特許第6429402号(P6429402)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6429402受信装置、テレビジョン受信装置、受信方法、プログラムおよび記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6429402
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】受信装置、テレビジョン受信装置、受信方法、プログラムおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/431 20110101AFI20181119BHJP
   H04N 21/466 20110101ALI20181119BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20181119BHJP
   H04H 20/28 20080101ALI20181119BHJP
   H04H 60/65 20080101ALI20181119BHJP
【FI】
   H04N21/431
   H04N21/466
   H04N21/442
   H04H20/28
   H04H60/65
【請求項の数】5
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-175934(P2016-175934)
(22)【出願日】2016年9月8日
(62)【分割の表示】特願2015-56073(P2015-56073)の分割
【原出願日】2015年3月19日
(65)【公開番号】特開2017-17741(P2017-17741A)
(43)【公開日】2017年1月19日
【審査請求日】2017年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100129115
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(74)【代理人】
【識別番号】100131473
【弁理士】
【氏名又は名称】覚田 功二
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 海彦
(72)【発明者】
【氏名】會田 玲子
(72)【発明者】
【氏名】青木 緑
(72)【発明者】
【氏名】村島 伸幸
(72)【発明者】
【氏名】西垣 智夫
【審査官】 富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−026643(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0211168(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/136715(WO,A1)
【文献】 特開2007−123964(JP,A)
【文献】 特開2008−294901(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1306704(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
H04H 20/28
H04H 60/65
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送により、放送コンテンツを構成する情報を与えるMPTに含まれる、字幕の言語を示す言語コードが記述された付加識別情報を取得する情報取得部と、
ユーザーが前記字幕のアセットを選択するユーザーインタフェースでは、前記付加識別情報に記述された言語コードに従い、前記字幕の言語情報を表示させ、表示させた言語情報から前記ユーザーが指示した言語情報が示す言語を選択する言語選択部と、
前記言語選択部が選択した言語の字幕を表示させる表示制御部と
を備え
前記言語選択部は、前に放送された前記放送コンテンツの視聴中における前記字幕の言語の選択結果に応じて、前記字幕の言語情報を表示させる受信装置
【請求項2】
放送により、放送コンテンツを構成する情報を与えるMPTに含まれる、字幕の言語を示す言語コードが記述された付加識別情報を取得する情報取得部と、
ユーザーが前記字幕のアセットを選択するユーザーインタフェースでは、前記付加識別情報に記述された言語コードに従い、前記字幕の言語情報を表示させ、表示させた言語情報から前記ユーザーが指示した言語情報が示す言語を選択する言語選択部と、
前記言語選択部が選択した言語の字幕を表示させる表示制御部と、
を備え、
前記言語選択部は、前に放送された前記放送コンテンツの視聴中における前記字幕の言語の選択結果に応じて、前記字幕の言語情報を表示させるテレビジョン受信装置
【請求項3】
受信装置における受信方法であって、
放送により、放送コンテンツを構成する情報を与えるMPTに含まれる、字幕の言語を示す言語コードが記述された付加識別情報を取得する第1の過程と、
ユーザーが前記字幕のアセットを選択するユーザーインタフェースでは、前記付加識別情報に記述された言語コードに従い、前記字幕の言語情報を表示させ、表示させた言語情報から前記ユーザーが指示した言語情報が示す言語を選択する第2の過程と、
前記第2の過程において選択された言語の字幕を表示させる第3の過程と、
を有し、
前記第2の過程は、前に放送された前記放送コンテンツの視聴中における前記字幕の言語の選択結果に応じて、前記字幕の言語情報を表示させる受信方法
【請求項4】
受信装置のコンピュータに、
放送により、放送コンテンツを構成する情報を与えるMPTに含まれる、字幕の言語を示す言語コードが記述された付加識別情報を取得する第1の手順と、
ユーザーが前記字幕のアセットを選択するユーザーインタフェースでは、前記付加識別情報に記述された言語コードに従い、前記字幕の言語情報を表示させ、表示させた言語情報から前記ユーザーが指示した言語情報が示す言語を選択する第2の手順と、
前記第2の手順において選択された言語の字幕を表示させる第3の手順と、
を実行させるためのプログラムであって、
前記第2の手順は、前に放送された前記放送コンテンツの視聴中における前記字幕の言語の選択結果に応じて、前記字幕の言語情報を表示させるプログラム
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置、テレビジョン受信装置、受信方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代テレビジョン放送、例えば、4K、8K超高解像度テレビジョン放送(UHDTV:Ultra High Definition Television)では、多言語字幕放送が予定されている。多言語字幕放送は、1つの番組に対し映像や音声と同期して複数の言語の文字データが提供される文字放送サービスである。視聴者は、提供される複数の言語から所望の言語を選択する。
【0003】
提供される言語の数が増えると、視聴者にとり言語を選択することが煩雑になる。そこで、特許文献1に記載のデジタル放送受信装置は、選局を行い、放送波に含まれる音声情報の言語情報を取得し、その言語情報を集計して、用意された字幕の言語のうち、集計結果において最上位の言語の字幕に設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−81509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のデジタル放送受信装置では、必ずしも視聴者にとり希望する言語が選択されるとは限らない。本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、文字データが放送される複数の言語からユーザーが所望の言語を容易に選択することができる受信装置、テレビジョン受信装置、受信方法、プログラムおよび記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、放送により、放送コンテンツを構成する情報を与えるMPTに含まれる、字幕の言語を示す言語コードが記述された付加識別情報を取得する情報取得部と、ユーザーが前記字幕のアセットを選択するユーザーインタフェースでは、前記付加識別情報に記述された言語コードに従い、前記字幕の言語情報を表示させ、表示させた言語情報から前記ユーザーが指示した言語情報が示す言語を選択する言語選択部と、前記言語選択部が選択した言語の字幕を表示させる表示制御部とを備え、前記言語選択部は、前に放送された前記放送コンテンツの視聴中における前記字幕の言語の選択結果に応じて、前記字幕の言語情報を表示させる受信装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、文字データが放送される複数の言語からユーザー所望の言語を容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態に係る放送システムの構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態に係る送信装置の構成を示すブロック図である。
図3】MPTの例を示す図である。
図4】ロケーション情報のデータ構成の例を示す図である。
図5】MH−データ符号化方式記述子の例を示す図である。
図6】付加識別情報の例を示す図である。
図7】伝送される文字データの言語の設定例を示す図である。
図8】第1の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。
図9】第1の実施形態に係る制御部の構成を示すブロック図である。
図10】第1の実施形態に係るガイダンス表示の一例を示す図である。
図11】第1の実施形態に係るガイダンス表示の他の例を示す図である。
図12】第1の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
図13】第2の実施形態に係るガイダンス表示の一例を示す図である。
図14】第2の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
図15】第3の実施形態に係るガイダンス表示、案内メッセージの表示例を示す図である。
図16】第3の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
図17】第4の実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示すブロック図である。
放送システム1は、送信装置11と、サーバー装置21と、受信装置31とを含んで構成される。
送信装置11及びサーバー装置21は、例えば、放送事業者の放送設備を構成する。受信装置31は、送信装置11から放送される放送番組を受信し、受信した放送番組の映像を表示し、当該放送番組の音声を再生する。受信装置31は、例えば、各家庭や事業所等に設置される。図1に示す例では、受信装置31の数は1個であるが、一般には受信装置31の数は複数個である。本実施形態に係る放送システム1は、さらに文字放送を提供する。文字放送の種類には、字幕放送と文字スーパーがある。字幕放送では、ある放送番組で提供される音声映像データと同期して、文字データが受信装置31に提供される。字幕放送では、その文字データとして音声を文字に書き起こしたものや、映像データが表す映像の説明文を表す文字データが提供されることがある。他方、文字スーパーでは、音声映像データとは非同期で、文字データが伝送される。以下の説明では、主に字幕放送に係る文字データについて例示するが、本実施形態では、これに代えて文字スーパーに係る文字データに適用されてもよい。
【0010】
送信装置11は、放送番組の内容を表す番組データを所定の伝送方式(例えば、ARIB STD−B44で規定された伝送方式)を用いて放送伝送路12を介して受信装置31に送信する。番組データは、文字データと、音声データと、映像データを含み、それらが所定の多重化方式(例えば、MMT:MPEG Media Transport)方式を用いて多重化される。送信装置11が送信する文字データは、その放送番組で提供される複数の言語のうち、一部の言語の文字を表す文字データである。一部の言語は、例えば、日本語と英語である。一部の言語の文字を表す文字データである。その一部の言語のうちの1つの言語、例えば、日本語は、音声データに係る言語や映像データに係る言語と同一の言語である。なお、以下の説明では、音声データと映像データを音声映像データと総称し、一部の言語の文字を表す文字データを一部言語文字データと総称する。なお、文字放送が提供されない放送番組では、送信装置11は一部言語文字データを送信しない。
【0011】
放送伝送路12は、送信装置11が送信する各種のデータを同時に不特定多数の受信装置31に一方向的に伝送する伝送路である。放送伝送路12は、放送衛星13で中継される所定の周波数帯域の電波(放送波)である。放送伝送路12の一部には、通信回線、例えば、送信装置11から電波を送信するための送信設備までの通信回線が含まれてもよい。以下の説明では、放送伝送路12を介して各種のデータを伝送(又は送信、受信)することを、「放送で伝送(又は送信、受信)する」と呼ぶことがある。
【0012】
サーバー装置21は、多言語文字データを、通信伝送路22を介して所定の多重化方式で多重化したうえで所定の伝送方式を用いて受信装置31に送信する。多言語文字データは、放送番組で提供される複数の言語のうち、残りの言語の文字を表す文字データである。残りの言語は、例えば、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語、等である。なお、文字放送が提供されない放送番組では、サーバー装置21は、多言語文字データを送信しない。サーバー装置21の所在は、構成情報(後述)の一部としてIP(Internet Protocol)アドレスが放送伝送路12を介して受信装置31に通知される。
【0013】
通信伝送路22は、サーバー装置21と受信装置31との間で各種のデータを双方向的に伝送する伝送路である。通信伝送路22は、例えば、インターネット、等の広域通信網を含む。通信伝送路22は、一部に無線のアクセス網を含む通信網、例えば、公衆無線通信網であってもよい。なお、通信伝送路22を介して各種のデータを伝送(又は、送信、受信)することを、「通信で伝送(又は、送信、受信)する」と呼ぶことがある。
【0014】
受信装置31は、放送伝送路12を介して音声映像データと一部言語文字データを受信し、通信伝送路22を介して多言語文字データを受信する。受信装置31は、受信した各種の文字データの言語を判定し、伝送される文字データの言語の数が複数であるとき、言語設定において設定された設定言語の表示を他の言語の表示よりも優先して表すガイダンス画面を表示する。受信装置31は、ガイダンス画面が表す複数の言語のいずれかを操作入力に基づいて選択し、文字放送の内容として選択された言語の文字データが示す文字を表示する。受信装置31は、例えば、テレビジョン受信装置、映像記録装置、等、テレビジョン放送を受信することができる機能を有する電子機器である。
【0015】
(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置11の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置11の構成を示すブロック図である。送信装置11は、音声映像データ取得部111、文字データ取得部112、構成情報取得部113、多重化部114、暗号化部115及び送信部116を含んで構成される。
【0016】
音声映像データ取得部111は、放送番組を構成する映像を示す映像データと音声を示す音声データを取得する。音声映像データ取得部111は、所定の映像符号化方式で符号化された映像データを取得する。映像符号化方式は、例えば、ISO/IEC 23008 HEVC(International Organization for Standardization/International Electronical Commision 23008 Part2 High Efficiency Video Coding、単にHEVCとも呼ばれる)で規格化された方式である。また、音声映像データ取得部111は、所定の音声符号化方式で符号化された音声データを取得する。音声符号化方式は、例えば、ISO/IEC 14496 Part3(MPEG−4オーディオとも呼ばれる)で規定された音声符号化方式である。音声映像データ取得部111は、取得した映像データと音声データを多重化部114に出力する。
【0017】
文字データ取得部112は、字幕として放送される文字を示す文字データを取得する。文字データ取得部112では、番組を構成する複数の言語の文字のうち、一部の言語の文字を示す言語毎の文字データが一部言語文字データとして取得される。文字データ取得部112は、一部言語文字データを言語毎に別個のストリームとして多重化部114に出力する。
【0018】
構成情報取得部113は、放送番組や放送に伴って提供されるサービスを構成するための情報である構成情報を取得する。構成情報は、放送番組やサービスの構成要素であるアセットのリストや、それらの諸要件を示す情報を含む。アセットとは、番組の構成要素である要素データである。要素データは、例えば、個々のストリームの音声データ、映像データ、文字データ等である。構成情報には、番組を構成する複数の言語の文字データに関する情報として、一部言語文字データ、多言語文字データに関する情報が含まれる。即ち、放送で提供される構成情報取得部113は、取得した構成情報を多重化部114に出力する。構成情報として、例えば、MMT−SI(MMT−System Information)を構成するMPT(MMT Package Table)が含まれる。MPTの例については後述する。
【0019】
多重化部114は、音声映像データ取得部111から入力された映像データならびに音声データ、文字データ取得部112から入力された一部言語文字データ及び構成情報取得部113から入力された構成情報を多重化して、所定の形式の多重化データを生成する。所定の形式とは、例えば、TLV(Type Length Value)パケットである。多重化部114は、生成した多重化データを暗号化部115に出力する。
暗号化部115は、多重化部114から入力された多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES:Advanced Encryption Standard)を用いて暗号化する。暗号化部115は、暗号化した多重化データを送信部116に出力する。 送信部116は、暗号化部115から入力された多重化データを受信装置31に放送伝送路12を介して送信する。ここで、送信部116は、ベースバンド信号である多重化データで所定の搬送周波数を有する搬送波を変調させて、搬送周波数に対応したチャネル帯域の電波(放送波)をアンテナ(図示せず)により放射する。
【0020】
(MPTのデータ構造)
次に、構成情報に含まれるMPTの例について説明する。
図3は、MPTの例を示す図である。MPTは、アセット毎にアセットタイプ(asset_type)、ロケーション情報(MMT_general_location_info())及びアセット記述子領域(asset_descriptors_byte)を含む。アセットタイプ(asset_type)には、アセットの種類を示す符号が記述される。アセットタイプ(asset_type)として、例えば、HEVCで符号化された映像データを示すhcv1、MPEG−4オーディオで符号化された音声データを示すmp4a、タイムドテキストを示すstppなどのいずれかが記述される。タイムドテキストとは、字幕又は文字スーパーで提供される文字データを意味する。アセット記述子領域(asset_descriptors_byte)には、アセット毎の記述子が記述される領域である。アセット毎の記述子として、例えば、文字データに係るMH−データ符号化方式記述子(MH−Data_Compound_Descriptor())[後述]が記述される。
【0021】
次に、MPTに記述されるロケーション情報(MMT_general_location_info())について説明する。
図4は、ロケーション情報のデータ構成の例を示す図である。
ロケーション情報(MMT_general_location_info())には、ロケーションタイプ(location_type)が含まれる。ロケーションタイプ(location_type)は、データフロー、つまり伝送に用いられる伝送路の種別を示す。例えば、ロケーションタイプ(location_type)として、「0x00」、「0x02」などのいずれかの値が記述される。
「0x00」は、本ロケーション情報(MMT_general_location_info())を含むMPTが伝送されるIPデータフロー、つまり、放送伝送路12を示す。「0x02」は、IPv6データフロー、つまり、IPv6形式のIPアドレスで指定されるサーバー装置21を送信元又は宛先とする通信伝送路22を示す。ロケーションタイプ(location_type)として、「0x00」が記述される場合には、ロケーション情報(MMT_general_location_info())において、伝送されるパケットのパケットID(packet_id)が指定される。ロケーションタイプ(location_type)として、「0x02」が記述される場合には、ロケーション情報(MMT_general_location_info())において、送信元IPv6アドレス(ipv6_src_addr)、宛先IPv6アドレス(ipv6_dst_addr)、宛先ポート番号(dst_port)及びパケットID(packet_id)が指定される。
【0022】
図5は、MH−データ符号化方式記述子の例を示す図である。
MH−データ符号化方式記述子(MH−Data_Compound_Descriptor)には、付加識別情報(additional_data_component_info)が含まれる。付加識別情報(additional_data_component_info)には、図6に示すデータ構成を有する付加識別情報(Additional_Arib_Subtitle_Info())が記述される。
【0023】
付加識別情報(Additional_Arib_Subtitle_Info())には、言語コード(ISO_639_language_code)と字幕タイプ(type)が含まれる。言語コード(ISO_639_language_code)として、アセットに係る文字データが示す文字の言語を示す言語コードがアルファベット3文字で記述される。例えば、言語コード「jpn」は、日本語を示し、言語コード「eng」は、英語を示す。字幕タイプ(type)として、文字データにより提供される放送サービスの種別を示す値が記述される。例えば、字幕タイプ「00」は、字幕放送を示し、字幕タイプ「01」は、文字スーパーを示す。
【0024】
図7は、伝送される文字データの言語の設定例を示す図である。
この設定例では、1つの番組において4言語の字幕放送に係る文字データが伝送される場合が仮定されている。各言語の文字データは、それぞれ独立したアセットとして扱われる。各アセットは、アセットID(asset_id_byte)を用いて識別される。いずれのアセットについても、アセットタイプ(asset_type)として、文字データを示す「stpp」が指定され、字幕タイプ(type)として字幕放送を示す「00」が指定されている。
【0025】
アセットID「0x10」に係る言語コード「eng」とロケーションタイプ「0x00」の指定は、英語の文字データが放送伝送路12で伝送されることを示す。アセットID「0x11」に係る言語コード「fra」とロケーションタイプ「0x02」の指定は、フランス語の文字データが通信伝送路22で伝送されることを示す。アセットID「0x12」に係る言語コード「zho」とロケーションタイプ「0x02」の指定は、中国語の文字データが通信伝送路22で伝送されることを示す。アセットID「0x13」に係る言語コード「jpn」とロケーションタイプ「0x00」の指定は、日本語の文字データが放送伝送路12で伝送されることを示す。従って、これらの設定は、放送番組で英語、フランス語、中国語、日本語の文字放送が提供されることを示す。英語と日本語それぞれの文字放送の内容を示す文字データは一部言語文字データとして送信装置11から放送伝送路12を介して伝送される。フランス語と中国語それぞれの文字放送の内容を示す文字データは、多言語文字データとしてサーバー装置21から通信伝送路22を介して伝送される。
【0026】
(受信装置の構成)
次に、受信装置31の構成について説明する。
図8は、本実施形態に係る受信装置31の構成を示すブロック図である。受信装置31は、受信部311、復号部312、分離部313、音声復号部314、拡声部316、映像復号部317、表示合成部318、表示部319、記憶部322、操作入力部323、制御部331及び通信部341を含んで構成される。
【0027】
受信部311は、送信装置11から放送伝送路12を介して伝送された放送波を受信する。受信部311は、制御部331から入力された放送チャンネル信号が示すチャンネルの周波数帯域(放送チャンネル帯域)を特定する。受信部311は、例えば、チューナーである。受信部311は、放送波として受信した放送チャンネル帯域の受信信号を復号部312に出力する。
【0028】
復号部312は、受信部311から入力された受信信号をベースバンド信号である多重化データ(暗号化されている)に復調する。復号部312は、復調した多重化データ、送信装置11の暗号化部115で用いられた方式に対応する復号方式(例えば、AES)で復号し、復号した多重化データを生成する。復号部312は、生成した多重化データを分離部313に出力する。
【0029】
分離部313は、復号部312から入力された多重化データから映像データ、音声データ、一部文字データ及び構成情報に分離する。分離部313は、一部文字データと構成情報を制御部331に出力する。また、分離部313は、音声データを音声復号部314に出力し、映像データを映像復号部317に出力する。
【0030】
音声復号部314は、分離部313から入力された音声データを、符号化に用いられた符号化方式(例えば、MPEG−4 オーディオ)に対応する復号方式で復号し、元の音声データを生成する。音声復号部314は、復号した音声データを拡声部316に出力する。
拡声部316は、音声復号部314から入力された音声データが示す音声を再生する。拡声部316は、例えば、スピーカを含んで構成される。
【0031】
映像復号部317は、分離部313から入力された映像データを、符号化に用いられた符号化方式(例えば、HEVC)と対応する復号方式で復号し、元の映像データを生成する。復号した映像データは、各時刻における映像(フレーム画像)を形成する信号値を示すデータである。映像復号部317は、復号した映像データを表示合成部318に出力する。
【0032】
表示合成部318は、映像復号部317から入力された映像データと、制御部331から入力された各種の画面データとを合成し、表示用の映像を示す映像データを生成する。画面データには、例えば、受信装置31の機能を設定するための機器設定画面データ、放送チャンネルを選択するための選局画面データ、等がある。
表示部319は、表示合成部318から入力された映像データに基づく映像を再生する。従って、表示部319には、受信した映像データに係る映像に各種の画面が重畳して表示される。表示部319は、例えば、ディスプレイを含んで構成される。
【0033】
記憶部322は、各種のデータを記憶する。記憶部322は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard−disk Drive)、フラッシュメモリ、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はそれらの組み合わせを含んで構成される。記憶部322に記憶されるデータには、例えば、機器設定画面データ、機器設定データ、ガイダンス表示テンプレート、文字変換テーブル、フォントデータなどがある。機器設定画面データは、機器設定画面を表すデータである。機器設定データは、設定された機器設定を示すデータである。機器設定には、設定された言語を示す設定言語が含まれる。ガイダンス表示テンプレートは、文字データの言語を選択するためのガイダンス表示データを生成するためのデータである。文字変換テーブルは、言語毎の文字データに含まれる文字コードの復号に用いられるデータである。フォントデータは、言語毎の文字の大きさや字体を示すデータである。
【0034】
操作入力部323は、ユーザーによる操作入力を受け付けて生成される操作信号を取得し、取得した操作信号を制御部331に出力する。操作信号は、例えば、電源のオン/オフを示す信号、放送波の受信チャンネルを示す信号、ガイダンス表示の言語を指示する信号、機器設定画面上の設定項目の内容を指示する信号、等がある。操作入力部323は、例えば、操作ボタン、リモートコントローラ、携帯端末装置等の電子機器から操作信号を受信する入力インタフェース、等である。
【0035】
制御部331は、受信装置31の種々の動作を制御する。例えば、制御部331は、分離部313から入力された構成情報から1つの番組における文字データの言語を判定する。判定した言語の数が複数であるとき、受信装置31の機能に係る言語設定において設定された設定言語と同一の言語を他の言語よりも優先して表す通知情報を示す画面データを表示合成部318に出力する。表示部319に表示される通知情報は、判定された言語の一覧を含み、設定言語と同一の言語を他の言語よりも優先して表示する。制御部331は、操作入力部323からの入力信号に基づいて、通知情報が表す複数の言語のいずれかを選択し、選択した言語の文字データが示す文字を表す画像データを示し、その文字を表す表示部319に表示させる。
通信部341は、通信伝送路22を介してサーバー装置21との間で各種のデータを送受信する。通信部341は、例えば、通信インタフェースである。
【0036】
(制御部の構成)
次に、本実施形態に係る制御部331の構成について説明する。
図9は、本実施形態に係る制御部331の構成を示すブロック図である。
制御部331は、機器設定部332、選局部333、言語判定部334、言語選択部335、文字データ取得部336及び表示制御部337を含んで構成される。
【0037】
機器設定部332は、受信装置の機能に関する機器設定を定め、定めた機器設定を示す機器設定データを記憶部322に記憶する。機器設定の項目には、言語設定が含まれる。言語設定は、受信装置31が自装置の機能に係るメッセージの表示に用いられる言語を設定するための項目であり、メッセージには、自装置の機能を案内するためのメッセージや、自装置の動作状態を通知するためのメッセージなどが含まれる。言語設定により設定された言語が設定言語である。機器設定部332は、記憶部322から予め記憶させておいた機器画面設定データを読み出し、読み出した機器設定画面データを表示合成部318に出力する。これにより、機器設定部332は、機器設定画面を表示させる。機器設定部332は、言語設定において設定可能な複数の言語のうち、操作入力部323からの入力信号が指示する言語を特定する。
【0038】
機器設定部332は、特定した言語を設定言語として含む機器設定データを生成し、生成した機器設定データを記憶部322に記憶する。機器設定部332が機器設定画面を表示させるタイミングは、例えば、受信装置31の初回の起動時、その他、操作入力部323から機器設定を指示する入力信号が入力される時点である。なお、予めデフォルトの設定言語を含んだ機器設定データが記憶部322に予め記憶されてもよい。
【0039】
選局部333は、操作入力部323から入力された入力信号で指定される放送チャンネルを選択し、選択した放送チャンネルを示す放送チャンネル信号を受信部311に出力する。これにより、選局部333は、受信部311に対して選択した放送チャンネルに対応したチャンネル帯域の放送波を受信させることができる。記憶部322には、放送チャンネルを選択するための選局画面データを予め記憶しておく。選局部333は、選局画面データを読み取り、読み取った選局画面データを表示合成部318に出力することにより、表示部319に選局画面を表示させてもよい。
【0040】
言語判定部334は、分離部313から入力された構成情報からMPTを検出し、検出したMPTに基づいて1つの放送番組に係る文字データ毎の言語を判定する。判定した言語を放送言語と呼ぶ。ここで、言語判定部334は、アセット毎にアセットタイプ(asset_type)、ロケーション情報(MMT_general_location_info())及びアセット記述子領域(asset_descriptors_byte)を参照する。言語判定部334は、アセットタイプ(asset_type)に記述された値が「stpp」であるアセットを文字データに係るアセットと判定する。言語判定部334は、アセット記述子領域(asset_descriptors_byte)に記述される付加識別情報(Additional_Arib_Subtitle_Info())に含まれる言語コード(ISO_639_language_code)が示す言語を、当該アセットの放送言語と判定する。
【0041】
なお、言語判定部334は、ロケーション情報(MMT_general_location_info())に記述された値が「0x00」であるアセットが放送伝送路12で伝送されるアセットと判定し、その値が「0x02」であるアセットが通信伝送路22で伝送されるアセットと判定する。言語判定部334は、値が「0x02」である場合には、ロケーション情報(MMT_general_location_info())に記述された送信元アドレスとしてサーバー装置21のIPアドレスを特定する。
言語判定部334は、アセット毎に判定した文字データの放送言語、伝送経路を示すデータを言語選択部335に出力する。
【0042】
言語選択部335は、言語判定部334から入力されるデータが示す放送言語が複数であるか、1個以下であるかを判定する。1個である場合には、その1個の放送言語を表示言語として選択する。複数である場合には、言語選択部335は、次に説明する処理を行う。言語選択部335は、記憶部322からガイダンス表示テンプレートを読み出す。言語選択部335は、機器設定データを参照して、放送言語のうち設定言語と同一の言語が含まれるか否かを判定する。設定言語と同一の言語が含まれる場合、その同一の言語の表示の順序を他の放送言語の表示よりも優先した順序に定める。他の放送言語の表示の順序を、任意の順序、例えば、アセットIDの昇順に定める。なお、放送言語に設定言語と同一の言語が含まれない場合には、全ての放送言語の順序を、任意の順序、例えば、アセットIDの昇順に定める。
【0043】
言語選択部335は、定めた順序でアセット毎の放送言語の表示をガイダンス表示テンプレートに配列することにより、ガイダンス表示データを生成する。ここで、言語選択部335は、設定言語の文字変換テーブルを参照して各アセットの放送言語を表す文字の文字コードを復号し、所定のフォントデータで指定されるサイズ、字体で表された放送言語の表示を生成する。言語選択部335は、生成したガイダンス表示データを表示合成部318に出力することにより、表示部319に通知情報としてガイダンス表示を設定言語で表示させる。なお、言語選択部335がガイダンス表示を表示させるタイミングは、例えば、次の(1)〜(3)のいずれかの時点から所定期間(例えば、15秒間)内である。(1)受信装置31の電源投入後において多言語文字放送で提供されるテキスト画面の表示が開始されるとき、(2)その放送番組の放送時間が終了し次の多言語文字放送の放送番組が開始されるとき、(3)受信チャンネルの切り替えにより受信される多言語文字放送の放送番組が変更されるとき。
言語選択部335は、操作入力部323から入力された入力信号が指示する放送言語を、表示言語として選択する。言語選択部335は、選択した表示言語と、当該表示言語に係るアセットの伝送経路を示すデータを文字データ取得部336に出力する。
【0044】
文字データ取得部336は、言語選択部335から入力されたデータが示す表示言語に係るアセットの文字データを、当該データが示す伝送経路で受信した受信信号から取得する。伝送経路として放送伝送路12が指定される場合には、文字データ取得部336は、分離部313から入力された一部言語文字データから当該アセットの文字データを抽出する。伝送経路として通信伝送路22が指定される場合には、文字データ取得部336は、通信部341から入力される多言語文字データから当該アセットの文字データを抽出する。文字データ取得部336は、取得した文字データと表示言語を示す表示言語データとを表示制御部337に出力する。
【0045】
表示制御部337は、文字データ取得部336から入力された文字データが示す文字を、分離部313から入力された構成部に含まれるレイアウト情報が示す表示領域に配置したテキスト画面を示すテキスト画面データを生成する。ここで、表示制御部337は、文字データを構成する個々の文字コードを、記憶部322に記憶された文字変換データを用いて復号し、文字データにおいて指定されたフォントデータが示す大きさ、字体の文字を含んだテキスト画面を構成する。表示制御部337は、生成したテキスト画面データを表示合成部318に出力することにより、表示部319にテキスト画面を映像に重ね合わせて表示させる。
【0046】
(ガイダンス表示)
次に、本実施形態に係るガイダンス表示の例について説明する。
図10は、本実施形態に係るガイダンス表示の一例を示す図である。
図10に示す例では、受信装置31の表示部319の右上端の近傍にガイダンス表示GD11が表示されている。この位置は、表示部319の他の頂点よりも右上端に近接しているので、ガイダンス表示GD11の視認が容易であり、重ね合わせられる映像の視認に支障をきたさない位置である。ガイダンス表示GD11には、放送される文字データの言語として、英語、フランス語、中国語、日本語を設定言語である英語を用いてそれぞれ示す「English」、「French」、「Chinese」、「Japanese」の文字がその順序で上から下に向けて表示される。設定言語と同一の言語である英語を意味する「English」の表示が、最上位に表示される。
【0047】
図11は、本実施形態に係るガイダンス表示の他の例を示す図である。
図11に示すガイダンス表示GD12には、放送される文字データの言語として、中国語、英語、フランス語、日本語を設定言語である中国語を用いてそれぞれ示す「中文」、「英文」、「法文」、「日文」の文字がその順序で上から下に向けて表示される。設定言語と同一の言語である中国語を意味する「中文」の表示が、最上位に表示される。なお、図11では、受信装置31と表示部319の表示が省略されているが、ガイダンス表示GD12は、表示部319において図10に示すガイダンス表示GD11と同じ位置に表示されてもよいし、ユーザーの操作入力に応じて可変であってもよい。このように、多言語の文字放送が放送されるとき、提供される言語の表示のうち設定言語と同一の言語の表示が、他の言語の表示よりも優先した順序で表示され、それらの言語の表示が設定言語で表示される。従って、ユーザーは、番組毎に変化する多言語の文字放送で放送される言語から、ユーザー所望の表示言語を容易に選択することができる。
【0048】
(受信処理)
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図12は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)受信部311は、送信装置11から伝送された放送波を受信する。復号部312は、受信した放送波を復調して暗号化された多重化データに変換し、変換された多重化データを復号する。分離部313は、多重化データを映像データ、音声データ、一部言語文字データ及び構成情報に分離する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)言語判定部334は、分離部313から入力された構成情報からMPTを検出し、検出したMPTに基づいて1つの放送番組に係る文字データ毎の放送言語を判定する。その後、ステップS103に進む。
【0049】
(ステップS103)言語選択部335は、放送言語が複数であるか否かを判定する。複数と判定される場合には(ステップS103 YES)、ステップS104に進む。1個と判定される場合には(ステップS103 NO)、言語選択部335は、その1個の放送言語を表示言語と定め、その後、ステップS107に進む。
(ステップS104)言語選択部335は、機器設定データを参照して設定言語を特定する。その後、ステップS105に進む。
(ステップS105)言語選択部335は、設定言語と同一の放送言語を先頭とすることで他の放送言語よりも優先した順序で、放送言語の表示を配列したガイダンス表示を構成する。言語選択部335は、構成したガイダンス表示を通知情報として表示部319に表示させる。その後、ステップS106に進む。
【0050】
(ステップS106)言語選択部335は、操作入力部323から入力された入力信号が示す放送言語を表示言語として選択する。その後、ステップS107に進む。その後、ステップS107に進む。
(ステップS107)表示制御部337は、選択された表示言語の文字データが示す文字を、その表示言語で所定の表示領域に配置したテキスト画面を表示部319に表示させる。その後、図12に示す処理を終了する。
【0051】
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置31は、各番組における文字データの言語を判定する言語判定部334を備える。文字データの言語の数が複数であるとき、自装置の機能に関する機器設定において設定された設定言語と同一の言語を他の言語よりも優先して表す通知情報を出力し、通知情報が表す複数の言語のいずれかを選択する言語選択部335を備える。また、受信装置31は、言語選択部335が選択した言語の文字データが示す文字を表示させる表示制御部337を備える。
この構成により、複数の言語で提供される文字放送において提供される言語のうち設定言語が通知情報において優先して表されるので、設定言語の選択が促される。そのため、番組において提供される言語が多い場合や、提供される言語が番組により異なる場合でもユーザー所望の言語を設定言語として予め設定しておくことで、その言語の選択が容易になる。
【0052】
また、言語選択部335が出力する通知情報において、複数の言語の表示が設定言語を用いて表される。
この構成により、ユーザー所望の言語又は理解できる言語を設定言語として予め設定しておくことで、文字放送で提供される言語の選択が容易になる。
【0053】
また、受信装置31は、受信部311が放送で受信した受信信号から放送で伝送される一部の言語の文字データを取得し、通信部341が通信で受信した他の言語の文字データを取得する文字データ取得部336を備える。
この構成により、放送事業者が複数の言語のうち一部の言語を放送で提供し、他の言語を通信で提供することにより、提供経路を使い分ける場合や、その使い分けが変化する場合においても、ユーザーは提供される全ての言語から所望の言語の文字放送を選択できる。
【0054】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
本実施形態に係る受信装置31(図8)において、言語選択部335(図9)は、各アセットの放送言語のうち、文字データが示す文字を表示できない言語(表示不能言語)が含まれているか否かを判定する。言語選択部335は、例えば、その放送言語の文字を復号するための文字変換テーブルと、その放送言語の文字の大きさと字体に係るフォントデータの一方又は両方が記憶部322(図8)に記憶されていない場合、その放送言語を表示不能言語と判定する。つまり、言語選択部335(図9)は、受信装置31が復号できないことと、フォントが対応していないことのいずれか又は両者を満たす言語を表示不能言語として選択する。言語選択部335は、上述したガイダンス表示において、表示不能言語と判定した放送言語の表示を、表示できると判定した放送言語よりも低い視認性で表されたガイダンス表示を構成する。但し、言語選択部335は、表示不能言語の表示を完全に消去しなくてもよいし、消去してもよい。
【0055】
次に、本実施形態に係るガイダンス表示の例について説明する。
図13は、本実施形態に係るガイダンス表示の一例を示す図である。
ガイダンス表示GD21が表す放送言語とそれらの表示順序は、ガイダンス表示GD11とそれぞれ同一である。但し、ガイダンス表示GD21では、表示不能言語と判定された中国語を示す「Chinese」の表示領域には灰色の網掛けが重畳され、他の表示領域には網掛けが重畳されていない。「Chinese」の表示領域の背景の輝度を、他の表示領域よりも低下させることで、中国語を示す「Chinese」の表示の視認性が、他の放送言語の表示よりも低く表示される。
【0056】
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図14は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る受信処理は、図12に示す受信処理に対し、さらにステップS111及びS112の処理を有する。図14に示す受信処理は、ステップS104の終了後、ステップS111に進む。
【0057】
(ステップS111)言語選択部335は、各アセットの放送言語のうち表示不能言語が含まれているか否かを判定する。含まれていると判定するとき(ステップS111 YES)、ステップS112に進む。含まれていないと判定するとき(ステップS111 NO)、ステップS105に進む。
(ステップS112)言語選択部335は、表示不能言語の表示を他の放送言語の表示よりも視認性を低下させ、かつ、設定言語と同一の放送言語の表示を先頭とすることで他の放送言語よりも優先して、放送言語の表示を配列したガイダンス表示を構成する。言語選択部335は、構成したガイダンス表示を通知情報として表示部319に表示させる。その後、ステップS106に進む。
【0058】
以上に説明したように、本実施形態に係る言語選択部335が出力する通知情報において、表示制御部337により表示不可能な言語の表示が、表示可能な言語の表示よりも低い視認性で表される。
この構成により、ユーザーは、提供される全ての言語のうち所望の言語が表示可能か否かを直感的に認識することができる。そのため、ユーザーには、表示可能な他の言語を選択するか否か、視聴を取りやめるか否かなどの判断が促される。
【0059】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
本実施形態に係る受信装置31(図8)において、通信部341(図8)が通信伝送路22(図1)に接続されているか否かを判定する。例えば、通信伝送路22が有線である場合には、通信部341は、通信伝送路22から入力される受信信号の電圧が所定の範囲であるとき、接続されていると判定し、その電圧が所定の範囲外であるとき、接続されていないと判定する。また、通信伝送路22が無線である場合には、通信部341は、受信信号のうち所定の無線周波数帯域内の電界強度が所定の電界強度の閾値よりも高いとき、接続されていると判定し、その電界強度が所定の電界強度の閾値以下であるとき、接続されていないと判定する。通信部341は、通信伝送路22に接続されていないことを示す接続不可信号を言語選択部335(図9)に出力する。
【0060】
言語選択部335は、通信部341から接続不可信号が入力されるとき、次に説明する処理を行う。言語選択部335は、放送言語のうち通信で伝送される文字データの放送言語(上述の「他の言語」に相当)の表示を、放送で伝送される文字データの放送言語(上述の「一部の言語」に相当)よりも低い視認性で表されたガイダンス表示を構成する。言語選択部335は、「他の言語」の表示を完全に消去しなくてもよいし、消去してもよい。言語選択部335は、言語判定部334(図9)から入力されるデータが示すアセット毎の伝送経路に基づいて、アセット毎の文字データの言語が「他の言語」に属するか、又は「一部の言語」に属するかを判別することができる。また、言語選択部335は、予め記憶部322に記憶されたメッセージデータを読み出し、読み出したメッセージデータを表示合成部318に出力する。メッセージデータは、ユーザーに対して受信装置31を通信伝送路22への接続を促すための案内メッセージを示すデータである。表示合成部318は、ガイダンス表示データが示すガイダンス表示と、メッセージデータが示す案内メッセージとを互いに異なる位置に映像に重畳された表示データを生成する。表示合成部318(図8)は、生成した表示データを表示部319(図8)に出力することにより、表示部319にガイダンス表示と案内メッセージとを表示させる。
【0061】
次に、本実施形態に係るガイダンス表示、案内メッセージの表示例について説明する。 図15は、本実施形態に係るガイダンス表示、案内メッセージの表示例を示す図である。
図15に示す例では、ガイダンス表示GD31と案内メッセージMS31が、それぞれ表示部319の表示領域の右上端近傍、下部に表示されている。図15に示すガイダンス表示GD31が表す表示言語は、日本語、英語、中国語、フランス語であり、ガイダンス表示GD11(図10)、GD12(図11)、GD21(図13)が示す言語と同一であるが、これらの表示言語の表示順序と表示に用いられる言語が異なる。ガイダンス表示GD31では、設定言語が日本語であるため、「日本語」の表示が、他の表示言語の表示よりも優先して表示され、いずれも日本語を用いて表されている。また、ガイダンス表示GD31では、文字データが通信で伝送される放送言語である「中国語」と「フランス語」の表示領域に灰色の網掛けが重畳され、文字データが放送で伝送される放送言語である「日本語」と「英語」の表示には網掛けが重畳されていない。このことにより、中国語及びフランス語を示す「中国語」及び「フランス語」の表示の視認性が、それぞれ他の放送言語の表示よりも低く表示される。
なお、図15に示す例では、案内メッセージMS31として、「他の字幕を表示するためにはネットワークに接続してください」と、中国語及びフランス語に係る文字放送を表示するために、ユーザーに通信伝送路22への接続を促すためのメッセージが表示される。
【0062】
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図16は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る受信処理は、図12に示す受信処理に対し、さらにステップS121〜S123の処理を有する。図16に示す受信処理は、ステップS104の終了後、ステップS121に進む。
【0063】
(ステップS121)通信部341が通信伝送路22(ネットワーク)に接続されているか否かを判定する。接続されていると判定するとき(ステップS121 YES)、ステップS105に進む。接続されていないと判定するとき(ステップS121 NO)、ステップS122に進む。
(ステップS122)言語選択部335は、通信で伝送される文字データの放送言語の表示を、放送で伝送される文字データの放送言語の表示よりも視認性を低下させる。そして、言語選択部335は、設定言語と同一の放送言語の表示を先頭とすることで他の放送言語よりも優先して、放送言語の表示を配列したガイダンス表示を構成する。言語選択部335は、構成したガイダンス表示を通知情報として表示部319に表示させる。その後、ステップS123に進む。
(ステップS123)言語選択部335は、予め記憶部322に記憶されたメッセージデータを読み出し、読み出したメッセージデータを表示合成部318に出力する。これにより、言語選択部335は、通信伝送路22(ネットワーク)への接続を促すための案内メッセージを表示部319に表示させる。その後、ステップS106に進む。
【0064】
以上に説明したように、本実施形態に係る言語選択部335が出力する通知情報において、通信部341が通信伝送路22に接続されていないとき、他の言語の表示が、一部の言語の表示よりも低い視認性で表される。
この構成により、ユーザーは、提供される全ての言語のうち所望の言語が通信により受信できない言語であるか否かを直感的に認識することができる。そのため、ユーザーには、受信可能な他の言語を選択するか否か、視聴を取り止めるか否かなどの判断や、通信伝送路22への接続状態の確認が促される。
【0065】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。以下、主に第1の実施形態との差異点について説明する。
【0066】
上述した実施形態では、サーバー装置21(図1)が一方向的に多言語文字データを送信する場合を例にした。本実施形態では、放送システム1が放送通信連携システムである場合を例にする。本実施形態では、サーバー装置21は、受信装置31から要求信号を受信するとき、その応答としてアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと呼ぶ)を受信装置31に送信する。このアプリケーションは、所定の記述言語(例えば、HTML5)で記述され、多言語文字データを言語毎に含む。また、このアプリケーションには、多言語文字データの言語を示す言語設定(例えば、lang属性)が記述される。また、当該アプリケーションは多言語文字データの言語のうち、表示言語として選択された言語の文字データが示す文字をその表示言語で所定の表示領域に配置したテキスト画面を表示させるための命令が記述されている。
【0067】
本実施形態に係る送信装置11(図2)において、構成情報取得部113は、制御情報をさらに取得する。制御情報は、アプリケーションの取得先情報としてサーバー装置21のURL(Uniform Resource Locator)や、アプリケーションの起動、停止、等の実行を制御するための情報が含まれる。制御情報は、所定の形式を有するデータ、例えば、MH−アプリケーション情報テーブル(MH−AIT:Application Information Table)として取得される。多重化部114は、構成情報取得部113が取得した制御情報をさらに多重化して多重化データを生成する。
【0068】
本実施形態に係る受信装置31(図8)において、分離部313(図8)は、多重化データからさらに制御情報を分離し、分離した制御情報を制御部331(図8)の文字データ取得部336(図9)に出力する。
文字データ取得部336は、分離部313(図8)から制御情報を取得し、制御情報で指示されたアプリケーションの取得先情報が示すサーバー装置21(図1)に、アプリケーションの取得を指示する要求信号を生成する。文字データ取得部336は、通信部341を介して生成した要求信号をサーバー装置21に送信する。言語判定部334(図9)は、その応答としてサーバー装置21から通信部341(図8)を介してアプリケーションを受信する。文字データ取得部336は、受信したアプリケーションを言語判定部334に出力する。
文字データ取得部336は、言語選択部335(図9)から入力されたデータにおいて伝送経路として通信伝送路22が指定される場合、アプリケーションと当該データとを表示制御部337(図9)に出力する。なお、本実施形態では、文字データ取得部336は、多言語文字データに代えてアプリケーションを受信するため、通信部341(図8)から入力される多言語文字データから表示言語の文字データを抽出する処理を行わない。
【0069】
言語判定部334は、文字データ取得部336から入力されたアプリケーションに記述された言語設定が示す言語を放送言語として判定する。本実施形態では、アプリケーションに含まれる個々の言語の文字データを上述した実施形態における個々のアセットとして扱う。そこで、言語判定部334は、アプリケーションに含まれる個々の言語の文字データを識別するためのアセットIDを付与し、それらのアセット毎の伝送経路が通信伝送路22であると判定する。入力信号により選択された表示言語に係る伝送経路が放送伝送路12である場合には、言語判定部334は、表示言語とその伝送経路を示すデータを言語選択部335に出力する。なお、本実施形態ではMPTには、通信伝送路22で伝送されるアセットに関する情報は含まれない。
【0070】
表示制御部337には、文字データ取得部336からアプリケーションと表示言語を示すデータが入力される場合、つまり、アプリケーションに含まれる文字データの放送言語が表示言語として選択された場合には、分離部313から制御情報を取得する。表示制御部337は、制御情報が当該アプリケーションの起動を示すとき、当該アプリケーションに記述された命令が示す処理を開始する。以下の説明では、アプリケーションに記述された命令が示す処理を行うことを、「アプリケーションを実行する」と呼ぶ。表示制御部337は、アプリケーションの実行として、文字データ取得部336から入力されたデータが示す表示言語の文字データに基づいてテキスト画面データを生成し、生成したテキスト画面データを表示合成部318(図8)に出力する。これにより、表示部319(図8)に表示言語で表されたテキスト画面が映像に重ね合わせて表示される。なお、アプリケーションを制御部331に実行させるためのプログラムは、その他の機能を制御部331に実行させるためのプログラムとは別個のプログラム(ブラウザ)である。
【0071】
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図17は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
本実施形態に係る受信処理は、図12に示す受信処理に対し、さらにステップS131、S132の処理を有する。図17に示す受信処理は、ステップS102の終了後、ステップS131に進む。
【0072】
(ステップS131)文字データ取得部336は、分離部313から制御情報を取得する。その後、ステップS132に進む。
(ステップS132)文字データ取得部336は、制御情報で指示された取得先として、サーバー装置21に対してアプリケーションを要求し、その応答としてアプリケーションを取得する。言語判定部334は、アプリケーションを解析し、当該アプリケーションに含まれる文字データの言語を放送言語として判定する。その後、ステップS103に進む。
【0073】
ステップS104において、言語選択部335は、例えば、アプリケーションに記述されているhasCapabilitiesメソッドの実行として記憶部322に記憶された機器設定データを参照し、参照した機器設定データから設定言語を特定する。hasCapabilitiesメソッドは、アプリケーションの実行に係るプログラムや受信装置31が備える機能の取得を指示する命令である(一般財団法人 IPTVフォーラム、HTML5ブラウザ仕様 IPTVFJ STD−0011、2.1版、3.1.5節、参照)。hasCapabilitiesメソッドにおいて、照会する機能を指定するための引数として“query”と、その機能の補足的な情報を指定するための引数として“param”が利用可能である。hasCapabilitiesメソッドの取り得る値として、“query”、 “param”において指定可能な値が、ハイブリッドキャスト運用規定 IPTVFJ STD−0013、2.0版、8.1.4.2.17.6節に例示されている。本実施形態では、アプリケーションにおいて、“query”に、設定言語を示す値の一例として“SupportLan”が指定され、“param”の1項目である“param1”に言語コードとして“ISO_639_Language_code”を指定されることを想定する。その場合、言語選択部335は、参照した機器設定データから“SupportLan”で指定された項目として設定言語を参照する。そして、言語選択部335は、参照した設定言語の項目から“ISO_639_Language_code”で指定された言語コードを読み取り、読み取った言語コードを返り値として取得することができる。なお、hasCapabilityメソッド以外にも、設定言語の特定を命令する関数がアプリケーションに記述されている場合には、ステップS104において、言語選択部335は、記憶部322に記憶された機器設定データを参照し、設定言語を特定する処理を行ってもよい。
【0074】
ステップS106において、アプリケーションに含まれる文字データの言語のいずれかが表示言語として選択される場合がある。その場合、ステップS107において、表示制御部337(図9)は、アプリケーションの実行として、選択された表示言語の文字データが示す文字を、その表示言語で所定の表示領域に配置したテキスト画面を表示部319に表示させる。
【0075】
なお、アプリケーションは、放送で伝送される映像データが示す映像、選択された表示言語の文字データが示す文字のいずれか又は両者を、表示部319の所定の表示領域に表示させるための命令の記述を含んでもよい(放送コンテンツ内包型アプリケーション)。表示制御部337は、その表示領域に、映像、その文字を含んで構成されるテキスト画面を表示部319に表示させることができる。そのため、文字データの伝送経路によらず、アプリケーションで指定される表示形態や表示領域でテキスト画面が表示部319に表示される。
【0076】
また、アプリケーションは、ガイダンス表示テンプレートを含み、当該ガイダンス表示テンプレートに放送言語の表示を配列してなるガイダンス表示を構成し、そのガイダンス表示を表示部319の所定の表示領域に表示させるための命令の記述を含んでもよい。言語選択部335は、その実行として、ガイダンス表示を構成し、構成したガイダンス表示を表示部319に表示させることができる。アプリケーションは通信で伝送されるので、番組で提供される全ての言語の文字データを通信で受信する段階で、言語選択のためのガイダンス表示が表示される。
【0077】
本実施形態において、文字データを含み、表示言語として選択された言語の文字データが示す文字を、その表示言語で表示させるための命令の記述を含むアプリケーションが通信伝送路22を介して伝送される。言語判定部334は、当該アプリケーションの言語設定に基づいて放送言語を判定し、表示制御部337は、当該アプリケーションの実行として表示言語として選択された文字データが示す文字を表示部319に表示させる。
この構成によっても、複数の言語で提供される文字放送において提供される言語のうち設定言語が通知情報において優先して表されるので、設定言語の選択が促される。また、アプリケーションの記述により放送事業者、サービス事業者は、多様な表示形態やサービス形態で多言語文字放送を実現することができる。
【0078】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的構成を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
【0079】
例えば、上述した実施形態では、主に文字データにより提供される文字放送が、映像や音声と同期した字幕に適用される場合を例にしたが、映像や音声と同期していない文字スーパーに適用されてもよい。
また、上述した実施形態では、設定言語が1個である場合を例にしたが、設定言語の個数は複数でもよい。言語選択部335(図9)は、その複数の設定言語とそれぞれ同一の放送言語の表示をガイダンス表示に配置する順序を、それぞれの放送言語の利用状況に応じて定めてもよい。例えば、言語選択部335は、選択される頻度が高い放送言語ほど優先させてもよいし、設置場所が属する国又は地域の公用語と同一の放送言語をその他の放送言語よりも優先させてもよい。
また、表示制御部337(図9)は、所定の大きさを有するガイダンス表示の表示領域内に、その時点において表示されない放送言語の表示をスクロール操作により表示させてもよい(スクロール表示)。その場合、表示制御部337は、スクロール操作なしに表示させるデフォルトの放送言語の表示として、設定言語と同一の放送言語の表示を含める。
【0080】
また、受信装置31との間で各種のデータが送受信可能であれば拡声部316(図8)、表示部319(図8)、及び操作入力部323(図8)のいずれか又はそれらの組み合わせが省略されてもよい。
また、第2の実施形態、又は第3の実施形態に係る言語選択部335は、視認性を低下させる際、背景の輝度を低下させる他、放送言語を表示する文字の輝度と彩度の一方又は両方を低下させることにより、背景とのコントラストを低下させてもよい(グレーアウト)。
また、言語選択部335は、表示不能言語の表示に対する視認性の低下(第2の実施形態)と、文字データが放送で伝送される放送言語の表示に対する視認性の低下(第3の実施形態)とを実行してもよい。その場合、表示不能言語の表示に対する視認性の低下の態様と、文字データが放送で伝送される放送言語の表示に対する視認性の低下の態様が異なってもよい。また、第4の実施形態に係る言語選択部335も、第2の実施形態に係る言語選択部335と同様に表示不能言語の表示に対する視認性の低下を実行してもよい。
【0081】
上述した実施形態では、各種のデータを伝送する際、MPEG−Hで規定されたMMT(MPEG Media Transport)によるメディアトランスポート方式が用いる場合を例にしたが、その他の多重化方式、例えば、MPEG−2 Systemsで規定された方式が用いられてもよい。また、伝送に係るデータ形式、暗号化方式、符号化方式も、その伝送方式で規定された形式または方式が用いられてもよい。
【0082】
また、上述した実施形態における送信装置11の一部、受信装置31の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、認識データ伝送装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0083】
なお、本発明は次の態様でも実施することができる。
(1)各番組における文字データの言語を判定する言語判定部と、前記文字データの言語の数が複数であるとき、自装置の機能に関する機器設定において設定された設定言語と同一の言語を他の言語よりも優先して表す通知情報を出力し、前記通知情報が表す複数の言語のいずれかを選択する言語選択部と、前記言語選択部が選択した言語の文字データが示す文字を表示させる表示制御部とを備える受信装置。
【0084】
(2)前記複数の言語の表示が前記設定言語を用いて表される(1)の受信装置。
【0085】
(3)前記表示制御部により表示不可能な言語の表示が、表示可能な言語の表示よりも低い視認性で表される(1)または(2)の受信装置。
【0086】
(4)受信部が放送で受信した受信信号から放送で伝送される一部の言語の文字データを取得し、通信部が通信で受信した他の言語の文字データを取得する文字データ取得部を備える(1)から(3)のいずれかの受信装置。
【0087】
(5)前記通信部が通信伝送路に接続されていないとき、前記他の言語の表示が、前記一部の言語の表示よりも低い視認性で表される(4)の受信装置。
【0088】
(6)受信装置における受信方法であって、各番組における文字データの言語を判定する言語判定過程と、前記文字データの言語の数が複数であるとき、自装置の機能に関する機器設定において設定された設定言語と同一の言語を他の言語よりも優先して表す通知情報を出力し、前記通知情報が表す複数の言語のいずれかを選択する言語選択過程と、前記言語選択過程において選択された言語の文字データが示す文字を表示させる表示制御過程とを有する受信方法。
【0089】
(7)受信装置のコンピュータに、各番組における文字データの言語を判定する言語判定手順、前記文字データの言語の数が複数であるとき、自装置の機能に関する機器設定において設定された設定言語と同一の言語を他の言語よりも優先して表す通知情報を出力し、前記通知情報が表す複数の言語のいずれかを選択する言語選択手順、前記言語選択手順において選択された言語の文字データが示す文字を表示させる表示制御手順を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0090】
1…放送システム、11…送信装置、111…音声映像データ取得部、112…文字データ取得部、113…構成情報取得部、114…多重化部、115…暗号化部、116…送信部、12…放送伝送路、13…放送衛星、21…サーバー装置、22…通信伝送路、31…受信装置、311…受信部、312…復号部、313…分離部、314…音声復号部、316…拡声部、317…映像復号部、318…表示合成部、319…表示部、322…記憶部、323…操作入力部、331…制御部、332…機器設定部、333…選局部、334…言語判定部、335…言語選択部、336…文字データ取得部、337…表示制御部、341…通信部
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