特許第6429414号(P6429414)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6429414
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】プロジェクションマッピング方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20181119BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20181119BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20181119BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20181119BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20181119BHJP
【FI】
   G09G5/00 530H
   G09G5/00 510B
   G09G5/00 550C
   G09G5/36 520F
   G09G5/36 520G
   G09G5/36 520K
   G09G5/36 520M
   G09G5/36 520P
   G09G5/38 A
   G09G5/00 510V
   H04N5/74 Z
【請求項の数】12
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-56546(P2017-56546)
(22)【出願日】2017年3月22日
(65)【公開番号】特開2018-159795(P2018-159795A)
(43)【公開日】2018年10月11日
【審査請求日】2017年3月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】517101469
【氏名又は名称】熊視多媒體創意有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
(74)【代理人】
【識別番号】100101661
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100135932
【弁理士】
【氏名又は名称】篠浦 治
(72)【発明者】
【氏名】程 祥龍
【審査官】 越川 康弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−013172(JP,A)
【文献】 特開2016−178448(JP,A)
【文献】 特開2015−192310(JP,A)
【文献】 特開2009−049007(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/170680(WO,A1)
【文献】 AMATERAS Mapper,日本,株式会社オリハルコンテクノロジーズ,2016年 6月11日,URL,https://web.archive.org/web/20160611214930/http://www.orihalcon.co.jp/amateras/mapper
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00−5/42
H04N 5/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージを被投影実体上に投影するプロジェクションマッピング方法であって、
電子装置を利用して、そのプロファイルが該被投影実体のプロファイルとほぼ同一である3Dモデルを作成又はインポートするモデリング工程と、
該電子装置により自由に選択した視角方向から該3Dモデルを含むイメージ画面を取得する取得工程と、
投射装置を利用し、該電子装置中の該視角方向から取得した該イメージ画面を該被投影実体上に投射する投射工程と、
該電子装置中の該3Dモデルに対して回転、変位、縮小拡大の少なくとも1つの動作を行い、該視角方向から取得した該イメージ画面中の3Dモデルのプロファイルを変化させ、該投射装置が投射する該3Dモデルのプロファイルを該被投影実体のプロファイルに完全に一致するまで変化させる調整工程と、
該電子装置に映像データを作成又はインポートし、該映像データを付加イメージに変換する変換工程と、
該付加イメージを調整後の該3Dモデルの表面に設置し、投影モデルを共同形成する投影工程と、
該電子装置により該視角方向から該投影モデルを含む投影イメージ画面を取得する再取得工程と、
該投射装置を利用して該視角方向から該投影イメージ画面を該被投影実体上に投射する再投射工程と、
を含むプロジェクションマッピング方法。
【請求項2】
更に再調整工程を含み、該投射装置、該被投影実体が方向、角度又は位置の少なくとも1つが互いに相対して変化する時、該投影モデルに対して調整を行い直し、該投射装置が投射する該イメージ画面中の該投影モデルを該被投影実体のプロファイルに再度一致させる請求項1に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項3】
更に再モデリング工程を含み、該被投影実体がオリジナルプロファイルから変形プロファイルに変化するとき、該3Dモデルのプロファイルを該変形プロファイルに対応して補正し、その後、再度該投影工程を行う請求項1に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項4】
前記取得工程において、該イメージ画面は、更に背景除去処理によって該視角から取得できる該3Dモデルのプロファイル及びパターンのみ有する請求項1に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項5】
前記取得工程において、該投射装置は、第1投射ユニット及び第2投射ユニットを含み、該視角方向は、第1視角方向及び第2視角方向を含み、該第1投射ユニットは、該第1視角方向から該被投影実体に対して第1イメージ画面を投射し、該第2投射ユニットは、該第2視角方向から該被投射実体に対して第2イメージ画面を投射し、該被投影実体上に該第1イメージ画面及び該第2イメージ画面から共同投射する共同投射領域を生成する請求項1に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項6】
前記取得工程において、該視角方向は、第1視角方向、第2視角方向及び第3視角方向を含み、該投射装置は、該第1投射ユニット、第2投射ユニット及び第3投射ユニットを含み、該第1、第2及び第3投射ユニットが該被投影実体を囲うように設置され、それぞれ該第1視角方向、該第2視角方向及び該第3視角方向から該被投影実体に対して第1投影画面、第2投影画面及び第3投影画面を投射し、該第1、第2、第3投影画面は、該被投影実体の全側表面を共同で囲う請求項1に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項7】
イメージを被投影実体上に投影するプロジェクションマッピング方法であって、
電子装置を利用して、そのプロファイルが該被投影実体のプロファイルとほぼ同一である3Dモデルを作成又はインポートするモデリング工程と、
該電子装置に映像データを作成又はインポートし、該映像データを付加イメージに変換する変換工程と、
該付加イメージを該3Dモデルの表面に設置し、投影モデルを共同形成する投影工程と、
該電子装置により自由に選択した視角方向から該投影モデルを含むイメージ画面を取得する取得工程と、
投射装置を利用し、該電子装置中の該視角方向から取得した該イメージ画面を該被投影実体上に投射する投射工程と、
該電子装置中の該投影モデルに対して回転、変位、縮小拡大の少なくとも1つの動作を行い、該視角方向から取得した該イメージ画面中の投影モデルのプロファイルを変化させ、該投射装置が投射する該投影モデルのプロファイルを該被投影実体のプロファイルに完全に一致するまで変化させる調整工程と、
を含むプロジェクションマッピング方法。
【請求項8】
更に再調整工程を含み、該投射装置、該被投影実体が方向、角度又は位置の少なくとも1つが互いに相対して変化する時、該投影モデルに対して調整を行い直し、該投射装置が投射する該イメージ画面中の該投影モデルを該被投影実体のプロファイルに再度一致させる請求項7に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項9】
更に再モデリング工程を含み、該被投影実体は、オリジナルプロファイルから変形プロファイルに変化するとき、該3Dモデルのプロファイルを該変形プロファイルに対応して補正し、その後、再度該投影工程を行う請求項7に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項10】
前記取得工程において、該イメージ画面は、更に背景除去処理によって該視角から取得できる該投影モデルのプロファイル及びパターンのみ有する請求項7に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項11】
前記取得工程において、該投射装置は、第1投射ユニット及び第2投射ユニットを含み、該視角方向は、第1視角方向及び第2視角方向を含み、該第1投射ユニットは、該第1視角方向から該被投影実体に対して第1イメージ画面を投射し、該第2投射ユニットは、該第2視角方向から該被投射実体に対して第2イメージ画面を投射し、該被投影実体上に該第1イメージ画面及び該第2イメージ画面から共同投射する共同投射領域を生成する請求項7に記載のプロジェクションマッピング方法。
【請求項12】
前記取得工程において、該視角方向は、第1視角方向、第2視角方向及び第3視角方向を含み、該投射装置は、該第1投射ユニット、第2投射ユニット及び第3投射ユニットを含み、該第1、第2及び第3投射ユニットが該被投影実体を囲うように設置され、それぞれ該第1視角方向、該第2視角方向及び該第3視角方向から該被投影実体に対して第1投影画面、第2投影画面及び第3投影画面を投射し、該第1、第2、第3投影画面は、該被投影実体の全側表面を共同で囲う請求項7に記載のプロジェクションマッピング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像又は画像を3D物体に投影するプロジェクションマッピング方法に関し、特に、被投影実体がプロファイル又は方位が変化する時、電子装置によってイメージ画面を迅速に補正することができる投影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクションマッピングは、投影機器を利用して映像を実際の物体に投影する投影技術であり、一般は、芸術又は広告方面の表現方面に使用され、物体表面に設計された映像を投影し、被投影の実際の物体、例えば、建築物の壁、舞台、展示場、又は比較的大型の製品、自動車等の表面に色の変化、模様の変化又はその他の様々な視覚特殊効果等を表現し、非常に人気のある視覚表現技術であり、近年では各種大きさのショーイベントに普及し始めている。
【0003】
現在既知のプロジェクションマッピング技術は、投影機の実際の物体に対する視角を先に記録し、該視角に対して該相対視角に適合する投影映像を設計し、実際の物体の該投影映像に対応する位置及びプロファイルを計算し、投影映像中の実体物体以外の部分を黒塗りした後、設計した投影映像を対応する投影機で放映し、実際の物体表面が映像を放映しているかのようにさせる。
【0004】
但し、該投影技術は、幾つかの主な制限があり、そのうち1つは、投影機の実際物体に相対する視角を先に決定した後、該視角に対応する投影映像を作り、故に投影機と実際の物体の視角が固定されて変更することができず、一旦視角が変化すると投影映像全体を設計し直す必要がある。同様の理由で、実際の物体のプロファイル及び位置と映像設計時の両者とに差異がある場合、映像を設計し直す必要があり、十分に面倒である。また、同じく、先に視角を決定した後、該視角に対応して観測される、被投影物体に合わせた三次元プロファイルを二次元に投影する時の投影映像を設計し、従って、同一物体上に複数の異なる映像を投射したい場合、映像を製作し直す必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、投射装置及び実際の被投影物体の視角、位置、角度、更には被投影物体のプロファイルが変化する時、電子装置に簡単な操作を行い、各種異なる変化に合わせて投影する映像を設定し直すことができ、マッピング映像を設計し直す時間及びコストを低減するプロジェクションマッピング方法を提供することにある。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、使用者が投影時に被投影実体のプロファイルにより生じる死角を減少させることを望み、同一投影実体に対して異なる投影方向にそれぞれ複数のマッピング映像を製作する必要がある時、該複数のマッピング映像を迅速に生成することができるようにすることである。
【0007】
本発明のもう1つの目的は、被投影実体の表面全体をマッピングの表現領域とすることができるようにすることを望み、複数のマッピング映像を異なる方向から共同で投射して合成する必要がある時、被投射実体の全体表面に投射する複数のマッピング映像を迅速に製作させることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成する為、本発明が提供するプロジェクションマッピング方法は、映像を投影実体上に投影し、モデリング工程、取得工程、投射工程、調整工程、変換工程、投影工程、再取得工程及び再投射工程を含む。
【0009】
該モデリング工程において、電子装置を利用して3Dモデルを作成又はインポートし、該3Dモデルの作成方式は制限せず、従来の3D製図ソフトウェアによりエンジニアが被投影実体の実際の写真に基づいて人工モデリングを行うか、レーザ、超音波等のスキャン方式を用いるか、又は空中撮影機を使用して撮影した後モデリングすることができる。
【0010】
該取得工程において、該電子装置は、少なくとも1つの視角方向に基づいて該3Dモデルを含むイメージ画面を取得する。
【0011】
その後、該イメージ画面を作成した後、続いて投射工程及び調整工程を行う。該投射工程において、投射装置を利用して該視角方向から該該イメージ画面を該投影実体に投射し、そのうち、実施時、該投射装置の数量及び種類は、特殊な制限を有していない。
【0012】
該調整工程において、該電子装置中の該3Dモデルに対して回転、変位、縮小拡大のうち少なくとも1種の動作を行い、該投射装置が投射する該イメージ画面中の該3Dモデルのプロファイルを該被投影実体のプロファイルに完全に合わせ、そのうち、該投影モデルのプロファイルが該被投影実体のプロファイルに完全に合っているかを判定する方式は、制限しない。
【0013】
プロファイルを再確認した後、該変換工程において、該電子装置に映像データを作成又はインポートし(幾つかの実施例ではマッピングパターンである)、該映像データを付加イメージに変換し、該投影工程において、該付加イメージを調整した後の該3Dモデルの表面に設置し、投影モデルを共同で形成し、そのうち、本発明は、該変換工程及び該投影工程以外の各工程間の先後の順序を制限しない。
【0014】
続いて、該再取得工程及び再投射工程を行う。該再取得工程において、該電子装置は、該視角方向から該投影モデルを含む投影イメージ画面を取得し、該再投射工程において、該投射装置を利用して該視角方向から該投射イメージ画面を該投影実体上に投射する。
【0015】
また、上記目的を達成する為、本発明が提供する他のプロジェクションマッピング方法は、イメージを投影実体に投影し、モデリング工程、変換工程、投影工程、取得工程、投射工程及び調整工程を含む。
【0016】
そのうち、本方法及び前記方法の差異は、本方法において、先ず該モデリング工程を行い、該変換工程及び該投影工程後、その他の該取得工程、該投射工程及び該調整工程を行い、該再取得工程及び該再投射工程を有さないことにある。但し、このような順序の変化は、依然として該モデリング工程、該変換工程及及び前記方法中の該モデリング工程、該変換工程の内容と一致し、故にここでは、再度説明せず、差異に対して説明を行う。
【0017】
本方法の該投影工程において、先ず該付加イメージを該3Dモデルの表面に設置し、投影モデルを共同で形成し、該取得工程において、該電子装置は、少なくとも1つの視角方向から該投影モデルを含むイメージ画面を含み、該投射工程において、投射装置を利用して該視角の方向から該投影モデルを含む該イメージ画面を該被投影実体上に投射する。
【0018】
最後に、調整工程において、該電子装置中の該投影モデルに対して回転、変位、縮小拡大の少なくとも1つの動作を行い、該投射装置が投射する該イメージ画面中の該投影モデルのプロファイルを該被投影実体のプロファイルに完全に適合させる。
【0019】
また、該2種の方法の実施例において、該プロジェクションマッピング方法は、更に再調整工程を含み、該投射装置、該投影実体の互いに相対して方向、角度又は位置の少なくとも1つが変化する時、該投影モデルに対して調整を再度行い、該投射装置が投射する該イメージ画面中の該投影モデルを再度該被投影実体のプロファイルに合わせる。そのうち、如何に該投射装置、該投影実体の間の位置、方向、角度関係を検出、感知するかは、制限しない。
【0020】
また、該2種の方法の実施例において、該プロジェクションマッピング方法は、再モデリング工程を更に含み、該被投影実体をオリジナルプロファイルから変形プロファイルに変化させ、その後、その他の後続工程を再度行い、該変化後の3Dモデルを利用して生じる該イメージ画面に該被投影実体のプロファイルを再度適合させる。
【0021】
該2種の方法の幾つかの実施例において、該取得工程において、該イメージ画面は、更に、背景削除処理によって該視角により取得できる該投影モデル又は該3Dモデルのプロファイル及びパターンのみを有し、該方法によって該イメージ画面中の不要な部分を減少し、該投射装置が投影するイメージ品質を向上するか、幾つかの実施例において、該電子装置がプログラムを利用して該投影モデルの該3Dモデルのプロファイルを判断することができる。
【0022】
投射装置が発生する変化の応用に対して、該2種の方法の幾つかの実施例において、該取得工程において、該投射装置は、第1投射ユニット及び該2投射ユニットを含み、該視角方向は、第1視角方向及び第2視角方向を含み、該第1投射ユニットは、該第1視角方向から該被投影実体に対して第1イメージ画面を投射し、該第2投射ユニットは、該第2視角方向から該被投影実体に対して第2イメージ画面を投射し、該被投影実体上に該第1イメージ画面及び該第2イメージ画面が共同投射する共同投射領域を発生させ、該共同投射領域において、該被投影実体のプロファイル凹凸によって単一方向の投影時に生じる死角を減少する。
【0023】
もう1種の変化方式は、該2種の方向の幾つかの実施例において、該取得工程において、該視角方向は、第1視角方向、第2視角方向及び第3視角方向を含み、該投射装置は、第1投射ユニット、第2投射ユニット及び第3投射ユニットを含み、該第1、第2及び第3投射ユニットは、該被投影実体を囲うように設置され、それぞれ該第1視角方向、該第2視角方向及び該第3視角方向により、該被投影実体に対して第1投影画面、第2投影画面及び第3投影画面を投射し、該第1、第2、第3投影画面は、該被投影実体の側表面全体を共同に囲い、該被投影実体に投射する該付加イメージの面積を増加する。
【0024】
以上の説明から分かるように、本発明が提供する2種の方法の特徴は、何れも被投影実体及び投射装置の間の角度、位置、方向の変化時に迅速に投影映像を設計し直すことができるようにするためであり、方法上、何れも先ず該モデリング工程中の電子装置に3Dモデルを設置し、その後、表現したい映像データを付加イメージに製作し、該3Dモデルの表面に設置し、投影モデルを生成した後、最後に視角方向に基づいて該投影モデルを含むイメージを取得し、該投射装置に該被投射実体のイメージ画面を投射させ、従来技術の先ず映像の視角を決定し、その他の後続処理を行う技術と異なる。本発明を被投影実体及び投射装置の間の角度、位置、方向上の変化に対して投影映像を設定し直す必要がある時、被投影実体及び投射装置の間の相対変化に合わせて調整を行って設定し直した視角方向により該投影モデルの該イメージ画面を取得し、設定を完成することができる。
【0025】
また、被投影実体のプロファイルが変化する時、該モデリング工程において、該3Dモデルの外形を変化後の被投影実体のプロファイルに対応して取得工程及び後続の投射工程を再度行い、前記従来技術のような視角方向を選択する工程を用いず、該映像データの再製作を開始する。
【0026】
最後に、該被投影実体の該付加映像を呈現できる面積を増加させるか、投射時の死角を減少する必要がある場合、該投射装置中の複数の投射ユニットを利用し、該取得工程において、複数の異なる該視角方向に取得される複数の異なるイメージデータを取得した後、該被投影実体の表面に共同投影することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明のプロジェクションマッピング方法は、投射装置及び実際の被投影物体の視角、位置、角度、更には被投影物体のプロファイルが変化する時、電子装置に簡単な操作を行い、各種異なる変化に合わせて投影する映像を設定し直すことができ、マッピング映像を設計し直す時間及びコストを低減する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明のプロジェクションマッピング方法の実施例の実施フロー説明図である。
図2図1の実施例の実施時のモデリング工程及び取得工程後の説明図である。
図3図1の実施例の実施時の投影工程後の説明図である。
図4図1の実施例の実施時の調整工程後の説明図である。
図5図1の実施例の実施時の変換工程、投影工程及び取得工程後の説明図である。
図6図1の実施例の実施時の再投影工程を行う説明図である。
図7】本発明のプロジェクションマッピング方法のもう1つの実施例の実施フロー説明図である。
図8図7の実施例の実施時のモデリング工程後の説明図である。
図9図7の実施例の実施時の変換工程、投影工程及び取得工程後の説明図である。
図10図7の実施例の実施時の投影工程後の説明図である。
図11図7の実施例の実施時の調整工程後の説明図である。
図12】本発明のプロジェクションマッピング方法の可能実施例を実施するフロー説明図である。
図13図12中の実施例において、3Dモデルのオリジナルプロファイルを変形プロファイルの説明図である。
図14】本発明のプロジェクションマッピング方法の実施例において、被投影実体のプロファイルによりもたらされる陰影を減少するための実施方式の説明図である
図15】本発明のプロジェクションマッピング方法の実施例において、被投影実体に投影する映像データの面積を可能な限り増加させることに使用する実施方式の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の構造、使用及びその特徴についてより一層明確に、詳しく認識及び理解するため、好適実施例を挙げ、図面を合わせて以下に詳細を説明する。
【0030】
図1図6を参照し、図1に示すように、本発明が提供するプロジェクションマッピング方法は、イメージを被投影実体10上に投影し、そのうち1つの方法において、モデリング工程20、取得工程21、投射工程22、調整工程23、変換工程24及び投影工程25、再取得工程26及び再投射工程27を含む。以下に各工程の内容に対して図2図4の実施例とあわせて詳細に説明を行う。
【0031】
図1及び図2に示すように、該モデリング工程20において、先ず電子装置201としてのパソコンのプログラムを利用して3Dモデル202を作成するか、又はその他のパソコンから作成済の3Dモデル202をインポートする。そのうち、該3Dモデル202及び該被投影実体10のプロファイルはほぼ同じであり、その理由は、該3Dモデル202の完全性は、後述のイメージ画面210を生成するとき、異なる投射状況に対応する能力に関係する。該3Dモデル202が該被投影実体10のプロファイルに接近するほど、後述のイメージ画面210を生成する時に対応可能な角度、相対位置、方向上において変化能力が好ましくなれる。特に説明すべきこととして、該3Dモデル202は、必ずしも3つの次元の立体モデルを指すのではなく、該被投影実体10は、平面であってもよく(例えば、フラグ時)、該3Dモデル202は、平面状のモデルであることができ、3Dと称するのは、ただ3つの次元の角度から該取得工程21を行うことができるからである。
【0032】
そのうち、本発明は、該電子装置201の種類を制限せず、一般の家庭用デスクトップパソコン、ノートパソコン、携帯電話及び平板装置等の装置は、何れも該電子装置201の範疇に含まれる。また、本発明も該3Dモデル202の作成方式も制限せず、故に実際の応用において、現在の公知の3D製図ソフトウェアによりエンジニアが実際の実物写真に基づいてモデリングを行うか、レーザ、超音波等走査方式又は空中撮影機を利用して囲って撮影した後にモデリングし、その他の現在詳細に記載していないが、該電子装置201に被投影実体10の3Dモデル202を発生することに用いる方式は、何れも本発明の範疇に属する。
【0033】
該3Dモデル202を作成した後、該取得工程21を行う。該取得工程21において、該電子装置201としての該パソコンは、視角方向222により該3Dモデル202を含むイメージ画面210を取得し、該パソコンのスクリーンでブラウジング確認を行うことができる。そのうち、該視角方向222は、実際の必要に応じて自由に選択を行うことができる。且つ本実施例において、該視角方向222は、これに制限するものではないが、該電子装置201の該スクリーン上で表示される角度方向であり、但し表示に便利にするため、図2は、該視角方向222を示していない。
【0034】
また、本実施例の取得工程21において、該イメージ画面210は、更に、背景除去処理21aによって、該視角方向222から取得できる該3Dモデルのプロファイルのみを見ることができ、そのうち、背景除去処理21aの方式は、制限せず、従来の安置ブラック処理、又はその他のイメージ中の物体に背景除去を行う技術を使用し、図3図4において、該イメージ画面210で見ることができ部分のプロファイルは、該3Dモデル202と一致する。但し、本発明は、該取得工程21において、必ずしも該背景除去処理21aを有するように制限するものではなく、故に、幾つかの実施例において、その他の工程において、該背景除去処理21aを行うことができ、更には、該背景除去処理21aを行わなくともよい。また、幾つかの実施の応用において、該投射装置に該パソコンにイメージを入力できる撮像ユニットを結合し、使用者は、該パソコンにおいて、該投射装置220から該被投影実体10へ向かう状況を直接確認することができ、取得後の該イメージ画面210が該被投影実体10に投射される様子を模擬表示することができる。
【0035】
図1及び図3に示すように、該イメージ画面210を作成した後、該投射工程22において、該投射装置220の投射ユニット221を利用して該視角方向222から該イメージ画面210を該被投影実体10上に投射する。そのうち、本発明は、該投射ユニット221の数量及び種類に対して特殊な制限を行うことはなく、イメージを投射することに用いる投射機器は、何れも本発明に応用することができる。
【0036】
その後、図1図3及び図4を参考とし、投射ユニット221から投射されるイメージ画面210中の該3Dモデル202のプロファイルが実際に該被投影実体10に投射される時、機器、場所の関係又はその他の要素によって実際の被投影実体10と差異を生じる可能性があり、故に該イメージ画面210中の該3Dモデル202に対して関連する回転、変位、縮小拡大等の調整を行う必要があり、該調整工程23に移行する。
【0037】
該調整工程において、該パソコンを利用して該3Dモデル202に対して回転、変位、縮小拡大のうちの少なくとも1つの動作を行い、該投射ユニット221が投射する該イメージ画面210中の該3Dモデル202のプロファイルを該被投影実体10のプロファイルに完全に合わせ、その後、後続のその他の工程を再度行う。
【0038】
但し、特に説明すべきこととして、本実施例において、該超絵師工程23は、該電子装置201を利用して該電子装置201のスクリーン上で見られる該3Dモデル202に対して直接回転、変位、縮小拡大の工程(そのうち、該回転、変位、縮小拡大の動作は、3Dモデル202の自身又は画面中の観察点を変化する位置に対することができる)を行い、該視角方向222が取得した該3Dモデル202に影響を及ぼし、直接該投射ユニット221が投射する該3Dモデル202に対して回転、変位、縮小拡大を行うものではない。
【0039】
また、本発明は、該3Dモデル202のプロファイルが該被投影実体10のプロファイルに合っているかを以下に判定するかの方式は、制限しない。該例において、使用者から直接人工方式で該イメージ画面210中の該3Dモデル202のプロファイルが該被投影実体10と一致するかを判断する。但し、幾つかの実施例において、使用者は、該パソコンにおいて、関連のプログラムのイメージ分析等によって、該撮影ユニットが直接取得する該投射ユニット221が投射する該イメージ画面210、及び該投射ユニット221がある位置で観察できる該被投射実体10のイメージに合わせて両者間のプロファイルの判定及び関連補正を自動でリアルタイムに行う。
【0040】
続いて、図1及び図5に示すように、該変換工程24において、該電子装置201としてのパソコンで作成するか、その他のデータ供給元から映像データ241をインポートし、その後、該映像データ241を、従来のDirectX又はOpenGLの技術を利用して該映像データ241を材質として付加イメージ242に変換する。そのうち、本発明は、該映像データ241を該付加イメージ242に変換する方式を制限せず、該文章で提示されるDirectX又はOpenGLの技術は、説明のためであって制限するものではない。また、本発明は、該映像データ241の詳細な種類も制限せず、幾つかの実施例において、該映像データ241は、静的な画像イメージであることができ、その他の実施例において、該映像データ241は、動的に変化する映像データであることができる。
【0041】
図1図5及び図6に示すように、該付加イメージ242を生成した後、該投影工程25に移行する。該投影工程25において、該付加イメージ242を該調整工程23で調製された該3Dモデル202の表面に設置し、投影モデル243を共同形成し、続いて、再取得工程26及び再投射工程27を行う。
【0042】
該再取得工程26において、該電子装置201により該視角方向222から該投影モデル243を含む投影イメージ画面211を取得し、該投射ユニット221により該視角方向から該投影イメージ画面211を該被投影実体10に投影し、該投射ユニット221に投射された該イメージ画面210中の3Dモデル202を該投影モデル243に変換する。これにより、該投影実体10に該付加イメージ242を呈現する。
【0043】
以上の説明から分かるように、該投影ユニット221の最後に該イメージ画面210中に投影する該投影モデル243が呈現する該付加イメージ242のプロファイルは、該投影工程25において、該3Dモデル202の表面プロファイルを合わせて組み合わせを行い、使用者が該投射装置220が投射する該映像データ241を変化させたい時、該使用者は、直接該投影モデル243上に付加する該付加イメージ242に対して交換調整を行い、変化を反映させ、映像を設定し直す必要がない。
【0044】
また、以上の図1図6の説明は、ただ本発明が提供する方法の多種の実施例のうち1種であり、本発明が提供する他種のプロジェクションマッピング方法について、図7図11に示すように、該方法は、同様に、イメージを被投影実体10に投影し、モデリング工程20、変換工程24、投影工程25、取得工程21、投射工程22及び調整工程23を含む。
【0045】
そのうち、本方法と前記段落で記載される方法の最大の差異は、該方法は、先ず該調整工程23を行った後、該変換工程24及び該投影工程25を行い、該再取得工程26及び該再投射工程27を行う。但し、本方法は、該モデリング工程20後に該変換工程24及び該投影工程25を行い、且つ該再取得工程26及び該再投射工程27を実行しない。なぜならば、本方法において、順序以外、該モデリング工程20、該変換工程24の実際の内容及び前記方法と略同じであり、故にここでは、該モデリング工程20及び該変換工程24の内容に対しては説明せず、直接該投影工程25により説明を開始する。
【0046】
図8に示すようなモデリング工程20及び図9に示すような変換工程24を経た後、同様に図9を参考とし、該投影工程25において、該付加イメージ242を該3Dモデル202の表面に設置し、投影モデル243を共同で形成し、特に注意すべきこととして、本方法の本工程において、該3Dモデル202は、該調整工程23を経て如何なる調整も行っていない。
【0047】
該取得工程21において、該電子装置201としての該パソコンのスクリーン上に表示される角度方向(同様に、本実施例において、該視角方向222は、これに限定するものではないが、該電子装置201のスクリーン上に表示される角度方向であり、但し、表示に便利であるため、図9には同様に該視角方向222を示していない)から該投影モデル243を含むイメージ画面210を取得する。
【0048】
図7図10を参考とし、該投射工程22において、該投射装置220の投射ユニット221を利用し、該視角方向222から該投影モデル243を含む該イメージ画面210を該被投影実体10上に投射する。前記方法のように、投射ユニット221により投射されるイメージ画面210中の該投影モデル243のプロファイルが実際に該被投影実体10上に投射される時、設備、場所の関係又はその他の要素等によって実際の被投影実体10と差異を有する可能性があるので、該調整工程23の部分に移行する。
【0049】
図11に示すように、該調整工程23において、該パソコンのスクリーン上で見られて取得される該イメージ画面210の該投影モデル243に対して回転、変位、縮小拡大の少なくとも1つの動作を行い、該投射ユニット221が投射する該イメージ画面210中の該投影モデル243のプロファイルを該被投影実体10のプロファイルと完全に一致させ、詳細な調整方式及び確認方法は、前記段落中の説明を参考にすることができる。
【0050】
図12に示すように、本発明の他の幾つかの実施例において、更に多く実際の使用時に遭遇する各種状況に合わせ、該プロジェクションマッピング方法は、更に、再調整工程28及び再モデリング工程29を含み、該イメージ画面210において、該調整工程23を経て設定完成後、該投射装置220、該被投射実体10が相互に相対的に方向、角度又は位置の少なくとも1つが変化するか、該被投射実体10のプロファイル及び該3Dモデル202が偏差を有するとしても該投影モデル243に対して調整を行い直し、該投射装置220が投射する該イメージ画面210中の該投影モデル243を再度該被投影実体10のプロファイルに合わせることができる。但し、同様に、本発明は、該状況を判定する方法及び調整方式に対して如何なる制限も有さず、関連内容は、前記段落中の説明を参考にすることができる。
【0051】
そのうち、図12は、前記段落において、図7の記載を合わせ、先ず該変換工程24及び該投影工程25を行い、その後、該調整工程23の方法を行うことを基礎とし、該再調整工程28及び該再モデリング工程29を増加することによって説明を行い、但し、本発明は、該再調整工程28及び該再モデリング工程29が図7に示すような方法で行うことに制限するものではなく、図1に示すような方法に応用し、該再投射工程27後に行うこともできる。
【0052】
図12に示すように、該調整工程23の後、該投射装置220、該被投射実体10の間の位置、方向、角度関係の何れか1つが変化を発生する時、該再調整工程28を実行する。該再調整工程28において、該取得工程21に戻り、該投影モデル243に対して該投射装置220、該被投影実体10の間の位置、方向、角度関係のうちの少なくとも1つの変化を合わせて改めて補正を行い、該投射装置220が投射する該イメージ画面210中の該投影モデル243のプロファイルを変化後の該被投影実体10のプロファイルを一致させ、取得を改めて行う。そのうち、該投射装置220、該被投影実体10の位置、方向、角度関係の間の変化を如何に検出、感知するかは、制限せず、従来の装置、例えば、該投影実体10周囲又はその上の位置に設置するセンサ、角度を検出する回転盤、又は人の眼で観察する等を用いることができる。
【0053】
また、該再調整工程28を行った後(但し必須であると制限するものではない)依然として該イメージ画面210中の該投影モデル243のプロファイル及び該被投影実体10のプロファイルを一致させることができない場合、要因は該モデリング工程20で使用する該被投影実体10のプロファイル及び実際の投影時のプロファイルが、オリジナルプロファイル203から変形プロファイル204に変化することにあり、故に該再モデリング工程29を行う時、図12図13に示すように、該3Dモデル202の外型を該変形プロファイル204及び該オリジナルプロファイル203間の変化に対応し、該3Dモデル202のプロファイルを該変形プロファイル204に補正し、その後、再度後続の取得工程21等のその他の工程を再度行う。最後に投射される該イメージ画面210中の該投影モデル243のプロファイルを該被投射実体10のプロファイルに再度一致させ、そのうち、如何に該3Dモデル202を補正する方式は限定せず、人工方式、又は被投影実体10上にセンサ等の非人工の方式で補正することができる。
【0054】
最後に、本発明の方法の実際の応用上の細節について、ここで補充を加える。幾つかの実施例において、前記二種の方法の実施例に類似し、該取得工程21時、該投影モデル243のプロファイルを判断することに便利にするか、或いは、幾つかの実施例において、該イメージ画面210中に投射する不必要な部分を減少し、該投射装置220が投射するイメージ品質を向上する。該イメージ画面210が該投射工程22を実際に行う前、該背景除去処理21aによって該イメージ画面210を該視角方向222により取得できる該投影モデル243のプロファイル及びパターンのみをもたせる。
【0055】
また、該投射装置220の変化応用について、図14及び図15に示すように、幾つかの実施例において、該被投影実体10のプロファイルの凹凸101によって単一方向から投影時に発生し得る投影死角を減少するため、該投射装置220の該投射ユニット221は、第1投射ユニット221a及び第2投射ユニット221bを含み、該取得工程21において、該視角方向222は、第1視角方向222a及び第2視角方向222bを含み、該第1投射ユニット221aは、該第1視角方向222aから該被投影実体10から第1イメージ画面212aを投射し、該第2投射ユニット221bは、該第2視角方向222bから該被投射実体10に対して第2イメージ画面212bを投射し、該被投射実体10上に該第1イメージ画面212a及び該第2イメージ画面212bにより共同で投射する共同投射領域30を生成する。該共同投射領域30に対して異なる方向から該第1イメージ画面212a及び該第2イメージ画面210aを投影し、該被投射実体10上に投射する映像データ241を共同合成し、該被投射実体10のプロファイルにより凹凸101によって単一方向の投影時に起こる死角を減少させる。
【0056】
他の変化方式は、該被投射実体10上に呈現することができる該映像データ241の面積を増加させるため、鑑賞者に各種異なる角度から該被投影実体10上を呈現する該付加イメージ242(図示せず)を見せている。図7及び図15に示すように、幾つかの実施例において、該取得工程21において、該視角方向222は、第1視角方向222a、第2視角方向222b及び第3視角方向222cを含み、該第1視角方向222a、第2視角方向222b及び第3視角方向222cに合わせてそれぞれ3種の異なる視角方向に対応する第1投影画面213a、第2投影画面213b及び第3投影画面213cを生成する。該投射装置220の該投射ユニット221は、第1投射ユニット221a、第2投射ユニット221bを含み、更に第3投射ユニット221cを含み、該第1、第2及び第3投射ユニット221a、221b、221cは、図に示すように、該被投影実体10を囲うように設置され、それぞれ該第1、第2及び第3視角方向222a、222b、222cから該投影画面213a、213b、213cは、該被投影実体10の全側表面102を共同で囲う。
【0057】
なお、本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0058】
10 被投影実体
101 プロファイル凹凸
102 側表面
20 モデリング工程
201 電子装置
202 3Dモデル
203 オリジナルプロファイル
204 変形プロファイル
21 取得工程
21a 背景除去処理
210 イメージ画面
211 投影イメージ画面
212a 第1イメージ画面
212b 第2イメージ画面
213a 第1投影画面
213b 第2投影画面
213c 第3投影画面
22 投射工程
220 投射装置
221 投射ユニット
221a 第1投射ユニット
221b 第2投射ユニット
221c 第3投射ユニット
222 視角方向
222a 第1視角方向
222b 第2視角方向
222c 第3視角方向
23 調整工程
24 変換工程
241 映像データ
242 付加イメージ
243 投影モデル
25 投影工程
26 再取得工程
27 再投射工程
28 再調整工程
29 再モデリング工程
30 共同投射領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15