実施形態では、バーコードオブジェクトの識別情報には、「_SR_」、「_ALL_」「OBJ_・・」のいずれかの識別子IDが必ず含まれている。したがって、CPU212は、ステップS120で、上記ステップS40で読み込んだテンプレートTPに含まれる各印字オブジェクトのうち、上記「・・」の部分で識別情報の番号部分を指定されたオブジェクトの、印字データのテキストデータのみを公知の手法でバーコード化する。その後、後述のステップS90に移行する。
【0092】
ステップS90では、CPU212は、上記ステップS110、若しくはステップS80、若しくはステップS120、でバーコード化したデータを対応するバーコードオブジェクト(上記の例では印字オブジェクトB)に割り当てると共に、上記ステップS20で取得したテキストデータを対応する各印字オブジェクト(上記の例では印字オブジェクトC,D,E)に割り当てつつ、上記印字バッファ213Aに展開する。なお、このステップS90と前述のステップS20を実行するCPU212が、各請求項記載のテキストデータ取得手段として機能し、またこのステップS90と前述のステップS80及びステップS110とを実行するCPU212が、各請求項記載のバーコード化手段として機能する。
【0093】
その後、ステップS100では、CPU212は、モータ駆動回路216を介してプラテンローラ用モータ211を駆動するとともに、印字ヘッド制御回路217を介して印字ヘッド61の上記発熱素子を通電する。これにより、プラテンローラ66により被印字テープ3Aが搬送されつつ、上記ステップS90で印字バッファ213Aに展開した内容に基づく印字が印字ヘッド61によって実行され、バーコード印字部LBとテキスト印字部LT1〜3を含む印字ラベルLが作成される。なお、このステップS100を実行するCPU212が、各請求項記載の制御手段として機能する。その後、このフローを終了する。
【0094】
なお、以上のようにして印字ラベルが作成されたとき、例えば上記ステップS60→ステップS110→ステップS90→ステップS100を経て作成された場合は、例えば上記
図12に示される、上記シリアルナンバーのみがバーコード印字部LBに記録された印字ラベルLとなる。また例えば、上記ステップS60→ステップS70→ステップS80→ステップS90→ステップS100を経て作成された場合は、例えば、上記
図9に示される、全印字オブジェクトに含まれる全テキストデータと上記シリアルナンバーとがバーコード印字部LBに記録された印字ラベルLとなる。さらに例えば、上記ステップS60→ステップS70→ステップS120→ステップS90→ステップS100を経て作成された場合は、例えば、上記
図4に示される、全印字オブジェクトに含まれる全テキストデータのみがバーコード印字部LBに記録された印字ラベルLとなる。
【0095】
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、上記のようにいわゆるデータベース印刷を行う際に、テンプレートTPのバーコードオブジェクトの識別子IDを予め所定の収集識別子(上記の例では文字列「_ALL_」若しくは「_SR_」)とするだけで上記固有情報(上記の例ではシリアルナンバー)が自動的に取得(収集)される。そして、その固有情報がバーコード化して表記された印字ラベルLを、(例えば上記パーソナルコンピュータPCやスマートフォン等の高機能端末を印字ラベル作成装置1に接続し上記固有情報を吸い上げる等の、ユーザの手間なしに)容易に作成することができる。この結果、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
【0096】
また、本実施形態においては特に、前述のように、ステップS90において、バーコード化したデータを対応するバーコードオブジェクト(上記の例では印字オブジェクトB)に割り当てると共に、上記ステップS20で取得したテキストデータを対応する各印字オブジェクト(上記の例では印字オブジェクトC,D,E)に割り当て、上記印字バッファ213Aに展開する。これにより、バーコード化された表記のバーコード印字部LBのみならず、通常のテキスト文字が表記されるテキスト印字部LT1〜3も併せ備えた、印字ラベルL(
図9、
図10、
図12、
図13参照)を作成することができる。なお、図示を省略するが、テキスト印字部LT1を備えないバーコード印字部LBのみを備えた印字ラベルを上記の手法で作成することもできる。この場合も、上記手法(バーコードオブジェクトの識別情報に収集識別子を設けることで、自動的にシリアルナンバーをバーコード化する)により、上記同様にユーザの手間なしに容易に印字ラベルを作成でき、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
【0097】
また、本実施形態においては特に、バーコードオブジェクト(上記の例では印字オブジェクトB)の上記識別情報に「_ALL_」が含まれている場合には、全印字オブジェクトに含まれる全テキストデータと上記シリアルナンバーとがバーコード印字部LBに記録された印字ラベルL(
図9)が作成される。これにより、作成された印字ラベルLの当該バーコード印字部LBを例えば適宜のバーコードリーダで読み取ることで、上記テキストデータ及び上記シリアルナンバーをすべて取得することができる。
【0098】
なお、以上においては、上記固有情報として、プリンタシリアルナンバーをCPU212が取得してバーコード化した場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、印刷日時(すなわち印字ラベルLの作成日時)をCPU212が取得してバーコード化するようにしてもよい。この場合は、上記
図15のステップS30で、CPU212の上記タイマー212Aより上記作成日時が取得される。
【0099】
本発明の第2実施形態を
図16〜
図22により説明する。本実施形態は、カートリッジから供給される被印字テープに対し、印字形成を行って印字ラベルを作成する場合の実施形態である。上記第1実施形態と同等の部分には適宜同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
【0100】
図16は、本実施形態によるラベル印刷装置を、接続されるバーコードリーダとともに表す構成図である。
図16において、ラベル作成装置100(印刷物作成装置に相当)には、USBケーブル9を介し上記バーコードリーダBRが接続されている。
【0101】
ラベル作成装置100は、筐体101を有し、筐体101の上面部には、開閉可能(又は着脱可能としてもよい)に設けられた開閉蓋102が設けられている。筐体101の前面部には、テープ排出口104が設けられている。テープ排出口104は、筐体101内で作成された印字済みラベルテープ423(後述の
図18参照)を筐体101外へ排出するためのものである。
【0102】
バーコードリーダBRは、例えば適宜の印刷体300に設けられたバーコードBCから光学的に情報読み取りを行う。バーコードリーダBRによって読み取られた情報は、上記USBケーブル9を介してラベル作成装置100へ出力される。すなわち、この例では、上記バーコードBCをバーコードリーダBRがスキャンして読み込むことで、先に述べた印刷指示をラベル作成装置100に対して行うことができる。これにより、バーコードリーダBRが印字ラベル作成装置100の操作部として機能する。
【0103】
図17は、ラベル作成装置100の上記開閉蓋102を開いた状態で筐体101の内部のカートリッジホルダ及びそれに装着させるカートリッジの外観構成を表す斜視図である。この
図17では、図示の煩雑を避けるため上方に開いた状態の上記開閉蓋102の図示は省略している。
図18は、カートリッジを装着した状態のカートリッジホルダの周辺部分を、カートリッジとともに示す図である。
【0104】
これら
図17及び
図18において、ラベル作成装置100の筐体101内部には、カートリッジ410を着脱可能なカートリッジホルダ427と、印字ヘッド419(印字手段に相当)と、テープ送りローラ駆動軸430(搬送手段に相当)と、リボン巻取りローラ駆動軸431とが設けられている。カートリッジ410は、この例では、全体が略直方体形状に形成された箱体であり、その一部には表裏両面を貫通するヘッド挿通開口439が形成されている。
【0105】
カートリッジ410は、基材テープ416を巻回した基材テープロール417と、被印字媒体であるカバーフィルム411を巻回したカバーフィルムロール412と、印字用のインクリボン413(但し被印字媒体が感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール414と、印字後のインクリボン413を巻取るリボン巻取りローラ415と、テープ送りローラ418とを有している。
【0106】
基材テープロール417は、基材テープ用スプール417aの周りに、上記基材テープ416を巻回している。
【0107】
基材テープ416は、複数層(この例では4層)の積層構造を備えている(
図18中部分拡大図参照)。すなわち、内側に巻かれる側(部分拡大図中右側)よりその反対側(部分拡大図中左側)へ向かって、適宜の粘着剤からなり上記カバーフィルム411を貼り合わせるための粘着剤層416a、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等からなるテープ基材層416b、適宜の粘着剤からなる粘着剤層416c、剥離紙416dの順序で積層され構成されている。
【0108】
剥離紙416dは、最終的に完成した印字ラベル(後述のテキストラベルL1とバーコードラベルL2の総称。詳細は後述)が所定の物品等の貼り付け対象物に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着剤層416cにより当該貼り付け対象物に接着できるようにしたものである。
【0109】
カバーフィルムロール412は、カバーフィルム用スプール412aの周りに、この例では上記基材テープ416と略同じ幅である上記カバーフィルム411を巻回している。
【0110】
リボン供給側ロール414は、リボン供給側スプール414aの周りに、上記インクリボン413を巻回している。
【0111】
リボン巻取りローラ415は、リボン巻取りスプール415aを備えており、カートリッジホルダ427側の上記リボン巻取りローラ駆動軸431により駆動されることで、印字済み(使用済み)のインクリボン413を巻取り、リボン巻取りスプール415aに巻回する。
【0112】
テープ送りローラ418は、カートリッジホルダ427側の上記テープ送りローラ駆動軸430により駆動されることで、上記基材テープ416と上記カバーフィルム411とを押圧し接着させ印字済みラベル用テープ423としつつ、
図18中矢印Tで示す方向にテープ送りを行う。
【0113】
なお、上記リボン巻取りローラ415及びテープ送りローラ418は、それぞれカートリッジ410外に設けた例えばパルスモータであるテープ送りモータ433(後述の
図19参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸431及びテープ送りローラ駆動軸430に伝達されることによって連動して回転駆動される。
【0114】
一方、カートリッジホルダ427は、上記印字ヘッド419と、上記リボン巻取りローラ駆動軸431と、上記テープ送りローラ駆動軸430と、ローラホルダ422とを有している。
【0115】
印字ヘッド419は、多数の発熱素子を備えており、上記カバーフィルムロール412から繰り出されて搬送されるカバーフィルム411に対し、印字形成を行う。
【0116】
テープ送りローラ駆動軸430は、カートリッジホルダ427に装着されたカートリッジ410のカバーフィルムロール412から繰り出される(供給される)上記カバーフィルム411と、基材テープロール417から繰り出される上記基材テープ416とを、上記テープ送りローラ418を駆動させることにより搬送する。
【0117】
ローラホルダ422は、支持軸429により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置とリリース位置に切換可能とされている。このローラホルダ422には、プラテンローラ420及びテープ圧接ローラ421が回転可能に配設されており、ローラホルダ422が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ420及びテープ圧接ローラ421が上記印字ヘッド419及びテープ送りローラ418に対し圧着されるようになっている。
【0118】
さらに、カートリッジホルダ427には、カートリッジ410の排出口(図示せず)に隣接してカッタ428(切断手段に相当)が配設されている。このカッタ428は、ソレノイド435(後述の
図19参照)が励磁されることにより作動し、印字済みラベル用テープ423を厚さ方向に全切断し、後述のテキストラベルL1及びバーコードラベルL2をそれぞれ生成する(後述する
図20参照)。
【0119】
上記構成において、カートリッジ410が上記カートリッジホルダ427に装着された後、テープ送りモータ433(後述の
図19参照)の駆動力によってリボン巻取りローラ駆動軸431及びテープ送りローラ駆動軸430がそれぞれ同期して回転駆動される。テープ送りローラ駆動軸430の駆動に伴いテープ送りローラ418、プラテンローラ420、及びテープ圧接ローラ421が回転し、基材テープロール417から基材テープ416が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ418へ供給される。一方、カバーフィルムロール412からはカバーフィルム411が繰り出されるとともに、印字ヘッド駆動回路432(後述の
図4参照)により印字ヘッド419の複数の発熱素子が通電される。このとき、インクリボン413が、上記印字ヘッド419に押圧されることで当該カバーフィルム411の裏面に接触させられる。この結果、カバーフィルム411の裏面の所定の印字領域に、所望の印字(鏡像印字)がされる。そして、上記基材テープ416と上記印字が終了したカバーフィルム411とがテープ送りローラ418及びテープ圧接ローラ421により接着されて一体化されて印字済みラベル用テープ423として形成され、カートリッジ410外へと搬出される。そして、カッタ428によって印字済みラベル用テープ423が切断され、所望の印字がされた上記印字ラベル(印刷物に相当)が生成される。
【0120】
図19は、ラベル作成装置100の機能構成を表す機能ブロック図である。
【0121】
図19において、ラベル作成装置100の制御基板(図示せず)上に、制御回路440が配置されている。制御回路440には、CPU444が設けられており、このCPU444に、データバス442を介し、入出力インターフェース441、ROM446、メモリ447、RAM448、及び通信用インターフェース443Hが接続されている。通信用インターフェース443Hは、上記USBケーブル9を介し上記バーコードリーダBRに接続されている。
【0122】
ROM446には、制御上必要な各種のプログラムが格納されている。CPU444は、このようなROM446に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。RAM448は、CPU444により演算された各種の演算結果等を一時的に記憶する。このRAM448には、上記実施形態と同様、印字バッファ448Aが設けられている。メモリ447には、上記第1実施形態と同様、上記データベース30が記憶されているデータベース記憶部447Bと、上記テンプレートTPが記憶されているテンプレート記憶部447Aと、が備えられている。
【0123】
入出力インターフェース441には、上記印字ヘッド419を駆動するための印字ヘッド駆動回路432と、テープ送りモータ駆動回路434と、上記ソレノイド435を駆動するソレノイド駆動回路436と、が接続されている。
【0124】
テープ送りモータ駆動回路434は、テープ送りモータ433を駆動することにより、前述のテープ送りローラ駆動軸430及びリボン巻取りローラ駆動軸431を駆動し、基材テープ416、カバーフィルム411、及び印字済みラベル用テープ423の搬送を行う。
【0125】
ソレノイド駆動回路436は、上記カッタ428を駆動して切断動作を行わせるソレノイド435を励磁する。
【0126】
図19に示す制御回路440を核とする制御系において、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、テンプレートTPに割り付けられる文字列の内容を、データベース30のレコードにより指定する、いわゆるデータベース印刷によって上記印字ラベルが作成される。その際、例えばユーザ(操作者、使用者)が上記バーコードリーダBRを操作し、上記バーコード300をスキャンして読み込むことで、前述と同様、上記データベース30の少なくとも1つのレコードを指定する印刷指示が行われる。これにより、上記指定されたデータベース30の各レコードごとに、上記フィールド32,33,34にそれぞれ割り当てられた複数の文字列がテンプレートTPに流し込まれて先に述べた各印字オブジェクトC,D,Eに割り付けられる。そして、前述と同様、上記データ流し込み及び割り付けが済んだテンプレートTPを用いて、上記印字ラベルが作成される。
【0127】
上記のようにして本実施形態のラベル作成装置100において作成される印字ラベルの一例を
図20に示す。
図20において、既に述べたように、この例では上記印字済みラベルテープ423を用いて、上記カッタ428の切断によって互いに分離して生成された、テキストラベルL1及びバーコードラベルL2からなる上記印字ラベルが作成されている。この例は、上記
図10の印字ラベルLに対応する例であり、バーコードラベルL2には、前述のようにしてバーコード化された内容(上記「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」「プリンタシリアルNo.XY−451988」)を記録したバーコード印字部LBが備えられる。また、テキストラベルL1には、上記テキストデータ(上記の例では「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「2012年8月24日」「プリンタシリアルNo.XY−451988」)をそれぞれ表記するテキスト印字部LT1,LT,LT3,LT4が備えられる。
【0128】
図21は、
図20中のX−X断面図である。
図21に示すように、テキストラベルL1は、前述の
図3に示した基材テープ416にカバーフィルム411が加わった5層構造となっている。すなわち、表面(
図21中上側)よりその反対側(
図21中下側)へ向かって、カバーフィルム411、粘着剤層416a、テープ基材層416b、粘着剤層416c、剥離紙416dの順序で積層され構成されている。
【0129】
そして、カバーフィルム411の裏面には、前述の「品名:プロジェクタ」、「資産コード:07−123」、「購入日:2012年8月24日」、「プリンタシリアルナンバー:XY−451988」の文字からなる印字Rが、上記したように鏡像印字により印刷されている。
【0130】
なお、図示を省略しているが、バーコードラベルL2も上記テキストラベルL1と同様の層構成であり、バーコード印字部LBにおいて、カバーフィルム411の裏面に、「品名:プロジェクタ」「資産コード:07−123」「購入日:2012年8月24日」「プリンタシリアルナンバー:XY−451988」の内容を記録したバーコード印字RBが、上記したように鏡像印字により印刷されている。
【0131】
本実施形態のラベル作成装置100の上記CPU444によって実行される制御内容を表すフローチャートを、
図22に示す。
図22に示すフローでは、上記した第1実施形態の
図15のステップS100に代えて、新たにステップS101及びステップS102が設けられている。すなわち、
図15と同様のステップS10以降の各手順を経て、ステップS90における、バーコード化したデータのバーコードオブジェクト(上記の例では印字オブジェクトB)への割り当てと、上記テキストデータの対応する各印字オブジェクト(上記の例では印字オブジェクトC,D,E)への割り当てと、それらの上記印字バッファ448Aへの展開が終わったら、新たに設けたステップS101及びステップS102に移る。
【0132】
ステップS101及びステップS102では、前述のステップS100と同様、CPU444は、テープ送りモータ駆動回路434を介してテープ送りモータ433を駆動するとともに、印字ヘッド駆動回路432を介して印字ヘッド419の発熱素子を通電する。これにより、テープ送りローラ駆動軸430及びリボン巻取りローラ駆動軸431が駆動されて基材テープ416、カバーフィルム411、及び印字済みラベル用テープ423が搬送されつつ、上記ステップS90で印字バッファ448Aに展開した内容に基づく印字が印字ヘッド419によって実行される。また、CPU444は、ソレノイド駆動回路436を介してソレノイド435を励磁することでカッタ428を駆動する。これらによって、ステップS101でテキスト印字部LT1,LT2,LT3,LT4を含むテキストラベルL1が作成され、ステップS102でバーコード印字部LBを含むバーコードラベルL2が作成される。なお、
図20に示す例は、上記ステップS60→ステップS70→ステップS80→ステップS90→ステップS101→ステップS102を経てテキストラベルL1とバーコードラベルL2が作成された場合を例にとって示している。すなわち、前述と同様、バーコードラベルL2では、全印字オブジェクトに含まれる全テキストデータと上記シリアルナンバーとがバーコード印字部LBに記録されている。
【0133】
本実施形態においては、上記のようにバーコード印字部LBとテキスト印字部LT1〜3とが全切断部位によって分けられた印字ラベルを作成することができる。そしてその際、上記第1実施形態と同様、データベース印刷を行う際に上記シリアルナンバーがバーコード化して表記された印字ラベルLを、ユーザの手間なしに容易に作成することができ、ユーザにとっての利便性を向上することができる。
【0134】
なお、上記第2実施形態においては、カッタ428により印字済みラベル用テープ423を厚さ方向に全切断し、テキストラベルL1及びバーコードラベルL2を互いに分離した状態でそれぞれ生成したが、これに限られない。すなわち、カッタ428に代えて、印字済みラベル用テープ423を厚さ方向に部分切断する、切断手段の別の例に相当するハーフカッタ(図示省略)を設けても良い。この場合、テキストラベルL1及びバーコードラベルL2を互いに一部接続された状態で生成することができる。この場合も上記同様の効果を得る。
【0135】
なお、以上においては、上記固有情報として、プリンタシリアルナンバーをCPU212が取得してバーコード化した場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、前述のようにしてテンプレートTPが読み込まれ、データベース30からの前述のデータ流し込み及び割りつけが行われた後に、当該テンプレートTPに含まれるテキストオブジェクト(前述の例では印字オブジェクトC,D,E)の内容に対し、適宜の操作手段(上記第1実施形態の印字ラベル作成装置1のタッチパネル部5Aや操作ボタン部5C、上記第2実施形態のラベル作成装置100の筐体101に設けられた図示しない操作ボタン等)によって内容の編集が行われる場合がある。このようなには、その編集に係わる編集処理情報(編集内容そのものでもよいし、編集の有無でもよい)をCPU212,444が取得してバーコード化するようにしてもよい。
【0136】
この場合、当該編集直後に上記編集情報が例えばRAM213,448に記憶されており、上記
図15や
図22のステップS30で、上記RAM213,448から上記編集情報が取得される。これらの場合も前述と同様の効果を得る。
【0137】
なお、以上において、
図3、
図19に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
【0138】
また、
図15、
図22に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0139】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0140】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。