特許第6428727号(P6428727)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6428727
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20181119BHJP
   A63F 5/04 20060101ALI20181119BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
   A63F7/02 319
   A63F5/04 511A
   A63F5/04 512D
   A63F7/02 304D
【請求項の数】2
【全頁数】56
(21)【出願番号】特願2016-156045(P2016-156045)
(22)【出願日】2016年8月9日
(62)【分割の表示】特願2011-140702(P2011-140702)の分割
【原出願日】2011年6月24日
(65)【公開番号】特開2016-187677(P2016-187677A)
(43)【公開日】2016年11月4日
【審査請求日】2016年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】久保 和則
(72)【発明者】
【氏名】西川 友彦
【審査官】 篠崎 正
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5987273(JP,B2)
【文献】 特開2010−201042(JP,A)
【文献】 特開2002−102451(JP,A)
【文献】 特開2004−049604(JP,A)
【文献】 特開2007−089777(JP,A)
【文献】 特開平03−007184(JP,A)
【文献】 特開2003−117141(JP,A)
【文献】 特開2010−099176(JP,A)
【文献】 特開2004−173845(JP,A)
【文献】 特開2007−151569(JP,A)
【文献】 特開平06−218092(JP,A)
【文献】 特開2007−330409(JP,A)
【文献】 特開2007−061465(JP,A)
【文献】 特開2005−245609(JP,A)
【文献】 特開2003−290492(JP,A)
【文献】 特開平09−075506(JP,A)
【文献】 特開2005−006996(JP,A)
【文献】 特開2007−143809(JP,A)
【文献】 特開2009−195603(JP,A)
【文献】 特開2004−113493(JP,A)
【文献】 特開2003−296751(JP,A)
【文献】 特開2001−346993(JP,A)
【文献】 特開平04−138189(JP,A)
【文献】 特開2005−046546(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の識別情報を変動表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記表示手段は、対応する光源が点灯状態とされることで部分的な発光態様とさせるための部分発光部を複数備え、当該複数の部分発光部を所定の組合わせで発光可能に構成され、
前記複数の部分発光部は、第1発光部と、前記第1発光部に対して相対変位可能に構成された第2発光部とを備え、
前記表示手段は、前記第1発光部に対して相対変位可能に構成された可動手段と、前記可動手段を変位させる駆動手段とを備え、
前記第2発光部は、前記可動手段に搭載された第2対応光源が点灯状態とされた場合に前記可動手段の前面側において発光して視認されるとともに、
前記可動手段は、その前面側において、前記第2対応光源が点灯状態とされた場合に前記第2発光部よりも暗い視認態様とされる暗部を備え、
前記可動手段は、前記第1発光部の前方に重なる位置を変化可能に構成され、
前記可動手段の位置に関わらず、前記表示手段を前方から視認した場合に、前記第1発光部と前記第2発光部との間には前記暗部が存在する構成であり、
前記表示手段では、
前記第1発光部、及び、前記第2発光部の発光態様の組合わせが前記識別情報を示し、前記可動手段の変位に連動して前記識別情報が形状変化する第1演出状態と、
前記第1発光部、及び、前記第2発光部の発光態様の組合わせが前記識別情報を示さない第2演出状態とを導出可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記遊技機は、パチンコ機、又は、回式遊技機であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、パチンコ機等の遊技機には、複数種類の図柄等を変動表示可能な可変表示手段が設けられている。そして、始動条件が成立することによって、遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態を発生させるか否かの当否抽選が行われるとともに、前記可変表示手段において図柄の変動表示が開始され、所定時間後、自動的に或いは所定の停止操作によって、図柄の変動表示が当否抽選の結果に応じた態様にて停止させられる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−154110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、可変表示手段として、液晶表示装置を採用したものが知られている。しかしながら、液晶表示装置が搭載されている遊技機が主流となっている現状において、液晶表示装置で派手な演出表示を行うだけでは、他機種との差別化を図ることが困難な上、遊技者に大したインパクトを与えられないことが懸念される。
【0005】
なお、上述した課題は、パチンコ機に限られるものではなく、スロットマシン等の他の遊技機にも該当する問題である。
【0006】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、その目的は、斬新な演出を導出することのできる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の遊技機は、
複数種類の識別情報を変動表示可能な表示手段を備える遊技機であって、
前記表示手段は、対応する光源が点灯状態とされることで部分的な発光態様とさせるための部分発光部を複数備え、当該複数の部分発光部を所定の組合わせで発光可能に構成され、
前記複数の部分発光部は、第1発光部と、前記第1発光部に対して相対変位可能に構成された第2発光部とを備え、
前記表示手段は、前記第1発光部に対して相対変位可能に構成された可動手段と、前記可動手段を変位させる駆動手段とを備え、
前記第2発光部は、前記可動手段に搭載された第2対応光源が点灯状態とされた場合に前記可動手段の前面側において発光して視認されるとともに、
前記可動手段は、その前面側において、前記第2対応光源が点灯状態とされた場合に前記第2発光部よりも暗い視認態様とされる暗部を備え、
前記可動手段は、前記第1発光部の前方に重なる位置を変化可能に構成され、
前記可動手段の位置に関わらず、前記表示手段を前方から視認した場合に、前記第1発光部と前記第2発光部との間には前記暗部が存在する構成であり、
前記表示手段では、
前記第1発光部、及び、前記第2発光部の発光態様の組合わせが前記識別情報を示し、前記可動手段の変位に連動して前記識別情報が形状変化する第1演出状態と、
前記第1発光部、及び、前記第2発光部の発光態様の組合わせが前記識別情報を示さない第2演出状態とを導出可能に構成されていることを特徴としている。
【0008】
尚、前記遊技機は、パチンコ機、又は、回式遊技機であることとしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、斬新な演出を導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態におけるパチンコ機の正面図である。
図2】パチンコ機の斜視図である。
図3】内枠及び前面枠セットを開放したパチンコ機の斜視図である。
図4】内枠および遊技盤等の構成を示す正面図である。
図5】パチンコ機の背面図である。
図6】パチンコ機の主な電気的構成を示すブロック図である。
図7】可変表示装置ユニットの分解斜視図である。
図8】右リールユニットの分解斜視図である。
図9】右セグメントユニットの分解斜視図である。
図10】可変表示装置ユニットの正面図である。
図11】可変表示装置ユニットの正面図である。
図12】可変表示装置ユニットの正面図である。
図13】可変表示装置ユニットの正面図である。
図14】貼着前の図柄シートを示す正面図である。
図15】貼着前の表示切替シートの正面図である。
図16】モード告知演出設定処理を示すフローチャートである。
図17】モード告知演出実行処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図3等に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外郭を構成する外枠11を備えており、この外枠11の一側部に内枠12が開閉可能に支持されている。尚、図3では便宜上、遊技盤30面上に配設される釘や役物、前面枠セット14に取付けられるガラスユニット137等を省略して示している。
【0012】
外枠11は、図3図5等に示すように、上辺枠構成部11a及び下辺枠構成部11bが木製の板材により構成され、左辺枠構成部11c及び右辺枠構成部11dがアルミニウム合金製の押出成形材により構成され、これら各枠構成部11a〜11dがネジ等の離脱可能な締結具により全体として矩形枠状に組み付けられている。
【0013】
図1図2に示すように、左辺枠構成部11cの上下端部には、それぞれ上ヒンジ81及び下ヒンジ82が取着されている。当該上ヒンジ81及び下ヒンジ82にて、内枠12の上下部が回動可能に支持されており、これにより内枠12が開閉可能となる。そして、外枠11の内側に形成される空間部に内枠12等が収容される。
【0014】
また、図5に示すように、右辺枠構成部11dには、その幅方向後端部近傍から外枠11内側へ向け突出した延出壁部83が形成されている。延出壁部83は、内枠12の右側部背面側に設けられる施錠装置600(図3参照)に対応する上下区間全域を内枠12の背面側から覆っている。加えて、図3に示すように、延出壁部83の前面側には、施錠装置600の係止部材が係止される上下一対の受部84,85が設けられている。また、下側の受部85には、後述する内枠開放検知スイッチ92に当接する押圧部86が、外枠11内側に向けて突設されている。
【0015】
さらに、下辺枠構成部11bには樹脂製の幕板飾り87が取着されている。幕板飾り87の上面奥部には、上方に突出するリブ88が一体形成されている。これにより内枠12との間に隙間が形成されにくくなっている。
【0016】
図3に示すように、内枠12の開閉軸線は、パチンコ機10の正面からみて左側において上下に沿って設定されており、この開閉軸線を軸心として内枠12が前方側に開放できるようになっている。内枠12は、外形が矩形状をなす樹脂ベース38を主体に構成されており、当該樹脂ベース38の中央部には略楕円形状の窓孔39が形成されている。
【0017】
また、内枠12の前面側には前面枠セット14が開閉可能に取付けられている。前面枠セット14は、内枠12と同様に、パチンコ機10の正面から見て左側において上下に沿って設定された開閉軸線を軸心として前方側に開放できるようになっている。
【0018】
前面枠セット14は、内枠12と同様に外形が矩形状をなし、閉鎖状態においては内枠12の前面側ほぼ全域を覆う。前面枠セット14の中央部には略楕円形状の窓部101が形成されている。これにより、前面枠セット14の窓部101及び内枠12の窓孔39を介して、内枠12の後面に装着される遊技盤30(遊技領域)を外部から視認可能となる。遊技盤30の詳細な構成については後述する。
【0019】
図1に示すように、前面枠セット14の前面側には、その下部中央において球受皿としての下皿15が設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。また、下皿15の手前側には、下皿15内から遊技球を排出するための球抜きレバー25が設けられている。加えて、下皿15の左部には、LEDが内蔵された演出ボタン125が設けられており、演出ボタン125を押圧操作することで、後述する装飾図柄表示装置42等において対応する演出が行われたり、演出内容が変更されたりする。
【0020】
下皿15の右方には、手前側に突出した遊技球発射ハンドル(以下、単にハンドルという)18が設けられている。尚、ハンドル18には、図示しないタッチセンサや、ハンドル18の操作部の操作量を検出するための図示しない操作量検出手段(可変抵抗器)が設けられている。そして、ハンドル18が右回りに回動操作されると、回動操作量に応じた強さで、後述する発射手段としての発射装置60によって遊技球が発射される。また、ハンドル18には、ハンドル18を握った右手の親指で押圧操作可能な発射禁止ボタン18aが設けられている。当該発射禁止ボタン18aを押圧した状態においては、ハンドル18を握っていたとしても、発射装置60による遊技球の発射が禁止される。このため、遊技球の発射を禁止しつつハンドル18の回動操作を行ったり、ハンドル18を握った状態で、一時的に遊技球の発射を止めたりすることができる。
【0021】
下皿15の上方には上皿19が設けられている。上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する発射装置60の方へ案内する球受皿である。尚、上皿19が遊技球で満杯になった状態では、払出される遊技球は、後述する下皿連通路71及び排出口16を介して、下皿15へと案内される。
【0022】
上皿19には球貸しボタン121と返却ボタン122とが設けられている。これにより、遊技ホール等において、パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で球貸しボタン121が操作されると、その操作に応じて貸出球が上皿19に供給される。一方、返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。但し、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では球貸しボタン121及び返却ボタン122は不要である。
【0023】
さらに、上皿19には、球抜きボタン123が設けられている。球抜きボタン123が押圧操作されることで、上皿19の球案内路の下流側に設けられ、下皿15に連通する連通孔(図示略)が開口し、上皿19に貯留されていた遊技球が下皿15へと案内される(落下する)。つまり、遊技者は、球抜きボタン123を操作することで、上皿19にある遊技球をいつでも下皿15に移すことができる。
【0024】
また、前面枠セット14の前面にはその周囲に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅といった発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が設けられている。また、該環状電飾部102の両側部には、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ104が設けられている。尚、環状電飾部102のうち各エラー表示ランプ104の上方部位には、前面枠セット14の背面に設けられるスピーカSP(図3参照)に対応して細かな透孔が多数形成されている。
【0025】
前面枠セット14の背面側にはガラスユニット137が取付けられている。ガラスユニット137は、従来の前後一対の矩形状の板ガラスが前後対をなして別々に取着されるものではなく、全体として丸形をなし、アッセンブリ化された上で取付けられている。
【0026】
次に、内枠12(樹脂ベース38)について図4を参照して説明する。上述した通り、内枠12(樹脂ベース38)には、窓孔39の後側において遊技盤30が装着されている。遊技盤30は、その周縁部が内枠12(樹脂ベース38)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース38の窓孔39を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。
【0027】
また、内枠12(樹脂ベース38)の前面下部、すなわち窓孔39(遊技盤30)の下方位置には、発射装置60及び当該発射装置60より発射された直後の遊技球を案内する発射レール61が取付けられている。本実施形態では、発射装置60としてソレノイド式発射装置を採用している。また、発射装置60の上方には、上皿19から案内される遊技球を、内蔵された駆動手段(例えばソレノイド)の駆動により、1球ずつ発射装置60の発射位置へと案内する球送り装置63が設けられている。
【0028】
次に、遊技盤30の構成について図4を参照して説明する。遊技盤30には、一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞ユニット(始動口)33、スルーゲート34、可変表示装置ユニット35等がルータ加工によって形成された貫通孔に配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取付けられている。周知の通り一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞ユニット33などの各種入賞口に遊技球が入球(入賞)すると、各種検出スイッチにより検出され、上皿19(又は下皿15)へ所定数の賞球が払い出される。例えば、始動入賞ユニット33への入球があった場合には3個、一般入賞口31への入球があった場合には10個、可変入賞装置32への入球があった場合には15個の遊技球が上皿19(下皿15)に払出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、一般入賞口31等の各種入賞口に入賞しなかった遊技球は、このアウト口36を通って遊技領域外へと排出される。また、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0029】
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない閉状態になっており、大当たり状態(特別遊技状態の発生)の際に、遊技球が入賞可能な開状態とされる。尚、図示は省略するが、可変入賞装置32は、遊技盤30の後方へと通じる大入賞口(入賞口)と、大入賞口を開閉するシャッタ(可動部)と、シャッタを動作させるための大入賞口ソレノイド(駆動手段)と、大入賞口に入球した遊技球を検出するカウントスイッチ223とを備え、大入賞口ソレノイドを駆動制御し、シャッタを開閉させることで、可変入賞装置32(大入賞口)を閉状態と開状態とに切替えている。
【0030】
始動入賞ユニット33は、始動入球手段としての上入賞口33a、及び下入賞口33bと、下入賞口33bの両側部に設けられた開閉する一対の開閉部材33cとを備えている。開閉部材33cが所定条件の成立に応じて開閉動作することにより、下入賞口33bの側方を流下する遊技球が下入賞口33bへと案内される開状態と、案内されない閉状態との間で状態変化可能に構成されている。
【0031】
尚、詳しくは後述するが、始動入賞ユニット33は、上入賞口33a、下入賞口33bに入球した遊技球をそれぞれ検知する始動入球検知手段としての第1始動入賞スイッチ224a、及び第2始動入賞スイッチ224bを備えている。当該始動入賞スイッチ224a、224bにて遊技球が検知された場合に、大当たり状態を発生させるか否かを決める当否抽選が行われる。そして、当否抽選にて大当たりに当選した場合には、可変入賞装置32が開放される特別遊技状態としての大当たり状態が付与されることとなる。
【0032】
また、遊技盤30の右上部には、当該当否抽選の結果を教示するための切替表示(変動表示)が行われる第1特別表示装置43L、及び第2特別表示装置43Rが設けられている。第1及び第2特別表示装置43L、43Rは、それぞれ2文字(及びドット)を表示可能なタイプの7セグメント表示装置により構成されている。第1特別表示装置43Lは、始動入賞ユニット33の上入賞口33aへの遊技球の入球を契機とする変動表示が行われ、第2特別表示装置43Rでは、下入賞口33bへの遊技球の入球を契機とする変動表示が行われる構成となっている。尚、特別表示装置43L、43Rは、後述する主制御手段としての主制御装置261によって表示内容が直接的に制御される。
【0033】
さらに、第1及び第2特別表示装置43L、43Rにて変動表示が停止したときの表示態様により、当否抽選の結果、すなわち、「大当たり」又は「外れ」であることが確定的に表示される。例えば、上入賞口33aに遊技球が入賞すると、対応する第1特別表示装置43Lにて点灯態様(点灯するセグメントの組合わせ)が高速で(例えば4msec毎に)切替表示(変動表示)され、所定時間が経過すると、いずれかの点灯態様を停止表示(例えば数秒間停止)する。そして、当否抽選にて「大当たり」に当選した場合には、対応する点灯態様が変動停止時に表示され、大当たり状態が発生する。
【0034】
また、本実施形態では、当否抽選にて所定の確率で大当たりに当選する低確率状態と、当否抽選にて低確率状態よりも高確率で大当たりに当選する高確率状態とがある。さらに、開閉部材33cが比較的頻繁に開放され、遊技球を下入賞口33cへ入球させ易くなる高入球状態と、開閉部材33cがほとんど開状態とされず、遊技球を下入賞口33bへ入球させ難い低入球状態とがある。以下、低確率状態かつ低入球状態である状態を「通常モード」と称し、低確率状態かつ高入球状態である状態を「時間短縮モード」と称し、高確率状態かつ高入球状態である状態を「確変モード」と称する。また、本実施形態では、通常モード及び確変モードは大当たり状態が発生するまで継続されるのに対し、時間短縮モードは、大当たり状態が発生しなくても、特別表示装置43L、43R(及び装飾図柄表示装置42)における変動表示が50回又は100回行われると終了し、通常モードに移行する構成となっている。
【0035】
本実施形態の大当たり種別は、第1通常ボーナス(以下「NB1」と言う)と、第2通常ボーナス(以下「NB2」と言う)と、15ラウンドスーパーボーナス(以下「15RS」と言う)と、10ラウンドスーパーボーナス(以下「10RS」と言う)との3種類である。そして、可変入賞装置32が30秒間開放されること、又は、可変入賞装置32が開放されてから可変入賞装置32に8個の遊技球が入球することを1ラウンドとして、「NB1」、「NB2」、「15RS」に関しては、それが15回繰り返され、一方、「10RS」に関しては、それが10回繰り返されてから、大当たり状態が終了する。また、「15RS」、「10RS」の大当たり状態終了後には「確変モード」が付与され、「NB1」、「NB2」の大当たり状態終了後には「時間短縮モード」が付与される。さらに、「NB1」の大当たり終了後に付与される時間短縮モードは変動表示が50回行われると終了し、「NB2」の大当たり終了後に付与される時間短縮モードは変動表示が100回行われると終了する。
【0036】
尚、詳しくは後述するが、本実施形態では、上入賞口33aへの遊技球の入球に基づいて大当たりに当選した場合と、下入賞口33bへの遊技球の入球に基づいて大当たりに当選した場合とで、「NB1」、「NB2」となる割合は同じであるが、「15RS」となる割合(換言すれば「7RN」となる割合)が異なっている。
【0037】
さらに、特別表示装置43L、43Rにおいては、「大当たり」に当選したことが教示されるだけでなく、大当たり状態の種別、すなわち、「NB1」、「NB2」、「15RS」、「10RS」のいずれであるかについても教示される。例えば、第1特別表示装置43L(又は第2特別表示装置43R)において最終的に「7.7.」が表示された(停止表示された)場合には「15RS」が付与され、「n.0.」が表示された場合には「NB1」が付与されるといった具合に対応付けられている。また、1つの大当たり種別を教示する特別表示装置43L、43Rの停止態様は1つではなく複数存在し、例えば、「15RS」が発生する場合、第1特別表示装置43L(又は第2特別表示装置43R)において、「7.7.」、「P.b」、「5.L.」、「A.3」・・・のいずれかが選択されて停止表示される。また、第1特別表示装置43L、第2特別表示装置43Rのどちらか一方において、変動表示又は決定表示が行われている場合には、他方が消灯状態とされており(「−」を表示しておいてもよい)、どちらにおいても変動表示及び決定表示が行われていない場合には、両方においてそれぞれ「−」が表示される。
【0038】
また、第1又は第2特別表示装置43L、43Rの変動表示中に新たに遊技球が始動入賞ユニット33に入賞した場合には、その分の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では、上入賞口33aに入賞した遊技球、及び下入賞口33bに入賞した遊技球に対応して、それぞれ4回までの変動表示(合計8回の変動表示)が保留される。
【0039】
また、上入賞口33aへの遊技球の入球に基づく変動表示(以下、「第1変動表示」と言う)の保留数は、青色に発光可能な第1保留ランプ46aにて点灯表示され、下入賞口33bへの遊技球の入球に基づく変動表示(以下、「第2変動表示」と言う)の保留数は、赤色に発光可能な第2保留ランプ46bにて点灯表示されるようになっている。保留ランプ46a、46bは、第1変動表示及び第2変動表示の各最大保留数と同じく4個ずつ設けられており、保留されている第1変動表示又は第2変動表示の数と同じ数だけ点灯する。当該保留ランプ46a、46bは、後述するサブ制御手段としてのサブ制御装置262によって表示内容が制御される。尚、大当たり状態中に新たに遊技球が始動入賞ユニット33に入賞した場合、その分の変動表示についても保留される。
【0040】
尚、保留された変動表示は、基本的に、保留された順番で消化されるようになっているが、第1変動表示及び第2変動表示の両方が保留されている場合(保留ランプ46a、46bがそれぞれ1つ以上点灯している場合)には、第2変動表示が優先的に消化されるようになっている。すなわち、下入賞口33bへの入賞を契機とする第2変動表示が全て消化された状態でなければ、上入賞口33aへの入球を契機とする第1変動表示が行われない構成となっている。例えば、第1保留ランプ46aが1つ点灯している状態において、下入賞口33bに遊技球が入球し、第2保留ランプ46bが1つ点灯した場合、第1変動表示が後回しにされ、先に第2変動表示が行われることとなる。
【0041】
スルーゲート34は、遊技領域の左右(可変表示装置ユニット35の両側方)に1つずつ設けられ、遊技領域を流下する遊技球が1球ずつ通過可能に構成されている。詳しくは後述するが、スルーゲート34は、当該スルーゲート34を通過する遊技球を検知可能なスルーゲートスイッチ225を備えており、当該スルーゲートスイッチ225にて遊技球が検知された場合に、始動入賞ユニット33を開状態とするか否かの入球アシスト抽選が行われる。そして、入球アシスト抽選にて当選した場合には、始動入賞ユニット33の下入賞口33b(開閉部材33c)が規定時間だけ開状態とされる。
【0042】
さらに、当該入球アシスト抽選の結果を教示するための切換表示(変動表示)が行われる普通図柄表示装置41が設けられている。普通図柄表示装置41は、普通図柄として「○」又は「×」を点灯表示可能に構成されており、遊技球がスルーゲート34を通過した場合に、例えば普通図柄を「○」→「×」→「○」→・・・という具合に高速で変動表示する。そして、その変動表示が当選に対応する「○」図柄で数秒間停止した(変動表示が終了した)場合には、始動入賞ユニット33(開閉部材33c)が所定時間だけ開状態となる。この普通図柄表示装置41は、後述する主制御装置261によって直接的に表示内容が制御される。
【0043】
また、普通図柄表示装置41の変動表示中に、新たに遊技球がスルーゲート34を通過した場合には、その分の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。
【0044】
可変表示装置ユニット35は、当否抽選の結果に対応した表示が行われる装飾図柄表示装置42を備え、始動入賞ユニット33の上方において遊技盤30の中央を含む部位に設置されている。また、可変表示装置ユニット35には、上記した普通図柄表示装置41、装飾図柄表示装置42、保留ランプ46a、46b、及び保留ランプ44等が設けられている。尚、可変表示装置ユニット35の詳細については後述する。
【0045】
また、遊技盤30には、内レール構成部51と外レール構成部52とからなり、発射装置60から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するレール50が取付けられている。これにより、ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は発射レール61及びレール50を通じて、遊技盤30とガラスユニット137との間に形成される遊技領域内に案内される。
【0046】
内レール構成部51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、レール50から遊技領域へと案内された遊技球が再度レール50内に戻ってしまうといった事態が防止される。また、外レール構成部52の略先端部(図4の右上部)には、返しゴム54が取着されている。所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって例えば遊技盤30の略中央部側へ戻されることとなる。
【0047】
また、本実施形態では、外レール構成部52が遊技盤30の右上部で途絶え、内レール構成部51が遊技盤30の右下部で途絶えている。このため、遊技領域は、レール50及び樹脂ベース38の窓孔39の内周面により画定される。但し、発射装置60にて打出された遊技球が、戻り球防止部材53を通過するまでは、レール50を逆流する場合があるため、内外レール構成部51,52の並行部分は遊技領域から除かれる。
【0048】
図3に示すように、前面枠セット14の背面側には、窓部101の下方において、球通路ユニット70が設けられている。球通路ユニット70は、後述する払出機構部352から下皿15の排出口16へ繋がる下皿連通路71と、払出機構部352から上皿19へ繋がる上皿連通路73と備えている。また、内枠12の前面側に設けられた発射レール61とレールユニット50(外レール構成部52)との間には所定間隔の隙間があり、前面枠セット14の球通路ユニット70には、前記隙間より落下した遊技球を下皿15へと案内するファール球通路72が形成されている。これにより、仮に、発射装置60から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球としてレール50を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路72を介して下皿15に排出される。
【0049】
また、図3及び図4中の符号67は後述する払出機構部352により払出された遊技球を内枠12の前方に案内するための払出通路であり、上皿連通路73(上皿19)に通じる通路と、下皿連通路71(下皿15)に通じる通路とに分かれている。払出通路67の下方にはシャッタ68が設けられており、前面枠セット14を開放した状態では、バネ等の付勢力によりシャッタ68が前方に突出して払出通路67の出口をほぼ閉鎖するようになっている。また、前面枠セット14を閉じた状態では、下皿連通路71の入口側後端部によってシャッタ68が押し開けられるようになっている。尚、下皿連通路71及び上皿連通路73の入口(球流入部)が隣接するとともに、前面枠セット14の閉状態において当該各入口と払出通路67とが所定距離だけ離間しており、両者間の隙間を遊技球が通過可能となっている。このため、上皿19及び上皿連通路73が遊技球で満杯となると、払出される遊技球が下皿連通路71側に流れ(下皿連通路71の入口側に溢れ)、下皿連通路71を通って下皿15に払出されることとなる。
【0050】
加えて、球通路ユニット70には、下皿連通路71内に位置する遊技球を検知する満杯検知スイッチ(図示略)が設けられている。当該満杯検知スイッチの存在により、下皿15が遊技球で満杯になっていること(下皿15が遊技球で満杯となり、下皿連通路71において遊技球が滞留していること)を把握することができる。本実施形態では、満杯検知スイッチによって所定時間継続して遊技球が検知されることに基づき、装飾図柄表示装置42における表示や音声等を用いて下皿15が満杯であることを教示するエラー報知の制御が行われる。尚、下皿連通路71における遊技球の滞留が解消され、満杯検知スイッチにより遊技球が検知されなくなると(所定時間継続して検知されなくなると)エラー報知の状態が解除される。
【0051】
次に、パチンコ機10の背面構成について図5等を参照して説明する。パチンコ機10の背面には、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして、一部前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給する遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。払出機構及び保護カバーは1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。
【0052】
遊技盤30の略中央部に配設された可変表示装置ユニット35の背面側には、サブ制御装置262、後述するリール表示装置48を制御するためのリール制御装置408、及び、後述するセグメント表示装置49を制御するためのセグメント表示装置49が着脱可能に取り付けられている。リール制御装置408、セグメント制御装置409、及びサブ制御装置262はそれぞれ図示しない基板ボックスに収容されて固定されている。
【0053】
フレームカバー213の下方には、一般入賞口31、可変入賞装置32及び始動入賞ユニット33等を背後から覆うようにして、遊技盤30に対して主制御装置261が回動可能に取付けられている。主制御装置261は透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263に収容されている。基板ボックス263は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備え、これらボックスベースとボックスカバーとが封印部材によって連結されている。封印部材によって連結された基板ボックス263は、所定の痕跡を残さなければ開封できない構成となっている。これにより、基板ボックス263が不正に開封された旨を容易に発見することができる。
【0054】
また、遊技盤30には、一般入賞口31等の各種入賞口に対応して、当該各種入賞口へ入球した遊技球を検出する入球検出スイッチが設けられている。具体的には、図4に示すように、一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32にはカウントスイッチ223が設けられている。また、始動入賞ユニット33には、上入賞口33a及び下入賞口33bそれぞれに対応して第1始動入賞スイッチ224a、第2始動入賞スイッチ224bが設けられている。さらに、スルーゲート34に対応する位置にはスルーゲートスイッチ225が設けられている。
【0055】
各種入球検出スイッチにて各々検出された検出結果は、主制御装置261に取り込まれる。そして、該主制御装置261よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御装置311に送信され、該払出制御装置311からの出力信号に基づき所定数の遊技球の払出しが実施される(スルーゲートスイッチ225により検出された場合を除く。)
この他、遊技盤30の裏面には、図示は省略するが、可変入賞装置32にて大入賞口を開放する大入賞口用ソレノイドが設けられ、始動入賞ユニット33にて一対の開閉部材33cを開閉駆動する入賞口用ソレノイドが設けられている。
【0056】
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。図5に示すように、裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と、遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。また、裏パックユニット203は、内枠12の左側部(図5では右側)に対して開閉可能に支持されており、上下方向に沿って延びる開閉軸線を軸心として後方に開放できるようになっている。加えて、裏パックユニット203の左上部(図5では右上部)には外部端子板240が設けられている。
【0057】
外部端子板240は、遊技ホールのホールコンピュータなどへの各種情報送信を中継するためのものであり、複数の外部接続端子が設けられている。便宜上、符号は付さないが、例えば現在の遊技状態(大当たり状態や確変モード等)に関する情報を出力するための端子、後述する開放検知スイッチ91,92によって検出される前面枠セット14や内枠12の開放に関する情報を出力するための端子、入球エラー、下皿満タンエラー、タンク球無しエラー、払出しエラーなど各種エラー状態に関する情報を出力するための端子、払出制御装置311から払出される賞球数に関する情報を出力するための端子などが設けられている。
【0058】
裏パック351は例えばABS樹脂により一体成形されており、パチンコ機10の後方に突出して略直方体形状をなす保護カバー部354を備えている。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉塞され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示装置ユニット35、リール制御装置408、セグメント制御装置409、及びサブ制御装置262を覆うのに十分な大きさを有する。但し、本実施形態では、保護カバー部354が基板ボックス263の上部及び右部(図5では左側の部位)も合わせて覆う構成となっている。これにより、裏パックユニット203の閉鎖状態において、基板ボックス263の右部に設けられた封印部材、及び主制御装置261の上縁部に沿って設けられた端子部(基板側コネクタ)が覆われることとなる。
【0059】
払出機構部352は、保護カバー部354を迂回するようにして配設されている。すなわち、保護カバー部354の上方には、上側に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払出された遊技球は上皿19等に供給される。
【0060】
また、払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込む電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFされる。
【0061】
裏パックユニット203(基板ボックス263)の下方には、内枠12の左側部(図5では右側)にて軸支され、後方に開放可能な下枠セット251が設けられている。尚、一般入賞口31等の各入賞口に入賞した遊技球は、下枠セット251において形成された排出通路部に集められ、排出通路部の排出シュートを通じてパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36も同様に排出通路部に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出シュートを介してパチンコ機10外部に排出される。尚、本実施形態では、裏パックユニット203と下枠セット251とが別体として構成され、それぞれ独立して開閉可能であるが、裏パックユニット203と下枠セット251とが一体的に形成されることとしてもよい。
【0062】
また、図5に示すように、下枠セット251の背面側には、払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314が前後に重ねられた状態で着脱可能に取り付けられている。
【0063】
発射制御装置312及び電源装置313は基板ボックス313aに収容されて下枠セット251の背面側に固定されている。尚、発射制御装置312及び電源装置313は、便宜上それぞれ独立した制御装置として説明するが、実際には1つの基板(プリント基板)により構成される。
【0064】
また、払出制御装置311は、基板ボックス311aに収容されて、基板ボックス313a(発射制御装置312及び電源装置313)の背面側に固定されている。尚、払出制御装置311が収容される基板ボックス311aには、上述した主制御装置261が収容される基板ボックス263と同様に封印部材が設けられ、基板ボックス311aの開封された痕跡が残るようになっている。
【0065】
加えて、カードユニット接続基板314は、基板ボックス314aに収容されて、基板ボックス313a(発射制御装置312及び電源装置313)の背面側に固定されている。なお、上記各基板ボックス311a,313a,314aは透明樹脂材料等により構成されており、内部が視認可能となっている。
【0066】
また、払出制御装置311には基板ボックス311aから外方に突出する状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られる。
【0067】
さらに、電源装置313には基板ボックス313aから外方に突出するRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰させることができる。従って、通常手順で(例えば遊技ホールの営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入する。
【0068】
また、内枠12の右側部背面側には施錠装置600が設けられている(図3参照)。施錠装置600は、前面枠セット14の前面側に露出するシリンダ錠601(図1等参照)を備えており、該シリンダ錠601の鍵穴に鍵を挿入し、一方に回動操作することで内枠12を解錠でき、他方に回動操作することで前面枠セット14を解錠できるようになっている。本実施形態では、内枠12は外枠11に対し施錠され、前面枠セット14は内枠12に対し施錠される。
【0069】
尚、上記のように、外枠11の右辺枠構成部11dには、施錠装置600に対応する上下区間全域を内枠12の背面側から覆う延出壁部83が形成されている(図5参照)。これにより、外枠11の背面側から線材等を進入させ、当該線材等により施錠装置600を操作することが困難となる。結果として、防御性能の向上を図ることができる。さらに、延出壁部83は、裏パックユニット203及び下枠セット251の右端部(図5では左側の端部)を背面側から覆う構成となっており、内枠12の閉状態においては、裏パックユニット203及び下枠セット251を開放できない構成となっている。
【0070】
また、図4に示すように、内枠12の前面側右下部(発射装置60の右側)には、前面枠セット14の開放を検知するための前面枠開放検知スイッチ91が設けられ、図5に示すように、内枠12の背面側右下部(図5では左下)には、内枠12の開放を検知するための内枠開放検知スイッチ92が設けられている。前面枠開放検知スイッチ91及び内枠開放検知スイッチ92は、それぞれスイッチ本体部に対して出没可能な検知部を備えており、前面枠開放検知スイッチ91は検知部が前方に向くように設けられ、内枠開放検知スイッチ92は検知部が後方へ向くように設けられる。そして、検知部がスイッチ本体部から突出した状態にある場合にはオン信号を主制御装置261に出力し、検知部がスイッチ本体部側に押圧され、スイッチ本体部に没入した状態ではオフ信号を主制御装置261に出力する構成となっている。つまり、前面枠開放検知スイッチ91は前面枠セット14の閉鎖時において検知部が前面枠セット14の背面で押圧されてオフ状態となり、前面枠セット14の開放時には、検知部が突出状態に戻ってオン状態となる。同様に、内枠開放検知スイッチ92は内枠12の閉鎖時において検知部が外枠11の受部85に一体形成された押圧部86によって押圧されてオフ状態となり、内枠12の開放時には検知部が突出状態に戻ってオン状態となる。
【0071】
次に、本実施形態において特徴的構成を備えてなる可変表示装置ユニット35について、図7図13等を参照して説明する。
【0072】
[可変表示装置ユニット35]
図7に示すように、可変表示手段としての可変表示装置ユニット35は、遊技盤30の裏面側に固定される略四角枠状のフレームベース45と、フレームベース45に取付けられるとともに、識別情報としての装飾図柄を変動表示可能な装飾図柄表示装置42と、装飾図柄表示装置42を囲むようにして遊技盤30の図示しない開口に沿って遊技盤30の前方から取付けられる略枠状のセンターフレーム47とを備えている。本実施形態では、センターフレーム47の内周側の領域が、装飾図柄表示装置42による装飾図柄の変動表示を視認可能とする視認領域402を構成している。
【0073】
可変表示装置ユニット35の視認領域402は、左右方向において等間隔で、左図柄表示領域403と、中図柄表示領域404と、右図柄表示領域405との3つの領域に区画されている。各図柄表示領域403、404、405では、装飾図柄表示装置42によって複数種類の装飾図柄が変動表示され、その後、主制御装置261からのコマンドに基づく態様にて装飾図柄が順次停止表示されるようになっている。例えば、主制御装置261にて大当たり状態の発生が確定すると、第1又は第2特別表示装置43L、43Rにて大当たりに対応する表示がなされるとともに、装飾図柄表示装置42にて装飾図柄が大当たりに対応する組合わせで停止表示され(例えば、各図柄表示領域403、404、405にて停止表示される装飾図柄が同一となり)、大当たり状態が開始される。
【0074】
また、装飾図柄が大当たりに対応する組合わせで停止表示される場合には、その前段階として、例えば、左図柄表示領域403及び右図柄表示領域405において同一の装飾図柄が停止表示されることとなる。このように左図柄表示領域403及び右図柄表示領域405にて同一の装飾図柄が停止表示されるとともに、中図柄表示領域404において未だ変動表示が行われている状態がリーチ状態である。
【0075】
また、本実施形態では、大当たり状態の発生が教示されたとしても、装飾図柄表示装置42を視認しているだけでは、大当たりの種別を判別できないように構成されている。つまり、特別表示装置43L、43Rが停止表示されたときの態様を視認すれば、大当たり状態の種別を判別可能であるが、それを視認しなかった、或いは、特別表示装置43L、43Rの停止態様と大当たり状態の種別との対応関係を把握していない遊技者は判別がつかない。さらに、本実施形態では、確変モード及び時間短縮モードにおける装飾図柄表示装置42の態様が共通であるため、大当たり状態が終了しても確変モード又は時間短縮モードのどちらかであるのかを判別がつかない場合もある。但し、時間短縮モードは変動表示が50回又は100回行われると終了するため、通常モードに移行した時点で結果的に時間短縮モードであったことを判別可能である。また、全15ラウンドの大当たり状態は「15RS」しかないため、当該大当たり状態終了後には確変モードとなることを把握することができる。
【0076】
{センターフレーム47}
図10等に示すように、本実施形態のセンターフレーム47には、その上部に対応して「龍の顔」を模した固定役物412が設けられている。当該固定役物412は、詳しくは後述する可動役物712とともに「龍」をモチーフにした演出手段としてのギミック411を構成する。また、センターフレーム47には、各種ランプが複数個所に内蔵されており、特に、固定役物412に対応しては、三色LEDが龍の目や髭に相当する部位(図12で散点模様を付した部位)等に配置されるとともに、「龍の口」に対応しては、とりわけ輝度の高いLED(以下、告知ランプ413と称する)が配置されている。そして、固定役物412としては、発光態様を変化させることで、可動役物712と一体となったギミック演出を行い得るように構成されている。
【0077】
また、図10に示すように、センターフレーム47の側部には、センターフレーム47の側方を流下する遊技球が入球可能な入球口151が設けられており、該入球口151に入球した遊技球は、センターフレーム47の内部に形成され、装飾図柄表示装置42の側部に沿って上下に延びるワープ流路152を介して、装飾図柄表示装置42の下方に形成されたステージ153上に案内される。ステージ153上に案内された遊技球は、ステージ153上から前方の遊技領域に転落する。また、ステージ153を転動する遊技球のうちステージ153の中央にて前後に延びる溝154に上手く収まった遊技球については、当該溝154に沿って前方に落下することで、比較的高い確率で始動入賞ユニット33(上入賞口33a)に入球するようになっている。
【0078】
また、図7図10に示すように、センターフレーム47には、ステージ153の後縁部から上方に突出する立壁部155が設けられており、立壁部155において、上記普通図柄表示装置41、保留ランプ44、第1保留ランプ46a、及び第2保留ランプ46bが設けられている。さらに、立壁部155には、装飾図柄表示装置42にて行われている変動表示が上入賞口33a及び下入賞口33bのうちどちらの入球に対応するものであるか(第1変動表示又は第2変動表示のどちらであるか)を示すための変動特定ランプ40が設けられている。尚、変動特定ランプ40は、発光色が青色のLED及び発光色が赤色のLEDを備えており、装飾図柄表示装置42において第1変動表示が行われている場合には青色に発光し、第2変動表示が行われている場合には赤色に発光する。
【0079】
{装飾図柄表示装置42}
図7に示すように、装飾図柄表示装置42は、図柄(絵柄)を上下にスクロール表示可能な左リールユニット421、中リールユニット422、及び右リールユニット423からなるリール表示装置48と、各リールユニット421、422、423を囲うようにして配置されるセグメント表示装置49とを備えている。詳しくは後述するが、セグメント表示装置49は、リール表示装置48と協働のもと、各図柄表示領域403、404、405においてそれぞれ7セグメント表示(デジタル数字柄の表示)を行い得るようになっている。本実施形態では、リール表示装置48で表示される図柄だけでなく、7セグメント表示による図柄(数字柄)についても図柄(装飾図柄)を構成し、識別情報に相当する。
【0080】
また、リール表示装置48は、後述するサブ制御装置262及びリール制御装置408によって変動態様が制御され、セグメント表示装置49は、サブ制御装置262及びセグメント制御装置409によって表示内容が制御されている。すなわち、装飾図柄表示装置42においては、第1及び第2特別表示装置43L、43Rにて表示される結果に対応させるように、主制御装置261からのコマンドに基づき、サブ制御装置262によって補助的な表示内容が決定され、当該決定に基づき、リール制御装置408やセグメント制御装置409によってリール表示装置48やセグメント表示装置49の表示制御が行われる。本実施形態では、リール表示装置48の各リールユニット421、422、423がセンター表示手段を構成し、各リールユニット421、422、423を囲うセグメント表示装置49がアウター表示手段を構成する。
【0081】
(リール表示装置48)
図8に示すように、右リールユニット423は、左右に貫通する略円筒状の内リール424と、内リール424を回転駆動させる第1モータ425と、内リール424の外周面を囲うようにして内リール424を内周側に収容する略円筒状の外リール426と、外リール426を回転駆動させる第2モータ427と、外リール426を収容する収容ボックス428と、内リール424の内周側に配置されるバックライト429とを備えている。本実施形態のバックライト429は、リール制御装置408ではなくセグメント制御装置409によって点灯制御される。尚、本実施形態では、内リール424が回転体を構成し、第1モータ425が回転駆動手段を構成し、バックライト429が発光手段を構成する。また、説明は省略するが、左リールユニット421及び中リールユニット422についても、基本的に右リールユニット423と同様の構成を備えている。
【0082】
収容ボックス428は、左右一対の側壁部431の上辺部間、下辺部間、及び後辺部間をそれぞれ上壁部432、下壁部433、及び後壁部434で連結するとともに、これらが組付けられてなる略箱状体の前方の開口部を、透明なボックスカバー435で塞ぐことによって構成されている。右側の側壁部431の左面(内面)には第1モータ425が固定され、左側の側壁部431の右面(内面)には第2モータ427が固定されている。
【0083】
また、側壁部431の前縁部は、外リール426の外周形状に対応して略円弧状をなしている。さらに、ボックスカバー435は、外リール426の外周面形状に対応して断面略円弧状をなしている。加えて、ボックスカバー435には、上縁部及び下縁部から上方又は下方に延出する固定部435aが設けられ、当該固定部435aにおいて側壁部431とねじ固定されるようになっている。また、収容ボックス428には、各種配線を挿通させる開口部や放熱孔等が形成されている。
【0084】
内リール424の本体は透明な樹脂で構成されており、その外周面には、複数種類の装飾図柄がプリントされた帯状の図柄シート441が周方向に沿って巻かれるように貼着されている。図14に示すように、図柄シート441には、図柄シート441の長手方向を縦向きとして、装飾図柄が等間隔に配列されており、本実施形態では、左リールユニット421の内リール424に対して図14(a)に示す図柄シート441aが貼着され、中リールユニット422の内リール424に対して図14(b)に示す図柄シート441bが貼着され、右リールユニット423の内リール424に対して図14(c)に示す図柄シート441cが貼着されている。
【0085】
本実施形態の各図柄シート441には、それぞれ5種類10個の装飾図柄が等間隔で一列に配列されている。また、内リール424の外径(上下の幅)は、可変表示装置ユニット35の視認領域402の上下の幅よりも大きくなっており、本実施形態では、各図柄表示領域403、404、405において、各リールユニット421、422、423の内リール424に付された装飾図柄をそれぞれ最多で3個ずつ、視認領域402全体で合計9個同時に視認可能に構成されている(図11参照)。さらに、3×3個の装飾図柄を表示する視認領域402では、水平方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の有効ラインが設定されており、いずれかの有効ライン上に「7」図柄が3つ揃うように内リール424を停止させることによって、大当たり状態の発生を教示するよう構成されている。
【0086】
また、本実施形態の図柄シート441は、全体的に光を透過させることのできる素材で構成されており、特に、装飾図柄のプリント部分は、その周りの余白部分よりも光の透過率が高くなっている。このため、内リール424の内周側に設置されるバックライト429を点灯させることで、バックライト429の光が図柄シート441を包含する内リール424を透過し、これによって、図柄シート441の装飾図柄が浮かび上がることとなる。従って、バックライト429を点灯状態としておけば、外側から光が内リール424に当たらなくても、内リール424の装飾図柄を遊技者に認識させることができる。本実施形態では、「7」図柄(「白7」図柄、及び、「赤7」図柄)が半透明となっていて、図柄シート441の装飾図柄の中でも特に光の透過率が高くなっている。加えて、図柄シート441の横幅は、内リール424の横幅とほぼ同じとなっており、さらに、「白7」図柄、及び「赤7」図柄の横棒の部位(左側の縦辺部を1画目とした場合の2画目の横辺部位)は、図柄シート441の横幅一杯に延びている。尚、「白7」図柄、及び「赤7」図柄の横棒部位の上下の幅は、後述する外リール426の透光部456の上下幅とほぼ同じとなっている。
【0087】
また、内リール424は、その内周側に設けられた略車輪状をなす第1支持フレーム443を介して、第1モータ425に軸支されている。図8に示すように、第1支持フレーム443は、略円盤状をなすハブ444と、ハブ444よりも大径の略円環状をなすリム445と、ハブ444の外周縁とリム445の内周縁とを連結するスポーク446とを備えている。ハブ444とリム445とはそれぞれの中心軸線が同一の直線上に存在するが、当該直線方向における位置がずれているため、スポーク446はハブ444の遠心方向に向けて傾斜して延びている。そして、ハブ444を内リール424の内側に位置させるようにして、リム445が内リール424の左縁に沿って取着されるとともに、ハブ444の右面側と、第1モータ425の駆動軸とが連結される。これにより、第1モータ425が駆動すると、内リール424が内リール424の中心軸線を中心として回転するようになり、内リール424が回転すると、内リール424の装飾図柄が上下方向に変動するように視認されることとなる。尚、第1モータ425は、そのほとんどの部分が、内リール424の内側に収容された状態となっている。
【0088】
外リール426の内径は、内リール424の外径よりも若干大きく、外リール426の横幅は内リール424の横幅とほぼ同じ(内リール424よりも若干大きい)となっている。本実施形態では、内リール424の全体が外リール426の内周側に収容状態とされている。また、外リール426の本体は透明な樹脂で構成されており、その外周面には、帯状の表示切替シート451が周方向に沿って貼着されている。
【0089】
本実施形態では、左リールユニット421の外リール426に対して図15(a)に示す表示切替シート451aが貼着され、中リールユニット422の外リール426に対して図15(b)に示す表示切替シート451bが貼着され、右リールユニット423の外リール426に対して図15(c)に示す表示切替シート451cが貼着されている。このように、表示切替シート451が外リール426に貼着されることで、外リール426には、遮光性を有する非透過領域452と、透明な透過領域453と、透明ではあるが両側辺部に沿って半透明赤色の波模様が描かれたエフェクト表示領域454と、遊技者に所定の情報を伝える情報表示領域455とが形成される。
【0090】
非透過領域452、及び、透過領域453は、内リール424の装飾図柄3つ分の上下幅に対応しており(3つの装飾図柄の前方を覆うことのできる上下幅となっており)、各非透過領域452及び透過領域453は、それぞれ可変表示装置ユニット35の視認領域402を介して視認される範囲の内リール424の前方全体を覆うことができるようになっている。このため、内リール424の前方に非透過領域452が位置した状態では、内リール424がほぼ視認不可能とされる。その一方で、内リール424の前方に透過領域453が位置した状態では、内リール424を視認可能な領域が外リール426で妨げられることなく、内リール424をそのままの態様で視認可能とすることができる。
【0091】
また、非透過領域452の中央部には、左右に長い長6角形状の透明な透光部456が形成されている。そして、外リール426を非透過領域452が前方に位置するように(内リール424の前方に外リール426の非透過領域452が位置するように)変位させて、バックライト429を点灯させると、図10等に示すように、図柄表示領域403、404、405の中央において透光部456が光って浮かび上がることとなる。詳しくは後述するが、本実施形態では、非透過領域452を前方に位置させた状態にあるときの透光部456は、7セグメント表示の中央の横棒部位(7セグメント表示を行うための7つのセグメント発光部のうち中央のもの)を構成しており、非透過領域452を前方に位置させた状態で、バックライト429をセグメント表示装置49とともに点灯制御することで、7セグメント表示を実行可能に構成されている。従って、内リール424の装飾図柄の変動表示を行う場合には、外リール426を透過領域453(或いはエフェクト表示領域454、情報表示領域455)が前方に位置するように回動変位させ、7セグメント表示の数字柄を装飾図柄とした変動表示を行う場合には、外リール426を非透過領域452が前方に位置するように回動変位させることとなる。
【0092】
さらに、非透過領域452の少なくとも外周面は黒色であり、外表面における光の反射率も低く抑えられているため、バックライト429が点灯した際に、透光部456(の輪郭)がくっきりと浮かび上がるようになっている。加えて、前後方向(リール424、426の外周方向)において、内リール424の中でも特に光の透過率の高い「7」図柄の横棒部位と、外リール426の透光部456とを合致させると、透光部456をより明るくはっきりと視認させることができる。尚、本実施形態では、透光部456の形成された非透過領域452を有する外リール426及び第2モータ427によって透過範囲限定手段が構成される。また、本実施形態では、外リール426の透光部456が中央のセグメント発光部に相当するとともに、当該セグメント発光部は外リール426を回動変位させることに伴って変位する(視認可能位置と視認不可能位置との間を変位する)ため、可動型セグメント発光部でもある。
【0093】
加えて、外リール426の情報表示領域455で示される情報は、各リールユニット421、422、423で異なっており、中リールユニット422の外リール426の情報表示領域455には、遊技者に対して演出ボタン125の押圧操作を促す絵が描かれ、左リールユニット421の外リール426の情報表示領域455には、大当たりであることを示す表記がなされ、右リールユニット423の外リール426の情報表示領域455には、確変モードが付与される確変大当たりであることを示す表記がなされている。
【0094】
また、外リール426の内周側には、略車輪状をなす第2支持フレーム461が設けられている。図8に示すように、第2支持フレーム461は上記した第1支持フレーム443と同様にハブ462、リム463、及びスポーク464を備えており、ハブ462を外リール426の内側に位置させるようにして、リム463が外リール426の左縁に沿って取着されるとともに、ハブ462の左面と、第2モータ427の駆動軸とが連結されている。そして、第2モータ427が駆動すると、外リール426の中心軸線を回転軸線として外リール426が回動するようになっている。尚、外リール426のスポーク464は、内リール424のリム445及びスポーク446との接触を回避するために段差形状をなしている。また、内リール424の回転軸線と外リール426の回転軸線とは仮想の同一直線上に延在している。さらに、第2モータ427の大部分は外リール426(及び内リール424)の内周側に位置している。
【0095】
尚、第1モータ425、及び第2モータ427はステッピングモータにより構成され、リール制御装置408と電気的に接続されている。また、内リール424及び外リール426に対応して、各リール424、426の回転位相を検出可能な位相検出センサ467、468が設けられており、リール制御装置408は、内リール424及び外リール426が1周するごとに各リール424、426の回転位置を確認し補正することができる。さらに、リール制御装置408は、サブ制御装置262と電気的に接続されており、各リール424、426の回転開始又は停止のタイミングや、停止時の回転位相はサブ制御装置262からリール制御装置408に出力されるコマンド、ひいては主制御装置261からサブ制御装置262に出力されるコマンドに基づいて設定される。すなわち、リール表示装置48においては、第1及び第2特別表示装置43L、43Rにて表示される結果に対応させるように、主制御装置261からのコマンドに基づき、サブ制御装置262によって補助的な表示内容が決定され、当該決定に基づき、リール制御装置408によって駆動制御が行われる。
【0096】
(セグメント表示装置49)
図7に示すように、セグメント表示装置49は、左リールユニット421の左方に設置される第1セグメントユニット701と、左リールユニット421と中リールユニット422との間に設置される第2セグメントユニット702と、中リールユニット422と右リールユニット423との間に設置される第3セグメントユニット703と、右リールユニット423の右方に設置される第4セグメントユニット704とを備えている。
【0097】
以下、第4セグメントユニット704の詳細について、図9を参照して説明する。第4セグメントユニット704は、右リールユニット423の右方に配置されるハウジング711と、ハウジング711に対して相対変位可能に設けられる上下一対の可動役物712と、ハウジング711の前縁部に設けられる縦セグメント表示ユニット713と、可動役物712を駆動させるためのセグメント駆動手段としての回動モータ714と、回動モータ714の駆動力を可動役物712に伝達させるリンク機構715とを備えている。
【0098】
ハウジング711は、右リールユニット423の右側の側壁部431に対して略当接状態で設置されるハウジングベース721と、ハウジングベース721の右方の開口部を覆うハウジングカバー722とを備え、ハウジングベース721とハウジングカバー722との間にリンク機構715を収容可能に構成されている。ハウジング711は、右リールユニット423よりも下方にまで延在しており、当該下部におけるハウジングベース721には回動モータ714を設置するためのモータ設置部723(開口部とねじ孔)が設けられている。また、回動モータ714はステッピングモータにより構成され、セグメント制御装置409と電気的に接続されている。さらに、ハウジング711には、右リールユニット423を支持するための支持台724が形成されている。
【0099】
縦セグメント表示ユニット713は、後述する発光体ユニットが上下一対で取着される発光体取付パーツ731と、発光体取付パーツ731の前方に配置される透明樹脂製の光拡散パーツ732と、光拡散パーツ732の前方に配置される不透明樹脂製の透過領域限定パーツ733と、縦セグメント表示ユニット713をハウジング711(ハウジングベース721)の前部に固定するための上下一対の連結パーツ734とを備えている。また、縦セグメント表示ユニット713は、外リール426(内リール424)の外周形状に対応して円弧状に湾曲形成された右リールユニット423の側壁部431の前縁に沿って配設されるものであり、発光体取付パーツ731、光拡散パーツ732、透過領域限定パーツ733は基本的に円弧状に湾曲している。
【0100】
尚、図9では、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニットの図示を省略しているが、実際には、後述する可動役物712に搭載されているような発光体ユニット752が発光体取付パーツ731に装着されている。すなわち、発光体ユニット752は矩形板状の基盤に対して3色LEDがその長手方向において3つ並んで設けられたものである。また、縦セグメント表示ユニット713においては、発光体取付パーツ731に対して発光体ユニット752が縦向きで設置される。
【0101】
光拡散パーツ732は、発光体取付パーツ731に装着された各発光体ユニット752の前方に対応する部位にそれぞれレンズ部732aを備えている。レンズ部732aは上下に細長い長6角形状をなして前方に突出して前面は平坦面(平坦な湾曲面)となっており、裏面側が若干球面状に凹んでいる。また、光拡散パーツ732の裏面の上部及び下部には、レンズ部732aを外れた位置において後方に突出し、発光体取付パーツ731の前縁を挟むようにして保持可能なスリットを有する係止凸部732bが設けられている。さらに、光拡散パーツ732の上辺部及び下辺部には、円弧状の切欠き部732cが形成されている。
【0102】
透過領域限定パーツ733には、光拡散パーツ732の上下一対のレンズ部732aに対応する位置においてそれぞれレンズ部732aを嵌入可能とする上下に長細い長6角形状のセグメント開口部733aが形成されている。セグメント開口部733aにレンズ部732aを挿入することで、セグメント開口部733aの後面と光拡散パーツ732の前面とを当接させることができるようになっている。そして、発光体取付パーツ731に装着された発光体ユニット752が発光した場合、対応するレンズ部732aが長6角形状に光って浮かび上がることとなる。また、透過領域限定パーツ733の左辺部から後方に延出する折り返し部733bが設けられている。当該折り返し部733bにより、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752が発光した場合に、かかる光が光拡散パーツ732を介する等して、右リールユニット423側に極力漏れないように構成されている。さらに、透過領域限定パーツ733の上部及び下部には、後方に突出する連結ボス733cが設けられている。また、セグメント開口部733aにレンズ部732aを挿入すると、各連結ボス733cが光拡散パーツ732の切欠き部732cに挿通されるようになっている。
【0103】
連結パーツ734は、上下に真っ直ぐ延びるパーツ本体735と、パーツ本体735の一端部から後方に突出するとともに、左右に貫通するねじ孔(図示略)が形成されたねじ固定部736とを備えている。また、パーツ本体735の前面側には、上下に延び、発光体取付パーツ731の後縁部を挿入可能な溝部735aが形成され、パーツ本体735のうちねじ固定部736が形成された端部とは反対側の端部には、前後に貫通する連結孔735bが形成されている。
【0104】
縦セグメント表示ユニット713の組付けは、先ず、光拡散パーツ732のレンズ部732aを透過領域限定パーツ733のセグメント開口部733aに挿入し、発光体取付パーツ731の前縁部を光拡散パーツ732の上下一対の係止凸部732b(のスリット)に嵌め込む。続いて、上下一対の連結パーツ734はねじ固定部736側の端部が互いに対向するような向きで、発光体取付パーツ731の後縁部へそれぞれ連結パーツ734の溝部735aを嵌め込む。そして、各連結パーツ734の連結孔735bと、透過領域限定パーツ733の連結ボス733cとをねじ固定することで、連結パーツ734と透過領域限定パーツ733とが連結される。また、各連結パーツ734と透過領域限定パーツ733とが連結されることで、各連結パーツ734と透過領域限定パーツ733との間に発光体取付パーツ731及び光拡散パーツ732が挟持固定される。以上のようにして縦セグメント表示ユニット713が一体的に組付けられる。
【0105】
また、連結パーツ734のねじ固定部736がハウジングベース721の内側面に形成されたユニット取付ボス726と位置合わせされ、ねじ固定されることで、縦セグメント表示ユニット713がハウジング711に相対変位不可能に取付けられている。加えて、縦セグメント表示ユニット713は、可変表示装置ユニット35の視認領域402内に配置されており、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752が発光すれば、視認領域402において上下に長い6角形状の発光部を視認することができるようになっている。
【0106】
尚、本実施形態では、縦セグメント表示ユニット713がアウター表示手段の固定部を構成し、縦セグメント表示ユニット713のセグメント開口部733aの内周側に配置されるレンズ部732aがセグメント発光部を構成する。また、本実施形態の各図柄表示領域403、404、405は、各リールユニット421、422、423の内リール424の装飾図柄が視認される範囲のみを指すのではなく、各リールユニット421、422、423の周りを囲むようにして配置されるセグメント表示装置49の各発光部(セグメント発光部761)の表示範囲をも含むこととする。
【0107】
リンク機構715は、左右方向を軸線方向として後端が同一の軸ピンによってハウジング711に軸支される上下一対の回動アーム741と、回動モータ714の駆動軸714aに固定される第1ギア部材742と、各回動アーム741を回動させるとともに所定の回動位置で保持するための上下一対の第2ギア部材743と、第1ギア部材742と各第2ギア部材743とを連動させる従動ギア744と、第1ギア部材742の回転位相を検出する位置検出センサ745とを備えている。
【0108】
回動アーム741には、左右方向に貫通し、回動アーム741の長手方向に沿って延びる長孔741aが形成されており、長孔741aに対して、第2ギア部材743の偏心位置に取付けられた円筒状の突起743aが挿通状態とされている。これにより、第2ギア部材743が回転すると、回動アーム741が上下に回動変位するようになっている。
【0109】
さらに、各回動アーム741の先端部には連結部材746が取付けられており、連結部材746を介して、回動アーム741と可動役物712とが相対変位不可能に連結されている。連結部材746は、ハウジング711の前縁部に取付けられる縦セグメント表示ユニット713との干渉を回避するべく、適宜屈曲加工されている。また、ハウジング711のハウジングベース721には、連結部材746の先端側を右リールユニット423側へ突出させるための切欠き部727が形成されており、当該切欠き部727においては、ハウジングベース721の前縁がハウジングカバー722の前縁や右リールユニット423の前縁よりも後方(内リール424の内周側)に位置している。当該切欠き部727を介して連結部材746を設置することで、縦セグメント表示ユニット713を迂回して回動アーム741と可動役物712とを接続することができる。
【0110】
また、回動アーム741の回動軸線は、内リール424及び外リール426の回転軸線と同一直線上に存在するようになっている。このため、回動アーム741が回動すると、回動アーム741に連結された可動役物712は、外リール426及び内リール424の外周(収容ボックス428のボックスカバー435の前面)に沿って回動変位することとなる。
【0111】
加えて、第1ギア部材742と下側の回動アーム741に対応する第2ギア部材743とが従動ギア744を介して連結されるとともに、上側の回動アーム741に対応する第2ギア部材743と、下側の回動アーム741に対応する第2ギア部材743とが従動ギア744を介して連結されている。このため、回動モータ714を駆動させると上下一対の回動アーム741が同時に動作する。さらに、上側の回動アーム741に対応する第2ギア部材743と、下側の回動アーム741に対応する第2ギア部材743とが2つの同形状の従動ギア744を介して連結されている上、2つの第2ギア部材743はほぼ同形状(歯の形やピッチが同じ)となっている。このため、上下一対の第2ギア部材743は、第1ギア部材742が所定量回転した場合の回転量は同じとなるが、回転方向が逆方向となる。従って、上下一対の回動アーム741は、その先端が互いに近接するように動作したり、互いに離間するように動作したりすることとなる。
【0112】
可動役物712は、回動アーム741に固定された連結部材746と連結される台板751と、台板751に搭載される発光体ユニット752と、台板751に搭載された発光体ユニット752を囲むようにして設置される拡散防止枠753とを備えている。また、可動役物712の横幅はリールユニット423単体の横幅よりも広く、リールユニット423の一側部から他側部にかけて(一対の側壁部431間にかけて)架け渡されるようにして設けられている。さらに、本実施形態では、上下一対の可動役物712が1つの回動モータ714に連動して互いに遠近する構成であり、可動役物712は、内リール424の装飾図柄を上下に3つ同時に視認可能とする開位置(離間位置、拡大位置)と、内リール424の装飾図柄を1つだけ視認可能とする閉位置(接近位置、縮小位置)との間を変位可能に構成されている。つまり、可動役物712は、縦セグメント表示ユニット713とともに、内リール424の装飾図柄を視認可能な領域を画定する部位(枠部)であり、可動役物712が動作すると、内リール424の視認可能領域が上下に拡大したり収縮したりすることとなる。また、本実施形態では、可動役物712が開位置にあっても、可動役物712が可変表示装置ユニット35の視認領域402内に位置し、前方から視認可能に構成されている。
【0113】
発光体ユニット752は、縦セグメント表示ユニット713に搭載されたものと同じであり、可動役物712においては、台板751に対して発光体ユニット752が横向きで装着される。また、拡散防止枠753の外周形状は、左右方向に長い長6角形状となっており、透過率の低い素材で構成されている。そして、台板751に搭載された発光体ユニット752が拡散防止枠753によって囲まれることにより、該発光体ユニット752によって発光する範囲が長6角形状となるように画定されている。
【0114】
また、可動役物712の前面側には被覆手段としての役物カバー754が設けられている。役物カバー754は台板751よりも大きく、役物カバー754によって台板751全体が覆われている。さらに、役物カバー754は、黒色の半透明な合成樹脂を凹凸加工するとともに、当該樹脂板の裏面側にハーフミラーの加工を施すことで構成されている。上記のように、本実施形態の可動役物712は、センターフレーム47の上部に設けられた固定役物412とともに、「龍」を模したギミック411を構成するものでもある。
【0115】
尚、本実施形態では、左右のリールユニット421、423に対応する可動役物712は「龍の前足」を模し、中リールユニット422に対応する上側の可動役物712は「龍の下顎」を模している。そして、可動役物712を動作させることで、例えば、真ん中の可動役物712を閉位置とすることでギミック411が開口して告知ランプ413が発光するといった演出や、左右の可動役物712を小さく反復動作させることで、内リール424を引っ掻いて変動させる(スピードの弱まった或いはほぼ動かなくなった内リール424を再び勢い良く回転させる)ような演出や、可動役物712を開位置から閉位置へと比較的勢いよく変位させ、回転する内リール424を掴んで止めるような演出等を行うことができる。
【0116】
さらに、役物カバー754はハーフミラーであることから、可動役物712に搭載された発光体ユニット752が消灯した状態では基本的に役物カバー754の表面が視認されるのみであるが、発光体ユニット752が点灯すると、役物カバー754において拡散防止枠753の内周側に対応する領域が発光することとなる。尚、本実施形態では、可動役物712がアウター表示手段の可動部を構成し、拡散防止枠753の内周側の領域がセグメント発光部を構成する。また、ギミック411を用いた演出を行う場合には、固定役物412やセンターフレーム47に内蔵された発光体が発光するとともに、当該発光体の光が役物カバー754の表面に反射することで、固定役物412と可動役物712とが比較的目立つようになっている。その一方で、7セグメント表示を行う場合には、基本的に固定役物412やセンターフレーム47に内蔵された発光体が消灯、或いは、輝度が低く抑えられ、可動役物712の発光体ユニット752が点灯した場合には、役物カバー754のうち拡散防止枠753の内周側の部位が明るく浮き上がって見える。
【0117】
以上のように、第4セグメントユニット704は、右リールユニット423の右辺に対応する縦セグメント表示ユニット713と、右リールユニット423に対応する上下一対の可動役物712とを備えている。また、その他のセグメントユニット701、702、703についても基本的に第4セグメントユニット704と同様の構成を備えている。すなわち、第1セグメントユニット701は、ハウジング711を備えた上で、左リールユニット421の左辺に対応する縦セグメント表示ユニット713を備えている。但し、第1セグメントユニット701には、可動役物712やこれを動作させるための構成が設けられていない。
【0118】
また、第2セグメントユニット702は、ハウジング711と、左リールユニット421の右辺に対応する縦セグメント表示ユニット713と、中リールユニット422の左辺に対応する縦セグメント表示ユニット713と、左リールユニット421に対応する上下一対の可動役物712と、該可動役物712を動作させるための構成とを備えている。第3セグメントユニット703は、ハウジング711と、中リールユニット422の右辺に対応する縦セグメント表示ユニット713と、右リールユニット423の左辺に対応する縦セグメント表示ユニット713と、中リールユニット422に対応する上下一対の可動役物712と、該可動役物712を動作させるための構成とを備えている。また、第2セグメントユニット702、及び、第3セグメントユニット703では、縦セグメント表示ユニット713を左右に隣接して2セット備えるが、ハウジング711が2セットあるわけではなく、上記した第4セグメントユニット704の縦セグメント表示ユニット713を2つ左右に連結したような形状をなしている。そして、リールユニット421、422、423とセグメントユニット701、702、703、704とが組付けられ、一体化されることで装飾図柄表示装置42が構成されている。
【0119】
さて、本実施形態では、各リールユニット421、422、423と、各リールユニット421、422、423を囲むように配置されたセグメントユニット701、702、703、704とによって、各図柄表示領域403、404、405においてそれぞれ「0〜9」のデジタル数字柄を表示可能な7セグメント表示を実行可能に構成されている(図10等参照)。以下、説明の便宜上、7セグメント表示を実行するための7つの発光部をセグメント発光部761と称する。特に、セグメント発光部761のうち、上辺に対応するものをセグメント発光部761a、右辺の上側に対応するものをセグメント発光部761b、右辺の下側に対応するものをセグメント発光部761c、下辺に対応するものをセグメント発光部761d、左辺の下側に対応するものをセグメント発光部761e、左辺の上側に対応するものをセグメント発光部761f、中央の横辺部に対応するものをセグメント発光部761gと称する。
【0120】
本実施形態の上下のセグメント発光部761a、761dは、可動役物712の発光体ユニット752が点灯した場合に発光して見える部位であり、可動役物712の拡散防止枠753の内周側の部位によって構成される。また、左右のセグメント発光部761b、761c、761e、761fは、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752が点灯した場合に発光して見える部位であり、縦セグメント表示ユニット713のセグメント開口部733aの内周側の部位(レンズ部732a)によって構成される。さらに、中央のセグメント発光部761gは、外リール426を非透過領域452が前方に位置するように変位させた状態でバックライト429が点灯した場合に発光して見える部位であり、各リールユニット421、422、423の外リール426の非透過領域452に形成された透光部456によって構成される。
【0121】
また、セグメント制御装置409は、サブ制御装置262と電気的に接続されており、各セグメント発光部761の点灯態様や、各可動役物712の動作内容(動作開始又は停止のタイミング、停止時の位相)はサブ制御装置262からセグメント制御装置409に出力されるコマンド、ひいては主制御装置261からサブ制御装置262に出力されるコマンドに基づいて設定される。すなわち、セグメント制御装置409においては、第1及び第2特別表示装置43L、43Rにて表示される結果に対応させるように、主制御装置261からのコマンドに基づき、サブ制御装置262によって補助的な表示内容が決定され、当該決定に基づき、セグメント制御装置409によってセグメント表示装置49の制御が行われる。尚、本実施形態では、7セグメント表示の左右の縦辺を構成する縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761b、761c、761e、761fが隣接セグメント発光部を構成し、上下の横辺を構成する可動役物712のセグメント発光部761a、761dが可動型セグメント発光部を構成する。
【0122】
(シャドーパーツ766)
また、図7等に示すように、本実施形態では、装飾図柄表示装置42の前方を覆う被覆手段としてのシャドーパーツ766が設けられている。シャドーパーツ766は、装飾図柄表示装置42の前縁部の形状(リール424、426の外周形状)に対応して断面略円弧状をなしているとともに、全体がハーフミラーで構成されている。また、シャドーパーツ766には、各リールユニット421、422、423の内リール424をそれぞれ露出させるために、縦長で、横幅が内リール424の横幅とほぼ同じの開口部が3つ形成されており、シャドーパーツ766を正面視すると略縦格子状をなしている。これにより、内リール424の装飾図柄に関しては、シャドーパーツ766越しではなく、直接的に視認することができるようになっている。
【0123】
その一方で、各セグメントユニット701、702、703、704の縦セグメント表示ユニット713については、シャドーパーツ766によって前方が完全に覆われている。このため、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752が消灯された状態では、縦セグメント表示ユニット713の視認が困難となる(事実上見えない)。従って、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752が消灯された状態では、図11に示すように、各リールユニット421、422、423の内リール424がそれぞれ1本の銀色の間仕切りを挟んで左右に並んでいるように視認される。これに対し、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752が点灯された状態では、図10等に示すように、シャドーパーツ766越しに、縦セグメント表示ユニット713において発光した長6角形状のセグメント発光部761b、761c、761e、761fを視認することができる。
【0124】
尚、図7図9では、便宜上、シャドーパーツ766が取付けられる前に、回動アーム741(連結部材746)に対して可動役物712が取付けられているように図示されているが、可動役物712は、図12等に示すように、シャドーパーツ766よりも外周側に設置される上、シャドーパーツ766の各開口部の横幅よりも横幅が広く構成されている。このため、可動役物712はシャドーパーツ766が装飾図柄表示装置42に取付けられた後に回動アーム741に取付けられる。
【0125】
また、可動役物712の横幅は、セグメント発光部761b及び761cのうち少なくとも一方と、セグメント発光部761e及び761fのうち少なくとも一方とを使用して表現した7セグメント表示の数字柄の横幅よりも大きく構成されている。さらに、可動役物712が開位置にある場合、縦セグメント表示ユニット713の各レンズ部732a(セグメント発光部761b、761c、761e、761f)と可動役物712とが前後に重ならないように構成されている。一方、可動役物712が閉位置にある場合、縦セグメント表示ユニット713の各レンズ部732a(セグメント発光部761b、761c、761e、761f)の一部と、可動役物712の両端とが前後に重なる。これにより、セグメント発光部761b、761c、761e、761fは発光していても、可動役物712と重なった(可動役物712に前方が覆われた)部位については、遮光されて視認不可能となるように構成されている。
【0126】
このため、7セグメント表示を行っている状態において、可動役物712が開位置にある場合には、図10に示すように、発光しているセグメント発光部761b、761c、761e、761fの全体が見えて7セグメント表示が上下に伸長した態様となり、可動役物712が閉位置にある場合には、図12に示すように、発光しているセグメント発光部761b、761c、761e、761fの一部(中央のセグメント発光部761gから遠い方の端部)が覆われて視認不可能となり、7セグメント表示が上下に短縮した態様となる。
【0127】
また、図12に示すように、可動役物712の外周縁うち、閉位置へと変位した際に、セグメント発光部761b、761c、761e、761fと交差する部位(上側の可動役物712の下辺部と、下側の可動役物712の上辺部)には、三角形状の成形凹部757が形成されている。成形凹部757は、長6角形状をなすレンズ部732aの端縁の三角形状に対応した形状をなしている。つまり、可動役物712が閉位置へと変位すると、発光するセグメント発光部761b、761c、761e、761fの端縁が可動役物712によって画定されることとなるが、可動役物712に成形凹部757を形成することによって、セグメント発光部761b、761c、761e、761fは短くなるものの、端縁の三角形状は維持することができる。
【0128】
尚、図示は省略するが、可動役物712の役物カバー754は台板751よりも一回り大きく、可動役物712の外周縁は役物カバー754によって構成されている。このため、役物カバー754のうち台板751から側方に張り出すとともに、発光したセグメント発光部761b、761c、761e、761fと前後に重なり得る部位に関しては、発光したセグメント発光部761b、761c、761e、761fの光を十分に遮光できる程度の厚みをもって形成されている(補強の目的も兼ねたリブが形成されている)。このため、可動役物712越しに発光したセグメント発光部761b、761c、761e、761fが透けて見えないようになっている。
【0129】
さらに、図示は省略するが、可動役物712の外周面のうち、成形凹部757の内側面については、黒色の塗料が塗布されており、光が極力反射し難くなるようになっている。これにより、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752から発せられた光が成形凹部757の内側面に反射し、セグメント発光部761b、761c、761e、761fの輪郭がぼやけてしまうといった事態を抑制している。
【0130】
加えて、シャドーパーツ766の各開口部の上部及び下部には、ほぼ透明な反射板767が設けられている。当該反射板767の後方には、収容ボックス428のボックスカバー435の固定部435aと、内リール424及び外リール426の一部が位置している。反射板767の表面には細かい凹凸が形成されており、反射板767の表面に光が反射した状態では、反射板767の後方に設置されている部材はほとんど見えないようになっている。また、反射板767の前方には、開位置にある可動役物712が位置する。さらに、可動役物712が閉位置にある場合、正面視では可動役物712と、これに対応する反射板767との間に極力隙間が形成ないように構成されている(上下に連接していてもよい)。これにより、両者間の隙間から内リール424や外リール426が視認されることに起因して、意匠性の低下等を招くといった事態を抑制している。
【0131】
尚、可変表示装置ユニット35の組付け手順としては、リールユニット421、422、423及びセグメントユニット701、702、703、704をそれぞれ組付ける。尚、可動役物712が取付けられるセグメントユニット702、703、704に関しては、連結部材746に可動役物712が取付けられる前の状態とする。次に、各リールユニット421、422、423をセグメントユニット701、702、703、704の支持台724に載置させるようにして、リールユニット421、422、423とセグメントユニット701、702、703、704とを連結し、これらを一体化させるとともに、その前面側に対してシャドーパーツ766を取付ける。続いて、シャドーパーツ766の開口部を介して連結部材746と可動役物712とを連結する。その後、リールユニット421、422、423とセグメントユニット701、702、703、704とが一体化されたものをフレームベース45に固定するとともに、固定役物412等の各種パーツが取着されたセンターフレーム47をフレームベース45に固定することで、可変表示装置ユニット35が構成される。
【0132】
次に、可変表示装置ユニット35の視認態様例について説明する。本実施形態では、特別表示装置43L、43Rの変動表示が行われる通常の遊技状態において、リール表示装置48の内リール424の装飾図柄の変動表示が行われる第1表示状態としてのリール表示状態と、セグメント表示装置49とリール表示装置48とが一体となって行う7セグメント表示の数字柄を装飾図柄として変動表示を行う第2表示状態としてのセグメント表示状態とに状態変化可能に構成されている。
【0133】
〈リール表示状態〉
リール表示状態では、基本的に、各リールユニット421、422、423のバックライト429が点灯状態とされ、内リール424の前方に外リール426の透過領域453が位置した状態とされる(図11参照)。そして、リール表示装置48の内リール424を回転させることで、内リール424の装飾図柄が上下にスクロール表示される。すなわち、リール表示状態では、内リール424に貼着された図柄シート441にプリントされた絵図柄が装飾図柄を構成し、内リール424が回転することで行われる装飾図柄のスクロール表示が、識別情報の変動表示に相当する。また、各セグメント表示装置49の各発光体ユニット752については、基本的に消灯状態とされる。これにより、シャドーパーツ766及び可動役物712の役物カバー754によって構成される銀色の枠の内側において装飾図柄の変動表示を視認することとなる。
【0134】
尚、リール表示状態でも、内リール424の装飾図柄の変動表示に伴う演出等として発光体ユニット752を発光させる場合があるが、リール表示状態では、外リール426の非透過領域452が内リール424の前方に位置したり、バックライト429が消灯されたりすることがなく、さらに、各図柄表示領域403、404、405において、セグメント発光部761a〜761fが「0」、「1」、「7」の組合わせで発光した状態が1秒以上維持されるようなことがないように構成されている。このため、演出(電飾)の一環として点灯させたセグメント表示装置49の発光体ユニット752の発光態様が、7セグメント表示、ひいては、装飾図柄であると誤って認識されてしまうといった事態を抑制することができる。
【0135】
また、図11に示すように、全ての可動役物712を開位置とすることで、リール表示装置48の有効ラインが5列となり、図13に示すように、中図柄表示領域404の可動役物712のみ閉位置とすることで、リール表示装置48の有効ラインが3列となり、全ての可動役物712を閉位置とすることで、リール表示装置48の有効ラインが1列となる(図12参照)。さらに、基本的に有効ラインの数は5ラインであるが、1ライン又は3ラインに変化した際には、左図柄表示領域403において左辺部に対応するセグメント発光部761e、761fが発光し、中図柄表示領域404において可動役物712のセグメント発光部761a、761dが発光し、右図柄表示領域405において右辺部に対応するセグメント発光部761b、761cが発光する(図13参照)。この場合、内リール424の装飾図柄が表示される領域の輪郭、ひいては、有効ラインを遊技者に比較的分かり易く提示することができる。尚、発光体ユニット752に搭載された光源は3色LEDであり、複数色を発光可能であるが、リール表示状態では、基本的に、全ての図柄表示領域403、404、405で発光される発光体ユニット752の発光色が統一される。
【0136】
また、リール表示状態のゲーム性としては、水平又は斜めに真っ直ぐに延びる仮想の有効ライン上に「7」図柄が3つ並んだ場合に大当たり状態が発生する。「赤7」図柄と「白7」図柄とがどのような組み合わせで揃っても大当たりとなるが、同色の「7」図柄が揃った場合には大当たり状態終了後に確変モードが付与されることとなる確変大当たりである「15RS」及び「10RS」のどちらかが発生する。
【0137】
図14に示すように、内リール424の装飾図柄には、「7」図柄以外にも「雲」図柄、「山」図柄、「星」図柄がある。但し、本実施形態では、「7」図柄以外の図柄が有効ライン上に3つ揃っても特典はなく、演出の一環として利用される。例えば、特別表示装置43L、43Rの1回の変動表示に対応して、先ず「雲」図柄が揃ってから再変動して「山」図柄が揃い、さらに再変動して最終的に「7」図柄が揃うといった具合に(チャンスアップ図柄として)使用される。
【0138】
さらに、リール表示状態では、全ての可動役物712を閉位置とし、有効ラインが中央の1列となった(上下のラインが隠された)状態において、当該有効ラインに「星」図柄が3つ揃った場合に、可動役物712を開位置に変位させ、露出した有効ラインに「7」図柄が揃っていれば大当たりが発生するといった演出を行う場合がある。つまり、図14の(a)〜(c)に示されている各図柄シート441の装飾図柄のうち、それぞれ下から7番目の「星」図柄が中央の有効ラインに揃った場合には、上段のラインに「白7」図柄が3つ揃っていることになる。従って、この演出が行われている間は、先ず、「星」図柄が3つ揃うことを期待しつつ遊技を行うこととなるため、ひたすら「7」図柄が停止されることのみを待つといった遊技性からの脱却を図ることができ、単調感等を抑制することができる上、停止された大当たりの組合わせ以外の図柄の組合わせ(出目)から大当たりの是非を推測するといった面白みを堪能することができる。
【0139】
尚、各図柄シート441において、複数の「星」図柄を設けるとともに、各「星」図柄の直前に表示される図柄の並びを同じ並びとしたり、「星」図柄を停止させる場合に、2つ又は3つの図柄表示領域403、404、405においてほぼ同時に図柄(内リール424)を停止させたりする等して、各図柄シート441に複数ある「星」図柄のうちいずれの「星」図柄なのか、ひいては、「7」が揃ったか否かを事前に悟られ難くするように構成することが望ましい。例えば、本実施形態では、図14(b)に示すように、中リールユニット422の図柄シート441bの各「7」図柄の1つ下が「星」図柄であり、さらにその1つ下がそれぞれ「雲」図柄であり。さらにその1つ下がそれぞれ「山」図柄であり、さらにその1つ下がそれぞれ「星」図柄となっている。このため、中リールユニット422に関して、「白7」図柄又は「赤7」図柄の1つ上の「星」図柄から、「赤7」図柄又は「白7」図柄の1つ下の「星」図柄まで変動表示しか視認していない場合には、「星」図柄の上側に「白7」図柄又は「赤7」図柄のどちらが隠れているかの判別がつかないようになっている。
【0140】
〈セグメント表示状態〉
セグメント表示状態では、外リール426の非透過領域452が内リール424の前方に位置し、非透過領域452中央の透光部456が図柄表示領域403、404、405の中央に配置されるとともに、内リール424の「白7」図柄の横棒の部位が、外リール426の透光部456とバックライト429との間に位置した状態となっている。これにより、縦セグメント表示ユニット713の発光体ユニット752、可動役物712の発光体ユニット752、及びバックライト429を適宜点灯・消灯させることで、7セグメント表示を行うことができる。本実施形態では、左・中・右図柄表示領域403、404、405においてそれぞれ7セグメント表示が行われ、それぞれ「0」〜「9」のデジタル数字が1つずつ表示される。すなわち、セグメント表示状態では、7セグメント表示の数字柄が装飾図柄を構成し、7セグメント表示の数字柄の切替表示が、識別情報の変動表示に相当する。
【0141】
また、図10及び図12に示すように、可動役物712を開位置と閉位置とに変位させることで、当該可動役物712の発光体ユニット752(セグメント発光部761a、761d)を構成要件とする7セグメント表示が上下に伸縮する。つまり、可動役物712が開位置にある場合には、縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761b、761c、761e、761fの全体が視認可能な状態とされるため7セグメント表示(数字柄)が伸長したように視認され、可動役物712が閉位置にある場合には、縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761b、761c、761e、761fの一部が可動役物712によって隠されるため7セグメント表示(数字柄)が短縮したように視認される。尚、可動役物712が変位しても、7セグメント表示の基本形状(字体)が変化する(伸縮する)だけであり、セグメント発光部761の数は変わらず7つのままである。また、7セグメント表示の数字は別途の点灯制御によって切替わる。
【0142】
さらに、各発光体ユニット752の光源のみならずバックライト429の光源についても3色LEDにより構成されており、セグメント表示状態では、左右の図柄表示領域403、405の7セグメント表示の発光色と、中図柄表示領域404の7セグメント表示の発光色とを異ならせ、各図柄表示領域403、404、405の装飾図柄を区別し易くしている。加えて、リール表示状態からセグメント表示状態に切替わると同時に変動表示中の音質も切替わるように構成され、これにより、デジタル数字の変動表示が行われることを気付き易く(連想し易く)している。
【0143】
セグメント表示状態のゲーム性としては、左・中・右図柄表示領域403、404、405において同じ数字が停止表示された場合に大当たり状態が発生する。奇数及び偶数のどちらで揃っても大当たりとなるが、奇数が揃った場合には確変大当たりが発生する。
【0144】
また、セグメント表示状態は、リール表示状態に比べ、「外れ」の際には選択され難く、大当たり状態発生への期待度が高められる状態として設定され、リール表示状態と比較すると、セグメント表示状態となる頻度は少ない。さらに、可動役物712が閉位置にある場合よりも、可動役物712が開位置にあって7セグメント表示が大きく変動表示されている場合の方が大当たり状態発生への期待度が高くなるように設定されている。加えて、可動役物712をゆっくりと上下に回動させることで数字柄をゆっくりと伸縮させながら切替表示を行ったり、左・中・右図柄表示領域403、404、405において数字柄を順番に伸縮させたりする等の演出も行われるようになっている。
【0145】
尚、セグメント表示状態では、外リール426及び内リール424は基本的に動作しないのであるが、例えば、大当たり状態発生への期待度を高める演出として「白7」図柄ではなく、「赤7」図柄の横棒の部位を外リール426の透光部456と位置合わせして、透光部456を透過する光が赤色になるように構成してもよい。また、セグメント表示状態では、可動役物712は、開位置と閉位置との2か所で停止され得るだけでなく、その中間位置でも停止され得るように構成してもよい。
【0146】
〈大当たり状態中〉
大当たり状態中は、全ての図柄表示領域403、404、405で可動役物712が閉位置とされる。また、大当たりを教示したときの変動表示の装飾図柄の組合わせ等によって、既に確変大当たりであることが教示されている場合には、右図柄表示領域405において外リール426の情報表示領域455を前方に位置させて視認させるとともに、左・中図柄表示領域403、404において外リール426の非透過領域452を前方に位置させて7セグメント表示を行い、ラウンド数の教示等を行う。一方、確変大当たりではない或いは確変大当たりであっても未だ確変大当たりであることが教示されていない場合には、左図柄表示領域403において外リール426の情報表示領域455を前方に位置させて視認させるとともに、中・右図柄表示領域404、405において外リール426の非透過領域452を前方に位置させて7セグメント表示を行い、ラウンド数の表示等を行う。
【0147】
また、大当たり状態中で、かつ、確変大当たりであることが教示されていない状態においては、確変大当たりであることが教示され得る「モード告知演出」が行われる場合がある。さらに、大当たり状態中で、かつ、「15RS」であることが教示されていない状態においては、「15RS」であることが教示され得る「15RS演出」が行われる場合がある。ここで、「モード告知演出」や「15RS演出」を実行するか否かを決定するモード告知演出設定処理について、図16を参照して説明する。尚、モード告知演出設定処理は、サブ制御装置262によって大当たり状態の各ラウンドの開始時において1回ずつ実行される処理である。
【0148】
先ず、ステップ6001において、大当たり状態中に実行されるラウンドの回数(可変入賞装置32の開放回数)を判別するためのラウンド数カウンタを参照し、第3ラウンドであるか否かを判別する。ステップS6001で否定判別された場合には、ステップS6002において、第5ラウンドであるか否かを判別する。ステップS6002で否定判別された場合には、ステップS6003において第7ラウンドであるか否かを判別する。
【0149】
ステップS6001〜ステップS6003のいずれかで肯定判別された場合には、ステップS6004において告知済みフラグがオンされているか否かを判別する。告知済みフラグとは、確変大当たりであること(大当たり状態終了後に確変モードが付与されること)を既に教示しているか否かを示すフラグである。本実施形態では、リール表示状態における変動表示にて同色の「7」図柄が有効ライン上に3つ揃う場合、及び、セグメント表示状態における変動表示にて全ての図柄表示領域403、404、405において同一の奇数図柄が停止表示される場合には、遅くとも大当たり状態の第1ラウンドが開始されるまでに告知済みフラグがオンされる。
【0150】
ステップS6004で肯定判別された場合には、そのまま本処理を終了する。一方、ステップS6004で否定判別された場合には、ステップS6005において、確変大当たりであるか否か(大当たり状態終了後に確変モードが付与されるか否か)を判別する。ステップS6005で肯定判別された場合、すなわち、確変大当たりである場合には、ステップS6006において、モード演出カウンタの値が「0、1」のどちらかであるか否かを判別する。
【0151】
モード演出カウンタは、例えば0〜9の範囲内で順に1ずつ加算され、上限値(つまり9)に達した後、下限値である0に戻るループカウンタとして構成されている。モード演出カウンタは定期的に更新され、その都度、対応するカウンタバッファに値が記憶される。そして、当該モード告知演出処理において、カウンタバッファに記憶されたモード演出カウンタの値が読み出されることとなる。
【0152】
ステップS6006で肯定判別された場合、ステップS6007において第1モード演出フラグをオンにしてから、ステップS6008に移行する。また、ステップS6006で否定判別された場合には、ステップS6009においてモード演出カウンタの値が「2、3」のどちらかであるか否かを判別する。ステップS6009で肯定判別された場合には、ステップS6010において第2モード演出フラグをオンにしてから、ステップS6008に移行する。一方、ステップS6009で否定判別された場合には、そのまま本処理を終了する。
【0153】
また、ステップS6005で否定判別された場合、すなわち、大当たり状態終了後に時間短縮モードが付与される場合には、ステップS6011においてモード演出カウンタの値が「0、1」のどちらかであるか否かを判別する。ステップS6011で否定判別された場合にはそのまま本処理を終了し、一方、肯定判別された場合には、ステップS6012で第2モード演出フラグをオンにしてから、ステップS6008に移行する。
【0154】
ステップS6008では、装飾図柄表示装置42をモード告知演出用の形態に変化させる。すなわち、本実施形態では、可動役物712を開位置へと変位させ、全ての図柄表示領域403、404、405において内リール424を回転させるとともに、さらに、左・右図柄表示領域405において外リール426のエフェクト表示領域454を内リール424の前方に位置させて可視状態とし、演出ボタン125の操作を促すべく、中図柄表示領域404において外リール426の情報表示領域455を中図柄表示領域404の中段及び下段にかけて視認されるように変位させ、左図柄表示領域403の外リール426を上下に振動(小刻みに往復回動)させる。ステップS6008の後、本処理を終了する。尚、ステップS6008が行われた場合には、演出ボタン125を特定の態様で発光させるとともに、特定の音(例えば、音声アナウンス)も発生するようになっている。さらに、詳しくは後述するが、第3、5、7ラウンドで行われるモード告知演出は、遊技者が演出ボタン125を操作することで進行するとともに、リール表示装置48の装飾図柄の停止態様で教示が行われる。
【0155】
また、ステップS6003で否定判別された場合、ステップS6013において第9ラウンドであるか否かを判別する。ステップS6013で否定判別された場合にはそのまま本処理を終了する。一方、ステップS6013で肯定判別された場合には、ステップS6014において、当該大当たりが「15RS」での大当たりであるか否かを判別する。ステップS6014で肯定判別された場合には、ステップS6015において、15RS演出成功フラグをオンにしてから、ステップS6016に移行する。
【0156】
また、ステップS6014で否定判別された場合には、ステップS6017においてモード演出カウンタの値が「0〜3」のいずれかであるか否かを判別する。ステップS6017で否定判別された場合にはそのまま本処理を終了する。一方、ステップS6017で肯定判別された場合には、ステップS6018において、15RS演出失敗フラグをオンにしてから、ステップS6016に移行する。
【0157】
ステップS6016では、装飾図柄表示装置42を15RS演出用の形態に変化させる。すなわち、本実施形態では、全ての図柄表示領域403、404、405の可動役物712を開位置へと変位させ、外リール426の非透過領域452を内リール424の前方に位置させ、バックライト429や各発光体ユニット752を消灯させるとともに、固定役物412やセンターフレーム47に内蔵された各種ランプ(告知ランプ413を除く)を発光させる。
【0158】
尚、本実施形態では、センターフレーム47(固定役物412等)に内蔵された各種ランプが発光すると、当該光が、上下一対の可動役物712のうちの上側の可動役物712の表面(役物カバー754)に反射するようになっている。このため、可変表示装置ユニット35の中でも上側の可動役物712及び固定役物412からなるギミック411が明るく浮かび上がって目立った状態となる。これにより、固定役物412と可動役物712との一体感を向上させることができ、可動役物712の動作をギミック411の動作として認識させ易くすることができる。ステップS6016の後、本処理を終了する。
【0159】
その一方で、本実施形態では、上下一対の可動役物712のうち下側の可動役物712には、固定役物412に内蔵されたランプの光が届かない(届き難い)配置構成となっている。その上、外部から下側の可動役物712に向けて光を照射する発光体(スポットライト)のようなものも設けられていない。このため、上側の可動役物712を動作させてギミック411を用いた演出を行っている状態において、下側の可動役物712は極力目立たないように構成されている。
【0160】
また、15RS演出成功フラグ又は15RS演出失敗フラグがオンされた場合に行われる15RS演出は、演出ボタン125の操作に関係なく進行するとともに、ギミック411の態様で教示が行われる。すなわち、15RS演出成功フラグがオンされている場合には、効果音とともに、左図柄表示領域403の可動役物712を閉位置とし、次に右図柄表示領域405の可動役物712を閉位置としてから、中図柄表示領域の可動役物712を閉位置として、固定役物412の告知ランプ413を点灯させる。その後、15RS演出成功フラグをオフし、告知ランプ413を点灯させた状態のまま、左・中図柄表示領域403、404で7セグメント表示を行うとともに、右図柄表示領域405で外リール426の情報表示領域455を表示しつつ、大当たり状態を消化する。
【0161】
一方、15RS演出失敗フラグがオンされている場合には、効果音とともに、左図柄表示領域403の可動役物712を閉位置としてから固定役物412のランプを消灯する、又は、左図柄表示領域403及び右図柄表示領域405の可動役物712を順次閉位置としてから固定役物412のランプを消灯する。そして、その状態を一定期間(例えば第9ラウンドの終了まで)維持した後、15RS演出失敗フラグをオフし、装飾図柄表示装置42を15RS演出が行われる前の形態に変化させ、大当たり状態を消化する。
【0162】
尚、15RS演出において、左図柄表示領域403の可動役物712の動作とともに、4つの第1保留ランプ46aが発光し、右図柄表示領域405の可動役物712の動作とともに、4つの第2保留ランプ46bが発光した場合には、中図柄表示領域404の可動役物712についても動作する可能性が高くなるように設定されている(15RS演出成功フラグがオンされている場合に実行され易く、15RS演出失敗フラグがオンされている場合には実行され難い演出となっている)。
【0163】
次に、図17を参照しつつ、モード告知演出実行処理について説明する。尚、本実施形態のモード告知演出は、遊技者による演出ボタン125の操作に基づいて各リールユニット421、422、423の内リール424を順次停止させていき、有効ライン上に同色の「7」図柄が揃えば、確変大当たりであることが教示されるといった演出である。また、モード告知演出実行処理は、大当たり状態中、サブ制御装置262によって所定時間毎に実行される。
【0164】
先ず、ステップS6101では、第1モード演出フラグ又は第2モード演出フラグがオンされているか否かを判別する。ステップS6101で否定判別された場合にはそのまま本処理を終了する。一方、ステップS6101で肯定判別された場合には、ステップS6102において、演出ボタン125の操作が検知されたか否かを判別する。
【0165】
ステップS6102で肯定判別された場合には、ステップS6103において、第1停止フラグがオンされているか否かを判別する。当該ステップS6103で否定判別された場合、すなわち、全ての図柄表示領域403、404、405において内リール424が回転している場合には、ステップS6104において、左リールユニット421の内リール424を停止させる処理を行う。
【0166】
尚、リール制御装置408は、演出ボタン125の操作があると必ずしも対応する内リール424の回転を即座に停止させるのではなく、操作後に内リール424を最大で図柄4つ分回動させてから停止させるといった具合に補助的な回転制御を行う場合もある。つまり、最初に停止表示が行われる左図柄表示領域403に関しては、「7」図柄が極力多く(2つ)表示されるように補助的な回転制御が行われ、例えば、演出ボタン125の操作があったときに「7」図柄が全く表示されていなければ、演出ボタン125の操作があった後も「7」図柄が表示されるように内リール424を余分に回動させてから内リール424を停止させることとなる。また、本実施形態のステップS6104では、左リールユニット421の振動している外リール426を停止させるとともに、右リールユニット423の外リール426を振動させる。ステップS6104の後、ステップS6105において第1停止フラグをオンにした後、本処理を終了する。
【0167】
また、ステップS6103で肯定判別された場合、ステップS6106において、第2停止フラグがオンされているか否かを判別する。ステップS6106で否定判別された場合には、ステップS6107において、右リールユニット423の内リール424を停止させる処理を行う。このとき、左図柄表示領域403で停止された「7」図柄と同一の有効ライン上に同一色の「7」図柄が極力停止されるように、すなわち、極力リーチ状態が発生する位置で内リール424が停止するように補助的な回転制御が行われる。但し、上記のように、内リール424の補助的な回動制御は最大で図柄4つ分であり、同一色の「7」図柄を視認領域402に引き込むために内リール424を図柄4つ分以上回動させなければいけない場合には、補助的な制御は行われない。さらに、同色の「7」図柄の組合わせでリーチ状態となった時に付随的に異色の「7」図柄の組合わせのリーチ状態も発生する場合はあるが、異色の「7」図柄の組合わせだけのリーチ状態にはならないように制御される。また、本実施形態のステップS6107では、右リールユニット423の振動している外リール426を停止させるとともに、中リールユニット422の外リール426を振動させる。ステップS6107の後、ステップS6108において第2停止フラグをオンにしてから、本処理を終了する。
【0168】
また、ステップS6106で肯定判別された場合には、ステップS6109において中リールユニット422の内リール424を停止させる処理を行う。このとき、先ず、リーチ状態が発生しているか否かを判別し、否定判別された場合には、即座に内リール424を停止させる。一方、リーチ状態が発生している場合には、第1モード演出フラグがオンであるか否かを判別し、肯定判別された場合には、リーチの組合わせを構成している「7」図柄と同色の「7」図柄を極力大当たりの組合わせとなるように(同色の「7」図柄が有効ライン上に3つ並ぶように)有効ライン上に引き込む処理を行う(最大で図柄4つ分)。また、リーチ状態が発生しているが第2モード演出フラグがオンされている場合には、大当たり図柄の組合わせが発生しないように中リールユニット422の内リール424を停止させる(「7」図柄が有効ライン上に3つ揃ってしまうようなタイミングで演出ボタン125の操作があった場合には、揃わない回動位置となるまで余分に内リール424を回動させてから停止させる)。
【0169】
続くステップS6110では、所定の有効ライン上に同一色の「7」図柄が3つ揃って停止表示されたか否かを判別する。ステップS6110で肯定判別された場合には、ステップS6111で告知済みフラグをオンにする。また、ステップS6111では、モード告知演出が成功に終わったことに対する効果音や電飾による演出を実行させるための処理も行われる。
【0170】
ステップS6111の後、又は、ステップS6110で否定判別された場合には、ステップS6112において、オンになっている第1又は第2モード演出フラグをオフにし、ステップS6113において、第1停止フラグ及び第2停止フラグをオフする。さらに、ステップS6114において、モード告知演出が行われる前の通常の大当たり状態の形態に変化させる。このとき、告知済みフラグがオフであれば、モード告知演出前と全く同じ態様に戻すのであるが、告知済みフラグがオンであれば、右リールユニット423にて外リール426の情報表示領域455を前方に位置させるとともに、左・中リールユニット421、422にて外リール426の非透過領域452を前方に位置させ、確変大当たりを示す態様に変化させる。ステップS6114の後、本処理を終了する。
【0171】
また、ステップS6102で否定判別された場合、すなわち、演出ボタン125の操作が検知されていない場合には、ステップS6115において、ラウンドの終了時期が到来したか否か(ラウンドの後のインターバルが開始されるか否か)を判別する。ステップS6115で否定判別された場合には、そのまま本処理を終了する。一方、ステップS6115で肯定判別された場合には、ステップS6116において、オンになっている第1又は第2モード演出フラグをオフにし、ステップS6117において、第1停止フラグ及び第2停止フラグがオンになっていればそれをオフする。さらに、ステップS6118において、装飾図柄表示装置42をモード告知演出が行われる前の態様としてから、本処理を終了する。
【0172】
〈確変モード及び時間短縮モード中〉
大当たり状態の終了後は、時間短縮モード又は確変モードのどちらかで遊技が開始される。上記のように、大当たり状態の終了までに確変大当たりであることの教示が行われた場合、より具体的には、「15RS」の大当たり状態終了後や、大当たり状態の発生を教示した変動表示において、同一色の「7」図柄が揃った場合、又は、奇数の数字柄が揃った場合や、大当たり状態中において確変大当たりであることの教示が行われた(モード告知演出が成功に終わった)場合においては、遊技者は確変モードであることを把握することができる。
【0173】
その一方で、上記の場合以外の場合、すなわち、「10RS」、「NB1」、及び「NB2」のいずれかの大当たりに当選し、大当たり状態の発生を教示した装飾図柄の変動表示において異色の「7」図柄又は偶数の数字柄が揃い、大当たり状態中においても確変大当たりであることの教示が行われなかった(モード告知演出が発生しなかった、或いは、発生しても失敗に終わった)場合には、大当たり状態の発生を教示した特別表示装置43L、43Rの変動表示における停止態様から大当たりの種別を把握しておかない限り、時間短縮モード又は確変モードのどちらで遊技が開始されるのかの判別ができない。但し、時間短縮モードは、当該時間短縮モードにおいて変動表示が50回又は100回行われることを上限とし、以降は通常モードに移行するため、かかる期間が過ぎれば、確変モードではなかったことを結果的に判別することができる。
【0174】
尚、大当たり状態の終了時に告知済みフラグをオフする処理を実行するが、告知済みフラグがオフの場合には、継続演出フラグをオンにするとともに、大当たりの種別を判別して、「NB1」の場合には、変動回数カウンタに「50」を設定し、「10RS」又は「NB2」の場合には、変動回数カウンタに「100」を設定する。
【0175】
そして、大当たり状態終了後の確変モード及び時間短縮モードにおいて、大当たりではないときの変動表示の終了時に継続演出フラグがオンになっているか否かを判別し、肯定判別されればそのままその処理を終了させる。一方、否定判別された場合には、変動回数カウンタを1減算してから、変動回数カウンタが「0」であるか否かを判別する。ここで肯定判別された場合には、確変モードであるか否かを判別し、否定判別されると、継続失敗演出を実行させ、通常モードに切り替えてから、本処理を終了する。また、確変モードであるかの判別で肯定判別された場合には、継続成功演出を実行させてから、本処理を終了する。
【0176】
変動回数カウンタが「0」であるか否かの判別で否定判別された場合、変動回数カウンタが「50」であるか否かを判別する。ここでも否定判別された場合には、そのままこの処理を終了する。一方、肯定判別された場合には、継続成功演出を実行させてから、本処理を終了する。
【0177】
尚、継続演出としては、例えば、15RS演出と同様にして、全ての図柄表示領域403、404、405の可動役物712が開位置に変位した後、左右の図柄表示領域403、405の可動役物712が順次に閉位置へと変位し、最終的に中図柄表示領域404の可動役物712が閉位置に変位するとともに告知ランプ413が発光することで成功となり、中図柄表示領域404の可動役物712が閉位置へと変位しないことで失敗となる。また、継続演出が行われるまで、左右の図柄表示領域403、405において変動表示の回数が定期的に7セグメント表示される。例えば、残り50回から10回ごとに表示を行い、残り5回になると1回ずつ表示するようにしてもよい。
【0178】
〈デモ画面表示〉
また、特別表示装置43L、43R(装飾図柄表示装置42)の変動表示が行われていない状態が所定時間継続すると、装飾図柄表示装置42において専用の表示(デモンストレーション表示、以下、デモ画面表示と称する)が行われる。デモ画面表示では、全ての可動役物712が開位置とされ、外リール426の透過領域453が内リール424の前方に変位し、バックライト429が点灯し、セグメント表示装置49の発光体ユニット752が消灯したリール表示状態と、可動役物712は開位置のまま、外リール426の非透過領域452が内リール424の前方に変位し、バックライト429及び発光体ユニット752を適宜点灯させるセグメント表示状態とに所定時間毎に切替わるようになっている。
【0179】
これにより、遊技を行っていない状態でも、リール表示装置48だけでなく、セグメント表示装置49が搭載されていることの認知度を向上させることができる。従って、セグメント表示装置49の存在をより広く知らしめることで、当該パチンコ機10に興味を抱かせて遊技を行ってみようといった意欲を向上させることができたり、セグメント表示装置49の存在を知っていれば遊技を行ってみたかったといった遊技者の遊技の機会が失われてしまうといった事態を抑制したりすることができる。尚、遊技者に対して、「各リールユニット421、422、423を囲む枠が単に光る」と認識させるのではなく、「リール表示装置48の装飾図柄による変動表示が行われる状態から、7セグメント表示の数字柄による変動表示が行われる状態に切替わる」と認識させることができるように、セグメント発光部761のうち中央のセグメント発光部761gを用いてデモ画面表示を行うことが望ましい。また、デモ画面表示においてリール表示状態とセグメント表示状態との間で切替わっても、内リール424は変位しないようになっている。
【0180】
次に、パチンコ機10の電気的構成について説明する。図6は、本パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。主制御手段としての主制御装置261(主基板)には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等が内蔵されている。但し、CPU、ROM及びRAMが1チップ化されておらず、それぞれの機能毎にチップ化されている構成であってもよい。
【0181】
RAM503は、CPU501の内部レジスタの内容やCPU501により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種フラグ及びカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)と、バックアップエリア503aとを備えている。
【0182】
また、RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、スタックエリア、作業エリア及びバックアップエリア503aに記憶されるすべてのデータがバックアップされるようになっている。
【0183】
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、メイン処理によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)のメイン処理において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号SK1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
【0184】
なお、少なくともスタックエリアとバックアップエリア503aとに記憶されるデータをバックアップすれば、必ずしもすべてのエリアに記憶されるデータをバックアップする必要はない。例えば、スタックエリアとバックアップエリア503aとに記憶されるデータをバックアップし、作業エリアに記憶されるデータをバックアップしない構成としてもよい。
【0185】
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバス等で構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、サブ制御装置262、第1及び第2特別表示装置43L、43R、普通図柄表示装置41等が接続されている。この構成により、上述した特別表示装置43L、43R、及び普通図柄表示装置41は、主制御装置261により直接的に制御される。一方、装飾図柄表示装置42を構成するリール表示装置48及びセグメント表示装置49は、サブ制御装置262を介して制御される。
【0186】
その他、便宜上、各種中継基板等の図示は省略するが、入出力ポート505には、入賞口スイッチ221、カウントスイッチ223、始動入賞ユニットスイッチ224a,224b、スルーゲートスイッチ225、ハンドル18の各種スイッチなどの各種検出スイッチや、各種基板、可変入賞装置32の大入賞口を開閉するシャッタを動作させるための大入賞口ソレノイドなどの各種電気部品が接続されている。つまり、主制御装置261には、各種ケーブルコネクタのコネクタを接続するための複数の端子部(基板側コネクタ)が設けられているが、これら端子部等により、入出力ポート505が構成される。
【0187】
サブ制御手段としてのサブ制御装置262(サブ制御基板)は、演算装置であるCPU551、該CPU551により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM552、該ROM552内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM553、入出力ポート554、バスライン555を備えるとともに、その他にも図示しない割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等を備えている。RAM553は、CPU551による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。
【0188】
入出力ポート554には、バスライン555を介してCPU551、ROM552、RAM553が接続されるとともに、リール制御装置408、セグメント制御装置409、スピーカSP、演出ボタン125、各種電飾部及びランプ等が接続されている。
【0189】
サブ制御装置262のCPU551は、例えば主制御装置261から送信される指令信号(例えば変動パターンコマンド)に基づいて、リール制御装置408に駆動制御を実行させたり、セグメント制御装置409に点灯及び駆動制御を実行させたりして、装飾図柄表示装置42の視認態様を変化させる。尚、上記のように、本実施形態では、主制御装置261が制御する第1及び第2特別表示装置43L、43Rにて大当たりに当選したことを表示するようになっており、サブ制御装置262が制御する装飾図柄表示装置42では、前記特別表示装置43L、43Rの表示に合わせた表示(付随的な演出表示)が行われる。
【0190】
また、払出制御装置311は、払出装置358により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
【0191】
払出制御装置311のRAM513は、主制御装置261のRAM503と同様に、CPU511の内部レジスタの内容やCPU511により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種フラグ及びカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)と、バックアップエリア513aとを備えている。
【0192】
RAM513は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、スタックエリア、作業エリア及びバックアップエリア513aに記憶されるすべてのデータがバックアップされるようになっている。なお、少なくともスタックエリアとバックアップエリア513aとに記憶されるデータをバックアップすれば、必ずしもすべてのエリアに記憶されるデータをバックアップする必要はない。例えば、スタックエリアとバックアップエリア513aとに記憶されるデータをバックアップし、作業エリアに記憶されるデータをバックアップしない構成としてもよい。
【0193】
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、メイン処理によって電源切断時に実行され、バックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は電源入時のメイン処理において実行される。なお、主制御装置261のCPU501と同様、CPU511のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路542から停電信号SK1が入力されるように構成されており、その停電信号SK1がCPU511へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込み処理が即座に実行される。
【0194】
作業エリアには、払出制御装置311による賞球の払出許可が設定される払出許可フラグと、主制御装置261から送信されたコマンドを受信した場合に設定されるコマンド受信フラグと、主制御装置261から送信されたコマンドが記憶されるコマンドバッファとが設けられている。
【0195】
払出許可フラグは、賞球の払出許可を設定するフラグであり、主制御装置261から賞球の払出を許可する特定のコマンドが送信され、その特定のコマンドを受信した場合にオンされ、初期設定の処理又は電源遮断前へ復帰された場合にオフされる。本実施形態では、特定のコマンドは、払出制御装置311のRAM513の初期処理の指示をする払出初期化コマンドと、賞球の払出を指示する賞球コマンドと、主制御装置261が復電された場合に送信される払出復帰コマンドの3つである。
【0196】
コマンド受信フラグは、払出制御装置311がコマンドを受信したか否かを確認するフラグであり、いずれかのコマンドを受信した場合にオンされ、払出許可フラグと同様に、初期設定の処理又は電源遮断前へ復帰された場合にオフされるとともに、コマンド判定処理により受信されたコマンドの判定が行われた場合にオフされる。
【0197】
コマンドバッファは、主制御装置261から送信されるコマンドを一時的に記憶するリングバッファで構成されている。リングバッファは所定の記憶領域を有しており、その記憶領域の始端から終端に至るまで規則性をもってコマンドが記憶され、全ての記憶領域にコマンドが記憶された場合には、記憶領域の始端に戻りコマンドが更新されるよう構成されている。よって、コマンドが記憶された場合及びコマンドが読み出された場合に、コマンドバッファにおける記憶ポインタ及び読出ポインタが更新され、その各ポインタに基づきコマンドの記憶と読み出しとが行われる。
【0198】
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出装置358等がそれぞれ接続されている。
【0199】
カードユニット接続基板314は、パチンコ機10前面の貸球操作部(球貸しボタン121及び返却ボタン122)と、遊技ホール等にてパチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)とにそれぞれ電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれをカードユニットに出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314を省略することも可能である。
【0200】
発射制御装置312は、発射装置60による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射装置60は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者がハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させる発射禁止ボタン18a(図1参照)が操作されていないことを条件に、発射装置60が駆動され、ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
【0201】
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給する電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。
【0202】
電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動する+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。同様に、各種スイッチやモータ等には、これらが接続される制御装置を介して動作電源が供給されることとなる。
【0203】
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号SK1を出力する回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号SK1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号SK1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
【0204】
なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
【0205】
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアする回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号SK2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503,513のデータがクリアされる。
【0206】
以上詳述したように、本実施形態では、リール表示装置48の表示態様(内リール424の装飾図柄)のみで変動表示が行われるリール表示状態と、リール表示装置48及びセグメント表示装置49の表示態様が一体となって行われる7セグメント表示の数字柄を装飾図柄として変動表示が行われるセグメント表示状態とに切替わることで、装飾図柄の形態や、装飾図柄の表示範囲を切替えることができる。すなわち、リール表示状態では、各リールユニット421、422、423の内リール424を視認しているだけで装飾図柄を認識することができるが、セグメント表示状態に切替わると、リール表示状態では各リールユニット421、422、423の装飾図柄を視認可能とする領域を画定する枠に過ぎなかったセグメント表示装置49(縦セグメント表示ユニット713及び可動役物712)においても装飾図柄を構成する7セグメント表示の数字柄の少なくとも一部が表示される。このため、装飾図柄の表示範囲が該セグメント表示装置49を含めた範囲に拡大されたと認識する必要がある。さらに、表示状態が切替わると、装飾図柄の態様についても、図柄シート441にプリントされた図柄(絵柄、字柄、模様等をデザインした図柄)と、7セグメント表示のデジタル数字柄とに切替わるため、切替わりの都度、装飾図柄を再認識する必要がある。このように、発想の転換が必要な程度に装飾図柄の表示態様を大きく切替えることができることから、結果として、単調感や倦怠感の抑制を図るとともに、興趣の向上を図ることができる。
【0207】
但し、リール表示状態からセグメント表示状態に切替わる場合でも、7セグメント表示の一部はリール表示装置48で表示されることから、リール表示状態からセグメント表示状態に切替わって装飾図柄の変動表示がどこに引き継がれたのかを辿り易く、装飾図柄を完全に見失ってしまうといった事態を抑制することができる。また、リール表示状態では内リール424の装飾図柄による変動表示が行われ、セグメント表示状態では、内リール424の装飾図柄が視認不可能となるため、リール表示状態とセグメント表示状態とが混同することなく、切替わりをはっきりと認識させることができる。加えて、セグメント表示状態に切替わった場合、電子音を出力したり、セグメント表示装置49の発光色を左・右のリールユニット421、423に対応するものと、中リールユニット422に対応するものとで異ならせたりしているため、7セグメント表示に切替わったことを認識させ易くすることができる。さらに、リール表示状態における図柄の表示領域と、セグメント表示状態における図柄の表示領域とが一部重複する(共通の領域を有する)ため、リールユニット421、422、423による装飾図柄の変動表示と、7セグメント表示との両方を行い得る構成において、省スペース化を図ることができる。
【0208】
尚、内リール424及び外リール426は、その回転軸が左右方向に延びるように設置されている。このため、本実施形態のように、各内リール424の装飾図柄を複数同時に視認可能としてスクロール表示を行う構成では、当該内リール424を視認可能とする領域が横長ではなく縦長の矩形状になり易い。このように、縦長の矩形状とすることで、7セグメント表示を当てはめて表現した場合に認識し易く、また、発光体ユニット752を無理なく設置することができる。
【0209】
また、リール表示装置48は、内リール424の外側で回転する外リール426を備えており、外リール426には、バックライト429から発せられて遊技機の前方に照射される光の透過範囲を横長の長6角形状をなす透光部456のみとする非透過領域452が形成されている。このため、セグメント表示状態において外リール426を非透過領域452が前方に相対位置するように変位させれば、バックライト429を点灯・消灯させるだけで、7セグメント表示の中央のセグメントの表示を行うことができる。従って、内リール424を具備するリール表示装置48と、セグメント表示装置49とが一体となって行う7セグメント表示を確実に行うことができ、リールユニット421、422、423の装飾図柄(図柄・絵柄)による変動表示と、7セグメント表示による変動表示とを適宜切替えて立体的でアクロバティックな斬新な演出を行うことができる。また、可変表示手段として大型の液晶表示装置を搭載しただけの遊技機に比べ、家庭用のテレビゲーム等との差別化を図ることができる。特に、本実施形態では、バックライト429の点灯制御をセグメント制御装置409で行っていることから、同期を図り易くなったりする等の7セグメント表示の制御に関する利便性を向上させることができる。
【0210】
さらに、透光部456の周りの非透過領域452においてはバックライト429の光が透過しないため、中央のセグメントと周りのセグメントとの間の部位を暗くする(リール表示装置48の装飾図柄を識別不能なまでに隠す)ことができ、リール表示状態からセグメント表示状態に切替わったことを認識させ易くしたり、7セグメント表示をより見易くしたりすることができる。特に、非透過領域452の外面は黒色である上、セグメント表示状態では、バックライト429と、内リール424のうち最も光の透過率の高い「7」図柄の横線部位と、外リール426の透光部456とが仮想の同一直線上に配置されるため、セグメント表示をくっきりと見せるといった上記作用効果が一層確実に奏される。
【0211】
また、可変表示装置ユニット35には、リールユニット421、422、423の装飾図柄を視認可能とする範囲を変更することができる可動役物712が設けられている。このため、同時に視認可能な装飾図柄の数を多少させる(有効ライン数を変化させる)ことができ、リール表示状態の演出性や遊技性の多様化を図ることができる。さらに、7セグメント表示を実行するための7つのセグメント発光部761のうち、上下のセグメント発光部761a、761dは可動役物712に設けられている。このため、セグメント表示状態において、装飾図柄としての7セグメント表示(の基本形状)を変形(伸縮)させることができる。従って、セグメント表示状態の演出性や遊技性の多様化をも図ることができる。
【0212】
また、例えば、縦セグメント表示ユニット713の前面が鉛直方向に延びている場合、前後方向において、内リール424の最前部と、縦セグメント表示ユニット713の前面との位置を揃えると、内リール424の上部や下部が、縦セグメント表示ユニット713の前面(縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761)よりも奥まった位置に入り込んでしまうことが懸念される。この場合、各内リール424を真正面から視認すれば内リール424の上部や下部を視認可能であるが、遊技者の視点が左右方向にずれてしまうと、内リール424の上部や下部の装飾図柄を視認できなくなってしまうおそれがある。特に、本実施形態の可変表示装置ユニット35には3つのリールユニット421、422、423が設けられているため、全てのリールユニット421、422、423の内リール424を同時に真正面から視認することは事実上不可能である。勿論、前後方向において、内リール424のうち前方から視認可能な範囲の上端及び下端と、真っ直ぐな縦セグメント表示ユニット713の前面との位置を揃えた場合にも、縦セグメント表示ユニット713の上下方向中央部付近の部位の視認性の低下を招くおそれがある。
【0213】
この点、本実施形態によれば縦セグメント表示ユニット713の前面が、内リール424(外リール426)の外周形状に対応して円弧状に湾曲形成される上、内リール424の外周に沿って配置されている。さらに、可動役物712についても、内リール424(外リール426)の外周面に沿って回動変位するようになっている。このため、リールユニット421、422、423の図柄表示面(内リール424の外周面)と、セグメント表示装置49のセグメント表示面(縦セグメント表示ユニット713及び可動役物712のセグメント発光部761の前面)との間の段差を極力抑制することができる。従って、セグメント表示装置49及びリール表示装置48のうち一方が他方を奥まらせて他方の視認性を低下させてしまうといった事態を回避することができる。
【0214】
また、内リール424とセグメント表示装置49のセグメント発光部761との間の前後位置の差が小さいことによって、リール表示状態とセグメント表示状態との切替わりに際して、内リール424の図柄列と7セグメント表示との間の視線の移行を比較的スムースに行わせることができる。従って、リール表示状態とセグメント表示状態との切替わりに際して、内リール424の図柄列及び7セグメント表示のうち一方から他方に目の焦点を変更するために比較的時間を要してしまい、内リール424の図柄列や7セグメント表示の視認性の低下を招くといった事態を抑制することができる。加えて、可動役物712は回動変位する構成であるため、例えば、可動役物712が鉛直方向に変位するような構成の場合に、可動役物712と固定役物412との接触を避けるべく固定役物412を比較的大きく前方に突出させる必要が生じてしまうといった事態を回避することができる。
【0215】
また、可動役物712のセグメント発光部761は、可動役物712の外周縁よりも内周側に変位した位置に設けられている。このため、可動役物712が縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761の前方に重なった場合において、正面視で、縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761と、可動役物712のセグメント発光部761とが繋がっているように見えてしまい、7セグメント表示の視認性の低下を招いてしまうといった事態を防止することができる。
【0216】
さらに、可動役物712のうち縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761と交差し得る部位には、三角形状の成形凹部757が形成されている。つまり、可動役物712が縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761の前方に位置した場合、当該セグメント発光部761の端縁は、可動役物712によって区画されることとなる。このため、本実施形態のように、可動役物712が縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761の一端部を隠したり露出させたりするようにして変位しても、当該セグメント発光部761の端縁の形状を三角状に維持することができる。従って、縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761の一端部の形状を他端部の形状や、その他のセグメント発光部761の形状と揃えるとともに、セグメント発光部761の端縁を常に三角状とすることができ、7セグメント表示をきれいに見せることができる。さらに、可動役物712が変位することによって縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761の端部形状が変わってしまうといった事態を回避することができ、違和感が生じることを回避したり、意匠性を向上させたり、7セグメント表示の図柄が伸縮する様をより分かり易くしたりすることができる。
【0217】
加えて、成形凹部757の内側面は、比較的反射率及び光透過率の低い素材で構成されていることとしてもよい。つまり、固定部よりも前方に位置する可動部の側面がメッキ加工される等して反射率が高められていると、その面に固定部のセグメント発光部の光が反射して、当該セグメント発光部で表現されるセグメントの境界がぼやけて見えてしまうおそれがある。また、成形凹部が例えば透明な素材で構成されていても、セグメントの境界の特定が困難になるおそれがある。これに対し、成形凹部の内側面を反射率及び光透過率の低い素材で構成することで、三角形状の端縁がよりくっきりと視認され、境界がはっきりとしてセグメント表示をきれいに見せることができる。
【0218】
また、可動役物712は、センターフレーム47に設けられた固定役物412と関連した外形状をなし、本実施形態では、固定役物412とともに「龍」を模したギミック411を構成している。このため、少なくともリール表示状態では、可動役物712を動作させることでギミック411が動作しているような態様を導出することができる。これにより、リール表示状態では、可動役物712が動作したこと自体に意味を持たせることができる。従って、同じ可動役物712の動作でも、周りの状況によって、ギミック411の動作を表したり、リールユニット421、422、423の視認領域を変化させたり、7セグメント表示を伸縮させたりといった具合に変化することとなる。このため、可動役物712を効率的に活用して、多岐にわたる演出を実行することができる。結果として、リール表示装置48、セグメント表示装置49、及びギミック411が混然一体となった演出を行うことができ、演出性の飛躍的な向上を図ることができる。
【0219】
さらに、縦セグメント表示ユニット713は、ハーフミラーで構成されたシャドーパーツ766によって前方が覆われている。また、可動役物712にも、その前方を覆うようにしてハーフミラーで構成された役物カバー754が設けられている。このため、縦セグメント表示ユニット713や可動役物712のセグメント発光部761が発光していない場合、かかるセグメント発光部761を視認することが困難又は事実上不可能となる。従って、リールユニット421、422、423の周りにはハーフミラーによって形成された枠が存在しているだけのように見える。このため、セグメント表示装置49のセグメント発光部761が発光状態とされると、単なる枠でしかなかった領域において突如として7セグメント表示が浮かび上がることとなり、遊技者により大きなインパクトを与えることができる。
【0220】
また、発光していないときのセグメント発光部761が視認されることに起因して、意匠性の低下を招くといった事態を抑止することができる。さらに、セグメント表示装置49のセグメント発光部761を発光させたりさせなかったりするだけで、当該セグメント発光部761を視認可能な状態と視認不可能な状態とに状態変化させることができる。このため、その切替えをシャッタ装置で行ったり、全てのセグメント発光部761を変位可能に構成して、視認可能な範囲の内外に動かしたりするような場合に比べ、構成や制御内容の簡素化、大型化の抑制、故障リスクの低減、切替えに要する時間の短縮を図ることができる上、シャッタ装置等の動作によって表示状態が切り替わることを事前に察知されてしまうといった事態を回避することができる。
【0221】
加えて、可動役物712の前方をシャドーパーツ766で覆うのではなく、可動役物712に直接設けられる役物カバー754で覆っているため、可動役物712のセグメント発光部761をより確実に被覆手段で覆うことができるとともに、上記のように、可動役物712の外形状(表面形状)をギミック411の形状に合わせて成形することができる。また、可動役物712を動作させてギミック411による演出(例えば、「15RS演出」)を行う場合、固定役物412に内蔵されたランプの光が上側の可動役物712の表面側に照射されるようになっている。このため、上側の可動役物712と固定役物412との一体感を向上させることができる。
【0222】
その一方で、固定役物412に内蔵されたランプの光は下側の可動役物712には届き難いように配置構成されている。すなわち、本実施形態におけるギミック411による演出は、固定役物412と上側の可動役物712とで行われるのであるが、上下一対の可動役物712が共通の(1つ)の回動モータ714で動作させられる構成であるため、上側の可動役物712が動作すれば下側の可動役物712も動作してしまう。従って、下側の可動役物712が上側の可動役物712と同程度に目立ってしまうと、ギミック411の演出が分かり難くなってしまうおそれがある。この点、本実施形態では、固定役物412に内蔵されたランプの光が下側の可動役物712に届き難いように構成されている上、少なくともギミック411による演出を行う場合、固定役物412以外のセンターフレーム47に内蔵されたランプやバックライト429が消灯される。このため、下側の可動役物712を極力目立たなくすることができ、ギミック411による演出をより分かり易く視認させることができる。
【0223】
さらに、本実施形態では、ギミック411による演出(例えば、「15RS演出」)を行う場合において、外リール426の非透過領域452が前方に位置されるように構成されている。その上、非透過領域452の表面が黒色であるのに対し、可動役物712の表面についても半透明の黒色となっている。すなわち、上記のように、バックライト429が消灯されており、可動役物712が内リール424や外リール426の直前方(シャドーパーツ766の反射板767よりも各リールユニット421、422、423の図柄表示領域の上下方向中央部側)に位置しても、可動役物712が浮き上がって見えないように構成されているが、可動役物712が非透過領域452に対応する保護色となっているため、可動役物712に対して外部から光を当てたり、可動役物712に搭載された発光体ユニット752を発光させたりしなければ、可動役物712を極力目立たないようにすることができる。従って、下側の可動役物712が目立ってしまうことに起因する不具合をより確実に抑制することができる。尚、外リール426や可動役物712の色は黒色でなくてもよく、同じ又はほぼ同じ色であれば(例えば、赤色と半透明の赤色)、下側の可動役物712が外リール426の前方に変位した場合に極力目立ちにくくするといった作用効果が奏される。
【0224】
また、シャドーパーツ766のうち、左図柄表示領域403において表示される7セグメント表示の右辺を構成する縦セグメント表示ユニット713の前方を覆う部位と、中図柄表示領域404において表示される7セグメント表示の左辺を構成する縦セグメント表示ユニット713の前方を覆う部位との間に区切り等は存在せず一続きとなっている。さらに、シャドーパーツ766のうち、中図柄表示領域404において表示される7セグメント表示の右辺を構成する縦セグメント表示ユニット713の前方を覆う部位と、右図柄表示領域405において表示される7セグメント表示の左辺を構成する縦セグメント表示ユニット713の前方を覆う部位との間に区切り等は存在せず一続きとなっている。このため、各リールユニット421、422、423がそれぞれ一本の柱を挟んで並ぶ格好となり、リール表示状態における装飾図柄の変動表示を見易くすることができる。
【0225】
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0226】
(a)上記実施形態では、装飾図柄表示装置42が3つのリールユニット421、422、423を備えているが、1つ又は2つでもよいし、4つ以上でもよい。また、各リールユニット421、422、423に代えて、液晶表示装置等の別の表示手段を設けることも可能である。さらに、上記実施形態では、各図柄表示領域403、404、405においてリールユニット421、422、423の識別情報をそれぞれ最大で3つずつ視認可能に構成されているが、特にこの数に限定されるものではなく、適宜設定可能である。加えて、上記実施形態では、内リール424の外周面に図柄シート441が貼着され、外リール426の外周面に表示切替シート451が貼着されているが、リール424、426の外周面に直接プリントする等、別の方法でリールの外周に装飾図柄等を配置してもよい。
【0227】
(b)上記実施形態では、上下一対で設けられる可動役物712は、同一の回動モータ714の駆動によって同時に動作する構成となっており、一方だけ独立させて動作しない構成となっているが、各可動役物712に対して1対1で回動モータ714を付けて、可動役物712を1つずつ個別に動作可能に構成したり、回動モータ714の駆動力が上下一対の可動役物712のうちどちらか一方に伝達されるように切替可能に構成したりしてもよい。この場合、演出の多様化をより一層図ることができる。但し、省スペース化の観点からすると、上記実施形態のように、上下の可動役物712を共通の回動モータ714で駆動させたり、上側の可動役物712同士、及び、下側の可動役物712同士が連動するように構成したりすることが望ましい。また、上下一対の可動役物712のうち一方を省略したり、可動役物712を完全に省略したりすることも可能である。但し、可動役物712を設けることによって遊技の幅を飛躍的に広げることができ、遊技性の向上を図ることができる。
【0228】
また、可動役物712を省略する場合でも、7つのセグメント発光部761a〜761gのうち少なくとも1つは、その他のセグメント発光部761に対して相対変位可能に設けられ、当該セグメント発光部761を変位させて、7セグメント表示の数字柄の基本形状を変形させることができるように構成されることとする。このように、7つのセグメント発光部761の相対位置を変化させることで、セグメント発光部761a〜761gの表示範囲を変更しつつ、表現できる形状を変化させたり、増やしたりするといった発光状態を切替えるだけでは行い得ない変化をもたらすことができ、演出性や遊技性の多様化を図ることができる。
【0229】
さらに、上記実施形態では、可動役物712は開位置と閉位置とにしか停止しない構成となっているが、例えば、内リール424の装飾図柄を丁度2つ分視認可能なスペースを確保した位置で停止し、外リール426の情報表示領域455を視認させたり、上下の可動役物712同士が当接するまで変位可能に構成したり、可動役物712が所定の位置まで変位することでリールユニット421、422、423の装飾図柄が全く或いは識別不可能となるまで見えなくなるように構成したり、各図柄表示領域403、404、405において内リール424の装飾図柄を3つ視認可能な状態と、上段・中段・下段の装飾図柄のうち上段及び下段の装飾図柄が隠される状態と、中段の装飾図柄が隠される状態とに状態変化するように構成したりしてもよい。
【0230】
また、上記実施形態では、セグメント表示状態において7セグメント表示を実行するためのセグメント発光部761のうち、リールユニット421、422、423には、7セグメント表示の中央のセグメント発光部761gのみが割り当てられているが、中央のセグメント発光部761gに加えて、又は、代えて、その他のセグメント発光部761(例えば、上下のセグメント発光部761a、761d)を割り当ててもよい。例えば、外リール426の非透過領域452において中央だけでなく上下のセグメント発光部761を構成するべく透光部456を合計3つ形成した上で、内リール424の内周側において、各透光部456に対応するようにバックライト429を上段・中段・下段に設けるとともに、各バックライト429の光が混ざらないように(各透光部456を個別に発光可能なように)隔壁を設けることとしてもよい。また、例えば、下のセグメント発光部761dをリールユニット421、422、423に割り当てるとともに、その他のセグメント発光部761(中央のセグメント発光部761gを含む)をセグメント表示装置49に割り当ててもよい。加えて、上記実施形態では、7つのセグメント発光部761を用意して7セグメント表示を行っているが、セグメント発光部761等の発光部(少なくとも1つは各リールユニット421、422、423にあり、残りはセグメント表示装置49にある)を発光させて複数種類の図柄(数字柄だけでなく、文字や記号でも可)を表示可能に構成されていればよく、セグメント発光部の数を増減させたり、各セグメント発光部の形状を異ならせたり(直線状のものに対して湾曲状のものがあったりする等)してもよい。
【0231】
さらに、上記実施形態において、外リール426の非透過領域452を前方に位置させるとともに、バックライト429を発光させた状態でも、外リール426を動作させる演出を行うこととしてもよい。加えて、ギミック411において、可動役物712以外にも、所定の駆動手段の駆動によって変位可能に構成される役物(セグメント表示部のない役物)を設けることとしてもよい。
【0232】
(c)上記実施形態では、バックライト429がセグメント制御装置409によって点灯制御されるように構成されているが、リール制御装置408で点灯制御されることとしてもよいし、セグメント制御装置409及びリール制御装置408のどちらでも制御可能としてもよい。
【0233】
また、発光体ユニット752やバックライト429の点灯した状態における輝度を調節可能に構成してもよい。この場合、点灯・消灯だけではなく、状態に応じて、強調して見せたい部位を明るく調節したり、その他の発光部と輝度を揃えたりすることが可能となる。
【0234】
加えて、上記実施形態では、内リール424の全周域がバックライト429の光を外周側に透過可能な透過部となっているが、透過部は一部のみとし、残りの部位は、内リール424の外周側から光を当てることで装飾図柄を視認させるように構成してもよい。
【0235】
(d)上記実施形態では、内リール424及び外リール426が左右方向を回転軸線方向としているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、ガラスユニット137のガラス面(遊技盤30の前面)の垂線方向に対して交差する方向に軸線方向が延在するように内リール424及び外リール426を配置すればよい。例えば、内リール424及び外リール426の回転軸線が上下に延在する場合、内リール424の外周面にて表示される装飾図柄は左右方向に変動表示することとなる。但し、7セグメント表示を行う上では、各図柄表示領域が縦長となるように装飾図柄が上下方向に変動表示する(縦スクロールとする)ことが望ましい。
【0236】
(e)上記実施形態の装飾図柄表示装置42において、リール表示装置48及びセグメント表示装置49の前方を覆うようにして、透過型の液晶表示装置やEL表示装置等の透過状態と非透過状態とに状態変化可能な表示パネルを有する別の表示手段やシャッタ等を設けることとしてもよい。
【0237】
また、上記実施形態において、内リール424に付された所定の図柄と、外リール426に付された所定の図柄とが重ね合わされることで、装飾図柄が表示されるように構成してもよい。例えば、内リール424の「0」の図柄と、外リール426の「−」の図柄とが前後に重なって、「8」の装飾図柄となるように構成してもよい。
【0238】
上記実施形態では、セグメント発光部761が全体として長6角形状をなしているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、端部等の形状を適宜アレンジしてもよい。さらに、上記実施形態では、セグメント発光部761がその長手方向中央部を中心として対称形状をなしているが、対称形状でなくてもよい。例えば、セグメント発光部761が、略台形状、略長円形状、略4角形状、略5角形状等をなしていてもよい。
【0239】
また、可動役物712の成形凹部757についても、三角形状に限定されるものではなく、成形凹部757で画定されるセグメント発光部761の一端部形状が、その他のセグメント発光部761の端部形状(例えば、可動役物712によって一端部が覆われているセグメント発光部の他端部の形状)とほぼ同じくすることのできる形状となっていればよい。特に、上記実施形態のように、可動役物712によってセグメント発光部761の一端部を隠したり露出させたりすることのできる構成の場合、成形凹部757は、可動役物712によって覆われるセグメント発光部761の端部形状に対応した形状(隠されていないときの端部形状を維持できる形状)とする。
【0240】
また、セグメントユニット701、702、703、704のうち可動役物712を備えるセグメントユニット701、702、703、704の組合わせは特に限定されるものではなく、例えば、第2セグメントユニット702ではなく第1セグメントユニット701に左リールユニット421用の可動役物712が設けられていてもよい。
【0241】
(f)上記実施形態において、縦セグメント表示ユニット713のセグメント発光部761を変位可能に構成してもよい。例えば、セグメント発光部761b、761fについてはその下端部近傍を中心とし、セグメント発光部761c、761eについてはその上端部近傍を中心として回動可能遊技盤30の前面とほぼ平行に回動可能に構成されるとともに、各セグメント発光部761b、761fを動作させるモータと、セグメント発光部761c、761eを動作させるモータとを設けることとしてもよい。さらに、可動役物712についても、外リール426の外周面に沿って上下に変位するだけでなく、左右方向(外リール426の回転軸方向)においても変位可能に構成してもよい。この場合、7セグメント表示を傾かせたり(数字柄を斜体にする)、セグメント発光部761は発光しているもののセグメント発光部761が7セグメント表示の配置となっていない状態から7セグメント表示の配置となるような演出等を行ったりすることができる。また、縦セグメント表示ユニット713を外リール426の回転軸線方向に沿って変位可能に構成し、対応する図柄表示領域403、404、405を大小させることができるように構成してもよい。
【0242】
(g)上記実施形態では、可動役物712及び縦セグメントユニット713に搭載された各発光体ユニット752は、それぞれ3色LEDを3つ備えるとともに、ユニット単位で点灯・消灯、色替えが行われるよう構成されているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、単色のLEDでもよいし、3色LED単位で点灯・消灯、色替えが行われるよう構成してもよい。また、可動役物712及び縦セグメントユニット713に搭載される光源(発光手段)の数を増やし、発光パターンを変更することで長6角形以外の発光態様についても導出可能に構成してもよい。例えば、可動役物712において、拡散防止枠753の外周側にもLEDを搭載することとしてもよい。さらに、面発光可能な光源を採用してもよい。
【0243】
(h)また、上記実施形態において、縦セグメント表示ユニット713の上下一対のセグメント発光部761間を仕切っている部位を変位可能に構成し、上下一対のセグメント発光部761がそれぞれ独立して発光可能な状態と、上下一対のセグメント発光部761が上下に繋がっているようにして発光可能な状態とに切替可能としてもよい。この場合、縦セグメント表示ユニット713をリール表示状態において電飾として使用し易くなる。
【0244】
さらに、光拡散パーツ732及び透過領域限定パーツ733を省略し、その代わりに、外リール426の透光部456を有する非透過領域452と同様にして、セグメント発光部761b、761c、761e、761fを表示可能とするべく透光部が形成された不透明な円弧状のパーツを、縦セグメント表示ユニット713の前方を覆ったり、縦セグメント表示ユニット713を前方へ露出させたりすることができるように可変に設けてもよい。また、当該パーツを外リール426の非透過領域452と連結してもよい。
【0245】
(i)上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機として実施してもよい。加えて、パチンコ機以外にも、アレンジボール機、それに類する雀球等の各種遊技機、回胴式遊技機としてのスロットマシンや、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機などとして実施してもよい。
【0246】
[付記]
上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
【0247】
一般に、パチンコ機等の遊技機には、複数種類の図柄等を変動表示可能な可変表示手段が設けられている。そして、始動条件が成立することによって、遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態を発生させるか否かの当否抽選が行われるとともに、前記可変表示手段において図柄の変動表示が開始され、所定時間後、自動的に或いは所定の停止操作によって、図柄の変動表示が当否抽選の結果に応じた態様にて停止させられる構成となっている(例えば、特開2003−154110号公報参照)。
【0248】
ところで、可変表示手段として、液晶表示装置を採用したものが知られている。しかしながら、液晶表示装置が搭載されている遊技機が主流となっている現状において、液晶表示装置で派手な演出表示を行うだけでは、他機種との差別化を図ることが困難な上、遊技者に大したインパクトを与えられないことが懸念される。
【0249】
なお、上述した課題は、パチンコ機に限られるものではなく、スロットマシン等の他の遊技機にも該当する問題である。
【0250】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、その目的は、斬新な演出を導出することのできる遊技機を提供することにある。
【0251】
手段1.複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示手段を備え、
所定条件成立に基づいて行われる抽選の結果が前記識別情報の停止態様によって教示される遊技機であって、
前記可変表示手段は、対応する光源が点灯状態とされることで発光するセグメント発光部を複数備え、当該複数のセグメント発光部を所定の組合わせで発光させることで図柄を表示可能に構成されるとともに、当該図柄を前記識別情報とする変動表示を実行可能に構成され、
前記複数のセグメント発光部のうち少なくとも1つは、その他のセグメント発光部のうち少なくとも所定のセグメント発光部に対して相対変位可能に設けられた可動型セグメント発光部として構成されていることを特徴とする遊技機。
【0252】
手段1によれば、複数(例えば7つ)のセグメント発光部のうち少なくとも1つは、可動型セグメント発光部として構成されている。このため、可動型セグメント発光部を変位させて、複数のセグメント発光部の発光態様よりなる識別情報としての図柄(例えば、デジタル数字柄)の基本形状を変形させることができる。つまり、複数のセグメント発光部の相対位置を変化させることで、複数のセグメント発光部による図柄の表示範囲を変化させつつ、表現できる形状を変化させたり、増やしたりするといった発光状態を切替えるだけでは行い言えない変化をもたらすことができる。従って、演出性や遊技性の多様化を図ることができ、結果として、単調感や倦怠感の抑制を図るとともに、興趣の向上を図ることができる。
【0253】
手段2.前記可変表示手段は、前記所定のセグメント発光部に対して相対変位可能に構成された可動部と、前記可動部を変位させるセグメント駆動手段とを備え、
前記可動型セグメント発光部は、前記可動部の前面側に設けられ、
前記可動部は、前記所定のセグメント発光部の一部を前方から覆い隠すことができるように構成されるとともに、変位することで、前記所定のセグメント発光部のうち遊技機の前方から視認可能とされる面積が変化することを特徴とする手段1に記載の遊技機。
【0254】
手段2によれば、可動部が変位することで、可動部によって隠される所定のセグメント発光部の面積が変化するため、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の表示を維持したまま、前記所定のセグメント表示部が長短したように、ひいては、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄が伸縮したように見せることができる。従って、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の変動表示の際などの演出性や遊技性の多様化を図ることができる。
【0255】
手段3.前記可動部に設けられた前記可動型セグメント発光部は、前記可動部の外周縁よりも内周側に変位した位置に設けられていることを特徴とする手段2に記載の遊技機。
【0256】
手段3によれば、可動部が前記所定のセグメント発光部の前方に重なった場合において、正面視で、前記所定のセグメント発光部と、可動部のセグメント発光部とが繋がっているように見えてしまい、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の視認性の低下を招いてしまうといった事態を防止することができる。
【0257】
手段4.前記可動部は、前記所定のセグメント発光部の長手方向に沿った方向に変位可能に構成され、
前記可動部のうち前記所定のセグメント発光部と交差し得る部位には、所定の前記セグメント発光部の端部形状に対応した形状をなす成形凹部が形成されていることを特徴とする手段3に記載の遊技機。
【0258】
可動部が前記所定のセグメント発光部の前方に位置した場合、当該所定のセグメント発光部の端縁は、可動部によって区画されることとなる。このため、手段4によれば、可動部のうち前記所定のセグメント発光部と交差する部位に成形凹部を形成することで、前記所定のセグメント発光部の端縁の見た目の形状を、その他のセグメント発光部の端縁の形状と揃えることができる。従って、複数のセグメント発光部による図柄表示をよりきれいに見せることができる。
【0259】
また、可動部によって前記所定のセグメント発光部の一端部を隠したり露出させたりすることのできる構成の場合、成形凹部を、可動部によって覆われる前記所定のセグメント発光部の端部形状に対応した形状とすることで、隠されていないときの端部形状を維持できる形状とすることができ、違和感が生じることを回避したり、意匠性を向上させたり、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄が伸縮する様をより分かり易くしたりすることができる。
【0260】
手段5.前記成形凹部の内側面は、比較的光の反射率及び透過率の低い素材で構成されていることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
【0261】
手段5によれば、前記所定のセグメント発光部よりも前方に位置する可動部の側面がメッキ加工される等して反射率が高められていると、その面に前記所定のセグメント発光部の光が反射して、当該セグメント発光部で表現されるセグメントの境界がぼやけて見えてしまうおそれがある。また、成形凹部が例えば透明な素材で構成されていても、セグメントの境界の特定が困難になるおそれがある。これに対し、成形凹部の内側面を反射率及び光透過率の低い素材で構成することで、セグメント発光部の端縁がよりくっきりと視認され、境界がはっきりとして複数のセグメント発光部による図柄表示をよりきれいに見せることができる。
【0262】
手段6.前記可変表示手段は、前記複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の表示が行われる領域の外周側に設けられ、発光体が内蔵されるとともに、前記識別情報の変動表示に伴って演出を行い得る演出手段を備え、
前記可動部は、前記演出手段と関連した外形状をなしていることを特徴とする手段2乃至5のいずれかに記載の遊技機。
【0263】
手段6によれば、可動部は演出手段と関連した外形状をなしていることから、少なくとも可動部に搭載された可動型セグメント発光部が発光していない状態では、可動部が演出手段の一部を構成し、可動部を動作させることで演出手段が動作しているような態様を導出することができる。同じ可動部の動作でも、周りの状況によって、演出手段の動作を表したり、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄を伸縮させたりといった具合に変化することとなる。このため、可動部を効率的に活用して、多岐にわたる演出を実行することができる。結果として、複数のセグメント発光部、及び演出手段が混然一体となった演出を行うことができ、演出性の飛躍的な向上を図ることができる。
【0264】
尚、前記識別情報の変動表示に伴った演出とは、変動表示にて前記抽選に当選したことが教示されるのではないかといった期待を膨らませるための演出であり、例えば、当選への期待度の高低と可動部の各種動作とが対応付けされていてもよいし、演出手段において当選した場合に発光し得る発光体が設けられていることとしてもよい。この場合、演出手段に重要性を持たせることができるとともに、演出手段に注目を集めるという点において、遊技者の目先を変えることができ、単調感の抑制等を図ることができる。
【0265】
手段7.前記複数のセグメント発光部のうち少なくとも1つのセグメント発光部の前方を覆う被覆手段を備え、前記被覆手段は入射した光のうちの一部を透過させ、残りの光を反射するビームスプリッターによって構成されていることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
【0266】
手段7によれば、セグメント発光部が発光していない場合、被覆手段によって前方が覆われたセグメント発光部を視認することが困難又は事実上不可能となるため、セグメント発光部が設置された位置には被覆手段が存在しているだけのように見える。従って、セグメント発光部が発光状態とされると、単なる飾りや枠でしかなかった領域において突如として複数のセグメント発光部の発光態様による図柄が浮かび上がることとなり、遊技者により大きなインパクトを与えることができる。
【0267】
また、発光していないときのセグメント発光部が視認されることに起因して、意匠性の低下を招くといった事態を抑止することができる。さらに、セグメント発光部を発光させたりさせなかったりするだけで、セグメント発光部を視認可能な状態と視認不可能な状態とに状態変化させることができる。このため、その切替えをシャッタ装置で行ったり、全てのセグメント発光部を変位可能に構成して、視認可能な範囲の内外に動かしたりするような場合に比べ、構成や制御内容の簡素化、大型化の抑制、故障リスクの低減、切替えに要する時間の短縮を図ることができる上、シャッタ装置等の動作によって表示状態が切り替わることを事前に察知されてしまうといった事態を回避することができる。
【0268】
尚、手段2乃至6に対応して、「前記可動部に設けられた前記可動型セグメント発光部の前方を覆う前記被覆手段は、前記可動部の前面側に直接取り付けられていること」としてもよい。この場合、可動型セグメント発光部をより確実に被覆手段で覆うことができる。さらに、少なくとも可動型セグメント発光部の前方位置には所定形状に成形した被覆手段を配置することによって、可動部の前面全体をデザインし、可動型セグメント発光部の非発光時には、かかる態様を視認させることができる。従って、可動部の意匠性を向上させることができる。特に、上記手段6に対応しては、可動部の外形状(表面形状)を演出手段の形状に合わせて成形することができ、可動部を演出手段の一部として動作させるときの一体感を向上させることができる。
【0269】
手段8.前記可変表示手段は、略矩形枠状をなすアウター表示手段と、前記アウター表示手段の内周側に配置されるセンター表示手段とを備え、
前記複数のセグメント発光部のうち少なくとも1つの(中央の)セグメント発光部は前記センター表示手段において設けられるとともに、残りのセグメント発光部は前記アウター表示手段において設けられ、
前記識別情報が前記センター表示手段の表示態様のみで構成される第1表示状態と、前記アウター表示手段の表示態様と前記センター表示手段の表示態様とが一体となって表示される前記複数のセグメント発光部の発光態様による図柄によって前記識別情報が構成される第2表示状態とに状態変化可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の遊技機。
【0270】
手段8によれば、センター表示手段の表示態様のみで変動表示が行われる第1表示状態と、センター表示手段及びアウター表示手段の表示態様が一体となって行われる表示される複数のセグメント発光部の発光態様による図柄を装飾図柄として変動表示が行われる第2表示状態とに切替わることで、識別情報の形態や、識別情報の表示範囲を切替えることができる。すなわち、第1表示状態では、センター表示手段を視認しているだけで識別情報を認識することができるが、第2表示状態に切替わると、第1表示状態ではセンター表示手段の識別情報を視認可能とする領域を画定する枠に過ぎなかったアウター表示手段においても識別情報の少なくとも一部が表示されるため、識別情報の表示範囲が該アウター表示手段を含めた範囲に拡大されたと認識する必要がある。さらに、表示状態が切替わると識別情報の態様も変化するため、センター表示手段で表示されていた識別情報の態様そのものを探しても識別情報を認識することはできず、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄を新たに識別情報であると認識する必要がある。このように、発想の転換が必要な程度に識別情報の表示態様を切替えることができ、結果として、単調感や倦怠感の抑制を図るとともに、興趣の向上を図ることができる。
【0271】
但し、第1表示状態から第2表示状態に切替わる場合でも、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の一部はセンター表示手段で表示され、残りはセンター表示手段を囲うアウター表示手段で表示されることから、第1表示状態から第2表示状態に切替わって識別情報の変動表示がどこに引き継がれたのかを辿り易く、識別情報を完全に見失ってしまうといった事態を抑制することができる。
【0272】
尚、第2表示状態では、第1表示状態において変動表示される識別情報を視認不可能又は視認困難となることとしてもよい。この場合、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄をより認識し易くすることができる。また、第1表示状態において必ずしもアウター表示手段を非表示状態(消灯状態)としておかなくてもよく、適宜点灯状態を切替えて電飾等として使用してもよい。すなわち、第1表示状態では、センター表示手段の表示態様のみで識別可能な識別情報が視認可能であるといった構成に加え、センター表示手段において、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の一部を構成する(例えば中央の)セグメントが表示されないように構成すれば、アウター表示手段を発光させても、アウター表示手段の発光態様を図柄として認識されないことが考えられる。従って、第1表示状態でもアウター表示手段を適宜発光させることでアウター表示手段を有効活用することができる。
【0273】
手段9.前記センター表示手段は、略円筒状に構成されるとともに、その外周面において複数種類の前記識別情報が周方向に沿って配列された識別情報列を有する回転体と、前記回転体を回転させる回転駆動手段と、前記回転体の内周側に配置される発光手段とを備え、
前記回転体は、少なくとも一部において光を透過可能な透過部を備え、前記発光手段から発せられた光を前記透過部に透過させて遊技機の前方へ照射可能に構成され、
前記センター表示手段は、前記第2表示状態において、前記発光手段から発せられ、前記透過部を介して遊技機の前方に照射される光の範囲を前記セグメント発光部に限定する透過範囲限定手段を備えていることを特徴とする手段8に記載の遊技機。
【0274】
手段9によれば、第2表示状態において透過範囲限定手段を用いて発光手段の光の照射範囲を限定すれば、発光手段を点灯・消灯させるだけで、複数のセグメント発光部のうちセンター表示手段に割り当てられたセグメント発光部(例えば、中央のセグメント発光部)の表示を行うことができる。従って、センター表示手段が回転体を具備する構成であっても、アウター表示手段と一体となって行う複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の表示を確実に行うことができ、回転体の識別情報列による変動表示と、複数のセグメント発光部の発光態様による変動表示とを適宜切替えて斬新な演出を行うことができる。また、可変表示手段として大型の液晶表示装置を搭載しただけの遊技機に比べ、家庭用のテレビゲーム等との差別化を図ることができる。
【0275】
さらに、センター表示手段に割り当てられた(例えば中央の)セグメント発光部を光らせた状態でその周り(例えば中央のセグメント発光部と周りのセグメント発光部との間の部位)を暗くすることができるとともに、センター表示手段の表示態様のみで認識可能な識別情報を識別不能なまでに隠すことができる。従って、第1表示状態から第2表示状態に切替わったことを認識させ易くしたり、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄をより見易くしたりすることができる。特に、透過領域限定手段のうち第2表示状態において前方を向く面を暗色(例えば黒色)とすることで、かかる作用効果が一層確実に奏される。
【0276】
尚、「前記センター表示手段の表示制御を行うセンター表示制御手段と、前記アウター表示手段の表示制御を行う枠型表示制御手段とを備え、前記センター表示手段の前記発光手段の点灯制御は前記枠型表示制御手段によって行われること」としてもよい。すなわち、第1表示状態では、基本的に発光手段が常時点灯されていることが考えられる一方で、第2表示状態では、複数のセグメント発光部の発光態様による変動表示を行うために発光手段の点灯状態を比較的頻繁に切り替える必要があるため、枠型表示制御手段でまとめて複数のセグメント発光部の点灯制御を行うことで、同期を図り易くなったりする等の制御に関する利便性を向上させることができる。また、「セグメント発光部」とは、個別に対応して設けられる光源の点灯状態が切替わることで発光状態と非発光状態とに状態変化可能であり、第2表示状態において発光状態とされた場合に識別情報としての図柄の一部を構成する部位である。
【0277】
手段10.前記複数のセグメント発光部のうち前記回転体の回転軸線方向において前記回転体に隣接して設けられる隣接セグメント発光部の前面は、前記回転体の外周形状に対応して円弧状に湾曲形成され、
前記可動型セグメント発光部は、(前記回転体と回転中心を同じ又はほぼ同じくして、)前記回転体の外周面に沿って回動可能に構成されるとともに、回動範囲の少なくとも一部において、前記隣接セグメント発光部の一部を前方から覆い隠すことができるように構成されていることを特徴とする手段9に記載の遊技機。
【0278】
例えば、回転体に隣接する隣接セグメント発光部の前面が鉛直方向に延びている場合、前後方向において、回転体の最前部と、隣接セグメント発光部の前面との位置を揃えると、回転体の上部や下部が、隣接セグメント発光部の前面よりも奥まった位置に入り込んでしまうことが懸念される。この場合、回転体を真正面から視認すれば回転体の上部や下部を視認可能であるが、遊技者の視点が左右方向にずれてしまうと、回転体の上部や下部を視認できなくなってしまうおそれがある。また、可変表示手段において回転体を複数備える場合には、全ての回転体を同時に真正面から視認することは事実上不可能である。勿論、前後方向において、回転体のうち前方から視認可能な範囲の上端及び下端と、真っ直ぐな隣接セグメント発光部の前面との位置を揃えた場合にも、隣接セグメント発光部の上下方向中央部付近の部位の視認性の低下を招くおそれがある。
【0279】
この点、手段10によれば、隣接セグメント発光部の前面が、回転体の外周形状に対応して円弧状に湾曲形成されている上、可動部についても、回転体の外周面に沿って回動変位するようになっている。このため、センター表示手段の識別情報表示面(回転体の外周面)と、アウター表示手段のセグメント表示面(隣接セグメント発光部及び可動型セグメント発光部の前面)との間の段差を極力抑制することができる。従って、アウター表示手段及びセンター表示手段のうち一方が他方を奥まらせて他方の視認性を低下させてしまうといった事態を回避することができる。特に、可変表示手段が、センター表示手段とアウター表示手段とからなるユニットを複数備える場合には、かかる作用効果が一層顕著なものとなる。
【0280】
また、回転体とアウター表示手段のセグメント発光部との間の前後位置の差が小さいことによって、第1表示状態と第2表示状態との切替わりに際して、回転体の識別情報列と複数のセグメント発光部の発光態様による図柄との間の視線の移行を比較的スムースに行わせることができる。従って、第1表示状態と第2表示状態との切替わりに際して、回転体の識別情報列及び複数のセグメント発光部の発光態様による図柄のうち一方から他方に目の焦点を変更するために比較的時間を要してしまい、回転体の識別情報列や複数のセグメント発光部の発光態様による図柄の視認性の低下を招くといった事態を抑制することができる。
【0281】
尚、可動型セグメント発光部が変位することで、第1表示状態では、センター表示手段の識別情報を視認可能な範囲を変更する(例えば、同時に視認可能な識別情報の数を多少させる)ことができ、第2表示状態では、複数のセグメント発光部の発光態様による図柄(の基本形状)を変形させる(例えば、伸長させる)ことができる。
【0282】
以下に、上記各手段が適用される各種遊技機の基本構成を示す。
【0283】
A.上記各手段における前記遊技機は弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する発射手段(発射モータ等)と、当該発射された遊技球が案内される遊技領域と、前記遊技領域内に配置された各入球手段(一般入賞口、可変入賞装置、作動口等)とを備えた弾球遊技機」が挙げられる。
【0284】
B.上記各手段における前記遊技機は略鉛直方向に延びる遊技領域を備えた弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する発射手段(発射モータ等)と、当該発射された遊技球が案内され、略鉛直方向に沿って延びる所定の遊技領域(例えば遊技領域は遊技盤面等により構成される)と、前記遊技領域内に配置された各入球手段(一般入賞口、可変入賞装置、作動口等)とを備え、前記遊技領域を流下する遊技球の挙動を視認可能に構成されてなる弾球遊技機」が挙げられる。
【0285】
C.上記各手段における前記遊技機、又は、上記各弾球遊技機は、パチンコ機又はパチンコ機に準ずる遊技機であること。
【0286】
D.上記各手段における遊技機は、スロットマシン等の回胴式遊技機であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報(図柄)からなる識別情報列(図柄列;具体的には図柄の付されたリール、ベルト等の回転体)を変動表示(具体的にはリール等の回転)した後に識別情報列を停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット等の回転体ユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成した回胴式遊技機」が挙げられる。
【0287】
E.上記各手段における遊技機は、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機(特に遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシン仕様の遊技機)であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報(図柄)からなる識別情報列(図柄列;具体的には図柄の付されたリール、ベルト等の回転体)を変動表示(具体的にはリール等の回転)した後に識別情報列を停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット等の回転体ユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成し、さらに球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む取込手段と、前記球受皿に遊技球の払出しを行う払出手段とを備え、前記取込手段により遊技球が取り込まれることにより遊技の開始条件が成立するように構成した遊技機」が挙げられる。
【符号の説明】
【0288】
10…パチンコ機、32…可変入賞装置、33…始動入賞ユニット、33a…上入賞口、33b…下入賞口、35…可変表示装置ユニット、42…装飾図柄表示装置、43L,43R…特別表示装置、47…センターフレーム、48…リール表示装置、49…セグメント表示装置、224a,224b…始動入賞スイッチ、261…主制御装置、262…サブ制御装置、411…ギミック、421〜423…リールユニット、424…内リール、426…外リール、429…バックライト、452…非透過領域、453…透過領域、456…透光部、701〜704…セグメントユニット、712…可動役物、713…縦セグメント表示ユニット、752…発光体ユニット、754…役物カバー、761…セグメント発光部、757…成形凹部、766…シャドーパーツ。
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