特許第6429690号(P6429690)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6429690
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】操作ハンドル機構
(51)【国際特許分類】
   H02B 11/133 20060101AFI20181119BHJP
   H01H 73/02 20060101ALI20181119BHJP
【FI】
   H02B11/133 D
   H01H73/02 A
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-54193(P2015-54193)
(22)【出願日】2015年3月18日
(65)【公開番号】特開2016-174497(P2016-174497A)
(43)【公開日】2016年9月29日
【審査請求日】2017年10月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100073759
【弁理士】
【氏名又は名称】大岩 増雄
(74)【代理人】
【識別番号】100088199
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 岑生
(74)【代理人】
【識別番号】100094916
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 啓吾
(74)【代理人】
【識別番号】100127672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 憲治
(72)【発明者】
【氏名】大原 正人
(72)【発明者】
【氏名】▲関▼ 孝一郎
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭61−026410(JP,A)
【文献】 特開平09−130930(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B11/00−11/22
H02B 1/00− 1/38
H02B 1/46− 7/08
H01H73/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントロールセンタ筐体から露出するよう設置された操作ハンドルによって、遮断器の開閉操作ノブを開閉操作する操作ハンドル機構であって、前記操作ハンドルの開又は閉操作に連動して回動する回動カム、この回動カム及び前記開閉操作ノブのそれぞれにリンクされ、前記操作ハンドルによる前記回動カムの回動に応じて往復動し前記開閉操作ノブを閉又は開のいずれかの位置に変位させる往復動リンク、及び一方の支持端部が前記回動カムに取り付けられると共に他方の自由端部が前記コントロールセンタ筐体に設けた係合部と当接又は係合する方向に取り付けられ、前記回動カムの回動に応じて往復動し且つ前記係合部と係脱するインターロックロッドを備え、前記往復動リンクは、前記開閉操作ノブの自由端部と係合する係合凹部と、前記回動カムに立設された係合ピンを前記回動カムの回動時に摺動させることにより当該往復動リンクを往復動させる係合溝と、前記遮断器に設けた取付金具の各レール部による案内で当該往復動リンクを直線状に往復動させる一対の側溝とによって構成され、前記遮断器は、前記開閉操作ノブの閉位置への変位時に、前記インターロックロッドを前記係合部に当接又は係合させることによって、前記コントロールセンタ筐体からの取り出しが阻止されることを特徴とする操作ハンドル機構。
【請求項2】
前記インターロックロッドは、前記コントロールセンタ筐体の係合部に向かって水平又は垂直方向で且つ互いに反対方向に突き出た一対のロッド、又は一方にのみ突き出た一本のロッドで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の操作ハンドル機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コントロールセンタにおける機能ユニットの出し入れを安全に行うための、配線用遮断器の操作ハンドル機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
JEM−1195(JEM:日本電機工業会規格)には、コントロールセンタの機能ユニットとは、所定の機能を行うために必要な主回路及び補助回路の機器を備えたモータコントロールセンタの一回路構成単位と規定されている。この機能ユニット内には、通常、短絡時の電流を安全に遮断する目的で、配線用遮断器が搭載されている。この配線用遮断器には、配線用遮断器がONの状態では機能ユニットの出し入れができなくするためのユニットインターロック機能を持たせた操作ハンドルが取付けられている。
【0003】
図13から図15は、特許文献1(特開昭61-26407)に記載された従来の操作ハンドルであるが、この特許文献1には以下のことが開示されている。
【0004】
操作ハンドルの操作取っ手を回転させると、カムが連動して回転し、その回転運動をカムとリンクにより直線運動に変換することで、配線用遮断器のノブを操作することができる。それと同時に、別のリンクにより、カムの回転運動が直線運動に変換されインターロックロッドが上下動し、区画仕切り板に当接又は係合することによりユニットインターロック機構を形成している。
【0005】
例えば、誤って機能ユニットの配線用遮断器がON状態のまま、機能ユニットをコントロールセンタに収納しようとしても、操作ハンドルのインターロックロッドが突き出ているため、インターロックロッドとコントロールセンタの区画仕切り板が当接し、機能ユニットの収納を防ぐことができる。逆に機能ユニットの配線用遮断器がON状態のまま、機能ユニットをコントロールセンタから引き出そうとしても、区画仕切り板に設けられている穴と操作ハンドルのインターロックロッドが係合しているため機能ユニットの引出しを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭61-26407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の操作ハンドルは、配線用遮断器ノブのON位置からOFF位置への動作ストロークを利用し、インターロックロッドを突き出させることによって、ユニットインターロック機構を形成している。所定のインターロックロッドの突出し量を得るためには、配線用遮断器ノブの動作ストロークにあわせ、操作ハンドルのカムとリンクを設計する必要がある。そのため、配線用遮断器ノブの動作ストロークに変更があると、それにあわせカムとリンクも再設計する必要がある。また、配線用遮断器の取付け方向とインターロックロッドの突出し方向によっても操作ハンドルのカムとリンクを、その都度設計する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係わる操作ハンドル機構は、コントロールセンタ筐体から露出するよう設置された操作ハンドルによって、遮断器の開閉操作ノブを開閉操作する操作ハンドル機構であって、前記操作ハンドルの開又は閉操作に連動して回動する回動カム、この回動カム及び前記開閉操作ノブのそれぞれにリンクされ、前記操作ハンドルによる前記回動カムの回動に応じて往復動し前記開閉操作ノブを閉又は開のいずれかの位置に変位させる往復動リンク、及び一方の支持端部が前記回動カムに取り付けられると共に他方の自由端部が前記コントロールセンタ筐体に設けた係合部と当接又は係合する方向に取り付けられ、前記回動カムの回動に応じて往復動し且つ前記係合部と係脱するインターロックロッドを備え、前記往復動リンクは、前記開閉操作ノブの自由端部と係合する係合凹部と、前記回動カムに立設された係合ピンを前記回動カムの回動時に摺動させることにより当該往復動リンクを往復動させる係合溝と、前記遮断器に設けた取付金具の各レール部による案内で当該往復動リンクを直線状に往復動させる一対の側溝とによって構成され、前記遮断器は、前記開閉操作ノブの閉位置への変位時に、前記インターロックロッドを前記係合部に当接又は係合させることによって、前記コントロールセンタ筐体からの取り出しが阻止されるものである。

【発明の効果】
【0009】
この発明の配線用遮断器によれば、操作ハンドルの回転と連動して回転する回動カムにインターロックロッドと往復動リンクとを取付ける構造とし、更にインターロックロッドの突出し量を操作ハンドルの回転角度のみに依存する構造としたため、配線用遮断器の取付け方向やインターロックロッドの突出し方向、開閉操作ノブの動作ストロークに関わらず、回動カムと往復動リンクを再設計或いは設計変更することなく同一構造の操作ハンドルを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この発明の実施の形態1における配線用遮断器がOFFのときの操作ハンドルの図で、(a)は正面図、(b)は図(a)のA−A線を矢印方向に見た断面図である。
図2】この発明の実施の形態1における配線用遮断器がONのときの操作ハンドルの図で、(a)は正面図、(b)は図(a)のC−C線を矢印方向に見た断面図である。
図3図1(b)のB−B線を矢印方向に見た断面図である。
図4図2(b)のD−D線を矢印方向に見た断面図である。
図5】この発明の実施の形態2における配線用遮断器がOFFのときの操作ハンドルの図で、(a)は正面図、(b)は図(a)のE−E線を矢印方向に見た断面図である。
図6】この発明の実施の形態2における配線用遮断器がONのときの操作ハンドルの図で、(a)は正面図、(b)は図(a)のG−G線を矢印方向に見た断面図である。
図7図5(b)のF−F線を矢印方向に見た断面図である。
図8図6(b)のH−H線を矢印方向に見た断面図である。
図9】この発明の実施の形態3における配線用遮断器がOFFのときの操作ハンドルの図で、(a)は正面図、(b)は図(a)のJ−J線を矢印方向に見た断面図である。
図10】この発明の実施の形態3における配線用遮断器がONのときの操作ハンドルの図で、(a)は正面図、(b)は図(a)のL−L線を矢印方向に見た断面図である。
図11図9(b)のK−K線を矢印方向に見た断面図である。
図12図10(b)のM−M線を矢印方向に見た断面図である。
図13】従来例の正面図(特許文献1の第6図)である。
図14】従来例の側面図(特許文献1の第7図)である。
図15】従来例(特許文献1の第8図)を簡略化して示した分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図(図1図12)間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
【0012】
実施の形態1.
実施の形態1における配線用遮断器は、配線用遮断器を縦向きに配置し、インターロックロッドを上下方向に突き出させた場合の実施例である。
以下、図1図4に基づいて実施の形態1における配線用遮断器の操作ハンドル機構を説明する。
【0013】
実施の形態1における配線用遮断器は、コントロールセンタに対し出入れ可能に収納され、その操作ハンドル機構はコントロールセンタの扉を閉めた際この扉から露出するよう設置され、そしてこの操作ハンドル機構は、配線用遮断器10の操作パネル1、操作ハンドル2、カム軸3、回動カム4、往復動リンク5、第1取付け金具6、第2取付け金具7、インターロックロッド8、9及び配線用遮断器の開閉操作ノブ10aなどで構成されている。
続いて各部品の構成、役割及び動作について説明する。
【0014】
一般に操作ハンドル2は、配線用遮断器の定格や種類、ノブの動作ストロークに関わらず、OFF位置から90°回転させるとON位置になるよう設計されることが多い。この実施の形態1ではインターロックロッドの突出し量が操作ハンドル2の回転角度のみに依存する構造とするため、操作ハンドル2の回転と連動して回転する回動カム4に後述のインターロックロッド8、9を取付ける構造としたものである。
【0015】
回動カム4は、カム軸3を介し操作ハンドル2と連結され、この操作ハンドル2の開又は閉操作に連動して回動し、次に述べる往復動リンク5を介し開閉操作ノブ10aを動作させ、配線用遮断器10を開閉する。
往復動リンク5は、回動カム4及び開閉操作ノブ10aのそれぞれにリンクされ、回動カム4の回動に応じて後述するように往復動し開閉操作ノブ10aを閉又は開のいずれかの位置に変位させる。
【0016】
また、往復動リンク5は、係合凹部5aを開閉操作ノブ10aに係合し、開閉操作ノブ10aの動作ストロークに合わせて直線運動するよう一対の第2取付け金具7のレール部7aによりガイドされている。なお、往復動リンク5をガイドする機構は、第2取付け金具7の一対のレール部7aと、この両レール部に遊嵌された往復動リンク5の一対の側溝5bとによって構成されている。
開閉操作ノブ10aと係合している往復動リンク5は、回動カム4の回動にあわせて直線運動するよう回動カム4とも係合している。
その係合機構は、往復動リンク5に設けた係合溝5cと、回動カム4に立設され、回動カム4の回動時に係合溝5cを摺動する係合ピン4aとによって構成されている。
【0017】
第2取付け金具7は、配線用遮断器10に固定され、第1取付け金具6を保持している。
操作ハンドル2を保持している操作パネル1は、配線用遮断器10を覆い、第1取付け金具6に保持されている。コントロールセンタ外から操作ハンドル2を操作できるよう、操作パネル1と操作ハンドル2は、機能ユニットを図示しないコントロールセンタに収納し、扉11を閉めた際、扉11の開口部からコントロールセンタ外に露出される。
【0018】
したがって、操作ハンドル2の90°回転操作により、カム軸3を介し回動カム4が回動しこの回動カム4の回動によって往復動リンク5が往復動し開閉操作ノブ10aを閉又は開のいずれかの位置に変位させる。
【0019】
次にインターロックロッド8及びインターロックロッド9について説明する。インターロックロッド8及びインターロックロッド9は、回動カム4に取付けられ、回動カム4の回転と連動し動作する。
すなわち、インターロックロッド8及びインターロックロッド9は、一方の支持端部が回動カム4に取り付けられると共に他方の自由端部がコントロールセンタの係合部8a、9aと当接又は係合する方向に指向するよう取り付けられ、回動カム4の回動に応じて往復動し且つ係合部8a、9aと係脱する。
【0020】
以下、インターロックロッド8及びインターロックロッド9の動作について説明する。
配線用遮断器10がOFFのとき、回動カム4とインターロックロッド8及びインターロックロッド9の、一方の支持端部である取付け位置は、図3に示すとおり、それぞれ支持点14a及び15aである。
操作ハンドル2をOFF位置からON位置に回転させると、カム軸3を介し回動カム4も連動して回転するため、配線用遮断器10がONのときの回動カム4とインターロックロッド8及びインターロックロッド9の取付け位置は、図4に示すとおり、支持点14b及び15bとなる。当然インターロックロッド8及びインターロックロッド9の、他方の自由端部である先端部は、支持点の位相差分上昇もしくは下降し、これがインターロックロッドのストロークとなる。
【0021】
インターロックロッド8及びインターロックロッド9の長さは、配線用遮断器10がON状態(開閉操作ノブ10aの閉位置への変位時)でのみ、それぞれ区画仕切り板12及び区画仕切り板13などの係合部8a、9aに当接若しくは係合するよう設計される。なお、係合部8a、9aは、係合凹部又は係合孔によって構成される。なお又、インターロックロッド8、9は、上述のように、係合部8a、9aに向かって垂直方向且つ互いに反対方向の2方向に突き出た一対のロッドで構成されており、係合部8a、9aに対する、ぶれ防止のためのガイド(図示せず)が適宜設けられている。
【0022】
以上のように、各構成部品は、操作ハンドル2を手動で回転操作することで連動して動作し、配線用遮断器10がOFFのときの操作ハンドルの状態は、図1及び図3となり、ONのときの状態は、図2及び図4となる。図に示すとおり、配線用遮断器10がONの状態でのみインターロックロッド8及びインターロックロッド9が、それぞれ区画仕切り板12及び区画仕切り板13の係合部8a、9aに係合するため、機能ユニットの引出しが防止され、ユニットインターロック機構を形成していることがわかる。
【0023】
このように実施の形態1では、インターロックロッド8及びインターロックロッド9を直接に回動カム4に取付けることで、インターロックロッドの動作は、操作ハンドル2の回転にのみ依存し、開閉操作ノブ10aの動作ストロークの影響を受けない。
従来の操作ハンドルは開閉操作ノブ10aの動作ストロークと連動しインターロックロッドが動作する構造のため、開閉操作ノブ10aの動作ストローク変更による操作ハンドルの構造変更が必要であったが、この実施の形態1では、その必要がなくなる。なお、実施の形態1は、図3及び図4に示すとおり、回動カム4を時計回りに回転させる場合の例であるが、回動カムの形状を変更することにより、回動カムを反時計回りに回転させることも可能である。
また、インターロックロッド8、9は、配線用遮断器10の取付け方向やインターロックロッドの突出し方向、開閉操作ノブ10aの動作ストロークに関わらず回動カム4とインターロックロッド8、9との組み合わせ構成が同一構造であることを特徴としている。
【0024】
実施の形態2.
実施の形態2は、配線用遮断器を縦向きに配置し、インターロックロッドを左右方向に突き出させる場合の実施例である。
以下図5から図8に基づいて実施の形態2における配線用遮断器の操作ハンドル機構を説明する。なお、実施の形態1と同一部分については説明を省略する。
【0025】
各構成部品の役割と動作についても実施の形態1と同様であるが、図6及び図8に示すとおり配線用遮断器10がONのとき、左右に配置した区画仕切り板12及び区画仕切り板13とインターロックロッド8及びインターロックロッド9を係合させるため、回動カム4とインターロックロッド8及びインターロックロッド9の支持点(取付け点)は、実施の形態1とは異なる。
【0026】
配線用遮断器10がOFFのとき、回動カム4とインターロックロッド8及びインターロックロッド9の支持点は、図7に示すとおり、それぞれ14a及び15aであるが、配線用遮断器10がONのときの支持点は図8に示すとおり、14b及び15bとなる。実施の形態1と異なり実施の形態2では左右方向の位相差を利用しインターロックロッド8及びインターロックロッド9を動作させることで、ユニットインターロック機構を形成していることがわかる。なお、回動カム4の回転方向についても、図7及び図8に示すとおり、実施の形態1同様に時計回りであるが、こちらも回動カムの形状を変更することにより、回動カムを反時計回りに回転させることも可能である。
【0027】
実施の形態3.
実施の形態3は、配線用遮断器を縦向きに配置し、インターロックロッドを上方向にのみ突き出させる場合の実施例である。
以下図9から図12に基づいて実施の形態3における配線用遮断器の操作ハンドル機構を説明する。なお、実施の形態1と同一部分については説明を省略する。
【0028】
構成は実施の形態1と同様であり、実施の形態1との相違点は回動カム4の形状である。実施の形態1では円形であるのに対し、実施の形態3では矩形である。
【0029】
各構成部品の役割と動作についても実施の形態1と同様であるが、図9から図12に示すとおり、インターロックロッド8は、上方向にのみ突き出させるため、実施の形態1と比較し、構成部品数が削減され、より経済的である。当然ながら、インターロックロッドの突出し方向は、回動カムの形状を変更することにより自由に変更することが可能である。
【0030】
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【符号の説明】
【0031】
1:操作パネル、 2:操作ハンドル、 3:カム軸(カム)、
4:回動カム、 4a:係合ピン、 5:往復動リンク、 5a:係合凹部、
5b:側溝、 5c:係合溝、 6:第1取付け金具、
7:第2取付け金具、 7a:レール部、 8:インターロックロッド、
8a:係合部(係合凹部又は係合孔)、 9:インターロックロッド、
9a:係合部(係合凹部又は係合孔)、 10:配線用遮断器、
10a:開閉操作ノブ、 11:扉、 12:区画仕切り板、
13:区画仕切り板、
14a:配線用遮断器がOFFのときのカム4とインターロックロッド8の支持点、
14b:配線用遮断器がONのときのカム4とインターロックロッド8の支持点、
15a:配線用遮断器がOFFのときのカム4とインターロックロッド9の支持点、
15b:配線用遮断器がONのときのカム4とインターロックロッド9の支持点

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15