(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スレーブ表示装置の各々に表示される画像データの数であるページ数、及び、その画像データの画像サイズは、前記1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データの数である提示済ページ数により決定され、
前記レイアウト表示制御部は、
前記提示済ページ数が前記スレーブ表示装置の台数を超えるときに、前記スレーブ表示装置に表示される画像データの画像サイズを小さくして、前記スレーブ表示装置に前記1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データを順番に全て表示する枚数設定レイアウト表示制御部、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
前記レイアウト表示制御部は、設定時間が経過したときに、前記マスター表示装置に表示された前記指定ページ目の画像データに対してページ送りを行なうことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示システム。
複数ページの画像データのうちの、操作者により指定された指定ページ目の画像データを、並べて配置された複数台の表示装置のうちの、最終台目の表示装置であるマスター表示装置に表示するステップと、
前記マスター表示装置以外の表示装置であるスレーブ表示装置に、前記複数ページの画像データのうちの、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データをページの順番に従って全て表示するステップと、
を具備することを特徴とする表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0017】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係る表示システムの構成において、複数台の表示装置10の配置を示す図である。
【0018】
図1に示されるように、本発明の第1実施形態に係る表示システムは、複数台の表示装置10と、入力検知装置20と、制御装置30と、入力指示装置40と、を具備している。
【0019】
複数台の表示装置10は、図示しないLCD(Liquid Crystal Display)である。
図2に示されるように、複数台の表示装置10は、1台目から最終台目まで順番に左右方向に並べて配置されている。
図1、2に示されるように、本実施形態では、複数台の表示装置10は、例えば、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4であるものとする。1〜4台目の表示装置10−1〜10−4の各々は、画像データを表示するための表示面である画像データ表示領域10Aを備えている。また、
図2に示されるように、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4は、この順番で左から右に並べて配置されている。
【0020】
また、本実施形態では、例えば、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4のうちの最終台目の表示装置10−4は、マスター表示装置とし、それ以外の表示装置10−1〜10−3をスレーブ表示装置としている。マスター表示装置10−4は、例えば、ユーザ(操作者)により指定されている。または、予め指定されている。マスター表示装置10−4は、更に、後述のページ操作部35を表示するための表示面であるページ操作表示領域10Bを備えている。
【0021】
入力検知装置20は、タッチパネルであり、マスター表示装置10−4に設けられている。すなわち、マスター表示装置10−4は、自身のLCDと入力検知装置20(タッチパネル)とにより、タッチパネルディスプレイとして使用される。この入力検知装置20は、操作者がマスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対して指先またはペン先により文字等を入力したとき、マスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対する操作者の入力を検知する。また、入力検知装置20は、操作者がマスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに対して後述のページ操作部35を操作したとき、後述のページ操作部35の操作として、マスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに対する操作者の入力を検知する。
【0022】
入力検知装置20としては、静電容量センサや、光センサが例示される。静電容量センサは、例えば、マスター表示装置10−4のLCDにマトリクス状に配置され、そのLCDに所定距離以下に近接した指示媒体(ペン先または操作者の指先)を検出する。光センサは、マスター表示装置10−4のLCDの各画素に内蔵されることによりマトリクス状に配置され、そのLCDに接触する指示媒体(ペン先または操作者の指先)を検出する。
【0023】
入力指示装置40としては、キーボードや、マウス等のポインティングデバイスが例示される。
【0024】
図1に示されるように、制御装置30は、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4(スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4)と、入力検知装置20と入力指示装置40とに接続されている。この制御装置30は、記憶部31と、制御部32とを具備している。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)であり、入力検知装置20、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4を制御する。記憶部32にはコンピュータプログラムが格納され、制御部31は、そのコンピュータプログラムを実行する。また、操作者が入力指示装置40を操作した場合、制御部31は、入力指示装置40の操作に応じてコンピュータプログラムを実行する。
【0025】
図1に示されるように、制御部31は、画像データ表示制御部33と、入力反映表示制御部34と、ページ操作部35と、レイアウト表示制御部36とを備えている。
【0026】
画像データ表示制御部33は、1ページ目から最終ページ目までの複数ページの画像データのうちの、操作者により指定された指定ページ目の画像データを、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4(スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4)のうちの、最終台目の表示装置であるマスター表示装置10−4に表示する。
【0027】
入力反映表示制御部34は、マスター表示装置10−4に表示された指定ページ目の画像データに対して、操作者により入力された情報を表す入力情報を反映させる。
【0028】
図1、2に示されるように、ページ操作部35は、ページ送り用操作部35Aと、ページ戻し用操作部35Bとを含んでいる。ページ送り用操作部35Aは、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4(スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4)に表示された表示装置10の台数分の画像データに対して、ページ送りを行なうための操作部である。ページ戻し用操作部35Bは、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4(スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4)に表示された表示装置10の台数分の画像データに対して、ページ戻しを行なうための操作部である。
図2に示されるように、ページ操作部35(ページ送り用操作部35A、ページ戻し用操作部35B)は、マスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに表示されている。
【0029】
ページ操作部35(ページ送り用操作部35A、ページ戻し用操作部35B)が操作されたとき、画像データ表示制御部33は、複数ページの画像データのうちの、表示装置10の台数分の画像データをページ操作部35(ページ送り用操作部35A、ページ戻し用操作部35B)の操作に応じてシフトさせた画像データをそれぞれ1〜4台目の表示装置10−1〜10−4(スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4)に表示する。
【0030】
また、入力指示装置40がキーボードである場合、ページ送り用操作部35Aに対応するページ送り用シフトキー(図示しない)と、ページ戻し用操作部35Bに対応するページ戻し用シフトキー(図示しない)とを備えている。
【0031】
ページ操作部35の代わりに、入力指示装置40のシフトキー(ページ送り用シフトキー、ページ戻し用シフトキー)が操作されたときでも、画像データ表示制御部33は、複数ページの画像データのうちの、表示装置10の台数分の画像データを入力指示装置40のシフトキー(ページ送り用シフトキー、ページ戻し用シフトキー)の操作に応じてシフトさせた画像データをそれぞれ1〜4台目の表示装置10−1〜10−4(スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4)に表示する。
【0032】
レイアウト表示制御部36は、1〜4台目の表示装置10−1〜10−4のうちの、マスター表示装置10−4以外の表示装置(スレーブ表示装置10−1〜10−3)に、複数ページの画像データのうちの、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データが順番に全て表示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データの画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくする。
【0033】
ここで、スレーブ表示装置10−1〜10−3の各々に表示される画像データの数であるページ数、及び、その画像データの画像サイズ(幅、高さ)は、予め割り当てられている。
【0034】
レイアウト表示制御部36は、割当設定レイアウト表示制御部36Aを備えている。割当設定レイアウト表示制御部36Aは、割り当てられたページ数、及び、画像サイズ(幅、高さ)に基づいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像サイズ(幅、高さ)を小さくして、スレーブ表示装置10−1〜10−3に1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データを順番に全て表示する。
【0035】
次に、本発明の第1実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)について、
図3〜10を用いて説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)を示すフローチャートである。
図4〜9は、本発明の第1実施形態に係る表示システムの動作において、複数台の表示装置10に表示される画像データの一例を示す図である。
【0036】
例えば、操作者(先生)は、視聴者(生徒)に対して授業で使うための教材として、複数ページの画像データを用いる。複数ページの画像データは、制御装置30の記憶部31に格納されている。または、複数ページの画像データは、制御装置30に入力され、制御装置30の制御部32は、その複数ページの画像データを記憶部31に格納する。
【0037】
図4〜9に示されるように、複数ページの画像データは、アルファベット表記による文書「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「G」、「H」、「I」、「J」、「K」、「L」、「M」、「N」、「O」、「P」、「Q」、「R」、「S」、「T」、「U」、「V」、…を表している。
【0038】
まず、操作者は、入力指示装置40を操作して、制御装置30の記憶部31に格納された複数ページの画像データのうちの1ページ目の画像データ「A」(
図4を参照)を表示するための表示指示を行なう。このとき、
図4に示されるように、制御装置30の制御部32の画像データ表示制御部33は、複数ページの画像データのうちの、1ページ目の画像データ「A」をマスター表示装置10−4に表示する(
図3のステップS11;画像データ表示処理)。
【0039】
操作者が、マスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対して、一定時間以上、入力しない場合(
図3のステップS12−No)、本発明の第1実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)は、後述のステップ14に移行する。
【0040】
一方、操作者は、マスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対して、一定時間以内に、指先またはペン先により文字等を入力する(
図3のステップS12−Yes)。このとき、入力検知装置20は、マスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対する操作者の入力を検知し、入力情報11(
図5を参照)を生成する。入力情報11は、操作者により入力された情報として、マスター表示装置10−4に表示された画像データ(この場合、1ページ目の画像データ「A」)に対する説明文「○○」を表している。
図5に示されるように、入力反映表示制御部34は、1ページ目の画像データ「A」に対して、入力情報11「○○」を反映させる(
図3のステップS13;入力反映表示処理)。
【0041】
操作者が、マスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに対して、一定時間以上、操作しない場合(
図3のステップS14−No)、本発明の第1実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)は、ステップ16に移行する。ここで、画像データの表示を終了する場合は(ステップS16−Yes)、本発明の第1実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)は終了する。画像データの表示を終了しない場合は(ステップS16−No)、上述のステップS12〜S14が行なわれる。
【0042】
一方、操作者は、マスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに対して、例えば、ページ送り用操作部35Aを1回だけ操作する(押下する)。このとき、入力検知装置20は、ページ送り用操作部35Aの操作として、マスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに対する操作者の入力を検知し、シフト指示を制御装置30の制御部32に送信する。このシフト指示は、1回分のページ送りを表している(
図3のステップS14−Yes)。この場合、後述のステップ15に移行する。
【0043】
図6に示されるように、制御部32の画像データ表示制御部33は、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、2ページ目の画像データ「B」をマスター表示装置10−4に表示する。制御部32のレイアウト表示制御部36の割当設定レイアウト表示制御部36Aは、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、入力情報11「○○」が反映された1ページ目の画像データ「A」(以下、単に、1ページ目の画像データ「A」と称する)をスレーブ表示装置10−3に表示する。すなわち、制御部32(画像データ表示制御部33、割当設定レイアウト表示制御部36A)は、シフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1ページ目の画像データ「A」、2ページ目の画像データ「B」を、それぞれ、スレーブ表示装置10−3、マスター表示装置10−4に表示する(
図3のステップS15;割当設定レイアウト表示処理)。
【0044】
このとき、ステップS15(割当設定レイアウト表示処理)において、
図6に示されるように、1ページ目の画像データ「A」は、スレーブ表示装置10−3の画像データ表示領域10Aのうちの1つの割当領域に表示される。スレーブ表示装置10−3の画像データ表示領域10Aは、3分割され、第1〜第3の割当領域を有している。1ページ目の画像データ「A」は、その第3の割当領域に表示される。スレーブ表示装置10−3の第3の割当領域に表示された1ページ目の画像データ「A」の画面サイズは、マスター表示装置10−4に表示された2ページ目の画像データ「B」の画面サイズよりも小さい。
【0045】
その後、画像データの表示を終了しない場合(ステップS16−No)、再度、上述のステップS12〜S15が行なわれる。
【0046】
ステップS15(割当設定レイアウト表示処理)において、
図7に示されるように、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、4ページ目の画像データ「D」がマスター表示装置10−4に表示され、1〜3ページ目の画像データ「A」〜「C」がそれぞれスレーブ表示装置10−3の第1〜第3の割当領域に表示される。
【0047】
スレーブ表示装置10−3の第1の割当領域に表示された1ページ目の画像データ「A」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−3の第2の割当領域に表示された2ページ目の画像データ「B」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−3の第2の割当領域に表示された2ページ目の画像データ「B」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−3の第3の割当領域に表示された3ページ目の画像データ「C」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−3の第3の割当領域に表示された3ページ目の画像データ「C」の画面サイズは、マスター表示装置10−4に表示された4ページ目の画像データ「D」の画面サイズよりも小さい。この場合、スレーブ表示装置10−1〜10−2には、未だ、画像データが表示されない。
【0048】
その後、画像データの表示を終了しない場合(ステップS16−No)、再度、上述のステップS12〜S15が行なわれる。
【0049】
ステップS15(割当設定レイアウト表示処理)において、
図8に示されるように、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、13ページ目の画像データ「M」がマスター表示装置10−4に表示され、10〜12ページ目の画像データ「J」〜「L」がそれぞれスレーブ表示装置10−3の第1〜第3の割当領域に表示される。また、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」がそれぞれスレーブ表示装置10−2に表示される。スレーブ表示装置10−2の画像データ表示領域10Aは、9分割され、第1〜第9の割当領域を有している。この第1〜第9の割当領域は、同一の画面サイズであり、スレーブ表示装置10−3の第1の割当領域と同一のサイズである。この場合、スレーブ表示装置10−1には、未だ、画像データが表示されない。
【0050】
その後、画像データの表示を終了しない場合(ステップS16−No)、再度、上述のステップS12〜S15が行なわれる。
【0051】
ステップS15(割当設定レイアウト表示処理)において、
図9に示されるように、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、22ページ目の画像データ「V」がマスター表示装置10−4に表示され、19〜21ページ目の画像データ「S」〜「U」がそれぞれスレーブ表示装置10−3の第1〜第3の割当領域に表示される。また、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、10〜18ページ目の画像データ「J」〜「R」がそれぞれスレーブ表示装置10−3の第1〜第9の割当領域に表示される。また、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」がそれぞれスレーブ表示装置10−1に表示される。スレーブ表示装置10−1の画像データ表示領域10Aは、9分割され、第1〜第9の割当領域を有している。この第1〜第9の割当領域は、同一の画面サイズであり、スレーブ表示装置10−3の第1の割当領域と同一のサイズである。
【0052】
以上の説明により、本発明の第1実施形態に係る表示システムでは、並べて配置された複数台の表示装置10−1〜10−4と、複数台の表示装置10−1〜10−4に接続された制御装置30と、を具備している。制御装置30は、複数ページの画像データのうちの1ページの画像データ(例えば、
図9に示される22ページ目の画像データ「V」)を指定ページ目の画像データとして操作者が指定するためのページ操作部35と、操作者により指定された指定ページ目の画像データ(22ページ目の画像データ「V」)を、複数台の表示装置10−1〜10−4のうちの、最終台目の表示装置10−4であるマスター表示装置に表示する画像データ表示制御部33と、マスター表示装置10−4以外の表示装置10−1〜10−3であるスレーブ表示装置に、複数ページの画像データのうちの、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データ(例えば、
図9に示される1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」)が順番に全て表示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データ(1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」)の画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データ(22ページ目の画像データ「V」)の画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくするレイアウト表示制御部36と、を具備している。
【0053】
また、本発明の第1実施形態に係る表示システムでは、
図4〜9に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の各々に表示される画像データの数であるページ数、及び、その画像データの画像サイズ(幅、高さ)は、予め割り当てられていて、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aは、それぞれ、9、9、3分割されている。レイアウト表示制御部36は、割り当てられたページ数(例えば、
図9に示されるように割り当てられたページ数「9」、「9」、「3」)、及び、画像サイズ(幅、高さ)に基づいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像サイズ(幅、高さ)を小さくして、スレーブ表示装置10−1〜10−3に1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データ(
図9に示される1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」)を順番に全て表示する割当設定レイアウト表示制御部36Aを備えている。
【0054】
このように、本発明の第1実施形態に係る表示システムによれば、視聴者が数ページの画像データ(例えば、
図9に示される1〜22ページ目の画像データ「A」〜「V」)を一度に閲覧することができる。また、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データ(1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」)の画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データ(22ページ目の画像データ「V」)の画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくするため、現在表示されている画像データが、提示中の画像データ(操作者が説明している画像データ「V」)であるのか、提示済みの画像データ(操作者が説明済みの画像データ「A」〜「U」)であるのかを、視聴者が容易に把握することができる。
【0055】
また、本発明の第1実施形態に係る表示システムでは、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々に表示される画像データのページ数、及び、画像サイズ(幅、高さ)は、
図4〜9に示されるような例に限定されない。
【0056】
図10に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て9分割されていてもよい。
【0057】
図11に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て3分割され、左寄せで縦に並んでいてもよい。
【0058】
図12に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て3分割され、右寄せで縦に並んでいてもよい。
【0059】
図13に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て3分割され、上寄せで横に並んでいてもよい。
【0060】
図14に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て3分割され、下寄せで横に並んでいてもよい。
【0061】
図15に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て4分割されていてもよい。
【0062】
図16に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て2分割され、左寄せで縦に並んでいてもよい。
【0063】
図17に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て2分割され、右寄せで縦に並んでいてもよい。
【0064】
図18に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て2分割され、上寄せで横に並んでいてもよい。
【0065】
図19に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aの各々は、全て2分割され、下寄せで横に並んでいてもよい。
【0066】
図20に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aは、それぞれ、9、9、6分割されていてもよい。
【0067】
図21に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−2の画像データ表示領域10Aは、それぞれ、9分割され、スレーブ表示装置10−3の画像データ表示領域10Aは分割されなくてもよい。
【0068】
図22に示されるように、スレーブ表示装置10−1の画像データ表示領域10Aは9分割され、スレーブ表示装置10−2〜10−3の画像データ表示領域10Aは分割されなくてもよい。
【0069】
[第2実施形態]
本発明の第1実施形態に係る表示システムにおいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3の各々に表示される画像データのページ数、及び、その画像データの画像サイズ(幅、高さ)は、予め割り当てられているが、これに限定されない。本発明の第2実施形態に係る表示システムにおいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3の各々に表示される画像データのページ数、及び、その画像データの画像サイズ(幅、高さ)は、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データの数である提示済ページ数により決定される。第2実施形態では、第1実施形態からの変更点を説明する。
【0070】
図23は、本発明の第2実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。レイアウト表示制御部36は、第1実施形態における割当設定レイアウト表示制御部36Aに代えて、枚数設定レイアウト表示制御部36Bを備えている。
【0071】
枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、提示済ページ数がスレーブ表示装置10−1〜10−3の台数(この場合、「3」を超えるときに、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像サイズ(幅、高さ)を小さくして、スレーブ表示装置10−1〜10−3に1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データを順番に全て表示する。
【0072】
次に、本発明の第2実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)について、
図24〜30を用いて説明する。
図24は、本発明の第2実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)を示すフローチャートである。
図25〜30は、本発明の第2実施形態に係る表示システムの動作において、複数台の表示装置10に表示される画像データの一例を示す図である。
【0073】
まず、
図24に示されるように、前述のステップS11〜S13が実行される。この場合、
図25に示されるように、マスター表示装置10−4には、1ページ目の画像データ「A」が表示されている。
【0074】
操作者は、マスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに対して、例えば、ページ送り用操作部35Aを1回だけ操作する(押下する)。このとき、入力検知装置20は、ページ送り用操作部35Aの操作として、マスター表示装置10−4のページ操作表示領域10Bに対する操作者の入力を検知し、シフト指示を制御装置30の制御部32に送信する。このシフト指示は、1回分のページ送りを表している(
図24のステップS14−Yes)。この場合、後述のステップ25に移行する。
【0075】
図26に示されるように、制御部32の画像データ表示制御部33は、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、2ページ目の画像データ「B」をマスター表示装置10−4に表示する。制御部32のレイアウト表示制御部36の枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1ページ目の画像データ「A」をスレーブ表示装置10−3に表示する。すなわち、制御部32(画像データ表示制御部33、枚数設定レイアウト表示制御部36B)は、シフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1ページ目の画像データ「A」、2ページ目の画像データ「B」を、それぞれ、スレーブ表示装置10−3、マスター表示装置10−4に表示する(
図24のステップS25;枚数設定レイアウト表示処理)。
【0076】
このとき、1ページ目の画像データ「A」が提示済みの画像データとなるが、提示済ページ数「1」がスレーブ表示装置10−1〜10−3の台数「3」を超えていない。そのため、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−3に表示される1ページ目の画像データ「A」の画面サイズを小さくしない。
【0077】
その後、画像データの表示を終了しない場合(ステップS16−No)、再度、上述のステップS12〜S14、S25が行なわれる。
【0078】
ステップS25(枚数設定レイアウト表示処理)において、
図27に示されるように、制御部32の画像データ表示制御部33は、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、4ページ目の画像データ「D」をマスター表示装置10−4に表示する。制御部32のレイアウト表示制御部36の枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜3ページ目の画像データ「A」〜「C」をスレーブ表示装置10−1〜10−3に表示する。すなわち、制御部32(画像データ表示制御部33、枚数設定レイアウト表示制御部36B)は、シフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜4ページ目の画像データ「A」〜「D」を、それぞれ、スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4に表示する。
【0079】
このとき、1〜3ページ目の画像データ「A」〜「C」が提示済みの画像データとなるが、提示済ページ数「3」がスレーブ表示装置10−1〜10−3の台数「3」を超えていない。そのため、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される1〜3ページ目の画像データ「A」〜「C」の画面サイズを小さくしない。
【0080】
その後、画像データの表示を終了しない場合(ステップS16−No)、再度、上述のステップS12〜S14、S25が行なわれる。
【0081】
ステップS25(枚数設定レイアウト表示処理)において、
図28に示されるように、制御部32の画像データ表示制御部33は、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、6ページ目の画像データ「F」をマスター表示装置10−4に表示する。制御部32のレイアウト表示制御部36の枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜5ページ目の画像データ「A」〜「E」をスレーブ表示装置10−1〜10−3に表示する。すなわち、制御部32(画像データ表示制御部33、枚数設定レイアウト表示制御部36B)は、シフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜6ページ目の画像データ「A」〜「F」を、それぞれ、スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4に表示する。
【0082】
このとき、1〜5ページ目の画像データ「A」〜「E」が提示済みの画像データとなり、提示済ページ数「5」がスレーブ表示装置10−1〜10−3の台数「3」を超えている。例えば、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−2〜10−3に表示される4〜5ページ目の画像データ「D」〜「E」の画面サイズを小さくしないで、スレーブ表示装置10−1に表示される1〜3ページ目の画像データ「A」〜「C」の画面サイズを小さくする。
【0083】
この場合、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−1の画像データ表示領域10Aを3分割した第1〜第3の割当領域を生成し、その第1〜第3の割当領域に1〜3ページ目の画像データ「A」〜「C」を表示する。スレーブ表示装置10−1の第1の割当領域に表示された1ページ目の画像データ「A」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−1の第2の割当領域に表示された2ページ目の画像データ「B」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−1の第2の割当領域に表示された2ページ目の画像データ「B」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−1の第3の割当領域に表示された3ページ目の画像データ「C」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−1の第3の割当領域に表示された3ページ目の画像データ「C」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−2に表示された4ページ目の画像データ「D」の画面サイズよりも小さい。
【0084】
その後、画像データの表示を終了しない場合(ステップS16−No)、再度、上述のステップS12〜S14、S25が行なわれる。
【0085】
ステップS25(枚数設定レイアウト表示処理)において、
図29に示されるように、制御部32の画像データ表示制御部33は、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、14ページ目の画像データ「N」をマスター表示装置10−4に表示する。制御部32のレイアウト表示制御部36の枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜13ページ目の画像データ「A」〜「M」をスレーブ表示装置10−1〜10−3に表示する。すなわち、制御部32(画像データ表示制御部33、枚数設定レイアウト表示制御部36B)は、シフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜14ページ目の画像データ「A」〜「N」を、それぞれ、スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4に表示する。
【0086】
このとき、1〜13ページ目の画像データ「A」〜「M」が提示済みの画像データとなり、提示済ページ数「13」がスレーブ表示装置10−1〜10−3の台数「3」を超えている。例えば、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−3に表示される13ページ目の画像データ「M」の画面サイズを小さくしないで、スレーブ表示装置10−1〜10−2に表示される1〜12ページ目の画像データ「A」〜「L」の画面サイズを小さくする。
【0087】
この場合、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−2の画像データ表示領域10Aを3分割した第1〜第3の割当領域を生成し、その第1〜第3の割当領域に10〜12ページ目の画像データ「J」〜「L」を表示する。スレーブ表示装置10−2の第1の割当領域に表示された10ページ目の画像データ「J」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−2の第2の割当領域に表示された11ページ目の画像データ「K」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−2の第2の割当領域に表示された11ページ目の画像データ「J」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−2の第3の割当領域に表示された12ページ目の画像データ「L」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−2の第3の割当領域に表示された12ページ目の画像データ「L」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−3に表示された13ページ目の画像データ「M」の画面サイズよりも小さい。
【0088】
また、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−1の画像データ表示領域10Aを9分割した第1〜第9の割当領域を生成し、その第1〜第9の割当領域に1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」を表示する。スレーブ表示装置10−1の第1〜第9の割当領域に表示された1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」の画面サイズは、同一の画面サイズであり、スレーブ表示装置10−2の第1の割当領域と同一のサイズである。
【0089】
その後、画像データの表示を終了しない場合(ステップS16−No)、再度、上述のステップS12〜S14、S25が行なわれる。
【0090】
ステップS25(枚数設定レイアウト表示処理)において、
図30に示されるように、制御部32の画像データ表示制御部33は、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、22ページ目の画像データ「V」をマスター表示装置10−4に表示する。制御部32のレイアウト表示制御部36の枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、ページ送り用操作部35Aからのシフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」をスレーブ表示装置10−1〜10−3に表示する。すなわち、制御部32(画像データ表示制御部33、枚数設定レイアウト表示制御部36B)は、シフト指示に応じて、複数ページの画像データのうちの、1〜22ページ目の画像データ「A」〜「V」を、それぞれ、スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4に表示する。
【0091】
このとき、1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」が提示済みの画像データとなり、提示済ページ数「21」がスレーブ表示装置10−1〜10−3の台数「3」を超えている。枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」の画面サイズを小さくする。
【0092】
この場合、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−3の画像データ表示領域10Aを3分割した第1〜第3の割当領域を生成し、その第1〜第3の割当領域に19〜21ページ目の画像データ「S」〜「U」を表示する。スレーブ表示装置10−3の第1の割当領域に表示された19ページ目の画像データ「S」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−3の第2の割当領域に表示された20ページ目の画像データ「T」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−2の第2の割当領域に表示された20ページ目の画像データ「T」の画面サイズは、スレーブ表示装置10−3の第3の割当領域に表示された21ページ目の画像データ「U」の画面サイズよりも小さい。スレーブ表示装置10−3の第3の割当領域に表示された21ページ目の画像データ「U」の画面サイズは、マスター表示装置10−4に表示された22ページ目の画像データ「Vの画面サイズよりも小さい。
【0093】
また、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−2の画像データ表示領域10Aを9分割した第1〜第9の割当領域を生成し、その第1〜第9の割当領域に10〜18ページ目の画像データ「J」〜「R」を表示する。スレーブ表示装置10−2の第1〜第9の割当領域に表示された10〜18ページ目の画像データ「J」〜「R」の画面サイズは、同一の画面サイズであり、スレーブ表示装置10−3の第1の割当領域と同一のサイズである。
【0094】
また、枚数設定レイアウト表示制御部36Bは、スレーブ表示装置10−1の画像データ表示領域10Aを9分割した第1〜第9の割当領域に1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」を表示する。
【0095】
以上の説明により、本発明の第2実施形態に係る表示システムでは、
図23〜30に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3の各々に表示される画像データの数であるページ数、及び、その画像データの画像サイズ(幅、高さ)は、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データの数である提示済ページ数により決定される。レイアウト表示制御部36は、提示済ページ数(例えば、
図30に示されるような提示済ページ数「21」)がスレーブ表示装置10−1〜10−3の台数(この場合、「3」)を超えるときに、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像サイズ(幅、高さ)を小さくして、スレーブ表示装置10−1〜10−3に1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データ(
図30に示される1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」)を順番に全て表示する枚数設定レイアウト表示制御部36Bを備えている。
【0096】
このように、本発明の第2実施形態に係る表示システムによれば、視聴者が数ページの画像データ(例えば、
図30に示される1〜22ページ目の画像データ「A」〜「V」)を一度に閲覧することができる。また、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データ(1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」)の画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データ(22ページ目の画像データ「V」)の画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくするため、現在表示されている画像データが、提示中の画像データ(操作者が説明している画像データ「V」)であるのか、提示済みの画像データ(操作者が説明済みの画像データ「A」〜「U」)であるのかを、視聴者が容易に把握することができる。
【0097】
[第3実施形態]
本発明の第1〜第2実施形態に係る表示システムにおいて、操作者は、ページ操作部35(ページ送り用操作部35A)を操作して、マスター表示装置10−4に表示された指定ページ目の画像データに対してページ送りを行なっているが、これに限定されない。本発明の第3実施形態に係る表示システムにおいて、レイアウト表示制御部36は、設定時間が経過したときに、マスター表示装置10−4に表示された指定ページ目の画像データに対してページ送りを行なう。第3実施形態では、第1〜第2実施形態からの変更点を説明する。
【0098】
図31は、本発明の第3実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。レイアウト表示制御部36は、第1実施形態における割当設定レイアウト表示制御部36A、または、第2実施形態における枚数設定レイアウト表示制御部36Bに代えて、時間設定レイアウト表示制御部36Cを備えている。
【0099】
時間設定レイアウト表示制御部36Cは、マスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対して、指先またはペン先により文字等を入力しない時間をカウントする。カウントした時間が設定時間を経過したときに、マスター表示装置10−4に表示された指定ページ目の画像データに対してページ送りを行なう。その後、時間設定レイアウト表示制御部36Cは、第1実施形態における割当設定レイアウト表示制御部36A、または、第2実施形態における枚数設定レイアウト表示制御部36Bと同じ処理を行なう。
【0100】
次に、本発明の第3実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)について、
図32を用いて説明する。
図32は、本発明の第3実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)を示すフローチャートである。
【0101】
まず、
図32に示されるように、前述のステップS11〜S13が実行される。
【0102】
操作者が、マスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対して、指先またはペン先により文字等を入力した場合(
図32のステップS34−No、S16−No、S12−Yes)、前述のステップS13が実行される。
【0103】
操作者が、マスター表示装置10−4の画像データ表示領域10Aに対して、指先またはペン先により文字等を入力しないまま、設定時間が経過した場合(
図32のステップS34−Yes)、時間設定レイアウト表示制御部36Cは、時間設定レイアウト表示処理(ステップ35)を実行する。
【0104】
ステップ35(時間設定レイアウト表示処理)において、時間設定レイアウト表示制御部36Cは、マスター表示装置10−4に表示された指定ページ目の画像データに対してページ送りを行なう。このとき、時間設定レイアウト表示制御部36Cは、第1実施形態におけるステップS15(割当設定レイアウト表示処理)(
図3、4〜9、10〜22を参照)、または、第2実施形態におけるステップS25(枚数設定レイアウト表示処理)(
図24、25〜30を参照)を実行する。
【0105】
以上の説明により、本発明の第3実施形態に係る表示システムでは、レイアウト表示制御部36は、設定時間が経過したときに、マスター表示装置10−4に表示された指定ページ目の画像データに対してページ送りを行ない、スレーブ表示装置10−1〜10−3に、複数ページの画像データのうちの、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データが順番に全て表示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データ(22ページ目の画像データ「V」)の画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくする時間設定レイアウト表示制御部36Cを備えている。
【0106】
このように、本発明の第3実施形態に係る表示システムによれば、視聴者が数ページの画像データ(例えば、
図9、30に示される1〜22ページ目の画像データ「A」〜「V」)を一度に閲覧することができる。また、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データ(1〜21ページ目の画像データ「A」〜「U」)の画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データ(22ページ目の画像データ「V」)の画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくするため、現在表示されている画像データが、提示中の画像データ(操作者が説明している画像データ「V」)であるのか、提示済みの画像データ(操作者が説明済みの画像データ「A」〜「U」)であるのかを、視聴者が容易に把握することができる。
【0107】
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係る表示システムにおいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを操作者がタッチした場合、再ソートを行なう。第4実施形態では、第1実施形態からの変更点を説明する。
【0108】
図33は、本発明の第4実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。レイアウト表示制御部36は、更に、選択時レイアウト表示制御部36Dを備えている。
【0109】
選択時レイアウト表示制御部36Dは、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを操作者がタッチした場合、タッチされた画像データを指定ページ目の画像データとしてマスター表示装置10−4に再表示し、スレーブ表示装置10−1〜10−3に、複数ページの画像データのうちの、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データが順番に全て表示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像サイズ(幅、高さ)を小さくする。
【0110】
次に、本発明の第4実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)について、
図34〜36を用いて説明する。
図34は、本発明の第4実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)を示すフローチャートである。
図35〜36は、本発明の第4実施形態に係る表示システムの動作において、複数台の表示装置10に表示される画像データの一例を示す図である。
【0111】
まず、
図34に示されるように、前述のステップS11〜S15が実行される。この場合、
図35に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4には、それぞれ、1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」、10〜18ページ目の画像データ「J」〜「R」、19〜21ページ目の画像データ「S」〜「U」、22ページ目の画像データ「V」が表示されている。
【0112】
操作者が、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aに対して、一定時間内に、1ページ分の画像データをタッチするようなページ選択を行なわない(
図34のステップS41−No)。この場合、後述のステップ16に移行する。
【0113】
一方、操作者が、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aに対して、一定時間内に、ページ選択として、スレーブ表示装置10−2に表示された13ページ目の画像データ「M」をタッチした場合(
図34のステップS41−Yes)、選択時レイアウト表示制御部36Dは、選択時レイアウト表示処理(ステップ42)を実行する。
【0114】
ステップ42(選択時レイアウト表示処理)において、
図36に示されるように、スレーブ表示装置10−2に表示された13ページ目の画像データ「M」に対するタッチ操作に応じて、複数ページの画像データのうちの、13ページ目の画像データ「M」がマスター表示装置10−4に表示(再表示)され、10〜12ページ目の画像データ「J」〜「L」がそれぞれスレーブ表示装置10−3の第1〜第3の割当領域に表示(再表示)される。また、複数ページの画像データのうちの、1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」がそれぞれスレーブ表示装置10−2に表示(再表示)される。この場合、スレーブ表示装置10−1には、画像データが表示されない。
【0115】
以上の説明により、本発明の第4実施形態に係る表示システムでは、レイアウト表示制御部36は、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを操作者がタッチした場合、タッチされた画像データを指定ページ目の画像データとしてマスター表示装置10−4に再表示し、スレーブ表示装置10−1〜10−3に、複数ページの画像データのうちの、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データが順番に全て表示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像サイズ(幅、高さ)を小さくする選択時レイアウト表示制御部36Dを備えている。
【0116】
このように、本発明の第4実施形態に係る表示システムによれば、第1実施形態の効果に加えて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを操作者がタッチした場合、再ソートを行なうことができる。このとき、視聴者が数ページの画像データ(例えば、
図36に示される1〜13ページ目の画像データ「A」〜「M」)を一度に閲覧することができる。また、スレーブ表示装置10−2〜10−3に表示される画像データ(1〜12ページ目の画像データ「A」〜「L」)の画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データ(13ページ目の画像データ「M」)の画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくするため、現在表示されている画像データが、提示中の画像データ(操作者が説明している画像データ「M」)であるのか、提示済みの画像データ(操作者が説明済みの画像データ「A」〜「L」)であるのかを、視聴者が容易に把握することができる。
【0117】
[第5実施形態]
第2実施形態に対して第4実施形態を適用し、第5実施形態としてもよい。すなわち、本発明の第5実施形態に係る表示システムにおいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを操作者がタッチした場合、再ソートを行なう。第5実施形態では、第2、第4実施形態からの変更点を説明する。
【0118】
図37は、本発明の第5実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。レイアウト表示制御部36は、更に、選択時レイアウト表示制御部36Dを備えている。
【0119】
次に、本発明の第5実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)について、
図38〜40を用いて説明する。
図38は、本発明の第5実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)を示すフローチャートである。
図39〜40は、本発明の第5実施形態に係る表示システムの動作において、複数台の表示装置10に表示される画像データの一例を示す図である。
【0120】
まず、
図38に示されるように、前述のステップS11〜S15が実行される。この場合、
図39に示されるように、スレーブ表示装置10−1〜10−3、マスター表示装置10−4には、それぞれ、1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」、10〜18ページ目の画像データ「J」〜「R」、19〜21ページ目の画像データ「S」〜「U」、22ページ目の画像データ「V」が表示されている。
【0121】
操作者が、スレーブ表示装置10−1〜10−3の画像データ表示領域10Aに対して、一定時間内に、ページ選択として、スレーブ表示装置10−2に表示された14ページ目の画像データ「N」をタッチした場合(
図38のステップS41−Yes)、選択時レイアウト表示制御部36Dは、選択時レイアウト表示処理(ステップ42)を実行する。
【0122】
ステップ42(選択時レイアウト表示処理)において、
図40に示されるように、スレーブ表示装置10−2に表示された14ページ目の画像データ「N」に対するタッチ操作に応じて、複数ページの画像データのうちの、14ページ目の画像データ「N」がマスター表示装置10−4に表示(再表示)され、13ページ目の画像データ「M」がスレーブ表示装置10−3に表示(再表示)される。また、複数ページの画像データのうちの、10〜12ページ目の画像データ「J」〜「L」がそれぞれスレーブ表示装置10−3の第1〜第3の割当領域に表示(再表示)され、1〜9ページ目の画像データ「A」〜「I」がそれぞれスレーブ表示装置10−2に表示(再表示)される。
【0123】
このように、本発明の第5実施形態に係る表示システムによれば、第2実施形態の効果に加えて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを操作者がタッチした場合、再ソートを行なうことができる。このとき、視聴者が数ページの画像データ(例えば、
図40に示される1〜14ページ目の画像データ「A」〜「N」)を一度に閲覧することができる。また、スレーブ表示装置10−1〜10−2に表示される画像データ(1〜12ページ目の画像データ「A」〜「L」)の画像の大きさを表す画像サイズ(幅、高さ)を、スレーブ表示装置10−3に表示される画像データ(1〜13ページ目の画像データ「M」)、及び、マスター表示装置10−4に表示される指定ページ目の画像データ(14ページ目の画像データ「N」)の画像サイズ(幅、高さ)よりも小さくするため、現在表示されている画像データが、提示中の画像データ(操作者が説明している画像データ「M」、「N」)であるのか、提示済みの画像データ(操作者が説明済みの画像データ「A」〜「L」)であるのかを、視聴者が容易に把握することができる。
【0124】
[第6実施形態]
第3実施形態に対して第4実施形態を適用し、第6実施形態としてもよい。すなわち、本発明の第6実施形態に係る表示システムにおいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを操作者がタッチした場合、再ソートを行なう。第6実施形態では、第3〜第5実施形態からの変更点を説明する。
【0125】
図41は、本発明の第6実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。レイアウト表示制御部36は、更に、選択時レイアウト表示制御部36Dを備えている。
【0126】
次に、本発明の第3実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)について、
図42を用いて説明する。
図42は、本発明の第6実施形態に係る表示システムの動作(表示処理)を示すフローチャートである。
【0127】
図42に示されるように、前述のステップS11〜S13、S34〜S35が実行される。操作者が、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示された1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データのうちの、1ページ分の画像データを、ページ選択として、タッチした場合(
図41のステップS41−Yes)、選択時レイアウト表示制御部36Dは、選択時レイアウト表示処理(ステップ42)を実行する。この場合、選択時レイアウト表示制御部36Dは、第4実施形態におけるステップ42(選択時レイアウト表示処理)(
図34〜36を参照)、または、第5実施形態におけるステップ42(選択時レイアウト表示処理)(
図38〜40を参照)を実行する。
【0128】
このように、本発明の第6実施形態に係る表示システムによれば、第3実施形態の効果に加えて、第4、または、第5実施形態の効果を図ることができる。
【0129】
[第7実施形態]
本発明の第1〜第6実施形態に係る表示システムにおいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データに対して画像サイズを変更(小さく)しているが、これに限定されない。本発明の第7実施形態に係る表示システムにおいて、重要度に基づいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データに対して画像サイズを変更(小さく)してもよい。第7実施形態では、第1〜第6実施形態からの変更点を説明する。
【0130】
図43は、本発明の第7実施形態に係る表示システムの記憶部32に格納されたテーブル31Aを示す図である。テーブル31Aは、画像データ「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「G」、「H」、「I」、「J」、「K」…と、重要度「1」、「1」、「1」、「1」、「1」、「3」、「5」、「1」、「2」、「4」、「1」…とを対応付ける。重要度「1」〜「5」の順に高く、重要度「5」が最も高い。
【0131】
図44は、本発明の第7実施形態に係る表示システムの動作において、複数台の表示装置10に表示される画像データの一例を示す図である。レイアウト表示制御部36は、テーブル31Aに設定された重要度「1」、「1」、「1」、「1」、「1」、「3」、「5」、「1」、「2」、「4」、「1」…に基づいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データの画像サイズ(幅、高さ)を変更する。
【0132】
ここで、画像データ「G」は、重要度「5」であるため、その画像サイズは変更されない。例えば、第1実施形態におけるステップS15(割当設定レイアウト表示処理)、第2実施形態におけるステップS25(枚数設定レイアウト表示処理)、第3実施形態におけるステップ35(時間設定レイアウト表示処理)、第4〜第6実施形態におけるステップ42(選択時レイアウト表示処理)などが実行された場合でも、画像データ「G」は、重要度「5」であるため、その画像サイズは変更されない。
【0133】
以上の説明により、本発明の第7実施形態に係る表示システムでは、制御装置30は、複数ページの画像データの各々に対して重要度が設定されたテーブル31A、を更に具備し、レイアウト表示制御部36は、テーブル31Aに設定された重要度に基づいて、スレーブ表示装置10−1〜10−3に表示される画像データの画像サイズ(幅、高さ)を変更する。
【0134】
このように、本発明の第7実施形態に係る表示システムによれば、第1〜第6実施形態の効果に加えて、1ページ目から指定ページ目の直前のページまでの画像データの画像サイズを重要度に応じて変更することができる。
【0135】
以上のように、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。