特許第6428756号(P6428756)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6428756
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20181119BHJP
【FI】
   A63F7/02 326C
【請求項の数】2
【全頁数】61
(21)【出願番号】特願2016-253921(P2016-253921)
(22)【出願日】2016年12月27日
(62)【分割の表示】特願2012-124242(P2012-124242)の分割
【原出願日】2012年5月31日
(65)【公開番号】特開2017-56273(P2017-56273A)
(43)【公開日】2017年3月23日
【審査請求日】2017年1月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
(74)【代理人】
【識別番号】100155549
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 敏之
(72)【発明者】
【氏名】中村 誠
【審査官】 佐藤 嘉純
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5949172(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠状に形成される支持体に対して前面側に開閉可能に支持される開閉体に、遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段とが設けられ、該遊技球発射手段によって発射された遊技球が所定の通過部を通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機であって、
前記支持体に対して前記開閉体が閉鎖された状態において、遊技機背面視左右方向における一方側であって前記支持体に対して前記開閉体を施錠するための施錠機構が設けられる側の上側角部に、遊技機背面側に開口し、指先を差し込み可能に形成された縦長の溝状部が設けられ、
前記支持体は、その縦長の溝状部の上面及び遊技機左右方向における外面側に近い側面を支持体の上部内面および側部内面により形成し、
前記開閉体は、前記縦長の溝状部の下側の上向き面を形成する溝形成上向面と、
前記縦長の溝状部の遊技機左右方向における中央側に近い横向き面を形成する溝形成横向面と、
前記溝形成上向面より上方にて、前記支持体の内面に対して指先を差し込み不能な隙間を隔てて、該溝形成上向面より前側および遊技機左右方向における中央側に上向きの面を形成する支持体近接上向面と、
前記溝形成横向面より前記支持体の内面に近い側にて、前記支持体の内面に対して指先を差し込み不能な隙間を隔てて、該溝形成横向面より前側および下側に前記支持体の内面に対面する面を形成する支持体近接横向面とを有していることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
枠状に形成される支持体に対して前面側に開閉可能に支持される開閉体に、遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段とが設けられ、該遊技球発射手段によって発射された遊技球が所定の通過部を通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機であって、
前記開閉体は、
遊技機背面視左右方向における一方側であって前記支持体に対して前記開閉体を施錠するための施錠機構が設けられる側の上側角部において、前記支持体の枠内にて該支持体に対面して設けられる上側角部外面を有し、
該上側角部外面として、
前記支持体の上部であって下側を向いた内面に対面する第1上向面と、
該第1上向面の一部に対して遊技機後側に設けられ、該第1上向面よりも前記上部内面から離間した第2上向面と、
前記支持体の左右方向における一方側の側部であって他方側の側部を向いた側部内面側に対面する第1横向面と、
該第1横向面の一部に対して遊技機後側に設けられ、該第1横向面よりも前記側部内面から離間し、且つ、前記第2上向面と前記上部内面との間の距離より少ない距離離間した第2横向面とが設けられ、
前記支持体に対して前記開閉体が閉鎖された状態において、前記開閉体の前記上側角部側には、前記開閉体の第2上向面および前記第2向面と前記支持体の内面との間に前記支持体の内面に沿った縦長の溝状部が遊技機背面側に開口形成されていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機の代表例としてパチンコ機がある。パチンコ機は、例えば、遊技場(ホール)に固定される支持体としての外枠と、この外枠の左端側を開閉軸として開閉可能に設けられる開閉体としての内枠と、この内枠の開口に遊技領域が位置するように取り付けられる遊技部品としての遊技盤と、この内枠の正面視左端側を開閉軸として内枠に対して開閉可能に支持され、遊技領域に対応した視認窓を有する前面扉とを備えている。この前面扉には、遊技盤の遊技領域を視認可能とする視認窓が設けられ、視認窓を介して遊技者が遊技盤を視認可能とされている。遊技盤の遊技領域には、変動表示が行われる図柄の表示装置や装飾部品が設けられ、この部品は多様な演出や他の遊技機と差別化する目的で大型化される傾向にあるため、遊技領域は大きいことが好ましく、その分、遊技盤は拡大される傾向にある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−065934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技盤等が拡大されることにより、遊技機の搬送時に不具合が生じることがある。
【0005】
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技部品の拡大に伴う、遊技機の搬送時における不具合を抑制することができる遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、
枠状に形成される支持体に対して前面側に開閉可能に支持される開閉体に、遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段とが設けられ、該遊技球発射手段によって発射された遊技球が所定の通過部を通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機であって、
前記支持体に対して前記開閉体が閉鎖された状態において、遊技機背面視左右方向における一方側であって前記支持体に対して前記開閉体を施錠するための施錠機構が設けられる側の上側角部に、遊技機背面側に開口し、指先を差し込み可能に形成された縦長の溝状部が設けられ、
前記支持体は、その縦長の溝状部の上面及び遊技機左右方向における外面側に近い側面を支持体の上部内面および側部内面により形成し、
前記開閉体は、前記縦長の溝状部の下側の上向き面を形成する溝形成上向面と、
前記縦長の溝状部の遊技機左右方向における中央側に近い横向き面を形成する溝形成横向面と、
前記溝形成上向面より上方にて、前記支持体の内面に対して指先を差し込み不能な隙間を隔てて、該溝形成上向面より前側および遊技機左右方向における中央側に上向きの面を形成する支持体近接上向面と、
前記溝形成横向面より前記支持体の内面に近い側にて、前記支持体の内面に対して指先を差し込み不能な隙間を隔てて、該溝形成横向面より前側および下側に前記支持体の内面に対面する面を形成する支持体近接横向面とを有していることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、
枠状に形成される支持体に対して前面側に開閉可能に支持される開閉体に、遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段とが設けられ、該遊技球発射手段によって発射された遊技球が所定の通過部を通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機であって、
前記開閉体は、
遊技機背面視左右方向における一方側であって前記支持体に対して前記開閉体を施錠するための施錠機構が設けられる側の上側角部において、前記支持体の枠内にて該支持体に対面して設けられる上側角部外面を有し、
該上側角部外面として、
前記支持体の上部であって下側を向いた内面に対面する第1上向面と、
該第1上向面の一部に対して遊技機後側に設けられ、該第1上向面よりも前記上部内面から離間した第2上向面と、
前記支持体の左右方向における一方側の側部であって他方側の側部を向いた側部内面側に対面する第1横向面と、
該第1横向面の一部に対して遊技機後側に設けられ、該第1横向面よりも前記側部内面から離間し、且つ、前記第2上向面と前記上部内面との間の距離より少ない距離離間した第2横向面とが設けられ、
前記支持体に対して前記開閉体が閉鎖された状態において、前記開閉体の前記上側角部側には、前記開閉体の第2上向面および前記第2向面と前記支持体の内面との間に前記支持体の内面に沿った縦長の溝状部が遊技機背面側に開口形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、遊技部品の拡大に伴う、遊技機の搬送時における不具合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】パチンコ機の正面図である。
図2】前方から見たパチンコ機の斜視図である。
図3】パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
図4】パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
図5】中間ユニットの正面図である。
図6】遊技盤の正面図である。
図7】中間ユニットの背面図である。
図8】裏パックユニットの背面図である。
図9】パチンコ機の背面図である。
図10】(a)は前方から見た外枠の斜視図であり、(b)は後方から見た外枠の斜視図である。
図11】前方から見た中間ユニットの斜視図である。
図12】中間ユニットの右側部分における分解斜視図
図13】(a)は施錠機構の左側面図、(b)は後方から見た施錠機構の斜視図である。
図14】後方から見た施錠機構の分解斜視図である。
図15】施錠動作ユニットおよび周辺部品の一部を切断して後方から見た斜視図である。
図16】施錠機構の各状態を示す動作説明図である。
図17】施錠機構における遊技機本体の解錠動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態として、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)を詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10を前方から見た斜視図、図3及び図4はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図、図5は中間ユニット13の正面図である。なお、図3及び図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域23a内の構成を省略している。
【0010】
パチンコ機10は、図3に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12と、を有する。外枠11は、木製の板材を上辺および下辺とし、アルミ製の板材を左右の辺とした四辺を固定した枠状に形成される。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより遊技場に設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、外枠11又は外枠11と同一の内形を有し、外枠11の遊技機本体12支持構造および施錠構造を有する部材が遊技場に備え付けられた構成としてもよい。
【0011】
遊技機本体12は、図3に示すように、中間ユニット13と、その中間ユニット13の前方に配置される前扉枠14と、中間ユニット13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機本体12のうち中間ユニット13が外枠11に対して回動可能に支持されている。
【0012】
中間ユニット13には、図3に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし、右側を回動先端側(開閉先端側)として前方へ回動可能とされている。また、中間ユニット13には、図4に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側(開閉基端側)とし、右側を回動先端側(開閉先端側)として後方へ回動可能とされている。
【0013】
中間ユニット13には、図3に示すように、その回動先端部に施錠機構16が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能と、前扉枠1
4を中間ユニット13に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、図1に示すようにパチンコ機10前面にて露出させて設けられたキーシリンダ502に対して、解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。この施錠機構16の構成については、後に詳細に説明する。
【0014】
中間ユニット13は、図3に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす枠状の枠ユニット21を主体に構成されている。枠ユニット21には、前面側より遊技盤23が着脱可能に取り付けられる内枠としての機能を有し、この遊技盤23に形成される遊技領域23aが中間ユニット13の前面側に露出可能に取り付けられる。遊技領域23a内の様子は、図3に示すように、前扉枠14の背面側に設けられた窓パネルユニット30を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっている。
【0015】
前扉枠14は、中間ユニット13の前面側に回動可能に取り付けられている。前扉枠14の回動基端側には、図2に示すように、前扉取付金具57,58が設けられ、この前扉取付金具57,58が中間ユニット13に係合することにより、中間ユニット13に対して前扉枠14が回動可能に支持される。中間ユニット13側の前扉取付金具57,58との係合構造については、後に詳細に説明する。
【0016】
前扉枠14は、図3に示すように、中間ユニット13と外形がほぼ同一の長方形状に形成されている。前扉枠14には、窓パネルユニット30の外周縁が正面視で露出しないように窓パネルユニット30より小さく開口形成された窓部14aが設けられる(図1参照)。この窓部14aが窓パネルユニット30によって背面側から覆われることで、窓パネルユニット30を取り付けた前扉枠14によって中間ユニット13の前面側のほぼ全域が覆われる。
【0017】
窓パネルユニット30は、図3に示すように、窓部14aより大きな外形で透明性を有する前後一対の透明ガラス31,32と、これら透明ガラス31,32を一体化する固定枠33とを備えている。固定枠33は、合成樹脂により透明ガラス31,32より一回り大きな環状に形成され、透明ガラス31,32の外周縁が固定枠33に接着されることで窓パネルユニット30は一体化された複層ガラスとされている。
【0018】
なお、窓パネルユニット30は、透明ガラス31,32によって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよく、パチンコ機10前方から窓パネルユニット30を通じて遊技領域23aを視認可能であれば無色透明でなく有色透明に形成されていてもよい。
【0019】
前扉枠14において窓部14aの周囲には、図1に示すように、LED等の発光手段を内蔵した電飾部24が複数設けられている。これら電飾部24では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、窓部14aの上側の電飾部24には、払出球が不足する等の所定のエラー時に点灯する発光手段と、賞球払出中に点灯する発光手段とが内蔵されている。また、窓部14aの右上側および左上側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ装置を覆うスピーカカバー27が設けられている。
【0020】
前扉枠14における窓部14aの下方には、図2に示すように、手前側へ膨出した上側膨出部28と下側膨出部29とが上下に並設されている。上側膨出部28には上方に開口した上皿28aが設けられており、下側膨出部29には同じく上方に開口した下皿29aが設けられている。上皿28aは、後述する払出装置224より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構110側へ導く機能を有している。また、下皿29aは、上皿28a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有して
いる。
【0021】
上側膨出部28における上皿28a(遊技球の貯留領域)の手前側には、遊技者らにより手動操作される操作スイッチ40が設けられている。操作スイッチ40は、図柄表示装置94の表示画面等にて遊技者の操作に対応した演出が行われる場合に使用される操作装置である。
【0022】
前扉枠14における下側膨出部29の右側には、図2に示すように、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル45が設けられている。遊技球発射ハンドル45は、遊技領域23aに遊技球を発射すべく操作される発射操作装置であり、図2に示すように、操作ベース46に対して、環状の操作ハンドル47が回転可能に軸支されてなり、遊技球の発射操作に際して操作ハンドル47が遊技者により回転操作されるものである。この場合、操作ハンドル47の回転操作量は、操作ベース46に内蔵された操作量検出手段としての可変抵抗器により検出される。また、遊技球発射ハンドル45には、操作ハンドル47を遊技者が触れていることを検知するためのタッチセンサが操作ベース46に内蔵されるとともに、操作ハンドル47を回転操作した状態において遊技球の発射を停止させるために操作される発射止めスイッチ48が設けられている。
【0023】
前扉枠14の背面側には、図3に示すように、通路形成ユニット50が取り付けられている。通路形成ユニット50は、合成樹脂により成形されており、上皿28aに通じる前扉側上皿通路部51と、下皿29aに通じる前扉側下皿通路部52と、ファール球通路部55を有している。通路形成ユニット50の上側隅部には後方に突出し上方に開放された払出球受口部53が形成されており、当該受口部53が仕切壁54によって左右に仕切られることで前扉側上皿通路部51の通路入口と前扉側下皿通路部52の通路入口とがそれぞれ形成されている。
【0024】
ファール球通路部55は、遊技球発射機構110から発射された遊技球のうち遊技領域23aまで至らなかった遊技球をファール球として下皿29aに排出する通路を形成する部位である。ファール球通路部55には、図3に示すように、上方に開放されたファール球受口部56が設けられる。このファール球受口部56よりファール球が受け入れられ、前扉側下皿通路部52にファール球が案内されることにより、ファール球通路部55に入った遊技球は下皿29aに排出される。
【0025】
遊技球発射機構110は、図3に示すように、前扉枠14を開放した場合に前面側に露出される部品であり、中間ユニット13の前面側右下部分に設けられている。この遊技球発射機構110は、図5に示すように、発射駆動部として設けられた電磁式のソレノイド111と、発射レール112と、球送り装置113とを備えている。球送り装置113は、上皿28aに貯留された遊技球を発射レール112上に1個ずつ供給する。この場合、この供給される遊技球はソレノイド111において打出し部として設けられたプランジャ114の突出経路上に配置される。そして、ソレノイド111への電気的な信号の入力により、プランジャ114が発射レール112上の遊技球に向けて移動し、当該遊技球は遊技領域23aに向けて打出される。なお、遊技球発射機構110の電動アクチュエータは、ソレノイド111に限定されることはなく、発射モータなどを用いてもよい。
【0026】
中間ユニット13の左側であって発射レール112の左方には、図3に示すように、通路形成部材121が配設されている。枠ユニット21には、通路形成部材121が設けられる部位を前後方向に貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔を前面側から覆うようにして通路形成部材121は、枠ユニット21にネジ止めされている。
【0027】
通路形成部材121は、図5に示すように、本体側上皿通路部122と本体側下皿通路
部123とを有している。前扉枠14が閉鎖状態とされた場合には、通路形成部材121の下側部分に前扉枠14に設けられる通路形成ユニット50の払出球受口部53(図3参照)が入り込む。そして、本体側上皿通路部122の下方には前扉側上皿通路部51が配置され、本体側下皿通路部123の下方には前扉側下皿通路部52が配置される。
【0028】
通路形成部材121の下側部分には、図5に示すように、本体側上皿通路部122及び本体側下皿通路部123からの遊技球の流出を規制するシャッタ124が設けられている。シャッタ124は、両通路の出口部分を狭め遊技球の流出を阻止する阻止位置と、遊技球の流出を許容する許容位置との両位置に切り替え可能に設けられる。また、枠ユニット21には、シャッタ124を阻止位置に向けて付勢する付勢部材が取り付けられ、前扉枠14を中間ユニット13に対して開いた状態では付勢部材の付勢力によってシャッタ124が阻止位置に留まる構成となっている。これにより、本体側上皿通路部122又は本体側下皿通路部123に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合に、その貯留球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が回避されている。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット50に設けられた払出球受口部53の外周部分により上記付勢力に抗してシャッタ124が許容位置に押し戻される。この状態では、本体側上皿通路部122及び前扉側上皿通路部51が連通し、本体側下皿通路123及び前扉側下皿通路部52が連通して、遊技球の流下が許容される。
【0029】
次に、遊技領域23aを形成する遊技盤23の構成を、図6に基づいて説明する。図6は遊技盤23の正面図である。
【0030】
遊技盤23は、木製の合板で形成した板材と同板材の前側の板面を覆うシート材とを有する遊技板23bを備えており、その全面が枠ユニット21の前面側に露出している。この露出している部位、すなわち遊技盤23の前面には、遊技球が流下する遊技領域23aが形成されている。上記したように遊技領域23aは透明ガラス31,32によって前面側が覆われているため、後側の透明ガラス32によって遊技領域23aの前面側が区画される。また、遊技領域23aの背面側は遊技板の前面によって区画される。なお、遊技板を構成する板材は、合板に限らず一枚板で形成しても良いし、木製に限らず例えば透明な合成樹脂製の板材または成形品で形成しても良い。
【0031】
遊技領域23aは、正面視において遊技盤23の全域に渡る上下及び左右方向の寸法に設定され、右下部分のみが右下側に突出した略円形状に形成されている。遊技領域23aは、その外周が誘導レール100および区画部材107により区画されている。誘導レール100は、遊技盤23の左側全域に及ぶ大きさの円弧状の内レール101と外レール102とからなり、これら内レール101と外レール102とにより遊技領域23aの左側に円弧状の誘導通路103を形成する。
【0032】
誘導通路103の下側端部には、誘導通路103の入口部104が形成され、この入口部104と発射レール112とは離間して設けられる(図5参照)。誘導通路103の上側端部には、誘導通路103の出口部105が形成され、その出口部105の右上側には遊技領域23aに到達した遊技球の誘導通路103内への戻りを防止する戻り防止部材106が取り付けられている。
【0033】
遊技球発射ハンドル45(図1参照)が遊技者により手動操作された場合、中間ユニット13の右下部分に設けられた遊技球発射機構110(図5参照)から発射された遊技球は、誘導通路103を経由し、戻り防止部材106により閉鎖された遊技領域23aの入口を押し広げて遊技領域23a内に進入する。遊技球の発射力が弱すぎる場合には、遊技球が遊技領域23aまで至らず誘導通路103内で落下し始め、誘導通路103の入口部104と発射レール112との間に落下する。前扉枠14の閉鎖状態においては、この入
口部104と発射レール112との間にファール球受口部56が配置され、遊技領域23aまで至らなかった遊技球はファール球通路部55を経由して下皿29aへ排出される。
【0034】
区画部材107は、遊技領域23aの右側を区画するものであり、合成樹脂を成形して縦長に形成され、遊技板23bの前面にネジ止めされている。この区画部材107は、外レール102の上側における右側端部を起点とし、内レール101の下側における右側端部より下側まで延在している。
【0035】
なお、区画部材107の上端部には、機種名が印字された証紙107aが貼り付けられ、区画部材107の下端部には、メーカー名や製造番号などが印字された証紙107bを貼り付けた台座部品が固定されている。これら証紙107a,107bは、透明ガラス31,32を介してパチンコ機10前方から視認可能な位置に配置される。
【0036】
遊技板23bには、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口81、可変入賞装置82、上作動口83a、下作動口83b、スルーゲート84、可変表示ユニット85、主表示装置96等が設けられている。
【0037】
一般入賞口81、可変入賞装置82、上作動口83a及び下作動口83bへの入球が発生すると、それが遊技盤23の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合、上作動口83aへの入球が発生した場合及び下作動口83bへの入球が発生した場合には3個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞口81への入球が発生した場合には10個の賞球の払い出しが実行され、可変入賞装置82への入球が発生した場合には15個の賞球の払い出しが実行される。但し、これら賞球の個数は任意であり、例えば上作動口83aに係る賞球個数よりも下作動口83bに係る賞球個数が多いといったように、両作動口83a,83bの賞球個数が相違していてもよい。また、可変入賞装置82に係る賞球個数が他の賞球個数に比べて多い構成に限定されることはなく、例えば一般入賞口81に係る賞球個数と同一の構成としても、少ない構成としてもよい。
【0038】
遊技盤23の最下部には、アウト口86が設けられ、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口86を通って遊技領域23aから排出される。また、遊技盤23には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘87が植設され、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0039】
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域23aから排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域23aから排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口86への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口81、可変入賞装置82、上作動口83a、下作動口83b又はスルーゲート84への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
【0040】
上作動口83a及び下作動口83bは、作動口装置としてユニット化されて遊技盤23に設置されている。上作動口83a及び下作動口83bは共に上向きに開放されている。また、上作動口83aが上方となるようにして両作動口83a,83bは鉛直方向に並んでいる。下作動口83bには、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物83cが設けられている。
【0041】
電動役物83cは遊技盤23の背面側に搭載された電動役物駆動部に連結されており、当該電動役物駆動部により駆動されて閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)及び開放状態(サポート状態又はガイド状態)のいずれかに配置される。電動役物83cの閉
鎖状態では遊技球が下作動口83bに入賞できず、電動役物83cが開放状態となることで下作動口83bへの入賞が可能となる。
【0042】
可変入賞装置82は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たり当選といった開閉実行モード(特別遊技状態)への移行当選となった際に、遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置82の開放態様として具体的には、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置82が繰り返し開放される。
【0043】
可変表示ユニット85には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置94が設けられているとともに、正面視で図柄表示装置94を囲むようにしてセンターフレーム95が配設されている。図柄表示装置94は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置142により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置94は、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示画面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。
【0044】
図柄表示装置94では、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞に基づいて図柄の変動表示が開始される。図柄表示装置94における変動表示は、正面視で視認可能な表示領域94aにおいて行われ、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示された場合には、開閉実行モードが発生することとなる。この図柄表示装置94における変動表示は、主表示装置96のメイン表示部において行われる変動表示に合わせて行われる。
【0045】
図柄表示装置94に対して右上側に離間した位置には、遊技の状態を表示する主表示装置96が設けられる。主表示装置96は、複数の発光部が並んで配列されてなる表示器によって構成され、区画部材107の上端部に設けられ、その前面側には、例えば、左上側からメイン表示部、役物用表示部、状態表示部、補助表示部等が順に設けられる。
【0046】
メイン表示部では、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。つまり、本パチンコ機10では、上作動口83aへの入賞と下作動口83bへの入賞とが内部抽選において区別されておらず、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が共通の表示領域であるメイン表示部にて明示される。そして、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、主表示装置96のメイン表示部にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
【0047】
ここで、いずれかの作動口83a,83bへの入賞に基づいて、メイン表示部及び図柄表示装置94にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。
【0048】
役物用表示部では、スルーゲート84への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート84への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート84への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状
態では、下作動口83bに設けられた電動役物83cが所定の態様で開放状態となる。
【0049】
補助表示部は、メイン表示部と同一の態様とされた発光部が設けられ、本実施形態におけるパチンコ機10においては、消灯されたままとされている。この補助表示部は、本実施形態におけるパチンコ機10とは別の他機種において上作動口83aへの入賞に対する内部抽選と下作動口83bへの入賞に対する内部抽選とが区別される場合に点灯するものであり、メイン表示部を複数必要とする機種において使用される。
【0050】
状態表示部は、メイン表示部にて所定の停止結果が表示されることで遊技状態が開閉実行モードへ移行し、その所定の停止結果の表示後における遊技回が所定回数に到達する等して遊技状態が開閉実行モード前の通常状態に移行する場合に、その遊技状態の変化が表示によって明示される。また、状態表示部では、開閉実行モードの移行当選となった場合に可変表示装置82の開放態様として複数種類のラウンド数が設定されている機種において移行当選となったラウンド数が表示によって明示される。
【0051】
なお、メイン表示部、役物用表示部、補助表示部および状態表示部は、複数の発光部が所定の態様で配列されてなる表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、いずれか一方または両方の表示部を液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、セグメント表示器又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成してもよい。また、メイン表示部および役物用表示部にて変動表示される態様として、絵柄としての複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成としても良い。
【0052】
図柄表示装置94の表示領域94aの下側には、主表示装置96のメイン表示部及び図柄表示装置94に対応した第1保留ランプ部98が設けられている。遊技球が上作動口83a又は下作動口83bに入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部98の点灯によってその保留個数が表示される。
【0053】
図柄表示装置94の表示領域94aの右上側には、主表示装置96の役物用表示部に対応した第2保留ランプ部99が設けられている。遊技球がスルーゲート84を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留ランプ部99の点灯によってその保留個数が表示される。
【0054】
次に、遊技機本体12の背面側の構成について、図4に加え、図7から図9を参照しながら説明する。図7は中間ユニット13の背面図、図8は裏パックユニット15の背面図、図9はパチンコ機10の背面図である。
【0055】
中間ユニット13には、図7に示すように、枠ユニット21によって開口形成される前後に貫通した遊技盤収容部21aが設けられ、この遊技盤収容部21aを通じて中間ユニット13の背面側には遊技盤23の背面側に搭載される各種部品が露出されている。
【0056】
中間ユニット13の背面側には、図4に示すように、合成樹脂により形成された箱状の盤裏カバー141が設けられている。盤裏カバー141は、遊技盤23の背面のほぼ全域にわたって設けられ、遊技盤23の背面側に設けられる各種部品を遊技球や搬送時において保護すると共に、遊技球の入賞を検知する検知センサ等を狙った不正を防止する機能を有している。
【0057】
中間ユニット13の背面側中央部には、図4に示すように、表示制御装置142と音声発光制御装置143とが前後に並んで設けられ、その下側には、遊技の主たる制御を司る
主制御装置160が設けられている。表示制御装置142は、図柄表示装置94の表示制御を司るものであり、音声発光制御装置143は、主制御装置160からの指示に従って音声やLED、ランプ等の表示制御及び表示制御装置142の制御を司るものである。
【0058】
主制御装置160は、図7に示すように、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板と、基板を収容するために設けられた透明性を有する樹脂製の基板ボックス163を備えている。また、主制御装置160には、基板ボックス163の開放に際して痕跡を残す痕跡手段としての開放封印部164が設けられている。当該開放封印部164は解除操作を一度行うと再結合を不可とするものであり、結果的に主制御装置160の基板ボックスは一度開放操作を行うと、再度封印状態とすることが不可となっている。
【0059】
主制御装置160の背面視右側端部には、図7に示すように、取付封印部165が設けられている。取付封印部165は、遊技盤23側に設けられる支持部材と主制御装置160とを固定し、主制御装置160の取り外しに際して痕跡を残す痕跡手段として機能する。取付封印部165は、最初に主制御装置160を取り付けるための固定部品以外に、予備用の固定部品が3組設けられ、主制御装置160の点検作業における一時的な取り外しや主制御装置160の交換が可能とされている。
【0060】
主制御装置160の背面視左部には、RAM消去スイッチ166が設けられている。本パチンコ機10は、各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持され、RAM消去スイッチ166を押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
【0061】
枠ユニット21の背面における回動基端側(図7の右側)には、上下に離間して支持金具132が設けられ、各支持金具132の上端部に形成される軸受け部133によって中間ユニット13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられる。また、枠ユニット21の背面には、裏パックユニット15を中間ユニット13に固定するための固定レバー134が回動先端側(図7の左側)に複数設けられている。
【0062】
次に、裏パックユニット15について説明する。裏パックユニット15は、図8に示すように、透明性を有する合成樹脂により形成された裏パック201と、払出ユニット202と、外部端子板203とを備えている。
【0063】
裏パック201は、図8に示すように、裏パック201の周縁部を構成する裏ベース部211と、裏ベース部211から後方へ張り出すようにして形成された保護カバー部212とを有している。保護カバー部212は、左右側面と上面の全部が閉鎖され、背面下部から下面につながる一部分が開放された形状をなし、保護カバー部212の下側部分に前後方向に貫通した開口部212aが形成されている。
【0064】
外部端子板203は、図8に示すように、後方から見た裏パックユニット15の右上側端部に設けられている。外部端子板203は、パチンコ機10の状態を遊技ホールの管理コンピュータに認識させるために、所定の信号出力を行うための基板である。外部端子板203には、出力端子として、開閉実行モード中に信号出力するための出力端子、下作動口83bの電動役物83cが高頻度で開放状態となる電役開放状態中に信号出力するための出力端子、払出ユニット202において遊技球が不足した場合に信号出力するための出力端子、所定個数の賞球を払い出す毎に信号出力するための出力端子、所定個数の遊技球を貸し出す毎に信号出力するための出力端子、外枠11に対する中間ユニット13の開放
時に信号出力するための出力端子、中間ユニット13に対する前扉枠14の開放時に信号出力するための出力端子などが設けられている。
【0065】
裏パックユニット15における背面視右側端部には、図8に示すように、上下一対の掛止ピン204が取り付けられている。この掛止ピン204を中間ユニット13側の軸受け部133に挿通させることで、裏パックユニット15が掛止ピン204を中心にして中間ユニット13に対して回動可能に支持される。裏ベース部211における掛止ピン204が配置されていない反対側の端部には、中間ユニット13に設けられた固定レバー134が挿通される挿通部211aが上下に形成されている。固定レバー134が挿通部211aに挿通されて90度回転させた状態にすることで、固定レバー134の一部がベース部211に後方から当接し、中間ユニット13に裏パックユニット15が固定される。
【0066】
裏パックユニット15は、上記したとおり、中間ユニット13の背面に対して回動可能に軸支されている。裏パックユニット15を中間ユニット13に対して背面側から重ね合わせた状態では、図9に示すように、主制御装置160の大半は開口部212aを介して背面側に露出し、主制御装置160の上端部及び開放封印部164の一部は保護カバー部212により覆われている。主制御装置160の上端部には他の制御装置と電気的に接続するためのコネクタおよび配線が設けられ、この配線に関する部位や開放封印部164の一部が保護カバー部212に覆われることで、主制御装置160の視認性を高めつつ、不正行為の抑制および遊技球の衝突による破損防止等を実現している。主制御装置の上側に配置される音声発光制御装置143等は、保護カバー部212により全体が覆われている。
【0067】
裏パックユニット15は、図8に示すように、保護カバー部212を迂回するようにして裏ベース部211に取り付けられている払出ユニット202を備えている。払出ユニット202は、裏パック201の最上部に設けられて遊技球を貯留可能に上方に開口したタンク221と、タンク内221の遊技球を下流側に向けて案内可能に緩やかに傾斜するタンクレール222と、タンクレール222の下流側にて上下方向に遊技球を案内するケースレール223と、ケースレール223の最下流部に設けられる払出装置224とを有し、これらが連結することでタンク221に補給された遊技球を必要数分だけ払出装置224の下流側に払い出し可能とされている。払出装置224によって払い出された遊技球は、払出装置224の下流側に設けられた裏側通路部225に供給される(図4参照)。
【0068】
裏側通路部225には、払出装置224より払い出された遊技球を上皿28a、下皿29a又は排出通路の何れかに振り分けるための3つの通路が形成されている。これら通路のうち、裏パック201の中央側に位置する通路が上記した本体側上皿通路部122及び前扉側上皿通路部51を介して上皿28aに通じ、その外側の通路が本体側下皿通路部123及び前扉側下皿通路部52を介して下皿29aに通じ、更に外側の通路が排出通路とされている。払出装置224によって払い出された遊技球は、上皿28aの通路に優先して案内され、その通路が遊技球で満たされると、その通路から分岐した下皿29aに通じる通路に遊技球が案内される。排出通路は、ケースレール223に対して排出操作を行うことにより、タンク221からケースレール223の途中までの間に貯留された遊技球が払出装置224を経由せずに裏パックユニット15の下端に設けられる排出口から排出される。
【0069】
裏ベース部211の背面側下端部には、図8に示すように、各種制御装置等で要する所定の電力を生成して出力する電源装置241と、払出制御装置242とが前後に重ねて取り付けられている。電源装置241は、裏ベース部211の横幅全域にわたって設けられている。裏ベース部211の背面視右下側端部には、電源スイッチ247が設けられている。パチンコ機10へは電圧変換器を介して例えば交流24ボルトの主電源が供給され、
電源スイッチ247の切換操作によりパチンコ機10の電源がON又はOFFとされる。
【0070】
払出制御装置242は、払出ユニット202を通じた遊技球の払い出しを制御するための装置である。払出制御装置242は、基板を収容するために設けられた透明性を有する基板ボックス243に払出制御基板を収容して構成されており、その開放に際しては痕跡を残す痕跡手段として開放封印部244が設けられている。開放封印部244は解除操作を一度行うと再結合を不可とするものであり、結果的に払出制御装置242の基板ボックスは一度開放操作を行うと、再度封印状態とすることが不可となっている。
【0071】
裏ベース部211の前面側すなわち中間ユニット13側の下部には、図4に示すように、上方に開口した横長の球入口213と、側方に開口した球入口214とを上流側端部とする発射球排出通路が設けられている。遊技領域23aを流下しいずれかの開口を介して遊技盤23の背面へと導かれた遊技球は、2つの球入口213,214のいずれかを経由して発射球排出通路内へ進入する。発射球排出通路の出口部分は裏パックユニット15の下端面に遊技球1個分の幅で開口して形成され、遊技領域23a内に発射された遊技球は全て発射球排出通路を経由して遊技ホールの島設備に排出される。発射球排出通路の途中には、遊技球を検知する検知センサが設けられ、遊技領域23a内に発射された遊技球数に対応した信号が外部端子板203を介して出力される。
【0072】
次に、外枠11の構成詳細について、図10を主に参照して説明する。図10(a)は前方から見た外枠11の斜視図であり、図10(b)は、後方から見た外枠11の斜視図である。
【0073】
外枠11は、上記したように、遊技機本体12を開閉可能に支持する枠状の部材であり、木製の板材により上辺および下辺を形成する上板部301および下板部302と、アルミ製の押出材により左右の辺を形成する左側板部303および右側板部304と、鋼板にて形成されて各板部301〜304を四隅で連結する連結金具とを備えている。
【0074】
連結金具は、枠状に配置した各板部のうち隣接する板部の外面側および内面側にて対面する略L字型の断面形状に形成されている。これら連結金具の外面側から内面側に締め込まれるネジにより外面側と内面側の連結金具が各板部301〜304を挟み込むことで、隣接する板部同士が略直角に延在するように固定される。
【0075】
外枠11の下端部には、下板部302の前面側を覆う合成樹脂製の幕板部306が設けられ、幕板部306の上部には、フッ素樹脂などにより形成された滑り部材307が左右方向に点在して複数設けられている。遊技機本体12の開閉操作時には、遊技機本体12の下面が滑り部材307の上面を滑ることとなり、遊技機本体12の開閉操作の容易化が図られている。幕板部306の上側部分であって後側端部には、遊技球の直径より高く形成されて遊技球が入り込み可能な横長の溝部308が前方に開口して形成され、遊技機本体12を閉鎖した場合における遊技球の噛み込みが防止されると共に、不正部品の侵入が防止されている。
【0076】
外枠11は、既に説明したように、正面視左側を回動基端側とし右側を回動先端側として遊技機本体12を前方へ開閉可能に支持するものであり、外枠11の前面における回動基端側(図10(a)の左側)には、上下に離間して本体支持部311,312が枠状部分の前側に突出するようにして設けられている。
【0077】
上側の本体支持部311は、左側板部303と上板部301を外側にて固定する連結金具と一体に形成され、外枠11の上面に対して一段下がった高さ位置で前側に延出した板状に形成されている。上側の本体支持部311の前端部には、外枠11の中央側から一定
幅で横方向から次第に前方向に向かう円弧状に切り欠いた溝状の軸受溝部311aが形成されている。この軸受溝部311aの下側には、図示しないバネの弾性力に抗して横方向からの力によって移動可能な固定具(図示せず)が設けられ、この固定具は、軸受溝部311aの切り込み入口と最奥部との間に相当する途中部分に一部分が配置される形状に形成されている。
【0078】
遊技機本体12の枠ユニット21に設けられる本体側軸部374a(図11参照)を外枠11の中央側から軸受溝部311aの中へ押し込むと、固定具の一部が軸受溝部311aの下側から退避し、本体側軸部374aは軸受溝部311aの奥側へと移動可能となる。本体側軸部374aが軸受溝部311aの最奥部分まで進入すると固定具の一部が元の位置に戻り、本体側軸部374aの軸受溝部311a出口側への移動が阻止され、外枠11に対して遊技機本体12の上部が回動可能に係合した状態となる。
【0079】
下側の本体支持部312は、連結金具とは別に設けられた本体支持金具により形成されている。本体支持部312は、鋼板により略L字型の断面形状に形成され、左側板部303の内面と幕板部306の上面に対面した状態で両板部303,306にネジにより固定されている。下側の本体支持部312は、幕板部306の上面に対面する部位を前側に延出した板状に形成され、その前端部には、上方に突出する本体支持軸312aが取り付けられている。この本体支持軸312aに対し、遊技機本体12(枠ユニット21)の下側取付金具375に設けられる下方に開口した軸受孔が上側から嵌め合わされ、下側の本体支持部312の上面に下側取付金具375が載置されることにより、外枠11に対して遊技機本体12の下側が回動可能に支持される。
【0080】
外枠11の右側板部304における内面側には、図10(b)に示すように、鋼板にて形成された受け板部321,322が上下に離間して設けられている。上下の受け板部321,322は、右側板部304の外面側から貫通するネジにより締結固定されている。受け板部321,322に対して、施錠機構16を構成する本体側鉤金具551が係合することにより、遊技機本体12が外枠11に対して施錠された状態となる。この受け板部321,322の構成については、後に詳細に説明する。
【0081】
外枠11に対して遊技機本体12を取り付ける操作は、まず、遊技機本体12を、左側より右側が手前側で且つ少し下げた状態にして持ち上げ、遊技機本体12の回動基端側となる左側を外枠11に対して定位置より少し高い位置から近づける。そして、外枠11の下側の本体支持部312の上に下側取付金具375を載せ、下側取付金具375の軸受孔を外枠11側に設けられる本体支持軸312aに位置合わせする。軸受孔と本体支持軸312aの位置が合うと遊技機本体12が基準位置(パチンコ機10の設置状態における位置)の高さまで下がり、遊技機本体12の重みを外枠11の下側の本体支持部312が受けた状態となり、作業者は遊技機本体12を倒れないように横から支えるだけで良い状態となる。
【0082】
その後、遊技機本体12の左上部に設けられる本体側軸部374a(図11参照)を外枠11の中央側から軸受溝部311aの中へ押し込んでいくと、軸受溝部311aの下に位置していた固定具の一部が本体側軸部374aに押されて軸受溝部311aの下側から退避し、更に奥側へ本体側軸部374aを押し込み可能な状態となる。更に押し込み操作を行って本体側軸部374aが軸受溝部311aの最奥部分まで到達すると、固定具の一部が元の位置に戻って本体側軸部374aが外枠11側の軸受溝部311aから抜け出さない状態となる。この基準位置まで押し込み操作をすることで外枠11に対して遊技機本体12が前方に回動可能に支持された状態となり、遊技機本体12を外枠11に取り付けることができる。
【0083】
外枠11から遊技機本体12を取り外す場合には、外枠11に対して遊技機本体12を開放してから上方に持ち上げるように操作する。外枠11の左上部に設けられる軸受溝部311aから遊技機本体12の左上部に設けられる本体側軸部374aが次第に抜け、また、外枠11の左下部に設けられる本体支持軸312aから遊技機本体12の左下部に設けられる軸受孔が次第に抜け出していく。更に遊技機本体12を上方に持ち上げると、遊技機本体12の本体側軸部374aおよび軸受孔が外枠11側の軸受溝部311aおよび本体支持軸312aから抜け出して外枠11に対して遊技機本体12が水平方向に移動可能となる。この水平移動可能な位置に相当する高さまで持ち上げ操作をすることにより、外枠11と遊技機本体12との係合状態が解除され、遊技機本体12を外枠11から分離して取り外すことができる。
【0084】
次に、中間ユニット13の構成について、図11を主に参照して説明する。図11は前方から見た中間ユニット13の斜視図である。
【0085】
中間ユニット13は、上記したように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす枠状の枠ユニット21に各種部品を取り付けることにより構成されている。枠ユニット21の略中央部分には、遊技盤23を収容する遊技盤収容部21aが略矩形状に貫通して開口形成されている。遊技盤収容部21aは、遊技盤23の外形とほぼ同一の外形形状に形成され、遊技盤収容部21aに遊技盤23が取り付けられると、遊技盤23の背面側の大部分が中間ユニット13の背面側に露出する。このため、遊技盤23の背面側に設けられる制御装置等の各種構成は、中間ユニット13の背面側より視認可能とされ、メンテナンス等の作業も可能とされている。
【0086】
枠ユニット21は、遊技盤収容部21aの上側および下側に位置し、合成樹脂により形成された横長の枠上部351および枠下部352と、遊技盤収容部21aの左右側に設けられる金属材料により形成された縦長の枠左部353および枠右部354を有している。枠右部354の一部および枠左部353は、アルミ材の押出成形により一定の横断面形状に形成され、この横断面形状は、左右方向が薄く前後方向に長く延びる板状に形成されている。
【0087】
遊技盤収容部21aにおける枠左部353側の上端および下端部には、遊技盤23の背面を前側に付勢しつつ支持する付勢支持部355と、その付勢支持部355の前側に重なると共に遊技盤23の前面側を支える合成樹脂製の盤前支持具356とが上下に各一対に設けられる。遊技盤23の左側端部は、盤前支持具356により前面位置が定められることとなり、遊技盤23の前面側に形成される遊技領域23aの前後幅が遊技板23bの厚さに依存しないものとしている。
【0088】
枠左部353の後端部には、中央側に延出する板状の中央側延出部357が設けられ、この中央側延出部357の前面が付勢支持部355の背面の一部に当接する位置まで延在している。これにより、付勢支持部355に設けられるバネの付勢力を高く設定しても、付勢支持部355自体が後方に移動することが抑制されるので、遊技盤23の前面側への付勢力を十分に確保することができている。
【0089】
枠上部351の下面側であって右側端部には、遊技盤23を取付固定するための固定ユニット358が取り付けられている。固定ユニット358には、中間ユニット13の左右方向に延びる軸を中心として回動可能で下方に延在して設けられる固定レバー359が設けられている。固定レバー359は、遊技盤23の前面側に一部が重なる固定状態と、固定状態に対して前方側に揺動することで遊技盤23の前面側に重ならない受入可能状態との間を揺動するものであり、固定レバー359が揺動可能な範囲のほぼ中間位置を境にして固定状態側または受入可能状態側にバネの弾性力によって付勢されている。また固定ユ
ニット358には、遊技盤23の背面側に当接する部位が遊技盤23を前側に付勢する機能を有し、遊技盤23の左側端部と同様に、遊技盤23の前面位置が固定ユニット358によって定められ、遊技盤23の前面側に形成される遊技領域23aの前後幅が遊技板23bの厚さに依存しないものとしている。
【0090】
枠下部352の上面側であって右側端部にも、上記した枠上部351の固定ユニット358と同一の構成をした固定ユニット358が上下反転した向きで設けられ、これら固定ユニット358,358によって遊技盤23の右側端部が固定される。
【0091】
枠下部352の上面には、前側部分が前方に下降傾斜し、後側部分が水平に設定された盤支持部371が左右方向に断続して多数設けられている。この盤支持部371は、遊技盤23を固定する際に遊技盤23の下端面を滑らせつつ後方の基準位置へ移動可能とするものであり、遊技盤30の取付作業を容易にすると共に、枠下部352の左右方向の全域にわたって均等に遊技盤32の重みがかかるように設けられている。
【0092】
枠下部352の右側部分の背面側には、遊技盤23側の電気部品と、前扉枠14、中間ユニット13および裏パックユニット15の電気部品を電気的に接続するためのコネクタが搭載されたコネクタユニット372がネジにより固定されている。また、コネクタユニット372の前側部分には、上方に開口した横長の遊技球通路部373が設けられ、その遊技球通路部373の出口部分は、裏パックユニット15に設けられる発射球排出通路の入口214(図4参照)に接続される。遊技盤23の正面視右側部分で遊技盤23の背面側に排出された遊技球は、遊技球通路部373内に進入した後に発射球排出通路を経由して遊技ホールの島設備に排出される。
【0093】
遊技盤23を固定する作業は、固定レバー359を受入可能状態にしてから、遊技盤23の左側を付勢支持部355と盤前支持具356との間に差し込み、その後に、遊技盤23の右側を前面側からバネの弾性力に抗して押し付ける。遊技盤23の左側端部は、背面側から付勢支持部355の付勢力を受けて前面側に押し出され、盤前支持具356により前面位置が定められた基準位置に配置される。遊技盤23の右側端部は、固定レバー359が揺動して固定状態となることで、遊技盤23が枠ユニット21に取り付けられる。
【0094】
遊技盤23の取り外し作業は、遊技盤23が枠ユニット21に取り付けられた状態で、上下の固定レバー359をバネの弾性力に抗して手前側に引き上げる。固定レバー359が遊技盤23の前面側から次第に移動し、遊技盤23の前面側に重ならない位置に達すると遊技盤23の右側端部が枠ユニット21から取り外し可能な状態となる。その後、遊技盤23の左側を付勢支持部355と盤前支持具356との間から引き出すと、遊技盤23が枠ユニット21から取り外される。
【0095】
枠上部351の左側端部には、鋼板により形成され、枠上部351の上面と一致する高さで前方に延出する板状の上側取付金具374が、枠上部351の背面側よりネジ止めして設けられている。上側取付金具374の前端部には、下方に突出する本体側軸部374aが設けられ、この本体側軸部374aが、外枠11側の軸受溝部311aに入り込むことで枠ユニット21を含む遊技機本体12が外枠11に回動可能に支持される。本体側軸部374aは、遊技機本体12が開閉可能な基準位置に配置された状態で遊技機本体12側の軸受溝部311aの下面より下方に突出し、軸受溝部311aの下側に配置される固定具が側方に位置することで軸受溝部311a出口側への移動が阻止される長さに設定される。
【0096】
枠下部352の左側端部には、鋼板により形成され、枠下部352の下面と一致する高さで前方に延出する板状の下側取付金具375が、枠下部352の背面側よりネジ止めし
て設けられている。下側取付金具375の前端部には、金属により形成され、上側が小さく、下側が大きい直径の円柱が鉛直方向を軸として同軸で上方に突出するように形成された本体側前扉支持軸376が設けられている。この本体側前扉支持軸376の下側には、本体側前扉支持軸376と同軸で下方に開口する断面円形の軸受孔が設けられ、この軸受孔に外枠11の本体支持部312が係合して遊技機本体12が外枠11に回動可能に支持される。
【0097】
上側取付金具374の下側には、鋼板により上側取付金具374と同じく上下方向を厚み方向として前方に延出するように形成された前扉係合金具377が設けられている。前扉係合金具377の前端部には、遊技機本体12の回動軸と同軸で円形の軸受孔が上下に貫通して設けられ、その軸受孔の前側には、軸受孔の直径より細幅で前扉係合金具377の前端につながる軸受孔の入口部分が設けられる。前扉枠14は、前扉係合金具377の軸受孔に前扉取付金具57の軸部分が係合して上側が支持され、本体側前扉支持軸376に前扉取付金具58の下面が支持されることで、遊技機本体12と同軸で前方に回動可能に支持される。
【0098】
中間ユニット13の前面右下部分には、前方に突出する板状の検知片を有する前扉開放検知センサ378が設けられる。前扉開放検知センサ378の検知片は、中間ユニット13に対する前扉枠14の閉鎖状態において前扉枠14の背面によって後側へ押し込まれた状態とされることで当該閉鎖状態を検知可能とされている。この検知片の突出状態を監視することで中間ユニット13に対する前扉枠14の開放を監視可能とされている。
【0099】
中間ユニット13の背面視左下部分には、後方に突出する板状の検知片を有する本体開放検知センサ379が設けられる(図7参照)。本体開放検知センサ379の検知片は、外枠11に対する中間ユニット13の閉鎖状態において外枠11の下側の受け板部322によって前側へ押し込まれた状態とされることで当該閉鎖状態を検知可能とされている。この検知片の突出状態を監視することで外枠11に対する遊技機本体12の開放を監視可能とされている。
【0100】
次に、枠ユニット21に設けられる施錠機構16について、図12から図14を参照して詳細に説明する。図12は、中間ユニット13の右側部分における分解斜視図であり、図13(a)は、施錠機構16の左側面図、図13(b)は、後方から見た施錠機構16の斜視図、図14は、後方から見た施錠機構16の分解斜視図である。
【0101】
施錠機構16は、図12に示すように、中間ユニット13の枠右部354に設けられる施錠動作ユニット501と、中間ユニットの枠下部352に設けられるキーシリンダ502とにより構成される。施錠動作ユニット501は、中間ユニット13の右側部分を形成する枠右部354の一部を構成する。枠右部354は、枠上部351と枠下部352とに対してネジによりネジ止め固定される縦長の内側基体511と、施錠動作ユニット501とを有して構成されている。
【0102】
内側基体511は、アルミ材の押出成形により一定の横断面形状に形成され、図12に示すように、左右方向が薄く前後方向に長く延びる板状に形成された内側基体主板部512と、内側基体主板部512の前端部より遊技盤収容部21aとは逆側となる内側基体511の外面側に延出する内側基体前板部513とを有している。内側基体主板部512の上部および下部には、左右方向に貫通してネジを挿通可能な取付穴が複数個所に設けられている。枠上部351および枠下部352と、内側基体511とが固定されることにより、枠ユニット21の内面側に遊技盤23を収容する遊技盤収容部21aが形成される。内側基体511を基準として遊技盤収容部21aとは逆側となる内側基体主板部512の外面側には、枠ユニット21の外面側を向く縦長の平面によりユニット取付面512aが形
成されている。
【0103】
施錠動作ユニット501は、図12に示すように、内側基体511における遊技盤収容部21aとは反対側の外面を形成するユニット取付面512aに対して枠ユニット21の
外面側に重なる状態で取り付けられている。施錠動作ユニット501は、構成部品の主要部の厚み方向を左右方向とすることで左右方向が薄く前後方向に延在する横断面形状で縦長に形成されている。
【0104】
施錠動作ユニット501は、図14に示すように、鋼板にて形成された縦長の外側基体521と、キーシリンダ502の動作に連動する連動杆531と、連動杆531に連動して前扉枠14に係合する3つの前面側鉤金具552と、連動杆531に連動して外枠11に係合する2つの本体側鉤金具551とを有している。
【0105】
外側基体521は、施錠動作ユニット501における縦方向の全長にわたって延在している。外側基体521は、板状をなし、内側基体511のユニット取付面512aに対し
て一定距離離間することでユニット取付面512aとの間に左右方向に一定幅の隙間を形
成する外側基体主板部522と、外側基体主板部522における前後の端部から内側基体511側に起立して先端部が内側基体511に接触する外側基体前板部523および外側基体後板部524と、外側基体主板部522における上下の端部から内側基体511側に起立して先端部が内側基体511に接触する外側基体上板部525および外側基体下板部526と、が一体形成され、これら板部522〜526と内側基体511のユニット取付面512aによって周囲が壁に囲われた収容空間が形成される。また、外側基体521に
は、外側基体後板部524における内側基体511側の端部から後方に延在する外側取付板部527も一体形成されている。
【0106】
外側取付板部527は、外側基体後板部524における上下の端部から後方に延在する上下の部位と、これら上下の部位の中央側に離間して設けられ、外側基体後板部524における中央部分から後方に延在する縦長形状の中央の部位とを有している。外側取付板部527における上下の部位には、1の貫通孔が設けられ、中央の外側取付板部527には、上下方向に離間して複数の貫通孔が設けられている。外側取付板部527における上下の部位と中央側の部位との間の隙間には、本体側鉤金具551の一部が配置され、本体側鉤金具551と外枠11との係合領域とされている。
【0107】
外側取付板部527に設けられる複数の貫通孔には、図12に示すように、ネジが挿通され、内側基体511に対して施錠動作ユニット501がネジ止めされる。また、中央の外側取付板部527の複数の貫通孔の付近には、内側基体511に面する側に突出する円筒状の位置決め突起がそれぞれ設けられ、これら位置決め突起が内側基体511に設けられる位置決め穴に入り込むことで施錠動作ユニット501の前後および上下位置が基準位置に定められる。
【0108】
内側基体511の下側部分における内面側には、図12に示すように、キーシリンダ502が設けられている。キーシリンダ502は、枠下部352にキーシリンダ502を固定するためのシリンダ固定部503と、このシリンダ固定部503から前方に向けて延びる円筒状の錠軸部504と、を有している。錠軸部504の先端面には、外部から所定のキー操作を行うために解錠キーが挿入されるキー孔が形成されている。
【0109】
キーシリンダ502は、図12に示すように、錠軸部504を前面側、シリンダ固定部503を背面側として、枠ユニット21の枠下部352の右上側端部に前面側からネジ止めされている。キーシリンダ502の錠軸部504の先端部分は、前扉枠14に設けられる錠孔を介してパチンコ機10の前面側に露出され、パチンコ機10の前面側からキー操
作が可能とされている(図1参照)。
【0110】
錠軸部504の基端面側には、図14に示すように、キー操作に伴って回動するカム板505がネジにより取り付けられている。カム板505は、カム板505の上部から施錠動作ユニット501側に突出し、先端部が後方に延出する形状に形成された第1係合爪部505aと、カム板505の下部から施錠動作ユニット501側に突出し、先端部が後方に延出する形状に形成された第2係合爪部505bとが鋼板によって一体形成されている。カム板505は、前後方向に延びる回動軸を中心に回動可能となっており、一方の回動方向へのキー操作に伴い当該一方の回動方向に回動し、逆の回動方向へのキー操作に伴い当該逆の回動方向に回動する。また、キー孔に解錠キーが挿入されていない状態においては、カム板505は外力によって回動せず、解錠キーの挿入することで、カム板505が回動可能とされている。
【0111】
連動杆531は、図14に示すように、鋼板により縦長に形成され、厚み方向が左右方向を向き、外側基体主板部522の内面側に重なるようにして設けられている。連動杆531の縦方向の寸法は、外側基体521の縦方向の寸法より若干短く設定され、連動杆531の前後方向の寸法は、外側基体521の内面側の前後寸法よりわずかに短く設定されている。連動杆531は、外側基体521によって形成される収容空間に入り込んで配置され、前後方向への移動が外側基体521の外側基体前板部523及び外側基体後板部524により制限されることで前後への傾きを抑えつつ上下方向に移動可能とされている。
【0112】
連動杆531の上部、中央部及び下部には、図14に示すように、厚み方向に貫通する縦長の連動側連結孔532が上下に離間して3カ所に設けられている。外側基体主板部522の上部、中央部及び下部には、連動杆531の連動側連結孔532に対応する高さ位置にて厚み方向に貫通する円形の基体側連結孔522aが設けられている。
【0113】
基体側連結孔522aには、杆固定具506が取り付けられ、杆固定具506の軸部分が連動側連結孔532に挿通されることにより、連動杆531は、上部、中央部及び下部にて外側基体主板部522に対して上下に移動可能に固定される。連動杆531の上下に移動可能な範囲は、連動側連結孔532の上下長さによって設定され、下側へは連動側連結孔532の上端に杆固定具506が当接する位置まで移動可能であり、上側へは連動側連結孔532の下端に杆固定具506が当接する位置まで移動可能とされている。
【0114】
連動杆531の左右方向における移動の制限として、外側基体主板部522側への移動は、3つの前面側鉤金具552に対向する面と、外側基体主板部522の中央より下側部分の突出面と、規制金具553とによって制限され、反対側への移動は杆固定具506によって制限されている。
【0115】
杆固定具506は、外側基体前板部523と外側基体後板部524との間で両板部523,524から離間した略中間位置に設けられている。杆固定具506は、先端側がカシメ固定され、反対側には連動杆531の連動側連結孔532に対して幅広で太軸に形成された頭部が設けられている。この頭部と外側基体主板部522との間の間隔は、連動杆531と前面側鉤金具552とを重ねた厚みに対して若干広く設定されている。杆固定具506の頭部は、外側取付板部527が内側基体511側に対面する平面と一致する高さに形成されている。なお、上側の杆固定具506が取り付けられる外側基体主板部522の面は、連動杆531側に突出しているため、その分、杆固定具506の頭部の左右方向における厚みは中央および下側の杆固定具506と比べて薄く形成されている。
【0116】
連動杆531を厚み方向に貫通する孔は、3つの連動側連結孔532のみであり、他の部品との係合部や、他の部品の設置領域は、前後左右の縁部分を凹ませるか、または、相
手部品側に突出するように折り曲げて形成されている。また、連動杆531には、その上下方向において外側基体主板部522とは反対側に突出する縦長の突状部が板幅に相当する前後方向の中央部分となるように、また3つの連動側連結孔532が設けられない部位に存在するように断続的に複数設けられている。この構成により、外側基体521の内面側に形成される収容空間内を連動杆531に使用する領域として広く利用しつつ少ない領域で連動杆531の強度を確保することができ、連動杆531および外側基体521を含む施錠動作ユニット501の前後方向における前後長さや、厚みを抑制することができている。
【0117】
連動杆531の上部及び下部は、図14に示すように、その中央部において縦方向に延在する領域が縦方向の途中位置にて外側基体主板部522から離間する側にずれるように段差状に形成され、連動杆531の上部及び下部は、中央部に比べて外側基体主板部522との間の隙間が広く設定されている。連動杆531の上部には、前面側鉤金具552と本体側鉤金具551とを重ねて配置することで両金具551,552を施錠動作ユニット501の上部にまとめて配置している。連動杆531の下部には本体側鉤金具551に規制金具553を重ねて取り付けることにより、不正防止機能が付加されている。
【0118】
連動杆531の下部におけるキーシリンダ502のカム板505が設けられる位置には、図13(b)に示すように、その前端側がカム板505の第1係合爪部505aと第2係合爪部505bの間に入り込むようにカム板505側に突出したカム係合部533が形成されている。カム板505が回動することで第1係合爪部505a又は第2係合爪部505bがカム係合部533を押し下げるか、又は、押し上げることで、キーシリンダ502に対してのキー操作により連動杆531が上方または下方へ移動する。
【0119】
連動杆531と外側基体主板部522との間には、図14に示すように、3つの前面側鉤金具552が上下方向に離間して設けられている。3つの前面側鉤金具552は、鋼板により形成され、中央および下側の前面側鉤金具552が同一形状に形成され、上側の前面側鉤金具552のみが他とは異なる形状に形成されている。
【0120】
中央および下側の前面側鉤金具552は、上下方向に一定量だけ移動可能となるように縦長の前面鉤ガイド孔561が上部に形成される前面鉤ベース部562と、前面鉤ベース部562の下部から前方へ突出して形成され、更に突出した前端部が下方に向けて突出することで下方に開放された前面鉤溝部564を形成する前面鉤部565と有し、これらが一体に形成されている。中央および下側の前面鉤ベース部562の前後方向の幅寸法は、外側基体521の内面側の前後寸法より短く設定され、外側基体521によって形成される収容空間に入り込んで配置される。
【0121】
中央及び下側の前面側鉤金具552における前面鉤ベース部562の前面鉤ガイド孔561は、連動杆531の連動側連結孔532と前後方向における位置を一致させて形成されている。外側基体主板部522と、中央の前面側鉤金具552と、連動杆531とは、厚み方向が同一方向となるようにして重ねられた状態で杆固定具506により一体化され、下側の前面側鉤金具552についても同様に一体化されている。
【0122】
中央及び下側の前面側鉤金具552における前面鉤ベース部562の下部には、前面鉤ガイド孔561の鉛直線上にて上下方向に延びる縦長の下側ガイド孔563が設けられる。外側基体主板部522には、下側ガイド孔563内に入り込むように前面側鉤金具552が位置する側の板面から前後方向を軸として円弧状に突出したガイド突部534が設けられている。このガイド突部534と、ガイド突部534の鉛直上方に位置する杆固定具506の前後幅は、前面鉤ガイド孔561および下側ガイド孔563の前後幅よりわずかに小さく設定され、中央および下側の前面側鉤金具552の前後方向における傾きを抑え
て上下方向の移動時において負荷となる抵抗力を低減している。
【0123】
上側の前面側鉤金具552は、上下方向に一定量だけ移動可能となるように縦長の前面鉤ガイド孔561が下部に形成される前面鉤ベース部562と、前面鉤ベース部562の上部から前方へ突出して形成され、更に突出した前端部が下方に向けて突出することで下方に開放された前面鉤溝部564を形成する前面鉤部565と有し、これらが一体に形成されている。上側の前面側鉤金具552は、中央及び下側の前面鉤金具552と比べて前面鉤ベース部562の上側に前面鉤部565が位置する形状であり、前扉枠14の上端縁を前側にこじ開ける不正行為を防止している。。
【0124】
上側の前面側鉤金具552における前面鉤ベース部562の前後方向の幅寸法は、外側基体521の内面側の前後寸法より短く設定され、外側基体521によって形成される収容空間に入り込んで配置される。上側の前面側鉤金具552の前面鉤ベース部562における後端側端部(図14における左側端部)は、上端部と下側部とが離間した状態で後側に突出し、これら上端部及び下側部が外側基体後板部524に当接可能に設定されている。この後端側端部によって上側の前面側鉤金具552における上端部および下端部の後側への移動が制限され、前面鉤ガイド孔561によって上側の前面側鉤金具552における前方側への移動が制限される。この上側の前面側鉤金具552の前後移動の制限は、前面鉤ベース部562を基準として前面鉤部565とは逆側の位置にて行われることで、前面鉤部565の傾きを少なくし、前面鉤ガイド孔561を前面鉤ベース部562の前後方向の中央より後側寄りに形成することで上側の前面側鉤金具552の傾きを一層抑えて摺動性が高められている。
【0125】
上側の前面側鉤金具552における前面鉤ベース部562の後端部は、図14に示すように、前側に凹んだ浅い溝状に形成され、その溝状部分の上端部に下方を向いた前鉤側係合面566が形成されている。連動杆531には、上端部における後側端部から厚み方向が前後方向となるようにして前面側鉤金具552の配置される面側に突出する杆側連動突起535が設けられる。杆側連動突起535は、上側の前面鉤ベース部562における前鉤側係合面566の下側に配置され、連動杆531の上方への移動に伴い、前鉤側係合面566が杆側連動突起535に押し上げられて上側の前面側鉤金具552が上方へ移動する。
【0126】
上側の前面側鉤金具552の上側部分は、外側基体主板部522において連動杆531側に突出する突出面と連動杆531とによって若干の隙間を隔てて挟まれた状態とされている。上側の前面側鉤金具552の下側部分は、上側の本体側鉤金具551と連動杆531とによって若干の隙間を隔てて挟まれた状態とされている。このため、上側の前面側鉤金具552の左右方向への移動が制限される。また、上側の本体側鉤金具551と上側の前面側鉤金具552とが左右方向において重ねて配置されることにより、本体側鉤金具551と前面側鉤金具552との両方ともパチンコ機10の上端に近づけて配置することができ、前扉枠14、中間ユニット13および外枠11の上端縁をこじ開ける不正行為を防止している。
【0127】
中央および下側の前面側鉤金具552における前面鉤ベース部562の前端部であって各前面鉤部565より上側には、図14に示すように、厚み方向が前後方向となるようにして連動杆531の配置される面側に突出する前鉤側連動突起567が設けられる。連動杆531は、中央および下側の前面側鉤金具552の前鉤側連動突起567が設けられる部位が後側に凹んだ浅い溝状に形成され、その溝状部分の下端部に上方を向いた杆側前鉤係合面536が形成されている。杆側前鉤係合面536は、前面鉤ベース部562における前鉤側連動突起567の下側に配置され、連動杆531の上方への移動に伴い、前鉤側連動突起567が杆側前鉤係合面536に押し上げられて中央および下側の前面側鉤金具
552が上方へ移動する。
【0128】
3つの前面側鉤金具552における上下に移動可能な範囲は、前面鉤ガイド孔561の上下長さによって設定され、下側へは前面鉤ガイド孔561の上端に杆固定具506が当接する位置まで移動可能とされ、上側へは前面鉤ガイド孔561の下端に杆固定具506が当接する位置まで移動可能とされている。3つの前面側鉤金具552の前面鉤部565は、外側基体前板部523に形成された縦長の前面鉤孔部523aを通じて前方に突出して設けられ、上記した移動範囲において各前面鉤部565が当接しない長さに前面鉤孔部523aの上下長さが設定されている。
【0129】
3つの前面側鉤金具552における前面鉤ベース部562の前側下部には、連動杆531側に突出し、更に先端部が上方に突出した鉤状の前鉤付勢部568が設けられている。この前鉤付勢部568の下側には、つるまきバネよりなる鉤付勢部材507が各前面側鉤金具552に対して1つずつ、計3つ設けられている。これら鉤付勢部材507は、3つの前面側鉤金具552の移動可能な全範囲において前面側鉤金具552を下方に付勢するように設定されている。連動杆531の前端部には、3つの鉤付勢部材507が設けられる部位に対応して後方に凹んだ付勢部材設置部537が形成され、鉤付勢部材507を避けつつ外側基体521の収容空間を隙間無く覆うように設定されている。
【0130】
前面側鉤金具552の高さ位置に対応して前扉枠14の背面側には、中間ユニット13が位置する背面側に延出し、背面側端部が前扉枠14の中央側に折り曲げて形成された前面側鉤受け部材59が複数設けられている。(図3参照)。前扉枠14が中間ユニット13に対して閉鎖位置に配置された状態では、前扉枠14の前面側鉤受け部材59に3つの前面側鉤金具552が係合することにより、前扉枠14が施錠された施錠状態となる。この施錠状態においては、3つの前面側鉤金具552は、上下に移動可能な範囲のうち下側限界位置付近に配置されている。連動杆531の上方への移動に伴って3つの前面側鉤金具552が上方へ移動すると前面鉤部565の最下端が前面側鉤受け部材59の前側に重ならない位置まで上方へ移動し、前扉枠14が前方へ開放可能な解錠された解錠状態となる。
【0131】
連動杆531と外側基体主板部522との間には、図14に示すように、上記した前面側鉤金具552に加えて、2つの本体側鉤金具551が上下に離間して2つ設けられている。上側の本体側鉤金具551は、外側基体後板部524の上部に形成される縦長の本体鉤孔部524aより一部が後方に突出するようにして設けられ、下側の本体側鉤金具551は、外側基体後板部524が上下に分断された領域から一部が後方に突出するようにして設けられている。上下の本体側鉤金具551は、図14に示すように、鋼板により形成された板状の部材で同一の形状に形成されている。以下においては、まず、上側の本体側鉤金具551を中心にして説明する。
【0132】
本体側鉤金具551は、上下方向に一定量だけ移動可能となるように縦長の本体鉤ガイド孔581が下部に形成される本体鉤ベース部582と、本体鉤ベース部582の中央部から後方へ突出して形成され、更に突出した後端部が上方に向けて突出することで上方に開放された本体鉤溝部583を形成する本体鉤部584と有し、これらが一体に形成されている。本体鉤ベース部582の前後方向の幅寸法は、外側基体521の内面側の前後寸法より短く設定され、外側基体521によって形成される収容空間に入り込んで配置される。
【0133】
本体側鉤金具551は、外側基体主板部522に対して厚み方向が同一方向となるようにして重ねられた状態で、基体側連結孔522bに先端側がカシメ固定される鉤固定具508を本体鉤ガイド孔581に挿通することにより外側基体521と一体化されている。
本体側鉤金具551における上下に移動可能な範囲は、本体鉤ガイド孔581の上下長さによって設定され、下側へは、本体鉤ガイド孔581の上端に鉤固定具508が当接する位置まで移動可能であり、上側へは本体鉤ガイド孔581の下端に鉤固定具508が当接する位置まで移動可能とされている。なお、上側の本体側鉤金具551の本体鉤部584は、外側基体後板部524の本体鉤孔部524aを通じて後方に突出して設けられているが、上記した移動範囲において本体鉤部584が当接しないように上下に長く設定されている。
【0134】
本体側鉤金具551の本体鉤ベース部582における上部の前後幅は、外側基体前板部523及び外側基体後板部524の前後の隙間より若干短く設定されている。また、本体鉤ベース部582の前側端部によって本体側鉤金具551における前側への移動が制限され、本体鉤ベース部582の上側後端部および本体鉤ガイド孔581によって本体側鉤金具551の後側への移動が制限される。本体鉤ベース部582の上部は前後方向における中央部が凹んで形成され、当該凹んだ領域に、本体鉤ベース部582の上側に配置される部材が入り込むことで上下方向における部品を近づけて配置可能にしつつ、本体鉤ベース部582の前後の上端部が外側基体521の内面に当接する部位を上方に位置させて、本体側鉤金具551の前後方向における傾きを抑えて本体側鉤金具551の摺動性が高められている。
【0135】
本体側鉤金具551における本体鉤ベース部582の後側であって本体鉤部584の下側には、図14に示すように、厚み方向が前後方向となるようにして連動杆531の配置される面側に突出する本体鉤側連動突起585が設けられている。連動杆531は、上側の本体側鉤金具551の本体鉤側連動突起585が設けられる部位が前側に凹んだ浅い溝状に形成され、その溝状部分の上端部に下方を向いた杆側本体鉤係合面538が形成されている。杆側本体鉤係合面538は、本体鉤ベース部582における本体鉤側連動突起585の上側に配置され、連動杆531の下方への移動に伴い、本体鉤側連動突起585が杆側本体鉤係合面538に押し下げられて上側の本体側鉤金具551が下方へ移動可能とされている。
【0136】
上側の本体側鉤金具551における本体鉤ベース部582の前側下部には、連動杆531側に突出し、更に先端部が下方に突出した鉤状の本体鉤付勢部586が設けられている。この本体鉤付勢部586の上側には、つるまきバネよりなる鉤付勢部材507が設けられ、鉤付勢部材507は、上側の本体側鉤金具551の移動可能な全範囲において本体側鉤金具551を上方に付勢するように設けられている。
【0137】
上下の本体側鉤金具551のうち下側の本体側鉤金具551の連動杆531側には、図14に示すように、規制金具553が設けられている。規制金具553は、鋼板により側面視で後方に開口した略コ字状に形成された板状の規制ベース部601を有している。遊技機本体12が外枠11に対して閉鎖位置に配置された状態では、外枠11下側の受け板部322の上側に規制金具553の一部が位置し、キー操作無しで本体側鉤金具551を下方へ移動させようと外力が加えられた場合に規制金具553が受け板部322の一部に当接して本体側鉤金具551の解錠状態への変位を阻止する。
【0138】
規制金具553は、本体側鉤金具551に回動可能な状態で支持されている。詳細には、規制ベース部601の下部には、後方に突出する板状部にて厚み方向に貫通する取付孔602が設けられている。本体側鉤金具551の本体鉤溝部583の下側には、規制金具553の取付孔602と同一の大きさに形成された支持孔587が設けられている。規制金具553は、本体側鉤金具551と連動杆531との間に配置された状態で本体側鉤金具551と同様に厚み方向を左右方向にして重ねられて配置される。そして、規制金具553の取付孔602と本体側鉤金具551の支持孔587とに軸部材509の軸部が挿通
され、これら孔587,602より軸部材509の両端側が大径に形成されることにより、規制金具553は、軸部材509を中心にして本体側鉤金具551に対して回動可能に支持される。
【0139】
規制ベース部601における上下方向に延在する板状部には、図14に示すように、本体側鉤金具551側に円柱状に突出する規制側係合部603が一体形成されている。本体側鉤金具551の本体鉤ベース部582には、本体鉤ガイド孔581より上側であって前側となる位置にて上下に延びる円弧状に形成された係合溝588が設けられている。係合溝588の円弧の中心は、本体側鉤金具551の支持孔587に一致し、係合溝588の円弧の長さは、規制側係合部603の外形より長く設定され、係合溝588の幅は、規制側係合部603の外形より若干大きく設定されている。このため、本体側鉤金具551と規制金具553とが一体化された状態では、円弧状の係合溝588内を規制側係合部603が移動可能な範囲分、本体側鉤金具551に対して規制金具553が回動可能とされている。
【0140】
本体側鉤金具551に規制金具553が一体化された鉤ユニット554は、上記したように本体側鉤金具551が鉤固定具508によって外側基体主板部522と一体化されることにより、外側基体主板部522に対して上下に移動可能とされている。
【0141】
規制金具553における規制ベース部601の前側下部には、連動杆531側に突出し、更に先端部が下方に突出した鉤状の鉤ユニット付勢部604が設けられている。鉤ユニット付勢部604には、上記した3つの鉤付勢部材507のうち下側の鉤付勢部材507の下端部が取り付けられ、鉤ユニット付勢部604を上方側へ付勢するように設定されている。鉤ユニット554は、鉤付勢部材507の付勢力により上下に移動可能な全範囲において上方へ付勢されている。また、鉤ユニット付勢部604は、規制金具553の回動中心となる取付孔602の前方に設けられ、鉤付勢部材507による上方側への付勢力が規制金具553の回動方向への回転力とされる。このため、規制金具553は、規制部605が後方側へ突出する側へ回動する方向に常に付勢され、本体鉤ベース部582の係合溝588の上端に規制側係合部603が当接する位置で回動が規制される。この回動規制位置では、規制部605が本体鉤溝部583の上方に位置した状態とされる。
【0142】
なお、鉤ユニット付勢部604に下端部が取り付けられた鉤付勢部材507の上端部は、下側の前面側鉤金具552の前鉤付勢部568に取り付けられ、1つの鉤付勢部材507によって前面側鉤金具552に対する下方への付勢力、本体側鉤金具551に対する上方への付勢力および規制金具553に対する回動方向の付勢力を発生させている。
【0143】
規制金具553において上下方向に延在する板状部には、図14に示すように、連動杆531側に円柱状に突出する規制側杆係合部606が設けられている。連動杆531には、規制金具553の規制側杆係合部606の上端部に相当する高さ位置にて下方を向いた杆側規制係合面539が形成されている。規制側杆係合部606は、規制金具553の回動中心となる取付孔602の前方側で取付孔602と鉤ユニット付勢部604との間に設けられ、規制側杆係合部606に対する上下方向の力によって規制金具553に最大の回転力が生じる設定とされている。連動杆531が下方へ移動すると、その下方への移動に伴い、規制側杆係合部606が杆側規制係合面539に押し下げられ、規制金具553に対しては規制部605が前方へ引き込まれる方向への回転力が付与される。また、連動杆531が下方へ移動すると、一体化された規制金具553および鉤ユニット554に相当する鉤ユニット554に対しても下方への移動力が付与される。
【0144】
規制ベース部601における上部には、図14に示すように、後方に突出する板状部にて構成された規制部605が一体形成されている。外側基体後板部524には、規制部6
05に対応した高さ位置に縦長の規制溝524bが設けられ、規制溝524bの上下方向の長さは、規制部605より長く設定され、規制溝524bの幅は、規制部605より若干広く設定されている。また、規制溝524bの幅は、片側が外側基体主板部522の内面と一致し、反対側は、外側基体主板部522の内面から本体側鉤金具551と規制金具553の厚みを合わせた分より若干遠い位置に設定されている。このため、施錠動作ユニット501は、図13に示す施錠状態において、外側基体主板部522から規制部605が離間する側への移動が規制溝524bによって阻止され、本体側鉤金具551に対して下側のみで一体化される規制金具553の変形や破損の防止が図られている。
【0145】
2つの本体側鉤金具551の本体鉤部584の高さ位置に対応して、図10に示すように、外枠11の右側板部304に受け板部321,322が設けられている。この受け板部321,322と本体側鉤金具551の係合構造について、図15を参照しつつ説明する。
【0146】
図15は、施錠動作ユニット501および周辺部品を切断して後方から見た斜視図であり、図15(a)は、図12のA−A線の高さ位置における断面、図15(b)は図12のB−B線の高さ位置における断面、図15(c)は図12のC−C線における断面をそれぞれ示している。また、図15においては、施錠状態における施錠動作ユニット501を示すと共に、外枠11、枠ユニット21および遊技盤23の一部を併せて示している。
【0147】
外枠11に設けられる受け板部321,322は、図15(a)および図15(c)に示すように、上側と下側とで異なる形状に形成されている。上側の受け板部321は、図15(a)に示すように、鋼板により平面視で後方に開口したコ字状に屈曲形成され、厚み方向を左右方向にして右側板部304の内面に重なるように配置される上側取付部331と、上側取付部331の前側部分より右側板部304とは逆側に延出するように形成された上側鉤係合部332と、上側鉤係合部332の延出方向側端部より後方に突出するように形成された返し板部333とが一体形成されている。
【0148】
上側の受け板部321における上側取付部331には、上側鉤係合部332より後側にて上下に離間して位置決め用の突起が設けられ、これら突起が外枠11の右側板部304に設けられる位置決め穴に入り込んで上側の受け板部321の上下方向および前後方向への移動並びに左右方向を軸とした回動が規制されている。
【0149】
上側の受け板部321における上側鉤係合部332は、中央の高さ位置にて上側取付部331側が円弧状に切り欠いた形状に形成され、切り欠き部分を貫通するように、上側取付部331の前端部が上側鉤係合部332より前側に延在して形成されている。この前端部には、ネジが締結可能なめねじ部が内面側に形成された固定穴が設けられ、外枠11の右側板部304の外面側から挿通されるネジの先端部334が上側取付部331の固定穴にねじ込まれて、上側の受け板部321が右側板部304に固定されている。
【0150】
下側の受け板部322は、図15(c)に示すように、鋼板により平面視で後方に開口したコ字状に屈曲形成され、厚み方向を左右方向にして右側板部304の内面に重なるように配置される下側取付部335と、下側取付部335の前側部分より右側板部304とは逆側に延出するように形成された下側鉤係合部336と、下側鉤係合部336の上下及び左右方向における略中央部にて上下方向を中心とする円弧状に後方に突出して形成された突出部337とが一体に形成されている。
【0151】
下側の受け板部322における下側取付部335には、図15(c)に示すように、下側鉤係合部336より後側にて上下に離間して位置決め用の突起が設けられ、これら突起が外枠11の右側板部304に設けられる位置決め穴に入り込んで上側の受け板部321
の上下方向および前後方向への移動並びに左右方向を軸とした回動が規制されている。また、上下の位置決め穴の中間部分には、ネジが締結可能なめねじ部が内面側に形成された固定穴が設けられ、外枠11の右側板部304の外面側から挿通されるネジの先端部334が下側取付部335の固定穴にねじ込まれて、下側の受け板部322が右側板部304に固定されている。
【0152】
中間ユニット13が外枠11に対して閉鎖位置に配置された状態では、外枠11側の受け板部321,322に本体側鉤金具551が係合することにより、中間ユニット13が外枠11に対して施錠された施錠状態となる。詳細には、施錠状態においては、上下の受け板部321,322における鉤係合部332,336の下部には、本体側鉤金具551の本体鉤部584が後方に重なるように設定され、中間ユニット13の前側への移動は、本体鉤部584の一部が鉤係合部332,336に当接することで制限される。この施錠状態においては、2つの本体側鉤金具551は、上下に移動可能な範囲のうち上側限界位置付近に配置され、上下の受け板部321,322の鉤係合部332,336の下端部に本体鉤溝部583の下端部が当接することで本体側鉤金具551は上方への移動が制限された状態とされる。
【0153】
下側の受け板部322における突出部337は、図15(c)に示すように、前方側に開口した収容空間を形成し、この収容空間内には、規制金具553の規制部605の後端側が入り込んだ状態とされている。この収容空間の下側には下側鉤係合部336の下部が前後方向を厚みとした板状に形成されて位置するため、鉤ユニット554を単体で下方に移動させようと力を加えても鉤ユニット554の上部にて規制金具553の規制部605が下側鉤係合部336の下部に上方から当接し、鉤ユニット554の下方への移動が制限される。
【0154】
次に、施錠機構16の動作について、施錠状態、前扉枠14の解錠開放操作、前扉枠14の閉鎖操作、遊技機本体12の解錠開放操作、遊技機本体12の閉鎖操作の順に、図16および図17を参照して説明する。図16は、施錠機構16の動作を説明するために施錠機構16を左側面視した図であり、図16(a)は、前扉枠14が解錠された状態、図16(b)は施錠状態、図16(c)は遊技機本体12が解錠された状態をそれぞれ示している。図17は、施錠機構16における遊技機本体12の解錠動作を説明するために施錠機構を後方から見た斜視図であり、図17(a)は施錠状態、図17(b)は遊技機本体12が解錠された状態をそれぞれ示している。なお、図16には、前面側鉤受け部材59における前面側鉤金具552に係合する一部分と、上下の本体受け部321,322における上下の本体側鉤金具551および規制金具553に係合する一部分を示している。
【0155】
施錠状態においては、図16(b)に示すように、鉤付勢部材507は、最小限に縮んだ状態とされ、前方側に突出する前面側鉤金具552は、下方に付勢されている。この前面側鉤金具552は、施錠動作ユニット501単体の状態における下側限界位置よりも、若干上側に位置し、前面側鉤金具552(詳細には、前面鉤部565の前面鉤溝部564)が前扉枠14の前面側鉤受け部材59に上方から当接することにより、下方への移動が規制された状態となっている。
【0156】
施錠状態における本体側鉤金具551は、鉤付勢部材507により上方に付勢されることにより、上側限界位置付近まで移動した状態とされ、本体側鉤金具551(詳細には、本体鉤部584の本体鉤溝部583)が外枠11の受け板部321,322に下方から当接することにより、上方への移動が規制された状態となっている。下側の本体側鉤金具551に取り付けられている規制金具553は、外枠11の下側の受け板部322の下側部分に対して若干の隙間を空けて上側に位置している。
【0157】
施錠状態における連動杆531は、上下に延びる連動側連結孔532のほぼ中央位置に杆固定具506が位置する高さ位置に配置されている。この連動杆531は、上方への移動が、3つの前面側鉤金具552によって制限され、下方への移動が本体側鉤金具551および規制金具553によって制限された状態とされている。また、施錠状態においては、連動杆531自体には、鉤付勢部材507の付勢力が作用せず、連動杆531は、上側の本体側鉤金具551の本体鉤側連動突起585に支持され、下側に設けられる規制金具553の規制側杆係合部606と連動杆531の下端部(杆側規制係合面539)とは若干の隙間が空いた状態とされる。
【0158】
前扉枠14の解錠操作は、パチンコ機10の正面右下側に配置されるキーシリンダ502先端部分のキー孔に解錠キーを差し込み、パチンコ機10の正面視左回りに解錠キーを回動操作する(図1参照)。解錠キーが左回りに操作されると、キーシリンダ502の背
面側のカム板505が同じ方向に回動し、カム板505により連動杆531が押し上げられて、連動杆531は上方へ移動する。
【0159】
連動杆531は、3つの前面側鉤金具552を介して鉤付勢部材507の付勢力によって下方へ付勢されるため、この付勢力に対抗するのに十分な力で解錠キーを回動させることにより、3つの前面側鉤金具552は連動杆531と共に上方へ移動する。
【0160】
連動杆531の連動側連結孔532の下端が杆固定具506の軸部分に当接する連動杆531の上側限界位置まで解錠キーが回動操作されると、連動杆531の上方への移動が制限されて、それ以上、キーシリンダは回動操作できなくなる。この位置では、前面側鉤金具552の前面鉤部565の下端が前面側鉤受け部材59の上端より上側に位置し、施錠機構16による前扉枠14の前方側への移動制限が解除された解錠状態となる。この解錠状態にしてから、解錠キーを回動させたままで中間ユニット13に対して前方へ前扉枠14を開放操作することにより、前扉枠14を前方へ開放することができる。一旦、前扉枠14が開放された後は、解錠キーの回動操作を止めても良く、回動操作を止めることで連動杆531および3つの前面側鉤金具552を含む施錠動作ユニット501が、図16(b)に示すように、鉤付勢部材507の付勢力によって元の施錠状態とされる。
【0161】
開放された前扉枠14を閉鎖する場合、解錠キーは不要であり、開放された前扉枠14を閉鎖する方向へ押し付ける。この押し付け操作によって、施錠状態と同じ位置に配置された3つの前面側鉤金具552に対して前方側(図16(b)の右側)から前面側鉤受け部材59が当接する。3つの前面側鉤金具552の前面鉤部565の前面側は、図16(b)に示すように、前方に行くに従い、上方に向かうように傾斜して形成されている。この傾斜部位に対して前扉枠14の閉鎖操作により前面側鉤受け部材59が当接し、前面側鉤金具552に対する鉤付勢部材507による下方への付勢力よりも強い力で前扉枠14を押し込むことにより、前面側鉤金具552は上方へ押し上げられる。前面鉤部565の下端を前面側鉤受け部材59が通過する位置まで前扉枠14が押し込まれると、前面側鉤金具552は鉤付勢部材507の付勢力により前面側鉤受け部材59の前側に前面鉤部565の一部が配置された施錠状態となる。
【0162】
遊技機本体12の開放操作は、まず、パチンコ機10の正面右下側に配置されるキーシリンダ502先端部分のキー孔に解錠キーを差し込み、パチンコ機10の正面視右回りに解錠キーを回動操作する(図1参照)。解錠キーが右回りに操作されると、キーシリンダ
502の背面側のカム板505が同じ方向に回動し、カム板505により連動杆531が押し下げられて、連動杆531は下方へ移動する。
【0163】
連動杆531は、上側の本体側鉤金具551と下側に配置される規制金具553を介して鉤付勢部材507の付勢力によって上方へ付勢されるため、この付勢力に対抗するのに
十分な力で解錠キーを回動させることにより、上下の本体側鉤金具551は連動杆531と共に下方へ移動する。
【0164】
ここで、本体側鉤金具551のうち下側の本体側鉤金具551側にのみ、規制金具553が設けられ、本体側鉤金具551が下方へ移動して解錠状態へ至るまでの動作が上下で異なるので、上側、下側とで分けて本体側鉤金具551の動作を説明する。上側の本体側鉤金具551は、連動杆531の下方への移動に伴い、連動杆531の杆側本体鉤係合面538により本体鉤側連動突起585が押し下げられて下方へ移動する。
【0165】
下側の本体側鉤金具551は、連動杆531の下方への移動に伴い、本体側鉤金具551と規制金具553とが一体化された鉤ユニット554を下方へ移動させようとする。しかし、規制金具553の規制部605は、図16(b)に示すように、施錠状態において下側の受け板部322の一部の上側に位置しているため、規制部605が当該受け板部322の一部の上端に当接した後は、鉤ユニット554は下方へ移動することができない。
【0166】
規制部605が下側の受け板部322の一部に上側から当接した後、連動杆531が更に下方へ移動すると、連動杆531の下端部に形成される杆側規制係合面539が規制金具553の規制側杆係合部606を下方へ押し下げることにより軸部材509を中心に規制金具553が回動し、後方へ突出していた規制部605が次第に前方へ引き込まれる。下側の受け板部322より前側に規制金具553の規制部605が位置すると、外枠11の下側の受け板部322による鉤ユニット554の下方への移動制限が解除され、鉤ユニット554は下方へ移動し、鉤ユニット554を構成する本体側鉤金具551も解錠状態となる位置まで下方へ移動する。
【0167】
連動杆531の連動側連結孔532の上端が杆固定具506の軸部分に当接する連動杆531の下側限界位置まで解錠キーが回動操作されると、連動杆531の下方への移動が制限されて、それ以上、キーシリンダは回動操作できなくなる。この位置では、図16(c)および図17(b)に示すように、本体側鉤金具551の本体鉤部584の上端が受け板部321,322において本体鉤部584が係合する部分より下側に位置し、施錠機構16による遊技機本体12の前方側への移動制限が解除された遊技機本体12の解錠状態となる。この解錠状態にしてから、外枠11に対して遊技機本体12を前方へ開放操作することにより、遊技機本体12を前方へ開放することができる。一旦、遊技機本体12が開放された後は、解錠キーの回動操作を止めても良く、回動操作を止めることで連動杆531および本体側鉤金具551を含む施錠動作ユニット501が、図16(b)に示すように、鉤付勢部材507の付勢力によって元の施錠状態とされる。
【0168】
開放された遊技機本体12を閉鎖する場合、解錠キーは不要であり、開放された遊技機本体12を閉鎖する方向へ押し付ける。施錠状態と同じ位置に配置された上下の本体側鉤金具551が後方(図16(b)の右側)へ移動して、外枠11の受け板部321,322に当接する。上下の本体側鉤金具551の本体鉤部584の後側は、図16(b)に示すように、後方に行くに従い、下方に向かうように傾斜して形成されている。この傾斜部位に対して遊技機本体12の閉鎖操作により外枠11の受け板部321,322が当接し、本体側鉤金具551に対する鉤付勢部材507による下方への付勢力よりも強い力で遊技機本体12を押し込むことにより、本体側鉤金具551は下方へ押し下げられる。本体鉤部584の上端を外枠11の受け板部321,322が通過する位置まで遊技機本体12が押し込まれると、本体側鉤金具551は鉤付勢部材507の付勢力により外枠11の受け板部321,322の前側に本体鉤部584の一部が配置された施錠状態となる。
【0169】
ここで、下側の本体側鉤金具551には、規制金具553が取り付けられているが、この規制金具553は、後方側へ突出するように鉤付勢部材507により付勢力が付与され
ているため、図17(b)に示すように、遊技機本体12の閉鎖操作によって外枠11の下側の受け板部322により前方側へ押し込まれる。本体鉤部584の上端を外枠11の受け板部321,322が通過すると、本体側鉤金具551が上方へ移動し、下側の受け板部322の突出部337によって形成される収容空間内に規制部605が入り込み、下側の本体側鉤金具551および規制金具553の下方への移動が制限される。このため、閉鎖操作においては、特に規制金具553に対して操作をすることなく、容易に遊技機本体12を閉鎖することができる。
【0170】
次に、上記した解錠キーを用いた正規の解錠操作でなく、解錠キーを使用しない不正な解錠操作に対する施錠機構16の構成について説明する。3つの前面側鉤金具552は、それぞれが別々の鉤付勢部材507によって付勢され、外側基体521および連動杆531に対して上下に移動可能に支持されている。このため、3つの前面側鉤金具552に対して直接的に力を加えて不正に解錠状態を形成しようとする場合には、3つの前面側鉤金具552を同時に移動して解錠状態としなければならない。また、前面側鉤金具552の前面鉤部565は、図3に示すように、中間ユニット13の前側に配置され、前扉枠14によって閉鎖される空間内に配置されているため、前扉枠14を解錠操作しなければ操作されることはない。さらに、連動杆531を不正に上方へ移動させて3つの前面側鉤金具552を同時に解錠状態にしようとしても、連動杆531のカム係合部533はキーシリンダ502のカム板505の第1係合爪部505aと第2係合爪部505bの間に入り込むようにして設けられ、カム板505は解錠キーを挿入しなければ回動しない構成であるので、連動杆531を利用した不正な解錠操作もすることができない。
【0171】
本体側鉤金具551については、2つの本体側鉤金具551を同時に解錠状態としなければ遊技機本体12は開放できず、また、連動杆531を用いて同時に解錠状態とすることは、前扉枠14と同様に、連動杆531とカム板505との係合によって不能とされている。また、2つの本体側鉤金具551のうち下側の本体側鉤金具551は、直接操作して下方に移動させようと外力を加えても、規制金具553の規制部605が下側の受け板部322に上方から当接することで本体側鉤金具551の下方への移動を制限する。このため、本体側鉤金具551に対して直接外力を加えることによる不正な解錠操作は困難なものとされている。また、規制金具553の規制部605は、下側の受け板部322の突出部337により形成される収容空間内に入り込んで、突出部337により後側が覆われ、下側鉤係合部336に上下側が覆われた状態とされているため、不正な解錠操作は一層困難なものとされている。さらに、規制部605は、前方へ移動するように外力を加えなければ、下側の受け板部322の上側から移動できず、この方向は、本体側鉤金具551の移動方向である上下方向とは別の方向とされている。よって、不正な解錠のためには同時に複数の方向への部品の移動操作を必要として不正な解錠操作を一層困難にしている。
【0172】
次に、パチンコ機10に施錠動作ユニット501が取り付けられた状態を参照してパチンコ機10の特徴部分について説明する。パチンコ機10は、図3に示すように、外枠11に対して開閉可能に支持される中間ユニット13と、中間ユニット13に取り付けられ、遊技者に視認可能な遊技領域23aを形成する遊技盤23とを有している。中間ユニット13には、図15(b)に示すように、パチンコ機10の前後方向に延びる連動杆531と前面側鉤金具552とが並んで設けられている。これら連動杆531と前面側鉤金具552は、中間ユニット13が閉鎖された状態において開方向への移動を阻止する施錠状態とするために遊技機上下方向に動作可能とされている。
【0173】
連動杆531および前面側鉤金具552に対して左右方向における外面側には、図15(b)に示すように、外側基体521の外側基体主板部522が前面側鉤金具552に重なるようにして設けられ、さらに外面側には、隙間を隔てて外枠11が設けられている。この外枠11と外側基体521との隙間は、中間ユニット13を外枠11に対して開閉す
る場合に、中間ユニット13の外側基体521等が外枠11に近づくように移動することとなるために設けられ、中間ユニット13の回動中心位置に応じた大きさの隙間を設定することとなる。
【0174】
連動杆531および前面側鉤金具552に対して左右方向における内面側には、図15(b)に示すように、内側基体511の内側基体主板部512が連動杆531に重なるようにして設けられ、さらに内面側には遊技盤23が設けられている。遊技盤23における内側基体511側の端部は内側基体511にほぼ当接する位置まで及ぶように配置され、遊技盤23の左右方向における幅が最大限に拡げられ、その遊技盤23の前面側に形成される遊技領域23aの左右方向における幅も最大限に拡げられている。
【0175】
パチンコ機10における外枠11と遊技盤23との間には、図15(b)に示すように、外側基体主板部522、連動杆531、前面側鉤金具552および内側基体主板部512が、左右方向に厚みを有する板状に形成され、それぞれが対面する向きに並んで重なるように配置されている。このため、遊技盤23の遊技領域23aに対して左右方向における一方側であって連動杆531および前面側鉤金具552が設けられる横断面において遊技盤23と外枠11との間に占める中間ユニット13の割合を少なくし、その分、遊技盤23の幅寸法を拡大することができる。
【0176】
また、中間ユニット13を構成する外側基体主板部522と内側基体主板部512とが、図15(b)に示すように、連動杆531および前面側鉤金具552を間に挟むことにより一定の間隔を隔てた二層構造とされている。この二層構造により前後方向を中心とした曲げ力や上下方向を中心としたねじり力にも強い構造体となるので、遊技盤23の重量が嵩んでも中間ユニット13の右側部分は変形し難いものとすることができる。しかも、中間ユニット13は、図3等に示すように、左側部分を回動軸として回動可能に支持される枠状の枠ユニット21を有し、その枠ユニット21には内幅の全域にわたって遊技盤23が設けられている。遊技盤23には複数の制御装置や表示装置、装飾部品が搭載されるために重量が嵩む部品であり、遊技盤23が横方向に拡大可能としている本実施形態におけるパチンコ機10においては一層重量が嵩むこととなる。この場合であっても、中間ユニット13の構成部品を一定の間隔を隔てて前後方向に延びる二層構造を有して構成することにより、中間ユニット13の開閉時においては遊技盤23の重量に十分に耐えることができ、遊技盤23が取り付けられていない中間ユニット13単体においても剛性を有する中間ユニット13とすることができる。また、外側基体主板部522と内側基体主板部512との間に配置される連動杆531等は二層構造の間に配置されるので、施錠動作ユニット501の全体幅は薄く抑えつつ、外側基体主板部522と内側基体主板部512との間の収容空間を変形し難いものにして連動杆531等の動作不良を抑制することができる。
【0177】
中間ユニット13は、図11に示すように、遊技盤23が取り付けられる部位としての遊技盤収容部21aが開口した枠体を形成する枠ユニット21を備え、枠ユニット21は、遊技盤23の上下左右に設けられる枠上部351、枠下部352、枠左部353および枠右部354が別々の部材をネジにより固定されて構成される。また、内側基体主板部512を有する枠右部354は、図12に示すように、内側基体主板部512が枠上部351と枠下部352とに右側面側から差し込まれるネジ354aにより固定されている。このため、内側基体主板部512の接続されている部位の上下間は、内側基体主板部512と、その外側に取り付けられる外側基体主板部522、さらには、それらの間に配置される連動杆531および前面側鉤金具552といった複数枚の板状部材を並べて構成することができる。よって、遊技盤23の幅寸法を上下の広い範囲にわたって幅広く形成しつつ、その上下間における剛性は複数枚の板状部材によって十分に確保することができる。
【0178】
内側基体主板部512の右側面側には、図12に示すように、連動杆531および前面側鉤金具552が固定された外側基体主板部522が内側基体主板部512に対してネジにより固定されている。また、外側基体主板部522は、そのパチンコ機10外面側に相当する右側面側より取り外し操作可能に固定されている。このため、枠ユニット21における枠体形状を保ちつつ、外側基体主板部522を取り外して連動杆531や前面側鉤金具552といった施錠動作ユニット501のメンテナンスや破損した部材の交換等を行うことができる。
【0179】
また、パチンコ機10の右側面側は、中間ユニット13の回動先端側に位置する部位であるので、外側基体主板部522を取り外す操作は、外枠11に対して中間ユニット13の右側面側がパチンコ機10前面側に露出される程度に開放するだけで良いものとされている。遊技盤23が拡大されることで重量が嵩むと中間ユニット13の回動軸部分にかかる負荷が増大し、取り外し操作を行うことによる更なる負荷も考慮した頑丈な回動軸部を設けることはコスト増につながるものであるが、本実施形態におけるパチンコ機10においては、ほとんど中間ユニット13が閉鎖された状態で施錠動作ユニット501の取り外し操作を行うことができ、回動軸部に必要なコストを低減することができる。
【0180】
さらに、本実施形態におけるパチンコ機10においては、外側基体主板部522を取り外すためのネジがパチンコ機10の前面側に露出可能な開放量とした場合に、外枠11の幕板部306上側に設けられる滑り部材307の一部に枠ユニット21の枠下部352の一部が載置される設定とされている。このため、中間ユニット13の回動軸部にかかる負担を低減しつつ、一旦静止させた中間ユニット13を含む遊技機本体12を動作させるための操作力も少なくすることができる。
【0181】
外側基体521には、図15(b)に示すように、外側基体主板部522と、外側基体主板部522と一体的に形成され、外側基体主板部522におけるパチンコ機10後側端部より内側基体主板部512側に突出した形状に形成されて連動杆531および前面側鉤金具552のパチンコ機10背面側を覆う部位を形成する外側基体後板部524とが設けられている。また、内側基体511には、内側基体主板部512と、内側基体主板部512と一体的に形成され、内側基体主板部512におけるパチンコ機10の前側端部より外側基体主板部522側に突出した形状に形成されて連動杆531および前面側鉤金具552のパチンコ機10前面側を覆う部位を形成する内側基体前板部513とが設けられている。このため、連動杆531および前面側鉤金具552は、外側基体521と内側基体511とによって前後左右のほとんどが覆われることとなり、可動部分に対して不正する行為を抑制することができる。
【0182】
外側基体521の外側取付板部527と内側基体511の内側基体主板部512とは、図12に示すように、パチンコ機10左右方向に重ね合わせた状態でネジにより固定される。また、外側基体521には、連動杆531、前面側鉤金具552、本体側鉤金具551および規制金具553が、固定具506,508によって一体化されている。ネジによる外側基体521と内側基体511との固定を解除して外側基体521を内側基体511から分離すると、外側基体521と連動杆531等が一体化された施錠動作ユニット501が内側基体511から分離されることとなる。
【0183】
外側基体521は、図15(b)に示すように、外枠11の内面に対面するように配置されているので、外枠11によって覆われていた外側基体521が中間ユニット13の開放によってパチンコ機10前方側に露出され、ネジを操作することによって外側基体521をパチンコ機10から取り外すことができる。外側基体521は、連動杆531等に対してパチンコ機10左右方向における外側を覆う部材であるので、パチンコ機10が設置された状態においては連動杆531等に対する不正部品の侵入を抑制し、連動杆531等
の動作不良時においては外側基体521と連動杆531等が一体化された施錠動作ユニット501を取り外すことができ、施錠動作ユニット501の部品点検や部品交換時における作業性を向上することができる。この場合に、施錠動作ユニット501が内側基体511から取り外されると、外側基体521によって右側と前後上下の大部分が囲われた空間内に配置された連動杆531が、外側基体521の左側面側に露出されて視認可能となるため、メンテナンスや動作不良時における作業を簡単に行うことができる。
【0184】
施錠動作ユニット501は、外側基体521の後側に設けられる外側取付板部527に対してのみ固定具としてのネジが設けられている。このため、施錠動作ユニット501の前側や中央部における固定部品が不要となるため、固定部品の数を制限し、また固定作業に要するコストを低減している。
【0185】
施錠動作ユニット501の前側部分は、図15(b)に示すように、内側基体511によって前側および左右両側への変位が制限された状態とされている。施錠動作ユニット501の前面側への変位は、外側基体前板部523の前面側に重なるようにして設けられる内側基体前板部513によって制限されている。
【0186】
内側基体511には、図15(b)に示すように、外側基体主板部522における内側基体主板部512側とは逆側となる外枠11側の外面に近接した面を形成しつつ内側基体前板部513よりパチンコ機10後側に延出した形状の前側支持部514が設けられている。この前側支持部514は、後側に延出した後端側端部が更に外枠11側に突出する形状に形成されている。前側支持部514は、施錠動作ユニット501が内側基体511に取り付けられた状態にて、外側基体前板部523の左右方向における内側基体主板部512とは逆側にて外側基体521に近接している。外側基体前板部523における内側基体主板部512側の端部は、内側基体主板部512と当接する程度に、すなわち、外側取付板部527が内側基体511側に対面する平面と一致する高さに形成されている。このため、内側基体主板部512と前側支持部514によって外側基体521の前側部分における左右両側への変位が制限され、施錠動作ユニット501の左右両側における変位が制限されることとなる。
【0187】
施錠動作ユニット501において連動杆531等が設けられる内部空間は、杆固定具506によって領域が確保されている。杆固定具506は、外側基体前板部523と外側基体後板部524との間で両板部523,524から離間した略中間位置に設けられている。杆固定具506は、先端側がカシメ固定され、反対側には連動杆531の連動側連結孔532に対して幅広で太軸に形成された頭部が設けられている。この頭部は、外側取付板部527が内側基体511側に対面する平面と一致する高さに形成されている。このため、施錠動作ユニット501に曲げ力やねじり力が加えられても、外側基体主板部522の前後方向における中間部分が杆固定具506によって内側基体主板部512に支持されることとなり、外側基体主板部522と内側基体主板部512との二層構造において前後方向における中央部分の隙間を確保することができる。また、連動杆531と外側基体521との間に配置される本体側鉤金具551、前面側鉤金具552および規制金具553に対して外力が加えられても、連動杆531における内側基体511側への移動は、杆固定具506による移動制限だけでなく、杆固定具506の頭部が内側基体主板部512へ当接することによっても制限され、かかる外力に起因する不具合も防止することができる。
【0188】
パチンコ機10には、図3に示すように、遊技領域23aの前面側に設けられ、遊技領域23aを視認可能とする窓パネルユニット30を有し、中間ユニット13に対してパチンコ機10前方側に開閉可能に設けられる前扉枠14が設けられている。また、パチンコ機10には、外枠11に対して中間ユニット13の施錠状態を形成するために動作可能に設けられる複数の本体側鉤金具551と、中間ユニット13に対して前扉枠14の施錠状
態を形成するために動作可能に設けられる複数の前面側鉤金具552と、上方に移動した場合に複数の前面側鉤金具552を上方側に動作させ、下方に移動した場合に複数の本体側鉤金具551を下方に動作させる連動杆531(図13参照)とが設けられている。図3に示すように、遊技盤23における遊技領域23aの左右方向における最大幅部は、内レール101が最も左側に膨出する遊技盤23の上下方向における略中央部分が相当し、その部位より上側も下側も次第に遊技領域23aが狭くなるように設定されている。
【0189】
遊技領域23aの最大幅部に近い高さ位置には、図3に示すように、上下方向における中央の前面側鉤金具552が配置され、その高さ位置には、図15(b)に示すように、連動杆531が前面側鉤金具552に重なるように設けられている。遊技領域23aの最大幅部およびその近傍における高さ位置に、前面側鉤金具552が設けられているので、遊技領域23aに対する不正を行おうとして中間ユニット13に対して前扉枠14が不正にこじあけられそうになっても、遊技領域23aが大きく形成された最大幅部付近で中間ユニット13と前扉枠14とを施錠することができる。最大幅部の上下に遊技領域は次第に狭まるように設けられているので、中間ユニット13と前扉枠14との隙間が遊技領域23a付近で生じにくいものとなり、遊技領域23aを狙った不正を抑制することができる。
【0190】
一方、遊技領域23aの左右方向における最大幅部と、その上下方向における最大幅部の近傍には、図3に示すように、本体側鉤金具551が設けられていない。上側の本体側鉤金具551は遊技領域23aの上端部分に相当する外レール102の上端とほぼ同一高さに設けられ、下側の本体側鉤金具551は遊技領域23aの下端より下側に設けられている。上記したように、内側基体主板部512と外側基体主板部522との組み合わせによって剛性が高められており、中間ユニット13の枠右部354は前後および左右の曲げ力に対する撓み量が少ないものとされている。このため、中間ユニット13の上下の中間部分が撓んで中間ユニット13と外枠11との間に隙間が形成されることを抑制することができ、この隙間を狙った不正を抑制することができる。しかも、本体側鉤金具551を遊技領域23aの最大幅部近傍に配置しなくても不正を抑制することができるので、遊技領域23aの最大幅部をより拡大すると共に、その近傍部分も遊技領域23aを幅広に形成しつつ、不正にも強いパチンコ機10とすることができる。
【0191】
施錠機構16を構成するキーシリンダ502は、所定の解錠操作が行われた場合に回動し、連動杆531と係合することで連動杆531を上下方向に動作させるものであり、このキーシリンダ502は、図11に示すように、中間ユニット13の枠下部352に前面側より固定されている。このキーシリンダ502の固定位置は、枠右部354を構成する内側基体511に対して、図11に示すように、遊技盤収容部21a側に相当する内面側とされている。
【0192】
一方、外側基体521に連動杆531等が一体化された施錠動作ユニット501は、図12に示すように、内側基体511の外面側にネジにより取り付けられる。詳細には、内側基体前板部513には、図15に示すように、前面側鉤金具552(前面鉤部565)を挿通可能な挿通孔513aが3つの前面側鉤金具552に対応して設けられ、施錠動作ユニット501を内側基体511に取り付ける際には、まず、前面側鉤金具552の前面鉤部565を挿通孔513aに背面側より差し込む。その差し込みの後には、外側基体521の外側取付板部527を内側基体主板部512のユニット取付面512aに重なるように、施錠動作ユニット501を内側基体主板部512の板面に垂直な方向側から近づくように移動して位置合わせをする。その後、外側取付板部527と内側基体主板部512とのネジ用孔を一致させるように位置合わせをしてから、ネジ用孔にネジをねじ込み固定することで、施錠動作ユニット501が内側基体511に取り付けられる。
【0193】
内側基体主板部512の下端部には、図12に示すように、キーシリンダ502が配置される部位と、施錠動作ユニット501が取り付けられるユニット取付面512a側とを連通するように左右方向に貫通した連通孔512bが設けられる。この連通孔512b内には、施錠動作ユニット501に設けられる連動杆531のカム係合部533が位置し、このカム係合部533がキーシリンダ502側のカム板505と係合可能とされている。連通孔512bは、前面側鉤金具552を内側基体前板部513の挿通孔513aに背面側より差し込む際に、施錠動作ユニット501のカム係合部533が当接しないように後側部分がカム係合部533の上下長さより若干長く設定された高さ幅で前後に延び、連通孔512bの前側部分は、施錠動作ユニット501が取り付けられた状態において連動杆531のカム係合部533が上下に移動可能な範囲より若干上下に長く設定され、連通孔512bの後側部分より長く設定されている。
【0194】
このように、内側基体主板部512を介した左右両側にキーシリンダ502と施錠動作ユニット501の連動杆531とが設けられ、キーシリンダ502側のカム板505と連動杆531のカム係合部533とが内側基体主板部512の連通孔512bを介して係合する。このため、キーシリンダ502に対する解錠キーの操作無しに連動杆531を上下に移動させようとする不正を行おうとしてキーシリンダ502と連動杆531との係合部分に工具を進入させようとしても、内側基体主板部512が係合部分の上下および前後を覆っていて邪魔になるので、その係合部分を狙った不正を抑制することができる。また、内側基体主板部512と外側基体主板部522との二層構造がキーシリンダ502の配置される部位においても確保されるので、上下の広範囲にわたって中間ユニット13の剛性を確保することができる。
【0195】
また、キーシリンダ502と、施錠動作ユニット501とは独立した別部品として設けられ、取付方向が前後と左右とで異なる構成とされ、取付部位も枠下部352と内側基体511とで異なる構成とされている。内側基体主板部512は、押出材により上下方向に断面形状が一定に成形され、遊技盤収容部21a側が上下に直線的な形状で、一定形状の断面外形に対して遊技盤収容部21a側に上下方向において部分的に突出する部位を有しない形状とされている。このため、内側基体主板部512と施錠動作ユニット501とが一体化された部品ユニットを、図11に示すように、パチンコ機10の正面側から見て一定幅か一定に近い細幅部分が上下に長く延びるように形成することができる。さらに、遊技盤23の下側にキーシリンダ502が配置されているので、遊技領域23aの幅にキーシリンダ502が影響を及ぼさず、遊技盤23の左右方向における幅寸法を上下方向における広範囲にわたって幅広に設定することができる。
【0196】
パチンコ機10の中間ユニット13を構成する外側基体521は、図15(b)に示すように、横断面において遊技機前後方向に延びる向きに設けられ、内側基体主板部512との間に連動杆531等が配置される外側基体主板部522と、外側基体主板部522におけるパチンコ機10の後側より、連動杆531および前面側鉤金具552の配置される側であって内側基体主板部512に近づく側に延出した形状の外側基体後板部524と、外側基体後板部524における内側基体主板部512に近い側の端部より後側に延出した形状にて内側基体主板部512と対面して配置される外側取付板部527とを有している。外側基体主板部522と内側基体主板部512とが、連動杆531および前面側鉤金具552を挟んだ二層構造であり、さらに外側基体主板部522側が外側基体後板部524と外側取付板部527とに連続する段状に形成されるので、遊技盤23の拡大に伴って重量が嵩んでも、その重量増に伴う不具合を中間ユニット13右側部分の剛性向上によって抑制することができる。また、連動杆531等が配置される外側基体主板部522と内側基体主板部512との間の収容空間を変形し難いものにして連動杆531等の動作不良を抑制することができる。
【0197】
また、従来のパチンコ機は、パチンコ機後側から前側へ向かうネジにより施錠装置を構成する部品がネジ止め固定されていたが、本実施形態におけるパチンコ機10において従来の固定構造を用いると、内側基体の背面側に外側基体の一部が重なるように配置され、その部分にネジ止めのためのネジ孔やネジ受け部分を形成することになる。この結果、遊技盤収容部21a側に外側基体521および内側基体511の固定部が突出することとなって遊技盤23の左右方向の大きさが制限されてしまう。
【0198】
これに対して、本実施形態におけるパチンコ機10では、外側取付板部527と内側基体主板部512とは、図12に示すように、外側基体521を基準として内側基体主板部512とは逆側となる右側からネジ止めされ、このネジ止めにより外側基体521と内側基体511とが固定されている。また、この外側取付板部527は、図15(b)に示すように、遊技盤23に対して右側に相当する外面側に配置されている。更に、外側基体521と内側基体511とを固定するネジは、一般的なネジより外形に比して長さが短く形成され内側基体511に対して遊技盤収容部21a側にネジの先端部が全く突出しないものとされている。このため、遊技盤23における内側基体511側の端部に装飾部品や遊技球の入賞装置を配置し易くすることができる。また、装飾部品等としてパチンコ機10の前後方向に長さを有する部品を遊技盤23の端に近づけて配置することができるので、遊技領域23aを左右方向に拡大した場合における設計自由度を高めることができる。
【0199】
また、パチンコ機10の遊技盤23は、遊技領域23aに進入した遊技球が衝突する多数の釘87が前面側に打ち込まれた遊技板23bを有し、外側基体521の外側取付板部527は、遊技板23bの右側であって遊技板23bの板厚の範囲内に少なくとも一部が設けられている(例えば、図15(b)参照)。このため、遊技板23bの後側に、外側取付板部527と内側基体511との固定部が入り込むことがなく、遊技板23bの後側の領域を一層広く確保して遊技盤23の構成部品の配置領域を拡張することができる。
【0200】
中間ユニット13の枠ユニット21を構成する枠右部354は、図12に示すように、内側基体主板部512と、内側基体主板部512を遊技機左右方向に貫通する孔部とを有し、内側基体主板部512が枠上部351と枠下部352とに対して外側基体主板部522側から孔部に一端部が挿入された複数の枠右固定ネジ354aを用いて固定されている。このため、施錠動作ユニット501が設けられる枠右部354の左右方向における幅寸法を狭くすることができ、遊技盤23の幅をパチンコ機10の外形となる外枠11外面に近い位置まで拡げることができる。
【0201】
一方、枠左部353は、図11に示すように、前後方向に延びる縦長の枠左主板部353aと、枠左主板部353aの後側より遊技盤23が配置される遊技盤収容部21aの背面側に延出するように形成された縦長の中央側延出部357と、中央側延出部357を前後方向に貫通する孔部とを有し、図7に示すように、一端部が孔部に挿入された複数の枠左固定ネジ353bを用いて枠左部353が枠上部351と枠下部352とに対して後側から固定されている。枠左部353は、枠右部354より左右方向における幅が広く設定され、横幅のある断面形状とすることで曲げ剛性を高く確保し、中間ユニット13の回動基端側として必要な強度を確保している。また、枠左部353は、中央側延出部357の孔部を用いて枠上部351と枠下部352とに対して固定が行われているので、中間ユニット13を開放することで中間ユニット13の背面側から固定部分の確認や作業を可能として左右方向が挿入方向とされる固定方法と比べて作業性を高めることができる。更に、枠左部353は、施錠機構16が設けられていない側であるため、中央側延出部357を設けても外枠11外面に近い位置まで遊技盤23の配置自由度を確保することができ、施錠機構16が設けられる反対側と比べて遊技盤23の左右端から外枠11外面までの幅の差を少なくして左右の均整がとれたデザインとすることができる。また、中央側延出部357は、遊技盤23の遊技領域23aの背面に重なるまでは突出せず、遊技領域23aの
左側に位置する誘導通路103の背面側に重なる位置までに中央側への突出量が抑えられており、遊技領域23aに対して装飾部品等を配置する自由度を十分に確保することができる。
【0202】
次に、パチンコ機10の背面視左上角部に設けられる縦長の溝状部19について、図4図9および図15を主に参照して説明する。パチンコ機10の背面視左上角部には、図9に示すように、外枠11の内面側に縦長の溝状部19が形成されている。この溝状部19は、パチンコ機10の搬送をする際に、指先を引っかけて搬送を容易とするための持ち手として利用可能に設けられている。
【0203】
溝状部19は、背面視上側面が外枠11の上板部301の下面により形成され、背面視左側面が外枠11の右側板部304の内面によって形成されている。また、溝状部19は、背面視右側から下側に延び、下端側が円弧状に外枠11の右側板部304側に延びる形状に形成されている。この溝状部19の背面視右側および下側は、中間ユニット13と裏パックユニット15とによって形成される。
【0204】
中間ユニット13には、図4に示すように、外枠11の前面側に位置する外縁部361が設けられている。外縁部361の後側には、外縁部361の上面に対して若干低い位置で後方側に延出することで上方を向いた面(第1上向面13a)が形成されると共に、外縁部361の右側面に対して左側に若干ずれた位置で後方側に延出することで右側を向いた面(第1右向面13c)が形成される。この第1右向面13cは、施錠機構16を構成する施錠動作ユニット501の外面を主として形成され、第1上向面13aは、中間ユニット13の枠上部351の上面によって形成されている。
【0205】
中間ユニット13が外枠11に対して閉鎖されると、外枠11の前側に外縁部361が接触するか、接触する程度に近接した状態となる(図2参照)。この閉鎖状態においては、第1上向面13aと第1右向面13cは、パチンコ機10の背面視左側における上側角部において、外枠11の内面に対面する中間ユニット13の外面を形成することとなる。第1上向面13aおよび第1右向面13aに相当する枠上部351の上面および施錠動作ユニット501の外枠側の面は、外枠11の内側に近接しており、外枠との間には一般成人男性の指先が入らない程度の隙間しか設けられていない。
【0206】
外縁部361の上面に対する第1上向面13aの段差は、外枠11の上板部301の上下方向における厚みより若干広く設定されている。外枠11の上板部301の下面と第1上向面13aとの隙間は、指先が入らない程度、例えば、10mm(ミリメートル)より狭く設定されている。外縁部361の右側外面に対する第1右向面13cの段差は、外枠11の右側板部304の左右方向における厚みより若干広く設定されている。この隙間も、指先が入らない程度、例えば、10mmより狭く設定されている。
【0207】
中間ユニット13の背面視左側における上側角部には、図4に示すように、中間ユニット13の外面として、第1上向面13aの後側に設けられ、第1上向面13aよりも外枠11の上板部301の内面から略100mm離間した位置で上方を向いた第2上向面13bが設けられている。また、第1右向面13cの後側には、第1右向面13cよりも外枠11の右側板部304の内面から略20mm離間した位置で右側を向いた第2右向面13dが設けられている。この第2右向面13dと外枠11の右側板部304の内面との間の距離は、第2上向面13bと外枠11の上板部301の内面との間の距離より略5分の1程度に小さく設定されている。
【0208】
第2上向面13bと第2右向面13dとは、枠上部351によって樹脂により一定の厚みを有する形状に形成されている。第2上向面13bと第2右向面13dを外面とする内
面側には、図5に示すように、遊技盤23が収容される遊技盤収容部21a側に凸となって突出する縦長の盤側突出部13eが形成される。盤側突出部13eは、第2上向面13bと第2右向面13dとによって正面視左側と下側とが形成され、前端部が前壁により塞がれた形状とされている。この前壁と外枠11の後端との前後の距離に相当する溝状部19の深さは、略100mmとされている。
【0209】
盤側突出部13eの前側端部は、前後方向において遊技板23bの厚みの範囲に設けられ、図5に示すように、盤側突出部13eが設けられた部位には遊技板23bが設けられず、遊技板23bは盤側突出部13eを避けるようにして形成されている。盤側突出部13eの前側には、枠上部351形成する合成樹脂により、ネジを固定するための筒状部13fが正面視で盤側突出部13eの設けられる範囲内で左右方向に延びるように、また筒状部13fの後側部分が盤側突出部13eと連続するようにして、上下に離間して複数形成されている。これら筒状部13fには、枠右部354と枠上部351とを固定する枠右固定ネジ354aがねじ込まれる。縦長の溝状部19を設ける際に、盤側突出部13eを設けることによって枠右部354と枠上部351とを連結する角部分の剛性を高めることができ、枠右固定ネジ354aの筒状部13fも盤側突出部13eに支持されることにより一層連結部分の剛性を高めることができるので、部品の破損や不正行為の防止を少ないスペースを利用して効率よく防止することができる。
【0210】
中間ユニット13の後側に設けられる裏パックユニット15には、図4に示すように、中間ユニット13の第1上向面13a、第2上向面13b、第1右向面13cおよび第2右向面13dに対して後方側に各面がほぼ一致して延出するように、第1後側上向面15a、第2後側上向面15b、第1後側右向面15cおよび第2後側右向面15dが設けられている。このため、第2後側上向面15bおよび第2後側右向面15dは、図9に示すように、パチンコ機10の背面視において、縦長の溝状部19の内面の一部を形成し、裏パックユニット15において後方に膨出する保護カバー部212は縦長の溝状部19を避ける形状に形成されている。また、第1後側上向面15aおよび第1後側右向面15cは、上記した第1上向面13aおよび第1右向面13cと同様に、外枠11の内側に近接して外枠との間に指先が入らない程度の隙間しか設けられていない。
【0211】
保護カバー部212は、図4に示すように、中間ユニット13の回動軸を中心とした円弧状であってパチンコ機10の後側ほど左右方向における中央側に位置するように前後方向に延在する外面を有し、この外面によって第1後側右向面15bが形成されている。第2後側右向面15dは、第1後側右向面15bに対して第1後側右向面15bを形成する円弧の中心側にて前後方向に延在し、後側にて第1後側右向面15bに連続する形状に形成されている。
【0212】
保護カバー部212は、図4に示すように、第2後側上向面15bと第2後側右向面15dとが設けられることによって上側角部の一部分が内方側に凹むように形成されている。保護カバー部212の内部領域は、第1後側右向面15bの内面によって右側面の大部分が区画され、その内部領域の上側角部には、パチンコ機10の上下方向および左右方向における内面側に凸となる部位が形成されている。この凸となる部位における内部領域側の面とは逆側となる外面により第2後側上向面15bと第2後側右向面15dとが形成される。外枠11の内面は、裏パックユニット15の前側の一部分に対面し、縦長の溝状部19は、第2後側上向面15bと第2後側右向面15dによっても形成されている。縦長の溝状部19を設ける際に、保護カバー部212の内部領域に内面側に凸となる部位を形成することで、保護カバー部212の内部領域が狭められる領域を少なくして、遊技盤23裏面の設計スペースを広く確保することができる。
【0213】
縦長の溝状部19を形成する第2後側上向面15bと第2後側右向面15dの背面視右
側には、図8に示すように、縦長の挿通部211aが並んで設けられ、その横側にはタンク221等の払出ユニット202が設けられている。裏パックユニット15の機能部品が保護カバー部212の上側に配置され、その部位の側方に縦長の溝状部19を形成することで、パチンコ機10の持ち手としてのスペースを設けつつ、保護カバー部212の内部空間を十分に確保し、裏パックユニット15の機能も確保することができる。
【0214】
パチンコ機10を持ち上げる際には、パチンコ機10の右横側に立ち、右手を使って縦長の溝状部19に右手の指先を差し入れる。反対側の手は、パチンコ機10の前面側に突出する上皿膨出部304bの下側等を支え、この状態でパチンコ機10を持ち上げる。特に、縦長の溝状部19には、右手親指以外の指先を差し込み、右手の親指で外枠11の右側板部304の後部外面側をつかむことにより、安定した状態でパチンコ機10を持ち上げることができる。
【0215】
この縦長の溝状部19は中間ユニット13の上側角部に設けられているので、遊技領域23aの拡大に伴って遊技盤23を拡大しても、遊技者の目につきにくい上端角側の一部分が遊技盤23側に突出することになるため、遊技盤23の拡大に対しての制限とはなりにくい。また、縦長の溝状部19は外枠11の角部内面に設けられているので、縦長の溝状部19から外枠11の内面に力が加えられても、その力点が角部に近いことによって上板部301および右側板部304に加えられる曲げ力は少ないものとなる。よって、縦長の溝状部19を利用してパチンコ機10を持ち上げる際の外枠11への負荷を低減して外枠11を破損し難くすることができる。
【0216】
縦長の溝状部19を形成する第2上向面13bおよび第2右向面13dの前側、下側および横側は、図4に示すように、第2上向面13bおよび第2右向面13dより外枠11の内面に近い第1上向面13aと第1右向面13cとによって構成されているので、溝状部19の前側における中間ユニット13の内部空間は広く確保することができる。このため、遊技盤23の拡大に対する制限を少なくすることができ、遊技盤23の拡大に伴って重量が嵩んでも、縦長の溝状部19を利用してパチンコ機10は搬送しやすいものとすることができる。
【0217】
外枠11の内面側に縦長の溝状部19が設けられているので、この部位を持ち手として利用可能とすることにより、パチンコ機10の背面側の部品が作業者に掴まれ難いものとすることができ、他の部位に対して過度に高い強度を持たせる必要がない。このため、背面側の部品を小型化し、また低コストで製造することができる。
【0218】
また、縦長の溝状部19を利用することで、作業者は、右手でパチンコ機10の上側を掴み、左手でパチンコ機10の下側を掴みながらパチンコ機10を持ち上げることができる。このため、パチンコ機10の上端に相当する外枠11の上板部301の下面に指をかけたり、パチンコ機10の正面側から外枠11の両側を掴んで持ち上げる場合に比べて、上下にパチンコ機10を移動しやすい。
【0219】
一方、パチンコ機10の前面側の手をパチンコ機10の下側にて支えながら、パチンコ機10を高く持ち上げた場合には、縦長の溝状部19の下端部分に小指側の側面を当てて、上側を安定させた状態でパチンコ機10を持ち上げることができる。パチンコ機10を高く持ち上げた状態においては縦長の溝状部19に差し込んだ側の手は、パチンコ機10の上側が倒れないように支えるだけで良いので、この部位が中間ユニット13の背面側によって形成されても支持体側に比べて強度は低くても良い。更に、縦長の溝状部19の前側、側面側および下側の三方の面が枠上部351によって合成樹脂により一体に成形され、この三方で立体化された部位は剛性が高く、この部位は薄板に形成して遊技盤23裏面側の内部空間を拡げることができる。
【0220】
縦長の溝状部19の後側を形成する第1後側上向面15bおよび第1後側右向面15dの下側および横側は、図4に示すように、外枠11の内面に近い第1後側上向面15aと第1後側右向面15cとによって構成されている。よって、溝状部19の後側における保護カバー部212の内部空間は広く確保することができ、また、裏ベース部211を上方側に近づけて形成することで払出ユニット202の設置領域を広く確保することができる。
【0221】
パチンコ機10には、図4に示すように、中間ユニット13を施錠するために上下方向に離間した2箇所に設けられる2つの本体側鉤金具551が設けられている。この2つの本体側鉤金具551のうち上側に設けられる本体側鉤金具551は、図4に示すように、縦長の溝状部19の下側部分を形成する第2上向面13bの横側に隣接するように設けられ、本体側鉤金具551の上端部は縦長の溝状部19の下側から上方に突出している。このため、上側の本体側鉤金具551は、溝状部19が設けられる位置まで上方に配置することができ、中間ユニット13と外枠11の上端縁をこじ開けようとする不正をより確実に防止することができる。
【0222】
また、中間ユニット13を施錠する2つの本体側鉤金具551のうち下側の本体側鉤金具551は直接的に本体側鉤金具551を下げようと力を加えても規制金具553によって下方への移動が制限され、上側の本体側鉤金具551は直接的な外力によって下方へ移動可能とされている。よって、パチンコ機10を持ち上げる際に溝状部19に指先を差し込んだ場合に上側の本体側鉤金具551に指先が触れても、上側の本体側鉤金具551が溝状部19の下側へ移動可能であるので、指先が上側の本体側鉤金具551に擦られて傷ついてしまうといった危険性を少なくすることができる。更に、下側の本体側鉤金具551は、規制金具553によって直接的な外力に対しての動作が制限されているので、不正行為を抑制すると共に、搬送時に作業者の意図に反して中間ユニット13が開放してしまうことを抑制することができる。
【0223】
中間ユニット13に対して前扉枠14を施錠状態とするための前面側鉤金具552は、図11に示すように、上下方向に離間して3箇所に設けられている。これら前面側鉤金具552のうち最上部に設けられる上側の前面側鉤金具552は、図15(a)に示すように、上側の本体側鉤金具551に一部が対面しつつ重なって設けられている。上側の本体側鉤金具551の上端部は、溝状部19の下端部に面するように設けられ、その上側の本体側鉤金具551の前側部分に上側の前面側鉤金具552が設けられることで、溝状部19の前側に上側の本体側鉤金具551が位置する。このため、溝状部19が設けられる位置まで上側の前面側鉤金具552を高く配置することができ、中間ユニット13と前扉枠14との上端縁をこじ開けようとする不正を防止することができる。
【0224】
また、上側の前面側鉤金具552と、上側の本体側鉤金具551とは、一部が対面しつつ重なって設けられている。このため、上側の前面側鉤金具552と上側の本体側鉤金具551とを上下方向に長く形成して、これらが上下移動をする際に前後方向に傾くことを抑えて上側の前面側鉤金具552と上側の本体側鉤金具551の動作をスムースで安定したものとしつつ、両部品を重ならせて互いに相手側部品を支持する構成とすることにより、それらの配置に要する遊技機左右方向の幅を少なく抑えることができ、遊技盤23を左右方向に拡大することができる。
【0225】
外枠11の右側板部304は、図15(a)に示すように、第1右向面13cの一部を形成する外側基体主板部522の外面に対面する右側板部304の内面を一面としてパチンコ機10の前後方向に延在し、左右方向を厚み方向とする前側板部304aと、その前側板部304aの後側にて前側板部304aの内面側に膨出するように形成され、内部が
空洞に形成された膨出部304bとを有している。膨出部304bは、遊技盤23を構成する遊技板23bよりパチンコ機10の後側に設けられている。右側板部304における膨出部304bの後端部には、右側板部304に対して遊技盤23が設けられる内面側とは逆の外面側に突出する外面側突部304cが設けられている。膨出部304bおよび外面側突部304cは、右側板部304の上下方向の全域にわたって設けられている。
【0226】
右側板部304に膨出部304bが設けられることにより、縦長の溝状部19を利用してパチンコ機10を持ち上げる際、外枠11の右側板部304の背面側から後方にかけて手を回すと、膨出部304bの厚み部分に沿って支持体の後端側から前側板部304aの内面側に指先を回し込むことができ、指先がパチンコ機10から外れ難くなる。また、膨出部304bは、内部に空間を形成した部位であり、軽量にしつつ前側板部304aより強度を増大することができるので、パチンコ機10を持ち上げる際の負荷による外枠11の破損を抑制することができる。また、遊技板23bに対して膨出部が遊技機左右方向に重なっていないので、遊技板23bの前面側に形成される遊技領域23aは膨出部304bの存在に関係すること無く十分に幅広に形成することができる。また、外面側突部304cに親指をかけることで、親指もパチンコ機10から外れ難くなり、搬送を一層容易に行うことができる。
【0227】
上側の本体側鉤金具551に係合する上側の受け板部321は、図15(a)に示すように、膨出部304bよりパチンコ機10の前面側に設けられ、上側の受け板部321が溝状部19を形成する第2右向面13dに対面することとなる。この上側の受け板部321が右側板部304に取り付けられることによって、上側の受け板部321が設けられない部位より前側板部304aの内面側に突出した部位が溝状部19の内面の一部を形成し、上側の受け板部321にはパチンコ機10を持ち上げる際に力が加わり易くなる。上側の受け板部321は、施錠状態を形成するために強度を十分に確保するように材料および形状が決定されるため、この部位にパチンコ機10を持ち上げる際の力が多く加えられるようにすることで破損の防止もし易く設計コストを低減することができる。
【0228】
上側の受け板部321には、図15(a)に示すように、返し板部333が後方側に突出するように形成されている。この返し板部333の下端は、縦長の溝状部19の下端に相当する第2上向面13bとほぼ一致する高さに設定されている。上側の本体側鉤金具551に対して遊技盤23が設けられるパチンコ機10中央側への負荷がかかったとしても返し板部333で本体側鉤金具551の左右方向への移動を制限し、さらに上側の本体側鉤金具551を下方へは移動可能とすることにより、上側の本体側鉤金具551の変形や破損を防止することができる。また、上側の受け板部321を固定するネジの先端部334は、上側鉤係合部332が位置する前側部分に設けられ、縦長の溝状部19側に突出する部位を少なくすることにより、パチンコ機10を持ち上げる際に指先へ引っかかる部位を少なくしている。
【0229】
内側基体511は、図12に示すように、溝状部19の上部に相当する第1上向面13a近くまで延在するように形成され、溝状部19の上部および下部の高さ位置において枠上部351にネジ止めで固定されている。このため、遊技機を持ち上げる際に、溝状部19周辺に負荷がかかったとしても、その負荷を内側基体511と枠右部354とに分散することができ、中間ユニット13の変形や破損を防止することができる。
【0230】
なお、本発明は、上記実施形態に限られることはなく、例えば、以下に記載するように変形して実施しても良い。この場合に、以下に記載する各構成を上記実施形態に対して適用しても良く、以下に記載する複数の構成を組み合わせて上記実施形態に対して適用しても良い。
【0231】
上記実施形態においては、施錠機構16により遊技部品を拡大可能とし、縦長の溝状部により遊技機の搬送を容易としたが、遊技機の搬送容易に着目した場合には、上記施錠機構16に代えて他の施錠機構を使用する構成としても良く、遊技部品の拡大に着目した場合には、上記縦長の溝状部を無くして、更に、保護カバー部212の内部領域等を拡大しても良い。
【0232】
上記実施形態においては、施錠動作ユニット501を外側基体521の後端部にて固定する構成としたが、それに代えて、又はそれに加えて、施錠動作ユニット501を外側基体の前後方向における中央部又は前端部のいずれか又は両方で固定しても良い。
【0233】
上記実施形態においては、連動杆531、本体側鉤金具551、前面側鉤金具552および規制金具553は外側基体521に一体化して施錠動作ユニット501とする構成としたが、連動杆531、本体側鉤金具551、前面側鉤金具552および規制金具553を内側基体511に固定し、外側基体521により、連動杆531等を外側から覆う構成としても良い。この場合に、外側基体521を枠上部351および枠下部352に側面側から固定し、外側基体521に対して遊技機中央側に相当する遊技盤23側から施錠動作ユニット501を取り付けても良く、内側基体511の後端部に外側基体521側に近づく段状の面を形成し、その部位により外側基体521と内側基体511とを固定しても良い。
【0234】
上記実施形態においては、上下3つの杆固定具506の頭部を内側基体511側に当接又は近接させて外側基体主板部522と内側基体主体部512との間の隙間を確保する構成としたが、この隙間を必ずしも3つの杆固定具506のみによって確保する必要はなく一部の杆固定具506によって確保しても良い。この場合には、外側基体521によって形成される収容空間の中央に近い位置に配置される中央の杆固定具506の頭部を内側基体側に当接させることが好ましい。また、杆固定具506に代えて又は杆固定具506に加えて、鉤固定具509の頭部を内側基体511に当接可能な高さに形成して隙間を確保しても良い。
【0235】
上記実施形態においては、規制金具553を下側の本体側鉤金具551に対してのみ設けることで不正な開放を阻止する構成としたが、規制金具553は、上側の本体側鉤金具551や前面側鉤金具552の1つ又は複数に設けることにより、不正な開放を阻止する構成としても良い。逆に、下側の本体側鉤金具551に対する規制金具553を有しない構成としても良く、この場合には、上側の本体側鉤金具551と上側の前面側鉤金具552とを上下で重ならないように配置し、連動杆531を上下に横方向の段差のない縦長形状とすることで、内側基体主板部512と外側基体主板部522との間の間隔を一層狭めることができる。
【0236】
上記実施形態においては、枠ユニット21の一体化並びにキーシリンダ502及び施錠動作ユニット501の固定をネジにより実施したが、必ずしもネジにより固定を施す必要はなく、カシメ固定、接着、樹脂等の弾性変形を利用した固定具等、他の工法により固定を実施しても良い。また、連動杆531、本体側鉤金具551、前面側鉤金具552および規制金具553を外側基体521に一体化するために、先端側が軸中心から外方に変形することで固定がなされ、反対側端部が太軸に形成されたカシメの固定具を使用する構成としたが、この固定についてもネジ等の他の固定工法を使用する構成としても良い。
【0237】
上記実施形態においては、施錠機構16が中間ユニット13に設けられる構成としたが、施錠機構16を構成するキーシリンダ502及び施錠動作ユニット501の一方又は両方が前扉枠14に設けられる構成としても良い。
【0238】
上記実施形態においては、遊技盤23が中間ユニット13に設けられる構成としたが、遊技盤23が中間ユニット13ではなく前扉枠14に支持される構成としても良い。
【0239】
上記実施形態においては、施錠機構16として、前扉枠14と、中間ユニット13(遊技機本体12)との2つの開閉可能な部材を施錠状態とすることが可能に構成したが、スロットマシンなど他の遊技機として実施する場合等には、1つの開閉可能な部材を対象にし、本体側鉤金具551と前面側鉤金具552との一方を有しない構成としても良い。なお、スロットマシンなど、他の遊技機において、遊技球の流下する遊技領域が形成されない遊技機においては、前面側に絵柄を表示するためのリールユニット等の表示装置が設けられる領域が遊技領域に該当する。
【0240】
上記実施形態においては、外枠11に対して中間ユニット13が支持され、中間ユニット13に対して前扉枠14および裏パックユニット15が前後に回動可能に支持される構成としたが、外枠11に対して前扉枠14が回動可能に支持され、中間ユニット13は、前扉枠14の背面側にて回動可能に支持される構成としても良い。中間ユニット13に対して裏パックユニット15は必ずしも回動可能に設ける必要はなく、中間ユニット13の背面側に裏パックユニット15を固定して設けても良く、裏パックユニット15に設けられる払出ユニット202や制御装置等を中間ユニット13の背面側に支持する構成とし、裏パックユニット15を設けない構成としても良い。この裏パックユニット15を設けない構成とする場合には、枠上部351と枠下部352を一体部品として成形しても良い。
【0241】
本発明を上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施しても良い。また、大当たり等の抽選機能のないいわゆる普通機として採用されても良い。球が所定の入賞口に入ることで特別遊技状態となるパチンコ機として実施しても良い。また、球が循環する封入式のパチンコ機に実施しても良い。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしても良いし、スロットマシンとして実施しても良い。
【0242】
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の遊技球の投入後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
【0243】
以下、上記した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。また、各特徴に記載した用語の意味や例示等は、同一の文言にて記載した他の特徴に記載した用語の意味や例示として適用しても良い。
【0244】
<特徴A群>
従来、遊技機の代表例としてパチンコ機がある。パチンコ機は、例えば、遊技場(ホー
ル)に固定される支持体としての外枠と、この外枠の左端側を開閉軸として開閉可能に設けられる開閉体としての内枠と、この内枠の開口に遊技領域が位置するように取り付けられる遊技部品としての遊技盤と、この内枠の正面視左端側を開閉軸として内枠に対して開閉可能に支持され、遊技領域に対応した視認窓を有する前面扉とを備えている。この前面扉には、遊技盤の遊技領域を視認可能とする視認窓が設けられ、視認窓を介して遊技者が遊技盤を視認可能とされている。遊技盤の遊技領域には、変動表示が行われる図柄の表示装置や装飾部品が設けられ、この部品は多様な演出や他の遊技機と差別化する目的で大型化される傾向にあるため、遊技領域は大きいことが好ましく、その分、遊技盤は拡大される傾向にある(例えば特開2004−065934号公報参照)。
【0245】
しかしながら、遊技盤や周辺部品の設計上の制約があるため、遊技領域を拡大することが難しいという問題点がある。例えば、遊技盤を拡大するために遊技盤を取り付ける内枠の開口を大きくすると、内枠の左右両側の剛性は低下する一方で遊技盤自体の重量が重くなる。このため、内枠が変形しやすくなってしまうので、遊技領域を大きくすることは難しいという問題点がある。
【0246】
<特徴A1>
支持体(外枠11)に対して開閉可能に支持される開閉体(中間ユニット13)と、該開閉体に取り付けられ、遊技者に視認可能な遊技領域を形成する遊技部品(遊技盤23)とを備えた遊技機(パチンコ機10)において、
前記開閉体は、
該開閉体が閉鎖された状態において開方向への移動を阻止する施錠状態とするために遊技機上下方向に動作可能に設けられると共に、遊技機上下方向および前後方向に延びる板状の1又は複数の動作部材(連動杆531、本体側鉤金具551、前面側鉤金具552、規制金具553)と、
前記施錠状態において前記1又は複数の動作部材の遊技機左右方向における遊技機外側の外面と前記支持体の一部とのそれぞれに対面する向きに設けられる板状の外側板部(外側基体主板部522)と、
前記施錠状態において前記1又は複数の動作部材における前記遊技部品側の外面と前記遊技部品の一部とのそれぞれに対面する向きに設けられる板状の内側板部(内側基体主板部512)とを備え、
前記遊技部品の遊技領域に対して遊技機左右方向における一方側であって前記動作部材が設けられる横断面において前記遊技部品と前記支持体との間に、前記内側板部と、前記1又は複数の動作部材と、前記外側板部とが並んで配置されることを特徴とする遊技機。
【0247】
特徴A1記載の遊技機によれば、遊技領域を好適に拡大可能な開閉体を備えた遊技機を提供することができる。すなわち、遊技部品の一部と支持体の一部との間に設けられる外側板部と内側板部と動作部材は、同じ向きに並んで配置された板状であるので、遊技部品と支持体との間隔を少なくすることができる。このため、遊技部品の幅寸法を拡大することができる。
【0248】
また、開閉体を構成する外側板部と内側板部とは、動作部材を間に挟むことにより一定の間隔を隔てた二層構造であるので、前後方向を中心とした曲げ力や上下方向を中心としたねじり力にも強い構造体にして、遊技部品の重量が嵩んでも開閉体は変形し難いものとすることができる。よって、遊技領域の幅寸法を広く確保しつつ、剛性も高く確保することができる開閉体を備えた遊技機を提供することができる。また、内側板部と外側板部との間に配置される動作部材は二層構造の間に配置されるので、外側板部と動作部材と内側板部とを組み合わせた全体幅は薄く抑えつつ、動作部材の収容空間を変形しにくいものにして動作部材の動作不良を抑制することができる。
【0249】
なお、特徴A1における「遊技機上下方向および前後方向に延びる板状」とは、基本となる面であって、部品の上下左右前後方向のうち、最も範囲が広い領域を形成する面が遊技機上下方向および前後方向に延び、遊技機左右方向が板厚方向となる形状を意味し、遊技機横方向に延びる係合部や段差部が一体的あるいは別部品として取り付けられるものを含む。また、「遊技機上下方向および前後方向に延びる板状」とは、板状部品を形成する際に延ばして加工した形状に限らず、射出成形などにより板状に形成された部品が遊技機上下方向および前後方向に延びる向きに配置されるものでも良い。「遊技機上下方向に動作」とは、上下にスライド移動するもののほか、一部が上下に移動するように回動するもの、リンク機構により上下方向の成分を含んで動作するものでも良い。
【0250】
特徴A1における「複数の動作部材の遊技機左右方向における遊技機外側の外面」は、複数の動作部材の組み合わせにおいて遊技機左右方向における最も遊技機外側に位置して外側板部に対面する外面であり、「遊技機外側」とは遊技機の外形を形成する部位に近い側である。「複数の動作部材における前記遊技部品側の外面」は、複数の動作部材の組み合わせにおいて遊技機左右方向における最も遊技部品側に位置して内側板部に対面する外面である。
【0251】
<特徴A2>
前記開閉体は、前記遊技部品が取り付けられる部位が開口した枠体を形成する枠状ユニット(枠ユニット21)を備え、
前記枠状ユニットは、前記遊技部品の左右両側に設けられる枠側部(枠左部353,枠右部354)と、前記遊技部品の上側に設けられる枠上部(枠上部351)と、前記遊技部品の下側に設けられる枠下部(枠下部352)とが別々の部材によって構成され、
前記枠側部のうち前記内側板部を有する一方の枠側部は、前記内側板部が前記枠上部と前記枠下部とに固定され、前記外側板部と前記動作部材とが前記内側板部に対して前記外側板部の遊技機外面側より取り外し操作可能に固定されていることを特徴とする特徴A1記載の遊技機。
【0252】
特徴A2記載の遊技機によれば、内側板部が枠上部および枠下部に固定され、その接続されている部位の上下間は複数枚の板状部材を並べて構成することができる。よって、遊技部品の幅寸法を上下の広い範囲にわたって幅広く形成しつつ、その部分の剛性を確保することができる。また、外側板部は、内側板部に対して外側板部の遊技機外面側より取り外し操作可能に固定されているので、枠状ユニットにおける枠体形状を保ちつつ、外側板部を取り外して内側板部と外側板部との間に配置される動作部材等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0253】
<特徴A3>
前記外側板部と、該外側板部と一体的に形成され、該外側板部の遊技機後側端部より前記内側板部側に突出した形状に形成されて前記1又は複数の動作部材の遊技機後側を覆う部位を形成する外側後板部(外側基体後板部524)とを有する外側部材(外側基体521)と、
前記内側板部と、該内側板部と一体的に形成され、該内側板部の遊技機前側端部より前記外側板部側に突出した形状に形成されて前記1又は複数の動作部材の遊技機前面側を覆う部位を形成する内側前板部(内側基体前板部513)とを有する内側部材(内側基体511)と、
前記外側部材の一部と内側部材の一部とを遊技機左右方向に重ね合わせた状態で固定する固定部材(ネジ)と、
前記外側部材と前記1又は複数の動作部材とを一体化する一体化手段(杆固定具506、鉤固定具508)とを備え、
前記固定部材による前記外側部材と前記内側部材との固定を少なくとも解除して前記外
側部材を前記内側部材から分離した場合に、前記外側部材と前記1又は複数の動作部材とが一体化された状態で前記内側部材から分離されることを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
【0254】
特徴A3記載の遊技機によれば、外側部材と1又は複数の動作部材とが一体化された状態で内側部材から分離され、この外側部材は支持体の一部に対面する位置に配置される。このため、支持体によって覆われていた外側部材が開閉体の開放によって遊技機前方側に露出され、固定部材を操作することによって外側部材を遊技機から取り外すことができる。よって、動作部材の動作不良時においては外側部材と動作部材とを一体化した状態で取り外すことができ、作業性を向上することができる。また、内側部材と外側部材とによって動作部材に対して遊技機左右および前後方向が覆われることとなるので、遊技機の設置状態においては動作部材への不正部品の侵入を抑制することができる。
【0255】
<特徴A4>
前記外側部材は、
前記外側後板部における前記内側板部側にて遊技機後側に延出した形状にて前記内側板部と対面する外側取付板部(外側取付板部527)を有し、
前記1又は複数の動作部材は、前記外側板部における前記内側板部側の面に重ねられた状態で前記一体化手段により一体化され、
前記1又は複数の動作部材のうち前記内側板部に最も近い側の動作部材は、該内側板部
における前記外側板部側の面に対面し、
前記外側取付板部と前記内側板部とが固定手段によって固定され、当該固定手段の固定を解除することで前記外側部材が前記内側部材から分離可能とされ、前記外側部材における前記内側板部側に、前記1又は複数の動作部材が重ねられた部位が露出されることを特徴とする特徴A3記載の遊技機。
【0256】
特徴A4記載の遊技機によれば、外側取付板部と内側板部との固定手段による固定解除によって外側部材を内側部材から分離することができ、動作部材の収容空間を視認することができるので、メンテナンスや動作不良時における作業性を向上することができる。
【0257】
<特徴A5>
前記一体化手段は、前記前側板部と前記後側板部との間であって両板部から離間した位置に設けられ、一端側が前記外側板部に固定され、他端側が前記内側板部に当接又は近接して設けられる一体化部材(杆固定具506)を有していることを特徴とする特徴A4記載の遊技機。
【0258】
特徴A4記載の遊技機によれば、外側部材の後側が外側取付板部によって内側部材と固定され、外側部材の中間部分は一体化部材によって内側部材側への移動が制限された状態とされるので、固定部を外側部材の後側に限定して固定部品や固定作業に要するコストを低減しつつ、外側板部と内側板部との二層構造において前後方向における中央部分の隙間を確保することができる。よって、遊技部品の大型化等により重量が嵩んでも、外側板部と内側板部の間に配置される動作部材の作動不良を生じにくくすることができる。
【0259】
なお、「当接又は近接して」とは、当接するもの、当接する程度に近接しているもの、基準寸法が同一で僅かな隙間を隔てて配置されたものを含み、例えば、相手側に対して僅かな隙間、例えば1mm未満の隙間があり、製造上の誤差分を考慮して当接しないように隙間を隔てたものや、遊技機各部の弾性変形によって当接する場合がある程度に近接しているものとして表しても良い。「当接又は近接して」とは、製造誤差および弾性変形を考慮しても十分な隙間が設けられ、例えば5mm以上の隙間を隔てるものを意図するものでない。
【0260】
<特徴A6>
前記外側部材は、前記内側前板部の遊技機後側にて内側前板部に重なりつつ前記内側板部側へ延出した形状に形成され、その延出方向側の先端部が前記内側板部に当接又は近接する外側前板部(外側基体前板部523)を有し、
前記内側部材は、前記外側板部における内側板部側とは逆側の外面に当接又は近接した面を形成しつつ前記内側前板部より遊技機後側に延出した形状の前側支持部(前側支持部514)を有し、
前記外側前板部の遊技機前側および左右両側の三方が前記内側部材に当接又は近接した状態で囲われていることを特徴とする特徴A4またはA5記載の遊技機。
【0261】
特徴A6によれば、外側部材の後側が外側取付板部によって内側部材と固定され、外側部材の前側部分は内側部材によって三方への移動が制限された状態とされるので、固定部を外側部材の後側に限定して固定部品や固定作業に要するコストを低減しつつ、前後方向を中心とした曲げ力や上下方向を中心としたねじり力にも強い構造体とすることできる。また、外側部材の前側部分を内側部材によって三方への移動を制限した状態とすることで、外側部材と内側部材との組合せは遊技機前側の横幅が厚く、後側は薄く形成することができる。この遊技機後側を薄い横幅とすることで、開閉体が回動する場合に支持体前端に対して後側に位置する部分が回動動作によって支持体内面に近づくような位置に開閉体の回動軸を設定することができる。すなわち、施錠機構が設けられる一方側とは反対側に設けられる開閉体の回動軸を前側に配置することができるようになる。これにより、遊技機前面の装飾品を遊技機前側に突出したものとしても開閉体の開放時に隣に設置される遊技機側への突出を抑えることができ、遊技部品の幅寸法の拡大と開閉体の剛性確保に加えて設計自由度を高めることができる。
【0262】
なお、内側部材の前側支持部は、支持枠の開口前端縁に対して遊技機前側か一致するか、或いは、開口前端縁より遊技機後側であっても支持枠の開口前端縁に近い位置に設けられることが支持体の枠内を左右両側に十分に利用することができて好ましい。
【0263】
<特徴A7>
前記遊技領域の前面側に設けられ、該遊技領域を視認可能とする視認部(窓パネルユニット30)を有し、前記開閉体に対して遊技機前方側に開閉可能に設けられる前面体(前扉枠14)を備え、
前記動作部材として、
前記支持体に対して前記開閉体を施錠状態とするために動作可能に設けられる複数の第1動作部材(本体側鉤金具551)と、
前記開閉体に対して前記前面体を施錠状態とするために動作可能に設けられる複数の第2動作部材(前面側鉤金具552)と、
遊技機上下方向の一方側に移動した場合に前記複数の第1動作部材を該一方側に動作させ、他方側に移動した場合に前記複数の第2動作部材を該他方側に動作させる連動部材((連動杆531)とが設けられ、
前記遊技領域の最大幅部および該最大幅部の一定割合より大きな幅を形成する大幅部における高さ範囲内に前記連動部材と前記第2動作部材の少なくとも1つが設けられる一方、前記第1動作部材が設けられず、
前記第1動作部材は、前記遊技領域の幅が前記最大幅部に対して一定割合以下であるか、又は 前記遊技領域のない高さ範囲に設けられることを特徴とする特徴A1からA6記載の遊技機。
【0264】
特徴A7記載の遊技機によれば、遊技領域の最大幅部およびその近傍における高さ範囲には、動作部材として連動部材と第2動作部材が設けられるので、遊技領域に対する不正
を行おうとして開閉体に対して前面体が不正にこじあけられそうになっても、遊技領域が大きく形成された最大幅部付近で前面体と開閉体とを施錠することができる。よって、隙間が生じにくいものとなり、遊技領域を狙った不正を抑制することができる。また、第1動作部材は、遊技領域の最大幅部の上下に離間して設けられるものの、内側板部と、外側板部との組み合わせによる開閉体の剛性の高さにより、開閉体の上下の中間部分が撓んで支持体と開閉体との間に隙間が形成されることを抑制することができ、支持体と開閉体との隙間を狙った不正を抑制することができる。しかも、第1動作部材を遊技領域の最大幅部近傍に配置しなくても不正を抑制することができるので、遊技領域の最大幅部をより広く拡大しつつ、不正に強い遊技機を提供することができる。なお、特徴A3における一定割合としては、75%としても良いが、50%とすることが好ましく、25%とすることが更に好ましい。
【0265】
<特徴A8>
所定の解錠操作が行われた場合に回動し、少なくとも1つの前記動作部材と係合して該動作部材を遊技機上下方向に動作させる係合部材(キーシリンダ502)を備え、
前記内側板部は、上下方向に沿った断面形状が一定の成形が施された部品で構成され、
前記外側板部と前記1又は複数の動作部材とは、前記内側板部に重なる板面に垂直な方向側に移動して所定位置に取り付けられるものであって前記所定位置に配置された場合に少なくとも1の動作部材の一部が前記係合部材に係合可能に前記内側板部の貫通穴内に入り込んだ状態で配置され、
前記係合部材は、前記内側板部に対して前記遊技部品側であって遊技機正面視において前記遊技部品の一部が上下いずれか一方側に位置する部位に配置されていることを特徴とする特徴A1から特徴A7記載の遊技機。
【0266】
特徴A8記載の遊技機によれば、係合部材と、係合部材に係合可能に設けられる動作部材とが内側板部を介した両側に取り付けられるので、その係合部分に対して不正を行おうとしても内側板部が邪魔になり、係合部分を狙った不正を抑制することができる。
【0267】
また、係合部材を、内側板部、外側板部および動作部材とは独立した部品として構成すると共に、内側板部は上下方向に断面形状が一定に成形されて遊技部品側に部分的に突出しない形状とすることで、内側板部と動作部材と外側板部とが一体化された部品ユニットを遊技機正面視で一定幅か一定に近い細幅に形成することができる。しかも遊技部品の上下いずれか一方側に係合部材が配置されるので、遊技領域の最大幅に係合部材が影響を及ぼさず、遊技部品の左右方向における幅寸法を幅広に設定することができる。更に、内側板部と外側板部との二層構造を係合部材が配置される部位においても確保して上下の広範囲にわたって開閉体の剛性を確保することができる。
【0268】
なお、「上下方向に沿った断面形状が一定の成形が施された部品」とは、上下方向に沿った断面形状が完全に一定の部品に限るものでなく、上下方向に沿った断面形状が一定の成形が施された後に、穿孔や外形の一部切削等が行われて断面形状が異なる部位が生じたものを含む。
【0269】
<特徴B群>
従来、遊技機の代表例としてパチンコ機がある。パチンコ機は、例えば、遊技場(ホール)に固定される支持体としての外枠と、この外枠の左端側を開閉軸として開閉可能に設けられる開閉体としての内枠と、この内枠の開口に遊技領域が位置するように取り付けられる遊技部品としての遊技盤と、この内枠の正面視左端側を開閉軸として内枠に対して開閉可能に支持され、遊技領域に対応した視認窓を有する前面扉とを備えている。この前面扉には、遊技盤の遊技領域を視認可能とする視認窓が設けられ、視認窓を介して遊技者が遊技盤を視認可能とされている。遊技盤の遊技領域には、変動表示が行われる図柄の表示
装置や装飾部品が設けられ、この部品は多様な演出や他の遊技機と差別化する目的で大型化される傾向にあるため、遊技領域は大きいことが好ましく、その分、遊技盤は拡大される傾向にある(例えば特開2004−065934号公報参照)。
【0270】
しかしながら、遊技盤や周辺部品の設計上の制約があるため、遊技領域を拡大することが難しいという問題点がある。
【0271】
<特徴B1>
支持体に対して開閉可能に支持される開閉体と、該開閉体に取り付けられ、遊技者に視認可能な遊技領域を形成する遊技部品とを備えた遊技機において、
前記開閉体は、
該開閉体が閉鎖された状態において開方向への移動を阻止する施錠状態とするために遊技機上下方向に動作可能に設けられると共に、遊技機上下方向および前後方向に延びる1又は複数の動作部材と、
前記施錠状態において前記1又は複数の動作部材に対して遊技機外面側に設けられる外側板部(外側基体主板部522)と、
前記1又は複数の動作部材を挟みつつ前記外側板部の反対側に設けられる内側板部(内側基体主板部512)と、
該内側板部と前記外側板部とを固定する固定手段(ネジ)とを備え、
内側板部または外側板部のうちいずれか一方の板部を形成する部材は、横断面において遊技機前後方向に延びる向きに設けられ、他方の板部との間に前記1又は複数の動作部材が配置される第1板部(外側基体主板部522)と、横断面において該第1板部における遊技機後側より、前記1又は複数の動作部材の配置される側であって他方の板部に近づく側に延出した形状の第2板部(外側基体後板部524)と、該第2板部における前記他方の板部に近い側の端部より遊技機後側に延出した形状にて前記他方の板部と対面して配置される第3板部(外側取付板部527)とを有し、
前記固定手段は、前記第3板部にて前記一方の板部を形成する部材(外側基体521)と前記他方の板部を形成する部材(内側基体511)とを固定するものであり、
前記第3板部は、前記遊技部品に対して遊技機左右方向における外面側に配置されていることを特徴とする遊技機。
【0272】
特徴B1記載の遊技機によれば、遊技領域を好適に拡大可能な開閉体を備えた遊技機を提供することができる。すなわち、開閉体を構成する外側板部と内側板部とは、動作部材を挟んだ二層構造であり、遊技部品の重量が嵩んでも開閉体は変形し難いものとすることができる。よって、遊技部品の重量が嵩んだとしても開閉体の剛性を確保し易くすることができる開閉体を備えた遊技機を提供することができる。
【0273】
また、外側板部と内側板部とのうちいずれか一方の板部を形成する部材は、遊技機前後方向に延びる第1板部と、該第1板部における遊技機後側に設けられる第2板部と、該第2板部における前記他方の部材に近い側に連続し、前記他方の部材と対面して配置される第3板部とを有し、その第3板部で他方の板部を形成する部材と固定されるので、開閉体を構成する外側板部と内側板部とによる二層構造の一方を段状に形成して剛性を一層高めることができる。この剛性向上により、開閉体の剛性が確保されると共に、内側板部と外側板部との間に配置される動作部材の動作不良を抑制することができる。
【0274】
さらに、第3板部は遊技部品に対して遊技機左右方向における外面側に配置されているので、第3板部より遊技機後側に内側板部と外側板部とを固定するための領域を設ける必要がない。よって、装飾部品や遊技球の入賞装置等として遊技機前後方向に長さを有する部品を遊技部品の端に近づけて配置することができる。
【0275】
<特徴B2>
前記遊技部品(遊技盤23)は、前記遊技領域に進入した遊技球が衝突する多数の突状部(釘87)が一面側に設けられる板状部材(遊技板23b)を有し、
前記第3板部は、前記遊技部品に対して遊技機左右方向における外面側であって前記板状部材の板厚の範囲内に少なくとも一部が設けられることを特徴とする特徴B1記載の遊技機。
【0276】
特徴B2記載の遊技機によれば、板状部材の遊技機後側の領域を一層広く確保して遊技部品の端まで遊技機前後方向に長さを有する装飾部品等を配置することができる。
【0277】
<特徴B3>
前記開閉体は、前記遊技部品が取り付けられる部位が開口した枠体を形成する枠状ユニット(枠ユニット21)を備え、前記内側板部が設けられる遊技機左右方向の一方側を回動先端側とし、前記内側板部が設けられない遊技機左右方向の他方側を回動基端側として前記支持体に対して開閉可能に支持され、
前記枠状ユニットは、前記遊技部品の左右両側に設けられる枠側部と、前記遊技部品の上側に設けられる枠上部と、前記遊技部品の下側に設けられる枠下部とを別々の部材によって構成し、
前記側部のうち前記回動先端側の側部は、前記内側板部と、該内側板部を遊技機左右方向に貫通する孔部とを有し、前記内側板部が前記枠上部と前記枠下部とに対して前記外側板部側から孔部に一端部が挿入された固定部材(枠右固定ネジ354a)を用いて固定され、
前記側部のうち前記回動基端側の側部は、遊技機前後方向に延びる断面形状に形成された縦長の主板部(枠左主板部353a)と、該主板部の遊技機後側より遊技部品の背面側に延出するように形成された縦長の延出部(中央側延出部357)と、該延出部を遊技機前後方向に貫通する孔部とを有し、該孔部に一端部が挿入された固定部材(枠左固定ネジ353b)を用いて前記他方の側部が前記枠上部と前記枠下部とに対して遊技機後側から固定されていることを特徴とする特徴B1又はB2記載の遊技機。
【0278】
特徴B3記載の遊技機によれば、内側板部が設けられる回動先端側の側部は、遊技機左右方向に貫通する孔部によって枠上部および枠下部に固定されるため、施錠機構の構成部品を設けても遊技機左右方向における一方の側部における幅寸法を狭くすることができ、遊技部品の幅を遊技機外形に近い位置まで拡げることができる。
【0279】
一方、内側板部が設けられない回動基端側の側部は、回動基端側として開閉体の開閉において強度が要求される部位であり、遊技機前後方向に延びる縦長の主板部と、該主板部の遊技機後側より遊技部品の背面側に延出するように形成された縦長の延出部とによって、横幅のある断面形状とすることで回動基端側としての強度を確保することができる。また、回動基端側の側部は、延出部の孔部を用いて枠上部と枠下部とに対して固定が行われるので、開閉体を開放することで遊技機背面側から固定部分の確認や作業を容易にすることができる。更に、回動基端側の側部は、施錠機構が設けられていない側であるため、延出部を設けても遊技機外形に近い位置まで遊技部品の配置自由度を確保することができ、施錠機構が設けられる反対側と比べて遊技領域の左右端から遊技機外形までの幅の差を少なくして左右の均整がとれたデザインとすることができる。
【0280】
<特徴C群>
従来、遊技機の代表例としてパチンコ機がある。パチンコ機は、例えば、遊技場(ホール)に固定される支持体としての外枠と、この外枠の左端側を開閉軸として開閉可能に設けられる開閉体としての内枠と、この内枠の開口に遊技領域が位置するように取り付けられる遊技部品としての遊技盤と、この内枠の正面視左端側を開閉軸として内枠に対して開
閉可能に支持され、遊技領域に対応した視認窓を有する前面扉とを備えている。この前面扉には、遊技盤の遊技領域を視認可能とする視認窓が設けられ、視認窓を介して遊技者が遊技盤を視認可能とされている。遊技盤の遊技領域には、変動表示が行われる図柄の表示装置や装飾部品が設けられ、この部品は多様な演出や他の遊技機と差別化する目的で大型化される傾向にあるため、遊技領域は大きいことが好ましく、その分、遊技盤は拡大される傾向にある(例えば特開2004−065934号公報参照)。
【0281】
しかしながら、遊技盤が拡大されることにより、遊技機の搬送時に不具合が生じることがある。
【0282】
<特徴C1>
枠状に形成される支持体に対して前面側に開閉可能に支持される開閉体を備えた遊技機において、
前記支持体に対して前記開閉体が閉鎖された状態において、遊技機背面視左右方向における一方側の上側角部に、遊技機背面側に開口し、指先を差し込み可能に形成された縦長の溝状部(溝状部19)が設けられ、
前記支持体は、その縦長の溝状部の上面及び遊技機左右方向における外面側に近い側面を支持体の上部内面および側部内面により形成し、
前記開閉体は、前記縦長の溝状部の下側の上向き面を形成する溝形成上向面(第2上向面13b、第2後側上向面15b)と、
前記縦長の溝状部の遊技機左右方向における中央側に近い横向き面を形成する溝形成横向面(第2右向面13d、第2後側右向面15d)と、
前記溝形成上向面より上方にて、前記支持体の内面に対して指先を差し込み不能な隙間を隔てて、該溝形成上向面より前側および遊技機左右方向における中央側に上向きの面を形成する支持体近接上向面(第1上向面13a、第1後側上向面15a)と、
前記溝形成横向面より前記支持体の内面に近い側にて、前記支持体の内面に対して指先を差し込み不能な隙間を隔てて、該溝形成横向面より前側および下側に前記支持体の内面に対面する面を形成する支持体近接横向面(第1右向面13c、第1後側右向面15c)とを有していることを特徴とする遊技機。
【0283】
<特徴C2>
枠状に形成される支持体に対して前面側に開閉可能に支持される開閉体を備えた遊技機において、
該開閉体は、
遊技機背面視左右方向における一方側の上側角部において、前記支持体の枠内にて該支持体に対面して設けられる上側角部外面を有し、
該上側角部外面として、
前記支持体の上部であって下側を向いた内面に対面する第1上向面(第1上向面13a、第1後側上向面15a)と、
該第1上向面の一部に対して遊技機後側に設けられ、該第1上向面よりも前記上部内面から離間した第2上向面(第2上向面13b、第2後側上向面15b)と、
前記支持体の左右方向における一方側の側部であって他方側の側部を向いた側部内面側に対面する第1横向面(第1右向面13c、第1後側右向面15c)と、
該第1横向面の一部に対して遊技機後側に設けられ、該第1横向面よりも前記側部内面から離間し、且つ、前記第2上向面と前記上部内面との間の距離より少ない距離離間した第2横向面(第2右向面13d、第2後側右向面15d)とが設けられ、
前記支持体に対して前記開閉体が閉鎖された状態において、前記開閉体の前記上側角部側には、前記遊技機本体の第2上向面および前記第2横向面と前記支持体の内面との間に前記支持体の内面に沿った縦長の溝状部(溝状部19)が遊技機背面側に開口形成されていることを特徴とする遊技機。
【0284】
特徴C1及びC2記載の遊技機によれば、遊技部品の拡大に伴う、遊技機の搬送時における不具合を抑制することができる。すなわち、遊技機を持ち上げる際に、遊技機の横側であって溝状部が設けられる側に立ち、遊技機背面側の手を溝状部に近づけて縦長の溝状部に指先を差し入れ、反対側の手で遊技機の前面側から遊技機下側を支えることで、遊技機を容易に持ち上げることができる。
【0285】
また、縦長の溝状部は開閉体の上側角部に設けられるので、遊技部品の拡大に伴って遊技領域を拡大しても、遊技者の目につきにくい部位が遊技部品側に突出することになるため、遊技部品の拡大に対しての影響を少なくすることができる。また、縦長の溝状部は支持体の角部内面に設けられるので、支持体に加えられる曲げ力を低減して支持体を破損し難くすることができる。縦長の溝状部を形成する溝形成上向面(第2上向面)および溝形成横向面(第2横向面)の前側は、支持体の内面に近い支持体近接上向面(第1上向面)と支持体近接横向面(第1横向面)とによって構成されているので、溝状部を支持体の後側部のみに形成して遊技部品の拡大に対しての影響を一層少なくすることができる。そして遊技部品の拡大に伴って重量が嵩んでも、縦長の溝状部を利用して遊技機は搬送しやすくすることができる。
【0286】
また、遊技機前面側は遊技者に触れられる部位であるため、強い力にも耐え得る強度を持たせる必要がある一方、遊技機背面側は関係者にしか触れられない部位であるため、強度よりも小型化やコストを優先した方が多くの部品を取付可能で機能面においてもコストにおいても有利である。しかし、遊技部品が拡大される等して遊技機背面側の部品設置領域が拡大し、支持体の枠内全域が後方に突出してしまうと、支持体に指をかけての遊技機の搬送ができず、遊技機背面側の部品の一部に手をかけてしまう可能性がある。この場合、部品が破損する等の不具合が生じる可能性があり、これを防止するために部品の強度をあげると、部品が大型化したり、コスト上昇の可能性が生じる。これに対して、支持体の内面側に縦長の溝状部を設けて、この部位を持ち手として利用可能とすることにより、遊技機背面側の部品に対して過度に高い強度を持たせる必要がなくなるため、部品を小型化し、また低コストで遊技機背面側の部品を製造することができる。
【0287】
また、縦長の溝状部を利用することで、作業者は、遊技機の上側と下側とを掴みながら遊技機を持ち上げることができるので、遊技機の上端部分や下側のみを掴んで持ち上げる場合に比べて、上下に遊技機を移動しやすい。特に、床面から遊技機を持ち上げる場合には、縦長の溝状部の上端に位置する支持体内面に人差し指側の側面を当てて容易に持ち上げることができる。例えば、遊技機を運搬用のトラックに積み込む際や、工場内や倉庫などで遊技機を床面から高い置き場に移動する際に特に効果がある。
【0288】
一方、遊技機前面側の手を遊技機の下側にて支えながら、遊技機を高く持ち上げた場合には、縦長の溝状部の下端部分に小指側の側面を当てて、上側を安定させた状態で遊技機を持ち上げることができる。遊技機を高く持ち上げた状態においては縦長の溝状部に差し込んだ側の手は、遊技機の上側が倒れないように支えるだけで良いので、この部位が遊技機背面側の部品によって形成されても支持体側に比べて強度は低くても良い。よって、開閉体側の部材は薄板に形成して開閉体における遊技部品側の内部空間を拡げることができる。
【0289】
なお、特徴C1およびC2における「溝形成上向面」、「溝形成横向面」、「支持体近接上向面」、「支持体近接横向面」、「第1上向面」、「第2上向面」、「第1横向面」および「第2横向面」は、それぞれが単一の面で構成されても複数の面で構成されても良く、それぞれが単一の部材で形成される面であっても複数の部材で形成された面であっても良く、上向きまたは横向きの成分を有する面である限り、平面であっても曲面であって
も屈曲する面であっても良い。
【0290】
特徴C2における「第1上向面(又は第1横向面)の一部に対して遊技機後側に設けられ、」とは、第1上向面(又は第1横向面)として一部に遊技機後側に位置しない部位が設けられることを意味している。
【0291】
特徴C1における「支持体近接上向面」および「支持体近接横向面」の少なくとも一方は、遊技機前後方向に延在し、遊技機上下方向および左右方向における内面側に他の部品を収容可能な内部領域を形成する板状に形成された部位の外面としても良い。「溝形成上向面」および「溝形成横向面」の少なくとも一方は、支持体近接上向面および支持体近接横向面の少なくとも一方、並びに、第1上向面および第1横向面の少なくとも一方を形成する部位の内面によって形成される内部領域において遊技機上下方向および左右方向における内面側に凸となる部位を形成しつつ、その凸となる部位の外面側に縦長の溝状部を形成する板状に形成された部位の外面としても良い。同様に、特徴C2における「第1上向面」および「第1横向面」の少なくとも一方は、遊技機前後方向に延在し、遊技機上下方向および左右方向における内面側に他の部品を収容可能な内部領域を形成する板状に形成された部位の外面としても良い。「第2上向面」および「第2横向面」の少なくとも一方は、第1上向面および第1横向面の少なくとも一方を形成する部位の内面によって形成される内部領域において遊技機上下方向および左右方向における内面側に凸となる部位を形成しつつ、その凸となる部位の外面側に縦長の溝状部を形成する板状に形成された部位の外面としても良い。
【0292】
特徴C1およびC2における「支持体近接横向面」および「第1横向面」は、開閉体の回動軸を中心とした円弧状であって遊技機後側ほど遊技機左右方向における遊技機中央側に位置するように前後方向に延在する外面を有し、「溝形成横向面」および「第2横向面」は支持体近接横向面および第1横向面に対して支持体近接横向面および第1横向面を形成する円弧の中心側にて遊技機前後方向に延在し、遊技機後側にて支持体近接横向面および第1横向面に連続する形状の外面を有するとしても良い。
【0293】
特徴C1およびC2における「支持体近接上向面」、「支持体近接横向面」、「第1上向面」および「第1横向面」は、支持体(又は、支持体の上部内面若しくは側部内面)から僅かな隙間を隔てて離間する面としても良い。「第1上向面」および「第1横向面」は支持体(又は、支持体の上部内面若しくは側部内面)との間に一般成人男性の指先を差し込み不能な距離を隔てて離間する面としても良い。僅かな隙間又は指先を差し込み不能な距離としては、例えば、10mm以下に設定することが好ましく、8mm以下に設定することが好適である。
【0294】
特徴C1およびC2における「縦長の溝状部」の左右方向における幅(又は、支持体の側部内面から縦長の溝状部における当該側部内面とは反対側の内面までの距離)は、15mmから30mmの範囲内に設定することが好ましく、20mmから25mmの範囲内に設定することが好適である。また、「縦長の溝状部」の上下方向における長さ(又は、支持体の上部内面から溝状部の下側の面までの距離)は、80mmから150mmの範囲内に設定することが好ましく、100mmから130mmの範囲内に設定することが好適である。「縦長の溝状部」の上下方向における長さは、一般成人男性の片手、または親指を除いた4本の指が並んで入れることが可能な長さより長いこととしても良く、この長さは、両手が並んで入る程には長くしないことが好ましい。「縦長の溝状部」の前後方向における深さ(又は、支持体の側部内面の後端から溝状部の前側に相当する面までの距離)は、80mmから150mmの範囲内に設定することが好ましく、100mmから130mmの範囲内に設定することが好適である。また、「縦長の溝状部」の前側、遊技機中央側および下側の面を合成樹脂により一体に形成することが好ましい。
【0295】
<特徴C3>
前記開閉体が閉鎖された状態において開方向への移動を阻止する施錠状態とするために前記支持体と係合可能に動作可能であって上下方向に離間した複数箇所に設けられる複数の動作部(本体鉤部584)を備え、
該複数の動作部のうち最上部に設けられる動作部であって遊技機背面視において前記溝状部内に少なくとも上端部が面しつつ所定の解錠操作によって下方へ移動して解錠状態となる上側動作部(上側の本体側鉤金具551の本体鉤部584)と、
前記複数の動作部のうち前記上側動作部から下方に離れた少なくとも1箇所に設けられる動作部であって、所定の解錠操作によって前記上側動作部と共に解錠状態となる下側動作部(下側の本体側鉤金具551の本体鉤部584)と、
該下側動作部への直接的な外力に対する該下側動作部の動作を制限して施錠状態を維持するための外力動作制限手段(規制金具553)とが設けられ、
前記上側動作部は、該上側動作部に対する直接的な外力によって下方へ移動可能に設けられていることを特徴とする特徴C1又はC2記載の遊技機。
【0296】
特徴C3記載の遊技機によれば、上側動作部は溝状部内に上端部が面しているため、溝状部が設けられる位置付近まで上側動作部を高く配置することができる。このため、開閉体と支持体との上端縁をこじ開けようとする不正をより確実に防止することができる。また、遊技機を持ち上げる際に溝状部に指先を差し込んだ場合に上側動作部に指先が触れても、上側動作部が溝状部の下側へ移動可能であるので、指先が上側動作部に接触した場合における危険性を少なくすることができる。更に、下側動作部は外力移動阻止手段によって直接的な外力に対しての動作が制限されているので、不正行為を抑制すると共に、搬送時に作業者の意図に反して開閉体が開放してしまうことを抑制することができる。
【0297】
<特徴C4>
前記開閉体の前面側を覆う部位を有し、前記開閉体に対して遊技機前方側に開閉可能に設けられる前面体と、
前記開閉体に対して前記前面体を施錠状態とするために動作可能に設けられる複数の前面体用動作部材とを備え、
前記前面体用動作部のうち最上部に設けられる前面体用動作部材は、前記上側動作部に少なくとも一部が対面しつつ重なって設けられ、前記溝状部が設けられる高さであって前記溝状部の前側に設けられていることを特徴とする特徴C3記載の遊技機。
【0298】
特徴C4記載の遊技機によれば、溝状部の前側に前面体用動作部材を配置することで、溝状部が設けられる位置まで最上部の前面体用動作部材を高く配置することができる。このため、開閉体と前面体との上端縁をこじ開けようとする不正を防止することができる。また、最上部の前面体用動作部材は、支持体に対して開閉体を施錠するための上側動作部材と一部が対面しつつ重なって設けられることにより、最上部の前面体用動作部材と上側動作部材とを上下方向に長く形成することができ、前面体用動作部材と上側動作部材の動作を安定したものとしつつ、その配置に要する遊技機左右方向の幅を少なく抑えることができる。
【0299】
<特徴C5>
前記開閉体に取り付けられ、遊技者に視認可能な遊技領域を形成する遊技部品を備え、
前記遊技部品(遊技盤23)は、前記遊技領域に進入した遊技球が衝突する多数の突状部(釘87)が一面側に設けられる板状部材(遊技板23b)を有し、
前記支持体は、
前記支持体近接横向面または前記第1横向面に対面する前記側部内面を一面とする部位であって遊技機前後方向に延在し、遊技機左右方向を厚み方向とする前側板部(前側板部
304a)と、
該前側板部と前記板状部材とに対して遊技機後側となる位置において前記側部内面の向く内面側に膨出するように形成され、内部に空間が設けられる膨出部(膨出部304b)と有することを特徴とする特徴C1から特徴C4に記載の遊技機。
【0300】
特徴C5記載の遊技機によれば、遊技機を持ち上げる際に、膨出部の厚み部分に沿って支持体の後端側から側部内面側に指先を回し込むことができる。膨出部は、内部に空間を形成した部位であり、軽量にしつつ板状部より強度を増大することができるので、遊技機を持ち上げる際の負荷による支持体の破損を抑制することができる。また、板状部材に対して膨出部が遊技機左右方向に重なっていないので、板状部材の前面側に形成される遊技領域は膨出部の存在に関係すること無く十分に幅広に形成することができる。
【0301】
<特徴C6>
前記膨出部より遊技機前面側であって前記溝形成横向面または前記第2横向面に対面する前記側部内面には、前記上側動作部が係合するための係合部材(上側の受け板部321)が別部品として取り付けられ、
該係合部材によって、前記膨出部より左右方向における厚みが薄く、該係合部材が設けられない部位よりも側部内面の向く側に突出した部位が前記溝状部の内面の一部を形成することを特徴とする特徴C5に記載の遊技機。
【0302】
特徴C6に記載の遊技機によれば、溝状部を形成する内面の一部分が係合部材を利用して側部内面の向く側に突出して設けられる。このため、係合部材には遊技機を持ち上げる際に力が加わり易くなる。係合部材は、施錠状態を形成するために強度を十分に確保するように材料および形状が決定されるため、この部位に遊技機を持ち上げる際の力が多く加えられるようにすることで破損の防止もし易く設計コストを低減することができる。
【0303】
<特徴C7>
前記開閉体は、上下方向に長手方向を有し、遊技機左右方向における前記溝状部が設けられる一方側に配置され、押出成形により縦長に形成される金属製の側部形成部材(内側基体511)と、該側部形成部材の上部にて該側部形成部材と固定される樹脂製の上部形成部材(枠上部351)とを備え、
前記溝状部の遊技機上側および左右方向における一方側の面は、前記支持体によって形成され、
前記溝状部の遊技機下側および左右方向における他方側の面は、前記上部形成部材によって形成され、
前記側部形成部材は、前記溝状部の上部まで延在するように形成され、該溝状部の上部および下部の高さ位置において前記上部形成部材に少なくとも固定されていることを特徴とする特徴C1からC6に記載の遊技機。
【0304】
特徴C7記載の遊技機によれば、金属製で縦長の側部形成部材を用いて開閉体の一方側の側面が形成されるので、その内側に設けられる遊技部品の横幅を大きく確保することができる。また、側部形成部材が、溝状部の上部まで延在するように形成され、溝状部の上部および下部の高さ位置において少なくとも固定されているので、遊技機を持ち上げる際に、溝状部周辺に負荷がかかったとしても、その負荷を側部形成部材と上部形成部材とに分散することができ、開閉体の変形や破損を防止することができる。
【0305】
なお、特徴A1〜A8、特徴B1〜B3および特徴C1〜C7に記載のいずれか1つの特徴を他のいずれか又は複数の特徴に組み合わせて適用しても良い。以下には、上記した各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
【0306】
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
【0307】
スロットマシン等の回胴式遊技機:始動操作手段の操作に基づき周回体の回転を開始させ、停止操作手段の操作に基づき周回体の回転を停止させ、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
【産業上の利用可能性】
【0308】
以上のように、この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に適している。
【符号の説明】
【0309】
10…パチンコ機、11…外枠、12…遊技機本体、13…中間ユニット、13a…第1上向面、13b…第2上向面、13c…第1右向面、13d…第2右向面、14…前扉枠、15…裏パックユニット、15a…第1後側上向面、15b…第2後側上向面、15c…第1後側右向面、15d…第2後側右向面、16…施錠機構、19…溝状部、21…枠ユニット、23…遊技盤、23b…遊技板、30…窓パネルユニット、87…釘、304b膨出部、321…上側の受け板部、351…枠上部、352…枠下部、353…枠左部、353a…枠左主板部、353b…枠左固定ネジ、354…枠右部、354a…枠右固定ネジ、357…中央側延出部、502…キーシリンダ、506…杆固定具、508…鉤固定具、511…内側基体、512…内側基体主板部、513…内側基体前板部、514…前側支持部、521…外側基体、522…外側基体主板部、523…外側基体前板部、524…外側基体後板部、527…外側取付板部、531…連動杆、551…本体側鉤金具、552…前面側鉤金具、553…規制金具、584…本体鉤部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図17