特許第6429900号(P6429900)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6429900
(24)【登録日】2018年11月9日
(45)【発行日】2018年11月28日
(54)【発明の名称】端末の操作便利化方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20181119BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20181119BHJP
【FI】
   G06F3/0488
   G06F3/0484 150
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-568443(P2016-568443)
(86)(22)【出願日】2014年9月24日
(65)【公表番号】特表2017-519287(P2017-519287A)
(43)【公表日】2017年7月13日
(86)【国際出願番号】CN2014087333
(87)【国際公開番号】WO2015176447
(87)【国際公開日】20151126
【審査請求日】2016年11月17日
(31)【優先権主張番号】201410223541.0
(32)【優先日】2014年5月23日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100102576
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敏章
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(72)【発明者】
【氏名】ツイ,シャンミン
【審査官】 木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−190456(JP,A)
【文献】 特開平04−032920(JP,A)
【文献】 特開平06−004212(JP,A)
【文献】 特開2013−073529(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 − 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オペレーティングシステムの設定メニューにある便利化操作機能が起動した後ユーザがスクリーンでクリックした、ユーザ操作を容易にして指の移動範囲が広すぎることによる操作の不便を減少するためのクリック座標位置を検出し、且つ該クリック座標位置を便利化操作点の座標位置に確定することと、
ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIのサイズに基づいて、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があるか、非フルスクリーンで表示する必要があるかを判断することと、
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動することと、
前記UIをフルスクリーンで表示する必要があると判断すると、スクリーン全体で前記UIを表示することと、を含み、
前記ユーザが現在に起動した操作インターフェースUIのサイズに基づいて、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があるか、非フルスクリーンで表示する必要があるかを判断するステップは、
ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIの画素を取得し、且つ取得した画素とプリセットのフルスクリーン画素とを対照することと、
取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さい場合、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があることを確定し、取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さくない場合、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があることを確定することと、を含む端末の操作便利化方法。
【請求項2】
前記便利化操作機能が起動した後ユーザがスクリーンでクリックした、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を検出し、且つ該クリック座標位置を便利化操作点の座標位置に確定するステップは、
便利化操作機能が起動した後、ユーザのスクリーンでのクリック領域を検出することにより、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を取得することと、
取得したクリック座標位置を便利化操作点の座標位置とし、記録することと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するステップは、
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIの中心点の座標位置を取得することと、
前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動することと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するステップは、
前記中心点の座標位置と前記便利化操作点の座標位置に基づいて、前記中心点の前記便利化操作点までの距離値を算出することと、
前記中心点と前記便利化操作点が重なるように、前記UIを前記距離値に従って前記便利化操作点の座標位置に移動することと、を含む請求項に記載の方法。
【請求項5】
オペレーティングシステムの設定メニューにある便利化操作機能が起動した後ユーザがスクリーンでクリックした、ユーザ操作を容易にして指の移動範囲が広すぎることによる操作の不便を減少するためのクリック座標位置を検出し、且つ該クリック座標位置を便利化操作点の座標位置に確定するように設定される便利化操作点モジュールと、
ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIのサイズに基づいて、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があるか、非フルスクリーンで表示する必要があるかを判断するように設定される判断モジュールと、
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するように設定される非フルスクリーンモジュールと、
前記UIをフルスクリーンで表示する必要があると判断すると、スクリーン全体で前記UIを表示するように設定されるフルスクリーンモジュールと、を含み、
前記判断モジュールは、
ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIの画素を取得し、且つ取得した画素とプリセットのフルスクリーン画素とを対照するように設定される対照サブモジュールと、
取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さい場合、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があることを確定し、取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さくない場合、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があることを確定するように設定される確定サブモジュールと、を含む端末の操作便利化装置。
【請求項6】
前記便利化操作点モジュールは、
便利化操作機能が起動した後、ユーザのスクリーンでのクリック領域を検出することにより、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を取得するように設定される取得サブモジュールと、
取得したクリック座標位置を便利化操作点の座標位置とし、記録するように設定される記録サブモジュールと、を含む請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記非フルスクリーンモジュールは、
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIの中心点の座標位置を取得するように設定される中心点サブモジュールと、
前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するように設定される移動サブモジュールと、を含む請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記移動サブモジュールは、
前記中心点の座標位置と前記便利化操作点の座標位置に基づいて、前記中心点の前記便利化操作点までの距離値を算出するように設定される計算ユニットと、
前記中心点と前記便利化操作点が重なるように、前記UIを前記距離値に従って前記便利化操作点の座標位置に移動するように設定される重なりユニットと、を含む請求項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話の技術分野に関し、特に端末の操作便利化方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
Androidは、グーグルが開発した、Linuxカーネルに基づくオープンソースオペレーティングシステムであり、2007年11月においてオープン・ハンドセット・アライアンスOpen Handset Allianceが成立し、Androidの誕生を正式に発表し、2008年10月において正式に市場に投入され、現在、携帯電話端末及びPadタブレット端末に幅広く適用されている。Androidにはいかなる従来のモバイル産業のイノベーションを阻害する専有権の障害が存在しなく、Androidは、初の移動端末のための本当にオープンで完全な移動端末オペレーティングシステムである。世界中、HTC、ZTE、モトローラ、サムスン等の多くの世界の著名企業は、既にAndroid携帯電話製品、PadタブレットPC、ネットブックを発売し、そして市場シェアの上昇傾向が非常に強い。
【0003】
Androidの完全なオープンソース性により、Androidの開発環境はiPhone、WinMobile OSよりもオープン性が強く、Androidは各開発者にイノベーションソフトウェアの開発プラットフォームを提供する。グーグルが既に開発した大量の既存のアプリケーションは、同時にグーグルの多くのオンラインサービスを直接使用することができ、グーグルはEclipseに基づく完全な開発環境、シミュレーター、ドキュメント、ヘルプ及び例示を提供している。同時に、Androidは、Gmail、グーグルマップ、Google Search等の他のグーグルサービスと緊密に結合することができ、ユーザに便利な同期及びネットサービスを提供し、クラウドコンピューティングモードの成功モデルの1つとなった。Android Marketは、Androidアプリケーションのダウンロード及び配信のプラットフォームであり、開発者及びユーザに便利な配信とダウンロードの方式を提供している。
【0004】
他のオペレーティングシステムと同様に、ユーザがある特別な選択的な操作を行う時、通常、小さなダイアログボックスのポップアップにより、どのように次の操作を行うかをユーザに提示し、例えばアプリケーションをインストールする時の操作提示、ユーザがある情報を削除する時の決定提示等である。このような提示ボックスpop upは一般的に、非フルスクリーンモードで端末のスクリーンに表示され、ユーザが選択操作を行う時、通常、操作の指を移動してpop upボックスに近づけなければ正確に次の操作を行えなく、例えば「決定」、「はい」又は「いいえ」をクリックする。しかし、ユーザが片手で移動端末を把持している場合に関しては操作がとても不便であり、移動端末が手から滑り落ちることを防止する必要がある一方で、大幅に上下左右に操作の指を移動してpop upボックスで正確な操作を行う必要があるため、非常に便利ではない。特に、現在市場における流行のスクリーンが大きいAndroidシステム端末、例えば4.5インチ、5インチ、5.5インチ、6インチ、7インチの携帯電話等、また、さらに大きい9インチ、10インチのスクリーン又はより大きい11インチ、12インチのスクリーンを含むPadタブレットPCの場合、操作過程において、指の移動幅が広く、指により操作点を探す必要があるため、端末の滑り落としによる損傷、及び操作の不便性の問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、非フルスクリーンで表示する操作インターフェース(User Interface、UI)に対して、広い範囲で操作の指を移動させることによる操作の不便性、及び端末を滑り落として損傷を与えるといった問題を解決することができる端末の操作便利化方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの面によると、端末の操作便利化方法を提供し、
便利化操作機能が起動した後ユーザがスクリーンでクリックした、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を検出し、且つ該クリック座標位置を便利化操作点の座標位置に確定することと、
ユーザが現在に起動した操作インターフェースUIのサイズに基づいて、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があるか、非フルスクリーンで表示する必要があるかを判断することと、
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動することと、
前記UIをフルスクリーンで表示する必要があると判断すると、スクリーン全体で前記UIを表示することと、を含む。
【0007】
選択的に、便利化操作機能が起動した後、ユーザのスクリーンでのクリック領域を検出することにより、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を取得し、
取得したクリック座標位置を便利化操作点の座標位置とし、記録する。
【0008】
選択的に、ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIの画素を取得し、且つ取得した画素とプリセットのフルスクリーン画素とを対照し、
取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さい場合、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があることを確定し、取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さくない場合、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があることを確定する。
【0009】
選択的に、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIの中心点の座標位置を取得し、
前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動する。
【0010】
選択的に、前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するステップは、
前記中心点の座標位置と前記便利化操作点の座標位置に基づいて、前記中心点の前記便利化操作点までの距離値を算出することと、
前記中心点と前記便利化操作点が重なるように、前記UIを前記距離値に従って前記便利化操作点の座標位置に移動することと、を含む。
【0011】
本発明の他の面によると、端末の操作便利化装置を提供し、
便利化操作機能が起動した後ユーザがスクリーンでクリックした、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を検出し、且つ該クリック座標位置を便利化操作点の座標位置に確定するように設定される便利化操作点モジュールと、
ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIのサイズに基づいて、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があるか、非フルスクリーンで表示する必要があるかを判断するように設定される判断モジュールと、
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するように設定される非フルスクリーンモジュールと、
前記UIをフルスクリーンで表示する必要があると判断すると、スクリーン全体で前記UIを表示するように設定されるフルスクリーンモジュールと、を含む。
【0012】
選択的に、前記便利化操作点モジュールは、
便利化操作機能が起動した後、ユーザのスクリーンでのクリック領域を検出することにより、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を取得するように設定される取得サブモジュールと、
取得したクリック座標位置を便利化操作点の座標位置とし、記録するように設定される記録サブモジュールと、を含む。
【0013】
選択的に、前記判断モジュールは、
ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIの画素を取得し、且つ取得した画素とプリセットのフルスクリーン画素とを対照するように設定される対照サブモジュールと、
取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さい場合、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があることを確定し、取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さくない場合、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があることを確定するように設定される確定サブモジュールと、を含む。
【0014】
選択的に、前記非フルスクリーンモジュールは、
前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIの中心点の座標位置を取得するように設定される中心点サブモジュールと、
前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するように設定される移動サブモジュールと、を含む。
【0015】
選択的に、前記移動サブモジュールは、
前記中心点の座標位置と前記便利化操作点の座標位置に基づいて、前記中心点の前記便利化操作点までの距離値を算出するように設定される計算ユニットと、
前記中心点と前記便利化操作点が重なるように、前記UIを前記距離値に従って前記便利化操作点の座標位置に移動するように設定される重なりユニットと、を含む。
【発明の効果】
【0016】
従来技術に比べて、本発明の実施例の有益な効果については、本発明の実施例は、Androidオペレーティングシステムがユーザの操作の指の位置を感応し、非フルスクリーンで表示する操作インターフェースUIをユーザが操作する指の位置(即ち、指定した便利化操作点)に接近させて移動させる方法を提供することにより、特にユーザが操作する指が移動した後の具体的な座標位置データをトラッキングして記録し、且つ該位置データを利用して端末操作インターフェースUIが主動的に指とインタラクションする方法を提供することに関し、これにより操作ターゲットが主動的に操作の指を探して接近し、より便利な操作をユーザに提供し、指の移動範囲が広すぎることによる操作の不便を減少し、広い範囲で操作する指を移動させることにより端末が滑り落ちて損傷を受けることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の実施例による端末の操作便利化方法の原理図である。
図2図2は、本発明の実施例による端末の操作便利化装置の構成図である。
図3図3は、本発明の実施例による端末の便利化操作の操作便利化方法のフローチャートである。
図4図4は、本発明の実施例による端末の便利化操作のUI位置移動の方式図である。
図5図5は、本発明の実施例による端末の便利化操作のUI位置移動完成の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例について詳しく説明する。なお、以下に説明する好ましい実施例は、本発明を説明及び解説するためのものだけであり、本発明を制限するためのものではない。
【0019】
図1は、本発明の実施例による端末の操作便利化方法の原理図であり、図1に示すように、具体的なステップは下記の通りである。
【0020】
ステップS1: 便利化操作機能が起動した後ユーザがスクリーンでクリックした、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を検出し、且つ該クリック座標位置を便利化操作点の座標位置に確定する。
ステップS1において、便利化操作機能が起動した後、ユーザのスクリーンでのクリック領域を検出することにより、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を取得し、
取得したクリック座標位置を便利化操作点の座標位置とし、記録する。
【0021】
ステップS2: ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIのサイズに基づいて、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があるか、非フルスクリーンで表示する必要があるかを判断する。
ステップS2において、ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIの画素を取得し、且つ取得した画素とプリセットのフルスクリーン画素とを対照し、
取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さい場合、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があることを確定し、そうでない場合、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があることを確定する。
【0022】
ステップS3: 前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動する。
ステップS3において、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIの中心点の座標位置を取得し、
前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動する。
選択的に、前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するステップは、
前記中心点の座標位置と前記便利化操作点の座標位置に基づいて、前記中心点の前記便利化操作点までの距離値を算出することと、
前記中心点と前記便利化操作点が重なるように、前記UIを前記距離値に従って前記便利化操作点の座標位置に移動することと、を含む。
【0023】
ステップS4: 前記UIをフルスクリーンで表示する必要があると判断すると、スクリーン全体で前記UIを表示する。
【0024】
図2は、本発明の実施例による端末の操作便利化装置の構造図であり、図2に示すように、便利化操作点モジュール、判断モジュール、非フルスクリーンモジュール及びフルスクリーンモジュールを含む。
【0025】
前記便利化操作点モジュールは、便利化操作機能が起動した後ユーザがスクリーンでクリックした、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を検出し、且つ該クリック座標位置を便利化操作点の座標位置に確定するように設定される。前記便利化操作点モジュールの取得サブモジュールは、便利化操作機能が起動した後、ユーザのスクリーンでのクリック領域を検出することにより、ユーザ操作を容易にするためのクリック座標位置を取得するように設定される。前記便利化操作点モジュールの記録サブモジュールは、取得したクリック座標位置を便利化操作点の座標位置とし、記録するように設定される。
【0026】
前記判断モジュールは、ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIのサイズに基づいて、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があるか、非フルスクリーンで表示する必要があるかを判断するように設定される。前記判断モジュールの対照サブモジュールは、ユーザが現時点で起動している操作インターフェースUIの画素を取得し、且つ取得した画素とプリセットのフルスクリーン画素とを対照するように設定される。前記判断モジュールの確定サブモジュールは、取得した画素が前記フルスクリーン画素よりも小さい場合、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があることを確定し、そうでない場合、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があることを確定するように設定される。
【0027】
前記非フルスクリーンモジュールは、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するように設定される。前記非フルスクリーンモジュールの中心点サブモジュールは、前記UIを非フルスクリーンで表示する必要があると判断すると、前記UIの中心点の座標位置を取得するように設定される。前記非フルスクリーンモジュールの移動サブモジュールは、前記中心点の座標位置に基づいて、前記UIを前記便利化操作点の座標位置に向けて移動するように設定される。前記移動サブモジュールの計算ユニットは、前記中心点の座標位置と前記便利化操作点の座標位置に基づいて、前記中心点の前記便利化操作点までの距離値を算出するように設定される。前記移動サブモジュールの重なりユニットは、前記中心点と前記便利化操作点が重なるように、前記UIを前記距離値に従って前記便利化操作点の座標位置に移動するように設定される。
【0028】
前記フルスクリーンモジュールは、前記UIをフルスクリーンで表示する必要があると判断すると、スクリーン全体で前記UIを表示するように設定される。
【0029】
図3は、本発明の実施例による端末の便利化操作の操作便利化方法のフローチャートであり、図3に示すように、下記ステップ1〜6を含む。
【0030】
ステップ1: 便利化操作機能を起動する。
ステップ2: 便利化操作機能を起動した後、端末は便利化操作点を指定するようにユーザに提示し、且つユーザがクリックしたクリック座標位置を便利化操作点とし、記録する。
ステップ3: ユーザが操作インターフェースUIを起動する時、操作インターフェースUIの画素を読み取る。
ステップ4: 操作インターフェースUIのサイズと端末のスクリーンとを比較し、フルスクリーンで表示するかどうかを判断し、非フルスクリーンで表示するときは、ステップ5を実行し、そうでないときは、ステップ6を実行する。
ステップ5: 非フルスクリーンで表示するときは、操作インターフェースUIを便利化操作点の座標位置に移動し、フルスクリーンで表示するときは、直接にステップ6を実行する。
ステップ6: 操作インターフェースUIを適当な位置に移動した後、表示する。
【0031】
図4は、本発明の実施例による端末の便利化操作のUI位置移動の方式図であり、図4に示すように、具体的な実現方法は下記の通りである。
【0032】
手順1: Androidオペレーティングシステムの設定メニューに、便利化操作のオン又はオフ機能メニューを追加する。
Androidオペレーティングシステムの設定メニューに、該操作便利化方法のオン又はオフ機能設定メニューを追加し、ユーザが該操作便利化方法をオンにした後、便利化操作機能を起動する。該便利化操作機能を起動した後、便利化操作点を指定するようにユーザに提示し、この時、ユーザはスクリーンの任意の位置でクリック操作を行うだけで、便利化操作を実現でき、ユーザが該操作便利化方法をオンにしていない/オフにする(デフォルトはオフ状態である)場合、便利化操作機能を起動しなく、元の設計方式により実現する。
【0033】
手順2: Androidオペレーティングシステムに、ユーザが指定した便利化操作点の端末スクリーン上での位置座標を記録するためのスペシャルサービスプロセス1を追加する。
Androidオペレーティングシステムに、ユーザが端末のスクリーンをクリックする位置座標を記録するためのスペシャルサービスプロセス1を追加する。該手順の前に、ユーザが該便利化操作機能を開始した後、端末のスクリーンに便利化操作点を指定するようにユーザに自動的に提示し、この時、ユーザは端末のスクリーン上における任意の位置を便利化操作点として選択することができる。もちろん、該便利化操作機能のために、ユーザはその操作習慣に基づいて、且つ左手又は右手で端末を持つことに基づいて、操作の指の移動距離が最も短い範囲内でスクリーンをクリックすることができ、このように、操作インターフェースUIをユーザが指定した座標に移動し、より容易な操作方式を実現できる。
Androidオペレーティングシステムに、ユーザが指定した便利化操作点の位置パラメータを記録するためのスペシャルサービスプロセス1を追加し、座標AB(Ax3x4,By3y4)の形式で記録し、ユーザが指を操作して位置を指定した後、スペシャルサービスプロセス1は、座標AB(Ax3x4,By3y4)の形式でこの位置をキャッシュする。該便利化操作機能をオフであると、上記座標を記録しない。
【0034】
手順3: Androidオペレーティングシステムに、端末の現在の操作インターフェースUIをフルスクリーンで表示するかどうかを判断するためのスペシャルサービスプロセス2を追加し、且つMN(Mx1x2,Ny1y2)の形式で現在の操作インターフェースUIの座標位置を記録する。
Androidオペレーティングシステムに、端末の現在の操作インターフェースUIをフルスクリーンで表示するかどうかを判断するためのスペシャルサービスプロセス2を追加する。スペシャルサービスプロセス2は、リアルタイムに現在の操作インターフェースUIのサイズ(例えば、480*854,幅480画素,高さ854画素)を読み取り、このパラメータと端末のスクリーンのサイズ(例えば、720*1280,幅720画素,高さ1280画素)とを比較し、現在の操作インターフェースUIの値が端末のスクリーンの値よりも小さいと、非フルスクリーンで表示すると判断する。同時に、スペシャルサービスプロセス2は、現在の操作インターフェースUIの座標位置を読み取って記録し、且つMN(Mx1x2,Ny1y2)の形式で記録する必要がある。
【0035】
手順4: Androidオペレーティングシステムに、現在の操作インターフェースUIの表示位置を調整するためのスペシャルサービスプロセス3を追加し、現在の操作インターフェースUIをユーザが指定した便利化操作点の座標位置に移動する。
調整の方向は、現在の操作インターフェースUIをユーザの便利化操作点の座標方向に移動することであり、移動距離XYは便利化操作点と操作インターフェースUIとの距離差の絶対値であり、操作インターフェースUIの座標はMN(Mx1x2,Ny1y2)であり、便利化操作点の座標はAB(Ax3x4,By3y4)であり、X=|Mx1x2−Ax3x4|であり、Y=|Ny1y2−By3y4|であり、次式になる。
【数1】
【0036】
手順5: ユーザが手動に便利化操作機能をオンにすると、便利化操作点を指定するようにユーザに直ちに指示する。
【0037】
手順6: スペシャルサービスプロセス1は、ユーザが指定した便利化操作点の位置座標を記録し、且座標AB(Ax3x4,By3y4)の形式で記録する。
【0038】
手順7: スペシャルサービスプロセス2は、現在の操作インターフェースUIをフルスクリーンで表示するかどうかを判断し、且つMN(Mx1x2,Ny1y2)の形式で現在の操作インターフェースUIの座標位置を記録する。
【0039】
手順8: スペシャルサービスプロセス3は、現在の操作インターフェースUIの表示位置を調整し、調整の方法は、現在の操作インターフェースUIを便利化操作点の方向に移動することである。
移動距離XYは、便利化操作点と操作インターフェースUIとの距離差の絶対値であり、操作インターフェースUIの座標はMN(Mx1x2,Ny1y2)であり、便利化操作点の座標はAB(Ax3x4,By3y4)であり、X=|Mx1x2−Ax3x4|であり、Y=|Ny1y2−By3y4|であり,簡単なピタゴラスの定理により、次式のように移動距離を算出する。
【数2】
【0040】
手順9: 図5は、本発明の実施例による端末の便利化操作のUI位置移動完成の模式図であり、図5に示すように、操作インターフェースUIをユーザの指が位置する便利化操作点の座標位置に調整する。
【0041】
以上、本発明について詳しく説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者は本発明の趣旨に基づいて各種の変更を行うことができる。従って、本発明の趣旨に基づいて行った変更については、いずれも本発明の保護範囲に属すると理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
上記を纏め、本発明の実施例の技術効果については、本発明の実施例は、Androidオペレーティングシステムがユーザの操作の指の位置に感応し、非フルスクリーンで表示する操作インターフェースUIをユーザの操作の指の位置(即ち、指定した便利化操作点)に接近させて移動させる方法を提供することにより、特にユーザの操作の指が移動した後の具体的な座標位置データをトラッキングして記録し、且つ該位置データを利用して端末操作インターフェースUIが主動的に指とインタラクションする方法を提供することに関する。これにより操作ターゲットが主動的に操作の指を探して接近し、より便利な操作をユーザに提供し、指の移動範囲が広すぎることによる操作の不便を減少し、広い範囲で操作の指を移動することにより端末を滑り落として損傷を与えることを防止する。
図1
図2
図3
図4
図5