【文献】
草間 信太郎 S. KUSAMA,マインドマップを用いた聴覚障害学生のための講義支援 Lecture Support for Hearing-impaired Students Using Mind Mapping,映像情報メディア学会技術報告 Vol.35 No.8 ITE Technical Report,日本,(社)映像情報メディア学会 The Institute of Image Information and Television Engineers,第35巻
【文献】
野村 美穂,講義のユニバーサルデザインを目指した情報提示方法に関する検討,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.103 No.600 IEICE Technical Report,日本,社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electronics,Information and Communication Engineers,第103巻
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
音声による情報を文字による情報に変換する支援を受けたいユーザが使用するユーザ端末との通信により該ユーザ端末の識別子であるユーザ端末識別子を取得すると、該ユーザ端末識別子を含み、支援団体に前記ユーザが所属していることを示す第1の関係情報をネットワークに送信する支援団体端末と、
前記ユーザ端末との通信により前記ユーザ端末識別子を該ユーザ端末から取得すると、該ユーザ端末識別子および自端末の識別子である支援者端末識別子を含み、前記ユーザ端末と自端末に支援享受関係があることを示す第2の関係情報を前記ネットワークに送信する、前記支援を行う支援者が使用する支援者端末と、
前記ネットワークを介して前記支援団体端末および前記支援者端末から前記第1および第2の関係情報を受信すると、前記第1および第2の関係情報に基づいて、前記支援団体ごとに対応づけられた前記ユーザ端末識別子に対応する前記支援者端末識別子を登録したリストを作成して格納するサーバと、を有し、
前記サーバは、前記ユーザ端末識別子を含む支援依頼信号を前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して受信すると、前記支援団体ごとに前記リストに登録されている支援者端末の中から、前記支援依頼信号に含まれるユーザ端末識別子が登録されている支援団体に対応づけられた複数の支援者端末を特定し、特定した複数の支援者端末宛に前記支援依頼信号を転送し、支援可能な旨を示す返信である支援可能通知を受け取ると、該支援可能通知の送信元の支援者端末を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末と通信可能に接続させ、
前記支援者端末は、前記ユーザ端末と通信可能に接続された後、該ユーザ端末から音声データを受信すると、該音声データによる音声を出力し、該出力した音声に対して文字が入力されると、入力された文字の情報を前記ユーザ端末に表示させるために前記ユーザ端末に送信する、音声文字化支援システム。
音声による情報を文字による情報に変換する支援を受けたいユーザが使用するユーザ端末の識別子であるユーザ端末識別子に対応して、前記支援を行う支援者が使用する支援者端末の識別子である支援者端末識別子が登録されるリストを保存するための記憶部と、
前記ユーザ端末識別子を含み、支援団体に前記ユーザが所属していることを示す第1の関係情報をネットワークを介して支援団体端末から受信し、また、前記ユーザ端末識別子および自端末の識別子である支援者端末識別子を含み、前記ユーザ端末と前記支援者端末に支援享受関係があることを示す第2の関係情報を前記支援者端末から前記ネットワークを介して受信すると、前記第1および第2の関係情報に基づいて、前記支援団体ごとに対応づけられた前記ユーザ端末識別子に対応する前記支援者端末識別子を登録した前記リストを作成して前記記憶部に格納する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記ユーザ端末識別子を含む支援依頼信号を前記ユーザ端末から前記ネットワークを介して受信すると、前記支援団体ごとに前記リストに登録されている支援者端末の中から、前記支援依頼信号に含まれるユーザ端末識別子が登録されている支援団体に対応づけられた複数の支援者端末を特定し、特定した複数の支援者端末宛に前記支援依頼信号を転送し、支援可能な旨を示す返信である支援可能通知を受け取ると、該支援可能通知の送信元の支援者端末を前記ネットワークを介して前記ユーザ端末と通信可能に接続させる、サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
本実施形態の音声文字化支援システムの構成を説明する。
図1は本実施形態の音声文字化支援システムの構成を説明するためのブロック図である。
【0019】
図1に示すように、音声文字化支援システムは、音声文字化支援サーバ(以下では、単に「サーバ」と称する)1と、支援団体端末2と、支援者端末4とを有する。
【0020】
支援享受者端末3は、音声による情報を文字による情報に変換する支援を受けるユーザが使用するユーザ端末に相当する。支援者端末4は、支援享受者を支援する支援者が使用する端末である。支援団体端末2は、支援享受者を支援するための関係情報をサーバ1に登録するための端末であり、支援団体の管理者が使用する端末である。サーバ1は、支援享受者からの支援依頼に対して、支援可能な支援者を特定し、支援者が支援享受者から遠く離れた遠隔地にいても、各人の端末を通信ネットワーク9を介して接続させ、支援享受者がリアルタイムで支援を受けられるようにする。
【0021】
サーバ1、支援団体端末2、支援享受者端末3および支援者端末4は、通信ネットワーク9を介して互いに通信可能に接続される。
【0022】
支援団体端末2、支援享受者端末3および支援者端末4の各端末には、自端末を他端末と識別可能にするための、一意な端末識別子が予め登録されている。また、各端末にはサーバ1の識別子が予め登録されている。各装置は、互いに予め決められた通信プロトコルを用いて通信する。本実施形態では、通信ネットワーク9をインターネットとし、通信プロトコルがTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)であるものとする。
以下に、音声文字化支援システムに関連する各装置の構成を詳しく説明する。
【0023】
図2は
図1を参照して説明した音声文字化支援システムに関連する各装置の構成例を示すブロック図である。
【0024】
はじめに、サーバ1の構成を説明する。サーバ1は、記憶部に相当する関連情報保存部14と、制御部15とを有する構成である。
【0025】
制御部15は、関連情報登録部11、支援依頼部12および遠隔支援部13を有する。制御部15は、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とを有する。CPUがプログラムを実行することで、関連情報登録部11、支援依頼部12および遠隔支援部13がサーバ1に仮想的に構成される。
【0026】
関連情報保存部14は、支援享受者および支援者がどの支援団体に登録されているかの情報、およびどの支援者がどの支援享受者を支援するかの情報を示す関連情報を保持する。
【0027】
関連情報登録部11は、支援団体端末2および支援者端末4から支援享受関係に関する関係情報を受け取り、その関係情報に基づいて関連情報を作成して関連情報保存部14に格納する。
【0028】
支援依頼部12は、支援享受者端末3から支援依頼通知を受け取ると、関連する支援者が持つ支援者端末4のみに支援依頼を通知する。
【0029】
遠隔支援部13は、支援可能な支援者が使用する支援者端末4と支援享受者端末3とを、通信ネットワーク9を介して通信可能に接続する。
【0030】
次に、支援団体端末2の構成を説明する。
【0031】
支援団体端末2は、支援団体登録部21と、支援享受者登録部22と、関係情報受信部23とを有する構成である。支援団体端末2は、例えば、近距離無線通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置である。支援団体端末2には、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とが設けられている。CPUがプログラムを実行することで、支援団体登録部21および支援享受者登録部22が支援団体端末2に仮想的に構成される。
【0032】
関係情報受信部23は、支援享受者端末3の端末識別子を近距離無線通信により支援享受者端末3から取得する近距離通信部である。
【0033】
支援団体登録部21は、支援団体をサーバ1に登録するための情報をサーバ1の関連情報登録部11に送信する。
【0034】
支援享受者登録部22は、関係情報受信部23から支援享受者端末3の端末識別子を受け取ると、支援享受者に支援団体が関連していることをサーバ1に登録するために関係情報をサーバ1の関連情報登録部11に送信する。
【0035】
なお、本実施形態では、端末間で識別子を交換するための近距離データ交換手段が、NFC(Near Field Communication)およびBluetooth(登録商標)を含む近距離無線通信の場合で説明するが、これらの手段に限定されない。近距離データ交換手段として、例えば、一方の携帯端末の表示部に表示されたQRコード(登録商標)を他方の携帯端末に設けられたカメラで撮影することによって端末間で自端末の識別子を交換する手段であってもよい。音声文字化支援システムでは、支援享受者による携帯端末への操作を簡単にするという観点から、端末同士を近づけるだけでデータ交換が可能なNFC技術のような近距離データ交換手段を利用することが望ましい。
【0036】
次に、支援享受者端末3の構成を説明する。
【0037】
支援享受者端末3は、支援依頼送信部31と、遠隔支援享受部32と、関係情報送信部33とを有する構成である。支援享受者端末3は、例えば、スマートフォンおよびPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯端末である。
【0038】
支援享受者端末3には、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とが設けられている。CPUがプログラムを実行することで、遠隔支援享受部32が支援享受者端末3に仮想的に構成される。プログラムを格納するメモリおよびプログラムを実行するCPUは、一般的な携帯端末の制御部に含まれる構成であり、図に示すことを省略している。また、支援享受者端末3は、一般的な携帯端末に設けられているマイク、表示部および記憶部を有しているが、これらの構成を図に示すことを省略している。
【0039】
関係情報送信部33は、自端末の端末識別子を支援団体端末2および支援者端末4に近距離無線通信により送信する近距離通信部である。
【0040】
支援依頼送信部31は、支援享受者により操作部(不図示)を介して支援を受けたい旨の入力があると、支援が必要なことを他の装置に通知するための、自端末の端末識別子を含む支援依頼信号をサーバ1の支援依頼部12に送信する。
【0041】
遠隔支援享受部32は、支援享受者端末3の周辺の音声を集音し、集音した音声のデータを通信ネットワーク9を介して支援者端末4の遠隔支援部43に送信する。また、遠隔支援享受部32は、支援者が音声を文字化した結果を表示部(不図示)に表示させる。
【0042】
なお、記憶部(不図示)に、複数の支援者の名前に対応して支援者端末4の端末識別子が予め登録されていてもよい。記憶部は、複数の支援者を複数のタイプにグループ化し、支援者端末毎に端末識別子および支援者の名前を記憶してもよい。この場合、支援依頼送信部31は、支援を受けたい旨の入力があると、複数のタイプから1つのタイプを選択可能に表示部(不図示)に表示させ、選択されたタイプの情報を支援依頼信号に含めて送信してもよい。また、関係情報送信部33は、自端末の端末識別子を支援者端末4に送信する際、近距離無線通信により支援者端末4の端末識別子を受信し、記憶部に格納するようにしてもよい。
【0043】
次に、支援者端末4の構成を説明する。
【0044】
支援者端末4は、支援者登録部41と、支援依頼受信部42と、遠隔支援部43と、関係情報受信部44とを有する構成である。支援者端末4は、例えば、スマートフォンおよびPDA等の携帯端末である。
【0045】
支援者端末4には、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とが設けられている。CPUがプログラムを実行することで、支援者登録部41および遠隔支援部43が支援者端末4に仮想的に構成される。また、支援者端末4は、一般的な携帯端末に設けられている表示部およびスピーカを有しているが、これらの構成を図に示すことを省略している。
【0046】
関係情報受信部44は、支援享受者端末3の端末識別子を支援享受者端末3から近距離無線通信により取得する近距離通信部である。
【0047】
支援者登録部41は、関係情報受信部44から支援享受者端末3の端末識別子を受け取ると、支援享受者に支援者が関連することをサーバ1に登録するために関係情報をサーバ1の関連情報登録部11に送信する。
【0048】
支援依頼受信部42は、支援依頼通知をサーバ1から受信すると、支援要求があった旨を表示部(不図示)に表示させる。そして、支援依頼受信部42は、支援者により操作部(不図示)を介して支援可能である旨が入力されると、支援者が支援可能であることをサーバ1に通知するために、支援可能な旨の情報と自端末の識別子を含む支援可能通知をサーバ1の支援依頼部12に送信する。
【0049】
遠隔支援部43は、支援享受者端末3から支援享受者端末3の周辺音声を受信すると、周辺音声をスピーカ(不図示)で再生する。そして、遠隔支援部43は、支援者が音声による情報を文字による情報に変換すると、変換後の結果を支援享受者端末3の遠隔支援享受部32に送信する。
【0050】
次に、本実施形態の音声文字化支援システムの動作手順を、
図2を参照して簡単に説明する。
【0051】
支援団体端末2および支援者端末4は、予め、支援享受者端末3と近距離無線通信で支援享受者の情報を取得し、支援享受者、支援者および自団体の関連を示す情報をサーバ1に通知する。サーバ1の関連情報登録部11は、支援団体端末2から通知された情報を関連情報保存部14に登録する。
【0052】
支援享受者は、支援が必要になると、支援享受者端末3を操作して、支援が必要である旨を支援享受者端末3に入力する。支援享受者端末3は、支援が必要である旨が入力されると、支援依頼信号を通信ネットワーク9を介してサーバ1に送信する。
【0053】
サーバ1の支援依頼部12は、支援享受者端末3から支援依頼信号を受信すると、関連情報保存部14に保存された情報を基に支援依頼を送るべき複数の支援者端末4を特定する。続いて、支援依頼部12は、特定した複数の支援者端末4に支援依頼信号を通信ネットワーク9を介して送信する。
【0054】
支援依頼信号を受信した支援者端末4は支援要求があった旨を表示する。その表示を見た支援者は、遠隔からの支援が可能な場合、支援者端末4を操作して、支援可能である旨を入力する。支援者端末4は、支援可能な旨の入力があると、支援可能通知をサーバ1に通信ネットワーク9を介し
て送信する。
【0055】
サーバ1の支援依頼部12は、支援者端末4から支援可能通知を受け取ると、支援可能通知の送信元の支援者端末4と支援享受者端末3の情報を遠隔支援部13に通知する。遠隔支援部13は、支援依頼部12から支援者端末4および支援享受者端末3の情報を受け取ると、これらの端末を通信ネットワーク9を介して通信可能に接続させる。このようにして、支援享受者は、支援者が自分から遠く離れた遠隔地にいても、支援を受けることが可能となる。
【0056】
次に、本実施形態の音声文字化支援システムの動作手順を詳しく説明する。
【0057】
まず、サーバ1の関連情報保存部14に、支援団体、支援享受者および支援者の関連情報を登録する方法を説明する。関連情報とは、どの支援団体がどの支援享受者と関連しているか、どの支援享受者がどの支援者と関連しているかを示す情報である。このような関連情報をサーバ1に予め登録しておく必要がある。サーバ1は、支援団体と支援享受者との関連を示す関係情報、および支援者と支援享受者との関連を示す関係情報に基づいて、以下のようにして、関連情報を生成および更新することで、支援団体、支援享受者および支援者の関連を学習する。
【0058】
支援団体をサーバ1に登録する方法を説明する。
【0059】
支援団体の管理者が支援団体端末2を操作して支援団体名を入力すると、支援団体登録部21は、入力された情報をサーバ1の関連情報登録部11に送信する。サーバ1の関連情報登録部11は、支援団体名の情報を支援団体端末2から受信すると、支援団体名を関連情報保存部14のテーブルに保存する。続いて、関連情報登録部11は、その支援団体を一意に識別するための識別文字列情報である支援団体識別子を発行し、登録を受け付けたことを通知するために、支援団体識別子を支援団体端末2に返信する。支援団体端末2は、サーバ1から受信した支援団体識別子を端末内に保存する。
【0060】
次に、支援団体と支援享受者の関係情報をサーバ1に登録する方法を説明する。
【0061】
支援享受者は、音声文字化支援サービスの提供を受ける端末として自端末を登録するために支援団体に行き、支援享受者端末3を支援団体端末2に近づける。支援享受者端末3の関係情報送信部33は、支援享受者端末3の端末識別子であるユーザ端末識別子を近距離無線通信により支援団体端末2の関係情報受信部23に送信する。
【0062】
支援団体端末2の支援享受者登録部22は、ユーザ端末識別子を関係情報受信部23から受け取ると、ユーザ端末識別子および支援団体識別子を含む関係情報をサーバ1に送信する。ここでは、支援享受者の名前も関係情報に含める場合で説明する。支援享受者が支援団体端末2に支援享受者端末3を近づける際、支援享受者が自分の名前を支援団体の管理者に告げ、管理者は、支援享受者の名前を支援団体端末2に入力する。支援団体端末2の支援享受者登録部22は、ユーザ端末識別子、支援享受者の名前および支援団体識別子を含む関係情報を通信ネットワーク9を介してサーバ1に送信する。
【0063】
サーバ1の関連情報登録部11は、関係情報を支援団体端末2から受信すると、受け取った関係情報に含まれる支援団体識別子でテーブル内に保存した情報を特定し、特定した支援団体識別子を含む関連情報にユーザ端末識別子を登録して更新する。これにより、サーバ1は、支援団体と支援享受者との関連を学習する。
【0064】
続いて、支援享受者と支援者の関係情報をサーバ1に登録する方法を説明する。
【0065】
支援享受者は、自分が支援を受けたい支援者を音声文字化支援システムに登録するために、支援者と直接会って、支援享受者端末3を支援者端末4に近づける。支援享受者端末3の関係情報送信部33は、ユーザ端末識別子を近距離無線通信により支援者端末4の関係情報受信部44に送信する。
【0066】
支援者端末4の支援者登録部41は、ユーザ端末識別子を関係情報受信部44から受け取ると、ユーザ端末識別子および支援者端末4の識別子である支援者端末識別子を含む関係情報をサーバ1に送信する。ここでは、支援者の名前も関係情報に含める場合で説明する。支援享受者が支援者端末4に支援享受者端末3を近づける際、支援者が自分の名前を支援者端末4に入力する。支援者端末4の支援者登録部41は、ユーザ端末識別子、支援者の名前および支援者端末識別子を含む関係情報を通信ネットワーク9を介してサーバ1に送信する。
【0067】
サーバ1の関連情報登録部11は、関係情報を支援者端末4から受信すると、受け取った関係情報に含まれるユーザ端末識別子でテーブル内に保存した関連情報を特定し、特定した関連情報に支援者端末識別子を登録して更新する。これにより、サーバ1は、支援者と支援享受者との関連を学習する。
【0068】
支援享受者は、上記の操作を行うことで、自分と支援団体および支援者の関連情報をサーバ1で管理することができる。支援享受者は、自分が信頼できる複数の支援者と直接に会って、上記の操作を行うことで、複数の支援者をサーバ1に登録することができる。複数の支援者を予めサーバ1に登録することで、支援享受者は、支援が必要になったとき、誰か支援してくれる人を見つけられる可能性がより高くなる。
【0069】
支援享受者は、近距離データ交換手段を利用することで支援享受者端末3を支援団体端末2や支援者端末4に近づけるだけの操作で、自分と支援団体および支援者の関連情報をサーバ1に登録ができる。そのため、支援享受者の持つITリテラシの程度によらず、操作は十分可能と考えられる。
【0070】
次に、支援享受者が、今すぐに音声文字化支援を受けたいときに、支援者を見つけて支援者に遠隔地から支援を開始してもらうまでの動作手順を説明する。
【0071】
はじめに、支援享受者が支援者に支援依頼したときのサーバ1の支援依頼部12の動作を説明する。
【0072】
支援享受者が支援を受けたい旨を支援享受者端末3に入力すると、支援享受者端末3は、予め登録された複数の支援者を選択可能に表示部(不図示)に表示する。支援享受者が、表示部に表示された複数の支援者のうち、支援して欲しい人または支援者タイプを選択する。支援者タイプとして、例えば、「家族」および「友人」が考えられる。選択の仕方として、支援享受者が、支援者の氏名または支援者タイプの横に表示されたボタンを押すように操作部(不図示)を操作して選択する方法がある。ここでは、支援者タイプが選択されたものとする。続いて、支援享受者端末3が、支援依頼を確定するための支援依頼ボタンを表示部に表示すると、支援享受者は、操作部を介して、支援依頼ボタンを押す操作を行う。支援享受者端末3の支援依頼送信部31は、支援依頼ボタンが押されると、選択された支援者タイプおよびユーザ端末識別子を含む支援依頼信号を通信ネットワーク9を介してサーバ1に送信する。
【0073】
サーバ1の支援依頼部12は、支援依頼信号を支援享受者端末3から受信すると、受け取った支援依頼信号に含まれるユーザ端末識別子でテーブル内に保存された関連情報を参照する。そして、支援依頼部12は、関連情報を参照することで、支援依頼信号に含まれる支援者タイプに適合する複数の支援者を特定し、特定した複数の支援者の端末にのみ、支援依頼信号を転送する。
【0074】
支援享受者は、支援者タイプを選択して支援依頼ボタンを押すという2つの簡単な操作で支援依頼を実現できる。そのため、支援享受者の持つITリテラシの程度によらず、操作は十分可能と考えられる。また、登録された複数の支援者が複数のタイプに分類されていない場合には、支援享受者は支援依頼ボタンを押すだけでよい。
【0075】
続いて、支援享受者が支援者から支援を受けるときのサーバ1の遠隔支援部13の動作を説明する。
【0076】
支援者端末4の支援依頼受信部42は、支援依頼信号をサーバ1から受信すると、支援可能か否かを表示部(不図示)に表示する。支援者は、表示部に表示された、支援可能か否かの問合せに対して、操作部(不図示)を介して支援可能である旨を入力すると、支援依頼受信部42は、支援可能通知をサーバ1に通信ネットワーク9を介して送信する。
【0077】
サーバ1の支援依頼部12は、支援者端末4から支援可能通知を受信すると、その支援者端末4の端末識別子、支援依頼信号の送信元のユーザ端末識別子、および支援者が見つかった旨の情報を遠隔支援部13に通知する。遠隔支援部13は、ユーザ端末識別子で特定される支援享受者端末3の遠隔支援享受部32と、支援者端末識別子で特定される支援者端末4の遠隔支援部43とを通信ネットワーク9を介して通信可能に接続する。
【0078】
支援享受者端末3および支援者端末4が通信ネットワーク9を介して接続されると、支援享受者端末3は周辺音声をマイク(不図示)で集音し、集音した音声のデータを通信ネットワーク9を介して遠隔地の支援者端末4に送信する。支援者は、支援者端末4のスピーカ(不図示)から出力される音声を聞き、その内容を文字化して支援者端末4に入力する。支援者端末4の遠隔支援部43は、音声文字化の結果として、文字化された情報を支援享受者端末3に送信する。支援享受者端末3の遠隔支援享受部32は、文字化された情報を支援者端末4から受信すると、その情報を表示部(不図示)に表示する。
【0079】
支援享受者は、支援享受者端末3の表示部に音声文字化の結果が表示されるので、表示部を見ていればよい。そのため、支援享受者の持つITリテラシの程度に依存せず、特別な操作は必要なく、十分に利用することが可能である。
【0080】
また、支援依頼信号を受信した支援者端末4の支援者が支援可能な状態でなかったり、支援依頼を受け取ったことに気がつかなかったりしても、複数の支援者端末に支援依頼信号を配信しているので、少なくとも1人の支援者が支援できる状況にある可能性が高くなる。
【0081】
なお、本実施形態では、支援享受者端末3の周辺の音声を支援者端末4に送信する場合で説明したが、音声だけでなく、支援享受者の周辺を撮影した映像も支援者端末4に支援享受者端末3から送信するようにしてもよい。この場合、支援者は、音声を聞くだけでなく、映像を見ることで、支援享受者の状況を把握しやすくなり、より充実した支援を行うことができる。
【0082】
また、本実施形態では、1台の支援者端末4を支援享受者端末3と通信可能に接続する場合で説明したが、複数の支援者端末4を支援享受者端末3と通信可能に接続してもよい。この場合、この場合、支援享受者端末3から各支援者端末4に配信される音声を、複数の支援者で分担して文字化することが可能となり、支援者1人の負担が軽減するだけでなく、より充実した支援を行うことができる。
【0083】
また、本実施形態では、支援団体が複数存在する場合で説明したが、支援団体が1つのだけの場合や、支援団体自身がサーバ1を運営および管理している場合には、サーバ1は支援団体識別子を生成する必要がない。支援団体がサーバ1を運営する場合の一例として、複数のサービス受付窓口に対応して設けられた複数の支援団体端末と、これら複数の支援団体端末と通信ネットワーク9を介して接続するサーバ1とを有するシステムが考えられる。さらに、この場合、支援団体は要約筆記を行う支援者に支援者端末4を貸し出してもよい。
【実施例1】
【0085】
実際の事例を基に、支援団体、支援享受者および支援者の関連情報をサーバ1に登録し、支援享受者が自分の携帯端末から支援依頼をサーバ1に送信し、遠隔地にいる支援者から支援を受ける場合を説明する。
【0086】
はじめに、支援団体、支援享受者および支援者の関連情報をサーバ1に登録する手順を説明する。そのうち、支援団体の登録方法を、
図2から
図4を参照して説明する。
図3は支援団体をサーバに登録する手順を示すフローチャートである。
図4は支援団体が関連情報登録部に登録された場合のデータ構造イメージの一例を示す図である。
【0087】
支援団体の管理者が支援団体端末2の支援団体登録部21に支援団体名を入力すると(ステップA1)、支援団体登録部21は、サーバ1の関連情報登録部11にデータを送信する(ステップA2)。このときに送るデータは支援団体名のみである。
【0088】
関連情報登録部11は、支援団体端末2から支援団体名の情報を受信すると、支援団体を識別するための支援団体識別子を作成する(ステップA3)。
【0089】
続いて、関連情報登録部11は、受け取った支援団体名と作成した支援団体識別子の情報を関連情報保存部14に保存して管理する(ステップA4)。支援団体登録後の関連情報保存部14に保存されたテーブルの一例を、
図4に示す。
【0090】
続いて、関連情報登録部11は、支援団体端末2の支援団体登録部21に支援団体識別子を送信する(ステップA5)。支援団体登録部21は、サーバ1から受信した支援団体識別子を支援団体端末2内で記憶する(ステップA6)。
【0091】
次に、第1の関係である支援享受者と支援団体との関連情報をサーバ1に登録する手順を、
図2、
図5および
図6を参照して説明する。
図5は支援享受者と支援団体との関連情報をサーバに登録する手順を示すフローチャートである。
図6は支援享受者と支援団体との関連情報が関連情報登録部に登録された場合のデータ構造イメージの一例を示す図である。
【0092】
支援享受者が支援享受者端末3を支援団体端末2に近づけると、支援享受者端末3は支援団体端末2に支援享受者端末3の端末識別子を近距離無線通信により送信する(ステップB1)。ここで送受信されるデータは、支援団体端末2の関係情報受信部23と支援享受者端末3の関係情報送信部33によって送受信される。
【0093】
続いて、支援団体の管理者が、支援団体端末2の支援享受者登録部22に支援享受者の名前を入力すると(ステップB2)、支援享受者登録部22は、支援享受者の名前と支援享受者端末3の端末識別子をサーバ1の関連情報登録部11に送信する(ステップB3)。
【0094】
続いて、関連情報登録部11は、支援団体端末2から受け取った情報を関連情報保存部14に保存する(ステップB4)。このときの関連情報保存部14に保存されたテーブルの一例を、
図6に示す。
【0095】
続いて、関連情報登録部11は、関連情報保存部14への保存が完了すると、登録完了した旨を支援団体端末2の支援享受者登録部22に通知する(ステップB5)。支援団体端末2は、サーバ1から通知を受けると、登録完了した旨を表示部(不図示)の画面に表示する(ステップB6)。
【0096】
次に、第2の関係である支援享受者と支援者との関係情報をサーバ1に登録する手順を、
図2、
図7および
図8を参照して説明する。
図7は支援者と支援享受者との関連情報をサーバに登録する手順を示すフローチャートである。
図8は支援者と支援享受者との関連情報が関連情報登録部に登録された場合のデータ構造イメージの一例を示す図である。
図9は複数の支援団体に対応して、支援享受者および支援者が関連づけられて関連情報保存部に保存された場合のデータ構造イメージの一例を示す図である。
【0097】
支援享受者が支援享受者端末3を支援者端末4に近づけると、支援享受者端末3は支援者端末4に支援享受者端末3の端末識別子を近距離無線通信により送信する(ステップC1)。ここで送受信されるデータは、支援者端末4の関係情報受信部44と支援享受者端末3の関係情報送信部33によって送受信される。
【0098】
続いて、支援者が、支援者端末4の支援者登録部41に支援者の名前と支援享受者との関係を入力すると(ステップC2)、支援者登録部41は、支援者の名前、支援享受者との関係、ユーザ端末識別子および支援者端末識別子をサーバ1の関連情報登録部11に送信する(ステップC3)。
【0099】
続いて、関連情報登録部11は、支援者端末4から受け取った情報を関連情報保存部14に保存する(ステップC4)。このときの関連情報保存部14に保存されたテーブルの一例を、
図8に示す。
【0100】
続いて、関連情報登録部11は、関連情報保存部14への保存が完了すると、登録完了した旨を支援者端末4の支援者登録部41に通知する(ステップC5)。支援者端末4は、サーバ1から通知を受けると、登録完了した旨を表示部(不図示)の画面に表示する(ステップC6)。
【0101】
上記のように支援団体と支援享受者、支援享受者と支援者の関係性をサーバに登録する。
図9に、複数の支援団体に対応して、支援享受者および支援者が関連情報保存部14のテーブルに登録されたデータ構造の一例を示す。
図9に示す例では、支援団体毎のリストが1つのテーブルに登録されている。
【0102】
次に、支援享受者が支援依頼を行う際の手順を、
図10および
図11を参照して説明する。
図10は、支援依頼の手順を示すフローチャートである。
図11は、支援享受者端末に表示される、支援依頼用の操作画面の一例を示す図である。
【0103】
支援享受者は支援を依頼したくなったとき、支援享受者端末3を操作して、支援者タイプを選択して支援依頼を送信するボタンを押す(ステップD1)。その際、支援享受者端末3からサーバ1に送信される情報は、ユーザ端末識別子および選択された支援者タイプの情報である。支援享受者端末3の操作画面の一例を
図11に示す。
【0104】
続いて、支援享受者が支援享受者端末3を操作して支援依頼を送信するボタンを押すと、支援依頼送信部31がサーバ1の支援依頼部12に支援依頼信号を送信する。支援依頼部12は、支援享受者端末3から支援依頼信号を受信すると、支援依頼信号に含まれるユーザ端末識別子および支援タイプを探索条件にして、関連情報保存部14に登録されたリストで支援依頼信号を転送すべき支援者端末4を探索する(ステップD2)。
【0105】
続いて、支援依頼部12は、探索の結果、支援依頼信号を転送すべき支援者端末4を特定すると、特定した支援者端末4の支援依頼受信部42に支援依頼信号を転送する(ステップD3)。支援依頼受信部42はサーバ1から支援依頼信号を受信する(ステップD4)。
【0106】
例えば、関連情報保存部14が
図9に示すリストを記憶し、支援享受者が支援享受者端末3を操作して、支援者として「家族」を選択したものとする。この場合、支援依頼送信部31は、ユーザ端末識別子「t11」および支援者タイプ「家族」の情報を含む支援依頼信号を支援依頼部12に送信する。支援依頼部12は、支援享受者端末から支援依頼信号を受信すると、関連情報保存部14が記憶するリストを参照する。支援依頼部12は、リストにおいて、関連識別子が「t11」である支援者「Cさん」、「Dさん」および「Kさん」のうち、支援の依頼先として、関連が「家族」である「Cさん」と「Kさん」を特定する。そして、支援依頼部12は、「Cさん」と「Kさん」の支援者端末4に支援依頼信号を転送する。
【0107】
次に、支援者が支援依頼に応えて遠隔地から支援を行うまでの手順を、
図12を参照して説明する。
図12は、支援者端末が支援依頼を受けてから支援者が支援を行うまでの手順を示すフローチャートである。
【0108】
支援依頼信号を受け取った支援者端末4の支援者が支援可能な場合、支援者端末4の表示部(不図示)の画面を見て、支援可能である旨を支援者端末4に入力する(ステップE1)。支援者の入力により、支援依頼受信部42がサーバ1の支援依頼部12に対して支援可能通知を送信する(ステップE2)。
【0109】
続いて、サーバ1の支援依頼部12は、支援者端末4から支援可能通知を受け取ると、支援可能通知を受け取ったことを遠隔支援部13に通知する(ステップE3)。その際、支援依頼部12は、支援依頼信号を送ってきた支援享受者端末3の端末識別子と支援可能通知を送ってきた支援者端末4の端末識別子を遠隔支援部13に渡す。
【0110】
続いて、遠隔支援部13は、支援依頼部12から受け取った端末識別子で特定される2つの端末間を通信ネットワーク9で通信可能に接続する(ステップE4)。支援享受者端末3および支援者端末4が通信可能に接続されると、支援享受者端末3の遠隔支援享受部32が端末周辺の音声を収集し、収集した音声のデータを自端末と通信ネットワーク9を介して接続されている支援者端末4に送信する(ステップE5)。支援者端末4は、支援享受者端末3から音声データを受信すると、受信する音声データによる音声をスピーカ(不図示)で再生する(ステップE6)。
【0111】
次に、遠隔からの支援について説明する。
【0112】
支援者は支援者端末4で再生される音声を文字化して支援者端末4に入力する。支援者端末4に入力された文字の情報は、支援者端末4の遠隔支援部43を介して支援享受者端末3の遠隔支援享受部32に送信され、支援享受者端末3の表示部(不図示)の画面に表示される。
【0113】
なお、
図10を参照して説明した手順において、支援享受者がタイプを選択せずに、支援依頼ボタンを押す操作を行った場合、支援依頼通知を受け取ったサーバ1は、支援享受者に対応して、リストに登録された複数の支援者端末宛に支援依頼信号を転送する。
【0114】
また、支援享受者がタイプを選択せずに、一人の支援者を指定して支援依頼ボタンを押す操作を行った場合、サーバ1は、指定された支援者の支援者端末4に支援依頼信号を送信する。この場合、サーバ1は、指定された支援者の支援者端末4から支援可能通知を受信できなかったら、他の支援者端末に支援可能通知を送信してもよい。例えば、サーバ1は、リストに登録された支援者端末から予め決められた順序で支援者端末を選択し、支援可能通知を受信できるまで選択した支援者端末宛に支援可能通知を送信する。また、サーバ1は、次の支援候補者を支援享受者に選択してもらうために、再度、支援享受者に支援者の指定を促すようにしてもよい。
【0115】
本実施形態によれば、上述したように、支援享受者は自分の持つITリテラシの程度に依存せず、簡単に支援を受けられるようになる。その理由は、支援享受者は、自分の携帯端末の近距離データ交換手段を利用して、どの支援者と関係があるかを示す支援享受関係を簡単にシステムに登録できるからである。また、支援享受者は、支援依頼時に携帯端末の表示部に表示された支援依頼ボタンを押すように操作すれば、サーバが自動的に自分の携帯端末と支援者端末とを接続してくれるので、簡単な操作で支援を受けることができる。
【0116】
また、支援享受者は、実際に会ったことのある支援者にのみ支援を受けられる。その理由は、支援享受者は、携帯端末の近距離データ交換手段を利用して、実際に会ったことのある支援者との支援享受関係だけをシステムに登録し、支援依頼時には登録された支援者にのみ支援依頼が通知され、通知を受けた支援者が支援してくれるからである。これにより、支援享受者が、面識のない人や信頼できない人から支援を受けることを防げる。
【0117】
支援享受者は、端末で複雑な操作を行うことなく、信頼できる人を支援者として、支援者が遠隔地にいても、支援が必要なときにリアルタイムで支援を受けることができる。
【0118】
さらに、非特許文献1に開示された方法では、会社が支援者を一定時間確保する方式のため、支援可能な時間帯のうち、支援を行っていない時間があっても、その時間帯に応じた対価を支援者に支払わなければならない。これに対して、本実施形態のシステムを会社が運営した場合、支援を行った分の時間に応じて対価を支援者に支払えばよい。それは、会社で支援者を一定時間確保する方式ではなく、支援が必要なときに支援者が遠隔地から支援を行うようにしているので、会社が支援者を一定時間確保する必要がないためである。
【0119】
なお、本実施形態で説明した音声文字化支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。この場合、プログラムを記録媒体から他の情報処理装置にインストールすることで、他の情報処理装置にも上述した情報処理方法を実行させることが可能となる。
【0120】
本発明の効果の一例を説明する。本発明によれば、支援享受者は、端末で複雑な操作を行うことなく、信頼できる人を支援者として、支援者が遠隔地にいても、支援が必要なときにリアルタイムで支援を受けることができる。
【0121】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。